数分走って250万円獲得!? 衝撃の錬金術に競馬界も唖然……無念の回避も宝塚記念(G1)ヨシオの挑戦が示したもの

 宝塚記念の出走を目指していたヨシオ(牡8歳、栗東・森秀行厩舎)の回避が決定した。疲労が取れなかったのが理由のようだが、出走を後押しするファンや、グランプリにふさわしくないとするファンと賛否両論あっただけに、今もネット上では様々な声が飛び交っている。

「経済動物の競走馬である以上、賞金を獲得できるチャンスがあれば出走するべき」という意見に対し、「グランプリのG1レースにふさわしい実績がないのだから辞退すべき」と出走に批判的な意見。どちらも一理ある。最終的に宝塚記念は回避となったが、ヨシオのこれまでのチャレンジは、競馬の在り方や競走馬を所有し続けることに関して、大きなテーマを投げかけたと言えるだろう。

 そもそもヨシオのG1レースへの挑戦は今に始まったことではない。昨年のジャパンCに出走し最下位に敗退。そして一週間後のチャンピオンズCにも連闘で出走し、こちらも最下位に大敗している。いずれのレースもヨシオにとって適条件ではなく、ジャパンCは勝ち馬から6.2秒差、チャンピオンズCも3.5秒差と、実際の内容からも実力差は圧倒的であった。

 オープンクラスではダート1200mでしか勝利実績のないヨシオが、芝2400mのジャパンCや、ダート1800mのチャンピオンズCに出走することに異議を唱えるファンも多かった。だがヨシオがこの2レースで獲得した賞金は、最下位であってもジャパンCで250万4000円、そしてチャンピオンズCでも194万4000円だったのである。

 ヨシオが前走出走した栗東S(オープン特別・ダート1400m・10着・出走奨励金+特別出走手当)の合計は89万5000円だった。もし宝塚記念に出走して最下位だった場合、ヨシオが手にする賞金は250万4000円なのである。つまり同じように2桁着順に大敗していても、宝塚記念ならオープン特別の3倍近い賞金を獲得できるのだ。ちなみに仮にオープン特別に出走して同額程度の賞金を手にするには、6着以上の成績が必要となる。

 JRAの預託料(馬主が厩舎に払う管理費)は、1頭あたり月額70万円ほどと言われている。つまりレースに走ろうが走るまいが、厩舎に馬を置いておくだけで毎月70万円を厩舎に支払わなければならない。これは年間840万円という金額であり、サラリーマンの平均年収を優に超える費用が1頭ごとにかかるのだ。一部の潤沢な資金を持つ馬主でなければ、決して安いとは言えないだろう。

 そしてヨシオのように、最初のオーナーである仲山誉志夫氏が亡くなり、今のオーナーに引き継がれたというケースもある。

 現オーナーである岩見裕輔氏は馬主歴3年でもともと1頭しか所有しておらず、いきなり月70万円の負担は小さくないはず。昨年のジャパンC及びチャンピオンズCの2週連続G1挑戦は、管理する森調教師のアイデアだと思われるが、馬主の負担を軽減するという意味では大きな意味があった。実際にこの2レースで獲得した約450万円(馬主の取り分は80%の360万円)は、ヨシオの預託料の約5か月分に該当するからだ。

 今までの考え方であれば、除外を覚悟でダートの1200m戦に登録し、除外されれば次のレースを探すというのが一般的で、次のレースが1か月後やもっと先になるケースも珍しくなかった。

 しかし、それでは馬主は何の収入もなく70万円の預託料を払わなければならず、金銭的な負担が大きい。実際にダートの1200mのオープン特別は激戦区で、3月21日の千葉S(OP)はフルゲート16頭に対し26頭の登録、、4月18日の京葉S(OP)はフルゲート16頭に対し31頭の登録があり、多くの馬が思うように出走できないのである。

 そして何とか出走にこぎつけたとしても、オープン特別なら11着以下であれば賞金は43万5000円(馬主の取り分は約35万円)ほどであり、70万円の預託料を賄うには厳しいのが現実だ。

 しかし宝塚記念のようなG1レースは、11着以下であっても200万円の特別出走奨励金、そして50万4000円の特別出走手当がもらえる。出走するだけで数か月分の預託料を稼げるのだ。

 それに宝塚記念はファン投票のグランプリレース。その中でヨシオはギベオンやマカヒキ、ダノンキングリー、インディチャンプなど並みいる強豪を差し置いて31位の票を集めた。実際に宝塚記念に出走するカデナの2倍以上、シロニイの3倍以上の票を集めており、宝塚記念出走馬の中に入っても8番目の票を集めているのだから、もし出走していたとしても批判されるものではないはずだ。

 オープンクラスに上がって成績が頭打ちの場合でも、レースの選択によってその競走馬の費用を稼ぐことができる意味は大きい。これは競走馬としては現役を続行するチャンスに繋がり、場合によっては引退後にその馬を世話するための費用にもなるからだ。

 そういった意味でもヨシオのG1挑戦は、経済的観点で考えれば非常に大きな意味があった。ルール上の盲点といえるものだが、同馬の負担やファンの感情を抜きにすれば評価されるべきものであり、他の馬主にとって驚きの錬金術とも言えるだろう。

 昨年のジャパンCからチャンピオンズCにおけるヨシオの挑戦は、競馬界では異端児ともいえるものであった。

 しかしヨシオの挑戦を考察することで、競走馬が経済動物であり、その維持管理には多額の費用が必要ということも改めて考えさせてくれた。ヨシオが引退後にどんな生活を送るのか、それはファンには分からない。今言えることは、残り少ない現役生活を全うし、引退後も健やかに余生を過ごしてほしいということ。そしてそのための手段としてG1レースに挑戦するのであれば、それはそれで応援するのみである。(文=仙谷コウタ)

<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

なぜ目薬のロート製薬は、痔治療薬「ボラギノール」の天藤製薬を買収したのか?

