伝統巨大産業にイノベーションを起こせるか

「オリジナリティー」を持つ"元気な会社"のヒミツを、電通「カンパニーデザイン」チームが探りにゆく本連載。第8回は、日本最大の産業「製造業=ものづくり」にイノベーションを起こす「CADDi(キャディ)」のユニークなアプローチに迫ります。


日本のGDPの約2割を占める製造業。そこに根づく大きな課題に取り組み、変革を起こそうと挑むのがCADDi(キャディ)だ。歴史の長い重厚長大産業のイノベーションに、彼らは先端技術と、地道で人間らしいアプローチの両立で臨んでいるという。DX(デジタル・トランスフォーメーション)という言葉が広く浸透する中で、テックとヒューマンの理想的な共存は、今後あらゆる産業の課題になっていくだろう。そのヒントを求めて、CEOの加藤勇志郎氏に話を伺った。

文責:関遼(電通4CRP局)

CADDi(キャディ) 「あるべき姿から逆算して、ビジネスモデルを提案する」「そのために、デジタルをあくまで手段として取り入れている」と語る加藤氏。歳月をかけて磨き抜かれた職人の技とプライドにエールを送る、送りつづける。そこから見えてくる理想こそが、CADDiiの描く未来像なのだ。
CADDi(キャディ)
「あるべき姿から逆算して、ビジネスモデルを提案する」「そのために、デジタルをあくまで手段として取り入れている」と語る加藤氏。歳月をかけて磨き抜かれた職人の技とプライドにエールを送る、送りつづける。そこから見えてくる理想こそが、CADDiの描く未来像なのだ。

革新は地道な作業から生まれる

加藤CEOが着目したのは、ピラミッドにも例えられる製造業の「下請け構造」だった。大企業はパーツごとに発注を行い、請け負った企業は、パーツに必要な部品をさらに下請けの企業に発注する。その中で、いわゆる「買い叩き」が起きる。また「古い付き合いだから」といった理由で契約が決まり、優れた技術を持つ会社がどれだけ努力しても仕事が取れないこともある。「それって理不尽ですよね?」加藤CEOは言い放つ。

CADDiが取り組むのは「調達のイノベーション」だ。優れた技術を持つ町工場のネットワークをつくり、製造業者とマッチング。部品の図面データをアップすると、「いくらで作れるか」「どこに頼むのが最適か」が、独自開発の自動見積もりシステムにより提示される。調達にかかる人的コストを劇的に下げるだけでなく、一つひとつの町工場が、自分たちの強みに応じた最適な仕事、最適な報酬を受けられるようにすることで、製造業全体の効率化・活性化を目指す。

加藤勇志郎 東京大学卒業後、2014年に外資系コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。2016年に同社マネージャーに昇進。日本をはじめ、中国・アメリカ・オランダなど、製造業メーカーを多方面から支援するプロジェクトをリード。重工業、大型輸送機器、建設機械、医療機器、消費財等の大手メーカーに対して売買・調達改革をサポートしつつ、IoT/ Industry4.0領域を立ち上げ時から牽引。製造業分野の持つポテンシャルを解放するべく、2017 年11月にキャディを創業。 
加藤勇志郎
東京大学卒業後、2014年に外資系コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。2016年に同社マネージャーに昇進。日本をはじめ、中国・アメリカ・オランダなど、製造業メーカーを多方面から支援するプロジェクトをリード。重工業、大型輸送機器、建設機械、医療機器、消費財等の大手メーカーに対して売買・調達改革をサポートしつつ、IoT/ Industry4.0領域を立ち上げ時から牽引。製造業分野の持つポテンシャルを解放するべく、2017 年11月にキャディを創業。 

「大それた提案だとは思ってました。でも、現場の実態を知り、仮説を立てて一つひとつを検証していけば、必ず変革は起こせるはずだ、という確信がありました。秀吉の一夜城ではありませんが、革新は地道な作業からしか生まれませんから」。

ものづくり産業のポテンシャル解放

加藤CEOは「ものづくりのポテンシャル解放」という言葉をくりかえし語った。私たちがやりたいことはその一点に尽きる、とも。

「たとえば中華料理屋で働く、ニンジンを切るのが異様に上手い料理人がいたとします。その技術は、中華でだけ通用するものじゃない。フレンチでも、和食でも、立派に評価されるべきですよね。そのマッチングが上手くできれば、ものづくりの仕組みが根本から変えられる」と加藤CEOは語る。

「そしてニンジンを切ることに長けた企業はその技術に特化すべきで、苦手なたまねぎを刻む必要はありません。なぜなら、尖れば尖るほどイノベーションは起きやすくなるから。そうしてものづくり産業を、強みに基づいたフラットな構造に変えていく。それが僕の考える“ポテンシャルの解放”なんです」。

CADDi 事業説明図

テクノロジーは手段に過ぎない

「大切なのは『ものづくりのポテンシャル解放』という目的達成であって、そのためにアナログが一番有効なら、僕はいつだってデジタルを手放します」。

CADDiの特徴のひとつに「Whole Product」という考え方がある。狭義のプロダクト製造だけでなく、納品責任も含むオペレーション全体にCADDiが関わり、事業課題を解決していくというものだ。「それらを一元管理できるという意味で、デジタルはとても有効な手段ですが、あくまで手段です。ものづくりのデジタル化は目的ではありません」。

東大アイスホッケー部時代の加藤CEO(前列左から3人目)。プロのミュージシャンを夢見ていた高校時代から一転。緻密な戦略のもと、チームで勝利をつかみとるダイナミズムは、その後の起業にも通じている。
東大アイスホッケー部時代の加藤CEO(前列左から3人目)。プロのミュージシャンを夢見ていた高校時代から一転。緻密な戦略のもと、チームで勝利をつかみとるダイナミズムは、その後の起業にも通じている。

