JRAマイルCS(G1) “持っていた”グランアレグリアと足りなかったシュネルマイスター、横山武史の敗戦はレース前から「確定」していた!?

 21日、昨年に続き今年も阪神競馬場で開催されたマイルCS(G1)は、C.ルメール騎手の1番人気グランアレグリアが勝利して連覇を達成。単勝1.7倍の圧倒的支持に恥じないマイル女王の貫録を見せつけた。

 近年、安田記念(G1)との春秋マイル王に輝いた馬はいたものの、マイルCS連覇は2006年、07年のダイワメジャー以来。グランアレグリアによる連覇は、14年ぶりの快挙となった。

 一方で、自身の引退レースで有終の美を飾った女王を前に、2着と惜敗したのが横山武史騎手とシュネルマイスター(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)のコンビだ。

 同馬はスプリンターズS(G1)をピクシーナイト、天皇賞・秋(G1)をエフフォーリアが制して3戦2勝と秋の古馬G1で絶好調だった3歳馬の筆頭格。2番人気に推され、グランアレグリア相手に真っ向勝負を挑んだが、あえなく返り討ちに遭ってしまった。

「相手が強かったです」

 レース後、そう振り返った横山武騎手だが悔しさは隠せない。馬場の荒れた内目をロスなく走り、最後の直線で外に進路を取りたかったが、スムーズにはいかなかった。勝負所で前にはサリオス、インディチャンプが横並びの壁となり、外からダーリントンホールに内へと押し込まれたのは痛恨だった。

 残り200m過ぎでようやく進路が開いた頃には、外からグランアレグリアが猛然と追い上げてきたタイミング。終始、馬場のいいグリーンベルトを走っていた女王が、溜めに溜めた末脚を炸裂させたのに対し、荒れたインから何とか抜け出したシュネルマイスターが後れを取ったのは、やむを得なかったのかもしれない。

「内容的に決して力負けではなかったと思います。持ち味である思い切りのある騎乗をしたかとなると、物足りなさも感じますが横山武騎手も上手に乗っていましたね。

痛かったのは枠の内外の差でしょう。グランアレグリアのルメール騎手は、馬の力を信じて乗ることに集中できた外枠でしたが、内枠のシュネルマイスターは、前が詰まらないように気にしながらの騎乗を強いられました。

パトロール映像では芝の傷んだ茶色い部分を通るシュネルマイスターと、綺麗な緑の部分を走るグランアレグリアとの違いがハッキリと分かります」(競馬記者)

 これにはシュネルマイスター陣営も悔いが残る結果となった。

 横山武騎手は「外差しの馬場だったので、できれば外枠が欲しかった」、手塚師も「とにかく枠が厳しかったことに尽きます」と両者とも敗因の見解が一致。結果的に陣営の理想としたレース運びをグランアレグリアとルメール騎手のコンビにされたということか。

 運も実力の内と言ってしまえばそれまでだが、前半600mが35秒6という超スローで馬群が密集したことも、外に出したかったシュネルマイスターにとっては痛恨だった。2頭の明暗は枠順が決まった段階ですでに分かれていたともいえよう。

 残念ながらこれがラストランの女王に勝ち逃げを許す格好とはなったが、実質勝ちに等しい内容だったことは間違いない。惜しくも敗れたとはいえ、シュネルマイスターもまた現役最強クラスのマイラーであることを証明してみせた。

 この敗戦は決して悲観するものではない。来年のシュネルマイスター一強時代の到来を予感させるのに十分なパフォーマンスだったはずだ。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

シリーズ屈指の「自力感」! 5号機を代表するヒットシリーズがついに撤去… 万枚突破のカギを握る攻略ポイントをおさらい

 ARTの構成こそ先代までと同じながらも、継続システムは毎ゲームの自力抽選へと変更。旧基準機として撤去期日が迫るエレコの5号機『バジリスク~甲賀忍法帖~Ⅲ』は、シリーズ屈指のスリリングなゲーム性を有すると言っても過言ではない。

 1G純増約1.7枚のART「バジリスクタイム」への主な突入ルートはCZ「争忍チャレンジ」と「バジリスクチャンス」で、メインはCZ。通常時は周期でCZ抽選が行われ、3種類ある周期モードによって最大256Gの周期ゲーム数振り分けや周期到達時のCZ当選率が変化する。

 通常時のチャンス役成立時は周期短縮に期待でき、強チェリーは短縮確定。CZの前兆ゲーム数は5~8Gor21~24Gが大半で、この間に引いたチャンス役ではCZ昇格抽選が行われる。

 CZは3種類で、発生頻度が最も高い「甲賀衆を集結させよ!」は17G間にリプレイやチャンス役を引ければランクアップに期待。最終ゲームではキャラと成立役を参照してARTの当否がジャッジされ、トータル期待度は約42%となる。

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 15G継続の「卍谷へ帰還せよ!」はベル揃いでチャンスを迎え、チャンス役成立は激アツ。キャラがアップするほど期待度も高まり、「お胡夷」まで進めば最終ゲームでどの小役を引いても75%以上でARTへ繋がる。

 残る「駿府城」は突入した時点でART確定。15G間は各役成立時に演出成功抽選が行われ、15G完走前にART告知が発生した場合は高モードのART+セットストックが約束される。

