白毛馬ソダシのNHKマイルC回避、サトノレイナスの日本ダービー挑戦で馬主関係者が沈黙を破るJRAの裏事情と運命を決める大人の事情!

●ソダシ不在のNHKマイルC

 今週は3歳マイル王者を決めるG1レース、NHKマイルCが行われる。昨年の朝日杯FS(G1)を勝利したグレナディアガーズが本命視されるが、もしあの馬がいればとファンが注目していた存在がある。それが桜花賞を制した白毛馬のソダシだ。

 2歳時にはこのコースで行われた重賞のアルテミスS(G3)を快勝し、マイルは3戦3勝。現役時代にNHKマイルCを勝利した父クロフネと母の父キングカメハメハの血統からも、オークスの2400mより1600mのNHKマイルCがベストと考えるファンも多いようだ。しかし同馬は再来週に行われるオークスを目指す。その結果NHKマイルCは混戦模様と言われているが、その背景には意外な事情があったという。今回ある関係者が沈黙を破り、その裏事情を教えてくれた。

●運命を決める大人の事情

「もしサトノレイナスが桜花賞を勝ちソダシが敗退した場合、サトノレイナスは牝馬三冠を目指してオークス、ソダシはオークスを使わずNHKマイルCに出走というプランもあったと聞きます。しかし結果はソダシの勝利でサトノレイナスは2着。牝馬三冠を目指すソダシはオークスへ。そしてサトノレイナスは、もともと距離が延びていいタイプ。オークスならソダシを逆転できる可能性はかなりのものでした。しかし様々な大人の事情が重なり合った結果、日本ダービーを目指すことになったのです」

●NHKマイルCを知り尽くす馬主関係者

 以上の話からも、あの桜花賞はソダシとサトノレイナスの運命を変えたレースでもあったということになる。次にこの2頭が相まみえるのは10月の秋華賞(G1)か。いずれにせよ、別の路線を歩むことになったことで、新たなドラマが始まったといえる。

 NHKマイルCは1996年に創設されて以来、常に波乱続きのレースだった。2007年には18頭立て17番人気のピンクカメオが勝利し、3着は18番人気ムラマサノヨートーという大波乱。昨年も9番人気ラウダシオンが勝利し、現在1番人気は4連敗と勝てていない。今年のNHKマイルCも一筋縄ではいかないレースだ。

 そんな中、馬主情報を専門的に扱うトップシークレットが、このNHKマイルCでなんと1点的中を予告しているという話を聞いた。馬主関係者といえば、前述のソダシとサトノレイナスに関する裏情報など、競馬に関するあらゆる情報を知り尽くす存在。そんな大物が1点的中を宣言するのだから、それだけの情報を掴んでいるといって間違いあるまい。そこで読者の皆様へその真相を届けるべく、トップシークレットに馬主情報と1点勝負について話を聞いた。

●明らかになる馬主関係者の実力

――競馬で1点的中は現実的に可能なのですか?

担当者 100%的中できるとは言いません。しかし様々な情報を精査することで、その可能性を高める方法は存在します。特に重要なのは、競馬において唯一馬券が購入できる関係者、つまり馬主の情報です。競馬界において馬主は、電話一本で関係者から現場の情報を集めることができ、所有馬の陣営に指示を出すことや、勝負度合いを知ることが可能です。これらの状況が揃うことで、馬主関係者は高額投資の1点勝負を実現しているのです。

――トップシークレットさんは、そんな馬主情報を把握しているのですか?

担当者 我々と馬主関係者の関係の詳細はお答えできませんが、実際に馬主関係者が勝負する1点情報を把握しているのが、我々であると言っても差し支えありません。

――その1点情報はマスコミの予想とは違うのですか?

担当者 先ほども申し上げたように、馬主は多方面に影響を持ちます。そして競馬界というピラミッドにおいて、その頂点に君臨しています。頂点が知る情報と、それ以外の情報には大きな差があることは言うまでもありません。自信を持って言えます。馬主の1点勝負情報に便乗する方が、何倍も当たって儲かるはずだと。

――今週のNHKマイルCはその1点勝負が決定し、しかも無料公開を実施すると伺いました。

担当者 その通りです。すでに情報収集と仕込みは完璧です。当日は実際に馬主関係者が勝負する1点勝負とまったく同じものを、ファンの皆様へ提供いたします。

――かなり期待できそうですね。

担当者 この春も重賞レースの阪神牝馬S(G2)で1点的中を成功させるなど、上々の成績です。このNHKマイルCも手応えは十分です

――ありがとうございました。週末の勝負を楽しみにしています。

 誰もが憧れる競馬の1点的中。そんな夢の体験を、なんと競馬の最高峰であるG1レースで味わうことができるかもしれない。今週行われるNHKマイルCはかなりの混戦模様と言われているが、トップシークレットが特別に無料で提供する馬主関係者の1点勝負情報であれば、何も心配はいらないだろう。
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※本稿はPR記事です。

ANA、CAの私的なSNS投稿を監視…管理職3人が密室で5時間説教、同期と食事だけで

 前回の第8回連載で、全日本空輸(ANA)内部におけるCA(客室乗務員)のSNS利用に対する異常な監視体制について報じたところ、同社現役CAから被害報告が相次いだ。以下は、その報告をもとにしたANAの「思想統制」の実態である。なお、情報提供者の特定を避けるために複数の証言を織り交ぜて記述したが、すべて実際に起こった事実から構成されている。

休日に突然、管理職のCAから呼び出しの電話

「明日、会社に来てもらえますか?」――。緊急事態宣言中、国際線が壊滅状態となり便数が激減し手持ち無沙汰にしていた20代若手CAのAさんは、週末に突然かかってきた管理職CAからの電話に驚いた。「ご用件は何でしょうか?」と問い返すと「今は言えません。明日話しますから、とにかく来てください」の一点張り。翌日は休日で社外の友人と予定のあったAさんがその旨を伝えると、管理職は「会社からの指示です。予定は変更して会社に来てください」とA子さんのプライベートをまったく尊重せず、強引に出社するよう指示した。「誰に見られても恥ずかしくない格好で来てくださいね」。脅し文句のような管理職の一言に恐怖を感じながらも、翌日、指示通りに出社したAさんを密室で待っていたのは3人の40~50代の管理職だった。

LINEの1日で消える設定の身内の投稿が会社側に漏洩

 まったく身に覚えのないAさんに対し、管理職の1人はこう質問した。「あなたはコロナ禍にもかかわらず、近所の喫茶店で同期の4人と会食していましたね」。これ自体は事実である。宣言中で3人以上での会食はよくないとは思いつつも、同期とはお互いに会話の際もマスクを付けて会話するなど感染リスク回避に留意しており、日中でもあったので問題ないと考えてのことであった。

