ジャンプ史上最もかわいいヒロインランキング、最多得票はいったいどのキャラ!?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

インターネット調査サイト「ねとらぼ調査隊」は、2021年2月に行ったアンケート調査をもとにした「『ジャンプ』史上最もかわいいヒロイン51選!」を発表した。ちなみに調査結果が発表された7月3日は漫画「ONE PIECE」に登場する「ナミ」の誕生日。

これまでも「漫画のヒロインでかわいいと思うキャラは?」「最も彼女にしたいのは?」などで、上位にランクインしてきたナミの誕生日を祝して、調査結果を見ていこう。

甲乙つけがたい、愛すべきキャラクターばかり

 調査では50人以上もの個性豊かなヒロインの名が挙げられたが、今回はその中でも、特に人気を集めた5人を見ていくことにしよう。

 まず選ばれたのは、「ストップ!! ひばりくん!」の「大空ひばり」だ。頭脳明晰、スポーツ万能、何でもできる学園のアイドル的存在だが、彼女は実は “男の娘”。80年代前半の男臭い漫画が主流だったジャンプで、大空ひばりは多くの人の目に新鮮に映ったに違いない。初期の江口寿史作品にみられるスタイリッシュ&ポップな絵柄も相まって、読者は男女ともに彼女に夢中になった。

 次に選ばれたのは「地獄先生ぬ~べ~」のヒ…

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パチスロ「一撃万枚」も射程圏だった荒波マシンの後継機…「唯一無二の打感」を期待!!

 サミーのパチスロ新機種『Sコードギアス 反逆のルルーシュ3』。前作を凌駕するボーナス、特化ゾーン突入率と最大級の演出ボリュームが誘う「最高の体験」と紹介されています。

 初代ギアスは5号機のART機としては良く打ち込んだ機種で、「一撃万枚も狙える」と話題に。私は実現できませんでしたが、3000~5000枚クラスは何度か体験しました。

 そんな初代の良さをしっかりと継承しつつ、好評稼働中の同社『S頭文字D』の遺伝子も組み込まれているという最新作。初代好きだった私自身も、期待が膨らむばかりです。

 ボーナスはリアルボーナスとなり、低ベース、低純増の『A+AT機』との事。初代『エウレカセブン』もそうですが、サミーの『A+AT機(A+ART機)』には高実績のマシンが多いと思います。

 搭載されている楽曲も、良曲揃いで耳に残るものばかりです。直接の稼働には関係ないのかも知れませんが、気持ちよく打てる要素というのは大事だと思います。

 古い話ですが4号機の『吉宗』なんかは爺ビッグでの《キーン!!》っていう1G連チャン確定の告知音を聞きたいがために打っているという知人が実際にいました。

 では『Sコードギアス 反逆のルルーシュ3』の話に戻りますが、通常時は上位ステージでボーナスやゼロ図柄揃いを引けば引くほどCZに当選しやすい仕組みでCZは2種類で詳細は以下に。

『CZ』C.C.ゾーン→ギアスリプレイの一部で突入するチャンスゾーンで15G+α継続。C.C.揃いの度にATをストックし、ボーナス成立の場合は複数ストックが濃厚となる模様。

『CZ』戦略戦→CZ前兆+CZ中に蓄積したポイントでAT抽選。

〇〇〇

 ボーナス3種類の獲得枚数はそれぞれHBB・約150枚、BB・約115枚、RB・約50枚。ボーナス中は押し順ベルの一部でポイント獲得抽選があり、レア役はポイント獲得濃厚となる様子。

『AT』ブラックリベリオンは、純増1G=約2.0枚のセット継続タイプ(1セット40G+α)。バトル勝利でAT継続+一部で特化ゾーン突入、エンディング「ゼロレクイエム」を目指し激しいバトルを勝ち抜きましょう。

 最後に特筆すべき点が「ギアスブーストシステム」。

「ギアス高確」「ギアスロック」「ギアストリガー」の3つの【ギアス】により、かつてない唯一無二の打感を実現したとの事ですから、これはもう期待は高まるばかりです。

 まぁ何と言うか“やれる感”がスゴいですね。ダラダラ感の否めない高ベース機ではない点も好感が持てます。

 納品開始予定:8月2日~。待ち遠しいです。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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JRA 「5億円超え」で噂になったあの良血馬も出身! 千葉サラブレッドセールでNo.2の高額落札馬が武豊とデビュー、「7年5ヶ月ぶり」勝利を狙うパートナーとは

 今年5月、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインによるオークション形式で開催された「2021年千葉サラブレッドセール」。

 大ヒット競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』を手掛けるサイバーエージェント(Cygames)の藤田晋氏が、「プレミアステップスの19」を同セールの歴代最高価格となる5億1711万円(税込)で落札したのはまだ記憶に新しい。

 一方で、約4億5000万円ほどの大差は開いたものの、同セールにて2番目の高額落札馬(6941万円・税込)だったのが、11日に行われる函館・芝1800mの新馬戦でデビューを予定しているアスクワイルドモア(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。

 函館競馬場に入厩して調教が消化されており、最終追い切りでは併せた相手に馬なりで先着。調教パートナーを務める荻野琢真騎手は、「手足が長くて、いいリズムで走る。背中もよかったし、素直でいい馬」と好印象。追い切りを重ねるごとに前向きさも増しているようだ。

 そんなアスクワイルドモアと実戦でコンビを組むのは武豊騎手。春のG1シリーズではほとんど良いところのなかった武豊騎手だが、夏競馬が始まると共に調子は徐々に上向き。札幌・函館合わせて5勝を挙げており、新馬戦も既に2勝と復調を感じさせている。函館2歳S(G3)でも好走が期待されたグランアプロウソは残念ながら故障してしまったが、後半戦の巻き返しに向けて有力2歳馬は1頭でも多く確保しておきたいだろう。

 やや気になるのが、武豊騎手と藤原英昭厩舎の新馬戦での成績が、近年あまり芳しくないところだ。

 実はここ7年5ヶ月の間、武豊騎手と藤原英厩舎のコンビは新馬戦で勝利がなく、最後に勝利を挙げたのは14年2月のプリモンディアルまで遡ることになる。そのプリモンディアル以降も、藤原英厩舎が武豊騎手に依頼した新馬の数はわずか5頭となっている。

 ここで、その5頭を確認しておきたい。

16年10月 レッドオルガ 2番人気 5着
16年11月 メイズオブオナー 1番人気 3着
19年01月 トーセンスカイ 2番人気 2着
19年10月 ディープキング 2番人気 6着
20年11月 エイカイロイヤル 1番人気 5着

