パチンコ店に「設定漏洩」疑惑浮上も…まさかの結末!?

 パチンコ店における設定漏洩。断じてあってはならないことですが、ゴトと同様に“半永久的”に付きまとう事案のひとつだと思われます。

 それこそ表沙汰にならない小規模の設定漏洩であれば、何処のお店でも可能性はあるのかも知れません。

 数年前には、ある法人の設定漏洩の決定的な証拠となるLINE画像がSNSで拡散されるなどし、全国ニュースにもなった事件も記憶に新しいところだと思いますが、それを機に社内体制を厳しく見直した法人も多いことでしょう。

 そこで今回は私の知る、ある設定漏洩のお話をしてみたいと思います。

 それはまだ、シンプルで液晶もなく、BIGボーナスとREGボーナスのみを搭載したAタイプと言われるパチスロ機が主流だった時代。

 あるパチンコ店の店長が足繁く通う飲み屋の女性と親しい間柄になったところから話は始まります。 

女性:「今度設定6の台を打たせてよ」
店長:「いいよいつでも来て」

 おそらく時代が時代なだけに、これと似たシチュエーションは比較的多かったものと思われますが、心当たりがありドキッ!とされている方もいらっしゃるのかも知れませんね。

 しかし、実際にはその場だけの話で終わり、実行には至らなかったことも多いでしょうし、仮に女性から連絡があったとしても「冗談だった」ということで話が終わるケースもあると思われます。

 しかしこの時はそうではなく、わずか数日の後に“その機会”が訪れたようです。

 ただ、その日座った台ではあまり出玉が伸びず、女性は失意のうちに店を後にすることになりました。

 それから1週間後、再び“その機会”が訪れたのですが、やはり好ましい結果にはならなかったのです。

 そしてその後も何度か、その機会は訪れるのですが、結局一度も満足のいく結果にはならなかったそうです。 

 それは一体なぜなのか……。

 なんとその店長は、本心では女性の申し出を断りたかったらしいのですが、断りきれずにOKは出したそう。しかし、実際には設定6はおろかそれ以外の高設定すら使っていなかったのだそうです。

 何というオチでしょうか!? とんでもないペテン師店長です!

 結果的に設定漏洩しなかったのは賢明であり当然ともいますが、嘘をついて騙しているわけですから、決して褒められたものではないです。

 その場で適当なことを言わずハッキリ断るのが本来すべき行動ですからね。まあ、お酒の席での軽率な発言が招いたことですし、良からぬ真意があったのかも知れません。

 どっちもどっち、お互い様だとも思いますが、女性も少しばかり気の毒です。それにこの時代の機種は、液晶演出による設定示唆や設定推測要素などがほぼありませんでしたから、多少の心得がある者でないとほとんど判断はつかなかったでしょう。

 その後の二人の関係は知りませんが甘い言葉、誘惑には気をつけたいものですね。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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ガラケー利用者の約3割が「3Gサービス」終了を知らない実態。知っていても電話は使えると勘違い

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

アップルから新機種の「iPhone 13」シリーズが発表され、スマートフォン利用者は乗り換えなどの検討をしている人が多いだろう。一方でフィーチャーフォン(ガラケー)利用者も、3Gサービスの終了が近づいた今、iPhone 13やその他スマホに乗り換えようと考えている人もいると思う。しかし、実際3Gサービスの終了を知っている人はどのくらいいるのだろうか。

今回は、MMD研究所がシニア層を対象に調査した「3Gサービス終了に関する実態調査」について紹介しよう。

各社からのサービス終了のお知らせがあっても、知らないワケとは?

 ガラケー利用者で、3Gサービスが終了することを「知っている人」は73.6%、「知らない人」は26.4%だった。3G回線が一番早く終了するauが2022年3月末で、もしauユーザーであれば、この半年ほどの間に知らなければ「ある日突然ガラケーが使えなくなった…」なんて悲劇もあり得なくはない話なのだ。ソフトバンクは2024年1月末、ドコモは2026年3月末ということで、2社のユーザーであれば数年の猶予があるため、まだ知らなくても大丈夫だろう。

 ちなみに、3Gの終了を知っている人の中で、終了を知った情報媒体は「ダイレクトメール」で51.6%と圧倒的に多かった。この結果から、各社から通達は行っているとみて間違いない。しかし、迷惑メールや詐欺などが多い昨今で、通達メールを信じていない人やメールそのものを開いていない人もいるかもしれない。

 次に、3Gサービスの終了を認知している人の中で、終了する時期を知っているかのアンケート結果を紹介しよう。利用している人で自身が使っている通信会社の終了時期を「知っている人」70.2%、「知らない人」29.8%。さらに、終了時期を知っている人の中の「正解者」64.9%、「不正解者」35.1%だった。たとえ3Gサービスの終了を知っていたとしても、時期を知らなかったら3Gサービスの終了を知っていないも同然だろう。ドコモやソフトバンクが数年後ということで覚えていない人も多いのかもしれないが、数年後この調査と同じような結果になるといけないため、早めの乗り換えをおすすめしたい。

 ちなみに、3Gの終了を認知している利用者で、3Gが使えなくなることで何ができなくなるのかなどの内容について「知っている」65.9…

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パチスロ「トリプル抽選」が大量出玉の鍵!? 「リアルボーナス」を搭載した人気タイアップ機の最新作を実戦!

 ひろ吉のパチスロ「実戦記」。今回は大人気アニメをモチーフにした『コードギアス 反逆のルルーシュ3(以下、ギアス3)』について書いていきたい。

 本機は純増約2.0枚、1セット40G+αのAT「ブラックリベリオン」を軸に、ハイパービッグボーナス(以下、HBB)とビッグボーナス(以下、BB)を絡めながら出玉を伸ばしていくゲーム性。

 AT消化中は「勢力Lv(ATの継続率期待度示唆)」「陣形(特化ゾーンの当選期待度示唆)」「ピース(勢力Lvや陣形アップの抽選)」のトリプル抽選を行うほか、ピース獲得特化ゾーン「アキトバトル」、ATストック特化ゾーン「ガウェイン・蜃気楼」といった出玉獲得の上乗せトリガーも備わっている。

 そのARTは、消化中はギアスポイント獲得のチャンスとなり、獲得ポイントに応じてCZやATの抽選を行っている(通常時も同様に小役からギアスポイントの抽選)。

 知っている人も多いと思うが、『コードギアス』はアニメでも絶大な人気を誇るシリーズ。最初は「ロボットアニメとかつまらなさそうだな」と思っていた筆者だが、いざ観ると、止まらなくなるほどの面白さだった。

