3300万ユーザーをECに誘導、TikTok Shopの威力…ディスカバリーEコマースという新たな体験

●この記事のポイント
・国内で月間ユーザー3300万人超を誇るTikTokが「TikTok Shop」を開始
・既存アプリにEC機能を追加し、ユーザーはショート動画やライブ配信のなかで紹介された商品をアプリ上で購入
・新しい購買体験「ディスカバリーEコマース」、自分に合った魅力的なコンテンツをTikTok上で発見し、購入できるサービス

 国内で月間ユーザー3300万人超を誇るTikTokが、6月30日、インターネット通販「TikTok Shop」を開始した。既存アプリにEC機能を追加し、ユーザーはショート動画やライブ配信のなかで紹介された商品をアプリ上で購入できる。日本では大手企業がライブコマースに注力するも普及はこれからといえる状況のなか、TikTok Shopは「単なるライブコマースではない『ディスカバリーEコマース』」だと説明する。Amazon.co.jpや楽天市場をはじめ大手ECがひしめくなか、TikTok Shopはどのような成長戦略を描いているのか。TikTok Shop Japanに取材した。

●目次

ディスカバリーEコマースとは

 日本市場で「TikTok Shop」を開始する背景・理由について、TikTok Shop Japanは次のようにいう。

「日本では、毎月3300万人を超えるユーザーの皆さんがTikTokを訪れて、お気に入りのクリエイターが発信するコンテンツからエンターテインメント動画、そして役立つコンテンツまで、幅広い動画を楽しんでいます。また、特に2021年以降、『TikTok売れ』のようにコミュニティ主導のトレンドを通じて、人々は自分のお気に入りの商品を発見し、共有することが主流になっています。TikTokでは、こうした流れの中で、さまざまなブランドやビジネスがコミュニティとつながることで成功を収めています。この強力なコミュニティに、現在のEC業界の成長も加わることで、さらなる可能性が広がっていくと考えています。

 他の地域で多くの成功事例を収めているTikTok Shopですが、このたびの日本市場への展開はグローバルで17市場目となります。2024年12月以降では8市場目の導入となります。私たちは常にユーザーの皆さまのニーズを起点に検討・行動しています。また、ユーザーの皆さまからの声を聞きながら、各市場に合わせたサービスを展開できるよう努めています。ユーザーの皆さまに『創造性を刺激し、喜びをもたらす』ことで、TikTokの強みを生かしたTikTok Shopならではの『ディスカバリーEコマース』という新しい購買体験を届けられるよう、さまざまな機能のテストやチャレンジを続けています。

 具体的にどのような特徴を持つECなのか。

「TikTok Shopは、自分に合った魅力的なコンテンツをTikTok上で発見し、購入できるサービスです。ショッピング動画やLIVE配信を通じてユーザーはお気に入りのアイテムに出会い、その場で購入が可能となる新しい購買体験を『ディスカバリーEコマース』と位置づけています」

 既存のECとは、どのような点が違うのか。

「TikTok Shopは、発見を起点とした『ディスカバリーEコマース』を提供しています。これが大きな特長となります。現在、EC業界は成長を続けていますが、まだまだオフラインにおける購入の力のほうが強いと考えています。その中で、従来のECプラットフォームと根本的に異なるのは、TikTok ShopがEコマースのプラットフォームである以前に、コンテンツプラットフォームである点です。ユーザーはあくまでもコンテンツを楽しみながら、自分が気になるアイテムと出会う。企業やクリエイター側から見ると、あくまで1つのコンテンツとして、その商品の特徴を説明する表現形式をとる。そのマインドセットが違うと考えています。

『自分はこれがほしいけれど、何と検索すればいいのかわからない』という消費者もいます。また、検索してもたくさんの検索結果が出ますので、売る側は消費者に出会ってもらえないこともあります。TikTok Shopでは、コンテンツの力を通じて多くの人に気に入ってもらえれば、『いいね』『コメント』『シェア』などの複合的なリアクション要素が考慮され、より多くのユーザーにそのコンテンツがおすすめされることとなり、フォロワー数や広告配信に依存せずとも、多くの消費者に発見してもらえる可能性を秘めています。そこで、当社は価値提供ができると考えています。

 また、ユーザーからの視点では、『おすすめフィード』におけるコンテンツを見る体験は、まるで自分専用の商店街やショッピングモールを歩いているようなものだといえます。自分にぴったりの商品が次々と見つかり、それぞれの分野に詳しいクリエイターたちが、その魅力や使い方をわかりやすく伝えてくれます。自分から探しに行かずとも、『本当に欲しいもの』と出会える体験です」

月の売上が20倍以上に成長した例も

 TikTok Shopでは、LIVE配信を始めたことで売上が20倍以上にまで成長するケースが出ているという。

「TikTok Shopには、全世界で1,500万以上のセラーが登録しています。TikTok Shopは日本国内において、大企業から中小企業まで幅広くサポートを提供しており、2025年6月30日のサービス提供開始と同時にすでに株式会社I-ne、アンカー・ジャパン株式会社、株式会社ウィゴー(WEGO)、株式会社MTG、花王グループのKATE、CAGUUU株式会社、株式会社KINUJO、SHOPLIST株式会社、日清食品株式会社、株式会社丸善ジュンク堂書店、ヤーマン株式会社、株式会社yutori、ユニリーバ・ジャパン株式会社、株式会社Yogibo(ヨギボー)、株式会社ラコステジャパン(AIGLE)、株式会社ワイ・ヨットなどをはじめとする多くの日本およびグローバル企業がTikTok Shopに参画しています。

 その他、海外市場では、NIVEAや資生堂ANESSA、PUMA、P&Gなどの大手ブランドにもご活用いただき、高い成果を上げられています。一例ですが、ベトナムのあるファッションブランドは、TikTok ShopでのLIVE配信を始めてわずか1年で、月の売上が20倍以上に成長しました、北アイルランドには1年で売り上げを2倍にしたベーカリーブランドもあります」

 今後の短期および中長期の事業目標について聞いた。

「短期的な観点では、TikTok Shopをより多くの日本の皆さまに親しんでいただけるよう、日本市場に根ざしたサービスづくりを進めています。具体的には、特定のカテゴリに限定することなく、より多くのセラーの皆さまの販路拡大を支援できるような仕組みと機会を提供していくことを目標として定めています。

 中長期的には、『ディスカバリーEコマース』の体験を基に、より多くのユーザーの皆さまにショッピング体験そのものを楽しんでいただけるような価値を提供することが当面の目標です。また、オフラインとの連携を含めた取り組みも重視して日本のEコマースの浸透率を拡大し、日本ならではの“隠れた価値”をTikTok Shopを通じて日本国内、そして世界中のユーザーにも届けていきたいと考えています」

セラー、クリエイター、ユーザーが協力しあえるエコシステムを構築

 日本ではライブコマース参入組の撤退も相次ぐなど、普及はこれからという段階だが、今後日本で事業を成長させるために、どのような施策を進めていくのか。

「TikTok Shopは単なるライブコマースではなく、自分に合った魅力的なコンテンツをTikTok上で発見し、購入できるサービスです。ショッピング動画やLIVE配信を通じてユーザーはお気に入りのアイテムに出会い、その場で購入が可能となる新しい購買体験を『ディスカバリーEコマース』と位置づけています。この新たな購買体験により、商品との偶然の出会いが日々生まれるプラットフォームとして、ビジネスの規模にかかわらず、商品とコンテンツの力でより多くのビジネスチャンスが創出されることを確信しています。また、セラー、クリエイター、ユーザーの皆さんが各方面にて協力し、力を発揮しあえるようにエコシステムを構築していきたいと考えています。

 ・ユーザーには、『発見したものをその瞬間に欲しくなる』という直感的な買い物体験を
 ・クリエイターには、新たな収益化の選択肢(方法)を
 ・セラーには、コンテンツ経由で売り上げを創出できる新たな販路を

 私たちは、ユーザー、クリエイター、セラーの皆様それぞれにとって価値ある『三方よし』のエコシステムを共に築いていけるよう取り組んでまいります。そして、日本の購買体験そのもののアップデートに挑戦していきます。また、皆様と協力してビジネスの価値を提供するにあたって、やはり責任というものが生じると認識しています。健全でかつ長期にわたって持続可能なエコシステムを構築すべく、継続的な成長とイノベーションを促進していきたいと思っています」

電通デザイアデザイン FUKAYOMIチーム著「未来の消費者は何を欲望するのか」発売

電通において消費者研究を行うプロジェクトチーム「DENTSU DESIRE DESIGN(電通デザイアデザイン)」による著書「未来の消費者は何を欲望するのか―ヒット作品を読み解いて分かった6つの価値観変化―」(日経BP)が7月26日(土)に発売される。ヒットコンテンツが消費者の価値観に与える影響から、消費者の「未来の欲望」を予測する新メソッド「FUKAYOMI」が紹介されている。

「未来の消費者は何を欲望するのか―ヒット作品を読み解いて分かった6つの価値観変化―」(日経BP)
日経BP、A5判、480ページ、2640円(税込)、ISBN:978-4-296-20834-0


【書籍の内容】
電通デザイアデザインの「FUKAYOMIチーム」に所属する10人以上の現役マーケターとクリエイターは、毎年30作品以上のヒットコンテンツを独自の分析手法で「深読み」して、クライアントに対して消費者インサイトやマーケティング活動のヒントを提供している。

本書では、映画、ドラマ、アニメなどのヒットコンテンツをソーシャルリスニングなどの手法を用いて分析し、コンテンツが消費者の価値観に与える影響から「未来の欲望」を予測する新メソッド「FUKAYOMI」について紹介している。

また、2020~25年のヒットコンテンツの「FUKAYOMI」分析の結果として、今後消費者に生じる「6つの価値観変化」と、そこから生じる消費者の「未来の欲望」の予測、さらに2030年の消費者像を描いた小説「未来“欲望”予想図」を書き下ろしている。

コロナ禍をはじめ、AIの進化、地球温暖化、物価高など、昨今の大きな社会環境変化により、これまでの常識が書き換えられる「価値観のアップグレード期」を生きる消費者を理解し、中長期的に支持されるコミュニケーションや商品・サービスを能動的に構想するためには、現在の消費者の行動や意識を調査・分析するだけではなく、見えないところで進行する時代の「価値観変化」の道筋を先んじて捉え、そこから生じる「未来の欲望」を予測することが重要である。

マーケティングの最前線で蓄積した「FUKAYOMI」の知見をまとめた本書は、アフターコロナの暮らしが定着していく中で、これからの社会を生きる消費者の行動原理や消費動機の変化を俯瞰(ふかん)的に捉え、多くの示唆を提供する。今までにない消費者理解のための書籍として、企業のマーケティング担当者にとって、これからの時代の消費者コミュニケーションや、商品・サービス開発のヒントとなる。

【目次より】
第1章    ヒットコンテンツで未来の欲望を読み解く
第2章    価値観変化①“みんな”と同じ感情を共有する ― 細分化する個人の好みの裏で強まる他者とつながりたい気持ち ―
第3章    価値観変化②“自分軸”を信じて我が道を行く ― コロナ禍の分断によって強化された自分本位欲望 ―
第4章    価値観変化③“自分の好き”と“誰かのため”をつなげる ― やりたいことの追求が社会的意義も持ってほしい社会接続欲望 ―
第5章    価値観変化④“神の視点”から見下ろす ― 正解が複雑化した世の中で、俯瞰して真実に近づく ―
第6章    価値観変化⑤“社会のひずみ”に気付かされる ― 日常の裏に潜む誰かの負を改善して、みんな幸せに ―
第7章    価値観変化⑥“熱中・夢中・没頭” ― 経済合理性を超えて、生きている手応えを取り戻す ―
第8章    データからひもとく「6つの価値観変化」
第9章    未来の消費者は何を欲望するのか
小説  未来“欲望”予想図


■電通デザイアデザイン FUKAYOMIチーム
電通デザイアデザインは消費のドライバーとなる深層心理「欲望」に着目した電通のプランニング部門横断の研究開発プロジェクト。独自の「欲望行動モデル」を基に消費者の「欲望」を解明し、トレンド分析、マーケティング戦略立案、新商品開発など、消費者の心が動くさまざまなマーケティングスキームを提唱している。FUKAYOMIチームはヒットコンテンツの消費者への影響から「未来の欲望」を予測する、電通の現役マーケターとクリエイターで構成された専門集団。

本書籍についてブログで公開中。
https://www.d-sol.jp/blog/ddd-fukayomi
 

■本件に関するリリースはこちら
 

【2025年最新】予算管理システム比較15選|Excel脱却で業務効率化を実現

「また予算の集計でミスが見つかった…」「担当者が休むと予算業務が止まってしまう…」こんな悩みを抱えていませんか?

