【4月16日最新版】FamiPay・PayPay・LINE Pay・メルペイキャンペーンまとめ

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

急速に普及してきたQRコード決済。各サービスごとにさまざまなキャンペーンが実施されているが、あまりにも多すぎてよく分からないという人も多いだろう。ここでは代表的なFamiPay・PayPay・LINE Pay・メルペイのキャンぺーンをまとめて紹介するので、自分がよく使っている〇〇Payの特典を見逃さず、もっとお得に買い物をしよう!

PayPay銀行に1万5,000円以上入金で4,500円もらえる!

 FamiPay・PayPay・LINE Pay・メルペイ……、日本はまさに〇〇Pay戦国時代を迎えている。だが、各サービスごとに独自のキャンペーンを行っているので、イマイチどれが本当にお得なのかよく分からないという人も多いだろう。そこで、ここでは〇〇Payごとに実施している主なキャンペーンを紹介する。  今回注目したいのはPayPay銀行誕生を記念したキャンペーン。PayPay銀行に口座を開設して1回1万5,000円以上入金したうえで、PayPayチャージ用口座に登録するだけで現金4,500円が付与される。PayPay銀行ならPayPayへのチャージもリアルタイムでできるので、P…

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パチンコ新台『トキオ』ファンに朗報! 現代の羽根物を支える“名機”が満を持して降臨…「世界最速」公開動画が話題!!

 パチンコの本質である「庶民の娯楽」を体現していた羽根物。世の中のアナログと同じように時代とともに徐々にすみっこに追いやられ、2010年代後半には1年に1機種程度の生産ペースにまで落ち込む。忘れられたジャンルとしてマニアックなファンにのみ関心が持たれるニッチなパチンコとなっていった。

 当然メーカーも売れない、それほど人気もない羽根物に注力することはなく、思いついたように単発でタイトルを発表するような状況である。そんな羽根物不遇の時にも、定期的にシリーズ機をリリースし、羽根物文化を廃れさせないように奮闘してくれたのが『トキオ』シリーズである。

 平成元年に登場し大ヒットを記録した『ザ・トキオ』が『CRA TOKIO DELUXE』として復活。東京タワーからスカイツリーへ変貌を遂げたメイン役物とそのタワーの高さをうまく活かしたギミックによるラウンド抽選など、アナログ機の魅力を詰め込んだマシンであった。

 その『TOKIO DELUXE』から2、3年ペースで『CRA TOKIO PREMIUM』『CRトキオスペシャル』とシリーズがリリースされてきたが、前作から3年目の今年、待望のシリーズ最新作が登場するのである。

 その名も『P NEW TOKIO』。P機ではすでに『トキオブラック』がリリースされているが、ゲーム性や役物が同じとはいえ一撃4500発の権利物・一発台のカテゴリー。純粋な羽根物の第1弾は本機ということで新時代の幕開けを象徴する「NEW」がタイトルにつけられた。

 ただ「必勝本WEB-TV」の世界最速公開動画を観るに、「NEW」とはいっても役物やゲーム性に大きな変更はなくシリーズを踏襲する内容といった印象。しかしながら、P機であることもあり、大なり小なり前作と違う部分は存在する。

 特にP機となって変わった部分は最大ラウンドが10ラウンドになったところで、出玉性能の低下を懸念するファンもいようが、そこは賞球とカウント数でしっかりとカバーされているので問題なさそうである。

 むしろ消化ラウンドが少なくなっている分、無駄玉や削りの影響も抑えられ、これまで以上の出玉感を印象づけられるかもしれない。ちなみにラウンド振り分けは3or5or10ラウンドと紹介されている。V入賞で1ラウンドが計上されるので、実質ラウンドはそれぞれ-1として計算。振り分け比率は1:1:1とのこと。

 この出玉関係と、もうひとつの大きな特徴として紹介されているのが「テンプラ」である。

 これは「天釘プラスチックシステム」の略で、通常の天釘部分がプラスチックで構成されており、ここを固定することで球筋が安定したり、羽根に寄りやすいルートが確保されたりと、より遊びやすくなるような工夫がなされているのである。

 また、左右に1チャッカー、中央に2チャッカーがあるハカマ型と、デジパチのように始動口が中央部に1つしか搭載しておらずその分鳴きやすくなっているヘソ型の2つのタイプがあるようだ。

 ほかにも、役物の細かい部分での変化があるなど、羽根物ファンの想いに応えるクオリティでお出迎え。P機の羽根物シーンを盛り上げてくれるのは間違いないはずである。

 気になる実際の動きだが、先述した「必勝本WEB-TV」の世界最速公開動画にて試打の模様が確認できる。羽根物ファン、トキオファンは要チェック!

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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パチスロ2,400枚「〇〇MAX」で濃厚!? 6号機「高速AT」マシンいよいよ始動!! 

 パチスロは5.9号機から6号機へと移り変わるにあたり、様々な規則が改正された。

 たとえば、AT・ART機であればナビ有利区間性能に設定差を付けることが可能。これにより、AT・ARTの出玉性能に設定ごとの変化を持たせられるようになった。

 また、AT・ART抽選が行われる有利区間比率の上限が撤廃されたことで、天井機能も復活。大ハマリ後の救済措置は、プレイヤーにとってありがたい限りである。

 加えて、AT機における1Gあたりの純増枚数に制限がなくなった点も特筆要素のひとつ。その結果、6号機への移行と共に高純増マシンが数多くデビューしたわけである。

 4月19日の設置を予定しているSANKYOの『パチスロ マクロスデルタ』は、そんな高純増マシンの最高峰。1G純増約9.5枚を誇る超速AT機として、導入前から大きな反響を呼んでいる。

 通常時は、有利区間移行時に突入する「デルターボ」やチャンス役成立など様々な場面でCZの強化抽選が行われ、主に規定デルタカウンター到達でCZ「バルキリーゾーン」がスタート。16G継続のCZ中は約5分の1でバトル開始→3体撃破できればAT確定で、CZ突入時のAT期待度は約35%だ。

 AT「戦術LIVE」はナビ回数管理型で、まず「ワルキューレチャンス」で初期ナビ回数を決定。上乗せ期待度は選択キャラによって変化し、上乗せ後のレバーONでリールロックが発生すれば連続上乗せに大きな期待が持てる。

 AT中はナビ回数上乗せ、ワルキューレチャンス、デルタボーナス抽選などが行われ、高確ステージへの移行は上乗せ期待度がアップ。BAR揃いはワルキューレチャンス突入濃厚で、青7揃いを機に発動するデルタボーナスはナビ15回消化まで継続する疑似ボーナスだ。

 また、通常時を含めてリンゴが揃うたびに加算される「リンゴカウンター」が200回に到達した場合は「LIMIT-A」が濃厚となる模様。このLIMIT-Aにひとたび突入すればエンディング、すなわち約2,400枚獲得に期待できるとのことだ。

 本機における小役狙い手順は、左リール枠上~上段に青7絵柄を狙い、中&右リールはフリー打ちでOK。3連チェリーは強チェリー、左リール下段青7からの上段リンゴハズレはチャンス目A、左リール上段スイカからのスイカハズレはチャンス目Bとなる。

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桜花賞も万馬券ズバリ! 一発逆転候補を検証する、辿り着いたJRA皐月賞“波乱&激走人気薄穴馬”の答え!?

●国内外で牝馬が活躍!

 白毛のソダシが桜花賞(G1)を制し日本中が歓喜に包まれた先週のJRA。デビューから5連勝で桜花賞を制覇、そのうち重賞レースは4勝でG1レースは2連勝というから素晴らしい。次は3歳牝馬三冠第2戦のオークス(G1)への出走が濃厚だ。すでに歴史に残る名馬となっているが、同馬がどれほどの高みに登っていくのか、今後の活躍から目が離せない。

 一方海を渡った海外のブラジル競馬では、日本で活躍し引退後にブラジルで種牡馬となっていたアグネスゴールドの産駒が大活躍。ジャネールモネイがブラジル競馬で史上6頭目、しかも23年ぶりとなる無敗の牝馬三冠を達成した。ドバイでもクロノジェネシスなどが活躍し、世界中に日本の競馬が広まっているが、今週のJRAは3歳クラシック第一戦の皐月賞(G1)が行われる。今週も桜花賞に続く衝撃のレースが見られそうだ。

●皐月賞に異変?

