元JRA藤田伸二「お前なにしてんねん!」クロノジェネシス“大外ポツン”に毒舌全開!? 凱旋門賞「ほろ酔い」生配信でディープボンド鞍上にも過激発言

 3日、第100回凱旋門賞(G1)がパリロンシャン競馬場で行われ、13番人気の伏兵トルカータータッソ(牡4歳、独・M.ヴァイス厩舎)が直線外を鋭く伸びて勝利。ドイツ馬としては、2011年のデイドリーム以来、10年ぶりの優勝を飾った。

 一方、クロノジェネシス(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は直線伸びを欠き7着、ディープボンド(牡4歳、栗東・大久保龍志厩舎)は最下位14着に沈み、日本馬による悲願達成は持ち越しとなった。

 また、凱旋門賞3勝目を狙ったアイルランドの名門オブライエン厩舎は、3頭出しで臨んだが、スノーフォールが6着、武豊騎手が騎乗したブルームは11着、ラブに至ってはレース前日に熱発のため出走取り消し。飼料に禁止薬物が混入した影響で、4頭が出走を取り消すという憂き目に遭った1年前のリベンジを果たすことはできなかった。

 毎年のことだが、凱旋門賞が行われるのは日本時間の日曜夜。今年もお酒を飲みながら、観戦していたファンも多かっただろう。

 JRA通算1918勝を誇る元騎手の藤田伸二氏もそんな一人だった。

 午後10時すぎに、「よ~し。ええ感じで酔って来たし22時30分から皆んなで凱旋門賞観よ!YouTube宜しく!!!」とツイートした藤田氏。午後のスプリンターズS(G1)に続き、この日2度目となるYouTube生配信を凱旋門賞の出走時間に合わせて敢行した。

 この日、スプリンターズSで馬単を見事的中させていた藤田氏は、ほんのり赤ら顔のホロ酔い姿で登場。お酒の“後押し”もあってか、いつも以上に饒舌な生解説を披露してくれた。

「藤田氏は2011年にヒルノダムールで凱旋門賞に挑戦した経験があります。当時の思い出などを交えながら、視聴者からの質問にも真摯に答えていました。

しかし少々お酒が入りすぎたのか、レースが始まるとテンションはマックスに。やや毒舌とも思える発言も何度かありました……」(競馬誌ライター)

 スタート直後に指摘したのはディープボンドの出方だ。「これハナ行かないな。ちょっと控えすぎちゃうか?あそこまで下げる必要あったのかな……」と前哨戦で逃げ切り勝ちを収めた日本馬の戦法に不満をぶつけた。

 さらにクロノジェネシスが1頭だけ大外をポツンと進む姿を見ると、「てか、クロノジェネシス、お前なにしてんねん!」と関西人も顔負けのツッコミを披露する。

 その後、クロノジェネシスが好位に取り付き、直線で見せ場を作ると、「クロノ、いいぞ!」と力強くエールを送ったものの、伸びを欠いたクロノジェネシスの敗戦を悟ると、一瞬悔しそうな表情を浮かべ、外国馬によるゴール前の叩き合いを見届けた。

 勝ったトルカータータッソの馬券を買っていなかった藤田氏。買い目を記したフリップを後ろに放り投げ、「ダメー」と一言。そして話題は世界の高い壁に阻まれた日本馬2頭へと移った。

 スタート後に1頭だけ離れた外を通ったクロノジェネシスについては「(馬が)調教と勘違いしたのかなという錯覚を覚えさせたんじゃないかなと思いましたね。やっぱり競馬らしい競馬をさせてほしかった。だから日本人に乗せてほしかった……」など独自の見解を述べた。

 またディープボンドについては「あんないいスタート切っているのに、ハナを主張したら楽に(行けたのに)」と作戦ミスを指摘。さらに「(前哨戦に騎乗した)C.デムーロがディープボンドに乗っていたとしたら、迷わずハナ行っていたかもしれない」と続けた。

 さらに視聴者から「ディープボンドは前に行けなかった?」と質問されると、藤田氏は「行こうと思ったら行けましたよ」と語気を強め、「あえて行かなかった。今回乗っていたジョッキーがポンコツやったと俺は思いますね」と辛口意見。

 極めつけは藤田氏がレース後のVTRを目にした場面。「クロノジェネシスに乗ったお前(O.マーフィー騎手)、アホかお前は、ホントにダメだよ」とマーフィー騎手の大外ポツン騎乗をバッサリ切り捨てた。

 そんな藤田氏も最後は冷静さを取り戻し、「スタートして馬群から離れた位置取りは馬の闘争本能を引き出すことはないから。馬って群れを好むから、群れを好まない所を走らせている時点でアウトなんだな」と元騎手らしい分析で締めくくった。

 奇しくも藤田氏が参戦した10年前と同じドイツ馬の優勝で幕を閉じた今年の凱旋門賞。昼間とは一味違う“毒舌”に視聴者も満足だったのではないだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

元JRA藤田伸二「お前なにしてんねん!」クロノジェネシス“大外ポツン”に毒舌全開!? 凱旋門賞「ほろ酔い」生配信でディープボンド鞍上にも暴言

 3日、第100回凱旋門賞(G1)がパリロンシャン競馬場で行われ、13番人気の伏兵トルカータータッソ(牡4歳、独・M.ヴァイス厩舎)が直線外を鋭く伸びて勝利。ドイツ馬としては、2011年のデイドリーム以来、10年ぶりの優勝を飾った。

 一方、クロノジェネシス(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は直線伸びを欠き7着、ディープボンド(牡4歳、栗東・大久保龍志厩舎)は最下位14着に沈み、日本馬による悲願達成は持ち越しとなった。

 また、凱旋門賞3勝目を狙ったアイルランドの名門オブライエン厩舎は、3頭出しで臨んだが、スノーフォールが6着、武豊騎手が騎乗したブルームは11着、ラブに至ってはレース前日に熱発のため出走取り消し。飼料に禁止薬物が混入した影響で、4頭が出走を取り消すという憂き目に遭った1年前のリベンジを果たすことはできなかった。

 毎年のことだが、凱旋門賞が行われるのは日本時間の日曜夜。今年もお酒を飲みながら、観戦していたファンも多かっただろう。

 JRA通算1918勝を誇る元騎手の藤田伸二氏もそんな一人だった。

 午後10時すぎに、「よ~し。ええ感じで酔って来たし22時30分から皆んなで凱旋門賞観よ!YouTube宜しく!!!」とツイートした藤田氏。午後のスプリンターズS(G1)に続き、この日2度目となるYouTube生配信を凱旋門賞の出走時間に合わせて敢行した。

 この日、スプリンターズSで馬単を見事的中させていた藤田氏は、ほんのり赤ら顔のホロ酔い姿で登場。お酒の“後押し”もあってか、いつも以上に饒舌な生解説を披露してくれた。

「藤田氏は2011年にヒルノダムールで凱旋門賞に挑戦した経験があります。当時の思い出などを交えながら、視聴者からの質問にも真摯に答えていました。

しかし少々お酒が入りすぎたのか、レースが始まるとテンションはマックスに。やや毒舌とも思える発言も何度かありました……」(競馬誌ライター)

 スタート直後に指摘したのはディープボンドの出方だ。「これハナ行かないな。ちょっと控えすぎちゃうか?あそこまで下げる必要あったのかな……」と前哨戦で逃げ切り勝ちを収めた日本馬の戦法に不満をぶつけた。

 さらにクロノジェネシスが1頭だけ大外をポツンと進む姿を見ると、「てか、クロノジェネシス、お前なにしてんねん!」と関西人も顔負けのツッコミを披露する。

 その後、クロノジェネシスが好位に取り付き、直線で見せ場を作ると、「クロノ、いいぞ!」と力強くエールを送ったものの、伸びを欠いたクロノジェネシスの敗戦を悟ると、一瞬悔しそうな表情を浮かべ、外国馬によるゴール前の叩き合いを見届けた。

 勝ったトルカータータッソの馬券を買っていなかった藤田氏。買い目を記したフリップを後ろに放り投げ、「ダメー」と一言。そして話題は世界の高い壁に阻まれた日本馬2頭へと移った。