こうした課題に直面している企業は決して少なくありません。実際、予算管理業務に課題を感じている企業は72%*に上るというデータもあり、Excel管理の限界は多くの企業で共通の課題となっています。

そこで本記事では、2025年最新の予算管理システム15選をタイプ別に分類し、選定ステップガイドとともにご紹介します。

* 出典:BBS, 「中堅規模企業の予算管理DX―デジタル化推進の現状と課題を徹底解説」

予算管理システムとは?なぜ今導入が急務なのか

予算管理システムは、企業の予算編成から実績管理、分析レポートまでを一元的に処理するITシステムです。従来のExcel管理と比較して、リアルタイムでの予実管理、複数部門での同時作業、自動集計・分析機能などを有している点で優れています。

Excel予算管理の限界と課題

多くの企業で長年使われてきたExcelによる予算管理ですが、現代のビジネス環境では以下のような影響があります。

カテゴリ 主な問題 詳細と業務への影響
属人化リスク 特定担当者への業務依存 担当者不在時に予算業務が完全停止
複雑な計算式やマクロの意味が分からず、引き継ぎに数ヶ月を要する
ベテラン担当者の退職で予算管理ノウハウが完全に失われる
リアルタイム性の欠如 タイムリーな状況把握の困難 月次締めまで予算達成状況が把握できず、対策が後手に回る
経営陣から「今の売上予算はいくら?」と聞かれても即答できない
市場変化への対応が遅れ、競合他社に先を越される
バージョン管理の混乱 ファイル管理の複雑化 「予算_最終版.xlsx」「予算_最終版_修正.xlsx」などの複数ファイルが乱立
部門間で異なるバージョンを使用し、会議で数字が合わない事態が発生
過去の予算データとの比較分析が困難
セキュリティの脆弱性 情報漏洩リスク 機密性の高い予算データをメール添付で送信し、情報漏洩リスク常在
USBメモリでの持ち出しやクラウドストレージでの無統制な共有
退職者でもファイルにアクセス可能な状態

予算管理システム導入の必要性

予算管理システムの導入により、以下のように課題解決と業務効率化の両立が期待できます。

デジタル化の加速

変化が激しい現代において、迅速な業績把握と対策実行が企業競争力を左右します。予算管理システムによる予算編成から実績管理、分析レポートのデジタル化によって、紙やExcelでの煩雑な管理がなくなり、データ収集・集計・分析を効率化できます。これにより、投資家や金融機関からの問い合わせにも迅速に対応できるようになり、企業の信頼性向上に繋がります。

経営判断スピードの重要性増大

市場環境の激しい変化の中で、企業競争力を維持するには迅速な経営判断が不可欠です。従来のExcel管理では、リアルタイムな予実把握や経営陣への即時報告が難しく、市場変化への対応が遅れるリスクがありました。予算管理システムを導入することで、リアルタイムでの予実管理が可能となり、スピーディーな経営判断ができるようになります。

内部統制・ガバナンス強化要求

上場準備企業や監査対応において、適切な予算管理体制の整備が求められるケースが増えています。株主・投資家からの透明性要求に応えるため、不正リスク低減への取り組みも重要です。

予算管理システムの主要機能と種類

自社の課題を解決する最適な予算管理システムを選ぶには、まず製品ごとの機能や特性の違いを知る必要があります。ここでは、システムに共通する主要な機能と、それぞれの得意分野に応じた3つのタイプについて解説します。

予算管理システムの基本機能一覧

機能カテゴリ 主な用途・効果 重要度 ★の数の根拠
予算編成・予実管理 予算計画策定、予実差異分析、進捗モニタリング、部門統合管理 ★★★ 予算管理の核心業務。72%の企業が課題を感じる最重要機能。
データ収集・自動集計 各部門データ自動収集、手作業削減、リアルタイム統合、転記ミス防止 ★★★ Excelでの最大の課題である同時編集や集計業務の解決につながる。
レポート・ダッシュボード 経営層向けレポート自動生成、KPI可視化、ダッシュボード表示 ★★★ 迅速な経営判断に必須。たくさんのフォーマットがある。
システム連携 会計・ERP連携、Excel取込、外部データ連携、既存資産活用 ★★☆ 導入成功の鍵。Excel移行での障壁がなくなり、実用性向上
シミュレーション・予測 複数シナリオ分析、ローリングフォーキャスト、将来予測、感度分析 ★★☆ 戦略的な予算管理に重要。基本機能が確立したあとの高度機能として検討。
ワークフロー・権限管理 承認プロセス、アクセス制御、監査ログ、内部統制対応 ★☆☆ 企業規模・業種により重要度変動。大企業・上場企業では必須

3つのタイプ別分類

タイプ 特徴 適用企業
Excel活用型 Excelライクな操作感
既存ワークフローの維持
テンプレート活用
Excel操作に慣れ親しんだ組織
段階的な移行を希望する企業
一元管理型 承認ワークフロー
部門間連携機能
リアルタイムデータ共有
成長企業
部門間の連携強化を図りたい企業
分析特化型 高度な分析機能
BI連携
多次元分析
シナリオプランニング
上場企業
複雑な組織構造を持つ企業
戦略立案を重視する企業

Excel活用型システム5選

BizForecast BC

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 標準導入サポート(コーチング形式)
Enterprise Editionには別途保守サポートサービス
料金 Standard Editionは3ユーザーで月額50,000円(年払い)~
Enterprise Editionは要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

BizForecast BCは、Excelの利便性と柔軟性を維持しながらも、そのデメリットを克服し、可用性、保守性、安全性を追求した予算管理・管理会計ソリューションです。「”脱Excel” ではなく “活Excel”」をコンセプトに提供されており、導入企業はグループ経営管理業務の高度化を実現し、Excel運用における課題を解消することが可能となります。

BizForecast BCの強み
  • 既存のExcel資産をシステム上でそのまま再現し、システム移行時の学習コストとストレスを最小限に抑えられる
  • Excelの柔軟性を保ちながら、情報共有や情報保全といったExcel運用で課題となっていた点を解決
  • BI機能やワークフロー機能など豊富なオプションにより、幅広いスコープと高度な業務要件に対応可能

Loglass 経営管理

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 専任コンシェルジュによる伴走支援
管理会計の実務経験者が導入プロジェクトを牽引
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

Loglass経営管理は、予実管理の課題を解決し、迷いのない経営判断へと導くクラウドシステムです。データの収集から統合・加工、分析までをワンストップで完結できるため、意思決定の精度とスピードが飛躍的に向上し、よりデータドリブンな経営が実現できるようになります。

Loglass 経営管理の強み
  • 各事業部の予算データ(財務/KPI)の自動収集・自動統合により、予算策定プロセスが効率化
  • 予算・実績・見込データを自由に組み合わせて比較分析でき、多段階・複雑な配賦ルールにも対応し、精緻な予実管理を実現
  • 財務/KPIデータがほぼリアルタイムでダッシュボードに自動連携され、生成AIにより数値分析や報告サマリーを自動生成

iFUSION

出典:公式サイト

提供形態 オンプレミス/クラウド
サポート体制 社内開発メンバーによる迅速なサポート
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

iFUSIONは、煩雑で膨大な情報を効率的にまとめることを目指すExcel運用サポートシステムです。誰でも直感的に操作できるため、従来の属人化していた業務を解決し、Excelに関する多くの手作業を自動化することで、担当者は本来の業務に注力できるようになるでしょう。

iFUSIONの強み
  • 直感的な操作性により、作業の属人化を解消し、誰でもスムーズに業務に取り組める
  • 計算式やフォーマットの自動保護機能で、意図しない改変やエラーの発生を抑制
  • 収集データのデータベース一元管理により、安全性と多様な資料作成の可能性が向上

Sactona

出典:公式サイト

提供形態 クラウド/オンプレミス
サポート体制 導入支援コンサルティング
導入アドバイザリーサービス
豊富なトレーニングコンテンツなど
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

Sactonaは、管理会計・経営管理の高度化と効率化のための経営管理システムです。大規模運用に耐えうる多次元データベースシステムでありながら、ユーザーインターフェースは使い慣れたExcelであるため、現場の抵抗を抑えつつ迅速な利用開始が可能となるでしょう。クラウド/オンプレミス両方に対応しています。

Sactonaの強み
  • Excelの操作感を維持しつつ、多次元データベースによる大規模運用に耐えうる堅牢なシステム構築が可能
  • 企業ごとの個別性や独自性を容易に実現できる柔軟性を持ち、既存の業務プロセスをシステムの型に合わせる必要がない
  • 段階的なシステム展開が可能であり、小規模から始めて適用範囲を拡大していくことで、迅速な導入と社内運用定着を促進

Diva System FBX

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
主な対象業務 グループの非財務情報・予算ファイル収集・集計
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

DivaSystem FBXは、グループの非財務情報や予算ファイルの収集・集計を効率化するWebベースのアプリケーションです。本システムを導入することで、メールやExcelによる煩雑な予算管理業務が大幅に効率化され、経営管理におけるデータ収集とレポーティングの質が向上し、迅速な意思決定へとつながります。

Diva System FBXの強み
  • 報告データの一元管理により、ファイルのやり取りやバージョン管理の負担を大幅に軽減
  • 簡単な操作で誰でもメンテナンス可能となり、Excel関数やマクロに依存した作業の属人化を解消
  • 手作業の多い集計・履歴管理・エラーチェックなどが自動化され、ヒューマンエラーを削減

一元管理・効率化も可能なシステム5選

DIGGLE

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 専任コンサルタントが初期設定から社内体制構築まで伴走
機能利用や運用に関する質問サポート
定期的な打ち合わせ
料金 初期費用および月額費用
詳細は要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

DIGGLEは、Excelによる属人化した予算管理業務を解消し、リアルタイムな予実分析を通じてデータドリブンな経営意思決定を強力に支援するクラウドサービスです。独自の技術により面倒な予実突合・集計を自動化し、経営に関わるデータを一元管理することで、業務工数を大幅に削減し、より迅速かつ正確な予実管理を可能にします。

DIGGLEの強み
  • すべての予実管理業務がシステム上で完結し、会計システム、ERP、SFAなど多様な経営データの一元管理を実現
  • 企業ごとの予実管理の思想や流儀に柔軟に対応するカスタマイズ性を持ち、見たい軸や粒度で瞬時にデータを可視化する強力な分析機能を提供
  • 専任コンサルタントが初期設定から社内体制構築、文化づくりまで伴走し、導入後の定着を包括的にサポート

Manageboard

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 チャットサポート
管理会計に精通した専任担当による導入・運用サポート
料金 初期費用およびユーザー数に応じた月額従量課金
プランは2種類
詳細は要お問い合わせ
無料トライアル 可能