 バジリスクタイム中は瞳術絵柄揃いでART確定。確率32768分の1のプレミアムバジリスクタイム中は、瞳術絵柄揃い確率が20分の1まで跳ね上がる。

 ARTの前半・追想の刻は10~60G継続で、この間はセットストック抽選。争忍の刻開始時に「朧モード」へ当選した場合はここでのストック期待度が上昇するほか、争忍の刻は伊賀衆が1人減る、甲賀勝利でストック確定のエピソードバトル抽選が優遇される…といった特典もある。

 後半・争忍の刻への移行時は、まず人数とキャラが決められ、その後にバトル開始。バトル中はモードで出現率が変化するベルリプレイやチャンス役で敵に攻撃できるほか、「無双ポイント」獲得抽選も行われ、この無双ポイントが貯まれば貯まるほど勝利時の報酬が豪華になる仕組みだ。

 報酬にはストック獲得、瞳術チャンス、真瞳術チャンスなどがあり、瞳術チャンス及び真瞳術チャンスは20G間のストック高確率状態。消化中の瞳術絵柄揃いはストック確定で、真瞳術チャンスは大量ストックが見込める。

 設定推測要素は弱チェリー出現率、バジリスクチャンスの色振り分け、CZ当選率、追想の刻ゲーム数、追想の刻特定話数でのキャラクターなど。天井はART間1,200Gで、到達後は前兆を経てCZとARTの両方に当選する。

JRAマイルCS(G1)「疑惑」の高速馬場にファン大混乱!? 安藤勝己氏「持ってる馬」だけでは済まされないグランアレグリアの勝因?とは

 21日、阪神競馬場で開催された秋のマイル王決定戦・マイルCS(G1)は、1番人気のグランアレグリアが引退の花道を飾る快勝。単勝1.7倍の人気に応え、マイル女王の威厳を保ったままターフを去ることとなった。

 断然1番人気のグランアレグリアが勝利し、2着に2番人気のシュネルマイスター、3着も5番人気のダノンザキッドという比較的平穏な決着に終わった今年のマイルCS。

 しかし、その一方で多くの競馬ファンが戸惑ったのが、大荒れに終わった先週のエリザベス女王杯(G1)との「ギャップ」ではないだろうか。

 10番人気、7番人気、9番人気という上位3頭だけでなく、11番人気、12番人気で掲示板(5着以内)が占められた、先週の波乱ムードはどこへやら……。秋のマイル王決定戦は6着サリオスまでが7番人気以内という、実力馬による力通りの決着だった。

 その大きな原因となったのが、舞台となった阪神競馬場の馬場の変化だろう。

 単純な上がり3ハロンだけを見ても、先週のエリザベス女王杯の最速が勝ったアカイイトの35.7秒。他も軒並み36秒以上の時計を要している。一方、1週間後のマイルCSではグランアレグリアとシュネルマイスターが32.7、32.9秒という出色の上がりを記録。

 ペースに加え、阪神の場合は内回りと外回りコースの違いもあるが、同じ競馬場の良馬場でここまで差がつけば、この1週間に「一体、何があったのか」と戸惑うファンが出るのも無理はないだろう。

「昨日までは先週のような時計が掛かる傾向が残っているイメージでしたが、今日になってガラッと変わった印象があります。

ちなみに昨日の阪神における上がり3ハロン最速は33.9秒と、なんとか33秒台でしたが、1200mのレースを最後方から追い込んでのもの。メインのアンドロメダS(L)の最速は35.0秒でした。

しかし、今日はアンドロメダSと同じ2000mの未勝利戦で35.2秒。10Rの武田尾特別(2勝クラス)でプログノーシスが32.8秒を叩き出したかと思えば、瞬発力勝負になったマイルCSではグランアレグリアの32.7秒、シュネルマイスターの32.9秒を筆頭に、軒並み33秒台という非常に速い上がりで決着しています」(競馬記者)

 この急激な馬場変化については、元JRA騎手のアンカツこと安藤勝己氏も自身のTwitterを通じ「当日に向いとる馬場になって」とマイルCSで有終の美を飾ったグランアレグリアの勝因の1つに挙げている。

 安藤氏は「持っとる馬の引退レース」と意味深な発言をするだけに留めているが、そこに「持ってる」だけでは済まされない「人為的な何か」を想像したファンは少なくないだろう。

 実際にマイルCS当日、SNSや掲示板では「阪神が先週の馬場と全然違う」「阪神、ローラーかけた?」「時計めちゃくちゃ速くない?」「インが伸びてる」など、この日の芝コンディションに戸惑う声が続々……。中には「昨日もう馬券買ったのに馬場が完全に想定外!」というような“悲鳴”も散見された。

「うーん、ちょっとわかりませんね。JRAが馬場の硬さを示す目安としてクッション値を発表していますが、先週の日曜が9.8という標準。今週の土曜も変わらず9.8でした。今日になって10.2(やや硬め)となっていますが、ここまで大きな時計の変化が起こるものとは思えません。

ちなみにJRAの公式HPにおける馬場情報によると、芝を刈ったのは16日の火曜であり、19日の金曜日には芝の生育管理のため散水を実施したそうです。つまり土曜と日曜日の芝コンディションの変化には関係ないようですが……」(別の記者)