合理的な解としての「至誠」

加藤CEOの経営哲学を象徴することばに「至誠」がある。自宅には「至誠」の書が大切に飾られているという。「もちろん道徳的にという面もありますが、どちらかというと至誠は、合理的な結論なんです」。

下請け構造の負の側面を形づくる2つの要素、それが「不信」と「バッファ」だという。「どうせもっと安くしろと言われるだろう」「もっと早く作れと言われるだろう」、発注を受ける側のこうした不信は、そのまま「ちょっと高めに出しておこう」「期間を長めに取っておこう」というバッファにつながる。下請け構造の中で、この不信とバッファが連鎖していくと、結果的に大きなロスが生まれ、製造業全体の競争力が低下する。

この不信を突破し、余計なバッファが生まれることを防ぐのが、至誠の精神だ。CADDiは町工場と製造業者のいずれに対しても、「駆け引きをしない」ことを最初から伝え、その合意があった上で初めて取引をスタートさせる。そして将来のビジョンを議論し、共通目標を設定しながら、仕事を進めていく。先端技術と、人間の信頼。2つを両立させることで、CADDiは重厚長大産業の変革に挑む。

CADDiロゴ

フィロソフィーは経営を簡単にする

「いつだったか性格診断を受けたことがあって、自分は『改革者』という結果が出たんです。あるべき理想を達成することにモチベーションを抱くタイプです」。

企業の経営にはさまざまなタイプと言われるが、加藤CEOが目指すのは「フィロソフィー型」の経営だ。目指す理想を明確に掲げ、仲間と共有し、その達成をあらゆる価値判断の基準に置く。事業から人事採用に至るまでの全てに、一貫したフィロソフィーを持つ。「人生観は人それぞれだと思っているので、愛社精神を押し付けるみたいなことはしません。ただ、チームの間でフィロソフィーが共有できていれば、意思決定のスピードが速くなるし、ブレも少なくなる。経営が簡単になるんです。これも論理を重ねた先の結論です」。

全ての社員が共有する「ものづくり産業のポテンシャル解放」、その達成に向けて、CADDiの挑戦は続く。

CADDiの社名は、CAD+Directで設計データでダイレクトに発注という意味合いと、ゴルフのキャディーに由来しているのだという。取引先と寄り添い、最善の策を提供したい。社員の皆さんが手で示す「C」には、そうした真摯な姿勢が込められている。
CADDiの社名は、CAD+Directで設計データでダイレクトに発注という意味合いと、ゴルフのキャディーに由来しているのだという。取引先と寄り添い、最善の策を提供したい。社員の皆さんが手で示す「C」には、そうした真摯な姿勢が込められている。

なぜか元気な会社のヒミツロゴ

「オリジナリティー」を持つ“元気な会社”のヒミツを、電通「カンパニーデザイン」チームが探りにゆく連載のシーズン2。第8回は、DXの力でモノづくりの構造改革に挑む「CADDi(キャディ)」をご紹介しました。

season1の連載は、こちら
「カンパニーデザイン」プロジェクトサイトは、こちら


【編集後記】

取材の終わりに、編集部から加藤CEOへ一つの質問を投げかけてみた。「加藤社長は、ギャンブルというものを、どのようにお考えですか?」と。

経営とは、とても理知的なものだ。数学的といってもいい。想定されるリスクを可能なかぎり最小化し、あらゆる無駄を省いて、数値としての結果を出す。その結果とは、何なのか。経営者の多くは「つまるところ、お金である」と言うのかもしれない。でも、加藤CEOは、理想的な社会の仕組みをつくることが目的であって、デジタルは(あるいはお金も?)その目的を達成するための一手段に過ぎない、と言う。そこに、論理の破綻は一分もない。

一方で、「経営=ギャンブル」という要素も、否定できないことだと思う。二つの選択肢があるとして、どれだけ分析をしても、その選択に優劣がないことが分かる。時間は、ない。そうなった時に求められるのは、理屈を超えた「勝負師としての勘」ではないだろうか。

そんな意地悪な質問にも、加藤CEOは至って冷静だった。「ご質問の意図は、よく分かります。でも、経営とギャンブルは、真逆の関係にあると思う。大切なことは、一つひとつの冷静な判断と、それを実行することの積み重ね。ギャンブルに例えるならば、正しいベットを続けること、です。その意味では、スポーツとか音楽といったもののほうが、むしろ経営に近いのかもしれません」。恐るべき29歳(取材時)だ。

アート×ビジネスの未来とは? (山口周×佐宗邦威)

2020年12月7日から五夜連続で「アートとビジネスがつくる未来を妄想する夜」と題するウェビナーが「アートとビジネスをつなぎ、豊かな未来を描く」をテーマとした電通社内ラボ、Dentsu Art Hubの主催により開催された。アート×ビジネスにそれぞれの立場で深く関わる猛者たちによる対談&鼎談は、いずれの回も「三つのキーワード」のもとで行われた。ご本人により事前に設定された「妄想トーク」のテーマは、それだけで聴く側の妄想が掻き立てられる。
この連載では、ウェビナーを通じて見えてきたアートの本質、ビジネスの本質、さらにはそのアートとビジネスが「掛け算」されることで創造される未来という大きなテーマに、編集部ならではの視点から切り込んでみたい。

第0夜にあたる本稿では、独立研究者・著作家・パブリックスピーカーとして知られる山口周氏とBIOTOPE代表Chief Strategic Designer佐宗邦威氏の対談内容から、この好奇心が刺激されてやまない風変わりな夜会の趣旨について、まずは紐解いていく。

文責:ウェブ電通報編集部


「文明化を世界で初めて終えた国、それが今の日本だと思う」(山口周)

