パチンコ新台「100回大当り」も当たり前!?「万発を15分」足らずで吐き出す激アツ機が続々!!【谷村ひとしパチンコ実戦記】

 9月はパチンコ新台『Pデビルマン疾風迅雷』が大暴れしています。

P大工の源さん超韋駄天』のスペックに959回転で遊タイムが発動するだけで「こんなに喰いつくのか」ってツっ込みたくなる程、スロッターの皆さんや源さんファンが飛びついています。

 連チャンも、超韋駄天がこの1年半で見せたポテンシャルをわずか2週間で超えてきています。

 一番多いのは、15連チャン6千発クラスと30連チャン1万2千発クラスの10分前後の連チャンです。50連を30分近くやって2万発オーバーも見慣れて来ました。

 1日100回大当りも当たり前の『デビルマン』です。

 3~5台導入するとお店も手さぐり状態で、10台クラスでバランスが取れ、30台以上で超韋駄天より稼働が高くてホールはボロ儲けです。入替台数の差でこんなに差がつく台もありません。

 即ヤメ台はとりあえず座ってみます。100回転以内の数珠つなぎの多さは超韋駄天と同じで、オスイチの1番の狙い目です。

 保留変化が発光だけの台はサヨウナラ。ボタン保留が出て、紫の黙示録保留や激アツの赤悪魔聖戦保留が出現しやすい台が狙い目といった印象です。
 
 デビルマン保留や牧村美樹保留の赤オーラは激アツです。シレーヌの緑保留や、緑保留の強さでニューギンの台の調子は判断可能でしょう。ガセの煽りの多さにウンザリするデビルマンですが、保留が変化してからのコキュートスZONEの成立でシレーヌを復活させれば、継続率93%の真悪魔RUSH直行です。

 このパターンがデビルマン勝利のポイントです。30連1万2千発を何度か経験しています。ZONEで疾風ZONEから暴風ZONEは期待できず、保留変化からのGOLDEN ZONEまで発展して初めて激アツです。

 ちなみに金保留は大当り濃厚です。ボタンを押して白いプシャ~ってガッカリパターンの多い台は要注意です。ロゴも派手に見えますが、金ロゴ落下以外は、ただのにぎやかしだと思って打ってます。全ては保留変化ありきです。
 
 天激ボタンの震える熱さは慶次と同様ニューギンの顔です。真悪魔RUSH中のドドドッて震える天激ボタンはクセになります。

 スピードと演出は、超韋駄天と違って女のコが次々に登場してパトランプを点灯させるキュインパトモードは、確定演出の導火線の炎がデカくなったり、金のオーラを放ったり、3人登場したりパターンも多くて飽きません。爆弾の色もレインボーに変わります。

 カウントダウンでハラハラするならカウントダウンモードで、源さんと同じように登場順の法則崩れも大当り濃厚ですから覚えておきましょう。
 
 デビルマン→ダンテ→ザンorガイゴウorレイコック→ゼノン→牧村美樹→シレーヌ→不動明→飛鳥了→サイコジェニーorアマイモン→デビルマンで1周します。

 レインボーカウントダウンやDEVILMANのロゴや次回おめでとうの他に入賞時の震えやボタンレインボーなど飽きさせません。

『デビルマン』の増台も決まり、新しい『慶次』もスタンバイ中でニューギンがノってきています。

 半導体不足で発売が心配された『Pゴッドイーター究極一閃』も11月登場で、『Pバキ』も秒殺バトルで登場が決まりワクワクが止まりません。
 
 ハイスピードマシンが出てオスイチ勝ち逃げが日常化しています。

 1日粘るタイプの方にはおススメしづらいハイスピードマシンは、お金を吸う部分もタップリ用意しています。出玉を残したければ、即ヤメもありだということは『P牙狼月虹ノ旅人』で気づいた方もいるはずです。

 益々、1万発を15分足らずで吐き出す台がズラリとホールに勢揃いします。
 
『Pゴッドイーター究極一閃』のように、マジで10分で1万発出ちゃう台も加わりますよぉ!

(文=谷村ひとし)

【注目記事】

パチスロ「確変2回ループ」が万枚を生み出す…神の一撃を実現!?

新台『ぱちんこ 乃木坂46』注目の激アツ情報を間もなく解禁!!

パチスロ「1/32768」の“一撃トリガー”降臨で逆転勝利!? 5号機で絶大な人気を誇るあのシリーズ機を実戦!!

甘デジ「10R比率35%×王道ループ」…激アツ共闘バトルを楽しめる!!

歴代iPhoneで一番好きなモデルランキング、3位「iPhone 8」2位「iPhone SE(第2世代)」1位は?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

2021年9月24日に「iPhone 13」シリーズが発売された。いつの時代も新型iPhoneは話題を集めているが、今回も賛否含めてさまざまな意見が飛び交っている。カメラ性能や操作性、バッテリー容量、セキュリティなど、iPhoneに求めるものは人によって違うのは当然として、歴代iPhoneの中で一番人気を集めたのはどのモデルなのだろうか。ねとらぼ調査隊がアンケート調査を行った結果が発表されているので、見ていこう。

5年以上前のモデルが多数ランクイン!

