「何をするか」ではなく「何をやめるか」…空回りしがちな「戦略的に働く」の本当の意味 – ニュースな本

「もっと戦略的に考えよう」と言われると、多くの人は新しい施策や効率化を思い浮かべる。だが、コーチングの現場で語られる戦略は、それとは少し違う。本当に戦略的な仕事とは、「何をするか」を増やすことではなく、「何をやめるか」を明確にすることから始まるというのだ。1万人以上のマネジャーを指導してきた筆者が示すのは、忙しさから抜け出し、影響力の大きい仕事に集中するための、シンプルだが本質的な問いである。※本稿は、経営コンサルタントのマイケル・バンゲイ・スタニエ著、翻訳家の吉村明子訳『1万人のマネジャーを指導したコーチングのプロが教える 質問力で人を動かす』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

「絶対に管理職にしちゃダメな人」が即バレする会議でのNG発言とは?〈2025年度・会員ベスト4〉 – DOLベスト記事アワード

ビジネス、経済、経営、マネジメント、スキルアップ、キャリア、マネーなど、ビジネスパーソンに役立つ情報をイラストや視覚でわかりやすくお伝えする「グラフィックニュース」。今回は「管理職の素質がある人とない人の違い」について、『新 管理職1年目の教科書』(東洋経済新報社)の著者である櫻田毅さんが解説します。

人は夢を追い、成功を求める。しかし皮肉にも、夢をかなえ成功すればするほど、退屈の沼にはまっていくことは避けられない。 – 求めない練習 絶望の哲学者ショーペンハウアーの幸福論

苦しみに満ちた人生をどう受け入れ、どう生き抜くか。出世や富では満たされない心の空虚に向き合い「偽りの幸福」を手放すことで「真の幸福」を見出すための考え方をショーペンハウアーの哲学から学ぶ。韓国では60万部を超えるベストセラーとなり「ショーペンハウアーブーム」の火付け役となった書籍をもとに紹介。

月500円以下からOK! ビットコインの積立投資で高値掴みを上手に回避しよう! – ザイが作った「暗号資産」入門

ザイの入門シリーズに待望の「暗号資産」が新登場! いまや暗号資産は主要な金融資産のひとつ。企業や機関投資家も積極的にビットコインを購入し始めている。その魅力はなんといっても、主要な株式指数を凌駕する“圧倒的な上昇力”! 法律整備や取引会社のセキュリティ向上により、国内外で、暗号資産への投資を後押しする動きも活発化。今回は、『一番売れてる月刊マネー誌 ザイが作った「暗号資産」入門』から、暗号資産投資の心理的負担を減らせる「積立投資」について抜粋し、解説する。

「言うことを聞かない男の子」…塾講師が教える育て方“意外な最善手”とは? – 男の子の学力の伸ばし方

「何度言っても聞かない」「同じ失敗を繰り返す」――小学生の男の子を持つ親なら、誰もが一度は頭を抱えたことがあるだろう。しかし、その「言うことを聞かない性質」こそが、実は学力を大きく伸ばすカギになるとしたらどうだろうか。進学塾VAMOS代表・富永雄輔氏の『男の子の学力の伸ばし方』には、男の子特有の「トライ&エラー」を味方につける具体的な方法が書かれている。親が先回りして正解を教えるのではなく、あえて失敗を経験させることで、子ども自身が納得し、驚くほど自主的に動き出すようになる。本連載では、本書の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。(構成:ダイヤモンド社書籍オンライン編集部)

いくらなんでもウマすぎる!ほっともっとの“天ぷらギュウギュウ弁当”贅沢感がたまりません!「無くなる前にリピりたい」「美味しかったなぁ」 – 今日のリーマンめし!!

ほっともっとの「海鮮天ぷら弁当」が豪華!海鮮と野菜の天ぷらが3種類ずつ入っているんです。エビの天ぷらは2尾入りで、華やかで濃厚な味わいを楽しめます。ごはんはプラス150円で「たけのこごはん」に変更可能。あさりのみそ汁も期間限定で提供されています。

「そんなんで大丈夫?」な江戸川乱歩が「天才作家」へ激変した、ブレイクスルーの鍵とは? – ビジネスエリートのための 教養としての文豪

正気じゃないけれど……奥深い文豪たちの生き様。42人の文豪が教えてくれる“究極の人間論”。芥川龍之介、夏目漱石、太宰治、川端康成、三島由紀夫、与謝野晶子……誰もが知る文豪だけど、その作品を教科書以外で読んだことがある人は、意外と少ないかもしれない。「あ、夏目漱石ね」なんて、読んだことがあるふりをしながらも、実は読んだことがないし、ざっくりとしたあらすじさえ語れない。そんな人に向けて、文芸評論に人生を捧げてきた「文豪」のスペシャリストが贈る、文学が一気に身近になる書『ビジネスエリートのための 教養としての文豪』(ダイヤモンド社)。【性】【病気】【お金】【酒】【戦争】【死】をテーマに、文豪たちの知られざる“驚きの素顔”がわかる。文豪42人のヘンで、エロくて、ダメだから、奥深い“やたら刺激的な生き様”を一挙公開!

