プロキオンS(G3)衝撃レコードVを呼び込んだメイショウ軍団の“必勝戦略”とは? 9番人気の伏兵メイショウカズサ復活勝利は「ジェットストリームアタック」が炸裂!?

 夏の小倉で11日に行われたダートの中距離重賞・プロキオンS(G3)は、松山弘平騎手のメイショウカズサ(牡4、栗東・安達昭夫厩舎)が優勝。7馬身差の逃げ切り勝ちを飾った昨年11月の栞S(3勝クラス)以来、4戦ぶりとなる勝利の美酒を味わった。

 1年1か月前の夏。未勝利から怒涛の4連勝をマークした実力馬が完全復活だ。

 低迷のはじまりは、単勝1.8倍の断然人気を裏切り15着に惨敗したカノープスS(OP)からだった。果敢にハナを切ったものの、後続からのプレッシャーもあったのか4コーナーを待たずにまさかの失速。続く名古屋大賞典(G3)では、3番人気に支持されるも中団からの競馬で見せ場すらない敗戦。ついに10番人気まで評価を落とした前走のアンタレスS(G3)でも15着では軽視されたのも仕方がなかったか。

 その一方、京都競馬場の改修の影響により、例年の中京競馬場のダート1400mではなく、小倉競馬場のダート1700mに変更となった今年のプロキオンSは、実力馬復活のカンフル剤となったのではないか。

 このレースに松本好雄オーナーのメイショウ軍団は3頭出し。5番人気メイショウワザシを筆頭に、9番人気メイショウカズサ、12番人気メイショウウズマサがスタンバイ。しかも、3頭いずれもが逃げ先行を得意の戦法としている馬であり、同オーナーの馬同士で共倒れになるリスクもあった。

 しかし、結果的にこの3頭出しがものの見事にハマったのだから、まさしく松本オーナーの作戦勝ちといえる。

 16頭立てのダート1700m戦。降り続く雨にダートは重馬場の状態まで悪化していたが、湿ったダートで足抜きはよくなり、前の馬が止まりにくい状況を後押ししたことも前に行く馬を後押しした。

 迷いなくハナを奪ったのは8枠16番の大外からスタートしたメイショウカズサ。2番手にトップウイナーがつけて、3番手にメイショウワザシ。4番手サンライズホープを挟んでメイショウカズサは5番手からの追走となった。

 前半1000mあたりでメイショウワザシが早々に脱落したほどの激流だが、先頭のメイショウウズマサと2番手トップウイナーはお互いに譲らないまま、最後の直線を迎える。懸命に粘りこみを図るメイショウウズマサを追い落とし、トップウイナーが単独先頭に躍り出た刹那、2頭の直後を追走していたメイショウカズサが一気に襲い掛かる。

 メイショウカズサはゴール手前で抜け出して、2着に粘りこんだトップウイナーに2馬身半の差をつけて完勝。勝ち時計は1分40秒9という驚異のレコードだった。

「3頭とも違う厩舎ですが、同じレースにあえての3頭出しは松本オーナーの許可があってのものでしょう。いずれもほぼ同じ脚質の馬でハイペース必死の展開は明らかでした。にもかかわらず、終わってみれば逃げたメイショウウズマサが3着に食い込んで、2着にも2番手から競馬をしていたトップウイナーでした。

積極策を採った馬が3着以内を独占する結果で、松本オーナーとしてはまさに“してやったり”でしょう。レコードが連発していた小倉のダートを逆手に取った逆転の発想といえるかもしれません。後ろにいた組は揃って持ち味を発揮できないまま敗れましたから。

3頭が次々と先頭に襲い掛かる様は、なんだかまるでアニメのガンダムで有名なジェットストリームアタックみたいでしたね(笑)」(競馬記者)

 記者がそう語る通り、今夏の小倉競馬は芝もダートもレコード連発と異常な状態だ。

 開幕して間もない芝のレースでは、馬場状態も良好で速い時計が出るのも辻褄が合うが、芝のように生育の影響を受けにくいダートでここまで高速決着が続くのは非常に珍しいこと。

 勿論、レース後に松山騎手が「ここ3走ほど力を発揮できていなかった」とコメントしたように、元々メイショウカズサが高いポテンシャルの持ち主であることも勝利した理由でもある。

 一時はスランプに陥った馬の完全復活は、冬の大一番であるチャンピオンズC(G1)を見据える意味でも大きな意味があったといえるのではないか。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

Google、送金アプリ「pring(プリン)」買収でついに日本の金融業界に本格参入か?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

もし本当だとすれば、日本国内で「Google Pay」の存在感が爆上がりしそうだ。現在、「グーグルが日本の送金サービスを買収する」という報道が世間を駆け巡っている。しかしそうした報道が出ている一方で、当事者となるグーグルなどは現在この報道内容を認めておらず、その真偽はいまだ確定していない状況だ。果たして真実はどちらになるのだろうか。

今回は、グーグルが日本の金融業界に本格参入してきた場合のことについて考えていきたい。

GAFAの一角グーグルがついに日本の金融業界に進出か

 日本経済新聞は7月8日、「グーグル、日本で金融本格参入へ 国内スマホ決済買収」と題した記事を公開。グーグルは送金アプリ「pring(プリン)」を運営する株式会社pringを、既存株主から全株式を200億〜300億円で取得し、日本国内で2022年をめどに送金・決済サービスを開始する、と報じている。GAFAの一角であり世界的IT企業のグーグルが、インド・アメリカに続いて日本でも金融事業に進出するという報道は瞬く間に拡散され、注目を集めた。

 しかし日経新聞の報道とは裏腹に、pringの株主である株式会…

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もはや世界的トレンド? 中国の若者に広がる「寝そべり主義」ってなんだ?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

現在、中国の若年層の間でとあるトレンドが生まれてきているという。それは「タンピン主義」と呼ばれるもので、日本語に置き換えれば「寝そべり主義」という意味だそうだ。“だらりと寝そべる若年層”の姿を想像すると「なんか無気力でやる気のない若者」をイメージするかと思うが、この言葉はまさにそんな思想を指すのだ。中国人といえば「アクティブでエネルギッシュ、声が大きくて自己主張が強い」というイメージもあるが、最近の若者はそうでもないようだ…。

中国で拡大の気配を見せる寝そべり主義とは

 寝そべり主義とは、中国国民の所得格差が広がったことで「勝ち組になれない層」が出てきたことにより生まれた言葉だという。競争社会に疲れた若者が「努力しても勝ち組になれないなら、頑張らずに必要最低限で生きていこう」という考えにたどり着き、SNSに「食事は1日2回でいいし、働くのは年に1~2カ月でいい。寝そべりは賢者の行動だ」と匿名で書き込んだことで誕生した。寝そべり主義では仕事は必要な分だけに留めて、車を持たず恋人も作らない。派手な暮らしを求めず必要最小限のエネルギーで暮らしていく生活スタイルのようだ。

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甘デジ確率で「2400発」取れる超新台も話題!実力メーカー「激熱ジャンル」で更に躍進!?