 先日発売されたiPhone 13には、カメラ性能の大幅アップやストレージの増量、バッテリー駆動時間の延長などいろいろな面において進化が見られた。が、その一方で指紋認証機能「Touch ID」が復活されなかったり、高価格になったりと一部ユーザーからは不満の声が上がっている。では、みんなの理想のiPhoneとは一体どんなものなのか、歴代iPhoneの中で一番好きなモデルへの投票結果から見えてくるかもしれない。

 まず5位に選ばれたのは「iPhone 4s」で109票(7.1%)。こちらはスティーブ・ジョブスが最後に見届けたモデルとして有名だ。4sからは、それまでiPhoneを扱っていたソフトバンクに加えて、auでも販売されるようになった。ユーザーからはソフト・ハードともに好評価を得ていた印象で、2011年に発売されたモデルが一定の票を獲得したことが、その証拠だろう。「長く4sユーザーだった」という読者も多いのではないだろうか。

 続いて4位は「iPhone 7」で113票(7.4%)。防水機能がついたことや、イヤホンジャックが廃止されたことなどが大きな話題となった。イヤホンジャックの廃止は賛否両論があったと記憶しているが、Bluetoothイヤホンが広まったきっかけにもなっているかもしれない。おサイフケータイのように使えるようになったのもこのモデルからなので、その影響で買い替えたという人も多いだろう。今なお中古市場でも人気が高いことから、7シリーズの性能で十分と感じている人も多いかもしれない。

 第3位は、「iPhone 8」で138票(9%)。7に引き続き耐水・防塵機能が搭載され、ワイヤレス充電や急速充電も可能となった。こちらも中古市場での人気が高く、Touch ID、ホームボ…

続きは【オトナライフ】で読む

パチスロ「確変2回ループ」が万枚を生み出す…神の一撃を実現!?

 個人的に印象に残っている過去の機種を振り返る本コラム。今回はパチスロでありながらパチンコの確変機能を取り入れた4号機の意欲作を取り上げたいと思います。

 現在パチスロ分野は6.2号機が登場していますが、すでに万枚データが確認されるなど大きな可能性を感じます。最近ではパチンコの「小当りRUSH」を完全移植した新台『パチスロGANTZ極 THE SURVIVAL GAME』が発表され、話題となりました。

 大当りを引くまで出玉が増え続けるという特性をATに落とし込んだ本機。1/200のフラグを引くまで、純増約5.0枚/Gが継続するゲーム性を実現しています。更にそれが80%でループするという仕様は高い爆発力を感じさせるものです。

 そしてパチンコ継承といえば、新台『パチスロ戦姫絶唱シンフォギア 勇気の歌』も同様の特徴でリリースを予定している様子。詳細は明らかにされていませんが、多くのファンを持つ人気タイトルだけに期待が膨らみます。

 このように、今後は「パチスロ6.2号機×パチンコ要素」といった特徴を持つマシンが盛り上げてくれそうな気配。続報が待ち遠しい限りですが、先述したように同様の動きは4号機時代にもありました。

 それこそが今回ご紹介する『CRすーぱー福の神』。同様のゲーム性で登場した『ザクザク千両箱R』の兄弟機という位置づけのマシンです。機種名にCR表記がありますが、中身はパチスロ4号機というちょっとややこしいマシンとなっております。

 本機はBIG BONUS(BB)とREG BONUS(RB)のみで出玉を増やす仕様。この点にはパチンコ要素はありませんが、本機には“確変”を再現した連チャンシステムが組み込まれているのです。

 通常時に当選したBBの一部で確変へと突入。7を揃えた後に、筐体の確変ランプが点灯すれば当該ボーナスを含めた3つのBBが約束されます。1回あたりの平均獲得枚数は380枚ですから、初当りから合計1170枚もの出玉が手にできる激アツ仕様。711枚を獲得できる大量獲得機を上回る出玉感を武器に、堂々のデビューを果たしました。

 もちろん、本機はパチンコにおける確変と同様に連チャン性があります。イメージとしては西陣の『CR花満開』の2回ループに似たスペック。初当りを除く残り2回のBBのいずれかが確変に当選すれば、そこから更に2回のBBが約束されます。つまり、確変を引き続ける限り、「380枚×2回=760枚」のループが終わらないのです。

 更に確変中に引いたRBは、2回ループの数に含まれないため引いた分だけ得となる激アツ仕様。ツボにハマった際は、大量獲得機にも匹敵する爆発力があった印象です。万枚オーバーの大量出玉を吐き出すことも少なくありませんでした。

 正式な解析数値は覚えておりませんが、BB当選時の約1/3が確変となる仕様だったと思います。設定6だけは別格で確変に突入しやすく、その代わり連チャン期待度が抑えられていた印象です。

 本機の場合、確変さえ引いてしまえば設定1だろうが関係ありません(設定6以外)。己のヒキ次第でどこまでも出玉を伸ばせることが可能。パチンコ長所を、パチスロに上手く取り入れたマシンと言えるでしょう。

 私も物珍しさに惹かれて、本機を遊技した経験がございます。確かに爆発力は魅力的でしたが、いかんせんドット液晶で展開される演出が淡泊すぎて…。積極的に遊技することはありませんでした。

 また、他のストック機と比べて初当りが重かったのでしょう。天井の深さも目立っておりました。朝一から2000G手前までハマり、大火傷を負った苦い思い出は今でも覚えております。

 色んな意味で、強烈なインパクトを私に与えた『CRすーぱー福の神』。一撃万枚クラスの美味しい体験をしていれば、私の本機に対する評価も変わっていたのかもしれません。

(文=堀川茂吉)

<著者プロフィール>
 オグリキャップで競馬にハマり大勝負を繰り返してきた。その後は『ウルトラセブン』でパチンコの魅力に心酔し、競馬から離れパチンコ・パチスロのみを楽しむというスタイルを貫いている。ウェブ業界においてはライティング業務に従事。現在はパチMaxの編集部員として、主にパチンコ分野に関する記事作成および編集を行っている。パチスロ4号機時代など過去のエピソードも好んで作成しており、当時だからこそ起こり得た経験談を紹介中。

【注目記事】

パチンコ新台「大当りは全て10R」「50%が電サポ100回以上」の激熱レア台!!

