満足度の高い「Web会議ツール」、3位Cisco Webex・Microsoft Teams、2位Google Meet、2年連続の1位は?

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社内での打ち合わせやクライアントとの会議で重宝するのがWeb会議ツール。テレワークが浸透し、自宅で働く人も増えている最近では、これまで以上に有効活用している人も多いのではないだろうか。そんな中、2021年 満足度の高いWeb会議ツールランキングが「oricon ME」から発表された。使いやすさや導入のしやすさ、機能の充実などさまざまな点が異なるWeb会議ツールだが、1位に選ばれたのは果たして……。

手軽さと品質を兼ね備えたWeb会議ツールがランクイン

 同調査は、副業を含むビジネスシーンで3カ月以上かつ週1日以上Web会議ツールを利用している全国の18歳~69歳の男女3,671人を対象に行われたもの。2020年に次いで2回目の実施となり、2年連続であのツールが1位を獲得した。それではさっそく満足度の高いWeb会議ツールランキングを見ていこう。

 同率の3位には、「Microsoft」が提供するMicrosoft Teamsと、「WebEx」が提供する「Cisco Webex」(67.5点)がランクイン。Microsoft Teamsの魅力は、Office 365ツールと連携できる機能などが集約してこと。またCisco Webexの魅力は、世界屈指のコンピューターネットワーク技術を活かした安定した通信サービス。720ピクセルの高解像度を採用しており、Web会議でも実際に会って話しているような高画質で会議を行うことができる。また、アプリのインストールが不要なので、手軽さと品質のどちらも妥協したくないという人におすすめだ。

 2位に選ばれたのはグーグルが提供するWeb会議ツール「Google Meet」(69.6点)。Web会議に必要なあらゆる機能を網羅しており、同調査の「機能の充実さ」では1位に選ばれている。また、GoogleカレンダーやGmail、スプレッドシートなどグーグル関連ツールとの連携が可能なので、ミーティングのスケジュールを管理しやすかったり、会議のメンバーを招待しやすかったりと、Web会議を始める際の手間がかからないのもうれしいポイントだ。

 そして2年連続1位に輝いたのは、Web会議ツールでトップシェアを誇る「Zoom Meetings」(70.2点)。テレワークの浸透とともに、多くの企業で導入されたWeb会議ツ…

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パチンコ「ALL16Rラッシュ」搭載機で奇跡が!?

 思い出深いマシンを取り上げる本コラムだが、今回は総勢20名の人気女優による男心をくすぐる多彩な演出が特徴の『CRジューシーハニー』について書いていきたい。

■大当り確率:1/249.18
■確変中の大当り確率:1/82.74
■賞球:3&2&8&10&13
■ラウンド/カウント:16 or 5 or 4R/8C
■確変突入率/継続率:60%(ST100回転)
○○○

 通常時は3・7図柄以外の大当りで、4R通常(40%) or 5R確変(40%) or 16R確変(20%)の振り分けとなる。ラウンド終了後に突入する「ジューシーハニーチャレンジ」に成功でST突入だ。3・7図柄揃いの大当りは「SUPER HONEY BONUS(16R確変)」となり、初回大当り時の確変突入率は60%となる。

 選べる2つのRUSH「おにごっこたいむ」「おっかけられたいむ」は、継続率約70%に加え、大当り時全て16R(約1500個)と十分な破壊力を備えている。

 熱狂的ファンを獲得した『CRジューシーハニー』。妖艶な人気女優達が主役となっていることもあり、男性からの人気が非常に高い機種だ。

 筆者自身は女優を採用したという点より、比較的打ちやすいスペックという事に興味を惹かれ打っていた。とはいえ、実際打ってみると特徴である演出に魅了され楽しんでいたのである。

 そんな本機を何度も打った中で「パチンコあるある」的な出来事が起きたのも、良い思い出だ。その日はとあるホールで夕方くらいから打っていたのだが、5000玉程投資しても当らず、「そろそろやめるかー」なんて考えていた時だった。

 上皿の玉も全て消化し、最後の保留を消化しようとする直前に「さて、帰るとするか」と思い席を立ったのである。

 まず当ることはないが、念のため最後の保留を見届けていると、なにやらざわつき始め…5大ジューシー演出の一つ「3Dムービー予告」が絡む。

「あれ、もしかして?」と展開を見守っていると、まさかの大当り。予期せぬ結末に呆然…慌てて着席したのであった。その時、隣に座っていたお客さんの驚きを隠せない表情も鮮明に覚えている。

 その当りでSTに突入することにも成功。そこまで伸びたわけではないが、1万発ほど獲得できたのであった。

 残保留で当ることはよくあるかもしれないが、帰る気満々状態からのラスト保留で当るのは…なかなか経験がない。「ある意味、奇跡なのでは?」と思ったエピソードであった。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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甘デジ「ST100回転×最大10R」の激熱スペックで快進撃! 10万発に大きく前進!?

