加藤浩次、極楽とんぼ復活へ本気か…『スッキリ』打切の噂とNewsPicks出演の野望

 今年3月31日に吉本興業とのエージェント契約を解除した加藤浩次。16年半にわたってMCを継続中の朝の情報バラエティ『スッキリ』(日本テレビ系)は今秋の改編も無事乗り越えたが、一部では「『スッキリ』はいつ終わってもおかしくない」とも。吉本興業という後ろ盾がなくなった今、もはや加藤のタレント生命は風前の灯なのか? 吉本興業に詳しいある芸能関係者はこう明かす。

「確かに、『スッキリ』の裏番組として4月から開始した『ラヴィット!』(TBS系)のMCは麒麟の川島(明)さんで、レギュラーメンバーも見取り図やニューヨークやEXITなど、とにかく今勢いのある吉本芸人をずらっと揃えているため、『すわ、加藤浩次つぶしか?』とも噂されました。でも、私が聞いたのは、実はまったく逆。裏番組で吉本芸人中心の番組が始まるため、加藤さんは吉本との契約を“あえて円満解除した”、というのです……。

 というのも、2つのキー局の朝の帯番組のメインMCが同じ吉本芸人では、さすがにまずい。『ラヴィット!』開始の告知時点で加藤さんはすでに吉本とエージェント契約状態ではあったわけですが、それでも吉本芸人であることに変わりない。そこで、加藤さんは吉本との契約を解除することによって『ラヴィット!』の立ち上げに協力した……という噂がありまして。

 加藤さんは、『吉本から契約を切られた!』とよく自嘲気味に語ることがありますが、それが本当なら、さすがにそんな言い方はしないのではないか。なので、『実は円満解除』というのが真相なのだろうと、私は思いますね」

『スッキリ』を終わらせるのは、加藤浩次の意思以外にはないのではないか

 しかし最近の加藤は、特番出演の頻度が増えたり、ウェブメディア「NewsPicks」で経済系の番組を始めたりと、以前と比べても『スッキリ』以外の仕事が急増している。これも、『スッキリ』をいつ辞めてもいいよう、“足場固め”をしているようにも思えるのだが……。

「確かに、以前は『スッキリ』中心の生活で、とにかく『スッキリ』ではキャスター役に専念していたため、ここまで他の特番に出たりはしてませんでしたね。また、加藤さんはテレビに育てられたという思いが強く、今までテレビ以外のメディアへの出演は積極的ではなかった。だから、NewsPicksという新しいメディアに進出したことには驚かされた。ほかにも、幻冬舎の有名編集者・箕輪厚介氏とともに初の単著を制作中だったりと、以前とはまるで違う動きを見せているのは事実です。

 しかし、16年半も朝の情報バラエティ番組を帯でやってきたわけですから、加藤さんの思いとして『そろそろ違うことがしたい』と考えるのは当然。吉本からも完全独立したわけですから、より自由にいろんな仕事をしたい、ということに尽きるのでしょう。

 推定5億円ともいわれる大豪邸のローンもとっくに払い終えているでしょうし、もはやお金の心配もない。『スッキリ』が終わるとき、それは加藤さんの意思で幕を閉じるとき、ということになるのではないでしょうか」(前出の某芸能関係者)

新天地の開拓は、山本圭壱とともに極楽とんぼを再び浮上させるため?

 いずれにせよ業界内では、そう遠くない将来に『スッキリ』は終わるのでは……という気配が漂っているのだとか。その理由として、「加藤さんは、最後は芸人として終わりたいはずだから」と語るのは、ある放送作家だ。

「加藤さんももう52歳。テレビタレントとしては自他ともに認める成功者ですが、心残りはやはり、極楽とんぼのことだと思うんですよ。

 極楽とんぼは、誰にでも噛みつく“狂犬”加藤浩次さんと“動けるデブ”山本圭壱さんによる、現在の“芸人ありき”のテレビバラエティのまさに黎明期に大活躍したコンビ。東京芸人の兄貴分として多くの後輩から慕われ、本来ならコンビとしてもっと売れていてもおかしくない存在だったわけですが、2006年の山本さんの不祥事により、空白の10年が生まれてしまった。2016年に極楽とんぼとして再結成しても、当時の勢いを取り戻すことはできないまま今に至っています。現在、コンビでのレギュラー番組はABEMAで月イチの番組が1本と、BSの旅番組、そしてラジオが1本だけですから。

 いま、山本さんはYouTubeチャンネル(『極楽とんぼ山本圭壱 けいちょんチャンネル』)が大変好評で、往年の『めちゃイケ』(フジテレビ系)を彷彿とさせるような暴れん坊ぶりで一定の人気を獲得している。いま加藤さんが、テレビだけにとどまらない新天地へと活躍の場を広げようとしているのも、極楽とんぼが再び脚光を浴びるためにこそ……という思いもあるのではないでしょうかね」

 ちまたで噂される『スッキリ』打ち切りへのカウントダウン。もしかしてそれは、極楽とんぼ復活ののろしなのかもしれない。

(文=藤原三星)

●藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara

ガチプロライターが稼ぐ「いま狙い目」のパチンコは? メインは『〇〇』シリーズで「遊タイム狙いはしない」

 原稿執筆や動画出演よりも、パチンコ・パチスロでの収入をメインとするガチプロ系ライター。業界の重鎮であるヒロシ・ヤング氏の公式YouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る」では以前、そんなガチプロ系ライターのバイク修二郎氏とトラマツ氏を招いて、立ち回り術などを深堀りした。

