アルツハイマー治療薬が米国で承認、専門家の間でも物議…日本医療にも甚大な影響の可能性

 米食品医薬品局(FDA)は6月7日、米バイオジェン社の「アデュカヌマブ」をアルツハイマー病(AD)の治療薬として迅速承認した。米国でのAD治療薬の承認は、2003年10月のメマンチン以来、18年ぶりとなる。しかし、アデュカヌマブの承認には、海外のみならず日本でも疑問視する声が多い。

 FDAが行う迅速承認(Accelerated approval)プログラムは、生命にかかわる重篤な疾患の治療薬で、「治療開発の必要性」を満たす医薬品が対象となる。迅速承認制度は、通常の医薬品の認証制度で行われる評価項目の代わりになる「代替評価項目」に基づいて承認する。代替評価項目は、対象となる医薬品がどの程度の治療効果があるかを示す間接的な指標である。その指標は予測的な側面もあるため、迅速承認後も検証的臨床試験が必要であり、対象医薬品の有用性を示すことが必要である。承認後の臨床試験によって、その効果や有用性が認められなければ承認が取り消されるという不安もあり、迅速承認自体に100%の信頼が持てるとはいいがたい。

アルツハイマー病の原因はひとつではない

 近年、認知症に関する研究が進み、その原因はひとつではないことが解明されている。そのなかでも「リコード法」による治療効果は目を見張るものがある。日本初のリコード法認定医、ブレインケアクリニック名誉院長の今野裕之医師に話を聞いた。

「アデュカヌマブに期待はしています。しかし、アルツハイマー認知症の根本的治療薬ではないと考えています。実は従来、アルツハイマー病はアミロイドベータという物質が脳に蓄積することで起こるとする『アミロイド仮説』が信じられており、それをもとに薬の開発が行われてきました。しかし、この仮説に基づいた治療薬が期待された結果を出せなかったことから、アミロイド仮説の信頼性が揺らいでいるのです」

 実は、若い人の脳内でもアミロイドベータがつくられることがあるが、加齢などの影響によりアミロイドベータが適切に処理・排出されずに凝集し蓄積するとアミロイド斑ができ、認知機能に影響する。しかし、アミロイドベータはアルツハイマー病の本当の原因ではないかもしれないのだ。

「これまで報告されている研究結果のなかには、死後の解剖で脳に多くのアミロイド斑がみられたが、死ぬまで認知機能に問題がなかった人もいます。アミロイドベータは健康な人の脳内にも存在しますが、単体ではあまり害はなく、むしろ抗菌作用や抗酸化作用、神経保護作用など有益な効果があることが報告されています。つまり、アミロイドベータは脳に害を及ぼす問題に対する防御反応として増えているとも考えられるのです。しかし、なんらかの原因でアミロイドベータが凝集しアミロイド斑となってしまうと、アルツハイマー病の発症につながります」

 アルツハイマー病の発症に影響するものはアミロイド斑だけでなく、遺伝的要素や特定の薬物、ライフスタイル、環境要因、そしてタウ等のタンパク質など、さまざまな要素が原因となっている。複雑な原因から発症するアルツハイマー病に対し、アデュカヌマブはアミロイド斑を唯一標的にしており、ほかの要素にはまったく影響しない。このアミロイド斑を減らすことと認知機能の低下を遅らせることに関しては、明確な関連性が証明されていない。

追加データから有効性を導き出した?

 また、アデュカヌマブの開発に至るまでの経緯に疑問を感じるとの声も多く上がっている。

「アミロイドベータに対するワクチン療法が当初開発されましたが、ワクチン投与により脳炎の副作用が出現したため、それを回避するためにつくられた薬がアミロイドベータに対するヒトモノクローナル抗体であるアデュカヌマブです」

 大きな期待が寄せられたアデュカヌマブだったが、2019年の治験では思わしい結果が出ず、一度は中止となったが、その後、承認へと一転した。

「中止となった際に加えられていなかったデータを追加し、解析し直したところ、症状の悪化を抑制したという結果が得られたのですが、それまでの経緯を踏まえると、欧米でも専門家の意見は賛否両論で、承認すべきではなかったという意見もあるようです」

 また、今回のFDAのアデュカヌマブ迅速承認には、エビデンスの質を疑う声が多いだけでなく、その副作用にも懸念がある。アデュカヌマブは治験参加者の約40%に脳浮腫の副作用がみられ、使用に際しては定期的な検査を必要とする。

 FDAは承認の条件としてアミロイド斑の減少が患者の病状改善につながっていることを証明するための臨床試験を製薬会社に要求しており、このことが証明されなければ承認が取り消される可能性がある。

効果は限定的な可能性

 アデュカヌマブ承認のニュースを受け、6月8日の東京株式市場では、バイオジェン社と共同開発するエーザイの株価が急騰して値がつかない状況が続き、この日エーザイ株は米国預託証券(ADR)で56%上昇、東京株式市場8日午前で19%高となった。