 人気を集めるものの、なかなか勝ち切れない馬を依頼される傾向が強いようである。近年、藤原英厩舎からはシャフリヤールやミスターメロディ、ヴァンドギャルドといったG1馬や重賞活躍馬が新馬戦で勝利を収めているが、武豊騎手にそういった馬はあまり巡ってこないようだ。

「アスクワイルドモアの母ラセレシオンは青葉賞(G2)を勝利し、札幌日経OP(OP)をレコード勝ちしたペルーサの全妹になります。父キズナの代表産駒の1頭でもあるビアンフェは先月の函館スプリントS(G3)を勝利しました。血統背景的には洋芝への適性は高いと思われます」(競馬誌ライター)

 なお、余談ではあるが、先述の千葉サラブレッドセールで4番目の高額落札馬だったショウナンマッハは先週、小倉の新馬戦で見事に勝利を挙げた。高額だからといって確実に走るというわけではないが、アスクワイルドモアにとっては追い風となりそうだ。

 先週の新馬戦ではアルナシームを好騎乗で勝利へと導いた武豊騎手。北の大地で復調気配を見せるレジェンドが、今週はダービートレーナーの新馬を久々に勝利に導けるか注目したい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

大手ゼネコン4社、じわり収益悪化…「完成工事高総利益率」から透ける採算性低下の危険信号

 東京オリンピックは7月23日、東京・国立競技場で開会式が行われる。経済波及効果は東京都で約14兆円の需要をもたらすと試算された。オリンピック関連や東日本大震災の復興需要で、建設業界はこの5年ほど好調が続いてきたが、踊り場にさしかかった。

 オリンピックは昨夏に予定されていたから、多くの大型工事は決算期でいうと21年3月期までに完成した。加えて、新しい工事は国内外で新型コロナウイルスによる着工延期や中断が起こった。スーパーゼネコン4社の2021年3月期の連結決算は減収減益で終わった。鹿島建設が3期連続、大林組が2期連続の減益だった。

 連結売上高は1兆9071億円をあげた鹿島が8期ぶりに首位に返り咲いた。東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場を建設した大成建設は15.5%の減収となり、落ち込み幅がもっとも大きかった。一方、欧米の物流倉庫需要が旺盛だった鹿島は同5.2%減にとどまり、首位が逆転した。

 純利益は2期ぶりに大林組が987億円で僅差でトップとなったが、4社とも1000億円の大台を割り込み、新型コロナ禍による建設市場の収益悪化を裏付けた。大成建設と清水建設は純利益が20年3月期の水準の70%台と低迷した。

 4社の連結売上高の合計は20年3月期に比べ12.2%減の6兆6106億円にとどまり、連結純利益は同16%減の3670億円。公共工事は堅調に推移したものの民間設備投資計画の中止や発注時期の先送りなど工事の中断・遅延が影響した。工事関係者のコロナ感染防止対策の徹底に伴うコスト増や競争激化による採算の悪化が収益を圧迫した。

【スーパーゼネコン4社の2021年3月期決算】

          売上高            純利益

鹿島建設    1兆9071億円(▲5.2%)        985億円(▲4.6%)

        2兆 100億円(5.4%)          800億円(▲18.8%)

大林組     1兆7668億円(▲14.8%)       987億円(▲12.7%)

        1兆9100億円(8.1%)          715億円(▲27.6%)

大成建設    1兆4801億円(▲15.5%)       925億円(▲24.2%)

        1兆6400億円(10.8%)         630億円(▲31.9%)

清水建設    1兆4564億円(▲14.2%)       771億円(▲22.0%)

        1兆5500億円(6.4%)          580億円(▲24.8%)

(注:上段は2021年3月期連結実績、下段は2022年3月期連結予想。カッコ内は前の期比増減率。▲はマイナス)

22年3月期は完成工事高総利益率が低下

 国内の大型建築工事の進捗で4社とも2022年3月期は増収を見込む。4社の合計の受注高は21年3月期比6%増の5兆4300億円と3年ぶりに上向く見通し。ワクチンの普及で民間設備投資が一定の落ち着きを取り戻すと予想している。

 手持ち工事の繰越高の合計は21年3月期比6%増の8兆3224億円となるなど直近の工事は潤沢だ。大成建設が2兆3000億円台、大林組が2兆円台に乗せた。清水建設は1兆9000億円台、鹿島が1兆8000億円台。清水建設は2期連続のマイナスだ。

 民間工事の受注は回復する見通しだが、収益への貢献は遅れる。連結純利益は大成建設が31.9%減、清水建設24.8%減、大林組27.6%減、鹿島18.8%減と軒並み落ち込むと見ている。

 完成工事高総利益が完成工事高に占める割合である「完成工事総利益率」は、ゼネコンの本業である建設工事の採算性を示す指標である。22年3月期は鹿島が21年3月期比2ポイント減の11.6%、大林組が2.9ポイント減の10.4%、大成建設は4.3ポイント減の10.4%、清水建設も2.9ポイント減の9.4%となると予測する。東日本大震災などによる景気低迷から回復途上にあった16年3月期以来の低さで、22年3月期決算の利益が落ち込む主な原因となっている。

 震災復興事業はピークが過ぎ、オリンピックに向けたホテルや複合商業施設は引き渡しを完了した。首都圏の再開発事業など受注高が100億円を超える大型案件は受注競争の激化が指摘されている。

 中長期的に見ればコロナの影響で公共工事は縮小するのは避けられない。コロナ下で政府は大規模な財政出動を繰り返し、政府の債務は大幅に増えた。ワクチン接種が一巡し経済が正常化していく過程では、財政の健全性の観点から公共工事にメスが入る可能性が高い。労働者不足や働き方改革などで各社はDX(デジタルトランスフォーメーション)や自動化・無人施工などによる生産性の向上を急いでいる。

 株式市場はスーパーゼネコン4社を厳しく評価している。株式時価総額(6月24日終値基準)は大成建設が8240億円でトップ。鹿島7670億円、清水建設6797億円、大林組6536億円の順である。「中長期的な利益成長の差が時価総額に反映している」と建設業を担当するアナリストは分析しているが、4社とも決して時価総額が高いとはいえない。

(文=編集部)

JRA G1未勝利騎手の「匂わせ」発言がプチ炎上!? 「もはやトップとかG1への憧れはそんなにない」ファンから批判に晒された騎乗スタンスの真意とは

 11日、福島競馬場では古馬の中距離ハンデキャップ重賞の七夕賞(G3)が開催される。7月7日の七夕にちなんだ夏の名物レースだが、その7日にある騎手のSNSでの発言が競馬ファンの間でちょっとした炎上騒ぎとなった。

 ある騎手とは関東の宮崎北斗騎手のことである。同騎手は今年、5勝を挙げて全国騎手リーディング86位。2010年にセラフィックロンプで愛知杯(G3)制して以来、重賞勝利から遠ざかっている。