 一般用目薬で世界首位のロート製薬(大阪市)は、痔治療薬ボラギノールで知られる天藤製薬(大阪府豊中市、非上場)を買収する。8月末に創業家などから議決権ベースで67.19%の株式を取得する。買収額は非公表だが90億円程度とみられている。

 天藤製薬の創業は江戸時代後期の1813年。初代天津屋藤助が丹波福知山城下にあった元伊勢神社の門前で雑貨商を始めたのが始まり。この神社には100キロメートル離れた京都からの参拝客が多く、参拝客向けの和漢薬を取り扱う薬種商天藤を立ち上げた。

 1921(大正10)年10月に転機が訪れた。8代目天津屋藤助の大槻欽三が天藤薬化学研究所を設立。日本で痔治療薬の新薬製剤第1号となったボラギノール坐薬・軟膏coeaを発売した。大槻氏は京都帝国大学病院に薬剤師として勤務しており、ボラギノールは大学病院の院内製剤として開発した。今日でいう大学発のベンチャーだ。

 商品名のボラギノールは当時の製品の有効成分だった紫根エキスから名付けられた。紫根エキスは染料として使うムラサキの根から抽出した成分で、ムラサキ科のラテン名「Boraginaceae」からとったという。天藤薬化学研究所は京都帝大病院の要請を受け、院内製剤を内務省承認医薬品として開発した。ボラギノールは当初は軟膏として販売されたが、昭和初期には現在のような注入容器に充填した製品をつくり、使い勝手が向上。痔薬メーカーとして全国的に知られるようになる。

 天藤製薬は100年間、痔の治療薬一筋。2021年3月期の売上高は58億円。医療用、一般用ともに高いシェアを持つ。買収された後も天藤は存続し、ボラギノールの製造販売を続ける。

 天藤製薬は武田薬品工業のグループ企業だ。ロートの子会社になった後も武田は引き続き天藤製薬株の約30%を所有する方針である。ロート、武田薬品、天藤製薬の3社が協力してボラギノールの一段上のステージを目指す。

目薬の国内シェアは4割

 ロート製薬は1899(明治32)年に大阪で信天堂山田安民薬房を創業し、胃腸薬「胃活」を発売したのがはじまり。1909年には点眼液「ロート目薬」を発売した。当時の眼科医界の権威であった井上豊太郎博士が処方し、商品名は井上博士の恩師であるロートムンド博士にちなんで命名したという。1961年、大証2部に上場。翌年、胃腸薬「パンシロン」を売り出した。64年、東証・大証1部に昇格する。88年、米メンソレータム社を買収し、経営権を取得した。

 ロートは2019年2月、創業120年を迎えたのを機に、「ロートグループ総合経営ビジョン2030」を制定。その後の10年間で注力する事業領域を明確にした。主力のOTC(一般用)医薬品領域では、「日本におけるOTC医薬品のリーディングカンパニーを目指す」と定めた。

 20年3月、医療用点眼薬の製造・販売を行う日本点眼薬研究所(名古屋市)の全株式を取得して子会社にし、医療用医薬品市場に参入した。日本点眼薬の2018年度の売上高は56億円。一般用と医療用点眼液を組み合わせることで眼科領域での事業拡大を進める。ボラギノール天藤製薬の買収は、これに続くもの。「総合経営ビジョン2030」戦略にもとづく。

 ロートの2021年3月期の連結決算は、新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で、日焼け止めやリップクリームの販売が落ち込んだが、買収した日本点眼薬研究所が寄与し、売上高は1812億円。20年3月期と比較して3.7%の小幅減にとどまった。営業利益は229億円(前期比0.4%減)と減益だったが、受取配当金の増加などで当期利益は167億円(同8.6%増)と過去最高を更新した。年間配当は2円増の28円とした。

 22年3月期は新型コロナの影響は残るものの、天藤製薬を子会社にした効果もあり、売上高は1820億円で21年同期比で微増。営業利益は231億円、当期利益171億円を見込む。年間配当は2円増配の30円を計画している。

 一般用目薬の国内シェアは4割でスキンケア商品とともに事業の柱となっている。大衆薬の国内市場は横ばいが続く。新型コロナ禍によるインバウンド(訪日観光人)の減少も逆風だ。日焼け止めなどのスキンケア商品は世界中の外出自粛の影響を受ける。

バイオ企業に出資、再生医療医薬品の治験を進める

 今年3月、神戸大学発スタートアップ企業のバッカス・バイオイノベーション(神戸市)に太陽石油と共同で合計12億円出資した。バッカスは微生物の遺伝子情報を改変し、バイオ物質を開発している。高機能の化粧品原料の誕生を期待している。

 成長領域と位置付ける再生医療では、無菌で薬をつくる目薬の技術や細胞を扱うスキンケア商品の技術を生かす。新型コロナの重症の肺炎患者を対象に開発中の再生医療医薬品の臨床試験(治験)を進めている。この再生医薬品はヒトの脂肪由来の間葉系幹細胞を活用。炎症や過剰な免疫反応を抑える効果が期待されるという。

(文=編集部)

JRA 宝塚記念(G1)レイパパレ「取捨選択」の鍵はモズベッロ!? 頭鉄板「◎」クロノジェネシスから三連単「1点勝負」で的中を狙う!

 今週は、上半期を締めくくる宝塚記念(G1)を予想していく。

 有馬記念(G1)と同様にファン投票で出走馬が決まることに加え、日本ダービー(G1)やジャパンC(G1)など王道とは異なる2200mという非根幹距離で行われるレース。現に、近10年でダービー馬が何頭も出走しているが、勝利したのは不良馬場の日本ダービーを制したオルフェーヴルのみと、王道で結果を出していた馬は苦戦している。

 そんな特殊な条件もあってか、2018年は三連単「49万馬券」という大荒れ。外国馬のワーザーが10番人気ながら2着となったことからも、波乱には警戒が必要だ。

 今年は既に2頭が出走を回避し、13頭立ての見込み。頭数は少ないだけに、回収率重視を目指したい。

「◎」は、7番クロノジェネシスだ。

 同馬は稍重での開催となった昨年の宝塚記念で、2着のキセキに6馬身差をつける圧勝。3着のモズベッロには11馬身もの差をつけ、重適性を見せつけた。

 しかし、主戦の北村友一騎手が落馬負傷のため、今回はC.ルメール騎手が騎乗。これまでルメール騎手は宝塚記念に6回騎乗しているが全て馬券圏外に敗れており、この乗り替わりを不安視する声も上がっている。

 ただ、これに関しては全く心配しなくていいだろう。

 冒頭でも触れたが、宝塚記念は基本的にコース設定自体が特殊。リーディング上位騎手が騎乗するような、王道路線で強い馬たちが能力を発揮しづらい舞台だからだ。

 今回のクロノジェネシスに関していえば、このコースでの適性を昨年証明済み。これまでルメール騎手が手綱を執ってきたアリストテレスから乗り替わることを考えても、昨年の同舞台で負かしたキセキ、モズベッロなどを含め、これらより信頼度は高い。

 むしろ逆に心配なのは王道路線に見られる瞬発力勝負だが、関係者は「瞬発力勝負になるとディープインパクト産駒に比べて劣りそうですが、当日は雨が降る予報ですからね。この馬に向く馬場になると思いますよ」とコメント。まさに鬼に金棒とはこのことで、不安要素はなく連覇濃厚と見た。