「先進国の経済成長率は、1960年頃から、ずうっと下降線を描いているんです」。山口氏の話は、こんな指摘から始まった。100年も前に、かのケインズが予測した「需要の飽和」が今、まさに起こりつつあるのだ、と。山口氏は、こう続ける。「そうなってくると、近著でもお示ししたとおり、役に立つモノよりも意味のあるモノの価値が高くなっていく」。本当にそうだろうか。現にアメリカなどでは、こんなに役に立つモノが出来たんだ!という発明がマーケットを動かしているではないか。日本人は、日本の企業は、それだけの知恵と気概をもはや失っているのではないか。予想されるそんな批判にも、山口氏は至って冷静だ。

ウェビナー時の山口氏
ウェビナー時の山口氏

「であれば、こう考えてみてはどうでしょう?」それが、冒頭の発言につながっていく。考えてみれば、これ以上、便利なもの、役に立つものを、果たして私たち生活者は心の底から望んでいるだろうか。「つまり、文明化から卒業した人や社会は、文明的な価値よりも文化的な価値を求めるようになっていく、というわけです」。

「自己満足できるって、実はスゴイことだと思う」(佐宗邦威)

「アートする、という文化的な行為の本質は、自分で自分をデザインすることだと思うんです」そう、佐宗氏は応じる。「ある意味、自己満足の世界なんですけど、でも、自身が作り出したもので、己を満足させられるって、実はものすごいことだと思いませんか?」

ウェビナー時の佐宗氏
ウェビナー時の佐宗氏

佐宗氏の説明は、こうつづく。他人や社会、あるいは会社が示した尺度ではなく、自ら考え、心からいいと思えるものを、自らの手でつくる。それを、喜んでくれる人がいる。そうした連鎖が広がっていくと、それはもう、自己満足というレベルではなく、社会の満足が生まれていることになる。「そこにはなんのストレスもないし、第一、とってもエコですよね。無駄な努力や労働などしなくていいわけですから」。周りから評価されるためなら、どんな苦労も厭わない。それこそが、自己実現のための唯一にして最良の方法である。そんな窮屈な思い込みから解放されたとき、人は本当の意味での幸せを手にできるのかもしれない。

今宵のキーワード(その1)「文化的消費」と「人生の作品化」

このやや難しいキーワードを、山口氏が易しく解説してくれた。いわく、文化的な価値を追い求める文化的消費という行動は、創造と遊びとコミュニケーションの三つで構成されているのだ、と。「別の言い方をするなら、人生の脚本を自らの手で創り出し、自らの手で演出を加えて、それを誰かに、あるいは社会に向けて発信していく、ということです」。

同じことを佐宗さんは「今後、人生の作品化が進んでいく」と予測する。興味深いのは「自己実現を追求した結果として作品が生まれるのではなく、生まれた作品によって自己実現がカタチになっていく、その過程にこそアートの本質がある」というお二人の指摘だ。自己の内なるものと、とことん向き合うことで生まれた作品。その作品が周りとの共鳴や調和を生み、場合によっては社会現象にまで膨らんでいく。いささか哲学的な話のようにも聞こえるが、SNSでの情報拡散現象、あるいはこの時代のいわゆる「勝ち組」とされる企業戦略の根底には、そうしたメカニズムが働いているに相違ない。

山口周 (独立研究者, 著作家, パブリックスピーカー) 1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。電通、BCGなどで戦略策定、文化政策、組織開発等に従事。著書に『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』『武器になる哲学』など。慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修士課程修了。神奈川県葉山町に在住。
山口周 (独立研究者, 著作家, パブリックスピーカー)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。電通、BCGなどで戦略策定、文化政策、組織開発等に従事。著書に『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』『武器になる哲学』など。慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修士課程修了。神奈川県葉山町に在住。

今宵のキーワード(その2)「独創的企業」と「ビジネスパーソンのアーティスト化」

「独創的企業」という、この時代、どの企業も「そうありたい」と願っているであろう理想像に、まず疑問を投げかけたのが佐宗氏だ。「僕自身、かつてはマーケットインの企業に勤めていたわけですが、マーケットを注視するということは、客観を極めるということであって、それは独創的であることと真逆の姿勢だと思います」。マーケットを注視するということは「生活者は何をしてほしいのか」を分析する、ということだ。対して、独創的企業とは「自分たちは何がしたいのか、何をやるべきなのか」を考える企業の指すものだ、と佐宗氏は定義する。

山口氏の指摘は、もっと辛辣だ。「この市場で、オリジナリティーを発揮するにはどうしたらいいだろう?」と考えている時点で、すでにそれは他者(他社)ありきの発想であって、独創的とは言い難い、と釘を刺す。

独創的であるとは、あくまで結果として社会から認められるもので、独創的でありたいと願うことで独創性が生まれるわけではない。独創的な発想の根幹には「スペキュラティブ(懐疑的)でクリティカル(批判的)な姿勢」があり、そのことによって、いま私たちが直面している課題の本質が炙り出され、問題提起型の行動へとつながっていく。そうしたアーティスティックな姿勢とはどこまでも主観的なもので、倫理観を含めた「なにが美しく、なにが善なのか」ということへの見極めや信念を持った会社でなければ決して独創的企業と呼ぶことはできない。お二人の主張は「アート×ビジネス」の核心に、いよいよ近づいていく。

佐宗邦威 (株式会社BIOTOPE CEO / Chief Strategic Designer) 東京大学法学部卒。イリノイ工科大学デザイン学科(Master of Design Methods)修士課程修了。P&Gにて、ファブリーズ、レノアなどのヒット商品のマーケティングを手がけた後、ジレットのブランドマネージャーを務めた。ヒューマンバリュー社を経て、ソニー株式会社クリエイティブセンター全社の新規事業創出プログラム(Sony Seed Acceleration Program)の立ち上げなどに携わった後、独立。BtoC消費財のブランドデザインや、ハイテクR&Dのコンセプトデザイン、サービスデザインプロジェクトを得意としている。 著書に、『ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION』、『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN 』、『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』。 多摩美術大学特任准教授。大学院大学至善館准教授。
佐宗邦威 (株式会社BIOTOPE CEO / Chief Strategic Designer)
東京大学法学部卒。イリノイ工科大学デザイン学科(Master of Design Methods)修士課程修了。P&Gにて、ファブリーズ、レノアなどのヒット商品のマーケティングを手がけた後、ジレットのブランドマネージャーを務めた。ヒューマンバリュー社を経て、ソニー株式会社クリエイティブセンター全社の新規事業創出プログラム(Sony Seed Acceleration Program)の立ち上げなどに携わった後、独立。BtoC消費財のブランドデザインや、ハイテクR&Dのコンセプトデザイン、サービスデザインプロジェクトを得意としている。 著書に、『ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION』、『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN 』、『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』。 多摩美術大学特任准教授。大学院大学至善館准教授。

