JRA「動いた」川田将雅と「動かなかった」C.ルメール、毎日王冠(G2)で勝負を決めたのは展開よりもポテンシャルの違い?

 10日、東京競馬場で開催された毎日王冠(G2)は、C.ルメール騎手の1番人気シュネルマイスター(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)が勝利。スプリンターズS(G1)を制したピクシーナイトに続き、2週連続で3歳馬が古馬を圧倒した。

 シュネルマイスター1着に対し、ダノンキングリーがアタマ差で2着という結果に終わったが、この着順にはそれぞれに騎乗していたルメール騎手と川田将雅騎手の判断も少なからず影響している。

 13頭立て芝1800mのレース。川田騎手曰く「安田記念よりはるかに具合が良く、その分気持ちが入っていました」というダノンキングリーは、スタートで出遅れたことも痛かった。シュネルマイスターもそれほどいいスタートを決めたとはいえず、この時点で両者の位置取りは揃って後ろからとなる。

 ただ、道中の流れが遅いと判断した川田騎手は「馬の気持ちを優先させてポジション」を上げる競馬にシフトする。馬群の外目から追い上げると、中団からスルスルと好位へ取りついた。開幕週の東京は絶好の馬場状態。ある程度前を意識せざるを得ず、判断としては決して間違っていなかったはずだ。

 これにはルメール騎手も気付いていたようだが、シュネルマイスターが反応しなかったと振り返っているように、動きたくても動けなかったというのが本音だろう。そこでルメール騎手は、あえてパートナーの気持ちを“リスペクト”して流れに身を任せている。

 最後の直線を迎え、先行勢を早々と射程圏に捉えたダノンキングリーが外から猛然と襲い掛かる。対するシュネルマイスターは残り400mでもまだ後方から3番手の苦しい位置にいた。

 にもかかわらず、300m辺りから“スイッチの入った” シュネルマイスターは、究極にも近い末脚を披露する。外に出されるやいなや、瞬く間に前の馬との差を詰めていき、先に抜け出していたダノンキングリーをギリギリ捕まえたところがゴール。3ハロン33秒0の上がりは、当然メンバー最速の切れ味だった。

 これには敗れた川田騎手も「普通なら勝っているレースですし、勝ち馬は着差以上に相当強い」と脱帽。レースを見ていた手塚師でさえ、「さすがに後ろ過ぎるかなと。差し切るとは思いませんでした」と驚きを隠せなかったのも無理はない。

「今日は休み明けだったので、プレッシャーをかけないようにしましたが、次走はアグレッシブな騎乗をするかもしれません」

 レース後に、まだ本気の走りではないといわんばかりのルメール騎手からは、「仮に距離が2000mでもこなせそう」という強気なコメントも飛び出した。シュネルマイスターの走りに、誰よりも驚いていたのはもしかしたらルメール騎手だったか。

 また、シュネルマイスターの走りを高く評価したのは、元JRA騎手である安藤勝己氏も同じ。「本番に余裕を持たせた仕上げで、直線だけのエコな勝利。まだ上積みあるやろな」と、次走での伸びしろに期待する旨を自身の公式Twitterにてツイートした。

「川田騎手が優勝した安田記念を“はるかに上回る具合”だったと評価したダノンキングリーと、休み明けだったので“プレッシャーをかけないように”乗ったシュネルマイスター。アタマ差とはいえ、着差以上の開きを感じました。

先に動いて目標にされたものの、ダノンキングリーは完全に勝ちパターン。仮に動かない選択をしていたとしても、勝てたかどうかはわかりません。それほど勝ち馬の走りは強烈なインパクトがありました」(競馬記者)

 秋の天皇賞(G1)には、ルメール騎手のお手馬であるグランアレグリアが待機しているため、陣営は次走にマイルCS(G1)を予定していると表明。ただ、この勝利で距離延長も視野に入るなら、来秋は天皇賞参戦も視野に入ってきそうだ。

 古馬相手に重賞で健闘する3歳の活躍が目立ち、例年に比して世代レベルの高さも注目されていた今年。ましてや毎日王冠は一昨年のダノンキングリー、昨年のサリオスと3歳が連勝中と好相性のレース。古馬一線級が集まった春の安田記念(G1)でも3着に入り、既にトップクラスの実力を証明していたシュネルマイスターが、陣営の想像を上回る成長をしていたなら、この勝利は必然だったのかもしれない。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

水道橋崩落の和歌山市、再開発には巨費投入…談合疑惑浮上、情報を不当に隠蔽か

「3年近くかけて出た結論が『不開示は妥当』というんですから、もう言葉がありません」

 2018年11月、和歌山市駅の再開発事業の入札経過について、和歌山市内の市民団体が情報開示請求を行った。しかし翌月、市は文書の一部を黒塗りで開示。それに対して市民団体が行っていた不服審査請求の答申が、2年9カ月かけて今年8月末、ようやく出たのだ。

 5人の有識者で構成される審査会の結論は、「不開示は妥当」というものだった。だが、この決定の陰には、官製談合のどす黒い噂がつきまとっていた。昨年5月、開示された入札調書で黒塗りされていた会社名について、内部告発と思われるリークが筆者のもとに寄せられた。もし開示されて、そのリーク内容が裏付けられれば、官製談合の犯罪を市当局が自ら認めることになったはずだった。

 前編に続いて、公文書の黒塗り(一部開示)や不開示が相次いでいる和歌山市の不服審査請求についてレポートする。

 下の画像は、昨年5月に筆者のもとに寄せられた本件非開示に関するタレコミ(情報提供)である。

 黒塗りされていた残り2社の社名を明らかにしたうえで、こう書かれている。

「この中でRIAは一番見積もりが高かったらしいが、南海で他社2社より低くなるよう交渉を行ったらしい」

「黒塗りの選定理由2行は、その経緯が書かれている。南海が知っていると思う」

 開札してみたら“RIAが一番見積もりが高かった”ので、“低くなるよう交渉”して、RIAが落札できるようにしたというのだから、もしこれが事実なら、不正な落札が行われたことになる。

 しかもこの事実を、再開発事業で南海電鉄と一緒に調整会議を行っていた和歌山市と和歌山県も知っていたとしたら、「一民間企業の不正行為」というだけでは済まない。再開発に巨額の補助金を出して公共施設の建設まで委託しているのだから、自治体も全面的に関与した官製談合であった疑いも出てくる。