 問題は2番人気が予想されるレイパパレで、これがどこに入るかが今回の焦点となりそうだ。

 これまで、6戦全勝のレイパパレ。前走は初のG1挑戦となったが、今回の宝塚記念に出走するモズベッロを始め、三冠馬コントレイル、春秋マイルG1制覇のグランアレグリアを相手に圧勝を決めた。

 ただ、クロノジェネシス、カレンブーケドール、アリストテレス、キセキ辺りとは未対戦。今回はむしろこれら全てと対戦しているモズベッロにあえて注目したい。

■モズベッロに先着した馬の走破タイムと上がり3ハロン

2020年 天皇賞・春(京都・芝3200m)
キセキ 3:17.3(36.8)
モズベッロ 3:17.4(35.8)

2020年 宝塚記念(阪神・芝2200m)
クロノジェネシス 2:13.5(36.3)
キセキ2:14.5(37.2)
モズベッロ2:15.3(37.6)

2020年 有馬記念(中山・芝2500m)
クロノジェネシス 2:35.0(36.2)
カレンブーケドール2:35.6(36.8)
キセキ2:36.5(37.6)
モズベッロ2:38.2(38.5)

2021年 AJCC(中山・芝2200m)
アリストテレス2:17.9(37.4)
モズベッロ2:18.3(37.1)

2021年 大阪杯(阪神・芝2000m)
レイパパレ2:01.6(36.8)
モズベッロ2:02.3(36.8)

 モズベッロの上がりを上回ったのは、宝塚記念のクロノジェネシス、キセキと、有馬記念のクロノジェネシス、カレンブーケドール、キセキ。クロノジェネシスを除いては、カレンブーケドールとキセキの2頭しかいない。

 特に、有馬記念のカレンブーケドールは、キセキの上がりを上回り大きく先着。レイパパレはモズベッロと同じ上がりしか使えておらず、突き放せなかったのは気になる点だ。

「○」は、10番カレンブーケドール。

 本命クロノジェネシスとの対戦成績では、5戦1勝と大きく負け越しているカレンブーケドール。しかし今回のメンバーでは、その他の馬に先着は許していない。

 アリストテレスとの比較では、前走の天皇賞・春(G1)で顔を合わせ同タイムの接戦。「天皇賞・春では最後に差されましたが、道中で少し力んでいました。それを考えれば、レース内容は良かったですよ。今回は走りなれた中距離戦ですし、なんとか重賞のタイトルを取らせてあげたいですね」と陣営は話しており、距離短縮でスムーズな競馬ができれば前走以上のパフォーマンスが見られそうだ。

 前走は内枠でスタートから出していき、最後も逃げるディアスティマ目がけての早仕掛け。クロノジェネシスへの逆転は無理でも、2着は確保できると考えた。

「▲」は、13番キセキ。

 こちらは、昨年の両グランプリでモズベッロに先着。昨年の天皇賞・春では逃げて差し込まれているが、脚を溜めれば最後の伸びも期待できる。

 陣営は「この時期の阪神は馬場の傷みと梅雨の影響もあり、キセキには向きますね。今回騎乗する福永祐一騎手はゲートが上手ですから、スタートも心配していません。持久力を活かした早めの競馬に期待したいですね」とコメント。昨年のジャパンC(G1)では暴走気味に逃げてしまったが、2年連続2着という宝塚記念で相性のよさに期待したい。

 結論としては人気となりそうな2番レイパパレは「消し」とする。

 クロノジェネシスが圧勝する展開を考えると、やはり前には厳しい流れか。1番ユニコーンライオンと2番レイパパレの逃げ争いが予想されるだけに、ここはバッサリと切った。

 以上を踏まえ、印は以下の通り。

◎7番クロノジェネシス
○10番カレンブーケドール
▲13番キセキ

 馬券は三連単で勝負する。

三連単
◎→○→▲ 1点

 今回は少頭数で、尚且つ人気どころ。馬単も抑えようかと考えたが、3着がレイパパレやアリストテレスなら大した配当にはならないだろう。

 昨年の有馬記念に出走していた3頭ということになるが、結果を振り返ればそういうことはよくあるもの。この三連単1点なら配当もそれなりに見込めるはずだ。

(文=宍戸ハレ)

<著者プロフィール>
 競馬好きというよりは予想好き。知的推理ゲームをこよなく愛する馬券狂である。券種は基本的に三連複とワイドだが、的中率より回収率重視で軸は殆ど人気薄という生粋の穴党。馬券が当たると異様にテンションが上がるも、年に数回だけという悲しい現実と向き合っている。

マクドナルド、意外な死角は「ゴミ箱あふれ」問題と「宅配のポテトの味劣化」問題?

 日本マクドナルドが絶好調だ。1年以上に及ぶコロナ禍のなかで、中期経営計画に則り適切な取り組みを着実に継続した結果といえよう。

 5月13日に発表された2021年12月期第1四半期(1-3月)決算短信によると、売上高は758億9100万円(前年同期比5.0%増)、営業利益は92億3000万円(同19.7%増)である。販売費及び一般管理費はほぼ前年同期と同額であり、売上高の伸長がそのまま営業利益の伸びにつながったとみられる。1年前は新型コロナウイルス感染症の対応に戸惑うことも多かったが、その経験をもとに対策を講じることができたという見方もできる。

 マクドナルドの好調を支えているのが、非接触の仕組みであるモバイルオーダーとデリバリー手段の多様化ではないだろうか。特に自社デリバリーに加え、業界大手の出前館とウーバーイーツをはじめとする他社デリバリーの組み合わせが功を奏している。商品お渡し口の案内表示にデリバリーの番号を見かけることは、ほぼ日常になっている印象だ。特に週末の朝から午前中の時間帯は、どのデリバリーツールも忙しく稼働している。

 では、マクドナルドに死角はあるのだろうか?

