金融業界に大変革の兆し。カギになるのは「顧客体験の再設計」

あらゆる業界でオンラインシフトが急速に進み、生活者の価値観や購買プロセスにも大きな変化が起こっている今、オンラインとオフラインがシームレスにつながった新しい購買体験が求められています。

国内電通グループは2021年2月より、OMO(オンラインとオフラインの融合)時代の新たな「ショッピング体験」をデザインするプロジェクト「dentsu SX(エスエックス)」(※1)をスタート。SXという名称には「Shopping Transformation」と「Shopping Experience」の両義が込められており、これからの時代に合わせた顧客体験を戦略・実装・運用までワンストップで支援します。

連載第3回のテーマは金融。業界で起こっている大きな地殻変動と、顧客体験を軸にした金融の未来について、dentsu SXプロジェクトメンバーである電通の森直樹、電通ライブの石阪太郎、電通デジタルの前田良樹が語り合います。

【連載の過去記事はこちら】
第1回:店舗とECの融合にとどまらない、未来のショッピング体験
第2回:オンラインで「買う→試す→売る」を楽しむ!コロナ禍でさらに多様化するコスメの消費行動

 
※1 dentsu SX
国内電通グループ7社による、OMO時代に沿ったオンオフ統合の購買体験を顧客目線でデザインし、リテール領域において企業の事業成長に貢献するプロジェクト。電通グループのこれまでの事業蓄積と、戦略パートナーとして参画するfrog design inc.の知見を統合。電通独自の顧客行動データや、AIやクラウドなどの最新テクノロジーを活用し、顧客インサイトを掴むクリエイティビティと掛け合わせることで、顧客視点に立ったブランド独自のショッピング体験を創出する。(詳しくはリリースを参照

 

なかなか進まない金融DX。ボトルネックは日本人特有のマインド

──はじめに、国内の金融業界におけるDXの現状を教えていただけますか?

前田:周知のとおり、従来型の銀行業務は低金利の長期化、新しいプレーヤーによるユーザー獲得競争に加え、コロナ禍によるユーザー行動などの制限も重なり、厳しい状況が続いています。この苦境を打開する打ち手としてフィンテックに代表されるような金融DXも徐々に浸透しつつあります。

しかし、電通デジタルが2020年に実施した「日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査」で金融のキーパーソン約300人にアンケートを取ったところ、「一部の領域でもDXに取り組んでいる」と答えたのは全体の42.3%。この数値は他業界と比較して高くも低くもない水準ですが、以前からフィンテックに取り組んでいた背景を考えると、思ったよりも成果が上がっていないという実感が金融機関の方々にはあるようです。

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「日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2020年度)」調査データより抜粋

森:ユーザー視点で金融サービスを考えると、近年は非金融プレーヤーがつくった金融に近い領域のアプリや、世の中にある金融以外の洗練されたサービスも含めて、生活者は新しいUI/UXに触れる機会が増えています。それらと比較して、トラディショナルな金融機関が提供しているサービスやサポートに不満を感じるケースも少なくないようです。

デジタルデバイスの普及で生活者の行動は大きく変化しました。ウェブ、モバイル、アプリなどを介してどこでも金融・銀行サービスを利用できるようになり、実際にマイクロペイメントサービスや電子マネーを用いた決済はすでに日常化しています。このような大きな変化に対して、ユーザーに優れたUI/UXを提供するための全体設計をゼロベースで考えなければなりません。

石阪:日本人特有の「安心・安全志向」や「現金主義」といった文化も、海外と比べて金融DXの浸透が遅れている一因になっています。もちろん、オンラインとオフラインのすみ分けは必要です。日常的なトランザクション(取引)はある程度オンラインに移行していますが、資産運用や複雑な金融商品を取り扱う場合は、やはり金融機関のコンサルティングが欠かせないでしょう。

そもそも、資産運用の重要性や金融商品への理解を促すサービスが整っているとは言えない状況なので、オンオフ以前の顧客体験に立ち返って考え直すことが大切だと感じています。

非金融プレーヤーが金融領域に進出し、銀行の存在意義が問われる時代に

──金融DXには多くの課題がある一方で、新しい取り組みにチャレンジする動きも出てきています。その中でも注目しているトピックをいくつか教えてください。

前田:近年、「デジタルバンキング」の流れが加速しています。例えば、ふくおかフィナンシャルグループが2021年5月にサービスを開始した「みんなの銀行」。国内初のデジタルバンクをうたい、口座開設や入出金、お金の管理などをスマホ専用アプリで完結できるサービスを展開しています。ポイントは、ミレニアル世代/Z世代をメインターゲットに、心地よく使いやすいUI/UXを志向していること。金融業界の大きな課題の一つである若年層との接点を創出する取り組みとして注目しています。

実際に、イギリスで預金口座を持つミレニアル世代(18〜34歳)は、30%がスマホを銀行取引の主なツールとして活用し、45%が週に数回、アプリを通して銀行取引をしていることが明らかになっています(※2)。この潮流は遅かれ早かれ日本にも広がることは間違いありません。

石阪:私は「補助金制度」と「法改正」に注目しています。前者は政府が地方銀行の再編にかかるシステム統合費用などの一部を補助するもので、地銀再編が一気に加速すると予想されています。

一方、2018年施行の改正銀行法を機に、銀行が銀行業以外の業務を拡張する事例も増えています。電通グループも三井住友フィナンシャルグループと広告・マーケティングサービス事業を手がける新会社を設立しました(※3)。このように銀行が従来とは異なるビジネスモデルを模索する動きは今後も活発になるでしょう。

森:関連するトピックとして、「BaaS(Banking as a Service)」もありますよね。これは、銀行の金融サービスをAPI連携で非金融業者に提供するもの。銀行の新たなキャッシュポイントを創出し、提供先で新しい顧客接点を生み出すビジネスモデルとして期待されています。

前田:他にも、銀行口座を介さずにデジタルマネーで給与を支払う「デジタル給与」や、いわゆる後払い決済の「BNPL(Buy Now, Pay Later)」も、海外ではかなり盛り上がっています。日本にどこまで浸透するのかはさておき、ユーザー体験の向上を目的に、こうしたサービスがトレンド化する可能性は十分に考えられます。中には非金融プレーヤーで完結するビジネスモデルもあるため、銀行の存在意義がますます問われることになるでしょう。

※2
出典:https://www.salesforce.com/uk/blog/2017/01/insights-into-the-changing-needs-of-todays-retail-banking-custom.html