 筆者は昨年12月、審査請求を行っていた市民団体に対して、この“爆弾情報”の内容を、審査会に提出する反論書にも盛り込むべきと助言した。その反論書が以下である。

 この記載をするにあたって筆者は、RIAと南海電鉄も含めた関係4社の広報担当者に連絡をした。当該文書に社名が記載される旨を伝えたうえで、「もしこの内容が事実と異なるようであれば連絡してほしい」と伝えたが、現時点までどこからも反論はない。

 8月27日に出た審査会の答申に戻ろう。答申書には、南海電鉄の競争上の利益や応札企業等との信頼関係には言及しているものの、結局、市民団体が問題視している談合疑惑については一言も触れていない。

 市民団体の反論書の末尾にも書かれているように、もし和歌山市が官製談合の疑惑を晴らそうと思えば、南海電鉄から報告を受けたであろう落札調書の黒塗り部分を堂々と開示すればよいだけのことである。不正行為が行われていなければ、一瞬で疑惑は晴れたはずだ。だが、それを開示しない以上、官製談合疑惑は晴れないままだ。審査会は、ただ実施機関である市の言い分を鵜呑みにして「妥当である」としたにすぎない。

 この和歌山市が出した審査会の結果を、果たして専門家はどのようにみるのだろうか。

 東京・中野区などで情報公開・個人情報保護審査会の委員(過去に神奈川県平塚市では審査会会長)を務めた神奈川大学法学部の幸田雅治教授(行政法)は、和歌山市の対応を次のように批判する。

「まず、今回の市民団体による開示請求に対する和歌山市の非開示については、はなはだ不適切だと思います。開示請求があったら、市民が自治体の判断の公正性を的確に判断することができるように開示しなければなりません。企業秘密等で開示できないという場合ももちろんありえますが、それはかなり特殊なケースです。たとえば、製造ラインの組み立て方が独自ノウハウにあたるときなどです。これは市民が判断する判断材料とはあまり関係がないので、開示する必要がない。そうした特殊なケースを除いて、すべて開示するべきです」

 また、市民の不服審査請求に対して、異様に時間をかけている和歌山市の対応は「違法の可能性がある」と指摘する。

「不服審査請求から、実施機関が弁明書を出すまでに1年7カ月かかっているというのは、とんでもなく非常識です。審査請求があったら、弁明書は可能な限り速やかに出して審査会の審査を適正に行うというのが行政に求められている義務です。したがって、いくら条例で弁明書提出までの期限が定められていないとはいえ、審査対象がよっぽど膨大な枚数でもない限り、必要以上に引き延ばすということは、違法の可能性が高いといえます」

 審査会の委員として実務も数多くこなす幸田教授によれば、審査請求を受けた自治体は、その次に開催される審査会までに弁明書を提出し、特別な事情がない限り、そこから最長でも半年程度で答申を出すのが一般的だという。

 ところが今回のケースでは、2019年3月に市民団体が審査請求をしてから1年7カ月後に弁明書が出るまでに、和歌山市で情報公開審査会は少なくとも10回以上開催されていたことが判明。その間、本件は議題にすら上っていない。これでは「意図的に放置していたのではないか」と非難されても仕方がないだろう。

水道橋の配管崩落、一方で再開発には湯水のごとく税金投入

 そこで筆者は、本件の実施機関である和歌山市都市再生課の担当者に、改めてこの件を問い質した。

――19年3月に審査請求をしてから弁明書が出てくるまで1年7カ月もかかっているのは、ただ何もしないで放置していただけではないか。違法だという専門家もいるが。

都市再生 いや、放置していたというわけではない。

――どういう事情があったのか。

都市再生 それは、ここでは申し上げられない。

――放置していないのならば、その間に部内で検討や会議をしていたということになるので、その事情説明の証拠になる議事録やメモは残っているのか。

都市再生 それは調べてみないとわからない。

――審査請求をした市民団体が、弁明書の内容を検討した議事録やメモを開示請求したら、開示するのか。

都市再生 それは開示請求を受けてから詳しく検討する

――またそれについても、じっくり時間をかけて検討するのか?

都市再生 ……(ノーコメント)

 CCCが運営する、全国で6番目の“ツタヤ図書館”となった新和歌山市民図書館は、昨年6月にグランドオープンを迎え、今年9月には来館者が100万人を突破したと地元紙が報じている。

 だが、この事業には湯水のごとく公金が投入されていて、そのプロセスが不透明であることを報じるメディアはどこにもない。

 筆者は、独自に開示請求した公文書を基に、和歌山市が今回の再開発事業において、南海電鉄に支払った補助金を計算してみた。すると、総額で68億円にも上ることが判明した。国や県から南海電鉄に出る補助金(国32億円、県14億円の計画)も、なぜか和歌山市がその分を先に立て替えて払うという異例の措置をとっていたためだということが、のちに判明した。

 なお、和歌山市が完成後に南海から買い取った新図書館の建築費用30億円は、この68億円には含まれていないという。このプロジェクトに、いったいいくらの公金が使われたのか、総額すら詳細にわかっていない。それなのに、情報開示の黒塗りだけが第三者である審査会によって「妥当である」と判定されたのである。

 和歌山市では10月3日、紀の川にかかる水道橋の配管が突然崩落して、最大でおよそ市内6万戸が断水したと報じられている。駅前再開発には巨額の公金が使われる一方で、水道等のインフラ補修には金をかけずにおろそかになっているのではないか、市長は金の使い方は間違っている、との批判が絶えない。

 和歌山市民は、こんな和歌山市の行政を信頼できるのだろうか。
(文=日向咲嗣/ジャーナリスト)

和歌山市、談合疑惑を隠蔽か…市民からの情報開示請求に黒塗りだらけで回答

 そう嘆息するのは昨年6月、南海電鉄・和歌山市駅前に新しい市民図書館がグランドオープンした和歌山市の市民だ。

 2018年11月、和歌山市駅の再開発事業の入札経過について、和歌山市内の市民団体が情報開示請求を行った。しかし翌月、市は文書の一部を黒塗りで開示。それに対して市民団体が行っていた不服審査請求の答申が2年9カ月かけて8月末、ようやく出たのだ。

 5人の有識者で構成される審査会の結論は、「不開示は妥当」というものだった。だが、この決定の影には、官製談合のどす黒い噂がつきまとっていた。昨年5月、開示された入札調書で黒塗りされていた会社名について、内部告発と思われるリークが筆者のもとに寄せられた。もし開示されて、そのリーク内容が裏付けられれば、官製談合の犯罪を市当局が自ら認めることになったはずだった。

