JRA武豊も高評価「2億8060万円」の元有望株が波乱の主役!? 3年ぶり重賞挑戦は勝負気配、「2頭出しは人気薄を狙え」が激走サインとなるか

 15日、小倉競馬場では夏の中距離ハンデ重賞、小倉記念(G3)が行われる。

 昨年は格上挑戦の10番人気アールスターが53kgの軽量を味方につけて差し切り勝ち。三連単は137万円を超える波乱となった。

 今年も格上挑戦かつ同じ53kgで下克上を狙う馬が3頭いる。そのうちの1頭がスーパーフェザー(セ6歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)だ。

 スーパーフェザーといえば、2016年に行われたセレクトセールの1歳馬市場で、上場247頭中最高額となる2億8060万円(税込)で取引された超がつく有望株。2歳10月の新馬戦では期待に違わぬ走りで、後にNHKマイルC(G1)で3着に入ったレッドヴェイロンを直線一気の末脚で差し切ってみせた。

 2戦目の若駒S(OP)は圧倒的1番人気を裏切り6着に敗れたが、あすなろ賞(1勝クラス)では後の皐月賞馬エポカドーロの2着に好走。このとき騎乗した武豊騎手も「いい馬」と高く評価していた。

 4戦目となった3歳3月のアザレア賞(500万下)を快勝して臨んだのは青葉賞(G2)。オブセッションやダノンマジェスティといった素質馬を押しのけ堂々1番人気に支持されたが、結果は2着エタリオウとハナ差の3着。日本ダービー(G1)出走の夢は果たせなかった。

 その後は半年間の休養を経て、自己条件(2勝クラス)から再スタート。それまでの実績から、すぐに勝ち上がると思われたが、スーパーフェザーが2勝クラスを卒業したのは何と今年5月の魚野川特別(2勝クラス)。アザレア賞を勝ち上がってから、実に3年以上の月日が流れていた。

 この3年の間には、ダートや短距離路線にも挑戦。試行錯誤しながら、ようやく迎える青葉賞以来の重賞挑戦。実績馬を相手に荷が重いのは間違いない。それでも、昇級初戦の前走・不知火S(3勝クラス)では57kgを背負い、勝利した同厩のダブルシャープから0秒1差の3着に好走。ここ2走のレース内容と一気に斤量が4kg減る今回は激走のチャンスは十分あるだろう。

 また、スーパーフェザーにとって心強いのがダブルシャープの存在だ。不知火Sに続く2頭出しで勝負をかける渡辺厩舎。今年、同厩舎の2頭出しは今回で6度目だが、5戦中4戦で連対馬を出し、3月のフィリーズレビュー(G2)から3連勝中。勝負の2頭出しで成功を収めている。

【2021年の渡辺厩舎2頭出し】
2月6日 未勝利 マーレット10着、ライヴキャンディ15着
3月7日 壇之浦S ダブルシャープ2着、イルマタル6着
3月14日 フィリーズR シゲルピンクルビー1着、エイシンヒテン11着
4月4日 未勝利 ワンダースティング1着、チョモランマ13着
7月17日 不知火S ダブルシャープ1着、スーパーフェザー3着

「2頭出しは人気薄を狙え」という格言通りなら、狙いたいのはやはりスーパーフェザーの方。2億8060万円の元有望株は6歳夏に空高く羽ばたけるか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

JRA「失地回復」狙うダノンザキッドに過酷な試練!? 捨てられたヴェロックスは都落ち、悩める川田将雅に「鞍上問題」も浮上?

 昨年の最優秀2歳牡馬ダノンザキッド(牡3、栗東・安田隆行厩舎)が、岐路に立たされている。

 デビューから無傷の3連勝でホープフルS(G1)を制し、クラシックの主役といわれるまで上り詰めたが、断然人気に推された弥生賞(G2)で3着に完敗。巻き返しを期待された皐月賞(G1)で1番人気を裏切る15着と敗れると、日本ダービー(G1)を前に骨折が判明し、戦列離脱を余儀なくされた。

 春に精彩を欠いた2歳王者に対し、皐月賞(G1)はエフフォーリア、ダービーはシャフリヤールが勝利。既にエフフォーリアは菊花賞(G1)回避を表明し、シャフリヤールも参戦は明らかにされておらず、3歳牡馬クラシックの勢力図は瞬く間に群雄割拠の時代へと変わっていった。

 そんな状況下で骨折から復帰するダノンザキッド陣営が選択したのは、菊花賞を使わずにマイルから2000mを視野に入れたローテーション。始動戦に古馬が相手の富士S(G2)を予定していることが分かった。

 だが、今秋のG1戦線はダノンザキッドにとって、かなり過酷な戦いとなる可能性が高い。

 富士Sからのローテーションで選択肢に入るのは、国内だと秋の天皇賞(G1)かマイルCS(G1)の2つ。連闘になる天皇賞出走は考えにくく、マイルCS参戦が濃厚か。通常なら何の問題もないように感じられるが、ダノンザキッドは川田将雅騎手を主戦として起用しているダノックスの所有馬だ。

 ダノックスには今年の安田記念(G1)で女王グランアレグリアを破る金星を挙げたダノンキングリーがいるが、このとき手綱を取ったのは川田騎手だった。秋もマイル路線を使われるなら激突する可能性がある。

 ダノンザキッドは、ホープフルSを制しているとはいえ2歳G1。古馬の一線級相手に実績があるダノンキングリーに比べると見劣りは否めないだろう。

 富士Sで川田騎手とのコンビは濃厚だが、次走で鞍上問題が発生した場合に川田騎手が継続して騎乗するかは分からない。信頼を勝ち取るためにも、陣営が期待する以上の結果を残す必要にも迫られる。

