映画レビュー「逃げた女」

夫の出張中にガミは3人の女友だちと再会。「愛する人とはいつも一緒にいるべき」という確信がぐらついていく。

投稿 映画レビュー「逃げた女」映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

パチンコ新台『牙狼』に続く「継続率95%」の衝撃作がまもなく! 他メーカーから“鞍替え”で仕上りにも期待?

 今月も話題の最新機種が続々と登場しているパチンコ分野。その中でも特に熱視線を浴びているのが、サンセイR&Dのシリーズ最新作『P牙狼 月虹ノ旅人』である。

 MAX機時代に鮮烈なデビューを果たした『CR牙狼XX』。そのDNAを色濃く継承した本機は、大当り確率1/319.68の1種2種混合機となっている。

 右打ち中は、初代と同じく大当り時の振り分けで継続抽選が行われる「ラウンドバトル」を採用しており、その継続率は約81%。仮にバトルで負けても、必ず1500発(10R)が獲得できるという驚異的な右打ち性能を実現しているのだ。

 無駄のないラウンドバトル、右打ち時の出玉がすべて1500発、どちらも初代を彷彿とさせる性能ということで、デビュー初日から「一撃30連オーバー」「終日7万発」といった爆裂報告が相次いでいる本機。「全超越」「新時代幕開け」という今作のキャッチコピーにふさわしい活躍ぶりといえるだろう。

「規則改正後にリリースされた『牙狼 冴島鋼牙』『真・牙狼』の2機種は、これまでのシリーズ機のような高稼働を見せることができず、短命で終わってしまった印象が強い。ですが、そのイメージは『牙狼 月虹ノ旅人』で払拭してくれそうですよ。

ヘソの通常大当りが3R(450発)+時短なしという“一か八か”のスペックは、プレイヤーによって好みが大きく分かれそうですが、初代を打っていた往年の世代からすれば、まさに原点回帰のスペック。懐かしさで打ちたくなること間違いなしでしょう。

また、昨今の機種は出玉性能を“右に全振り”したスペックが多く、そういったマシンは若者にも大人気。老若男女問わず、一撃出玉を求める客層から高い支持が得られる今年一番の注目機種となりそうです」(パチンコライター)

 一部のファンからは「今年の覇権台」「2021年の№1マシン」など、早くも絶賛の声があがっている『牙狼 月虹ノ旅人』。その期待に応えられるのか気になるところだが、そんな『牙狼』をリリースした同社といえば、新たな注目機種を投入予定だ。

「女子プロレスを題材にしたタイアップ機『P世界でいちばん強くなりたい!』ですね。先日、本機の最新PVが公開され、その中で基本的なスペックが明らかになりました。

スペックは大当り確率約1/199のライトミドルタイプで、ヘソ大当り時の50%で右打ち『悶STARラッシュ』に突入する仕様。そのラッシュ継続率は95%で、1種2種混合機特有のスピード感溢れる仕上りになっているそうです。気になる天井機能は通常時500回転消化で遊タイムが発動し、次回大当りが濃厚とのことで、安心感も兼ね備えたスペックといえます」(同)

 この『世界でいちばん強くなりたい!』は以前、藤商事からリリースされていたコンテンツ。今回新たにサンセイ R&Dとタッグを組むことになったが、果たしてどのような仕上りになっているのか。8月上旬のデビューが、今から待ち遠しい限りである。

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JRA全G1制覇へ武豊「期待の大物」は米国年度代表馬の初年度産駒!? 松永幹夫調教師「すごく将来性を感じる」受け継がれた快速「ビリーヴの系譜」

 話題の大物コマンドラインの完勝で幕を開けた今年の2歳戦線だが、将来性豊かな大物のデビューはまだまだこれからだ。松永幹夫厩舎のグランアプロウソ(牡2歳・栗東)は、世代屈指のスピードスター候補として話題を集めている。

 母フィドゥーシアは重賞こそアイビスサマーダッシュ(G3)の2着だったが、韋駄天S(OP)など1200m以下で7勝のスピード自慢。祖母ビリーヴはスプリンターズS(G1)と高松宮記念(G1)を勝つほどの名スプリンターだった。

 また、ビリーヴは引退後に渡米して米国の種牡馬と交配された異色の存在。ファリダット、ジャンダルムといった重賞級の素質馬を送り出すなど繁殖牝馬としても活躍した。グランアプロウソの母フィドゥーシアも、そんな祖母に倣って引退後に渡米している。

 そんなフィドゥーシアの初仔となるのがグランアプロウソであり、父は本年度に産駒がデビューする新種牡馬のガンランナー。グランアプロウソはJRAで走る最初のガンランナー産駒ということになる。手掛けたのはビリーヴやコントレイルを送り出したノースヒルズであり、馬主は前田幸治氏だ。

「ガンランナーは現役時代にG1を5連勝。ブリーダーズCクラシック(G1)やペガサスワールドC(G1)を勝って、2017年には米国の年度代表馬に選出されるほどの超大物でした。