 今回は、公文書の黒塗り(一部開示)や不開示が相次いでいる和歌山市の不服審査請求についてレポートする。

 下の書面は、今回の不服審査請求の対象となった18年12月に開示された文書だ。その前月、市内の市民団体が、和歌山市駅再開発のプロセスが不透明だとして、設計業務にかかわるすべての入札企業名と入札価格について情報開示請求していた。

 だが、開示されたのは、落札したアール・アイ・エー(RIA)の企業名と落札価格のみ。入札には3社が参加していたが、残り2社の企業名と入札価格の部分は、すべて黒塗りされていた。

 設計業務を落札したRIAは、全国にTSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と縁が深い。11年にオープンした、同社の旗艦店である代官山T-siteの開発を担当。その後も15年の神奈川県・海老市立中央図書館の大規模改修、翌16年の宮城県多賀城市立図書館の新築も、設計段階から手掛けていた。

 和歌山市でも、まだ図書館の駅前移転すら決まっていない14年時点で、CCCと懇意である同社が再開発プロジェクトに関与していたことが判明。そのため、最初から「ツタヤ図書館を誘致する」ことが決まっていたのではとの疑念が市民に渦巻いていた。そんななかで、そもそもRIAがどのように選定されたかを知るための開示請求だったのだ。まだなんの決定もないのに、堂々と“関係者会議”に出席していたRIAに対して疑問を持つのは当然のことだろう。

 開示された書面は、日付すら記載されていない奇妙なものだった。施主である南海電鉄が指名した3社が、市民図書館が入る市駅前再開発プロジェクトの資金計画から始まって基本設計、実施設計、施工監理、権利変更計画の5つの業務に応札。そのすべてをRIAが落札。RIAの社名と落札価格のみ開示されていて、残り2社の社名や入札価格は、すべて黒塗りされていた。

 このときに、最初からRIAが落札することが決まっていて、残り2社は形だけ入札に参加したのではないのかとの疑いが浮上したのだ。では、どのような経緯を経て、今回、審査会の答申に至ったのだろうか。

 18年12月17日に和歌山市が、RIAの社名と落札価格を除いて全面黒塗り開示したことについて、翌年19年3月11日に市民団体が黒塗り部分も全面開示すべきであるとして、不服審査請求を行った。

 審査請求を受けた自治体は、外部の有識者で構成される情報公開審査会に処分の妥当性を審議してもらう諮問を行うのだが、この後、なぜか市民団体には、市からはなんの連絡もなかったという。

 ようやく和歌山市の担当部署が審査請求内容について弁明書を提出してきたのは、審査請求をしてから1年7カ月後の20年10月。市民団体は2カ月後の12月に反論書を提出。そして、双方の主張を付して審査会に和歌山市が諮問をしたのが今年1月。情報開示してから2年2カ月、審査請求してから1年10カ月も経過していた。

【和歌山市・第二次情報公開審査請求のこれまでの経過】
・2018年11月8日、市民団体が開示請求
・2018年12月17日、和歌山市が、入札調書を一部黒塗で開示
・2019年3月11日、市民団体が不服審査請求
 ~この間、1年7カ月進展なし~
・2020年10月23日 和歌山市が弁明書を提出
・2020年12月25日 市民団体が反論書を提出
・2021年1月7日 審査会が市長からの諮問書を受理
・2021年2月15日 市民団体が審査会で反論の陳述
・2021年8月27日 審査会が答申結果を通知

 通常の訴訟でも、裁判所に提訴したら遅くとも2~3カ月以内には審理が始まるのに、このケースでは、行政不服審査の請求から諮問までに2年近くもかかっている。筆者はこれまで再三、黒塗り開示をされているものの、和歌山市民ではないため市に対して審査請求できなかったが、ほかの自治体ではそれがすんなりできた。

 昨年12月に市立の図書館と美術館の運営者としてCCCを選定した熊本県宇城市が、黒塗りで開示してきた選定会議の文書について、今年3月に不服審査請求を行った。すると、2カ月後の5月に宇城市の担当部署から弁明書が届いた。すぐそれに反論書を提出し、現在は審査会で審理が進められている。宇城市の対応があまりにも迅速だったことに驚いたが、考えてみれば、これが普通の対応なのだろう。

 和歌山市では、なぜこんなに時間がかかるのか。総務部市政情報課に問い合わせると「個別の案件には答えられない」としつつ、一般論として「審査請求人と実施機関の意見交換がスムーズにいかないために、時間がかかることはある」と言う。しかし、本件では、最初に市が弁明書を出すまでに1年半もかかっていて、「意見交換がスムーズ」にいかなかったという事実はどこにも見当たらない。

 さぞや審査する対象が膨大な枚数の文書かと思ったが、たった5枚の書類にすぎず、しかも市民が開示を求めているのは、3社のうち残り2社の社名と、5つの業務についてその2社が応札した金額だけである。両者の主張の根拠となる事実を調べたりする必要もほとんどなく、ルールに則って判断するだけならば一瞬で審議が終わる案件のはずである。

 今年1月7日に諮問書を受理した今回の審査会は、2月2日と15日に二度、審査会を開催している。2日に実施機関(市の担当部署)から聴き取り、15日に市民団体が口頭で意見陳述した後、7月27日に審議を行い、その結論を8月27日に出したという流れである。

 いざ始まってしまえば、その後はトントン拍子で進むのに、とにかく最初の審査が始まるまでが長く、2年近くもかかっているのである。この間、いったい市の内部ではどのような動きがあったのだろうか。

 実は、この市民団体が審査請求を行ったのは、今回が初めてではない。18年2月にも、市民図書館の指定管理者にCCCを選定したプロセスがわかる文書が黒塗りで開示されたことについても、不服審査請求を行っている。

 この第一次審査請求でも、実質審査が始まるまでに約1年かかっているが、このときは審査対象となる文書が200枚を超えていたため、実施機関が弁明書を作成するのに数カ月の期間を要するのも仕方ない部分があった。

 また、第一次審査請求では、審査会の委員は、市民が逐一指定した箇所を詳細に検討した結果、市民側の主張も取り入れて「一部開示せよ」との結論を出している。その答申を受け入れる形で今年1月、市の担当部署が黒塗りを一部はずした文書を開示した。

 そういったやりとりがあったのならば、ある程度の時間はかかっても仕方ないのかもしれないが、今回の第二次審査請求に関しては、そのような繁雑な作業を伴う箇所はどこにもない。時間稼ぎを行って、まるで市民が諦めるのをひたすら待っているかのようにみえるのだ。