 稼働のメイン機種や台の選び方など、超上級者ならではのトークは非常に好評だったようで、10月7日時点で視聴回数は12万回を突破。その反響に応える形で同チャンネルでは先日、第2弾として山ちゃんボンバー氏が登場した。

 山ちゃんボンバー氏はお笑い芸人兼パチンコライターで、パチマガスロマガ所属。パチンコを生業としたきっかけは「芸人として食えない」からで、パチンコをはじめて20年以上、勝ち続けているという。

 インパクトある太めのストライプのスーツが印象的な山ちゃんボンバー氏だが、もちろん、プライベートでは普通の身なり。主に『PAドラム海物語 IN JAPAN』を打っているそうだ。

 日当は15,000円くらいを目安としているそうで、ミドルスペックと甘デジで同じ日当ならば甘デジを…との理由で、このマシンに行き着いたと説明。「めちゃくちゃ止め打ち効果が高い」ものの、「プロが打つほど高くはない」そうで、ライバルが少ないことから「コソコソ」と稼いでいるという。

 また、最近は7月に導入された『Pスーパー海物語 IN 沖縄5』も積極的に打っているとのことで、非等価の店で千円あたり21.5個(残保留込み)をボーダーと設定。10R大当りで1,430個くらい取れれば、「持ち玉時給が2,000円くらいになる」のだそうだ。

 遊タイム狙いについては、遊タイム否定のスタンスが故に「1回も狙ってない」とコメント。回りそうな遊タイム機を打つことはあるものの、「ハイエナは1回もやってない」そうで、先日は『P大海物語4スペシャル』の「938」回転が目の前で空いたのを「歯茎から血が出るくらい噛み締めながら我慢した」と笑わせる場面もあった。

 月20日ほどの稼働とライター収入で妻子を養う山ちゃんボンバー氏は、やはりバイク修二郎氏やトラマツ氏らと同じく、根本的に「パチンコが好き」とのこと。「どうにかなるでしょ」と楽観的な人間でもあり、パチンコで稼げなくなった際は知人の飲食店で「接客をやる」と考えているそうだ。 

 そんな山ちゃんボンバー氏に対して、ヤング氏は「パチンコに縁がある人は、なるべく長くパチンコで飯を食っててほしい」と応援メッセージを送った。いちパチンコ・パチスロファンとしても、今後のさらなる活躍に期待したいところである。

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 5号機初期の暗黒時代を支え、後のAT・ART全盛期時代でも華々しい活躍を見せたヒットメーカー。その「軌跡」をご紹介するこのコーナーでは、当時話題だった名機たちをスペックや特徴を交えながら振り返る。

 今回は、トップメーカー大都技研編第二弾だ。

 RTゲーム数の降格などで一部プレイヤーの反感を買ってしまった『新・吉宗』。その汚名を返上すべく大都技研は翌2009年、同社初のART機『忍魂』をリリースする。

 本機がリリースされるまで『シェイクⅡ』や『新・吉宗』などのリメイク機が主軸の同社だったが、『忍魂』は同社5号機初の完全オリジナル作品。スペックはボーナス+ARTタイプで、ART「月光ノ刻」が出玉増加の軸となる。

 セット数&ゲーム数上乗せ型の「月光ノ刻」は1セット50G、純増約1.5枚の色押しARTタイプで、消化中は特定小役でゲーム数上乗せ抽選を行う仕様。当選時の最大G数は驚異の300Gとなっており、フリーズが伴う約1/2978のレア9枚役は最低でも100G(40%)の上乗せが確定、残りの40%は150G、20%は300Gという振り分けとなっている。

 ちなみに、このレア9枚役は外見上、ベルフラグと区別がつかず、無意識で消化していると「レバーオンしているのにリールが回らないぞ!」と一瞬脳内が混乱し、後からフリーズであることに気づくという、本機を語る上で欠かせない至高の演出。これは後述する『秘宝伝〜封じられた女神〜』にも継承されるなど、大都ファンならお馴染みのサプライズ演出だ。

 さまざまな契機で3桁以上の大量上乗せが見込めるほか、初当り時は複数ストックする可能性があり、さらにART終了後は引き戻し抽選もあるなど、ゲーム数を上乗せできなくてもロング継続に期待できた『忍魂』。そんな本機の強烈な出玉性能は一躍話題となり、当時を代表するヒット機種となった。

 その後は、哀川翔主演の映画作品とタイアップした『デコトラの鷲』、『押忍!番長』シリーズ初のスピンオフ作品『押忍!操』、『吉宗』シリーズに登場する爺が主役の『ギラギラ爺サマー』をリリース。いずれも『忍魂』ほどのヒットとはならなかったが、一部ファンの好評を得ることに成功したのだった。

 そして2011年には、5号機屈指の爆裂ARTがデビューを飾る。


 それが、先述した『秘宝伝〜封じられた女神〜』だ。

 初代4号機のゲーム性を踏襲した本機は、2種類のボーナス(BIG、REG)とART「秘宝RUSH」で出玉を伸ばしていくタイプ。

 その「秘宝RUSH」は、本シリーズでお馴染みのCZ「高確率モード」を経由して突入し、ART終了後&CZ後も同モードがループする「伝説モード」なる機能も健在だ。

「秘宝RUSH」は純増約1.4枚のゲーム数上乗せタイプで、消化中のレア役はもちろん、ボーナス中の特定フラグでも上乗せ抽選を行い、さらにスイカの一部で突入する「超秘宝RUSH」は継続抽選に漏れるまで超高確率で上乗せ抽選を行うなど、さまざまな契機で大量上乗せに期待できた。