Manageboardは、「数字がわかる」ことで企業の未来を「変える」経営管理・予実管理システムです。KPIと財務情報が繋がり、ビジネスモデルに合わせた最適なレポート出力や、ワンクリックでの業績予測シミュレーションが可能になるため、経営の質を高めるための基盤構築ができます。

Manageboardの強み
  • PLの勘定科目からドリルダウンでKPI内訳まで確認できるため、数字の背景にある理由を即座に把握し、多角的な経営分析が可能
  • 会計ソフトとのAPI連携やGoogleスプレッドシート連携により、実績データの取り込み工数を大幅に削減し、常に最新の数値をタイムリーに共有できる環境を構築
  • 管理会計に精通した専任担当者が導入から運用、定着までをサポート

Scale Cloud

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 KPI設計と運用・定着の伴走支援
月次定例MTGでの継続的なサポート
料金 月額10万円から
詳細は要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

Scale Cloudは、PLとKPIの一元管理を通じて予算達成率の向上を目指す経営マネジメントシステムです。事業部のKPIと管理部のPLを有機的につなぎ、組織全体が共通認識を持って「One Team」として事業推進に取り組める「場」を提供しています。

Scale Cloudの強み
  • 結果指標だけでなく、リード数や商談数といった先行指標まで幅広く管理できるため、事業状況の解像度が高まり、逆算思考での最適な打ち手を見つけ出すことが可能
  • PLやKPIの設計から運用、定着に至るまで、経験豊富なプロのコンサルタントが伴走支援し、組織全体のPDCAサイクルを効果的に促進
  • 月額10万円から利用できる高いコストパフォーマンスが特長

fusion place

出典:公式サイト

提供形態 クラウド / オンプレミス
サポート体制 メールサポート
Q&Aサイト
運用管理サービス
料金 年間利用料金制
Standard(3ユーザーまで):無償
Enterprise/Enterprise non-stopプラン:要お問い合わせ
無料トライアル 無償版あり

fusion_placeは、Excelによる「経営管理のメタボ」を解消し、現場力を喚起することを目指すクラウド経営管理ワークプレイスです。財務経理部門にとどまらず事業の現場部門までを支援対象に含めることで、組織全体の経営管理力向上を支援する新たなプラットフォームを提供しています。

fusion placeの強み
  • Excelライクな操作感を維持しつつ、リアルタイムで更新・集計可能な超高速処理を実現
  • 数値データだけでなくコメントや投資案件名などの非数値データも一元管理できるため、勘定科目別の予実差理由といった詳細な情報も自在にレポーティング可能となり、より深い分析を可能に
  • 「ワークフロー」と「ワークスペース」機能により、各部署に他部署から隔離されたプライベートな作業環境を提供しつつ、最終的には確定データを一つに統合

bixid

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 初期導入サポート
料金 初期費用300,000円(税別)~
月額利用料はプランにより6,000円/月〜30,000円/月(税別)
無料トライアル 30日間無料で試用可能

bixidは、会計データの可視化から月次決算、キャッシュフローの把握、資金繰り対策、予算管理までを一貫して実現する経営支援クラウドです。経営報告を視覚的に表現し、鋭い現状分析を通じて経営課題の解像度を高めることで、経営者が「次の一手」を迅速に打つことを支援しています。

bixidの強み
  • 最大5期分の決算推移表や部門別損益試算表、総勘定元帳など、経営管理に不可欠な基本帳票を閲覧・出力できるため、企業の財務状況を多角的に把握できる
  • スマートフォンアプリを通じて、手軽に経営数値を確認できるため、タイムリーな経営状況把握が可能
  • 会計データや資金繰りデータを利用して将来の資金予測と実績管理を行い、会社にとって理想的な資金管理を実現する資金繰り機能を提供

分析・経営支援も可能なシステム5選

board

出典:公式サイト

提供形態 クラウド/オンプレミス
サポート体制 オンデマンドチュートリアル
ユーザーガイド
専任のカスタマーサクセスチーム
料金 要お問い合わせ
無料トライアル デモのお問い合わせにより体験可能

boardは、高精度な予測を通じて継続的なプランニングを可能にし、財務および業務計画を強化するエンタープライズプランニングプラットフォームです。このプラットフォームを活用することで、企業は自信を持った一貫性のある意思決定ができるようになり、市場変化の激しい現代において競争優位性を確立できるでしょう。

boardの強み
  • 500万件を超える外部データセットとAI、予測分析を組み合わせることで、市場の変動を先読みした戦略的な計画策定が可能
  • 財務、サプライチェーン、人事、小売といったエンタープライズ全体の部門横断的な計画を統合し、全社でのリアルタイムな洞察共有が促進
  • ISO認証やSOCレポートに裏打ちされた最高水準のセキュリティと信頼性の高いクラウドデータセンターにより、機密データを安全に管理

CCH Tagetik

出典:公式サイト

提供形態 クラウド/オンプレミス
サポート体制 24時間サポート(オプション)
コンサルティングサービスなど
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

CCH Tagetikは、最先端のAIテクノロジーを駆使し、企業の経営管理プロセスを抜本的に変革するプラットフォームです。この統合プラットフォームを通じて、財務部門はすべての財務プロセスとデータ管理における戦略を強化し、経営全体の効率性と精度を向上させることができます。

CCH Tagetikの強み
  • 予算編成、計画、決算などの複雑な経営管理プロセスが自動化され、財務と業務データの一元管理と統合分析が可能
  • AIベースの予測分析機能により、膨大な生データが経営情報に変換され、将来予測の精度と経営インパクトの向上
  • SAP HANA、Microsoftなど、あらゆる既存のアプリケーションやデータソースとのシームレスな連携が可能

Workday Adaptive Planning

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 要お問い合わせ
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 可能

Workday Adaptive Planning は、強力な AI と機械学習を搭載したEPMソフトウェアであり、比類ないアジリティ、接続性、拡張性を持ち合わせています。このシステムは、財務計画と業務計画を最適化し、企業が迅速かつスマートな財務上の意思決定を行えるようサポートします。

Workday Adaptive Planningの強み
  • 柔軟な予算編成、シナリオプランニング、リアルタイムの財務分析機能を通じて、変化の激しいビジネス環境に迅速に適応し、常に先を見据えた計画策定が可能
  • AIにより定型作業が自動化され、高精度な収益予測が作成できるため、より戦略的な業務に時間を割くことが可能
  • あらゆるシステムとの連携により組織全体のプランニングが統合されることで、部門横断的な共通認識の醸成を促進

Amoeba Pro

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 管理会計に精通したコンサルタントによる導入コンサルティング
運用サポート
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

Amoeba Proは、京セラコミュニケーションシステムが提供するクラウドサービスです。企業の成長発展に不可欠な「経営改善・意思決定のスピード向上」をサポートし、計画・予定の立案から実績の集計作業を効率化することで、自由度の高いレポートやグラフによる分析を可能にします。

Amoeba Proの強み
  • 部門別に加え、商品別やプロジェクト別など多様な切り口での多角的な分析ができ、利益の「見える化」を通じて現場の目標設定を明確にできる
  • 各種システムとの連携により、集計業務がシステム上で自動化され、業務効率が大幅に向上
  • 管理会計に精通したコンサルタントが、現場に負担をかけない運用変更のルール策定や説明を担うことで、スムーズな導入と定着を実現

Jedox

出典:公式サイト

提供形態 SaaS型クラウドサービス
プライベートクラウド
サポート体制 ユーザーサポート
導入支援コンサルティング
運用支援コンサルティング
料金 サブスクリプション形式(3ユーザー以上)
詳細は要お問い合わせ
無料トライアル 体験版を提供

Jedoxは、データ統合、入力管理、見える化までを一つのプラットフォームで一貫して行える業務データ管理プラットフォームです。使い慣れたExcelのインターフェースを活かしつつ、あらゆる業種・職種における多種多様な業務のデータ管理に対応し、煩雑な業務の根本的な改善が期待されます。

Jedoxの強み
  • データ入力と同時にリアルタイムで集計・統合されるため、手作業による集計工数やヒューマンエラーを削減できる
  • Excel上からJedoxへのデータ入力・管理が可能で、従来のExcel運用に慣れたユーザーでもスムーズにシステムを利用し、学習コストを抑えることが可能
  • 自動配賦機能、スケジュール機能、閲覧権限機能などを標準搭載しているため、企業の業務要件に合わせて自由度の高いシステムをスピーディーに構築

導入成功のためのステップガイド

このようなSaaSシステムの導入では、事前の検討不足で失敗してしまうことが多くあります。しかし、正しいプロセスと陥りがちな罠を事前に理解しておけば、失敗のリスクは劇的に低減できます。

ここでは、導入ガイドを3ステップに分けてご紹介します。

ステップ1:現状分析と要件定義

「良いシステムを導入すれば、すべてが解決するはずだ」

これは、導入プロジェクトにおける最も危険な考え方です。重要なのは、「何のために導入するのか」という目的意識を、関係者全員が明確に共有することです。この最初のステップが、プロジェクト全体の成否を分ける最も重要な土台となります。この工程を疎かにしたまま進むと、必ず後で「こんなはずではなかった」という事態に陥ります。

チェックポイント

  • Excel運用における属人化や非効率といった具体的な課題を言語化できているか
  • 業務効率化や経営判断の迅速化など、システム導入で達成したいゴールが明確になっているか
  • 会計システム連携など、絶対に譲れない必須機能(Must)と、あれば嬉しい機能(Want)を切り分けているか

ステップ2:製品比較と絞り込み

要件が固まったら、いよいよ製品選定です。市場には魅力的な製品が溢れており、各社のウェブサイトを見比べるだけでも一苦労でしょう。ここで重要なのは、自社の「身の丈」に合った製品を見極めること。高機能な製品が、必ずしも自社にとって最適とは限りません。

この段階では、2〜3社の候補に絞り込むことを目指します。完璧な製品を探すのではなく、「自社の課題を解決してくれる最適なパートナー」を探すという視点で臨みましょう。

チェックポイント

  • 定義した必須要件を満たし、製品のタイプ(Excel活用型、一元管理型など)が自社の目的に合致しているか
  • 初期費用だけでなく、運用にかかる費用も含めたトータルコストで比較検討できているか
  • 導入から運用定着までを支援してくれる、自社に合ったサポート体制が整っているか

ステップ3:実機検証と最終決定

候補を絞り込んだら、最終決定の前に必ず実機検証(無料トライアルやデモ)を行いましょう。カタログスペックだけでは見えてこない「操作感」や「業務へのフィット感」を、現場の担当者自身の目で確かめることが不可欠です。

経営層や情報システム部門だけで決めてしまうと、現場から「使いにくい」という不満が噴出し、定着に失敗する典型的なパターンに陥ります。長期的なパートナーシップを築けるかどうか、多角的に見極めましょう。

チェックポイント

  • 現場の担当者が直感的に操作でき、Excelよりも業務が楽になると感じられるか
  • 現在利用しているExcelや会計システムのデータを、エラーなくスムーズに連携・移行できるか
  • データ量が増加した場合も想定し、システムの処理速度や安定性に問題がないか

よくある導入課題と対策

よくある導入課題 対策
現場の操作習得に想定以上の時間が必要 無料トライアルで操作性を事前確認し、導入後の研修やマニュアルを整備する
既存システムとの連携で技術的な障壁が発生 事前に連携実績や方法を詳細に確認し、必要であればベンダーのサポートを受ける
カスタマイズや追加機能で予算超過 要件定義の段階で必要な機能を明確にし、将来的な拡張性も考慮して見積もりを取る