 昨年のホープフルS(G1)2着馬オーソクレースは回避したものの、今年の皐月賞も粒ぞろいの実力馬が揃った。注目は実績順にダノンザキッド、エフフォーリア、タイトルホルダー、ヴィクティファルス、ステラヴェローチェ、グラティアス、ラーゴム、レッドベルオーブ、アドマイヤハダル、ディープモンスターといったあたり。ただしマスコミの報道を見ると、この皐月賞は桜花賞と異なり混戦模様という表現が目立つ。実際に今年の皐月賞は、JRA最優秀2歳牝馬ソダシが桜花賞を無敗で制したのと異なり、JRA最優秀2歳牡馬ダノンザキッドが前哨戦で格下馬を相手に3着敗退と、すでに土がついている状態。鞍上が絶好調の川田将雅騎手といえど、ソダシほどの信頼度は感じられない。

 また3戦3勝のエフフォーリアは若手トップジョッキーの横山武史騎手が騎乗するが、3連勝で桜花賞に出走したアカイトリノムスメが横山騎手を背に4着に敗退しており、ジョッキーという面で言えば、まだ壁があるのかも知れない。一方で逆転候補も決して少なくないが、どれも決め手に欠け、何を買えばいいのか答えが出ない状態ではなかろうか。

 皐月賞は過去10年を見ても万馬券が8回、しかも3連単100万馬券も飛び出したことがあり、1番人気は3勝のみ。しかも勝利した1番人気はすべて前走で勝利しており、前走で3着に敗退したダノンザキッドが1番人気になれば、さらに危険な人気馬へと転落する。以上のように今年の皐月賞は、この春最大の混戦レースといっても過言ではなく、すでに高配当の予感が漂っているのだ。

 しかし皐月賞は誰もが的中させたいレース。そこでこの難関なレースで最適な馬券を決定するために、競馬予想のプロであり競馬を知り尽くすホースメン会議に話を聞くことにした。

 ホースメン会議は競馬界最強の頭脳と呼ばれる、本物のプロ予想家が集結した創業40年のプロ集団。その実績、人脈、成績は他の追随を許さず、誰もがトップと認める存在。フェブラリーS(G1)では9番人気エアスピネルの激走を見抜いて2万馬券を的中させ、先週行われた桜花賞も、馬連はもちろん3連単1万400円の万馬券もズバリ的中させている。ソダシとサトノレイナスは誰でも買える馬だが、3着の8番人気ファインルージュは人気が示すようにファンもマスコミも見落とした穴馬。しかしホースメン会議はその激走を見抜いてしっかり的中させており、その実力を証明。そんな彼らが語る皐月賞の裏事情とは…。

●最強のプロ集団がたどり着いた皐月賞の答えとは?

――まずは桜花賞の的中お見事でした。

担当者 ポイントはノーザンファームの情報でしたね。1着から7着までノーザンファームの生産馬が独占し、その中で3着の8番人気ファインルージュは、陣営から届いた仕上がりの良さと思惑、さらにBコース替わりの内枠で福永騎手と最高の激走条件が揃いました。なぜ人気がなかったのが不思議なくらいです。

――それはホースメン会議さんとマスコミの違いでしょうか。今年の皐月賞はどんな状況なのですか?

担当者 どの陣営も共通して言えることは、今年はチャンスありと考えているということです。昨年のコントレイル、一昨年のサートゥルナーリアのように、断然の実力馬はいません。ダノンザキッドにはある欠点が、そしてエフフォーリアも鞍上に付け入る隙があると考える陣営もいます。その結果どの陣営もチャンスありと考えており、目一杯のレースで勝ちに行くという人気薄穴馬陣営の意気込みも聞かれます。ちなみにその馬は格下ではありますが、状態は抜群でコース適性も上位、マスコミも見落とす人気薄馬なので、桜花賞のファインルージュ同様に配当的にも必見の穴馬です。

――ホースメン会議さんと言えば、その正確な情報と的確な分析が有名ですが、どんな体制で情報の収集と分析を行っていますか?

担当者 我々ホースメン会議は競馬の神様と言われた大川慶次郎が設立し、今年で40周年となります。この40年で培ってきた人脈や経験、そして信頼と実績はどんなマスコミを含めても断然のものだと自負しております。今は大川の弟子である能勢俊介が総監督を務め、元JRA騎手の東信二や東西大手スポーツ紙で本紙担当を務めた重鎮、さらに多くの元競馬関係者が所属し、万全の情報収集と情報分析をレース当日の朝まで行っています。そこまで徹底することで、自信をもってファンの皆様に情報と買い目を提供できるのです。

――今年の皐月賞はどのように分析してどのような見解になりそうですか

担当者 今年の皐月賞で言えることは、三連単で高配当を狙えるということです。どの馬が上位に好走しどの馬が凡退するのか、その中には多くのマスコミで注目を集める実績馬をバッサリ切ることもあるでしょう。そういった情報をすでに把握し、冷静な分析によってこれ以上ない結論に至っています。なお最終確認を踏まえたレース当日になりますが、我々の情報を聞きたいという方に向けて、皐月賞の三連単情報を無料で提供することを決めました。

――それはすごい提案ですね。なぜ無料提供を実施するのでしょうか?

担当者 新型コロナウイルスの影響で、今も競馬場の入場制限は続いています。さらにまん延防止措置で不要不急の外出は自粛という傾向もあり、やはり週末は自宅で過ごすのが望ましい状況です。その中でも、その週末を充実した日にしていただくためにも、この皐月賞は最適なイベントといえるでしょう。同じレースは二度と行われません。この皐月賞は最初で最後のレースです。ぜひこの無料情報を活用し、感動と興奮を手にしていただきたいですね。

――皐月賞以降も期待できますか?

担当者 ゴールデンウイークの天皇賞(春)から6週連続でG1レースが行われますが、その時期はビッグレースだけでなく、他のレースでも儲けの期待度が高まります。今年もすでに強力な勝負話を複数入手していますので、皐月賞以降も期待してください。

――ありがとうございました。皐月賞も春競馬もホースメン会議さんの情報に注目したいと思います。


 大阪杯でコントレイルらが敗退したものの、桜花賞は見事ソダシが人気に応えその力を発揮してくれた。強い馬が勝つ、それも競馬の良さだが、まさかの波乱で衝撃の万馬券が飛び出すのも競馬の面白さの一つである。その可能性が高い今週の皐月賞は、ホースメン会議が提供する無料の3連単情報を利用することでその衝撃を体験できる可能性がグンと高まっている。そして皐月賞が終わっても、再来週には伝統の一戦である天皇賞(春)が行われる。そして春競馬のピークを迎える日本ダービーや宝塚記念に向けても、ホースメン会議が提供する情報に期待したい。本稿はPR記事です。

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JRA 世界的良血馬の「遅すぎた」本領発揮!? 池江泰寿調教師「今までで一番強い競馬」で快勝も、すでに6歳キャリア21戦目……

 先週、桜花賞(G1)の裏開催となる中山で行われた春雷S(L)は、荻野極騎手のジャンダルム(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)が、1番人気の支持に応えて優勝。

 芝1200mを1分7秒3という好タイムでの勝利に、乗っていた荻野極騎手は「能力が高く、器用さ、立ち回りの良さが今日は出たと思います。強い内容で勝てて良かったです」とコメント。管理する池江調教師も「中山は得意にしているし、秋はスプリンターズS(G1)を目標に逆算して使っていきたい」と語った。

 池江調教師が「今までで一番強い競馬」と語った勝ち方で、一気にスプリント戦線の有力馬にも浮上したジャンダルム。

 だが一方で、一部のファンからは「スプリント戦に使うのが遅すぎたのではないか」といった声も挙がっているという。

 父は米国でG1を2勝したキトゥンズジョイ、母はスプリンターズS、高松宮記念(G1)の勝ち馬であるビリーヴという超良血のジャンダルムは、2歳時にデイリー杯2歳S(G2)を勝利。暮れのホープフルS(G1)でも2着に入ったことで、一時はクラシックの有力馬とも目されたが、皐月賞(G1)9着、日本ダービー(G1)では17着と惨敗。血統面を考慮してか、その後は11戦連続でマイル戦を使われている。