 それにしても、なぜプライベートな会食について会社が把握しているのか。「LINEに5人で写ってる写真を投稿してたでしょ? 知ってるのよ」。別の管理職が追い詰めるようにAさんに質問する。これも事実だが、そもそも一般には非公開で24時間で消えるストーリーという機能を使ったものであり、あくまで身内でのやりとりである。入社時にSNSの利用についての「確認書」(本連載第1回を参照)にサインし、使用についての研修も受けたが、プライベートなSNS利用まで干渉される覚えはないと不満を覚えた。それにしても、なぜこの件を会社は知っているのだろうか。「投稿を見かけたお客様から情報提供があったからです」。そんな暇な人が本当にいるのか大いに疑わしかったが、有無を言わせぬ雰囲気にAさんは言葉を飲み込むしかなかった。2人の管理職とAさんのやりとりを淡々とパソコンでメモを打つ、もう一人の管理職のキーボードの音だけが密室に響いていた。

1日おきに一人ずつ呼び出し、5時間も密室で「お説教」、無関係なSNSもチェック

 ヒアリングという名の「お説教」は5時間も続いた。

「なぜわざわざ投稿したのか?」

「集まっていることをアピールしたかったのか?」

「その時、どんな気持ちだったのか?」

 何気なく日常の一コマを投稿しただけなのに、まるで犯罪行為のように問い詰められた挙句、スマホを取り上げられ、今回の件とはまったく無関係な過去のやり取りまでさかのぼって調べられた。本来なら悪いことをしてないはずなのに、密室ということもあり、自分が悪いかのように思わされるのが辛い。最後には「真面目に自粛している人を侮辱している」と罵られた。

 その日はこれで解放されたが、すっかりあたりは暗くなっていた。スマホをチェックすると、今回会食した同期からAさんにLINEでメッセージが届いていた。「管理職から明日呼び出されたんだけど、何なの?」「え! 私も明後日呼び出されたんだけど」――。なんと、1日ずらして5人全員が会社に呼び出されていたのだ。

 Aさんが「お説教」された同期に詳細を聞いたところ、一人ひとり呼び出されて同じような質問を5、6時間されたところまでは同じだが、人によっては、今回とは関係のないLINEの投稿やフェイスブック、インスタグラムといった他のSNSまでチェックされ、管理職から「不適切だ」と判断された書き込みは写メを取られ、音読させられたり、それを投稿した際の気分や反省を述べさせられたりしたという。

 Aさんは当初はまったく信じられなかったが、その「不適切な部分」をエクセルにまとめさせられ、反省コメントを考えさせられた同期もいたというのだから、なおさらだ。「他にも同じようなSNS投稿をしている人を知っていたら教えなさい」と密告も迫られた。

 仕事への愚痴の書き込みが見つかった同期は、「なぜ愚痴をつぶやいたのか」「愚痴るならCAに向いてない」「CAは向いてないから辞めなさい」と退職まで迫られたという。Aさん以外は「お説教」の最後に「今日のことは絶対に他言しないでね」と約束させられた。

処分言い渡し当日に黒スーツで出社強制という見せしめ

 その後、Aさんたちは始末書を作成させられた。いつ正式に処分が下るのか教えてもらえず、家で待機するように言われ、呼び出されるときはいつも前日に電話かメールで知らされるのがストレスだ。本来フライトがあった日もフライトをさせてもらえず、書いては管理職が添削、書いては添削とまるで「思想統制」としかいいようがない時間を強要され、結局5人とも同じような文章を提出した。

 この間の出社は、周囲のCAがピンクやブルーの制服を着て業務に励むなか、ビジネスカジュアルを義務付けられ、同僚の前で晒されるという扱いを受けた。そして、「お説教」で呼び出されてから8日目になり、「明日は処分当日だから出社して」と管理職。「⾒せしめ」として、同僚たちがいる前で報告書を清書させられるという極めつけの「お仕置き」をされ、正式な処分が下されて通常の業務に戻ることができた。処分当日に、⿊いスーツで出社することを強制されたCAもいるという。なお、「お仕置き」中の出社で勤務扱いにはならない日もあった。

管理職CAはSNSを理解できず「会社への反逆行為」と認識

 いかがだろうか。「ナショナルフラッグキャリア」と呼ばれ、日本を代表する企業の一つであるANAのなかで行われたこととは、とてもではないが信じられないだろう。しかし、前回の連載記事を配信してから、筆者のツイッターに、情報提供していることはお互いに知らないであろう複数の現役CAから、これまでに書いたような「お仕置き」についての生々しいDMが届いたのだから、事実と考えざるを得ない。

 細部に違いはあるものの、

(1)管理職から突然、電話があり、要件を説明されずに呼び出される

(2)密室で2人以上の管理職から尋問のようにSNS投稿について数時間にわたり詰められる

(3)その際、処分案件と無関係なSNSまで検閲されチェックされる

(4)他のCAについても密告するよう迫られる

(5)今回の「お説教」はパワハラではないと最後に確認させ、場合によっては始末書にその旨を記述させる

(6)処分がいつ下るのかを明示せず、突然呼び出すことでストレスをかける

などの点は共通している。

 今回の一連の「お仕置き」の重要な点は、彼女たちのSNS投稿はANAのブランドを棄損するような内容の書き込みはしていない上、身内にしか見れないような非公開設定をしていたということである。それを会社側は前回の連載でご紹介した、「不適切な」SNS投稿の密告窓口である「SNSオフィサー」へのタレコミを利用して把握し、投稿したCAを尋問するという人権無視の所業を行っているのだから、時代錯誤も甚だしい。

 情報提供してくれた現役CAの一人は「管理職の40~50代の世代には、SNSが何気なく投稿するもので理由など特にないということが理解できない」と世代間の認識のズレを指摘する。ただ、ANAの管理職CAはSNS投稿すべてを「会社に対する反逆行為」ととらえているようで、異常でしかない。それに、部下に「他言するな」「パワハラではない」などと確認させる時点で、自分がパワハラをしていると自覚がある証拠である。

「あいつも密告して同じ目に遭えばいい」と思う自分が怖い

 前回と今回でANAのSNSに対する異常なまでの監視体制について書いてきたが、もっとも深刻なのは、出世や憂さ晴らしのために同僚を会社に売るという「密告文化」が根付いてしまっていることである。先の情報提供者のCAはこう話す。

「今回は私たちが密告されて被害に遭ったわけですけど、同期同士での会食なんて、外出自粛の今なら誰でもやっていることだし、SNSに投稿している人だっていくらでもいるはずです。なんで私たちだけ、ここまで酷い目に遭って晒しものにされないといけないのか、悔しい。だから、同期や同僚の投稿が目に入ってくるたびに、『あれもこれも違反じゃん。密告して同じ目に遭わせてやればいい』と考える自分がいるんです。でも、はっと我に返ると、これは本当に恐ろしくてぞっとします。私たちを通報したCAもそういうネガティブな思いに駆られて密告したのかもしれません」

