JRA「ポツン」敗戦2頭で横山武史と和生の兄弟対決が実現! C.ルメール超えた弟に兄の意地を見せられるか、展開のカギを握るのは武豊メイケイエール

 札幌開催に舞台を移しても、横山武史騎手の絶好調ぶりは継続している。

 今年の函館開催でも15勝を挙げて単独リーディングを獲得。13勝で2位のC.ルメール騎手を退け、2年連続で函館リーディング奪取に成功した。

「この勢いで北海道シリーズのリーディングも獲りたいです。これからも、関係者の皆様に感謝の気持ちを持って頑張っていきたいです」

 エフフォーリアとのコンビで春のクラシックを沸かせた若武者は、札幌開催も制しての北海道リーディング獲得にも強い意欲を見せたが、「有言実行」も現実的となりつつある。14日から再開した札幌開催でも順調に勝ち星を重ね、先週の開催を終えて10勝は唯一の二桁台と群を抜く数字だ。

 ライバルのルメール騎手が7勝で追っているものの、勝率は18.4%。これに対し、横山武騎手は大幅に上回る30.3%をマークしており、順調なら札幌リーディングも手に入れることが出来そう。

 今週末に開催されるスプリント重賞・キーンランドC(G3)では、カツジ(牡6、栗東・池添兼雄厩舎)とのコンビで参戦が決まっている横山武史騎手。前走は岩田康誠騎手が騎乗し、勝ち馬ビアンフェからコンマ1秒差の5着に入っている。重賞勝ち実績のある馬とはいえ、9番人気という低評価を覆す健闘だった。

 逃げた馬が勝利したレースで、カツジは痛恨の出遅れ。最後方からの追走を強いられる不利も痛かったが、ポツンと離れた後方から繰り出した鋭い末脚は、上がり3ハロン33秒3と最速。出遅れて外を回ることがなければと思えるだけの走りを見せている。

 一方、弟に負けていられないのは兄の横山和生騎手だ。

武史騎手の活躍がクローズアップされることも多いとはいえ、血統的には全兄。近年は、関係者からの信頼も厚く、勝ち数を大きく増やした。一時の不調から完全に立ち直った気配がある。

 今回、コンビを組むのはエイティーンガール(牝5、栗東・飯田祐史厩舎)だ。前走のUHB賞(OP)は、スタートこそ悪くなかったものの、ポツンと後方待機策。直線で2番手からアヌラーダプラが抜け出して勝利した前残りの展開ながら、大外を回して自慢の末脚が不発に終わった。

 勿体ない騎乗にも思えるが、昨年は1番人気で7着に敗れたレース。次走のキーンランドCでは、見事な巻き返しを見せて優勝したように力は足りている。今年は13着と見た目の数字こそ大きいとはいえ、勝ち馬とのタイム差コンマ6秒は、昨年と同じ。休み明けを使われた上積みを考慮すれば、前進に期待できそうだ。

 いずれも後方からの競馬が仇となった前走だったが、今回は前進気勢の強い武豊騎手とメイケイエールのコンビや快速馬レイハリア、スピードのあるセイウンコウセイが出走するなど、ハイペースの展開も予想される。

 巻き返しを期す2頭にとっては、前が競り合う流れとなれば、チャンスも増えるはず。

 父・横山典弘騎手の参戦がないのは残念だが、重賞でチャンスのある馬に騎乗した横山兄弟対決が実現することは非常に楽しみである。

 長男の意地を見せたい兄と次代のスター候補の呼び声も高い三男。果たしてどちらに軍配が上がるだろうか。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

日立、売上1千億円のベンチャーを1兆円で買収の賭け…IoT・医療を中核事業にシフト

 日立製作所の社長兼最高執行責任者(COO)に6月23日付で就任した小島啓二氏(64)は、遺伝子検査でがんの予兆を見つけ出す診断技術などヘルスケア事業に積極投資する方針だ。2023年度までの3年間で計3000億円を投じ、中核事業に育てたいとしている。3000億円のうち半分はM&A(合併・買収)に、残りは研究開発や設備投資に充てる。

 M&Aについて小島氏は「遺伝子工学分野のテクノロジーを持つ企業を買収する可能性がある」と述べた。血液中のがん細胞の遺伝子変調を調べる技術を持つ企業のM&Aを想定している。がんの早期発見・治療が期待される分野で競争力を高める。

 体外診断や放射線がん治療など成長市場と位置付ける4分野について、売上高にあたる売上収益を24年度(25年3月期)に21年度(22年3月期)比7割増の約3600億円に拡大することを目指す。柱となるのが遺伝子診断など患者の個人データを生かした領域で、24年度までに売上高(売上収益)2000億円規模の事業に育てる。

 微量の血液に含まれる遺伝子から疾病の予兆を見つけるサービスを実用化する。20年に生化学分析装置でシェア首位の日立ハイテクノロジーを完全子会社にした。日立ハイテクが持つ微細な細胞や遺伝子の解析技術を活用してデータを収集。電力などのインフラや工場の稼働状況分析など、およそ1000件のデータビジネスで得た解析技術と掛け合わせる。

 再生医療の分野では、iPS細胞の最適な培養条件をAI(人工知能)で算出するシステムの開発に取り組む。コンピュータ断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)などの画像診断機器事業を21年3月、富士フイルムホールディングスに売却し、医療分野でもハードからソフトへ軸足を移した。

米ITを1兆円で買収

 7年ぶりに社長が交代した。副社長だった小島氏が社長兼最高執行責任者(COO)に昇格。東原敏昭社長(66)は会長兼最高経営責任者(CEO)に就いた。病気療養中の中西宏明会長は5月12日付で退任しており、相談役に退いた。

 中西氏は19年5月以降、リンパ腫の治療のために断続的に入院治療を続けてきたが、病気療養に専念。経団連の会長も6月1日付で退任し、6月27日に死去した。享年75歳。小島氏は1982年、京都大学大学院理学研究科を修了し、日立製作所に入社。研究畑を歩み、中央研究所所長や日立研究所所長などの主要ポストを歴任した。あらゆる機器をつなぐモノのインターネット(IoT)の独自基盤「ルマーダ」の開発を主導し、近年は家電や医療分野の事業統括本部長として構造改革で手腕を発揮した。