 だがそのマイルでも、ダービー後は【1・0・1・9】とあまり芳しくなく、血統的に秘められているであろうポテンシャルを考えるとやや寂しい成績でもあった。

 しかし、4走前の信越S(L)で初めて芝1400mに使われると、後続に1馬身1/4差をつける快勝。3走前、2走前は同じ1400mの阪神C(G2)と阪急杯(G3)に使われ、7着、3着と敗れはしたものの、勝ち馬からは共に0秒5差以内だった。

 そして更に距離を短縮し、初のスプリント戦となった今回の春雷Sで、この好タイム勝ちである。だが、ジャンダルムはすでに6歳で、これが21戦目。母がスプリントG1を2勝したビリーヴだけに「スプリント使うのが遅すぎた」「もっと早い段階で路線変更していれば」といったネット上のファンの声もわからなくはないだろう。

「競走馬は一般的に4、5歳で能力のピークを迎え、6歳あたりから緩やかに低下していくと言われています。ジャンダルムは今年既に6歳。初のスプリント戦となった今回の春雷Sであのような強い勝ち方すれば『もう少し早い時期に使われていれば』といった声が挙がるのも無理はないと思います」(競馬記者)

 今回のジャンダルムと似たような例では、初めてダートに使われたのが5歳の秋という遅い時期ながらも、その後、怒涛の6連勝でJBCクラシック(G1)を制したアウォーディーが有名だ。

 同馬は奇しくもジャンダルムと同じ前田幸治オーナーの所有馬である。スプリント戦で本領を発揮したジャンダルムは、果たしてG1を制するまで上り詰めるのか、今後ますます注目が集まりそうだ。

キリン、ビールサーバーを無償貸出、毎月・生ビール宅配…サントリーは小型サーバー発売

 俳優の中井貴一さんと天海祐希さんが夫婦役を演じ、「自宅で生ビールを飲む、飲まない」のちょっとしたいざこざを経て、結局サーバーから注ぎ立ての生ビールをおいしそうに飲むというテレビCMが流れている。工場直送のビールを家庭用サーバーで楽しめるキリンビールの「ホームタップ」である。キリンビールは生ビールを定期的に顧客宅に届ける「ホームタップ」の本格展開を始めた。サーバーを貸し出し、定期的に生ビールを宅配するサブスクリプション(定額制)だ。

 キリンが無償で家庭向けの専用サーバーを貸し出し、1リットルのボトルに詰められたビールが月2回定期的に自宅に届く仕組みだ。価格は月4本で8250円(税込み)、8本で1万2430円(同)。配送料や備品代を含む月額3190円の基本料金が含まれている。

 国産ホップを使用した最上級ブランドの「一番搾りプレミアム」のほか、キリンが注力するクラフトビール(地ビール)を季節ごとに揃え、毎月3~4種類を用意する。「ホームタップ」で提供するクラフトビールのほとんどは缶製品として購入できないため、「ここでしか飲めない」点が付加価値となる。

 泡のきめ細かさにこだわっている点が特徴。ビールを愛飲する30~60代の需要を取り込む。サーバーには保冷機能があり、ビール容器をセットすると開栓から48時間保管できる。20年末の会員数は2万人。21年2月時点では約3万人。年末には会員数を現在の3倍強にあたる10万人に引き上げる計画だ。

 キリンビールの布施孝之社長は都内で開いた会見で「ビール市場は徐々に縮小しているが、コロナ禍などで環境が変化している。新たな挑戦で市場全体をもっと魅力的にする」と語った。

サブスク実現までに悪戦苦闘の日々

 家庭用サーバー事業は首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)で100人程度を対象に2015年に開始した「ブルワリーオーナーズクラブ」が嚆矢(こうし)だ。17年、「ホームタップ」を開始。開始直後から申し込みが殺到したが、17年秋から1年超にわたり会員募集を停止した。「1万5000人待ちの月額ビール」として話題を呼んだ。

「キリンはサブスクをやれるのか」と懸念する声が上がったが、19年1月中旬から抽選という条件下で再び会員の募集を始めた。当選者を新規会員として迎え入れ、19年4月、サービスを再開した。

 キリンがサービスの再開に1年以上を費やしたのは、サーバーの仕様を抜本的に見直したからだ。「ホームタップ」の会員規模を拡大するうえの必須条件が、「誰でも使えるサーバーの開発」だと考えたからだ。

 19年6月から東京・銀座にあるクラフトビールの直営店で平日1杯、月2496円のサブスクを始めた。クラフトビールの月額課金は全国で初めてだった。クラフトビールの専門店を運営する子会社、スプリングバレーブルワリーが銀座店限定で行った、1杯250ミリリットルのビールを最大17種類の中から選べるサブスクである。

 現在CM中の「ホームタップ」では、人気があるクラフトビールの「スプリングバレー」「ブルックリンブルワリー」「グランドキリン」などを扱う。「ホームタップ」は19年に会員募集を再開したものの、20年、サーバーの供給体制が整わず、プレ契約から本契約に至るまで最大8カ月待機してもらうケースも出た。供給体制が整備されたことで、サブスクの本格展開となった次第である。17年にサブスクを開始して4年を経過。ようやくサブスクが日の目を見たわけだ。

アサヒ、サントリーも家庭用サーバーに参戦

 アサヒビールは21年5月25日、家庭用生ビールのサービス「ドラフターズ」を始める。持ち運びできる専用サーバーを貸し出し、主力の「スーパードライ」の「ミニ樽2リットル」缶2本を毎月2回に分けて工場から直接宅配する。氷点下の温度まで冷やす「エクストラコールド機能」も揃える。

 価格は月額7980円。このうちビール料金(送料込み)は2リットル缶2本で4990円。追加ビールは1本1980円だ。初年度は3万人を上限に抽選とする。サントリービールは缶ビールに外側から添えて注ぐと細かい泡ができる「神泡サーバー」を売り出す。約11センチの小型サーバーが高速で振動して細かい泡をつくる。キャンペーンの景品だったが、昨今の家飲み需要に対応する。価格は税込み980円。4月下旬から自社サイトなどで販売する。

 ビール大手各社は暑い日に冷えた生ビールをグビッ、と自宅でも飲めることを売りにしたサービスに力を入れる。サブスク普及のカギを握るのはやはり価格。基本料金に配送料や備品代が含まれるから、当然、価格は高くなる。

 キリンの「ホームタップ」の場合、330ミリリットルのビアクラス1杯当たりで計算すると、月4本コースで421円(税込み)、月8本コースで385円(同)となり、缶ビールに比べて割高だ。とはいえ、自宅で本格的な生ビールが飲めることやサーバーから注ぐという特別感、クラフトビールのように「ここでしか飲めない」という付加価値を考えると、受け入れられる価格の差だとキリンは考えている。

 最低契約期間がこうした会員制宅配サービスの普及のネックになる。キリンの場合、1年間の長期利用が前提となっている。長期契約だと途中解約ができなかったり、解約すれば解約手数料が発生したりするので二の足を踏む消費者は少なくない。ビール大手が趣向を凝らす生ビールのサーバー争奪戦。夏の生ビールの季節に最初の結果が出る。勝つのはどこだ。

(文=編集部)

社歌コンテスト優勝2社が語る、挑戦の先に得たもの

2021年2月24日、企業の社歌動画日本一を決める「第二回NIKKEI全国社歌コンテスト決勝戦・表彰式が開催され、応募企業193社の中からクレディセゾンが最優秀賞に輝きました。

今回は受賞を記念して、第一回・第二回最優秀賞企業への特別インタビューを実施。クレディセゾンの喜多村明日香氏、第一回最優秀賞(第二回は10位)を受賞した富国生命保険の木村美生氏に、社歌で得られた効果や意義について、社歌コンテスト発起人の電通・森本紘平が聞きました。

社歌コンテスト2020

“日本一”という唯一無二の経験が、企業を一つにする

森本:お二人には社歌コンテスト決勝イベントにご参加いただき、見事なプレゼンテーションを披露してくださいました。喜多村さん、木村さん、まずは決勝を終えての感想をお聞かせいただけますか?

木村:10位という結果を受けて、当日おじいさんの格好でラップをしたのが間違っていたなと反省しています(笑)。それは冗談として、今回の動画は全国各地の社員から役員、社長まで本当に多くの人たちに支えられて完成したので、必ず決勝まで進んで爪痕を残すことを目標に掲げていました。

その意味では、決勝を見ていただいた人たちから「よくやったね」と言ってもらえたので、ホッと胸を撫で下ろしています。

富国生命保険
富国生命保険/"【フコク生命 社歌】100周年にちなんで100名で歌ってみた!"