 なんとか持ち玉を1万発に乗せ、ここから攻勢に転じたい甘デジ10万発。あっという間に10月に突入してしまったし、ここで流れを止めるわけにはいかない。そういった意味では勝負の月といえるだろう。

 まずは勢いをつけたいところで『P真・黄門ちゃま 甘デジ』。実は今シーズンの序盤において同じシリーズ機となる『CR黄門ちゃま~神盛JUDGEMENT~99.9ver.』で、なかなかの連チャンをマークしていた縁起のいいタイトルでもある。

 そして今回もその相性の良さを発揮してくれた。打ち始めは回りが厳しくて苦戦を予感させたものの、わずか12回転の素早い初当りを獲得。そんなにアツい演出が出てきていなかったのでなんにも期待していなかったのだが、ドデカ家紋チャレンジで拍子抜けするほどあっさり大当りしたのである。

 思いがけない初当りから移行した50回転の時短でもリーチハズレから弥七が出てきてボタンプッシュで絵柄揃いと引き戻しに成功。連チャンモードへの突破を果たしたのである。

 こうして獲得した100回転のST「黄門祭り極」は、文字通りのお祭り状態に突入。約81.6%という高ループの波にうまく乗り、11連チャンと大爆発の街道旅。25%で振り分けられる10ラウンド1000発出玉も適度に拾い、一撃5000発オーバーの最高の出だしとなった。

 このあまりの調子の良さに逆にビビってしまい、次の機種は安定を求めて『PAスーパー海物語IN沖縄5 withアイマリン』を選択。目論見どおり、43回転で初当りを引き2連チャンと可もなく不可もない無難な結果でまとめることができた。

 さあ今日の勝負どころとなる3機種目。「ここも無理はせず堅実に締めくくりたい」という意思の元に台探しを決行したのである。

 すると、「比較的早い段階で大当りを引けるかな」と思わせてくれる適度なハマリ台『モードぱちんこコードギアス反逆のルルーシュ~お気楽バージョン~』を発見。すっと席に座ったのである。

 当然、何の根拠もないハマリ台チョイスだが、そんな浅薄な考えを見透かしたように100回転を回しても当りがこない。結局、データ表示で239回転目に初当りを獲得となり、1500発ほどの玉を打ち込むことになってしまった。

 ST突破型であるためここからが本番であるが、ひとまずは良かったと胸をなでおろした。するとこのSTで「戦況ランプ・決戦」からの大当りを射止めることに成功。思いがけずST30回+時短70回転の「SPECIALエンペラーロード」に突入したのである。

 この「SPECIALエンペラーロード」は設定1ならトータル継続率が約70%ほどだと記憶していたが、8連チャンと予想外に連チャンが伸び、またまた5000発近い出玉を獲得することに成功した。

 こうして2度の大きな連チャンを引き出し、10万発に大きく前進できたのである。10月はチャンスの時となるやもしれず、今後に期待が持てる展開であった。

【F店】
・今回のトータル出玉 +8787発(シーズン総収支 +19052発)
・実戦機種 3台(計44台/50台)

これまでの結果
A店【実戦機種26台、コンプリート(大当りさせた)台、16台/33台中・収支 -12249発】
B店【実戦機種21台コンプリート、収支 -16314発】
C店【実戦機種40台コンプリート、収支 +3917発】
D店【実戦機種20台コンプリート、収支 +12249発】
E店【実戦機種20台コンプリート、収支 -803発】

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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パチンコ「ALL16Rラッシュ」搭載機で奇跡が!?

JRAアリストテレスに「完全復活」の兆し!? “期待ハズレ”の春から大変身、「いい内容のレース」M.デムーロは京都大賞典(G2)に手応えあり

 10日、今年は阪神競馬場で開催された京都大賞典(G2)は、藤岡康太騎手の9番人気マカヒキが勝利。同馬の勝利は2016年のニエル賞(仏G2)以来、5年1ヶ月ぶり。8歳を迎えたダービー馬の復活に、ゴール前では拍手も沸き起こった。

 長らく低迷した実力馬の激走にファンが盛り上がった中、惜しくもハナ差の2着に敗れて勝利を逃がしたのは、M.デムーロ騎手とコンビを組んだアリストテレス(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)だ。

「外へ出す時に脚を使っていたのと、休み明けもあって甘くなった。それでも折り合いはついていたし、いい内容のレースだったと思う」

 誰もが驚かされた8歳馬マカヒキの激走に、あと一歩のところで屈したとはいえ、次走を見据えるデムーロ騎手から出たのは前向きなコメントだった。

 アリストテレスは昨夏の2戦で騎乗し、2戦2勝と好相性だった元パートナー。だが、菊花賞(G1)は抽選で除外対象となっていたアリストテレスではなく、自身はマンオブスピリットに騎乗して11着に敗れている。コントレイルの三冠阻止にあと一歩と迫った元相棒の激走を見て、おそらく当時は、あのとき自分が継続して乗っていたならと悔やんだに違いない。

 アリストテレスも年明けのAJCC(G2)を快勝し、飛躍を期待されたものの、以降は期待ハズレともいえる不振に陥った。阪神大賞典(G2)では、単勝オッズ1.3倍の断然人気を裏切る7着。2番人気に支持された春の天皇賞(G1)でも4着に敗れ、宝塚記念(G1)では見せ場もないまま9着と低迷した。

 そして、一度は手放したパートナーと再びタッグを組むチャンスが巡ってきた今回、デムーロ騎手が燃えない理由はなかっただろう。

「開幕週ということもあり、内を通った馬に有利な馬場状態。デムーロ騎手は『なかなか内に入れてもらえなかった』と振り返っていますが、9番枠だったアリストテレスでうまいポジション取りだったと思います。

先に抜け出したキセキをゴール前で捕らえたところまでは、ほぼ完璧なレース運びだったといえるでしょう。今日の敗戦は素直にマカヒキを褒めるしかありません」(競馬記者)

 だからこそ、敗れたとはいえデムーロ騎手が「いい内容だった」と評価したのも分かる話である。

 アリストテレスは昨秋の菊花賞(G1)で無敗の三冠馬コントレイルにクビ差の2着に敗れはしたものの、世代最強の王者に冷や汗をかかせた実力の持ち主。秋のG1戦線を前に復活を印象付ける走りを披露したことは、陣営にとっても決して悲観するような敗戦ではないはずだ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