 ANAには経営側に現場の声を反映させられるような労働組合は残念ながら存在しない。筆者の前回記事を読んで初めて同様の被害に遭った同僚がいたことを知ったCAもいたくらいで、身内でのやりとりすら警戒しなければならない。そのため、仮に今回ご紹介したような「お仕置き」の被害に遭った場合でも、親しい同期などに愚痴をこぼすことはできても、組織の問題として立ち向かうことは限りなく難しい。

 また、「お仕置き」をした管理職CAにしても、お気の毒である。自分より20歳ほども年下の若手をいびることが「仕事」なのだから、もはやまともな社会人とはいえない。筆者は下請けいじめをしてきた大手メーカーの社員を取材したことがあるが、死んだ魚のような眼をしていた。相手を人間として見ないようにしなければ、続けられないのだという。その管理職CAも、もしかしたら同じ眼をしているのかもしれない。

 筆者はANAのSNS監視体制は立派な「表現の自由」の侵害であり、ハラスメントの最たるものだと考える。即刻、廃止すべきではないだろうか。

(文=松岡久蔵/ジャーナリスト)

●松岡 久蔵(まつおか きゅうぞう)

Kyuzo Matsuoka

ジャーナリスト

マスコミの経営問題や雇用、農林水産業など幅広い分野をカバー。特技は相撲の猫じゃらし。現代ビジネスや文春オンライン、東洋経済オンラインなどにも寄稿している。ツイッターアカウントは@kyuzo_matsuoka

ホームページはhttp://kyuzo-matsuoka.com/

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日本郵政、6200億円で買収の海外企業の実質価値ゼロに…西室元社長の独断経営の負債

 日本郵政と子会社の日本郵便は傘下のオーストラリアの国際物流会社、トール・ホールディングスの主力事業の1つを豪ファンドに売却する。売却額は約7億円。トールへの債務保証を実質的に肩代わりすることに伴う減損損失などを含めて、日本郵政は2021年3月期連結決算に674億円の特別損失を計上する。現地の投資ファンド、アレグロに、豪州とニュージーランドでの宅配や貨物輸送事業を売却する。審査当局の手続きを経て6月末に売却を完了する見込みだ。

 日本郵政は野村證券とJPモルガン証券を助言役に選び、20年11月から事業の売却先を探していた。国際航空貨物などの混載事業、倉庫保管など企業の国際物流の受託部門は保有を続ける。日本郵政の西室泰三社長(当時)が上場に際して株価テコ入れのためにトールの買収を独断で決めた多大なツケは、まだ残っている。

西室氏の負の遺産

 日本郵政グループ3社の同時上場は政府主導の案件だった。3社同時上場を強行したのは、株式の売却益をできるだけ多くしたいという政府の意向が強く働いた。親会社、日本郵政の上場だけでは東日本大震災の復興財源を確保できないという懐事情があった。

 日本郵政グループの上場のために13年6月、元東芝会長の西室氏が日本郵政社長に就任した。2015年11月4日、日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険が東京証券取引所に同時上場した。元教師など堅実な個人投資家をターゲットにし、株式を売り込んだ。西室社長ら経営陣は、上場直前の9月下旬から10月上旬にかけて欧米に出張した。海外の機関投資家に経営戦略を説明し、日本郵政グループに投資してもらうためだった。

 機関投資家は、高い株価上昇が期待できる新規上場にしか興味を示さない。「日本郵政は成長性に乏しい」と厳しい評価を下した。持ち株会社の日本郵政と、その完全子会社の金融2社が同時上場を目指す“親子上場”に、欧米の機関投資家は拒否反応をみせた。利益相反を防ぐという観点から親子上場は歓迎されない。

 海外の機関投資家の買いが期待できないことから、「割安、高配当」を前面に押し出し、国内の個人投資家に買ってもらう方針に転換した。郵便事業でも成長性があるところを見せるため、上場半年前の15年2月、日本郵政は子会社の日本郵便を通じてトールを6200億円で買収することを決定した。トールは100件以上のM&A(合併・買収)を繰り返してきた、継ぎはぎだらけの組織だった。M&Aのプロなら誰も手を出さない。焦っていた西室氏はこの案件にのめり込み、数人の幹部で買収を決断した。買収当初から「高値づかみ」といわれた。買収額は買収公表直前の株価の1.5倍だったが、日本郵政の取締役会で正式に一度も議論しないまま買収を承認していた。

「グローバルに生きていく第一歩が始まった」。トール買収発表の記者会見で、西室氏は高々と宣言したが、日本郵便に国際事業をハンドリングできる人材もノウハウもなかった。上場に向けて厚化粧をしただけだった。

 将来性が見込めないまま6200億円という巨額を投じてトール買収を断行したため、西室氏の「負の遺産」といわれてきた。日本郵便は20年かけてトールののれん代を償却していく方針だったが、のれん代は16年末時点で3860億円に上った。トールは豪州経済の減速もあって業績が悪化し、資産価値を切り下げる減損処理に追い込まれた。

 トールの買収からわずか2年後の17年3月期に4000億円超の減損処理を余儀なくされた。当初、3200億円の連結純損益と予想していたが、減損処理によって289億円の最終赤字。07年10月の民営化以来、初の赤字に転落した。日本郵政は当時、「マイナスのレガシー(遺産)は一掃できる」と強弁していた。しかし、ここにきて、海外関連の損失を吐き出すことで、長期にわたる業績面の重荷を取り除くことにカジを切った。

 西室氏の出身母体である東芝は粉飾決算問題に続き、米原発子会社ウエスチングハウスの巨額減損で解体の危機に瀕した。東芝本社ビル38階の役員フロアには社長、会長の執務室に加え、西室相談役の個室があった。西室氏は土光敏夫氏が使っていた部屋に陣取り、東芝の首脳人事を事実上取り仕切り、“スーパートップ”と呼ばれていた。

求められる、巨額減損処理の経緯の検証

 日本郵便の国際物流事業は20年3月期に86億円の営業赤字となった。赤字の主因となった部門を今回売却したのは“止血”のための損切りにすぎない。トールの赤字事業売却で会見した日本郵便の衣川和秀社長は「大きな問題はこれで終わった」と説明したが、経営陣の責任については「一生懸命対処してきた」と精神論を述べただけ。結果責任についての言及はなかった。

 トールの事業のうち倉庫事業を含むアジア圏向け物流は残る。日系企業が多く進出するアジアでの連携を目指すわけだが、今後の事業展開について衣川社長は「正直、社内で十分な議論ができていない」と語るのみだ。