喜多村:あのプレゼンは衝撃でした(笑)。

森本:会場に妙な一体感が生まれた瞬間でしたよね。

喜多村:振り切っている姿が、見ていて気持ち良かったです。ありがとうございました(笑)。

木村:どういたしまして。

木村美生氏
富国生命保険 木村 美生氏

森本:喜多村さんはいかがですか?

喜多村:私たちも決勝を目指して一生懸命取り組んでいました。グループ企業や取引先企業様からの応援もあり、決勝進出が決まったときは本当に嬉しかったです。でもまさか最優秀賞を頂けるとは思っていませんでした。当日も翌日以降も社内外からたくさんのメッセージを頂き、改めて社歌コンテストの影響力の大きさを実感しました。

クレディセゾングループ
クレディセゾングループテーマソング/"わたしセゾン"

森本:クレディセゾンは女性社員によるアイドルグループ「東池袋52」が存在すること自体、個性が突き抜けていますよね。どうやって日々の業務と活動を両立しているのか気になっていました。

喜多村:東池袋52のメンバーはクレディセゾンと関係会社の女性社員で構成されるアイドルグループです。そのため、各々が通常業務とうまく調整しながら活動をしているので、ダンスも全体で合わせるのはイベント前日1回ぐらいで、自主練習が基本です。通常業務を疎かにしないことは大前提で、それでも「やるからには本気で、楽しんでやる」ことを心がけています。

森本:企業のコミュニケーション手法として秀逸ですよね。僕は人の心を動かすコンテンツにはエンターテインメント要素や、人と人とがつながる仕掛けが欠かせないと思っているのですが、まさにそれを体現されていると感じます。

木村:企業が社員のアイドルグループを作るのは、いろいろな面でハードルがあると想像できます。おそらく社内外からの反対意見もあったと思うのですが、そういった障壁を乗り越えて実現させていることがすごいですよね。今回、最優秀賞を受賞されたことで、これまでの努力が報われたり、メンバーがさらに誇りを持って活動できるようになると良いですね。

喜多村:最優秀賞を頂けたことは、確実にメンバーのモチベーションアップにつながります。何よりも、今回の活動を本当に多くの方々に応援していただけたことが、とても嬉しくて誇らしいことです。

木村:日本一になる経験ってなかなかできないですもんね。私も社歌コンテストが初めて。社内のみんなも喜んでくれて、社歌で一つになることの素晴らしさを、身を持って実感できました。

喜多村明日香氏
クレディセゾン 喜多村 明日香氏

労力を惜しまない“全力”コミュニケーションが味方を増やす

森本:富国生命は第一回NIKKEI全国社歌コンテストで最優秀賞を受賞していますが、どのような経緯で社歌コンテストに参加したのでしょうか?

木村:現在、当社では創業100周年に向けた「100周年プロジェクト」を展開しています。その一環として社歌コンテストへの参加を社内に企画したのですが、却下されてしまいまして。仕方なく私のチームで勝手に動画を作って応募したんです。当然、社内はざわつきました(笑)。

森本:大胆ですね(笑)。どうしてそこまでして、社歌コンテストに応募しようと思ったのですか?

木村:当社は堅実に積み重ねてきた歴史と信頼がある一方で、新しいことを開拓する文化があまり根付いていないと感じていました。社歌コンテストに応募するだけでも、会社にとっては衝撃的な出来事でしたから。でも、そのチャレンジすらできなければ、業界初の革命的な商品・サービスを生み出すことはできないと思うんです。

森本:会社の意識改革が念頭にあったのですね。最初は社内からの反発もあった中、どのように味方を増やしていったのでしょうか?

木村:応募したからにはトップを目指すべきだと思い、全国62拠点の拠点長一人ひとりに電話して、自分の言葉で社歌コンテストに対する想いを伝えました。それも1回きりではなく、定期的にコミュニケーションを取り続けて、取引先企業様にもお電話しました。

森本:サラッと仰っていますけれど、62拠点へ何度も電話するのはかなりパワーがいることですよね。

木村:当然メールも送るし、社内報でも情報発信しますが、やっぱり電話が一番想いを伝えられますからね。おかげさまで、社内からは完全に“社歌の人”だと思われていましたよ(笑)。それでも全力でコミュニケーションを取り続けることで徐々に応援してくれる仲間が増えていき、投票締切ラスト3日間の盛り上がりは本当に一体感を感じることができました。

喜多村:今のお話は、東池袋52を結成したときの経緯と通じるものがあると思いました。やはり、最初は社内でアイドルグループを作ることに反対意見も多くある中、発起人のプロデューサーが各方面に粘り強い交渉と対話を行い、リスクや懸念点を一つ一つクリアしていくことで、少しずつ理解を得られるようになりました。

喜多村明日香氏2

社歌で見つめ直す、自社や仲間の魅力。それはビジネスの強みにもなる

森本:今回はコロナ禍での開催でしたが、このような時期だからこそ、歌を通じてみんなが一つになることの意義があると、決勝戦を見ていて思いました。お二人は改めて、社歌や音楽の力をどのように捉えていますか?

喜多村:音楽には、世代も何もかも超えて通じ合うものを生み出す力があると思っています。コロナ禍でなかなか社員や取引先の方々と顔を合わせることができない中、共通の音や歌があることで、どんなに離れていても一体感を作れることを、今回の活動を通じて心から実感しました。

木村:どんどん効率化や生産性の向上が進められる一方で、会社としての“まつりごと”が減ってきているように感じています。でも、みんなで何か一つの目標に向かって一生懸命取り組むことは、「自分はこの組織にいるんだ」という実感が得られる大切な瞬間だと思うんです。そこで改めて会社の良さに気が付いたり、社員の今まで知らなかった意外な一面を知ったり。当たり前のように所属している組織を、当たり前じゃないものとして見つめ直す良い機会になりますよね。

森本:社歌コンテストへの参加を迷っている企業の背中を押すような、素晴らしいコメントですね。

社歌コンテスト

木村:来年優勝するつもりだからあまり言いたくないのですが(笑)、参加しようか迷っている企業、少しでも興味がある企業の皆さんは、絶対に一度参加してみることをおすすめします。とにかくやると決めて、クオリティは20点でも良いので作って応募する。その結果、会社の雰囲気がどのように変わったかが大事なんです。その素晴らしさは、参加した企業にしか分からないもの。そして、また次回30点、40点、50点を目指せば良いんです。正直、メリットしかないですよ。

喜多村:木村さんと同意見で、参加してみて気付くことがたくさんあります。私たちの場合、コロナ禍で東池袋52の活動ができなくなり、この先どうしていくべきか答えが見つからない中で社歌コンテストに応募しました。でも結果的に素晴らしい賞を頂けて、改めて私たちの活動を認めてもらえた気がしました。

森本:社歌コンテストを通じて、あらゆる面で社内の変化が生まれていると思いますが、今後そういった変化を社外の活動につなげていくこともできそうですね。

木村:社歌動画を見てくださった取引先の方々から、「フコクさんのイメージが変わりました」と言われることが多くなりました。要するに、富国生命保険は“お堅い生命保険会社”の印象が強く、社内の人間も自社に同じようなイメージを抱いているのです。それは決して悪いことではありませんが、取引先からの印象が変わったことで、内部にも少し変化が生まれているように感じます。

特に今回の動画では、社員の特技や普段見せない一人ひとりのパーソナリティをお見せしています。こうした個性や意外な側面が、今までにない新しい商品・サービスを展開する上で強みになる可能性だってあると思っています。

森本:その人の意外な一面を社内外の人が知ることで、新たなネットワークやコミュニケーションも生まれそうですね。

木村美生氏

社歌から生まれる、社員同士・企業同士の新たなつながり

森本:僕は日経と一緒に社歌コンテストを通じて、参加企業同士で何か新しいものが生まれる“きっかけ作り”をしていきたいと思っています。それこそ、僕たちの知らないところでも勝手にコラボレーションが次々と生まれる状態になると嬉しいです。業種も規模も違うけれど、決勝の会場にいたみんなに生まれた一体感にその可能性を感じました。企業の本質が詰まった社歌を通してつながれたからだと思います。

喜多村:それで言うと、今回の社歌コンテストをきっかけに、決勝戦に出場されていたえびす屋さん(人力車サービス)にセゾンカード会員様向けの優待加盟店として出店していただきました。えびす屋さんをご利用の際は、お得な優待が受けられるセゾンカードをお使いください(笑)。

森本:素敵なコラボレーションですね。

木村:富国生命保険は次の100年に向けて「THE MUTUAL」というコンセプトを掲げています。これは、われわれと関わる全ての人のつながりを深め支え合う“相互扶助”を目指すもの。社歌コンテストもイベントを通じて社員同士、企業同士の深いつながりが次々と生まれていますよね。その意味では、社歌コンテストのコンセプトも「THE MUTUAL」だと言えます。

森本:な、なるほど(笑)。でも本質的には通じるものがありますよね。

木村:THE MUTUAL、今日一番言いたかったのはこれです。絶対に入れてくださいね!