 これほどの期待を寄せられたのは、アデュカヌマブがアルツハイマー認知症の根本治療薬であるという“過大イメージ”が先行したことが大きな要因だろう。しかし、その作用は根本的なものではないかもしれない。アデュカヌマブはアミロイド仮説に基づいてつくられているが、前述したようにアルツハイマー病の真の原因はアミロイドベータではない可能性がある。また、仮にアミロイド仮説が成り立つとしても、脳の萎縮が進行し、かなりの脳細胞が死滅した患者では、アミロイドベータを取り除いても萎縮した脳が元に戻ることは期待が薄い。

高額な医療費

 費用は軽度の認知障害を持つ平均体重の患者に対し、年間卸価格が5万6000ドルになるといわれている。日本で承認された場合、約613万円になる。また、治療に確定診断が必要となれば、「アミロイドペット検査」によりアミロイドベータ蓄積の有無や程度を調べることができるが、現在は自由診療のため検査費用は数十万円に上るため、治療費はさらに高額になるだろう。

 根本治療ではないばかりか、副作用が起きる可能性もある高額なアデュカヌマブに対し、保険適用する意義があるのかという疑問を感じるのが正直なところだ。日本での承認には、医療費の問題の解決が必須だ。

 承認されれば日本の医療に大きな影響を与えることになるアデュカヌマブの開発に対し、エーザイの思いを聞きたいと取材を申し込んだが、「辞退する」との返答だった。今後の臨床試験と評価が、公正に行われることを願う。
(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)



吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

ワークマンのリバーシブルセットは4800円!使い勝手バツグンの“次世代スーツ”3選

 ビジネスシーンで欠かせないアイテムの1つである「スーツ」。商談や会議などに参加するときに活躍しますが、体を大きく動かすような作業には不向きですよね。しかし、最近は“動きやすさ”に特化した“次世代スーツ”が続々と登場している模様。そこで今回は、新たなスタイルを提唱したスーツを3つご紹介しましょう。

カジュアルすぎない“きちんと感”を演出したセットアップスーツ

 スーツといえばジャケットとワイシャツを着用するため、暑い夏になれば着るのが嫌になる人も少なくないはず。しかし、AOKIが展開するショップ「ORIHICA」の「シャツパンスーツ」(4290円)は半袖シャツ×パンツのセットアップスーツで、スーツ特有の“暑苦しさ”を感じさせない新商品です。

 そもそも多くの人がリモートワークを実施しているため、リラックスできる着心地と“きちんと感”を兼ね備えた服装が人気のよう。「シャツパンスーツ」のシャツとズボンは同素材でつくられており、カジュアルすぎない“きちんと感”をしっかりと演出。また、動きやすくするための“ストレッチ素材”や、パンツのウエスト部分に着席時の窮屈感を軽減する“シャーリング”が使用されています。

 快適なリモートワークを実現する新スーツは大好評で、「着心地が抜群に良くて動きやすいので、ストレスなく仕事できる」「プライベートでも着れるから1着持っておくのがおすすめ」などのコメントが尽きません。

 ちなみに“ORIHICA限定店舗”で「シャツパンスーツ」の“ショートパンツVer”(4290円)も販売中。好みのタイプをぜひゲットしてみてくださいね。

リバーシブルタイプのワークスーツ!?

「シャツパンスーツ」はデスクワークであれば使い勝手の良いウェアですが、アクティブに動く作業の場合はワークマンの「SOLOTEX(R)リバーシブルワークスーツ」(上下セットで4800円)が最適かも。

“リバーシブルジャケット”(2900円)と“2WAYパンツ”(1900円)がセットになった同商品ですが、ジャケットは“裏返しにすれば作業服になる”というリバーシブルウェア。そのまま着ればビジネスシーンで役立つ“ジャケットスタイル”になり、裏面にすれば収納力抜群の“着脱式フードつきのパーカー”に早変わりします。

「耐久撥水」加工も施されているため、外出中に急な雨が降っても安心。また、ジャケットだけでなくパンツのポケットにも便利な仕掛けが。右後ろポケットが工具袋のような“大容量ポケット”に変身するそうです。

 購入者からは「シーンによって使い分けられるのがかなりありがたい」「ポケッタブル仕様なので、手軽に持ち運べる。カバンに忍ばせておけば、急にジャケットが必要になっても問題なし」といった反響が。

世界初の“スーツに見える作業着”

 作業着としても使えるスーツといえば、オアシススタイルウェアの「ワークウェアスーツ」も見逃せません。

「ワークウェアスーツ」は世界初の“スーツに見える作業着”で、スーツのフォーマル感と作業着の機能性を兼ね備えた優れものです。ワークマンの「リバーシブルワークスーツ」と同様に水や汚れに強く、コンパクトに折りたためるなどのメリットがあります。

“洗濯機で洗えない”というイメージが強いスーツですが、同商品は“毎日洗える”のが魅力の1つ。バリエーションは定番の「テーラードジャケット」(1万9800円)や「アンクルストレートパンツ」(1万3200円)に加えて、軽量化に成功したライトモデル「テーラードライトジャケット」(1万7600円)などを取り揃えています。