JRA秋華賞、白毛の女王ソダシ“3つの追い風”で勝利確実?実は意外な伏兵も

競馬界のアイドルが挑む大一番

 今週末は日本中央競馬会(JRA)で牝馬三冠最終戦となる秋華賞(G1)が行われる。今年の主役は、なんといっても白毛の女王ソダシで間違いない。ここまで7戦6勝、重賞5勝でG1レースも2勝、前走の札幌記念(G2)は古馬相手に完封勝利と、非の打ち所のない成績だ。白毛という稀少種ながらこれほどの成績を残す馬は、日本だけでなく世界的にも稀であり、今後ソダシを超える白毛馬が誕生するのは難しいだろう。

 そんな歴史の1ページを目の当たりにしているのだから、ファンとしてはこれほど誇らしいことはない。そのソダシが秋華賞を制することができるか、これには日本中が注目しているが、現時点で少なくとも3つの追い風が吹いている。

 まず、サトノレイナスの出走回避だ。同馬は昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)、今年の桜花賞(G1)でともにソダシと差のない2着と好走しており、2000mなら逆転も可能といわれていた素質馬。しかし、放牧中の骨折で秋華賞は回避が決定。最大のライバル不在は、ソダシにとって強い追い風となる。

 次に、ソダシが敗退した“オークス組”の不安。優駿牝馬(オークス/G1)を勝利したユーバーレーベンは同レース後に左前肢に炎症が出たこともあり、ぶっつけ本番で秋華賞に挑む。さらに、ソダシに先着した他の6頭も秋華賞トライアルで未勝利と勢いがない。札幌記念を快勝したソダシとは対照的な状況だ。

 最後は、強力な“夏の上がり馬”の不在だ。例年、秋のG1には、これまでG1に出走しなかった夏の上がり馬が登場し、波乱を起こしている。しかし、今年はソダシを脅かすような夏の上がり馬は不在となりそうだ。しかも、京都競馬場が改修工事のためコースが阪神競馬場に変わり、出走頭数が例年の18頭ではなく16頭に抑えられる。その分、ライバルが減るのだから、当然ソダシにとっては有利だ。

 これだけの追い風が吹けば、ソダシが秋華賞を勝利するのは確実と思われがちだが、あくまでもこれらは表面的な要素で、ファンやマスコミも気付いている部分も多くあるはず。しかし実際はその裏側で、ソダシの勝利に待ったをかける強力な穴馬の存在があるという。それを教えてくれたのは、ダービージョッキー大西直宏氏が所属する「ワールド」だ。

本物だから知り得るものがある

 ワールドはサニーブライアンで東京優駿(日本ダービー/G1)を勝利した大西直宏元JRA騎手や調教師などのOBをはじめ、全国100名を超える厩舎関係者や現役騎手と密接な関係にある人物が情報筋として加わっている。ゆえに、出走馬に関する本当の状態、そして直接聞いたオフレコ話など、マスコミを通じてでは表に出ない、つまり一般の競馬ファンでは知ることができない裏情報を把握。その情報は、これまでも数多くの的中を築き上げてきた。

 特に驚かされたのは、昨年秋の100万馬券だろう。昨年10月11日の東京6レースにて、13番人気で単勝105倍という超穴馬ネイビーアッシュの激走情報を独占入手し、3連単・123万7590円という衝撃の超特大万馬券を的中させたのだ。このレースまで8戦連続で大敗していた格下馬が、なぜいきなり好走して2着に入ったのか。ほとんどのスポーツ紙や競馬専門紙が無印だったことを考えれば、

「競馬記者はちゃんと取材しているのか?」

と疑わざるを得ない。一方、そんな穴馬ネイビーアッシュの激走情報を入手していたワールドは、誰もが夢見る100万馬券を的中させたのである。しかもこの的中がフロックではないことを証明するように、その後も10万馬券など高額万馬券を数多く的中。これだけでもワールドの凄さと、その情報の価値がいかに高いか理解できよう。

 そんなワールドが、秋華賞でも100万馬券的中の立役者ネイビーアッシュに匹敵するような超穴馬の激走情報を独占入手したという。これは競馬ファンのみならず誰もが気になるに違いない。その情報に関するコメントは、以下の通りである。

「秋華賞は過去に何度も万馬券を的中させていますが、今年は打倒ソダシに自信を見せる陣営の勝負話を掴んでいます。人気はありませんが、かなり期待できる勝負情報で、大西直宏の監修でもソダシに匹敵する評価を得ました。秋華賞はソダシが“一本かぶり”の断然人気になりそうなので、配当妙味も高いでしょう。ほかにも実績上位の馬に関する重大なオフレコ話も入手。これはほとんどのマスコミは把握していない情報であり、馬券を買う上で収支に直結する重要なポイントになります」

 ワールドがこういった穴情報を独占的に入手できるのも、大西直宏氏の唯一無二のジョッキーとしての経験や洞察眼、そして現在も続いている関係者との太いパイプがあるからこそ。この秋華賞で、またもや大万馬券的中となるか、大西直宏氏が監修したワールドの秋華賞情報は、まさに必見だ。

「ぜひその情報を知りたい!」

 当然のことながら、多くの競馬ファンがそんな声をあげるはず。安心してほしい。なんとワールドは、大西直宏氏が監修した秋華賞の厳選3頭の情報を無料で教えてくれるという。ダービージョッキーが絞りに絞った3頭とはどの馬か、その答えを知るために、今すぐワールドでチェックしよう。

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

JRAマカヒキは「何故」復活できたのか。京都大賞典(G2)直前「若い馬にも負けてない」諦めなかった陣営の信念

 何故、走り続けるのか――。その答えが、ここにあった。

 10日、阪神競馬場で開催された京都大賞典(G2)は、9番人気のマカヒキ(牡8歳、栗東・友道康夫厩舎)が勝利。2016年のダービー馬が5年1カ月の時を経て、ついに復活の狼煙を上げた。