 こうした性能のゆえ、当時屈指の荒さを誇っていた『秘宝伝〜封じられた女神〜』。高設定でも爆死することが多々あり、逆に低設定だとしても誤爆が頻発していた印象で、一撃で“万枚”なんてことも珍しくなかった。その事故率の高さは、後の爆裂ATマシンに匹敵すると言っても過言ではない。

『忍魂』に続き、『秘宝伝』でも多くのファンを魅了。そんな大都技研は、アノ名機の登場によってさらに勢いを増すこととなる。

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JRA コマンドラインに「大差勝ち」の好時計も藤沢和雄師が素直に喜べないワケ、C.ルメール「グランアレグリア2世」ラスールに最大級の評価!

 10日、東京競馬場で行われた4Rの2歳新馬(芝1600m)は、C.ルメール騎手の1番人気ラスール(牝2、美浦・藤沢和雄厩舎)が優勝。2着馬に3馬身半の差をつけてデビュー勝ちを飾った。

「新しいグランアレグリアだね。楽に流れに乗れたし、最後いい脚使った。瞬発力もある。乗りやすいしまったく問題なかった」とは、レース後のルメール騎手のコメント。

 まだ新馬戦を勝ったばかりの馬に、G1・5勝の名牝が引き合いに出されるのは異例のこと。それほどラスールの圧勝は、名手を唸らせる内容だった。

 放馬により1頭が除外となった17頭立てのレース。好発を決めた最内のアイキャンドウイッが、先手を主張してマイペースに持ち込む。対するラスールはしりもちをつくような格好の発馬となったが、そこはルメール騎手がうまくリカバーする。内からスルスルとポジションを上げ、最後の直線では好位3番手まで押し上げていく。

 先に仕掛けたアイキャンドウイッがセーフティリードに持ち込みを図ったところを、楽な手応えで並びかけるとあっさりパス。ゴール前でも余裕十分だった。

「もしかしたらとんでもない超大物が登場したかもしれません。数多くの名馬の背中を知る名手の評価だけに、期待したくなります。勝ち時計の1分35秒3も優秀ですし、ゴール前でも手応えに余裕があったように、まだ全力で走っていません。

来年の牝馬クラシックは、ラスールとのコンビが早くも確定しそうな雰囲気ですね。ルメール騎手の評価が正しければ、グランアレグリアに続く桜花賞優勝もありそうです」(競馬記者)

 前日に行われたサウジアラビアRC(G3)は、前半3ハロン37秒7という超スローペースだったとはいえ、コマンドラインの勝ち時計は1分36秒4と平凡。これに対し、翌日に同じく東京の芝1600mを走ったラスールの勝ち時計は1分35秒3と大きく上回っている。

 タイム差にして1.1秒差なのだから、時計だけの単純比較であれば、「大差勝ち」にも等しい勝ち時計だ。2歳馬最強という声も出ている相手に見劣らない走りを披露したなら、グランアレグリア級というルメール騎手の言葉にも説得力がある。

 ラスールの血統は、父が期待の新種牡馬キタサンブラックで母はサマーハ。母の代表産駒には、勝利を期待されていた春の天皇賞(G1)を目前に、骨折によって安楽死した悲運の名馬シャケトラがいる。血統的にも大物感は十分といえよう。

 その一方で、同馬を管理する藤沢和師としては、超大物候補の登場でも心中は複雑に違いない。

 なぜなら一時代を築いた名伯楽も、来年2月の定年引退を避けられないからだ。厩舎の看板馬であるグランアレグリアの後継者候補が登場しながらも、志半ばで他の調教師に託すしかないことは、藤沢師にとっても出来ることなら避けたかった現実だろう。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

本当に「稼げる大学」とは?医学部の有無&大学発ベンチャーが重要に

「稼げる大学」というフレーズがにわかに注目を浴びている。といっても、政府が露骨にこの言葉を使っているわけではない。

 8月に開かれた政府の総合科学技術・イノベーション会議では、各大学に産業界や公的機関などの外部から人材を招いて意思決定機関を設け、世界トップレベルの研究開発に向けて経営力向上を図る方針を決めた。時事通信がそのニュースの見出しに使ったのが、「稼げる大学」である。だいたい日本経済の沈下を食い止められない産業界などの人材が、世界トップの科学技術を目指す大学経営へのアドバイスが可能だろうか、という疑問は残る。

 その点、「稼げる大学」は、せいぜい自分の食いぶちぐらいは自分の力で稼げ、というニュアンスでおもしろい。このような意見は以前からあった。新自由主義の論客である竹中平蔵元総務相は、ことあるごとに「大学も自分で稼ぐ努力をすべきだ」と主張してきたし、財務省の大学関係予算を担当する主計官だった神田眞人現財務官は、「イギリスの大学などに比べ日本の大学は収入を増やす努力が足りない」と指摘していた。

 もちろん、それらの「声」は大学人の強い反発を呼んだ。高等教育の無償化が進む中で学費の値上げは安易にできないし、リストラで人員削減をした企業経営者が敏腕と呼ばれる産業界とは、そもそもよって立つ基盤が違う。研究のコストもどんどん上がるが、それをケチれば世界トップレベルの研究成果は遠のくばかりである。