 かつて2017年の高松宮記念(G1)が開催された週には、これまでの時計の掛かった馬場から一転して、1200mのレースが3連続でレコードが更新される珍事があった。

 これには高松宮記念のレース後、騎乗した騎手たちが「特殊な馬場」「馬場が硬すぎる」と言えば、安藤氏も「(JRAが)馬場いじったなら発表しないと」と警鐘を鳴らしていた。

 今や、多くのファンの予想にとって「馬場」は無視できないファクターの1つとなっている。今回が2017年の高松宮記念のような状況だったかは定かではないが、自然現象だけとは思えない急激な変化は、熱心なファンを混乱させるばかりだ。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

「年収1,000万円」あったら8割の人が満足いくと回答。その使い道とは?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

もし年収が1,000万円になったらどのような生活を送りたいだろうか。値段を気にせずハイブランドのアイテムを購入したり、高級な飲食店で食事をしたり、悠々自適な暮らしに憧れる人も少なくないだろう。

今回は、Webメディア「Biz Hits」が実施したアンケート調査の結果から、「年収1,000万円あったらお金をかけたいことランキング」について紹介する。1位に選ばれたのは果たして……。

年収1,000万円、80%以上が「満足できる」と回答

同調査は、現在働いている500人の女男を対象に実施されたもの。「年収1,000万円あれば満足のいく生活ができると思う?」という問いに対しては、「思う」(47.6%)、「まあ思う」(35.8%)という割合に。合計すると80%を超える人が満足のいく生活を送れると回答した。反対に「あまり思わない」と回答した人は14.8%、「全く思わない」は1.8%と、約15%は1,000万円の年収があってもさらにその上を求めるであろうことが伺える。ではさっそく年収1,000万円あったらお金をかけたいことランキングを見ていこう。

3位に入ったのは「生活水準を上げる」だった。回答者からは「シャインマスカットを夕飯に毎回出したり、牛肉を松阪牛にしたり、食事をランクアップさせたい」「家具や家電を買い替え生活水準を上げたい」といった声が上がった。確かに、遠くの激安スーパーへわざわざ買い物に行かなくても、質の良い食材を好きなように購入したり、面倒くさい家事をお掃除ロボットなどの便利家電に任せたりと、生活水準を上げるだけで時間にも心にも余裕ができそうだ。

2位には「旅行/レジャー」が選ばれた。「素敵なホテルに泊まったり、おいしいものを食べたりしたい」「家族で毎年行っている国内旅行を海外旅行にしたい」など、贅沢な旅行をしてみたいという意見が多数上がっている。人生で一度は泊まってみたい1泊10万円以上の高級旅館や、飛行機でビジネスクラスを使っての海外旅行なども値段を気にせず予約できるのが高収入の特権だろう。三密を避けるために長い間おでかけを我慢してきたことも相まって、「せっかく旅行するなら高級な場所へ」といったおでかけ欲も高まっているようだ。

そして1位には「家の購入・リフォーム・ローン返済」が輝く結果となった。「賃貸マンションから引…

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パチスロ「リアルボーナスが一撃100連チャン」!? 驚異的な連チャンマシンなど注目作が続々とデビュー!【5号機を支えたトップメーカーの軌跡~NET~②】

 5号機初期の暗黒時代を支え、後のAT・ART全盛期時代でも華々しい活躍を見せたヒットメーカー。その「軌跡」をご紹介するこのコーナーでは、当時話題だった名機たちをスペックや特徴を交えながら振り返る。

 今回は、前回に引き続きヒットメーカー・NET第二弾だ。

 2009年、4号機時代のストック機を彷彿とさせるパチスロ『ドラキュラ』をリリースし、一部マニアの注目を集めたネット。そんな同社は同年、Rioシリーズの後継機『Rio2 クルージング・ヴァナディース』を販売した。

 前作の『リオパラダイス』はボーナスを軸に出玉を増やしていくボーナス+ATタイプだったのに対し、本作はボーナスとRT「リオタイプ」が出玉増加の軸。ボーナス終了後に突入する「リオチャンス」中に特殊リプレイが成立すれば、30Gor777G継続のRTへ突入する仕様で、規定G数消化あるいはボーナス成立でRTは終了となる。ただ、いずれも終了後は必ず「リオチャンス」へ再突入するため、「RT→ボーナス→RT→RT……」といったように、ボーナスを絡めたRT連でまとまった出玉獲得が期待できた。

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 同年には、そんな本機のバージョンアップ機となる『Rio2プレミアム』をリリース。主な変更点はRT→純増1.2枚のARTへ変化し、そのARTにはストック機能も搭載されたことで、前作を超える一撃出玉を味わうことができたのである。なお、ボーナス中は最大10個のARTストックが獲得可能で、フリーズ発生で無限ARTが確定。ART消化中もレア役やボーナス成立などでストック抽選が行われるなど、あらゆる場面で大量ストックのチャンスがあり、一撃で13000枚オーバーという当時屈指の記録を残す猛者もいたほどだ。

 その名に恥じないプレミアムな出玉性能で話題を呼んだ本機。そうしたなか、ネットは翌10年、これまたネオストック機となる『ゼットゴールドEX』をリリース。自力ループタイプの『ドラキュラ』とは異なり、本機はナビストックによるリアルボーナスの連打が最大の特徴で、ナビの押し順に従うだけでボーナスが揃う仕組みとなっている。逆にナビストックがない場合、ボーナスの図柄と押し順を自力で当てなければならないので、まず揃うことはない。