 1週前追い切りでは、このレースで2番人気に支持されたヒートオンビート、さらには同日の毎日王冠(G2)で4番人気だったポタジェと互角の動きで併入したマカヒキだったが、最終的には9番人気……。

 追い切りを見守った友道調教師から「今でも『さすが』という動きをする。若い馬にも負けていない。力の衰えはないと思う」と力強い言葉が出たが、それを心から信じることができたファンはごく少数だった。

 それもそのはず。2016年に日本のダービー馬として世界に打って出たマカヒキだが、前哨戦のニエル賞(G2)を快勝したものの、凱旋門賞(G1)で14着に大敗……。それ以来、約5年間、長いトンネルに入り「今度こそ復活する」というファンの期待を何度も何度も裏切り続けてきた経緯がある。

 グレード制導入後、ダービー馬が7歳以降まで現役を続行したのはマカヒキだけ。いつしか復活を期待する声は小さくなり、「いつまで走るのか」「何故、引退しないのか」といった声が日に日に大きくなると、ついには人々の関心さえ薄くなった。

 全盛期を過ぎても現役を続行し、引退期を逃した名馬がひっそりとターフを去る。マカヒキもまた、そんな数多の馬たちの1頭になると誰もが思っていたはずだ。

 しかし、マカヒキは終わっていなかった。14頭立て、芝2400mのレースには同厩のヒートオンビートの他にも、キセキやアリストテレスといった秋のG1を狙う強豪の姿もあったが、中団からレースを運んだマカヒキは最後の直線で力強く伸びた。キセキとアリストテレスの叩き合いに割って入ると、最後は3頭が横一線でゴールした。

「本当に、力強い走りをマカヒキがしてくれたことが何より嬉しいです」

 5年1か月ぶりの勝利は、日本ダービー(G1)を勝ったころを彷彿とさせるような鮮やかなレースでは決してなかった。馬群の中で迎えた最後の直線はなかなかエンジンが掛からず、何度も前が壁になった。それでもレース前に「なんとか馬の気持ちを切らさないように」と誓った藤岡康太騎手が先に音を上げるわけにはいかなかった。

「驚きの復活劇でした。これまでも状態が良かったことは何度もありましたが、3歳で世代の頂点に立った馬が、8歳になってまだこれだけ走れることには素直に敬意を表したいです。

勝因を挙げるなら、まず例年の京都開催ではなく、上がりのかかる阪神開催になったこと。そして、スタートから藤岡康騎手がしっかりとポジションを取りに行ったことも大きいですね。最近は後方から届かずのレースが続いていました」(競馬記者)

 確かに冷静に振り返れば、かつて3歳の若駒S(OP)を上がり3ハロン32.6秒で勝ち、日本ダービー(G1)も33.3秒で勝ち切ったマカヒキだったが、加齢と共に明らかに末脚の切れ味が落ちている印象がある。

 もし、例年通りの京都開催なら改修工事直前の昨年は、稍重ながら上がり最速が34.3秒という高速馬場だった。一方で、この日のレースは中間でペースが上がったこともあって、上がり最速が35.6秒。マカヒキの上がり35.9秒の末脚は十分に脅威となりえた。

「直線、『なんとか間に合ってくれ』という気持ちで乗っていたので、素直に嬉しかったです。ダービー馬ですし、海外にも挑戦したことがある馬でファンも多いですし、いい結果が出て良かったです」

 レース後、そう相棒の復活を喜んだ藤岡康騎手も、もちろん殊勲者の1人だ。秋のG1戦線が開幕し、ついに輝きを取り戻した2016年のダービー馬。陣営の諦めない姿勢が、誰もが終わったと思ったマカヒキに再びスポットを当てた。

(文=浅井宗次郎)

<著者プロフィール>
 オペックホースが日本ダービーを勝った1980年生まれ。大手スポーツ新聞社勤務を経て、フリーライターとして独立。コパノのDr.コパ、ニシノ・セイウンの西山茂行氏、DMMバヌーシーの野本巧事業統括、パチンコライターの木村魚拓、シンガーソングライターの桃井はるこ、Mリーガーの多井隆晴、萩原聖人、二階堂亜樹、佐々木寿人など競馬・麻雀を中心に著名人のインタビュー多数。おもな編集著書「全速力 多井隆晴(サイゾー出版)」(敬称略)

ファストリは最低投資額771万円、任天堂は538万円…個人投資家を排除する東証

 東京証券取引所による2022年4月の市場再編に向けた動きが本格化しています。東京証券取引所市場第1部、いわゆる「東証1部」が、一定の条件を満たせばほぼすべての上場企業をウエルカムとしたため、2189銘柄(2021年8月末現在)にまで膨張したことなどが大きいようです。

 それ以外にも市場再編の理由はあるのですが、詳細はさまざまな専門報道等に譲るとして、筆者には再編は個人投資家を蔑ろにしているように思えてならないのです。今回の市場再編では、現在の東証1部、東証2部、JASDAQ、東証マザーズの4つの市場を「プライム」「スタンダード」「グロース」の3つに再編する予定です。

 筆者が個人投資家を蔑ろにしていると思えるのは、過去「貯蓄から投資へ」、現在は「貯蓄から資産形成へ」と個人が保有する貯蓄(現金・預金)を株式市場(投資信託を含む)に促す御旗が何度となく振られているにもかかわらず、個人投資家がなかなか購入することができない個別銘柄が多数あるからです。