10兆円規模の大学ファンドは期待できるのか

 そこで政府が思いついたのが、10兆円規模の「大学ファンド」である。研究力の低下につながる、世界に通用する論文数の減少への危機意識が背景にある。博士課程の大学院生の減少を引き起こす、若手研究者のポスト不足や研究者の任期付き雇用の増加などの現状を打開するためにも、大学の資金力を高める必要がある、ということだ。

 フレームとしては、JST(科学技術振興機構)に大学ファンドをつくり、その運用益を活用する。政府出資5000億円、財投融資4兆円でスタートし、早期に10兆円の運用元本にする予定だ。スケールが大きいように見えるが、運用益であるから、実際の支出資金はその数パーセントにすぎない。

 将来的には、各大学がそれぞれ自らの資金で運用を目指すというから、大学ファンドはその呼び水のようなものだろう。その資金を調達できるのが、すなわち「稼げる大学」なのだ。

 といっても、私立大学と国公立大学では収入構造が違う。国立大は国からの運営費交付金が収入全体の3~4割を占め、入学金や授業料は1割強、付属病院の収益で2~3割というのが平均ケースとなっている。私立大は入学金や授業料が収入の6割前後を占め、他に国および地方公共団体からの私学助成などがある。そのため、私立大は学生数減の影響を受けやすく、地方の私立大では定員割れで赤字続きの例も少なくない。公立大は地域の個別事情によるであろうが、公金のウェイトが高いという点では国立大に近い。個々の大学で稼ぐための条件が違うのだ。

 世界に通用する科学技術の研究力向上を目指すということに限定するならば、地方の私立大は大学ファンドの恩恵は受けにくい。地域貢献などの視点も考えるべきであろう。

外部資金や科研費は医学部のある総合大学が強い

 大学は国や地方公共団体からの運営費交付金や各種の補助、学生からの学費などの他に、今や外部資金も大きな収入源になっている。奨学寄付金や企業などからの受託研究費、企業などの外部研究者との共同研究費などだ。

 朝日新聞ランキング2022年版によると、その外部資金の多い大学は、東京大学約596億円、京都大学約424億円、大阪大学約323億円、東北大学約209億円、名古屋大学約185億円、九州大学約159億円、慶応義塾大学約156億円、東京工業大学約120億円、北海道大学約112億円、早稲田大学約87億円がトップ10となっている。20位までで、「医学部がない」のは東工大と早大のみだ。19位の順天堂大学も含めて、いかに医学部が外部資金の源かがわかる。

 この傾向は科研費でも同様だ。科学研究費補助金は、大学以外の研究機関なども対象になる。研究テーマにより分類はあるが、2020年度における科研費総額では、東京大学約225億円、京都大学約139億円、大阪大学約105億円、東北大学約97億円、名古屋大学約80億円、九州大学約71億円、北海道大学約61億円、東京工業大学約45億円、筑波大学約42億円、慶応義塾大学約37億円が10位までだ。20位までを見ても、東工大と早大(12位)以外はすべて「医学部がある」。また、東工大と東京医科歯科大学(17位)を除き、総合大学である。

 総じて、「稼げる大学は医学部を持っている」と言ってよいだろう。

大学発ベンチャーは花盛りの時代へ

 大学発ベンチャーは毎月のように生まれている。経済産業省の2020年度「大学発ベンチャー実態等調査」によると、東京・大阪・愛知の3大都市圏平均が422、それ以外の地域平均が37となっている。

 大学発ベンチャーは「稼げる大学」の重要なポジションを占めつつある。以前にも紹介したが、山形県鶴岡市の郊外にある慶応義塾大学先端生命科学研究所(先端研)はスパイバーなど多くのベンチャーを生み、大学だけでなく地域にも貢献している。

 毎年、秋に『週刊東洋経済』(東洋経済新報社)が特集している「すごいベンチャー100」(2021年最新版)でも、大学発ベンチャーの有望株が紹介されている。慶応大医学部准教授の研究成果を生かした「脳卒中でマヒした身体を動かすCONNECT(コネクト)」や、徳島大学発の「たんぱく質が豊富な食用コオロギを生産するフードテック」などは、比較的知られている事例だ。世界気候変動対策として期待される核融合技術をビジネス化する京都大学の研究成果を生かした「京都フュージョニアリング」は、スケールが大きい。

 他にも、医薬品や健康食品などの分野で大学の研究活動の成果を生かした有望ベンチャービジネスが生まれている。大学発のベンチャーは独立系ベンチャーと比べても信用を得やすいし、大企業と連携する場合でも不利な条件を押しつけられたり、知的財産権の無償提供を強いられることも少ない。

 東京大学の新基本方針では、学生や教員の起業などを支援する600億円規模の基金を外部からの募金も含め、10年かけて創設する予定だという。

 ベンチャーキャピタルも増えて、将来性を見越して長期的な資金融資をするケースも出てきた。東京の株式市場でベンチャー企業が上場することが多いマザーズは個人投資家が多く参加するが、今までは上場時の株価の値上がり益を狙った短期投資が多かった。しかし、最近は上場時より着実に株価を上げるベンチャーも増えてきた。

 また、クラウドファンディングのような話もある。東大大学院教授のネコの腎臓病治療薬開発が注目され、個人からの寄付が殺到したのだ。インターネットでその研究の内容が配信され、寄付は2週間で約1万2000件、金額は約1億4600万円に達したという。愛猫ブームに乗ったのだろうが、「東大ブランド」が信用性を高めたという面もあろう。

