JRAアルテミスS(G3)「人気の盲点」福永期待のシゲルイワイザケが3着激走! 「ぼくが乗って勝って重賞にチャレンジする馬は、期待していると思って大丈夫です」

 出世レースと名高いアルテミスS(G3)が30日、東京競馬場1600mで行われた。2歳牝馬限定戦で、12月に行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)の前哨戦に位置付けられている。

 2012年に新設されたレースで歴史は浅いが、注目すべきは後に名牝と呼ばれるようになる馬を何頭も輩出していることだ。

 リスグラシュー、ラッキーライラックが本レースの優勝馬である他、昨年はソダシが優勝。この時は9着に敗れていたユーバーレーベンも、今年のオークス(G1)でG1初制覇を果たした。

 今年のアルテミスSはC.ルメール騎手のフォラブリューテが1番人気に推されるも、フタを開けてみれば7人気、2人気、8人気での決着。

 そして、三連単約16万円の波乱演出に一役買ったのが、福永祐一騎手で3着に食い込んだ8番人気シゲルイワイザケ(牝2、栗東・渡辺薫彦厩舎)だ。

 前週行われた菊花賞(G1)でも牝馬のディヴァインラヴを3着に導き、9・10月だけで重賞4勝と好調が目立つ福永騎手。

 秋華賞(G1)では、デビュー当初からコンビを組んでいるアンドヴァラナウトに騎乗して3着入着したが、実は2着馬ファインルージュの騎乗依頼も来ていたという。アンドヴァラナウトを選んだ理由として、「どちらも高いレベルの馬ですが、デビュー戦から乗っている思い入れをお伝えして、受け入れていただきました」とコメントしている。

 福永騎手がいかにデビュー戦からの縁を大切にしているかがわかる、印象的な一言である。若駒から古馬へと成長していく、その過程を共にするからこそ福永騎手の馬は大舞台で最高のパフォーマンスを見せることができるのかもしれない。

 話をアルテミスSに戻すが、今回の出走馬11頭のうち福永騎手が騎乗経験のある馬はシゲルイワイザケ以外にも1頭いた。8月の新馬戦で騎乗したミントだ。後続に3馬身以上の差をつける快勝から本レースへの直行となり、陣営としては福永騎手に継続騎乗してほしかったと推測できる。

 翻って、シゲルイワイザケは新馬戦こそ快勝したものの、続くサフラン賞(1勝クラス)では3着。いくら新馬戦から乗っている福永騎手の継続騎乗と言っても、いきなり重賞に出走したところで人気が出ないのは無理なからぬところであった。

 まだ経験が3戦しかないが、シゲルイワイザケはスタートがかなり上手い。毎回「超好スタート!」と言いたくなる飛び出しぶりである。そうなると勢いそのままに逃げたくなってしまうところだが、福永騎手は必ず控えさせて、逃げはせずに好位でレースを運んでいる。

 これには福永騎手ならではの競馬哲学と言えるかもしれない。YouTubeや専門誌のインタビューなどでは、度々逃げた馬のその後の悪影響について語っている。「次また同じように逃げるか、距離短くするしかないねんな」「走る馬であれば、絶対に下げたほうがいい」という言葉からは、例え逃げてその一戦は勝てたとしても、その後には繋がらないという信念が伝わってくる。

 シゲルイワイザケは今回G3で3着と好走したことで、次走も12月に開催される阪神ジュベナイルフィリーズなど、G1含めた重賞チャレンジが想定される。次走発表を楽しみに待ちたい。

「ぼくが乗って勝って、つぎに重賞にチャレンジする馬は、期待していると思っていただいて大丈夫です」と競馬専門誌のインタビューで語った福永騎手。もし次走もシゲルイワイザケと福永騎手のコンビが見られるようなら、これは是非とも馬券を買って勝利の“祝い酒”をあげたいところだ。

(文=鹿取文)

<著者プロフィール>

平日は会社員、土日はグリーンチャンネル三昧の日々を送る。幼少期にグラスワンダーが勝った宝塚記念を生観戦、絶叫する親族にドン引きするも二十年経ち気づけば自分も同じ道へ。逃げ馬の粘りこみが好き。

パチンコ「10万発」も話題の神スペック…その中身は羽根物だった?

 今回クセ強スペック研究所で扱う機種は、右でも左でも当たれば1500発、RUSH突入75%、最上位モードはループ率80%超。さらに3000発大当りも仕込まれたまさに神がかり的なスペックで降臨した『P神・天才バカボン~神SPEC~』(以下バカボン神)である。

 ゲームの流れをおさらいしながら基本的なスペックを説明すると大当り確率が約1/319.7で、そのうちの75%が電サポ42回+残保留4個の「鬼RUSH」に突入。25%の単発を引いた際は通常モード直帰である。

「鬼RUSH」は継続率約64.6%だが、このモードで大当りした場合は67%が同一モードの引き戻しとなるが、33%で「超特訓」と呼ばれる爆裂フラグが用意されており、次回大当り濃厚となる1031回+残保留4個の電サポと終了後に70回+残保留4個の「神鬼RUSH」突入が約束される。

 つまり「超特訓」を引けば3000発出玉&継続率約81.2%の最上位モード突入が濃厚。そして一度神鬼RUSHに突入すれば以後はこのモードをループすることになるのである。もちろん、大当りは1500発。最近では10万発データが確認されるなど、高い爆発力を遺憾なく発揮している。

【注目/パチンコ「最大約95%ループ」で大連チャンを創造…強烈な出玉性能ながらマイナー感の漂うクセ台】

 このような極限スペックはどういう仕組みのもとで生み出されるのだろうか。その謎に迫るのだが、ここでひとつ驚きの事実を。この機種、実は大当りのシステム的な分類的では「羽根物」なのである。

 つまり2種タイプで、羽根の開く確率が1/319.7で役物に入れば必ず大当りする壮大な羽根物と言い換えることもできる。したがって、RUSH時も42回と残保留4個、あるいは70回と残保留4個で1/44.8の羽根開放を仕留めるといったイメージとなる。

 ただ、あくまでシステムや内部的な話なので、基本的に通常のデジパチと同じように打てば問題はない。しかし、必ずV入賞をさせないと大当りが発生しないので、保留が残っているような状態での離席は厳に慎むべきである。