 7/4は『ナナシー』の日である。2015年に豊丸の看板機種『ナナシー』が20周年を迎えたことを記念して登録。また、この日は伝説のパチプロ田山幸憲氏の命日でもあり、晩年に氏が『ナナシー』を愛していたことはつとに有名である。

 そして豊丸はこの7/4に新機種『P絶超電役ドラドラ天国』を発表した。権利物で名を馳せた『ドラドラ天国』のシリーズ機が17年という時を経て現代に蘇ることとなった。しかも機種名のとおり一般電役としての復活である。

『P絶超電役ドラドラ天国』は大当り確率1/99.9ながら大当りの半分で約2400発の出玉を獲得できる絶超な出玉感を搭載。さらに、大当り消化にかかる時間が約3分とスピード感も伴っている。

 もちろん、一般電役ならではの大当り中の大当り抽選も行われており、ラウンド中にボタンが出現して「絶超ノ刻」をゲットすれば保留内の大当りが濃厚。2400発のダブルロンならぬダブルツモで一気に5000発近くを獲得することも可能なのである。

 このように、名機『ナナシー』を筆頭に、豊丸ではこれまで一般電役にこだわりをみせ、数々の一般電役を生み出してきた。先の『ナナシー』や『ドラゴン伝説』はいまでもシリーズ機が継続されている。しかも、ちゃんと一般電役で。1種2種混合機が盛り上がりを見せているとはいえ、いまだデジパチ全盛の時代に快挙といえよう。

 その一般電役の伝説はまさに『伝説』から始まったのである。それが『勝負伝説』で、パチンコ機で初めて保留先読み機能を搭載した機種でもある。背景の襖で青い花が咲くと保留内の変動でスーパーリーチ確定となり信頼度も大幅にアップするゲーム性で人気を獲得。一般電役の地位向上に一役買ったマシンとなった。

『伝説』シリーズとしては『ドラゴン伝説』『UFO伝説』などがあるが、大当り確率が1/200前後と軽い当りながら2400発としっかりした出玉を獲得できる遊びやすさでパチンコファンの支持を得た。

『勝負伝説』と同時期の一般電役で忘れられない人気機種が『ドンファン』である。この機種には時短機能が搭載されていた。時短といっても電サポ機能のアレでなく、保留が貯まるとデジタルの短縮機能が働くほうのソレとなる。

 現在のデジパチでは保留が3つ以上貯まるとデジタルの短縮機能がオンとなるが、この『ドンファン』は保留が満タンになると変動が即座に停止して次の回転に移行するという機能となっていた。これによりスピーディーにデジタルを回転させ、群を抜いた時間効率が可能となったのである。

 また、このほかにもデジパチ的とは異なる一般電役も存在した。それが『アメリカンドリームP1』で、役物によって大当りが発生し、4000~5000発の出玉を獲得できるという一発台的なゲーム性を持つ機種であった。

 つづら折りのスロープに仕込まれた外れ穴を十字形の羽根で回避して1番下にある当り穴を目指す役物機構も人気の一因で、多くのファンを熱狂させた役物系一般電役の名機となる。

 トラディショナルな一般電役を愚直に継承する豊丸。このP機の時代にも確かな存在感を示す一般電役をこれからも作り続けるに違いない。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA 永島まなみ「痛恨」前走コンビを組んだ馬に乗り替わりで勝たれ、北海道シリーズ通算「0勝43敗」……待たれる斤量差を活かした好騎乗、北の大地での勝利

 11日、函館競馬場で行われたダート1000mの2歳未勝利戦は、2番人気のワンエルメス(牝2歳、美浦・手塚貴久厩舎)が好スタートを決めると、直線ではヒルノショパンとのマッチレースを制して初勝利を飾った。勝ち時計58秒7。

 騎乗した団野大成騎手は「ダートは合いそうだと思ったが、期待通りだった。追ってからもしっかり反応してくれた」とコメント。なお、新種牡馬ディーマジェスティの産駒はこれがJRAでの初勝利。現2歳の初年度産駒は45頭おり、皐月賞(G1)を制した父のような活躍馬が今後現れることに期待したいところだ。

 一方で、前走ワンエルメスとコンビを組んでいた永島まなみ騎手にとって、今回乗り替わりで勝たれてしまったのは痛恨だったのではないだろうか。

 今年3月、栗東では西原玲奈元騎手以来、実に21年ぶりとなる女性騎手としてデビューした永島騎手。先月5日の中京12Rで通算の4勝目を挙げるなど、まずまずの成績を収めていたものの、北海道シリーズに参戦以降は未勝利が続いている。

 11日終了時点での札幌・函館を合わせた成績は【0-1-2-40】。ワンエルメスに継続騎乗していれば、待望の北海道シリーズ初勝利を挙げられていた可能性も高かったと思われる。まさに千載一遇のチャンスを逃してしまった格好だ。

 なお、同レースでは永島騎手も3番人気のアドレマピュスに騎乗していたが、4コーナーをやや膨れ気味に回ると、直線に入ってからも見せ場をつくれずに5着。「ゲートを上手く出てくれなくて、コーナーでも外に膨れてしまった」とコメントを残している。

 前日10日に行われた函館2Rでは、エルソールに騎乗して2着。これは97年の増沢由貴子元騎手(旧姓・牧原)以来、24年ぶりとなる女性騎手の函館での連対だったようだが、1着となって堂々と話題になるのを期待したいものだ。

「現在、函館開催は東西のリーディング騎手であるC.ルメール騎手と吉田隼人騎手、さらには横山武史騎手やレジェンド武豊騎手などが参戦しており、新人騎手が結果を残すのは並大抵のことではないかもしれません。

一方で、永島騎手には上記の騎手達にはない、斤量4キロ減の特典があります。ハナを切るなどして特典を上手く活かすことができれば、勝利のチャンスも巡ってくると思うので頑張ってほしいですね」(競馬記者)

 ルメール騎手が年間100勝を達成したときにプラカードを掲げていた永島騎手だが、このままではこれが唯一の北海道シリーズでの見せ場となりかねない。早々に北の大地で勝利を挙げ、再びルメール騎手とハイタッチを交わして欲しい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

朝ドラ『おかえりモネ』百音の憧れの女性・サヤカを演じる夏木マリのスゴい経歴

 2回目の気象予報士試験に落ちた永浦百音(清原果耶)は、2015年の年末も亀島に帰省する。地元では母・亜哉子(鈴木京香)のあらぬ噂が流れていて、7月5日(月)~9日(金)のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』は波乱の週となった。

「母が浮気」の噂の真相を探る百音

 妹の未知(蒔田彩珠)から母が浮気しているという噂を聞いた百音は、2人で亜哉子を追跡する。亜哉子が向かった喫茶店にいたのは、百音の幼なじみの及川亮(永瀬廉)の父親の及川新次(浅野忠信)だった。亜哉子は、帰省する亮のために、新次が住む仮設住宅の部屋の掃除の手伝いをしていたのだ。