種牡馬としては未知数ですが、少なくともJRAで最初の産駒となりそうなグランアプロウソは走りそうですね。血統的には母方が強く出ているスピードタイプで、近々札幌開催の1200mでデビューすることになりそうです。鞍上は武豊騎手が予定されています」(競馬記者)

 米国の年度代表馬のファーストクロップが日本に上陸した例では、やはり2019年に産駒がデビューしたアメリカンファラオのインパクトが強烈だ。

 初年度産駒が高い勝ち上がり率を記録すると、今年のフェブラリーS(G1)を制したカフェファラオや、昨年のジャパンダートダービー(G1)を勝ったダノンファラオら大物が登場。一躍、人気のマル外種牡馬となった。

 米国三冠馬のアメリカンファラオに対して、古馬になって本格化したガンランナーはやや奥手なタイプになるかもしれない。だが、グランアプロウソについては松永幹夫調教師が「すごく将来性を感じさせてくれる馬」と太鼓判。順調に行けば、祖母や母と同様にスプリント戦線を賑わす快速馬になりそうだ。

「厩舎の話では『筋肉質で如何にもスプリンターといった体型』だそうです。ただ、普段は大人しい気性のようですが、やや前向き過ぎる面が目立っているとか……。デビュー戦の1200mはまだしも、仮に順調に行っても朝日杯フューチュリティS(G1)に向けて距離を伸ばすことに苦戦するかもしれません。そういった意味でも、武豊騎手の手腕が期待されるところです」(別の記者)

 朝日杯フューチュリティSといえば、JRA全G1制覇に最も近い武豊騎手が勝っていないG1の一つだ。武豊騎手にとっては21回挑戦して5度の2着を経験するも、いまだに勝利に手が届かない因縁のレース。大記録達成へ、是が非でも手にしたいタイトルだ。

「ノースヒルズと武豊騎手のコンビといえば、2013年の朝日杯FSに挑戦したベルカントが思い出されますね。今年のダービーのサトノレイナスのように、牝馬ながらに牡馬に立ち向かいましたが、結果は3番人気に支持されながらの10着。将来的にはアイビスサマーダッシュを連覇するなど短距離戦線で活躍しました。まだ気が早いかもしれませんが、グランアプロウソには、あの時のリベンジが期待されますね」(同)

 武豊騎手と快速馬といえば、メイケイエールを連想するファンも少なくないだろう。

 小倉2歳S(G3)とファンタジーS(G3)を連勝するなど、早くから世代屈指のスピードを披露していたメイケイエールだが、距離がマイルに伸びてから苦戦。前向き過ぎる気性が仇となって阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で4着に敗れると、横山典弘騎手に乗り替わった桜花賞(G1)では最下位の18着に大敗した。

 その後、結局マイルには見切りをつけ、今夏のキーンランドC(G3)からスプリント路線を歩むことが決まった。この馬も普段の調教では大人しいが、レースでは前向き過ぎる気性がネックになり、武豊騎手もずいぶん手を焼いている。

 果たして、早くも注目されているグランアプロウソは武豊騎手のJRA全G1制覇に貢献するような名馬になるのか、それとも前向きな気性が災いしてメイケイエールのような道を辿ってしまうのか。デビュー戦から手綱を執る武豊騎手の“英才教育”に注目したい。(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

小池百合子が“菅五輪”と心中なら都議選で都民ファ惨敗が不可避、一転「中止」ぶち上げか

 東京オリンピック・パラリンピックの開催をめぐって世論が紛糾する中、6月25日には東京都議会議員選挙の告示が行われる(7月4日投開票)。2017年の都議選では、小池百合子東京都知事が率いる都民ファーストの会が大勝し、都議会で最大会派を形成しているが、今回は苦戦が予想されている。一方、小池知事は昨年の東京都知事選挙で歴代2位の366万1371票で再選を果たした。

「小池知事は東京五輪中止を打ち出して都議選を戦い、その後の国政復帰、さらには首相就任のシナリオを描いている可能性もある。また、その裏には“ポスト菅”をめぐる密約があってもおかしくない」と語る、ジャーナリストの横田一氏に話を聞いた。

小池百合子は“菅五輪”と心中するのか?