 筆者は2つあると考えている。マクドナルドが2021年に注力する取り組みとして掲げる「ピープル」「メニュー・バリュー」「店舗展開」「デジタル・デリバリー・ドライブスルー」のなかで、メニュー・バリューが1つ目の課題。2つ目はSDGsに関連するプラスチック容器の取り扱いに関してである。ひとつずつ解説してみよう。

待ち望まれるポテト専用容器

 1つ目の課題であるメニュー・バリューは、ずばり商品の品質だ。ゴールデンウイーク期間中は増え続けるデリバリーに対応するためか、例えば有楽町界隈では事業系ビルに同居する2店舗を閉めて、商業テナントにある1店舗体制で営業していた。店舗閉鎖は人員配置を再構築するには最適な経営戦略だ。3店舗分の顧客が営業しているひとつの店舗に来店が集中することから、銀座INZ店は(顧客自身が適度な距離を意識して保ちながら)ほぼ満席に近い状態が続いている。

 話はそれるが、ドミナントを業績不振の理由としたものの、近隣の店舗を閉鎖しても顧客が増えなかったステーキ店とは大きな違いではないだろうか。同ステーキ店の不振は店舗戦略ではなく、(会社は認めていないが)行く価値のない店舗であった、というのが大きな理由である。

 さて、モバイルオーダーやテーブルデリバリーなどの非接触アプリは、コロナ禍対策を追い風にして飛躍的に認知が進み、利用する顧客も増えている。モバイルオーダーが増えることにより、受注カウンターの人員をお渡しカウンターなどに配置することができるため、人員の効率的な配置から見ても、スタッフにとってもよい仕組みだと考えられる。

 筆者はモバイルオーダーをフル活用している。カウンターで注文し、ポイントカードを提示する方法もあるが、モバイルオーダーで支払いをLINE Payカード決済にすることで、5月以降は2%のポイント還元となる(4月までは初年度特典としてLINE Pay支払いで3%であった)。カウンターが混んでいなければ、ポイントカードを提示し、LINE Payカードで決済することにより、都合3%相当のポイントをGETすることができる。

 先日訪問したマクドナルドの店舗では「タッチ決済」と伝えたが、うまく伝わらなかった。あとで調べたところ、「クレジットカード支払いで」と伝えタッチするのが正解だと、ホームページに記載されていた。

 三井住友カードでは昨年4月30日まで「VISAのタッチ決済」利用でもれなく最大1000円まで無料というキャンペーンを実施していた。実際に利用された方も多いだろう。また、5月11日より国内のVISAカードがApple Payの全機能に完全対応することになった、と報道もされた。筆者が所有するLINE Payカードは、いったん削除し再登録が必要であるが、再登録後はIDマークの横にVISAマークが表示され、対応が可能になった。

 現在VISAのApple Pay対応記念!最大1,000円分プレゼントキャンペーンが6月30日まで実施されている。この機会に非接触であるタッチ決済を体験してみてはいかがだろう。

 コロナ禍においてテイクアウトやデリバリー需要のさらなる増加は必須であるが、デリバリーが増加することは良い面もあれば、悪い面もある。デリバリー商品は、良い状態で顧客まで商品が配達されるかがカギとなる。他社デリバリーの場合、顧客はマクドナルドの公式アプリからデリバリー業者を選択するのではなく、デリバリー業者のサイトやアプリから店舗を選ぶ仕組みになっていることも大きな課題となっている。出前館のように雇用契約を選択できる会社もあれば、個人事業主として業務委託契約としている会社もあり、すべてが配達のプロフェッショナルとはいえない状況だ。

 日本以外の国であれば、デリバリーで届けられた商品の量が少なくなることや、質が劣化していることは、デリバリーを選択した顧客の自己責任とされる。日本においてはデリバリーにおいても、店舗と同水準の商品が届けられると顧客は信じている。

 特にマックフライポテトについては、商品劣化が著しい商品のひとつとして、よく聞かれる。揚げたてあつあつのポテト、店舗と同じ状態のポテトが届くとは誰も想定していないが、デリバリーやテイクアウトを利用して自宅で袋を開けた時の失望感は大きい。自社デリバリーはすぐに出来立てを積載することは可能だが、他社デリバリーでは時間経過は避けられない。配達員がオーダーを確認し、店舗に受け取りに行く時間が加算されるからだ。

 デリバリー自体に配送料金が必要となるが、ついでにポテト専用容器の追加料金を設定してはどうだろうか。例えば100円の追加負担で出来立てに近い味わいを自宅で体験することができるのであれば、負担するコストよりも満足度がはるかに上回ると筆者は考える。今後もデリバリー需要の増加が見込まれるなかで、顧客が容器代金を負担することで取り扱う商品が拡大するのであれば、生産者・事業者・消費者三方ともに良きことではないだろうか。

 また、テイクアウトにおいても顧客が選択する形で容器を購入できれば、なお良し。商品だけでなく、専用容器を通じてマクドナルドの店舗体験そのものを自宅に持ち帰る(再現する)ことができれば、顧客にとっては、かけがえのない体験になることだろう。

 業種は異なるが、シャトレーゼが運営するYATSUDOKIブランドでは、自社ワインである「樽出し生ワイン」は初回のみ専用ボトルを購入する仕組みとなっている。瓶ビールと同じく再利用を前提とした仕組みだ。税込み157円の専用ボトルは、中身に価値を感じ、少しでも安価で楽しむための必要経費と考えれば決して高い負担ではない。

ストローと蓋の分別

 2つ目の課題であるプラスチック製品。代表として挙げられるプラストロー。冷たい飲み物の容器をプラスチック製から紙製に変えました、とマクドナルドのホームページに記載されているが、ストローに関する記載はない。ゴミ箱の中で、蓋に刺さったままのストローが多く見られる。

 廃棄物の軽量化の観点から、ストローと蓋を分けて回収するという取り組みはいかがだろうか。そうするだけで、ゴミ箱の収容能力は高まる。週末の昼時など混雑している時間帯に、あふれるゴミ箱をよく見かける。店舗内の環境を維持する観点から、顧客としても協力可能なレベルではないか。取り組み方法は異なるが、ファストフードチェーンのウェンディーズでは、プラスチックのカップと蓋・ストローを分別する取り組みを行っている。

 ほとんど知られていないが、2020年12月に川崎市、昭和電工、マクドナルドの3社協同でプラスチック資源循環実証事業が実施された。これはストローやリッド(カップの蓋)などの使用済みプラスチックがケミカルリサイクルされる取り組みである。リサイクルといえば「おもちゃリサイクル」プロジェクトは通年で実施されるようになった。子供たちが使わなくなったおもちゃを、いつでも店舗に持参することができるようになり、リサイクルの意識がより身近になることが期待される。

 日本を代表するファストフードの雄、マクドナルド。その取り組みは同業他社の見本となるにとどまらず、外食産業全体にとっての「範」ともなり得る。ホームページなどによる積極的な情報発信により「安全・安心」を顧客に届ける仕組みは、ほぼ確立されたといえるだろう。

 マクドナルドが以上の課題を克服し、テイクアウトやデリバリーをさらに進化させることに期待したい。

(写真・文=重盛高雄/フードアナリスト)

●重盛高雄/フードアナリスト

ファストフード、外食産業に詳しいフードアナリストとしてニュース番組、雑誌等に出演多数。2017年はThe Economist誌(英国)に日本のファストフードに詳しいフードアナリストとしてインタビューを受ける。他にもBSスカパー「モノクラーベ」にて王将対決、牛丼チェーン対決にご意見番として出演。最近はファストフードを中心にwebニュース媒体において経営・ビジネスの観点からコラムの執筆を行っている。

“猫の島”沖島、なぜ大量の猫たちは忽然と姿を消したのか?女性二人組が持ち出した?

