JRA「引退」コントレイルに花束を! 三冠馬ラストランに捧げる同世代ライバルたちの激励の歴史

 今週末いよいよジャパンC(G1)が行われる。新旧4世代のダービー馬対決や昨年の3冠馬コントレイルのラストランという事もあり、大いに注目を集めている。

 振り返ると、近年の3冠馬は全馬ラストランを勝利している。昨年このレースを制したアーモンドアイをはじめ、オルフェーヴル、ジェンティルドンナ、ディープインパクトなど有終の美を見事に飾っている。この流れを絶やさないためにもコントレイルも是が非でもこのレースを制したいところだ。

 時に3冠馬にはクラシック戦線でライバルとなった馬が存在する。オルフェーヴル世代ではウインバリアシオン、ジェンティルドンナ世代ではヴィルシーナという、同じ時期にG1を共に沸かせたライバルの存在は競馬の歴史において多くのドラマを生んできた。

 昨年の菊花賞(G1)でコントレイルと激闘を演じたアリストテレス(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)もコントレイルのライバルの1頭。今回は横山武史騎手との新コンビでジャパンCに参戦予定だ。

 同馬は今年に入り、AJCC(G2)を不良馬場のなか勝利し、コントレイルに迫った実力を証明したかにみえた。しかし、次走の阪神大賞典(G2)で単勝1.3倍の圧倒的1番人気に支持されながら、直線でいつもの伸びがなく7着と敗れる。

 そこから歯車が狂いだしたか、春の大目標だった天皇賞・春(G1)では4着、続く宝塚記念(G1)でも見せ場なく9着と人気を裏切る惨敗が目立った。

 夏は休養にあて、復帰戦に選んだ前走京都大賞典(G2)。最後はダービー馬の古豪マカヒキにハナ差及ばず2着だったが、春比べると復調の兆しとも見て取れる。現在『netkeiba.com』の予想オッズでは6番人気と伏兵扱いで、今回は気楽な立場で走れそうだ。

 思い返せばアリストテレスの父エピファネイアは、菊花賞を勝った後に惜敗が続いていたが、見事にジャパンCで復活の勝利を果たしている。それも2着ジャスタウェイに4馬身差の圧勝だった。アリストテレスには、ここで待望の初G1勝利&同一G1父子制覇の期待が高まる。

 また、今年G1で大活躍の横山武騎手と初タッグを組む。秋のG1シリーズでも菊花賞と天皇賞・秋(G1)を連勝。エリザベス女王杯(G1)は馬の状態が悪く16着と大敗したが、先週末のマイルCS(G1)では2着と存在感は十分だ。

 復調気配のアリストテレスと絶好調男・横山武騎手とのコンビに1発の怖さが漂う。昨年の菊花賞で見せたコントレイルとの壮絶な叩き合いを、もう一度見ることができるかもしれない。着順はどうであれ、同志であるコントレイルに最後の贐(はなむけ)を送ることができるか。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

冬の「幸」は「オタル(小樽)」でいかが? 好調・幸英明×中竹和也厩舎コンビが朝日杯FS(G1)へ名乗り!

 先週の日曜日、阪神競馬場で行われた秋明菊賞では、1番人気に支持されたオタルエバー(牡2、栗東・中竹和也厩舎)が逃げ切り勝ちを決めた。

 前3走でもすべて逃げているオタルエバーは、この日もスタート後じわりとハナへ。最後の直線では、鞍上の幸英明騎手が馬場を選びながら追い出し、後続を引き離すと最後は余力を残してゴール。新馬戦以来の2勝目を挙げた。

 現在の阪神の芝コースは時計のかかるタフな馬場で差しが決まりやすく、先週の土日でも芝のレースで逃げて勝った馬はオタルエバーただ1頭。他の馬とはスピードが違ったといえばそれまでだが、逃げ馬には厳しい条件ながらも改めて能力を示した。