 社会的課題の解決や企業の生産性向上を支援する「ルマーダ」を戦略事業に位置付けている。同事業の売上収益は2024年度に21年度比2.7倍の3兆円を目指す。7月14日に買収が完了した米ITベンチャー、グローバルロジックを「ルマーダ」のグローバル展開に生かす。グローバルロジックはあらゆるモノがインターネットでつながるIoTやAIをハードに組み合わせるデジタルエンジニアリングに強みを持つとされている。

 小島氏は「日本が抱えるいろいろな製品事業を革新していきたい」とグローバルロジックの買収に大きな期待をかけている。グローバルロジックは00年に創業して急成長している新興企業だ。世界14カ国に2万人の従業員を抱え、通信や金融、自動車、ヘルスケアなど欧米の大手企業を中心に400社以上の顧客を持ち、デジタル化に必要なシステムやソフトウエアを開発している。

「日立が持つ製品や制御技術にグローバルロジックが持つバーチャル(仮想)の技術を連携させる。リアルとバーチャルを連携させて、単独ではできなかった魔法が起きる」。グローバルロジックのシャシャンク・サマント最高経営責任者(CEO)は、7月19日付日経産業新聞のインタビューでこう答えている。

 日立は産業機器や鉄道、家電など日本を代表する製造業大手だが、近年は単純なモノ売りから脱し、モノとインターネットをつなぐデジタル企業への転換を進めている。今回のグローバルロジックの買収も、その一環。日立が成長戦略の中核とする「ルマーダ」の世界展開を加速させる狙いがある。

「のれん代」は7100億円に

 理想は高いが、現実の数字はまだそこまで届いていない。連結売上高に占めるIoT関連比率は13%。インフラ事業を中心にデジタル化が遅れている。グローバルロジックの20年度の売上高は9億2800万ドル(約1000億円)にとどまるが、買収額は有利子負債の返済分も含め1兆368億円と1兆円の大台を超える。

 買収資金を何年で回収できるかの目安となる「EV(企業価値)/EBITDA(利払い前・税引き前利益・償却前)倍率」でみると、21年予想ベースだと約37倍になる。M&Aの関係者からは「高値づかみ」との疑問の声が出る。

 買収資金の内訳は、手元資金約2000億円と銀行借入れ・社債で約8000億円である。1兆円のうち7000億円は営業キャッシュフローと資産の入れ替えで捻出し、1年後には返済義務のある有利子負債は3000億円程度がドル建てで残ると見込んでいる。

 実は日立は奥の手を用意している。グローバルロジックの買収資金は、上場子会社の日立金属の売却で調達する。米投資ファンドのベインキャピタル、国内系ファンドの日本産業パートナーズ、3メガバンクと日本政策投資銀行が共同出資する企業再生ファンドのジャパン・インダストリアル・ソリューションズの日米連合が、日立金属の優先交渉権を得た。日立は日立金属株の約53%を保有しており、全株を売却する方針。売却額は8000億円を超える見通しだ。

 グローバルロジックの買収に伴う「のれん代」は7100億円にのぼる。買収後の成長が見込み通りにいかなければ、将来的に減損処理を迫られることもあり得る。ルマーダ事業とのシナジー効果をどこまで出せるかかが、日立変革の行方を左右する。21年3月期決算でEBIT(利払い前・税引き前利益)が1兆円を超えた企業は約70社。日本企業ではソフトバンクグループ、トヨタ自動車、NTT、ソニーグループ、KDDIが入る。

 小島新社長が目指す、日立の「1兆円クラブ入り」を実現するのは並大抵なことではない。

(文=編集部)

「リュックの中の衛生面と汗が…」“あの問題”が気になってウーバーイーツを使えない人たちの本音

 お笑いタレント・今田耕司が6月17日放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に出演し、宅配サービス・Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員への本音を吐露。ネット上には「失礼すぎる」という批判もあった一方、「今田の気持ちはわかる」と共感する書き込みもみられた。

 番組ではこの日、MCの嵐・櫻井翔と有吉弘行、準レギュラーの“みちょぱ”こと池田美優に見取り図・盛山晋太郎を加えたメンバーで、今田をゲストに迎えてトークを展開。独身の今田が「料理をするようになった」と話した際、みちょぱが「あんまり出前みたいなのはしないですか? ウーバー的な」と尋ねたところ、今田は「夏……。ものすごい汗だくの、配達してる人見た時に『嫌やな』と思った」と、告白した。

 今田が潔癖症であることはたびたびテレビ番組でもネタにされてきたが、今田のエピソードに登場したUber Eatsの配達員は、道に迷いながらも注文の品を届けてくれたが、汗だくだったという。そして今田は「もう目がバキバキにキマってて」「アタリ、ハズレあるのはしゃーないねんけど、あのシステムは」と語った。この発言をめぐりネット上では、

「今田は何様?」

「夏に汗をかくのは当たり前だし、外出しない人のために配達してくれてるのに『汚い』なんて言い方しないで」

「暑い中、外で働くすべての人に対して失礼」

といった声が寄せられていた。

 その一方で、

「私も今田さんと同じで潔癖症だから、気持ちわかるわ」

「そもそも“潔癖傾向がある人”と“出前”の相性が悪い」

「自分は潔癖症だしUber Eatsは利用しないけど、一生懸命働く人を侮辱するのは間違ってる」

「今田がああいうことをテレビで言ったのは良くないが、たしかに配達員の衛生観念が気になる時もある」

など、ちょっと議論が巻き起こる事態に発展した。

「衛生面も配慮、もっと世間にアピールしてほしい」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により自宅で過ごす人が増えている今、Uber Eatsは多くの人に重宝されている。芸能人の利用者も多く、最近も女優・仲里依紗が6月12日に公開したYouTube動画内で、夕飯にUber Eatsで配達してもらった麻辣湯(マーラータン)を食べていた。

 また、俳優・竹内涼真が1月にインスタグラムの生配信を行った際、Uber Eatsで注文していたというホットドッグに対して「べちょべちょじゃねーか」「(配達中に)コケただろ、ウーバー。ふざけんなよ」と、苦笑いを浮かべる場面も。その後、竹内はちゃんと食べながら「味はうまい。ありがとう、ウーバー」と感謝していましたが、なかには“べちょべちょのホットドッグ”が届いた時点で食欲をなくしてしまう人もいるかもしれない。