 そんな超絶面白いアニメの最新台を打たずにはいられず、旧イベント日に初打ち実戦に向かった。このホールでは、『ギアス3』が2台導入されているが、打つ前に1週間のスランプグラフをチェックすると、片方がかなり沈んでおり、もう片方は中間設定位で放置されている挙動をしていた。

 このデータをもとに、朝一、お客さんは30名程だったが、無事に狙い台を確保する事ができた。

 打ち始めてから161G、強チャンス目からHBBに当選し、CZの前兆「ゼロステージ」に移行。ギアスポイントが30P以上貯まっていたようで、CZ「戦略戦」に突入した。

 CZ中も貯めたギアスポイントに応じてATの抽選を行っている(ポイントは累積)。特に強い小役を引いたわけではなかったが、見事ATを獲得した。

 1セット目は勢力Lv4(1で継続率10%)とかなり厳しく、初ATは単発で終了してしまう。その後も展開は厳しく、547G(天井)からCZに当選し、なんとか2度目のATをゲットした。

 1セット目は勢力Lv10に到達し、無事に単発を回避。「何かしら特化ゾーンを絡めないとかなり厳しいな」と思っている矢先、陣形の種類が「八卦の陣(特化ゾーン期待度51.7%)」に変化する。しかも、12.9%でストック特化ゾーン「ガウェイン・蜃気楼」に当選する大チャンスでもあるため、「何かしら絡んでほしい…」と祈ったものの、特に何も起きず次セットへ続く。

 その後、BBを2度絡めたり、ピースを4つ獲得したりなどで順調に継続させていくなか、またもや陣形の種類が「八卦の陣」に変化する。しかし、ここでも特化ゾーンを射止めることができず、チャンスを逃す。

 最後は勢力Lv6だったが、継続させることができず、600枚程獲得して、2度目のATを終えた。

 ここまでの実戦データを振り返ると、総ゲーム数1108G、設定差のある特定ボーナス0、高設定示唆なし、スイカ確率:1/85(設定1:1/93.2 ~ 設定6:1/77.0)。

 ゲーム数のサンプルは少ないが、一度天井へ到達していることもあり、「このまま追うのは危険だな」と判断し、投資800枚・回収600枚で実戦終了となった。

 アニメが好きなこともあり、演出などのゲーム性は非常に面白いのだが、AT中は特化ゾーンに入れないとかなり厳しい台だと感じた。毎回勢力Lv8以上までアップさせるのは非常に困難で、仮にLv8まで上げたとしても継続確定ではないため、あっさり終了してしまうことも普通にある。

 そう考えると、どこかのタイミングで特化ゾーンに入れて、ピースやストックを獲得しなければ、大量出玉を得るのは難しいだろう。

 高設定と思われるスランプグラフを見る限り、かなり安定して伸びていたので、設定が入っていれば十分に戦える台のはず。機会があればまた実戦したいところだ。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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 日本に社会現象として「韓流ブーム」をもたらした誘因となる「冬のソナタ」はパチンコ化されると業界にも旋風を巻き起こし、原作ファンの流入はもちろん、既存のパチンカーたちの間でも熱狂を生んだ。

 このフィーバーは『冬ソナ』というひとつのパチンコブランドを確立させ、シリーズ機が第5弾まで展開される人気タイトルとして認識されている。いうまでもなくパチンコとしての面白さ、完成度の高さがあるからこそ成立しており、世間的には韓流ブームが落ち着きをみせている時期でも本機の人気が衰えることはなかったのである。

 パチンコ的な特徴でいえば、演出面の秀逸さとともに次回ループで大当りすればしっかりした出玉を獲得できる安定性を挙げられるだろう。シリーズをとおして「王道スペック」を貫くブレない姿勢に好感を持つファンもいるにちがいない。

 これはシリーズ機が登場するたびにリリースされる甘デジバージョンも同様で、甘デジのジャンルにおいても『冬ソナ』タイトルは高い人気を保持し、確かな存在感を示している。

 そんな歴史のなかで投入されたシリーズ最新作『ぱちんこ 冬のソナタ SWEET W HAPPY Version』は次回ループを進化させたスペックを搭載し、ファンに少なからぬ驚きを与えることとなった。

 そのシステムとは「2回ループ」である。金や赤の図柄、いわゆる確変図柄=チュンサン図柄で大当りすると「W HAPPY TIME」に突入し、以後2回の大当りが約束される。

 確変中に再びチュンサン図柄で大当りすればさらに2回の大当りで確変がループ。チュンサン図柄獲得の割合は35%だが、2回の試行で引き当てられる確率は80%を超える。

 さらに金の7図柄なら最大出玉となる10ラウンド約1000発の大当り。振り分けも8%と甘デジでは高めの比率となっている。

「W HAPPY TIME」突入時の平均連チャンは約6連チャンで、期待出玉は2500発以上という試算もある。高規格の出玉性能でユジンとチュンサンの二人と、そしてファンにも幸せを運んでくれる連チャンシステムとなっているのである。

 また、通常大当りを引いた際に移行する時短は基本30回転となるが、一部では100回・298回と長い電サポ回数のフラグが仕込まれており、時短引き戻しによる連チャンにも期待できるようになっている。

 ほかにも、通常確率で299回転消化すると発動する遊タイムも搭載。遊タイム突入時は370回転の電サポが付与され、97.6%という破格の確率で大当りを獲得することができる。

 ちなみに、通常大当りから298回転の時短を引いた場合は、1回転を跨いでただちに遊タイム発動となる。

 このように高い出玉性能を搭載し、時代感に合わせたスペックの変更でブームをスタンダードにするマシンなのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

 

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JRA蛯名正義に転売ヤーも「致命的ミス」で本人特定!? 引退記念酒「転売された方の情報は筒抜けですので…」再販売で、マリアライト・ディーマジェスティGETの可能性も!