 ボーナスは純増約221枚のゼットボーナスと最大純増約27枚のゼットラッシュの2種類。メインとなる後者は常時1/7.5以上の確率で成立しているため、ひとたびRUSHに突入すれば、凄まじい勢いでボーナスが押し寄せてくるというわけだ。

 なお、約1/6553~13107で成立するゼットボーナスは、ナビストックを大量獲得できるプレミアフラグとなっており、ストック数は平均14個、フリーズが伴えば平均39個と、出玉トリガーとしての機能を十分に果たしている。

 ナビストックの安定感は抜群で、一撃での大量出玉も狙えた『ゼットゴールドEX』。前回ご紹介した『ドラキュラ』と同じく、内部仕様があまりに複雑なため、市場での評価はイマイチな印象だったが、本機の登場によってネットの開発力の高さを改めて証明することになった。

パチンコ「継続率83%×10R比率50%」ライトミドル帯上位の優秀マシンでまさかの大敗!?

 ひろ吉のパチンコ「実戦」紹介。今回は、戦車を題材とした人気アニメのタイアップ機『Pガールズ&パンツァー 劇場版(以下、ガルパン 劇場版)』について書いていきたい。

■大当り確率:1/199.8 → 約1/7.2
■戦車道突入率:約54%
■戦車道継続率:約83%
■賞球数:1&8&10
■ラウンド:4R or 6R or 7R or 8R or 9R or 10R
■カウント:10C
■大当り出玉:約400 ~ 1000個(払い出し)
■時短:1 or 6 or 200回+残保留
■遊タイム:低確時500回転消化後200回の時短へ突入

 本機は突破型の1種2種混合タイプ。初当りは4R大当り(97%)がメインとなり、ラウンド終了後は「戦車道チャレンジ」へ突入する(初回10R(3%)大当りは戦車道へ直行)。

  戦車道チャレンジは、電サポ1回+残保留4個が付与され、ここで約1/7.2の大当りを射止めることができれば、出玉獲得のメインとなる「戦車道」へ突入する。

 電サポ6 or 200回+残保留の「戦車道」は継続率約83%で、大当り時は50%で10R(約1000個)、15%で次回大当り濃厚(電サポ200回)など、大量出玉を狙えるポテンシャルも秘めている。

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 さて、そんな『ガルパン劇場版』だが、筆者はリリース(2021年5月)当時から本機のスペックに魅力を感じており、「一度は打ってみたい」と思っていた。普段はパチスロをメインに実戦しているため、なかなか打つ機会がなかったのだが、とある平日に「今日はパチンコで勝負してみるか」と決め、初打ちも兼ねて本機を確保した。

 これといってアツい展開が起きないまま300回転程で、大洗チームロゴのシンボルがMAXの5個まで溜まり、期待大の「大洗チャレンジ」へ突入した。特にアツい演出もなくリーチに発展し、「これは無理だな」と諦めていたがが、あっさり初当り(4R)をゲット。だが、戦車道チャレンジではチャンスアップパターンなどは一切なく、あっさり負けてしまった。

 正直、この日打った台のコンディションはかなり悪かったので、ここで実戦を終えてもよかったのだが、ラッシュを一度も体験せずに終わるのも心残りだったため、「もう一発初当りを引くまで頑張ろう」と続行した。

 ありがたいことに次の初当りは早く、わずか10回転で大当りを射止めることができた。「今度こそは頼む」と願いながら戦車道チャレンジを消化していると、チャンスアップとなる2人攻撃(期待度78.6%)などが発生し、「さすがに大丈夫だよな」と安心したのも束の間…あっさりと外れてしまい、またしても戦車道に突入させることができなかった。これで心が折れてしまい、収支「-6000玉」で実戦終了となった。

 今回が初めての実戦となったが、演出面などは過去作と同様に、シンプルで派手さは控えめといったところ。アツい演出がひとつでも発生すれば、大当りに十分期待できる演出バランスといえる。今回は残念ながらRUSH突入とはならなかったが、スペックが非常に魅力的なので、また機会があればまた実戦に挑みたい。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

甘デジ「確率1/77.7」で超強力なハマリ救済機能を完備…遊びやすさが際立つ激甘マシン!!

 人気マシン『フィーバー戦姫絶唱シンフォギア』に新たな仲間が加わった。『PF戦姫絶唱シンフォギア2 1/77VER.』。いわゆる甘デジタイプだが、そのカテゴリーのなかでも突出して遊びやすいと評判である。

 最大の特徴は大当り確率。1/77.7と通常の甘デジは1/100あたりに設定されているので、1/20以上当りやすいことになる。例えば、1/99.9の台が200回転ハマる確率は13.4%(7.5回に1回発生)だが、1/77.7の台の場合は7.57%(約13回に1回発生)と半分くらいまでリスクが軽減される。

 この大当り確率の高さはさらにもうひとつのメリットを生む。遊タイムである。発動条件が大当り確率の2.5倍から3倍に設定できる遊タイムは、当然、大当り確率が高いほどその契機までの回転数が浅くなる。