 また、RUSHに継続率などの差を設け、モードに段階を付けている機種の場合、その最上位モードの突入条件が「電サポ中の大当り」となることがほとんどとなる。

 したがって、神鬼RUSHに滞在しても電サポが切れる瞬間、例えばモードの規定回数最終変動であったり残保留の抽選時は、仮にそこで当たったとしても条件的には鬼RUSH滞在時と同じになるのでモードダウン(3000発フラグ獲得時は継続)する可能性もある。

 ちなみに、特図1や特図2の振り分けにはより細かい条件が設定されていて、もっと複雑なフローが作動しているようである。端的にいえば、『ぱちんこ劇場版魔法少女まどか☆マギカ キュゥべえver.』における「ジャックポットシステム」を採用し特異の出玉性能を実現しているのである。

「ジャックポットシステム」の解説はかなりボリュームを要するので、次の機会に譲りたい。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

 

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JRA【天皇賞・秋(G1)予想】コントレイルとエフフォーリア「切り」で3強ムード崩壊!? グランアレグリア渾身の「◎」から高配当を狙え

 今回はこの秋、注目の一戦となる天皇賞・秋(G1)を予想していく。

 先週の菊花賞(G1)は完敗だった。それは認めるが、明らかに京都と阪神の差が出たとしか言いようがない。タイトルホルダーは逃げ切ったが、阪神コースを利したと言うべきだろう。菊花賞での逃げ切り勝ちは98年のセイウンスカイが直近で、その前が59年のハククラマまで遡る。京都開催の菊花賞逃げ切りが、いかに困難を極めるかがわかる。

 オーソクレースについてはC.ルメール騎手にしてやられた。そして、3着のディヴァインラヴは牝馬である。牝馬の3着は66年のハードイツト以来55年ぶりのこと。例外づくしなのはまさにコース替わりの影響だろう。

 さて、予想に戻るが、データに触れる前に「データ度外視、心情のみ」での予想を披露しておく。

「◎」コントレイル、「○」エフフォーリア、「▲」グランアレグリア、「△」カレンブーケドールとする。この4頭の3連複BOXでいいだろう。

 データ云々ではなく、3強は実績からして抜けた存在であり、この3強で決まる名勝負を見たいという気持ちが強い。「△」は万が一の押さえでしかない。馬券妙味も何もないが、昨年のジャパンC(G1)のように世紀の一戦になって欲しいと思っている。

いろいろ前置きが長くなったが、いつも通り過去10年で馬券になった30頭の前走データを拾ってみる。
毎日王冠 10頭
宝塚記念 7頭
安田記念 4頭
札幌記念 3頭
天皇賞・春、セントライト記念 各2頭
京都大賞典、オールカマー 各1頭
となっている。数あるG1の中でも格式の高いレースだけに条件戦や特別戦から転戦した馬は皆無。前哨戦を使ったか、直行かの違いで言えばわずかに直行組が多い。セントライト記念(G2)を使った2頭は当然3歳馬で、過去10年では勝ち星はない。

次に人気順の成績だが
1番人気 5−2−1−2
2番人気 1−3−2−4
3番人気 0−1−1−8
4〜6番人気 3−2−5−20
7〜9番人気 1−1−0−28
10番人気以下 0−1−1−70
となっている。1番人気は信頼のおける成績だが、2番人気、3番人気はアテにできない。むしろ4番人気から6番人気の中穴の好走が目立つ。

 これを踏まえて「◎」は9番グランアレグリアとする。

 安田記念(G1)からの直行で、今年はダノンキングリーに敗れたものの、昨年は最強牝馬アーモンドアイを撃破している。東京コースでは6戦4勝2着1回。馬券にならなかったのは3歳のNHKマイルC(G1)のみ。4着入線の降着で5着となっているが、どちらにしても掲示板は確保し、相性は抜群だ。

 2000mの距離については3走前の大阪杯(G1)で経験し、4着に敗れているがこれを極悪馬場のせいと見るか距離適性に問題があったと見るか。昨年の高松宮記念(G1)では重馬場ながら怒濤の追い込みを決めて2着している。

 ここから考えると、重馬場でもこなす能力はもっているが大阪杯の時のように降りしきる雨の中での極悪馬場まではこなす力がなかったと見たい。昨年のアーモンドアイ同様、ルメール騎手が完璧に乗りこなすのではないだろうか。

「○」は4番ポタジェを指名する。

 前走は天皇賞・秋の王道ローテーションである毎日王冠(G2)3着。2着がダノンキングリーで、勝ったのはシュネルマイスターと2頭のG1馬に屈しただけのこと。シュネルマイスターの強襲がなければ確実に2着はあったレースだった。

 東京2000mは2戦していずれも連対。さらに1800mを使ったのが前走とデビュー戦だけで他はすべて2000m戦という徹底ぶり。そこで4勝2着4回3着1回ですべて馬券に絡んでいる。2000m戦の申し子とも言える距離適性だろう。

 G1馬が5頭揃った上に、3強ムードが高まっている中で人気の盲点になっている1頭。ここは買いと言える。

「▲」は14番カレンブーケドールを推す。

 前走は宝塚記念で4着。クロノジェネシスの強さが際だったレースだったが、それでも4着に食い下がったのは地力がある証拠だろう。直行組の中では最も実績のあるローテーションだけに好感が持てる。

 とにかく勝ち味に遅く、19年4月から勝ち星に見放されているものの、そこから重賞を11連戦して2着6回3着2回は立派なもの。残る3つも掲示板を確保しているので、相手なりに走る馬ではあるのだ。実績相応に人気しているので馬券妙味は薄いが、押さえるべき1頭ではある。

「△」は7番ワールドプレミアと13番ペルシアンナイトの2頭。

 ワールドプレミアは前走天皇賞・春(G1)を勝っての直行で、ローテーション的に問題はない。天皇賞・春、菊花賞の長距離G1を制していることもあり、また3歳秋以降は長距離戦を選んで使われてきたことから、ステイヤーと見られているフシがある。

 しかし、2歳から3歳春までは2000m前後で良績を残しているだけに、3強ムードに隠れて見落とされている「天皇賞春秋連覇」を成し遂げてもおかしくはない。

 ペルシアンナイトについては、明らかにマイラー。しかし、前走は2000mの札幌記念(G2)で人気薄の3着と激走しているように、実は2000m戦が長すぎるというわけでもない。それが証拠に皐月賞(G1)や大阪杯の2着、昨年の札幌記念でも2着など、勝てないまでも連対はしているのだ。