 スタート後に1頭だけ離れた外を通ったクロノジェネシスについては「(馬が)調教と勘違いしたのかなという錯覚を覚えさせたんじゃないかなと思いましたね。やっぱり競馬らしい競馬をさせてほしかった。だから日本人に乗せてほしかった……」など独自の見解を述べた。

 またディープボンドについては「あんないいスタート切っているのに、ハナを主張したら楽に(行けたのに)」と作戦ミスを指摘。さらに「(前哨戦に騎乗した)C.デムーロがディープボンドに乗っていたとしたら、迷わずハナ行っていたかもしれない」と続けた。

 さらに視聴者から「ディープボンドは前に行けなかった?」と質問されると、藤田氏は「行こうと思ったら行けましたよ」と語気を強め、「あえて行かなかった。今回乗っていたジョッキーがポンコツやったと俺は思いますね」と辛口意見。

 極めつけは藤田氏がレース後のVTRを目にした場面。「クロノジェネシスに乗ったお前(O.マーフィー騎手)、アホかお前は、ホントにダメだよ」とマーフィー騎手の大外ポツン騎乗をバッサリ切り捨てた。

 そんな藤田氏も最後は冷静さを取り戻し、「スタートして馬群から離れた位置取りは馬の闘争本能を引き出すことはないから。馬って群れを好むから、群れを好まない所を走らせている時点でアウトなんだな」と元騎手らしい分析で締めくくった。

 奇しくも藤田氏が参戦した10年前と同じドイツ馬の優勝で幕を閉じた今年の凱旋門賞。昼間とは一味違う“毒舌”に視聴者も満足だったのではないだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

「5億円横領された社長」に聞くミッキーハウス事件の裏側…経理担当者の手口とは

 相変わらず後を絶たない業務上横領事件。9月だけでも、ギャンブルにおぼれた警察官が逮捕され、元弁護士が懲役2年2カ月、元司法書士は懲役5年6カ月の実刑判決を、それぞれ言い渡されている。

 なぜ、このような事態が続くのか。代表を務めていた会社の経理担当者に15年間で約5億円を横領され、自身も法人税法違反の容疑などで執行猶予付きの有罪判決を受けた経緯を『5億円横領された社長のぶっちゃけ話』(清談社Publico)に綴った神行武彦氏に聞いた。

事件化している業務上横領は氷山の一角?

――業務上横領事件は、官民、規模の大小を問わず、常に報道されている印象があります。億単位のケースも珍しくありません。警察庁の「犯罪被害者白書」によると、業務上横領事件は年間1000件くらいで推移し、減る気配はないようです。

神行武彦氏(以下、神行) 実際には、もっとたくさんあると思いますよ。『5億円横領された社長のぶっちゃけ話』を出したのは今年の3月ですが、何人もの知り合いから「実はウチもやられた(横領をされた)」と連絡をもらいました。ほとんどが中小企業の経営者で、身内に経理を任せているケースですね。億単位の被害を受けていた会社もあります。経営者としては、家族が逮捕されるのは恥だし、自分の責任が追及されるのも嫌なので、表沙汰にしないだけです。

――あえて失礼な質問をさせていただきますが、なぜ気づかなかったのですか?

神行 まぁ私が甘かったというよりほかないけど、従業員50人未満で複数の経理担当者を雇っている会社は、まずないと思いますよ。私も被害を受けてからは税理士と公認会計士に頼んで社内のチェック体制をつくったけど、自分の身にふりかかるまで、ニュースで見る横領事件なんて対岸の火事でした。

 それに、逮捕された経理担当者の栄緑(2019年4月に懲役4年6カ月の判決を受けて服役中)は縁故入社でした。栄の当時の夫で、私の会社に出入りしていた営業担当者からの紹介だったんです。しかも、私の小学校の後輩で、父親も知り合いでした。小さな町で親族も知り合いなら、信用してしまいますよね。

 しかし、栄の姉も含めて、家族ぐるみで私の会社を食い物にしたんです。もちろん、きちんとチェックできなかった当時の税理士にも責任はあるのですが、税理士も「想定外」だったと思います。

横領したカネで建てた「ミッキーハウス」とは

――被害を受けた経緯を教えていただけますか?

神行 詳しくは本を読んでいただきたいのですが、逮捕された栄の「ミッキーハウス」はご存じですか? 一時期、ワイドショーなどでよく取り上げられていましたが、家全体にミッキーマウスをあしらっているんです。その家はだいたい4500万円くらいですが、私の会社から横領したカネで買ったと見ています。

 あとは、ルイ・ヴィトンなど高級ブランド品の爆買いですね。ミッキーハウスは私が買い戻したのですが、絵に描いたようなゴミ屋敷でした。生活ゴミに混ざって、高級ブランド品の空き箱や空き袋がたくさんありました。中身は判決確定の前に売り飛ばしたようです。

――「ミッキーハウス」は、かなり話題になっていましたね。なぜそのような横領が可能だったのでしょうか?

神行 お話ししたように栄は地元の人間ですし、1999年の入社当初は手書きだった会計書類をパソコンの会計ソフトでの処理に移行するなど、会社に貢献していた面もあったので、信用してしまったんです。

 ほかの従業員は会計ソフトなんてまったく使えないので、不正はやり放題でした。すぐには発覚しない福利厚生の積立金を勝手におろしたり、自分が嫌いな従業員のボーナスを勝手に減額したりしていたんです。平均すると15年間で月に100万円くらいは食われていた計算になりますが、すぐにはわからないように帳簿も書き換えられていました。

――どのようなきっかけで発覚したのですか?

神行 最初に気づいたのは息子の妻です。経理の仕事を手伝ってもらおうと頼んだら、「お義父さんはほとんど外食しないのに、高級店の領収証がたくさんある」と言われたんです。「そんなバカな……」と思って確認したら、驚くほどの領収証がありました。

 社内で領収証を切れるのは栄しかいないので、問い詰めたら、あっさり認めました。家族ぐるみでステーキや寿司を食っていた上、愛人関係にあった複数の若い従業員とも行っていたのです。

「すぐに返します」と言って泣いていましたが、返せるわけがない。さらに、調べれば調べるほど使い込みの実態がわかりました。判明しただけでも5億円です。私宛てに会社に届いた贈答品もほとんど持ち帰っていましたから、それらを含めればまだあるのですが、そこまで確認できないのであきらめています。

「横領されたカネも課税対象」で社長も逮捕

――それで、刑事告訴されたんですね。

神行 そうです。その後は私自身が逮捕されてしまいました。国税庁としては、横領された5億円は本来は会社の利益であり、課税対象にするというわけですね。これには納得できませんでした。私や会社は横領の被害者なのです。利益として把握していれば、きちんと納税していました。気づかなかったことは悪いのですが、国税庁がここまで非情とは思いませんでした。

――なるほど。課税を恐れて横領被害を申告しない経営者もいるかもしれませんね。

神行 そうです。今でも、ふと「逮捕されるとわかっていたら、私は告訴などせずに、5億円を取られたまま泣き寝入りしただろうか」と思うこともあります。しかし、私は栄とその家族を許せなかったし、今も許せてはいないのです。私の逮捕も、必然だったのでしょう。

 逮捕と有罪判決によって、私は自ら創設した会社を追われ、会社は半年間も公共事業の指名停止を受けるなど、多くのものを失ってしまいました。今も、新たに銀行口座を開いたり、クレジットカードをつくったりすることもできません。何よりも時間を取られましたね。不正をチェックし、弁護士や会社の関係者と打ち合わせをするだけでも大変だったのに、マスコミの取材対応もありましたし、その後は私が42日間も勾留されてしまいました。カネは働けばまた入ってきますが、栄とその家族に無駄遣いさせられた時間は戻ってこないのです。

 高い「授業料」でしたし、「実は自分の懐に入れたのではないか」などと心ない批判も受けましたが、行動してよかったと思っています。そもそも私の逮捕は、栄が検察官に「神行はもっと悪いことをしている」とあることないことを伝えたことがきっかけだったことがわかっています。横領されたカネに対する課税は納得できませんでしたが、納税には応じていますし、それ以外の罪は何もありませんでした。42日間も勾留しておいて、取り調べは1日1時間です。何のための逮捕だったのでしょう。

 ちなみに、私を取り調べた検察官は、あの森友学園の籠池諄子さんの担当で、取り調べ中に面と向かって「クソババア」と言ったそうです。冤罪は、こういう人たちによってつくられるのだと思いました。誰もが、こうした横領や冤罪の被害に遭う可能性はあるんです。

 今回、私や会社の者たちが横領や冤罪によって今でも苦しんでいることを知っていただきたくて、本を出しました。特に中小企業の経営者のみなさんには、他山の石としていただければと思います。

(構成=編集部)

「5億円横領された社長」に聞くミッキーハウス事件の裏側…経理担当者の手口とは

 相変わらず後を絶たない業務上横領事件。9月だけでも、ギャンブルにおぼれた警察官が逮捕され、元弁護士が懲役2年2カ月、元司法書士は懲役5年6カ月の実刑判決を、それぞれ言い渡されている。

 なぜ、このような事態が続くのか。代表を務めていた会社の経理担当者に15年間で約5億円を横領され、自身も法人税法違反の容疑などで執行猶予付きの有罪判決を受けた経緯を『5億円横領された社長のぶっちゃけ話』(清談社Publico)に綴った神行武彦氏に聞いた。

事件化している業務上横領は氷山の一角?