よくある質問

Q. 予算管理システムとは、従来のExcel(エクセル)での管理と比べて具体的に何が違うのですか?

最大の違いは、情報をデータベースで一元管理する点です。これにより、Excelで起こりがちなファイルの属人化、手作業による集計ミス、バージョン管理の混乱といった課題を根本から解決し、リアルタイムな情報共有が可能になります。

Q. 予算管理システムを導入することで、どのようなメリットや効果が期待できますか?

最大のメリットは、リアルタイムで精度の高い経営状況を可視化できることです。これにより、経営判断の迅速化や予実差異の原因分析が容易になります。また、業務プロセスの標準化による属人化の解消や内部統制の強化といった効果も期待できます。

Q. 多くの予算管理システムがありますが、自社に最適な製品を比較・選定する際の重要なポイントは何ですか?

目的の明確化→機能とコストの評価→操作性の検証の順で進めることが重要です。詳しくはステップガイドをご覧ください。

Q. 中小企業が予算管理システムを選ぶ際に、特に注意すべき点やおすすめの機能はありますか?

中小企業では、多機能すぎる高価な製品は避け、コストパフォーマンスと使いやすさを重視することが重要です。特に、低コストで始められるクラウド型の製品で、現在使用しているExcelデータを簡単に取り込める機能があると、スムーズに導入を進められます。

Q. 大企業向けの予算管理システムは、中小企業向けのものとどのような機能や特徴が異なりますか?

大企業向けは、連結対応や多通貨対応、ワークフローといった、組織の規模と複雑さに対応する機能が充実しています。一方、中小企業向けはコア機能に絞り、使いやすさと価格を重視しています。

Q. 予算管理システム導入にかかる初期費用や月額費用など、費用の目安を教えてください。

費用は製品やユーザー数によって大きく変動します。あくまで目安ですが、比較的安価なクラウド型で初期費用が0円~30万円程度、月額費用が数万円~というのが一つの相場です。多くは個別見積もりとなるため、複数のベンダーに問い合わせることをお勧めします。

Q. 無料で試せる、または無料で利用できる予算管理システムはありますか?ある場合、有料版との違いは何ですか?

はい、多くの製品で期間限定の無料トライアルが提供されています。また一部には、ユーザー数や機能を限定した無料プランもあります。有料版との違いは主に、利用できる機能の範囲、登録できるユーザー数、そして導入後のサポート体制の有無です。

Q. 予算管理システムで利用できる主な機能(例:予実管理、分析、レポーティングなど)にはどのようなものがありますか?

中核となるのは、予算編成機能と予実管理機能です。その他にも、分析結果を可視化するレポート・ダッシュボード機能、会計ソフトなどと繋ぐシステム連携、承認プロセスを電子化するワークフロー機能などがあります。

Q. クラウド型とオンプレミス型では、どちらを選ぶべきでしょうか?それぞれのメリット・デメリットを教えてください。

クラウド型は、初期費用を抑えて迅速に導入できる点がメリットで、特に中小企業におすすめです。一方、オンプレミス型は、自社サーバーで運用するためカスタマイズ性が高い反面、初期費用が高額になり、大企業や独自の要件を持つ企業向けと言えます。

Q. 現在Excel(エクセル)で管理している予算データを、新しい予算管理システムへスムーズに移行する方法はありますか?

はい、ほとんどのシステムがExcelからのデータ移行に対応しています。一般的なのはCSVファイルをインポートする方法です。移行前にデータを整理しておくことが大切です。移行作業の負担を特に減らしたい場合は、Excelファイルを直接活用できるタイプのシステムを選ぶと良いでしょう。

まとめ

本記事では、Excelによる予算管理の課題を解決し、データに基づいた経営判断を可能にする予算管理システムについて、その選び方から導入プロセスまでを解説しました。最適な製品を選ぶ上で最も重要なのは、機能の豊富さではなく自社の課題を解決し、設定した目的を達成できるかという視点です。

まずは関心のある製品の資料請求を行い、各社の提案する解決策や機能性を具体的に比較検討しましょう。

(さらに…)

介護職の配置基準緩和提言=過疎地で人材不足加速―厚労省検討会

 厚生労働省の検討会は24日、高齢者人口がピークを迎える2040年に向け、福祉サービスを維持するため、地域ごとに内容を見直すことを盛り込んだ報告書を了承した。中山間地域などの過疎地で人材不足が加速するとして、介護職員らの配置基準を緩和するよう提言。少ない職員数でも対応できる体制の構築を求めた。

 厚労省は27年度の次期介護報酬改定への反映を目指し、社会保障審議会(厚労相の諮問機関)介護保険部会などで議論する。 

 報告書は40年に向けた課題として、1人暮らしや認知症の高齢者が増加すると指摘。一方、福祉サービス需要に地域差が生じるため、「中山間・人口減少地域」「大都市部」「一般市等」に分類し、地域ごとのサービス体制整備を提言した。

 このうち、現役世代の減少が進む中山間・人口減少地域では、介護職などの確保が困難になるとし、訪問介護と通所介護に人材が行き来できるような配置の見直しを提案。一方、大都市部では多様な介護需要が高まるとして、情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)を活用したサービス提供の検討を求めた。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2025/07/24-19:47)

宇宙ビッグデータで地球を最適化…JAXA発スタートアップが切り拓く、課題解決ビジネス

●この記事のポイント
・JAXAから初めて出資を受けたスタートアップ「天地人」。衛星データを活用し、社会インフラや農業、脱炭素の課題に挑んでいる。
・同社の代表的なプロダクトは「天地人コンパス」。衛星データを活用し、水道の漏水リスクを予測したり、最適な田んぼを見つけて高品質米を育てたりすることができる。これまでに40自治体で導入され、厚労大臣賞も受賞している。さらに、風力発電の適地探しや、カーボンクレジットへの応用も進行中。

 日本のスタートアップシーンにおいて、宇宙という壮大なフロンティアを舞台に、社会課題の解決に挑む異色の企業が注目を集めている。株式会社天地人(以下、天地人)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から初の出資を受けたベンチャー企業として、衛星データを活用した事業で急成長を遂げてきた。

 今年7月には、日本最大級のスタートアップイベント「IVS 2025 LAUNCHPAD」で準優勝を果たし、存在感を一気に高めた。COOの樋口宣人氏は「いつも見学していた立場からファイナリストに選ばれたことは、資金調達においても非常に効果的」と語る。数百社に及ぶ応募から勝ち上がった経験は、天地人が挑戦する意義を社内外に示す大きな転機となるだろう。

目次

創業の原点──技術ドリブンではなく、課題ドリブンの発想

 天地人の原点は、2017年に内閣府宇宙開発戦略推進事務局が主催した「人工衛星データを使ったビジネスアイデア」のピッチコンテスト。そこで出会ったのが、JAXAの職員である百束泰俊氏と、衛星データの社会活用に関心を持っていた櫻庭康人氏だ。彼らの出会いが、天地人の始まりとなる。

 注目すべきは、天地人が会社設立(2019年)以前から、2018年度の宇宙ビジネスコンテスト「S-Booster」でANAホールディングス賞、JAL賞、審査員特別賞の三冠を達成していた点だ。「まだ事業化前にしてこの成果。JAXAの『衛星データの民間利用を推進したい』という意図とも合致していた」と樋口氏は振り返る。

 同社が掲げるビジョンは、単なる宇宙技術の活用ではない。社名の「天地人」が象徴するように、「天」=宇宙ビッグデータを、「地」=地上の課題に応用し、「人」=暮らしを豊かにするという、社会実装を見据えた設計思想がある。

 樋口氏は「多くの宇宙ベンチャーが技術主導で進む中、我々は“課題ドリブン”で進んでいる。衛星データは手段であり、解決したいのは気候変動やインフラ老朽化などの実社会の問題です」と強調する。

「天地人コンパス」で実現する課題解決型プロダクト群

 天地人の主力プロダクトは、衛星データを可視化・解析・提供するWebGISサービス「天地人コンパス」だ。これを基盤に、主に3つの事業領域でソリューションを展開している。いずれも、社会インフラ・農業・脱炭素といった極めて公共性の高い領域にフォーカスしている点が特徴だ。

1. 宇宙水道局──水道インフラを宇宙から可視化

 漏水事故が年間2万件以上発生する日本の水道インフラ。少子高齢化や気候変動の影響もあり、持続可能性が問われている。

 天地人の「宇宙水道局」は、衛星データによって地表面温度・土壌・地盤変動などの情報を解析し、AIで漏水リスクの高い管路やエリアを特定。電子化された給水台帳と連携し、リスクを5段階評価で表示できる。

 人口10万〜20万人規模の導入自治体では、漏水発見効率が6倍、調査費用が79%削減されたという。すでに40自治体が導入(2025年7月現在)。同サービスは厚生労働大臣賞や宇宙開発利用大賞も受賞しており、その有効性は社会的にも高く評価されている。

2. 宇宙ビッグデータ米──気候変動下の農業改革

 高温障害による米の品質低下が深刻化する中、天地人は米卸で国内大手の株式会社神明と、スマート水田サービスを提供する農業ITベンチャー株式会社笑農和と協業し、「宇宙と美水」というブランド米を栽培している。衛星データで最適な栽培地を特定し、IoT給水システムと連携して冷水管理を自動化する。

 2024年の猛暑でも、同ブランドは一等米品質を維持。農業×宇宙の先進モデルとして注目を集めている。農業事業者や自治体と連携し、今後は他の品種や地域にも展開を拡大する方針だ。

3. 脱炭素支援──風力・水田・カーボンクレジットへ

 再生可能エネルギー領域では、風力発電の適地検索支援に加え、水田からのメタン排出量を推定する特許技術も開発中。これにより、農業分野でのカーボンオフセット市場の創出を目指す。

 将来的には、森林・畜産・都市インフラにおける炭素量計測も計画中だ。

「宇宙を身近に」する人材と組織戦略

 出資を通じてJAXAからは多方面にわたる支援を受けており、特に衛星開発やデータ活用に関する高度な知見を活かせることが大きな強みとなっている。

「我々が目指しているのは、宇宙データの民主化。Googleマップのように、誰でも自由に衛星データに触れられる世界です」と樋口氏は語る。「天地人コンパス」はその理念の体現だ。さらに、広範かつ長期間にわたって取得された衛星データを活用し、インフラの50年スパンの変化を可視化することで、街や地域の未来の姿の予測も可能にしている。

IPO、自社衛星、そして垂直統合へ──未来の構想

 創業から6年で売上を18倍に拡大し、現在9カ国に進出中の天地人。2027年には自社衛星「Thermo Earth of Love」を打ち上げ、地表面温度の観測を強化する計画を進めている。これは、地球温暖化の進行やインフラ老朽化の兆候を早期に把握するために極めて有効な指標だ。

 また、インフラ領域では水道管だけでなく、道路や地下構造物などを含めた都市インフラのデータ統合を構想。「街や地域の暮らしを支えるインフラを横断的に捉え、老朽化診断や重要度優先度の評価ができるような“都市OS”の構築に挑戦したい」と樋口氏は語る。国土交通省の掲げるインフラマネジメント構想とも親和性が高く、多様なプレイヤーとの連携が今後の鍵を握る。

 天地人の挑戦は、「宇宙から地上の課題を見る」という視座を持ち、データと社会の接点を丁寧に設計することで、新たなビジネスモデルを創出してきた。スタートアップが社会実装に向かうために必要な”課題解決力”とは何か──天地人の軌跡は、その問いに対する力強いヒントを与えてくれる。

(文=UNICORN JOURNAL編集部)