 レース後、幸騎手は「ずっとかかっている感じ。能力だけで勝っている」とコメント。やや道中に課題があるようだが、実力は折り紙付きだ。

 もともとデビュー前から調教で好時計を連発していた同馬。新馬戦では、POG(ペーパーオーナーゲーム)でも人気の評判馬コリエンテスを相手に4馬身差の圧勝。時計も夏の新潟開催の芝マイル戦では、新馬戦史上最速(当時)の1分34秒6を叩き出した。

 2戦目では新潟2歳S(G3)へ挑み、デイリー杯2歳S(G2)も連勝したセリフォスに着差0.3秒と僅差で敗れたが、世代のトップクラスと差のない競馬を見せているだけに今後の期待も高まる。

 鞍上の幸騎手も今年は好調だ。先週は土日で4勝。デビュー28年目で、すでにキャリアハイの77勝を挙げている。先日行われたエリザベス女王杯(G1)をアカイイトで制し、大波乱を演出したのは記憶に新しい。

 オタルエバーもアカイイトと同じ中竹厩舎だ。中竹厩舎は、先週行われた東京スポーツ杯2歳S(G2)でもテンダンスで3着に入り、2歳戦でも勢いのある厩舎。今後、幸騎手×中竹厩舎のコンビに自然と期待も高まる。

 次走は朝日杯フューチュリティS(G1)への出走を予定しているようで、賞金的にも現時点では足りそうだ。オタルエバーの父リオンディーズもキャリアわずか2戦目で朝日杯FSを勝っている。

 次回は一筋縄ではいかないレースとなりそうだが、父の「追い込み」勝ちとは異なる「逃げ切り」勝ちで同一G1レース父子制覇を演じることができるか。楽しみな一戦だ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

森友問題で処分の財務省元幹部が専務に就任…政府の“掃き溜め”と化した日本郵政

森友文書改ざん当時の元近財局長、日本郵便専務に就任

「政府は、面倒はなんでも日本郵政に押し付ければいいと思ってるんだよ」

 学校法人森友学園をめぐる公文書改ざん事件の発生当時、財務省近畿財務局長だった美並義人氏が1日付で日本郵政傘下の日本郵便の専務執行役員に就任したことを受け、所管する総務省キャリアはこう吐き捨てた。美並氏は元財務官僚であり、本来なら民間金融機関など同省の縄張りに天下るのが普通だが、「森友問題の社会的関心は高く、スネ傷の元幹部の引き受け手がいなかった」(同)ことが背景にある。

自殺した近畿財務局職員の遺書に「美並氏が改ざん指示を後押し」の記述

 美並氏は1984年に旧大蔵省に入省。2016年から近畿財務局長を務め、文書改ざん問題の監督責任を問われた。この問題に関与し自殺した近畿財務局職員の赤木俊夫さんの遺書の中に、美並氏が財務本省からの改ざん指示に「全責任を負う」と発言し部下の後押しをした旨の記述があったが、美並氏は否定。同省の調査でも改ざんの認識はなかったと結論付けられた。18年6月に戒告の懲戒処分を受けたものの、東京国税局長などを経て、今年7月に定年退職したが、「あまりに身内に甘いのではないか」との批判が少なくなかった。

 日本郵政の増田寛也社長は美並氏が受けた戒告処分を承知しているとした上で、「マイナス面もあるが、トータルでプラス」「処分を一生背負っていくのではなく、当社で挽回してほしい」と採用理由を説明した。しかし、「グループ内の金融機関のゆうちょ銀行ならまだしも、畑違いの郵便事業で採用するのは違和感しかない」(前出キャリア)。

 日本郵便幹部の財務省出身者としては、6月まで米澤友宏氏が副社長を務めていたが、「06年に日本郵政グループが発足した当時に財務省と総務省との主導権争いで親会社の日本郵政に送りこまれた人材で、今回の美並氏とは事情がまったく異なる」(財務省筋)こともそれを裏付ける。日本郵政は政府が筆頭株主であり、「ワケあり人材でもねじ込むことができた」(同)とみられる。