【精神科医が教える】すぐに怒る人、いつも穏やかな人の違いは、環境なのか遺伝なのか? 〈再配信〉 – 精神科医が教える後悔しない怒り方

職場や家庭、SNSなどで、その場の感情に任せて相手に怒りをぶつけてしまい、後悔したことはありませんか。発端はささいなことだったのに、ぶつけてしまった怒りが人間関係を傷つけ、その後、取り返しのつかない大事に発展することも少なくありません。 そんな失敗をしないために必要な、怒りをうまくコントロールして日々を平和に穏やかに過ごすコツを教えてくれるのは、精神科医の伊藤拓先生です。 20年以上にわたり、のべ5万人を診てきた伊藤拓先生の著書『精神科医が教える 後悔しない怒り方』から再構成して紹介します。

ウォルト日本撤退で加速するウーバーイーツの「独走」…出前館「巨額赤字」の明暗

●この記事のポイント
ウォルトが日本市場から撤退し、フードデリバリーはウーバーイーツと出前館の寡占構造が強化。価格・クーポン競争とAI物流最適化が勝敗を分け、出前館は約49億円赤字の消耗戦に直面。市場は「食事配送」からQコマース中心の物流インフラ競争へ移行し、資本力が勝敗を決定づける最終局面に突入した。

「おもてなし」は100円のクーポンに敗北したのかーー。

 2月25日、フードデリバリー業界に激震が走った。北欧発のWolt(ウォルト)が、3月4日をもって日本市場から撤退することを電撃的に発表したのである。洗練されたUIと高品質な配送体験で“デリバリー界の良心”とも称された同社の撤退は、単なる一企業の戦略転換ではない。日本のプラットフォームビジネスが直面する「構造的な限界」を浮き彫りにした象徴的な出来事といえる。

 現在、日本のフードデリバリー市場はUber Eats(ウーバーイーツ)と出前館の2強が約9割のシェアを握る超寡占状態にある。ウォルトの離脱により、その構図はさらに強化される見通しだ。一方で、Coupang(クーパン)傘下のRocket Now(ロケットナウ)や、KDDIと連携するmenu(メニュー)などが「第3勢力」として踏みとどまるが、その立ち位置は極めて不安定である。

 なぜウォルトは撤退を余儀なくされたのか。そして、この市場の“最終決戦”はどこへ向かうのか。

●目次

「丁寧さ」はなぜ敗北したのか

 ウォルトの最大の強みは、徹底した「体験品質」にあった。独自の基準で選抜された配達パートナー、迅速で丁寧なカスタマーサポート、ストレスの少ないUI設計。これらは確かに他社との差別化要因として機能し、一定のロイヤルユーザーを獲得していた。

 しかし、その価値は「価格」という単一指標の前に脆くも崩れた。実際、複数の利用者ヒアリングでは、次のような声が多く聞かれる。

「サービスの質はウォルトが一番良い。でも、結局はクーポンがあるアプリを使う」

 この発言が示すのは、日本の消費者行動が極めて価格弾力的であるという現実だ。フードデリバリーは日常的な“低関与消費”であり、「体験の差」は価格差を正当化するには不十分だった。

 さらに重要なのは、ウォルトのビジネスモデルそのものが「高品質=高コスト構造」であった点だ。配達員教育やサポート体制への投資は、顧客満足度を高める一方で、ユニットエコノミクス(1注文あたりの採算性)を圧迫する。

 プラットフォーム戦略に詳しい戦略コンサルタントの高野輝氏はこう指摘する。

「デリバリー市場は“規模の経済”と“ネットワーク効果”が支配する典型的な勝者総取り市場です。一定規模に達するまで赤字を許容し、シェアを取り切った企業だけが黒字化できます。ウォルトのように品質で勝とうとする戦略は、理論的には美しいですが、この市場構造とは根本的に相性が悪いといえます」

 親会社であるDoorDashにとって、日本市場は「投資に見合うリターンが期待できない市場」と判断された可能性が高い。

ウーバーイーツ独走の構造

 一方で、勝者に最も近い位置にいるのがウーバーイーツだ。同社は非公開ながら、日本市場での黒字化を達成したとの見方が強い。その背景には、いくつかの決定的な優位性がある。