――業務上横領事件は、官民、規模の大小を問わず、常に報道されている印象があります。億単位のケースも珍しくありません。警察庁の「犯罪被害者白書」によると、業務上横領事件は年間1000件くらいで推移し、減る気配はないようです。

神行武彦氏(以下、神行) 実際には、もっとたくさんあると思いますよ。『5億円横領された社長のぶっちゃけ話』を出したのは今年の3月ですが、何人もの知り合いから「実はウチもやられた(横領をされた)」と連絡をもらいました。ほとんどが中小企業の経営者で、身内に経理を任せているケースですね。億単位の被害を受けていた会社もあります。経営者としては、家族が逮捕されるのは恥だし、自分の責任が追及されるのも嫌なので、表沙汰にしないだけです。

――あえて失礼な質問をさせていただきますが、なぜ気づかなかったのですか?

神行 まぁ私が甘かったというよりほかないけど、従業員50人未満で複数の経理担当者を雇っている会社は、まずないと思いますよ。私も被害を受けてからは税理士と公認会計士に頼んで社内のチェック体制をつくったけど、自分の身にふりかかるまで、ニュースで見る横領事件なんて対岸の火事でした。

 それに、逮捕された経理担当者の栄緑(2019年4月に懲役4年6カ月の判決を受けて服役中)は縁故入社でした。栄の当時の夫で、私の会社に出入りしていた営業担当者からの紹介だったんです。しかも、私の小学校の後輩で、父親も知り合いでした。小さな町で親族も知り合いなら、信用してしまいますよね。

 しかし、栄の姉も含めて、家族ぐるみで私の会社を食い物にしたんです。もちろん、きちんとチェックできなかった当時の税理士にも責任はあるのですが、税理士も「想定外」だったと思います。

横領したカネで建てた「ミッキーハウス」とは

――被害を受けた経緯を教えていただけますか?

神行 詳しくは本を読んでいただきたいのですが、逮捕された栄の「ミッキーハウス」はご存じですか? 一時期、ワイドショーなどでよく取り上げられていましたが、家全体にミッキーマウスをあしらっているんです。その家はだいたい4500万円くらいですが、私の会社から横領したカネで買ったと見ています。

 あとは、ルイ・ヴィトンなど高級ブランド品の爆買いですね。ミッキーハウスは私が買い戻したのですが、絵に描いたようなゴミ屋敷でした。生活ゴミに混ざって、高級ブランド品の空き箱や空き袋がたくさんありました。中身は判決確定の前に売り飛ばしたようです。

――「ミッキーハウス」は、かなり話題になっていましたね。なぜそのような横領が可能だったのでしょうか?

神行 お話ししたように栄は地元の人間ですし、1999年の入社当初は手書きだった会計書類をパソコンの会計ソフトでの処理に移行するなど、会社に貢献していた面もあったので、信用してしまったんです。

 ほかの従業員は会計ソフトなんてまったく使えないので、不正はやり放題でした。すぐには発覚しない福利厚生の積立金を勝手におろしたり、自分が嫌いな従業員のボーナスを勝手に減額したりしていたんです。平均すると15年間で月に100万円くらいは食われていた計算になりますが、すぐにはわからないように帳簿も書き換えられていました。

――どのようなきっかけで発覚したのですか?

神行 最初に気づいたのは息子の妻です。経理の仕事を手伝ってもらおうと頼んだら、「お義父さんはほとんど外食しないのに、高級店の領収証がたくさんある」と言われたんです。「そんなバカな……」と思って確認したら、驚くほどの領収証がありました。

 社内で領収証を切れるのは栄しかいないので、問い詰めたら、あっさり認めました。家族ぐるみでステーキや寿司を食っていた上、愛人関係にあった複数の若い従業員とも行っていたのです。

「すぐに返します」と言って泣いていましたが、返せるわけがない。さらに、調べれば調べるほど使い込みの実態がわかりました。判明しただけでも5億円です。私宛てに会社に届いた贈答品もほとんど持ち帰っていましたから、それらを含めればまだあるのですが、そこまで確認できないのであきらめています。

「横領されたカネも課税対象」で社長も逮捕

――それで、刑事告訴されたんですね。

神行 そうです。その後は私自身が逮捕されてしまいました。国税庁としては、横領された5億円は本来は会社の利益であり、課税対象にするというわけですね。これには納得できませんでした。私や会社は横領の被害者なのです。利益として把握していれば、きちんと納税していました。気づかなかったことは悪いのですが、国税庁がここまで非情とは思いませんでした。

――なるほど。課税を恐れて横領被害を申告しない経営者もいるかもしれませんね。

神行 そうです。今でも、ふと「逮捕されるとわかっていたら、私は告訴などせずに、5億円を取られたまま泣き寝入りしただろうか」と思うこともあります。しかし、私は栄とその家族を許せなかったし、今も許せてはいないのです。私の逮捕も、必然だったのでしょう。

 逮捕と有罪判決によって、私は自ら創設した会社を追われ、会社は半年間も公共事業の指名停止を受けるなど、多くのものを失ってしまいました。今も、新たに銀行口座を開いたり、クレジットカードをつくったりすることもできません。何よりも時間を取られましたね。不正をチェックし、弁護士や会社の関係者と打ち合わせをするだけでも大変だったのに、マスコミの取材対応もありましたし、その後は私が42日間も勾留されてしまいました。カネは働けばまた入ってきますが、栄とその家族に無駄遣いさせられた時間は戻ってこないのです。

 高い「授業料」でしたし、「実は自分の懐に入れたのではないか」などと心ない批判も受けましたが、行動してよかったと思っています。そもそも私の逮捕は、栄が検察官に「神行はもっと悪いことをしている」とあることないことを伝えたことがきっかけだったことがわかっています。横領されたカネに対する課税は納得できませんでしたが、納税には応じていますし、それ以外の罪は何もありませんでした。42日間も勾留しておいて、取り調べは1日1時間です。何のための逮捕だったのでしょう。

 ちなみに、私を取り調べた検察官は、あの森友学園の籠池諄子さんの担当で、取り調べ中に面と向かって「クソババア」と言ったそうです。冤罪は、こういう人たちによってつくられるのだと思いました。誰もが、こうした横領や冤罪の被害に遭う可能性はあるんです。

 今回、私や会社の者たちが横領や冤罪によって今でも苦しんでいることを知っていただきたくて、本を出しました。特に中小企業の経営者のみなさんには、他山の石としていただければと思います。

(構成=編集部)

米国、貧困化する白人男性層…銃乱射事件が年600件超え、学歴格差で歪む社会

 米連邦捜査局(FBI)は9月27日、2020年犯罪統計報告書を発表した。それによれば、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった昨年の殺人件数は2万1570件と前年に比べて29.4%増加した。この数字は1960年代にFBIが犯罪統計記録を作成して以来、最も大幅な増加率だ。殺人事件は米国の主要都市に限ったものではなく、あらゆる地域で広範囲に発生している。

 これを報じた米紙ニューヨークタイムズ紙は「殺人事件の顕著な増加は新型コロナウイルスが大流行した時期と一致している。パンデミックが人々の経済的・精神的ストレスを誘発し不安な雰囲気をつくったことで社会的対立と犯罪を煽った」とコメントした。