 加計学園問題で国会に参考人招致された元経済産業省幹部の柳瀬唯夫氏が、昨年6月にNTT執行役員に就任し事業企画室長という中枢ポストに納まるなど、「モリカケ問題でミソが付いた人材は旧公社系で受け入れる流れができている」(ベテラン自民議員)。

日本郵政、16年の都知事選で落選した増田氏の受け皿になった

 日本郵政は門外漢である美並氏を政府から押し付けられた格好だが、日本郵政グループが政治の都合のいいように利用されるのは今回に始まったことではない。日本郵政社長の増田寛也氏にしても、16年の東京都知事選で自民党と公明党の推薦を受けたにもかかわらず、小池百合子現都知事に敗北し、日本郵政が増田氏の「受け皿」になったという見方が少なくない。

 増田氏は落選後、自治体顧問などをしていたが「自公サイドからは落選は予想外の結果で、当選確実を前提に出馬を口説いただけに気の毒だ」(前出議員)との声が根強かった。そんななかでの日本郵政社長就任は、「19年のかんぽ生命不適切販売問題を受けたグループ全体の立て直しがメインだが、元総務相の増田氏へのお詫びポストとして最適だった」(前出議員)というのが永田町界隈のもっぱらの見方だ。

郵便局での楽天携帯販売事業も菅前首相のゴリ押し、現場からは大不評

 今回美並氏の受け皿となった日本郵便では、人材だけでなく事業面でも菅義偉前首相からのゴリ押しにあった。今年3月、携帯電話事業拡大を進める楽天との提携が「寝耳に水」(日本郵便関係者)で発表され、全国の郵便局で楽天モバイルの販売が進められることとなった。今夏には首都圏の10店舗で期間限定で販売店が開設されるなど具体的な動きも見せているが、日本郵便側からは「こちらには特にメリットがないのに業務だけ増えるという一方的な話」(同)と評判は芳しくない。

 菅氏は、NTTドコモなど大手3社の寡占状態にあった携帯電話業界への料金値下げの切り込み隊長として楽天の参入を後押しした。ただ、20年9月に安倍晋三元首相の体調不良により菅政権が誕生すると、菅氏は大手3社に強権的に値下げを要求し実現したため、楽天の価格的優位性が薄れてしまい、シェア拡大の足を引っ張ることになった。楽天は通信局設置などモバイル事業に巨額の投資を重ねており、直近では22年4月から楽天ポイントの付与対象をこれまでの税込みから税別に変更するなどしわ寄せがきており、まさに死活問題だ。

 今回の日本郵便との提携話は楽天にとっては全国に展開する日本郵便のネットワークを利用できるため、「菅氏の楽天へのせめてもの埋め合わせ」と見るのが自然だろう。日本郵政グループは政府が筆頭株主であり、政治の都合に左右されるのは宿命といっていい。今後も受難は続くだろう。

(文=編集部)

「死ぬと思えば何でもできる」でも「死にたくない」という思いが強い…そこから抜け出すには?

 今回はこんな質問が寄せられた。

 「沖田さんの強さの根源は『死』を恐れていないことだと思います。『明日死ぬと思えば、今日はなんでもできる』などとおっしゃっていましたが、まさにそうだと思います。ただ自分は、まだまだ死にたくないし、家族もいるので、死ねないという気持ちはなによりも強いです。どうすれば、死を恐れない強靭な精神になれるのでしょうか」

 随分と誤解があるが、確かに「明日死ぬ」とわかっていれば、何でもできるだろう。少なくても、何でもできるという気持ちにはなれる。

 しかしながら、人間はなかなか死なないこと、そして、今後も生きていかねばならないと誰しもが無意識のうちに理解している。だからこそ迷いや不安が生まれるのだ。そうした思いとどう付き合っていくかが、生きていくが上で永久に続く重いテーマなのだが、それを解消する方法があるのを知っているだろか。それが「死」と向き合うことなのである。