国内電通グループ9社、BtoB企業のサーキュラーエコノミーの実装と地域経済の活性化を支援する 「産業共生コーディネーション」サービスの提供開始

国内電通グループ9社(※1)は、企業と地域のサーキュラーエコノミーを支援する「産業共生コーディネーション」の提供を開始する。本サービスは、BtoB企業が排出する廃棄物や副産物を資源として、その資源を相互活用できる異業種企業をマッチングさせ、サーキュラーエコノミーの実装と企業成長を支援する。また、この異業種企業は地理的に近い企業同士をマッチングさせることで、地域経済の活性化も目指す。

多くの企業がサーキュラーエコノミーへの移行を経営戦略に掲げるなか、具体的なビジネス実装が進まないという課題に直面している。一方で、BtoB領域は大量の資源が流通し、企業間の長期的・安定的な取引関係が構築されていることから、循環型社会の実現において重要な鍵を握っている。同サービスは、このBtoB領域特有の構造を生かし、地理的に近接する異業種間での連携を通じて廃棄物や副産物などの資源を相互に有効活用する「産業共生(Industrial Symbiosis)」(※2)に着目。「産業共生」は、環境負荷の低減とコスト削減の両立だけでなく、それぞれの企業が持つ知識や技術の融合を図ることで、地域のオープンイノベーション基盤にもなる。サーキュラーエコノミーへの移行を加速させる仕組みであると同時に、企業の成長機会と地域経済の活性化の実現にも貢献していく。

<「産業共生」の目指す姿>
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同サービスは、「産業共生」の実現に向けて特につまずきやすい「共生機会の特定」や「マッチング」に関して、国内電通グループ各社のサーキュラーエコノミーやビジネスコンサルティングの専門人財の経験を生かして支援する。地域への「産業共生」の実装にとどまらず、プロジェクトや参加企業のPR、横展開などにも対応し、電通グループならではの一気通貫のコーディネーションを推進。また、サーキュラーエコノミーの社会実装に向け、コミュニティマネジメントの知見や、地域の企業ニーズを把握する各地の電通のネットワークを生かし、地域の産業構造を踏まえた最適な資源循環ネットワークの設計から、自治体・市民との連携まで、社会全体での循環型経済の実現を目指す。

<「産業共生コーディネーション」サービスのプロセス一例>
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<「産業共生コーディネーション」における国内電通グループの強みと各社の役割>
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電通:企業間の創造的な連携機会の特定・マッチング、戦略PR
電通総研:実現可能性評価や開発支援などビジネスコンサルティング
電通ライブ:産業共生コミュニティマネジメント、プロダクト・スペース設計
電通北海道、電通東日本、電通西日本、電通九州、電通沖縄、電通名鉄コミュニケーションズ:地域企業、自治体・市民との連携支援

サービス内容の詳細はこちら:Do solutions! e-book
https://www.d-sol.jp/ebook/industrial-symbiosis-for-circular-economy

※1=国内電通グループ9社(順不同):電通、電通総研、電通ライブ、電通北海道、電通東日本、電通西日本、電通九州、電通沖縄、電通名鉄コミュニケーションズ

※2=「産業共生」とは、地理的に近接する異なる産業間で、廃棄物や副産物、エネルギー、水などの資源を相互に交換・利用する取り組み。CO2削減に多面的に貢献し、環境負荷を低減しながら経済的な利益を目指す。「産業共生」の取り組みには 5つの代表的なタイプがある。
 

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グーグルがLLMで競合するOpenAIに自社半導体を提供する戦略的理由…エヌビディア一強は崩れるのか?

●この記事のタイトル
・OpenAIがLLMで競合関係にある米グーグル製のAI向け半導体「TPU」を採用
・これまでOpenAIは提携関係にあるマイクロソフトのデータセンターと米エヌビディア製の半導体を使っていた
・クラウドサービスや半導体を選択する事業者側に、グーグルのTPUも選択肢の一つとするという動きは出てくる

 米OpenAIがLLM(大規模言語モデル)で競合関係にある米グーグル製のAI向け半導体「TPU」を採用したと伝えられている。これまでOpenAIは提携関係にあるマイクロソフトのデータセンターと米エヌビディア製の半導体を使っていたが、グーグルのクラウドサービス「Google Cloud」とTPUも一部で使っていく計画だという。なぜOpenAIは、蜜月関係にあるとみられていたマイクロソフトと距離を置くような動きをみせているのか。そして、なぜグーグルは競合相手であるOpenAIに自社の重要な技術を提供するのか。識者への取材を交えて追ってみたい。

●目次

リスク管理の観点

 もともと生成AIの一スタートアップだったOpenAIが大きく成長して世界的に注目されるきっかけとなったのは、2019年以降マイクロソフトから累計約2兆円もの出資を受けたことであった。マイクロソフトが初めてOpenAIに投資をしたのは19年。その金額は10億ドルにも上ったことでOpenAIは世界的に注目の的となり、マイクロソフトはOpenAIが開発するChatGPTに使用される言語モデル「GPT-3」の独占ライセンスを取得。23年にはマイクロソフトはChatGPTの技術を活用したAIアシスタントツール「Microsoft Copilot」をリリースするに至った。

 両社の戦略的パートナーシップは今後も継続される。2030年までの契約期間中、OpenAIの知的財産へのアクセス、収益配分の取り決め、OpenAIのAPIに対するマイクロソフトの独占権が継続されることが決まっている。

 そんな両者の間には隙間風が生じていると伝えられている。報道によれば、OpenAIが買収を予定している米ウインドサーフのIP(知的財産)をマイクロソフトが利用することに、OpenAIが反対していることが対立を生んでいるという。マイクロソフトはOpenAIに多額の出資をする見返りに、OpenAIの所有するIPを使用する権利を持つ。また、OpenAIが5月に発表した組織再編をマイクロソフトが承認していないことも影響しているといわれている。

 そうしたなかでOpenAIがグーグルの半導体を採用した背景は何か。ITジャーナリストの神崎洋治氏はいう。

「OpenAIは説明していないので明確な理由はわかりませんが、OpenAIは現在、マイクロソフトのクラウドサービス・AzureとエヌビディアのGPUに依存してしまっている状態なので、例えばAzureに大きな問題が発生した場合には事業が止まってしまうという脆弱性を抱えているわけです。リスク管理の観点からいっても、別の選択肢を持っておいたほうが良いというのは当然です。また、OpenAIはマイクロソフトとの強固な連携が少しずつ崩れているともみられており、Google Cloud(グーグルクラウド)+TPUを一部で利用していく、つまり両建てでいくという考えなのでしょう」

グーグルのTPU部門としてはメリットが大きい

 グーグルはLLMをめぐって競合関係にもあるOpenAIに、なぜ自社の半導体を供給するのか。

「グーグルのTPUはグーグルクラウド向けに特化するかたちで開発されたものですが、AI向け半導体という市場全体を俯瞰すると、エヌビディアのGPUが一強といえる状況であり、そのイメージを少しずつでも覆していきたいという考えがあるのだと思われます。グーグルのGeminiとOpenAIのGPTシリーズは競合関係にあるとはいえ、生成AIの領域で中心的な存在であるOpenAIがグーグルのTPUを採用したとなれば、グーグルのTPU部門からしてみればメリットが大きいです。『AI半導体の選択肢としてはエヌビディアだけではなく、TPUもありますよね』『OpenAIが採用しているんですよ』というイメージを顧客に持たせてシェア拡大につなげたいという思惑があるのでしょう」(神崎氏)

 では、今回のOpenAIの動きが、エヌビディア一強といわれるAI向け半導体市場に大きな影響をもたらす可能性はあるのか。

「エヌビディアのGPUのイメージが低下して売上が落ち込むというような直接的な影響は生じないと考えられますが、これからクラウドサービスや半導体を選択する事業者側に、グーグルのTPUにも目を向けて選択肢の一つとするという動きは出てくるというのは、中長期的にみれば大きな影響をもたらすかもしれません。ただ、繰り返しにはなりますが、TPUという選択肢が開発者にとってイメージ的には大きくなっていくかもしれませんが、すぐにTPUのほうに市場全体が傾いていくということは起こらないでしょう」(神崎氏)

(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=神崎洋治/ITジャーナリスト)

「ストラテジックフォーサイト」で未来のビジョンを現実に

この記事は、frogが運営するデザインジャーナル「Design Mind」に掲載されたコンテンツを、電通BXクリエイティブセンター、岡田憲明氏の監修でお届けします。

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「ストラテジックフォーサイト(戦略的先見性)」とは、組織としての先見性のある見解を十分な情報に基づいて創出すること。未来を恐れる必要はありません。先を見通す視点を持つことで、自分たちの状況に合った未来を形づくっていきましょう。

先々の変化に適応する

世界最大の写真フィルムメーカーだったコダック社がデジタル写真時代の到来で倒産に至った経緯は、何度も繰り返し語られてきました。それは大抵、教訓めいた物語として展開されます。しかし、その裏では興味深い話が見落とされています。

コダック社は1974年から2006年まで、ニューヨーク州ロチェスターにあった秘密の地下研究施設に、約1.6キロの濃縮ウランを装填した原子炉を所有していました。この原子炉は中性子ラジオグラフィ※1実験に使用されていて、いわば最先端の技術研究への投資の一つでした。こうした研究のおかげで、コダック社は常に新たな写真・画像化製品の最先端を走っていました。ところがその後どうなったか、今では誰もが知っています。

※1中性子ラジオグラフィ=非破壊検査技術の一手法であり、X線またはγ線ラジオグラフィと類似した放射線透過法のこと。

 

課題は、新しい技術やデータリテラシーの向上によって引き起こされる大きな変革に適応していけるかどうかだけではありません。よりよい未来に向けて、先を見越して貢献していく方法を探ることも求められます。

成功するためには、絶え間なく変化する複雑な世界と向き合いながら、革新性とレジリエンス、そして適応性を備えた道筋を切り開くことが不可欠です。カギとなるのは、継続的な事業改革――。つまり、次に何が起こるかを想像し、まったく新しいビジネスモデルや製品、サービスを創り出すことです。

そのためには、難しい疑問に答えなければなりません。例えば、生成AIを利用したボットが会社と顧客とのやりとりを仲介する時代に、ブランドの一貫性を守るにはどうすればいいか?消費者が企業による環境に配慮した取り組みや倫理面の実績をますます重視するようになる市場で、競争上の優位性を維持するにはどうすればいいか?将来のビジョンを実現するための第一歩として、まず何をすればいいか?そうした疑問への答えを探す必要があるのです。

戦略をクリエイティブな行為として実現する
 

組織が将来の不確定要素を効果的に予測し、それに対応していくための規律と考え方を「ストラテジックフォーサイト(戦略的先見性)」といいます。この考え方は、企業が自らを継続的に改革し、自分たちの戦略が市場の情勢に影響するさまざまな要因に対応できるようにするための出発点となります。結局のところ、将来の変化を予測する能力は、そのインサイトに応じて自らの組織を改革する能力が伴って初めて価値を持つのです。

ストラテジックフォーサイトはここ数十年にわたってビジネス戦略の主流となっており、シナリオ立案から適応型戦略の策定まで、さまざまな形で実践されてきました。その理念の核となるのは、未来への道筋は直線でもなければ予測可能でもないといった認識です。したがって、考えられる複数の未来の始まりに備えるための「適応力の文化」が必要になるのです。

基本的に、戦略とは選択肢を創り出し、課題に対応し、生まれてくるチャンスをつかむことです。そのためには、型にはまった考え方に基づく縛りを打ち破る多面的なアプローチが求められます。frogでは、戦略はクリエイティブな行為であると考えています。つまり、人間の想像力、好奇心、直感の産物であり、デザインやデータ、テクノロジーと共生関係にあります。戦略は方向性をもたらし、デザインがその道を形づくり、データをもとにアプローチが決められ、テクノロジーがその実行を可能にするわけです。