 2021年に入ってもたびたび過去最高値を更新している米国の株式市場。アマゾン、アップル、テスラなど世界的に有名な大企業は簡単に投資できないのではと思われるかもしれませんが、米国株は1株から売買は可能です。1米ドル=110円換算でアマゾンは約37万6800円、アップル同1万6160円、テスラは同8万5180円(いずれも9月24日終値)から投資できるのです。代表的な銘柄ではアマゾンやアルファベット(グーグルの親会社、約32万円)こそ少々高めかもしれませんが、日本の個別企業と比較すれば雲泥の差があるのです。

 ファーストリテイリング(ユニクロ)は771万円、任天堂は538万円、トヨタは101万円(いずれも9月24日終値)等々、最低投資金額が100万円超えの銘柄がゴロゴロしているのです。トヨタこそ9月末に1対5の株式分割を行い最低投資金額は5分の1になりますが、大多数は高株価を放っておいている状況なのです(最低投資金額は売買手数料等を考慮していません)。

 個人投資家が買ってくれなくても機関投資家、あるいは投資信託(ETFを含む)が買ってくれるので大丈夫と高をくくっているのかもしれませんが、たとえばファストリ、任天堂などは主要顧客層は個人。であれば消費者である個人を蔑ろにせず、SGDs(持続可能な開発目標)的な観点からいえば、個人(投資家)が株主となって喜んでくれる企業にする必要があると思えてならないのです。

 個人投資家の資産形成を後押しするために、NISA(小額投資非課税制度)などが導入されていますが、NISAの年間非課税投資枠は120万円。ファストリ、任天堂などの高株価銘柄は同制度を利用しての投資ができないのです。各企業が株式分割を行って最低投資金額を引き下げる動きがないなら東証が動けばいいようなものを、取引所が個人投資家のことを考えて動く気はないように思えてなりません。

 確かに、数年前には売買単位を100株単位にくくり直しを行いましたが、それでも100万円超えの銘柄がゴロゴロしているのです。市場の再編の前に日本も米国に倣って最低投資単位を1株にくくり直すべきだと思われてならないのです。1株になれば売買は活況になり、これまで参加できなかった個人投資家の参加も期待できると思われるのです。東証さん、1株単位に売買単位をくくり直してもらえませんかね――。

(文=深野康彦/ファイナンシャルリサーチ代表、ファイナンシャルプランナー)

●深野康彦/ファイナンシャルリサーチ代表、ファイナンシャルプランナー

AFP、1級ファイナンシャルプランニング技能士。クレジット会社勤務を3年間経て1989年4月に独立系FP会社に入社。1996年1月に独立し、現在、有限会社ファイナンシャルリサーチ代表。テレビ・ラジオ番組などの出演、各種セミナーなどを通じて、投資の啓蒙や家計管理の重要性を説いている。あらゆるマネー商品に精通し、わかりやすい解説に定評がある。

すべてはパリパリのために!気象データを活用した、「チョコモナカジャンボ」のマーケティング戦略

パリパリとしたモナカ皮の香ばしさ、まろやかなバニラアイスと板チョコのコク。森永製菓のロングセラーアイス「チョコモナカジャンボ」は、2020年に“20年連続の売り上げ伸長”を達成しました。

「すべてはパリパリのために!」というスローガンのもと、森永製菓が作りたてのおいしさを届けるために注力したのが、気象データをフル活用した「鮮度マーケティング」。今回は、同社の「鮮度マーケティング」に迫ったウェビナーをレポートします。

※本記事は、「新時代のサプライチェーン×マーケティングが進む方向とは~チョコモナカジャンボの鮮度マーケティングと気象データ活用の最新事例~」と題し、日本気象協会が2021年8月30日に開催したウェビナーを、ウェブ電通報編集部の視点で記事化しました。


ウレビヨリ

 

パリパリの食感を生かすため、“作りだめ”をしない

森永製菓の「チョコモナカ」が誕生したのは、今から約半世紀前の1972年。その後、幾度か容量変更などのリニューアルを行い、1980年には「チョコモナカデラックス」、1996年に「チョコモナカジャンボ」と改名。そして2020年度には、“20年連続の売り上げ伸長”を達成した。ここまで売り上げを伸ばせた大きな要因は、2000年頃から「鮮度」を重視したことだと、同社の冷菓マーケティング部の村田あづさ氏は強調する。

チョコモナカジャンボ
チョコモナカジャンボ

「モナカアイスは時間の経過や保管状態によって、アイスの水分がモナカ皮に移り、食感が損なわれてしまいます。モナカ皮のパリッとした状態を長期間維持するというのは、かなり難しい課題でした。しかし、社員は、出来たてに近いパリパリッとした食感のおいしさをお客様に提供できれば、『チョコモナカジャンボ』はもっと売れるはずだという確信を持っていました。そこで、『鮮度』にフォーカスしたマーケティングをスタートしたのです。

中間流通在庫をギリギリまで圧縮した状態を維持し、製造から短期間で『チョコモナカジャンボ』を流通させます。それを実現させるための、緻密な製造計画と製造体制の構築に取り組んできました。通常、アイスは、夏場の大きな需要に対応すべく数カ月前から作りだめをして在庫を積み増ししておきます。しかし、『チョコモナカジャンボ』は一切作りだめをせずに、夏に突入していきます。業界の常識では考えられない大きなリスクを取っているわけです」(村田氏)

この「鮮度マーケティング」を加速させたのが、気象データを活用した需要予測だと村田氏は言う。では気象データは、現在どのように企業のマーケティングに利用されているのだろうか?次のパートでは日本気象協会の話を紹介したい。

高精度化する気象データを企業のマーケティングに活用する動きが加速

「各企業様は、冷夏、猛暑、暖冬、厳冬といった天候の状況により、商品の売り上げや来客数に影響を受けます。欠品による機会ロス、作り過ぎによる廃棄ロスといった課題の解決にお役立ていただけるのが、気象データを使った需要予測です」