「テーラードライトジャケット」は裏地がなく通気性の良いデザインにもなっているため、暑い夏に最適な一着。すでに「ワークウェアスーツ」を利用している人からは、「見た目は完全なスーツだけど、ジャージと変わらないくらい着心地が軽い」などの感想が。もっと身軽にスーツを着こなしたい人にとっては必見のアイテムですね。

(文=編集部)

※商品の価格は記事作成時の実売価格です。

松本人志「コア視聴率問題」は本当か…製作現場では「TVerでの回転率を重視」の指摘も

 長きにわたってお笑い界のトップに君臨し続ける松本人志(57)。去る6月12日にオンエアされた『キングオブコントの会』(TBS系)の世帯視聴率が6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことに対して「キングオブコントの会は内容的にも視聴率的にも大成功でした ネットニュースっていつまで“世帯”視聴率を記事にするんやろう? その指標あんま関係ないねんけど。。。」と自身のTwitterに投稿。メディアが「視聴率」を扱う際に参照することが多い「世帯視聴率」に異論を唱えたことが物議をかもしているのだ。

 これに対し、多くのレギュラー番組を抱えるある放送作家はこう語る。

「確かにいまテレビ局では、CM枠を買ってくれるクライアントに対しては『コア視聴率』がもっとも重視されています。ざっくりいうと49歳以下を対象にした視聴率なのですが、各局で呼称が違い、また各局で扱う年齢の幅も異なるため、オフィシャルな指標としては出しづらいんです。なので、公表されるのは世帯視聴率のみ、ということになってしまう。例えば世帯視聴率はさほど高くない『水曜日のダウンタウン』(TBS系)は、実はコア視聴率が高いため、CM枠は飛ぶように売れています。ゆえに、松本さんがTwitterで語ったことは、ある側面では正しいといえます。

 しかし、そもそも視聴率をランキング化してあおったり、『年間三冠王』などと騒いでいたのもまた、テレビ局の側。それを、『今は世帯視聴率は重視してないから、記事にするな』といわれてもねえ。なので、高視聴率をうたい文句にさんざんお茶の間をあおってきたくせに、今さらそんなこと言われても……という声がメディアの側に多いのも事実です」

アドリブだらけの『キングオブコントの会』を、お茶の間は本当に楽しんだのか?

 では、そもそも松本人志がコア視聴率に言及した『キングオブコントの会』は、“本当に成功した”のだろうか?

「松本さんが言うように、コア視聴率で横並びトップだったのは成功といえるでしょう。しかし、松本さんがつくったとされる2本のコントに関しては、『民放20年ぶりの新作コント』とのうたい文句のわりには、2本ともあの『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)が生んだ名物キャラ『キャシィ塚本』っぽい雰囲気で、特段新しさは感じられませんでしたよね……。

 このコントの収録で松本さんは、台本通りには進めずアドリブで展開していく“ごっつええ感じ方式”でやったそうなのですが、共演した後輩芸人たちはみんな面食らったそうです。台本通りにしかコントをやったことがない後輩芸人からすると、天才・松本人志に合わせるだけで大変だったでしょうね。そんな彼らの戸惑いは画面からも伝わってきたため、仕上がりまくった傑作コントという感じではなかった。松本さん的には満足のいく仕上がりになったのかもしれませんが、お茶の間がどこまで笑ったかは、正直なところ微妙ではないかと思いますね」(前出の放送作家)

実は番組制作の現場では、「TVerや動画配信サービスでどれだけ観られているか」が重要視されている

 あと2年と少しで還暦を迎えるという年齢ながら、いまだお笑い界のトップを走り続ける松本人志。彼が本当の意味で、視聴率的にも内容的にも再びお茶の間を席巻する日は来るのだろうか? あるテレビ局のプロデューサーは次のように語る。

「松本さんが言うように、もはや世帯視聴率で我々は商売をしてません。ではそれがコア視聴率に移行したのかというと、実はそういうわけでもないんです。たとえば今、スポンサー営業的に重視されるコア視聴率とは別に、現場の指標としては、バラエティもドラマも、TVerや動画配信サービスでどれだけ観られているか、という視点が非常に重要視されています。だから松本さんが本当に『視聴率的にも成功した』のだと世間にいわしめたいのならば、例えばYouTubeでやってみせるのがもっともわかりやすいのでしょうね。

 松本さんのつくる笑いは“作家性”がとても強い。それが評価されたからこそ、Amazonプライム・ビデオで手がける『ドキュメンタル』や『FREEZE』は、ともに2020年の年間ランキングのツートップを独占したのでしょう。しかし、同サービスでは、実際の再生回数は公表されていません。これがYouTubeとなれば再生数がはっきり出るわけで、もっともフェアだといえる。ゆえにもし松本さんが視聴率的な評価に不満を抱えているなら、ぜひとも“ストロングスタイル”のYouTubeでやっていただきたいところではある。