 今回も札幌記念で3着していながら、距離適性が疑問視されて人気を落としている。こういうときこそ押さえておきたい1頭である。

 3強のうち、1番コントレイルと5番エフフォーリアはデータで見れば「切り」である。

 まずコントレイルだが、前走大阪杯というローテーションで来た馬がいない。さらに本馬に関しては3冠馬というフィルターもある。本馬を除きこれまで7頭の3冠馬が誕生しているが、意外なほど3冠馬は秋の天皇賞に縁がない。

 7頭のうち秋の天皇賞を勝ったのは、65年のシンザンと84年のミスターシービーのみ。シンザンは3200m時代の天皇賞なので度外視できる。85年はシンボリルドルフが挑んでいるがギャロップダイナの強襲に屈して2着。95年にはナリタブライアンが挑んだが、故障休養明けが響いたか12着に敗れている。

 ディープインパクトとオルフェーヴルはどちらも凱旋門賞(仏G1)への挑戦で、天皇賞・秋をスキップしている事情がある。こう見ると2000mになってから3冠馬で秋の天皇賞を勝ったのはミスターシービーのみ。37年も前の話だ。

 エフフォーリアも同様に、前走日本ダービー(G1)というローテーションで来た馬がいない。3歳馬に関しては02年のシンボリクリスエスが直近の勝利で、そこから18年も勝ち馬が出ていない。過去10年で3歳馬は2頭馬券に絡んだが、前述の通り前哨戦にセントライト記念を使っての参戦だった。

 ということで、今回は4番、7番、9番、13番、14番の5頭で3連複BOX10点とする。ワールドプレミアやペルシアンナイトが激走すると高配当も見えてくる。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

 

JRA【天皇賞・秋(G1)予想】コントレイルとエフフォーリア「切り」で3強ムード崩壊!? グランアレグリア渾身の「◎」から高配当を狙え

 今回はこの秋、注目の一戦となる天皇賞・秋(G1)を予想していく。

 先週の菊花賞(G1)は完敗だった。それは認めるが、明らかに京都と阪神の差が出たとしか言いようがない。タイトルホルダーは逃げ切ったが、阪神コースを利したと言うべきだろう。菊花賞での逃げ切り勝ちは98年のセイウンスカイが直近で、その前が59年のハククラマまで遡る。京都開催の菊花賞逃げ切りが、いかに困難を極めるかがわかる。

 オーソクレースについてはC.ルメール騎手にしてやられた。そして、3着のディヴァインラヴは牝馬である。牝馬の3着は66年のハードイツト以来55年ぶりのこと。例外づくしなのはまさにコース替わりの影響だろう。

 さて、予想に戻るが、データに触れる前に「データ度外視、心情のみ」での予想を披露しておく。

「◎」コントレイル、「○」エフフォーリア、「▲」グランアレグリア、「△」カレンブーケドールとする。この4頭の3連複BOXでいいだろう。

 データ云々ではなく、3強は実績からして抜けた存在であり、この3強で決まる名勝負を見たいという気持ちが強い。「△」は万が一の押さえでしかない。馬券妙味も何もないが、昨年のジャパンC(G1)のように世紀の一戦になって欲しいと思っている。

いろいろ前置きが長くなったが、いつも通り過去10年で馬券になった30頭の前走データを拾ってみる。
毎日王冠 10頭
宝塚記念 7頭
安田記念 4頭
札幌記念 3頭
天皇賞・春、セントライト記念 各2頭
京都大賞典、オールカマー 各1頭
となっている。数あるG1の中でも格式の高いレースだけに条件戦や特別戦から転戦した馬は皆無。前哨戦を使ったか、直行かの違いで言えばわずかに直行組が多い。セントライト記念(G2)を使った2頭は当然3歳馬で、過去10年では勝ち星はない。

次に人気順の成績だが
1番人気 5−2−1−2
2番人気 1−3−2−4
3番人気 0−1−1−8
4〜6番人気 3−2−5−20
7〜9番人気 1−1−0−28
10番人気以下 0−1−1−70
となっている。1番人気は信頼のおける成績だが、2番人気、3番人気はアテにできない。むしろ4番人気から6番人気の中穴の好走が目立つ。

 これを踏まえて「◎」は9番グランアレグリアとする。

 安田記念(G1)からの直行で、今年はダノンキングリーに敗れたものの、昨年は最強牝馬アーモンドアイを撃破している。東京コースでは6戦4勝2着1回。馬券にならなかったのは3歳のNHKマイルC(G1)のみ。4着入線の降着で5着となっているが、どちらにしても掲示板は確保し、相性は抜群だ。

 2000mの距離については3走前の大阪杯(G1)で経験し、4着に敗れているがこれを極悪馬場のせいと見るか距離適性に問題があったと見るか。昨年の高松宮記念(G1)では重馬場ながら怒濤の追い込みを決めて2着している。

 ここから考えると、重馬場でもこなす能力はもっているが大阪杯の時のように降りしきる雨の中での極悪馬場まではこなす力がなかったと見たい。昨年のアーモンドアイ同様、ルメール騎手が完璧に乗りこなすのではないだろうか。

「○」は4番ポタジェを指名する。

 前走は天皇賞・秋の王道ローテーションである毎日王冠(G2)3着。2着がダノンキングリーで、勝ったのはシュネルマイスターと2頭のG1馬に屈しただけのこと。シュネルマイスターの強襲がなければ確実に2着はあったレースだった。

 東京2000mは2戦していずれも連対。さらに1800mを使ったのが前走とデビュー戦だけで他はすべて2000m戦という徹底ぶり。そこで4勝2着4回3着1回ですべて馬券に絡んでいる。2000m戦の申し子とも言える距離適性だろう。

 G1馬が5頭揃った上に、3強ムードが高まっている中で人気の盲点になっている1頭。ここは買いと言える。

「▲」は14番カレンブーケドールを推す。

 前走は宝塚記念で4着。クロノジェネシスの強さが際だったレースだったが、それでも4着に食い下がったのは地力がある証拠だろう。直行組の中では最も実績のあるローテーションだけに好感が持てる。

 とにかく勝ち味に遅く、19年4月から勝ち星に見放されているものの、そこから重賞を11連戦して2着6回3着2回は立派なもの。残る3つも掲示板を確保しているので、相手なりに走る馬ではあるのだ。実績相応に人気しているので馬券妙味は薄いが、押さえるべき1頭ではある。

「△」は7番ワールドプレミアと13番ペルシアンナイトの2頭。

 ワールドプレミアは前走天皇賞・春(G1)を勝っての直行で、ローテーション的に問題はない。天皇賞・春、菊花賞の長距離G1を制していることもあり、また3歳秋以降は長距離戦を選んで使われてきたことから、ステイヤーと見られているフシがある。