今宵のキーワード(その3)未来のビジネスを描く

お二人のトークに心を奪われているうちに、筆者にもどうやらこの夜会の趣旨が見えてきたようだ。文明的価値を求める社会は、この世の中の問題をことごとく「つぶして」きた。その結果、最大公約数の問題は、特に先進国においてはほぼつぶし切ってしまった。必然的に、残された問題は極めて些末で、極めてナイーブで、極めてパーソナルなものとなっていく。いわゆる価値観の多様化という現象だ。多くの企業は、そこでハタと困ってしまう。でも、よくよく考えてみれば、それは「アート」というものの本質と言えるのではないか。

山口氏は言う。「ほどなく、労働とレクレーション(余暇)の区別がなくなる時代がやってきますね。いや、もう来ているのかもしれない」と。それはつまり、仕事そのものが報酬となるということだ。労働を提供する側も、提供される側も、労働の対価としてのおカネやサービスが欲しいわけではない。自らが良しとするもの、美しいな、いいなと思うものを提供する、提供される。そこから得られる「文化的価値」に人々は心を奪われ、心を満たされるのだ。「そのプロセスにこそ、価値があるのだと思いますね」。佐宗氏の締めの一言に、つづく夜会への期待と妄想が一気に膨らんだ。                          

対談後の山口氏&佐宗氏


本連載は、「アートとビジネスがつくる未来を妄想する夜」と題されたウェビナーの内容を主催者であるDentsu Art Hubの笠間健太郎氏(株式会社アーツ・アンド・ブランズ代表取締役)監修のもと、ウェブ電通報独自の視点で編集したものです。

開催決定!オンライントークイベント
「アートとビジネスがつくる未来を妄想する夜 ART PUB NIGHT #1」

「アートとビジネスがつくる未来を妄想する夜 ART PUB NIGHT #1」告知画像
主催:Dentsu Art Hub/一般社団法人アートハブ・アソシエーション 協賛:株式会社アーツ・アンド・ブランズ
 

実施日時:2021年4月28日(水) 19:00-21:30
(10分前にZoomウェビナーを開場いたします)
参加費:無料
開催形式:Zoomウェビナー    
申込先:各回先着500名まで参加可能。
 お申し込みは、こちら。(事務局より視聴用URLをお届けします)
応募締切:4月28日(水)

大阪医療崩壊でも吉村知事が緊急事態宣言を遅らせた理由! 菅首相に配慮の要請時期、いまだに「感染速度は下がっている」と正当化

 1242人と、きょうも過去最大のコロナ感染者を更新した大阪府。昨日20日には、吉村洋文知事がようやく緊急事態宣言の要請を決定したが、これ、あまりに遅すぎないか。  いまさら言うまでもないが、大阪は多くの医療関係者が「もうすでに医療崩壊している」と明言するほどの状況に陥っ...

パチスロ「美女ライター」最強タッグ「大量上乗せ」など爆発!「五十嵐マリア」 の必見トークも!?

 パチンコ・パチスロ動画を配信するYouTubeは数多く存在する。その中でも豊富なコンテンツで他を圧倒するチャンネルが「ジャンバリ.TV」だ。

 同チャンネルには「看板番組」と呼べる人気コンテンツが多数存在。所属する演者数も業界トップクラスであり、層の厚さは特筆すべきものがある。

 何を隠そうパチンコ業界のインフルエンサー「兎味ペロリナ」がブレイクしたきっかけは、同チャンネルが配信する番組「NEW GENERATION」の出演であった。

 同番組はMCである「リノ」とのやり取りも人気の要素だが、その「リノ」もジャンバリ.TV企画「黒バラ軍団」で頭角を現しブレイクした人物だ。

 黒バラ軍団といえば、エース「ジロウ」を忘れてはならない。現在ではトップ演者の仲間入りを果たした印象で、マルハンチャンネルの「回胴の鉄人」では「鉄人」の1人として挑戦者を待ち受ける立場である。

 同チャンネルでは女性演者の活躍にも目が離せない。看板番組「夫婦漫枚」で活躍中の「七瀬静香」や、先日新番組「虹どれ危機一髪」をスタートさせた「どれみ」「虹ひかり」などはアイドル並みの容姿で多くのファンが存在する。

 最近特に脚光を浴びている人物は「五十嵐マリア」だろう。「ツギハギファミリア」「マリ嬢」など多くのレギュラー番組を持ち、他チャンネルへのゲスト出演も豊富に経験している。

 そんな看板娘「七瀬静香」と「五十嵐マリア」がタッグを組んで実戦を行う「静香&マリアのななはん」はチャンネル内でもトップクラスの人気番組だ。

 今回は同番組より『静香&マリアのななはん 第37話』をご紹介したい。

 番組名の由来は「七瀬静香」の「なな」と、「五十嵐マリア」の「五十」で「ななはん」とのことで、大型自動二輪車における「750cc(ななはん)」を連想させるタイトルだ。