 死ねば、明日の不安も楽しみも、どれだけ大事な約束ごとだって、気にするいわれがない。死ねばすべてから解放される。そして、その死は明日来るかもしれない――そこの境地にたどり着きつつも、それでも生きている限りは全力で生き続けてやるという思いを持てるかどうかではないか。

 誰だって死ぬのは嫌だ、恐怖だ。だけど5年後、10年後を想像してみてほしい。死より辛いと感じてしまう現実だって、やってくるかもしれない。だが、生きていく以上はそれを乗り越えなければならない。

 時間によって、その辛い感情も和らいだり、忘れたりできることもわかっているが、だが、その渦中にいるときは、毎回、人生における不幸のピークではないかと感じるくらいキツかったりするのだ。その状況が延々と続くと思うと、生き続けるよりも、死んだほうが楽なのではないかと考える。逆にいえば、死という選択肢を持てば、または、不可抗力によっていつ命が奪われるかわからないのだと思えば、どんなきつい未来が来ることがわかっていても、それに向かっていける。

 「いざとなれば死を考えればいい」なんて軽々しく口にするなと思う人もいるだろうが、少なくとも私はそう考えている。だからといって、適当に生きようというのではない。「最期は死ぬだけだ。明日死ぬかもしれないのだ。恐るるな、そのまま全力で今を突き進め。振り返るな」と自分自身に言い聞かせているのである。

 誰だって、失いたくない大切なものは存在する。大切なものを守りたい、幸せにしたいという思いも、生きる上で力になるだろう。大切なパートナーのそばに寄り添い、愛を誓い合う。そうしたかけがいのないものを守るために、まずは突き進まなければいけない。それは誰もが理解できるだろ。

 ただ、私の場合はそこが違うだけなのだ。ペンを武器に世に出ると決めたときに、さまざまなことを犠牲にしてでも世に出てやる。それで辛いことがあろうが、失うものがあろうが、ダメなら死ぬだけだと思ってやってきた。そこに妥協は存在しない。もちろん人並みに失敗や後悔もたくさんしている。時を刻むとはそういうことではないのだろうか。そうした中で、生きている証。大切なもの。私には私なりの残したい、伝えたいという思いが強烈にあるのだ。そのために、全力で作品を書き続ける。

 死んで花咲くこともある。私は作品を作っているので、私が死んでからでもよいので、その作品で誰かが幸せになってくれれば、私の人生は意味があったと言えるのではないか。それが私の大切なものならば、なおさらだろう。

 生きるということは、いつかは死ぬということで、どうせ死ぬならば、自分の人生を、人がそう簡単に真似できない物語にしないと意味がないと私は思っている。そのために全力で生きるのである。どうせ最期は死ぬだけなのだ、と。

 どんなことで満足するか幸せを感じるかが、人ひとそれぞれで違うように、自身の頑張りや努力の感じ方ももちろん違う。ただ、頑張りや努力が報われるか報われないかの境界線は確実に存在している。それは後から振り返ったときにしかわからないが、やると決めたら報われるまでやり続けることで、その境界線は後から引かれるのだ。

 途中でダメだ、辞めたと思った瞬間に、それまでの頑張りは報われなくなる。報われるまで延々と試行錯誤し続けるのである。

 壁にぶち当たったときも、人の言うことばかり聞いていてはだめだ。自分の人生だぞ。辛いときに支えたり助けてくれたりした人の言うことならば、耳も傾けられるだろうが、偉そうなことをいう人間に限って、本当にキツイ時には近寄ってもこないものだ。