 滋賀県の琵琶湖の東側湖上に周囲約6.8キロ、面積約1.5平方キロ、人口240人ほどの小さな島「沖島」がある。日本で唯一の人が住む湖上の島である。それどころか、世界的にも湖上の島に人が住んでいるというのは極めて珍しく、カナダなど4カ所しかないという。学術的にも貴重な島である。

 湖で漁業を営む人が大半だ。島内に小学校が一つあるが、島から通う生徒はたった一人。対岸の堀切新港(近江八幡市)を結ぶ連絡船「おきしま」が日常の足である。島に車は一台も走っておらず、ミニバイクが少しあるだけという。

 さて、この島は以前、著名な動物写真家の岩合光昭氏が写真集で紹介し、「猫の島」として知られるようになり、ブームとなって多くの来訪者がネットなどに投稿してきた。

 筆者は6月5日(土)に訪ねた。正午過ぎの船に乗って10分ほどで沖島に着く。片道500円。過疎化で高齢化しているが、島内の「足」は、三輪型の自転車が目立つ。後ろの籠に魚や野菜などをたっぷり載せて「よっこらしょ」とペダルを漕ぎ出し、元気に走っている。

 お目当ての猫は下船直後に1匹だけ見かけたが、あとでいくらも写真は撮れると思い、「見晴らし広場」を目指して山の中のほうに入っていた。ところが山を下りて海際に戻っても、ちっとも猫はいない。沖島漁港へ戻る途中、年配女性が立派な鯉を包丁でさばいていたが、猫一匹寄ってこない。

「猫、ちっともいないですね」と話すと、一緒にいたカフェ「汀の精(みずのせい)」の女性が驚くような話をした。

「どうも、この春、3月ごろだったかに、可愛い子猫をたくさん持って行ってしまった人がいるんです。50歳代くらいの2人の女性です。箱に二段にして入れて連絡船で島の外に持ち出したみたい。自然の猫ですから、年によっては繁殖数が少ないこともありますが、あれで猫がほとんどいなくなったみたい。売り物になるような高価な猫でもなく、普通の野良猫なんですけど、どうするんでしょうね」

 島も近江八幡市も猫を売りに観光しているわけではないが、空前の猫ブームのなか、やはり猫は沖島の魅力の一つだった。「持ち出し」の目撃者は多いようだ。「再び船で島に来た女性に、島の女の人が『あんた、また猫取りにきたんやろ』と言ってから、来なくなったみたいです」。鯉をさばいていた女性も、「夕方暗くなりかけたころに、女の人が何か探しているようなのを何度か見かけた。何してるのかなあと思っていた」。住民なら島民以外の人がいればすぐわかる。

 午後2時の船はとても無理で、4時の船に乗って堀切新港に戻ることにした。このため、かなり長時間、小さな島にいたが結局、猫は3匹しか見かけなかった。若い2人連れの女性も「5匹くらいかなあ。猫島って聞いてたけど、あんまりいない」と話していた。

 ゆっくり撮影できた猫は、若いカップルになついていた1匹だけだった。帰りの「おきしま」で船長に「猫、全然いませんね」と言うと「持っていきおる(いく)奴がおるんや」と吐き捨てるように言った。愛犬(流星・甲斐犬)を待たせていた駐車場横の店で、酢漬けの魚などを買った。応対した店の女性は知らなかったが、奥に居た女性が「猫を持ち出す女の人がいる」と話していた。女性二人組が持ち出したのは間違いなさそうだ。

 島民は猫を飼ったり、餌付けなどもしていないという。基本的には山で昆虫などを食べている、まさに本当の野生の野良猫なのである。

島民には寄り付かず観光客に寄りつく猫たち

 持ち出した女たちは、その猫たちをどうしているのか、可愛がっているのだろうか。天然記念物でも誰かの所有物でもないから、勝手に持ち出しても法に触れるわけでもない。「沖島町離島振興推進協議会」の小川文子さんは「島の人は都会の地域猫のように猫を扱っているわけでもない。餌付けもしないから猫は島民にはちっとも寄り付かない。でも観光客には寄っていくんですね。女の人が持ち去ったという話は聞いていますが、『病気になったりしている猫がいて可哀そうだから、持ち出して治療してあげると言ってた』という噂も聞きます」という。

 琵琶湖では近年、フライフィッシングブームで持ち込まれた外来種、ブルーギルやブラックバスが在来種の魚やエビを駆逐してしまい、漁業者を苦しめて問題になっている。しかし聞けば、外来種を『よそものコロッケ』という特産にしてしまったというから、島のおばあちゃんたちは逞しい。 

 近江八幡市の文化観光課では「車もないし、猫にとって安全で住みやすい島だったはず。SNSなどで話題になり来る人が増えていた。島は猫で町興ししているわけでないけど、持ち出している人がいるなんていう話は初めて聞いた」と話す。猫を持ち出されて島民が苦情を言っているわけでもなさそうだ。沖島漁業協同組合の男性は「たくさんやったかどうかは知らんが、女が子猫を何匹か持ち出していたという話は聞いてる。持っていってどうするんやろ。猫はときどき、漁船や連絡船に勝手に乗って島から出ていってしまうこともある。もともと、うじゃうじゃ猫がいたわけでもないけど」と、さほど気にしない様子だ。「猫島」のニックネームがついたとはいえ、愛媛県の青島や宮城県石巻市の田代島のように、「うじゃうじゃ」といるわけではなく、多い時で数十匹という。

 沖島は昭和の中頃には800人ほど住んでいたが、過疎化が進み、現在は240人ほどだ。高齢者が多いこの島では、滋賀県がまっさきに住民にコロナワクチン接種をしていた。

 2013年、島は活性化のための離島振興対策実施地域に国によって指定され、島民らが「沖島町離島振興推進協議会」を結成した。島の野菜や魚やエビを加工した島限定の手作り弁当「沖島めし」も販売している。小川さんは「以前は猫が話題になって中国の人なんかもたくさん来ていました。コロナ騒動でいなくなってしまって寂しい。名物の鮒ずしはもちろん、これからはアユ、エビもおいしい季節です。ぜひ遊びに来てください」と話す。

 島の人たちが猫を餌付けしていれば、もっと頭数は増えたのかもしれないが、猫は漁業者にとってあまり好ましい存在でもない。とはいえ、餌付けもしない姿こそ、野生ネコと人間の真の意味で「自然な共存」の姿なのだろう。とりあえずは自然繁殖で猫が増えることを楽しみに待とう。沖島の情報は「沖島町離島振興推進協議会」(0748-33―9779)まで。