 大当り確率が1/99.9であった『PF戦姫絶唱シンフォギア(甘デジ)』は通常時299回転消化で遊タイムであったが、本機は大当り後230回転の消化で発動するのである。ちなみに、どちらも確率の3倍ほどなので到達率にほとんど違いはない。感覚的に到達しやすい印象を与えるだけである。

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 ただ、その性能には大きな差が。旧甘デジの遊タイムは時短1回転+残保留4個という「最終決戦」と同じ条件でしかなく、結局約50%を自ら突破することになる。

 しかし本機では時短290回転が付与され、ほとんど大当りが約束される状態となる。つまり遊タイム=RUSH突入濃厚と、より大きな恩恵を手にすることができるのである。

 このように前作よりパワーアップした遊タイムなので積極的に狙いに行く立ち回りも重要になるのだ。

 通常、液晶の右下に遊タイムまでのカウンターが表示されているのでその数字を目安に判断すれば良いが、朝イチ状態では表示パターンが変化するので注意が必要となる。

 朝イチ時の基本パターンは「???」。ホールのクセ、傾向やわかるならば前日の回転数などを加味した立ち回りが必要となる状況だが、まれに「!!!」や「☆彡☆彡☆彡」などのパターンが表示されている場合がある。

 こうなるとチャンスで遊タイム発動が近いことを示唆している。特に後者ならより発動回転数に迫っている可能性が高いので、狙い目であろう。

 そのほかの新旧の比較としては、RUSH時の時短回数と出玉・振り分けに違いがある。RUSH中は『PF戦姫絶唱シンフォギア(甘デジ)』ではなかった99回の次回大当り濃厚フラグが新設された。

 また、出玉関係では旧が3ラウンド(約270発)・5ラウンド(約450発)・7ラウンド(約630発)・9ラウンド(約810発)なのに対し、本機は3ラウンド(約210発)・6ラウンド(約420発)・7ラウンド(約490発)・10ラウンド(約700発)といった構成に。

 最大ラウンド比率が35%から45%とアップしてはいるのだが、大当り確率が上がった分、全体的に出玉数が減っていて、RUSH時の期待出玉も継続率は同じだが300~400発ほど下がるという試算もある。

 ただ、遊びやすさの面では本機に軍配が上がり、ボーダーが16回転台ともいわれる激甘仕様のスペック。『シンフォギア』が再びホールを席巻することも充分可能なポテンシャルを秘めているのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRAマイルCS(G1)池添謙一「すいません」代打失敗グレナディアガーズはなぜ惨敗したのか。マイル界の次代を担う「3歳勢」の明暗を分けたものとは

 21日、阪神競馬場ではマイルCS(G1)が行われ、中団後方からレースを進めた1番人気グランアレグリアが優勝。史上6頭目の当レース連覇を達成し、有終の美を飾った。

 2着に2番人気シュネルマイスター、3着には5番人気ダノンザキッドが入線。さらに逃げた7番人気ホウオウアマゾンが5着に粘り込み、出走していた3歳馬5頭のうち3頭が掲示板を確保した。

 一方、3歳馬の1頭で4番人気に支持されていたグレナディアガーズは人気を大きく裏切る13着に惨敗。池添謙一騎手を背に予想通りの好位で競馬を進めたが、直線伸びを欠き失速し、初めて掲示板を外すという結果に終わった。

「返し馬の雰囲気やゲート裏までは落ち着いていて凄くよかったです。でもレースでは壁も作れず、力んで走らせてしまって上手く乗れなかったです…すいません」(原文ママ)

 レースから約2時間後、池添騎手は自身のTwitterにそう書き込み、惨敗した悔しさをにじませた。

「この馬としては絶好の位置を取れたのですが、池添騎手の言葉通り前に壁を作って脚を溜めることができませんでした。スローで流れたこともあって、折り合いも欠いてしまいましたね」(競馬記者)

 結果的にグレナディアガーズは「前に壁」を作れなかったことが凡走の一因となったが、正反対に馬券に絡んだ3歳馬2頭は「前が壁」を乗り越えての激走だった。

 川田将雅騎手騎乗のダノンザキッドは道中外目の8番手あたりを追走。4コーナーを回ったところで目の前にサウンドキアラとグレナディアガーズの2頭が壁になる形で立ちはだかった。しかし川田騎手はほぼ減速することなく2頭の間にできた狭いスペースをこじ開けると、しぶとく末脚を伸ばしてインディチャンプとの3着争いを制した。

 一方、ダノンザキッド以上に危うかったのは横山武史騎手騎乗のシュネルマイスターの方だ。

 道中は内目の8番手を追走。4コーナーを迎えたところでは余裕綽々の手応えだったが、目の前にはサリオスとインディチャンプが壁になっていた。さらに外からダーリントンホールに被せられそうになり、万事休す。しかし、インディチャンプがやや内に刺さった瞬間に進路を見つけると、残り200m地点から鋭く伸びて2着に飛び込んだ。

「道中『前に壁』を作れずに掛かってしまったグレナディアガーズに対し、シュネルマイスターとダノンザキッドは最後の直線で『前に壁』ができる窮地を乗り越えました。競馬では頻繁に耳にする『前に壁』ですが、3歳馬3頭は違う形で明暗を分けることになりましたね」(競馬記者)

 勝ったグランアレグリアはこれで現役を終え、繁殖牝馬として第二の馬生を歩み始める。次代のマイル界は、シュネルマイスターを中心とした3歳世代が担っていくことになっていくのだろう。そう予感させる今年のマイルCSだった。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

JRAジャパンカップ、賞金を驚愕の4億円へ増額!なぜコロナ禍でも競馬は好調?