パチンコ新台『北斗の拳9』・鬼がかり3000スペックなど…激アツ新台が始動!!

パチンコ新台「100回大当り」も当たり前!?「万発を15分」足らずで吐き出す激アツ機が続々!!【谷村ひとしパチンコ実戦記】

「デビットカード」の魅力、全世代の約7割が周りに勧めたいと思うその理由とは?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

キャッシュレス化が進む現在、読者のなかにもクレジットカード、デビットカード、QRコード決済などを利用して、キャッシュレスで生活している人は多いことだろう。その中ではマイナーな印象のあるデビットカードだが、利用者はどんな理由でデビットカードを使っているのだろうか今回は、MMD研究所がビザ・ワールドワイド・ジャパンと共同で実施した「デビットカードに関する調査」の結果を紹介しよう。

世代によってデビットカードを利用する理由が異なる

 まずは、デビットカード利用者が、デビットカードを利用し始めたきっかけから。1位は「キャンペーン期間でポイントがもらえたから」16.2%、2位は「お金の管理がしやすいと思ったから」13.1%、3位は「ATMで引き出すのが面倒だったから」12.5%、4位は「新しく銀行口座を開設したから」11.8%、5位は「信頼できる銀行が発行しているものだったから」11.7%と並んだ。だが、60代利用者のきっかけの1位は「信頼できる銀行が発行しているものだったから」が24.1%と圧倒的。慣れ親しんだ銀行の勧めもあって入会する人が多いのかもしれない。

 デビットカードを周りの家族や友人に勧めたいかというアンケートでは、全世代で「勧めたい」18.3%、「やや勧めたい」47.0%、「あまり勧めたくない」24.5%、「勧めたくない」10.2%と、推奨したいと考えている人が65.3%という結果に。そのなかでも推奨度が高かったのがZ世代の68.3%、ミレニアル世代の67.8%。さらに細分化すると、10代は87.2%という高支持で、若い世代の推奨度が高い傾向あるようだ。その理由として考えられるのが、デビットカードでは限度額の設定や口座残高によって利用を制限できることだろう。使い過ぎが懸念されるキャッシュレス決済において、お金を使いすぎない安心感のある若者が、おすすめしたくなったのかもしれない。

 ちなみに利用者の継続意向を調べた結果では、全世代で55.4%と半数以上が継続に前向きのようだ。なかでも60代の継続意向が63.9%と高く、デビットカードへの満足度が高い傾向にある。クレジットカードは、高齢者に安定した収入がないと思われたり、返済能力に乏しいと判断されたりして、審査に落ちやすいといわれている。そのため、基本的に審査不要のデビットカ…

続きは【オトナライフ】で読む

JRA 3連単425万円の主役は「大穴党」の味方!? 成し遂げたJRA史上6頭目の「快挙」とは

 25日、中山競馬場で行われた11R・ながつきS(OP)は3連単425万円の大波乱となった。波乱決着の主役となったのが、優勝した15番人気のロイヤルパールス(牡6歳、栗東・池添兼雄厩舎)だ。

 フルゲート16頭立てのダート1200m戦。好スタートを決めたロイヤルパールスは外の4番手を確保した。前半2ハロン目が10秒3、前半3ハロン通過33秒1のオープンクラスらしいハイペースでレースは進み、最後の直線へ。

 内にいた3歳馬カレンロマチェンコが早々に脱落するのを尻目に、ロイヤルパールスは粘り込みを図るシンシティ、クーファピーカブーへ徐々に接近する。後続も続々と脚を伸ばしてくるが、ロイヤルパールスも負けじと渋太く伸びる。ゴール直前でクビ差クーファピーカブーを交わしてゴール。この瞬間、単勝158.6倍の単勝万馬券が誕生した。

 鞍上の宮崎北斗騎手は「スタートを決めたいと思っていたので、返し馬からそのあたりを教えながらレースに臨みました。実際に好スタートを切ることができましたし、好位で運べました。いいレースができました」と、狙い通りのレースが叶ったことをアピールした。

「まさか来るとは……真っ先に馬券の対象から外してしまいました」と、悔しがるのは9番人気で3着に健闘したシンシティから馬券を買って外した記者だ。

「オープンクラスへ昇級してこれまで6戦している馬ですが、2桁着順が4回とオープンの壁に当たっている印象が強かったです。

最高順位は4着なので、全く通用しないわけではありませんが、その時はハンデ戦で53キロの軽量でした。ながつきSは別定戦ですから『厳しい』と考えるのが大方の見解でしょう」(競馬記者)

 そんな大方の予想を上回る大金星をあげたロイヤルパールスだが、今回の勝利により1986年以降JRAで6頭目の快挙を成し遂げた。

「ロイヤルパールスは単勝オッズ100倍以上で勝利したことが、今回で2回目なんです。前回は今年1月の珍しい3勝クラスの平場戦で、内を力強く抜け出し勝っています」(同記者)