――約5年間続く小池都政については、どう見ていますか。

横田一氏(以下、横田) まさに“やってる感”ばかりの演出のみの都政運営で、相変わらず「自分ファースト」「選挙ファースト」が続いています。「都民は二の次の都政」と総括しています。象徴的なのが、東京五輪に対する姿勢です。世論は「中止か再延期」が圧倒的多数にも関わらず、小池知事は政府に要請しようともしません。開催強行して新型コロナの感染爆発が起きれば、国民や都民に大きな被害が及び、我々は命の危険にさらされてしまいます。

 そのため、本来であれば中止や再延期を政府に進言するのが開催都市のトップである小池知事の役割ですが、動く気配はいっこうにありません。菅政権の言う「安心安全な開催」を繰り返すだけで、“スガリンピック”“菅五輪”と心中するつもりかと思っています。

――緊急事態宣言をめぐる対応については、いかがですか。

横田 昨秋に東京も「Go To トラベル」キャンペーンの対象になった後、感染者数が急増し、東京都医師会の尾崎治夫会長が「(Go To トラベルは)一度、中断を決断すべき」と発言しました。しかし、小池知事は菅義偉首相と責任のなすり合いをするだけで、適切な判断や発言を素早くすることはありませんでした。これは、菅首相に対する個人的な嫌悪感や不仲がまともな政策につながらないことが表面化した一例といえます。

 当時の動きを見ても、小池知事は政策よりも自分の感情や政局を優先していることは明らかです。その後、年明けに近隣の3知事とともに緊急事態宣言発出を政府に要請し、菅首相の判断が遅れたという政治的なイメージをつくることには成功しました。このように“やってる感”をアピールするのはうまいのですが、実態としては不適切な判断や選択を何度もしています。

――横田さんは小池知事の定例会見にも出席していますが。

横田 定例会見では、手をあげてもさされない状態が3年半続いています。そのため、先日も会見終了後に「五輪中止は言わないのか」「バッハの言いなりか」「最大のコロナ対策は五輪中止ではないか」「都民の命は二の次、都民ファーストではなく五輪ファースト」と申し上げましたが、小池知事は一言も答えませんでした。

 このようなやり取りは、小池都政の象徴です。五輪開催により“東京変異株”が発生し、感染爆発が起きた場合の対策費は約3兆円と見積もられています。一方、五輪中止による損害は約1兆8000億円との試算があり、開催強行によるコストの方がはるかに大きくなる可能性があるのです。

――会見で3年半もさされないというのは、かなりひどい対応ですね。

横田 私だけでなく、厳しい質問を投げかける記者に対しては、相変わらず「排除の論理」による記者の選別が続いています。そういう差別的対応が小池知事の本質です。自分のお気に入りの政治家や記者は受け入れますが、そうでなければ排除するというのが、2017年からの一貫した姿勢です。

 私は大阪府、大阪市、埼玉県、山梨県などの首長定例会見にも出席していますが、こんなにひどい扱いを受けているのは都知事の会見だけです。小池知事からすれば、17年の衆院選で「排除します」という言葉を引き出した天敵のジャーナリストを絶対に許さないということでしょう。ただ、あのときは「(民進党から)ハト派からタカ派まで受け入れて、排除しない方が安倍政権の打倒につながる」と建設的な意見を申し上げたつもりですが、趣旨がくみ取られず、あの排除発言につながりました。

 今は立憲民主党、共産党、社民党が五輪中止を提言していますが、仮に小池知事がこの意見に乗っかれば、首相の椅子が近づく可能性があります。定例会見ではそういうお声がけもしていますが、反応は一切ありません。

都議選前に“五輪中止”ぶち上げの可能性も

――都議選では、東京五輪の開催も焦点のひとつになるのではないでしょうか。

横田 おそらくそうなるでしょう。小池知事が“菅五輪”と心中すれば都民ファが惨敗するのは明らかですが、勝負師と言われる小池知事がそんな選択をするとは思えません。そのため、一転して中止を言い出す可能性も残されていると思っています。

 17年を振り返ると、小池知事は5月までは自民党都連への批判を繰り返していましたが、本丸の安倍政権に対しては批判を抑えていました。しかし、6月に入って「モリカケ問題」で自民党が窮地に陥ると、小池知事は離党届を提出し、政権との対立構造をつくり出して都議選で都民ファが大勝しました。この成功体験を忘れるはずがないので、今後の動きに注目しています。6月25日の告示前に、東京五輪の中止について言い出す可能性があります。

――小池知事が特別顧問を務める都民ファは苦戦が予想されていますが。

横田 危機感は相当あると思います。5月28日には、増子博樹幹事長名で「(東京五輪について)再度の延期も含むあらゆる選択肢を視野に入れるべき」との談話を発表しました。このままでは都議選での惨敗が予想されるため、“菅五輪”との心中路線から立場を変えつつあるわけです。これは、小池知事が中止を提言するための布石となる可能性もある一方で、選挙前のパフォーマンスにとどまることも考えられます。

※後編へ続く

(構成=編集部)

「従業員の命はどうでもいいのか」 三越伊勢丹、優柔不断な経営陣に社内から呆れ声続出

 4月に発足した三越伊勢丹ホールディングス(HD)の新体制は、従業員が呆れるほど脆かった。5月12日以降の緊急事態宣言延長を踏まえた営業体制の見直しをめぐり「優柔不断ぶり」(関係者)を発揮。店舗関係者は「従業員の安全と命を守るなんて大層なこと言っておいて呆れる」と怒りをぶちまける。