こう話すのは、日本気象協会シニアアナリストの小越久美氏。気象レーダーの観測が30分に一度だった20年前と比べ、今では誰もが分刻みの雨雲レーダーを見られるほどに気象データの精度は上がったと話す。「スーパーコンピュータの導入などにより、気象データの観測が充実して、天気予報の予測精度はこの15年間で30%も向上したといわれています。そして、高精度な気象予測を使った高精度な需要予測というのが、近年可能になってきています」(小越氏)

同協会は、高精度な気象データを活用し、商品需要予測サービスを展開。多くの企業がこのサービスを利用している。「私たちは、世界各国の気象データを収集し、独自技術で気象予測を高精度化し、各種予測モデルの開発を行っています。また、各商品のPOS(販売)データを企業様からいただき、エリアごとに商品が売れる気象条件を分析して、その結果を提供する取り組みも進めています」(小越氏)

同協会では、独自に市場の横断的な分析なども実施。例えば、さまざまな商材について、週平均気温が1度上昇すると何%売り上げが変化するかなどをカテゴリごとに調査している。「2020年8月下旬では、最も気温の反応が高いのが日焼け止めクリームで、気温が1度変化すると10%売り上げが変化します。続いて、氷菓、制汗剤、スポーツドリンク、ラクトアイス、美容・健康ドリンクなどが気温の変化の影響を大きく受けます」と、小越氏はデータを交えて説明した。

近年、各企業で進むDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現には、「攻め」と「守り」のデータ活用が必要不可欠だと話すのは同協会の社会・防災事業部 気象デジタルサービス課eco×ロジプロジェクトリーダーの中野俊夫氏。

「攻めのデータ活用では顧客理解を深化させお客さまに寄り添い、守りのデータ活用ではサプライチェーンのデジタル化により無理・ムラ・無駄を低減します。さらに、企業間でデータを共有することによって1社では解決できない課題を社会全体で解決できる。私たちは、現在複数の企業と共にさまざまな課題解決に取り組んでいます」

気象データを「鮮度マーケティング」に活用

日本気象協会の高精度の気象データは、「チョコモナカジャンボ」の「鮮度マーケティング」にも大いに活用されている。森永製菓は、日本気象協会との取り組みを2017年にスタート。同社の物流部の新谷秀夫氏は、鮮度マーケティングの向上を目指すためには3つのポイントがあると話した。

「1つ目は『気象予測』。日本気象協会様による正確な気象情報で、ゴールデンウィークや最盛期の状況の把握に活用しています。2つ目が『全国の需要予測』。気象予測に基づき立案いただいた全国ベースの需要予測を月単位の計画などに活用しています。3つ目は『エリア別の需要予測』。全国各地の気象予測に基づいた週単位の需要予測を提供いただき、偏在の抑制に活用しています」

さらに、販売計画の作成の際は、14日先、3カ月先、6カ月先といった、短期・中長期の需要予測が用いられる。月単位での計画に役立てるほか、ゴールデンウィークや最盛期に向けた商品の販売計画の作成などに活用するという。これらの需要予測に加え、肝となるのが小まめな予測修正と情報共有だ。

「2018年6月の梅雨明けが早まった際は、日本気象協会様から需要予測の修正が入りました。予測の修正を受け、7月上旬から中旬に緊急増産を行い、私どもの想定以上の商品需要に対して安定した供給が叶いました。もう一つは2020年7月、2年連続で梅雨明けが遅くなってしまった際も、事前の情報共有により、7月の中旬から下旬にかけて減産を段階的に行ったことで不必要な在庫を持たずに済みました」

気象データによるテレビCMの出稿量の最適化が、売り上げに貢献

「チョコモナカジャンボ」の売り上げ増を実現できたのは、気象予測を元にテレビCMの出稿量を最適化できたことも大きいという。

実は、気象データをマーケティングに活用する動きは、広告領域にも広がっている。電通は日本気象協会の気象データを生かし、広告マーケティングの高度化を実現するフレームワーク「Weather Enhanced Marketing(以下、WEM)」を2018年に立ち上げた。

電通のデータ・テクノロジーセンター コンテンツデータ部長の櫻木裕之氏は、WEMにおいて、3つのソリューションを紹介した。

1つ目は、「ウレビヨリ」。これは、気象要因で生活者の需要が左右される約160品目の購買データと気象データを独自手法で解析し、需要の変化を指数化し、予測する。季節商材のシーズン開始・終了の時期や、キャンペーン期間中の需要の高まりを捉えることで、広告出稿をはじめさまざまなマーケティング施策の意思決定に活用できるという(リリースはこちら)。

2つ目は、「RICH FLOW(リッチフロー)」。気象データなどを元に、AIを活用して、異なるニーズを持った複数クライアントのテレビスポットの広告枠を最適に組み替え、効果的な広告出稿を実現する(リリースはこちら)。

3つ目は、「Multi Impact Switcher2.0(マルチインパクトスイッチャー2.0)」。気象要因などの需要変化に応じてデジタル広告の配信オン・オフや素材の差し替えを制御する。

ウレビヨリ

「複雑多様化するクライアントの課題に対し、需要予測の価値をマーケティング全体において最適の視点で活用できるソリューション開発を今後も推進したい」と櫻木氏は述べた。

森永製菓は、「ウレビヨリ」と「RICH FLOW」という、電通が開発した2つのソリューションを活用することで、日別に需要を予測しテレビCM出稿量を調整。最適なタイミングで広告を打つことで、「チョコモナカジャンボ」を食べたいという生活者の気持ちを高めた。