 この時の単勝オッズは何と299.5倍。100円が3万円になる特大の単勝万馬券だった。今回は100円が1万6000円と払い戻しが半分近くになってしまったが、15年師走S(OP)を制したサンマルデューク以来の「単勝100倍2勝目」を記録した。

「中京の3勝クラスを勝ったときが最低人気、今回がブービーの15番人気でした。もしかしたら、人気が無いときほど燃えるタイプなのかも(笑)。『穴党の味方』として今後も追っていきたい馬です」(同記者)

 競馬界には様々な格言があるが、もしかしたら「忘れた頃のロイヤルパールス」といった格言が今後生まれるかもしれない。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

アップルが韓国ベンチャーに「Touch ID」の特許侵害で敗訴、iPhoneユーザー熱望の復活は夢?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

先日「iPhone 13」シリーズを発表し、世界中から大きな注目を集めているアップル。そんななか、アップルを相手取るある裁判を起こしていた韓国のあるベンチャー企業が、勝訴したことが分かった。iPhoneに搭載されている「Touch ID」技術に関する裁判なのだというが、どんな内容の裁判だったのだろうか? さらに、訴えを起こした韓国企業は実は賠償金狙いだったのでは、などという見方も出てきている。一体、訴訟を起こしたのはどんな企業なのだろうか? 裁判の内容とともに、詳しく見てみよう。

争いの発端は2018年。iPhoneとiPadのTouch IDが特許を侵害?

 世界中に大きな影響を与える巨大IT企業のアップルだが、一方ではさまざまな訴訟問題も抱えている。有名なところでは、係争中の人気ゲーム「フォートナイト」の開発元のエピックゲームズ社との訴訟問題なども大きな注目を集めている。そんななか、アップルがある裁判で敗訴したというニュースが飛び込んできた。

 訴えを起こしたのは2011年創業のUI・UX技術を自主開発している韓国の特許ベンチャー企業・ファーストフェイス(Firstface Co Ltd.)。指紋を利用したユーザー認証や、顔認識、虹彩認識を活用したロック画面の認証技術で国内外に源泉特許を持っている企業だという。アップルがiPhoneとiPadに搭載し始めたTouch ID技術が、保有する3つの米国特許を侵害されていると主張し、2018年に特許損害訴訟を起こしていた。

 アップルはこれに対し特許3件の無効を主張し争ってきたが、先日アメリカの連邦控訴裁判所は特許3件のうち2件は有効との判断を下し、アップルの異議を退ける結果となった。このニュースを報じた毎日新聞社によれば、ファーストフェイス側は今回の判決を受けてアップルが上告する可能性は低いと考えているという。果たしてアップルはこのまま多額の賠償金を支払うことになるのだろうか。

 一方でファーストフェイスは、実はライセンス料や賠償金を狙った特許専門企業、俗にいう「パテント・トロール」ではないか、と複数のメディアが報じている。自らは製品の製造やサービスの提供を行わず、買い集めた特許を利用し企業を相手に特許侵害訴訟を起こしライセンス料や巨額の賠償金をせしめるのがパテント・トロール…

続きは【オトナライフ】で読む

JRA 武豊「前が壁」米三冠挑戦娘とタッグも、持ったまま馬券圏外へ……産駒初勝利が期待される中で不完全燃焼

 25日、中京4Rの牝馬限定・2歳新馬戦(ダート1400m)は、岩田望来騎手の7番人気アファンが、豪快な追い込みを決めて勝利。2着には5番人気のトーアレインボーが入り、1番人気ルージュシェノンは10着と大きく敗れる波乱の結果となった。

 そんな中、最後の直線でまさかの“ドン詰まり”をしてしまったのが、4番人気のラニカイ(牝2歳・栗東・松永幹夫厩舎)と武豊騎手だ。

 13頭で行われた一戦。1枠1番からスタートした武豊騎手とラニカイは、すぐに行き脚がつくと、3番手インの絶好位をキープ。600m通過36秒2の流れを抜群の行きっぷりで追走すると、4コーナーもロスなく内を回って直線を迎えた。

 しかし、最内の経済コースは距離的なアドバンテージを得る見返りとして、リスクを伴うもの……。

 最後の直線に向くと、前には逃げるマルノアンナ、右隣には2番手を追走していたスリックがおり、左は内ラチで行き場のない状況に。スリックが脚を無くして後退したところで、今度は外からトーアレインボーに来られて進路を塞がれてしまう。前では逃げるマルノアンナが頑張っている。ラニカイは完全にインで詰まった格好だ。

 すでに勝負どころを迎えているというのに、脚の使いどころを失った武豊騎手は手綱を持ったまま……。外からは勝ったアファンが豪快に伸びてくる。連れて3着に入るコパノフランシスも伸びてきたところで、ようやく外に持ち出すことに成功したが、時すでに遅し。抜群の手応えで直線を迎えたラニカイだったが、4着でゴールした。

「ラニカイにとっては残念な競馬になってしまいました。直線では完全に前が壁となってしまい、脚を余したかたちでの敗戦。結果的には最内枠がアダとなってしまいましたね。

それでも4着までは来ているように、直線はスムーズであれば馬券圏内はもちろんのこと、勝ち負けまであったかもしれません。馬券を買っていた人にとっても悔しい結果となりましたね」(競馬誌ライター)