 しかし、2歳から3歳春までは2000m前後で良績を残しているだけに、3強ムードに隠れて見落とされている「天皇賞春秋連覇」を成し遂げてもおかしくはない。

 ペルシアンナイトについては、明らかにマイラー。しかし、前走は2000mの札幌記念(G2)で人気薄の3着と激走しているように、実は2000m戦が長すぎるというわけでもない。それが証拠に皐月賞(G1)や大阪杯の2着、昨年の札幌記念でも2着など、勝てないまでも連対はしているのだ。

 今回も札幌記念で3着していながら、距離適性が疑問視されて人気を落としている。こういうときこそ押さえておきたい1頭である。

 3強のうち、1番コントレイルと5番エフフォーリアはデータで見れば「切り」である。

 まずコントレイルだが、前走大阪杯というローテーションで来た馬がいない。さらに本馬に関しては3冠馬というフィルターもある。本馬を除きこれまで7頭の3冠馬が誕生しているが、意外なほど3冠馬は秋の天皇賞に縁がない。

 7頭のうち秋の天皇賞を勝ったのは、65年のシンザンと84年のミスターシービーのみ。シンザンは3200m時代の天皇賞なので度外視できる。85年はシンボリルドルフが挑んでいるがギャロップダイナの強襲に屈して2着。95年にはナリタブライアンが挑んだが、故障休養明けが響いたか12着に敗れている。

 ディープインパクトとオルフェーヴルはどちらも凱旋門賞(仏G1)への挑戦で、天皇賞・秋をスキップしている事情がある。こう見ると2000mになってから3冠馬で秋の天皇賞を勝ったのはミスターシービーのみ。37年も前の話だ。

 エフフォーリアも同様に、前走日本ダービー(G1)というローテーションで来た馬がいない。3歳馬に関しては02年のシンボリクリスエスが直近の勝利で、そこから18年も勝ち馬が出ていない。過去10年で3歳馬は2頭馬券に絡んだが、前述の通り前哨戦にセントライト記念を使っての参戦だった。

 ということで、今回は4番、7番、9番、13番、14番の5頭で3連複BOX10点とする。ワールドプレミアやペルシアンナイトが激走すると高配当も見えてくる。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

 

スタバ、従業員4万人の頂点…賞金もない「バリスタ選手権」で行う人材育成法

「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画や著作も多数あるジャーナリスト・経営コンサルタントの高井尚之氏が、経営側だけでなく、商品の製作現場レベルの視点を織り交ぜて人気商品の裏側を解説する。

 10月21日、都内で「コーヒーアンバサダーカップ」と呼ばれる社内イベントが開催された。

 日本国内に1655店(2021年6月末現在)を展開する「スターバックス」(運営会社はスターバックスコーヒージャパン株式会社)で働くバリスタ(コーヒー職人)の代表者が、コーヒーの知識・技術・情熱を競う国内選手権だ。2001年に世界に先がけて日本でスタートし、今回で17回目の開催だった。

 当日は予選を勝ち抜いたファイナリスト4名がその技を競い、プレゼンテーションを行った。国内における従業員(同社はパートナーと呼ぶ)は約4万人おり、その代表だ。4人のなかには正社員もいればアルバイトもおり、立場にかかわらず公平に評価・選出される。

 当日の開演は午前11時30分、休憩をはさみ終了は午後の15時30分という長丁場。代表取締役CEO(最高経営責任者)の水口貴文氏をはじめ各部門の責任者が審査員を務めた。

 なぜ、ここまで力を入れるのか。大会の横顔を紹介しつつ、同社の人材育成を考えたい。

女性3人、男性1人で頂点を競い合った

 ファイナリスト4名は次の人たちだ。

 望月芳美さん(東日本リージョン 南東京エリア)、斉藤有加さん(中日本リージョン西東京・西埼玉エリア)、緒方拓郎さん(西日本リージョン 南近畿エリア)、川地希瑛子さん(ロースタリー代表 Arriviamo)という女性3人、男性1人。中目黒にある「ロースタリー」(スターバックス リザーブ ロースタリー東京)施設内からも選出された。

 出場者は普段は国内各店舗で勤務し、川地さんはロースタリー施設内にあるバーで働くバーテンダーだ。一般に店舗スタッフの多くは「グリーンエプロン」(緑色のエプロン)を着用するが、年に1度、コーヒーに関する幅広い知識、コーヒー豆の特徴などを問う試験を実施し、合格者に与えられる「ブラックエプロン」で接客するスタッフもいる。各リージョンの予選参加者はブラックエプロン保持者で、ファイナリストはそれを勝ち抜いた代表だ。

 今回はプレゼンテーション内容が2つあった。ひとつは実際の接客をイメージして行う「リテイルサービス」。もうひとつはドリンクの完成度を競う「バリスタクラフト」だ。ラテアートやオリジナルコーヒーの創造性から完成度を審査された。

 審査の結果、優勝して「第17代コーヒーアンバサダー」となったのは望月さん。審査員からは抽出技術などに加えて「自然体の柔らかい雰囲気」も評価された。

 優勝賞金はないが、コーヒー染めの茶色の「アンバサダーエプロン」が授与された。望月さんは今後2年間、社内外でコーヒーの啓発活動を行う。

優勝者は「環境への思い」も強い女性

「長丁場でしたが、自分としてはやり切ったと思います」

 優勝決定時に感動の涙を流した望月さんは、こう話す。2014年に新卒でスターバックスに入社した社員バリスタだ。大学は環境学部で、同社を選んだ理由は「みんなが生き生きと働き、環境保全など会社として社会に良いことを行う」姿勢だったという。

 東京の下町出身だが、入社後は都内の恵比寿や麻布十番といった山の手の店舗勤務を中心に接客経験を積み上げた。今回の参加にあたり、苦労した点はなんだったのだろう。

「お店の業務との両立ですね。業務終了後にラテアートの練習を続けたり、オリジナルコーヒーの企画開発をしたり。大会と同じ設備を使いたい時はサポートセンター(本社)にも出向きました。知識も技の習得も時間が足りないぐらいでした」