コンサルティング業界で従来好んで用いられている経験的視点では、定量的分析と データに基づくインサイトが優先される傾向にあります。このアプローチにはそれなりの利点があり、貴重な情報を得られますが、戦略上の課題と機会の繊細で定性的な側面をとらえるには、他の手法と組み合わせて使う必要があります。未来がどうなるかは、スプレッドシートではとらえきれません。未来は数限りない可能性に満ちた、生きて呼吸する情景なのです。

ストラテジックフォーサイトを効果的に利用すれば、ビジネスの多様な側面にさまざまな規模の機会や整合性が生まれます。いくつか例を挙げてみましょう。

  • 新規事業を立ち上げ、リアルタイムのニーズに基づいて思い切った選択を
    する。
  • ブランドを変革し、今の時代に即した革新的な組織としてポジショニング
    する。
  • 可能性の限界を広げる全体としてつながりのある製品・サービス体験を実
    現する。
  • 顧客エンゲージメントを深め、ロイヤリティを高める新しい方法を発見する。
  • 組織の将来性を確保するために必要不可欠な能力を特定する。

未来思考の戦略的パラダイムの分類

組織はそれぞれ、独自の背景や文化、置かれた状況に応じて、それぞれに異なる未来との関係を築きます。その関係性がこれから先に待ち受けていることを組織がどのようにとらえ、備えるかに大きく影響します。時期や状況によって、未来を脅威ととらえたり、機会ととらえたりすることもあれば、しっかりとしたビジョンを形づくることのできる柔軟性のあるものととらえる場合もあるでしょう。

frogではクライアントとの仕事を通じて、ストラテジックフォーサイトには主に次の4つのカテゴリーがあることを発見しました。


フューチャーシールド型
(予想外の有害事象による必要以上の影響から組織を守る)

組織が存続するために事後対応的に適応しなければならない場合を、私たちは「フューチャーシールド(future-shield)」と呼んでいます。これは、必ずしも愚かさの結果ではありません。人生はいつでも予測可能とは限りません。将来起こりそうなことを知識に基づいて強く確信していたのに、それが結果として間違っていたということもあり得ます。このような状況で求められるのは、組織のメンバーや製品、収益、ブランドへの潜在的なダメージを最小限に抑えながら、軌道修正を図って新しい現実に適応することです。

frogでは過去50年にわたって、さまざまな業界でこのような問題に直面した例を数多く目にしてきました。メディア消費のあり方や産業構造が急速に変化する中で、私たちはある非営利の大手通信社が今後の課題と潜在的な機会を特定し、対応していくプロセスをサポートしました。また、危機に瀕していたインクジェットプリンター部門を革新的な製品コンセプトで再生させようとする大手ハードウエアメーカーにも協力しました。このクライアントは、frogがZ世代調査と未来思考を組み合わせて構築したビジョンを採用した結果、新たなニッチ分野を見つけることができました。
 

フューチャープルーフ型
(期待される成果に基づいて既存の計画へのリスクを緩和する)

「フューチャープルーフ(future-proof)」とは、要するに、企業が将来起こり得る問題や変化による悪影響に備えて、戦略的な対策や活動を実施することを指します。いわば、リスク管理の要素を活用した「防御態勢」をとり、個々の出来事への反応を検知し、影響を予測する一連のアクションによって対応できるようにすることです。この方法は、成熟した大手企業が採用するのが普通です。そういう企業は、多数の構成要素が常に稼働していて、状況が悪化したときにうまく対応するには、時間と余裕と事前の計画が必要だからです。

frogでは先頃、このアプローチを利用して、航空管制・空港運営業界の世界的大手がボトムアップ型の変革を進め、アイデアを活性化させるのを支援しました。このクライアントは、モビリティのあり方が変わっていく中、自社の役割の変化を理解できたことで、多面的なアプローチのアイデアを生み出しました。中核事業も継続的に成長させながら、拡散的な戦略的思考を組織に根づかせることができたのです。

フューチャーレディ型
(新たな機会を検知・分析することで変化に適応する)

「フューチャーレディ(future-ready)」な組織は、適応的かつ先見的な視点から将来を展望し、新しい機会が現れたときにそれを利用できる態勢をとります。このアプローチでは決定論的な手法とは距離を置き、むしろ事が起きる確率に目を向けます。つまり、「何が最も起こりやすいか」ではなく、「どのようなことが起こる可能性があるか」を考えるわけです。

起こり得る未来を思い描くことは、本質的に柔軟性を備えた戦略の構築につながります。中核的な対応策と並行して、物事が予想とは違った進み方をした場合は、状況に応じた対応策を発動することができます。例えば、frogではある世界的な大手ハイテク企業から委託を受け、今後10年間にメタバースが人間の生活にどんな影響を与えるかを予想しました。このプロジェクトでは、多様な側面をとらえていながら説得力のある語り口と、クライアントがその未来のエコシステムの中での自らの立ち位置を見いだせるように明確な長期的戦略が求められました。

フューチャーシェイプ型
(ビジネスや文化の新たな変化を特定し、事前対応的に脅威を評価する)

「フューチャーシェイプ(future-shape)」を行う企業は、多くの場合、強い信念を持ち、思い描く未来を率先して決定づけようとします。そうした企業は、業界内で支配的な横並び意識を打破しようとする傾向があります。そんなフューチャーシェイプ型は「リスクを伴う」「野心的」と受け取られる向きもありますが、見返りが非常に大きくなる可能性もあります。最も大きな価値を得られると組織が考えている広範なエコシステムに、目を向けているからです。このアプローチは本質的にやや理想主義的で、未来のビジョンを実現させるだけでなく、ステークホルダーにも共通認識を形成して協働してもらうためにも、組織は明確なビジョンと目標、そしてそこへ至る道筋をはっきりと打ち出す必要があります。自らが望む未来を構築するためのシステムと周囲の環境を整備することを目指すアプローチといえます。

frogはあるインフラ部門の世界最大級の企業グループから、将来のモビリティとエネルギー貯蔵分野の中心的存在としての立ち位置を確保するため、柔軟で適応性のある緊急対応戦略を立案してほしいとの依頼を受けました。この取り組みによって、同社の長期的な方針に沿った形で、短期的に大きな影響力を生み出す意欲的で実際的な一連の活動が策定されました。新しい事業分野、戦略的提携、未来志向の組織的マインドセットを導入したことで、同社は数年のうちに、同業者の中で最も革新性のある企業の一社としての地位を確立しました。
 

ストラテジックフォーサイトにさまざまな視点を適用する





 

ストラテジックフォーサイトの可能性をフルに引き出すには、未来についてさまざまな視点から考え、不確定要素に機敏に適応できるようにしておかなければなりません。残念ながら万能の処方箋はありません。どうすればいいかは、それぞれの組織内外の状況を形成する多数の影響力によって決まるからです。一般論としては、frogでは未来を考えるときに3通りの視点を採用しています。カギとなるのは、どのアプローチ(あるいは複数のアプローチの組み合わせ)があなたの組織にふさわしいかを判断することです。

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分析的視点
過去のデータから学び、未来志向の意思決定の指針とする

「分析的視点」を活用すると、過去に関する情報に基づいて未来を推定することになります。通常は、膨大な情報を分析し、内容の濃い説得力のある見解を構築することが可能です。そうした見解は、過去の出来事を厳しく詮索されても揺るがず、ベストプラクティスの策定や潜在的なリスクの回避につながることもあり得ます。ただし、この視点では未来についての見解を過去の出来事から引き出すため、単独で用いると、本質的に還元主義的な考え方になります。未来が従来のパターンに従わない方向に展開し始めると、このアプローチは逆効果になるおそれがあります。

思索的視点
創造的で拡散的な思考で幅広い未来の可能性を探る

対照的に、「思索的視点」と呼ばれるアプローチもあります。個々のトピックの変動要素や事象についてじっくり考え、それらを全体として説明することで、既成の枠にとらわれない考え方をうながし、拡散的な見方を取り上げて、建設的な意見のやりとりを生み出すことができます。

例えば、frogでは、ウエアラブル技術とファッションを融合したブランドMACHINAと協力し、気候危機に直面した際のファッションの生き残りの手段について構想しました。このアプローチでは、ブレーンストーミング※2やブレーンライティング※3、ワイルドカードといった手段を活用します。しかし、この手法で効果的な成果を生むには、思索のために用いる手段やプロセスの準備と整合が重要になります。このような生成的な実践は役に立ちますが、永続的な価値を創り出すには、より深いレベルで考えることが必要です。数回のワークショップを通じて考案された「Two-minute futures(2分間で描く未来)」という手法は表面的な内容にとどまる危険があり、詳しく検証されるとほころびが出て、組織にもたらされる価値は限られるかもしれません。


※2 ブレーストーミング=複数人でアイデアを出し合う集団発想法
※3ブレーンライティング= 回覧板式にシートを回し、他人のアイデアをヒントに発想を広げていく手法

 

システム的視点
各種のシステムをつなげて、柔軟で適応性のある戦略を構築する

最後に挙げるのは「システム的視点」です。ここでは、デザイン原則を戦略とイノベーションに応用しながら、一連のツールを利用して2つの物事の間にあるグレーエリアを探ります。論理的思考と想像力、直感、システム思考を駆使して、「起こり得ること」のいろいろな可能性を探り、未来の望ましい姿を描き出します。さまざまな変動要素の間のつながりや因果関係を考え、フィードバックループや弱いシグナルを探り、分析から得られたインサイトを総合的にとらえることで、組織を取り巻く世界を深く詳細に理解することができます。

新しい現実と考えられる未来を形づくる

冒頭に紹介したエピソードの話に戻ると、コダック社はその後、状況に適応し、再生を果たしました。現在のコダック社は写真技術に革命を起こしたパイオニアと認められており、今も先頭に立って新たな道を切り開いています。最近では、クリストファー・ノーラン監督の2023年の映画作品「オッペンハイマー」のためにまったく新しい専用のIMAX用フィルムを開発しました。

コダック社がたどった道のりは、他の企業にとって重要な教訓になるでしょう。業界トップの巨大企業でも、変化の波に巻き込まれずにはいられないのです。次々と生じる変化が衰えるどころか加速する一方の現代にあって、組織が今後現れる新たな展開や市場の変化に後れをとることなく、そうした変化に対し先見性をもって特定し、取り込んでいくにはどうすればいいかを問う価値はあるでしょう。

結局のところ、成功するための態勢を整えている組織は、考えられる未来像を、想像力を働かせながら徹底的に探る作業に時間と労力とリソースを投じているものです。忘れてはならないのは、私たち人間の現実のとらえ方は大抵の場合、認知バイアスや根深いメンタルモデル、過去の主観的な意見に縛られているものだということです。このことを認識し、近い将来に何が起きるかを体系的に考えることが、組織内で文化の違いを越えて共感を呼ぶ変化を可能にし、「前例踏襲」の思考から脱却することにつながります。

さて、あなたの組織は未知の未来にどのように備えていますか?踏み固められた道をたどっているだけですか?それとも新しい道を切り開こうとしていますか?ぜひ考えてみてください。

「ストラテジックフォーサイト」についてさらに詳しく学びたい方は、frogの記事「 AIとアルゴリズムの時代に「ストラテジックフォーサイト」をとらえ直す 」をご覧ください。昨今のAI分野の動向が、未来思考のあり方を根本的に変革しつつある理由について解説しています。

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【2025年最新】請求書受領サービスおすすめ12選|最適なツールを見つけるための選び方も

紙で届く請求書と、メールで届くPDF。異なる形式の請求書が混在し、処理業務がどんどん煩雑になっていませんか?