 ラニカイは、かつて武豊騎手とのコンビで2016年のUAEダービー(G2)を制覇、その年のアメリカ三冠にも挑戦したラニの初年度産駒。JRAでは先週の時点で8頭がデビューしているものの未勝利。人気も6番人気が最高だった。

 今回、4番人気に支持された同馬に産駒初勝利を期待したファンも多かったようだが、力を出しきれずに敗戦。SNSやネットの掲示板には、「これはやっちまった」「まともなら勝てたのでは」「武さんやらかしたな」など、やや辛辣なコメントが多く続いている。

 なお、武豊騎手は1Rの未勝利戦でも単勝オッズ1.5倍のデュガでまさかの5着。野路菊S(OP)のロンで鬱憤を晴らしたものの、この日の午前中は散々だったようだ。

 来月3日には9度目の凱旋門賞(仏G1)挑戦が控えている武豊騎手。世界最高峰の舞台では完全燃焼の騎乗を期待したい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

日本の大企業が将来価値を見抜けなかった「ペイディ」を米ペイパルが買収する狙い

 米決済サービス大手のペイパルが日本の電子決済分野のスタートアップ企業、ペイディを買収した。ペイディは個人の信用力を迅速に審査するシステムを開発し、一般的に「後払い決済(今買って後で代金を支払う決済方法、Buy Now Pay Later、BNPL)」と呼ばれる決済サービス需要を獲得し、急成長している。

 両社の目的の合致が今回の買収につながった。世界的に後払い決済のニーズは急速に拡大している。ペイパルは、ペイディの買収によってBNPLをはじめとする日本の電子決済需要をより多く獲得したい。内外企業による電子決済市場での競争が激化する環境下、ペイディはペイパルの傘下に入り経営体力をつけたい。

 今後、ペイパルによる買収によって、ペイディの成長が加速する可能性は高まった。それが意味することは、国内で生み出された付加価値が、国内企業ではなく、海外の企業に流れることだ。突き詰めていえば、国内大手企業や金融機関はペイディの成長期待の高さを見抜く目を持てていない。それが米中と比較した場合のスタートアップ企業の少なさに与える影響は大きい。

ペイパルによるペイディ買収の狙い

 ペイパルがペイディを買収した狙いは、日本の電子決済市場の成長にビジネスチャンスを­見いだしたからだ。世界的に見て、日本は電子決済の後進国に位置付けられる。なお、電子決済とは、現金=キャッシュの受け渡しを行わずに、購入金額などデータの送受信によって決済を行う方法だ。キャッシュレス決済とも呼ばれ、具体的な決済方法にはクレジットカード、スイカなどの電子マネー、デビットカード、スマホアプリやQRコードでの支払いなどがある。

 今回の買収を考える上で重要なのが、国内決済市場の規模感と特徴だ。主要国のGDP規模を確認すると、米国、中国に次いで日本は世界第3位の経済規模を維持している。また、人口規模は1億人を超える。経済と人口の規模が大きい分、決済市場の規模も大きいといえる。

 次に、国内決済市場には、名目GDPに対する現金流通残高の割合が高い特徴がある。後払いをはじめとする国内電子決済市場の潜在的な成長期待は高いといえる。その裏返しに、⼀般社団法⼈キャッシュレス推進協議会が発表した『キャッシュレス・ロードマップ 2021』によると、2018年時点での日本のキャッシュレス決済の割合は24.2%だ。それは世界的に見て低い。

 ただし、長期のトレンドとして民間最終消費支出に占めるキャッシュレス決済の割合は増加している。その背景には、世界経済のデジタル化がある。ネット通販や動画視聴など消費の場が店舗などリアルな世界からネット空間に加速度的にシフトしたことによって、電子決済が増えている。

 以上をまとめると、世界的に見て、国内電子決済サービスはゆっくりとではあるが、着実に増えている。今後、経済のデジタル化を背景に電子決済の導入はさらに増えるだろう。それは、IT先端企業や海外の電子決済サービス企業にとって、ビジネスチャンスの拡大に他ならない。その見方に基づいて、ペイパルペイディを買収した。

成長期待高いペイディのBNPL

 それに加えて重要なのが、ペイディのBNPLのビジネスモデルだ。ポイントは、ペイディが最大で24回までの分割払いを無利息で提供していることだ。

 BNPLとクレジットカードなどとの最大の違いは、分割払いをした際に、利息が発生するか否かだ。例えばクレジットカードのリボ払いは利用者への与信であり、利息が発生する。しかし、BNPLでは一定回数まで金利が発生しない。各社のビジネスモデルによるが、一般的にBNPLの決済サービスを提供する企業では、4回程度までの分割払いを無利息、それを超えると利息が発生するケースが多いといわれる。

 それに対して、ペイディは人工知能を用いて個人の信用力を迅速かつより精緻に審査するシステムを確立した。システムの詳細は明らかになっていないが、ポイントはしっかりとした信用審査によって、信用リスクを抑え、後払いの回数をより多くすることによって、ユーザー(消費者)とペイディのBNPL決済を導入する企業双方のメリットを増やすことにある。

 そのほかにもBNPLにはさまざまな特徴がある。BNPLでは原則としてユーザーに手数料が発生しない。その一方でクレジットカードには毎年一定の年会費等が発生する。また、BNPLの信用審査はクレジットカードよりも簡便だ。電子決済サービスを導入する企業の負担として、BNPLの手数料は一般的にはクレジットカードよりも高いといわれている。