モラルハザードが横行

 3度目の緊急事態宣言で槍玉に挙げられた百貨店業界。業界は「安全対策はしっかり行っている。これまでもクラスターは発生していない」と、休業へ突き進む政府に猛反発したが、抗いきれず泣く泣く受け入れた。

 しかし、営業継続が認められた「生活必需品」の線引について、定義がないため拡大解釈が横行。3度目の緊急事態宣言が発令された4月25日以降、食料品にとどまらず、婦人用品の売り場を開く百貨店もあり、「モラルハザード」に陥った。

 溜まりに溜まった業界の不満に配慮し、政府は緊急事態宣言を延長する際、5月12日以降は休業ではなく、時短営業を要請。一件落着かと思いきやとんだ誤算が生じた。それは東京都が百貨店に対し、引き続き休業を求めたためだ。

一転して再々拡大

 少しでも営業範囲を拡大したい各社ともライバルの動向をうかがう神経戦が続いたが、高島屋は多くの売り場を再開するなど先行。三越伊勢丹HDは昨年春の自粛要請期間中に営業を続け、従業員も含め各方面から大バッシングを浴びたことがトラウマとなり、世間の反応を恐れてか、拡大はごく一部にとどまった。従業員に知らせたのは、再開の2日前である5月10日だったという。ある従業員は「これだけ時間を使っても決められないなんて、優柔不断な会社だ」と執行部を批判する。

 三越伊勢丹HDは高島屋などに先を越されて焦ったのか、一転して、5月15日から婦人服、紳士服なども再開の対象とした。同社は12日に行った21年3月期決算説明会ですでに布石を打っていた。

 一部報道によると、同社は決算説明会で、同業他社、顧客要望などを考慮し、今後も柔軟に対象範囲を拡大するとの趣旨を説明。休業が5月末まで続くと、22年3月期の売上高が290億円減少し、営業利益が37億円消失するという「大人の事情」(事情通)が背景にあるためだ。

 関係者は「休みが削られた。従業員の命はどうでもいいのか。暇を持て余した客が散歩がてらフラフラ来てる」と憤りを隠さない。従業員へのケアが必要だ。

 東京都は、高級衣料品などは生活必需品に当たらないとして、休業を求める通知を発出している。これを受け、大手百貨店では、再開したばかりの高級ブランド品売り場を閉じるなど、またしても混乱が広がった。


黒字達成は可能?

 百貨店の経営基盤は今、大きく揺らいでいる。政府はワクチンを切り札と捉えるが、向こう5年程度はコロナが沈静化しないとの見方が一部の専門家の間ではある。恐らく来年の今頃も休業要請を行ったり解除したりといったことを繰り返す姿は容易に想像できる。思い切った店舗再編や新ビジネスの創出ができなければ、市場から退出することになる。

 一方、三越伊勢丹HDが発表した22年3月決算の予想によると、営業利益が30億円、純利益が10億円と、いずれも黒字に転換するという。今後のコロナはますます変異株が主流となり、第5波が起きるのは必至。そうしたリスクをどれくらい真剣に考えているのだろうか。

 同社は、コロナ前まで百貨店を下支えしていた訪日外国人の売上高はコロナ前の20%程度、日本人の売上高は9割程度に回復すると予測しているが、そんなにうまくとは考えにくい。4月に発足した新執行部はこの難局をどう乗り切るか、業界はかつての雄だった三越伊勢丹HDの動向を固唾をのんで見守っている。

(文=編集部)

JRA グランアレグリア、サリオス、サートゥルナーリア「早すぎデビュー」も今は昔……? 厩舎の「思惑」が渦巻く6月初旬の新馬戦に、出世間違いなしの“将来のスターホース”も出走!?

 先週の開催から、新馬戦がスタート。5日の東京5Rでは、噂の大物コマンドラインが単勝1.1倍の断然人気を背負いながら勝利。デビュー前の期待に応える走りをみせた。「デビューが早すぎるのでは?」と感じる向きもあるが、実は“期待馬”が早期デビューするケースは、今や競馬界のトレンドになっているのだ。

 今年はコマンドラインが出走した、6月第1週の東京芝1600mの新馬戦の過去成績を調べると、2020年6月7日には、後の桜花賞2着馬サトノレイナスがデビュー勝ちを収めている。ちなみに2頭とも、美浦・国枝栄厩舎の管理馬だ。

 2019年6月2日に同舞台でデビューしたサリオスは、同年の朝日杯FS(G1)を制覇。2018年6月3日には後にG1レース5勝を記録するグランアレグリアが出走。錚々(そうそう)たるメンバーが出走して、コマンドライン同様、キッチリと勝利を収めている。

 早々とデビュー戦で勝利して、次走に向けて余裕あるローテーションを組むことが可能になるなど、6月初旬の新馬戦に“期待馬”が出走するメリットは多い。

 裏を返せば、厩舎サイドはその素質を認めているからこそ、6月初旬の新馬戦出走を目標に馬を仕上げてデビューさせるという、明確な意図を感じることができる。そして何よりも、この時期にデビューできるということは、牧場での馴致が極めて順調に行われたことの証なのだ。