森本:分かりました、全部太字にしておきますね(笑)。

木村:ところで、喜多村さん。アイドルグループに100歳のおじいちゃんが混じっていたら面白くないですか?

喜多村:面白いですね。面白いけれど、戸惑いますね(笑)。

木村:THE MUTUALということで、この機会に何かコラボレーションできたら良いなって思っているんです。1位と10位のコラボってなんか良いですよね。

喜多村:そこは第一回最優秀賞と第二回最優秀賞のコラボにしましょうよ(笑)。

木村:喜多村さん、素敵なことを言いますねぇ。ぜひ何かご一緒できたら嬉しいです。

森本:まさに、THE MUTUALが始まる瞬間に立ち会えて光栄です(笑)。最後に、本コンテスト実施に、社を挙げての想いで尽力する2大企業、主催の日本経済新聞社、特別協力のJOYSOUND(エクシング)へ何かコメントはありますか?

木村:2年連続でコンテストに応募し、最優秀賞、決勝戦進出10位という結果を頂けたことはもちろん、この取り組みを通じて富国生命で働く職員が今まで当たり前に感じていた自社の素晴らしさ、ヒト、一体感を改めて感じることができました。

今回応募した社歌は、創業55周年時に作成した社歌「今こそ躍進」です。今では職員が歌う機会が減っていましたが、社歌コンテストに応募することで再び光が当てられ、この歌で優勝を目指すことで一体感が醸成されました。

多くの企業が参加したコンテストであったため、刺激的であり、競争心が生まれ、愛社心も芽生えました。このような機会を提供いただき、本当に感謝しています。

喜多村:この度は名誉ある最優秀賞を頂き、ありがとうございました。自社で作ったアイドルグループがデビューして4年弱経過した今、このような大きな成果として戻ってくるとは思ってもいませんでした。この賞を頂いたことで、世の中の皆さまにクレディセゾングループを知っていただくことができ、そして、グループ全体を盛り上げることができそうです。

今後もこのように、日本中のビジネスパーソンが自社で働いていて「よかった」と思える機会が増えたら、とても未来は明るいと感じております。ぜひ今後も継続していただきたいイベントです。とても貴重な機会を頂き、ありがとうございました。

森本:お二人のコメントに胸が熱くなりました。今後の2社のコラボも楽しみにしています。本日はありがとうございました!
 

動物園はコロナ禍をどう乗り越え、どう進化するのか?

生態系保全に関するさまざまな課題と向き合い、課題解決のためのコミュニケーションを考える「DENTSU生態系LAB」。コロナ禍においては、各地の動物園とタッグを組み、動物園と生活者をつなぐ活動を行っています。

DENTSU生態系ラボ

ウィズコロナの時代、動物園はどう変化していくのか?大牟田市動物園の企画広報担当・冨澤奏子さんと、LABメンバーの木下さとみ氏が語り合います。

【大牟田市動物園】
福岡県南部、大牟田市にある市営動物園。50種、約200個体の動物を飼育している。「動物福祉を伝える動物園」をコンセプトに掲げ、動物たちが野生下で行っている多様な行動が発現される環境づくりを目指し、さまざまな取り組みを行っている。
https://omutacityzoo.org/
【DENTSU生態系LAB】
野生動物や森里海の研究者をはじめ、絶滅危惧種の保全団体、動物園・水族館などとタッグを組み、環境課題や生態系保全、SDGsを起点としたコミュニケーションを創造するプランニング&クリエイティブユニット。


DENTSU生態系ラボ

動画を見るだけで動物園を応援できる「見る見る応援・みんなの動物園」

木下:2020年春の緊急事態宣言時には、全国の動物園・水族館が休園を余儀なくされたと思うのですが、大牟田市動物園の状況を改めて教えてください。

冨澤:はい。当時は、1カ月半以上休園を余儀なくされました。当園は今年で開園80周年を迎えるのですが、80年の歴史の中でもこんなに長い間、緊急事態で休園をしたのは、今回が初めてでした。例年4月から6月と9月から11月は遠足シーズンでして、団体のお客さまに多くお越しいただいているのですが、それも軒並みキャンセルとなりました。そのため、入園料収入はかなり減少致しております。

木下:動物たちにも影響はあったのでしょうか?

冨澤:緊急事態宣言期間中も動物たちは、毎日変わらず元気にくらしていました。だからこそ、その姿をお客さまに伝えたい、どうやったら伝えられるだろうと、ずっと考えていました。

木下:そうですよね、昨年の緊急事態宣言時は、ゴールデンウィークという一番繁忙期に休園になり、スタッフの皆さんは変わらず働いているにも関わらず、動物園に何も還元されていないという状況をなんとか打開できないかと思っていたんです。

そこで、今はYouTubeなどを通して無料で動画が見れる時代だからこそ、動画を見るだけで動物園に広告収入が入り支援につながるシステムを作りたいとDENTSU生態系LABのメンバーで話しあって、「見る見る応援・みんなの動物園」というプロジェクトを立ち上げました。

見る見る応援・みんなの動物園
【見る見る応援・みんなの動物園】
2020年5月1日~31日まで、全国8カ所の動物園の動物たちの様子を、さまざまなメディアで無料配信。普段は見られないバックヤードの姿なども映像で届けた。動画再生で得た広告収入がメディアの媒体社から各動物園に還元された。

木下:本企画は、緊急事態宣言下で急いで実施したため、すべての動物園に参加のお声がけができなかった点は残念でした。でも、企画に参加いただいた動物園からすぐに動画を提供いただき、企画から2週間足らずで配信することができました。配信については、最初、ペット総合メディア「PECO」にお願いしました。「PECO」は、犬や猫が好きな方が集まるメディアです。犬や猫が好きな方って基本的には動物も好きだと思うのですが、意外と犬猫以外に興味が広がっていないなと感じていました。そこで、「見る見る応援・みんなの動物園」をきっかけに、他の動物の魅力を知ってもらう良いきっかけになればと考えたのです。

それから、「ハフポスト日本版」に本企画の紹介をお願いしました。同メディアは、社会的・時事的なことに問題意識を持っている方が多数見ているので、社会課題として訴えかけたいなと。これまで動物園と関わりがなかった方にも見ていただくことで、動物園の新しい顧客獲得につながるのでは、という狙いもありました。

期間中、全動物園のTwitter・YouTube動画を合わせて33万回前後の再生回数がありました。「ハフポスト日本版」ではTwitterでもこの企画を取り上げてくださったので反応がわかりやすかったです。「動物園って今こういう課題を抱えているんだ」ということをツイートされていたり、「見るだけで応援になるのであれば、動画を見てみよう」といったツイートもありました。

冨澤:企画の終了後に、広告収入の報告書と併せて動画再生回数の統計を見せていただきましたね。どの動物園さんも一押しの動画を提供されていたと思いますが、その中でもよく視聴されているものとそうでないものの差がすごく顕著でした。そこから、なぜこの動画は人気なのかという分析にすごく興味を持ち始めました。他園さんの動画をいろいろと見せて頂き、勉強をさせて頂いたことも大きな収穫となりました。

コロナ禍で生まれた、オンラインの「どうぶつえん ひとりじめ」企画

木下:緊急事態宣言下で、大牟田市動物園では、動物たちの生き生きとした姿を伝えるための企画を打ち出しましたよね?