 銃器の販売量が増加したことから、銃による殺人事件が急増している(76%増)。犯人を除く4人以上が死傷した銃乱射事件は全米で昨年611件発生し(一昨年は417件)、今年はそれを上回るペースで起きている(9月17日付CNN)。

 FBIのレイ長官は9月22日、連邦議会上院の公聴会で「米国の過激派が各地に広がっている」と警告を発していた。「アフガニスタン政府の崩壊とタリバンによる権力掌握で海外のテロが活気づく」との論調があるが、レイ氏は「まず最初に国内の過激派がこの動きに刺激され、米国内でテロを起こす可能性が高まった」との見解を示した。公聴会に参加した他の政府高官もこれに同調している。

 2001年9月11日に発生した同時多発テロ事件後、米国は海外で「テロとの戦い」に注力してきたが、20年経った今、国内の白人至上主義者や極右集団が最大の脅威になっているという皮肉な事態が生じている。

 こうした懸念は17年のバージニア州シャーロッツビルで死傷者を出したネオナチの集会の頃から出ていたが、今年1月6日にワシントンDCで起きた連邦議事堂侵入事件で俄然注目されるようになった。新型コロナウイルスのパンデミックによる社会の深刻な混乱がこれに輪をかけていることはいうまでもない。

 米国の新型コロナウイルスによる死者数は10月1日に70万人を突破し、スペイン風邪の死者数(67万5000人)を超えた。英オックスフォード大学の調査によれば、新型コロナウイルスのパンデミックで世界各国は第二次世界大戦以降最も大きく平均寿命を下げているが、そのなかで最も大幅に寿命を縮めたのは米国だ。米国男性の平均寿命は2.2歳低下した(女性は1.7歳低下)。世界で最もパンデミックに苦しめられる米国の男性たちは「なぜ自分がこんなひどい仕打ちを受けなければならないのか」と神を恨んだことだろう。世の中の不条理に悩む人たちが、極右主義者らがネットで拡散する「誤った物語」に吸い寄せられていく様を想像するのは難くない。

社会構造の歪み

 だが米国で国内テロの脅威が高まる背景には、社会構造の歪みが災いしている。「世界で最も危険な人物は、お金のない孤独な男性であり、私たちはそうした人を大量につくり出している」(9月25日付CNN)。  このように主張するのは、ニューヨーク大学のギャロウエイ教授だ。ギャロウエイ氏は「世界で最も不安定かつ暴力的な社会にはある共通点がある」と指摘する。それは「仕事や学校に所属せず、人間関係に乏しい、人生を悲観している若い男性が多い」ことだ。

 米国では最近、「学位のジェンダー格差」が問題になっている。1980年以降、大卒者の数は男性よりも女性のほうが多い傾向が続いていたが、この傾向は直近の5年間で加速し、過去最大となっている(9月25日付クーリエ・ジャポン)。最新のデータによれば、米国の大学に通っている学生の男女比は4:6だ。男女の教育格差はさらに拡大すると言われている。問題なのは白人の男子学生数が減少していることだ。

 知識社会が高度化するにつれ、仕事に必要とされる学歴や資格のハードルが上がり、高卒で中産階級の賃金を稼ぐことが至難の業となった。非大卒者は不安定な社会のなかで大きな経済的打撃を受けやすい。結婚相手が見つけづらくなり、地域社会も衰退している。  現在の米国では「学歴による生きがい格差」の弊害が顕著になっているのだ。そのとどのつまりは絶望死だ。

 近年米国では薬物や自殺、アルコール中毒などによる死者数が急増して問題になっているが、この「絶望死」の多くを占めているのは、生きがい格差の谷に落ちた非大卒の男性だと言われている。この問題は社会全体で取り組まなければならないのに、助けを必要としている白人男性への支援は乏しいままだ。

 社会の勝ち組となった側にも問題がある。大卒者などを中心に形成されている現在のリベラル勢力は、人種差別などに関する議論を一切封じこめ、「正当」な意見しか発言を許さない傾向があるという(9月25日付クーリエ・ジャポン)。リベラル勢力は寛容と選択の自由という価値観を大事してきたはずなのに、現在のリベラル勢力は若い世代ほど言論の自由よりも「正義の人はどこであろうと道徳違反を目にすればとがめる義務がある」という信条が強い。

 米国では「政治的な意見の不一致が理由で友情が終わったケースが増加している 」ことが最近の世論調査で明らかになっている(8月1日付ビジネスインサイダー)。負け組たちの「嘆き」を受け止める政治土壌がなくなれば、彼らは暴力的な手段を用いて自らの怒りを表現する以外に方法はない。自らの民主主義の失敗を素直に認め、負け組たちを社会に再び迎え入れない限り、米国で国内テロの脅威がなくなることはないのではないだろうか。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省

1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)

1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)

1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)

2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)

2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)

2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職

米国、貧困化する白人男性層…銃乱射事件が年600件超え、学歴格差で歪む社会

 米連邦捜査局(FBI)は9月27日、2020年犯罪統計報告書を発表した。それによれば、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった昨年の殺人件数は2万1570件と前年に比べて29.4%増加した。この数字は1960年代にFBIが犯罪統計記録を作成して以来、最も大幅な増加率だ。殺人事件は米国の主要都市に限ったものではなく、あらゆる地域で広範囲に発生している。

 これを報じた米紙ニューヨークタイムズ紙は「殺人事件の顕著な増加は新型コロナウイルスが大流行した時期と一致している。パンデミックが人々の経済的・精神的ストレスを誘発し不安な雰囲気をつくったことで社会的対立と犯罪を煽った」とコメントした。

 銃器の販売量が増加したことから、銃による殺人事件が急増している(76%増)。犯人を除く4人以上が死傷した銃乱射事件は全米で昨年611件発生し(一昨年は417件)、今年はそれを上回るペースで起きている(9月17日付CNN)。

 FBIのレイ長官は9月22日、連邦議会上院の公聴会で「米国の過激派が各地に広がっている」と警告を発していた。「アフガニスタン政府の崩壊とタリバンによる権力掌握で海外のテロが活気づく」との論調があるが、レイ氏は「まず最初に国内の過激派がこの動きに刺激され、米国内でテロを起こす可能性が高まった」との見解を示した。公聴会に参加した他の政府高官もこれに同調している。

 2001年9月11日に発生した同時多発テロ事件後、米国は海外で「テロとの戦い」に注力してきたが、20年経った今、国内の白人至上主義者や極右集団が最大の脅威になっているという皮肉な事態が生じている。

 こうした懸念は17年のバージニア州シャーロッツビルで死傷者を出したネオナチの集会の頃から出ていたが、今年1月6日にワシントンDCで起きた連邦議事堂侵入事件で俄然注目されるようになった。新型コロナウイルスのパンデミックによる社会の深刻な混乱がこれに輪をかけていることはいうまでもない。

 米国の新型コロナウイルスによる死者数は10月1日に70万人を突破し、スペイン風邪の死者数(67万5000人)を超えた。英オックスフォード大学の調査によれば、新型コロナウイルスのパンデミックで世界各国は第二次世界大戦以降最も大きく平均寿命を下げているが、そのなかで最も大幅に寿命を縮めたのは米国だ。米国男性の平均寿命は2.2歳低下した(女性は1.7歳低下)。世界で最もパンデミックに苦しめられる米国の男性たちは「なぜ自分がこんなひどい仕打ちを受けなければならないのか」と神を恨んだことだろう。世の中の不条理に悩む人たちが、極右主義者らがネットで拡散する「誤った物語」に吸い寄せられていく様を想像するのは難くない。

社会構造の歪み

 だが米国で国内テロの脅威が高まる背景には、社会構造の歪みが災いしている。「世界で最も危険な人物は、お金のない孤独な男性であり、私たちはそうした人を大量につくり出している」(9月25日付CNN)。  このように主張するのは、ニューヨーク大学のギャロウエイ教授だ。ギャロウエイ氏は「世界で最も不安定かつ暴力的な社会にはある共通点がある」と指摘する。それは「仕事や学校に所属せず、人間関係に乏しい、人生を悲観している若い男性が多い」ことだ。