 こうした背景のある、6月初旬デビューを果たした“期待馬”たちはその後、どんな活躍をみせているのか。過去3年の新馬戦を検証してみた。

 2018年は、6月2・3日と9・10日の4日間開催が対象。新馬戦は9鞍行われ、3日には前出のグランアレグリアが勝利。ちなみに同日の新馬戦で、同馬の2着に敗れたのが、同年の阪神JF(G1)を制したダノンファンタジーだった。

 同世代では、ホープフルSと皐月賞の両G1を連勝したサートゥルナーリアも、阪神で行われた10日の新馬戦を快勝。その早すぎる現役引退が話題となってしまった。

 2019年は、6月1・2日と8・9日の4日間で、前年同様9鞍の新馬戦が組まれていた。

 2日の新馬戦でデビュー勝ちした前出のサリオスのほか、1日の阪神芝1600mの新馬戦を勝利したリアアメリアは、次走のアルテミスS(G3)でも優勝。ほか、同年の京王杯2歳S(G2)を制したタイセイビジョンは、2日の新馬戦でデビュー勝ちしている。

 また、そういった素質馬を扱う厩舎サイドにとっても、“期待馬”が早々にデビュー勝ちを飾ることのメリットは極めて大きいようだ。

 タイセイビジョンを管理する栗東・西村昌幸厩舎は、翌週8・9日にもレジェーロとルーチェデラヴィタの2頭を新馬デビューさせており、それぞれ2着、1着と好成績をマーク。西村厩舎は、2019年6月初旬に計3頭も新馬デビューさせていたことになる。

 実は2018年6月初旬の新馬戦にも2頭、2020年にはリッケンバッカーなど4頭が新馬デビュー。先週の6月5日の新馬戦でもチャオベッラが出走するなど、ここ4年で10頭もの新馬を6月初旬にデビューさせている西村厩舎は、同時期の新馬戦を“狙い撃ち”している厩舎といえるだろう。

 2020年は、6月8・7日と13・14日が対象。計12鞍の新馬戦では、7日に勝利した前出のサトノレイナスのほか、14日の東京芝1800m戦では、今年のオークス(G1)を制したユーバーレーベンもデビュー勝ちしている。

 ユーバーレーベンを管理する美浦・手塚貴久厩舎も、この時期の新馬戦を狙い撃ちして“期待馬”をデビューさせている節がある。

 2018年6月9日にはフェルシュテルケン、2019年6月初旬にはワーケアを含む3頭、2020年もユーバーレーベンほか3頭と、ここ3年で7頭もの新馬をこの時期にデビューさせている点は、動かぬ証拠といえるだろう。

 ほかにも、美浦・藤沢和雄厩舎はここ3年でグランアレグリアを含む5頭が6月初旬デビュー。さらに美浦・堀宣行厩舎もサリオスのほか、2020年にはブエナベントゥーラとノックオンウッドの良血馬を6月初旬にデビューさせている。

 先週6日の新馬戦にも、管理馬のバーマンを出走させた藤沢和厩舎だが、結果は5番人気で13着。堀厩舎はサリオスこそ重賞ウィナーとなったが、ほか2頭は伸び悩みを隠せない。

 一方で、冒頭に挙げた美浦・国枝栄厩舎は“期待馬”のコマンドラインを、サトノレイナスと同時期にデビューさせて、その作戦どおり見事、勝利を掴んだ。コマンドラインも思惑通りに、サトノレイナスと肩を並べるほどのスターホースになるか、第1関門は突破したといったところだろう。

 6月2週目にあたる今週の新馬戦も、将来有望な若駒が多数スタンバイ。各厩舎の思惑通り、見事にデビュー勝ちを収めて、余裕ある出走ローテが実現するか。各厩舎の思惑を推理しながら、今週の新馬戦にも、ぜひ注目してほしい。(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

武漢ウイルス研究所流出説、海外で再び広がる…ファウチ所長のメール公開、風向き変わる

 中国・武漢ウイルス研究所流出説の信憑性が、ここに来て急速に高まっている。英ロンドン大学のダルグリッシュ教授とノルウェーのウイルス学者のソレンセン氏が「新型コロナウイルスは実験室の操作でしか得られないユニークな痕跡を発見していた」ことが5月下旬に明らかになった。「ウイルスのスパイクに正電荷のアミノ酸が4つ並ぶ」という自然界には存在しない配列が見つかったのだが、これにより、磁石が鉄を引きつけるようにウイルスが人の細胞に結合しやすくなっていることから、人為的に感染力を高める「機能獲得研究」が行われたのではないかという主張である。