 そして、親しげに話す2人の会話から、百音の父・耕治(内野聖陽)の初恋の相手が、亮の母親の及川美波(坂井真紀)だったことに気づいた。

―――

 新次と美波と耕治は幼なじみで、両家は家族ぐるみで親しくしていた。2010年4月。新次は1億円以上をかけて新しい船をつくる予定で、耕治がその資金繰りの計画を立てていた。しかし、船が完成した直後に震災が起こり、新次は船と美波を失った。

 2011年10月。震災から立ち直れない新次を見かねた耕治は、金を返すためにも船に乗れ、と発破をかけた。補助金で船を購入して返済する計画も考えたと説得するが、新次は耕治の知らないところで複数の借り入れをしていたことが発覚。

 耕治は父の龍己(藤竜也)に、新次たちを永浦家に住まわせたいと相談するが、「漁師の生きざまを潰すな」と叱咤され、声を殺して泣いた。

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 2016年1月。新次が行方不明になったという噂が流れ、海に落ちたのではないかとも言われたが、実際は亀島の自宅があった場所にいた。酔いつぶれていたところを保護されて永浦家に連れてこられ、酔いがさめた頃に耕治が「何かあったのか?」と聞いた。

 震災から5年が経っても前に進めずにいたが、最近、亮から「メカジキを50本上げた」という連絡があった。自分に似て筋がいいのかとうれしくなったが、「そんな小さなことを一緒に話す人がいない」と美波の不在を嘆いた。そして、気づいたら亀島の自宅のあった場所にいたという。

 新次が「迷惑をかけてすまない」と涙を流す中、亮が笑顔で「お祝いに1曲歌おう!」と入ってきた。美波が好きだった曲を歌おうとしたが、新次をなぐさめることはできなかった。

―――

 その日の夜、「きっと、亜哉子以外の言うことは聞かなかったと思う」と耕治。そして、「新次はこれからも同じことを繰り返し、そのたびに付き合わせるだろう」と詫びると、亜哉子は「幼なじみ3人だけの問題にしないで」とふくれた。

―――

 百音が勉強をする横で、幼なじみたちは将来の話をしていた。野村明日美(恒松祐里)は上京、後藤三生(前田航基)は大学にいる間に何か大きなことをやる、早坂悠人(高田彪我)は亀島の市役所に就職。すると、亮が「俺たちは親とは違うから、好きなことをして生きていっていい。前を向くしかない」と熱く語った。

―――

 その日の夜、百音が仏壇を拝んでいると、亜哉子が「好きなことをしなさい」と言ってきた。これは、亜哉子が亀島に来るときに祖母の雅代(竹下景子)から言われた言葉。耕治の単身赴任中に妊娠した亜哉子が亀島に行きたいと伝えたところ、「来るのは大歓迎だけど、先生の仕事は続けなさい」と言われたという。

 先生の仕事も牡蠣の養殖も好き。自分は好きな仕事をさせてもらっているから、娘たちにも好きな仕事をしてほしいと伝えた。

―――

 登米に帰る途中、百音は港で海に落ちかけている新次を見つけた。身を投げるのかと思ったが、氷で滑っただけだと言われて一安心。

「けあらしがきれいだったから船を見にきた」と言われ、百音は「けあらしは蒸気霧といって、冬は海の水の方が温かいから蒸発した水が海面近くで霧になる」のだと説明。

 そして、海を見てつらくならないのかと聞くと、「海に恨みはないから」と新次。亮も同じことを言っていたと伝えると、新次は「そうか」と笑った。

サヤカを演じる夏木マリのスゴい経歴

 今週は、ついに百音が気象予報士試験に合格。誰かの役に立ちたいという夢に一歩近づいた半面、お世話になった登米を離れることに寂しさを感じて、新田サヤカ(夏木マリ)に試験は不合格だったと嘘をついてしまう。

 森林組合を経営するサヤカは豪快で懐が深く、百音の憧れの人物でもある。そんなサヤカを演じる夏木マリは、日本を代表する実力派女優。

 1971年に歌手としてデビューしたが、なかなかスポットライトが当たらない下積み時代を経て、単身ニューヨークへ。そこでさまざまなことを学び、1993年に企画から出演までを手がける舞台「印象派」を立ち上げた。また、2008年にはパフォーマンス集団「Mari Natsuki Terroir(MNT)〔マリナツキテロワール〕」も立ち上げている。

 女優としてさまざまな作品に出演しており、朝ドラには1996年の『ひまわり』、2011~12年の『カーネーション』に出演している。ヒロインの晩年を演じた『カーネーション』はギャラクシー賞など各賞を総なめにしたことでも注目を浴びたが、ヒロインがバトンタッチしたことも話題となった。

 さらに、映画や舞台でも活躍する一方で、声優としても活動している。『千と千尋の神隠し』の湯婆婆役と言われれば、「あの人か!」となるだろう。

 プライベートでは、長年のパートナーだったパーカッショニストの斎藤ノヴと59歳にして結婚。日本のしきたりに縛られない独自の関係性を育み、結婚10周年にあたる今年の5月に挙式して大きな話題となった。

 師弟のような親子のような、不思議な関係のサヤカと百音。2人が新しい道へ歩き出す姿を見届けよう。

(文=安倍川モチ子/フリーライター)

富士フイルム、世界の半導体業界で存在感高まる…日本へのTSMC工場誘致のカギ握る

 現在、台湾をめぐって米中の対立が先鋭化している。台湾積体電路製造(TSMC)が回路線幅5ナノメートル(ナノは10億分の1)をはじめ、最先端の半導体生産技術に積極的に取り組んでいるからだ。台湾がもつ最先端の半導体生産技術をめぐって、両国の対立は熱を帯びる可能性がある。

 その状況下、日本の半導体産業を取り巻く環境も急速に変化している。車載用など世界的に半導体が不足するなかで、熊本県にTSMCが回路線幅16、あるいは28ナノメートルの半導体工場を建設すると報じられた。今後の展開は楽観できないが、日本企業がこれまでにはなかった半導体部材などを供給することができれば、日本にTSMCが工場を設ける可能性はあるだろう。

 その点を考えるために、富士フイルムに注目したい。コロナ禍において同社は「アビガン」などヘルスケア事業の成長を加速させた。それに上乗せするようにして、同社は世界的な高付加価値半導体部材メーカーとしての競争力発揮を目指すチャンスを迎えている。それがTSMCの工場誘致をはじめ日本経済に与えるインパクトは大きいだろう。

最先端の半導体生産をめぐる米中の対立

 今日、世界のあらゆる産業分野でデジタル化が加速している。具体的には、5G通信網の普及やIoT、自動運転技術の開発が進み、半導体の性能向上(小型化や低消費電力性能の向上など)のために、回路の線幅を小さくする微細化の重要性が増している。それに加えて、基板上に複数の機能を持つ半導体を積み上げる技術(システム・オン・チップ、SoC)開発も加速している。