 欧米では、クレジットカードの信用審査の厳しさや年会費負担を理由に、20代など若者を中心にBNPLへの人気が高まっている。要は、面倒な手続きを踏まずに、少額の買い物から金利を気にせず後払いができる。それは、若者の消費意欲を支える。企業にとってBNPLはより多くの需要獲得の一手段として重要性が高まっている。ペイディは最大24回の後払いサービスを無利息で提供し、消費者と企業双方から支持され急成長している。消費者と企業双方のメリットから海外ではスウェーデンのKlarna(クラーナ)、米国のaffirm(アファーム)、オーストラリアのafterpay(アフターペイ)などがBNPL市場で成長している。

米企業によるペイディ買収が日本に与える意味

 今後、国内外で電子決済市場の競争は激化するだろう。そうした展開を見越してペイディは世界的な決済大手企業であるペイパルの傘下に入り、経営体力を強化し、成長を加速させたい。電子決済は現金の残高確認や、運搬、保管などのコスト削減につながり、経済運営の効率性の向上に寄与する。それを支える一つの要素であるBNPLサービスの提供者であるペイディが安定した事業運営体制を手に入れることは、日本経済全体にとって重要だ。

 ただし、マクロ経済レベルで考えると、今回の買収は日本に重要な教訓を与えた。ポイントは、米中に比べて、日本でスタートアップ企業が育ちづらいことだ。それに加えて、有望な企業が育ち始めても、国内の生産要素を成長期待の高い企業に再配分することが難しい。

 日本でスタートアップ企業が育ちづらい要因の一つとして、バブル崩壊後の経済運営の影響は大きい。バブル崩壊後、多くの企業がリスクテイクを過度に恐れ、成長期待の高いIT先端分野よりも在来分野での事業継続を優先した。

 その結果、ペイディのような成長期待の高い企業に経営資源が再配分されづらい状況が続いている。見方を変えれば、日本の大手企業や金融機関にスタートアップ企業を見る目がない。ペイディには国内の大手企業や金融機関が出資してきたが、結果的に買収には至らなかった。世界経済のデジタル化が加速している環境下、ペイディのようなスタートアップ企業のアニマルスピリットをより積極的に取り込んで、成長期待の高い分野でより効率的な事業運営をめざす発想が日本企業に必要だ。

 また、国内でスタートアップ企業に金融がつきにくいことも、今回の買収でよりはっきりした。今年3月にペイディは海外の投資ファンドから資金を調達し、ユニコーン企業(企業価値10億ドル(約1100億円)以上の未上場企業)の仲間入りを果たした。

 米中に比べた場合のスタートアップ企業の少なさは、日本経済の問題点の一つだ。日本企業はスタートアップ企業との関係強化を目指し、事業運営の効率性を高めるべきだ。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

●真壁昭夫/法政大学大学院教授

一橋大学商学部卒業、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学大学院(修士)。ロンドン証券現地法人勤務、市場営業部、みずほ総合研究所等を経て、信州大学経法学部を歴任、現職に至る。商工会議所政策委員会学識委員、FP協会評議員。

著書・論文

『仮想通貨で銀行が消える日』(祥伝社、2017年4月)

『逆オイルショック』(祥伝社、2016年4月)

『VW不正と中国・ドイツ 経済同盟』、『金融マーケットの法則』(朝日新書、2015年8月)

『AIIBの正体』(祥伝社、2015年7月)

『行動経済学入門』(ダイヤモンド社、2010年4月)他。

中学卒業後は「高専」が上場企業就職への近道に?地方では地元の進学校より人気のケースも

 高等専門学校(高専)というと、大学ではなく専門学校だから「学歴的」にはどうなの? という保護者もまだ残存しているようだ。ところが、上場しているモノ(製品)を生産するメーカーや鉄道会社などの就職では中堅私立大学より好調な高専も多く、地方では高校→大学とは別の有力なサブルートとなっている。地域のトップレベルの高校は別として、中堅進学高の先生が「理系希望の中学生が高専に行ってしまうんですよね」とぼやいているのを聞いたことがある。

 高専は中学校を卒業してから5年間の修学課程で、その上に専攻科がある。卒業して大学3年に編入できる。また、専攻科を卒業して大学院に進学することもできる。さらに、高専卒業生の受け皿として、新潟県に長岡技術科学大学、愛知県に豊橋科学技術大学が設立されている。

 全国に高専は57校、そのうち国立は51校、公立3校、私立3校となっている。いわば国策として、「ものづくりを支える人材を」という肝いりでできたのが高専である。

 高専の歴史は意外と古い。1962年にスタートしてから、60年弱。サラリーマンならそろそろ定年を迎える頃である。その間、「人生、山あり谷あり」は高専も同様だ。

 誕生時の60年代は大学進学率が30%以下で、まだ高卒が主流。ものづくりで腕に職をつけるのに最適な進路として5年制の高専は人気があり、62~63年の志望倍率は全高専の平均で10倍を超えていた。国公立で学費が安く、寮も完備していて、就職は絶好調。当時、高専の人気が上がるのは当然であった。

 しかし、絶好調もそう長くは続かなかった。大学の理工系学部の新設や拡充が続き、60年代は約10万人だった工学部系の学生は、70年代後半には30万人近くに増加した。大学進学率も40%台に伸びて、大学進学が一般的になった。