 加えて、ダノンザキッドがジャスタウェイ産駒であることもまた懸念材料の一つ。

 それは同じ父を持つヴェロックスの低迷である。2019年の牡馬クラシック三冠ですべて3着以内に入ったほどの実力馬だったが、暮れの有馬記念(G1)で8着に敗れると、年明けの小倉大賞典(G3)を単勝1.4倍の断然人気で9着と惨敗。以降は別馬のような凡走を繰り返している。

 ついには主戦を務めていた川田騎手とのコンビも解消し、袂を分かった前走のエプソムC(G3)で川田騎手が騎乗したファルコニアが3着。捨てられた格好のヴェロックスは4着に敗れ、リベンジは失敗に終わった。

 かつてG1の舞台で輝いたヴェロックスにとって、今週末の小倉記念(G3)に出走を予定していることは“都落ち”のような現状。失地回復を目論むダノンザキッドも、富士Sを凡走するようなことがあれば、他人事ではなくなるのかもしれない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

大企業、資本金1億円に減資の“中小企業化”急増、税負担を軽減…法人税、抜本的見直し議論が浮上

 東京観光のシンボル、はとバス(東京・大田区、非上場)は6月30日付で、資本金を3億5000万円から1億円に減らした。減資した部分は剰余金に組み入れる。6月24日に開いた株主総会で決議した。

 新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言発出で、すべてのツアーを休止するなど厳しい事業環境が続く。税負担を軽くし、手元資金を確保する狙いがある。はとバスの筆頭株主は東京都(持ち株比率37.93%)。JTB(同27.57%)、財団法人メトロ文化財団(同12.53%)、東京地下鉄(同10.02%)、いすゞ自動車(同8.28%)などが大株主だ。東京都のグループ企業である。

 資本金を減らす動きはコロナ禍で外出自粛などの影響を受けやすいバス事業者で相次いでいる。羽田空港や成田空港を発着するエアポートリムジンを運行する東京空港交通(東京・中央区)も6月30日付で、資本金を13億4000万円減らし、1億円にした。日本空港ビルデング(持ち株比率27.42%)、京成電鉄(同27.33%)、成田国際空港(同13.76%)などが大株主である。

 東武鉄道など東武グループで路線バスなどを運行する東武バス(東京・墨田区)は、6月22日に開いた株主総会で資本金を24億7635万円減らし1億円にすることを決めた。実施時期は9月1日。シャトルバスや観光バスの利用者が減り資金繰りが悪化した。

旅行、ホテル、外食でも同じ流れ

 旅行業やホテル、外食でも同じ傾向が強まっている。箱根ホテル小涌園(神奈川県箱根町)やホテル椿山荘東京(東京・文京区)を運営するホテル業界の名門、藤田観光(東証1部)は7月16日に開いた取締役会で第三者割当増資と減資を決めた。

 日本政策投資銀行(DBJ)から第三者割当増資で150億円を調達する一方、資本金を増資後の195億円から1億円に大幅にスリム化する。9月27日、臨時株主総会を開き、減資に関する株主の承認を得る。DBJは減資されるとわかっている資本を提供する。国策に沿っているとはいえ、金融機関としては脇が甘い、との辛口の批判もある。

 DOWAホールディングス(東証1部)が持ち株比率31.82%で筆頭株主。DOWAの前身は戦前の藤田財閥の中核企業、同和鉱業だ。戦後、観光部門が分離・独立したのが藤田観光である。

 2020年12月期の連結最終損益は224億円の大幅赤字となった。債務超過寸前の状態となったため、21年2月、婚礼や宴会場として知られる「太閤園」(大阪市)を売却し、332億円の特別利益を計上して債務超過を回避した。2月に募集した希望退職に315人が応じ、3月末に退職した。

 文系学生が志望する会社のトップだったこともある旅行最大手、JTB(東京・品川区、非上場)は3月31日付で資本金を23億400万円から1億円にした。筆頭株主は財団法人日本交通公社(持ち株比率30%)だが2位はJR東日本(同22%)、3位がJR東海(同13%)。JR西日本、JR九州、JR北海道が株主に名を連ねる。鉄道院(のちの鉄道省)が母体となってJTBの前身のジャパン・ツーリスト・ビューローを発足させた経緯から、旧国鉄勢の影響力が強い。

 居酒屋「金の蔵」などを展開する三光マーケティングフーズ(東証2部)は6月29日と30日と2回にわたり、資本金を29億円から5000万円に減らした。着物販売や結婚式場を運営する一蔵(いちくら、東証1部)は7月30日付で10億円だった資本金を5000万円にする。

 減資には株主への払い戻しを伴い、純資産が減る有償減資と払い戻しなしで純資産は変わらない無償減資の2種類がある。減資する企業の大半は無償減資で税負担の軽減につながる資本金1億円以下とする例が目立つ。

上場企業の減資には税金逃れの批判

 東京商工リサーチによると、2020年度(20年4月~21年3月)に減資した企業は3321社(前年度比35.6%増)で1年前と比べ873社増加した。1億円以下に減資し、税制上は中小企業に扱われる大企業は997社(同39.4%増)と約4割増えた。

 資本金が1億円以下になると法人税率の引き下げが期待できるほか、法人事業税については赤字でも納める必要がある外形標準課税が免除される。かっぱ寿司のカッパ・クリエイト(東証1部) が21年2月に98億円から1億円に減資した。スマホゲームを開発しているグリー(東証1部)も20年11月、資本金を23億円から1億円とした。