 番組の企画はノリ打ち実戦を行い、勝利した差枚に応じて視聴者へクオカードをプレゼントするというもの。

 実戦機種については、「七瀬静香」が『アナターのオット!? はーです』、「五十嵐マリア」が『吉宗3』を選択する。

 本動画には出演者2人それぞれの見せ場があり、大量上乗せや6号機とは思えぬ超展開も収録。ファンならずとも必見の内容といえるだろう。

 気になった方、ご興味のある方は是非チェックしてみてはいかがだろうか。

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自称“吉沢亮の弟”せれん、女子高生と不倫・妊娠が発覚し炎上…過去の悪行も元妻が暴露

 Instagramで32万人を超えるフォロワーを抱え、10代女性を中心に高い人気を誇るインフルエンサーの「せれん」が炎上している。

 せれんが炎上するきっかけとなったのは、4月15日の「コレコレ」のライブ配信。そこで元アイドルの「さな」が、せれんの“悪行”を暴露。さなによると、2人は2018年7月から交際を始め、翌19年5月に妊娠が発覚して8月に結婚。せれんは結婚後も表向きは結婚を隠し、たびたび不倫をしていた模様。だが、昨年11月に17歳の女子高校生との不倫が発覚し、さなは家を出た。せれんは、「女子高校生とは別れる」と語りながらも別れず、現在はその女子高校生の実家で同居。そして今年3月、さなとせれんは離婚したという。

 その後、女子高生は妊娠したようで、さなは自身が苦しんでいるにもかかわらず、せれんと女子高校生が仲良くしているのが許せないとしてコレコレの配信で告発に至った。

「せれんは、『久遠聖連』『澤田聖連』の名でSNSに画像や動画を投稿し、若い女性から高い人気があります。俳優の吉沢亮に似ていると評判になり、自身もSNSでたびたび『吉沢亮の弟です』と発言していました。ファンはネタだとわかっていましたが、本当に吉沢亮の弟だと勘違いする人も続出し、一時期問題になったこともあります。

 それだけではなく、せれんはメルカリで複数のアカウントを使って転売などで利益を上げていたことが判明し、猛批判を浴びたことがあります。転売自体は倫理的問題こそあるものの違法ではありませんが、複数のアカウントを持つことはメルカリの規約違反です。

 また、せれんはこれまでにも、既婚で子どもがいるのではないかとTwitterなどで指摘が出ていましたが、そのたびに本人は『デマカセだ』などと強く否定していました。しかし、さなが結婚や子どもがいることを暴露し、せれんが今まで嘘をついていたことが明らかになりました」(芸能記者)

 さなはせれんについて、「虚言癖」があると糾弾。また、都合が悪くなると逃げるため、真摯に向き合って話し合いができないと嘆く。コレコレの配信に先立つ4月10日には、「もう限界」として、自身のInstagramでこう綴っている。

「私は聖連さんと結婚し子供を出産しました。付き合ってる時、妊娠中も色々な女の子と会っていて、何度も嘘をつかれてきました。出産をしてからも何度も浮気をされました。出産して間もなく体調もあまり良くない中、育児も初めてで不安なことだらけだったのにそんなことが重なりご飯も全然食べれないようなことが何度もありました」

 何度も浮気・不倫を繰り返されたと告発し、段々と愛想を尽かした経緯を明かす。さらに、17歳の女子高校生にも批判の矛先を向ける。

「その女の子は私と娘のことを知らず聖連に嘘をつかれて交際していたと言われました。私はその女の子も被害者だと思い、親身に相談にのっていました。その子は妻子ある人とは別れたいと言っていたので私もそのつもりで話を聞いていました。しかし結局その子と聖連は未だに付き合っています」

 別れると言ったにもかかわらず、いまだに交際を続け、さらに同棲していることに苛立ちをあらわにする。それだけではなく、「更には私とまだ婚姻中の時にその女の子を妊娠させて中絶させています」と、女子高校生が妊娠・中絶したことを明かす。

 ほかにも、せれんが別の女の子を自宅に引き入れ、「一緒に住もう」などと語り、金銭を借りたりしていることを暴露。せれんは、女性にアプローチする際、「結婚は嘘」「子どもは自分の子ではない」などと語っているようだ。女子高生にもそのように述べている証拠も公開されている。

「せれんは15日のコレコレの配信で、ファンに向けて『明日(16日)、Instagramで謝罪を出すつもり』と語っていましたが、いまだに謝罪は出していません。コレコレの配信でも、さなと同時に電話出演することを頑なに拒絶し、質問にしどろもどろに答え、話に一貫性がなかったことから、さなの発言のほうが信憑性が高いのは間違いありません」(同)

 コレコレの配信の中で、せれん自身が結婚、出産、不倫、離婚の事実については認めており、女子高校生の実家に住んでいることや、離婚に際して月額5万円の養育費を支払うなどの条件を公正証書にしたことを明らかにしている。

 これまでにもユーチューバーやインフルエンサーの不倫は数多くネット上をにぎわせてきたが、せれんの行動は極めて悪質だ。この事実を知ったファンの多くは離れていくだろう。“SNSだけの顔”をとりつくろっても、いずれ化けの皮が剥がれることがよくわかる事例だ。

(文=編集部)

パチンコ「10万発マシン」甘デジでも大暴れ!?「超出玉」を続々と実現…人気メーカー渾身の「爆裂」に期待!!