 89年前後のバブル期は大卒の就職が売り手市場で、相対的に高専の魅力が薄れた。また、日本メーカーの工場の海外移転が進み、下請けの中小企業も海外に移転する事例が増えた。日本のものづくり産業の空洞化を指摘する声も高まり、高専生の就職も当然影響を受けた。次第に受験生の熱意も薄れ、15歳人口の減少もあって、高専の志望倍率も下がった。この頃、高専も谷間に沈みつつあったのだ。

 ところが、バブル崩壊後の大卒就職氷河期からは高専の人気復活がみられた。卒業後の就職も好調で、2006年頃には求人倍率は20倍を超えた。高専の就職希望者1人に20社の求人があったのだ。これに比べて、当時の大卒の求人倍率は2倍を超える程度だった。

 歴史を遡れば、高専も景気や産業界の動向に左右されてきた、と言える。

高専で学べる内容は多様化している

 高専といえば、機械、電気・電子、建築など工学系でメインの研究分野を揃えているケースがほとんどだ。

 ただ、新しい分野に挑戦する高専も少なくない。たとえば、福島工業高等専門学校には都市システム工学科やビジネスコミニュケーション学科がある。東日本大震災と福島原発事故という地域の課題に対応しているといえよう。ほかにも、富山高等専門学校には国際ビジネス学科、宇部工業高等専門学校には経営情報学科がある。高知工業高等専門学校はコース別に分かれていて、ソシャールデザイン、まちづくり・防災などのコースも設けている。

 東京都立や大阪府立など公立の高専も、高知高専と同じようにコース制で多様な内容になっている。その点、私立の高専はサレジオ工業高等専門学校がデザイン、国際高等専門学校が国際理工などに特化している。

 地方に多い高専は、私大工学部のように時代に合わせて新増設改編を繰り返すことはないが、時代の流れに遅ればせながらついていくという印象だ。

 文部科学省の学校基本調査によると、高専生の就職先は13年前の08年から18年までの10年間で、製造業が56%から50%に減り、逆に学術研究・専門・技術サービス業などコンサルト関連が3.3%から6.1%に、情報通信業が10.6%から12.2%に、電気・ガス・水道業などが5.6%から7.1%に増えている。

国公立大3年への編入学を狙うルートも

 高専は前述したように5年制で、高校3年から教養科目が主の大学1・2年までの5年間より実験実習が多く、理工系エンジニア育成の場として期待されてきた。ところが、最近は専攻科2年に進む者も多く、さらに大学院に進む者も増えてきた。

 最初から大学入試の5教科の共通テスト(旧センター入試)を嫌って高専に進学、卒業して大学3年に編入学を狙うバイパスルートも生まれている。東京大学や京都大学にはトップクラスのみだが、北海道大学や九州大学には例年合格者を出す高専もある。さらに、地方国立大で地元就職希望なら、最近はパイプが太くなっている。高専卒を優遇し過ぎるという声もあるほどだ。

 全国にある高専は、地方創生の担い手になっているはずというイメージがある。有名企業での中堅エンジニアだけでなく、地元中堅企業の技術者の主役という期待もあった。ところが、就職先は有名な上場企業が多く、地元企業への就職は1~2割程度が多い。もちろん、首都圏の高専はその比率が高くなるが……。

 各高専で地域との連携の窓口となるセンターや市民公開講座を開いているが、地元の雇用増につながる企業振興という点では、今一歩といえる。地方の国公立大との連携をベースに、地域振興の主役になるべきだろう。60年という歴史にはそれだけの蓄積があるはずだ。

女性の進路として門戸を広げよう

 文科省の21年学校基本調査速報によれば、現在の高専在学生は全国で5万6905人、そのうち女子は1万1930人で21%である。これは東大生の女子比率よりやや多い。

 就職先を見ると、サントリーや花王、ダイキン工業、東京ガスなどの採用者が多く、それらの企業では女子の比率が30%近くと高い。今後、お茶の水女子大学と奈良女子大学の国立女子大の2大学に工学系学部が新設される予定で、私立女子大でのデータサイエンス学部も含めて、理系女子の学び場は広がっている。

 ただ理工系は、文系に比べ、女子学生へのセクシャルハラスメント(セクハラ)だけでなく、アカデミックハラスメント(アカハラ)も多いというリサーチや報告も多い。研究がチームワークで行われていることも背景にあるといわれるが、理工系大学研究者のジェンダーフリーの意識が低いことも指摘されている。多くの女子が高専に進学する場合、校内の学生相談室などの役割が期待される。

 高専も従来の学科に加えて、都市生活や消費に関する研究テーマや女性の視点が欠かせないデータサイエンスなどで、理工系女子の志望者が多い学びの場が増えている。大学に先駆けて理工系女子の研究の場を提供するべきだ。

 地元の地域振興だけでなく、彼女らの国際的コミュニケーション能力を生かして、文科省が取り組みの方向性を示す高等専門学校教育の高度化・国際化の機能強化(グロバール化)の進展が期待できるからだ。

(文=木村誠/教育ジャーナリスト)

●木村誠(きむら・まこと)
早稲田大学政経学部新聞学科卒業、学研勤務を経てフリー。近著に『「地方国立大学」の時代–2020年に何が起こるのか』(中公ラクレ)。他に『大学大崩壊』『大学大倒産時代』(ともに朝日新書)など。