 今年2月いっぱいで、34年の騎手生活に別れを告げた蛯名正義現調教師。現在は技術調教師として藤沢和雄調教師の下で研鑽を積みながら、来年の厩舎開業に向けて準備を進めている。

 そんな蛯名調教師の騎手引退を記念して8月に発売されたのが『蛯名正義 勝鞍記念酒』。美浦トレーニングセンターからほど近い茨城県つくば市にある浦里酒造店が1本8888円(税込)で販売。10日足らずで完売したという。

 限定販売された総数は2541本。これはもちろん蛯名調教師が騎手時代に積み重ねた勝ち鞍数である。

 浦里酒造店の特設サイトによると、「1987年4月12日ダイナパッションに騎乗しての初勝利から、2021年2月28日スマートアルタイルに騎乗しての現役最終勝利までの勝鞍を1勝ごとに1本、馬名や勝利レース名の情報を競走の際に装着するゼッケンを模したラベルに記載し、全勝鞍2541勝分を発売します」とのこと。

 つまり、中身は同じ日本酒だが、ラベルは2541種類に及ぶということになる。

 どのレースのラベルが届くかは無作為になっており、発送が始まった8月下旬頃からTwitter上では「#蛯名正義勝鞍記念酒」というハッシュタグとともに購入者が次々と書き込みを開始……。

「ドキドキしながら確認…!一口出資していたマイネルシアター号のセントポーリア賞勝鞍記念酒」や、「No.893 マティーニ!(なのに日本酒)」などのツイートがラベル画像とともに次々と共有された。

 これに対し、蛯名調教師は今月7日から一言回顧を順次ツイート。多忙の合間を縫って一日数件ずつながら、書き込みがあったレースに対しコメントを残している。

 また、競馬好きで知られるお笑い芸人のビタミンS・お兄ちゃんも『【開封】この世に1本!蛯名正義勝鞍記念酒!開封動画!!』と題した動画を自身のYouTubeチャンネルにアップ。2004年2月28日の500万下を勝ったチョコパフェを引き当て「引退するちょうど17年前!」と興奮気味に報告している。

 そんななか、この勝鞍記念酒をめぐって一部の購入者による残念な行動もあったようだ。

「どうやら発送が始まった直後に某フリーマーケットアプリに出品されていたようですね。いわゆる転売ヤーだと思われます。現在は確認できませんが、定価の2倍近い値で出品していたとか……。浦里酒造店さんもサイトに『転売は固くお断りいたします』と記載して注意は呼びかけていたのですが、何とも悲しい話です」(競馬誌ライター)

 その後の詳細は不明だが、おそらくこの“転売”行為は「失敗に終わったはずだ」という。

「よく考えればわかりますが、今回の記念酒は1本ずつラベルが違うため、追跡するのは容易なはず。実際に浦里酒造店さんも『送付先と勝鞍は紐付けしております。転売された方の情報は筒抜けですので…』とツイートしていました」(同)

 さて、今回の記念酒企画は、先月中にすでに完売していた。ところがキャンセル等もあって、再販売が18日12時から始まるという。特設サイトを確認したところ、「皐月賞×ディーマジェスティ」や「宝塚記念×マリアライト」がまだ残っているようだ。

 この企画を知らなかった蛯名正義ファンは、これを機会に特設サイトを一度覗いてみてはどうだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

マクドナルド、好調を支えるデリバリー&デジタル戦略の研究…進化続ける“店舗力”

 日本フードサービス協会が8月25日に発表した「外食産業市場動向調査 7月度」によれば、7月は持ち帰り需要が強みのファストフード業界が外食全体を牽引した。全体売上は前年を少し上回った(102.1%)ものの、コロナ禍前の一昨年の86.3%だ。そして営業時間と酒類提供の制限が厳しいなかで、パブ・居酒屋業態の深刻な状況は続いている。

 そうしたなか、8月12日、日本マクドナルドホールディングスは2021年12月期第2四半期決算説明会で、コロナ禍にあっても業績が好調に推移していることを発表した。売上高は1512億円と前年比8.6%プラス、営業利益は172億円と対前年比16.6%。

 外食チェーンをけん引するファストフード業界のなかでコロナ以前から堅調な数字を残してきた同社。中期経営計画(18-20年度)の最終年度である20年に新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けながらも、成長のための3本の柱である

(1)コアビジネス(メニュー、バリュー、ファミリー)

(2)成長を加速する(デリバリー、デジタル、未来型店舗体験)

(3)店舗展開(新規出店、リビルド)

をやり遂げたことで、好調を支えてきたことがわかる。

 特にデリバリーとデジタル戦略は、時流を先読みした戦略であったともいえるだろう。自社デリバリーを軸としながらも、顧客の利便性向上につながるようにウーバーイーツと出前館をデリバリーツールに加えたことは大きい。自社デリバリーもバイクだけでなく自転車の運用も始まり、機動力を増した。自転車であれば免許も不要であり、道路事情や標識にとらわれず最短の経路で配達することが可能となる。自社の看板を背負っているからこそ、他社のように歩道を疾走する姿は見られない。

 デリバリーを担当するスタッフの幅が広がったことも大きい。デジタル対応はコロナを意識してスタートしたわけではない。もともとは顧客の利便性や店舗体験向上に資するためのツールであった。

パークアンドゴーとドライブスルー

 説明会資料のなかでは、20年までの計画をさらに進化させることと併せて、「パークアンドゴー」の拡大と「ドライブスルー」の活用が記されていた。新しい取り組みだけでなく、従前から持つ仕組みの再活用。首都圏では環八等々力店のような環状線沿いに立地するドライブスルー対応店舗で、並ぶ車列が延びすぎて通行の妨げになる光景をよく見かける。待機する車両を駐車場に収容できるのであれば、短い時間で手渡しできるパークアンドゴーが有効だ。一方、郊外エリアにおいて車列ができても近隣の迷惑にならなければ、ドライブスルーを強化したほうが、顧客の利便に加え店舗スタッフの効率的な運用につながる。

 ファミリーレストランのテイクアウト実績が思うように伸張しない大きな理由は、駐車してわざわざ店内に支払いと受け取りのために赴かないといけないという「顧客のひと手間」ではないだろうか。パークアンドゴーは、この顧客のひと手間を排除することで、顧客の利便と売り上げに大きく貢献している。

 店舗スタッフと顧客の手間をどこで線引きしてシェアするかという課題の解決が、ファミレスのテイクアウト実績を伸ばすことにつながるのではないか。当然、店舗の立地によりパークアンドゴードライブスルーのどちらが適しているのかは分かれる。

 例えば、都心で駅前かつ住宅地に立地する店舗やビジネス街に立地する店舗であれば、駐車場もなく、デリバリー強化が顧客の求める利便性であろう。一方、駅前で駐車場がある店舗であれば、複数の選択肢が想定される。