 さて、今回審査会が市の非開示を「妥当である」とした理由は、なんだったのだろうか。あらためて答申書を見てみよう。審査会の答申は、その理由として以下の2点を挙げている。

(1)黒塗された入札額、入札企業名が開示されることで、事業者の事業運営に多大なる不利益を与えるほか、事業者の取引企業にも影響を及ぼす可能性がある。これらは条例で規定された「営業活動の秘密」にあたるため、審査請求対象を不開示とすることに不合理な点はない

(2)施工者が民間となる再開発事業であり、実施機関(和歌山市)は、あくまでも補助者として事業を進めているにすぎない。受注した企業以外の法人名・入札額を開示すると、当事者間の信用を損い、関係者の理解・協力が得られにくくなって事業遂行に支障を及ぼすおそれがあるため、不開示としたことに不合理な点はない

 和歌山市は、単に南海電鉄が行う再開発プロジェクトの補助者であり、新しい市民図書館は、駅ビルを建て替えるついでに建ててもらうだけ。新図書館の完成後に30億円で買い取る契約は交わしているが、その施工に市は直接関与していないから、南海と第三者の契約についての情報を開示する立場にはないと言っているのである。

 しかし本件は、巨額の公金が投入される事業である。本来ならば、和歌山市自らが施主となるべき新図書館の設計業務について、いくら民間企業に委託したからといっても、完成後は公共施設になる建物の設計に細かく口出しをするのは当然のことである。

 だからこそ、和歌山市は南海から逐一報告を受けていたはずだ。それなのに、その経過を「営業活動の秘密」とか「当事者間の信頼関係を損なう」などと理由をつけて市民への開示を頑なに拒否するのは、何か後ろ暗いことがあるのではないのかと勘ぐられても仕方ないだろう。

 ちなみに、今年2月に行われた審査会の、市民団体による二度目の意見陳述では、市側の「当事者間の信頼関係を損なう」との主張に対して市民代表から、こんな鋭い意見が述べられたという。

「市民の信頼よりも、私企業の信頼を優先するんですか?」

 さて、今回の審査請求のプロセスには、自治体の釈明の不可解さを、より一層浮き上がらせる“爆弾情報”があった。
(文=日向咲嗣/ジャーナリスト)

後編へ続く

「マカヒキは売らない」京都大賞典(G2)5年ぶり復活劇に金子真人オーナーの愛!?「馬主としての矜持を見た」ベールに包まれた現役続行の真意とは

 まさに陣営の長きにわたる執念が実った一戦だった。

 10日に阪神競馬場で行われた京都大賞典(G2)は、2016年のダービー馬マカヒキ(牡8歳、栗東・友道康夫厩舎)が勝利。約5年ぶりに先頭でゴール板を駆け抜けた。

 1984年のグレード制導入後、ダービー馬が7歳以降まで現役を続行したのが本馬だけということもあり、現役続行に懐疑的な声もあったマカヒキ。しかし、そのすべては「諦め」からくるものであり、今回はそんな“雑音”に負けず、復活を信じて疑わなかったマカヒキ陣営の執念が呼び込んだ勝利だった。

 だが、一方で陣営の中心的存在といえる馬主の金子真人氏(名義は金子真人ホールディングス)は、約5年も結果を残せなかったダービー馬をどのような思いで見守っていたのだろうか。

 過去にマカヒキの父でもあるディープインパクトやキングカメハメハなど、数多くの歴史的名馬を所有した経験があり、個人馬主としては「日本一の成功者」とも言われる金子オーナー。だが、その一方でメディアに登場するシーンは極めて希少で、その意向が語られることはほとんどない。

 マカヒキは日本ダービー(G1)を勝ち、凱旋門賞(仏G1)にも挑んだ名馬。結果が出なければ当然、早期引退、種牡馬入りという選択肢もあったはずだ。

 それでも連戦連敗を重ねるダービー馬の現役を続行させたことには、競馬ファンからも「(負け続けたせいで)種牡馬としての価値もないから、現役を続行させているのかな」というような疑問の声が上がり、やがて「もう引退させてほしい」「マカヒキがかわいそう」という批判的な声にも変わってしまった。

 しかし、そんな金子オーナーの真意を垣間見られたエピソードがこの日、ネット上で話題になっている。

「昨年、マカヒキを買いたいという海外バイヤーの意向を受け、日本のパートナーにアプローチしてもらったことがあります」

 そうツイートしたのはオーナーズ・トラヴァーズサラブレッド創立者としても名高い沼本光生氏だ。トラヴァーズサラブレッドは先月、大井競馬で20馬身差デビューが話題となったランディスシティが所属していることで注目を浴びた一口馬主クラブである。

 沼本氏によると昨年、海外からマカヒキを買いたいという意向があったそうだが、馬主サイドの回答は「興味ナシ」とのことだったという。

 当時のマカヒキは長いトンネルを抜け出せずにおり、引退説さえ囁かれる厳しい状況だったが、金子オーナーには手放す意思はなかったそうだ。

「日本でもネットオークションなどを通じて現役の競走馬が売買される時代になりましたが、海外ではずっと以前から現役競走馬の権利の売買が日常的に行われています。

実は金子オーナーも、2006年に自身の所有馬だったユートピアをアラブ首長国連邦のゴドルフィンへ売却した経験があります。もしかしたら、その時に何か思うことがあったのかもしれませんね」(競馬記者)

 マカヒキは凱旋門賞の前哨戦となるニエル賞(G2)を勝った経験があり、先日の凱旋門賞で有力候補の1頭に挙げられていたスノーフォールの父ディープインパクトの産駒でもある。

 沼本氏を通じて、どこの国のバイヤーがオファーしたかは定かではないが、欧州では貴重な日本の近代競馬の結晶ディープインパクトの血を引くマカヒキを欲しいという声があってもまったく不思議ではない。

「そこに金子さんの、馬主としての矜持を見ました」と同じオーナーとして金子氏の意思を賞賛している沼本氏。マカヒキ復活の裏側には、オーナーの強い愛着があった。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

セガ、なぜ名越稔洋氏ら旧経営陣は退所したのか?「龍が如く」製作体制刷新の裏側

 大手ゲームメーカーのセガは8日、公式サイト上で人気アクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズを制作している「龍が如くスタジオ」の新体制への移行を発表。シリーズ続編『龍が如く8(仮称)』を開発中であることを明らかにした。