 本戦で「やり切った」のは、「それまで何百時間も準備してきたので、あともう少しの時間、自分を出し切ろうと思ったからです」と笑顔で話す。

「祖母が下町で小売店を営んでいた」と話す望月さん。それもあって「昔ながらの良さを守っていきたい、人間のエゴをなくしたい」という思いが高まった。自分の強みを「温和で、良い意味で楽観的でいられること」と自己分析し、店舗勤務で経験値を上げ、「ゆくゆくはサポートセンターで環境関連の施策を推進する部署で働きたい」と、目標も明快だった。

コロナ禍で「1200店を一斉休業」もあった

 審査員を務めた経営陣・幹部の講評にも耳を傾けた。印象的だったのは、何人かが昨年行った「1200店の一斉休業」に触れたことだ。「最初に店を閉めるのはすごく怖くて、営業からも抵抗感がありました」と明かす幹部もいた。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、政府が国内の7都府県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県)を対象に「緊急事態」を宣言したのは、2020年4月7日夕方だ。それを受けてスターバックスは翌8日、「4月9日から当面の間」として、上記都府県の店舗の休業を発表した。その後も緊急事態宣言が繰り返し発令され、対象都道府県が拡大したのはご存じのとおり。最終的に1200店一斉休業にも及んだ。

 一方、そんな年でも国内約100店を新規オープンさせた。緊急事態宣言が解除されて店を再開する喜び、新規開業できた喜び。お客から寄せられた「(再開や開業を)待っていました」という声にも後押しされ、実店舗を運営できるありがたさを痛感したことだろう。

直営店率9割超、バリスタ育成は急務

 2020年に続き、今年も約100店の新規オープンを計画する同社は、1650店を超える店舗数のうち9割超が直営店だ。FC(フランチャイズチェーン)店が少なく大半が直営店だからこそ、コーヒーの知識や抽出・提供技術の高い従業員を自社で育成しなければならない。利用客にとっては、接客相手が社員かバイトかは関係ない。

 だからこそ、チェーン店数を維持・拡大するために、コーヒーの品質や接客レベルを支えるバリスタの強化に力を注ぐ。アルバイトの研修期間も競合より長い。社内では「高いレベルでのコーヒーエデュケーション(教育・育成)の実践」を掲げる。

「コーヒーアンバサダーカップ」はその象徴で、同社における”バリスタ甲子園”なのだ。

 スターバックスの従業員は、楽しそうに接客する。国内のさまざまなカフェ・喫茶店を取材してきた筆者も、その意欲の高さには一目置く。実は同社には接客マニュアルがなく、各店舗の責任者や従業員個人が創意工夫してお客と接する。

社内制度は充実するが「他流試合」は……

「この場合にはこうしなさい」といったマニュアルがなければ、自分たちで考える。人材開発の視点では「自律型」の人材育成だ。

「先輩も社員さんも優しかったが、ほかのメンバーはモチベーションが高くテキパキこなす。最初は仕事についていくのが大変」との声もある。仕事に慣れると「コーヒーマスター」「ブラックエプロンチャレンジテスト」など次のステップも準備され、自己啓発もできる。

 筆者は人事系の記事も多く手がけたが、企業の採用試験でスタバのバイト学生の評価は高く、卒業しても思い入れは強いようだ。別々の取材現場でスタバの学生バイトだった20代の女性(広告会社勤務の2人)に会ったが「今でも大好きなブランド」と語っていた。

 バリスタの話に戻ろう。優勝した望月さんに「JBC(ジャパンバリスタチャンピオンシップ)など社外の競技会への出場意欲は?」を聞いたところ、「チャレンジしたい」との答えだった。コロナ禍でもあり、会社としては「本人の意欲を尊重し、強みを生かしたチャレンジを、できる限りサポートしていく」という姿勢だったが。

 僭越ながら思うのは、「他流試合の勧め」だ。何度も取材してきた前述のJBCは、国内の精鋭バリスタが参加する。優勝者は世界大会「WBC(ワールドバリスタチャンピオンシップ)」に出場し、過去には優勝した日本人もいる。スターバックスのアンバサダーカップ優勝者がJBCに参加したこともあるが、残念ながらセミファイナリストに残れなかった。

各業界で活躍する「元スタ」人材にも期待

 あえてこうした話を紹介したのは、人事系の企画で取材すると、「大企業出身者は定年後に使えない」という声をよく聞くからだ。どんなに優良企業とされる大企業でも「ここまでは自分の担当、ここからはほかの人が担当」という姿勢になってしまう。そうしないと業務が回らない一面もあるが、「総務だろうが営業だろうが、なんでもこなす」という中小企業出身者のほうが総じてつぶしがきく。

 近年は大企業の人材育成も進化しており、「自社だけでなく市場価値の高まる人材にするための研修制度」も多い。それでも在職中から率先して副業などを行い「世の中の風」を浴びてきた人のほうが、応用度は高いと感じる。

 スターバックスが掲げる「Best Place to Work」(最高の職場)がさらに進化し、卒業後も活躍できるような人材育成を期待したい。同社出身の人材が「元スタ」などと呼ばれ、さまざまな世界で活躍すると、さらにブランド力が高まるのではないだろうか。
(文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)

高井 尚之(たかい・なおゆき/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)

1962年生まれ。(株)日本実業出版社の編集者、花王(株)情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。出版社とメーカーでの組織人経験を生かし、大企業・中小企業の経営者や幹部の取材をし続ける。足で稼いだ企業事例の分析は、講演・セミナーでも好評を博す。近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。これ以外に『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』(同)、『「解」は己の中にあり』(講談社)など。

25%は年収100万円未満…FP、独立して失敗に陥る「5つのNG行為」

 秋といえば食欲、読書、運動など。暑い夏から過ごしやすい季節になって何かやろうかなという気になりやすい。さらに、コロナ禍で在宅時間が増え、スキル向上やキャリアアップのために資格取得にチャレンジするなど自己投資を始める人も多いようだ。

 筆者は、ファイナンシャル・プランナー(FP)として独立して20年以上になる。これまでFP資格取得講座の講師やFPテキストなどを執筆したこともあり、FP資格に関する数多くの質問や相談を受けてきた。

 さらに、最近では、これからの働き方や新しい収入源を模索する人が増えたためか、「FPとして独立開業したいがどうすれば良いか」といった問い合わせも増えている。

 そこで今回は、資格としてのFPやその現状・活用法、独立開業する前に知っておくべき「やってはいけない」5つの行動についてご紹介しよう。

FPは“武器”になる資格? 2つのFP資格とは?