 いずれの分野でも世界最大のシェアを台湾企業が握っている。その結果、台湾の持つ最先端の半導体生産技術が、各国の経済成長と安全保障により大きく影響し始めている。

 例えば、台湾においてTSMCは、米国の最新鋭戦闘機「F35」に搭載されている軍事用の半導体を生産している。もし、その技術が中国に渡れば、国有・国営企業は最先端の半導体生産能力を獲得して経済成長は加速する可能性がある。それは、米国をはじめ世界の安全保障体制の不安定感を高める要因になるだろう。米国は基軸国家としての立場を守るために、また中国は国家資本主義体制を強化して国際社会への影響力を強めるために、TSMCの持つ最先端の半導体生産技術を重視し、その結果として台湾海峡の地政学リスクが高まっていると考えられる。

 その状況下、台湾にてTSMCは最先端の半導体生産ラインの開発に取り組んでいる。その要因として、台湾政府の支援、専門家人材の育成と供給、土地などのコストの相対的な低さ、および部材供給拠点や製造装置のトレーニングセンターの集積などがある。台湾には、富士フイルムをはじめ複数の日本企業が半導体の部材生産拠点を構え、産業集積が進んだ。台湾にとって最先端の半導体生産技術は国際世論における発言力向上を目指す手段として重要性が高まっているだろう。

 他方で、TSMCや韓国サムスン電子、米インテルなどに匹敵する半導体メーカーが見当たらない日本では、経済産業省が「半導体・デジタル産業戦略検討会議」を設置した。政府は、TSMCの工場誘致によって自動車産業などへの半導体供給の増加などを目指していると考えられる。

半導体部材事業の強化に取り組む富士フイルム

 その状況下で注目したいのが、富士フイルムだ。端的に言えば、同社はイノベーションを積み重ねて成長してきた企業だ。2000年以降、富士フイルムはカラー複合機などオフィス関連事業に加えて、写真フイルムの技術を応用して化粧品や画像診断装置、「アビガン」などの医薬品の開発に取り組み業態の転換を進めた。コロナ禍の発生によってその成果は明確に発揮された。2021年3月期、外出自粛の影響からドキュメント(オフィス関連機器など)やイメージング(画像)関連の事業は減収だった。その一方で、同社の医療、医薬、高機能材料の収益は増加した。

 高機能材料関連の事業に関して、台湾に加え、韓国と米国でも富士フイルムは半導体部材を生産している。韓国のサムスン電子は、富士フイルムが供給する素材を用いてスマートホンのカメラなどに用いられるイメージセンサーの性能向上を実現した。つまり、最先端の半導体生産技術には、純度の高い半導体部材の生産技術が欠かせない。

 他方で、世界経済全体のレベルで考えると、最先端の半導体生産技術の有無は各国の経済成長と安全保障の両面に関わる問題と化している。米国は最先端を中心に自国内での半導体生産を増やしたいようだ。TSMCや韓国のサムスン電子は米国への直接投資を表明した。それに加えて、インテルも半導体生産能力の向上に取り組む。また韓国や台湾は、国際世論への発言力の向上のために最先端の半導体生産技術の強化をより重視するだろう。

 そうした世界経済の環境変化は、感光材やイメージセンサー用カラーフィルタ材料など、富士フイルムの半導体部材事業にとって追い風だ。米国、台湾、韓国にて供給体制をもつ同社の半導体部材事業は、さらなる事業環境の変化に対応しやすい。それに加えて、静岡県にて富士フイルムはEUV(極端紫外線)に対応した最先端の感光材などの開発と生産に取り組んでいる。富士フイルムが最先端の素材研究・開発、および生産を日本で行っていることは非常に重要だ。

日本企業に求められる自己変革

 富士フイルムにとって最先端の半導体部材の開発と量産の実現は、海外で行うよりも日本で行ったほうが効率的なのだろう。そうした企業が増加するか否かが、中長期的な日本経済に与えるインパクトは大きい。

 台湾で最先端の半導体生産技術を開発することをTSMCは重視している。その理由は、事業運営の効率性を高めやすいからだ。日本と台湾では言語も、人々の生き方も異なる。政府の支援内容も異なる。そうした要素を踏まえると、TSMCが本当に日本に半導体工場を設けるか否かは、慎重に考えなければならない。

 日本に求められる発想は、そうしたマイナス面を補って余りあるベネフィットをTSMCに提示することだ。その一つとして、富士フイルムの取り組みはTSMCがどうしても手に入れたいと思う部材の創出につながる可能性がある。国内で、富士フイルムがこれまでにはなかった機能を持つ半導体部材を量産し、その供給体制を整えれば、TSMCにとって日本進出のインセンティブは増すかもしれない。

 近年の富士フイルムの経営方針からは、潜在的なチャンスを手に入れて成長を実現するために、不退転の決意で自己変革を進める強い意志が感じられる。対照的に、1990年初頭のバブル崩壊後、多くの日本企業が自己変革よりも雇用維持などを重視し、その結果として環境変化への対応は遅れた。そう考えると、TSMCなどが日本の素材や精密機械メーカーとの関係を重視しているとみられることは重要だが、状況は楽観できない。

 半導体サプライチェーンの“地殻変動”をはじめ、世界経済の環境変化は一段と加速している。それに対応するためには、富士フイルムのように、自社の強みを磨き、常に自己変革を目指す経営風土の醸成と、経営トップの一貫したコミットメントが重要だ。そうした企業が増えれば、半導体の部材や製造装置の分野などで日本が新しいモノを生み出し、世界から必要とされる競争ポジションを確立することは可能だろう。そうした展開を考えるために、富士フイルムの半導体部材関連の事業がどう運営されていくか、注目する意義は高まっている。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

●真壁昭夫/法政大学大学院教授

一橋大学商学部卒業、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学大学院(修士)。ロンドン証券現地法人勤務、市場営業部、みずほ総合研究所等を経て、信州大学経法学部を歴任、現職に至る。商工会議所政策委員会学識委員、FP協会評議員。

著書・論文

『仮想通貨で銀行が消える日』(祥伝社、2017年4月)

『逆オイルショック』(祥伝社、2016年4月)

『VW不正と中国・ドイツ 経済同盟』、『金融マーケットの法則』(朝日新書、2015年8月)

『AIIBの正体』(祥伝社、2015年7月)

『行動経済学入門』(ダイヤモンド社、2010年4月)他。

JRA キタサンブラック全弟が「武豊降板後」に4戦3勝の快進撃! 3馬身差の圧勝「オープンでも楽しみ」7冠馬弟がいよいよ本格化

 11日、福島競馬場で行われた10R天の川S(3歳上、3勝クラス)は、柴山雄一騎手の5番人気エブリワンブラック(牡4、栗東・武幸四郎厩舎)が優勝。2着キタノオクトパスに3馬身差の圧勝でオープン入りを決めた。3着に1番人気ファイアランス。