 また、これまで同スタジオトップだった名越稔洋氏の退社もあわせて公表した。名越氏は昨年、eスポーツプロ大会での失言などが取りざたされたこともあり、インターネット上では今回のセガの人事に注目が集まっている。

 発表によると、“創立10周年の節目”として、同スタジオ代表・製作総指揮に前チーフプロデューサーの横山昌義氏が就任したことを報告。チーフプロデューサー阪本寛之氏、チーフディレクター堀井亮佑氏、アートディレクター三嶽信明氏らその脇を固めるくことになったのだという。

 退社する名越氏は以下のように退社を報告するとともに、ユーザーに対して感謝の言葉を述べている。

「この度、セガを退社するにあたり龍が如くスタジオトップとしてのポジションも同時に退くことになりました。

 長きに渡ってタイトルを応援して下さったユーザーの皆様、そしてご協力いただいた皆様には大変お世話になりました。謹んで、そして深く感謝申し上げます。

 私自身ここまで続けてこれたのは、たくさんの方からの学びを得ながら挑戦を繰り返す姿勢を貫き、また同時にその想いを支えてくれたスタッフのおかげに他なりません。

 そして今日から新生・龍が如くスタジオが誕生します。つまりタイトルは今後も継続されていきます。

 そこで果たしてどんなタイトルが生まれるのかは私もわかりません。しかし新しい世代が予てから積み上げてきたものをより一層高めながら、素晴らしいタイトルを世に送り出してくれると信じています。その実現のためには彼らもまた、これからも学びと挑戦を繰り返しながら成長するしかありません。引き続き、皆様からご指導ご鞭撻を頂ければ幸いです。

 最後になりますが、万感の思いを込めて申し上げます。今まで本当に有難うございました。すべての新たな始まりにご期待ください!」(原文ママ)

 一方、同スタジオのトップになった横山氏は「龍が如くスタジオが発足するまでの間、経験が少なかった開発チームにとって『龍が如く』とは名越稔洋とイコールに近い存在でした。でも私はそこに頼り切るのが嫌で、変化を求め非力ながらも必死に張り合い続けました。十年という時が経ち、抵抗から共闘へと意識は変わり、今、偉大なクリエイターからこのスタジオを受け継ぎます」と語っている。

名越氏は過去に「チー牛」発言で炎上も

 名越氏といえば、昨年6月21日に行われた落ち物パズルゲーム『ぷよぷよ』のeスポーツ大会「ぷよぷよファイナルズ SEASON2」に関する失言で炎上した過去があった。

 メーンパーソナリティとして配信していたYouTubeチャンネル「セガなま ~セガゲームクリエイター名越稔洋の生でカンパイ~」の7月28日配信分で、同大会の決勝の模様を視聴した後、名越氏がファイナリストのプロ選手に対し、「チーズ牛丼食ってそうな感じ」と発言したことが問題になったのだった。

 前述の「チーズ牛丼」略して「チー牛」という言葉は、ネット上で相手の姿態を揶揄する言葉として使われている。そのため、自社の製品をプレイするプロ選手に対する物言いとして、“不適切ではないのか”との疑問が噴出したのだ。大手ゲームメーカー関係者は話す。

「今回のセガさんの発表で驚いたのは、新体制への移行だけではなく、名越さんをはじめとする旧首脳陣の退社を、正式に発表し、花道をつくっている点です。ゲーム業界では、個人のSNSアカウントで退社を発表するのが比較的一般化しているので……。あわせて新作のPRもしていますし、新体制への移行もすごく前向きなイメージを抱きました。

 ネット上では、名越氏さんが関与したとされる『サクラ大戦』シリーズの新作の仕様変更で、旧来のファンから批判の声が上がっていたことなどを、今回の退社と関連付ける噂が飛び交っているようですね。いずれにせよ、あるタイトルで成功したからといって、別のゲームを成功させることができるかというと、なかなか難しいのがゲーム業界です。

 ただ、今回はセガとスタジオが“しっかり卒業させて送り出している”ので、マイナスの意味での退社の可能性は低いのではないかと思います。

 炎上事件に関しては、現代ビジネス(講談社)でライター赤木智弘氏が書いた記事(編集部注:『セガ取締役「チーズ牛丼食ってそう」発言に見る、ゲーム業界に根強く残る「自虐性」』2020年8月20日公開)を読んでいただければ、発言の経緯と背景がわかると思います。

 確かに、『ぷよぷよ』での炎上は社内に衝撃を与えたのは事実なようで、当時、セガさんと取引のある企業社員から、『名越さんがヤバいことになっている』という話はよく聞きました。とはいえ、『龍が如く』シリーズをメーカーの看板ゲームに育て上げたのは名越氏の功績ですし、セガさんも足を向けて寝られないと思いますよ。

(名越氏には)海外メーカーなどから声がかかっているとの噂もあり、セガを退社してもゲーム業界で活躍されていかれるのではないでしょうか」

(文・構成=編集部)

 

パチスロ待望の新台は「万枚デビュー」…話題独占の大手メーカー激アツ情報!!

 10月4日からの週は、パチスロ分野を代表する大型タイトルが新台として続々と登場した。

 ノーマルタイプからは超人気シリーズ最新作となる『ファンキージャグラー2』や、『ニューパルサーDX3』が登場。どちらも期待を裏切らない仕上がりで、好稼働を実現している。

 また、技術介入機を得意とするオーイズミから、新台『パチスロかまいたちの夜』が導入された。ボーナスと完走型RTが織りなす連チャンと、運命を自ら切り開くテクニカル要素をマッチさせた仕上がり。こちらも一部ファンから絶大な支持を得ている状況だ。

 同日にはサミーが誇る人気シリーズ最新作もデビュー。『パチスロツインエンジェル PARTY』はボーナスとATで出玉を伸ばすゲーム性で、シリーズ最高峰の“遊びやすさ”を実現している。

 そのキャッチコピーの通り、『ボーナス+CZ』の合算は設定1でも約1/99という破格の確率を実現。約150枚獲得のハイパービッグボーナス後はAT「デートタイム」へ直行し、約164枚獲得のエンジェルボーナスは「エンジェルチャンス」が確定する。

 また、本機には独自の遊技性を生み出す「第3のチェリー」フラグが存在。「いつ引いてもお得」というコンセプトが組み込まれている本フラグは、「通常時はCZ突入」「AT中はデートタイム突入」、「デートタイム中は差枚数の減算ストップ」と状況に応じた恩恵を手にすることができる。