 パチンコ分野を牽引する大手メーカー京楽産業.。今年もユーザーの求める魅力的なマシンを次々とリリースしている。

 直近で導入された『ぱちんこ ウルトラマンタロウ2』は大当り確率約1/319.9のミドルタイプ。初当りの約50%で突入するRUSHは、全ての大当りが「1500発+α」となる高火力。更にそれが81%でループする高性能スペックとして大きな話題を呼んだ。

 導入後はその爆発力を遺憾なく発揮しており、各地で万発オーバーの出玉を量産。中には「6万発」クラスの強烈な一撃も炸裂しているようだ。

 京楽産業.の爆裂マシンと言えば『ぱちんこGANTZ極』も忘れてはならない。シリーズ史上最強の小当りRUSH搭載で絶賛稼働中だ。ひとたびRUSHへ突入すれば「大当り+小当りRUSH」の約3000発が約72%でループと、その出玉力は計り知れない。

 実際に、その類まれなスペックによって「8万発オーバー」という出玉記録も報告された。爆発力においては本機がズバ抜けている状況で、独走状態へと突入していると言っても過言ではないだろう。

 ミドルタイプの新機種が華々しい活躍を見せている京楽産業.だが、甘デジ分野においてもファンを歓喜させている。

 今年3月に導入された『ぱちんこAKB48桜LIGHT ver.』は、大当り確率1/99.9ながらRUSH継続率が驚異の約93%を実現。次の大当りまで基本3カウントで決着するスピード感も魅力の激アツ機種だ。

 手軽に打てる爆連マシンとして、好評を得ている本機。「2万発」クラスを軽々と叩き出すユーザーも続出しており、甘デジ分野でも京楽産業.は抜群の存在感を示しているといえるだろう。

 そんな同社が誇る爆裂タイトルが、甘デジ分野へ参戦するというビッグニュースが飛び込んできた。新台『PAぱちんこ仮面ライダー轟音MA1』の検定が通過したのだ。

『ぱちんこ仮面ライダー轟音』は昨年に登場したミドルタイプ。RUSH継続率は約83%で、電サポ中の大当りは8割が10Rとなる優秀なスペックとして人気を博していた。通常大当り後やST終了時の一部で突入する「時短120回」も非常に強力だ。

 出玉力と安定感は極めて高く、「10万発」クラスの大量出玉も十分に狙えるマシンとして人気を得ていた。そんな正義のヒーローが甘デジ分野へ参戦。その仕上がりに期待しているファンも多いであろう。

 詳細は明かされていないが、激アツ新台を次々にリリースしている京楽産業.の最新作だけに期待せずにはいられない。続報は追って報告させていただく。

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JRA ダートの怪物が武豊メイケイエールと激突の可能性!? 陣営も期待するスプリンターとしての素質、路線変更でデュランダルの血が目覚めるか

「オークスには行きません。馬の状態次第ですが、(次は)スプリントになるのかなと思います」

 そのように武英智調教師が語ったのは、自身が管理するメイケイエール(牝3歳、栗東・武英知厩舎)についてだ。

 武豊騎手が主戦を務めるメイケイエールは、デビューから1200m戦を2連勝。気性的な脆さを抱えつつも、クラシックを目指し距離延長が試されてきた。

 しかし、前走の桜花賞(G1)では、出遅れた上に道中は全く制御が利かず18着の惨敗。レースでは向正面で外側に斜行し、ミニーアイルとソングラインの進路を妨害したことから銜(ハミ)受け不良で平地調教再審査が課されている。

 過去にはオルフェーヴルが2012年3月18日の阪神大賞典(G2)で、2周目の3コーナーで外側に逸走。平地調教再審査が課されているが、その際には4月11日に合格し、次走4月29日の天皇賞・春(G1)へ出走していた。

「オルフェーヴルの際も1カ月以内に再審査に合格していましたから、順調にいけばNHKマイルC(G1)も出走可能だったと思われますが、メイケイエール陣営のコメントからはスプリント戦が濃厚のようですね。武豊騎手が主戦でかかり癖があるといえば過去のアストンマーチャンにそっくりですし、メイケイエールにもG1制覇を期待したいところです」(競馬記者)

2007年の桜花賞では中団に控えたアストンマーチャンだったが、レース途中から我慢し切れずに押し上げ直線で失速。復帰戦となった4カ月後の1200m戦・北九州記念(G3)では6着と敗れたが、続くスプリンターズS(G1)を優勝している。

 一方で、先週18日に中山競馬場で行われた京葉S(L)を勝利したダンシングプリンス(牡5歳、美浦・宮田敬介厩舎)も、陣営が路線変更を視野に入れている1頭だ。

 同馬はJRAの芝レースで2戦するも、勝ち上がれずに地方の船橋競馬でダートのレースに参戦。3戦全勝でJRAに出戻ると、連勝を6まで伸ばした実力馬だ。

「芝のレースなども選択肢に入れて考えていきたい」

 そのように語った宮田敬介調教師。デビュー戦となった小倉の芝1200m戦でも2着と適性を見せていただけに、力を付けた今なら芝レースで通用しても不思議はない。

 ダート戦で結果を出しているダンシングプリンスだが、父パドトロワは短距離の芝重賞で3勝したスプリンター。近親には2003年のスプリンターズSを勝利して、同レースで3年連続連対を果たしたデュランダルもいる。

 芝レースへの路線変更となれば、再び芝1200mのスプリント戦に使われることが濃厚。振り返れば、アストンマーチャンが勝利した2007年のスプリンターズSも2着のサンアディユはJRAのダートで3連勝した馬だったのだから、2頭が対決する現実味は十分にあるだろう。

 芝マイルから距離短縮するメイケイエールと、ダート短距離から芝へ転戦するダンシングプリンス。スプリント戦線に殴り込みをかける2頭の活躍に注目したいところだ。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。

JRA 日本ダービー(G1)C.ルメール「強奪」成功で横山武史が大ピンチ!? 陣営が下した仰天プランに話題騒然、令和版ダイワスカーレットVSウオッカ再現の期待

 女傑ウオッカ以来、14年ぶりの快挙もあるかもしれない。

 白毛の女王ソダシが優勝した桜花賞(G1)で2着のサトノレイナス(牝3、美浦・国枝栄厩舎)が、次走に来月30日に東京競馬場で行われる日本ダービー(G1)に向かうことが分かった。