 株式会社ユーキャンが、20~50代の男女430名を対象に行った調査によると、2021年に武器になると思う資格は、1位「TOEIC L&Rテスト」、2位「FP」、3位「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)」、4位「行政書士」、5位「簿記3級」の順となっている。

 なんと、FPは、3年連続2位に選ばれるほどの高評価だ。同サイトの2021年上半期人気講座ランキングでも「医療事務」、「調剤薬局事務」、「食生活アドバイザー」に続いて、「FP」が4位にランクインするなど、実際に受講する人も多いことが伺える。

 そんな人気の高いFPだが、資格としては2つに大別できる。一つは国家資格の「FP技能士」。もう一つは民間資格の「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)」と、「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」である。

 前者の「FP技能士」は、職業能力開発促進法に基づく技能検定の一つで、厚生労働省を認定団体として2002年4月にスタートした。難易度が高い順に1級、2級、3級の3段階があり、一度合格すれば有効期限などはなく、更新する必要もない。やや複雑なのは、指定試験機関がNPO法人日本FP協会(以下、FP協会)と金融財政事情研究会(以下、きんざい)の2団体があること。どちらで申し込んでも、試験日や受検資格、試験範囲、学科試験の問題は同じだが、実技試験の問題が異なっている。

 後者の「AFP」と「CFP」は、FP協会が資格認定を行う。頭文字がAとCなので、CFPよりもAFPのほうが高いレベルだと勘違いされることもあるのだが、難易度は、AFPが2級技能士、CFPが1級FP技能士と同等の位置づけだ。

 CFPのほうは6課目にわたって資格審査試験が行われるが、AFPの方は学科と実技の2級FP技能検定を受けて合格することとAFP認定研修を受講・修了すれば認定される。

 技能士との違いは、有効期限があること。資格取得後2年ごとに更新が必要で、その際、AFPは15単位以上、CFPは30単位以上を取得しなければならない。単位は、所定の講座を受講したり、継続教育テストを受けたりすることでクリアできるが、そのためのコストや時間、労力はかかる。

 コストという観点では、そもそも認定を受けるためには、試験に合格するだけでなく、FP協会への入会が必須だ。原則、入会金1万円、年会費12,000円、CFP会費8,000円で、CFPである筆者も毎年2万円が口座から引き落とされている。

FP技能士とAFP・CFPのどちらを選ぶかは目的次第

 このように書くと、有効期限もなく、維持コストのかからないFP技能士が有利に感じるかもしれない。しかし、金融や税制、不動産、住宅ローン、生命保険、年金等々、さまざまな分野の知識を幅広くカバーするFPほど継続的なブラッシュアップが必要な資格はない。単なる資格取得だけでなく、FPとしてのレベルを維持していくなら、かかるコストは必要経費と捉えておくべきだ。更新や有効期限があるAFPCFPなら、学習への適度なプレッシャーにもなる。

 FP技能士とAFP・CFPのどちらを選ぶかなど、他のサイトなどで数多く紹介されているのでここでは省略するが、とにかく、何のためにFP資格を取得するのか次第だろう。

 金融や税金などの知識はゼロ。単にFPに興味があっても、とくに仕事やキャリアに活かすつもりはないなら、まずは3級FP技能士から始めるのも良し。金融機関に勤務して、CFPの取得が昇給・昇格の要件になっているなら、AFPから始めるも良し。

 ちなみに、筆者がFP資格のことを知った当時(1996年)は、FP技能士はなく、FP資格を取得するにはAFP講座(いわゆる認定研修)を受講するのが王道だった。その後、何となく勢いで上級資格でもあり国際ライセンスであるCFPを取得。FP技能士が創設されてから、所定の研修と試験を受けて1級技能士も有している。

 名刺などには「ファイナンシャル・プランナー」とだけ印刷しているが(実は資格がなくてもFPを名乗ることに制約はない)、プロフィールでは「CFP」と「1級技能士」を併記している。資格の有無で仕事の内容が変わることはあまりないものの、クライアントに対する「ちゃんと資格は保有していますよ」というアピールや信頼感・安心感につながっているとは思う。

AFP・CFP認定者約18万人はほぼ企業系FP

 FP資格の人気の高さを反映して、確実にその人数は増えている。

 FP協会によると全国資格認定者数は約187,443人(2021年9月1日現在)。このうちAFPは163,915人、CFPは23,528人である。筆者がFPとして独立した1998年のAFP18,308人、CFP1,022人と比較すると2021年ではAFPが約9倍、CFPにいたっては約23倍とこの20年超でかなり増えた感がある。

 さらに、FP技能士のほうも、2級で毎年5万人前後の人が合格していることを踏まえると、巷にはFPがあふれかえっていてもおかしくなさそうだが、実際には「FPさんにお目にかかったのは初めてです」と言われることが多い。

 FPには、主に金融機関に勤務してFP資格を活かして活動する「企業系FP」と、独立開業してFP業務を専業とする「独立系FP」に分かれるが、資格取得者の8~9割は企業系FPに属するといわれる。独立系FPがどれくらいいるのか、筆者が知る限り、正確なデータは見当たらない。

 参考として、FP協会のAFP・CFP認定者業種別属性(2020年9月現在)によると、最も多く割合を占めるのは「生保・損保」22%、次いで「証券」20%、「事業会社」13%、「学生・主婦・その他」12%、「銀行・金融」11%の順になっており、「FP事務所・士業事務所」7%にすぎない。

独立開業するなら、注意すべき5つのNG行動

 独立系FPが増えない理由としては「食べていけるかどうかわからない」が大きいのだと思う。独立開業する場合、いかに安定して収入を得られるかが重要なポイントであることは他の士業でも同じ。とはいえ、その資格がなければできない独占業務を持たないFPの収入は、より不安定になりがちだ。

 以下の野村総合研究所の調査によると、独立系FPの平均年収は690万円。ただし、上位25%は年収1,000万円以上に対して、下位25%は年収100万円未満と、「稼げるFPと稼げないFP」の差が顕著になっている。

 この調査の実施時期は2007年と古く、有効回答者数も57名と少ないものの、筆者の肌感覚としてはそれほど変わっていないと思う。

 では、どうすれば稼げるFPになれるのか? 独立系FPとして20年以上のキャリアを持つ筆者だが、「これをすれば絶対に成功する」といった秘訣はとくにない。しかし、長く安定してFPとして活動していきたいのであれば、これはしないほうが良いというNG行動はある。いずれも、独立したてのFPがやってしまいがちなものばかりだ。