【資本金を1億円へ減資した主な企業】

※社名、業種、旧資本金、備考

・JOLED         有機ELパネル開発       877億円        非上場

・レオパレス21         賃貸アパート           812億円        東証1部

・オンキヨーホームエンターテイメント 音響機器製造 117億円  JQ上場,上場廃止へ

・カッパ・クリエイト    回転すしチェーン運営     98億円        東証1部

・スカイマーク      エアライン            90億円        非上場

・チムニー         居酒屋「はなの舞」など   57億円        東証1部

・毎日新聞社        日刊新聞発行           41億円        非上場

・グリー           スマートフォンゲーム開発 23億円        東証1部

・JTB           旅行代理店        23億円        非上場

 資本金は企業の格を示す指標とされてきた。資本金が1億円以下になると企業のイメージダウンは避けられないが、税負担が軽くなるという直接的なメリットがある。本来は経営体力がなくなった企業のための優遇措置を、上場している大企業が受けることには批判が根強い。2015年、シャープが資本金を1億円に減らすことを検討した際には、「税金逃れ」との批判が集中した。

 上場企業が、コロナ禍に悪乗りして、右にならえで1億円になることに対して、税制上の抜け道を封じるべきとの指摘も出ている。外形上の資本金の多寡だけで負担が変わる税制の見直しにつながる可能性がある。

(文=編集部)

スモールスタートも可能に!コロナ禍の今こそ「中国越境EC」を始めよう

コロナ禍でインバウンド需要が途絶え、多くの企業が苦戦しています。そんな中でもピンチをチャンスに変えられる可能性を秘めたビジネス、それが「中国越境EC」。

今回は、選択肢が増えてより始めやすくなった中国越境ECの最新事情と各種ソリューションを、電通の中国ビジネス専門チーム「CXC」の桜庭真紀が解説します。

<目次>
インバウンドが難しい時でも「越境EC」で大きな市場にアクセスできる!
越境EC+実店舗から日本在住KOLの活用まで、ソリューションあの手この手
おすすめはソーシャルコマース。越境ECは大戦略よりスモールスタートとトライ&エラー!
CXC(シーバイシー、China Xover Center)は、インバウンド、越境EC、In-Out(日本企業の中国市場進出)Out-In(中国企業の日本市場進出)などを推進する、電通の中国ビジネス専門チーム。
CXC(シーバイシー、China Xover Center)は、インバウンド、越境EC、In-Out(日本企業の中国市場進出)、Out-In(中国企業の日本市場進出)などを推進する、電通の中国ビジネス専門チーム。

インバウンドが難しい時でも「越境EC」で大きな市場にアクセスできる!

銀座の大通りを、大きなスーツケースを両手で引っ張っていく中国人観光客。ブランドショップで飛び交う中国語。コロナ禍前の日本でよく見られた光景です。

コロナ禍で外国人観光客はほぼゼロになり、観光産業を筆頭に、日本企業は大きな痛手を受けました。

観光庁の発表によると、2019年の訪日外国人旅行消費額は4兆8135億円で、そのうち最も多いのが中国人で1兆7704億円となっています。その約5割が買い物で消費されたそうです。

つまり、中国人観光客が日本の買い物で使うはずだった約9000億円が、コロナ禍で失われたとも言えるわけです。

出典:国土交通省官公庁 訪日外国人の消費動向 2019年年次報告書より、中国人観光客分のみを抜粋して作図
注)訪日外国人(クルーズ客を含む)が日本滞在中に支払った旅行中支出に、パッケージツアー参加費に含まれる国内収入分を推計して加算している(クルーズ客は旅行中支出のみ計上)。日本の航空会社や船舶会社に支払われる国際旅客運賃は含まれない。
出典:国土交通省官公庁 訪日外国人の消費動向 2019年年次報告書より、中国人観光客分のみを抜粋して作図

失ったインバウンドの売り上げの補完は、各企業の課題となっていますが、そんな中で注目したいのが、今回ご紹介する「越境EC」、つまり海外の顧客へのネットを通じた販売です。

中国のEC利用率は26.4%で、ECで買えないものはほとんどないと言えます。日本でも有名な11月11日の「独身の日」のアリババのセールは、コロナ禍の2020年にも盛大に開催されました。アリババ・ジャパンのレポートによれば過去最大となる25万以上のブランドが参加し、そのうち3万1000は海外ブランドだったと言います。

8億人以上の消費者がアリババグループの各サービスを利用し、最終的な流通総額は前年比26%増(※1)、過去最高となる4982億元(約7兆9000億円)に。そして、中国向け越境ECにおける国・地域別の流通総額ランキングでは、日本が2016年から5年連続で1位を獲得しました。

※1 前年比26%増=販売期間の拡大に合わせて、集計期間がこれまでの11月11日の1日間(24時間)から、11日1日〜11月11日の11日間へと延長。
 
(以上、数値はアリババ・ジャパン 2020年11月12日ニュースリリースより)
https://www.alibaba.co.jp/news/2020/11/gmv7ecgmv.html

 

今や日本企業にとって、中国でのECは無視できない市場です。中国は人口が日本の10倍、GDP成長率もまだまだ高く、コロナ禍からの回復も早いなど、日本企業にとって大いにポテンシャルのある市場です。

しかし、市場が大きい分、企業間の競争がかなり厳しい現状もあります。昨今では中国製品の品質も向上し、「国潮」「国貨」といって、Z世代を中心とした国産ブランド人気の高まりも顕著です。もちろん今でも「日本の商品は高品質で安心・安全」というイメージはありますが、“それだけ”で売れた時代はすでに終わっています。

中国越境ECのプラットフォームにも、変化が見られます。定番の「天猫国際(Tmall Grobal)」や「京東全球購(JD worldwide)」は相変わらず高いシェアと影響力を持っていますが、新興勢力にも注目です。例えば戦略的に3~4線都市(※2)のユーザーをターゲットにしている「拼多多(ピンドウドウ)」は近年著しい伸びを見せています。

また、ソーシャルコマースと言われるSNSをプラットフォームとした「小红书(RED)」「微信(WeChat)」のECも注目されています。また、「抖音(Douyin)」(※3)のECは、レコメンドシステムによって、個人の興味関心に合わせてコンテンツが提供される「インタレストコマース」と言われ、「人がモノを探すのではなく、モノが人を探す」と言われています。

