「苦手意識」は克服しなくていい…成果を出す人の「意外な思考法」とは? – なぜ、あなたのチームは疲れているのか?

チームが疲れているように見える……。みんな一生懸命に働いているし、能力が足りないわけでもない。わかりやすいパワハラがあるわけでもなければ、業務負荷が過剰になっているわけでもない。だけど、普通に働いているだけなのに、チームは疲弊するばかりで、思ったような成果を出せずにいる……。なぜだろう? そんな悩みを抱えているリーダーが数多くいらっしゃいます。その原因は、心理的リソースの消耗かもしれません。心理的リソースとは、「面倒くさいけど、やるぞ!」と奮起する心のエネルギーのこと。メンバーの心理的リソースを無意識的に消耗させていると、目立った問題のないチームであっても、徐々に活力が削がれ、場合によっては崩壊へと向かっていってしまいます。そのような事態を招かないためには、チームの心理的リソースの状況を把握したうえで、それを上手に活用していくマネジメント力を身につける必要があります。櫻本真理さんの初著作『なぜ、あなたのチームは疲れているのか? 職場の心理的リソースを回復させるリーダーの思考法』では、そのための知識とノウハウをふんだんに盛り込んでいます。本連載では、その内容を抜粋しながら紹介してまいります。

私たちの暮らしを豊かにする「賃上げではない」たった1つのシンプルな条件 – ニュースな本

給料が増えれば、暮らしは豊かになる――私たちはそう信じがちだ。だが、身近な食材であるシイタケの価格の変遷をたどると、給料と暮らしの関係が決して単純ではないことが見えてくる。なぜ、かつては高級品だったシイタケが、いまでは気軽に買える存在になったのか。そこに隠されているのは、賃金や物価を超えた「本当の豊かさ」の正体だ。本稿では、日常の食卓を手がかりに、私たちの生活が何によって豊かになってきたのかを読み解く。※本稿は、社会的金融教育家の田内 学『お金の不安という幻想 一生働く時代で希望をつかむ8つの視点』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

あなたの違和感は正しい。なぜ空気を読むほど「自分が消える」のか? – 組織の違和感 結局、リーダーは何を変えればいいのか?

2万人をみてきた組織開発コンサルタント・勅使川原真衣氏の著書『組織の違和感 結局、リーダーは何を変えればいいのか?』が刊行。発売直後に大重版となり、坂井風太氏も「革新性がある」と絶賛した同書の内容を、抜粋・再構成して特別公開する。

なぜ「うちの生成AI」は、効率化止まりで終わるのか? – 戦略のデザイン

構想力・イノベーション講座」(運営Aoba-BBT)の人気講師で、シンガポールを拠点に活躍する戦略コンサルタント坂田幸樹氏の最新刊『戦略のデザイン ゼロから「勝ち筋」を導き出す10の問い』(ダイヤモンド社)は、新規事業の立案や自社の課題解決に役立つ戦略の立て方をわかりやすく解説する入門書。戦略とは何か。変化の時代に、企業は何を問い直すべきなのか。本連載では、さまざまな経営・組織の悩みをもとに、坂田氏に話を聞きながら、同書の思想を現在進行形の課題へと引き寄せていく。

リレーションシップ・マーケティングの「お客様の6段階」とは? – [増補改訂版]経営者の教科書

会社を伸ばす社長、ダメにする社長、そのわずかな違いとは何か? 中小企業の経営者から厚い信頼を集める人気コンサルタント小宮一慶氏の最新刊『[増補改訂版]経営書の教科書』(ダイヤモンド社)は、その30年の経験から「成功する経営者・リーダーになるための考え方と行動」についてまとめた経営論の集大成となる本です。本連載では同書から抜粋して、経営者としての実力を高めるための「正しい努力」や「正しい信念」とは何かについて、お伝えしていきます。

【老眼専門の眼科医が警告】「かくれ老眼」が40代を老人に! 失われる「若さ・清潔感・シゴデキ感」 – 100歳アイ

日本でも数少ない老眼対策のエキスパートで、話題の書籍『100歳アイ』の著者でもある眼科医・伊勢屋貴史さんにお話を聞きました。 眼鏡やコンタクトの専門家として12万人、「二十四万の瞳」と向き合ってきた経験から「老眼鏡は時代遅れ。今すぐ使うのをやめないととんでもないことに……」と警鐘を鳴らします。

【知っておきたいビジネス科学】取り組む企業の数が“最も多い”量子コンピュータの実現方法とは? – 教養としての量子コンピュータ

量子コンピュータが私たちの未来を変える日は実はすぐそこまで来ている。 そんな今だからこそ、量子コンピュータについて知ることには大きな意味がある。単なる専門技術ではなく、これからの世界を理解し、自らの立場でどう関わるかを考えるための「新しい教養」だ。 『教養としての量子コンピュータ』では、最前線で研究を牽引する大阪大学教授の藤井啓祐氏が、物理学、情報科学、ビジネスの視点から、量子コンピュータをわかりやすく、かつ面白く伝えている。今回は量子コンピュータの方式の1つ「超伝導方式」について抜粋してお届けする。

まさに神ワザ…!新幹線のトイレ「清掃現場」に潜入して見た驚きの光景 – ニュースな本

電車に乗って移動中、突然おなかが痛くなった!そんな時に実感する「列車トイレ」の有難さ。いかにして快適なトイレが作り上げられたのか。清掃現場も含む、日本の列車トイレについて解き明かす。※この記事は、鼠入昌史『トイレと鉄道』(交通新聞社)の一部を抜粋・編集したものです。

「能力は高いのに指示待ち人間」になる人の正体 – 仕事ができる人の頭のなか

あなたは、「仕事ができるようになりたい」と思ったことがありますか? でも、「仕事ができる」とはいったい何を指すのでしょう。 プレゼンがうまいこと? 英語がペラペラなこと? AIを駆使すること? ……残念ながら、これらはすべて「仕事ができる人」の条件ではありません。 では、何をすれば「仕事ができる人」になれるのでしょうか? 3万人を分析して「できる人側」になる絶対ルールをまとめた書籍『仕事ができる人の頭のなか』(ダイヤモンド社刊)著者の木暮太一氏に伺いました。

渋谷の落書き清掃に年2000万円…アートで「都市コスト」を資産に変える逆転の発想とは?