 6月7日付ウォール・ストリート・ジャーナルは「米カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所は、新型コロナウイルスの起源について『中国の武漢ウイルス研究所から流出した』とする仮説は妥当だと判断し、さらなる調査が実施されるべきだと結論付けていた」と報じた。同研究所は生物学に関する専門知識が豊富なことで知られ、新型コロナウイルスのゲノム解析などを行い、2020年5月に報告書を作成していた。新型コロナウイルスからCGG-CGGという組み合わせの塩基配列が発見されたが、このような塩基配列は自然界では存在せず、ウイルスの感染力を高めるなどの実験を行う際に人為的に注入されることが多いとされている。

 この報告書は現在も機密扱いとなっており、ブリンケン米国務長官は7日、「同報告書の作成に関与したのは一握りの人間にすぎない」と火消しを迫られている。

 バイデン大統領が5月下旬に新型コロナウイルスの起源についての再調査を情報機関に指示して以来、連日のように新事実が明らかになっているが、その中で「渦中の人」となったのは米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長である。ファウチ氏は1984年から同所長を務め、現在も新型コロナウイルス対策の陣頭指揮をとっている。しかし、ニュースサイト「バズフィード」が情報自由法に基づきファウチ氏の電子メールの公開を要請、3200通に及ぶメールが公表されると、雲行きがおかしくなっている。

中国との関係が深いダスザック代表

 最初に問題になったのは、昨年1月末に知り合いの研究者から「問題のウイルスは自然に変異したとは考えられない異常な特徴がある」とのメールを受け取ったが、ファウチ氏はその事実を明らかにせず、むしろ「ウイルスは動物から人に感染した」とする自然発生説を強調するようになった。

 ファウチ氏の主張にいち早く賛意を示したのがニューヨークの非営利団体エコヘルス・アライアンスのピーター・ダスザック代表である。ダスザック氏は昨年2月、医学誌「ランセット」に「新型コロナウイルスが自然な発生源を持たないことを示唆する陰謀論を私たちは断固として非難する」と宣言し、これをきっかけにメディアに頻繁に登場することになった。ダスザック氏は、WHO武漢現地調査団のメンバーとして唯一中国への入国が認められた米国人となり、WHOが「研究所流出説はあり得ない」と結論付けるのに主導的な役割を果たしたとされている。

 一躍「時の人」となったダスザック氏だが、武漢ウイルス研究所のコウモリのウイルス研究の第一人者である石正麗氏と長年共同研究を行い、十数本近い論文を共同執筆するなど中国との関係が深い。ダスザック氏が代表を務めるエコヘルス・アライアンスが受け取った連邦助成金のうち60万ドルを武漢ウイルス研究所に研究資金として提供しているが、その際、米保健福祉省に設けられた危険なウイルス研究を防止する役割を担うP3COの審査を受けていなかったことが問題になっている。

 審査が行われなかった理由は、ファウチ氏が所長を務めるNIAIDが「機能獲得実験ではない」と判断したからだが、「この助成金を元に武漢ウイルス研究所は雲南省のコウモリの体内から見つかったコロナウイルスについての機能獲得実験をずさんな安全基準の下で行っていた」と考えている研究者は少なくない。

欧米の科学機関や学術誌に浸透する中国の情報機関

 ファウチ氏は5月12日の議会で「米国がウイルスの機能獲得実験のために武漢ウイルス研究所に補助金を出したことはない」と証言していることから、医師(眼科医)であり自らも新型コロナウイルスに感染した米上院のランド・ポール議員(ケンタッキー州選出、共和党)は偽証罪が適用されるかどうか議会での証言を求めている。

 ファウチ氏への追及の手を緩めないポール氏の下には、連日のように脅迫メールが届いている(6月7日付ZeroHedge)。今年3月に「研究所流出説」の可能性を議会で証言した米国疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド前所長にも科学者からの脅迫メールが多数送りつけられているという。「研究所流出説」を唱えていたポンペオ前国務長官も政権内の関係者から猛烈な反対を受けたことを認めている。欧米の科学機関や学術誌に浸透している中国の情報機関が、真実を語ろうとする科学者を沈黙させようとしているとの指摘がある。

 もし、一部の研究者が国内で実施しづらい危険な実験を中国で行っていたことが事実であれば、米国にも今回のパンデミックの責任の一端が発生するが、それでも中国の重大な責任はいささかも減じないことはない。危険なウイルスが研究所から流出した事実を隠したことで世界全体に多大な被害をもたらした疑いが持たれている中国政府は、武漢ウイルス研究所と類似のウイルス研究所を追加で各地に設立する計画を立てているという(6月6日付米FOXニュース)。

 中国発のパンデミックの再来を防ぐため、米国政府は自らが保有する情報を一刻も早く国際社会に公開し、中国のさらなる暴挙をくい止めるべきではないだろうか。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省

1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)

1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)

1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)

2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)

2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)

2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職

パチンコ「MAXバトル」が生み出す爆裂性!「圧倒的〇〇度」も勝負師の“本能”を呼び起こす!!