※2 「3~4線都市」=中国では政府が都市の規模などによって各都市に1~5までの等級を付けている。北京、上海、広州、深センは1線都市とされる。
 
※3 抖音(Douyin)=短尺動画プラットフォーム。

 

このように、越境ECにおいて、

  • 自社のカテゴリー特性や中国市場での状況
  • 事業の目的や課題

に合わせて選べる選択肢は増えました。どのプラットフォームを選ぶべきか、どのような座組で運営するべきか、CXCにご相談いただくことも増えています。

ECプラットフォーム

越境EC+実店舗から日本在住KOLの活用まで、ソリューションあの手この手

日々変化している中国のEC環境ですが、このコロナ禍で日本企業が越境ECを始める際に悩ましいのが、「中国未発売の商品を実際に中国の消費者に試してもらう機会がない」ことです。

インバウンドが盛んな頃は、訪日観光客が自ら商品を試してくれたり、試した感想をSNSで発信してくれたりしましたが、今は中国人との接点がつくれない状況です。

「越境ECでも、中国で中国人に試してもらう機会をつくれれば……」

そんな要望に応えたのが、電通が提携する中国のブランド育成⽀援企業“USHOPAL(ユーショッパル)”が運営するオフライン店舗、「BONNIE&CLYDE」(以下「B&C」)です。

B&Cは「越境EC」と「オフライン店舗」を組み合わせたソリューションです。越境ECで取り扱う化粧品などを、NMPA(中国薬事登録)のない商品でも、上海市内をはじめとした中国国内のオフライン店舗で展⽰し、越境ECのスキームで販売できるようになりました。

BONNY&CLYDE
B&Cによる中国での実店舗は、商品の販売場所としてだけではなく、情報発信やマーケティングの場として、中国国内の生活者との接点になります。

現在上海市内に4店舗、2021年中には北京・成都・上海に各1店舗を新規開店予定です。

B&C店舗例(静安寺ケリーセンター内)
B&C店舗例(静安ケリーセンター内)

また、「中国人のインフルエンサーに商品を紹介してもらいたいが、コロナ禍で中国に行くことができず、直接コミュニケーションできない」という悩みに対しては、「在日中国人インフルエンサーの活用」という方法があります。

日本には2021年現在、約78万人の中国人が在留しており、その中には、中国向けに情報発信し、影響力の強いKOL(Key Opinion Leader)、KOC(Key Opinion Consumer)と呼ばれるインフルエンサーが多数存在します。

彼らは日本に居ながらにして、中国で数万~数十万のフォロワーを保有しており、ネット上で「日本に関する情報」を発信しています。CXCでも有力な在日中国人KOLと協力関係を築いており、SNS上で商品のPR、販売、調査などを実施するスキームを確立しています。

おすすめはソーシャルコマース。越境ECは大戦略よりスモールスタートとトライ&エラー! 

越境ECをはじめ、中国ビジネスを考えるときに、重要なのは「スピード」です。

例えば、日本の化粧品の商品開発では、1年半~2年をかけて慎重に進めますが、中国では売れ筋商品のビッグデータを定量分析して、半年で新商品を発売できるといわれています。

このスピードを可能にしているのは、国全体でデジタル化が進んでいるから、ということもありますが、何よりも「企業の意思決定が速い」ということに尽きます。

なぜ意思決定が速いかといえば、

「まずやってみる。ダメだったら、やり直してより良いものにしていく」

という考え方があると思います。

トライ&エラーを繰り返して品質を高めていく中国企業のスピードに負けないように戦うには、日本企業もスピーディーな意思決定と、プロセスの短縮化が必要です。

越境ECも「検証に検証を重ねて、間違いがない戦略を構築していく」より、「まずはスピード優先で小さく始める、スモールスタート」という選択肢もあります。

TmallやJDなどの大手ECプラットフォームに出店するには、厳しい条件とコストがハードルになる場合がありますが、それらに対して比較的参入しやすいのが昨今勢いのあるソーシャルコマースです。中国において微信(WeChat)や抖音(Douyin)で、越境ECを始める日本企業も増えています。

そこで次回は、最近越境ECのサービス提供を始めた抖音(Douyin)についてお話します。

ご紹介したソリューションに関するお問い合わせ、その他中国ビジネスに関するご質問、ご相談はこちらまで。

トランスフォーメーション・プロデュース局 電通China Xover Center
 <dentsucxc@dentsu.co.jp

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負ければ“菅降ろし”必至…横浜市長選、菅首相も自民党議員もIR推進→反対に180度“転向”

横浜市長選が終わったら、自民党総裁選をめぐる動きが本格化しますよ」――。

 こう話すのは自民党のベテラン議員だ。22日に投開票を控えた横浜市長選については本サイトでも8日の告示前の情勢について詳報したが、一番のポイントはカジノを含めたIR推進の旗振り役を務めてきた菅義偉首相が、「反対」を唱える小此木八郎元国家公安委員会を全面支援したことで保守分裂選挙となったことにある。

 菅首相以下、IR推進の立場だった自民党議員のほとんどが一転して小此木支援を打ち出したが、「目先の勝ちを拾いたいがための節操のなさ」が有権者の間で不信感を呼んでいるため、もし小此木氏が当選しなかった場合、お膝元の首長選挙で勝てなかった菅首相の権威は地に落ちる。現時点でも次期総裁選へのさや当てはすでに始まっており、候補者は横浜市長選の行方を固唾を飲んで見守っている。