※3
2021年7月8日、電通グループと三井住友フィナンシャルグループは共同で、金融ビッグデータを活用した広告・マーケティングサービス事業を営む合弁会社「株式会社SMBCデジタルマーケティング」を設立した。(詳しくはリリースを参照
 


カスタマージャーニーとエンプロイジャーニー、両軸の改革が必要

──ここまでお話しいただいた金融業界の潮流を踏まえて、dentsu SXが注力したい領域や発揮できるケイパビリティを教えてください。

前田:テクノロジー自体は今後も進化していくことは間違いありませんが、技術的に優れていることと、生活者が便利に感じることは、必ずしもイコールではありません。技術と生活者インサイトの心地よい着地点を見つけることが私たちの役割であり、電通グループの知見やノウハウが生きる部分ではないかと考えています。

例えば、電通ライブは企業ミュージアムやブランデッドストア、イベントなどの実績を通して、テクノロジーを活用したオフライン体験のノウハウを蓄積してきました。このような各グループ企業のユニークネスを結集して、チームとして価値を発揮することが重要だと思っています。

石阪:現金を下ろす、税金を振り込む、といった日々の取引はどんどんオンラインに移行すべきですが、大きなお金を借りるときや金融商品を検討するシーンでは、対面ならではの安心感や行員のコンサルティング機能の価値は残り続けると思います。そこでいかにリッチな体験をユーザーに提供できるかがポイントですよね。

前田:電通デジタルが実施したユーザーインタビューでも、「金融商品は信用できる人から買いたい」という声が根強くありました。そこは、金融ならではの購買特性の一つだと思います。

石阪:例えば、購入までのコンサルティングは対面で行い、その後の運用や定期的な相談など関係性を継続するフェーズはウェビナーやオンライン対応に移行する、といった切り分けが考えられます。それらオンオフの体験を、バラバラではなく一つの文脈で設計することが大切ではないでしょうか。

前田:銀行は、地銀も含めて利便性が高い立地に店舗を構え、地域の方々とコミュニティーを築いてきました。コロナ禍で店舗の価値が問い直される中、改めて店舗の役割を再定義し、改修・再設計することが求められています。

例えば、顧客と信頼関係を構築するための体験型店舗、新規顧客獲得のためのバーチャルストア、あるいは従来のコミュニティーとしての価値を磨く方向性も含めて、店舗という資産をどう活用するのか、本格的な議論を進めていく必要があります。

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森:若い世代の中には完全にオンラインでサービスを完結してほしいと考える人もいますし、シニア層でもデジタルへの感度が高い人は少なくありません。世代、資産の規模に限らず、それぞれのニーズに寄り添ったカスタマージャーニーを考えるべきですよね。

前田:カスタマージャーニーの再設計と同時に、エンプロイジャーニーもカギになると思っています。実際にDX推進の障壁について金融機関の方々にヒアリングしてみると、1番目のハードルは投資コストですが、2番目に挙がるのがデジタルやテクノロジーに関するスキル・人材不足。そこに関しては電通デジタルでDXの研修プログラムやハンズオンでDX人材を常駐させる取り組みを展開しているので、お手伝いできることもあると考えています。

dentsuSX_f03
「日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2020年度)」調査データより抜粋

石阪:特に、資産運用や金融商品のコンサルティングを行う場面では、ユーザーからの信頼や共感が非常に重要です。デジタルの知見だけでなく、ユーザー体験を高めるコンサルティングという観点でも、エンプロイジャーニーが果たすべき役割は大きいと思います。

森:法改正やプレーヤー環境の変化、そして、テクノロジーの進化で大きな動きが生まれているのが、金融業界の現在地です。その中でdentsu SXだからこそ提供できる価値を、私たちも感度高く学びながら提案していきたいですね。


dentsu SXでは、企業の皆さまからのご相談やご質問を受け付けております。興味のある方は、ぜひ公式サイトからお問い合わせください。

次回は「ファッション」業界におけるショッピング体験の変化と、これから取り組むべきアクションについてご紹介します。

この記事を読んだ方は、こちらの記事もおすすめです
人間の知られざる“ホンネ”を科学する、顧客体験の新アプローチ [2021.06.09]
自社のDXの現在地は?足りないものは?DX診断で気づくこと [2021.02.03]
元バンカー、銀行辞めてまで懸けた中小企業支援の“場” [2020.12.09]
イノベーションのカギは“関係者”にあり。応援で社内変革を促すアクセラレーター [2020.10.26]


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金融業界に大変革の兆し。カギになるのは「顧客体験の再設計」

あらゆる業界でオンラインシフトが急速に進み、生活者の価値観や購買プロセスにも大きな変化が起こっている今、オンラインとオフラインがシームレスにつながった新しい購買体験が求められています。

国内電通グループは2021年2月より、OMO(オンラインとオフラインの融合)時代の新たな「ショッピング体験」をデザインするプロジェクト「dentsu SX(エスエックス)」(※1)をスタート。SXという名称には「Shopping Transformation」と「Shopping Experience」の両義が込められており、これからの時代に合わせた顧客体験を戦略・実装・運用までワンストップで支援します。

連載第3回のテーマは金融。業界で起こっている大きな地殻変動と、顧客体験を軸にした金融の未来について、dentsu SXプロジェクトメンバーである電通の森直樹、電通ライブの石阪太郎、電通デジタルの前田良樹が語り合います。

【連載の過去記事はこちら】
第1回:店舗とECの融合にとどまらない、未来のショッピング体験
第2回:オンラインで「買う→試す→売る」を楽しむ!コロナ禍でさらに多様化するコスメの消費行動

 
※1 dentsu SX
国内電通グループ7社による、OMO時代に沿ったオンオフ統合の購買体験を顧客目線でデザインし、リテール領域において企業の事業成長に貢献するプロジェクト。電通グループのこれまでの事業蓄積と、戦略パートナーとして参画するfrog design inc.の知見を統合。電通独自の顧客行動データや、AIやクラウドなどの最新テクノロジーを活用し、顧客インサイトを掴むクリエイティビティと掛け合わせることで、顧客視点に立ったブランド独自のショッピング体験を創出する。(詳しくはリリースを参照

 

なかなか進まない金融DX。ボトルネックは日本人特有のマインド

──はじめに、国内の金融業界におけるDXの現状を教えていただけますか?