(1)「なんでもやります」とは言わない

 とにかく「なんでもやりますから、仕事があれば紹介してください」という人がいる。気持ちはわかるが、意外に声を掛けにくい。それに、そんな人ほど、仕事を任せると中途半端だったりする。FPとして独立開業するなら、自分の得意分野を作ることは重要で、実はニッチな分野ほど需要が高い。「〇〇については任せてください」など、特定のテーマに特化した方が売り込みしやすい。

(2)FPとしての自分を安売りしない

 FPとしての経験やキャリアが浅いため、つい講師料や相談料を安く設定してしまう。重宝がられるかもしれないが、忙しいけど儲からない→量をこなさなければ食べていけない→一つの仕事に時間や手間をかけられない→仕事のクオリティが低下する、といった負のスパイラルに陥る。経験やキャリアを積んだら値上げするはずが、それはいつになるのか……。値上げするとこれまでの仕事が来ないかもとなかなか値上げできない。駆け出しだからと安売りするよりも、FPとして価格に見合った商品やサービスを提供できるよう努力したほうが良い。

(3)仕事も「リスク分散」を心がける

 リスクを分散させるのは投資だけではない。筆者のように、金融商品等の仲介をせず、コミッション収入がない独立系FPの場合、「話す(講演等の講師)」「書く(原稿執筆)」「聞く(相談業務)」の3つが中心となる。一般的に、講演等は単価が高く、そちらに比重を置きやすいが、昨年は約半年、コロナ禍で対面のセミナーがすべてキャンセルになった。講師業がおもな収入源だったFPは大打撃を受けただろう。

 クライアントも業務も偏りがないよう分散しておいたほうが安心である。

(4)目先のスケジュールを埋めることにやっきにならない

 とくに独立して間もない頃は、仕事が入っていて、スケジュール帳が埋まっていないと不安な人が多い。しかし常にFPは新しい情報をキャッチアップしていかなければならないので、勉強会や研修に参加したり、書籍で知識を深めたりするインプットは欠かせない。仕事=アウトプットばかりに気を取られると、手持ちのスキルや能力が枯渇したら終わり。気づけば、次のオファーが来ない羽目に陥る。インプットとアウトプットのバランスが重要なのだ。

(5)仕事は断らない

 筆者がFPとして独立した当初に決めていたのは1つだけ。依頼された仕事は断らないということだ。もちろん、スケジュールが合わないものはお断りするしかないが、それ以外はすべて引き受けるようにしていた。自分にプラスになると感じられない案件を断るようになったのは、ようやく最近のことだ。

 仕事を選り好みしなかった理由は、収入のためというよりもFPとしての仕事の幅を広げるためである。とにかく、FPの仕事は多岐にわたる。たまに、新人FPさんに仕事を依頼すると、「そんな仕事をしたことがありません。私にできるでしょうか?」と不安そうにするが、FPの仕事など、初めてだらけで、やったことがないものばかり。とにかく、独立系FPとしてやっていくのなら、「できるか・できないか」ではなく「やるか・やらないか」のスタンスで臨んでほしい。

(文=黒田尚子/ファイナンシャル・プランナー

●黒田尚子/ファイナンシャル・プランナー

1969年富山県富山市生まれ。立命館大学法学部卒業後、1992年、株式会社日本総合研究所に入社。在職中に、FP資格を取得し、1997年同社退社。翌年、独立系FPとして転身を図る。2009年末に乳がん告知を受け、自らの体験から、がんなど病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動を行うほか、老後・介護・消費者問題にも注力。聖路加国際病院のがん経験者向けプロジェクト「おさいふリング」のファシリテーター、NPO法人キャンサーネットジャパン・アドバイザリーボード(外部評価委員会)メンバー、NPO法人がんと暮らしを考える会理事なども務める。著書に「がんとお金の本」、「がんとわたしノート」(Bkc)、「がんとお金の真実(リアル)」(セールス手帖社)、「50代からのお金のはなし」(プレジデント社)、「入院・介護「はじめて」ガイド」(主婦の友社)(共同監修)など。近著は「親の介護とお金が心配です」(主婦の友社)(監修)(6月21日発売)

美容医療で横行するGLPダイエット、医師会も警鐘…低血糖から死を招く恐れも

 新型コロナウイルスの第5波が過ぎ、街は活気を取り戻している。これまで自粛に徹していた人も外出の機会が増えるのではないだろうか。

 だが、いざ外出しようとしたら、「服がきつい」といった“コロナ太り”に悲鳴を上げる人も出てくるだろう。そんなコロナ太りも、楽に痩せられるという「メディカルダイエット」「GLPダイエット」が世間に広がっている。

 GLP-1は、もともと人の体の中にあるホルモンで、インスリンの分泌量を増加させる作用がある。GLP-1の分泌量が多いと食欲が抑えられ、少量の食事でも満腹感を感じることができ、痩せやすいといわれる。痩せ型の人はGLP-1の分泌が多いが、肥満型の人はGLP-1が少なく満腹感を感じにくいため衝動的にたくさん食べてしまうと考えられる。

 薬によってインスリン分泌を増加させ、痩せやすくするのがGLPダイエットだ。その際に使用される薬は、糖尿病治療薬「ビクトーザ」である。メディカルダイエットという言葉から、安全なものと考える人も少なくないようだが、実は危険も伴い、使用には十分な注意が必要である。

 ビクトーザは、2型糖尿病の治療に用いられる薬で、1日1回自己注射によって使用する。渋谷アマソラクリニック院長、細井龍氏にGLPダイエットの現状について聞いた。

「糖尿病治療薬ビクトーザによるメディカルダイエットが、ここ1~2年ほど増えています。特にこの数カ月は増える傾向があるように感じます。多くの美容クリニックでやっている、悪く言えば横行しているといった感じです」

 ビクトーザによる糖尿病治療の際には、患者への十分な指導と定期的な血液検査等を行い、医師による管理が必要である。なかでも低血糖に関する指導は重要であり、理解が不十分なまま使用すれば、低血糖から死を招く恐れもゼロではない。そのような薬をダイエットに使用するのは、危険であると言わざるを得ない。

低血糖

 我々が米やパン、麺類、果物などを食べると、それらに含まれる糖質が体内でブドウ糖となり、日々の活動エネルギーとして使われる。血液中に含まれている糖の量を示す数値が血糖値である。低血糖とは、血糖値が異常に下がった状態をいう。