 とはいえ、かつてのライバルであるとんねるずがテレビから締め出される一方で、ダウンタウンはいまだにテレビ界のど真ん中に君臨し続けている。そんな状況下で、そんな不利な戦いはしないでしょう。吉本芸人がここまでバラエティ界を席巻している以上、松本さんがテレビから締め出されることはまだまだないでしょうし、となれば、そもそも視聴率なんて気にする必要もないはず。今回の視聴率に対する松本さんの苦言は、“キングオブバラエティ”ならではの“高次元な悩み”なのではないでしょうか」

 今のお笑い番組のベースを作り上げ、しかもそれを常にアップデートし続けてきた男、松本人志。孤高の天才が抱える悩みは、まだまだ尽きそうもないようだ。

(文=藤原三星)

●藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara

かまいたち、若手時代は「パチスロ狂い」で借金まみれ!? 人気芸人の「ギャンブル失敗談」が大反響!

 お笑いコンビ・かまいたち。その活躍ぶりは目覚ましく、ニホンモニター調べによる「2021年上半期タレント番組出演本数ランキング」では、ボケ担当の山内健司が「201番組」で堂々の18位にランクインしている。

 かまいたちは山内とツッコミの濱家隆一からなるコンビで、2004年に結成。キングオブコント2017で優勝を果たすと2018年には東京へ進出し、現在はお笑い番組のみならず、多くの番組に出演中だ。

 また、2020年からは公式YouTubeチャンネル「かまいたちチャンネル」を開設し、コンスタントに動画をアップ。7月2日現在、チャンネル登録者数は118万人を超えるなど、こちらも抜群の人気を誇っている。

 そんな同チャンネルでは先日、「【パチスロ】かまいたち山内・濱家がパチスロBEST5を発表」を公開。1時間を超える長尺の中、ベスト5と謳いながらも4号機を中心に多くの機種を紹介しており、彼らのパチスロ愛を窺い知ることができる。
 
 このほかの注目動画としては、「【ギャンブル】かまいたち山内がギャンブルで経験してきた失敗を全て話します!」がある。

 こちらは文字通り、過去に後輩芸人から「ギャンブルデブ」と呼ばれた山内のギャンブルによる失敗談で、まず山内はギャンブルを始めたきっかけを告白。初打ちは4号機『サンダーV』だそうで、3千円で射止めたビッグで「コインが出てくるのが面白かった」と振り返っている。

 その後、パチスロ攻略誌で勉強した山内は、同じく4号機の『ドンちゃん2』や『玉緒でポン』などにハマり、一時期は「大学へも行かなかった」と発言。バイト代や仕送りでも足りないほど負け続け、両親などに借金を重ねていったという。

 そんなある日、『猛獣王』の連チャン中にヤメようとした客に極力へりくだりながら話しかけ、ちゃっかりと譲ってもらったとのこと。既に前任者が「30万円分」くらいの出玉を持ち帰ったそうだが、そのまま閉店まで当たり続けて「60万円」くらいプラスになったという。

 これが「人生を変えた転機」と語った山内だが、翌日はクソ負け。以降、大学を卒業してNSCへと入学した後もパチンコ屋に通い続けるほどのめり込んだそうだ。

 結果、消費者金融にも借金をし、「借金=貯金」という感覚に。パチスロと無縁だった当時の彼女をも巻き込んでしまったそうで、その人の「今後の人生を変えちゃう可能性がある」と当時を回想しつつ、他人を巻き込むことへの危険性を注意喚起している。

 加えて、借金してまで打って「勝ったヤツを見たことがない」と、ギャンブルでの借金は「身を滅ぼす」ともコメント。あくまで娯楽という点を忘れずに、「自分の楽しめる範囲」で楽しむのが一番との教訓も述べている。

 パチスロにどっぷりとハマったものならば、思わず誰もが頷いてしまう内容。自らを律するためにも、一度は見ておくべきであろう。 

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JRA「超弩級」の大外分回しで1番人気ボーデン6着轟沈……「申し訳ないです」キャリア初重賞1番人気の代役・武藤雅に「川田なら……」の声

 4日、福島競馬場で行われたラジオNIKKEI賞(G3)は、4番人気のヴァイスメテオール(牡3歳、栗東・木村哲也厩舎)が重賞初制覇。日本ダービー(G1)トライアルのプリンシパルS(L)で1番人気に推された素質馬が、実りの秋へ大きな弾みをつけた。

 一方、秋へ向けて手痛い敗戦を喫したのが、同じ木村厩舎の1番人気ボーデンだ。

 16頭立て、芝1800mのレース。スタートで出遅れた3枠5番のボーデンは、後方からの競馬を強いられた。これまで好位から粘り込む競馬を身上としていただけに、鞍上の武藤雅騎手のレースプランは大きく計算が狂ってしまった。