 いつの時代もパチンコの現場を華やかにするのは「爆裂機」である。

 そして、時代ごとにその代名詞となるワードが現れた。かつては「保留連チャン」「2回ループ」がホールを席巻し、いまでいえば「RUSH」であり、「1種2種混合機」となる。

 では、一世代前はどうだったか。答えは、「MAX機」であり「バトルタイプ」である。2000年代前半から2010年代中盤にかけてファンを虜にしてきたこの時代のパチンコ機はどれも個性的で、一様に打ち手に強烈な印象をもたらしてきた。

CR哲也~雀聖と呼ばれた男~』もそんな一台である。Daiichi初のMAXバトルタイプとして登場した本機は、人気麻雀マンガをモチーフにしたライバルたちとの大熱戦麻雀バトルが繰り広げられる確変・「雀聖モード」がアツい。

 勝てば継続、負ければ地獄のバトル演出は、イカサマあり、心理戦ありのケレン味溢れた内容で、哲也が和了れば16ラウンド確定となるなど、絶妙に勝負の勘所を押さえたハイレベルなものとなっている。

 もちろん、81%の確変突入率と1600発以上の16ラウンドが47%、約1200発のラウンドアップボーナスのボリューム感ある出玉性能の魅力は言うまでもない。8個保留システムを採用し、通常時からでも迫力ある出玉をモノにできる仕掛けによって、出玉の勢いが加速されるさまも見事である。

 麻雀で裏社会を生きる登場人物たちのスリリングな生き様を体現したようなスペック同様に、通常時の演出もまた原作ファンも納得のクオリティで、「エレベーター」や「左手芸」などのイカサマ技が勝敗の機微を握る。

 なかでも、すべての流れを無視して強引に大当りを引き寄せる「ツバメ返し」は圧巻。2ラウンド確変or小当り当選で移行する潜確モード「旅打ちモード」への移行を思わせながらいきなり大当りが発生する大どんでん返しの一撃となるのである。

 また、ド派手な役物演出も見逃せない。スーパー発展時などで作動する「点棒役物」は、千点から五千点、あるいは一万点と大変身していく。画面右側に搭載されたサブ液晶は補助表示以外にも突如反転し「雀聖役物」に様変わりすれば激アツの「ドクンリーチ」の呼び水となる。

 本機がリリースされた2009年は民主党による政権交代や裁判員裁判のスタート、また、プリウスのヒットやTwitterの流行など、新しい時代を感じさせる出来事も多かった。

 そんななか、爆裂機としては王道ど真ん中のマックスバトルタイプで登場し、その期待を裏切ることなく、スペック、演出、役物と、確かなグランドデザインによって設計された本機は、まさになるべくしてなった名機であると言えよう。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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正に「パチンコの原点」が詰まっている「名機」!【レトロパチンコ実戦『ファクトリー』編】

 1988年に登場した平和のパチンコ機種『ファクトリー』。

 ファクトリーとは訳すと『工場』という意味ですがこれもまた間違いなく名機と言えるでしょう。

 平和が1981年に生み出したハネモノの元祖『ビッグタイガー』。初の貯留型ハネモノであった1986年の『ビッグシューター』。

 既にハネモノ全盛期とでも言いましょうか、当時はバラエティーに富んだ実に様々なハネモノが世を謳歌しておりました。

 ハネモノがパチンコの設置台数の半数を占めていたホールもあったと記憶しております。

 ハネモノ自体はその誕生からの数年間で大きく進化を遂げており、デザインもポップなものが主流、サウンドも凝った機種が増えていたのにも関わらずこのファクトリーはその真逆を行くものでした。

 流行りとはかけ離れた古びた盤面デザインに、通常時も大当り中にもサウンドはなく効果音のみ。しかし、これがまた本当に味があって良い効果音ばかりだったのです。

 ナムコの古いシューティングゲームである『ギャラクシアン』をご存知でしょうか?『インベーダー』タイプのシューティングゲームで有名な作品かつ、リメイクもされています。知っている方や遊んだ事のある方も多いのでは?

 話を戻しますが、全ての効果音がこのギャラクシアンの効果音を想起させるんですよね。本当に似ており、そして派手なんです。

 ハネモノですがたまにはスペックで載せてみましょうか。

〇〇〇
・賞球…オール13
・ハネ開放時間 ⇒1チャッカー=約0.5秒(羽根40°度開き)、2チャッカー=約0.75秒×2(羽根80°開き)
・10カウント・最高8ラウンド継続
〇〇〇

 V入賞は厳しいタイプですが、大当りすればMAX8ラウンド完走の可能性は激高で出玉も非常に多く、旧要件のハネモノではほぼ限界値の約800~900個を獲得する事が可能でした。

 大当り中は役物下段の両サイドに玉が最大6個まで貯留されていき、アームで一気に中央に弾き出す事によりV入賞し継続していくのです。その玉が弾き出されるさまは大袈裟でなく本当に圧巻で、とにかくもう「スカー」っと爽快な台でした。