 物議を醸すことになった事の発端は、宮崎騎手のTwitterでの発言内容だ。

 この中で、宮崎騎手は「強がってるのではない」と前置きしつつ、「もはやトップジョッキーとかG1への憧れはそんなにない」とツイートしていたからである。

 宮崎騎手がG1未勝利ということもあり、これだけだと向上心がなくなってしまったのかと心配したくなるが、その理由として「良くも悪くも業界の本質が見えてきてしまったから」と、意味深にも受け取れる“匂わせ”発言を続けた。

「だけど、こんなにうまくなりたがってるヤツも他にいないと思う(笑) あとは、家族に不自由させたくない。それだけ」とも述べているように、決して競馬に対する意識が低下した訳ではなさそうだ。

 しかし、人によっては受け取り方が多種多様のため、これらの発言を受けて否定派と肯定派で見解の相違が生じたことは、仕方がなかったかもしれない。

 否定派の主な主張は、騎手として「上手くなる」とともに関係者からの信頼が厚くなり騎乗数も増え、それに比例して騎乗馬の質が上がってG1での騎乗機会も増えるだろうといった一般的な考えをベースとしたものだ。これだと、「トップジョッキーやG1への憧れはそんなにない」といった発言に違和感を覚えるファンが出たのも当然といえるだろう。

 中には「G1を勝ってから言え」「他の騎手への僻みじゃないか」「プロならトップを目指せ」といった厳しい意見もあった。

 これに対し、肯定派の主張は「腕は確かなのにチャンスがもらえないのは同情する」「家族がいるのだから、まずは食べていくのが優先」「言いたいことは何となくわかる」といった宮崎騎手の心情を推し量る意見が多かった。

 また、それ以前に一部では「心の中で思っても口に出しちゃいけない」「ダサい、恥ずかしい」「現実逃避」など、発言したこと自体を快く思わない意見も出ていた。

 勿論、宮崎騎手なりに思うところがあっての発言であり、この短い文言ですべてを察した気になるのは早計。発言の一部のみを切り取ったのでは真意がわからないだろう。

 ただ、ひとつ気になるとすれば、「業界の本質が見えてきてしまった」という部分だ。

 一部のトップクラスのジョッキーに有力馬が集中し、仮に騎乗技術では見劣らない騎手がいたとしても、勝ち負け可能な騎乗馬を確保出来なければ、結果を残すことが難しいのは事実である。

 一昔前なら、調教師が厩舎所属の騎手にチャンスを与えて育てるという慣例もあったが、近年では生産者側の発言力も強くなり、かつてに比べると若手騎手がなかなか育たない側面も懸念されている。

 また、短期免許で来日する外国人騎手、JRAに所属となったC.ルメール騎手やM.デムーロ騎手など国内外のライバルとも競う必要もあり、熾烈な競争を勝ち抜くには一筋縄ではいかない事情も増えた。運よくチャンスを掴もうにも、乗り替わりに怯えながらでは、モチベーション低下にも繋がりかねない。

 今回の発言の真意は分かりかねるが、騎手としての手腕より、政治力やコネのような後ろ盾がなければ、やる気があっても空回りしてしまうことへのアンチテーゼのようなニュアンスもあるのかもしれない。

 ちなみに2007年にデビューした宮崎騎手は同期の騎手に浜中俊、藤岡康太、丸田恭介、草野太郎らがいる競馬学校第23期生の世代で、現在32歳とまだ若い。

 年齢的には3歳上の川田将雅騎手や、ひとつ下の松山弘平騎手がトップジョッキーとしてリーディング上位を賑わせているように、年齢的にも肉体的にもチャンスはまだまだあるはずだ。

 宮崎騎手の新しいスタイルの今後にこれからも注目してみたい。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

オンラインで「買う→試す→売る」を楽しむ!コロナ禍でさらに多様化するコスメの消費行動

あらゆる業界でオンラインシフトが急速に進み、生活者の価値観や購買プロセスにも大きな変化が起こっている今、オンラインとオフラインがシームレスにつながった新しい購買体験が求められています。

国内電通グループは2021年2月より、OMO(オンラインとオフラインの融合)時代の新たな「ショッピング体験」をデザインするプロジェクト「dentsu SX(エスエックス)」(※1)をスタート。SXという名称には「Shopping Transformation」と「Shopping Experience」の両義が込められており、これからの時代に合わせたショッピング体験を戦略・実装・運用までワンストップで支援します。

連載第2回のテーマはコスメ業界。生活者へのデプスインタビューから見えてきたインサイトを中心に、コスメ業界で起きているショッピング体験の変化と、今後取り組むべきアクションについて、dentsu SXプロジェクトメンバーの電通デジタル安田裕美子氏が解説します。

第1回:店舗とECの融合にとどまらない、未来のショッピング体験

※1 dentsu SX
国内電通グループ7社による、OMO時代に沿ったオンオフ統合の購買体験を顧客目線でデザインし、リテール領域において企業の事業成長に貢献するプロジェクト。電通グループのこれまでの事業蓄積と、戦略パートナーとして参画するfrog design inc.の知見を統合。電通独自の顧客行動データや、AIやクラウドなどの最新テクノロジーを活用し、顧客インサイトを掴むクリエイティビティと掛け合わせることで、顧客視点に立ったブランド独自のショッピング体験を創出する。(詳しくはリリースを参照

 

外出自粛や渡航制限により、苦境に立たされるコスメ業界

これまで「不況に強い」と言われてきたコスメ業界ですが、新型コロナウイルスの影響で社会活動の制限、外出自粛、生活者の価値観や消費行動の変化、訪日外国人の渡航制限などが相次ぎ、マーケットは大きな打撃を受けています。

コロナ以前からECサイトで化粧品を購入する人や、口コミサイトで比較検討する人は一定数いましたが、絶対に店舗で購入したい人、お気に入りのビューティーアドバイザー(BA)から購入する人ですら、コロナ禍でECサイトを利用せざるを得ない状況になり、消費行動は加速度的に変化しています。

この変化に応じてブランド側も、これまでオフラインで提供していたきめ細かなサービスや体験をオンラインで再現しようと試みています。その中には、肌診断アプリのように、単なるオフラインの代替サービスをオンラインで展開するのではなく、これまでにない新たな体験やワクワクする体験を提供しようとするような事例も生まれています。

一方で、「ECはECの部署、マーケティングはマーケティングの部署、店舗は営業の部署…」と従来の縦割り型セクションから脱却できないといった理由などから、オンオフを統合した新しい顧客体験を生み出すことに苦戦している組織が少なくないのも事実です。