 米国では最近、「学位のジェンダー格差」が問題になっている。1980年以降、大卒者の数は男性よりも女性のほうが多い傾向が続いていたが、この傾向は直近の5年間で加速し、過去最大となっている(9月25日付クーリエ・ジャポン)。最新のデータによれば、米国の大学に通っている学生の男女比は4:6だ。男女の教育格差はさらに拡大すると言われている。問題なのは白人の男子学生数が減少していることだ。

 知識社会が高度化するにつれ、仕事に必要とされる学歴や資格のハードルが上がり、高卒で中産階級の賃金を稼ぐことが至難の業となった。非大卒者は不安定な社会のなかで大きな経済的打撃を受けやすい。結婚相手が見つけづらくなり、地域社会も衰退している。  現在の米国では「学歴による生きがい格差」の弊害が顕著になっているのだ。そのとどのつまりは絶望死だ。

 近年米国では薬物や自殺、アルコール中毒などによる死者数が急増して問題になっているが、この「絶望死」の多くを占めているのは、生きがい格差の谷に落ちた非大卒の男性だと言われている。この問題は社会全体で取り組まなければならないのに、助けを必要としている白人男性への支援は乏しいままだ。

 社会の勝ち組となった側にも問題がある。大卒者などを中心に形成されている現在のリベラル勢力は、人種差別などに関する議論を一切封じこめ、「正当」な意見しか発言を許さない傾向があるという(9月25日付クーリエ・ジャポン)。リベラル勢力は寛容と選択の自由という価値観を大事してきたはずなのに、現在のリベラル勢力は若い世代ほど言論の自由よりも「正義の人はどこであろうと道徳違反を目にすればとがめる義務がある」という信条が強い。

 米国では「政治的な意見の不一致が理由で友情が終わったケースが増加している 」ことが最近の世論調査で明らかになっている(8月1日付ビジネスインサイダー)。負け組たちの「嘆き」を受け止める政治土壌がなくなれば、彼らは暴力的な手段を用いて自らの怒りを表現する以外に方法はない。自らの民主主義の失敗を素直に認め、負け組たちを社会に再び迎え入れない限り、米国で国内テロの脅威がなくなることはないのではないだろうか。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省

1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)

1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)

1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)

2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)

2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)

2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職

あなたはなぜお金が貯まらないのか?年収は関係なし、お金が貯まる人との違い

「お金を貯められている人やお金持ち」と「お金を貯められていない人や貧乏な人」は、何が違うのでしょうか。今まで多くの相談を受けてきましたが、年収が低くてもお金を貯められている人はいますし、年収が高くてもお金を貯められていない人もいます。

 つまり、お金を貯められるかどうかは、収入では決まらないということです。そのポイントは、「何にいくらお金を使っているのか」を把握し、「何にいくらまでならお金をかけられる」と決めているかどうかです。

無理なく節約したいなら、支出をこの順番で見直すべし

 節約するときに気をつけてほしいのが、やみくもに節約しないことです。たしかに、どんな費用であっても節約できればいいのですが、なかには労力のわりに節約効果が小さいものもあります。また、節約はダイエットと似ていて、あまり頑張りすぎても長続きしませんし、そのうち反動がやってくることもあります。

 実際、「一生懸命節約しているのに、なかなかお金が貯まらない」という人に、どんな節約をしているのかを聞いてみると、「スーパーの特売をチェックしている」「使わない電気は極力消している」といった答えが返ってきます。それでいながら、「せめて旅行だけは贅沢にしたい」「バッグにはこだわりたい」といった具合に、節約の考えがなくなっている様子がうかがえるのです。もちろん、日々の細かな節約も大切ですが、これではお金は貯まっていきません。

 まず考えるべきは、節約の3つのポイントは以下です。
・金額が大きい節約  > 金額が小さい節約
・効果が持続する節約 > 効果が持続しない節約
・我慢が不要な節約  > 我慢が必要な節約

「金額が大きい節約」「効果が持続する節約」「我慢が不要な節約」の3点をもとに優先順位をつけると、
(1)固定費の節約
(2)無駄遣いの節約
(3)変動費の節約
になります。

 まず、固定費を最優先します。固定費は、一度見直せば以後は節約効果がずっと続くため、効果が高くて楽なのです。

固定費・変動費を下げるポイント

 固定費には家賃(住宅ローン)、通信費、光熱費、保険料などがあります。ひとつずつ見直して、確実に減らしていきましょう。固定費の見直しが終わったら、無駄遣いや変動費も同様に見直していきます。

賃貸住宅の家賃の見直し

 家計の理想の住居費の割合は、手取り金額の20~25%です。首都圏は家賃の相場が高いので、30%程度までは許容できますが、それ以上になると確実に生活を圧迫するので、安い部屋への引っ越しを検討しましょう。新居の敷金や礼金、引っ越し費用などはかかりますが、たとえば30万円かかっても、毎月の家賃が1万円削減できれば2年半ほどで回収でき、年12万円多く貯められるようになります。最近では都心を中心に「3畳ワンルーム」やシェアハウスなども増えています。家賃を抑える手段は昔と比べて多いといえます。

水道光熱費の見直し

 注目は電気代。今や電気はさまざまな会社から選んで購入できます。ガスやスマホなどとセットで契約すると割引になるセット割引や、ポイント付与などのサービスも展開しています。具体例としては、「東京ガスずっとも電気」や「Looopでんき+ガス」などがあります。

 ライフスタイルによってお得度が違ってくるので、「でんき家計簿」や「エネチェンジ」などの電気料金比較サイトを利用して確認しましょう。

 水道代は、「節水シャワーヘッド」や「節水コマ」を利用することで年1~2万円は節約が可能です。

スマホ代の見直し

 大手三大キャリアは格安プランの提供を始めましたが、従来のプランを利用すると、それだけで1人毎月1万円、家族全員では数万円かかってしまうことも珍しくありません。

 格安スマホや大手キャリアの格安プランを利用すると、月2000 円程度で利用できます。これだけで月に数千円、年間では数万円の節約になります。かつてはスマホの乗り換え時に必要だった9500 円の違約金も1000円になっているので、乗り換えもしやすくなっています。

保険料の見直し

 保険料の見直しのポイントは「今ないと困る保険の内容・金額」を考えること。不測の事態があった場合に困らないようにするために、いつまで、どんな保障が必要なのかを考え、過不足なく加入します。若いうちは過度に保険に入る必要はありません。

変動費の節約

 食費は、食品ロスを減らすためにまとめ買いをやめる、外食の回数を減らす、あえて買わない日をつくる、などがあります。特に外食の回数が多くなると食費の負担が大きくなるので、毎月の回数を決めるとよいでしょう。

 被服費は、「安いものを買わない」がひとつの手。安いものだと長持ちしないということもありますが、使わなくなった時に売ろうとしても売れないということがあります。メルカリなどのフリマアプリは積極的に家計に役立てるツールです。着られる時期が短い「子ども服」は、着なくなったらすぐに売りましょう。

雨のたびにビニール傘を買っている人はお金が貯まらない

 お金を貯めたいなら、無駄遣いは徹底的に節約したいところです。コストを意識せずに買い物をしている人は、「ラテマネー」が多くなりがちです。ラテマネーとは、カフェやコンビニでのコーヒー代のような、1回当たりの金額が少ない出費のことです。少額ゆえに見過ごされがちですが、チリも積もれば山となります。長いスパンで見ると結構な出費になっていることもしばしばです。

 これを防ぐには、ラテマネーを予算化すること。予算を組み、そのなかで使えば支出も把握できますし、使いすぎも防ぐことができます。

 また、ラテマネーを減らすテクニックもいろいろあります。心当たりがある出費があれば、そこから改善しましょう。

コンビニやドラッグストアには寄らない

 仕事帰りなどに、特に用もないのにコンビニやドラッグストアに寄ってしまうと、無駄遣いの原因になります。帰り道にあるなら遠回りするくらいの覚悟で、寄らないようにしましょう。

自動販売機は使わない

 自動販売機のジュースはたいてい割高です。スーパーであれば80円程度のペットボトルが160円で売られている場合もあります。しかも、自販機からはレシートが出ないので、買ったことを忘れてしまいがち。スーパーを利用するか、マイボトルや会社のウォーターサーバーなどを活用して工夫をしましょう。