気象データをフル活用した「鮮度マーケティング」により、2020年7、8月の「チョコモナカジャンボ」の売上(出荷ベース)は、対前年比で107.8%の増加(前年同月比では、7月102.4%、8月112.7%)となった。

気候変動が大きい昨今。マーケティングにおける気象データの価値は今後、ますます高まっていくに違いない。ウェビナーを通して、気象データ活用の新たな可能性を感じることができた。

承認済みエーザイ製の認知症新薬、有効性に疑問広がる…日常的な予防が効果的

 6月8日、米国の食品医薬品局(FDA)は「アルツハイマー病の画期的な新薬を承認した」と発表し、日本でも大きなニュースになりました。米国の製薬企業バイオジェン社と日本のエーザイが開発した薬でした。過去形で述べるのは、それなりの出来事があったからです。

 まず、どこが画期的だったのかをまとめておきましょう。アルツハイマー病の従来の薬は、どれも神経信号の伝達を促進して脳の働きを回復させることを狙ったものです。しかし、さまざまな評価が行われた結果、ほとんど効き目がないか、あっても半年くらいしか続かないことがわかっていました。

 アルツハイマー病は、神経細胞に溜まる「アミロイド・ベータ」という異常物質が原因とされています。この新薬は、異常物質を包み込んで神経に溜まらないようにする機能を持たせたものでした。月に1回だけ点滴で体に入れるだけでよく、まさに夢の薬だったのです。

 その臨床試験(治験)は、製薬企業が中心となり2つ同時に開始されました。しかし、2019年の春、効果が見込めないことが明らかとなり、2つの治験は中止を余儀なくされました。

 その7カ月後、同企業は「2つの治験のうち、ひとつについてデータを再分析したところ、薬の使用量を一番多くしたグループで、プラセボに比べアミロイド・ベータの減少が明らかに認められた」として、この新薬をFDAに申請することを発表しました。

 申請を受けたFDAは、「迅速承認」という手続きに従って審査を行い、承認することにしました。これが冒頭のニュースです。薬の値段は1年分で約600万円です。製薬企業には巨万の富をもたらし、また認知症に怯える大勢の人々の福音となるはずでした。

 しかし、その後、話は意外な方向へと変わっていきます。FDAが認可を発表する2カ月前、この薬の審査を担当した外部の専門家11人のうち、3人が突然の辞任を発表したのです。辞任したひとり、ハーバード大医学部教授は、「2つの治験が行われ、両方とも失敗したにもかかわらず、一部のデータを取り出して、有効だと主張するのは間違っている。自分が知る限り、FDAによる最悪の判断だ」と述べています。

 専門家会議では、この人たちも含め10人が承認に反対し、ひとりは保留しました。理由は、ほかにもいろいろあり、脳が腫れてしまったり、脳内で出血したりする重い副作用の懸念も拭えない、などでした。

 その後も、余波は続きます。治験に協力した医師の1人は、「たとえ薬が効いているとしても、ごく短期間であり、副作用のほうが心配だった」「薬を使う条件が、特殊な検査でアミロイド・ベータが確かに存在することを証明しなければならず、トータルの医療費は計り知れない」と述懐しています。「アミロイド・ベータを減らして症状が改善するというエビデンスはない」とまで言い始める人もいて、収拾がつかない状態になっています。

 治験が終わりに近づいていた時期、製薬企業とFDA高官が異常なほど頻繁に会合を重ねていた、とニューヨークタイムズ紙は報じています。

生活習慣の改善で予防

 業界の裏話はともかく、認知症を薬で治すのは難しいことが改めてわかったことになります。幸い、認知症は生活習慣の改善で予防できるというエビデンスがあります。以下、誰にもできる予防策をまとめておきましょう。

 認知症の最大のリスク因子は「年を取ること」です。75~84歳で19%に、また85歳以上で30~50%もの人が認知症になるというデータがあります。しかし、これはいかんともしがたいことです。

 年齢を除けば、「肥満」「喫煙」「偏食」「野菜不足」、そして「運動不足」が認知症を促進する5大リスクです。したがって対策は、肥満指数(BMI)を25以下にすること、タバコはすぐにやめること、たんぱく質・糖質・脂質が偏らない食事を心がけること、野菜と果物をしっかり食べることです。

 私の研究グループが行った調査では、骨折や脳卒中などで寝たきりになると、高頻度に認知症が進行します。つまり何より大切なのは、日々の運動なのです。たとえケガや病気をしたあとも例外ではありません。

 認知症は、薬ではなく自分の努力で予防しましょう。

(文=岡田正彦/新潟大学名誉教授)

参考文献

【1】Knopman DS, et al., Failure to demonstrate efficacy of aducanumab: an analysis of the EMERGE and ENGAGE trials as reported by Biogen, December 2019. Alzheimers Dement 17: 696-701, 2020.

【2】Armstron RA, Risk factors for Alzheimer’s disease. Folia Neuropathol 57: 87-105, 2019.

【3】Belluck P, et al., Three F.D.A. advisers resign over agency’s approval of Alzheimer’s drug. New York Times, Jun 10, 2021.

【4】Span P, A new Alzheimer’s drug offers more questions than answers. New York Times, Jul 7, 2021.

●岡田正彦/新潟大学名誉教授

医学博士。現・水野介護老人保健施設長。1946年京都府に生まれる。1972年新潟大学医学部卒業、1990年より同大学医学部教授。1981年新潟日報文化賞、2001年臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」を受賞。専門は予防医療学、長寿科学。『人はなぜ太るのか-肥満を科学する』(岩波新書)など著書多数。

朝ドラ『おかえりモネ』ツイッターで話題の組合長はピンクの電話の夫だった!