二階幹事長「菅総裁を今すぐ代える意義は見つからない」と他派閥をけん制

 自民党の総裁任期は9月末に満了するため、それまでに総裁選を行う必要がある。菅首相は7月のテレビ番組で「総裁として出馬するというのは、時期が来ればそれは当然のことだろう」と出馬に意欲を示している。それを支えるように二階俊博幹事長も今月3日の記者会見で、「菅総裁を今すぐ代える意義は見つからない」と述べ、「しっかり続投していただきたいと思う声のほうが国民にも党内にも強いのではないか」との見方を示した。その上で、「現職が再選される可能性がきわめて強いという状況というのは誰もが承知している」として、「無投票再選」にするために他派閥を牽制した。全国紙政治部記者はこう解説する。

「二階幹事長はこの8月で在任期間が5年を超え、歴代で最長となりました。これだけで見れば偉業といえるでしょうが、自民党の金と選挙候補の公認権を握る最重要ポストを長期間独占されている他派閥の議員からすれば、さっさと交代してほしいのが本音。二階氏は永田町で有数の政治センスを持つといわれていますが、幹事長ポストがなくなれば、ただの老齢議員に変わりなく、求心力を失うという見方が自民党関係者の間で少なくない。二階氏もそこがわかっているから、自分を高く評価してくれる菅政権をできるだけ持続させようと、今から周囲を威圧しにかかっているということです」

高市早苗前総務相が出馬を表明、安倍前首相の支援をどれだけ受けられるかがカギ

 候補者をめぐっては、すでに高市早苗前総務相が10日発売の雑誌「文藝春秋」で出馬を表明した。高市氏は安倍晋三前首相と近い一方、菅首相とは総務相時代の2019年に発覚した、かんぽ生命保険の不正販売問題で菅首相と近い当時の総務事務次官を更迭したことで溝が深まったといわれている。立候補に必要な推薦人20人の確保が焦点となっており、安倍氏がどの程度支持するかがポイントとなりそうだ。

 菅首相の脅威になるかといえば疑問符がつくものの、今回の立候補には本人が女性初の総理を目指す意欲を示すということ以外に、「小池百合子・東京都知事が旧知の二階幹事長と組んで国政に復帰しようとした際に『女性候補』というアピールポイントを薄められるため、首相候補として『反小池』の支持を集められるという狙いもある」(冒頭のベテラン議員)という。いずれにしても、安倍氏が実質的に率いる自民党最大派閥の細田派の支援をどれだけ取り付けられるかが勝負になると見られる。

麻生派のホープ、鈴木けいすけ議員、二階氏発言「認識が違う」と批判

 前述の二階氏のけん制発言に対し、自民党麻生派の若手ホープといわれる鈴木馨祐(けいすけ)衆議がツイッターで以下のように発言したことが話題になった。

「党則で決まっている総裁選。党運営を担う幹事長のこの発言は認識が違うと言わざるをえません。様々な政策に絶対的な正解は無いのだから、この総裁選の機会に国民に開かれた形でコロナ対策を含めた議論を徹底して戦わせることこそが国民の皆さんの信頼に応える自民党の姿です」

 党を憂う純粋な発言とも取れなくもないが、永田町関係者の間ではそんなウブな考え方は圧倒的少数派だ。以下、ベテラン秘書の解説。

「二階氏の強権ぶりは若手・中堅からも批判されていることはもちろんですが、麻生派を代表して『勝手に決めるな』と不満を表に出したということでしょうね。麻生派からは河野太郎ワクチン担当相の出馬が取り沙汰されており、その他にも候補を立てる可能性は十分にある。前回の総裁選で菅支持をいち早く打ち出した二階派に遅れをとったという経緯もあり、麻生派の存在感を示したいという強い意志を感じます」

鈴木議員、国会代表質問でIR推進を打ち出すも、横浜市長選では「反対」の小此木支援

 前述のとおり横浜市長選が次期総裁選のカギを握るとみられているが、鈴木氏は神奈川7区選出の衆議で横浜はまさに地元。今回の選挙では争点のIR誘致について「反対」の小此木氏を支持しており、連日の街頭演説で有権者に小此木氏への投票を訴えている。

 ところが、鈴木氏はIR誘致にはこれまで一貫して推進の立場をとっており、IR推進の議員の代表として国会で代表質問までして「賛成」の立場を示してきたのだ。2018年5月22日の衆議院本会議では自民党を代表して、当時の安倍首相、石井啓介国土交通相に以下のような質問を行ったことが記録されている。

「この法案については、一昨年末に議員立法で成立をいたしました特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律、いわゆるIR推進法とその附帯決議の内容を体現し、観光先進国としての日本を実現するとともに、世界最高水準のカジノ規制により、国民のさまざまな懸念に万全の対策を講じることのできる世界初のIR法制度となっており、高く評価をしたいと思います。この法案のもとで実現される日本型IR、これを早期に実現するために、法案の審議を速やかに進め、成立させることが国会の責任であると考えております」

 IR推進法を速やかに成立させることが「国会の責任」とまで堂々と述べたわけだから、推進派の代表といえる。その当人が横浜市長選では「反対」の候補を支持するというのは、全国中継がなされている場で堂々と虚偽の発言をしたと取られても仕方ないのではないか。

 この代表質問はコロナ禍前だが、鈴木氏も所属する自民党横浜市連は今年に入ってからも小此木氏が立候補を表明し、自主投票とするまで推進の立場をとってきた。鈴木氏も横浜市長選直前まで推進の立場を取っており、実際、鈴木氏のホームページの活動記録を見ても「反対」に方針転換した形跡は見られない。

 そこで、鈴木氏の議員事務所に、現在はIRに関して賛成であるのか、反対であるのか、また横浜市及びそれ以外への地域へのIR誘致の是非についてはどのように考えているのかを確認すべく、質問状を送付したが、回答はなかった。