折り畳み傘を使う

 急に雨に降られたときに買ったビニール傘が家にたくさんある方は要注意。今やコンビニで売られている傘の値段は1本500~700円程度。結構高くなっています。折り畳み傘を持っていれば防げる支出です。お金の貯まる人は天気予報を見て、折り畳み傘を用意しています。不要な支出を増やさないという考え・習慣がお金を貯めるためには必須です。

ATMの手数料はNG

 ATMの時間外手数料や、他行のATMを利用した際の手数料を支払うのはNGです。110円を1回支払ったら、100万円を預けた場合の利子(金利0.001%)で取り返すのに11年かかります(税金考慮せず)。面倒でも時間内に引き出す、1度にまとめて引き出すなど、手数料を絶対に支払わない仕組みを作りましょう。

スターバックスの無料チケットやお代わりサービスを活用

 スターバックスを利用するなら「スターバックスリワード」がお得です。グリーンスター、ゴールドスターを貯めることで、ドリンクが1 杯無料になる「Reward eTicket」がもらえます。

 また、カフェのなかには、おかわりができる店もあります。スターバックスでは、購入時のレシートを持参するとドリップコーヒーが100円(税抜、以下同)で購入可能。タリーズでは、「本日のコーヒー」と「アイスコーヒー」の2杯目が140円で購入可能。星乃珈琲店では、2杯目のコーヒーが半額になります。

 お金を貯められる人になるには、「何にいくらまでならお金をかける」のかを決めること。そして支出削減は優先順位を決めて行い、無駄遣いを避けると同時に、無駄遣いに使えるお金を予算化することです。
(文=頼藤太希/マネーコンサルタント、株式会社Money&You代表取締役)

『そのままやるだけ! お金超入門 貯金ゼロから100万円を最速でつくる超実践ガイド』
※今回ご紹介した内容も含めて、具体的に拙著『そのままやるだけ! お金超入門 貯金ゼロから100万円を最速でつくる超実践ガイド』で紹介していますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。従来のマネー本に「それでも難しい」と感じてなかなかはじめられずにいた読者に、現実的なノウハウを今までにないレベルでやさしく紹介しています。
最初の目標はズバリ「最速で100万円を貯める」。そのために必要な基本知識、給与明細書の見方などからスタートし、その人にあった貯め方を徹底指南しています。

頼藤 太希
株式会社Money&You代表取締役。中央大学客員講師。
慶應義塾大学経済学部卒業後、アメリカンファミリー生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に6年間従事。2015年に株式会社Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営。『そのままやるだけ! お金超入門 貯金ゼロから100万円を最速でつくる超実践ガイド』(ダイヤモンド社)、『はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂)ほか著作・共著・監修書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。twitter→@yorifujitaiki

あなたはなぜお金が貯まらないのか?年収は関係なし、お金が貯まる人との違い

「お金を貯められている人やお金持ち」と「お金を貯められていない人や貧乏な人」は、何が違うのでしょうか。今まで多くの相談を受けてきましたが、年収が低くてもお金を貯められている人はいますし、年収が高くてもお金を貯められていない人もいます。

 つまり、お金を貯められるかどうかは、収入では決まらないということです。そのポイントは、「何にいくらお金を使っているのか」を把握し、「何にいくらまでならお金をかけられる」と決めているかどうかです。

無理なく節約したいなら、支出をこの順番で見直すべし

 節約するときに気をつけてほしいのが、やみくもに節約しないことです。たしかに、どんな費用であっても節約できればいいのですが、なかには労力のわりに節約効果が小さいものもあります。また、節約はダイエットと似ていて、あまり頑張りすぎても長続きしませんし、そのうち反動がやってくることもあります。

 実際、「一生懸命節約しているのに、なかなかお金が貯まらない」という人に、どんな節約をしているのかを聞いてみると、「スーパーの特売をチェックしている」「使わない電気は極力消している」といった答えが返ってきます。それでいながら、「せめて旅行だけは贅沢にしたい」「バッグにはこだわりたい」といった具合に、節約の考えがなくなっている様子がうかがえるのです。もちろん、日々の細かな節約も大切ですが、これではお金は貯まっていきません。

 まず考えるべきは、節約の3つのポイントは以下です。
・金額が大きい節約  > 金額が小さい節約
・効果が持続する節約 > 効果が持続しない節約
・我慢が不要な節約  > 我慢が必要な節約

「金額が大きい節約」「効果が持続する節約」「我慢が不要な節約」の3点をもとに優先順位をつけると、
(1)固定費の節約
(2)無駄遣いの節約
(3)変動費の節約
になります。

 まず、固定費を最優先します。固定費は、一度見直せば以後は節約効果がずっと続くため、効果が高くて楽なのです。

固定費・変動費を下げるポイント

 固定費には家賃(住宅ローン)、通信費、光熱費、保険料などがあります。ひとつずつ見直して、確実に減らしていきましょう。固定費の見直しが終わったら、無駄遣いや変動費も同様に見直していきます。

賃貸住宅の家賃の見直し

 家計の理想の住居費の割合は、手取り金額の20~25%です。首都圏は家賃の相場が高いので、30%程度までは許容できますが、それ以上になると確実に生活を圧迫するので、安い部屋への引っ越しを検討しましょう。新居の敷金や礼金、引っ越し費用などはかかりますが、たとえば30万円かかっても、毎月の家賃が1万円削減できれば2年半ほどで回収でき、年12万円多く貯められるようになります。最近では都心を中心に「3畳ワンルーム」やシェアハウスなども増えています。家賃を抑える手段は昔と比べて多いといえます。

水道光熱費の見直し

 注目は電気代。今や電気はさまざまな会社から選んで購入できます。ガスやスマホなどとセットで契約すると割引になるセット割引や、ポイント付与などのサービスも展開しています。具体例としては、「東京ガスずっとも電気」や「Looopでんき+ガス」などがあります。

 ライフスタイルによってお得度が違ってくるので、「でんき家計簿」や「エネチェンジ」などの電気料金比較サイトを利用して確認しましょう。

 水道代は、「節水シャワーヘッド」や「節水コマ」を利用することで年1~2万円は節約が可能です。

スマホ代の見直し

 大手三大キャリアは格安プランの提供を始めましたが、従来のプランを利用すると、それだけで1人毎月1万円、家族全員では数万円かかってしまうことも珍しくありません。

 格安スマホや大手キャリアの格安プランを利用すると、月2000 円程度で利用できます。これだけで月に数千円、年間では数万円の節約になります。かつてはスマホの乗り換え時に必要だった9500 円の違約金も1000円になっているので、乗り換えもしやすくなっています。

保険料の見直し

 保険料の見直しのポイントは「今ないと困る保険の内容・金額」を考えること。不測の事態があった場合に困らないようにするために、いつまで、どんな保障が必要なのかを考え、過不足なく加入します。若いうちは過度に保険に入る必要はありません。

変動費の節約

 食費は、食品ロスを減らすためにまとめ買いをやめる、外食の回数を減らす、あえて買わない日をつくる、などがあります。特に外食の回数が多くなると食費の負担が大きくなるので、毎月の回数を決めるとよいでしょう。

 被服費は、「安いものを買わない」がひとつの手。安いものだと長持ちしないということもありますが、使わなくなった時に売ろうとしても売れないということがあります。メルカリなどのフリマアプリは積極的に家計に役立てるツールです。着られる時期が短い「子ども服」は、着なくなったらすぐに売りましょう。

雨のたびにビニール傘を買っている人はお金が貯まらない

 お金を貯めたいなら、無駄遣いは徹底的に節約したいところです。コストを意識せずに買い物をしている人は、「ラテマネー」が多くなりがちです。ラテマネーとは、カフェやコンビニでのコーヒー代のような、1回当たりの金額が少ない出費のことです。少額ゆえに見過ごされがちですが、チリも積もれば山となります。長いスパンで見ると結構な出費になっていることもしばしばです。

 これを防ぐには、ラテマネーを予算化すること。予算を組み、そのなかで使えば支出も把握できますし、使いすぎも防ぐことができます。

 また、ラテマネーを減らすテクニックもいろいろあります。心当たりがある出費があれば、そこから改善しましょう。

コンビニやドラッグストアには寄らない

 仕事帰りなどに、特に用もないのにコンビニやドラッグストアに寄ってしまうと、無駄遣いの原因になります。帰り道にあるなら遠回りするくらいの覚悟で、寄らないようにしましょう。