前田:周知のとおり、従来型の銀行業務は低金利の長期化、新しいプレーヤーによるユーザー獲得競争に加え、コロナ禍によるユーザー行動などの制限も重なり、厳しい状況が続いています。この苦境を打開する打ち手としてフィンテックに代表されるような金融DXも徐々に浸透しつつあります。

しかし、電通デジタルが2020年に実施した「日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査」で金融のキーパーソン約300人にアンケートを取ったところ、「一部の領域でもDXに取り組んでいる」と答えたのは全体の42.3%。この数値は他業界と比較して高くも低くもない水準ですが、以前からフィンテックに取り組んでいた背景を考えると、思ったよりも成果が上がっていないという実感が金融機関の方々にはあるようです。

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「日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2020年度)」調査データより抜粋

森:ユーザー視点で金融サービスを考えると、近年は非金融プレーヤーがつくった金融に近い領域のアプリや、世の中にある金融以外の洗練されたサービスも含めて、生活者は新しいUI/UXに触れる機会が増えています。それらと比較して、トラディショナルな金融機関が提供しているサービスやサポートに不満を感じるケースも少なくないようです。

デジタルデバイスの普及で生活者の行動は大きく変化しました。ウェブ、モバイル、アプリなどを介してどこでも金融・銀行サービスを利用できるようになり、実際にマイクロペイメントサービスや電子マネーを用いた決済はすでに日常化しています。このような大きな変化に対して、ユーザーに優れたUI/UXを提供するための全体設計をゼロベースで考えなければなりません。

石阪:日本人特有の「安心・安全志向」や「現金主義」といった文化も、海外と比べて金融DXの浸透が遅れている一因になっています。もちろん、オンラインとオフラインのすみ分けは必要です。日常的なトランザクション(取引)はある程度オンラインに移行していますが、資産運用や複雑な金融商品を取り扱う場合は、やはり金融機関のコンサルティングが欠かせないでしょう。

そもそも、資産運用の重要性や金融商品への理解を促すサービスが整っているとは言えない状況なので、オンオフ以前の顧客体験に立ち返って考え直すことが大切だと感じています。

非金融プレーヤーが金融領域に進出し、銀行の存在意義が問われる時代に

──金融DXには多くの課題がある一方で、新しい取り組みにチャレンジする動きも出てきています。その中でも注目しているトピックをいくつか教えてください。

前田:近年、「デジタルバンキング」の流れが加速しています。例えば、ふくおかフィナンシャルグループが2021年5月にサービスを開始した「みんなの銀行」。国内初のデジタルバンクをうたい、口座開設や入出金、お金の管理などをスマホ専用アプリで完結できるサービスを展開しています。ポイントは、ミレニアル世代/Z世代をメインターゲットに、心地よく使いやすいUI/UXを志向していること。金融業界の大きな課題の一つである若年層との接点を創出する取り組みとして注目しています。

実際に、イギリスで預金口座を持つミレニアル世代(18〜34歳)は、30%がスマホを銀行取引の主なツールとして活用し、45%が週に数回、アプリを通して銀行取引をしていることが明らかになっています(※2)。この潮流は遅かれ早かれ日本にも広がることは間違いありません。

石阪:私は「補助金制度」と「法改正」に注目しています。前者は政府が地方銀行の再編にかかるシステム統合費用などの一部を補助するもので、地銀再編が一気に加速すると予想されています。

一方、2018年施行の改正銀行法を機に、銀行が銀行業以外の業務を拡張する事例も増えています。電通グループも三井住友フィナンシャルグループと広告・マーケティングサービス事業を手がける新会社を設立しました(※3)。このように銀行が従来とは異なるビジネスモデルを模索する動きは今後も活発になるでしょう。

森:関連するトピックとして、「BaaS(Banking as a Service)」もありますよね。これは、銀行の金融サービスをAPI連携で非金融業者に提供するもの。銀行の新たなキャッシュポイントを創出し、提供先で新しい顧客接点を生み出すビジネスモデルとして期待されています。

前田:他にも、銀行口座を介さずにデジタルマネーで給与を支払う「デジタル給与」や、いわゆる後払い決済の「BNPL(Buy Now, Pay Later)」も、海外ではかなり盛り上がっています。日本にどこまで浸透するのかはさておき、ユーザー体験の向上を目的に、こうしたサービスがトレンド化する可能性は十分に考えられます。中には非金融プレーヤーで完結するビジネスモデルもあるため、銀行の存在意義がますます問われることになるでしょう。

※2
出典:https://www.salesforce.com/uk/blog/2017/01/insights-into-the-changing-needs-of-todays-retail-banking-custom.html

※3
2021年7月8日、電通グループと三井住友フィナンシャルグループは共同で、金融ビッグデータを活用した広告・マーケティングサービス事業を営む合弁会社「株式会社SMBCデジタルマーケティング」を設立した。(詳しくはリリースを参照
 


カスタマージャーニーとエンプロイジャーニー、両軸の改革が必要

──ここまでお話しいただいた金融業界の潮流を踏まえて、dentsu SXが注力したい領域や発揮できるケイパビリティを教えてください。

前田:テクノロジー自体は今後も進化していくことは間違いありませんが、技術的に優れていることと、生活者が便利に感じることは、必ずしもイコールではありません。技術と生活者インサイトの心地よい着地点を見つけることが私たちの役割であり、電通グループの知見やノウハウが生きる部分ではないかと考えています。

例えば、電通ライブは企業ミュージアムやブランデッドストア、イベントなどの実績を通して、テクノロジーを活用したオフライン体験のノウハウを蓄積してきました。このような各グループ企業のユニークネスを結集して、チームとして価値を発揮することが重要だと思っています。

石阪:現金を下ろす、税金を振り込む、といった日々の取引はどんどんオンラインに移行すべきですが、大きなお金を借りるときや金融商品を検討するシーンでは、対面ならではの安心感や行員のコンサルティング機能の価値は残り続けると思います。そこでいかにリッチな体験をユーザーに提供できるかがポイントですよね。

前田:電通デジタルが実施したユーザーインタビューでも、「金融商品は信用できる人から買いたい」という声が根強くありました。そこは、金融ならではの購買特性の一つだと思います。

石阪:例えば、購入までのコンサルティングは対面で行い、その後の運用や定期的な相談など関係性を継続するフェーズはウェビナーやオンライン対応に移行する、といった切り分けが考えられます。それらオンオフの体験を、バラバラではなく一つの文脈で設計することが大切ではないでしょうか。