 売却後のトール株の簿価は約1000億円。抱える負債も約2000億円ある。6200億円を投じたトール株式の実質的な価値はゼロとなった。日本郵政は政府出資がいまも約6割残る特殊法人だが、2度の巨額減損処理に至る経緯を、きちんと自ら検証したとはいいがたい。

 国内市場が人口減で先細るなか、収益向上のためには具体的な国際戦略の構築が欠かせない。トールの国際部門を残した今回の決断の責任は、日本郵政の増田寛也社長らが負うことになる。

(文=編集部)

 

古文・漢文“不要論”めぐり議論沸騰…問われる、中学・高校で必修にする意味と必要性

 中学・高校で学ぶ「古文漢文」が必修科目として不要だとする意見と、それに対する反対意見がネット上で盛んに議論されている。発端となったのは2月19日に投稿された、ひろゆき氏の以下のツイートだ。

「古文・漢文は、センター試験以降、全く使わない人が多数なので、『お金の貯め方』『生活保護、失業保険等の社会保障の取り方』『宗教』『PCスキル』の教育と入れ替えたほうが良い派です。古文漢文はやりたい人が学問としてやればいいだけで必須にする必要ないかと」

 これに対して賛否両論が巻き起こると、2月26日にはインターネットテレビ「ABEMA」の報道番組『ABEMA Prime』にて、事の発端となったひろゆき氏や有名予備校講師の吉野敬介氏を招いて議論を繰り広げた。IT系企業の役員は言う。

「アメリカのGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)、中国のBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)などが台頭するなか、世界において日本企業のステータスは低下している。その大きな要因は、日本人の英語力とITスキルの低さです。そもそも日本人は、国際的な公用語である英語を母国語としていないという時点で、ビジネスにおいては欧米人に対して大きなハンディキャップがあり、さらにインドや韓国をはじめアジアの国と比較しても英語力の低さは指摘されています。また、以前からインドや韓国など、小中学校の段階からIT教育に力が入れている国も多いなか、その面でも日本は遅れている。

 こうした状況のなかで、将来なんの役にも立たない古文や漢文を中学・高校で必修科目にして、学生の時間を奪ってしまうことに、果たしてどれだけの意味があるのか。個人的には疑問です。ほかに時間と労力を割くべきことは、山のようにあるような気がします」

 では、実際に古文・漢文という教科を学校で学習することには、どういった役割があり、力を養うのか。『独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』(ダイヤモンド社)の著者で博覧強記の読書家・読書猿氏に伺った。

古文・漢文を学ぶことで得られる、ある“体験”とは

「前提として、どんな分野でも学問を本当に自分のものにしようと思ったら、各自でやりこまないと、身につくとはいえません。学校教育が提供しているのはそのためのきっかけであり“体験”です。古典・漢文の場合でいうと『テキストを普通に読んでも理解できない』という体験ですね。これが身に染みているかいないかで、その後の人生が劇的に変わると思っています」(読書猿氏)

 どういった点で人生が劇的に変わるというのだろうか。

「今の世の中には、わかりやすいものが幅を利かせていますよね。そのせいで、みなさんは、文章というものは基本的に読んだら理解できるものなんだと無自覚レベルで信じています。でもその「信仰」は、理解できない文章を排除することで成り立ってるんです。

 しかし、そうやってわからないものを排除していくと、その人が出合う文献や知識はどんどん限られて貧しくなり、当然騙されやすくもなります。読めないものに出会う体験はそれを防ぐ、という意味で人生が変わってくるということなんです」(読書猿氏)

 自分のなかに取り入れる知識や見聞を増やすためにも“わからない”を体験し、学習のための学習をしておくことが大切だということか。

「言葉の意味がわからないという点では、英語を学習することも同じ役割を果たすんですが、古文漢文は現代の日本語の底に埋まっている言葉なので、ある種“勘違い”で読解できるんです。例えば『おかし』という言葉を『面白おかしい』という意味なのかな?と勘違いができる。未知の言語だとただ分からないだけなんですが、古文・漢文は推測した上で間違えることができるんです。

 実際にどこまで古文・漢文のテキストを理解できるようになるかはともかく、テキストを誤解する経験、そして語彙や文法といった知識を使って誤解を抜け出す経験がとても重要だと思います」(読書猿氏)

 英語は現代にも生きている言語で正解があるものだから、古文・漢文といった過去の文献を読み解こうとすることは、確かに英語を読み解く行為とは質が異なるだろう。

古文・漢文の代わりに学ぶべき教科はある?

 では、古文・漢文の代わりに実用的な知識、例えば「生活保護、失業保険等の社会保障の取り方」「ITスキル」などを教える教科にしたほうがいいという意見もあるが、それについてはいかがだろうか。

「知っておいた方がいい実用的な知識というのはたくさんあるんです。ただ知識というのは更新するもので、時間がたつと陳腐化するんですよ。

 それに学校を卒業した後も学ぶべきことはたくさんありますよね。そのときに学校で学んでいないことをいかに学んでいけるかということが大切で、『魚を与えるのではなく、釣り方を教える』ということが学校の役目だといえます。

 本来、学校というのは生徒を独力で学べる人間にするところなんです。たかだか10代のうちに学んだことで、一生やっていけるなんて、そんな虫の良い話はない。それよりも本を読めるようになっておけば、あとは独学でさまざまなことを学んでいくことができる。この『本を読める』の中には、自分の誤読に気付き、自力で修正する能力も含んでいます。」(読書猿氏)

 学校は生徒たちに“学び方”を学ばせるために機能すべきだという意見は確かにもっともかもしれない。さて、その“学び方”を学ぶツールとして古文・漢文をどういうふうにして学べばいいといえるだろうか。

「国語が得意という人のなかには『勘で解ける』という人もいますが、それだと自分の勘が通用しない文章は読めません。自分が読めない文章に、足りない知識を補給し、一つ一つ推論を重ねて理解できるようになることが大切です。文法というルールを学んで、語彙を覚えて、それらの使い方をマスターして、ロジックを使って考え、読解していく。こうした読み方が身につけば、知識の更新に耐える、一生使える力になります。

 これまでの話の通り、私はこの議題に関してはかなり保守的な意見です。保守の第一原理は『わからないなら変えるな』だと思います。コンピュータ科学でいうところの『動いているプログラムを変更するな』というところでしょうか。

“書き言葉を読むことなんて誰でもできる”という勘違いは、“ちゃんとテキストを読めることがどれほどの力を持つものか”を想像できなくさせていると思います。その意味で、人文知を軽視することの背景にあるものです。繰り返しますが、そうした勘違いが生まれるのは、自分の読めるものしか読んだことがないからです。

 その勘違いを壊すことができたら、人間一人ひとりの知的視野に入る文献の範囲は、人類の知的遺産全体に広がります。このことは決して軽んじられるべきものでないと、私は思います」(読書猿氏)