冨澤:そうですね。まずは、2020年5月1日~5日まで、Facebookの公式アカウント上で、毎回一種の動物についてお伝えするライブ配信を行いました。ライブ配信は、これまでもやりたいとは思っていたんです。でも、開園中にライブ配信を行うとなると、撮影のためにお客さまと動物の間に職員が入ることになってしまいます。来園中のお客さまに動物をじっくり観察していただけない状況になってしまうため、実現には至っていませんでした。休園中だからこそできるのではないかということで、実施することにしたんです。

実は、それ以前にも動物の様子を撮影して編集し、FacebookやYouTubeにアップする取り組みは行っていたのですが、ライブ配信はチャット機能を使ってお客さまとその場で双方向のコミュニケーションが取れることもあり、反応が全然違いました。やっているこちらもとても楽しかった。再生数もライブ配信と通常の動画配信では雲泥の差がありました。

その一方で、チャットですべてのお客さまとコミュニケーションを取ることが難しいという課題も見つかりました。お客さまに対して個別にライブ配信を提供できる方法はないだろうか。そこで生まれた企画が、「どうぶつえん ひとりじめ」だったんです。

どうぶつえん ひとりじめ
【どうぶつえん ひとりじめ】
昨年の6月1日からスタートした、オンラインで園内の様子を楽しむことができる有料イベント。スタッフが園内を40分間ガイドするオーダーメイドのライブ映像が見られる。参加者が詳しく見たい動物や知りたいことなどをあらかじめ動物園に伝え、要望をもとに内容を組むことも可能。1回につき5名まで参加可能で、離れて住む家族や友人と画面を共有し、会話が楽しめるのも魅力。

木下:私も体験された方の動画を拝見させていただきましたが、ある意味、飼育員さん独り占めといいますか、動物を見ながら詳しい解説や見るべきポイントを教えてもらえる。しかも、自分用にカスタマイズされているというのは、動物をより好きになる仕組みだなと思いました。

冨澤:ありがとうございます。でも料金設定についてはとても悩みました。当園の入園料380円に対し、本企画の参加費が5000円というのは現実離れした金額ではないかという懸念がありました。これまで園内でのイベントはほぼすべて無料で行ってきたため、有料にして果たしてお客さまが申し込んでくださるのか、とても不安でした。

とはいえ、これからオンライン上での取り組みが増える可能性を考えると、最初の価格設定がその後の相場にも影響するため、とても重要です。そこで思い切って5000円という価格でスタートをさせていただきました。

スタートして一カ月は参加者がほぼいない状態でした。そこで、「見る見る応援・みんなの動物園」の時にご紹介いただいた「ハフポスト日本版」の副編集長さんに、「どうぶつえん ひとりじめ」の紹介記事を書いていただきました。そこから、多くのお客さまが申し込んでくださるようになりました。人とのつながりは大切だなと改めて実感した出来事でした。

木下:少しでもお役に立てたのなら幸いです。

冨澤:ありがとうございます。本当に助かりました。「どうぶつえん ひとりじめ」が成功し、この企画を大牟田市がふるさと納税の返礼品として扱うことにもなりました。市の動物園として市民の皆さまにどうしたら還元することができるのかを日頃から考えていたので、それがひとつ達成できたのではないかと思っています。

今後の動物園ビジネスのカギとなるのは「オンライン」

木下:今後の動物園運営の在り方を考えるうえでは、やはりオンラインでの動画配信がカギとなりそうですね。

冨澤:そうですね。どこの動物園さんも、昨年から動画制作にさらに力を入れ始められたのではないかと思います。当園でも、国内外の動物園や関係組織と協力しながら、一緒に魅力的な動画を作って、動物園のことをもっと理解してもらう取り組みを少しずつ進めています。ぜひ大牟田市動物園公式YouTubeFacebookInstagramでご覧頂けましたらうれしく存じます。動画制作にあたっては、木下さんからアドバイスをいただきましたね。

木下:例えば、動物を撮るとき、人間が立って撮影するとどうしても人間目線の映像になってしまいがちです。人って没入感といいますか、動物の生態を見るとき、動物になりきって見るものだと思うんです。可能な限り、動物の視点に合わせて撮影してみることや、動物紹介にストーリー性を持たせることなどをお伝えしました。

冨澤:今後、当園においてもオンラインでの動画配信の比重が大きくなっていくと思います。というのも、私どもの動物園のように、足を運んでもらうことがなかなか物理的に難しい地方の小さな動物園においては、オンラインでより多くの方に存在を知ってもらうことは、大きなチャンスだと思っています。もちろん、動画で関心を持っていただいたことがきっかけとなり、実際のご来園に繋げていくという点については、今後さらに考慮を重ねなければなりません。

木下:どんな伝え方をすると人の心に残り、実際の行動に移してもらえるのかというのは、私たちがふだん携わっている広告制作の基本です。動物たちの魅力を最大限伝えるために、これからもいろいろなアイデアを提案していきたいと考えています。動画配信以外の取り組みとして、いまは動物のガチャガチャを各動物園に設置する企画を始めています。

DENTSU生態系LAB
動物園のグッズは、たいてい動物園ごとでデザインされています。動物園の壁を越えて、あえておなじデザインにすることで動物園の個性が出せると思いました。例えば、沖縄なら沖縄固有の種がいたり、サル専門の動物園はいろんな種類のサルがいたり。それと、動物の種名ではなく、タロウやハナコなど個体名でデザインしています。この子、なんていう動物だろうと興味をひいてから生態を伝えるためです。ガチャガチャでご縁があって出てきた動物なので、まずは愛着が湧くといいなと。

動物の生き方から教わることはたくさんある

木下:私はもともと動物好きで動物園にもよく足を運ぶのですが、動物をジーッと観察していると、人間と動物ではなく、生き物と生き物として対峙できるといいますか。自分も生き物になって動物を見ることで、こうやって困難を乗り越えればいいのかとか、こうやって生きていればいいのかとか、まあ別に何もしなくてもいいのか(笑)とか、いろいろと気づくことがあるんですよね。そんな動物たちからの学びを暮らしやビジネスに生かす企画も、「DENTSU生態系LAB」では提案していきたいと考えています。

冨澤:木下さんがおっしゃるように、動物から教わることはたくさんあると思います。それに動物の生態について学ぶことのできる身近な場所として、動物園が存在する意義は大きい。だからこそ私たちは、動物たちが生き生きとくらし、動物が本来持つ行動の多様性を十分に発揮できるよう、動物福祉に配慮した適切な個体数になるよう管理を行うと共に、その飼育環境を日々更新し、生活の質の向上に努めています。動物の状態をきちんと把握し、動物にとってどのようなことを今すべきなのか、それを第一に考えると共に、それぞれの動物の魅力をきちんと伝えていくことが私たちの使命でもあります。

木下:以前、とある動物園関係者と話をしたとき、「人は人生で3回しか動物園に行かない」という言葉が印象的でした。1回目は自分が子どものとき、2回目は親になったとき、3回目はおばーちゃん、おじーちゃんになったときだと。動物たちは本当にたくさんのことを教えてくれるので、ぜひもっと動物園に足を運んでほしいですね。

冨澤:そうですね。私たち人間の環境に何が大切かということについても、動物に教わることはたくさんあると思います。だからこそ私たちは、“かわいい”の先にある人と動物が共生していくためのヒントや、どうすれば動物の生活を豊かにできるのかを考え、伝えていきたい。そしてそれは私たち人間の生活や地球環境の豊かさを考えることに繋がることでもあります。こうしたことを考えるきっかけに動物園がなれたらうれしく思います。

「認知症の老親の銀行預金を引き出せない」問題が深刻化…対処法と成年後見制度の注意点

 認知症や判断能力が低下した高齢者の預金が引き出せない……。こうした金融取引に関する問題が、高齢者の増加で深刻化している。この状況を踏まえ、2021年2月、全国銀行協会は認知症高齢者等の預金を親族が代わりに引き出すことを条件付きながら認める方針を示した。

 認知症高齢者やその家族にとっては、朗報といえるが、あくまでも条件付きであり、成年後見制度の利用が原則であることに変わりはない。また、指針はあくまでも各銀行の「参考」という位置づけで、対応が各行で全国一律に定められたわけでもない。銀行によっては、以前とそれほど変わっていない可能性もある。