前田:銀行は、地銀も含めて利便性が高い立地に店舗を構え、地域の方々とコミュニティーを築いてきました。コロナ禍で店舗の価値が問い直される中、改めて店舗の役割を再定義し、改修・再設計することが求められています。

例えば、顧客と信頼関係を構築するための体験型店舗、新規顧客獲得のためのバーチャルストア、あるいは従来のコミュニティーとしての価値を磨く方向性も含めて、店舗という資産をどう活用するのか、本格的な議論を進めていく必要があります。

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森:若い世代の中には完全にオンラインでサービスを完結してほしいと考える人もいますし、シニア層でもデジタルへの感度が高い人は少なくありません。世代、資産の規模に限らず、それぞれのニーズに寄り添ったカスタマージャーニーを考えるべきですよね。

前田:カスタマージャーニーの再設計と同時に、エンプロイジャーニーもカギになると思っています。実際にDX推進の障壁について金融機関の方々にヒアリングしてみると、1番目のハードルは投資コストですが、2番目に挙がるのがデジタルやテクノロジーに関するスキル・人材不足。そこに関しては電通デジタルでDXの研修プログラムやハンズオンでDX人材を常駐させる取り組みを展開しているので、お手伝いできることもあると考えています。

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「日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2020年度)」調査データより抜粋

石阪:特に、資産運用や金融商品のコンサルティングを行う場面では、ユーザーからの信頼や共感が非常に重要です。デジタルの知見だけでなく、ユーザー体験を高めるコンサルティングという観点でも、エンプロイジャーニーが果たすべき役割は大きいと思います。

森:法改正やプレーヤー環境の変化、そして、テクノロジーの進化で大きな動きが生まれているのが、金融業界の現在地です。その中でdentsu SXだからこそ提供できる価値を、私たちも感度高く学びながら提案していきたいですね。


dentsu SXでは、企業の皆さまからのご相談やご質問を受け付けております。興味のある方は、ぜひ公式サイトからお問い合わせください。

次回は「ファッション」業界におけるショッピング体験の変化と、これから取り組むべきアクションについてご紹介します。

この記事を読んだ方は、こちらの記事もおすすめです
人間の知られざる“ホンネ”を科学する、顧客体験の新アプローチ [2021.06.09]
自社のDXの現在地は?足りないものは?DX診断で気づくこと [2021.02.03]
元バンカー、銀行辞めてまで懸けた中小企業支援の“場” [2020.12.09]
イノベーションのカギは“関係者”にあり。応援で社内変革を促すアクセラレーター [2020.10.26]


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VW・新型「ゴルフ」のスポーティ「Rライン」、これから始まる過激シリーズの序章でしかない?

 世界のベンチマークたるフォルクスワーゲン(VW)「ゴルフ」がフルモデルチェンジされた。45年の歴史を持つ長寿モデルであり、これまでのすべてのモデルはデビューするごとに世界の称賛を浴び、コンパクトモデルの理想型とされてきた。果たして8代目となる新型の評価はどうか。

 そんな新型には、2種類のエンジンが用意されている。ゴルフとしては初めて、すべて48Vジェネレーターが組み合わされたマイルドハイブリッド形式であり、直列3気筒1リッターターボと直列4気筒1.5リッターターボとの合体だ。

 今回紹介する「Rライン」は、1.5リッターエンジンを搭載、ラインナップのなかでは、もっともスポーティな仕様となる。

 さすがにパワーは力強い。48Vジェネレーターはわずか13psであり、発進直後の極低回転域でしか機能しないが、そもそも内燃機関は低回転域を苦手としており、しかも同様に低回転域を不得手とするターボとの相性はいい。初速が力強いものの高回転域を苦手とする電気パワーが、お互いのウイークポイントを補い合う。だから、わずか150psのハイブリッドから想像するより、はるかに伸びやかでフラットな出力特性を披露する。

 何にも増して感動的なのは、操縦フィールであろう。ローパワーで穏やかな仕様でさえ、驚くほど俊敏なフットワークを披露するのに、リアサスはトレーリングアームからマルチリンクに格上げされている。それによって限界域の安定性は際立ち、タイヤが225//45R17を誇っていることもあり、限界速度も高い。

 サスペンションは力負けしないレベルまで固めており、不快なロールもピッチングもない。ひとつの車型でふたつのサスペンション形式を備えるという贅沢が効果を発揮しているのである。

 新型になっても、いたずらにボディを肥大化していない点も歓迎できる。全長は4295mm、全幅1790mm、全高は1475mmであり、全長こそ30mmの拡大をみたが、幅は狭められ高さも低い。これまでのゴルフの伝統的な走りの源でもある。

 実は兄弟モデルのアウディ「A3」には直列4気筒2リッターターボモデルがあり、同様に48Vジェネレーターを組み合わせるから、近い将来そのパワーユニットが移植される可能性は高い。さらに兄弟モデルのアウディ「S3」は310psの強力なエンジンを積む。つまり、プラットフォームが共通する二卵性双生児の関係であるS3のエンジンを移植したモデルも水面下で開発されているであろうことから想像するに、のちにさらに過激なモデルが追加されるはずで、このRラインは現状ではもっともスポーティなモデルといえども、いずれ標準的なゴルフと呼ばれることになるに違いない。

 どうりで走りは研ぎ澄まされているのに、いたずらにサスペンションは固められてはおらず、日常性は高い。優しい乗り心地と爽快なハンドリングをバランスさせているのは、それが理由だろう。フルモデルチェンジされた直後の今、このRラインがもっとも元気なモデルだということができるが、これからもっと過激なスポーティグレードが加わってくることは明らかだ。だからRラインは、こんなにも乗り心地が良く操縦性が整っているのだ。

 ごく日常に寄り添いながら、心地よいスポーティ感が盛り込まれていた。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

ユニクロ、今“買うべき逸品”な服5選…感動イージーパンツ、エアリズムポロシャツ

 ユニクロなどを展開するファーストリテイリングは今年2月16日、時価総額が10兆8725億円(終値ベース)となり、ZARAを展開するインディテックスを上回り、アパレル業界の世界首位に立つという歴史的快挙を成し遂げた。

 そんな日本が世界に誇るブランドに成長したユニクロの売上推移速報によると、前年同月比で3月は売上高40.2%増、客数46.7%増、客単価4.4%減。4月は売上高84.5%増、客数117.3%増、客単価15.1%減。一見するとかなりの大躍進に思えるが、昨年3、4月は新型コロナウイルスの影響が大きかったためハードルが低かった。