不動の人気スポーツとなった競馬

 この秋も売上増加と好調の日本中央競馬会(JRA)が、来年の有馬記念(G1)とジャパンカップ(G1)の優勝賞金を、現行の3億円から4億円にアップさせるという。3億円でも破格だが、さらに1億円アップというJRAの太っ腹に驚かされる。

 現在、新型コロナウイルスの感染状況は落ち着きを見せているが、このコロナ禍で多くのプロスポーツは軒並み売り上げを減少させている。それもそのはず、ほとんどのスポーツは、その収入の多くを入場チケットに依存しているからだ。一方、JRAはインターネットで馬券を購入できる仕組みが定着しており、入場制限の影響はごくわずか。むしろ警備費や管理費の削減によって経費を抑えられ、利益が増したとの話もあるほど。そして今年も順調に売り上げを伸ばしており、この4億円へ増額という話になったようだ。

 そもそもジャパンカップは国際招待競走で、強力な外国馬を日本に招き、日本のトップホースと対決することがメインコンセプト。しかし、ここ数年は外国馬の来日も減少し、今年はコロナ禍の影響もあって3頭のみ。しかも、そのうち2頭(ジャパン、ブルーム)は馬主が日本企業のキーファーズなので、完全な外国馬はグランドグローリーのみと、寂しさは否めない。

 それでも、優勝賞金を4億円に増額したことで、世界的にも芝のレースでは3位の賞金額となるようだ。高い賞金はすなわち来日意欲につながることが期待されており、来年以降は海外の陣営にとってジャパンカップに出走する後押しにもなるだろう。

 今年のジャパンカップで外国馬を迎え撃つ日本の大将格は、無敗の三冠馬コントレイルだ。昨年、父ディープインパクトに続き無敗のクラシック三冠を達成した、日本を代表する一頭。今年出走した大阪杯(G1)と天皇賞・秋(G1)は、それぞれ3着、2着と勝てなかったが、引退レースとなるここは、引退後の種牡馬的価値を高めるためにも負けられない。管理する矢作芳人調教師は、今年10月に日本調教馬で初めてブリーダーズカップを勝利しており、偉大な記録達成に期待がかかる。

 また、今年の東京優駿(日本ダービー/G1)を制したシャフリヤールのほか、2018年ダービー馬ワグネリアン、2016年ダービー馬マカヒキと、コントレイルを含め合計4頭の日本ダービー馬が出走。さらに、菊花賞馬キセキやアリストテレス、今年のオークス馬ユーバーレーベンやカレンブーケドールと強豪が集結。果たして、このジャパンカップにはどんな結末が待っているのだろうか。

 これほどの大一番はテレビで見るだけではなく、やはりしっかりと馬券を購入して応援し、そして的中させてちょっとした小遣いを稼ぎたいもの。ジャパンカップは外国馬の情報も少なく人気が割れやすいレースで、オッズが高くつく傾向にある。つまり、ほかのG1レースと比較しても、一獲千金向きのレースといえるのだ。

 そこで、この難解なレースを的中させるため、ありとあらゆる競馬情報を知り尽くす「ホースメン会議」に取材を敢行。ジャパンカップの攻略法、彼らだけが知る最新情報を聞くことにした。

創業40年の集大成へ

――ホースメン会議を知らない人のために、会社の紹介をお願いします。

担当者 ホースメン会議は、競馬ファンに的中の喜びをお届けしたいと、故大川慶次郎氏を中心に設立し、今年で創業40年となります。全国から入手した情報を、業界トップクラスの予想陣が分析し、その最終買い目や情報をファンに提供しています。40年も続けてこられたのは、多くの競馬関係者の協力と、安定した成績を残してきたからだと思います。

――“競馬の神様”と呼ばれた大川慶次郎さんが設立したのは凄いですね。今のスタッフは、どのような方々なのでしょうか?

担当者 大川の弟子であり、競馬専門チャンネルやラジオで解説を歴任している能勢俊介が当社総監督を務め、元JRA騎手でG1ジョッキーの東信二、リーディング上位の調教師と懇意で直接情報を聞ける米原聡、さらに各分野のトップクラスのスタッフが数多く在籍し、365日24時間体制で情報の収集と分析を行っています。

――最近の主な的中実績を教えてください。

担当者 ジャパンカップの前哨戦として知られるアルゼンチン共和国杯は、馬連1点目で1420円、そして3連単も1万930円の万馬券的中となっています。ジャパンカップにはアルゼンチン共和国を勝利した、クリストフ・ルメールが騎乗するオーソリティが出走しますが、この馬の取捨選択はお任せください。

 さらに、この秋は好調で多くの高配当を的中させていますが、なかでも反響が大きかったのが【穴の特A・3点勝負】という特別な勝負レースに指定し、馬連・1万1120円と3連単・19万3550円を的中させたレースでしょう(11月14日東京11R)。11番人気で勝利したハーフバックに確信の本命を打ち、高配当を仕留めた一戦ですが、レース後の御礼の反響は凄まじかったですね。

――今年のジャパンカップについては、どんな情報があり、どのように分析していますか?