 また、僚馬のアカイトリノムスメは前走で手綱を執った横山武史騎手からルメール騎手と新たにコンビを結成し、オークス(G1)に向かう。

 先週の皐月賞(G1)をエフフォーリアとのコンビで快勝した横山武騎手にとっては、思わぬ強敵が出現することとなった。

 牝馬のダービー挑戦に驚きは隠せないが、伏線はあった。

 サトノレイナス陣営は桜花賞の敗戦にマイルは忙しいと振り返り、次走についてはオークス出走を明言しないまま、東京のレースに使う予定という表現に留めていた。それを考えるとダービー参戦は不思議ではなかったともいえる。

 その一方で、混戦と見られていた牡馬クラシック路線は、皐月賞を圧勝したエフフォーリアがライバルに力の差を見せつけた。ナリタブライアン、オルフェーヴルに続く3馬身差での勝利に、一部では早くもダービー当確どころか、三冠という声も出始めている。

 ソダシには桜花賞で敗れたとはいえ、直線の長い東京のオークスで逆転の期待もあったが、皐月賞が終わったこのタイミングでのダービー参戦には少々違和感もある。

「ウオッカのときも3番人気だったように、レース前は今回と似たような雰囲気でした。ただ、終わってみれば3馬身差の大楽勝。単勝オッズ1.6倍と断然人気だったフサイチホウオーは7着に敗れています。やってみないことにはわからないですよ。ルメール騎手とも相談しての決定ですから、それなりに勝算があっての挑戦なのでしょう。

サトノレイナスの里見治オーナーは79歳とご高齢ということもあり、ご自身もダービーへの強い憧れを語っていましたから……。サトノダイヤモンドがハナ差で2着に敗れたのは痛恨でした。昨年はサトノフラッグ、サトノインプレッサの2頭出しで挑みましたがコントレイルに完敗。今年は牡馬で出走可能な馬がいないことも大きかったと思います」(競馬記者)

 そこで思い出されるのはやはりダイワスカーレットVSウオッカの最強牝馬対決に沸いた2007年から2008年だ。

 2頭が激突した2007年の桜花賞はダイワスカーレットがウオッカを退けて優勝。2着に敗れたウオッカ陣営が選択したのはオークスでの再戦ではなく、牡馬が相手のダービーだった。

 残念ながらダイワスカーレットはオークスを感冒で回避、ウオッカは劣勢の下馬評を見事に覆してダービーを制覇。ヒサトモ、クリフジ以来となる64年ぶり史上3頭目の牝馬による快挙を達成した。

 ライバル2頭の対決は以降も続き、ダービー馬となったウオッカは秋華賞(G1)でも宿敵ダイワスカーレットの前に3着と完敗。9番人気マツリダゴッホが大穴を開けた同年の有馬記念(G1)でも2着のダイワスカーレットに対し、11着と差をつけられた。

 直接対決で分が悪かったウオッカが意地を見せたのは2008年秋の天皇賞(G1)。

 春の大阪杯を快勝しながらも、右前脚不安のため、ステップレースを使わずに直行したダイワスカーレット。対するウオッカは前哨戦の毎日王冠(G2)をスーパーホーネットの2着に敗れていたとはいえ順調に使われた。

 ひとつ下のダービー馬ディープスカイも交えた3強対決。

 先に抜け出したダイワスカーレットをウオッカが交わしにかかるが、ライバルが驚異的な差し返し。目視では判断がつかないほどの接戦でゴールした2頭。1分57秒2のレコードを記録した激戦は、13分の写真判定の結果、わずか2cmの差でウオッカが勝利を収めた。

 今年のダービーに挑戦するサトノレイナスがもし勝利することがあれば、桜花賞馬ソダシとともに令和の女傑伝説として語り継がれることになりそうだ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

パチンコ「桁違いの出玉力」にファン歓喜! 「約85%ループ」「1500発7割オーバー」…絶対王者「第2の激熱ブランド」に大注目!!

 パチンコメーカーにおいて、西陣とソフィアのような開発と販売が分かれているケースは多く見受けられたが、業界の規模感が大きくなり多様化が進むにつれ、こういった企業の関係性が新たな局面を迎える。セカンドブランド・サブブランドの登場である。

 古くはSANKYOと大同、京楽とまさむらなど、業務や資本の提携を行う「グループ」としての関係でセカンドブランド・サブブランドが存在したが、同じメーカーから別部隊を立ち上げるパターンも見られるようになった。

 その先駆け的なブランドがサンスリーではないだろうか。2000年に三洋から遊技機開発の別部門として、『海物語』を象徴としたシンプルな王道パチンコとは一線を画する、バラエティーに富んだ製品を提供すべく設立されたのである。

 そのサンスリーのパチンコ第1弾は『CR勇者王ガオガイガー』。継続率80%のバトルタイプで右打ち中は60%以上が約1500発出玉と爆発力を備えたマシンをリリース。その後も『CR真・三國無双』や『CRおそ松くん』など馬力のあるスペックでブランドの特色を打ち出していった。

 このように、基本的には三洋本体と違う路線で展開することを目的としていたが、大本流となる『海物語』すら時代の流れとともに変化が求められるようになり、サンスリーブランドでも『GOGOマリン』や『ドラム海』、『清流物語』など、海関連のシリーズ機製造に着手することになる。

 そして今年、海シリーズでも重要なタイトルである『ギンパラ』もサンスリーが手掛けるようになった。4/19から登場する『Pギンギラパラダイス夢幻カーニバル』はサンスリーブランドで、1種2種混合タイプを採用した出玉のパワーがウリの新機種である。

 その「超RUSH特化型スペック」と銘打たれた連チャン性能は破格で、約85%の高いトータル継続率を誇りながら右打ち中の75%が1500発とケタ違いの出玉力を搭載。まさに夢のような出玉のパレードが展開するのである。

 当初から出玉力にこだわってきたサンスリーに見事にマッチしたスペックだが、もしかするとスピードとパワーが求められるP機時代においてメインストリームである『海物語』でも、継続率や出玉性能に特化したタイプが登場するかもしれない。本機はその布石であると、勘ぐりたくなるような流れともいえる。