 普段あまりUber Eatsを利用しないという40代男性はいう。

「配達員がデリバリー用リュックを地べたに置いているのを見ると心配になる。ただ、Uber Eatsのようなサービス自体はとても便利だと思うし、『夜会』の今田さんの発言はやはり配慮が足りなかったと思う」

 また、30代女性はいう。

「汁気の多いものを運ぶと、こぼれることもあると思うし、そうじゃなくても、いろんな料理を出し入れしているリュックの中って、ちゃんとキレイに保たれているのかが気になっている。コロナ禍でありがたいサービスだとは思うので、衛生面で配慮していることがあるなら、Uber Eatsの運営サイドがもっと世間にアピールしてほしい。そうしないと、きちんとしている配達員にもマイナスになるのでは?」

 コロナ禍で重宝されるサービスだからこそ、徹底的な衛生管理が求められるのも無理はない。そうした点への取り組みがしっかりとPRされれば、Uber Eatsの利用者はより増えるのかもしれない。

(文=編集部)

 

ワクチン2回接種後にコロナ感染した私が経験した地獄…4日間も意識不明、退院後も後遺症

 新型コロナウイルス感染症の猛威が続いている。8月22日現在の東京都内の累計陽性者数は31万2262人、新規陽性者は8月13日の5773人をピークに、この1カ月で爆発的に増加した。国や自治体のワクチン接種が急速に拡大しているものの、手遅れになって発症する事例は枚挙に暇がない。

 当編集部は、2回目のワクチン接種直後にコロナを発症した50代会社員男性に話を聞いた。病状には個人差があり、この経験談によってすべての症例を語ることはできない。一方で、同氏が語る生々しい経験談のそこかしこに、政府のコロナ対策の疑問点や社会的な課題が透けて見えてきた。

 果たして、ワクチン接種後にコロナを発症するとどうなるのか。また患者から見た医療従事者たちの過酷な現状や後遺症のつらさはどのようのものなのか。同氏の体験談を以下にまとめた。

「目が覚めたら酸素呼吸器をつけていた」

 7月某日に2回目のワクチン接種を受けました。モデルナです。翌日に40度を超える高熱出たのですが、当初は副反応だと思っていました。

 しかし、3日たっても熱が下がらない。地元の病院に行ったところPCR検査を受けることになりました。検査結果は週明け月曜日にならなければわからないとのことでしたが、担当医師の判断でCT(コンピュータ断層撮影)を撮ったところ、肺が真っ白でした。

 仕事はテレワークでしたし、飲み会などにも参加していません。感染経路は不明でした。後に医師に聞いたところ、「2回目のワクチンを接種した段階ですでに陽性だった可能性が高い。とはいえ、接種1回目の効果は継続中であったはずなので、ラムダ株によるブレークスルー感染ではないか」とのことでした。

 すぐに救急車を呼んでもらい、そのまま大きな病院に入院することになりました。診断はコロナ感染症の中等症。すぐに完全隔離された個室に担ぎ込まれたのですが、以降4日間の記憶はありません。レムデシビルの投与が行われていたようです。目が覚めたら、酸素呼吸器をつけていました。病院では中等症以上の感染者は個室、軽症になると大部屋に移る方式でした。

 意識が戻ってからは息苦しさと発熱で、満足に眠ることもできませんでした。ずっと先の見えないマラソンをさせられ続けているかのような苦しさでした。

 食事ものどを通りません。無味、無臭になっていて、病院のほうでおかゆや麺類などを用意してもらったのですが、まったく手を付けられず、点滴で栄養補給をせざるを得ませんでした。レムデシビルの投与は1週間続き、その間、点滴をしていたので両腕の血管は青黒くなり、注射痕だらけになってしまいました。最終的に症状が軽くなった8月16日まで入院は続き、わずか2週間で体重は13キロ落ちました。

 自宅に帰ると、足腰も弱くなってしまい階段の上り下りができなくなっていました。現在も血栓が消えておらず、倦怠感も残っています。しかも、無味・無臭です。精密検査をしていないので、はっきりとしたことは言えないのですが、視力が下がったように感じます。加えて不眠症になってしまいました。強い倦怠感から今も眠りはすごく浅い状態です。

 会社からは1カ月の自宅療養を申し付けられ、この間、傷病休暇扱いとなりました。基本給以下になってしまうので、ローンなどの支払いを考えると経済的にも厳しいです。

 医師などの話によると、人工心肺装置ECMO(エクモ)を使用しなければない患者は入院1カ月、職場復帰までにリハビリで2カ月はかかるとのことでした。

患者の飲み物の買い出し、トイレ掃除などで看護師の仕事は3倍に

 入院中、食べ物を口にできない一方、のどはすごく渇きました。基本的に、個室からは一歩も出られないので、銀行の振り込みなどはもちろん、病院内の自動販売機などに飲み物を買いに行くことすらできません。

 申し訳ない気持ちになりながらも、朝食の後に担当の看護師さんが「飲みたいもの」を聞いてくれるので、お願いするしかありませんでした。

 看護師さんにお話しを聞いたところ、「コロナ禍で看護師ひとりあたりの仕事量が3倍に増えた」と言っていました。看護師さんはただでさえ、酸素呼吸器のアラーム対応など24時間体制で患者に付きっきりの状態です。また患者1人に対応するたびに、医療用ガウンやマスクなどを一回一回捨てて、着替えなければなりません。そして、前述のような飲み物の調達のようなこまごまとした患者の世話に加え、個室備え付けのトイレやシャワー室の掃除などもしなければならないということでした。感染拡大の危険性があるので、専門業者に委託できないそうです。

 また日々の業務に加え、時々刻々と移り変わるコロナの新情報に関しても学ばなくてはいけないとのことで、出番明けでも夜遅くまで勉強会に出席したり、資料の読み込みなどをしたりしなければいけないとのことでした。