鈴木氏「自立した人を育てる」ことがポリシーも、自らは説明責任を果たさず

 国会議員は特定の政策を実現するために信念を持って立候補し、有権者の信任に基づいて議席を得る。鈴木氏が旗を振ってきたIR誘致はカジノによるギャンブル依存症の患者を生み出す懸念が高く、地元横浜市民の生活に直接的で重大な影響を及ぼすと考えられる政策である。その政策について従来からの方針を180度変えるということであれば、きちんとした説明責任を有権者に果たすべきではないか。「選挙で勝つために菅首相が決めたのだから仕方ない」というのが「転向」の理由なら、自身の信念としてホームページに記載してある、「自立したひとを育てる」という主張もむなしく聞こえる。

 今回の横浜市長選が菅首相の今後を左右することは間違いない。だが、仮に菅首相が全面支援する小此木氏が当選したとしても、横浜市民や国民からすれば「自民党は信念などなく、権力の座にいられればなんでもいい人たち」という印象は残るだろう。それほど、今回の菅首相のIR反対へのなりふり構わぬ「転向」が失望感を招いているのは事実である。

(文=編集部)

 

米国、コロナで薬物中毒の死者数が急増…密輸への中国政府の関与に警戒、米中「薬物戦」の様相

 ワクチン接種により新型コロナウイルスの危機から脱しつつある米国だが、新たな問題が浮上している。米国で薬物中毒死が急増しているのである。

 米疾病対策センター(CDC)は7月14日、「昨年の米国の薬物過剰摂取による死者数(暫定値)が過去最多の9万3331人に達した」ことを明らかにした。2019年の7万2151人から29%の増加であり、年間の伸び率も過去最高だった。米国の新型コロナウイルスによる死者数は約37万5000人だったが、薬物中毒による死者数はその4分の1の規模に上る。最近では1日当たりの薬物中毒による死者数が新型コロナウイルスの死者数よりも多くなっている。

 強力な薬物が出回っていることも懸念材料である。CDCによれば、昨年の薬物中毒死のうちオピオイド(医療用の麻薬性鎮痛薬)が原因となるケースが全体の約75%を占め、2019年の5万963人から6万9710人に増加したという。なかでもフェンタニル(合成オピオイド)はモルヒネやヘロインの50倍以上の強さがあり、純度100パーセントなら2ミリグラムで死に至るとされている。

 オピオイドはもともとは専門医や病院での使用が一般的だったが、1995年に薬品メーカー(パーデュー・ファーマ)が、医師の処方箋があれば誰でも近くの薬局で購入できるオピオイド系の鎮痛剤を開発したことがきっかけとなり、全米で常用者が広がった。

 薬物中毒死はパンデミックの数カ月前からすでに増加していたが、最新の統計でコロナ禍によって加速したことが明らかになっている。パンデミックが招いた精神的な苦痛や辛い体験、経済的な困窮、社会的孤立感などが引き起こした「うつ」的な感情が薬物使用を誘引し、これまで薬物に縁遠かった人までが手を出した可能性が指摘されている。

 薬物中毒による死者数が急増する中で注目すべきなのは、オピオイド乱用による死者が20代から50代の働き盛りの世代に集中している点である。

 オピオイドが蔓延している背景には、熾烈な競争社会という構造的な問題がある。通常の肩こりや腰痛よりも、「不安とストレス」に起因する精神的な痛みを癒やすために大量に使用されているのである。

中国が「アヘン戦争」仕掛ける?

 オピオイドの使用が急増したもう一つの要因は、米国には日本のように国民皆保険の制度が存在しないことである。新型コロナウイルスに感染しても高額な医療費を払えない多くの人たちが、新型コロナウイルスがもたらす炎症を抑えるためにオピオイドを闇ルートで入手したといわれている。

 パンデミック対策で国境管理が格段に厳しくなっているのにもかかわらず、メキシコの犯罪組織のせいでフェンタニルなどの米国への流入が加速しているが、「もともとの製造国は中国だ」と米国政府は考えている。

 中国は米国に次ぐ世界第2位の製薬産業を擁している。なかでも低価格のジェネリック医薬品や薬の原材料の生産能力が高い。先進国に比べて規制も緩い。米麻薬取締局によれば、中国の業者がフェンタニルなどを大量生産し、メキシコやカナダなどを経由して米国に大量に送り込んでいるという。フェンタニル1キログラムの仕入れ価格が中国国内では約3000~5000ドルだが、米国で売りさばけば150万ドル以上の稼ぎになったという(2019年末時点)。

 暗号化されたメッセージアプリやビットコインなどの仮想通貨の普及も、こうした取引の温床になっている。中国からのフェンタニルの流入は、オバマ政権時代から問題視されていたが、中国との間の外交課題として初めて取り上げたのはトランプ前大統領である。

 トランプ氏は2018年12月、習近平国家主席と首脳会談を行ったが、会談後にホワイトハウスが出した声明文には、最大の焦点だった貿易交渉の結果よりも先に、中国によるフェンタニルの規制強化が記述されていた。

 トランプ氏がこの問題を最重要視したのは、同氏の支持者が多いとされる「ラストベルト」が全米で最も深刻な被害を受ける地域のひとつだったからである。中国政府は2019年4月にフェンタニルを危険薬物に指定し、規制すると発表したが、事態は改善されることはなかった。

 トランプ氏は2019年8月、ツイッターの投稿で「習主席はフェンタニルの米国向け販売を阻止すると述べたが、まったくそうはなっておらず、多くの米国人がいまだに死んでいる」と批判した。一向に事態が改善しないことから、米国で「中国政府が黒幕である」とする説が高まっている。中国の麻薬産業は国際市場の過半数のシェアを握っているとされており、中国政府が「ドル箱産業」をつぶすわけがないからである。中国政府が麻薬の密輸に関与しているとの疑いは1971年から提起されている。

「悪質なフェンタニルの蔓延は米国に向けられた『アヘン戦争』である」と指摘する専門家も存在する。米軍特殊作戦司令部は2014年9月に公表した戦略白書の中で「『薬物戦』も一種の戦闘状態である」と位置づけているが、フェンタニルのように死に至るほどの高い中毒性を有していれば、軍事目的の化学兵器とみなされてもおかしくはない。