古文漢文不要論」に対してはさまざまな立場から意見があるが、なかにはこうした意見もあるということは覚えておきたい。

(文=二階堂銀河/A4studio)

ドル箱路線の地下鉄大江戸線で最も“勝ち組”の駅は?タワマン建設ラッシュで人口3倍に

 今ではすっかり東京都民の大動脈となっている「都営地下鉄大江戸線」が2020年12月に開業20週年を迎えた。コロナ禍もあり大々的な催しは企画されなかったものの、記念ヘッドマークをつけた車両が運行するなど、ささやかな記念行事が行われた。

 大江戸線は1970年代から計画があったものの、都交通局の財政悪化などから一時は凍結。その後、まず91年12月10日に光が丘~練馬間が開通し、「都営12号線」として開業した。その路線を都庁前まで延伸し、さらに都内を環状で結ぶという構想で進められ、2000年12月12日に全線開業にこぎつける。

 開業時には路線名が公募され、「都庁線」や「東京環状線 ゆめもぐら」などが有力だったが、当時の石原慎太郎東京都知事の「(実際には6の字型の路線で)環状線ではない」という意見もあり、「大江戸線」となった。

 建設費だけでも1兆3574億円という莫大な予算を投入したため、採算が合うのか、との意見が多かったが、心配をよそに、大江戸線は開業からわずか3年で都営地下鉄全体の黒字化を支えるほどのドル箱路線に。今では1日平均乗車客数97万8206人(19年4月~20年3月)と、平均70万人前後の他の都営3線(浅草、新宿、三田線)を大きく引き離している。

 全国各地650以上の市町村を取材・散策し、鉄道と街の事情に詳しい、まち探訪家の鳴海侑氏はこう評価する。

「新宿副都心の中枢を通りつつ、六本木、汐留といった最先端エリアから両国、上野の下町までを一本で結んだ利便性は唯一無二の存在。ビジネスにも観光にも便利で、まさに大江戸線は東京という街の価値を底上げした地下鉄と言えるでしょう」(鳴海氏)

大江戸線で最も発達した駅は?

 折しも、東京は各所で大規模な再開発が行われており、20年前と比べて様変わりしてきている。そこで、開業当初と現在を比較して最も発達した大江戸線の駅を挙げてもらった。

「総合的に見て『勝どき駅』だと思います。大江戸線開業前の勝どき駅近郊は『晴海』と呼ばれ、だだっ広い工場や倉庫が多いエリアでした。交通網もバスかタクシーしかなく、殺風景な無人エリアという趣でした。しかし、この20年でタワーマンションが多く建設され、都心に近く、おしゃれで便利な住宅地として発展してきています」(同)

 かつて、晴海エリアには唯一といえる大規模施設「東京国際見本市会場」があり、東京モーターショーや東京オートサロン、コミックマーケットなどのイベントが開催されていたが、1996年に東京国際展示場(東京ビッグサイト)がオープンすると共に閉鎖。以降は人が寄りつかない地帯となっていたが、タワマンの建設ラッシュにより、都心に近いベッドタウンとして注目を集め始める。

 中央区の統計によると、勝どき地域の人口は2000年の大江戸線開業当初は9229人だったが、21年2月には2万7182人と、約20年で3倍に膨れ上がった。

 居住者だけではない。01年に完成した「トリトンスクエア」を皮切りに、IT・デジタル系企業なども勝どき駅周辺に拠点を構えるようになり、通勤人口も増加。1日の乗降客数は駅開業時は約3万2000人と予想されていたが、17年には約10万人に膨れ上がり、朝の通勤ラッシュ時にはホームから人があふれ出るほどになっている。

「当初は、ここまで乗降客が増えるとは思っていなかったはずです。対策として、勝どき駅は19年に新ホームを建設、20年6月には改札を新島橋方面に新設するなど、改善を図っています」(同)

 東京オリンピック開催時に選手村となり、その後にマンションとして分譲される予定の「晴海フラッグ」エリアも、最寄り駅は勝どきである。ただし、晴海フラッグから勝どき駅までは徒歩で20分以上かかり、次世代バスによる駅輸送がアナウンスされている。

「タワマン開発ラッシュは隣駅の月島にまで及んでいます。下町の雰囲気が濃厚だった『もんじゃストリート』も高層建築物に囲まれるようになってしまい、かつての風情がなくなってきています。月島も、勝どきに次ぐレベルで様相が変わった駅といえますね」(同)

 また、勝どきは周辺エリアも含めて地価が上昇しているが、コロナ禍を経て、その需要には変化が訪れそうだ。

「リモートワーク普及などの影響でオフィス街や繁華街に出かけることが少なくなり、地下鉄の需要そのものが2割くらい減ると思われます。勝どき駅は『都心へのアクセスのしやすさ』が売りでしたが、それが必要なくなってくると、沿線の人気や発展度にも変化があるかもしれません」(同)

 大江戸線には、現在は終点となっている光が丘駅からの延伸計画がある。光が丘から北西に伸ばし、大泉学園町、清瀬を経由して東所沢までをつなぐという構想だ。

「もし延伸計画が実現したら、今後はそのエリアが発展していくことは間違いないですね。大江戸線は都営なので、予算も厳しく、経営判断的にも建設にゴーサインは出しにくい面はあると思います。でも、建設するとなれば、JRや私鉄のように駅に隣接して大きな商業施設、構内に大きなショッピングセンターや有名チェーンの飲食店を誘致するのも、駅の魅力を高めるひとつの方法なので、大胆な開発をしてもらいたいですね」(同)

 これから、大江戸線が人々の生活にどう寄り添っていくのか。アフターコロナを見据えた今が正念場なのかもしれない。

(文=武馬怜子/清談社)

現役眼科医に聞くブルーライトカット眼鏡の“本当の有用性”…医療団体が抱く憂慮と危機感

 4月14日に、日本眼科学会や日本眼科医会などの6団体が連名で発表した「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」という声明が話題を呼んだことは、先日当サイトでも報じた通りだ。

●ZoffとJINSに「ブルーライトカットは無意味?」聞いてみた…日本眼科学会の声明で

「眼病予防や眼精疲労を軽減できるアイテム」としてここ数年、パソコン仕事の多いビジネスパーソンに人気だったブルーライトカット眼鏡。近年は、スマホやパッドを長時間視聴することも多い現代っ子向けに、「小児用」の販売もさかんであった。

 ところが6団体連名での今回の声明では、デジタル端末から生じるブルーライトについて、網膜に障害を生じることのないレベルであることや、ブルーライトに眼精疲労を軽減する効果がまったくないという研究結果があることを説明。さらに、小児にとってブルーライトカット眼鏡の装用は、近視を進行させるリスクが高まり、ブルーライトそのものの害よりも近視リスクのほうが大きくなってしまう可能性があると警鐘を鳴らし、波紋を広げることとなったわけである。