担当者 今年のジャパンカップで注目といえば、新旧ダービー馬のコントレイルとシャフリヤールの対決でしょう。人気的には、昨年の三冠馬コントレイルにシャフリヤールが続くという形になるかと思いますが、いずれも過去に公にならない類いの関係者情報を得た上で我々の的中に貢献している馬です。その2頭については、今回も裏ネタを入手済み。世間が注目する2頭の取捨選択は、すでにジャッジ済みです。

 なお、情報漏洩の恐れもあるため、あまり詳しくは述べられませんが、コントレイルとシャフリヤールを脅かす穴の情報馬も存在しています。各厩舎サイドから情報を聞き出している情報班から

『世間的には、まず盲点の存在だと思いますが、激走期待度は非常に高い。次のレースは人気になっても買えないくらいここで勝負をかけるので、馬券を買うなら間違いなくこのジャパンカップ

 という報告も入っています。これはほとんどのマスコミが把握できない情報ですので、配当妙味もグンと上がるでしょう。

――気になる外国馬の情報は?

担当者 ジャパンとブルームは、武豊騎手を推しているキーファーズ絡みの馬ですので、そのあたりの馬主サイドの思惑を把握することが重要です。グランドグローリーは、この距離に実績がなく軽視されがちですが、それよりも日本の高速馬場への適性を把握することがより重要です。もちろん、そのあたりも徹底的にリサーチしていますよ。

――最後に、自信と情報提供について教えてください。

担当者 このジャパンカップは、この秋の中でも1、2を争うほど楽しみなレースになりました。ぜひファンの皆様には、馬券を購入して楽しんでいただきたいですね。そしてホースメン会議でも、特別企画として【ジャパンカップの穴馬3頭】を含めた買い目を競馬ファン拡大のため無料で公開することになりました。

 我々も競馬関係者の立場であり、このコロナウイルスの状況で競馬人気のさらなる向上に協力できればと考えています。創業40年の集大成として提供しますので、ぜひこの機会に競馬の魅力を体験していただき、そしてホースメン会議の実力を知っていただければと思います。

“競馬の神様”が設立し、今年で40年を迎えるホースメン会議。その歴史の中で培った人脈と経験は計り知れない。難解なレースが続く今こそ、彼らの実力が必要とされるだろう。まずはこのジャパンカップで提供される無料情報を入手し、衝撃の的中を体験しようではないか。

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

キッコーマン、「日本のしょうゆ」を世界中に進出させた70年間の飽くなき戦い

 食品大手のキッコーマンが、2022年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。その背景には、コロナ感染の一服感によって食品の需要が拡大したことがある。国内や北米、欧州などで新型コロナウイルスによる人々の動線の抑制がある程度落ち着き、これまで抑えられてきた外食需要が回復に向かった。それに伴い、業務用の調味料や食品の需要が急速に回復し始めた。

 需要の回復に加えて製品の値上げもある。年初来、世界経済全体でエネルギー資源や穀物の価格が上昇した。それは、キッコーマンにとって売上原価などの増加要因だ。販売価格へのコスト転嫁を支える一つの要因が差別化の徹底だ。特に、キッコーマンは醸造技術にこだわってきた。さらに、醸造技術と最終消費者の好みを結合することによって、同社は新しい調味料を生み出した。

 キッコーマンは、他社の製品では味わえない満足感を消費者に提供し続け、新しい食文化を生み出すことによって成長してきた。今後、同社がさらなる成長を実現するためには、商品ラインナップの拡充などを通して“おいしさ”や“健康”など人々の根源的な欲求や願いに応えることの重要性が高まるだろう。

キッコーマンが進める“日本のしょうゆ”需要の創造

 1950年代からキッコーマンは海外戦略を進めてきた。その本質は、顧客との双方向かつ永続的なコミュニケーションを通した市場の創造だ。国内では、キッコーマンをトップに大小数多くのしょうゆメーカーが競争している。その一方で、キッコーマンが進出する以前の米国では“日本のしょうゆ”の認知度は高くなかった。米国に進出を検討していた当時のキッコーマンには、米国市場は競争相手が少なく成長期待の高い市場と映っただろう。

 同社の市場創造への取り組みは、第2次世界大戦後にまでさかのぼる。当時、キッコーマンの関係者は来日した米国人がしょうゆを好むことに気づき、しょうゆは世界に通用するとの着眼点を得た。

 その上で1957年にキッコーマンは米サンフランシスコに販売会社を設立した。なお、同社が進出した当時の米国では、中国などから輸入されたしょうゆが販売されていた。まず、キッコーマンは米国でのマーケティング戦略に集中した。具体的には、スーパーでの試食販売や自社で開発したレシピを新聞に掲載することなどによって、しょうゆと肉料理との相性の良さを訴えた。それが米国消費者に受け入れられた。このように、キッコーマンは米国の消費者にしょうゆを使った食生活を提案した。その上で共感や支持を獲得することによってしょうゆ市場を創造し、ソイソースといえばキッコーマンというブランドイメージを確立した。