(写真・文=粟野仁雄/ジャーナリスト)

●粟野仁雄/ジャーナリスト

1956年生まれ。兵庫県西宮市出身。大阪大学文学部西洋史学科卒業。ミノルタカメラ(現コニカミノルタ)を経て、82年から2001年まで共同通信社記者。翌年からフリーランスとなる。社会問題を中心に週刊誌、月刊誌などに執筆。『サハリンに残されて−領土交渉の谷間に棄てられた残留日本人』『瓦礫の中の群像−阪神大震災 故郷を駆けた記者と被災者の声』『ナホトカ号重油事故−福井県三国の人々とボランティア』『あの日、東海村でなにが起こったか』『そして、遺されたもの−哀悼 尼崎脱線事故』『戦艦大和 最後の乗組員の遺言』『アスベスト禍−国家的不作為のツケ』『「この人、痴漢!」と言われたら』『検察に、殺される』など著書多数。神戸市在住。

お家での段ボール保管問題を解消!KEYUCAの画期的アイテム!縦の隙間にスッポリ

 みなさん、インターネットで商品を購入したことはありますか? 現在、インターネット上のショップはとても充実してきており、ほとんどのモノがインターネットで買えてしまいます。

 そんななか、最近よく聞くようになったのが、「家の中に段ボール箱が増えて困る」というお悩みです。昨年からの自粛生活で働き方などに加え、買い物の仕方もがらりと変化してきました。不要不急の外出はしないように心がけていると、ついネットでモノを買うことが多くなりますよね。私も今まではモノを見てから買わないと納得できなかったタイプでしたが、ネット上で購入することが多くなりました。

 ネットで買いやすくなった理由として、各ネットショップさんのサイトがわかりやすくなったということや、SNSなどネット上での告知が増えたことがあげられると思います。

 ネットショップでも買いたい商品のイメージが把握しやすくなりましたよね。また、購入後、早いと次の日には届く商品があったり、配送料も無料が多くなったりで、利便性やお得感も格段に向上しています。

 あるサイトの情報では、2020年にネットショップの利用世帯率が初めて50%を超えたそうです。また、ネットショップでの購入額も過去最高になっているとか。ネットショップのサービスが急速に向上していることに加えて、昨年からの自粛生活で、ネットショップでの商品購入が急激に増加しているのです。

 このように、ネットでモノを購入する頻度が高くなるとどうなるか。そうです、配送時に商品が入っていた段ボールが溜まっていくのです。

 例えば、家族4人がそれぞれ週に1回1個購入している場合、1週間で4枚の潰した段ボールが増えます。多い時はそれ以上になることも珍しくはないのではないでしょうか? そうなってくると、困るのがその段ボールを置くスペースです。たとえば、マンションのように24時間ゴミが出せる環境でも一時的に家の中に置いておかなければなりませんし、出す日が決まっているお宅は、ゴミの日まで家の中で段ボールを置いておかなければなりません。このスペースの確保が結構大変です。わが家でも皆さんと同じように段ボールの保管に関しては、ここ数年の悩みでした。

解決法のご紹介

 そこで、我が家で解決した段ボールの保管方法をお伝えいたします。その解決法とは!

 段ボールの一時置き場をつくることがポイントです。「なんとなく、ここに置いておこう」ではなく、明確に決めること。家族全員がここに置けばいいとわかるようにすることです。それぞれが各部屋に段ボールを置かないことが大切です。

 この話をすると、「置く場所があればいいけど、ない人はどうしますか?」と言う方もいます。正直、家の中に段ボールを置くスペースを取るのは難しいですよね。そのため、なんとなく玄関に置いていたり、玄関近くの納戸に押し込んでいたりする方が多いのではないでしょうか? その解決法もお伝えします。

 このように保管する場所がないと言われる方には、「家の中にあるスキマを探してください」とよくお伝えしているんです。では、そのスキマとは?

 ズバリ、15cmくらいのスキマです。私は、14年間、整理収納サービスをしていて、モノの置き場に困る時は、スキマを探してモノの定位置を考えることが多かったんです。探すと意外に15cmくらいのスキマが見つかったり、または15㎝くらいのスキマならつくれる可能性があるからです。

 なんとなく置くのではなく、まずスキマを探し、置く場所を決めてみてください。俗にいうスキマ収納ということです。段ボール以外にもスキマにはさまざまなモノが置けるので、上手に活用すればお部屋の中をスッキリさせることができるスペシャルゾーンですよ。

 スキマを見つけたら、次に考えるのが収納グッズです。スキマ収納は100円ショップで突っ張り棒などを使うこともありますが、段ボールに関しては、量が多くなると突っ張り棒では支えられない場合があるので気を付けてください。

 段ボールの収納には、段ボールストッカーと呼ばれる段ボール専用の収納グッズを使うことが多いです。しかし、今まではスキマに入る段ボールストッカーでオススメの商品が正直ありませんでした。ほとんどの段ボールストッカーは幅が20cm以上あり、スキマに入る商品がなかったのです。

 そこで約7年間、KEYUCAさんで商品開発のお手伝いをしていた経緯もあり「スキマ15cmに入る段ボールストッカーをつくってほしい」とお願いし、つくっていただきました!

これは優秀! KEYUCAの段ボールストッカー

 これは、私の中で大ヒット商品になると思っています。多くの方が悩まれていた段ボールをスッキリと収納できる商品。皆さんにも、ぜひご紹介したいと思います。

 我が家は2世帯住宅なので、1階に玄関のみがあり、残りの部屋やリビングは2階にあるという珍しい間取り。このような間取りだと、動線的に2階で出たゴミを下の玄関に持っていくのが大変な環境。そのため、ゴミの一時置きスペースも2階に用意しています。段ボールも同じです。毎回1階の玄関先に持っていくのが面倒なので、動線を短くするために2階の居住スペースでスキマ15cmを探しました。そして、冷蔵庫横のスキマを発見!