 そもそも、死への恐怖を克服しようと考えるからややこしくなるわけであって、いつ死ぬかわからないのだから、死んだあとのことや死に方に怯える必要はないのではないか。

 生きるということは楽なことではない。それは歳を重ね、世間を知れば知るほど、痛切に感じさせられることだ。だから私は、もう楽をするのはあの世でもよいかなと考えている。生きている時間はそう長くはないのだ。そうやって暮らしていれば、死ぬ生きる以前の問題で、今の自分よりも、少しでも成長しなければ納得がいかなくなるのではないだろうか。

 どうせ最悪、死ぬだけなのだ。だったら頑張らないと損ではないか。私はそう考えている。

(文=沖田臥竜/作家)

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●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。最新小説『ムショぼけ』(小学館)を原作にした同名ドラマが現在放送中(ドラマ『ムショぼけ』朝日放送、テレビ神奈川)。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

難関私大も定員割れ?来年の大学入試、狙い目の学部・競争率が上昇の学部は?

 来年1月に大学入学共通テストを控え、大学受験の志望校選びが本格化してくるこの季節。都内私大の3割で定員割れが起きているともいわれており、日本私立学校振興・共済事業団が発表した「令和3年度 私立大学・短期大学等入学志願動向」では、本年度の全国の私立大学597校のうち、入学定員充足率(入学者数÷入学定員)が100%未満の学校が、全体の約46.4%にあたる277校もあったというのだ。昨年度の調査では593校の調査対象校のうち、100%未満が約31.0%にあたる184校だったことを考えると、定員割れがかなり加速している印象である。

 そこで今回では、来年度の大学入試での志望校選びのポイントや今年度との違いなどに関して、大手予備校・河合塾の教育研究開発本部主席研究員である近藤治氏に話を聞いた。

都内の有名私大も定員割れを起こしている理由は?

 大学の定員割れの原因はなんなのだろう。

「一番大きな理由はやはり受験人口の減少、18歳人口の減少です。今年度に比べて来年度の受験をする高校3年生は2万6000人も減少しています。加えて、浪人生の減少も大きいでしょう。一昨年度は、その翌年から初めて実施された大学入学共通テスト制度に切り替わるという危惧からか、浪人の道を選ばず現役志向で第二志望、第三志望の大学に入学する人が激増しました。それに加えて昨年度はコロナ禍の影響で、そもそも複数校受験することによる感染リスクへの警戒心、渡航禁止による留学生の減少も、定員割れが加速している理由の一つでしょう」(近藤氏)

 こうした定員割れは地方大学で顕著で、都内の有名私立大は元来無縁の問題と思われてきた。しかし近年は都内有名私立でも定員割れが起きている。

「明治大学も法政大学も3年連続入学定員充足率は90%台後半です。しかし、これは定員超過抑制を厳密に行ったからで、想定内でしょう。2016年頃から文科省は地方から大都市圏への若者流出を防ぐ名目で、大学の定員超過を非常に厳しく見ています。大学側は、入学定員充足率100%を大きく超えると文科省から助成金をカットされるなどの大きなデメリットがあるため、合格者をギュッと絞るわけですが、その基準を少し厳しめにしたため90%台になってしまったというわけです。ですからこれをして“深刻な定員割れ”と危惧するのは早計でしょう」

 では、地方大学の定員割れの実情はどうなのか。

「これはかなり深刻で、先の18歳人口の減少の煽りを大きく受けています。さらに厄介なのが、“閉めたくても閉められない大学”が増えていること。そもそも、地方では文科省の審査が緩めな私立大学として設立して、実績を積んで20年後くらいに公立大学として、第三セクター方式でリニューアルするという大学が多いのですが、その過程において定員割れで体力切れを起こしかけている大学が増えているのです。

 こうしたプロジェクトは大学単体の話で済むものではなく、大学の周辺の交通インフラを整備したり、学生寮や下宿先を準備したり、コンビニやスーパーマーケットを誘致したりと、周辺のインフラにも関わっています。そしてそれらの建設費の一部は自治体が負担・補助している場合も多いので、大きな社会問題の一つといえますね」