コロナ禍でユーザーの消費行動が大きく変化したことを認識し、急速にDXを進めなければならないことは周知の事実ですが、具体的にどのような変化が起きていて、ブランド側はどのようなアクションを取るべきか、もう少し掘り下げて考える必要があります。

そこでdentsu SXは、20〜30代の女性にコスメに関する定性調査を行い、「N=1」から見えてきた生活者インサイトを、ショッピングスタイル別にセグメントしました。ここからその一部をご紹介します。

オンラインで「買う→試す→売る」のサイクルを楽しむ

 

■オンラインとオフラインの自分なりの使い分けを開拓する「パイオニア層」

この層はもともと化粧品は必ず店舗で試してから購入する傾向にありましたが、コロナ禍でECを頻繁に利用するようになり、ECへの抵抗感は徐々に薄れつつあるようです。

ECでは“ハズレ”を引くこともありますが、失敗した場合はフリマサイトで売ればいいので特に問題なし。失敗してもいいからECで購入し、そのギャンブル性や今までにない新たな商品との出会いを楽しんでいます。一方、敏感肌の方はスキンケア商品など本当に信頼性が必要な商品に関しては店舗での購入を続けているそうです。

また、ネットで情報収集をする頻度が増えたことで、今まで以上に“ステマ”が気になるようになり、口コミサイトよりも公平な意見が多いと感じるメガECモールを活用する人も。本来であれば信頼性が高く知識も豊富なBAのアドバイスを受けたいが、現状は外出自粛や臨時休業でなかなかリアルで会えないことに不満を感じているようです。

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コロナでBAとの距離が生まれ、店舗ならではの価値を喪失

■オフラインからオンラインに移行したい「オンボード待機層」

この層は、オーセンティックな百貨店ユーザーが多いため、コロナでBAと距離ができてしまったことがペインポイントになっています。最近のトレンドの一つであるBAのオンライン接客サービスに対しても「対面で会ったことがない人から紹介されても……全身の雰囲気が分かってもらえないし、肌質チェックもイマイチ」と懐疑的な意見も。

大手ECサイトの口コミをネガティブチェックに活用しながら公式サイトで購入をするケースもありますが、百貨店での購買体験とのギャップを感じているようです。

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デパコスから韓国コスメにスイッチング

■オンラインでほぼショッピング体験が完結「エコシステム層」

この層はデジタルネイティブ以降の世代が多く、コロナ以前は百貨店でデパコスを購入していましたが、コロナの影響で低価格帯の韓国コスメなどをECで購入するようになりました。

「SNSでメイクに関するトレンドを認知→YouTubeで使用感や発色を確認→口コミサイトのレビューを確認→キャンペーンを実施しているECサイトで購入」というイマドキのカスタマージャーニーを確立し、BAが担っていた部分やテスターでの試用は大量の口コミや動画に代替されています。ECで全てが完結する現状に満足している様子で、「コロナが落ち着いても値段が高いデパコスには今後戻らないと思います」と語っていた方もいました。

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「N=1」基点で浮き彫りになった、コロナ禍のペインポイント

それでは、定性調査から見えてきたコロナ禍の行動変化とペインポイント、それを解決しうるソリューションテーマを整理したいと思います。

コロナ起因の行動変化と対応策(I):オフライン購買層のオンライン移行加速に対応したオンボード促進

オンラインシフトが急速に進んだことで、従来のオフライン主体のユーザーは「店舗の楽しい体験の喪失」を感じています。また、色味や質感などは場合によってはオンラインでは十分に伝わらず、実際に試してみないと分からないという側面もあります。

このようなオフラインユーザーがオンラインにうまく移行できない、というペインに対しては、例えば肌質チェックを初回のみオフラインで行い、以降はビデオとリアルを組み合わせるといった「オンライン/オフラインの体験再設計」、肌の色味別にカラーバレットを準備するなどの、「高度な情報収集が可能なオンラインサービスの構築」などが考えられます。
 

コロナ起因の行動変化と対応策(Ⅱ):新商品トライアルハードルの低減

アイテムを店舗で試す機会が減少し、新商品に踏み切れない人が増加。踏み切って購入した場合も、失敗して使わないものが増えていくといったペインが生じています。これに関しては、小分けのお試しサービスや、air Closetのコスメ版のようなパーソナルスタイリングなど、自宅で商品を試す機会の提供、自分に合った商品を手間なく・安全に試す機会の提供が有効でしょう。
 

コロナ起因の行動変化と対応策(Ⅲ):公平な情報源不足への対応

化粧品をインターネットで検索・購入する人が増えると同時に、口コミサイトのステマ投稿も増加。すでにユーザー側もその怪しさを察知しており、より信頼性性・公平性のある情報提供が求められています。例えば信頼できる人(友達同士)のみのレビュー、購買履歴のシェア、元BAなど身近な専門家のお墨付きなどが解決策として考えられます。

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セグメントごとに、オンオフ体験のニーズは異なる

ここで押さえておきたいポイントは、定性調査からも分かるように各セグメントでショッピング体験に対するニーズは異なるため、それぞれのセグメントの特性に合わせた体験設計が必要だということ。

オンオフを駆使しながら自分ならではのジャーニーを作り、自ら意思決定を行う「パイオニア層」に対しては、知識欲や購買欲を満たすサービス、自らの嗜好や購買履歴を可視化し、第三者とスピーディに共有できるデータベースなどが支持されるでしょう。

例えば、「探す→試す→売る」をワンストップで提供するサービスや、NOINのような中立的なメイク情報コンテンツ、WEAR的なメイクコーディネートのプラットフォームなどが考えられます。
 

他社からの情報・コミュニケーションで知見を深め、体験しながら商品検討、購入を行う「オンボード待機層」に対しては、店頭接客からオンラインへのオンボーディング設計、リアルと同等の質や信頼感を持ったオンラインのパーソナライズコンシェルジュ、さらに相性の良いBAとマッチングできるようなアルゴリズムの開発、なじみのBAがECでの購買を支援するStaff Startなどのソリューションなどが必要になるでしょう。
 

デジタルネイティブに特徴的な「エコシステム層」に対しては、興味の幅が広いので、コスメ以外のエンタメも含めたエコシステムの中心となるテーマをどう創造するかが鍵になります。同じ嗜好やロイヤリティを持った人たちが集うオンオフのコミュニティ体験、熱中消費が叶えられるエンタメ性・テーマ性の高い場の提供、「推し」の仕組みづくりなどがポイントになります。
 

繰り返しになりますが、今は店舗、ECなどの顧客接点を単なる「販売チャネル」として捉える時代ではありません。顧客の課題をベースに、トータルな顧客体験を設計していく必要があるのです。

スタートアップは、オンラインサービスでつながる顧客に対し最適化されたオフラインの場を提供するなど、OMOを実現し始めています。一方、大手企業は組織の分断や従来チャネルとの関係性の優先などで顧客視点に立てていない部分があると感じています。