 大学発ベンチャーが花咲く条件は整いつつある。

 だからといって、大学が収益本位になり、「教育研究」をおろそかにしては本末転倒である。そのような危機意識を訴える大学人も少なくない。原点を忘れてはならない。

(文=木村誠/教育ジャーナリスト)

●木村誠(きむら・まこと)
早稲田大学政経学部新聞学科卒業、学研勤務を経てフリー。近著に『「地方国立大学」の時代–2020年に何が起こるのか』(中公ラクレ)。他に『大学大崩壊』『大学大倒産時代』(ともに朝日新書)など。

JRA「珍名馬」ウナギノボリの評価が超ウナギノボリ!? サウジアラビアRC(G3)で地味に4着も、記者たちが絶賛する理由

 まさか、ここまで走るとは……。

 9日、東京競馬場で行われたサウジアラビアロイヤルC(G3)は、1番人気のコマンドラインが勝利。2着に2番人気のステルナティーア、3着にも3番人気のスタニングローズが入線し、サンデーレーシングが誇るエリート候補たちが揃って結果を出した。

 ただ、筆者が個人的に驚いたのは、その3頭に食い下がったウナギノボリ(牡2歳、栗東・音無秀孝厩舎)の力走である。

 前走のデビュー戦で騎乗した和田竜二騎手が「調教から集中力がないと聞いていて、ゲートから出て行かずに前半からついて行くので精一杯。3コーナーから急に動き出して……」と、とても勝ち馬とは思えないコメントを残していたが、この日もスタートはほぼやる気なし……あっさりと出遅れて後方からの競馬を強いられてしまった。

 舞台は開幕週の東京であり、ましてや600m通過が37.7秒という超スローペース。この時点で相当苦しい展開のはずだったが、やはり3コーナー辺りから急に勢いづいて進出を開始。勢いに乗ったまま最後の直線に入ると、上位3強にしぶとく食い下がって4着を確保した。3着だったスタニングローズには1馬身差に迫った一方、5着馬には3馬身差をつけている。

 今回の鞍上・菅原明良騎手は、若手騎手らしく「クセのない良い馬です」と当たり障りのないコメントだったが、少なくとも粗削りながら、その名に負けない“個性”は持っていそうだ。

「今回はかなり厳しいメンバーだったので、あそこまで走れるとは驚きました。人気こそ3強に次ぐ4番人気でしたが、単勝オッズは3番人気のスタニングローズの5.4倍から大きく離れた17.6倍。3強+その他といった感じで、4番人気になったのはネーミングの面白さもあると思います。

デビュー前の牧場の評価も決して高くなかったですし、レースぶりも然ることながら、調教からどこか上の空といった感じで……正直、これで何故あんなに走るのかがわからないくらいです。

デビュー戦での和田竜騎手が『(気分が)乗っていると動くタイプ』と話していましたが、まさにその通りなのかも。音無調教師も東京スポーツの取材に『デビュー前は心配事の方が多かったけど、レースでは予想以上に走ってくれた』と話していましたね。

現段階で高い完成度を誇るコマンドラインから0.3秒差、ステルナティーアらからは0.2秒差の走りができるなら、競馬を覚えて真面目に走れるようになれば相当有力ですよ。サウジアラビアRCの上位3頭は世代でもトップクラスだと思いますが、伸びしろという点ではウナギノボリの方に大きな魅力を感じますね」(競馬記者)

 そう話す記者からは、すこぶる高い評価を受けるウナギノボリだが「珍名」と言われるその名のせいか、どこか大物感が感じられないのは筆者だけではないだろう。

 数々の珍名馬は走っているだけでファンを楽しませるが、その多くはどこか大きなレースではカッコイイ名前の馬たちに勝てない“脇役”というか、盛り上げ役といったイメージがついてしまっている。

「僕も個人的にウナギノボリには注目しています。前走のデビュー戦は1400mだったんですが、実はレース後に和田竜騎手が『距離が短い』と話していたんですよ。それで今回マイル戦を使ったんですが、あのスタートでは……まだ距離が足りない気がしますね。

もちろん、父の新種牡馬ドレフォンがダートのスプリントで活躍した馬ですから、短い距離から卸すのがセオリーだと思います。ただ、すでに産駒のジオグリフが1800mの札幌2歳S(G3)を勝っているように意外に距離をこなすのかも。ウナギノボリが2000m以上をこなすようなら、コマンドラインらとの逆転があるかもしれませんよ」(別の記者)

「珍名」の線引きが難しいところだが、おそらくはウナギノボリの馬主でもある小田切有一オーナーのオレハマッテルゼが2006年の高松宮記念(G1)を制して以来、頂点には手が届いていない珍名馬たち。しかし、昨今の珍名馬ブームを鑑みれば、そろそろ大物が出現してもいいはずだ。

 和田竜騎手が「能力は高い」と言えば、菅原明騎手も「これから良くなっていくと思います」と話すウナギノボリ。今後も評価が“ウナギノボリ”とくれば、久々の珍名馬G1制覇も見えてくるはずだ。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

追悼「さいとうたかを先生」パチンコ・パチスロの『ゴルゴ13』を振り返る

ゴルゴ13」でおなじみのさいとうたかを先生がこの世を去りました。「ゴルゴ13」といえばパチンコ・パチスロでも人気を博したヒットシリーズで、この業界にも多大なる貢献をしてくれた巨匠です。