 その証拠に5月は同じく前年同月比で売上高0.6%減、客数19.2%増、客単価16.6%減と微妙な結果。新型コロナウイルスの影響が少なくなってきたこれからが、ユニクロの真価が問われる時期になるのではないだろうか。

 今回はそんなユニクロの夏アイテムでおすすめの服をリコメンド。「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が「この夏、買うべきユニクロの服5選」をリストアップし、恋愛コラムニストで10年以上のファッションライター経験もある堺屋大地氏に、おすすめポイントを解説していただいた。

 今回、以下の5つを基準として選定した。

・ファッションビギナーでも比較的に着こなしやすいこと

・難易度の高い“最先端のおしゃれ”は目指さないこと

・“ダサい”と思われるぐらいなら無難な着こなしにすること

・女子ウケが良く“ちょっとおしゃれ”と思われること

・無理に若ぶるのではなく、年相応に大人っぽく見られること

 では、「買うべき・買ってはいけない調査班」が選んだ「この夏、買うべきユニクロの服5選」を紹介していこう。

エアリズムカノコポロシャツ(ボタンダウンカラー・半袖)/1990円(税込、以下同)

 ユニクロの夏の代名詞となっているエアリズムシリーズのポロシャツ。汗が乾きやすいドライ機能や接触冷感機能が備わっている。カラーバリエーション(カラバリ)はホワイト、ブラック、ブルー、ネイビーの4色展開。

「どシンプルで清潔感のある王道のポロシャツなので、“似合わない”という人はまずいないんじゃないかという安定感が『買うべき』最大のポイント。もちろんエアリズムの機能性の高さも嬉しいです。カラバリはどれもシックで大人っぽい色味なので、自分に似合う色を見つけやすいと思います」(堺屋氏)

プレミアムリネンオーバーサイズスタンドカラーシャツ(長袖)/2990円

 プレミアムリネン素材を使用し、涼感を実現しながら上品さとリラックス感を宿したスタンドカラーシャツ。イギリスのトラディショナルな装いに注ぎ込まれたJW ANDERSONの革新的なデザインに、機能性やフィット感、素材感を追求するユニクロのこだわりが融合。カラバリはベージュとネイビーの2色展開。

「生地感が上質で安っぽさがないのがいいですね。第一ボタンまで留めて着こなせば、オシャレ玄人っぽい雰囲気が出せるかもしれません。裾ラインや左裾に生地と同色でさりげなくJWAのロゴ刺繍があしらってあります。その主張しすぎない控えめなデザインワークも粋でGOODです」(堺屋氏)

感動イージーパンツ/3990円

 ニューヨーク発のコンテンポラリーファッションブランドである「Theory(セオリー)」とユニクロのコラボパンツ。スリムでモダンなストレートシルエットを採用している。バックポケットはジップ付きのため安心してサイフなどを入れられる。カラバリはグレー、ブラック、オリーブ、ネイビーの4色展開。

「ユニクロの『感動パンツ』は優秀でヒットした商品でしたが、そのイージーパンツが登場ということで注目していました。伸縮性と軽量性はさすがのハイクオリティで、非常に穿き心地が良く、シルエットも悪くないです。きれいめファッションにもカジュアルファッションにも合わせやすいので、万能型のパンツという印象で『買うべき』逸品といえるでしょう」(堺屋氏)

ウルトラストレッチアクティブジョガーパンツ/1990円

 ウルトラストレッチ素材で360°自在に伸びるため動きやすいジョガーパンツ。汗を素早く乾かすドライ機能付きで速乾性もいい。カラバリはダークグレー、ブラック、ブルー、ネイビーの4色展開。

「脚の稼働を邪魔しない抜群の動きやすさを実現していて、スポーツシーンにうってつけの高機能なのはいうまでもありません。ですが『買うべき』と感じた最大のファクターは、脚のラインがきれいに見えるシルエット。テーパードになっているからシュッとした印象で、こなれた雰囲気でスタイリッシュに穿きこなせますね」(堺屋氏)

ウルトラストレッチアクティブショートパンツ/1990円

 縦横の伸長率が1.5倍以上というウルトラストレッチ素材を採用し、抜群の速乾性を誇るドライEX機能付き。アスリートも認める膝丈の高機能ショートパンツとなっている。カラバリはグレー、ブラック、ダークグリーン、ネイビーの4色展開。

「伸縮性や速乾性という機能性の高さは申し分なく、アウトドアシーンやワンマイルコーデに最適ですね。ちなみにユニクロには現在、8種類ものショートパンツがありますが、そのうちの5種類は膝上丈。膝が丸々見える膝上丈のショートパンツは、小学生のように見えてしまうため、毛嫌いする女性もいます。ですからこのアイテムのように、膝が見えるか見えないかの膝丈のショートパンツを選ぶのが無難でしょう」(堺屋氏)

 今回紹介した5アイテムはすべて無地だが、近年のユニクロは生地の素材感にこだわっているアイテムが多いため、シンプルなデザインでも見栄えがするはずだ。やはり柄ものなどは失敗リスクが高いが、逆に無地のベーシックな服はハズレが少ないので、ユニクロの真骨頂といえるのではないだろうか。ユニクロに立ち寄った際に参考にしていただけたら幸いである。

(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」 from A4studio)

※情報は2021年6月23日現在のものです。

聖火お披露目式で五輪の本質表す光景…小池百合子、松岡修造ら来賓はテントで雨をしのいでるのに「手話通訳」は外で濡れながら進行

 緊急事態宣言下での五輪開催という常軌を逸した日本政府や東京五輪組織委員会、IOC(国際オリンピック委員会)の決定に対し、「いったい誰のための東京五輪なのか」という疑問があがりつづけている。「平和の祭典」を謳いながら、その実態は国民の命と安全を軽視したものにほかならないから...

パチスロ「万枚を量産」「最高峰の出玉率」など新時代でも存在感を発揮! ヒットメーカー「2021年上半期」を振り返り!

 数々の人気コンテンツを世に送り出し、業界を大きく発展させる画期的なシステムを多数開発。パチスロメーカー・ネット(カルミナ)は6号機時代でも抜群の存在感を放っている。

 苦戦が続く6号機においても、規則の限界をギリギリまで攻めた魅力溢れるマシンをリリース。いつの時代でも“攻める姿勢”を決して忘れないヒットメーカーのひとつだが、そんなネットが歩んだ「2021年上半期の軌跡」を振り返りたいと思う。

出玉率は「現行機トップクラス」!人気プラモデルシリーズとのタイアップマシン!