自分の処方箋薬を他人に渡すのは犯罪行為…相手の命を危険に晒す、メーカー保証の対象外に

「この薬すごく効いたわよ」

「ほんと?」

「ほんと、いいから使ってみなさいよ」

 薬局の待合室で、こうしたやり取りを耳にして、止めることがあります。先日も「また湿布のやり取りか」と思いきや「ビソノテープ」で、危ないにもほどがあります。この薬、血圧を下げたり、脈の乱れを整えたり、心臓の負担を抑えるといった効果があります。患者さんが医師の処方通りこのテープを使ってつらい症状が治ればよいですが、他人が使うべき薬ではありません。

 心臓の負担を抑え過ぎたら、心臓は止まります。脈の乱れを整えるといっても、乱れている人が使うからちょうどいいのであって、もしかしたら脈が止まることだってありうるわけです。何か起きれば責任が取れない以上、決して友達に自分が処方された薬を渡してはいけません。友達だと思うなら、そういう薬は決して受け取ってはいけません。

 また、もし友達に「この薬すごく効いたわよ」と言われたら、「そう、あなたに合う薬が見つかってよかったわね」と答えるのが正しいのです。

又聞きになると必要な情報が誤って伝えられる

「ビソノテープ」ほど重大ではないですが、こういう例もありました。下痢止めが処方された患者さんとのやり取りです。

「今、下痢の具合はどうですか?」

「私じゃないんです。主人が下痢のときに1回1錠で飲んだら、すごくよくなったんですよ。それで薬がなくなってしまったので、先生にお願いしました」

「先生の処方では1回2錠ですよ?」

「え? 2錠なんですか?」

 普段よりお腹の調子が悪いのと持病があるのとで、あらかじめ下痢止めが処方されていた患者さんでした。そしてこの薬の通常量は1回2錠です。又聞きになると、必要な情報は誤って伝えられてしまうものです。

 みなさんも一度は「伝言ゲーム」をやったことがあると思います。これはゲームですから、最後の人が話す「とんちんかんな答え」に大爆笑できます。一般的にこの伝言ゲームの正答率は20%とされています。又聞きになると必要な情報は誤って伝えられる、ということは経験則としてみなさんも覚えておいてください。

薬によっては刑事罰になります

 処方箋薬というのは、医師が診察の結果あなたの症状や体質に応じて指示し、薬剤師が適切に調剤して渡している薬です。つまり、「あなた専用」の薬であるということです。これを他人に渡すと必要な効果が得られないばかりか、健康被害になる可能性もあります。実際、健康被害が多数報告されています。

 薬を他人に譲渡してしまうと、医薬品医療機器等法(薬機法)や麻薬及び向精神薬取締法といった法律に抵触し、

・3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、またはこれを併科

・5年以下の懲役、又は情状により5年以下の懲役及び100万円以下の罰金

といった罰則が科せられることがあります。

 向精神薬を営利目的で販売してしまうと、重いほうの罰則になるのですが、営利目的でなくても他人に渡してしまうと軽いほうの罰則が科せられることがあります。良かれと思ってやったことでも前科者になってしまうこともあるのです。これは「知らなかった」では済まされません。

有名なのが「モーラステープ」

 有名な処方箋薬である「モーラステープ」は、「病院でもらえる湿布」として多くの方に使われています。この副作用で光接触皮膚炎というものがあります。紫外線を浴びることにより皮膚炎が起こることを光線過敏症といい、なかでも薬を使った後に紫外線を浴びることで起こる症状を光接触皮膚炎といいます。湿布を貼っているところが赤く腫れあがってしまいます。「湿布を貼る+紫外線を浴びる=光接触皮膚炎」ということです。しかも、湿布をはがした後4週間はまだ体内に薬が残っているため、この光接触皮膚炎になってしまいます。腰などほぼ洋服で隠れている場所はこうした被害はほとんど起こりませんが、肩、手、膝など洋服で隠れていないところでは皮膚炎の副作用が起こりやすくなります。

 メーカーへの症例報告によると、友人から譲り受けて使用し貼っている場所に症状が出てしまったそうです。その後全身に赤斑が広がってしまい、スポーツでけがをして整形外科を受診したものの「モーラステープで副作用が起きた」と医師に伝えなかったため、モーラステープが処方されてしまい、同じような症状を繰り返してしまったという例もあります。

 もちろん、「友達からもらった薬を使用する」という行為は「薬を適切に使用した」ことにはならないので、医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。メーカーの保証もありません。友達は「湿布あるから使いなよ」といった軽い気持ちで薬を渡したのだと思います。これがモーラステープであること、光に当たると副作用がでるといったことを伝えていなかったのでしょう。

 繰り返しになりますが、自分に処方された薬は他人に渡してはいけません。

(文=小谷寿美子/薬剤師)

●小谷寿美子

薬剤師。NRサプリメントアドバイザー。薬局界のセカンドオピニオン。

明治薬科大学を505人いる学生のなか5位で卒業。薬剤師国家試験に240点中224点という高得点で合格した。

市販薬も調剤も取り扱う、地域密着型の薬局チェーンに入社。社歴は10年以上。

入社1年目にして、市販薬販売コンクールで1位。管理薬剤師として配属された店舗では半年で売り上げを2倍に上げた実績がある。

市販薬、調剤のみならずサプリメントにも詳しい。薬やサプリメントの効かない飲み方、あぶない自己判断に日々、心を痛め、正しい薬の飲み方、飲み合わせを啓蒙中。