われわれdentsu SXが顧客課題や潜在ニーズの水先案内人となることで、組織を横断した顧客体験具現化のお手伝いができればと思っています。


dentsu SXでは、引き続きコスメ業界の最新トレンドを研究しながら、クライアントの課題とユーザーニーズに応える「ショッピング体験」を戦略・実装・運用までワンストップで支援してまいります。

企業の皆さまからのご相談やご質問も随時受け付けておりますので、興味のある方は、ぜひ公式サイトからお問い合わせください。

次回は「金融」業界における顧客体験の変化と、これから取り組むべきアクションについてご紹介します。

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就活の地域格差をなくすには?世界から称賛された「47 INTERNSHIP」

<目次>
史上初、47都道府県の学生が参加するインターンシップを開催
初年度から全国1500人以上の学生が応募
一度きりのイベントではなく、継続する取り組みに。2期生の募集を開始


「Z世代」とも呼ばれるいまの若者たち。新たな価値観を持つ彼らのキャリア形成への考え方は大きく変化しています。若者と企業、社会がよりよい関係を築けるよう、「電通若者研究部(以下、電通ワカモン)」(※1)は、就活のリデザイン・採用クリエイティブ開発に取り組んでいます。

2020年、新型コロナウイルスの影響を受け、初めての緊急事態宣言が発令された際、就活市場もまた、混乱を極めていました。各社がオンライン形式での会社説明会を実施するなど、新しい就活の在り方を模索するなか、電通ワカモンとエンカレッジ(※2)は共同で、学生と企業の新しい出会い方の発明に挑戦しました。

エンカレッジは、47都道府県に大学支部を持つキャリア支援NPO法人。電通のクリエイティビティとエンカレッジが持つ強みを掛け合わせ、就活の地域格差に一石を投じるべく生まれたのが、「47 INTERNSHIP」です。

47INTERNSHIP
※1電通若者研究部(電通ワカモン):若者と社会の関係性をデザインすることをミッションとして掲げているプランニング&クリエイティブユニット。就職活動のリデザインを通して、若者と企業の新しい出会い方のプロデュースを行っている。
 
※2 エンカレッジ: 47都道府県の100を超える大学支部で活動するキャリア支援NPO法人。学生が運営の中心メンバーとなり、1対1で行うキャリア面談などを各大学支部が開催している。

 


史上初、47都道府県の学生が参加するインターンシップを開催

47 INTERNSHIPは、各都道府県から大学生(または大学院生)をそれぞれ1人ずつ選出、計47人の学生が参加できる、オンライン形式のインターンシップ。2020年の参画企業は、AGC、江崎グリコ、サッポロビール、JTB、電通、三井住友銀行(五十音順)の計6社。複数企業の合同開催の枠組みにすることで、全国の学生が、日本を引っ張る企業群と、自宅にいながらにして接点を持ち、理解を深めることができる機会を設計しました。

企画の精緻化にあたって、地方の学生たちにヒアリングを進めている際、皆さんが口をそろえて言うのが「地方にはチャンスが少ない」という言葉でした。この課題を解消する仕組みをつくりたい。そんな思いから3日間のプログラムを設計し、「チャンスは、どこにいたって掴(つか)めるんだ。」というコピーを掲げました。

47 INTERNSHIP ステートメント
47 INTERNSHIP
キービジュアルでは、地方も都会も関係なく同じチャンスをつかめる就活の絵を象徴的に体現すべく、日本国旗(日の丸)を人物に模した47種類のZOOMあるあるをGIFアニメーションで制作しました。


47 INTERNSHIPは、世界最高峰のクリエイティブアワード「D&AD賞2021」のブランディング部門にて、最も素晴らしいクリエイティブとして評価された作品に与えられる「Yellow Pencil」を受賞。キービジュアルのデザイン性に加え、コロナ禍だからこそ行った“取り組みのデザイン”まで含めて評価していただきました。

初年度から全国1500人以上の学生が応募

昨年の47 INTERNSHIPは、初の取り組みにもかかわらず、全国の1500人以上の学生から応募がありました。エントリーシートの課題は1問だけ。「変わり続ける時代の中で、あなたが解決したいことを教えてください」という設問です。

選考基準は、「課題に対する愛があるかどうか」。フードロス、空き家問題、遠隔医療など、一般論としての社会課題の説明を聞きたいのではなく、なぜそれを解決したいのかという「Why」を言語化できている学生の皆さんと、お会いしたいからです。正解がない世の中に対してどういう問いを立てているのか。この視点でチーム全員ですべてのエントリーシートに目を通し、各都道府県から47人を選出していきました。

インターンシップは、8月下旬から9月下旬にかけて、DAY1からDAY3まで計3回にわたって開催。1回あたり6時間以上、オンライン上で熱いやりとりが交わされました。

DAY1は、参加学生一人一人がエントリーシートに記入した課題を紹介。自己紹介を踏まえ、グループで解決したい課題を模索していきました。

DAY1:参加学生の自己紹介の様子
47 INTERNSHIP
DAY1:学生グループごとに、解決すべき課題を決めてディスカッションしている画面
47 INTERNSHIP

DAY2のテーマは、「ニューノーマルの時代の企業の行動や振る舞いを考える」。DAY1でグループごとにそれぞれ定めた課題をどう解決するか、参加企業6社と個別にディスカッションを実施。企業への理解を深めながら、企業のリソースを活用し、どう課題を解決できるか模索していきました。

最終日のDAY3は、学生が企業に提案する形式で最終プレゼンテーションを行っていただきました。終始オンライン形式での開催でしたが、最終プレゼンの後には感極まって涙を流す学生も。DAY1からDAY3までの約1カ月間、プログラム外の時間にも多くの班が自主的に打ち合わせを重ねてくださったこともあり、どの提案も質が高く、驚きました。

DAY3:最終プレゼンテーション用に学生がまとめた資料47INTERNSHIP

ご参加いただいた企業の皆さまからは、これまでの採用活動では築けなかった全国の学生との関係性を築けた、などといった声を頂き、満足度100%の評価も頂きました。また、参加した学生全員からも「参加してよかった」との回答を頂きました。ここで、学生の感想の一部を紹介します。

「最後まで『やりぬいた』と自信を持って言える経験になり、チームの中での自分の役割について考えるきっかけになった。特に私は普段は空気を読んで自分の意見を言わずに終わることが多かったのですが、本気で向き合って何度も衝突して、そこから本質理解に進めたというのはとても良い経験になりました」

「3日間のインターンではありましたが、1カ月間という長い期間でチームのみんなと一緒に本当に考え抜いて一つの大きな課題に取り組むことができ、オンラインイベントで一番楽しかったといっても過言ではないほどの満足感を得られました」