 プラモデル「フレームアームズ・ガール」をモチーフに据えた本機。全世界で人気を誇る美少女プラモデルシリーズの世界観を組み込んだ“革新的なゲーム性”で原作ファンの注目を集めた。

 プラモデルの部品群「ランナー」がゲーム性の肝を握る本機は、ランナーを貯めることで武器が作製され、それが出玉増加へと繋がるシステム。その組み合わせパターン(ガール×装備×対戦ガール)はなんと10,125通りにも及び、原作の世界感をできる限り再現した仕上りとなっている。

 さらに、本機は現行機屈指のハイスペックマシンで、設定6の機械割は規則限界の「114.9%」。原作ファンのみならず、勝ちにこだわるスロッターからも好評を得ることになった1台だ。

全国各地で万枚を量産!沖スロ界の“救世主”的存在に!

 2003年に初代が登場し、現在もシリーズ化されている沖スロの名機『チバリヨ』。6月7日にリリースされたシリーズ最新作『チバリヨ-30』も先代の爆発力を見事に再現し、全国各地で万枚を量産し続けている。

 本機は、純増約3枚の疑似ボーナス「ビッグ(約210枚獲得)&REG(約90枚獲得) 」で出玉を増やしていくATタイプ。

 ボーナス当選のメイン契機は毎ゲームの抽選、ゲーム数天井、チェリー天井の3種類となっており、4号機時代の初代と同じく通常時はチェリー成立でチャンス。チェリーが頻出すれば、ボーナス前兆の可能性がさらにアップする。

 モードは通常A・通常B・天国チャンスA・天国チャンスB・パトランプ準備の通常モード5種類と、天国・超天国・パトランプの天国モード3種類。天国モード以上へ移行すれば32G以内のボーナス連チャンが濃厚となり、天国ならば70%以上、超天国ならば80%以上、パトランプならば90%以上で同モードがループとなる。

 本機最大の注目ポイントは完走後のモード移行率。有利区間移行後は50%で天国チャンスへ移行するが、その移行率に設定差はなし。つまり、設定不問で「有利区間完走→天国チャンス→ボーナス当選で天国に移行→ふたたび完走……」といった感じで、一撃2400枚を超える出玉にも十分期待できるのだ。

 5号機の大ヒットマシン『沖ドキ!』シリーズが低迷しているいま、『チバリヨ-30』は沖スロ特有の「大連チャン」を唯一味わえるマシン。今後の高稼働にも期待したいところである。


完成度は6号機トップクラス!?「自力感」と「勝ちやすさ」を追求した注目のマシン!

「avex×81produce Wake Up,Girls!AUDITION 第2回アニソン・ヴォーカルオーディション」にて選出された、合格者7名による声優ユニット「Wake Up,Girls!」。

 2014年に劇場版とTVシリーズの放送が開始されると、2015年には劇場版2部作も全国公開。2017年には新シリーズもTVで放送された。

 また2015年には、東日本大震災被災地への復興応援活動が評価されて第9回「声優アワード」で特別賞を受賞。2016年の「Wake Up,Girls! 3rd LIVE TOUR『あっちこっち行くけどごめんね!』」では、全国7ヵ所14公演で15,000人以上の動員を記録した。

 2019年に惜しまれながらもグループは解散してしまったが、そんな「Wake Up,Girls!」とタイアップしたパチスロ『Wake Up, Girls!Seven Memories』が5月にデビュー。技術介入、1G連抽選、特定連チャン数による特典など、ユーザーを飽きさせない仕上りで現在も高稼働を継続中だ。

 本機は純増3.0枚の疑似ボーナスとアンコールモードのループで出玉を増やすATタイプ。

 主なボーナス抽選契機はCZ「WUG!チャレンジ」や前兆ステージ「アイドルの祭典」。どちらも特定条件を満たせば「ARENA ROULETTE」へ突入する。

 この「ARENA ROULETTE」で「WUG!LIVE」が選ばれれば、初回は必ずJACゲーム2回or小役ゲーム40Gで終了する「BIG BONUS!」がスタート。ボーナス消化中は技術介入を駆使することで枚数をアップさせることができ、平均獲得枚数は152枚~172枚となっている。

 さらに、ボーナス中は1G連抽選も行われ、1G連当選時は50G継続、約150枚払い出しの「SUPER BIG BONUS!」が約束される。

 ボーナス消化後はアンコールモードへ移行。SUPER BIG BONUS!後の約7割で選択されるアンコールSPは連チャンが確定し、この一連の流れで平均650枚の獲得が狙える。

 そしてボーナスを7連させることができれば60G継続、約180枚払い出しの「Polaris BONUS!」へ突入。1G完結の「7Girls Chance!」で50%の抽選をクリアできれば最大89.7%継続の「WUG!LIVE」へ昇格する。

 原作ファンのみならず、コアなスロッターからの評価も高い本機。設置台数はそこまで多くないが、今後のスマッシュヒットにも十分期待できそうだ。

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パチンコ「抽選トラブル」で「逮捕者」!?「かまいたち」が語る「あるあるエピソード」が話題!!

 パチンコを楽しんでいると「あるある」に遭遇することはないだろうか。例えばハマっている時に限って隣が連チャンしたり、軍資金が底をつく寸前に激アツリーチに発展したりなどである。

 これらはもちろん偶然の産物なのだが、インパクトの強い現象のため記憶に残りやすく「あるある」として認識されやすい。

 この「あるある」をネタとして披露するお笑い芸人も少なくない。その最たる例が「霜降り明星」の「粗品」である。

 粗品は自身のYouTubeチャンネルやTwitterなどで「パチンコネタ」を披露し「バズった」経験のある人物。『CRフィーバー戦姫絶唱シンフォギア』の大当り音を鍵盤ハーモニカで演奏した動画は有名だ。

 粗品といえば、4月29日に「しもふりチューブ」で配信した『【パチンコ】大工の源さんあるある!!レバーが@@みたいでダサい!?【霜降り明星】』は現在120万再生オーバーの人気動画となっている。

 コメント欄ではユーザーと思しき人々からの賛辞も多いが、パチンコ未経験者と推測されるファンからも絶賛。粗品の才能と合わせて「あるあるネタ」がエンターテイメントに昇華しているのであろう。