 今回はさいとう先生を偲んで、『ゴルゴ13』の思い出話に花を咲かせ、せめてもの餞になればとキーボードを叩いています。

 さて、『ゴルゴ13』と業界のはじめての邂逅はパチスロ4号機『ゴルゴ13』。13ゲームが1セットになったATを搭載した爆裂機として人気を博していました。設定6の機械割が155%とも言われる怪物級の出玉性能で、1万枚2万枚と平気で吐き出してくれます。

 ただ、4号機ATマシンが最高に盛り上がっていた2001年の登場なので、『サイバードラゴン』『ギャンブルコンボ』『サラ金』『コンチ』『神輿』など、この機械割を超える機種がゴロゴロ存在していた、アツい時代でした。

 パチスロでいえばその後、『ゴルゴ13ザ・プロフェッショナル』『パチスロ ゴルゴ13(あの男に連絡だ)』『ゴルゴ13-薔薇十字団の陰謀-』『パチスロ ゴルゴ13S』とシリーズ機が登場しましたが、AT下手な私は初代で全然やれなかったのと5号機になってパチスロ熱がだんだん冷めてきたこともあって、その後の機械をほとんど触っていません。

 一方、パチンコのほうはたぶん全シリーズ打っていると思います。ただ、初代以降の『CRゴルゴ13 STRIKES AGAIN』『CRゴルゴ13BACK IN THE BATTLE FIELD』『CRゴルゴ13 PAYBACK TIME』あたりはそれほど熱心には打っておらず、とりあえず1、2回試したといったところでしょうか。なんかバカデカいゴルゴの役物があったなぁくらいの印象しかないのが正直なところです。

 しかし、『CRフィーバードラムゴルゴ13』からの機種は私のハートをがっちりキャッチし、にわかにゴルゴブームが到来しました。

 もともとドラム機好きというのもありましたが、この台は完璧すぎましたね。バランスといい質といい演出が抜群に面白いうえに出来レースとはいえドラムとパチンコ玉を使った『ファインプレー』を彷彿とさせるラウンド抽選のギミックも斬新で最高でした。

 この『ドラムゴルゴ』におけるデキの良さがあったからこそ注目度が増したのですが、続くライトミドルの1種2種混合機『CRフィーバーゴルゴ13』、3000発マシン『Pフィーバーゴルゴ13疾風ver』、高速高ループ『Pフィーバーゴルゴ13疾風マシンガンver』と、今度はスペック面での面白さで私をグイグイ取り込んでいきましたね。

『CRフィーバーゴルゴ13』は「超A級チャレンジ」のエクスタシーモードにおける高揚感、『疾風ver』なら「ビッグスナイプチャレンジ」の一撃チャレンジにおける緊張感、『疾風マシンガンver.』なら「ビックスナイプラッシュ」における爽快感とそれぞれに得も言われぬ魅力があり、めちゃめちゃ面白い。

 先生がいなくなっても連載を続けられる原作同様に、今後も20年続くシリーズ機としてパチンコ・パチスロの『ゴルゴ13』をいつまでも打てるように願っています。さいとうたかを先生、すばらしい作品をありがとうございました。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

【南部杯(G1)展望】「連覇」アルクトスと「V2」サンライズノヴァの一騎打ち!? インティ武豊の代打は“因縁”のアノ若手騎手

 11日(月)には盛岡競馬場でマイルチャンピオンシップ南部杯(G1)が行われる。

 このレースが統一G1に格付けされた1997年以降、06~08年に3連覇を果たしたブルーコンコルドを含む5頭が連覇を達成。リピーターの活躍が顕著なレースとなっている。

 今年はJRA所属7頭、地元の岩手所属8頭、そして大井所属1頭の合計16頭が出走を予定しているが、有力候補はリピートを狙う過去2年の覇者だろう。

 まずは昨年6番人気でG1初制覇を遂げたアルクトス(牡6歳、美浦・栗田徹厩舎)だ。1年前は稍重の速い時計が出る馬場を味方に1分32秒7という好タイムで1600mを駆け抜けた。

 これはクロフネが2001年の武蔵野S(G3)で記録した1分33秒3を塗り替えるダート1600mの“日本レコード”だった。

 2年前にも2着に入るなど、盛岡ダートとは相性抜群。レース当日は雨予報も出ており、昨年と同じく脚抜きのいい高速馬場になれば連覇は濃厚か。

 この秋は11月3日に金沢競馬場で行われるJBCスプリント(ダート1400m、G1)に行くプランもあったようだが、陣営は確勝を期してより得意とするワンターンの南部杯を選択してきた。年内はこれが最後のレースということなので、ここに全力投球で臨むだろう。

 2年前のこのレースでアルクトス、ゴールドドリームらを抑えて勝利したサンライズノヴァ(牡7歳、栗東・音無秀孝厩舎)。昨年は1番人気に推されるも4着に敗れた。

 連覇を狙ったサンライズノヴァは道中、中団7番手という位置取り。直線で末脚を伸ばしたが、前が止まらない馬場に泣いた。その後は武蔵野Sで重賞5勝目を飾ったが、近3走はG1で12着、11着、7着と苦しいレースが続いている。

 今回は松若風馬騎手から松山弘平騎手に乗り替わって変わり身に期待がかかる。唯一コンビを組んだ昨年のフェブラリーS(G1)では3着に好走。また、松山騎手は今週6日(水)の東京盃(G2)を7番人気サクセスエナジーで、7日(木)のレディスプレリュード(G2)をレーヌブランシュで2日連続Vと目下交流重賞で絶好調だ。乗れている鞍上が7歳馬を2年ぶりG1勝利に導くことはできるだろうか。