 スキマを見つけたら次に考えていただきたいのが、その場所が段ボールの置き場として本当に妥当かどうかです。我が家では、家族全員が段ボールをリビングに集めてきます。最後にまとめて捨てるのが私の担当。私は、いつもリビングのダイニングテーブル、もしくはキッチンにいることが多く、冷蔵庫横に管理しておくことは私には都合がいい。捨て忘れ防止にもつながるので、迷わず冷蔵庫横に定位置を決めました。

 皆さんも、どこで段ボールを管理したほうがいいかも考慮に入れて定位置を決めてくださいね。

 このようにぴったりと入ります。気持ちがいいですよね! また、人によっては、外から入ってきたモノはできるだけ部屋に入れたくないという方もいるでしょう。その場合は、玄関先でもOKです。

 それでは、KEYUCA段ボールストッカーのいい所を5つにまとめてみましたのでご紹介します。

(1)幅15cmなので納戸やクローゼット内、玄関脇、キッチンのスキマにちょうど良いサイズ

(2)キャスターがついているので移動もラクラク

(3)段ボールストッカーに段ボールを立てかけたまま紐で縛れる

(4)下段に必要なモノが置けるスペースがあるため、段ボールを束ねる時に必要なモノが置ける

(5)幅15cmなのに段ボールが約10枚収納できる

 キャスターがついているので、邪魔な時はすぐに移動することができ、スキマからもスムーズに取り出せることができます。また、地味に嬉しいのは、段ボールを立てかけたまま紐で縛ることができるような形状になっていることです。立てかけた段ボールを楽にまとめることができます。

 見た目もスッキリしていて、玄関先に置いていてもおかしくないですよね。この商品はこちらのリンクから購入することができます。よかったらご覧ください。

 皆さんも、段ボールの置き場に困ったら、まずは15cmくらいのスキマを見つけてみてください。スキマを見つけたら、その場所でいいのか? 自分の家の中での動きやその場所の動作を考えて決めましょう。スキマを上手に使い、スッキリとした空間にしてお家時間を楽しんでください。

(文=中山真由美/整理収納アドバイザー、RittaStanza CEO)

●中山真由美/整理収納アドバイザー、RittaStanza CEO

【保有資格】

整理収納アドバイザー1級

整理収納アドバイザー2級認定講師

企業内整理収納マネージャー認定講師

ファイリングデザイナー1級

心理カウンセラー

生前整理アドバイザー準1級

【著書】

『心も整う「捨てる」ルールと「しまう」ルール』(集英社)

『増やす男と、捨てない女の片づけ術』(小学館)

『いちばんシンプルでわかりやすいお片づけBOOK』(マイナビ)

『幸せを呼ぶ ゆる片づけ習慣』(講談社)

『イラストでよくわかる かんたん片づけ術』(彩図社)

『50歳からのリセット整理術』(集英社)

『捨てられずにいる不用品の「捨てどき」がわかる本』(扶桑社)

『散らからない仕組み』(主婦の友社)

有村藍里が公表して注目「皮膚むしり症」、実は意外と多い?受診すべきは皮膚科?精神科?

 タレントの有村藍里がツイッターで、自らのささくれをむしり取る癖がやめられない「皮膚むしり症」であることを公表し、大きな反響を呼んだ。

「昔から指先のささくれをむしり取る癖があって、常に炎症起こして赤く腫れてました。自分でケアして少しずつ状態は良くなってきたけれど、あまり人に見せたくない部分。親指なんていつもボロボロ。だけどサロンでネイルケアしてもらった爪がピカピカしているのが嬉しくて、嫌いな指先をずっと眺めてる」

 この投稿に多くの共感の声が寄せられ、皮膚むしり症に悩む人が多いことが判明した。しかしながら、皮膚むしり症という言葉は、ほとんど世間に認知されていないのが現状であり、本当にそういった病名があるのかすらも定かではない。予防医療研究協会理事長で麹町皮ふ科・形成外科クリニック院長の苅部淳医師は、皮膚むしり症により皮膚炎を起こす患者は少なくないと話す。

「皮膚むしり症とは、自分ではやめようと思ってもなかなかやめられない、継続的な皮膚への損傷のことを指しています。精神疾患ガイドライン『DSM-4』では、皮膚むしり症ではなく抜毛症・抜毛癖などの一種として考えられたりしましたが、新しい『DSM-5』では皮膚むしり症として、診断基準が独立して設けられるようになりました」

 具体的に皮膚むしり症には、次のような症状が上げられる。
・繰り返し皮膚をむしるために皮膚に損傷がみられる
・皮膚をむしる行為を自らやめたいと思い、何度もやめようとしたりしている
・皮膚をむしる行為で大きな苦痛が生じたり、日常生活に支障をきたしている

「患者は、皮膚が常に荒れてしまい社会的精神的苦痛が増悪します。また、むしってしまった皮膚を人に見られるのを恥ずかしく思ったり、悪いことだと思い、隠したり、外出を控えたり、活動を制限するなど、社会的にも大きな影響があるのです」

 病気とは気づかずに「悪い癖」のひとつと考え、悩む人も多い。診断基準があるものの、実際には、他の病気でも皮膚をむしる行為がみられるものもあり、診断が難しいのが現状である。

「定義として難しいのは、薬物や虫刺されなどの影響はまったくなく、潔癖・清潔観念から生じる強迫性障害の手の荒れやひっかき等とは異なる、というところです。ストレスを抱えたお子様に多い病気ですが、最近では比較的若い女性にも増加している傾向にあります。月経との関連も示唆されており、ストレスが大きな原因となります」

 不安やストレスから無意識に皮膚をむしることを繰り返すが、皮膚炎等で見た目の悪化を伴うことで、皮膚をむしった後で自分自身に嫌悪感を抱き、精神的にバランスを崩すこともある。

 有村の投稿によって、一気に皮膚むしり症の認知度は上がり、これまで悩んでいた人にとっては大きな救いの手となっただろう。治療することは可能であり、皮膚をむしり、皮膚炎を起こす悪循環を断ち断ち切ることが重要である。皮膚をむしった痕を人に見せることを嫌い、医療機関へ行かずに悩む人も多い。

「皮膚むしり症は、外見だけの原因ではなく、身体的症状と精神的原因とが関連しているケースも多いので、皮膚に異常があれば皮膚科へ、精神的な影響がありそうならば精神科を受診し、継続的治療を行うことをおすすめします」

 皮膚むしり症を治すには、治療を継続することが重要である。
(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)



吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

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 菅首相と政権を批判するドキュメンタリー映画『パンケーキを毒見する』の公式Twitterアカウントが、一時凍結されたことが、大きな話題になっている。 『パンケーキを毒見する』は菅首相に迫るドキュメンタリー映画で、監督は内山雄人氏。俳優の古舘寛治がナレーターを務め、自民党の...

パチンコは初代継承「10万発超え」マシン、パチスロは「ブライドループ」による爆裂マシンが人気… 6月新台データ速報!