 米国内で「ワシントンは中国との対決を避けてきたが、直ちに強力な制裁を科すべきである」との論調が高まっている(8月2日付ZeroHedge)。バイデン政権が中国と対峙しなければならない難問が、またひとつ増えたのではないだろうか。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省
1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)
1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)
1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)
2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)
2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)
2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職

 

スパスパvsプチプチ徹底検証バトル…見よ、この美しい切れ味を!手で簡単に切れて超便利

プチプチ(R)」を製造販売する川上産業株式会社(東京都千代田区)が開発した、プチプチの新シリーズ「スパスパ」。一般的には丸型であるプチプチの粒を四角にするなどさまざまな工夫を凝らして、従来のプチプチにあった「手で引っ張って切るのが難しい」という点を改善し、「ハサミなどを使わずとも手で簡単にまっすぐ切れる」ことができる商品だ。

 その開発秘話を同社に聞いた【前編「手でまっすぐ切れるプチプチ「スパスパ」の衝撃…フリマ商品の梱包が奇跡的に楽になる!」】についてはこちらをご覧いただくとして、スパスパは本来、梱包材や緩衝材としての使用が想定されており、ポリエチレン製である程度の強度はあるはず。実際のところ、本当に“スパスパ”っと手で切ることができるのだろうか……?

 というわけで、【後編】にあたる今回は、スパスパの切れ味がいかほどであるのかを筆者が検証してみようと思う。

一般的な丸型のプチプチと比べると、切りやすさの違いは歴然!

 検証するにあたっては、スパスパの製造元・川上産業にご協力いただくことに。同社に「レビュー用のサンプルをいただきたい」とお願いしたところ、なんと幅1200mm×5m巻きのスパスパ(公式サイトで購入すれば税込み528円、別途送料あり)が送られてきた!

 多くの人々が日常生活で見かけるプチプチといえば、大抵はワレモノの梱包材や緩衝材として使用されているようなタテ・ヨコ数十センチ程度のものだろう。一方で、ロール状になっているこのドデカイプチプチ、結構な迫力である……。

 では、早速検証してみよう。同社の公式サイトの説明にもあるように、スパスパには縦2.5センチ(粒2つ分)、横5センチ(粒4つ分)間隔でミゾが入っており、スパスパッと切るためにはこの“スパミゾ”に沿ってカットすることがポイント。スパミゾのなかに四角いプチプチが縦に2つと横4つ、計8つ並ぶサマは、まるで板チョコのようでなんともかわいらしい!

 実際に手で切ってみたが、一般的な丸型のプチプチと比べると、切りやすさの違いは歴然。丸型プチプチは当然ながら切り口がびろーんと伸びてしまうが、スパスパは文字通り、スパッとまっすぐ切ることができた。

 スパスパッと手で切っていく時の感触がクセになるし、もちろん一般的なプチプチと同様、粒をプチプチとつぶすこともできる。梱包時や開封時の手間が少なくなることに加えて、スパスパとプチプチ、2つの楽しさをあわせ持った商品といえよう。

 さらに、スパスパでワイヤレスイヤホンのケースや清涼菓子を包んでみた。安定のスパスパ感で、梱包材として使う分の切り分けがスムーズに進むが、かといってモノを包んでいる最中に破れたりすることもなく、強度に問題はなし。また、四角い粒にスタイリッシュな雰囲気が感じられる気もする。粒が丸から四角になっただけで印象が変わるから不思議だ。

切り始める際には少しだけ切れ目を入れ、“スパミゾ”に沿って切るべし!

 ただ、今回スパスパをさまざまなサイズに切り分けていくうちに気づいたことがある。

 スパッという切れ味を楽しむためには、きちんとミゾに沿って切ることが重要。しかし、しっかりスパミゾに沿っているつもりでも、最初から全力で一気にスパッと切ろうとすると、途中で破れてしまったり、横方向に切ろうとしていたのに縦方向に切れてしまったりして、狙い通りにスパスパ切れない……という事態が起こることがあるのだ。そのため、切り始める時にはまずは少しだけ切れ目を入れて、しっかりスパミゾに合った切れ目が入っているか確認した上でスパッと切るのがおすすめ。

 従来のプチプチにはなかった圧倒的な切れやすさを誇るスパスパ。商品の梱包や開封の機会が多いフリマアプリユーザーにはぜひ使ってみてほしい。プチプチ並みに中毒性のある「ポリエチレン製なのにスパスパッと切れる」という感触を、どうかご堪能あれ!

(文=田口るい)

【8月8日は「プチプチの日」】
8月8日の「プチプチの日」を記念して、川上産業では8月16日まで「オンライン 超プチプチ祭」を開催中とのこと。SNSを使ったキャンペーンやオンラインショップでの購入特典もあるそうです。特設サイトはこちら。

※「プチプチ」は川上産業の登録商標です。

丸川珠代のバッハ擁護も「五輪構文」に?「コロナに打ち勝った証として帰省する」など菅政権の台詞の「五輪」を「帰省」に変えるパロディ拡散

 またも菅政権から信じられないような発言が飛び出した。昨日9日、IOCのトーマス・バッハ会長が銀座の街を歩いていた姿がSNS上で拡散され、「IOCは大会中、選手には観光を禁じていたのに」などと批判が殺到していたが、この“バッハの銀ブラ”問題について本日、丸川珠代・五輪担当相...