 展開のカギを握るのは昨年9着のインティ(牡7歳、栗東・野中賢二厩舎)だろう。

 7連勝でフェブラリーSを制したのは2年8か月前。その後は勝利こそないが、G1で4度馬券圏内に入るなど嵌ったときはまだまだ怖い存在だ。

 今回は主戦の武豊騎手が凱旋門賞(G1)騎乗から帰国後の隔離期間中のため、岩田望来騎手が代打に指名された。

 インティと岩田望騎手といえば、今年1月の東海S(G2)を思い出すファンもいるだろう。岩田望騎手は人気薄のダイシンインディーに騎乗。断然1番人気に支持された武騎手騎乗のインティがハナを奪いにいったところ、岩田望騎手に執拗に絡まれ、ともに2桁着順という共倒れに終わった。

 ここ2戦は控える競馬で結果を残しているインティ。今回は最内枠を引き当てたが、砂を被るのは避けたいタイプだ。ここは岩田望騎手が東海Sでインティ相手に見せたような積極的な競馬を見せる可能性もあるだろう。昨日の敵は今日の友となるか。重賞勝利になかなか手が届かない21歳の岩田望騎手。交流G1初挑戦で思い切った騎乗に期待したい。

 2歳時から息の長い活躍を見せているエアスピネル(牡8歳、栗東・笹田和秀厩舎)。

 昨夏にダートに転向し、ここまでダートでは6戦して「0-3-1-2」という成績を残している。フェブラリーSで2着に激走するなど、距離がマイル以下のときは「0-3-1-0」と複勝率は100%。17年富士S(当時G3)以来となる勝利をここで飾れるか。

 この他には、今年のかしわ記念(G1)2着馬のソリストサンダー(牡6歳、栗東・高柳大輔厩舎)、昨年のかしわ記念覇者ワイドファラオ(牡5歳、栗東・辻野泰之厩舎)なども不気味な存在だ。

 交流重賞だが、今年も地方馬の出番はなさそうだ。アルクトスの連覇か、サンライズノヴァの2年ぶりリピートはあるか、それともインティが岩田望騎手に待望の重賞制覇をもたらすか。発走は11日の17時30分を予定している。

JRA【秋華賞(G1)展望】古馬「撃破」ソダシ牝馬2冠へ視界良しもユーバーレーベンは「状態不安」で黄信号!? 「12冠ベビー」は惜敗続きにピリオド打てるか

 17日、レース史上初めて阪神競馬場で行われる秋華賞(G1)は、フルゲート16頭に22頭がエントリー。収得賞金1500万円の5頭が除外対象となっており、1600万円の4頭が3枠を巡って抽選対象となっている。

 最大の注目はやはり白毛のアノ馬だろう。昨年暮れに2歳女王に輝き、4月に桜花賞(G1)を制したソダシ(牝3歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。

 無敗の2冠を狙ったオークス(G1)は、序盤から厳しい競馬を強いられ、初黒星となる8着に終わった。巻き返しを誓った8月の札幌記念(G2)で古馬を撃破し、「クロフネ産駒は2000m以上の重賞を勝てない」というジンクスを覆した。

 2着に破った相手が今年に入って完全復活を果たしたラヴズオンリーユーだったこともソダシの評価を引き上げている。前半3ハロン34秒9という厳しいペースを2番手で追走する強気な競馬。ブラストワンピースに早めにプレッシャーをかけられ、3コーナーで早々と先頭に立つと、直線でも後続に抜かせず、しぶとく粘り込んだ。

 52kgという斤量とやや時計がかかる馬場も味方につけたが、秋華賞と同じ距離を経験できたことは大きい。また本番まで約2か月というゆとりあるローテーションも理想的だろう。

 阪神JF(G1)と桜花賞を制した阪神コースは得意。好位から早めに押し切るタイプのソダシにとって、内回りに替わるのも追い風となりそうだ。

 桜花賞と秋華賞で牝馬2冠を達成すれば、07年ダイワスカーレット以来14年ぶりとなる。今度はクロフネ産駒として初めて2000m以上のG1勝利を挙げられるだろうか。

 ソダシと同じく牝馬2冠がかかるユーバーレーベン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)も注目を集める。こちらは15年ミッキークイーン以来となるオークスと秋華賞の2冠を狙う。

 昨年6月に2歳新馬戦を勝ち上がったユーバーレーベン。阪神JF3着など惜敗続きで2勝目をなかなか挙げられなかった。

 しかし、3歳牝馬には過酷な東京2400mのオークスでようやく本領を発揮。M.デムーロ騎手の見事な手綱さばきもあって、3月に他界した岡田繁幸さんにクラシック初勝利を捧げた。

 だが、レース後には左前屈腱部に腫れと熱感を持っていることが判明。幸い大事には至らなかったが、前哨戦を使わず、直行で秋華賞を迎える。

 美浦には9月中旬に帰厩。管理する手塚師は「脚元は大丈夫だが、秋華賞はぶっつけで厳しい戦いになりそう」と本音を吐露。1週前追い切り後にも「時計が遅い。もうちょっとやりたかった」と状態に不安を抱えての阪神遠征となりそうだ。

 もう1頭の有力馬アカイトリノムスメ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)もぶっつけで本番に臨む。