 ある医師は「去年の今ごろとまったく状況が違い、現場は殺気だっている」と話をしていました。コロナ対応で多くの看護師が割かれています。そのため、脳梗塞や心筋梗塞などの突発症の患者が運びこまれても、手術をする際に看護師を確保できなくなりつつあるとのことでした。まさに、かつて医師会などが危惧をしていた医療崩壊の状況が現出し始めているということを強く感じました。

コロナ陽性で意識不明の間、家族は……

 私のコロナ陽性が発覚後、妻も陽性が発覚し入院。中学生と高校生の息子も陽性で、自宅療養となりました。一家全滅です。しかも私は意識不明で、5日間は子どもたちと連絡も取れませんでした。その間、保健所はパルスオキシメーターを自宅に届けていたようで、子どもたちに「異常値になったらすぐ連絡するよう」に伝えていたそうです。

 一方、自宅療養中に保健所などから支給される食糧などは、申請が必要だったため子どもたちだけではできず、配布はされませんでした。

目に見えずとも感染者をさいなみ続ける後遺症

「ワクチンを打っておけば大丈夫」との主張をよく見かけますが、本当にきつい病気です。テレビなどでは軽症者の事例は多く報道されている一方、中等症以上の患者の状態に関する情報はごくわずかです。個人差もあり、多様な症状が出ためか、後遺症に関する理解もあるようには思えません。「血が出ている」といった“外見上のわかりやすさ”もなく、今後、コロナの後遺症に苦しむ人たちを社会がどのようにケアしていくのかは大きな課題になるなと思いました。

 関連して、一度、コロナを発症してしまった患者は免疫力が高まり、当面は感染しないこと、他の人に感染を広げないこともわかっているのですが、コロナ陽性者に対する偏見は強いと思います。

 また、「Go Toトラベル」や東京オリンピックなどに回す国の予算を、少しでも多く、疲弊する医療現場に回してほしいと実感しました。東京五輪・パラリンピックには、延べ7000人の医療従事者が投入されると聞きました。その人的リソースを、医療現場に回してほしいと思います。

 またマスクの“正しい着用の仕方”をすべての人に確認してもらいたいと感じています。基本的なことですが、最近は“手指消毒をすればオーケー”という人も増え、感染症対策がおざなりになっているのではないかと思います。人混みを避けることはもちろんのこと、ひとりひとりが、あらためて自分自身の感染症対策を見直すべき時期に差し掛かっていると思います。

(構成=編集部)

ペット飼い主は知らないとマズイ、災害時への備え&買うべき防災グッズ…日頃の“しつけ”が重要

 大地震や台風、ゲリラ豪雨など、大規模な災害に見舞われ続けている日本列島。もしも今、災害が発生したら――、あなたは、愛するペットを守るためにどのような行動を取るでしょうか。取れるでしょうか。

 環境省は、「人とペットの災害対策ガイドライン」で飼い主の避難が必要な場合におけるペットとの同行避難を推奨しています。ただ、同行避難をするには、しつけや健康管理、ペット防災グッズの準備など、日頃の備えが欠かせません。そもそも同行避難って? 正しく理解できていないかも? と思った人でも大丈夫。今からでも遅くはありません。最低限備えるべきポイントをまとめてみました。

そもそも同行避難とは

 アイペット損害保険が2月に実施したペットのための防災対策に関する調査によると、「災害時ペットは飼い主との『同行避難』が原則とされていることを知っているか」の問いに対して、8割以上が「知らない」と回答しています。特に猫飼育者では、9割近くが「知らない」と答えています。室内飼いが推奨される猫の避難については、「在宅避難」という選択肢への意識が高い可能性も指摘しています。環境省が自治体に対して同行避難を推奨する一方で、そもそも同行避難を知らない飼い主も一定数いるのが現実のようです。

 同行避難とは、ペットと一緒に避難する行動を示す言葉です。必ずしもペットと同じ部屋で避難できることを約束するものではありません。ペット専用の飼養部屋が飼い主の避難スペースとは別に室内や屋外に設けられることもあり、各避難所のルールに従うことが求められます。犬猫問わずにケージに慣らしておく必要があります。日頃からおやつなどで誘導し、ケージの中に入ることへの抵抗感を軽減させておきましょう。必要なワクチン接種や寄生虫駆除も必須です。犬の場合は、不必要に吠えないようにするなど、基本的なしつけも重要です。

ペットの情報をまとめておこう 

 スマートフォンにペットの写真をいっぱい保存しているという飼い主は多いことでしょう。そこから顔のアップと全身が写っている2種類を選びます。写真と併せてワクチン接種や既往症、マイクロチップ、さらには飼い主の名前や連絡先、かかりつけの動物病院名などの情報を1枚の用紙にまとめおきましょう。用紙は防災グッズと一緒に入れておくことをお薦めします。避難所での受け入れが円滑に進みますし、仮にスマートフォンの充電がなくなってしまったという事態に陥っても対応できます。万が一ペットとはぐれてしまった時には、迷子用チラシとしての役割も期待できます。

防災グッズの目安は1週間

 避難所に行けばペット用の救援物資はあるだろう、という油断は禁物です。ペット用の救援物資が届くまでには時間を要することもあるからです。少なくとも5日分。できれば1週間分を持って避難しましょう。ペットの情報に加え、療法食や薬、ペットフード、水、 キャリーバッグやケージ、 予備の首輪や伸びないリード、ペットシーツ、排泄物の処理用具、トイレ用品、食器は必ず入れておきましょう。これらは動物の健康や命に関わります。

 さらに余裕があれば、あったら便利なペット用品も加えておきます。タオルやブラシ、ウェットタオル、清浄綿などです。その他、ガムテープやマジックもあると便利です。ケージの補修や段ボールを用いたハウス作り、動物情報を掲示したい時など幅広い目的で使用できます。また、猫の場合は、洗濯ネットが屋外診療や保護の際に役立つこともあります。

 過去に発生した災害で設置された避難所では、「ペットフードの支援がしばらくなかった」「避難所で犬が吠えて迷惑をかけるため、やむを得ず車中での避難になった」「他人や他人の場所、他の動物に慣れないため、どこにも預けることができず苦労した」といった被災者の声がありました。それらの問題を解決する鍵は日頃の備えしかありません。防災の日を前に、できることを今一度考え、行動してみましょう。

 参考資料:災害、あなたとペットは大丈夫?人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>

(文=編集部)

「月1日の営業」パチンコ店に驚愕!「山奥」にあるオアシス…古き良きホールの姿に感動!!