 今回のコラムは、認知症など判断能力が低下した高齢者の預金等をめぐる状況についてご紹介しよう。

認知症の親のお金を引き出そうとして「門前払い」に

 ここ数年、FP(ファイナンシャルプランナー)として筆者は、老親の親の介護や医療について、ご相談を受けることが増えた。そんな時に多くのシニアが心配しているのが「親が認知症になったら、預金が引き出しできないのでは?」という懸念だ。

 基本的に、預金引き出しは本人の意思確認が必要となる。そのため、認知症など判断能力が低下した顧客との取引は、親族から「無効」として銀行側が訴えられる法的リスクがある。したがって、たとえ親族が同行しても、お金を引き出せず、「門前払い」を食らった人も多い。

 とはいえ、本人の預金からお金を引き出したり、定期預金を解約したりできなければ、本人の生活費や介護費、医療費がまかなえない。

 そこで、銀行から勧められるのが成年後見制度の利用である。成年後見制度は、精神障害や認知症など判断能力が十分でない人が財産管理や身上監護(生活、治療、療養、介護に関する法律行為のこと。施設や病院等への入退所の手続きや契約など)について不利益を被ることのないよう、その人の後ろ盾になってくれる人をつけてもらう制度である。

 家庭裁判所が成年後見人等を選任する「法定後見」とあらかじめ本人が任意後見人を選ぶ「任意後見」の2つがあり、認知症が発症し、すでに判断能力が低下してしまった場合には前者のみ。家庭裁判所に申し立てをして後見人を選任してもらうことになる。

成年後見制度のデメリットは?

 しかし、成年後見制度には次のようなデメリットがある。

(1)申し立ての費用と手間、時間がかかる

(2)必ずしも申立書に記載した成年後見人候補が選任されるとは限らない(不服申し立ては不可)

(3)弁護士や司法書士など第三者が後見人の場合、報酬が発生する。あるいは親族が後見人となった場合、無報酬で事務的な負担がかかる

(4)本人の財産の資産運用や相続税対策等ができなくなる

 とくに利用をためらう要因となっているのは(3)の報酬だろう。成年後見人の報酬に全国一律の基準はなく、本人が所有する財産の額によって異なる。1,000万円以下は月2万円、1,000~5,000万円は月3~4万円、5,000万円以上なら月5~6万円が目安である。おおむね月2~3万円程度が一般的だが、さらに、成年後見人の職務を監督する後見監督人にも管理財産額に応じて月1~3万円かかる。

 成年後見人は、本人が死亡あるいは判断能力が回復するまでつくため、仮に月3万円が10年間だとトータル360万円以上。ちょっとした額だ。もちろん、費用は本人の財産から支払われる。

 現行では、業務内容の質と量、難易度にかかわらず報酬が定額のため、とくに何も後見されていない(と感じる)のに、費用が一律なのは納得できない人もいるようだ。そこで、2019年1月、最高裁判所では、これらを報酬に反映するよう、全国の家庭裁判所に通知を出している。また、(4)についても、成年後見人をつけた後に「こんな風に制限されるとは知らなかった」と後悔する親族も少なくない。

 成年後見人は、本人の財産を守ることが職務であるため、財産を積極的に投資あるいは不動産に担保権を設定する等ができなくなる。相続対策も、財産保全を目的とするもの以外は不可。例えば、生前贈与や現預金を不動産にしたり、不動産の上に建物を建てたりといった、財産評価を逓減させるような「相続税」対策は、財産を相続する相続人のためのものとして認められない。要するに、成年後見制度を利用すると、本人の資産は事実上「凍結」してしまう。

 もちろん、成年後見制度には、成年後見人が本人に不利にならないよう財産を管理したり、契約を代理してくれたりといったメリットも大きい。とはいえ、上記のようなデメリットばかりが目につくようで、身内の財産を第三者に任せたくないと、親族は二の足を踏む。実際に、成年後見人を選任していないケースも多く、利用者は伸び悩んでいる。

 成年後見制度の利用状況は、2020年12月末時点で約23万人。2013年12月末時点の約17.6万人と比較すると、近年じわじわと増加傾向にあるものの、認知症高齢者数が約600万人(推計値:2020年)もいることから考えると著しく少ない(※)。

※厚生労働省「成年後見制度利用促進に関する現状(概要)」

約6割の銀行は必要な範囲内で本人以外の取引に応じている

 国は、なんと成年後見制度普及のために法律までつくっている。2016年5月に「成年後見制度の利用の促進に関する法律」を施行し、翌年2017年3月には、これに基づき「成年後見制度利用促進基本計画」が閣議決定。2018年4月から厚生労働省が「成年後見制度利用促進室」が設置されている。

 積極的に制度を推進していきたい国と今一つ消極的な消費者の間に挟まれて苦慮しているのは銀行である。2020年3月21日付の朝日新聞デジタルの記事(※)によると、全国銀行協会が会員113行の回答を元に2019年11月にまとめた、「認知症対応に関するアンケート結果」では、6割超の銀行が、3年前と比べて認知症の顧客との窓口対応で困った件数が「増加している」と回答。困る取引は多い順に「普通預金の入出金」(107行)、「定期預金の預け入れ・解約」(104行)、「運用商品の解約・変更」(53行)である。

 さらに、本人との取引が難しい場合の親族らとの取引対応については、「成年後見制度の紹介」(105行)が最も多い。次いで「必要な範囲内で本人以外の取引に応じる」(64行)が挙がっており、約6割の銀行では、すでに親族の引き出しに対応しているという。

「認知症の人の預金、銀行の6割「親族の引き出し」に対応」(2021年3月21日)

2020年および2021年に全国銀行協会が方針を発表

 とはいえ、他行の動向が気になりがちな銀行だけに、指針となるべき業界統一の対応が求められていた。そこで2020年3月、全国銀行協会では、認知症高齢者など、預金者本人の意思確認ができない場合に親族が預金を引き出せる等、対応に関する通達を出している。

 HPでは、一般向けの案内資料が公開されており、これによると、以下の資料を揃えれば、引き出しに対応してもらえる可能性が高い。

・預金者本人の(1)通帳、(2)キャッシュカード、(3)銀行届出印

・来店者の(1)本人確認書類、(2)預金者ご本人との関係性がわかる書類(戸籍抄本など)

・お金が必要な理由がわかる資料(入院や介護施設費用の請求書など)

 さらに2021年2月には、同協会から、高齢者との金融取引、親族との代理等に関する考え方および銀行と自治体や社会福祉関係機関等との連携に関する考え方が新たに発表された。

 ここには、成年後見制度の利用を求める原則は変わらないとする一方、限定的に親族の引き出しに応じることも可とし、その際には、認知判断能力の喪失について本人との面談や診断書提出、担当医への聞き取りなどで確認すること。また医療費明細などの証明書類の有無など、本人の利益に適合する支払いかを確認する旨が明記されている。

 ただし、この考え方は、各銀行の参考となるよう取りまとめられたもので、個別の状況等によって、異なる対応が取られるケースもあることが注釈として付されている。銀行の対応が一律になったと早合点しない方が良さそうだ。とはいえ、これまでよりも、交渉がしやすくなったのは確か。消費者としては、銀行業界でのこのような動きを是非知っておきたい。

<参考>

※全国銀行協会「金融取引の代理等に関する考え方および銀行と地方公共団体・社会福祉関係機関等との連携強化に関する考え方について」

2021年7月から認知症高齢者の生命保険契約の有無が照会可

 認知症高齢者への対応を強化しているのは銀行だけではない。生命保険協会では、認知症などで保険契約者本人が契約の有無や内容を把握できない場合、親族から照会を受け付ける制度を2021年7月から開始する。

 同協会では、これまで自然災害で保険証券などが消失し、給付金の請求ができないなどの場合の対応策として「災害地域生保契約照会制度」を設け、遺族らの照会に対応してきた。今回は、本制度の運用を拡大し、契約者が死亡あるいは認知症を発症したり判断能力が低下したりした場合、同協会が窓口となって家族らから契約の有無について照会を受けられるようにする。

 災害時の照会の場合、該当の生命保険契約がある時は、加入している生命保険会社から連絡が来るが、新たに創設される制度の場合、同協会から照会者に直接連絡が来る。ただ、確認できるのは、同協会に加盟している生命保険会社の契約で、損害保険や共済などは対象外。そして、照会結果は、契約のある保険会社名のみで保険商品の種類や保障内容まではわからない。