「○○社には正直興味がなかったが、とてもいいフィードバックをくださるのがとてもありがたかったです。社員の方々の考え方や性格もとても胸に響き印象が変わり、○○社が私の行きたい会社になりました」

47都道府県の学生が、つながって、ぶつかって、交じり合って考える場を設計することができ、企画者・主催者としても喜ばしい取り組みになりました。

一度きりのイベントではなく、継続する取り組みに。2期生の募集を開始

電通のクリエイティビティは、広告領域のみならず、採用をはじめとしたあらゆる企業活動に拡張していけるものです。47 INTERNSHIPは一度きりのイベントではなく、継続した取り組みとして、2021年も開催します(応募締め切りは、7月15日)。今年のテーマは、「地域課題解決のためにできること」です。

47 INTERNSHIP

課題に愛を持って取り組む、学生の皆さんのご応募をお待ちしています。

47 INTERNSHIP について詳しくはこちら:
https://47-internship.en-courage.net/

電通ワカモン
電通若者研究部(電通ワカモン)は、高校生や大学生を中心とした10~20代の実態を調査し、企業や社会、ブランドが若者とよりよい関係を築くために、プランニングからクリエイティブ開発までを一貫して行う電通内の特命異能ユニットです。
https://dentsu-wakamon.com/
 

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ジェンダーを扱う広告が炎上する“当たり前の理由”…「理解してますアピール」の罠

 SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が知名度を獲得しつつある。SDGsとは、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できる世界をつくるために、国連が定めた17の目標である。

 日本ではプラスチック削減が有名だが、ほかには「働きがいと経済成長の両立」や「すべての人に健康と福祉を」など、日本で着目されているトピックも多い。なかでも、日本で最近多くの媒体が取り扱いながら、SDGsに入っていることをあまり知られていない「隠れSDGs」的存在なのが、ジェンダーの平等である。

触れれば燃える? 多発するジェンダー広告の炎上

 ところが、「働きがい」「プラスチック削減」などのテーマと比べて、ジェンダーに関する事案はよく炎上する。たとえば、直近ではナイキのCMが炎上した。

 CMは、女性が妊娠し、子どもの性別が判明したところで始まる。「女の子!」と喜んだのもつかの間、すぐに女性の顔は曇る。女の子だったら会議で「男性社会」の中に入れてもらえないかもしれない。あれだって、これだって叶えられないかもしれない……。しかし、母親となった女性は語りだす。

「いい加減にしてよ! 女の子だってなんでもできるんだから!」

 女の子だって、野球選手になれる。相撲だって、ラグビーだって。叶えられない夢なんかない。ナイキらしく、スポーツの夢と女性をかけ合わせて締めくくられる。

 このCMが炎上した主な理由は、社会問題であるジェンダーの不平等を「女性の頑張り」に託したことだ。あるコメントは、端的にこの問題点を指摘していた。

――女性差別(入試差別、就職差別、性加害、セクハラ、パワハラ)が何一つ解決されてないのに「女の子は何にでもなれる」って何?

燃える理由は「ジェンダー」ではない

 その前にも、有名なものでは「かながわ女性の活躍応援団」として、神奈川の経営者が女性活躍を推進するビジュアルを公開したところ、経営者に男性しかおらず、「何が女性活躍だ」と総ツッコミを浴びた事例がある。

 また、ストッキング・タイツの老舗メーカーのアツギは、女性がタイツを描いたイラストを100枚アップロードする企画で炎上した。イラスト化された女性たちが、ファッションよりもタイツ・フェティシズムを煽る性的なイラストだと批判されたからだ。

 このような炎上が連続すると、しだいに媒体でも「ジェンダーは扱いたくない」と思うだろう。実際、私が最近メディアに出演させていただく際のテーマも、当初はジェンダーの重要性を語るストレートなネタが多かったが、最近は「なぜジェンダーは炎上するのか」という、炎上を前提としたトピックが増えてきた。

 このままでは「何かよくわからないが、ジェンダーは取り上げないようにしよう」という方向に舵を切るメディアも出てくるだろう。

ジェンダーを自ら売り込むのが最大のミス

 もしあなたが、こういう発言を耳にしたらどう思うだろうか。

「私は貧乏な人に優しいから、貧乏な人にも頑張って未来を切り開けるって伝えたい」

「私は黒人を差別しないから、黒人でも夢は叶うっていうCMをつくろう」

 直感的に、これは炎上する……というより、倫理にもとると理解できないだろうか。それが、なぜか女性をテーマにすると起きてしまう。「私たちは女性の理解者です」とアピールするCMをつくってしまうのだ。

 しかも、得てして炎上する広告は、なぜそれを信じていいかという信憑性に欠けている。たとえば、“人種差別をしていないアピール”をするために、日本人管理職しかいない会社で日本人がずらりと並ぶ写真で「ダイバーシティ」と言っても信じてもらえない。しかし、代わりに「うちでは海外の方も雇用し、本社管理職の3割以上が外国籍である」という実績があれば、話は変わってくるだろう。

 もう一つ例を出そう。森喜朗元首相が「わきまえている女性」発言で抗議を受けて東京五輪・​パラリンピック大会組織委員会の会長を辞任したのは記憶に新しい。森元首相は差別する意図はなかったと説明したが、それがさらに国民の怒りを招いた。これも、「男女差別はありません、日本で女性は活躍している」という建前の、信憑性を失わせる発言だったから激しいバッシングを受けたのである。

何かをアピールするなら信頼できる実績を

 ジェンダーであれ何であれ、「広告」には必ず信頼できる根拠が必要だ。さもなくば「世界一美味しい」とラベルを貼った食品は、無条件で美味しいと信じてもらえることになってしまう。普通はこんな広告を見たら、消費者は「本当かな?」と思うだろう。

 ジェンダーに関する発言や広告が次々と炎上するのは、シンプルにアピールしている内容に、根拠がないからである。もし自社PRでジェンダーを扱いたいのであれば、根拠を用意しなくてはならない。それこそ、冒頭で扱ったナイキのCMで「これから生まれてくる少女が、なぜこれまでの女性とは違って未来の夢を叶えられるか」という根拠が必要だったように。

 だから「ジェンダーに広告で触れるな」は正確なアドバイスではない。「根拠のないアピールはしてはならない」という、シンプルな話なのである。

(文=トイアンナ/ライター)

IKEA、不評レビューが多い4品…弱弱しすぎるアイロン台、糸くずが出続けるタオル

 1953年にスウェーデンで生まれ、世界各国に「IKEAストア」を展開することで成長し、今日では世界中にファンを抱える存在になったIKEA。日本国内でも、2006年に千葉県船橋市に1号店をオープンして以来、スタイリッシュかつ低価格な家具・雑貨チェーンとして広く認知されており、その店舗数は年々拡大中だ。