 そんな私の期待とは裏腹に、直近で発表された海シリーズ最新作『Pスーパー海物語IN沖縄5』は王道を踏襲した三洋ブランドでのリリースとなった。

 ただ、時短回数のアップや2ラウンド確変専用モード搭載、『大海4』のビッグvib移植、2Dアニメを採用したマリンモードの進化など、絶対王者『海物語』といえども絶え間なくブラッシュアップ、レベルアップをしなければ生き残れない。そういった意味でも、サンスリーの出玉力を携えた『海物語』シリーズが登場してもおかしくない。

 今後は、三洋本体はもちろん、サンスリーの動向も注目である。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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田中みな実“マネージャー潰し”で5人交代か…深夜に番組Pに電話、事務所内で問題児扱い

 フリーアナウンサーという枠にとらわれず、モデルや女優など幅広く活躍する田中みな実。4月スタートの連続テレビドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』(テレビ東京系)ではアナウンサー役を演じ、主演の吉田羊からは「非の打ち所がない」と絶賛されるなど、女優としてさらなる飛躍が期待されている。

 田中は2014年9月にTBSを退社し、宮根誠司や羽鳥慎一らがいるテイクオフに所属。バラエティー番組のみならず、女優としてドラマに出演したり、モデルとして女性ファッション誌のページを飾ったりとマルチな才能を発揮。昨年12月に発売した写真集『Sincerely yours…』(宝島社)は売上60万部を突破する大ベストセラーとなり話題を呼んだが、昨年8月には数多くの女優を抱える芸能事務所フラームへ移籍した。

 そんな田中にとってネガティブな報道が飛び出している。

 4月10日付「NEWSポストセブン」によれば、前事務所のテイクオフではマネージャーが4回も変わっており、移籍したばかりのフラームでも担当マネージャーが3月末をもって退社。業界内では“マネージャークラッシャー”と呼ばれているというのだ。

 田中を知る業界関係者はいう。

「さすがに、この記事はちょっと盛りすぎですね。担当のマネージャーに強く当たるとか、1日中無視したとか書かれてますが、実際はそこまで“嫌な女”という感じの人ではないです。フラームへ移籍してからは、周りが女優だらけということもあり、いまだに萎縮しているときもあるくらい。そもそも今回フラームを退社した元マネージャーも、田中が移籍する前から退社の方向で話が進んでいましたので。

 田中もテレビで自分の気難しいところをあえてさらけ出してますし、これまで週刊誌にはいろいろ書かれてきたこともあって、慣れている。自身に関する記事を見たときも、『意地悪でしょ〜』と笑い飛ばしてますよ」

 もっとも、田中のテイクオフ所属時代については、こんな話も聞こえてくる。

「本人も、“前事務所ではスタッフを困らせたことが何度かある”と認めているみたいです。あるタレントとの交際を注意されても付き合い続けたり、“女優をやりたいからバラエティーの仕事を減らしたい”と突然宣言したりして、実際テイクオフはお手上げ状態。事務所内で問題児扱いされていた面は否めません。そういった経験から、田中はフラーム社長には過去にテイクオフのスタッフとの間で意見の食い違いがあったことは報告しているようです。

 まあ、単純に田中とテイクオフは“そりが合わなかった”ということなんじゃないですかね。結果的に今の事務所に移籍できてよかったとは思いますけど、田中さん自身、前の事務所に対しては罪悪感というか、気にしている部分はあるみたいです」(業界関係者)

プロ意識の高さの裏返し

 田中といえば、密着取材したテレビ番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)が昨年放送され、話題を呼んだ。

 番組内では、ノートPCを開いてライターから送られた自身のインタビュー原稿をどんどん自分で修正していき、

「(記事の)見出しを変えていただきたく。『美のカリスマ、浜崎あゆみについて語る』みたいな感じなんですけど、『美のカリスマ』っていうのを入れていただきたくなくて。で、あの、浜崎あゆみさんを語ってはいないので、違う見出しをいくつか出していただいて、そこから選ばせてください。はい、お願いします」

とダメ出しする素顔も包み隠さず放送。また、出演ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレ朝系)の撮影現場では、田中は自分がつくった料理を自らゴミ箱に捨てるというシーンについて、監督に「何か腑に落ちないかなって思って。どうなんですかね。料理捨てると、なんかね」と違和感を訴え、そのシーンをなしにしてしまう様子もみられた。

 さらには、自宅で自身が出演する『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)の放送をリアルタイムでチェックし、放送終了直後の深夜0時に番組のプロデューサーに電話をかけ、「情報量、結構多いなって思って」「めちゃめちゃしゃべり過ぎてたの」などと意見を伝達する場面もあったが、ファッション雑誌関係者はいう。

「美容やファッションの雑誌の世界では、今や田中は“カリスマ”扱い。加えて、折り紙付きの面倒な性格なので、出てもらう媒体は相当気をつかっています。ただ、それはプロ意識の高さの裏返しですし、ただ面倒くさいタレントさんというだけなら、これだけ雑誌やテレビで使われない。こぞって起用される理由があるんだと思いますよ。

 確か『プロフェッショナル』でも本人が“面倒くさいタレントだなあと思われていると思うんですけど、それでもいいんです”と語っていましたが、よほどの覚悟と自信がなければ、言えるセリフではない。やっぱり、メディア側が起用したくなる“何か”があるんでしょう」

 現在所属するフラームは、戸田恵梨香、有村架純、広末涼子など、演技には定評のある女優が数多く名を連ねる。

「田中の今の目標はNHKの朝ドラ出演。週刊誌の報道でその夢を邪魔されたくない思いでしょう」(業界関係者)

 30代で女優転身という一大決心をした田中だけに、週刊誌ネタなど痛くも痒くもないのかもしれない。

(文=編集部)