 あとは、契約のあった保険会社に別途問い合わせが必要となるが、保険契約の有無を確認できる方法ができただけでも一歩前進としたい。なお、生命保険協会によると、照会にかかる費用は1件あたり3,000円。照会から回答までにかかる日数はおおむね2週間程度だとのこと。

2019年1月以降の休眠預金は民間の公益的活動の支援に活用

 このように、高齢者の増加によって、国や業界では、さまざまな対応策が検討されている。「老親は、あっという間に亡くなって、財産管理のことなど、考えるヒマはなかった」という人も、長生きする限り、いずれ自分自身にも同じ問題が降りかかってくる。

 成年後見制度や家族信託など、高齢者の財産管理の方法は、家族構成や状況によってベストなものは異なる。ただ、少なくとも銀行預金については、使っていない口座があれば早めに解約しておくことをお勧めしたい。

 2018年1月に「休眠預金等活用法」が施行され、10年間取引がない、いわゆる休眠口座が「休眠預金」とみなさることになった。2019年1月以降に発生する休眠預金は、民間での公益的な活動の支援に活用される。10年過ぎても、届出をすれば預金は戻ってくるが、自分でも口座の存在に気づいていないかもしれない。不安な方は、一度銀行あるいは専門家に相談してみると良いだろう。

(文=黒田尚子/ファイナンシャル・プランナー)

●黒田尚子/ファイナンシャル・プランナー

1969年富山県富山市生まれ。立命館大学法学部卒業後、1992年、株式会社日本総合研究所に入社。在職中に、FP資格を取得し、1997年同社退社。翌年、独立系FPとして転身を図る。2009年末に乳がん告知を受け、自らの体験から、がんなど病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動を行うほか、老後・介護・消費者問題にも注力。聖路加国際病院のがん経験者向けプロジェクト「おさいふリング」のファシリテーター、NPO法人キャンサーネットジャパン・アドバイザリーボード(外部評価委員会)メンバーなども務める。著書に「がんとお金の本」、「がんとわたしノート」(Bkc)、「がんとお金の真実(リアル)」(セールス手帖社)、「50代からのお金のはなし」(プレジデント社)、「入院・介護「はじめて」ガイド」(主婦の友社)(共同監修)などがある。

機能性は1000円以上?ダイソー、必ず“買ってよかった”と確信できる商品5選

 今や我々の日常の一部として深く根ざしている100円ショップブランド。なかでも1977年に法人化して以来、業界のトップランナーとして君臨し続けている「ダイソー」はデザイン力・機能性・コストパフォーマンス面で高い水準を維持しており、消費者からの信頼も高い。

 店舗数でも業界1位を記録しており、日本国内では2020年2月末の時点で3493店舗、海外でも26の国と地域に2248店舗を展開している。2020年3月末時点での売上高は5015億円にも上っており、まさに不動の王者といったところだ。

 そんなダイソーは今年の春も、例年通り思わず手を伸ばしてしまう新商品を続々と生み出している。「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は今年もダイソーの新商品を徹底的にリサーチし、「この春、買うべきダイソーのおすすめグッズ5選」を選出した。

レジャー用防水バッグ(15リットル、ストラップ付き)/550円(税込、以下同)

 近年、ダイソーは高価格帯の商品にも力を注ぎ始めている。この「レジャー用防水バッグ(15リットル、ストラップ付き)」もそのひとつで、値段は税込550円。高価格帯といっても1000円以下なので、お財布にとって大きな負担とはならないだろう。しかし、その機能性は1000円以上といっても過言ではない。

 レジャーの選択肢が限られるコロナ禍において、同じ生活圏内にいる家族や恋人間などの少人数でも楽しめるキャンプは、感染リスクが低いレジャーといえる。本商品はそんなキャンプシーンで汚れや水から内容物を守ってくれる、塩化ビニル樹脂とポリエステル製の防水バッグ。幅約25センチ、高さ約30センチ、15リットルも入る大容量で生地も分厚く、つなぎ目もしっかりとしている。

 その最大の魅力は持ち運びやすさ。開口部を丸めてバックルで留めれば、そのままハンドルとして持てるだけでなく、付属のフックでバッグのカラビナやポールに吊るしておくことも可能。さらに驚きなのはここからで、付属のストラップを側面のフックに取り付ければ、斜めがけにすることもできるのだ。100円ショップのものとは思えない本格的なキャンプアイテムといえるだろう。

ステンレスハンガー(8ピンチ、丸型)/220円

 次に紹介する「ステンレスハンガー(8ピンチ、丸型)」も100円超えの商品。直径18センチほどのステンレス製で、劣化しやすいプラスチック製のハンガーが主流の100円ショップブランドでは耐久性に優れている。

 一般的な安価なステンレスハンガーには土台部分が簡素なものが多いが、これは二重になったステンレス製の輪を土台部分にしているので、干したときの安定性がかなり高い。さらには、ハンガー部分にロック機能が付いているので、突風が吹いて物干し竿から落ちてしまう……なんて心配もない。

 取り回しの利く小さなサイズ感なうえ、値段も安価。丸型の他に角型もあるので、春から新生活を始める人にぜひお薦めしたい、調査班イチオシの高コスパアイテムだ。

水切れがいい洗面コップ/110円

 目鼻に辛い花粉が飛び交うことになる春の季節。帰宅後などのこまめなうがいは、新型コロナウイルスの感染予防や花粉の洗浄のため、より一層欠かせないものになってくる。そんなときに持っていたい洗面所用のコップが、この「水切れがいい洗面コップ」だ。

 ダイソーが売り出す“デザインコップシリーズ”の第3弾でもあるこの商品は、安価・おしゃれ・高機能という三拍子揃ったナイスな逸品である。まず値段は110円というダイソーでもスタンダードな最安値。カラーバリエーションもマットなオレンジ、グレー、ホワイトの3色があり、シンプルながらモダンなデザインで悪目立ちすることもない。

 そして肝心の機能面だが、最大の特徴は「本体の下部をくの字型に削っている」ということ。これにより使用後の水切れが良く、輪っかの部分をフックに引っ掛けることもでき、さらに凹み部分に指を噛ませれば、手に持ったときの安定感の向上にもつながる。まさにシンプルながら会心の効果を発揮しているアイデア商品だ。

ちょこっとまな板/110円

 春からの新生活で、慣れない自炊にチャレンジせざるを得なくなった人もいることだろう。調理道具を揃える場面でまず直面するのは、材料を切るためのまな板選び。妙に立派なまな板を買ったはいいが、自宅の炊事スペースとのサイズが合わずに頭を抱えることになった経験がある人も少なくないはず。

 そんなときにぜひ買ってほしいのがこの「ちょこっとまな板」。18.5センチというコンパクトサイズが特徴の本品は、自炊スペースの少ないアパート暮らしなどに最適。パッケージに“主婦が考えた”とあるように、まさに自炊経験の豊富な人が思いつくような、痒いところに手が届く商品なのだ。

 本品はそのサイズ感のみならず、切って溜まっていく食材が端から落ちないように角がせり上がっていたり、角に水切り用のスリットが入っていたり、別の角にはフックに引っ掛けられる穴が空いていたりと、抜群の使い勝手の良さを誇っているところも高評価ポイント。“初めてのまな板”で迷ったら、これを選べばほぼ間違いはないだろう。

ダンクリップ/110円

 新生活を迎える人が多い春は引っ越しのシーズン。大量の荷物を運び入れ、ひと息つく暇もなく荷下ろしを迫られている人もいることだろう。しかし、ダンボールにしまってみたら「案外まだ出さなくてもいいかな」なんて思ってしまう荷物は多いものだ。

 とはいえ、一度開いたダンボールをそのまま開いていると、上に物を載せたときときに安定性が低くなるほか、隙間から埃が入り込んで荷物が汚れてしまうことも多い。そんなシチュエーションにはこの「ダンクリップ」がおすすめだ。

 本品はダンボールをサンドイッチ状に挟めるようになっており、ガムテープを使わずにフタが閉じられる。取り出したいときはクリップを外せばいいだけなので、テープで留めるより使い勝手が抜群に良いのもおすすめポイントである。

 安価を維持しつつも、その機能性を向上させ続けるダイソーの商品たち。今回「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が紹介したほかにも、まだまだ魅力的な商品はあるので、感染対策をしっかりしたうえでぜひとも店舗で探してみてほしい。

(文・取材=「Business Journal買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※情報は2021年3月20日時点のものです。