 もどかしい競馬の続いていた期待馬が、雨の降り続く福島で混戦を切り裂いた。

 エブリワンブラックにとって初コースとなった福島・ダート1700mは15頭立て。好スタートを決めたファイアランスを、内からホッコーアカツキが交わして一気に先頭へと躍り出る。さらに3番手にダノンロイヤルがつけ、そのまま先行勢を形成するかに思われた。

 だが、今度は外からナンヨーイザヨイ、ロードアブソルート。内からコウソクスピードも3番手争いに参戦して出入りの激しい展開に。3コーナー手前あたりから、後方に位置していたエブリワンブラック、キタノオクトパスが徐々に進出を開始。前にいる馬は終始、先行争いを繰り広げている状態だ。

 最後の直線に入り、競り合いを続ける先行勢を射程に入れたエブリワンブラックは、内目の追走から馬場の真ん中に出して進路を確保。鞍上からゴーサインが出されると一気に末脚を伸ばして抜け出しに成功すると、2着争いを尻目にゴールでは2着馬に3馬身のセーフティリードを築いていた。

「道中はなかなか進まなかったが、直線で弾けてくれた。本当に力をつけている。これなら、オープンでも楽しみだと思う」

 次走でも目処の立つ圧勝劇に、初コンビの柴山騎手も高評価を与えた。

 19年10月に東京でデビューしたエブリワンブラック。このレースで3着と敗れ、未勝利脱出に5戦。次の1勝クラスでもクラス卒業までに8戦を要している。

 好走しても2着、3着が続いたように勝ち切れない馬のイメージが根強かったものの、次の2勝クラスはわずか2戦で卒業。そして今回、これまで連勝に無縁だった馬が、キャリア初の連勝と一変。レース内容からも、本格化を思わせる快進撃といえるだろう。

「連勝も初なら3馬身以上の差をつける勝利も初。これまでとは別馬のような圧勝でした。血統はキタサンブラックの全弟ですが、クラシックでも活躍していた兄と違って、ダートが主戦場の地味な存在。次走でも勝つようならチャンピオンズC(G1)でも惑星になるかもしれません。

近4走は別の騎手が騎乗していますが、管理しているのも武豊騎手の全弟(笑)の武幸四郎調教師ですから、コンビ復活もありそうです」(競馬記者)

 かつてG1・7勝を挙げた兄のキタサンブラックは、武豊騎手が主戦になって、さらに大きく飛躍。2年連続の年度代表馬に選出されるなど、一時代を築いた。

 その点で全弟のエブリワンブラックが今春、武豊騎手が乗り替わってから4戦3勝という快進撃が始まったのは皮肉なことだが、武豊騎手の腰痛や骨折とタイミングが重なっただけで、本馬に対する期待はまだまだあるはずだ。

 ダートで開花した素質馬の圧勝は、はたして本物なのか。

 7冠馬の偉大な兄キタサンブラックの背中はまだまだ遠いが、真価を問われる次走でどのような走りを見せるか注目が集まりそうだ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

<ドラマ化記念>男コピーライター:ファー・フロム・ドラマ

コケコ1

ドラマのあとも育児はつづく!

まさか『男コピーライター、育休をとる。』が、ドラマ化される日が来ようとは!まさか瀬戸康史さんと瀧内公美さんが「魚返夫妻」になろうとは(※1)!
思いもよらなかったよね、と、すぐ横で寝ているコケコの寝顔に向かって語りかける。もう朝なのだが、コケコは寝たまま指をしゃぶりはじめた。眠りが浅くなってきた証拠だ。

わが娘コケコは、もう4歳。よくしゃべり、よく食べる子になりました。つい最近、平仮名も覚えた。保育園(※2)では、周りを意識して指しゃぶりなどしないのだが、家で無防備でいられるときだけは、0歳のときからの習慣が顔を出す。そういう部分がまだ残ってくれていることに、僕はどこかホッとしたりもする。

この6月に国会で改正育児・介護休業法が可決され成立、来年からは通称「男性版産休」が取れるようになる(※3)。そんなタイミングで、WOWOWオリジナルドラマ「男コピーライター、育休をとる。」の放送・配信がスタートした。ぜひ、原作とドラマを見比べて楽しんでいただければと思います。そうそう、ドラマの制作背景は、数日前にアップされた記事に詳しく書いているので、併せて読んでみてください。

原作の書籍がそうであったように、ドラマ版もまあ「いい感じの読後感(観後感?)」を残す終わり方になってはいる。育休を終えたばかりのあのころ、仕事と育児を自分なりに両立していけそうだ!と前向きな思いを抱いたことを、僕自身、懐かしく思い出す。

けれど、これまた原作でもドラマでも言っていることだが、「育休」は育児の入会キャンペーンにすぎず、育児じたいはそのあともずっと続いていたわけで、育休から4年(え、もう?)がたったいま、実際どうなのか?あの読後感のようないい感じが続いているのか?瀬戸康史さん演じる魚返「洋介」のように、僕の瞳も輝いているのか?というと、いやあ、そんな単純にはいかないんですよ。ぱぱならないこともありますよ、と言いたくてこれを書くわけである。違った。ままならないこともありますよ、と。

書影「男コピーライター、育休をとる。」
男コピーライター、育休をとる。』(発行:大和書房、著:魚返洋平)

ままならないままの3年半

メディアでは、「育休から復職したら職場でキャリアを妨害された」といった体験談を数多く見る。不本意な異動、事実上の左遷、主要なプロジェクトを任せてもらえない、などなどだ。

僕についていえば、その点では恐縮なほど恵まれていて、あたたかく受け入れてくれる上司やチームばかりだった。別にこれが「ウェブ電通報」だから会社を良く言っているわけじゃなくて、マジな話、自分がパタハラ(※4)に遭うことはいっさいなかった。誰もキャリアを邪魔しないどころか、応援すらしてくれる。特に最近の職場環境は、どんどんそっちに向かっている。

にもかかわらず、ここ3年ほど妙な閉塞感を感じている自分がいたこともまた確かなのだった。なんというか、これ以上、飛躍できないような感覚が漠然とあった。言い方を変えれば、仕事で「めざましい活躍」ができてない気がする、ということでもある。

まず勤務時間の問題がある。
育休を終えてからというもの、働く時間がきわめて少ないままの3年半だった。以前のコラムでも書いた残業時間ゼロというスタイルを、いまもほぼ変わらず続けている。完全ツーオペ育児(※5)という船から途中で下りる気には、とてもじゃないがならないからである。スーパーフレックス制(※6)で働いてはいるものの、保育園への送りと迎えをやる都合で、実質、定時勤務になる。「定時でしか働かない魚返」は、いまや周囲に受け入れられていて、それは助かっているけれど。