 パチンコ業界に特化したマーケティングリサーチを行うシーズリサーチはこのほど、2021年6月7日から同13日までの7日間におけるパチンコ及びパチスロの新台データ速報(全国版)を公開した。

 6月7日、パチンコはサンセイR&Dの『P牙狼月虹ノ旅人』、メーシーの『Pバジリスク~桜花忍法帖~』、SANKYOの『Pフィーバーゴルゴ13 疾風マシンガンver.』、ニューギンの『Pビビッドレッドオペレーション』、アムテックスの『P戦国乙女6 暁の関ヶ原 甘デジ』、豊丸産業の『PA SUPER電役ナナシーSPECIAL66』の4機種が登場した。

 このうち、最も平均遊技時間が長かったのは初代『CR牙狼』を進化継承させた『P牙狼月虹ノ旅人』。次いで、ライトミドル×王道V確ST×遊タイムの「VIVID SPEC」を採用した『Pビビッドレッドオペレーション』、返り咲きST機能を搭載した『Pバジリスク~桜花忍法帖~』となった。

 この『P牙狼月虹ノ旅人』は、すでに「一撃50,000発」「終日10万発超え」などを確認済み。ヒキ次第では瞬時に大勝を掴み取れるハイスペックだからか、高齢者層よりも30代や20代以下からの支持が厚いようだ。

 一方、ライトミドルバージョンながらも一撃「95連」、出玉にして「40,000発」を吐き出すこともある『Pフィーバーゴルゴ13 疾風マシンガンver.』は40代からも人気。文字通り『P戦国乙女6 暁の関ヶ原』の甘デジバージョンである『P戦国乙女6 暁の関ヶ原 甘デジ』にも同様の傾向が見られた。
 
 また、スタートチャッカーでの大当り確率約66.6分の1と遊びやすい『PA SUPER電役ナナシーSPECIAL66』は50代の遊技者が最も多く、60代や70代以上からも人気。平均稼働時間が4機種の中で最も少ないことから、短時間での遊技を楽しむファンが多いと推察できる。

 パチスロは、サミーの『パチスロガメラ』、セブンリーグの『パチスロ鉄拳4デビルVer.』、エンターライズの『パチスロ 百花繚乱 サムライガールズ』、平和の『パチスロガールズ&パンツァー 劇場版』、ネットの『チバリヨ-30』の5機種がデビューした。

 このうち、最も平均遊技時間が長かったのは百花メダル大量獲得を契機に始まる「ブライドループ」が出玉爆発を呼び込む『パチスロ 百花繚乱 サムライガールズ』。次いで、「士気システム」を採用することで自力感を強めた『パチスロガールズ&パンツァー 劇場版』、早くも「15,000枚」突破の快挙を達成した『パチスロ鉄拳4デビルVer.』となった。

 これら3機種は、30代の遊技者が最も多い。その点は『パチスロガメラ』も同様なのだが、こちらに関しては、40代の遊技者が多い点も大きなポイント。4号機時代の名機『ガメラ』のリメイクであることから、当時を知るファンが遊技したと考えられる。

 中京エリアでの先行導入で「9,000枚」突破の爆裂データを記録した『チバリヨ-30』は、40代のほか、50代以上からも高い支持。チェリーが頻出すればボーナスチャンスで、花笠ランプが光ればボーナス確定といった単純明快な完全告知が受けているのであろう。

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JRA 宝塚記念(G1)当日の新馬戦にダノックス期待馬が参戦! 勝てばG1覇者間違いなし? ダノンザキッド・プレミアムに並ぶ逸材とは

 

 27日には、今年の中央競馬上半期を締めくくる総決算宝塚記念(G1)が阪神競馬場で開催される。当日は宝塚記念ばかりに目がいきがちだが、それ以外にも注目すべきレースが存在するのをご存知だろうか。

 それは5Rにある新馬戦である。

 宝塚記念開催日の5Rは例年、芝1800mの2歳新馬戦が組まれている。このレースは関西圏最初の中距離新馬戦だけあって、毎年仕上がりが早い良血馬や素質馬がデビュー戦に選んでいるため、ハイレベルのメンバーが出走することが多い。

 2017年から昨年まで勝ち馬が、全て後に世代重賞を制していることもその証拠。以下は、当該期間の宝塚記念デーの同レース勝ち馬と後に制した世代重賞競走名(複数勝利している場合は主な勝ち鞍と世代重賞勝利数)である。

■宝塚記念デー当日の阪神5R新馬戦1着馬(2017~2020年)
2017年 ダノンプレミアム(朝日杯FSなど世代重賞3勝)
2018年 ブレイキングドーン(ラジオNIKKEI賞)
2019年 レッドベルジュール(デイリー杯2歳S)
2020年 ダノンザキッド(ホープフルSなど世代重賞2勝)

 過去の勝ち馬のその後の出世ぶりからこのレースは見過ごせない一戦であることが伝わってくる。特にこの新馬戦を制したダノックスの馬2頭は、ともにG1も後に制しているという点にも注目していただきたい。

 そして、何と今年もダノックスが期待の2歳馬を宝塚記念当日の新馬戦へ送り込む。それがディープインパクト産駒のダノンフォーナイン(牡2歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。19年のセレクトセールでダノックスが約2億円で落札した期待馬である。

 音無調教師の期待は高く、入厩後の追い切りでは宝塚記念出走予定のアリストテレスと併せて稽古をつけるほどの惚れ込みようだ。

 さすがに2歳年長の重賞馬相手に先着は果たせていないが、走りは軽快でセンスがありそう。前評判では先週の新馬戦を快勝したダノンスコーピオン(牡2歳、栗東・安田隆行厩舎)以上という声もある。

 母のタミーザトルピードは米国G3を2勝している実績馬。加えて、ヘイローの「3×4」というクロスが発生している。このクロスは通称「奇跡の血量」と呼ばれており、名馬に多く見られるクロスの1つとされている。血統背景からも走る下地は十分揃っている。

 そんな本馬に対し、管理する音無陣営のトーンは明るい。音無師は「まだ子どもっぽさは残るが、今週の追い切りは新馬とすれば水準以上。スタートセンスもいいし、楽しみ」と期待を寄せており、生野助手は「水準以上に動けている。体の使い方、背中がいい馬」と同馬を高く評価している。

 調教や関係者の話しから、本馬のスケールの大きさがうかがえる。しかし、本馬が出走する新馬戦は巷では「伝説の新馬戦」と呼ばれているほど戦前から注目の一戦。当然、一筋縄では勝てないレースだ。

 本馬の他、大きな注目集めている馬は3頭。15年のジャパンC(G1)などG1を2勝しているショウナンパンドラの全弟ローマンネイチャー(牡2歳、高野友和厩舎)、キャロットファーム期待の若駒キラーアビリティ(牡2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、兄に重賞馬が2頭いる良血レッドベルアーム(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)である。どの馬も厩舎、馬主から大いに期待されている。

 注目の新馬戦を制し、重賞ウィナーへ一歩近づく若駒はどの馬になるのか。今年も宝塚記念前の新馬戦は目が離せない一戦となりそうだ。

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。