 また、ここ1~2年は都市型店舗の展開に積極的。2020年春の原宿店を皮切りに、渋谷店と新宿店も誕生しているのである。これまでほとんどの店舗が郊外に据えられていたIKEAストアを都心に出店することで、新たな客層を取り込むことが狙いだろう。

 そんなIKEAには、先述の通り北欧テイストのスマートなデザインの家具や雑貨が盛りだくさんで、その品々が顧客を虜にしていることは間違いない。だが、なかには評判が芳しくない商品もちらほら見受けられる。

 そこで今回、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が、IKEAの「この夏、買ってはいけない商品」を独自にリストアップ。IKEAでの買い物の参考にしていただけたら幸いである。

SLIBB スリッブ 洗濯バサミ(大)/129円(税込、以下同)

 IKEAでは便利な日用品も数多く販売されている。そのため、店頭で「そういえば、あれがなかったな」と買うべきものを思い出し、当初は想定していなかった品を買うこともあるだろう。洗濯バサミなどがまさに、そのような買い方をしがちなアイテムだろうが、この「SLIBB スリッブ 洗濯バサミ(大)」に関しては、購入の際に注意が必要だ。

「SLIBB スリッブ 洗濯バサミ(大)」は、その名の通り大きめサイズの洗濯バサミで、シーツや掛け布団など厚みのある洗濯物を干す際に便利なアイテム。2個入りで129円と、リーズナブルな価格で販売されているのもありがたいのだが、公式サイトのレビューにはネガティブなコメントが散見される。
「一般的な洗濯竿で使用すると、大きすぎて薄手のものなどは挟んでも固定されない」
「洗濯ハンガーを竿に固定したかったのですが、挟みくちが割れていないので挟めず残念」要は“布団類以外には使用しづらい”ということだ。

 公式サイトの商品紹介欄を見てみると、「重みのある洗濯物に最適」との記載があるが、パッケージには一切そのような記載がないので、店頭で初めて見かけて購入した場合は、実際に使ってみてガッカリなんてケースもありうるだろう。布団類以外にも洗濯バサミを使いたい方は、買い控えたほうがいいかもしれない。

ÖVERST オーヴェルスト 金属フィルターコーヒー3点セット/999円

 コーヒー好きの方のなかには、自宅でコーヒーを淹れるたびにフィルターペーパーのゴミが出てしまうことを気にされている方もいるだろう。そんな方には金属フィルターへの乗り換えをおすすめしたいところだが、IKEAで販売されている「ÖVERST オーヴェルスト 金属フィルターコーヒー3点セット」の購入を検討するのならば、少々注意が必要だ。

 こちらは、繰り返し使える金属製フィルターで、「小さな穴が油分も通すので、深みのある味わいのコーヒーになる」との触れ込みで販売されている。一見すると、金属フィルターデビューにピッタリな商品に見えるが、購入したユーザーからは「粉が入る」「泥水が完成しました」との声があがっている。どうやら、細かく挽いた豆だと粉が抽出したコーヒーに入り込んでしまうようなのである。

 実際に使用してみると、確かにユーザーの指摘があった通り、中挽きの豆を使用するとコーヒーに微粉が入り込んでしまった。しかし、IKEA側は「ぜひ粗めに挽いた豆でお楽しみください」ともアナウンスしているので、不良品というわけでもない。ただ、この商品を快適に使うためには、使用する豆を「粗挽き」にする必要があるということを留意しておくべきだろう。

VÅGSJÖN ヴォーグショーン バスタオル/599円

 寝起きや帰宅時、スポーツの後……と、普段以上に汗ばむシーンが多い夏は、シャワーを浴びる回数も増えるだろう。そんな季節にこそ、バスタオルも新調したいところだ。

「VÅGSJÖN ヴォーグショーン バスタオル」は、IKEAで販売されているバスタオルのなかでも、もっとも有名な商品。公式サイトの商品ページでは、ほかのバスタオルはレビューが多くても40前後のなか、こちらには約400件のレビューが集まっている。カラーバリエーションも豊富で、1枚599円という価格も魅力なのだが、ただひとつ欠点があるようだ。

 それは、糸くずが多く出るということ。おろしたてのバスタオルに糸くずはつきものだが、こちらは購入してから半年たっても糸くずが出続けることもあるという。それも、かなり繊細な糸なので、お風呂上がりに顔や体を拭き、化粧水を塗るために顔に触ると、細かい大量の糸くずに気づくということもあるようで、非常に不快に感じるといった声がある。安さを優先させるならばアリかもしれないが、慎重に検討していただきたい。

JÄLL イェル 卓上アイロン台/799円

 衣類のシワに敏感な方であれば、普段からアイロンを高頻度で使用していることだろう。アイロンをかける際に使用するアイロン台だが、出すのが億劫に感じたり、床が散らかっていて出すのに十分なスペースがなかったりすることも往々にしてあるはず。そのような悩みにアプローチしてくれるというのが「JÄLL イェル 卓上アイロン台」だ。

 こちらはコンパクトなサイズのアイロン台で、脚が短めになっているのが特徴。卓上で使え、出番がないときは折りたたんで掛けておけるという商品で、なかなか使い勝手が良さそうではある。

 だが、多くのユーザーが指摘しているのが、使用時の“頼りなさ”だ。公式サイトのレビューを見ると「足の強度が足りない」「つくりが弱い」「表面のパッドが薄い」など、一箇所だけでなく多くの個所に、つくりのチープさが現れてしまっているようなのだ。

 実際に現物に触ってみると、天板部分がアイロン台とは思えぬほどの薄さで驚いた。長く使いたいのならば、他メーカーのものを購入したほうが賢明だろう。

基本的には気軽に購入しやすい低価格と、生活に寄り添った機能性、北欧らしいオシャレなデザインの3点を兼ね備えているIKEAの商品。だからこそ上手に商品を選んで、満足のいく買い物をしていただきたいものだ。この記事を参考にしつつ、IKEAでの買い物を楽しんでいただけたら幸いである。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※情報は2021年6月30日現在のものです。

『サ道 2021』でマナー違反者が激増?…かけず小僧、水風呂ダイバー、汗ロウリュって何?