そんな育児ありきの生活は、コロナ禍の襲来によってさらに極端化した。
2020年の春から、全社的に在宅勤務が基本になり、僕が会社に行くのも月に1~2日だけになった。一方、妻は時短勤務ではあるのだが、出社はしなければならない。働きに出る妻と、家にこもる僕。

その結果、僕が家族の夕食をつくる生活に、約1年前からなっている。妻や娘が帰宅したとき夕飯がほぼできているというのは、なにかと都合がいいですからね。食事くらいつくらなきゃ、というのは前々から思いながらもできていなかったことだ。それが、在宅勤務に背中を押されて、ついに習慣化したのである。

平日の魚返家

コケコが起きたら、朝食のパンを食べさせ(この間に妻はコケコの髪を結び、出勤する)、保育園の連絡帳にコメントなどを記入し(コピーライターのくせにうまく書けない不思議)、コケコを自転車で保育園に送る。帰宅して、9時半くらいから在宅勤務がスタートする。

午前中はたとえば、リモート会議があり、メールのやりとりがあり、リモート会議がある。
昼休みをつかって、駅前のスーパーに買い物に行き、ぼんやりと夕食の献立を考える。これは在宅勤務だからこそできることだ。昼食は、この昼休みか会議の合間の「中抜け休憩」を使って、15分くらいでさっと食べる。

午後もリモート会議があり、個人作業があり、またまたリモート会議がある。
17時20分に仕事を切り上げ、夕食をつくりはじめる。そうこうするうちに妻が帰宅。18時、コケコを迎えに保育園へ(この間に妻も家事をする)。18時半にコケコと帰宅したら、夕食の仕上げをやり、みんなで夕食を食べる。ホッと一息。食器を洗う。そしてコケコを風呂に入れる。寝かしつける。コケコやっと入眠。時刻はもう23時を過ぎている。

40歳になったいま、体力がめちゃくちゃ落ちていることを認めたい。コケコを寝かしつけることが、自分自身の寝かしつけにもなってしまう、みたいな日もある。ただ、まあ、この23時台でようやくひと段落というか、落ち着くんですよね。

以前も書いたことだが、ここから1時間や2時間だけでも仕事ができればいいのにと思う。だが22時以降の仕事は許されないのが、「働き方改革」!

柔軟な働き方ってなんだ?

22時以降は集中力や判断力が下がる、という科学的な根拠を理由に、だから働くべきではないというロジックもあるようだ。だが、自分にとって「どういうときに仕事がはかどるか」は、一般論とはまた違う。たとえば夜中に書くという執筆スタイルを続ける小説家に、「22時以降は効率が下がるから働くな」と言うだろうか? いやいや芸術家の創作活動と一緒にするな、という意見もあるかもしれない。ビジネスはビジネス。だが、そのビジネスが自ら「クリエイティブ」を名乗っている以上、アイデアやインスピレーションには個々人なりのスタイルがあるということは認めてくれないかな、といつも思う。

あるいはまた、夜中でなく、朝やれとも言われる。たとえば5時に起きて、子どもが起きるまでの時間で作業せよと。実際、それではかどることもけっこうある。でも、どっちにせよ睡眠時間を削るのだ。同じ時間外労働で、早起きするか夜更かしするか、ケース・バイ・ケース(なにしろ子どものコンディションだって日によって違う)で自由に選択できたほうがいい、という僕の思いは変わらない。

ちょっと横道にそれたけれど、そういうわけで、いずれにしても1日7時間しか働けない毎日がずっと続いているのである。

それにしても、このリモート会議の多さはなんなのか。どの案件でも「会社にいないからこそ、連絡と共有を密にしよう」みたいな共通認識のもと、打ち合わせが増える一方だ。いや、いいんだけど、問題は打ち合わせがあまりにも多くて「一人きりで作業する時間」がなくなってしまうことなのです。

家にずっと一人でいながら、実際は、会社に通っていたときほどは一人になれなくなってしまった。すくなくとも自分にとって、これはなかなかでかいダメージである。
仕事においてどういうときにいちばん楽しさを感じるかは人それぞれだろうが、僕にとっては、一人でコピーを考えている時間がそれである。リモートワークでそれが増えるかと思いきや、逆だった。打ち合わせの増加によって、そこが奪われていく形になったな、とちょっとだけ恨めしい(逆に、打ち合わせがいちばん楽しい人にとっては、うれしい傾向かも)。

子育てによって制約されるコンパクトな勤務時間も、2020年以降の全社在宅勤務も、仕事を効率化してくれた面は確かにあって、無駄を減らしたり、優先順位をはっきりさせたりするいい機会になった。その恩恵は僕も感じる。

でも、トータルでみて本当に「個人のパフォーマンスがいい感じに上がったか」というと、ちょっと怪しいかもしれない。もっと言うなら、いわゆる効率とは別次元の、味わいや楽しさはどうだろうかと、在宅勤務が当たり前になったいま思うのである。働き方の柔軟さってなんだろう。時短も高密度化も、効率化のようでいて、かえって硬化だったりする面もないだろうか?と。
妻は時短勤務、僕はスーパーフレックス勤務かつ在宅勤務という、かなり柔軟な共働きではあるので、こんな悩みはぜいたくな話かもしれないけれど。

なんにせよ、これはもう仕方ないことだが、仕事できる量、特に企画作業のできる量が圧倒的に減った。そして僕はあまり器用じゃない。すると、あれこれいろんな領域にコミットしてみることも、いろんなプロジェクトを自分中心にぐいぐいリードすることも、なかなか難しい。
めざましい大活躍ができるなんてこともないし、ファンタスティックな成果を出す、みたいなこともいまひとつできないままだ。

正直言って、それを引け目に感じることはある。たまに育休に関するセミナー(※7)なんかに登壇させてもらうとき、プロフィール紹介で「コピーライターとして第一線で活躍され……」とか言われる(書かれる)たびに、内心「いや、ちゃんと仕事してはいるけど、第一線で活躍っつうのはちょっと……」とか思っていることは確かなのである。

コケコ3

「第一線」という呪縛

だがしかし。ちょっと待て。じゃあ一人の時間や、働く時間全体をもっと長く確保できれば「第一線」にいられるのか?といえば、それもちょっと、いやかなり、疑わしい。時間のせいにしやすいので、ついそうしてしまいがちだが、さっき書いた体力の問題だって大きいし、それ以前に何より、自分の器や力量はどうもそっちじゃないという気もする。

でも「第一線」の呪縛とでもいうべきものがこの仕事には存在し、そこから完全に解き放たれることはけっこう難しい。ほかの会社や業界はどうか分からないが、「第一線」で活躍しているという状態がなにかと可視化されやすいのが、広告業界である。

たとえば、手掛けたキャンペーンが話題になる。「第一線」っぽい。手掛けた仕事についての取材を、メディアから受ける。いかにも「第一線」っぽい。より露骨なところでいえば、国内外の広告賞を受賞する。分かりやすく「第一線」っぽい。なんらかのイノベーションを起こす。もはや「っぽい」とかではなく「第一線」そのものだ。コミュニケーションの仕事をしている以上、社会とのそういう「派手なリンク」があってなんぼ、というのもまあ宿命だと思う。