 皆さんは遊技するパチンコ店を選ぶ際に、どのような基準をお持ちでしょうか?おそらく、出玉に期待できる店や設置台数の多い大型店を好むユーザーは多いと思います。

 たしかに、設置台数が多ければ立ち回りの幅が広がります。しかし、多くのお客さんが集まって高稼働となることも多いので、「自分の打ちたい台に座れない」といったケースも少なくありません。

 そういったこともあり、私の場合は居心地の良さを重視して小規模ホールで遊技することが多いです。少なくとも通い先のホールはライバルがそこまでおらず、大抵は好きなように立ち回れます。

 また、導入されたばかりの新台を打ちたい時に、大きなメリットが生まれます。大型店は朝一の並びが100名を超えることも多く、入場順を抽選で決定するのが一般的だと思いますが…。

 私が通っている小規模ホールは、開店前の並びが多くても20名ほど。しかも先に並んでいた人がそのまま優先して入場できるので、早く着けば確実に新台に座ることができるのです。

 この特性を活かし、「10万発」クラスの大量出玉が続出中の爆裂マシン『P牙狼 月虹ノ旅人』や『Pフィーバーガンダムユニコーン』が導入された際は、開店30分前に到着で難なく確保する事ができました。

 また、小規模ホールで遊技する利点は他にもあります。店員さんとコミュニケーションをとる機会も多く、フレンドリーに接してくれたりします。繁盛店と違ってお客の対応に追われることも少なく、台にトラブルが生じた際は直ぐに駆けつけてくれる場合が多い印象です。

 このような小規模ホールを好むという背景もあり、私は以前「日本一小さいパチンコ店」と呼ばれるホールで実戦した際のコラムをご紹介しました。

 気を付けて見なければ「パチンコ店」と認識することができないほど小さな建物で、設置台数はわずか50台。この店が日本一小さいと今の今まで思っていたのですが…。

 それよりも更に小規模なホールが存在していたのです。設置台数はたった11台。しかも営業は「月1日のみ」という衝撃的なパチンコ店が話題を呼んでいます。

・『【営業時間最短】山奥にある月1日しか開かないパチンコ屋に潜入【狂いスロサンドに入金】ポンコツスロット404話」

 先述した「日本一小さいパチンコ店」など、個性的なホールを数多く取り上げている人気チャンネル「ポンコツのサンドに入金」。今回も非常に興味深い店舗を紹介しています。

「月1日しか開かないパチ屋」というタレコミを聞き、山奥へと向かうポンコツ。そこにはレトロな感じがにじみ出ている小さなパチンコ店がありました。

 店内は真っ暗で営業しておらず、入場口の扉も鍵がかかっている状態。困り果てた様子でしたが、近隣の住民の方に聞き込みを行い「軽トラがあれば営業している」「開店はだいたい昼過ぎ」という有力情報を入手していました。

 それから待ち続けること27時間。ついに営業日を迎えたのです。店内は外観と同様に一昔前のパチンコ店を思わせるレトロな空間が広がっていました。

 そして何よりも驚いたのが、ホールを切り盛りしている女性店長が82歳であるということです。店内をホウキとチリトリで掃除する姿が、アットホームな感じで実に印象的でしたね。人情味の溢れる古き良きパチンコ店の姿がそこにありました。

 動画では、パチンコを実戦する様子の他に、女性店長との心温まる会話も収録されています。興味のある方はぜひ視聴してみてください。

(文=HIRA.777)

<著者プロフィール>

 飲食店やホテルマン、営業など幅広い職種にチャレンジ。どれも長続きせずにいたが、趣味であったパチンコ関連業界へ就職し現在に至る。今では自身の体験談や、業界関係者から入手した情報などを元に記事を作成中。パチスロ4号機にハマっていたいわゆる「北斗世代」で、長きに亘り活躍するシリーズの動向に注目している。主に検定通過情報や、動画レビュー記事を担当。動画は大量出玉を実現した内容を好んで紹介している。

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OOHは、“場所起点”から“人の移動起点”のメディアへ 

OOH
イラスト:萬田 翠(電通)

皆さんは、OOHにどのようなイメージを持っていますか。

OOH(Out Of Home)は、「屋外広告」と訳され、家の外での広告接触を担うメディアや、そこに掲出される広告を指します。具体的には街の屋外看板、駅や電車内の広告などです。

私は、昨年末に電通のアウト・オブ・ホーム・メディア局へ異動しました。OOHについてはこれまで海外の広告賞を通して使い方やトレンドを学ぶくらいで、漠然とした印象しかありませんでした。しかし、知れば知るほどOOHは過渡期にあり、新しい商品やサービスが生まれる可能性に満ちたメディアであると思うようになりました。

新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛、訪日外国人の渡航制限が相次ぎ、OOHは苦境に立たされている一方、コロナ前から始まっているDX(デジタルトランスフォーメーション)は、OOHの領域でも加速しています。本連載では、新たな視点でOOH業界の新しいスタンダード、ニューノーマルをお伝えします。初回は、OOHとは何かを考えつつ、現在の状況をざっと見ていきます。

<目次>
OOH=屋外広告?拡張するOOHの世界
理由①:設置場所の多様化
理由②:あらゆる移動手段のメディア化と移動データの活用
理由③:他メディアと連動した広告プランニングの増加
理由④:OOHの効果計測が可能になった
OOHは、生活者の動線を踏まえたコミュニケーション

 

OOH=屋外広告?拡張するOOHの世界

今回の連載にあたり、弊社の広報から「OOHの領域って広がっていませんか」と問われました。アウト・オブ・ホーム・メディア局では、主に屋外広告や交通広告を取り扱っていますが、各社から出されるOOHのリリースに触れていると、確かにその領域は広がっていることが実感できます。