 致命傷となったのが4コーナーだ。相棒の力を信じ、外からまくりの競馬に出た武藤騎手だったが、内を走る馬たちが激しく抵抗……8頭が横一線になる中、あろうことか一番大外を回る羽目になってしまった。

 こうなると福島の短い直線で挽回することは極めて難しい。結局、ボーデンは後方から追い上げを見せたものの6着までが精一杯……1枠2番の好枠を活かし、馬場の真ん中内目から突き抜けたヴァイスメテオールとは、あまりにも対照的な結果となった。

 この結果には、ネット上の競馬ファンもSNSや掲示板などで「あり得ないブン回し」「あれで完全に終わった」「言いたくないけど、さすがに下手過ぎる」「川田なら……」と不満の声が続々……重賞の1番人気馬だっただけに、納得いかないファンも少なくなかったようだ。

「もったいないレースになってしまいました。レース後に武藤騎手が『スタートが全て』と話していた通り、出遅れてしまったことが敗戦の起因になっていることは確かですが、スタート直後から自分で外へ持ち出した判断には疑問が残りますね。

というのも、この日の福島はまだ開幕2日目と馬場コンディションが良く、小回りということもあって、内目を通った馬たちがよく馬券に絡んでいたからです。

その結果、極端な大外を回る羽目になった最終コーナーでも、内を突く選択肢もあったはず。もちろん重賞で1番人気の馬ですから『確実に外を回したい』という気持ちもわかりますが、今回はそれが完全に裏目に出た格好でした」(競馬記者)

 実際に、この日のラジオNIKKEI賞は勝ったヴァイスメテオールこそ、最後の直線は真ん中内目だったが、11番人気・7番人気・9番人気で2・3・4着したワールドリバイバル、ノースブリッジ、タイソウらは揃ってインから粘り込む競馬。大外を回ったボーデンには、あまりに苦しい展開だった。

 ボーデンが抽選対象だったこともあり、この日、主戦の川田将雅騎手は小倉で騎乗。代役に抜擢された5年目の武藤騎手にとって、今回のラジオNIKKEI賞は千載一遇のチャンスだった。

 いや、キャリア初の重賞1番人気だったことを鑑みると「最大のチャンスだった」といえるだろう。

 デビューイヤーに24勝を挙げ、2年目も37勝。乗れる若手の1人として注目されていた武藤騎手だが、ここ数年は頭打ちの状態……今年はここまで10勝と、36勝を挙げた昨年のペースから大きく遅れてしまっている。

「武藤騎手も『流れに乗れなかった』と話していましたが、もしかしたら焦りのようなものもあったかもしれません。

若手騎手の中では頑張っている方だと思いますが重賞には縁がなくて、これまで未勝利……。先月もマーメイドS(G3)で藤懸貴志騎手が重賞初制覇を飾ったように、ここ最近は若手騎手の重賞初制覇が相次いでいたので、武藤騎手としても思うところがあったと思います」(同)

 実際に、武藤騎手はこれまで重賞で55回騎乗して勝利なし。また、最近では昨年6月のユニコーンS(G3)から14戦連続で2桁人気馬に騎乗と、重賞ではほぼノーチャンスの状況が続いていた。

 そんな中でいきなり巡ってきたキャリア初の重賞1番人気。武藤騎手としても相当なプレッシャーがあったはずだ。

「人気していたのに、申し訳ないです」

 レース後、そうファンや関係者へ謝罪の言葉を告げた武藤騎手。今回のボーデンの騎乗ぶりに納得しているファンは少ないだろうが、武藤騎手自身も全く納得していないはずだ。(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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P牙狼月虹ノ旅人』の人気が「うなぎ登り」どころか、月までロケットで行っちゃって本物の月にプレミアのガロのエンプレムマークが浮かんでいます。

 ヘタをすると1時間~2時間張り込み中の刑事並みに牙狼のコーナーの片隅で、席を立つ人を待つ日々が2週間続いています。ひと足先に導入された西日本では3週も続いています。中古市場ですでに『P牙狼月虹ノ旅人』は200万円を突破して、ホールの奪い合いが続いています。

 200万円なんて、ホールですぐ売り上げてくれる錬金マシンのような牙狼です。ホールが長い間首を長くして待っていた台が『P大工の源さん超韋駄天』で火が点いて、遊タイムのある『ウルトラマンタロウ2』で粘るスロッターも集まりました。その流れで登場したハマっても面白くバカ吹きも多い牙狼へ、シフトチェンジしている方も多いようです。

 圧倒的な設置台数不足が拍車をかけて、中古価格は200万円を軽く突破。車1台買えちゃいます。

 30年前、初代『CRギンギラパラダイス』の中古価格が230万円まで上昇して、関西のとあるホールの店長が10台のギンパラを売って2300万円持ち逃げした有名な都市伝説が延々と語り継がれていることを思い出します。