それは僕たちを刺激する。と同時に縛りもする。「第一線」で戦わなければならない、常にイノベーティブでなければならない、前線でキラキラと輝くことに貪欲であれ、ピンチはチャンスにすべし、などなどは広告業界らしい、あるいは電通らしい呪縛かもしれない。

育休を終えてからこっち、そうなれない自分にコンプレックスや焦燥感を抱いていたわけだが、コロナ禍も2年目を迎えたいま、考えてみると「俺ってそんなに、第一線にいたかったっけ?そもそも育休前はどうだった?そうでもなくね?(笑)」という、内なる問いと笑いが生じたりもする。自分のタイプと現状とが、ニワトリと卵のようだ。
ついでにいうと、昇格(たとえば職階としてのクリエイティブディレクターになったり)したいか?と問われて、イエスと即答しかねる自分もいるのだ。

まったく40歳のどこが「不惑」なんだ!と思いそうになるけれど、「惑わない日が一日もない」というその一点においてのみブレがないので、「不惑」は正しい。

ただ子どもが1歳から4歳へと成長していく姿にずっと立ち会い続けてきて、コロナ禍もその一部として自分の生活に訪れた。いわゆる「9時5時」に近い、かっちりとしたルーティンで自分たちの暮らしを守る、ということをやっているうちに、「ま、いっか」と思えるところにやっと来た感じが最近ある。

同僚に毎日(物理的に)接することがなくなり、刺激が減ってつまんなくなったなと思っていたけれど、同時にそれによって呪縛の効力も弱まってきたのかもしれない。

「第一線」があるなら、「第二線」「第三線」というものも存在するはずであり、そこにも誰かが立っていなくちゃいけないだろう。それが別に自分でもいい。いや、第一、第二、第三みたいな区切りというかヒエラルキーさえ本当は幻想にすぎなくて、いろんな方角にいろんな線がグラデーションのごとくあり(第二.八五線とかね)、それぞれがそれぞれに合った線を攻めたり守ったりすればいいんじゃないか、と考えるようになってきた。いまさらですかね? 線ついでに脱線するが、瀬戸康史さんは容姿は完全に「二の線」ながら、魚返洋介という「三の線」を見事に演じ切ってくださった。最高だ。

育児をしながら仕事でも大活躍するスーパーマンやワンダーウーマンはすごいけれど(※8)、男女問わず、そんな器をみんなが持っているわけじゃ当然ない。結局のところ、自分の持ち時間とヒットポイントのなかで、自分の生活と仕事(それを自分の「線」とする)に対して最善を尽くすしかない。それでいいじゃないか、と。

いやあ、なんというかこれ、「第一線」を紹介するメディアともいえる「ウェブ電通報」に書くような話かあ?とさすがに思わないでもない。でもドラマのなかの洋介があっさりと弱音を吐くキャラクターで、僕は彼のそういう素直なところが好きなので、自分もちょっとまねしてみようと思ったのだ。
まあ、こういうことを言う人間が一人くらいいてもいいじゃないですか。
と言える程度には、わりと吹っ切れたと思う。「程度には」「わりと」って度合いの表現が入ってる時点で吹っ切れてないじゃないかって?うーん、ま、いっか。
僕のぶんまで洋介がキラキラしてくれるからいいのだ。

コケコ2

光る指(シャブライズド・フィンガーズ)

去年、すごく勇気づけられる本に出会った。イギリスのアーティスト、グレイソン・ペリーによる『男らしさの終焉』だ。せっかくなので、このシビれる一冊から一節だけ引用しておく。

現代的で負担を分かち合い思いやりのある男性ロールモデル。その資格を得るためには、ある程度世間から離れて、家庭に入らなければならないと思う。だから、オルタナティブな男性ロールモデルは有名人ではないかもしれない。

グレイソン・ペリー 著/小磯洋光 訳 『男らしさの終焉』(フィルムアート社 2019年) p.192~194より
 

チュミチュミチュミ、と小鳥がさえずるように指しゃぶりをしていたコケコだが、さきほど口から指がはずれた。よだれで濡れた指。それを“わが家スラング”(※9)では「シャブライズド」と呼んでいるのだが、そのよだれが朝日でキラキラと光っていた。こんな光もきっと、そのうち消えてしまう。指が光るマジカルな季節なんて、一生のなかじゃほとんど一瞬なんだろう。

来年コケコが5歳になったころに世界はどうなっているのか、僕はどんなことを考えながら仕事をしているのか、まだ何も分からないけれど、指しゃぶりはまだ続けてくれていいなと思う。うん、全然いいな。

ドラマ番宣画像
◆WOWOWオリジナルドラマ「男コピーライター、育休をとる。
(7/9(金)にWOWOWオンデマンドにて全話一挙配信・WOWOWプライムにて放送スタート)

※1
原作の筆者は魚返洋平だが、ドラマ化にあたって脚色・創作が加わり、主人公の名前は「魚返洋介」になった。劇中の妻は「愛子」、娘は「おと」で、いずれも実在の人物名とは異なる。
 
※2
3年間通った愛すべき保育園は2歳児クラスまでしかないため、2021年3月に卒園。春から認可保育園の年少組に入園した。
 
※3
父親向けの新ルール。従来の育休に加えて、子どもが生まれてから8週間以内にトータルで4週間の休みを取得できるようになる。申請は、開始日の2週間前まで可能となる。
 
※4
Paternity(父性)Harassmentの略。男性社員の育児休業取得にまつわる職場でのいやがらせや冷遇を指す。
 
※5
ツーオペレーション。現在は、時短勤務だが出社必須な妻と、フルタイムだが在宅勤務の夫、という組み合わせで、分担しながら日々の家事・育児を回している。
 
※6
スーパーフレックス勤務とは、コアタイムのないフレックス勤務。詳細は、第9回を参照。
 
※7
地方自治体主催のトークイベントや、メディアが主催するセミナー、大学主催のセミナーなどさまざま。
 
※8
筆者が好きなヒーローはMARVELの「アントマン」である。
 
※9
“わが家スラング”については第7回を参照。

 
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やさしい日本語の基本は、「ハサミの法則」

こんにちは、電通ダイバーシティ・ラボの“やさしい日本語プロデューサー”、吉開章です。昨年、「入門・やさしい日本語」という本を発売しました。

入門・やさしい日本語
アスク出版、200ページ、1870円(税込)、ISBN 978-4-86639-352-0


やさしい日本語とは、日本語を母語としない外国人など、日本語のコミュニケーションに何らかの困難を抱える人のために、語彙や文法などを調整した日本のことです。

前回は、外国人の日本語スキルなどの調査結果を見ながら、日本に住んでいる外国人には、英語よりも、やさしい日本語が有効な表現方法であることを紹介しました。今回は、やさしい日本語を話すコツをお伝えします。