Zoffは「ブルーライトカット眼鏡を過度に着用をすることが問題ではないか」とコメント

 上記の本サイト記事では、ブルーライトカット眼鏡を扱っている大手眼鏡量販店Zoff、JINSの2社にこの声明に対しての見解を聞いた。回答では両社ともに、留保つきながらも、小児用を含めたブルーライトカット眼鏡の販売自体は継続する意向を明かした。

 特にZoffを運営する株式会社インターメスティックは、「小児にとって【編注:ブルーライトが含まれる】太陽光が心身の発育に欠かせないものであるという研究結果は弊社も承知しておりました」としつつも、「今回のブルーライトカット眼鏡に関する発表は、小児に対して必要以上の状況においてブルーライトカットを推奨することに対する意見と認識しております」と回答。あくまでも、過度に着用をすることが問題ではないかとの見解を示した(同社は、Zoff公式サイト内で同様の見解を掲載)。

 では、果たしてこうしたコメントにある通り、ブルーライトカット眼鏡は「過度に使用しさえしなければ有用性はある」といえるのだろうか。これについて、「以前よりブルーライトカット眼鏡の効果については疑問を持ってた」と異を唱えるのは、埼玉県内で開業する50代の眼科医だ。

「ブルーライトカット眼鏡は、羞明、いわゆるまぶしさを軽減する効果こそあると考えられますが、そもそも網膜への保護効果はほぼないのではないでしょうか。また、小児に対しては必要のないものだと考えています」

 この眼科医はブルーライトカット眼鏡についてこのように懐疑的な見方を示したが、実際、今回問題となっている「ブルーライト」の目への影響については、以前より医学界で多くの議論が交わされてきたのだという。

「スマートフォンが発するブルーライトが失明させることはない」との米学会による声明

 ブルーライトが及ぼす目への影響については、世界的に知られる英学術誌「ネイチャー」を出版するネイチャー・リサーチ社によって展開されているオンライン学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された岐阜薬科大学(岐阜県)の研究グループによる論文が知られている。

 2014年6月に同誌に掲載されたこの論文は、マウスの視細胞に青、白、緑の3色のLEDを用いて光を照射したところ、ブルーライトを含む青と白のLEDを照射した視細胞には障害が起き、ブルーライトが含まれない緑のLEDでは障害が見られなかったという内容。

 また同誌は2018年7月にも、目の網膜に存在するレチナール物質が、ブルーライトが長時間照射されることによって毒性変化を起こし、光受容細胞を攻撃してしまうというトレド大学(米国オハイオ州)の研究グループによる論文を掲載。

 こうしたなかで、目に対するブルーライトのネガティブな影響が世界的に取り沙汰されることとなった。

 しかし、後者の論文が発表された翌月の2018年8月には、米国眼科学会(American Academy of Ophthalmology)が「No, Blue Light From Your Smartphone Is Not Blinding You」(いいえ、スマートフォンが発するブルーライトが失明させることはない)との声明を公開。

 このなかでは、トレド大学による上記論文の著者のひとりに、この研究はデジタル端末が発したブルーライトによって失明することがあることを示すのかを尋ねたところ、「あり得ない」との回答を得たことを紹介。そもそも論文内で示された現象は人体を含む自然界ではまず起こらないとし、ブルーライトが及ぼす影響について過剰に反応すべきではないと結論づけてみせたのだ。

日本眼科学会など6団体が今回の声明を出すに至った背景にある憂慮と危機感

 こうした経緯を見ても、医学界の見解としては、「PCなどから発せられるブルーライトや自然界におけるそれが、人間の目に大きな悪影響を及ぼすとはいえない」というのが大勢のようだ。

「日本眼科学会など眼科系の医療団体が今回のように6団体共同でこうした一般向けの声明を出すなどというのは、かなりレアなことです。それだけ、小児へのブルーライトカット眼鏡装用を推奨する流れについて危惧していたということでしょう。ブルーライトカット眼鏡は小児に対してはほとんど効果のないものであり、むしろ小児の視力発育に悪影響を及ぼす可能性さえある。にもかかわらず、小児に対して有用だともいう科学的根拠のない誤った見解が広まるのを防止したいという強い意志のあらわれと考えてよいでしょうね」(前出の眼科開業医)

 冒頭で述べた6団体共同の声明にもある通り、PCなどデジタル端末の画面から出るブルーライトは、自然光に含まれるブルーライトよりもはるかに少量なのだという。網膜に障害を与えることはまずないというそうした微量のブルーライトを過剰に恐れ、その対策として、特に小児へはリスクとさえなりかねないブルーライトカット眼鏡の装用が眼鏡量販店のプロモーションによって日本で一般化していくことに対し、眼科医療にかかわる各団体が大きな憂慮と危機感を以前より抱いていた、ということのようだ。

ブルーライトカット眼鏡は、「ほぼ効果なし」と結論づけられた「近視抑制眼鏡」と同じ運命をたどるのか

 ちなみにこの眼科医によれば、眼科分野においては過去にも、今回のブルーライトカット眼鏡と同様、その効果について疑問のある商品が売り出されたことがあるという。

「以前、近視抑制効果があるという眼鏡が売り出されたことがありましたが、実際にはその効果は極めて限定的だということが医学的にはっきりし、結局は販売中止されていますね」(前出の眼科開業医)

 日本近視学会の公式サイトによれば、近視予防効果を期待された眼鏡として、「累進屈折力レンズ眼鏡」と「非球面レンズ」の 2種類を紹介。

 累進屈折力レンズ眼鏡とは一般的には老眼鏡として知られ、学童期の子どもにおいて近視を抑制する効果が認められはしたものの、その効果が極めて小さいために一般的には推奨されていないという。一方の非球面レンズを用いた眼鏡にいたっては、その効果を医学的に証明するような結果は得られなかったとされ、両眼鏡ともに近視抑制効果はほぼないと結論づけられているようだ。

 果たして、今回世間の注目を集めたブルーライトカット眼鏡は、この近視抑制眼鏡と同様いずれ消えゆく商品となるのか、あるいは一定の効果アリとして受容されていくのか。今後の行方を見守りたい。

(文=編集部)

インスタで“いいね”殺到のダイソー商品3選!便利アイテム「冷蔵庫収納トレー」に称賛の嵐

 日用品や雑貨など、数多くの商品を手頃な価格でゲットできる100円均一ショップ「ダイソー」。生活をより豊かにする“アイデアグッズ”も取り揃えているため、普段から足を運ぶ人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ネット上で話題を呼んだ“ダイソーのバズリアイテム3選”をピックアップしていきます。

自分に“もしものこと”があったときに役立つ!?