地域の顧客に受け入れられる店舗づくり

 かなり昔になるが筆者が居住していた千葉県船橋市には、マクドナルド南船橋店(16年に閉店)があった。同店はドライブスルーを備え、併設された遊具や赤い二階建てバス内では誕生日会などが開かれ、地域に住む親子連れたちの集いの場所として機能していた。

 店舗がどのように地域顧客に利用されているか。顧客の動きやニーズは、店舗が一番把握している。それを戦略として後押しし実績に結び付けるためには、本社と店舗の目線が合致しているかがカギとなるだろう。地域の顧客に受け入れられる戦略を策定し、実行することは意外に難しい。特に全国的にチェーン展開している会社であればなおさらである。

 選択肢として多くの提案が生まれるということは、それだけ柔軟な対応ができる素地があるということではないか。顧客が店舗から提案された選択肢をもとに、利用する店舗を決める。特段の強みを持たないチェーンや店舗は、わかりやすい「割引クーポン」や「特別価格」などで対応するしか手はなくなる。

 好調なマクドナルドは、さらなる進化を模索している。京急糀谷駅にある店舗では、巨大なタッチパネルが2基設置されている(画像参照)。同店を訪問した際は1基がメンテナンスと記されていたが、パネルを操作する楽しみもあるようだ。若者が多く並んでいたため、残念ながら実機に触ることはかなわなかった。

 また、東京有楽町国際ビル内店舗でモバイルオーダー推進のために付されたシール(画像参照)を発見した。

 まったく新しいものだけにこだわらず、従来から持つツール(強み)にさらに磨きをかける姿勢のマクドナルド。ライバルは他社ではなく、自社の今なのであろうかと感じさせる。モバイルオーダーの仕組みも未導入の店舗もあるようだが、顧客の利便性に併せて早期の導入が望まれる。

(写真・文=重盛高雄/フードアナリスト)

●重盛高雄/フードアナリスト

ファストフード、外食産業に詳しいフードアナリストとしてニュース番組、雑誌等に出演多数。2017年はThe Economist誌(英国)に日本のファストフードに詳しいフードアナリストとしてインタビューを受ける。他にもBSスカパー「モノクラーベ」にて王将対決、牛丼チェーン対決にご意見番として出演。最近はファストフードを中心にwebニュース媒体において経営・ビジネスの観点からコラムの執筆を行っている。

マクドナルド、好調を支えるデリバリー&デジタル戦略の研究…進化続ける“店舗力”

 日本フードサービス協会が8月25日に発表した「外食産業市場動向調査 7月度」によれば、7月は持ち帰り需要が強みのファストフード業界が外食全体を牽引した。全体売上は前年を少し上回った(102.1%)ものの、コロナ禍前の一昨年の86.3%だ。そして営業時間と酒類提供の制限が厳しいなかで、パブ・居酒屋業態の深刻な状況は続いている。

 そうしたなか、8月12日、日本マクドナルドホールディングスは2021年12月期第2四半期決算説明会で、コロナ禍にあっても業績が好調に推移していることを発表した。売上高は1512億円と前年比8.6%プラス、営業利益は172億円と対前年比16.6%。

 外食チェーンをけん引するファストフード業界のなかでコロナ以前から堅調な数字を残してきた同社。中期経営計画(18-20年度)の最終年度である20年に新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けながらも、成長のための3本の柱である

(1)コアビジネス(メニュー、バリュー、ファミリー)

(2)成長を加速する(デリバリー、デジタル、未来型店舗体験)

(3)店舗展開(新規出店、リビルド)

をやり遂げたことで、好調を支えてきたことがわかる。

 特にデリバリーとデジタル戦略は、時流を先読みした戦略であったともいえるだろう。自社デリバリーを軸としながらも、顧客の利便性向上につながるようにウーバーイーツと出前館をデリバリーツールに加えたことは大きい。自社デリバリーもバイクだけでなく自転車の運用も始まり、機動力を増した。自転車であれば免許も不要であり、道路事情や標識にとらわれず最短の経路で配達することが可能となる。自社の看板を背負っているからこそ、他社のように歩道を疾走する姿は見られない。

 デリバリーを担当するスタッフの幅が広がったことも大きい。デジタル対応はコロナを意識してスタートしたわけではない。もともとは顧客の利便性や店舗体験向上に資するためのツールであった。

パークアンドゴーとドライブスルー

 説明会資料のなかでは、20年までの計画をさらに進化させることと併せて、「パークアンドゴー」の拡大と「ドライブスルー」の活用が記されていた。新しい取り組みだけでなく、従前から持つ仕組みの再活用。首都圏では環八等々力店のような環状線沿いに立地するドライブスルー対応店舗で、並ぶ車列が延びすぎて通行の妨げになる光景をよく見かける。待機する車両を駐車場に収容できるのであれば、短い時間で手渡しできるパークアンドゴーが有効だ。一方、郊外エリアにおいて車列ができても近隣の迷惑にならなければ、ドライブスルーを強化したほうが、顧客の利便に加え店舗スタッフの効率的な運用につながる。

 ファミリーレストランのテイクアウト実績が思うように伸張しない大きな理由は、駐車してわざわざ店内に支払いと受け取りのために赴かないといけないという「顧客のひと手間」ではないだろうか。パークアンドゴーは、この顧客のひと手間を排除することで、顧客の利便と売り上げに大きく貢献している。

 店舗スタッフと顧客の手間をどこで線引きしてシェアするかという課題の解決が、ファミレスのテイクアウト実績を伸ばすことにつながるのではないか。当然、店舗の立地によりパークアンドゴードライブスルーのどちらが適しているのかは分かれる。

 例えば、都心で駅前かつ住宅地に立地する店舗やビジネス街に立地する店舗であれば、駐車場もなく、デリバリー強化が顧客の求める利便性であろう。一方、駅前で駐車場がある店舗であれば、複数の選択肢が想定される。

地域の顧客に受け入れられる店舗づくり

 かなり昔になるが筆者が居住していた千葉県船橋市には、マクドナルド南船橋店(16年に閉店)があった。同店はドライブスルーを備え、併設された遊具や赤い二階建てバス内では誕生日会などが開かれ、地域に住む親子連れたちの集いの場所として機能していた。

 店舗がどのように地域顧客に利用されているか。顧客の動きやニーズは、店舗が一番把握している。それを戦略として後押しし実績に結び付けるためには、本社と店舗の目線が合致しているかがカギとなるだろう。地域の顧客に受け入れられる戦略を策定し、実行することは意外に難しい。特に全国的にチェーン展開している会社であればなおさらである。