 警戒心の強い女子中学生の石井あかり(伊東蒼)と出会ったことで、永浦百音(清原果耶)のまわりが大きく変化した10月4日(月)~8日(金)のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』。それぞれが心のドアを開いて、前を向き始めた。

百音の母・亜哉子の教え子だったあかり

 水産関係者の交流会で妹の未知(蒔田彩珠)の研究発表を見た百音は、出席していた東京国際海洋大学の教授に声をかけられ、未知を大学の研究室へ誘っているため口添えをしてほしい、と頼まれた。交流会の後に未知と話すと、後ろ向きな答えが返ってきた。

 自宅では、祖父の龍己(藤竜也)が父の耕治(内野聖陽)に、台風で壊れた牡蠣棚は直さずに、残った牡蠣棚だけで続けて行くと話をしていた。耕治が「永浦水産を畳むつもりか?」と問うと、母の亜哉子(鈴木京香)には、まだ言うなと釘を刺した。

 その日の夕食では、耕治の栄転と百音の結婚が話題に。「いずれちゃんとする」と伝えると、耕治と未知は複雑な表情になった。

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 百音がいつものように「はまらいん気仙沼」でラジオ放送をしていると、あかりがフラリとやって来た。こちらを気にしている様子だったが、声をかけてくる気配がなかったため、百音は気象予報に興味があるのかと声をかけてみた。

 しかし、返事はなく、反対に気象予報士になった理由を聞いてきた。「誰かの役に立ちたいから」と告げると、「なんか、きれいごとっぽい」と言われ、百音は及川亮(永瀬廉)と重なって笑みがこぼれた。

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 ある日の夜、百音は島まで未知を迎えに行った。酔いを醒ますために寄り道をして、いつも亮が海から帰って来ると飲んでいたのかと聞いてみた。すると、いつも自分から声をかけ、いつも同じ時間帯に帰されると未知。報われない気持ちを抱え、疲れてしまっていた。

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 島の事務長からの電話で、龍己が牡蠣棚を直さないと知った亜哉子が理由を問い詰めると、龍己は自分の代で永浦水産を終わらせるつもりだと話した。

 それを聞き、未知と亜哉子はそれぞれ「自分が継ぐ」と申し出た。すると龍己は、未知は研究が好きで、亜哉子は教育に関わる仕事がしたくて、祖母の雅代(竹下景子)の介護のために教員を辞めて後悔しているのではないかと聞いた。

 話し合いは一旦中止となり、姉妹で部屋に戻り今後の話をすると、未知は仕事も恋愛もうまくいっている百音への妬みが爆発。百音は、家業と研究と亮のことで頭がいっぱいになっている未知が落ち着くまで、根気強く向き合った。

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 夜、百音が電話で菅波光太朗(坂口健太郎)に相談すると、「離れていた者ができるのは、当事者の口から痛みを話させること」ではないかとアドバイスをもらった。翌日、ラジオで低気圧と心身の痛みの関係を説明し、心にためていることを口に出してみてほしいと語った。

 その日、あかりが再び百音の前に現れ、亜哉子に会いたいと言った。あかりは亜哉子の教え子だったのだ。家に連れて行くと、2人は再会を喜び合った。

 その日の夜、亜哉子はあの日、百音と未知のことしか考えられず、生徒たちを置いて学校を出ようとしてしまったと、涙ながらに告白した。そんな自分が許せず、教員を辞めることにしたのだった。亜哉子の後悔を聞いて龍己が謝ると、亜哉子は心が軽くなったと笑い、2人で残った牡蠣棚で養殖を続けることになった。

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 雅代の7回忌の後、亜哉子は雅代がいたから耕治との結婚を真剣に考えたのだと告白。女だからと遠慮せず、好きなことをしなさいと言ってもらえたことに感動したと語り、百音も未知も少し前を向けた。

 ある日、「はまらいん気仙沼」に再びあかりがやって来た。やりたいことが見つからないと聞き、いつかの自分と重なった百音は「高校に入ってからゆっくり考えればいい」とアドバイス。そして、あかりが勉強が得意ではないというので、亜哉子に勉強を教わることを提案。週末、あかりは永浦家で亜哉子と楽しく勉強をした。

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 百音があかりを街へ送って家に戻ると、耕治が「民宿は無理だけど塾をやってみたらいい」と言って、部屋の模様替えをしていた。「子どもの笑う顔はいいもんだ」と言われ、亜哉子は笑った。

ツイッターで話題の組合長とは?

 嵐がやってきて海が大しけになり、亮の船が危機的状況に遭うというのが、今週のストーリーの要。事前に天気を予測した百音は気仙沼中央漁協の組合長に船を戻すよう伝えるが、前回同様「しつこい!」と相手にされず、歯がゆい思いをする。

 百音を軽くあしらう組合長の太田滋郎を演じるのは、俳優の菅原大吉。以前、百音のおかげでアワビの開口日を無事に迎えたときは、素直に感謝を伝えていた。放送後、ツイッター上では「かわいい!」「いい人!」「デレた!」と組合長の意外な一面に心を奪われる視聴者が続出した。

 菅原は演出家で劇作家の水谷龍二作品に多く出演する実力派俳優で、コメディ・シリアス、二枚目・三枚目を問わず、幅広い役柄を演じてきた。2006年には、妻の竹内都子(ピンクの電話)と二人芝居ユニットの「夫婦印」を立ち上げている。

 今作では、真っすぐなために何となく不愛想で、ガンコだけど憎めない組合長を演じているが、先月最終回を迎えたドラマ『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)では、ヒロインを優しく見守る真面目で明るい父親役を好演。さらに、現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)では伊達宗城を演じている。

 今週、百音はひと癖もふた癖もある組合長とどう渡り合うのか。また、緩急の効いた菅原の演技にも期待しよう。

(文=安倍川モチ子/フリーライター)