 伝統的なマーケティングの理論に基づいて考えると、試食は米国の消費者がキッコーマンのしょうゆの味を知る機会だ。試食した消費者はキッコーマンのしょうゆの良さに関心を持ち、使い始める。さらには、新聞などで提案されたメニューを試すことによって、消費者の記憶にキッコーマンのしょうゆの味わいやおいしさが深く刻まれ、さらなる消費が喚起される。ある意味、キッコーマンはわが国のしょうゆという味の鮮烈な体験を海外の消費者に届け、その胃袋をつかんだ。同社のしょうゆ醸造技術は、成長を支える重要な要素だ。

醸造技術を生かした新しい食文化の創造

 つまり、キッコーマンは、醸造技術を磨くことによって海外で日本のしょうゆ市場を創造した。さらに、同社は、現地の人々の好みに耳を傾け、彼らの生き方にあった調味料などを提供している。

 具体的には、1961年にキッコーマンは米国でテリヤキソースの販売を開始した。キッコーマンは試食会などを通して得られた消費者のフィードバックを自社の強み(コア・コンピタンス)であるしょうゆ醸造技術と結合し、新しい調味料を生み出した。“てんぷらソース”も人気を博した。いずれにも共通するのは、新しい食のあり方(食文化)の創造だ。

 その上でキッコーマンは1973年に米国に生産拠点を設けた。通常、海外市場で自社製品がヒットし、高い成長が実現すると現地での生産を早期に開始して、事業運営の効率性を高めたいと思うのが自然だ。しかし、キッコーマンは米国に進出してから現地で生産を開始するまでに、かなりの時間をかけたとの印象を持つ。

 その理由の一つが、醸造技術へのこだわりだろう。米国でキッコーマンがしょうゆ醸造に取り組むためには、原材料の調達や、人材の確保と育成、地元社会からの理解の獲得などが欠かせない。気候も日本と異なる。そうした要件をクリアした上で、日本から輸出したしょうゆと同じ品質のしょうゆを生産しなければならない。そのために、キッコーマンは十分な時間をかけて準備を進め、しょうゆや現地の食習慣にあった調味料などを生み出した。

 また、キッコーマンは競争にも対応しなければならない。米国市場にて、キッコーマンは化学製法によって生産されている“ラチョイ”ブランドのしょうゆと競合関係にある。また、理論的に考えると市場拡大によってより低コストで製品を生産しようとする新規参入者は増え、価格競争も激化する。キッコーマンにとって醸造技術は品質の高さなど競合商品との差別化を図る重要な要素といえる。

 キッコーマンは醸造技術をコア・コンピタンスにして需要を獲得し、その上で現地の消費者の好みに合わせてプロダクト・ポートフォリオを拡充した。それが売り上げの約7割を海外で獲得する事業体制を支えている。

求められるブランド競争力の磨き上げ

 しょうゆ醸造技術へのこだわりは、キッコーマンが化学添加物を避け、人々の健康とおいしさなどの満足感をよりよい形で満たそうとしてきたことを意味する。また、1960年代からキッコーマンは減塩しょうゆを開発し、健康に配慮した調味料を消費者に提供してきた。

“健康”と“おいしさ”はキッコーマンのブランドを支える重要な要素だ。コロナ禍の発生によって、より多くの人々が健康に意識を使うようになっている。現在、キッコーマンはブランド競争力に磨きをかける好機を迎えているように見える。

 おいしさの創造という点において、キッコーマンは新興国での販売強化に取り組んでいる。ブラジルでのしょうゆ生産の開始に加えてキッコーマンはインド市場にも参入し、日本のしょうゆを用いた食のスタイルを生み出し、定着させようとしている。そのためには、SNSなどを用いたデジタル・マーケティングの強化が欠かせない。今日の多くの人々が口コミや“いいね!”ボタンによってブランドの存在を知り、記憶する。その上で消費者は周囲の行動を確認しつつ、実際に商品を買う。その商品が気に入った消費者は、自らインスタグラムなどに取り上げて周囲にその良さをアピールする。新興国でのシェア拡大のためにデジタル・マーケティング戦略の強化は不可欠だ。

 他方で、先進国では健康を重視する消費者が増えている。キッコーマンは模倣品との差別化を徹底しつつ、減塩しょうゆに加えて、グルテンフリーの調味料や豆乳製品の取り扱いを増やしてきた。今後はデジタル・マーケティング戦略に加えて、プロダクト・ポートフォリオの拡充のための買収戦略の重要性も高まる。

 同社がさらなる成長を目指すためには、醸造技術、健康、マーケティングなどの分野で新しい発想の実現を目指す多様な人材を獲得し、彼らが能動的に活躍する場を提供することが欠かせない。そうした改革を進めつつ、経営陣がどのように組織を一つにまとめて加速化する世界経済の環境変化に対応するかに注目が集まるだろう。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

●真壁昭夫/法政大学大学院教授

一橋大学商学部卒業、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学大学院(修士)。ロンドン証券現地法人勤務、市場営業部、みずほ総合研究所等を経て、信州大学経法学部を歴任、現職に至る。商工会議所政策委員会学識委員、FP協会評議員。

著書・論文

『仮想通貨で銀行が消える日』(祥伝社、2017年4月)

『逆オイルショック』(祥伝社、2016年4月)

『VW不正と中国・ドイツ 経済同盟』、『金融マーケットの法則』(朝日新書、2015年8月)

『AIIBの正体』(祥伝社、2015年7月)

『行動経済学入門』(ダイヤモンド社、2010年4月)他。