●この記事のポイント
アートプロジェクト「TYPELESS Vol.3」は、渋谷駅前の落書きによる年間約2,000万円の都市損失に対し、アートで公共空間をアップデートする都市経営施策。再開発エリアの支柱等を活用し、清掃コスト削減とブランド向上を両立。Vol.3ではアーティスト応募数が78件と急増し、作品をインフラとして継続更新する運用モデルを確立。文化価値を経済価値へ変える「文化経済」の実装を目指している。

 2026年2月25日(水)、渋谷ヒカリエ 8F COURT にて、アートプロジェクト「TYPELESS Vol.3」のメディア向け発表会が開催された。

 TYPELESSは、渋谷駅前の落書きやステッカーによる景観悪化がもたらす都市イメージの低下や清掃コストの増大といった課題に、「アートの力で向き合う」ことを目的に2023年に立ち上がったプロジェクトだ。単なる文化事業ではなく、都市の維持コスト削減とブランド価値の向上を同時に狙う“都市経営の施策”としても注目されている。

 今回の発表会テーマは「落書きが生む年間約2,000万円規模の都市損失にアートの力で挑む」。実際に作品を手がけたアーティストも登壇し、これまでの成果とともに、Vol.3で新たに取り組む内容が紹介された。

●目次

TYPELESSが目指す「落書き対策以上」の価値

 発表会では、主催の一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントの事務局長が登壇し、TYPELESSの目的を次の3点に整理した。

 ・渋谷駅前の落書きやステッカーなどの景観問題をアートの力で解決する
 ・再開発中から公共空間を豊かにする
 ・アーティストが挑戦できる環境をつくる

 これまでの具体的な取り組みと成果は以下の通りだ。

 Vol.1(2023年度):マークシティ下の支柱にアートを施し、落書きやステッカーが目に見えて減少。

 Vol.2(2024年度):ハチ公広場・渋谷駅A8出入口周辺の景観を改善。「待ち合わせ場所」として機能し始めるなど、来街者の行動にも変化が生まれた。

 いずれの回も公募審査を経てアーティストが参加する仕組みであり、公共空間での掲出実績は、アーティストのキャリア形成におけるポートフォリオとしても機能し始めている。

応募数は約20倍へ…Vol.3で見えた「持続可能な更新モデル」

 2026年2月25日に始まったVol.3では、Vol.1でも活用したマークシティ下の支柱8本を舞台に、4人のアーティストによる8作品が新たに掲出される 。Vol.1作品の経年劣化に対応しつつ、新たなアーティストに門戸を開く試みだ。

 特筆すべきは、アーティストからの注目度の高さである。応募数はVol.1の4件、Vol.2の12件から、Vol.3では78件へと急増した。公共空間への掲出自体がブランド価値として評価され、人材と作品の流入を持続的に生み出す基盤になりつつある。

 事務局長は、「アーティストの挑戦できる環境は一過性で終わってはあまり意味がない。持続的に回すことで、初めて街のイメージが変わる」と、アートを街のインフラとして継続的にアップデートしていく重要性を強調した。

文化的価値を経済的価値へ…「文化経済」の実装に向けた展望

 イベント終了後、プロジェクトの企画制作パートナーである株式会社Embedded Blue代表取締役・片岡奨氏に個別インタビューを行った 。行政とアーティストのあいだに立ち、プロジェクトの設計を担う同氏は、アートを社会課題の解決策としてどう位置づけているのか 。

 落書きが減少した要因について、片岡氏は「人が“作品”として成立しているものの権威に対しては、どんな人にも機微を感じ取る感性がある」と分析する 。単なる塗りつぶしではなくアートを介在させることで、心理的な抑止力を生んでいる 。

 さらに片岡氏は、ビジネス的な視点から「文化的価値を経済的な価値へと変換する“文化経済”の営みをつくりたい」と語る 。

「今回のように高い認知が得られる場所があるなら、広告主も見えてくる。本来は屋外広告として販売されるような場所に、アートを掲げること自体をブランディングにしたい企業も多いはずだ」

 現在は条例上の制約があるものの、企業広告とアートを掛け合わせ、その広告費をアーティストに還元する仕組みは実現不可能ではないと見ている 。

再開発後も「アートが当たり前にある景色」を

 現在は主に工事中の仮囲いなど“余白”を活用しているが、再開発完了後にこの取り組みをどう展開するのか。片岡氏は、街が建物で密になっても、アートが介入できる余地は「むしろ無限にある」と断言する。

「そもそもここには何があるべきなのか」という問いを立てれば、街をシンプルに整える行為そのものもアートになり得るからだ。

TYPELESSは、落書き対策というローカルな課題から出発しつつ、清掃コストの削減、公共空間のブランド化、そしてアーティストのキャリア形成という複数の価値を束ねようとしている 。渋谷発のこの実験は、都市経営とアートマーケットの双方が持続可能な形で交差するための、重要な試金石となりそうだ。

(取材・文=福永太郎)