 大人気の『P牙狼月虹ノ旅人』のおかげで座れない人たちが『超韋駄天』や『タロウ2』に座るので、改めて稼働がUPしてきて片づけるのをちょっと待つホールも出てきたようです。『タロウ2』にもうひと踏ん張りしてもらうホールが続出で、嬉しい悲鳴です。

 それとは逆に本当に悲鳴を上げているのが、ホールの出玉を循環させて配球するシステムの老朽化。10年~20年は当たり前の連日の稼働で、2021年のハイスピードマシンの配球に対応出来なくて、店員さんも対応に大わらわです。

 ましてやドル箱のあるホールではさらに大変な状況になっています。
 
 6月24日夜、35回大当り3万発出てる台で80回転の台にやっと座ったのが8時17分です。牙狼の保留変化の面白さは群を抜いていて鞘保留に牙狼剣が刺さって1万発出して帰ってもいいかなと思ったら、わずか90回転目にまた鞘保留に牙狼剣が刺さって再びマカチャンに入ったのが、9時8分です。

 3連めで、その事故は発生しました。シマ全体の配球システムが故障して巻き上げ機が完全に止まってしまいました。裏の『P大工の源さん超韋駄天』も一緒にパニックです。

 出玉をカードに入れられなかったり、玉貸機もSTOPして完全にシマ全体が死亡してしまいました。満席のお客さんも動けず何ともイヤなムードでした。

 結局各台不足分の玉を他から持って来て、ボクのようにP.F.O.Gのガロの生首が上に出っぱなしの人は、閉店まで待ちましたが、思いがけない事故で、店員さんたちも汗だく…。巻き上げ機の修理とこぼれたパチンコ玉をカキ集める作業に追われて、とんでもないことになってました。

 古い配球システムのせいで、牙狼で連チャンしたあと遅れて吐き出される出玉をずっとボタンを押しながら待つ至福の刻を味わっている方が、全国各地で一体何千人何万人いることでしょう。

 このあと更にハイスピードの『Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン』が登場するかと思うとホールは、ゾッとしていると思います。

 2021年型のパチンコホールのハイスピード配球システムが急に必要になってきました。

 いまや、閉店前でも15分で1万発が可能な時代になって、夜のお客さんもどんどん増えて、朝の行列も牙狼へ流れる時代が来ました。

 今年の秋には、もっと凄い新台が出るので、全国のパチンコファンは、胸を膨らませて待ってて下さい。

 いままでパチンコと少し距離を取ってた方たちも、放っておいてもホールに帰ってきそうな2021年です。

(文=谷村ひとし)

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JRA武豊&シャフリヤールの甥がまくり一閃デビュー戦V! ノーステッキ完勝に「いい誤算でした」2年目種牡馬モーリス最高傑作の期待

 4日、函館競馬場で行われた5R・2歳新馬戦は、2番人気のアルナシーム(牡2歳、栗東・橋口慎介厩舎)が勝利。今年のダービー馬シャフリヤールの甥が、デビュー戦を白星で飾った。

 溢れんばかりの大物感は、来年のクラシックを強く意識させた。14頭立て、芝1800mで行われたレース。「思いの他のんびりしていましたね。攻め馬では、あれだけグイグイいったのに」という武豊騎手の言葉通り、アルナシームのスタートは一息。武豊騎手も無理せずに後方からの競馬を選択した。

 ただ、武豊騎手に「いい誤算でした」と言わしめたのはここからだ。向正面で外に持ち出されると、1000m通過が61.5秒という新馬戦らしいスローペースを嫌って、グイグイ前へ進出。3、4コーナーでまくりをかけると、最後の直線入り口では先頭集団に並びかけた。

「ゴーサインを出したら、凄くスムーズでした」

 レジェンドジョッキーの言葉通り、ここからはアルナシームの独壇場だった。あっという間に先頭集団を飲み込むと、最後は2着馬に2馬身差をつけての勝利。結局、武豊騎手は一度もムチを使用しておらず、着差以上の楽勝だった。

「高い素質を感じさせる競馬でした。直前の追い切りでは好時計をマークしていましたし、跨った武豊騎手も『初戦からやれそう』と話していたんですが、スタートはおっとり。レースでは、かなり前に行きたがっていましたし、まだ集中力に欠けるというか、遊びながら走っている風にも見えました。

ただ、その一方で武豊騎手がゴーサインを送ってからは、馬が変わったかのような真面目な走り。武豊騎手も『凄くスムーズでした』と褒めていましたが、勝負どころからの動きは圧巻でしたね。

今回は初めてのレースでしたし、次はスタートや道中の走りにも上積みが見込めそうです。父は昨年、初年度産駒がデビューしたモーリスですが、最高傑作になってもおかしくない器。十分にクラシックを意識できる馬だと思います」(競馬記者)

 記者がそう話す通り、叔父にダービー馬のシャフリヤールや、皐月賞馬のアルアインがいる血統背景は大物と呼ぶに相応しいもの。今後、順調に行けば来年のクラシック戦線に名を連ねていても何ら不思議ではない。