人通りが多い繁華街の屋外看板、駅や電車内の広告は、今でもOOHの主要メディアであり、クリエイティブの訴求効果も高いため人気があります。

家の外が対象のメディアとなると、もっとあらゆるものが媒体化する可能性があります。街の中で偶然、自分の好きな広告に出合った瞬間は、意外と印象に残るものです。単純に接触させるメディアではなく、その時・その場所の感情とともに記憶に刷り込まれる体験ができるのがOOHの魅力です。

一方で、可能性が広すぎて手が付けられておらず、広告取引において、場所やサイズ、接触するシーンなどが一律ではないので効果測定が難しいというのも実態です。 

OOHは約20年前から少しずつデジタル化が進み、ネットワークにつながったDOOH( Digital Out Of Home=デジタルサイネージを活用した広告)が普及した今、そのようなメディアもOOHに含むのか……?とわからなくなるほど広く活用されるようになりました。このようにOOHが拡張している背景として、四つの理由が考えられます。

理由①:設置場所の多様化

街中だけでなく、ここ数年で、スーパーのレジ前、ドラッグストア、美容室、マンション、オフィス、エレベーターなど今までサイネージが置かれていなかった場所でも広告配信が始まりました。

OOH
(右上から時計回りに)オフィスビル、美容室、タクシー、薬局のデジタルサイネージ

これらの媒体は、特定の目的で集まっている人々に広告配信ができるため、高い訴求効果が期待できます。近年では、インターネット広告を手がけるデジタル企業が媒体社として新規参入するケースも増えてきました。それによって、DOOHの購入方法もインターネット広告の概念が取り入れられ、指定した期間で注文する予約型から、インプレッション(視認者数)ベースの運用型広告が始まりました。

例えば、NTTドコモと電通の出資により2019年に設立されたLIVE BOARD社は、インプレッションベースのDOOHを手がけています。LIVE BOARD社の最新の取り組みは、本連載でも取り上げる予定です。

理由②:あらゆる移動手段のメディア化と移動データの活用

鉄道車両だけでなく、バスや飛行機、タクシー、シェアサイクルなどでも広告メニューが増えています。特にタクシー広告は、B to B向け商材を告知する媒体として認知を確立し、コロナ禍でも好評です。

さまざまな移動手段をシームレスにつなぐ次世代移動サービスMaaS(Mobility as a Service)のマネタイズ方法としてもOOHは注目されており、電通はMobility Technologies社(※1)と業務提携を行い、新たなOOHのあり方を検討しています。生活者の移動データを乗り換え向上につなげるだけでなく、移動中のモーメント(商品やサービスに対する関与が高まる瞬間)を捉えることで、その場所にひもづく新たなマーケティングの可能性が広がっています。

※1 Mobility Technologies社:タクシー事業者などに向けた配車システム提供など、モビリティ関連事業を手がけている。


 

理由③:他メディアと連動した広告プランニングの増加

OOH自体は、その場所にいないと見られませんが、生活者がTwitterやInstagramなど、SNSに投稿することで、より多くの人に見てもらうことができるため、OOHは「バズメディア」とも呼ばれます。実際に渋谷、新宿、池袋などの繁華街や駅の構内に大きなポスターやサイネージがあると目を引きますし、好きなアーティストやビジュアルであればなおさら写真を撮りたくなります。

特にTwitterとOOHは相性が良いため二つをセット販売にした広告のパッケージ商品もありますし、キャンペーン告知をOOHで行い、その反応をTwitterで集めるなど、双方を活用することで、世の中全体の盛り上がりを演出する使い方があります。

OOH
TwitterとDOOHを同時に活用した直近10案件(その他のメディアに関する接触状況は不問)の平均値の結果。調査実施・分析実施会社:ドコモ・インサイトマーケティング及びインテージ、1調査あたりのサンプル数:事前調査/10,000サンプル、本調査/2,000サンプル程度、調査手法:位置情報を元にしたWeb定量調査、調査の抽出対象エリア:LIVE BOARD放映エリア、調査対象者:15歳~69歳の男女個人(LIVE BOARDメッシュ在圏者<該当広告のプロモーション期間に在圏>)、調査対象期間:2020年7月10日~2021年1月25日

「OOHでバズらせたい!」と相談いただくことが多いので、アウト・オブ・ホーム・メディア局では、複数のキャンペーンをソーシャルリスニングツールで分析し、「話題化」をひもといてみました。

横軸に媒体規模、縦軸にコンテンツパワーを取ってキャンペーンをマッピングしてみたところ、下記の傾向があることがわかりました。なお、コンテンツパワーとは、特定の人物やキャラクター、アニメ、ブランドなど、生活者にとって認知度や共感性が高いものを指します。

OOH
コンテンツパワーが小さいものは、自然発生的に投稿件数が増えにくいので、OOHに加えて、公式アカウントのSNS投稿や、メディア向けにプレスリリースを打つなど、具体的なアクションを取る必要があります。このようにOOHと他メディアを連動させることで広告効果を上げることが可能です。
 

理由④:OOHの効果計測が可能になった 

これまでOOHは出稿後の効果計測を苦手としていました。しかし、最近では、位置情報データをもとにした効果測定が可能になってきています。電通は、位置情報マーケティングプラットフォームを有するGround Truth社と2018年に提携し、位置情報利用に関する各種ガイドラインに準拠しながら効果測定に加え、位置情報データを使ってテレビとデジタル、そしてOOHも加えた統合プランニングを行っています。

電通が提供するデータマネジメントプラットフォーム「People Driven DMPⓇ」(※2)と連携した分析ができるので、OOHとテレビ、デジタルのインクリメンタルリーチ(特定の広告の純増リーチ効果)を出したり、OOHを見た後、どのくらいの人がサイトに来訪したか、アプリをダウンロードしたかも追えるようになりました。効果検証ができるようになると、その結果を基に次回以降の出稿計画が立てられるようになるため、PDCAサイクルを回し、費用対効果の高い効率的な出稿が可能になります。

※2:People Driven DMP®:PCやスマートフォン由来のオーディエンスデータと、STADIAのテレビの視聴ログデータ、WEB広告接触データ、OOH広告接触データ、ラジオ聴取ログ、パネルデータ、購買データ、位置情報データなどを人(People)基点で活用することができる、People Driven Marketing®のデータ基盤。

 