 選択肢として多くの提案が生まれるということは、それだけ柔軟な対応ができる素地があるということではないか。顧客が店舗から提案された選択肢をもとに、利用する店舗を決める。特段の強みを持たないチェーンや店舗は、わかりやすい「割引クーポン」や「特別価格」などで対応するしか手はなくなる。

 好調なマクドナルドは、さらなる進化を模索している。京急糀谷駅にある店舗では、巨大なタッチパネルが2基設置されている(画像参照)。同店を訪問した際は1基がメンテナンスと記されていたが、パネルを操作する楽しみもあるようだ。若者が多く並んでいたため、残念ながら実機に触ることはかなわなかった。

 また、東京有楽町国際ビル内店舗でモバイルオーダー推進のために付されたシール(画像参照)を発見した。

 まったく新しいものだけにこだわらず、従来から持つツール(強み)にさらに磨きをかける姿勢のマクドナルド。ライバルは他社ではなく、自社の今なのであろうかと感じさせる。モバイルオーダーの仕組みも未導入の店舗もあるようだが、顧客の利便性に併せて早期の導入が望まれる。

(写真・文=重盛高雄/フードアナリスト)

●重盛高雄/フードアナリスト

ファストフード、外食産業に詳しいフードアナリストとしてニュース番組、雑誌等に出演多数。2017年はThe Economist誌(英国)に日本のファストフードに詳しいフードアナリストとしてインタビューを受ける。他にもBSスカパー「モノクラーベ」にて王将対決、牛丼チェーン対決にご意見番として出演。最近はファストフードを中心にwebニュース媒体において経営・ビジネスの観点からコラムの執筆を行っている。

セントライト記念&ローズSもノーザンファーム祭り? オーソクレース、アールドヴィーヴルら全出走馬診断で見つけた意外な穴馬とは

 先週から始まった秋競馬は先週に当サイトでも予言した通り、中山も中京も芝のレースはノーザンファーム生産馬の独壇場となった。

 芝のレースは土日合計22レースが行われたが、ノーザンファームの生産馬が勝利したのはなんと12レース。半分以上のレースでノーザンファームの馬が勝利しているのである。2~3着馬も加えれば、さらに多くのノーザンファームの馬が活躍しているのだから、もはやノーザンファーム抜きの馬券戦術は有り得ないといっていい。

 その中でも特筆すべきは重賞レースだ。

 秋華賞トライアルの紫苑S(G3)は、ノーザンファームの生産馬ファインルージュが勝利しただけでなく、2~3着もノーザンファームの生産馬となり秋華賞(G1)の出走権を独占した。さらに京成杯オータムハンデ(G3)も1着カテドラルから3着まで独占、セントウルS(G2)も1着レシステンシア2着ピクシーナイトでワンツーフィニッシュとなり、圧巻の成績を残しているのである。

 この結果から見ても、この秋もノーザンファームの勢いが止まらないだろう。来週の神戸新聞杯(G2)に出走する日本ダービー馬シャフリヤールを筆頭に、秋華賞には桜花賞馬ソダシ、天皇賞・秋(G1)にもグランアレグリア、エフフォーリアらが出走を予定。凱旋門賞(G1)にはクロノジェネシスと、国内外でノーザンファームの馬が主役となっているのである。

 それは今週行われる菊花賞トライアルのセントライト記念(G2)、そして秋華賞トライアルのローズステークスも同様だ。

 トライアルレースはノーザンファームにとって非常に重要なレース。なぜならノーザンファームにとってクラシックを制するのはもちろん、どれだけ多くの生産馬をG1レースに出走させるかに重きを置いていると思われるからだ。

 例えば先週の紫苑Sにもノーザンファームの馬は18頭中8頭が出走し、秋華賞の出走権を得られる1~3着を独占した。そして今週のセントライト記念も5頭、ローズSも6頭が出走する。すでに賞金的に本番(菊花賞・秋華賞)の出走権を持っている馬もいれば、ここで3着以内に入らなければ賞金的に本番の出走が危ぶまれる馬もいる。

 そういった状況も踏まえ、どの馬がノーザンファームの「推し」なのか、このトライアルレースを推理するのも競馬の醍醐味だ。

 今回はセントライト記念とローズSに出走するノーザンファームの生産馬をチェックし、どの馬を買うべきなのか、どの馬が穴馬として狙いなのか、様々な視点から検証してみた。


■ローズSに出走するノーザンファームの生産馬

アンドヴァラナウト
父:キングカメハメハ
母:グルヴェイグ
母父:ディープインパクト
馬主:サンデーレーシング
厩舎:池添学
騎手:福永祐一

 募集額4000万円。抽選を通過して出走。ここまで5戦2勝2着3回と抜群の安定感。左回りの2000mでも結果を出しており条件はいい。デビューから騎乗している福永騎手も「ポテンシャルは高い」と評価しているが、「まだ体ができていない」とも語っており本格化は来年か。それでも期待が高まる良血馬。


アールドヴィーヴル
父:キングカメハメハ
母:イサベル
母父:ディープインパクト
馬主:近藤英子
厩舎:今野貞一
騎手:松山弘平

 桜花賞(G1)5着、オークス(G1)5着、そしてクイーンC(G3)はアカイトリノムスメと同タイム2着と実績は上位。賞金的に秋華賞の出走が微妙な立場だけに、ここは全力投球か。主戦の松山騎手が引き続き騎乗するのもいい。


コーディアル
父:エピファネイア
母:ボンジュールココロ
母父:リンカーン
馬主:キャロットファーム
厩舎:高野友和
騎手:鮫島克駿

 募集額2000万円。抽選を突破して出走と運もある。陣営が語るように精神面の成長が鍵で、初重賞で強敵相手となるここは試金石。さらに過去に騎乗した北村友一騎手や吉田隼人騎手は「良馬場向き」とコメント。週末の雨模様と馬場状態が気になる。


ストゥーティ
父:モーリス
母:リラヴァティ
母父:ゼンノロブロイ
馬主:キャロットファーム
厩舎:奥村豊
騎手:吉田隼人

 募集額3200万円のクラブ馬。この馬も抽選突破組の一頭。チューリップ賞(G2)で3着、桜花賞7着と重賞経験も豊富。母リラヴァティはローズSで3着に好走しているのもポイントが高い。鞍上の吉田騎手は、秋華賞はソダシに騎乗するため今回のみの騎乗だが、同馬が秋華賞出走のためには3着以内が必要なだけに力が入る一戦。