 お笑い芸人といえば、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのコンビ「かまいたち」も自身のYouTubeにて「パチンコあるあるネタ」を披露した。

 その様子は『【パチスロあるある】かまいたちがパチンコ・パチスロでよくあるシチュエーションを実演!』で楽しむことができる。

 動画ではタイトル通り、パチンコホールで遭遇する様々な「あるある」状況を熱演。ネタの他にも珍しい体験談も語られており、中には「朝の抽選で揉めてスタンガンを持ち出し逮捕された人物がいた」など仰天エピソードも飛び出した。

「かまいたち」のパチンコ・パチスロ愛は最早有名。6月21日に『【パチスロ】かまいたち山内・濱家がパチスロBEST5を発表』を配信すると190万再生オーバーの大ヒットとなった。

 続いて7月1日に『【パチンコ】かまいたち山内・濱家がパチンコBEST3を発表!』を投稿。こちらも70万再生を超える勢いを見せており、100万再生オーバーも時間の問題と思われる。

 どの動画も高クオリティのエンターテイメントとなっているので、気になる方やご興味のあるは是非チェックしてみてはいかがだろうか。

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JRA武豊「1日3勝」固め打ちで完全復活間近!? 得意の函館で通算100勝まであとわずか、C.ルメール凌ぐ勝率で再び“輝き”を取り戻せるか

 レジェンドが、久しぶりにその存在感を見せつけた。

 11日の函館開催で、1日3勝をマークした武豊騎手。まずは3R(3歳未勝利)をピエドラアギーラで勝利すると、8R(3歳1勝クラス)のクリノドラゴンでは、ゴール寸前で測ったような差し切り勝ち。

 さらに最終12Rの函館道新スポーツ杯(3歳上・2勝クラス)では、1番人気に推されたゴールドチャリスに騎乗。4コーナー手前からマクリをみせると、最後の直線入り口では黛弘人騎手のミニオンペールと接触するシーンもあったが、ベテランらしい手綱捌きで不利を最小限に押さえ、見事に勝利した。

 武豊騎手が1日3勝以上をマークしたのは、3月7日の阪神開催で1日3勝を記録して以来、実に約4ヶ月(126日)ぶり。その存在感を、改めて競馬ファンに知らしめた1日だったといえるだろう。

 今年の函館開幕週(7月3日、4日)を終えた時点で、武豊騎手が函館競馬場で挙げた勝利数は通算90勝。さらに冒頭の1日3勝を加えると、現時点で函館通算93勝となり、メモリアル勝利となる100勝まで残り7勝となった。

 今年上半期の武豊騎手の成績を振り返ると、3月20日のレースで負傷。後に骨折が判明して約1ヶ月を休養に充てるも、復帰後はパッとしない成績が続いていた。

 さらに、復帰した5月1日から上半期終了時の6月27日まで、武豊騎手が挙げた勝利数は、わずか8勝。春のG1レースが続くなか、今年はレジェンドの名を聞く機会が少なかったと思い返す競馬ファンも多いはずだ。

 しかし、武豊騎手は函館の地で、その“輝き”を取り戻そうとしている。

 事実、先に挙げた函館通算90勝の内訳を調べると、武豊騎手と函館競馬場との相性は素晴らしく、実際に得意な競馬場であることがわかる。

 とくに1番人気に推された時の成績は凄まじく、過去104回の騎乗機会で35勝を挙げている。勝率33.7%は同条件で113回の騎乗機会を数えるC.ルメール騎手の勝率26.5%を上回る好成績を残している。さらに2着15回で、連対率は48.1%を記録しており、3着16回の複勝率は63.5%と驚異的な数字。

 つまり武豊騎手が函館競馬場で1番人気に支持されると、半分近くは連対を果たし、さらに6割以上は馬券圏内に絡む計算になるのだ。

 過去のインタビューでは、2016年に他界した父・邦彦氏の出身地でもある函館について、「自分のルーツはここ」と答えたこともある武豊騎手。同時に「大好き」と公言している函館競馬場での騎乗は、武豊騎手にとって、秋競馬で大暴れするためのきっかけを掴む貴重な開催になるかもしれない。

 現在の全国リーディングは20位前後と、かつての“武豊”を知る競馬ファンには、ある意味、信じられない順位に位置している。先述の通り、骨折で騎乗できなかった期間も影響している一方で、横山和生・武史騎手をはじめとする、いわば“若手の突き上げ”をモロに受けている感もなくはない。

 しかし函館競馬場を知り尽くした武豊騎手には、こうした若手騎手が知り得ない、豊富な“経験値”があるはず。

 まずは稀代の4000勝ジョッキーが、函館の地でひとつでも多くの白星を積み重ね、一日もはやく函館通算100勝を達成することに期待したい。

(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

パチスロ「期待値」は本当に「儲かる」のか… ハイエナで「大負け」もあり得る!?

 突然だが、皆さんは「期待値」という言葉はご存知だろうか。筆者は普段ハイエナ記事を書かせて頂いているためか馴染みの深い言葉だ。

 パチンコ・パチスロで勝つために「期待値」は切り離せない。平均的な投資とリターンを計算したものであるが、広義ではスペック表で見られる「出玉率」も期待値の一つといえる。

 例えば出玉率101%の機種なら8000G消化で240枚のプラスが見込めるため、「1日約4800円の期待値」と言い換えることが可能だ。

 期待値といえばインターネットで見られる「200Gから期待値2000円」などの表現がメジャーだが、これを指針にしてチャレンジするには注意しなければならない要素がある。

 例えば『Re:ゼロから始める異世界生活』で「300Gでアイコンなし」と「250Gで緑アイコン保有」の台が空き台としよう。この場合、実は後者の方が期待値は上だ。

 基本的には天井に近づくほど期待値が上昇していくが、そうでないケースも少なくない。パチスロにおける期待値は台の状況によっても大きく左右されるのだ。

 先述した「200Gから期待値2000円」のような記載は平均的な数字であり、モードやアイテムを包括的に計算した数字であるため、適切な状況判断も必要といえる。

 しかし、これらの情報を駆使したからといっても勝てるとは限らないことがパチスロの奥深い部分だ。

 ご存知の通り、パチンコ・パチスロには出玉の波が存在する。期待値2000円の台を打っても毎回同様のリターンがあるわけではないし、高設定を1日粘って負けることも往々にしてあり得るのだ。