 この遊びやすさを武器に、導入から好評価が目立っている状況。時に爆発的な出玉を生み出すこともあるようで「終日万枚」を達成している出玉グラフが確認されるなど、ポテンシャルの高さを感じさせている。今後も長期的な活躍が期待されるマシンといえるだろう。

 好調ぶりが目立つ『パチスロツインエンジェル PARTY』を導入したサミー。そんな同社といえば、絶大な人気を誇る「アノ人気タイトル」に関連する激アツ情報も話題だ。

 昨年に行われた「超ディスクアッパー選手権」に続くP-SPORTS第2弾「超ディスクアッパー選手権 HYPER」の開催および予選エントリーの受付を発表し、反響が寄せられている。

「P-SPORTS」とはパチンコ・パチスロの遊技における技術をスポーツとして捉えたサミーが提唱する新たな競技。技術介入機として高い人気を誇る『パチスロ ディスクアップ』の大会専用マシン『超ディスクアップ』を使用して参加者の目押し力を競う大会だ。

 今後は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡に会場を分け、予選会が行われる予定。賞金も用意されており、サミーの社名になぞらえ優勝者には「331万円」が贈呈されるようだ。詳しい日程や大会概要、エントリー方法などは、下記の公式ページよりご確認いただきたい。

・【第2回P-SPORTS超ディスクアッパー選手権 HYPER

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「モテる男」と「モテない男」。その差を生むちょっとした行動とは

「モテる」とは一体どういうことだろうか。


 もちろん、異性から好意的に思われるというのも「モテ」の一つだろう。ただ、それだけではない。「モテ」を「人を惹きつける魅力」と考えるなら、「モテるかどうか」はもっと大きな話――人生全般の充実度に大きく関係してくるだろう。


 たとえば、「この人と仕事をしてみたい」と思わせられるかどうかは、仕事ができるかどうかだけでなく、「人間的魅力」も必要なはずだ。


 では、人間的魅力とはつまるところ一体なんだろうか。それは、生まれ持った素養や才能でもあるが、きっとそれだけではないはずだ。

 

■モテる男とモテない男を分けるちょっとした差とは


『「モテる男」と「嫌われる男」の習慣』(今井翔著、明日香出版社刊)によれば、モテる人とそうでない人の間には、態度や行動、ふるまいに違いがあるという。それが「人間的魅力」かはさだかではないが、少なくとも他人から「この人、感じがいいな」と思われる一要素ではあるはずだ。


 たとえば、一緒に食事をしている女性のマナーがまちがっていたら、あなたはどんな行動をとるだろうか。


1.その場では指摘せず、だまっている。
2.まちがっている点を指摘して、正しいマナーを教える。


 本書によると、「モテる人」の行動は、前者。どんなに自分の方がマナーに詳しくても、食事の最中にそれを指摘すれば、相手からすれば気分は良くない。マナーについて、つい知っている知識をひけらかしてしまいがちだが、その場では黙っているほうが吉なのだ。

 

■感謝を伝えるのは当たり前 問題は「どうやって」伝えるか


 周囲の人に感謝を伝えることは、モテる・モテないにかかわらず、人として当たり前のこと。ただし、ここでも「モテる人」とそうでない人の行動はわかれるという。


 たとえば、普段家事や子育てをうけもってくれている妻に、「いつもありがとう」の意味を込めて贈り物をすれば、きっと妻は喜んでくれるはずだ。ただ、「モテる人」の中にはそういうサプライズをしない人もいる。


 では、何をしているのか。彼らは、日々の生活のなかでこまめに妻に対して感謝の意を伝えている。だから、あえてプレゼントをしなくても、妻は不満を持たないというわけだ。感謝は一度に大きく伝えるよりも、毎日こまめにする。「モテる人」を目指すなら覚えておきたい習慣である。


 ◇


 本書で紹介されている「モテる男の行動」はもしかしたら、あなたが考えているものとは違うかもしれない。しかし、参考にして自分の行動を変えてみると、ある時、自分に対する周囲からの見られ方が変わっていることに気づくはずだ。(新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

立憲民主・生方幸夫議員「拉致被害者で生きている人いない」発言…9月にも問題発言

 19日公示、31日投開票予定の衆議院議員選挙に向けて、与野党が事実上の選挙戦に突入する中、立憲民主党関係者が頭を抱えるニュースが立て続けに飛び込んできた。立民の枝野幸男代表が政権交代へ野党共闘を呼び掛ければ呼び掛けるほど、「実際には党内各グループや野党間の対立が深まる」(立民関係者)と不安視する声も聞こえる。

 まず一つ目のニュースは、8日、れいわ新選組の山本太郎代表が、次期衆院選で東京8区から野党統一候補として立候補すると表明したことだった。同区には立憲民主党の吉田晴美氏が出馬を予定していたのだが、地元の支援者には党本部から特段の説明はなかったという。東京都議会立民関係者は頭を抱える。

「10日にはJR阿佐ヶ谷駅前で吉田氏の支援者が集結。党幹部や山本氏に対して怒りの声を上げるという事態に発展しました。いくら選挙まで短期決戦で時間がないとはいえ、あれはマズイです。それなりの幹部がちゃんと出てきて、吉田氏と陣営にしっかり説明する必要があったはずです。

 結果として、有権者にまた『野党は掛け声だけ。万が一にも大量得票したとして、どうせ内部分裂してグダグダになるんでしょ』と言われかねない。とにかく野党共闘をごり押しするあまり、逆に野党内の対立が深まるように見える選挙戦術はマイナスだと思います」

立民・生方氏は拉致被害者「生きている人はない」発言で炎上

 そして2つ目は立民千葉県連代表の生方幸夫氏(衆院比例代表南関東ブロック)が、9月に行われた市民フォーラムで、北朝鮮による拉致被害者について「生きている人はいない」などと発言していたと、産経新聞などに報じられたことだった。被害者家族会は即時、抗議声明を発表。生方氏は11日午前、以下のように自身のツイッターで謝罪した。

「9月の市民フォーラムにおいて、不適切な発言をしてしまいました。発言を撤回するとともに、拉致被害者の家族の皆様及び関係者の皆様にお詫び申し上げます。生方幸夫」(原文ママ)

「分裂と内部抗争ばかりの野党」のイメージ払しょくできるのか

 立民の支持母体のひとつである連合系労働組合幹部は語る。

「生方さんは街頭も地道にしっかりやられる方で信頼をしていましたが、FBなどSNS上で、民意とズレているような発言をしていたので少し心配していたのですが……。どのような主張をなさってもかまいませんが、立憲民主党でそれなりの立場にある方なので注意していただきたいです」

 例えば生方氏は9月17日、自身のFacebookに以下のような投稿を寄せていた。

「#自民党総裁選挙 の報道はおかしいと指摘した立憲に対し、今日の『#天声人語』は、報道に口を出すのはおかしい、結局、立民こそ菅頼りだったのではないか、と揶揄しました。今日の朝日は総裁選に4ページ以上を割いている。自民党総裁が首相になるとは限らないという前提に立たない報道はおかしい」

 前出の組合幹部は話す。

「その投稿に関していえば、確かにマスコミの総裁選報道の過熱ぶりは異常でした。国会の制度上でも、自民党総裁選で首相が選出されるのではなく、あくまで国会での首班指名によって行われます。間違ってはいないのですが、大多数の有権者の考えと致命的にズレている。

 自民党総裁が首相になるとは限らない。では、そうならないように野党は連携できていましたか? 