 まずは、ダイソーの公式インスタグラムで約2万「いいね!」がついた「もしもノート」(110円)を紹介。同商品は事故、災害、入院など“もしものとき”に備えて、大事なことを家族や知人に伝えることができるノートです。

「自分・お金・健康・ペット・お付き合い」の全5種類を販売しており、それぞれのテーマに合わせたノートが購入可能。たとえば「じぶんノート」には、「パソコンの処理や処分」「SNS」などに関する“お願いごと”を書き込んでいきます。

 使い方も非常に簡単で、「プロバイダとの契約を解除してください」「メールソフトのアドレス帳に登録した人たちに、私のことを知らせてください」といった項目にチェックマークを入れていくだけ。もちろん“他に書き留めておきたいこと”を自由に記入する欄もあるため、家族や友人に伝えておきたい情報のみ記載しておけば大丈夫ですよ。

 実際に購入した人からは、「ノートに情報を書いておくことで、私に何かあっても夫や両親を困らせないで済むと思う」「誰にも話していない内容を書き留めておきたいときに役立つ!」などの声が上がっていました。

冷蔵庫内の小物をスッキリ収納!

 冷蔵庫内の“デッドスペース”を有効活用できる「冷蔵庫収納トレー」(110円)&「AS冷蔵庫収納トレー」(220円)も、ダイソーのインスタグラムで約1.5万「いいね!」を獲得した人気アイテム。冷蔵庫の棚にトレーを取りつければすぐに使える便利商品で、ネット上では「チーズやミルクポーションなどの“小物”をスッキリ収納できた!」「設置方法も簡単だし、冷蔵庫内の無駄なスペースがなくなってうれしい」といった称賛コメントが相次いでいます。

 ちなみに「冷蔵庫収納トレー」は“クリップ型”ですが、「AS冷蔵庫収納トレー」は“引き出し型”なので、より中身を取り出しやすい仕様に。“滑り止め”の機能でトレーがしっかり固定される上に、ストッパーもついているため「勢いよくトレーを引きすぎて棚落ちしてしまった……」という事態も起きません。

 また“クリップ型”の「冷蔵庫収納トレー」は冷蔵庫だけでなく、ものによっては“机”に取りつけることも可能。メイク道具や文房具などの整理収納に役立つので、“机の上になるべく物を置きたくない”という人にもおすすめです。

親子で楽しめる“アート系アイテム”!

 最後に紹介するのは“おうち時間”を充実させるアイテム「マーブリング」(110円)。同商品を使えば、大人はもちろん、子どもでも簡単&手軽に“アート”を楽しめますよ。

 インスタグラムで約1.1万人が「いいね!」をした投稿には、商品の説明とともに“遊び方”も動画でアップ。まずは容器、紙(水面掃除用)、色紙、マーブリングインク(全5色)を用意したら、容器に水を注ぎましょう。

 続いて、水の上に紙(古新聞でもOK)をのせ、水面上のほこりを取り除きます。その後「マーブリング」に付属している「フロート紙」(1枚)を水の中に沈めて、浮き上がったタイミングでフロート紙の上にインク(お好みの色)を1滴ずつ落としてください。

“丸めて棒状にした紙”でフロート紙を横によけるか引き上げた後は、泡立たせずに優しく水面を動かせばOK。最後は色紙の端を持ち、空気が入らないよう水面につけるだけです。

 同商品の利用者からは、「色紙以外にも、いろいろな物に模様をつけられるので全然飽きない!」「遊び方もすごく簡単だから、親子で一緒にハマってる」などの声が続出。二度と同じ模様ができないのも、マーブリングの魅力かもしれません。

(文=編集部)

※商品の価格は記事作成時の実売価格です。

元ジャニーズJr.が語る“古巣愛”…「Snow Manは無限の可能性を秘めている」

 ここ数年、ジャニーズ事務所からの退所者が相次いでいる。そうした際、いわゆる“まとめブログ”において、その退所者のプロフィールを詳細に報じた記事を見かけたことのある読者は多いだろう。しかし最近、その動画版――つまりYouTuberが退所者について解説する動画を投稿すること――が増えているという。

 さらに驚くべきは、現在はYouTuberとして活動する元ジャニーズJr.(ジャニーズファン用語では「辞めジュ」と呼ぶ)が、そうした動画を投稿するケースも増えていること。つまり彼ら“辞めジュYouTuber”は、ジャニーズ事務所時代の“元先輩”について語る動画をせっせと投稿している、ということになるのである。

現役ホストの元ジャニーズJr.が、元キンプリ・岩橋玄樹のプレッシャーの大きさについて語る

 かつて関西ジャニーズJr.として活動し、ジャニーズWESTのバックダンサーなどを務めていた吉岡廉(22)は、退所直後に大阪のホストクラブに勤務していることが発覚して騒動になった。現在もホストとして働くかたわら、YouTuberとしてもさまざまな動画を投稿している。

「吉岡は4月3日に投稿した動画で、3月いっぱいで退所した元King & Prince・岩橋玄樹について言及。岩橋と特別親しかったわけではなかったものの、コンサートなどで一緒にバックダンサーを務めたことがあったようです。岩橋がパニック障害のために長期休養していたことにも触れ、アイドルとしてステージに立つことのプレッシャーがどれほど大きいかを説明するなど、元Jr.だからこそ話せるエピソードを明かしており、ファンからは『病気を理解してくれてて嬉しい』『れんれんの言葉聞いて励まされました』と好意的なコメントが寄せられていました」(芸能ライター)

 さらに吉岡は、「コンサート中にファンサービスをもらえる方法」など、ジャニーズファンに向けた動画もたびたび投稿。そうした動画で彼は、コンサートで好きなメンバーからファンサービスをもらいやすくするためのコツとして「『投げキッスして』『ハートマーク作って』といったシンプルで簡単にできるファンサービスを書いたカンペ(してほしいファンサービスの内容や伝えたいメッセージを書いて、好きなメンバーにアピールするためのうちわ)を出すこと」と説明し、「『このままホテルいこう』『抱いて』といったカンペを見せてくるファンには、ズボンを脱ぐジェスチャーでファンサービスをしていた」と、関西ジャニーズJr.ならではのノリの良さで対応していたとも明かしていた。

 また、ジャニーズ好きのホストでYouTuberの“べりたん”とのコラボ動画「ジャニオタに人生の黒歴史を元ジャニーズJr.と聞いてみたらヤバすぎたwwww」では、Sexy Zoneのコンサート開催日に、会場である大阪城ホールに出向き、現地に集まるジャニーズファンに、これまでの人生における黒歴史についてインタビューするという体当たり企画を敢行。男女トラブルにまつわる黒歴史を明かした2人組のファンに対して、「せめて気持ちよかったら(相手男性を)許したん?」「同じ竿を舐めたと?」といった下ネタを連発するなど、ジャニーズJr.時代には絶対に許されなかったであろうトークを展開していた。