「課題は馬体重ですね。418kgは出走メンバー14頭の中で最も軽量。今回は外を回る競馬で事なきを得ていましたが、今後馬群に揉まれた際に思わぬ脆さが顔を覗かせるかもしれません。管理する橋口調教師はデビュー前から『素質はかなり感じる』と力が入っている様子でしたよ。武豊騎手も簡単にこの馬を手放さないでしょうし、これからどう教育していくのか楽しみです」(同)

「素質はありますね」

 レース後、そうアルナシームに期待を寄せた武豊騎手。ワールドプレミアとの菊花賞以来、JRAのG1制覇から遠ざかっているだけに、この“小さな大物”が逆襲のカギを握っているかもしれない。(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

パチンコ新台『牙狼』に続く爆速マシン誕生!?「即当りメイン」の光速RUSH…いざスピードの向こう側へ!!【新台分析-パチンコ編-】

 高性能なスピード特化マシンがひしめくパチンコ分野。時速4万発オーバーといわれる『P牙狼 月虹ノ旅人』をはじめ、数々の爆速機がユーザーを歓喜へと導いている。

 そんな明るい話題が飛び交う同分野で熱視線を浴びているのが、SANKYOが手掛ける『Pフィーバー 機動戦士ガンダムユニコーン』である。

 本機は大当り確率1/319.7のミドルタイプで転落抽選を採用。ヘソ大当りからのRUSH突入率は60%で、その内の20%が「1500発×2回」の計3000発を獲得可能な激アツ仕様だ。出玉増加の肝となるRUSHは、約81%ループ×ALL1500発となるため一撃の破壊力も十分だが…。

 本機の武器はこれだけではない。RUSH突入後に大当り3回を獲得した後は、消化速度が3倍へと加速する上位モード「覚醒HYPER」へと移行。即当りメインとなる爽快な連チャンを堪能することができるだろう。

 まさにパチンコ分野はスピードが支配する爆速時代。その最先端をひた走るSANKYOは、『Pフィーバー 機動戦士ガンダムユニコーン』と同様の超スピードマシンをホールへ投下する。出玉&スピード&安定感を兼ね備えた高性能スペックが、更なる歓喜をもたらしてくれそうだ。

『P宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(SANKYO)

■大当り確率:約1/319.7→約1/64.6
■RUSH突入率:約63.5%
■RUSH継続率:約85%
■ST回数:120回
■電サポ回数:100回or120回or次回まで
■賞球数:3&1&5&15
■カウント:10C
■ラウンド:10R1500発or2R300発
○○○

 大当り確率は約1/319.7のミドルスペックで、STによって出玉を伸ばすゲーム性だ。通常時は大当り時の50%がSTへと突入し、その内の25%が「ST120回+時短9880回」となる(ヘソ振り分けには、次回大当りまで電サポが継続するフラグも存在)。

 また、通常大当りを引いた場合は「時短100回転」が付与されるため、時短引き戻しにも期待できる仕様だ。これらを含めたトータルRUSH突入率は、約63.5%。比較的ハードルが低い点も魅力の一つだ。

 注目のRUSHは、ST120回転の間に約1/64.6の大当りを射止めるゲーム性。継続率は約85%と連チャン性能も高く、そのうえ70%が10R1500発となる出玉感も持ち合わせている。強烈な一撃に十分期待できる仕上がりといえるだろう。

 また、RUSH中はST120回中の100回が即当りメインとなるため、消化スピードは超高速だ。2万発レベルならば、瞬く間に吐き出す事も可能だろう。爽快感を存分に味わえそうだ。

『P宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の導入予定日は7月5日。スピードの向こう側へ我々を誘ってくれるのか。その活躍に期待したい。

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JRAユーバーレーベンに続けるか!? ウインピクシス大楽勝のデビュー勝ち、ゴールドシップ産駒に2年連続クラシック候補登場の予感

 4日、福島競馬場で行われた5Rの2歳新馬は、丸山元気騎手の1番人気ウインピクシス(牝2、美浦・上原博之厩舎)が優勝。2着馬に3馬身半の差をつけてデビュー戦を圧勝した。

「今日に関しては文句なし」

 小雨の福島で躍動した芦毛の牝馬にコンビを組んだ丸山騎手も最大級の賛辞を送った。危なげのないレースぶりに「聞いていた通りスタートも速くて、道中も折り合った」とデビュー戦を振り返る。

 16頭立て芝1800mのレース。好スタートを決めたウインピクシスは抜群の手応えでハナに立つ勢い。エコロドラゴンが主張したため、一旦これを先に行かせて2番手からの追走を選択した。前半1000mの通過は1分4秒1とスローペースで流れていく。

 隊列に大きな変化もないまま、3コーナーから徐々にペースアップ。ウインピクシスが強さを見せたのはここからだ。先頭のエコロドラゴンにプレッシャーを与えつつ、最終コーナーでは早くも交わして先頭へと躍り出る。