パチスロ「幻の激レア台」現存するのは日本で1台だけ!? 伝説のパチンコが元祖のパチスロ機【レトロパチスロ『レッドライオン』編】

 今回ご紹介するレトロマシンは、老舗メーカー・西陣が2008年にリリースしたパチスロ5号機『レッドライオン』。そうです!本機は、同社が昭和のハネモノ全盛期に大ヒットさせたパチンコを“パチスロ化”したものなんです。

 レトロと呼ぶにはまだ早いかもしれませんが、とにかくこのマシンはモノが非常に少ないのです。もう超激レアです。

 しかし決してモノが少ないという理由だけで取り上げたわけではなく、非常に良い機械なんですよ。

 もともとパチスロ分野での実績は少なく、数える程しかパチスロを販売していない西陣ですが、この『レッドライオン』に関しては実にもったいないというか、仮に実績のある他社から販売されていれば「もっと売れてスマッシュヒットくらいにはなったかも!?」と思わせるくらい、完成度の高いマシンなんです。

 そもそも全国での設置ホールは150店舗弱、販売台数も200台ぐらいでしたからね。かく言う私もそうですが、これでは遊技するどころか見かけたことすらもない方も多いと思います。

【スぺック】
BB確率 設定1:1/295~設定6:1/264
RB確率 設定1:1/399~設定6:1/264.
機械割  設定1:96.9%~設定6:107%
BB獲得枚数:約325枚 RB獲得枚数:約104枚

 ゲーム性は、ヘリコプター役物の両サイドで圧倒的存在感を誇る巨大なガトリング砲が爆音とともに激しく回転すればボーナス確定という完全告知タイプ。

 告知演出はさまざまあるのですが、とにかくそのすべてがド迫力でカッコ良い! 本機を目にした瞬間、思わず一目惚れしちゃいました。

 しかもBIGボーナス中のサウンドには、トム・クルーズ主演の人気映画『トップガン』の主題歌『Danger Zone』が採用されていて最高にテンションが上がっちゃいます。昔のパチンコ店でも店内ミュージックとしてよく流れていた有名なアノ曲ですね。もうノリノリになってきますよ。

 いや~しかし本当に良いパチスロだと思います。今回は貴重な機会を頂きましたが、できれば当時のホールで打ちたかったです。

 いわゆる“不遇台”といえるかもしれませんが、一歩間違えれば名機として語り継がれるマシンになったかも知れない……そう思わせる1台ですね。

 ちなみに、現存している個体は非常に少ないらしく、今回は以前に家スロマニアの記事を書かせて頂いた「秋田ツムツム氏」がお持ちの台で、他に持っている方は「いないのでは?」とのことでした。

 実際にYouTubeで検索しても本機のプレイ配信動画は他に見当たりません。元祖のパチンコの方は、プレイ動画がたくさんヒットするんですけどね。

 というわけで、本当に貴重な唯一無二のパチスロ『レッドライオン』の配信動画のリンクを貼っておきますので是非ご覧ください。本当に一見の価値ありです。

 西陣さんのぜひ、本機のリメイク版を作ってほしいですね。本当に惜しいマシンであり、素晴らしいパチスロ機だと思います。


【パチスロレッドライオン】 超レア機種☆ 設定や差枚数当ててプレゼントGET☆ 差枚数マイナスや4の数字が入れば 罰ゲームルーレット! スロトークや雑談しながら☆ – YouTube 

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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JRA C.ルメール「2億9160万円」超良血馬でエフフォ―リアの悪夢を回避!? ルーラーシップやドゥラメンテを出した名牝系も……、近親の不振に漂う不安

 15日、札幌競馬場で行われる芝2000mの新馬戦で、ホウオウプレミア(牡2、美浦・奥村武厩舎)がデビューする。

 昨年はこのレースより、エフフォーリアが無敗の4連勝で皐月賞(G1)を制覇。ホウオウプレミアの鞍上には、現在リーディングトップを独走するC.ルメール騎手が予定されていることから、陣営の期待は大きいはずだ。

 ホウオウプレミアの母であるアドマイヤテンバは、エリザベス女王杯(G1)を連覇したアドマイヤグルーヴの仔で、近親にはルーラーシップ、ドゥラメンテなどのG1馬を輩出。ホウオウプレミア自身もセレクトセールで2億9160万円(税込み)と高額取り引きされた馬であり、その好馬体からも大物感を醸し出している。

 ただ、そんなホウオウプレミアに危険な匂いが漂い始めているという。

 美浦の南ウッドコースで行われた8月4日(水)の追い切りでは、エイムトゥルー(3歳未勝利馬)一杯の内を0.5秒追走して0.6秒の遅れ。調教とはいえ、一杯に追いながらも未勝利馬に手応えで見劣った。

「確かに良血馬ではあるのですが、調教での動きが一息なんですよね……。過去にデビューした兄弟馬を見ても、アドマイヤローザ、アドマイヤキング、ベルエポックと、それほどの結果が出ていません。血統、馬体ともに素晴らしい馬ですが、現在の状況からは少し不安な面が残りますね……」(競馬記者)

 確かに過去の兄弟馬を見ると、初年度産駒のアドマイヤローザは何とか2勝を挙げたが、翌年に産まれたアドマイヤキングは1勝止まり。その後もアドマイヤテンバの仔は2頭誕生したが、1頭は未出走、ベルエポックも2戦して登録抹消と勝利を挙げられていない。

 アドマイヤテンバの母であるアドマイヤグルーヴとその子供たちは比較的活躍したが、種牡馬となったドゥラメンテは兎も角、牝系からはその後の活躍馬が皆無。ドゥラメンテを除いて、アドマイヤグルーヴ一族の孫世代からは2勝馬がやっとという状況で、アドマイヤセプターの仔・スカイグルーヴが京成杯(G3)2着、ボージェストの仔であるボーデンがスプリングS(G2)3着と惜しい競馬はしたものの、重賞に手が届いていない。

 ホウオウプレミア陣営は『サンスポ』の取材に対し「まだのんびりした感じですが、追い切りでチークピーシズを着けたら効果がありそうでした」と馬具効果に期待するが、果たして結果は出るのだろうか……。

 実戦での変わり身に期待したいところだ。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。