 さらには、元関西ジャニーズJr.の毛利柊和や守屋周斗とのコラボ動画も公開していることから、ネットでは「今もジャニーズJr.同士で交流してるのはうれしい」と喜んでいるファンもいるようだ。

「Snow Manのパフォーマンスの幅が広すぎて無限の可能性を秘めている」と語る元ジャニーズJr.のYouTuber

 吉本興業所属のお笑いコンビ・東京シャンデリアのハラちゃんこと原浩大(27)も、かつてジャニーズJr.として活躍していた時期がある。ハラちゃんは、同じく吉本に所属しているジャニーズ好き芸人とともに、YouTubeで「ウチらジャニーズの為に集まってるけど、観てみる?」略して「ウチみてChannel」を運営。ジャニーズタレントが出演しているドラマや映画のほか、ジャニーズグループのコンサートや舞台のチケットの当確発表時の様子など、ジャニーズ関連の話題を幅広く取り上げており、元TOKIO・長瀬智也や元Hey!Say!JUMP・岡本圭人など、退所や脱退したメンバーにまつわる動画も公開している。

「現役時代には明かされなかったジャニーズJr.ならではの裏話が聞けることもあって、“辞めジュYouTuber”はジャニーズファンの間でも話題に。なかでも最近注目度上昇中なのが、3月11日に動画投稿をスタートさせたばかりの『らこ助チャンネル』です。このチャンネルでは、元関西ジャニーズJr.のプロダンサー“らこ助”が、Travis JapanなどのジャニーズJr.ユニットやSnow Manといったデビュー組のダンス動画を分析しているのですが、解説内容やメンバーを表現する時の言葉選びが“ファンに刺さる”として、大いにウケています。

 らこ助は特にSnow Manのパフォーマンスを絶賛しており、動画では『一度YouTubeチャンネルで取り上げたSnow Manの動画は82万回くらい見てる』『Snow Manのパフォーマンスの幅が広すぎて無限の可能性を秘めていると感じる』『ダンスのレベルがアイドルじゃない』とガチオタぶりを隠すことなく披露。そんならこ助は、Snow Manファンの間で『同じ目線で楽しんでくれてる』『ファンの気持ちを代弁してくれる』と評判のようです。

 これまでの“辞めジュYouTuber”といえば、ジャニーズJr.時代の話や、著名な先輩ジャニーズの話をするというのが鉄板ネタでしたが、らこ助の場合はそのような動画が少ないのも特徴。しかも自身の名前を明かしておらず、身バレ防止のためかマスクやカラーコンタクトをつけているため、ジャニーズJr.時代のファンに動画を見てもらおうという狙いがあるわけでもないようです。純粋に動画の企画力と持ち前のトーク力のみで注目を集めている、新しいタイプの“辞めジュYouTuber”といえるかもしれませんね」(前出・芸能ライター)

 辞めジュのYouTubeチャンネルは、チャンネル登録者数や動画の再生回数といった部分では、元NEWS・手越祐也、元KAT-TUN・赤西仁、元関ジャニ∞・錦戸亮などデビュー組のYouTuberには到底かなわない。しかし、マイナーなポジションだからこそ、自由度の高い企画やコアなエピソードが楽しめるという魅力もあり、ジャニーズJr.時代からのファンにとっては、願ってもない貴重なコンテンツなのだろう。

(文=田口るい)

菅首相が日本会議系改憲集会で自らのコロナ対応失敗を「緊急事態条項」にスリカエる詐欺的メッセージ! 国民投票法も強行採決へ

 盗っ人猛々しいとのはこのことだ。新型コロナの感染拡大が止まらないなか、菅義偉首相は憲法記念日である本日、日本会議が主体となった団体が開催する改憲集会「公開憲法フォーラム」にビデオメッセージを寄せ、そこで「新型コロナへの対応を受けて、緊急事態への備えに対する関心が高まってい...

パチンコ「ド派手な仕様」で瞬く間にファンの心を掴んだヒット作!【レトロパチンコ実戦『レッドライオン』編】

 今回のレトロパチンコ実戦は、ハネモノ西陣レッドライオン

 このレッドライオンですが実に30数年ぶりの再会です。1985年に登場した機械という事で、私がパチンコを始めた頃にはほとんどのホールでは撤去が進んでいたようで。

 出張で行った何処かの田舎町の小さなホールで見かけて、たったの1度だけ遊技した記憶があります。それ以来2度目です。

 私が打っていた西陣のハネモノと言えば『魔界組』、『ミスターフォール』、『ザ・拳法』、『ニュー金棒くん』、『パチンコ大賞』などでしょうか。もう何機種かあると思うのですが本当に思い出せません。

 執筆しながら気づいたのですが上記機種は全てが『人型』系役物です。もしかしたら西陣はこういった『人型』系の役物を使ったハネモノが得意だったのかも知れません。

 とにかくこの時代の『三共』、『平和』、『西陣』の3大メーカー(当時)のハネモノの面白さは群を抜いていたと思います。

 レッドライオンはテイスト的には限りなくゼロタイガーに近いのですが、役物がゼロ戦ではなくヘリコプターになっています。米軍の攻撃型ヘリコプターとして有名な『アパッチ』のような、と言えば分かりやすいでしょうか。

 ゼロタイガーのゼロ戦役物は非常にシンプルでしたが、レッドライオンのヘリは赤く光り、可動し、吠え、爆撃音まで鳴るという当時としてはド派手な仕様で瞬く間にファンの心を掴みました。

 その販売台数は20万台OVERで、ハネモノとしては西陣最高のヒット機となったようです。その西陣レッドライオンと時を超えて相まみえる事ができただけでも感無量ですね。それに加え保存状態も良く、遊技も可能だと言うのですから驚きです。

 後継機種も何機種かリリースされていますが、2004年の『CRレッドライオンS』を最後に止まっているようです。

 2008年にはパチスロ『レッドライオンA1』がリリースされていますが販売台数は非常に少なかったようで、実際に設置されているのは見た事がなかったような気がします。

 ちなみにレッドライオンは当時の規則改正後の機種だったため、1ラウンド内の入賞個数が10カウントまでなのですが、球が1個入賞するごとにランチャー役物のミサイル穴が1つずつ点灯するというアイディアも新しい試みで面白かったように思えます。

 それとやはり効果音が凄く良いですね、まるでシューティングゲームでもプレイしているかのような感覚に陥ります。

 是非ハネモノの後継機種を待ち望みたいところですが、実現は難しいのかも知れません。なので今日のところは、元祖レッドライオンを打つ事でノスタルジーに浸りたいと思います。

(文=電撃しらっち)

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