社会問題化する定員割れだが、受験生たちにとってはメリットか

 では、こうした実情は受験生たちにとってどんな影響を及ぼしているのだろうか。

「定員割れそのものが受験にダイレクトな影響を及ぼすことはないでしょう。ただ、その定員割れを引き起こした原因である18歳人口の減少が、年々加速していくことは間違いありません。そして、それは受験生目線でいえばラッキーな一面もあるんです。いわずもがなですが、定員割れを起こす大学が増えれば、それだけ大学入試のハードルは低くなっていくわけですからね。

 ですから、こういった世の中の動きから入試の動向を捉えられる受験生は、おそらく受験する大学を絞り、ターゲットを上に定めるでしょう。諦めかけていた大学だけど、去年よりも今年のほうが易しくなるんだったらまたチャレンジしてみよう、と考える受験生は多いと思います」(近藤氏)

 しかし、現在の受験生たちの多くは悲観的な考え、シビアな考えを持っている傾向が強いと近藤氏は指摘する。

「一昔前までは、自分は世界で一番できる人間だ、といったポジティブ思考の受験生が多かったものです。けれど現在は、自分は世の中の不幸を一手に背負った受験生だ、とネガティブに考えており、失敗したくない、今回失敗したらもうチャンスがない、といった考えを持っている受験生が多い印象です」

 景気の悪化やコロナ禍後の世界を踏まえて、大学・学部選びをしている受験生が増えてきたということなのだろうか。

「そうなりますね。コロナの影響による渡航禁止の風潮がいつまで続くかわからない現状、外国語系や国際系の大学は、その先の業界が疲弊している現状を見越してか、避けられがちです。また、法学部を除く人文系も、不景気のなかで安定した生活を得る職業につながりにくいと敬遠されがちです。残念なのは、“その先”まで考える受験生が少ないことです。

 逆に人気が集まっている、ないし変化の影響を受けづらいのは理系です。とりわけ、医学部・薬学部には人気が集中しています。これまでは薬学部に入って薬剤師になるくらいの漠然としたイメージで受験する人も多かったのですが、コロナ禍で新薬の開発に意欲を燃やす人々の姿を目にし、彼らの後を追おうとする学生も増えています。あとは情報系も志願者が増えていますね。これは昨今のIT業界が良くも悪くも盛り上がっている影響でしょう。

 こうした現状をよく分析することが、大学合格への近道となることもあります。多くの人の注目を集める人気の大学・学部はそれだけ倍率が高くなる。競争率が高くなる大学・学部を知ることは、同時に狙い目が見えてくるということにもつながるわけです」(近藤氏)

 不景気にコロナ禍と、前途に不安を抱える社会を生きることになる現在の受験生。だが、自分の本来の学力ではギリギリ届くか届かないかというような高めランクの大学でも、来年度受験の状況を冷静に分析し、穴場の大学・学部を受験すれば、合格できる可能性は上がるだろう。

(文=A4studio)

米国産の輸入食品、発がん物質「アフラトキシン」汚染が深刻化…飼料から牛乳にも

 2020年度の輸入食品監視統計が発表された。コロナ禍で輸入食品に依拠している外食産業が深刻な影響を受け、輸入届出件数は前年比92.4%の235万件と大幅減少し、輸入重量も前年比93.3%の3106万トンとなった。

 これだけ減少すれば検査割合は向上すると思いきや、検査率は8.5%と前年と同じ割合で、依然として91.5%は無検査で輸入されている。厚生労働省は、検査計画通り実施しているから問題ないとしているが、国民は輸入食品の9割以上が無検査だという実態をこれからも甘受していかねばならない。