OOHは、生活者の動線を踏まえたコミュニケーションへ

OOHの拡張は、現実世界だけでなく、デジタル上につくられた世界にも広がっていく可能性があります。昨年「バーチャル渋谷」という、渋谷を仮想化したプラットフォームが誕生しました。VR化した渋谷の街を自身が選んだアバターで自由に歩き回ったり、行われているライブイベントにみんなで参加できる体験は新鮮です。

任天堂の「あつまれ どうぶつの森」のように、ゲームの世界でも企業や団体がマーケティング活動として活用する事例が増えています。世界最大級の広告賞「カンヌライオンズ」でも今年は、ゲームを広告コミュニケーションに使う傾向は見て取れるので、国際的な流れでしょう。リアルな街と同じように、バーチャル空間でできることが増え、常時行き交う人が増えれば、立派なOOH媒体になりえます。

さらに、国内でも増えている音声配信メディアとOOHの連携もこれから注目される領域です。目で見るOOHを補完するものとして、耳で聞く音声メディアは相性が良いといわれています。移動中にラジオやSNSなどの音声メディアアプリを立ち上げ、コンテンツを聴く間に音声広告は配信されますが、配信タイミングやリスナーの位置情報が取得できればOOHとの連動も可能です。

これまで、OOHは固有の場所〈点〉でメッセージ配信してきました。しかし、データ・テクノロジーにより人の移動が捕捉できるようになると、リアル/バーチャルを問わず、各々の場所〈点〉が有機的につながり、生活者の動線を踏まえたコミュニケーション設計ができるようになります。サイネージだけでなく移動手段やスマートフォンなど生活者がよく使うデバイスを組み合わせることで、テレビやデジタル広告とは違う実体験を伴った販促、商品理解、ブランド体験をつくれるようになっています。

OOHは、これまで「家の外の広告」という場所起点で捉えられていましたが、これからは、生活者の移動を広くカバーする、「人の移動起点のメディア」へと変遷していくでしょう。

次回からは、
・コロナ禍におけるOOH
・OOHの統合メディアプランニング
・LIVE BOARDでみるプログラマティックOOHの今
・鉄道会社のOOH
・DOOHの新潮流
など、OOHの新しいスタンダード、ニューノーマルを紹介します。お楽しみに。

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「新聞広告の効果測定」はここまで可能に!日経と電通の挑戦

2018年から「新聞広告IoT宣言」を掲げ、新聞広告のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している日本経済新聞社(以下、日経)。

その取り組みの一つが、電子版の有料会員もしくは新聞を日経ID決済で購読している方であれば日経の紙面をそのままPC、タブレット、スマホで閲覧できるサービス「紙面ビューアー」です。

紙面ビューアーとは?
 
この紙面ビューアーを広告主の観点から見ると、従来は難しかった「デジタル広告と同水準のログベースでの新聞広告の効果測定」が可能になったのが大きなポイントです。

今回は、効果測定のさらなる高度化を図るべく日経と電通が実施したPoC(Proof of Concept:概念実証)を紹介しつつ、DX時代における新聞広告の役割と可能性について、日本経済新聞社の村山亘氏と電通の木川浩が語り合います。

<目次>
BtoB向けシリーズ広告で効果測定。ターゲット読者の“粒度”にこだわったPoC
月間アクティブユーザー31万人。電子版とは異なる「紙面ビューアー」の価値
新聞の価値に「データ」を付加!新しいマーケティング手法に挑む           

BtoB向けシリーズ広告で効果測定。ターゲット読者の“粒度”にこだわったPoC

木川:今年、日経と電通で「日本経済新聞紙面ビューアー」を用いた新聞広告効果測定の共同PoCを実施しました。

実施期間は約2カ月間で、ソフトバンク法人事業統括部のDX支援サービスに関連 するシリーズ広告を4本、日経紙面に掲載しました。

これらの広告について「紙面ビューアー」でユーザーの閲覧行動を子細に分析したわけですが、今回特にこだわったのがターゲットの“粒度”です。

保険業界向け、運輸業界向けといったように、いずれもターゲットが異なる広告ですが、掲載した内容に対して、「どのような業界・会社規模・役職・職種の読者が広告に注目したのか」を、可能な限り精緻に検証しました。

紙面ビューアーPoC紙面ビューアーPoC紙面ビューアーPoC紙面ビューアーPoC

木川:分析の結果、同じフォーマットで展開したシリーズ広告でも、その訴求内容によって、特に注目してくれる読者のビジネス属性が大きく異なることが明らかになりました。ログベースの分析なので、検証に要する期間も従来のアスキング調査より圧倒的に短く、クライアントからも高く評価していただきました。新聞広告効果測定の新しい可能性を大いに開拓できたと思っています。

村山:もともと日経では、紙面ビューアーを使った新聞広告の効果測定は2018年から続けてきています。この3年間で掲載した全広告の膨大なデータを分析することで、いろいろなことが見えてきました。一方で、これらのデータをもっと有効活用する、一歩進んだ取り組みにチャレンジしたいと思い、今回の電通とのPoCが実現しました。

木川:PoCの結果、クライアントであるソフトバンクからは特に2つの視点で評価を頂けましたね。1つは、先ほど申し上げたターゲットの粒度。例えば、ソフトバンクの「オンライン商談ツール」の導入事例を紹介した広告では、特に営業職の女性が熱心に広告を読んでくれたことが分かりました。セグメントごとに反応する広告の違いが顕著に表れ、こんなにはっきりと数字に出るのかと私たちも率直に驚きました。

もう一つが、広告の閲覧時間です。例えば運輸業界におけるDX導入事例を紹介した広告では、「運輸関係の仕事に就いている読者の4人に1人が、10秒以上広告をじっくり閲覧した」といったことが明らかになりました。「広告を届けたい人にちゃんと届いていることが分かって安心した」という、うれしいコメントも頂きました。

運輸業広告のレポート村山:私たちが保有するデータの価値を、電通の力も借りて客観的に評価していただけたことで、紙面ビューアーのポテンシャルの大きさを再認識できました。

木川:近年はBtoB領域のマーケティングニーズが急増し、さらにターゲットを細分化して緻密にマーケティング活動を行う企業も増えています。量・質ともに日本最大級のビジネスパーソンのデータといっても過言ではない「日経ID」データは、まさしくそういったクライアントに新たなマーケティング価値を提供できる可能性を秘めていると思います。

村山:新聞に限らず、マス媒体はどうしても読者数など「全体のボリューム感」で捉えられがちですが、今回のPoCでは、さまざまな属性が集まって集合体を成していることを改めて認識できたと思います。


月間アクティブユーザー31万人。電子版とは異なる「紙面ビューアー」の価値

木川:ここからはあらためまして、紙面ビューアーというサービスについてうかがいます。立ち上げの背景にはどのような課題感があったのでしょうか?