スパークル
父:エピファネイア
母:アイズオンリー
母父:ネオユニヴァース
馬主:R.アンダーソン
厩舎:中内田充正
騎手:藤岡佑介

 2019年のセレクトセールにて3600万円で落札。2勝クラスを勝利しており、メンバー唯一の3勝馬でもある。収得賞金1500万円で秋華賞は抽選の可能性も残しているため、ここは勝負のレースだろう。ただし鞍上は川田将雅騎手から藤岡騎手へ乗り替わりとなるのが、プラス要素とは言えないところ。ちなみに中内田厩舎は現在2年連続でローズSをノーザンファームの馬で勝利しており、3連覇がかかるレースだ。


レアシャンパーニュ
父:エピファネイア
母:ロゼシャンパーニュ
母父:ゼンノロブロイ
馬主:大塚亮一
厩舎:音無秀孝
騎手:浜中俊

 抽選を突破しての出走。2走前で上がり32秒7の脚を使うなど強烈な末脚が武器。ただし稍重だったレースで完敗しており、陣営も渋った馬場を敗因に挙げていたため、ここも当日の馬場状態が鍵。さらに牝系は短距離向きで初の2000mもマイナス。


 ローズSに出走するノーザンファームの6頭をチェックしてみた。紫苑Sで1~3着を独占したことからも、ノーザンファームのボックス馬券が最も魅力的だが、あえて順位をつけるなら以下の通りとなる。評価ポイントは【鞍上・血統・厩舎・馬主・価格】である。特に「ストゥーティ」と「スパークル」は馬券的にも必ず押さえてほしい穴馬候補。

1番手 アンドヴァラナウト
2番手 アールドヴィーヴル
3番手 ストゥーティ
4番手 スパークル
5番手 レアシャンパーニュ
6番手 コーディアル


■セントライト記念

オーソクレース
父:エピファネイア
母:マリアライト
母父:ディープインパクト
馬主:キャロットファーム
厩舎:久保田貴士
騎手:C.ルメール

 募集額8000万円の高額馬。父と母はキャロットファームが所有していたG1馬で期待は当然大きい。問題は昨年暮れのホープフルS(G1)以来というローテーション。実績が示すように素質はありのものだが、2週連続で追い切りは相手馬に遅れている。賞金的には菊花賞の出走は問題なさそうなので、休み明けを考えれば軽視していい存在。


グラティアス
父:ハーツクライ
母:マラコスタムブラダ
母父:Lizard Island
馬主:スリーエイチレーシング
厩舎:加藤征弘
騎手:松山弘平

 2019年のセレクトセールにて2億3000万円で落札された馬。デビューから2連勝で京成杯(G3)を制したが、皐月賞6着、日本ダービー8着とG1では足りず。賞金的に菊花賞の出走は大丈夫なので、ここで目一杯の仕上げは考えにくい。姉レシステンシアは先週のセントウルSを快勝と追い風はあるが。


ルペルカーリア
父:モーリス
母:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク
馬主:キャロットファーム
厩舎:友道康夫
騎手:福永祐一

 キャロットファームで募集額1億2000万円。兄がエピファネイア、サートゥルナーリアならば当然の評価か。京都新聞杯(G2)で2着となったが、日本ダービーを回避してここにかけてきた。福永騎手は「硬い馬場が得意な血統ではない」と語っており、パンパンの良馬場よりは雨で多少柔らかくなった方がいい。賞金的に3着以内で権利を取りたいが、目標にされる展開もマイナスか。


レッドヴェロシティ
父:ワールドエース
母:トップモーション
母父:シンボリクリスエス
馬主:東京ホースレーシング
厩舎:岩戸孝樹
騎手:M.デムーロ

 2018年のセレクトセールにて2700万円で落札され、クラブでは3600万円で募集された珍しいワールドエース産駒。青葉賞(G2)3着の実績はあるが、今回の方がはるかに強力メンバー。とはいえ今回のノーザンファーム生産馬で唯一菊花賞の出走が賞金的に厳しい馬。ゆえに勝負気配は高く穴に一考。


ヴィクティファルス
父:ハーツクライ
母:ヴィルジニア
母父:Galileo
馬主:G1レーシング
厩舎:池添学
騎手:池添謙一

 3600万円で募集されたクラブ馬でスプリングS(G2)の勝ち馬。ただしそのスプリングSで負かした相手で、その後オープンを勝利した馬はゼロ。相手に恵まれた感も。開幕2週目の馬場を考えると、外を回る乗り方だと届かなそう。得意の中山でも割引が必要だ。


1番手 ルペルカーリア
2番手 レッドヴェロシティ
3番手 オーソクレース
4番手 グラティアス
5番手 ヴィクティファルス

 オーソクレース、ヴィクティファルス、グラティアスの3頭は菊花賞の出走が賞金的にクリアできており、休み明けを考えると本番に向けた叩きの意味合いが大きい。一方でルペルカーリアとレッドヴェロシティは、ここで権利を取らなければ菊花賞の出走は抽選対象になる可能性が高い。特にルペルカーリアは募集額1億2000万円で、とりあえず菊花賞に出走すれば面目躍如といったところ。そういった思惑も加味すれば、同馬を1番手に評価したくなる。レッドヴェロシティは2勝目が今回と同じ中山芝2200m。得意条件でミルコが騎乗となれば、面白い存在となるはずだ。

(文=仙谷コウタ)

<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

サイゼリヤなどで見かける”あの機械”、家庭にも設置すべき!仕事・勉強の効率に大きく影響

 最近、サイゼリヤなどの飲食店で、「CO2」と表示された機械を見かけることが多くなりました。

 設置の目的は、十分な換気が行われているかどうかを二酸化炭素濃度で確認するためです。

 一方、二酸化炭素濃度は、米ハーバード大学をはじめとする、さまざまな実験により、仕事のパフォーマンスに大きく影響することもわかっています。

 米ローレンス・バークレー国立研究所が24名の大学生を対象に行った研究では、9種類の「意思決定テスト」を使って二酸化炭素濃度と判定能力の相関関係を測定しました。温度と湿度を同じにして、600ppm・1000ppm・2500ppmと3つに分けた二酸化炭素濃度の部屋で実験を行いました。