自動販売機は使わない

 自動販売機のジュースはたいてい割高です。スーパーであれば80円程度のペットボトルが160円で売られている場合もあります。しかも、自販機からはレシートが出ないので、買ったことを忘れてしまいがち。スーパーを利用するか、マイボトルや会社のウォーターサーバーなどを活用して工夫をしましょう。

折り畳み傘を使う

 急に雨に降られたときに買ったビニール傘が家にたくさんある方は要注意。今やコンビニで売られている傘の値段は1本500~700円程度。結構高くなっています。折り畳み傘を持っていれば防げる支出です。お金の貯まる人は天気予報を見て、折り畳み傘を用意しています。不要な支出を増やさないという考え・習慣がお金を貯めるためには必須です。

ATMの手数料はNG

 ATMの時間外手数料や、他行のATMを利用した際の手数料を支払うのはNGです。110円を1回支払ったら、100万円を預けた場合の利子(金利0.001%)で取り返すのに11年かかります(税金考慮せず)。面倒でも時間内に引き出す、1度にまとめて引き出すなど、手数料を絶対に支払わない仕組みを作りましょう。

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 また、カフェのなかには、おかわりができる店もあります。スターバックスでは、購入時のレシートを持参するとドリップコーヒーが100円(税抜、以下同)で購入可能。タリーズでは、「本日のコーヒー」と「アイスコーヒー」の2杯目が140円で購入可能。星乃珈琲店では、2杯目のコーヒーが半額になります。

 お金を貯められる人になるには、「何にいくらまでならお金をかける」のかを決めること。そして支出削減は優先順位を決めて行い、無駄遣いを避けると同時に、無駄遣いに使えるお金を予算化することです。
(文=頼藤太希/マネーコンサルタント、株式会社Money&You代表取締役)

『そのままやるだけ! お金超入門 貯金ゼロから100万円を最速でつくる超実践ガイド』
※今回ご紹介した内容も含めて、具体的に拙著『そのままやるだけ! お金超入門 貯金ゼロから100万円を最速でつくる超実践ガイド』で紹介していますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。従来のマネー本に「それでも難しい」と感じてなかなかはじめられずにいた読者に、現実的なノウハウを今までにないレベルでやさしく紹介しています。
最初の目標はズバリ「最速で100万円を貯める」。そのために必要な基本知識、給与明細書の見方などからスタートし、その人にあった貯め方を徹底指南しています。

頼藤 太希
株式会社Money&You代表取締役。中央大学客員講師。
慶應義塾大学経済学部卒業後、アメリカンファミリー生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に6年間従事。2015年に株式会社Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営。『そのままやるだけ! お金超入門 貯金ゼロから100万円を最速でつくる超実践ガイド』(ダイヤモンド社)、『はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂)ほか著作・共著・監修書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。twitter→@yorifujitaiki

吉野家・すき家・松屋、この秋ハマる人続出の商品6選!肉たっぷりの月見牛とじ丼

 手軽に安価でおいしい牛丼を食べられる牛丼チェーン。大手3社の吉野家すき家、松屋といえば、訪れたことのある人も多いだろう。

 各社の今年度第1四半期の連結業績を振り返ってみると、昨年度の通年業績では赤字だった吉野家ホールディングスと松屋フーズホールディングスはプラスに転じ、すき家を展開するゼンショーホールディングスを含めた3社とも黒字となった。なかでも前年同期に63億円以上の赤字を出していたゼンショーは、今期12億円以上の黒字を出し好調だ。

 軌道に乗る牛丼チェーン各社は、秋も深まりつつあるこの時期に新商品をいくつか展開している。そこで今回は、この秋に買うべき牛丼チェーンのメニュー6品を厳選したので紹介していこう(価格は税込み)。

吉野家/月見牛とじ丼(並盛)/602円

 昨年、秋限定で販売した「月見牛とじ御膳」の好評を受け、吉野家は今年9月3日に「月見牛とじ丼」を新発売した。「牛丼」大盛と同量の牛肉と2 個分の溶き玉子を使用した、月見の季節にぴったりの贅沢な丼だ。

 さっそくSNSでは称賛の声が出ており、“肉が大ぶりで牛丼より厚め”と納得のボリューム感をほめる声もあれば、“甘口のタレと玉子のまろやかさが相性バツグン”と味をほめる声も相次いでいる。

 実食してみると、その評判通り「牛丼」大盛ぶんの肉量はやはり圧巻のボリュームだ。「牛丼」の並盛ではちょっと物足りないという方でも、これ一杯で食べ応え十分だろう。肝心の味も、玉ねぎと玉子、タレが絶妙にからみあって美味。お月見をしながら本品を食べられれば、喜びは倍増するだろう。

吉野家/ねぎラー油牛丼(並盛)/505円

 今年2月に発売した吉野家の「ねぎラー油牛丼」。食べるラー油を和えた白ねぎを牛丼の上に乗せたピリ辛の商品だ。本品と同日に展開していた「ねぎ山椒牛丼」は残念ながらすでに終売してしまったが、本品は今のところメニューに残っていることからも人気が高いのだろう。

 実際に、SNSでは“ラー油と牛丼は良く合うと思わせる一品”“ザクザクとした食感が美味”“ピリ辛好きにはたまらない”と、牛丼に乗せるトッピングとして最高だとほめ称える声が多い。

 実際に見てみると、想像以上にねぎラー油が多くて驚いた。これでもかというくらい、ねぎラー油を牛丼の上に乗せているのだ。食べてみると、その食感もザクザクと音が聞こえるほどで、気持ちいいくらいだ。かなりの存在感があるトッピング具材で、多くの方がハマるのは納得である。

すき家/豚丼(並盛)/380円

 続いては、2019年に販売終了して以来、2年ぶりの復活となるすき家の「豚丼」。牛丼チェーン大手3社のなかで、この2年間では豚丼といえば吉野家でしか売られていなかったメニューなのだが、このたびすき家が吉野家の独壇場を破ることとなった。

 専用の特製ダレは、醤油ベースに針生姜を加えてさっぱりとした後味が特徴だそうで、SNSでは2年ぶりの復活を喜ぶとともに“やっぱりおいしい”と好評の声であふれている。トッピングも豊富でさまざまな味変を楽しめることからも、さっそく多くの人に馴染んでいる印象だ。

 実食してみると、やわらかい豚肉に自慢のタレがよくしみ込んでいて美味。これぞ豚丼というような王道っぷりと、すき家のこだわりの味付けが深くしみ込んでいる逸品だと感じた。吉野家では「豚丼(並盛)」を387円で展開しており、本品と価格設定も近い。今秋から、豚丼を頼む際の選択肢は吉野家だけではないことを覚えておいてもらいたい。

すき家/サーモン・まぐろたたき丼(並盛)/880円

 続いて、同じくすき家で8月18日から新発売となった「サーモン・まぐろたたき丼」。こちらは、従来から展開していた「まぐろのたたき」と脂がのったサーモンを、贅沢にも1つの丼に乗せた海鮮メニューだ。

 SNSでも“サーモンはプリプリと身の締まりが良くて、まぐろたたきの旨味がしっかりしてる”と、この2色丼のクオリティと相性の良さをほめ称える意見は多い。

 実食してみると、新しく登場したサーモンがトロっとした食感で、まぐろのたたきとの素晴らしい調和を生んでいて、海鮮好きにはたまらない一品。食感も味わいも優れたサーモンとまぐろを同時に味わえる贅沢さと、海の幸を牛丼チェーンで味わえるのは大変ありがたいところだ。

松屋/ビフテキ丼(香味ジャポネソース)/750円

 松屋から今年9月14日に新発売となったのは、松屋フーズホールディングスが展開する外食チェーン「ステーキ屋松」が監修し、昨年売り切れが相次いだ「牛ステーキ丼」の名を改めた「ビフテキ丼」。2種類ある味付けのうちの1つ「香味ジャポネソース」は、マスタード香る玉ねぎがたっぷり入っているのが特徴だ。

 付け合わせには彩り豊かなピクルスを用意しているのだが、SNSでは口に含んだ際の味付けのトータル感をほめ称える声が出ている。たとえば“玉ねぎの甘味と肉の旨味が合わさって、めちゃくちゃうまい”など、昨年の好評を彷彿とさせるようだ。