 この「出玉の波」は我々が想像する以上に暴れる。あるスロプロによれば「年間収支が予想収支よりも200万円近く上下することもある」という。

 考えてみれば最大出玉率110%前後の6号機ですら万枚報告が続出しているのだ。運に恵まれていれば、低設定を延々と打っても大勝ちも十分にできるであろう。

 それでも高期待値の台や高設定は「プラス収支に向かいやすい」ことは事実であるようだ。でなければ「スロプロ」は運が良いだけの存在ということになる。

 期待値のある狙い目をチャレンジする際は「これくらい儲かるぞ!!」と皮算用すると失敗した時のショックが大きいので「収支が上向きやすい」程度に考えると楽かもしれない。

(文=大松)

<著者プロフィール>
 4号機『大花火』でホールデビューし、『パチスロ北斗の拳』でドハマリ。6号機は『パチスロ モンスターハンター:ワールド™』がお気に入り。G&Eビジネススクール卒業後、プログラマーや事務職を経験。現在はライティング業務に従事する傍ら「パチスロガチ勢」として活動中。パチMAXでは主にハイエナ実戦記事や動画レビュー記事を担当。常に攻略情報に注目しており、「6号機でも勝てる」を心情に有益な情報を紹介中。

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観光バスの倒産&休廃業が過去最多を更新…バスツアー激減で貸切バスは「実働率1ケタ」に

 コロナ禍で人流の抑制が求められる中、観光バス業界がかつてないほどの苦境に陥っている。帝国データバンクの調査によると、2020年度中に発生した観光バス運行事業者の倒産は14件となり、リーマン・ショック直後で旅行需要が大きく後退した09年度通年の10件を上回って過去最多となった。また、同年度の休廃業・解散も32件発生し、こちらも昨年を大きく上回って過去最多を更新している。

 観光バス業界の現状について、帝国データバンクデータソリューション企画部情報統括課副主任の飯島大介氏に話を聞いた。

観光・イベント・学校行事が全滅

――観光バス業界は厳しい経営状況が続いていますね。

飯島大介氏(以下、飯島) これまでは国内外、特に急増した中国からの旺盛な旅行需要を背景に、団体客および旅行会社を通じたバスツアー客の利用が増加するなど、好景気に沸いていました。昨夏に予定されていた東京五輪での旅客送迎需要も増加が見込まれたため、異業種からの参入も相次ぐなど活況を呈していたのです。

 しかし、昨年3月以降はコロナ禍で旅行需要そのものがほとんど消失し、バス旅行のキャンセルなどが相次いだほか、学校の部活動や修学旅行向けの需要も消失しました。「Go To トラベル」で一旦は客足が戻りかけたものの、感染再拡大や再度の緊急事態宣言発出などで、総じて貸切バス需要は低迷が続いています。「観光旅行の激減により見通しが立たない」といった声も事業者から上がっており、バス会社によっては事業の存続そのものが危うい状況です。

――具体的な業績はどうなっていますか。

飯島 観光バス事業者の業績を調査した結果、通期予想を含めた20年度業績が判明した約300社のうち、9割超で前年度から売り上げ減少となることが判明しました。また、減収となった企業のうち利益動向が判明した約150社を見ると、約6割が最終損益で赤字、3割が前年度から減益となる見込みで、利益面で影響を受けた企業が9割に迫っています。すでに9割超の観光バス事業者が活用しているとされる雇用調整助成金をはじめ、各種資金繰り支援はあるものの、売り上げの減少幅が大きいため損失の穴埋めには至らず、収益面では依然として苦しいのが実情です。

――観光やイベントにからめたバスツアーは、催行自体ができない状況が続きました。

飯島 収益性が高い独自のバスツアーを企画できず、20年度は観光ツアー収入がほぼゼロとなる事業者が相次ぎました。また、東京五輪をはじめとしたスポーツ大会やコンサートなどの大規模イベント、学校の部活動や修学旅行などが中止や延期となり、チャーターバスの需要が消失しました。

 国土交通省の調査によると、緊急事態宣言が発出された昨年4月以降、貸切バスの実働率は前年に比べて大幅に低下。5月には5%に落ち込み、6月以降も10%台で推移しています。各社とも保有するバスのほとんどが稼働せず休車状態となるなど、開店休業状態が続きました。

――大手の動向はいかがですか。

飯島 バスツアー大手のはとバスは、旅行需要の減少を受けて、遊休バスを使用したアドベンチャー企画も行うなど、非貸切バスの需要喚起を模索していました。

 また、他社ではバスガイドがツアーの様子をYouTubeなど動画サイトで生配信する観光ツアーを開催するなど、バス運行以外の需要を狙う動きも急速に広まり、ネット上を中心に反響を得ています。お客さんを乗せられない状況下であっても、バーチャルなどの活用でバスという経営資源を活かす取り組みが広まり、需要を掘り起こす動きが進んでいます。

 また、コロナ禍が収束すれば、これまでの反動で旅行の需要が高まると予想されているため、各社は従業員教育やバスの整備を集中的に行うなど反転攻勢の準備も進めています。

――今後の見通しについて教えてください。

飯島 楽観的なシナリオとしては、コロナワクチンの接種が進み、観光需要の喚起、たとえばGo To トラベルや学校の行事などが再開すれば、貸切バス事業にとっても大きな追い風になるでしょう。これまで我慢を強いられてきた個人旅行なども、高齢者層を中心にその反動から大きな特需の発生が予想され、これまでの需要急減トレンドから大きな転換が起きる、というものです。

 一方、悲観的なシナリオとしては、ワクチン接種が進んでも人の移動がコロナ前の水準に戻らず、観光需要の低迷が続いたまま、観光バスの需要も数年単位で回復しないという状況が考えられます。多くのバス事業者は、現在でも座席などの消毒に加え、座席間隔を空けるなど感染防止対策を徹底しており、きちんと換気と対策を行えば感染リスクは低いとするデータもあります。ただ、「貸切バスは3密になりやすい」というイメージが消費者の中で根強く、しばらくは利用が敬遠される可能性があります。また、乗客数を抑えた運行は採算性の低下にも直結するため、やはり経営の圧迫につながります。

 観光バス業界ではどちらのシナリオも囁かれていますが、コロナワクチンの接種とその後の観光需要の回復に、観光バス業界の命運がかかっていると言っても過言ではないでしょう。

(構成=長井雄一朗/ライター)