 結果は600ppmの場合と比較して、
・1000ppmでは6種類のテストで有意な低下が認められました
・2500ppmでは7種類のテストで大きな低下が認められました

 ちなみに、日本の換気の基準では建物基準1000ppm(厚生労働省)なので、基準をクリアしていても、換気の良い部屋に比べるとパフォーマンスが低下する可能性があるといえます。


 私は多くのオフィスで二酸化炭素濃度を計測していますが、新しいビルなら、かなり密集しない限り、1000ppmを上回ることはありません。しかし、建物が古く換気機能が低いビルや、窓がなく人が密集しているオフィスでは、常時1500ppmを上回っていることも珍しくありません。

 こういった二酸化炭素濃度の上昇による仕事のパフォーマンスの低下を防ぐために、サイゼリヤに置いてあるような二酸化炭素濃度を計測する機械を設置することをお勧めします。

 5年ほど前までは数万円していた価格も、最近では精度や評価の高いものが1万円以下で出回っています。さらに最近の機械は、設定数値を超えるとスマートフォンやSlackなどのアプリにアラートが通知される機能があります。

 換気の悪いオフィスだと、サーキュレーターなどの購入が必要になるかもしれませんが、仕事の生産性低下を考えると安い投資になると思います。家庭でも、まったく換気せずに仕事や勉強をしていると基準を超えることがあるので、家庭にもひとつ、この機械があってもよいかもしれません。
(文=角谷リョウ/パフォーマンスコーチ)


角谷リョウ(Lifree株式会社 取締役)
1996年神戸市役所を退職しパーソナルトレーナーに転職する。その後、神戸・大阪に、短期ダイエットジムを立ち上げ、リバウンドしない身体づくりを実現する「カラダづくり習慣化メソッド」を開発する。2012年からは「見せるカラダ」ではなく「人生の質(QOL)を高めるカラダ」にコンセプトをシフトし、これまで3000人以上のクライアントの、仕事とプライベートのパフォーマンス向上を実現している。
 著書に『エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか?』(ダイヤモンド社)、『鍛えていないと稼げません』(WAVE出版)がある。

Twitterアカウント:https://twitter.com/100suimin

Lifree ライフリー:https://www.youtube.com/user/exeupriseCh

家も親権も取られ、養育費も全額負担…離婚で妻にすべて取られる寸前で回避した夫

 Z世代のXさんは、童顔でまだ大学生のようにも見える。離婚の手続きや総合的なアドバイスがほしいとのことで、筆者が代表理事を務める一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会に相談に来られた。うなだれ、覇気をまったく感じないXさんは、妻から半年前に離婚を切り出され、ようやく離婚を決意したという。

 妻とは同期入社で知り合い、交際2年で結婚した。早くに両親を亡くし、年齢の離れた姉に育てられた妻は、家庭に強い憧れを抱いていた。ほどなく妻は妊娠した。結婚以来、生活費は夫の給料から支出して、妻は1円も負担していなかった。Xさん夫婦は子供の誕生を考え、妻の姉の自宅近くに新築マンションを購入した。マンションを探したのは妻で、彼女が一目惚れした。頭金は妻が約2割、Xさんは約8割を出し合い、登記の持ち分は夫が8割、妻が2割とし、夫が勤務先から30年ローンを借りた。

 Xさんは結婚と同時期に転勤になっていた。新しい職場は、3交替で泊まりもある。緊張感が常に強いられる職場で、覚えることも膨大にあり、神経をすり減らす毎日だった。家に帰れば倒れ込むように眠る日が増え、すれ違いはあったが、関係性は変わらないとXさんは思っていた。

 出産前後は妻の姉の都合がつかないことから、Xさんの実家で妻は過ごした。初孫の誕生にXさんの両親は心から歓び、かいがいしく面倒をみてくれた。

 実は妻は妊娠中から、密かにある計画を進めていた。Xさんと妻の会社では、育児休暇は子供が3歳になる前日まで取れ、公的制度に基づいて給付金が支払われる。妻は2年間の育休の間に通信教育で、ある資格を取った。育休が明けると出社した妻は、その日のうちに退職届けを出し、同僚たちの唖然とする顔を横目に、デスクの荷物をまとめ、退職した。妻は翌日から子供を私設保育施設に預け、資格を生かした職場に転職した。

 Xさんは相変わらずの毎日が続いていた。家に帰れば、妻は子供と寝てしまっていたが、非番のときは子供と過すのが一番の幸せであり、癒やしでもあった。家族の未来に1ミリも疑うことはなかったが、次第に妻は口をきかなくなり、食事の用意もされていないことが増えだした。Xさんは妻に不満を漏らすことはなかった。

 妻への感謝の気持ちを口に出していたつもりだが、妻は「感謝がない」「子育ては大変」との怒りをぶつけてくるようになった。やがて、妻はXさんの洗濯もしてくれなくなり、入浴後、洗濯機を回すのがXさんの日課となった。

離婚の宣言

 妻から「家庭内別居をしたい」と言われたのは、2年前のことだった。自分なりに家に帰れば最大限の努力をしているつもりのXさんだが、人命救助に関係する仕事上、時間が読めないことも多々あった。妻に伝えている帰宅時間より遅れることが多分にあった。職場の苦労や大変さを分かち合えると思って結婚したはずなのにと、悩みを抱えるようになった。

 Xさんは妻の退職の仕方が社内で批判の的になった分、余計に仕事を頑張らないといけないと、より仕事に打ち込んだ。もちろん、Xさんも妻の退職に関して「辞めるにも辞め方がある」と説得したが、聞く妻ではなかった。

 とうとう、Xさんの怒りが爆発した。妻が仕事を始めても生活費は1円ももらわず、すべてXさんが変わらず出していた。夜勤明けでも妻が出社するときは、睡眠時間を減らしても子供の面倒をみた。ストレスはピークになっていた。

 暴力は一切振るわなかったが、妻は罵詈雑言を浴びせられたと主張するようになった。夫婦の亀裂が日に日に深まり、危機を感じたXさんは、修復を申し出た。自分なりに努力をしたつもりだったが、妻の心は変わらなかった。

 口論から1年が経過した頃、妻から衝撃の告白をされた。妊娠中から離婚を考えていたこと、そのために資格を取得したこと、自分が考える夫や父親像ではないため、正式に離婚をしたいと宣言された。