 春は桜花賞で4着、オークスでは2着に好走したが、G1タイトル奪取には至らず。最後の1冠をクイーンC(G3)以来となる戸崎圭太騎手とのコンビで狙いにきた。

 ひと叩きするプランもあったが、8月下旬には直行での参戦が決定。順調に追い切りを重ね、1週前には美浦南CWで自己ベストを更新する好タイムを叩き出している。

 オークスから直行した馬は、18年のアーモンドアイから3年連続で秋華賞を制覇している。中間の順調さではユーバーレーベンよりアカイトリノムスメが明らかに上だが、オークス直行組の4連覇もあるか。

 ディープインパクトとアパパネという三冠馬を両親に持つ「12冠ベビー」が惜敗に終止符を打って、虎視眈々と最後の1冠を狙う。

 前哨戦で福永祐一騎手を背に勝利したファインルージュとアンドヴァラナウトも楽しみな存在だ。

 桜花賞で3着に好走したファインルージュ(牝3歳、美浦・岩戸孝樹厩舎)。続くオークスでは距離もやや長かったのか11着に敗れ、評価をやや落としていた。

 秋初戦の紫苑S(G3)には、桜花賞からコンビを組む福永騎手を背に2番人気で臨み、直線鋭く伸びて完勝。今回は未勝利戦とフェアリーS(G3)で手綱を取り2戦2勝のC.ルメール騎手との再タッグで大一番に臨む。

 福永騎手が本番で騎乗するのはデビュー戦から手綱を取ってきたアンドヴァラナウト(牝3歳、栗東・池添学厩舎)。夏の新潟で1勝クラスを勝ち、続くローズS(G2)を重賞初挑戦で制覇した上がり馬だ。勝ち上がりに3戦、2勝目を挙げるのに5戦を要した遅咲きだが、目下の充実度は目を見張るものがある。

 祖母にエアグルーヴがいる良血馬だけにG1初挑戦での戴冠があってもおかしくない。

 春2冠はともに5着だったアールドヴィーヴル(牝3歳、栗東・今野貞一厩舎)。必勝を期して臨んだ秋初戦のローズSは1番人気を裏切って3着に敗れたが、一度叩かれての上積みに期待がかかる。

 前走の佐渡S(3勝クラス)で良血ゴルトベルクを相手にせず、2馬身半差の快勝を収めたアナザーリリック(牝3歳、美浦・林徹厩舎)も怖い存在だ。デビューから手綱を握る津村明秀騎手がその末脚をうまく引き出せば、一発があっても驚けない。

 この他には、紫苑Sで権利を獲った2頭も侮れない。前哨戦2着のスルーセブンシーズ(牝3歳、美浦・尾関知人厩舎)は初の遠征がカギを握る。

 ミスフィガロ(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)は、12番人気の紫苑Sで3着に追い込んだ。ソダシ、アカイトリノムスメに続く金子真人オーナー3本目の矢がさらなる大舞台でアッと言わせるか。

 3歳牝馬最後の1冠を手にするのは果たしてどの馬になるのか。発走は17日15時40分の予定だ。

パチンコ店員「休暇中に迫る恐怖」…激ギレの理由は、まさかの!?

 先日JR西日本某駅のトイレには、トイレットペーパーが備え付けられていないから不思議だとかいうニュースを見かけて思い出した出来事がある。

 それはホール勤務時代のこと。サービス業であるパチンコ店スタッフが、書き入れ時である年末年始やゴールデンウイークに休みづらいのは周知の事実である。昔と比べれば改善もされているが、それでも中々休めないという店舗も多いことだろう。

 私のいた店舗も例外ではなかったが、代わりに年2回ほど最大5連休を取れる制度があった。その休暇を利用して、関西の有名テーマパークに家族旅行に出かけていた時の話だ。 

 パークで家族団らんのひと時を楽しんでいた真っ最中のこと。携帯電話が鳴り着信名を見ると上長からだった。遠方へ行くため、行先も伝えてはいたのだが嫌な予感しかない…。

 行先を知っているにも関わらず、わざわざ電話をするくらいなのだから余程のことだというのは容易に想像がついた。

 そして仕方なく電話に出た私の耳に飛び込んできた上長からの言葉に、私は驚きを隠せなかった。「何でトイレットペーパーがひとつもセットされていないんだぁぁぁ!?」…ものすごい勢いだった。

 何でもトイレに入り用を足し終わったところトイレットペーパーが全くないことに気づき、激怒して私に電話したということらしい。

 ペーパーをセットする箇所は2つあるのでペーパーも常時2つあり、たまたまそのタイミングで2つとも芯だけの状態だったということらしいが…そんなことで電話するのは「本当に勘弁してくれ」と思ってしまった。

 トイレチェック自体は1時間に1度必ず行っている。たまたまなのか、稀にあるイタズラやペーパーを持って帰る質の悪いお客さんの仕業だったのか。それは分からないが、そもそも子供じゃないのだから「始める前に確認くらいしろよ!」と思うのだが…。

 滅多に行けない旅行の最中に、“こんなこと”で1時間以上も電話で説教されるのは本当にたまったものじゃない。任せていた主任にも確認させたが、やはりトイレチェックはしっかり行っていたとのこと。しかし、主任や現場スタッフもやはり大目玉を喰らったらしい。

 仮にスタッフの落ち度でペーパーがセットされていなかったならば、まだ理解もできるが…スタッフたちも気の毒でならなかった。そして当の私も気分は最悪である。電話以降、その日はもう全く楽しめなかった。今思い出しても、本当に残念で腹立たしい事件である。

 それ以降この一件は『〇〇〇長トイレ事件』として語り継がれていくことに…。この上長は実在する!

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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