 役物による玉の動きの楽しさ、正にパチンコの原点が詰まっているような1台でした。

 台そのものはスペースシャトルの工場をイメージしたらしく、販売台数は不明ですが、中々のヒット機種となったみたいです。

 役物の動き、それが創り出す玉の動き、爽快な効果音、当時のハネモノ好きパチンカー達の心を掴むには十分な魅力が詰まっていたのでしょうね。

 現存する個体はかなり少ないと聞いていますが、いつまでも残り続けてほしい1台です。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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人材育成は「指導者の変革」から始まる スペイン・ビジャレアル流育成術

 サッカー2020-21シーズンのヨーロッパリーグを制覇したのは、スペインのビジャレアルCFだった。決勝の舞台ではマンチェスター・ユナイテッド相手に緊迫した試合を展開し、PK戦にもつれ込んだ結果、初優勝を決めた。


 ビジャレアルのヨーロッパリーグ優勝は快挙だ。スペインのラ・リーガでは3強(バルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー)に次ぐ、中堅グループに位置づけられている。ただ、それ自体もホームタウンとする町の規模からすれば十分な健闘と言えるだろう。


 ビジャレアルの人口は約5万1000人。そんな小さな町のクラブチームが、国内に留まらずヨーロッパを舞台に活躍している。これは多くのサッカークラブチームにとって勇気づけられる事実だ。

 

■「育成のビジャレアル」が指導改革に乗り出す


 では、ビジャレアルの凄さはどんなところに特徴付けられるのだろう。


 その答えの一つは「育成」だ。ビジャレアルのカンテラ(育成機関)は、ヨーロッパやスペインで最も堅実であると評されている。2019-20シーズンはトップチーム25選手のうち、11人がカンテラ出身だった時期もあり、移籍が当たり前のトップリーグにおいて、これは特筆すべき数字である。


 そんなビジャレアルの育成のメソッドを明かした一冊が、日本で話題になっている。サッカー指導者の佐伯夕利子氏が執筆した『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(小学館刊)だ。


 佐伯氏はスペイン初の日本人女性監督で、2008年よりビジャレアルと契約した。もともと育成に定評のあったチームだが、さらに一段上のコーチングメソッドを構築しようと、2014年から指導改革に乗り出し、トップチームを除く18カテゴリーと女子や知的障がい者チームのコーチ約120人が、人格形成を軸足に置いた指導を追求した。その一人が佐伯氏である。


 どういうチームにしたいのか、どういうクラブにしたいのか。どういう指導者になりたいのか。どういう選手であってほしいのか。指導者たちはそうした問いをディスカッションしながら決めていく。そうして「選手のあるべき姿」の定義を、実に10か月かけて言語化していったという。

 

■自分の指導を内省することで初めて分かったこと


 この指導改革は抜本的なものだったようだ。たとえば、自分たちの指導を振り返ろうという目的のもと、コーチにウエラブルカメラとピンマイクをつけて記録をする。こうして撮影された映像をみながら、コーチ同士で互いに指摘をし合う。ここから自分たちのリフレクション(内省)が進み、多くのコーチが自分の指導を見直していった。


 佐伯氏は、自分自身の指導を振り返り、自分が思っていたことと違うアクションをとった選手に対して、ほぼ何も考えずに声かけをしていたと述べる。つまり意図なくメッセージを発信していたという。


 「そんなことに気付かないまま、長年指導してきたことに気づかされるたびに、顔から火が出るような思いでした」(p.39より引用)と佐伯氏。


 そこから指導のやり方は変わっていく。メンタルコーチのサポートを受けながら、冷静に見直していくような作業を続ける。そして、自分の言動を振り返る習慣が生まれ、発する言葉を意識して選ぶようになったり、選択肢を増やすようになったり、自然に言葉の仕分けをするようになったという。

 

■ビジネス、教育…「指導」にあるところに本書あり


 指導は自分自身を見直すことから始まる。この方法はビジネスや家庭における私たちにも通じることだろう。


 指導というと、「こういう声かけをすべきだ」「こういう言葉でモチベーションを高める」といった方法論が先行してしまいがちだが、そこに自分を振り返る作業はない。自分はどんな意図をもってその言葉を発していたのか、もっと突き詰めれば自分の指導の「クセ」を知ることがまずスタートなのではないか。自分を振り返ることの大切さを本書ではまず教えてくれる。


 さらに、本書ではどんな風に選手たちを育成しているのか、そのメソッドが紹介されている。「問いかけ」の大切さであったり、フィードバックの仕方、そして「何も言わない」「教えない」というメソッド最大の特徴など、「目から鱗」とも言えるような内容が詰まっている。


 そこにあるのは指導の本質であり、その前提としてまずは指導する側の意識が変わらなければ、同じことの繰り返しになってしまう。指導者として相手にしっかりと向き合っているか、相手のことを知ろうと努力しているか、相手が必要としているものは何なのか分かっているか…。


 サッカーでの選手育成に留まらず、「教育」全体に広げて読むことができる一冊だ。(金井元貴/新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。