 実際に本品を頼んでみたところ、世界三大品種であるアンガス牛を100%使用した歯ごたえのある肉質が食べ応え良し。やや味付け濃いめなので、ピクルスの存在によって味の調和も取れている。奥行き深い味わいが特徴の、とても美味なビフテキ丼だ。

松屋/アンガス牛焼肉定食/650円

 最後に、松屋のグランドメニューとしておなじみの「牛焼肉定食」がバージョンアップした「アンガス牛焼肉定食」をご紹介しよう。ビフテキ丼と同じアンガス種が使われ、赤身とサシが適度にバランスの取れた焼肉定食として新しくなった。

 その評判はSNSでも“やわらかくジューシーに改変された”とアンガス牛の採用をほめる意見が散見される。創業以来改善を続ける「牛焼肉定食」の進化の先端は、どうやら消費者にも受け入れられたようだ。

 食べてみると、赤身とサシが適度に混じった、ほどよい硬さの肉が特徴的。松屋は各種タレも充実しているので、そのときの気分で味を変えることで、本品の異なる魅力や側面を見ることができてうれしい。

――さて、この秋に買うべき牛丼チェーンのメニュー6選は以上となる。牛丼チェーンを利用した際の参考にしてもらえれば幸いだ。

※情報は2021年9月20日現在のものです。

(文=A4studio)

吉野家・すき家・松屋、この秋ハマる人続出の商品6選!肉たっぷりの月見牛とじ丼

 手軽に安価でおいしい牛丼を食べられる牛丼チェーン。大手3社の吉野家すき家、松屋といえば、訪れたことのある人も多いだろう。

 各社の今年度第1四半期の連結業績を振り返ってみると、昨年度の通年業績では赤字だった吉野家ホールディングスと松屋フーズホールディングスはプラスに転じ、すき家を展開するゼンショーホールディングスを含めた3社とも黒字となった。なかでも前年同期に63億円以上の赤字を出していたゼンショーは、今期12億円以上の黒字を出し好調だ。

 軌道に乗る牛丼チェーン各社は、秋も深まりつつあるこの時期に新商品をいくつか展開している。そこで今回は、この秋に買うべき牛丼チェーンのメニュー6品を厳選したので紹介していこう(価格は税込み)。

吉野家/月見牛とじ丼(並盛)/602円

 昨年、秋限定で販売した「月見牛とじ御膳」の好評を受け、吉野家は今年9月3日に「月見牛とじ丼」を新発売した。「牛丼」大盛と同量の牛肉と2 個分の溶き玉子を使用した、月見の季節にぴったりの贅沢な丼だ。

 さっそくSNSでは称賛の声が出ており、“肉が大ぶりで牛丼より厚め”と納得のボリューム感をほめる声もあれば、“甘口のタレと玉子のまろやかさが相性バツグン”と味をほめる声も相次いでいる。

 実食してみると、その評判通り「牛丼」大盛ぶんの肉量はやはり圧巻のボリュームだ。「牛丼」の並盛ではちょっと物足りないという方でも、これ一杯で食べ応え十分だろう。肝心の味も、玉ねぎと玉子、タレが絶妙にからみあって美味。お月見をしながら本品を食べられれば、喜びは倍増するだろう。

吉野家/ねぎラー油牛丼(並盛)/505円

 今年2月に発売した吉野家の「ねぎラー油牛丼」。食べるラー油を和えた白ねぎを牛丼の上に乗せたピリ辛の商品だ。本品と同日に展開していた「ねぎ山椒牛丼」は残念ながらすでに終売してしまったが、本品は今のところメニューに残っていることからも人気が高いのだろう。

 実際に、SNSでは“ラー油と牛丼は良く合うと思わせる一品”“ザクザクとした食感が美味”“ピリ辛好きにはたまらない”と、牛丼に乗せるトッピングとして最高だとほめ称える声が多い。

 実際に見てみると、想像以上にねぎラー油が多くて驚いた。これでもかというくらい、ねぎラー油を牛丼の上に乗せているのだ。食べてみると、その食感もザクザクと音が聞こえるほどで、気持ちいいくらいだ。かなりの存在感があるトッピング具材で、多くの方がハマるのは納得である。

すき家/豚丼(並盛)/380円

 続いては、2019年に販売終了して以来、2年ぶりの復活となるすき家の「豚丼」。牛丼チェーン大手3社のなかで、この2年間では豚丼といえば吉野家でしか売られていなかったメニューなのだが、このたびすき家が吉野家の独壇場を破ることとなった。

 専用の特製ダレは、醤油ベースに針生姜を加えてさっぱりとした後味が特徴だそうで、SNSでは2年ぶりの復活を喜ぶとともに“やっぱりおいしい”と好評の声であふれている。トッピングも豊富でさまざまな味変を楽しめることからも、さっそく多くの人に馴染んでいる印象だ。

 実食してみると、やわらかい豚肉に自慢のタレがよくしみ込んでいて美味。これぞ豚丼というような王道っぷりと、すき家のこだわりの味付けが深くしみ込んでいる逸品だと感じた。吉野家では「豚丼(並盛)」を387円で展開しており、本品と価格設定も近い。今秋から、豚丼を頼む際の選択肢は吉野家だけではないことを覚えておいてもらいたい。

すき家/サーモン・まぐろたたき丼(並盛)/880円

 続いて、同じくすき家で8月18日から新発売となった「サーモン・まぐろたたき丼」。こちらは、従来から展開していた「まぐろのたたき」と脂がのったサーモンを、贅沢にも1つの丼に乗せた海鮮メニューだ。

 SNSでも“サーモンはプリプリと身の締まりが良くて、まぐろたたきの旨味がしっかりしてる”と、この2色丼のクオリティと相性の良さをほめ称える意見は多い。

 実食してみると、新しく登場したサーモンがトロっとした食感で、まぐろのたたきとの素晴らしい調和を生んでいて、海鮮好きにはたまらない一品。食感も味わいも優れたサーモンとまぐろを同時に味わえる贅沢さと、海の幸を牛丼チェーンで味わえるのは大変ありがたいところだ。

松屋/ビフテキ丼(香味ジャポネソース)/750円

 松屋から今年9月14日に新発売となったのは、松屋フーズホールディングスが展開する外食チェーン「ステーキ屋松」が監修し、昨年売り切れが相次いだ「牛ステーキ丼」の名を改めた「ビフテキ丼」。2種類ある味付けのうちの1つ「香味ジャポネソース」は、マスタード香る玉ねぎがたっぷり入っているのが特徴だ。

 付け合わせには彩り豊かなピクルスを用意しているのだが、SNSでは口に含んだ際の味付けのトータル感をほめ称える声が出ている。たとえば“玉ねぎの甘味と肉の旨味が合わさって、めちゃくちゃうまい”など、昨年の好評を彷彿とさせるようだ。

 実際に本品を頼んでみたところ、世界三大品種であるアンガス牛を100%使用した歯ごたえのある肉質が食べ応え良し。やや味付け濃いめなので、ピクルスの存在によって味の調和も取れている。奥行き深い味わいが特徴の、とても美味なビフテキ丼だ。

松屋/アンガス牛焼肉定食/650円

 最後に、松屋のグランドメニューとしておなじみの「牛焼肉定食」がバージョンアップした「アンガス牛焼肉定食」をご紹介しよう。ビフテキ丼と同じアンガス種が使われ、赤身とサシが適度にバランスの取れた焼肉定食として新しくなった。

 その評判はSNSでも“やわらかくジューシーに改変された”とアンガス牛の採用をほめる意見が散見される。創業以来改善を続ける「牛焼肉定食」の進化の先端は、どうやら消費者にも受け入れられたようだ。

 食べてみると、赤身とサシが適度に混じった、ほどよい硬さの肉が特徴的。松屋は各種タレも充実しているので、そのときの気分で味を変えることで、本品の異なる魅力や側面を見ることができてうれしい。

――さて、この秋に買うべき牛丼チェーンのメニュー6選は以上となる。牛丼チェーンを利用した際の参考にしてもらえれば幸いだ。

※情報は2021年9月20日現在のものです。

(文=A4studio)