 では、8.5%の検査率のなかで違反件数の多い国はどこであろうか。第1位は中国の162件、第2位が米国の104件、第3位がベトナムの79件、第4位がタイの42件、第5位が韓国の38件、第6位がインドの30件となっている。この違反件数上位6カ国で、総違反件数の66%を占めている。特に中国の違反件数は総違反件数の23%を占めており、週刊誌で中国輸入食品問題がたびたび特集されるだけのことはある。

アフラトキシン汚染

 このようななかで、これまでにないような特徴的な事態が生じていたことが明らかになった。それは、米国からの輸入食品で、自然界では最強とされる発がん物質であるカビ毒アフラトキシン」による汚染が深刻化していたということである。2020年は米国では地球温暖化による異常気象で、広範囲にアフラトキシン汚染が広がった。

 アフラトキシンは熱帯地域のカビ毒で、今のところ日本では発生していない。毎年、熱帯地域からの食品がアフラトキシン汚染で輸入停止となっているが、最近では05年の超大型ハリケーン・カトリーナによって米国南部やミシシッピー周辺が甚大な洪水被害に遭い、とうもろこしや小麦などが水浸しになり、農作物のアフラトキシン汚染が広範囲に広がった。

 20年の米国からの輸入農産物のアフラトキシン汚染は次のようになっている。

トウモロコシ:12件

生鮮アーモンド:13件

乾燥イチジク:6件

落花生:19件

生鮮ピスタチオナッツ:4件

ピーナッツ:3件

 さらに、アフラトキシン以外のカビ汚染が確認された米国からの輸入農産物は、小麦22件、大麦2件、大豆1件、うるち米3件におよんでいる。米国からの違反輸入食品のほとんどがアフラトキシン汚染かカビ汚染となっているのである。汚染度も最高199ppbという極めて高いものであった。

牛乳のアフラトキシンM1汚染も懸念

 事態の深刻さは、これにとどまらない。日本には年間1163万トンもの飼料用トウモロコシが輸入されている。食品用トウモロコシがアフラトキシン汚染していれば、当然飼料用トウモロコシもアフラトキシン汚染されていることになる。主食用のトウモロコシは輸入時に10ppbを超えるアフラトキシン汚染が確認された場合は、廃棄ないし積み戻しとなり、日本に輸入されないことになっている。

 しかし、飼料用トウモロコシは輸入時のアフラトキシン検査はなされていない。いくらアフラトキシンに汚染されていようと日本に輸入される。それだけではない。2016年から19年にかけて、アフラトキシンに高濃度汚染されて輸入がストップされていた食用向けトウモロコシ3万5000トンが、輸入事業者の申請により飼料用に転用され、輸入が認められるという事態も発生していた。

 乳牛にアフラトキシンが飼料で体内に取り込まれたときは、乳牛の肝臓でアフラトキシンが代謝され、アフラトキシンM1に変化して、血流に乗って乳に含有されることになり、牛乳が汚染される。このアフラトキシンM1は、強い発がん物質アフラトキシンB1の10分の1の毒性を持っており、世界的に規制対象となっている。国際がん研究機関も「アフラトキシンM1はヒトに対しても発がん性を有する可能性がある」と評価している。今回の事態で、日本国内の牛乳のアフラトキシンM1汚染も心配になる。

 これから地球温暖化による異常気象による農作物被害が深刻化することが想定されているが、それは作物生産が減少することによる飢餓の広がりや農作物価格の高騰だけでなく、アフラトキシン汚染による健康被害の広がりもあるといえる。

(文=小倉正行/フリーライター)

●小倉正行

1976 年、京都大学法学部卒、日本農業市場学会、日本科学者会議、各会員。国会議員秘書を経て現在フリーライター。食べ物通信編集顧問。農政ジャーナリストの会会員。

主な著書に、「よくわかる食品衛生法・WTO 協定・コーデックス食品規格一問一答」「輸入大国日本変貌する食品検疫」「イラスト版これでわかる輸入食品の話」「これでわかる TPP 問題一問一答」(以上、合同出版)、「多角分析 食料輸入大国ニッポンの落とし穴」「放射能汚染から TPP までー食の安全はこう守る」(以上、新日本出版)、「輸入食品の真実 別冊宝島」「TPP は国を滅ぼす」(以上、宝島社)他、論文多数

日テレ『笑う大晦日』でサプライズ連発?元SMAPメンバーが5年ぶり奇跡の共演?