 2019年7月クールで放送され話題を読んだドラマ『サ道』が、『サ道 2021』として2年ぶりに帰ってくる。

 同ドラマは、タナカカツキによるマンガ『マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜』(講談社)を原作とし、お笑いトリオ・ネプチューンの原田泰造演じる主人公が日本各地の実在のサウナを訪問するという趣向。真にサウナを楽しむためのサウナ道=「サ道」がテーマとなっており、熱いサウナと冷たい水風呂による温冷交互浴によってもたらされるディープリラックス状態を指す「ととのう」などの言葉も広く知られるようになった。

 しかし一方で、これまで中年サラリーマンたちの疲れを密かに癒してきたサウナ業界には異変が起きているという。この『サ道』のヒットによって現実世界にも空前のサウナブームが巻き起こり、以前とは違った“新規サウナファン”が各地のサウナを訪れるようになっているのだ。

 今では、多くの芸能人やインフルエンサーが「サウナー」(サウナ愛好家)を名乗り、YouTube等にサウナ施設のレポート動画を公開。また、サウナ関連のムック本も相次いで出版され、サウナというジャンルはやおら“ドル箱”となっているのである。結果、人気のサウナ施設ともなればサウナルーキーの若者たちで溢れかえる大盛況に。これは、市場規模がそう大きいわけでもない温浴業界にとってはさぞや喜ばしい事態……かと思いきや、そうでもないらしいのだ。

 東京都内のあるサウナ施設経営者が、匿名を条件にこう語る。

「サウナに興味を持ってくださる方が増えるのは喜ばしいことなのですが、都内でサウナに特化した施設の多くは、郊外型の独立施設ではなく、ビルの1階などに居を構える雑居型。当然ながらあまり広くはないのに、ドラマ『サ道』で取り上げられたお店は“聖地”化しており、今はどこも非常に混んでいます。

 結果、入場待ち、サウナ室待ち、そして水風呂待ち……と、行列ができてしまうことさえ珍しくはない事態に。コロナ禍もあって、どこのお店も予約制にしたり人数制限をしたりしながら対応していますが、これまでの常連さんのなかには、その状況に嫌気が差して足が遠のいてしまった方もいらっしゃいますね」

 どうやら、コロナ禍で旅行や飲み会を自粛せざるを得なくなったアクティブな若者たちにとって、銭湯やサウナが新しいプレイスポットになっているようなのだ。

「今は飲食店は20時には閉まってしまいますが、サウナや銭湯は遅くまでやっています。サウナが、友人とのちょっとした遊び場所になっているのかもしれませんね。もちろんお客さまが増えること自体はありがたいことなのですが、新規客が増えれば、どうしてもマナーの悪い方が一定数はいらっしゃる。私たちも浴室の巡回を増やしたりして対応していますが、従業員の数も多くないので限界がありますし、あくまでも“マナー”ですから、明確なルール化まではしたくない。なので、貼り紙やウェブ上で注意喚起することくらいしかできないのが現状です」(前出・サウナ施設経営者)

「汗流しカットマン」「かけず小僧」「水風呂ダイバー」などの“名言”がSNSで共有される

 では、サウナ施設おけるマナー違反とはどのようなものなのか? サウナ事情に詳しいライターに聞いた。

「基本的には、公共の場だから他人に迷惑をかけるようなことはひかえよう……というだけのことなんですけどね。でも、そうした“常識”を持ち合わせない人が意外と多いんです。

 例えば、古くから銭湯などでは禁止されてきた毛染め。これは、タイルの目地に色が着いてしまうからNGなのですが……若い方は『洗い場の自分の持ち場でやるなら別にいいじゃん』と考えるのか、堂々とやっている方もたまにいますね。それから、サウナに入る前に身体を洗わない。あるいは、サウナ室内で汗を手で飛ばす通称“汗スプラッシュ”などは、衛生的な点でもマナー違反ですね」

 サウナのあとには欠かせない水風呂についても、いくつかの嫌われる行為があるという。

「サウナのあと、かけ湯やかけ水で汗を流さずにそのままドボンと水風呂に入る行為は、『汗流しカットマン』、あるいは『かけず小僧』と呼ばれ、嫌悪されています。また、水風呂に頭まで浸かる『水風呂ダイバー』もマナー違反。汗を流せば潜水可能としている施設もあるので、許された場所でだけやるようにしてください」(前出のライター)

 近年は、日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」のレポートやTwitterなど、サウナ情報を交換する場も増えており、そういったマナー違反者たちが、上記のような奇妙なネーミングとともに共有されるようになっているそうだ。

「最近、急速に増えているのは、『ドラクエ』への苦言ですね。大学生と思しきビギナーに多いのですが、2〜5人くらいの集団でやってきて、サウナも水風呂も休憩も、どこへ行くにもぞろぞろと一緒に行動する。その様子を、ドラクエのパーティにたとえてこう呼称されているわけです。

 単純に場所が占拠されるので迷惑なのですが、特にやっかいなのはおしゃべり。元来、サウナ室での会話は歓迎されないのですが、コロナ禍で『黙浴』が推奨されている現在においては、もはや明確なマナー違反。彼らは注意をすれば素直に大人しくしてくれることがほとんどなのですが、本音をいえば、そもそもサウナくらいひとりで行ったらどうなんだとは思いますけどね……」(前出のライター)

水をかける「違法ロウリュ」、嫌悪感漂う「汗ロウリュ」…苦言を呈するヌシの再来が望まれる

 もちろん、マナー違反の不届き者は、ビギナーにばかり多いのではない。

「注意をしても聞かなかったり逆ギレしたりするのは、むしろ中高年の自己流サウナユーザーに多い印象です。彼らはこちらが驚くような大胆な行動におよぶことも。

 私は、昔ながらの古いサウナ施設で、サウナストーブに水風呂からくんできた水をかける『違法ロウリュ』をする荒くれ者を何度か目撃しました。ロウリュとは、熱したサウナストーンに水をかけ水蒸気を発生させて体感温度を上げる、フィンランド式の温浴法。最近はセルフロウリュのできる施設も増えていますが、専用のストーブでなければ故障の原因になるので、絶対にやってはいけません。

 これと類似したもので、自分の汗が染み込んだタオルをサウナストーンめがけてしぼる、『汗ロウリュ』なる嫌悪感を抱かせるマナー違反も。かつてはあらゆるサウナに、一見客のマナーに目を光らせる『ヌシ』と呼ばれる常連客がいて煙たがられたものでしたが、近年のサウナ環境の大変動によって、その存在感も薄れつつあります。もしかしたら『ヌシ』は、サウナにおける“大事なもの”を守っていたのかもしれないなと、今になって思いますね」(前出のライター)

 2019年に放送された『サ道』第1シーズンでは、「汗ロウリュ」に苦言を呈する場面があり、サウナ愛好者のなかには溜飲を下げた者も多かったという。7月9日深夜から放送予定の第2シーズン、『サ道 2021』でも、サウナそのものの魅力を描くだけでなく、ブームの功罪を意識したマナー向上のメッセージも発していただきたいものである。

(文=エリンギ)