 後続をそのまま突き放すと、残り200mではもう流すだけ。ノーステッキのまま、3馬身半の差をつけてゴール板を駆け抜けた。

「1番人気だったとはいえ、予想以上の大楽勝で驚きました。スタートもよく、道中は好位で立ち回れるセンスの良さも光りました。単勝3.6倍と抜けた人気という訳でもなかったですが、ウインピクシスの派手な勝ち方しか印象に残りませんでした。

芝1800mでデビューしたように、陣営も中距離を視野に入れた使い出し。楽に2番手を追走したように、いいスピードも持っています。次走も非常に楽しみになるレースぶりでしたよ」(競馬記者)

 ウインピクシスは、マイネル軍団でもあるウインレーシングクラブの所属馬でゴールドシップ産駒だ。この組み合わせといえば、今年のオークス(G1)を制したユーバーレーベンを連想させるチームでもある。

 父ゴールドシップ×母父ロージズインメイはユーバーレーベンと同じ血統構成。今回見せた走りがこのまま本物なら、来年のクラシック候補として注目の1頭となりそうだ。

 丸山騎手にとっても手放したくない1頭となったに違いない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

神戸山口組の大物組長が引退、組織は解散…六代目山口組からの度重なる「警告」が影響か

  やはり六代目山口組サイドによる重圧はかかっているのだろうか。

 先ごろ新人事を発表し、その健在ぶりを知らしめた神戸山口組であったが、同時に業界内ではある大物組長の引退が囁かれていた。その組長とは、神戸山口組で舎弟頭補佐を務める三代目熊本組・藤原健治組長であった。だが、その噂は一度は打ち消されていたと関係者は語る。

 「藤原組長の引退、そして同組長が率いる三代目熊本組の解散という話は事実のようだと周囲からも聞こえてきていた。それに向けて内外の調整が図られていたと述べる関係者もいる。だがいったんは、神戸山口組の首脳陣らの説得により、引退、解散を取りやめたという話だった。ところが結局は藤原組長は引退し、熊本組を解散させたのだ」

 この引退劇の裏側には、六代目山口組サイドからの圧力などが存在したのだろうか。関係者が続ける。

 「熊本組傘下の主力団体といえば、藤原組長が率いていた藤健興業だった。今年3月、その藤健興業事務所が六代目山口組系組織に発砲され、同組織関係者がごぞって六代目山口組系組織へと移籍することになる。主力団体を失うことになった熊本組は組織力を低下させ、その際にも藤原組長が引退するのではないかと囁かれていた。だが、引退しなかった。すると5月末には藤原組長宅が、六代目山口組系組員に銃撃されることになった。これは圧力というよりも、警告といえるのではないか」

 すなわち「引退しなければ、今後も攻撃を加える」という六代目山口組サイドによる警告だったのか。そして事実、今回、藤原組長は引退することになり、熊本組は解散することになった。六代目山口組時代からの直系組長がまたひとり、神戸山口組を去ることになったのだ。

 「六代目山口組サイドはプレッシャーを与え続け、神戸山口組の直系組長をひとりまたひとりと引退させています。それは神戸山口組と近いと考えられていた他団体に対してもそうです。それら組織でも神戸山口組と近かったトップが引退する一方で、六代目山口組サイドとの関係性を山口組分裂前のように戻す動きを見せています。このように神戸山口組の勢力を徐々に削ぎ、最終的には分裂問題を解消させようと考えているのかもしれません」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 対する神戸山口組はそうした六代目山口組サイドによる発砲事件など対して積極的な報復に出ていない。いや、どちらといえば防戦一方にさえ感じられる。これは「力」を絶対とするヤクザの世界において、組織の衰退化に繋がる要因だといえるのではないだろうか。

 「ヤクザはやられたらやり返すが基本スタイルだ。現に神戸山口組も分裂当初、六代目山口組系による攻撃に対して、報復していた。そうした過程において、神戸山口組がかげりを見せ始めきかっけは、内部からの度重なる離脱だ。理由は定かになっていないが、六代目山口組を相手に第一線で戦ってきた組織が次々に神戸山口組を去っていった。一方、六代目山口組はその間も神戸山口組に対する攻撃を緩めずに着実に勢力を剃り落とし続けた。特に一昨年秋に髙山若頭(六代目山口組・髙山清司若頭)が出所してからは、凄まじい勢いで神戸山口組を攻め続けた。それを受けて、さらに離脱する勢力が増えたのだ」(某組織幹部)

 神戸山口組では、振り返れば、結成当初は先頭に立って神戸山口組の士気を高めた織田絆誠会長(現・絆会会長)に始まり、中核組織だった五代目山健組まで、思いもよらぬ離脱劇が起こってきた。もはや多くの業界関係者が「ここから神戸山口組が巻き返すことは不可能ではないか」と口にしている状況だ。そうした中で、彼らが次に口にするのが「オリンピック後に何らかの動きがあるのではないか」ということだ。分裂から丸6年を迎え、いよいよ分裂問題が解消される時がくるのだろうか。

(文=山口問題特別取材班)