こうした課題を解決する切り札として、今注目されているのが請求書受領サービスです。本記事では、数ある請求書受領サービスの中から主要12サービスを厳選し、最適なツールを見つけるための評価基準や選定ポイントを解説します。

請求書受領サービスとは?経理を悩ます3つの課題と解決策

請求書受領サービスは、紙や電子データなど、様々な形式で届く請求書の受け取りからデータ化、保管までを代行・自動化するサービスです。まずは企業の経理部門が日々直面しがちな課題から見ていきましょう。

経理部門が直面する3つの課題

多くの企業では、請求書処理において以下のような共通の課題を抱えています。

カテゴリ 主な問題 詳細と業務への影響
処理工数が多い 紙・メール・システムなど、請求書の受取チャネルがバラバラで確認が煩雑 受領した請求書の開封、内容確認、仕訳入力、ファイリングまで手作業が多く、時間がかかる。本来注力すべきコア業務の時間を圧迫してしまう
紙媒体の管理・運用コストの増大 請求書の印刷に必要な紙やインク代など、物理的なコストが継続的に発生 過去の請求書を探すのに多くの時間を浪費する。紛失や破損、不正な持ち出しのリスクが常に伴い、ガバナンス上の課題となる
属人化とミスリスク 担当者しか分からないローカルルールや、複雑な承認プロセスが存在し、業務がブラックボックス化 手作業でのデータ入力は、金額や支払日の打ち間違いといったヒューマンエラーが発生しやすい。担当者の急な休みや退職で業務が滞り、支払遅延などのトラブルに繋がる可能性がある

請求書受領サービスの主要機能

請求書受領サービスには、以下のような機能があります。

機能カテゴリ 主な用途・効果 重要度 活用目的
受取代行 郵送・FAXの代理受領
請求書受取チャネルの一元化
★★☆ 紙の請求書を代行センターで受領・スキャンし、社内でのスキャン作業を不要に
データ化 請求書情報の自動読取
AI-OCRによる高精度データ化
手入力作業の削減
★★★ あらゆる形式の請求書を電子データに変換し、会計処理の効率化やデータ活用の基盤を構築
システム連携 会計ソフトへの自動連携
仕訳データの自動起票
二重入力の防止
★★★ 請求書データを会計システムなどへ自動で反映させ、二重入力をなくし、処理時間を短縮
法対応 電子帳簿保存法対応
インボイス制度対応
ペーパーレス化の促進
★★★ 電子帳簿保存法やインボイス制度といった法的要件に準拠した形でデータを保管し、コンプライアンスリスクを低減
承認フロー 申請・承認業務の電子化
内部統制の強化
リモートでの承認対応
★★☆ 請求書の承認プロセスをシステム上で完結させ、場所を選ばない迅速な処理を実現するとともに、担当者と責任の所在を明確にし、内部統制を強化

自社に合うサービスの選定ポイント

請求書受領サービスは数多く存在し、それぞれに特徴があります。課題解決や導入効果の最大化には、以下の4つのポイントを基準に比較・検討することが重要です。

ポイント1:業務範囲に合わせたサービスタイプ

まず最初に、自社がどこまでの業務をアウトソースしたいかに合わせて、サービスの基本タイプを選ぶ必要があります。サービスは大きく「受取・スキャン代行型」と「AI-OCR・データ化支援型」の2つに分類され、それぞれ特徴や適用企業が異なります。

タイプ 特徴 適用企業
受取・スキャン代行型 紙の請求書受け取りから保管まで、一連の業務をすべて代行する 紙で届く請求書の割合が多い企業
AI-OCR・データ化支援型 請求書の受け取りは自社で行い、AI-OCRによるデータ化作業を中心に効率化する コストと業務効率化のバランスを重視する企業

ポイント2:データ化の精度と速度

請求書のデータ化はサービスの核となる機能であり、その精度と速度が業務効率に直結します。手作業での修正が増えては、システム導入の意味が薄れてしまいます。AI-OCRの性能だけでなく、オペレーターによる目視確認の有無なども含めて、データ化の品質を見極めましょう。

チェックポイント

  • AI-OCRの読み取りエラーが発生した際の、修正フローや体制が明確になっているか
  • 請求書の受取からデータ化完了までの時間が長く、取引先への支払いが遅延するリスクがないか

ポイント3:既存システムとの連携性

データ化された請求書情報を、現在利用している会計システムにスムーズに連携できるかは、業務効率化の要です。連携機能がなければ、結局手作業での二重入力が発生し、期待した効果が得られません。自社が利用しているシステムに対応しているか、事前に必ず確認しましょう。

チェックポイント

  • 現在利用している会計ソフトやERPと連携し、仕訳データを自動で反映できるか
  • API連携ができない場合、CSVファイルのフォーマットを柔軟に編集・出力できるか
  • よりリアルタイムな自動連携を行いたい場合に、API連携にも対応しているか

ポイント4:総コストで見る料金体系

料金を比較する際は、月額基本料金だけでなく、総コストで判断することが失敗しないためのポイントです。自社の請求書枚数を基にシミュレーションを行い、隠れたコストがないかを見極める必要があります。

サービス名 料金体系
Bill One 初期費用+年額料金
TOKIUMインボイス 初期費用+月額基本料+従量課金
バクラク請求書受取 要お問い合わせ
マネーフォワード クラウド債務支払 月額料金
SAP Concur Invoice 要お問い合わせ
楽楽請求 初期費用+月額料金
invox受取請求書 月額基本料+従量課金
freee支出管理 月額基本料金+従量課金
RICOH受領請求書サービス 初期費用+月額料金
奉行Edge 受領請求書DXクラウド 年額料金
BtoBプラットフォーム請求書 初期費用+月額料金

チェックポイント

  • 月額基本料金の他に、請求書の枚数に応じた従量課金やオプション料金が発生するか
  • 自社の平均的な請求書枚数を基に、年間での総コストを複数社で比較できているか

請求書受領サービス11選

Bill One請求書受領(Sansan株式会社)

出典:公式サイト

Bill One請求書受領は、あらゆる形式の請求書をオンラインで受領し、企業全体の請求書業務を加速させるクラウド請求書受領サービスです。受領した請求書はクラウド上で管理され、支払い申請から承認、仕訳作成まで、全ての対応がBill One上で完結するため、組織全体の生産性向上が期待できます。

特徴

  • 様々な形式で届く請求書を、発行元に負担をかけずに受け取り、クラウド上で一元管理できるため、テレワークやペーパーレス化を推進
  • AI、OCR、入力オペレーターにより99.9%*の精度で請求書をデータ化が可能
  • 現場社員の支払い申請、上長承認、さらには電子保存まで、すべての業務がBill One上で完結

*Sansan株式会社が規定する条件を満たした場合のデータ化精度

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 専任担当者による導入・運用サポート、ユーザーコミュニティーの運営
料金 初期費用と年額費用(ユーザー数・保存枚数に制限なし)
無料トライアル 要お問い合わせ

TOKIUMインボイス(株式会社TOKIUM)

出典:公式サイト

TOKIUMインボイスは、あらゆる受領形式に対応した請求書受領サービスです。紙の紛失やメールの見逃しなど、受領形式の多様さから生じる確認漏れの原因を排除し、請求書の状況をリアルタイムで可視化することで、支払い漏れのリスクを軽減できます。

特徴

  • 郵送、メール、FAX、Webダウンロードなど多種多様な形式の請求書をTOKIUMが代理で受領し、ヒューマンエラーを防止
  • 自社での保管スペースや管理工数が不要となり、過去の請求書検索の手間も大幅に削減
  • 法改正に伴う追加業務を最小限に抑えつつ、既存のシステムを活用した効率的な経理処理が実現

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 取引先への送付先変更連絡代行、アシスタント(明細入力、突合、承認代行)、サポートプラス(システム運用代行)などのオプション
料金 初期費用+基本利用料(1万円~)+は請求書の件数に基づく従量課金制(アカウント数は無制限)
無料トライアル 要お問い合わせ

バクラク請求書受取(株式会社LayerX)

出典:公式サイト

バクラク請求書受取は、請求書をAIが自動でデータ化し、受取・仕訳・支払までサポートが入ることで、経理業務の負担を劇的に削減できるクラウドシステムです。手入力やミスの不安から解放され、決算早期化を実現でき、経理担当者はより付加価値の高いコア業務に集中できるようになります。

特徴

  • どのような形式の請求書も取り込み可能であり、受取状況レポートでリアルタイムに処理進捗を把握できるため、受領漏れや支払い漏れのリスクが解消
  • AI-OCRが請求書の情報を自動で読み取り、過去の仕訳パターンを学習して勘定科目や負担部門などを自動生成するため、転記時の手間とミスを削減
  • 金額や部門に応じた柔軟な承認ワークフローを設定できるほか、インボイス制度や電子帳簿保存法にも自動で対応

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 導入支援サービス(有償)、サポートサイト、チャットサポート
料金 初期費用100,000円(税抜)、月額費用35,000円〜(税抜、請求書の枚数に応じて変動)
無料トライアル 無料で試せる機能あり

マネーフォワード クラウド債務支払(株式会社マネーフォワード)

出典:公式サイト

マネーフォワード クラウド債務支払は、正確さと早さを両立させる債務管理システムです。事前稟議と請求書情報の紐づけ、多様な受領・データ化方法、そして会計ソフト・銀行連携による自動化を通じて、企業全体のバックオフィス業務改革を推進できます。

特徴

  • 柔軟な承認ワークフローを構築できるため、高額な支払いや複雑な社内規定にも対応でき、内部統制を強化しながら承認プロセスの迅速化が実現
  • さまざまな形式で届く請求書に対応でき、AI-OCRによって情報を自動で読み取るため、手入力の削減とミス防止が図れる
  • 主要な会計ソフトとの連携により仕訳データの入力工数を削減し、銀行振込APIや全銀データ出力によって振込作業が自動化

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 無料オンライン相談、充実したサポートサイト
料金 初期費用0円、月額2,480円~(税抜・年額一括払い)
無料トライアル 1ヶ月無料トライアル(ビジネスプラン相当の機能)

SAP Concur Invoice(株式会社コンカー)

出典:公式サイト

SAP Concur Invoiceは、請求書処理プロセスを自動化し、消耗品や水道光熱費といった間接費の支払依頼、承認業務を効率化できるクラウドサービスです。国際標準規格であるPeppolネットワークに対応し、法制度への確実な準拠とともに、経費承認時の予算超過防止といったガバナンス強化の実現を図れます。

特徴

  • デジタルインボイスの国際的な流れにいち早く対応し、請求書データが自動入力されることで、入力ミスの削減と業務効率化を促進
  • 承認時における予算超過を未然に防ぎ、支出全体のガバナンス強化が推進できるため、より精緻なコスト管理が可能に
  • 郵送やメールで届く請求書の受領代行に加え、AI-OCRによる自動取り込みにオペレーターによる補正代行入力を組み合わせることで、圧倒的な正確性でのデータ化が実現

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 ユーザーサポートデスク、Concur Essential Care、Concur Advanced Care
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 体験デモあり

楽楽請求(株式会社ラクス)

出典:公式サイト

楽楽請求は、請求書を一元管理し、処理業務を効率化できるクラウド請求書受領サービスです。高精度の自動読み取り機能により手入力の手間やミスが削減され、法制度対応もシステムが自動で行うため、経理部門の負担が軽減され、より付加価値の高い業務に集中できる未来が実現できます。

特徴

  • 株式会社ラクスが提供する「楽楽精算」など、他のバックオフィスシステムとのスムーズな連携により、統一されたプラットフォームを構築できる
  • 高精度のAI-OCRが請求書の情報を自動データ化するだけでなく、過去の仕訳パターンを学習し勘定科目や負担部門などを自動生成
  • 法改正への対応をシステムが自動で行われるため、対応に伴う業務負荷が大幅に削減され、経理部門が本来の業務に注力できる環境が整う