 健康な人では、血糖値が70mg/dl以下になると血液中の糖の量を増やそうとする調節機能が働くため、極端に下がることはない。しかし、糖尿病薬を使用している場合には、薬の影響により血糖値が下がりすぎることがあり、50mg/dl以下になると痙攣、昏睡といった深刻な症状が起き、さらに血糖値が続けば死に至る可能性もある。

 ビクトーザは、その性質から低血糖を起こしにくい薬ともいわれるが、100%起こさないとは言い切れない。低血糖についての指導を受け、理解していなければ、低血糖に陥っても危険な状態だと気づきにくい。

「低血糖で人は簡単に死んでしまいます。実際に糖尿病の治療にGLP注射を使用する際は十分な指導と管理が必要ですが、メディカルダイエットではそういったサポートがされているか疑わしいですね」

 2020年6月、医師会があるダイエット法に関しての注意喚起を行った。その内容は、一部の医療機関で糖尿病治療薬を「ダイエット注射」などと呼び、適応外のやせ薬として使われているとして、「治療の目的から外れた使い方は、医の倫理からも外れる」と批判。さらに厚生労働省など関係省庁に対応を求めることを検討するとの意向を示した。

 また、日本糖尿病学会もGLPダイエットに警告を出しており、医学的見地からその危険性は明らかであるにもかかわらず、美容医療界でGLPダイエットを推奨している現状には大きな疑問を感じる。

 近年では、女性のみならず男性もダイエットをする人が増えている。ダイエットに医療のサポートが必要だという人は、糖尿病専門医や肥満症専門医がいる病院での受診をオススメしたい。
(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)



吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

好感度が急落?岡田結実がドン引き発言連発で“ぶっちゃけキャラ”に変貌したワケ

 10月7日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で視聴者をドン引きさせたのが、女優でタレントの岡田結実の発言だった。

「この日の『DX』の企画は『芸能人のスマホ一斉調査スペシャル』。ダウンタウン・浜田雅功から『スマホで漫画を買う人?』と聞かれた岡田は、『月に1万円から5万円は課金します』と答えました。ところが、さまざまな作品タイトルを挙げる彼女を浜田が訝しがり、『ちゃんと自分で払ってます? バカバカ買って』と追及すると、岡田は『お母さんのクレジットカードで買いました。自分のお金はできるだけ使いたくないので』と言い訳し、母のカードを無断で使っていたことを自白。そして『これ言うの初めてなんですよ。母は知らないで……』と、母にも黙っていたことを明かしたのです」(芸能ライター)

 この話にスタジオは引き気味だったが、さらに岡田が共演者を唖然とさせたのが、人間関係に関する話だ。

「LINEの登録人数の話で、岡田は『元カレができると(彼氏と別れると)LINEにいてほしくなくて、LINEをアプリ自体消しちゃうんですよ。元カレが1人、LINEにいることが、スゴい人生として汚点だなと思っちゃって』と吐露。元カレの存在を完全に抹消したいと訴えたのです。ほかにも“リセット”したくなる癖があるようで、『元カレとか関係なくても、たまにすべてを消したくなる瞬間があって。友だちとか連絡取る子でも、なんかちょっと一瞬、いらない瞬間があって……ハハハハ』と笑っていました」(同)

 そんな岡田にスタジオは騒然となっていたが、今年5月に出演した『踊る!さんま御殿!!』(同)でも共演者を驚かせる発言があったという。

「この日の『さんま御殿』は『浪費家VS倹約家が大激突SP』。スタジオでは、家では倹約家ながら外ではお金を浪費する男性について、議論が交わされていました。すると、岡田も『うちの父もすごいそうだったんですよ』と、ますだおかだ・岡田圭右について『家族には厳しいけど、外だと豪遊しているみたいな。それが本当に嫌いで』『絶対嫌です』『キモいって思っちゃいました、正直』と告白。とにかく父を毛嫌いする様子が、ネット上で波紋を呼びました」(同)

事務所移籍で高好感度キャラに変化?

 岡田は10歳のとき、子ども番組『天才てれびくん』(NHK Eテレ)のレギュラーに抜擢され、以降は豊富なキャリアとトークスキルを武器にバラエティでも活躍してきた。

 父のギャグをかわい子ぶらずに全力で披露したり、2017年に両親の別居騒動が報じられたときは「(父親との別居は)悲しいことだとは思っていません。バラエティ番組で笑いに変えられたり、いつでも明るいねと言ってくださる方が増えてうれしいです」とコメントし、同情を誘った。

 さらに、親の離婚後に登場したイベントでも「両親は両親で悩みもあると思うので、子どもは何も言えないと思います」と、もどかしい気持ちを吐露。“けなげな芸人の娘”というイメージで、好感度も上昇した。

 しかし、今の岡田は、これまで築き上げてきた高い好感度を失ってしまいかねない“ぶっちゃけキャラ”になってしまったように見える。その背景には、オスカープロモーションを退社したことも関係しているという。

「彼女がオスカーに入ったのは2016年。女優業をやりたいということで、別の事務所から移籍してきたのです。しかし、近年のオスカーは内部の問題で数十名の社員が立て続けに退社したことが知られていますが、その中には岡田が信頼していたスタッフもいたのです。

 さらに、バラエティの仕事ばかり取ってくるオスカーと演技をやりたい彼女との間で、意思の疎通が取れていませんでした。ドラマの仕事を取ってきても、年1回ペースで多くて2回。しかも、オスカーとのつながりが深いテレビ朝日のドラマがほとんどでした。そこで、岡田は思い切って退社を決意。昨年3月末、契約更新をせずに独立したのです」(テレビ局関係者)

 岡田が新たに所属したのは、彼女が信頼を寄せる元オスカー社員が立ち上げた事務所で、直後は独立バブルもあり、次々と仕事が舞い込んだ。

「その影響もあり、同事務所は昨年4月からの3カ月間で数千万円の売り上げを記録したそうです。もちろん、彼女の懐に入るギャラもオスカー時代とは比較にならなかった。21歳の彼女にとってはかなりの大金でしょう。さらに、生活面の規律が厳しく日頃の発言もチェックされるオスカーとは違い、新天地ではプライベートの制約も少ない。そのため、環境が変わったことでタガが緩んでしまったようです。オスカーという看板から離れたことで、あまり“そとづら”を気にしなくなったのかもしれません」(同)

 そんな岡田だが、女優としては11月から始まるNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で朝ドラ初出演を果たすことが決まっている。この仕事は制作側から声がかかったそうで、本格的に演技をしてみたかったという岡田にとっては、大きなターニングポイントとなるかもしれない。

(文=編集部)

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