 Xさんの子供への思いは格別で、子供のいない生活など、自分の体をもぎ取られる思いだ。

 そのため、「自分さえこの状態を我慢すればいいんだ」と言い聞かせる生活を半年ほど過ごした。気持ちもふさぎがちになり、仕事でもミスをするようになった頃、察知した上司にXさんはすべてを打ち明けた。妻とは修復は不可能ということをXさんもわかっていたが、子供のことを思うと踏ん切れなかった。上司は「離婚をしてもしなくても、子供の父親であることは一生変わらない」と言われた一言で、Xさんは心を決めた。

 その頃には、妻とのやり取りはメールだけだった。何度もやりとりを重ねて、すべてをXさんが同意して離婚をする段階にまできていた。Xさんは条件を受け入れないと子供には会わせてもらえないと思い込んでいたが、上司のアドバイスで弊社団を紹介された。

離婚の財産分与

 離婚相談と一口にいうが、「夫婦で協議した内容を離婚協議書に仕上げてほしい」「離婚の手続きを教えてほしい」「1回だけ聞きたいことを教えてほしい」「相談に乗ってもらいながら、離婚協議書を取り交わすまでかかわってほしい」「相手と話し合いをしてほしい」など、依頼内容は多岐にわたる。

 Xさんの要望は、弁護士、税理士、不動産関係者、FP(フィナンシャルプランナー)、心理カウンセラーから総合的にアドバイスを受け、離婚協議書を仕上げてほしいというものだ。離婚は自分たちで話し合い、役所に離婚届けを出して受理されれば、成立する。しかし、子供がいると離婚は夫婦の問題だけにとどまらない。子供の人生に大きく影響をおよぼす。子供のいる夫婦の離婚は、子供が社会人になるまでを想定して、慎重に取り決めていく。

 離婚の財産分与は、2人の財産を洗い出し、結婚後の財産を夫婦で築き上げたものとして按分するのが基本だ。マイホームは売却して、頭金を考慮しながら按分していくのが一般的だ。細かいところでいえば、クレジットカードなどの家族カードも解約する。実際に、離婚後、元夫が家族カードの解約を忘れ、元妻がたまっていたポイントで海外旅行に行った例もある。

 忘れがちなのが、保険の受け取りの変更だ。再婚したら自動的に新しい妻が受取人になると思い込んで書き換えず亡くなった男性がいる。どんなに泣いて騒いでも、裁判で訴えても、受取人は前妻だ。

協議書を作成する大切さ

 Xさんは妻から、「親権は妻が持つこと」「子供には子供が会いたいと言うときに会わせること」「離婚後も今の家に無償で住み続けること」「住宅ローンも管理費もXさんが払うこと」「養育費は毎月10万円支払うこと」「教育資金もXさんが支払うこと」などを要求された。私たちの前で、Xさんは「夫として父として期待に応えられなかった」と落ち込んだ。

 圧倒的に妻に有利な条件だ。Xさんの心は深い悲しみのなかにあるように思えた。偽装結婚でもない限り、誰も離婚をするために結婚はしない。結婚当初は理解し合えていても、その後、価値観や生き方が変わるときがある。悲しみのどん底にいるXさんに、「早く気持ちを切り替えましょう」と言ったところで、今はとてもそんな気分にはなれないものだ。

 しかし、気持ちと対策は別物だ。弁護士は丁寧に話を聞いた上で、裁判になった場合、Xさんの話の限りでは、妻側からの離婚申し出に正当性が認められるかどうかは、厳しいように思うとの見解を示した。その上でFPが、Xさんが妻の要望をすべて受け入れて賃貸住宅を借りた場合の暮らしは非常に苦しいものとなることを伝えた。

「離婚後、私の暮らしはどんなに苦しくてもいい」というXさんだったが、Xさんも妻も将来どうなるかわからない。Xさんが目の前のことしか考えられないのは当然だが、子供が困らないようにするために、将来のリスクを考慮して協議書を作成する大切さを理解してもらった。

 離婚協議書では、裁判所が作成している養育費の算定表に則り、大学卒業まで毎月6万円を支払うとした。経済状態によっては、養育費の見直しをすることもあるということも妻に認めさせた。

 不動産関係者が売買価格を調査したところ、購入時よりも600万円も市場では高く売れる物件だった。税理士やFPがマネーシュミレーションを立て、住宅ロ―ンの拠出分を戻して按分すれば、Xさんには結構な現金が入り、新たな人生のスタートができることを提示した。

 離婚時の不動産問題は、相続問題に影響をおよぼすことがある。再婚して新しい家庭に子供が生まれた場合、相続になると揉める材料になるからだ。しかし、妻は住み続けることにこだわったため、家賃の支払いに加え、クーラーなどの付帯設備やリフォーム代金は妻が支払う、また、妻と子供以外を居住させないことも認めさせた。その代わりに管理費や固定資産税はXさん持ちとした。

 親権は妻が持つが、Xさんは毎週1回以上、Xさんの両親の面会もOKとするなど、詳細に決めていった。Xさんの離婚後の生活も、貯金ができるように資金計画を練り直し、さまざまなことを想定しながら離婚協議書を仕上げた。お節介ながらXさんを通じて、行政や団体のひとり親サポートの一覧表を独自に調査・作成し、妻に渡した。

 料金は士業の理解を得て、超破格の報酬にした。時には厳しいことも言ったが、あまりに気落ちしているXさんに、一日も早く心身共に元気になり、仕事に打ち込んでもらいたいとのエールを込めたからだ。

 無口だったXさんから、「ぎりぎりの生活になるはずが、余裕で貯金のできる生活になりました。迅速に対応してもらったことを感謝しています」とのメッセージをもらった。「お子様との面会のときに、言葉と愛情をけちらないであげてください。いつかきっと、あなたの苦悩が子供に伝わるときがきます。Xさんの未来が笑顔と温もりに溢れていますように。辛くなったら、いつでも連絡をしてください」と伝えた。幸多かれと祈るばかりだ。

(文=鬼塚眞子/一般社団法人日本保険ジャーナリスト協会代表、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表)

※プライバシー保護のため、登場人物の設定を一部変更しています。

●鬼塚眞子/一般社団法人日本保険ジャーナリスト協会代表、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表

出版社勤務後、出産を機に専業主婦に。10年間のブランク後、保険会社のカスタマーサービス職員になるも、両足のケガを機に退職。業界紙の記者に転職。その後、保険ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナーとして独立。両親の遠距離介護をきっかけに(社)介護相続コンシェルジュを設立。企業の従業員の生活や人生にかかるセミナーや相談業務を担当。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などでも活躍。