 首班指名では国民民主党とすら袂を分ちました。もし、本気で首班指名で与党に勝利する気概があったのなら、自民党や公明党を切り崩さなければいけませんよね。そもそも野党が固まっていないのに、実質の伴わない原理原則論を振りかざしたところで、有権者が関心を抱くでしょうか。それこそ、“批判のために批判”と言われておしまいでしょう。

 マスコミのみならず多くの有権者が、自民党総裁就任イコール次期首相と考えていたのには、それなりの道理があるのです。とにかく立憲民主党の先生方は、ご自身と周囲のコアな支援者の教条主義的な主張を通すことには熱心なので、内部抗争ばかりしているように国民の目に映っています。

 政権交代を目指すのであれば、自分が主張したいことはさておいて、より広く民意をくみ取りに行かねばなりません。東京8区のれいわ山本太郎氏擁立の件もそうですが、一部の支持者のご機嫌を伺うのではなく、しっかり国民の選択肢の受け皿になるような政党運営が今こそ、求められていると思います」

(文・構成=編集部)

 

ドラフト、巨人の補強ポイントは本格左腕?スカウト注目の3投手を徹底分析!

 日本プロ野球も、いよいよ佳境を迎えている。セ・パ両リーグとも激しい優勝争いが展開されるなか、セ・リーグ3連覇を狙った読売ジャイアンツ(巨人)は10月に入ってから突如、失速。東京ヤクルトスワローズ、阪神タイガースとの三つ巴の争いから脱落するかたちとなり、同時に今後の補強ポイントがひとつ、あらわになった。それは投手陣の整備である。

 現在の巨人の投手陣を見てみると、先発陣は菅野智之、戸郷翔征、山口俊、メルセデス、高橋優貴と、一見バランス良く感じられるが、視野を広げてみると、将来的にバリバリ先発陣の柱として活躍できそうな投手は戸郷と高橋のみであることに気づく。それでも、右投手では戸郷に加え、平内龍太、山崎伊織、直江大輔、堀田賢慎と、将来的に柱になる可能性が高い投手はそこそこいる。だが、左投手に目を向けると、高橋を筆頭に横川凱、井上温大といった顔ぶれで、どの投手も技巧派。つまり本格派の左腕、しかも即戦力が不足しているという状況なのである。

 こうして、今年の巨人の補強ポイントのひとつとして浮かび上がったのが、“本格派の即戦力左腕”というキーワード。本日開かれる注目のドラフト会議を前に、その補強ポイントと合致する投手を3人、紹介したい。

隅田知一郎(西日本工業大学)

 まずは西日本工業大学の隅田知一郎だ。波佐見高校(長崎)3年生の2017年夏、同校の主戦投手として甲子園に出場を果たしている。

 本番では開幕戦となった彦根東高校(滋賀)との一戦で先発。8回まで粘投をみせ、5対4とリードしていたものの、9回裏に同点とされ、2死二塁のピンチの場面で降板した。その後、後続が打たれて逆転サヨナラで初戦敗退を喫したが、この試合で当時自己最速タイの143キロをマークしている。

 高校卒業後は九州地区大学野球連盟に加盟する西日本工業大に進学し、1年春からベンチ入り。全10戦中4試合(うち先発2)に起用され、日本文理大学との1回戦で初先発初勝利を収めた。以降、先発兼リリーフで投手陣を支え、4年春のリーグ戦を終えた段階で34試合に登板、158回3分の2を投げ、10勝5敗、195奪三振、防御率1.76の実績を残している。

 なかでも12シーズンぶりの優勝を飾った4年春のリーグ戦では、プレーオフ4試合を含む全14試合中12試合に登板、57回3分の1を投げ、5勝1敗、防御率2.20の好成績をマークし、MVP及びベストナインを初受賞したのだった。

 この直後、全国大会となる第70回全日本大学選手権に出場。初戦の上武大との一戦で先発し好投したものの、味方打線の援護に恵まれず0対1で完投負けしてしまった。それでも全国大会常連校の打線をわずか4安打に抑え、14奪三振をマーク。プロのスカウトからドラフト上位候補として高評価を受けることになったワケだ。

 身長176センチで体重76キロ。野球選手としては少し小柄ながらも、直球の最速は150キロをマーク。常時140キロ前後から145キロ強のキレの良い球を投げ込む。さらに、得意な球種としてスライダーとチェンジアップを操るほか、カットボール、スプリット、フォーク、ツーシーム、カーブと、多彩な変化球の使い手である。直球に変化球を交えて内外角に投げ分ける、バランスのとれた本格派左腕なのだ。

 特に左投手は右バッターのインコースへの真っすぐとスライダー、アウトコースへのチェンジアップというのは、プロでも活躍している投手が決め球として使っていることを考えると、隅田もそのなかに十分入っていける左腕だと考えられる。巨人のスカウトのひとりも、「ピッチングセンスが抜群でフォームのバランスも良く、完成度が高い。素晴らしい投手」と絶賛する。ケガさえなければ間違いなく1年目からローテーションに入っていけるハズだ。

佐藤隼輔(筑波大学)

 続く2人目は筑波大学の佐藤隼輔である。高校は宮城・仙台高校に進学し、1年夏から背番号18で公式戦に出場していた。甲子園経験はなく、17年の高3夏の宮城大会ベスト8が最高成績だが、その際、全5試合を完投し、3回戦まで3戦続けて完封勝利を挙げるなど、29回連続無失点をマーク。なかでもプロ10球団のスカウトが視察に訪れた初戦の名取北高校戦では自己最多の18三振を奪い、5対0で完封する快投をみせている。