 第一に、圧倒的な先行者利益だ。2016年の参入以来、都市部を中心に配達網を拡大し、ユーザー・加盟店・配達員の三者間ネットワークを構築してきた。この「三面市場」の厚みは、後発企業が容易に模倣できるものではない。

 第二に、AIによるマッチング最適化である。需要予測、配達ルート、報酬設計などをアルゴリズムで最適化することで、配達効率を極限まで高めている。

 物流テック企業の元幹部はこう語る。

「ウーバーイーツの強みは、単なる配車アプリの延長ではなく、“リアルタイム物流OS”として機能している点だ。1分単位で需要と供給を調整し、配達員の稼働率を最大化する。このレベルの最適化は、データ量と技術投資がなければ実現できない」

 第三に、グローバルでのスケールメリットだ。各国での成功・失敗のデータを横展開できるため、日本市場単独で戦う企業とは次元の異なる学習速度を持つ。

 これらの要素が複合的に作用し、「黒字化できる唯一のプレイヤー」というポジションを築きつつある。

出前館「シェア維持の代償」

 対照的なのが、国内勢の雄・出前館である。LINEヤフーという巨大な資本基盤を背景に、同社は大規模なクーポン施策でユーザー獲得を進めてきた。しかし、その代償として赤字は拡大している。2025年8月期には約49億円の最終赤字が見込まれ、収益化の道筋はいまだ不透明だ。

 この戦略は「シェア優先」の典型例だが、持続可能性には疑問符がつく。

「出前館の戦略は“時間を買う”もの。クーポンでユーザーを囲い込み、その間に規模を拡大し、将来的に収益化するのです。しかし、問題はウーバーイーツがすでにその段階に到達している可能性がある点です。同じゲームを後追いでやっても、勝てる保証はありません」(高野氏)

 つまり、現在の出前館は「勝つための赤字」ではなく、「負けを遅らせる赤字」に陥るリスクを抱えている。

第3勢力の「生存戦略」

 ウォルト撤退後、焦点となるのは「3位以下」のプレイヤーだ。

 クーパン傘下のロケットナウは、韓国で確立した“ロケット配送”モデルを日本に持ち込み、急速に存在感を高めている。同社の特徴は、自社倉庫(ダークストア)を基点としたクイックコマース(Qコマース)戦略にある。飲食店依存ではなく、在庫を持つことで配送効率と収益性を両立しようとしている点が特徴だ。

 一方、メニューは独自路線を修正し、KDDI経済圏への組み込みを進めている。「auスマートパスプレミアム」会員への送料無料特典など、自前集客ではなく通信契約者基盤を活用することで生き残りを図る。

 いずれの戦略も共通しているのは、「単体での勝利」を諦めている点だ。すなわち、巨大資本や既存インフラと結びつかなければ、この市場では生き残れないという現実である。

「フード」から「物流インフラ」へ

 デリバリー市場の本質は、すでに「食事の配送」ではなくなりつつある。

 スーパーの食料品、ドラッグストアの日用品、さらには医薬品まで。注文から30分以内に届けるQコマースが拡大し、プラットフォームは「街のラストワンマイル物流」を担うインフラへと進化している。

 この領域では、以下の3要素が決定的に重要となる。

 ・配達員ネットワークの密度
 ・リアルタイム最適化システム
 ・継続的な資本投下能力

 これらはすべて、巨額投資を前提とする。つまり、競争の本質は「サービス」ではなく「資本力」に移行しているのだ。

「現在のデリバリー競争は、“アプリの戦い”ではなく“都市インフラの覇権争い”です。電力や通信と同じく、最終的には数社に集約される可能性が高い。ウォルトの撤退は、その収斂プロセスが加速していることを示しています」(同)

次に脱落するのは誰か

 ウォルトの撤退は、決して終わりではない。むしろ“序章の終わり”である。

 今後の焦点は明確だ。
 ・出前館は赤字を乗り越え、収益化に到達できるのか
 ・ロケットナウは日本市場で韓国モデルを再現できるのか
 ・メニューは経済圏戦略で存在感を維持できるのか

 そして何より、ウーバーイーツの独走を止めるプレイヤーは現れるのか。デリバリー市場は今、「勝者なき消耗戦」から「勝者がすべてを奪う最終局面」へと移行している。

“おもてなし”では勝てない。“価格”だけでも勝てない。最後に残るのは、圧倒的な資本とテクノロジーを持つ者だけだ。ウォルトの撤退が突きつけたのは、その冷徹な現実である。

(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=高野輝/戦略コンサルタント)