「ハサミの法則」を使うと、外国人に日本語が伝わりやすくなる

やさしい日本語で話す一番の心得は、「ハサミの法則」です。はっきり言う、さいごまで言う、みじかく言う、の最初の文字をとって、「ハサミ」です。

はっきり言う」は、口をちゃんとあけて発音するということです。これは読話(※)をしている人に話すときに一番大事なことです。「ゆっくり言う」こととは違います。ゆっくり言いすぎるとむしろわかりにくくなります。

※相手の口の動きを手掛かりにして話を理解すること。


さいごまで言う」は、文末まできちんと話すことです。「それはちょっと……」とか、「それ、違うから」のように、中途半端な話し方は、相手が戸惑います。

みじかく言う」は、文字通り一文を短くすることで、ハサミの法則の中で一番大事です。一文が長すぎると相手が理解しきれず、内容が伝わりにくくなります。

ひとつ例を紹介しましょう。
大阪に住んでいる友人と2年前に渋谷でお好み焼きを食べたのですが、友人は「こんなん自分が作った方がおいしいわ」と言って、去年私が大阪に行ったときに、お好み焼きのホームパーティをしてくれました。

とにかく長いですね。これをハサミの法則で短く切ると、次のようになります。

私の友人は、大阪に住んでいます。
私と友人は、2年前に渋谷に行きました。
私と友人は、お好み焼きを食べました。
でも友人は、「これはおいしくないです。私が作る方がおいしいです」と言いました。
私は、去年大阪に行きました。
友人は私のために、お好み焼きのホームパーティをしてくれました。

このように一文を短くすれば、話すときも、書くときもとてもわかりやすくなります。また短い文なら、中学1、2年生が習うレベルの英文法で英語に翻訳することも可能です。さらには、AI翻訳でさまざまな言語にも翻訳しやすくなります。

尊敬語・謙譲語は使わない。「~です。~ます。~ください」などを使う。

日本語を学ぶ外国人の多くが難しく感じるのが、日本の敬語です。特に、話し相手や話題の主の動作・状態を高める「尊敬語」と、話し手がへりくだる「謙譲語」は、外国人にとって理解しにくいものです。

尊敬語の例としては
「服を着る」→「服をお召しになっています」
「寝ている」→「お休みになっています」
などがあります。

謙譲語の例としては
「行く・来る」→「参ります」
「見る」→「拝見します」
などがあります。

どちらも使い方が難しく、知らない人は聞いてもよくわかりません。

また、ものの名前にも、敬語があることがあります。
「会社」→    尊敬語は「御社」、謙譲語は「弊社」
「考え」→    尊敬語は「ご高見(こうけん)」、謙譲語は「私見」
などです。日本人でも、間違ってよく逆に使ったりします。

最初から難しい敬語を使わず、「です・ます」など、シンプルでも十分ていねいな言葉で話すことも、やさしい日本語のポイントです。

敬語については、外国人が間違って使ってしまうこともあります。

外国人の方々は、失礼に言おうと思って、間違った敬語を話しているのではありません。ただ使い方がよくわかっていないだけです。しかし、日本人の中には、間違った敬語を聞くと、なぜか怒ったり、相手をバカにしてしまうような反応をする人がいます。

日本人の中には、英語を話すのが苦手だと言う人がいます。それは「英語を間違えたら恥ずかしい、バカにされる」と思っているからかもしれません。しかしこれは逆に、「日本語を間違う人は、恥ずかしい、バカにされる」とも思っていると言えるのかもしれません。また、外国人が敬語を間違うと、話の中身を聞いてもらえないことがあります。これらは日本語が苦手な人への差別につながることもあるので、気をつけたいところです。

漢字の言葉ではなく、和語を使う

日本語を勉強する多くの外国人にとって、漢字は本当に難しいものです。書き方も大変ですが、同音異義語、つまり同じ読み方で違う意味の漢字は、聞いてもよくわかりません。例えば、人を「招集する」も、いやな匂いを「消臭する」も、読み方は同じ「しょうしゅうする」です。

やさしい日本語では、そのまま意味を表す「和語」をできるだけ使います。人を「招集する」は「人を集める」、匂いを「消臭する」は「匂いを消す」といえば、簡単にわかります。

オノマトペ(擬音語・擬態語)を使わない

(雨が)「ざあざあ降る」「しとしと降る」のように、音を表す言葉を「擬音語」と言います。また、(床を)「ピカピカにする」「ツルツルにする」のように、様子を表す言葉を「擬態語」と言います。擬音語と擬態語を合わせて「オノマトペ」と言います。

オノマトペは数えきれないぐらいありますが、それぞれピッタリした場面で使われます。日本の家庭では、親子の会話で日常的にオノマトペを使うので、子どもはすぐにそれを覚えます。しかし、外国人がオノマトペを覚えるのは、漢字と同じぐらい大変ですし、キリがありません。

「ざあざあ降る」は「たくさん降っている」、「しとしと降る」は「ずっと、少しずつ降っている」の方がわかりやすいでしょう。掃除をするなら、「ピカピカにする」「ツルツルにする」は、「きれいにする」で十分です。やさしい日本語ではオノマトペは使わないようにすることが鉄則です。

慣用句を使わない

「腕を上げる」と言う言葉は、本当に腕を上げることだけでなく、「上手になる」という意味があります。同じように「口が固い」は「秘密をいつも守る」、「首が座る」は「赤ちゃんの首がしっかりしてくる」という意味があります。このように文字通りでない、別の意味のある言い方を「慣用句」といいます。慣用句は、かんたんな言葉を組み合わせてとても豊かな表現ができます。しかしこれも外国人にはとてもわかりにくい言い方です。やさしい日本語では、慣用句を使わないようにします

漢字にはふりがなを振る

同音異義語だけでなく、同じ漢字でいろんな読み方がある場合も大変難しいです。

「アメリカ人の方の方が、背が高いです」という文を読むと、外国人は「方」が2つ続いているのを、タイプミスだと思うでしょう。これも「アメリカ人の方(かた)の方(ほう)が」と読みがなを振らないとわかりません。

また、「彼は、実家のことを大事に思っています」の「大事」を「だいじ」と読むか、「おおごと」と読むかで、意味が全然違ってきます。「だいじに思っている」は「大切に思っている」、「おおごとに思っている」は「おおげさでめんどうくさいことだと思っている」ということになります。

やさしい日本語では、漢字にふりがなを振ります。ふりがなが増えれば、外国人も読みやすくなりますし、漢字の勉強にもなります。拙著「入門・やさしい日本語」(アスク出版)は、漢字にすべてふりがなを振って読みやすくしています。

以上、やさしい日本語のポイントをいくつか紹介しました。これらのポイントを押さえるだけでも、外国人と日本語でコミュニケーションしやすくなります。外国人と仲良くなりたいと思ったり、一緒に働いてほしいと思ったりする人が増えている昨今。やさしい日本語で、より良い関係を築いてほしいと思います。