 プロ志望届けを出せば指名確実といわれたものの、首都大学野球連盟に加盟する筑波大へ進学。大学では1年秋からリーグ戦に出場し、武蔵大学との2回戦で初登板初勝利を飾った。結局、5試合に登板して25回を投げ3勝0敗、24奪三振、防御率0.00(1位)という好成績を収めている。

 以後、大学4年の春のリーグ戦終了時までに28試合に登板し、166回3分の2を投げ、10勝4敗、161奪三振、防御率1.46をマークしている。なかでも1年秋から翌2年春にかけて44回3分の2を連続無失点という好投を披露した。

 国際大会にも2年夏の日米大学野球に出場。中継ぎとして全5試合にリリーフ登板し、自己最速となる151キロをマーク。計6回を投げ、被安打5、4奪三振、1失点、自責点0、防御率0.00という好成績で3大会ぶりの日本の優勝に貢献している。

 身長181センチ、体重81キロという恵まれた体格から投げ込まれる直球は、最速151キロを計測。常時140キロ台中盤から後半をマークする。変化球はスライダーとチェンジアップを得意球とし、キレの良い直球にこの2種類の変化球を交えて三振を奪っていく投球スタイルだ。

 制球力に多少荒削りなところもあるが、2ストライクから勝負できる力強い真っすぐを筆頭に、すべての球種が勝負球として使えるところが大きな魅力といえよう。巨人のスカウトの1人も、「ストレートにキレがあって、純粋に良い投手です」と高く評価している。

黒原拓未(関西学院大学)

 最後の3人目は関西学院大学の黒原拓未だ。高校時代は和歌山の強豪・智弁和歌山高校でプレーし、1年秋からベンチ入り。3年生最後となった17年夏の甲子園に出場を果たしている。聖地では2回戦の大阪桐蔭との一戦で全国デビュー。優勝候補の筆頭相手に5回3分の1を投げて被安打6、奪三振4、失点1の粘投をみせたが、自慢の強力打線が振るわず、1-2で惜敗している。

 高校卒業後は関西学生野球連盟に加盟する関西学院大に進学。1年春からリーグ戦に出場すると主に先発で全13試合中8試合、35回2/3を投げ、2勝3敗をマーク。防御率3.79は投手全体で9位の成績となり、ベスト10入りを果たした。

 以降、4年春のリーグ戦終了時で44試合に登板、222回1/3を投げ、13勝15敗、178奪三振、防御率2.75を記録。なかでも14季ぶりに優勝した4年春のリーグ戦では8試合に登板し、51回1/3を投げ、最多の5勝(1敗)、42奪三振、防御率は1位となる驚異の0.70をマーク。MVP・最優秀投手賞・ベスト9を受賞した。

 全国大会にはこの直後に行われた第70回全日本大学野球選手権に出場し、ベスト8入りに貢献。全3戦中2試合に先発し、1勝1敗。計12回を投げ、被安打10、11奪三振、防御率2.25の実績を残したのだった。

 身長173センチ、体重76キロと小柄な左腕だが、最速は151キロ。常時130キロ台後半から145キロ強という力のある直球が武器だ。この直球の球威に加えて投球術でもプロのスカウトをうならせている。真っすぐで打者の内角を突き、そこにカットボールやチェンジアップ、スライダー、カーブを交えて打者を手玉に取っていくのである。

 さらに特徴として、大学入学後に球速が大幅アップした点が挙げられよう。自己最速の151キロを叩き出したのは今年。4年春の立命館大との2回戦でのこと。さらなる伸びしろに期待できるワケだ。これには巨人のスカウトの1人も「球の強さが一番の魅力。投げっぷりがいいし、馬力が素晴らしい。ドラフト上位候補に入ってくる」と、自信に満ちた評価を下している。

 以上の3投手に注目してみた。このなかから、果たして何人が栄光の巨人のユニフォームに袖を通すことになるのか。当然、この3人は他球団も徹底マークしている逸材だ。クジ運が悪い巨人は、獲得できるだろうか。

(文=上杉純也/フリーライター)

パチンコ「3000発ループ」の“一狩千猟SPEC”や、「継続率70%×ALL1000個」のライトミドルなどがデビュー! 10月18日導入リスト

 来る10月18日も、全国のホールは大きな盛り上がりを見せることであろう。この日はサミーの『Pモンスターハンターダブルクロス』、西陣の『P花満開 月光 THE FINAL』、三洋物産の『Pスーパー海物語 IN 沖縄5 桜(319ver.)』、平和の『P JAWS3 LIGHT』の4機種がデビュー予定だ。

 同名タイトルの人気ハンティングアクションゲームをモチーフに据えた『Pモンスターハンターダブルクロス』は、小当りRUSHを搭載した確変ループタイプ。大当り確率は319.7分の1、確変突入率は51%で、大当りは全て10R約1,500個に振り分けられるため、確変が継続する都度、小当りRUSHによる期待出玉約1,650個を含めて約3.150個の出玉を加算することができる。まさしく「一狩千猟SPEC」に相応しい仕上がりと言えるであろう。

 定番シリーズ最新作『P花満開 月光 THE FINAL』は王道の確変ループタイプに突然時短を搭載した革新的スペックで、大当り確率は319.69分の1。確変割合はヘソ・電チュー共に55%で、時短(通常大当り後+突然時短)での引き戻しを合わせたトータル継続率は約71%となる。

 また、図柄揃いの大当りは全て約1,500個の出玉が得られる点も大きな特徴のひとつ。突然時短の当選率は14.52分の1で、時短最終変動及び残保留で抽選される。

『沖海桜ver.』シリーズの系譜を継いだ『Pスーパー海物語 IN 沖縄5 桜(319ver.)』は、歴代シリーズと同じくST突入率100%の満開ミドルバージョン。大当り確率は319.6分の1で、ST回数は70回、ST継続率は約80.3%となる。

 ヘソ・電チュー共に10R約1,500個への振り分け割合は34%。『海物語』STシリーズ初となる3種類の選べるSTゾーンを採用している点も見逃せない。

 その名の通り、『P JAWS3 SHARK PANIC~深淵~』のライトバージョンである『P JAWS3 LIGHT』は、大当り確率が119.8分の1ながらも、右打ち中の大当りは全て10R約1,000個の出玉を得られる点が最大の魅力。電サポ8回+残保留4個の「JAWS PANIC」へのトータル突入率は約40%で、ひとたび突入すれば約70%で大当りがループすることとなる。

 遊タイム発動条件は大当り後359回転消化。到達後は電サポ100回が付与される。

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