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 専任サポート担当、メール問い合わせ
料金 初期費用 100,000円(税抜)、月額費用 35,000円~(税抜)(請求書の枚数に応じて変動)
無料トライアル 要お問い合わせ

invox受取請求書(株式会社invox)

出典:公式サイト

invox受取請求書は、どのような形式の請求書が届いても99.9%*1 の精度でデータ化し、請求書処理業務を一貫して自動化できる、導入社数No.1の請求書受領サービスです*2。初期費用0円かつユーザー数無制限の料金体系により、コストを抑えながら請求書処理にかかる工数を削減し、テレワークでの業務継続性を高めることが可能になります。

特徴

  • AI-OCRとオペレーターによる目視確認を組み合わせることで、どんな請求書でも99.9%以上の高精度なデータ化を実現。急ぎの場合はAI-OCRのみでの即時データ化も選択可能
  • 使った分だけ課金される無駄のない料金体系で、導入ハードルを低減し、コストを抑えた柔軟な運用が可能
  • 紙の請求書の受取から開封、スキャン、システムへの取り込み、原本郵送まで代行可能で、紙の請求書処理に伴う手間や物理的な作業を排除

*1:公式サイトより
*2:株式会社富士キメラ総研『ソフトウェアビジネス新市場 2024年版』<請求書受領管理 2023年度・数量>

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 チャット・メールサポート、導入サポートパック
料金 初期費用0円、月額基本料金(980円~※税抜)、データ処理料金
無料トライアル 無料お試し可能

freee支出管理|受取請求書(freee株式会社)

出典:公式サイト

freee支出管理の受取請求書は、AIを活用した自動処理により、請求書の受領から保管、支払、仕訳までを効率化するクラウドサービスです。紙の紛失やメールの見逃し、現場でのダウンロード忘れといった確認漏れの根本原因を解消し、経理業務の正確性とスピードを向上させ、支払漏れを未然に防ぐ運用が実現できます。

特徴

  • 受領した請求書をAIが自動でフォルダに振り分け、さらに複数行の明細までAIが自動読み取り・自動仕訳を行う
  • freee会計や銀行口座との連携により、振込から自動消込までを一元管理でき、支払漏れを防ぎ、リアルタイムな資金繰りを可視化
  • 見積書や納品書、自社独自の証憑など、請求書以外の書類も追加費用なしでオンライン保管でき、ペーパーレス化と管理体制の構築を促進

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 専任担当者による導入サポート
料金 月額4,980円~、従量課金
無料トライアル あり

RICOH受領請求書サービス(株式会社リコー)

出典:公式サイト

RICOH受領請求書サービスは、旧称RICOH Cloud OCR for 請求書として提供されるクラウドサービスです。請求書をオンラインで受け取り、リコー独自のAI-OCR技術でデータ化することで、手作業による入力・仕訳業務の効率化と月次決算の早期化につながります。

特徴

  • 手書き・活字を問わず多様な形式の請求書や領収書を即時にデータ化、さらにAIは修正を学習し、継続的に認識精度が向上
  • 電子帳簿保存法およびインボイス制度に準拠した保存に対応し、適格請求書発行事業者番号の自動判別や国税庁サイトとの自動照合により、法令遵守を徹底できる
  • AIが自動で振込データや仕訳データを作成し、多くの会計ソフトやネットバンキングとの連携が可能

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 お客様専任サポート担当者、導入支援
料金 初期料金:5,000円~、月額3,000円~(税抜)
請求書処理数による従量課金
無料トライアル 請求書・領収書合わせて100通まで無料でお試しが可能

奉行Edge 受領請求書DXクラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

出典:公式サイト

奉行Edge 受領請求書DXクラウドは、請求書をペーパーレスで受領し、AI-OCRによるデータ化、そして支払申請から承認、支払処理、仕訳作成までの一連の業務をデジタルで完結できるサービスです。請求書支払業務がより速く正確になり、企業は月次決算の早期化と手作業やミスのない運用を実現できるでしょう。

特徴

  • AI-OCRが請求書や領収書を高精度で瞬時にデータ化するため、従業員や経理の手入力作業が不要に
  • 支払申請・承認・差戻がペーパーレスで完結するワークフロー機能を備えており、金額に応じた条件分岐や部門ごとの承認ルート設定が可能
  • 多様な会計システムに連携でき、自社に合わせた細かな仕訳も自動生成されるため、連携後の修正作業が不要となり、データ入力の手間が省略

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 経験豊富な専任インストラクターによる初期設定から運用支援、専用コミュニティ「みんなの広場」、電話やWEB・画面共有による迅速なサポート
料金 初期費用:0円、年間費用:年間600枚で156,000円~(税抜)
無料トライアル 30日間無料お試しが可能

BtoBプラットフォーム請求書(株式会社インフォマート)

出典:公式サイト

BtoBプラットフォーム請求書は、請求書の発行から受取、支払通知まで請求業務全体をデジタル化する電子請求書システムで、国内利用社数No.1*の実績を持ちます。会計システムとの連携や承認フローの電子化を通じて、経理業務の効率化と月次決算の早期化を強力に推進できます。

特徴

  • 様々な形式で届く請求書をAI-OCR機能「BP Storage for 請求書」でデータ化し、システム上で一元管理することが可能
  • 受け取った請求書データを会計システムや販売管理システムへ自動で転記・連携させることができ、手入力による転記作業やミスを削減
  • 請求書だけでなく、契約書、領収書、納品書など、請求書以外の国税関連書類も電子保存に対応し、検索要件を満たした上で12年間保管
  • 請求書の社内承認プロセスを「承認リレー機能」で電子化し、承認状況の可視化と確認工数の削減を実現

*出典:東京商工リサーチ調べ(2024年6月時点)

基本情報

提供形態 クラウド
サポート体制 導入コンサルティング、専任の稼働チームによる導入準備サポート、有人チャット・メールによるお問い合わせ、操作講習会
料金 初期費用と月額費用で構成。発行・受取機能ともに取引先は無料で利用可能
無料トライアル 要お問い合わせ

よくある質問

Q1. 中小企業や個人事業主でも導入するメリットはありますか?

はい、むしろリソースが限られる中小企業にこそ大きなメリットがあります。請求書の処理や法改正への対応といった、時間と手間がかかる業務を効率化することで、担当者はより付加価値の高いコア業務に集中できます。

Q2. 月額料金以外に、追加で発生する可能性のあるコストはありますか?

多くのサービスでは、月額基本料金の他に、システム導入時の「初期費用」や、請求書の処理枚数に応じた「従量課金」、特定の機能を追加する際の「オプション料金」などが設定されています。

Q3. 導入までどれくらい時間がかかりますか? 導入作業は大変ですか?

導入期間は、シンプルなサービスなら最短1週間、大規模なシステム連携を伴う場合は数ヶ月かかることもあります。多くのベンダーが導入支援サポートを提供しているため、専門知識がなくてもスムーズに進めることが可能ですが、事前の業務フロー整理などは必要です。

Q4. 今使っている会計ソフトと連携できますか?

多くのサービスが、国内の主要な会計ソフトやERPとの連携に対応しています。データが自動で反映されるAPI連携が最も効率的ですが、CSVファイルでの出力に対応しているサービスも多いため、ほとんどの会計ソフトと連携が可能です。

Q5. AI-OCRの文字認識率は何%ですか? 間違えた場合はどうなりますか?

AI-OCR単体でも95%以上の高い精度を持つサービスが多いですが、さらにオペレーターが目視で確認・修正することで99.9%以上の精度を保証するサービスもあります。万が一、読み取りエラーが発生した場合でも、サービス提供者側で修正するフローが確立されている場合は、利用者が手作業で直す手間はほとんどありません。

Q6. 取引先から紙の請求書しかもらえないのですが、大丈夫ですか?

全く問題ありません。むしろ、そういった企業のために「受取・スキャン代行型」のサービスが存在します。郵送されてくる請求書をサービス提供者の代行センターへ直送するだけで、後のスキャンやデータ化はすべて任せることができます。

Q7. インボイス制度や電子帳簿保存法に、きちんと対応できますか?

はい、現在提供されている主要なサービスは、インボイス制度と電子帳簿保存法の両方に対応しています。適格請求書発行事業者の登録番号の確認や、電子データのまま法的要件を満たして保存する機能は、サービスの必須機能となっています。

Q8. セキュリティは安全なのでしょうか?

機密性の高い請求書情報を扱うため、各社とも高度なセキュリティ対策を講じています。具体的な対策として、通信の暗号化やデータのバックアップ、不正アクセス防止策などが挙げられますが、詳細は各サービスのセキュリティポリシーを確認することをお勧めします。

Q9. ITにあまり詳しくなくても使いこなせるものでしょうか?

はい、ITに詳しくない方でも直感的に操作できるよう、分かりやすい画面設計がされているサービスがほとんどです。また、多くのベンダーが導入時の初期設定や、運用開始後の使い方に関するサポート体制を整えているため、安心して利用を開始できます。

まとめ

本記事では、紙と電子が混在する請求書の処理や法改正への対応といった、経理部門が抱える課題を解決する請求書受領サービスを紹介しました。

最適なツールを導入することで得られる効果は、単なる業務効率化に留まりません。経理担当者を定型的な手作業から解放し、より付加価値の高い業務へシフトさせるための、重要な経営基盤の強化にもつながるのです。

まずは第一歩として、関心のあるサービスの資料請求から始め、自社の課題をどう解決できるか具体的に比較検討してみてはいかがでしょうか。

各サービスには無料トライアルや相談窓口が用意されているものが多いため、実際に操作感を確認してから最終判断することをお勧めします。請求書処理の自動化は、経理業務の効率化だけでなく、企業全体のDX推進の第一歩としても大きな意味を持ちます。

ベトナムは有望な投資先=JBICが経済大で出張講義―ベトナム

【ハノイ時事】国際協力銀行(JBIC)ハノイ駐在員事務所の安居院徹首席駐在員はこのほど、ベトナム国家大学ハノイ校傘下の経済大で、日本企業のベトナムにおける投資状況などに関する出張講義を行った。大学生に日系企業やJBICの活動について理解を深めてもらうことが目的という。

 同氏は講義で、例年行っている日本企業の海外直接投資アンケート調査結果を用い、企業が中期的に有望な事業展開先と判断した国・地域で2023、24年度とベトナムはインドに次いで2位に位置し、20年間5位から下となったことがないと強調。「日本はベトナムを投資先として非常に信頼性があるとみている」と述べた。

 また、JBICは日系民間企業に対する融資活動を通じ、海外展開を支援していると説明。ベトナムには製造業から小売業をはじめとした非製造業まで数多くの日系企業が進出しており、有望要因の一つに高度な技術力を持った労働力の存在を挙げた。一方で、労働コスト上昇などを企業は懸念しているとも述べた。

 このほか、近年は地政学的リスクなどの観点からベトナムが中国の製造拠点移管の受け皿の一つとなっているという特徴も紹介。その上で、米国の高関税措置が適用された後もこの流れは一定程度継続するのではないかとの見通しを示した。

 講義後、学生からは日本企業の海外投資先として「ベトナムがインドを超えるにはどうすればいいのか」、「ベトナムの労働力に求めることは」といったさまざまな質問が寄せられた。

 安居院氏は7月に、JBIC内で「ベトナム及びASEAN広域連携担当チーフアドバイザー」に任命された。初めて開設されたポジションで今後、ベトナムのほか東南アジア諸国連合(ASEAN)全体の専門家として同行の新たな活動領域を開拓したい考えという。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2025/07/23-18:33)