村山:日経は2018年に、デジタルの技術を活用してアナログな紙の新聞広告に新しい価値を付加する「新聞広告 IoT宣言」を掲げました。その背景にあったのは新聞社としての危機意識です。

これだけテクノロジーの発展が目覚ましい中で、新聞はいまだにオンラインに接続できないスタンドアローンなメディアであり、世の中の新聞広告に対するイメージも低下していました。「新聞のリブランディング」が必要だったのです。

私たちは紙の新聞の価値を信じていますが、一方で、時代に合わせた情報の提供方法や効果測定などの広告手法の追求は不可欠であり、電子版とは異なるアプローチで、「新聞」の改革を推進することになりました。その取り組みの一つが紙面ビューアーです。

木川:社内で「紙面ビューアーをリリースしよう」ということになった経緯は?

村山:2010年に日経電子版をスタートして以来、数多くの会員に電子版を有料購読していただいていますが、電子版の会員から「従来のように、紙面のレイアウトで読みたい」というご要望が多くありました。そこで、電子版の有料会員(と新聞を日経ID決済で購読している方)のみが閲覧できる紙面ビューアーを公開し、パソコンやスマホ、タブレットでも「紙面レイアウトの記事」を閲覧できるようにしました。

木川:紙面ビューアーの機能と、アクティブユーザー数を教えてください。

村山:紙面ビューアーの月間アクティブユーザー数は約31万人です。電子版有料会員が約81万人ですから、そのうち約38%の会員が紙面ビューアーを利用していることになります(2021年7月時点)。

木川:31万人ってかなり多いですよね。電子版ではなく、伝統ある新聞メディアの紙面がこれだけデジタルデバイス上で読まれているのは驚きです。今後もユーザー数は増えていくとお考えですか?

村山:ユーザー数は右肩上がりで伸びていますし、紙から紙面ビューアーに移行する会員も多くいらっしゃいます。ただ、こちらから意識的に紙面ビューアーのユーザー数を増やすことは考えていません。紙で読みたい方、パソコンで電子版を読みたい方、アプリで電子版を読みたい方、そして紙面ビューアーで読みたい方と、読者の好みに応じて選択肢を提供することが大事だと思っています。

木川:紙の新聞と比べた場合、紙面ビューアーの広告ならではの大きな特徴として、「紙面ビューアーリンク」と「広告の効果測定」が挙げられるかと思います。広告自体は紙の新聞と同じレイアウトでも、クリックやタップすることで企業のランディングページに遷移できます。そして効果測定ですが、「特定の広告に、どんなユーザーが、どのくらい目を止めたのか」が分かります。特に後者の効果測定は画期的な機能ですよね。

村山:日本経済新聞社グループのウェブメディア共通の「日経ID」というものがありまして、電子版の有料会員も必ず日経IDを持っています。この日経IDと紙面ビューアーによるログ解析で、新聞広告の効果を数値化しています。

具体的には、広告の閲覧者を「性別・年代」「職種・役職」「世帯年収」などで分類し、広告の表示回数や表示時間などから、「どんな人に、どれくらい、どのように見られたか」までを可視化できるようにしました。そして今回のPoCは、データ分析に長けた電通の協力で、さらに粒度を高められないか、という試みでしたね。


新聞の価値に「データ」を付加!新しいマーケティング手法に挑む

木川:私のようなメディアプランナー視点で見ると、「デジタルで、紙の新聞の価値をできる限り忠実に再現している」ことに紙面ビューアーの可能性を感じます。

TVerやradikoと違い、「新聞の電子版」と「従来の紙の新聞」では、フォーマットも広告形態も全く異なります。そのため、「電子版の広告効果分析で得た知見を、紙の新聞のマーケティングに還元できない」という課題がありました。これが、新聞の広告効果測定が、他のマスメディアと比較して大きく出遅れてしまった原因だと捉えています。

村山:同感です。従来型の新聞レイアウトには一定のニーズや価値があったものの、「読者の閲覧状況や広告効果を数値化できない」という課題が常につきまとっており、それは「電子版」では解決できないことでした。紙面ビューアーで新聞レイアウトの価値にデータを付加できるようになり、ようやくクライアントの要望に応えていくきっかけが見つかったと思っています。

木川:その点では私たち広告会社も、長い歴史の中で培ってきた「15段広告」に代表される、新聞広告クリエイティブ“ならではの価値”をより進化させていきたいと考えています。

今は、クリエイティブも感覚的な良しあしだけでなく、データによる裏付けが求められる時代。例えば、紙面ビューアーから得られるデータを基にして、日本経済新聞社のマーケターと当社のクリエイターが一緒に広告を作るような座組を試してみるのも面白いかもしれません。

村山:いろいろなチャレンジができそうですよね。近年は新聞単体で完結するキャンペーンよりも、テレビやデジタルなど、各メディアと連動した施策が主流です。今後はクライアントの要望に応じて、他メディアとの相乗効果や、どういうタイミングで新聞広告を打つと効果的なのかといった、「メディアプランニングの最適化」も研究し、発展させていきたいです。

木川:日経の「日経ID」というファーストパーティーデータと、電通独自の生活者データベース「People Driven DMP」が連携することで、より精緻なマーケティング施策が打ち出せる可能性も大いにあります。

村山:将来的に、一緒にやれたらいいですね。私たちとしては、時流的に特異な存在になりつつある新聞というメディアをポジティブに捉え、新聞にしかできない手法を進化させていきたいと思っています。

木川:ビジネスパーソンの心を動かすマーケティング手法を開発し、それをクライアントや読者に還元していきましょう。今後ともよろしくお願いいたします!

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