 19日、大みそかに放送される『第72回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表された。紅組は上白石萌音やBiSHなど4組、白組はKAT-TUN、Snow Man、布袋寅泰など6組が初出場を果たした。今年は従来の「紅組司会」「白組司会」「総合司会」という呼称をやめ、俳優の川口春奈と大泉洋、同局の和久田麻由子アナウンサーがそろって「司会」を務めるという新たな試みが行われることも発表されている。

「今年は目立ったヒット曲がなく、何を“目玉”に据えればよいか制作陣は頭を悩ませている一方、こちらも大みそか恒例となったライバルの裏番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない』(日本テレビ系)が今年は放送されないため、久方ぶりの平均世帯視聴率45%超えを狙っていると聞きます」(NHK局員)

“『紅白』を観ない層”の受け皿になってきた『笑ってはいけない』は、2006年から15年連続で大みそかに放送され、同日のゴールデン・プライム帯の視聴率争いで11年連続で民放1位を獲得してきた人気番組だけに、ファンからは落胆の声も多数あがっていた。レギュラー出演するダウンタウンの松本人志は、休止の理由について次のように説明していた。

「コロナ禍において【笑ってはいけない】の収録は難しいと去年つよく感じました。クオリティーを下げてまで番組を続けるのは楽しみにしてくれている方々に対して尻より心が痛いです」(自身のTwitter投稿より)

「あれだけの大型特番ですから、会議なんて3月ぐらい、遅くとも4月ぐらいから始まるんですよ。今年3月あたりで、コロナの終息も見えていない、この先さらにもっとと考えたときに、難しいという判断はしてますから」(9月26日放送のテレビ番組『ワイドナショー』<フジテレビ系>より)

『笑う大晦日』の内容

 日テレは今年の大みそかに『笑ってはいけない』の代わりにお笑い特番『絶対笑って年越したい!笑う大晦日』(仮題)を放送することを発表しているが、テレビ局関係者はいう。

「『M-1グランプリ』(テレビ朝日)や『キングオブコント』(TBS系)、『R-1グランプリ』(フジテレビ系)の決勝出場者をはじめ、大勢のお笑い芸人が一堂に会し、“紅白”ならぬ“東西”対抗で勝ち負けを競うという企画が検討されていると聞きます。西組の司会にダウンタウン、東組の司会にウッチャンナンチャンが据えられれば、それこそ夢の共演となるところですが、さすがに現実的には難しいようで、司会にはナインティナインの名前などがあがっているようです。番組的には吉本興業の全面バックアップが必要なため、吉本の顔を立てるためという意味もあるでしょう。

 ただ、翌日にはフジテレビで元日恒例の『新春!爆笑ヒットパレード』が放送され、こちらもここ数年はナイナイが司会で、多くの芸人によるネタ見せ番組なので、いろいろと“カブリ”の問題をどうするのかというのが懸案のようです」

 そんな『笑う大晦日』ではサプライズに期待の声も。

「ナイナイと仲が良い中居正広と、元SMAPの新しい地図の香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎が共演するという案も出ている話も聞きます。香取と稲垣はすでに『笑ってはいけない』に出演しており、中居も形式上はすでにジャニーズ事務所を離れているので、日テレとしても対ジャニーズ的には問題はなく、いちいちお伺いを立てる必要もない。もし実現すれば、4人としては5年ぶりの地上波での共演となり、それなりに話題にはなるでしょう。

 それ以外にも、『紅白』に対抗すべく多くのサプライズ企画が仕込まれる方向だと聞こえてきますが、主要スタッフも『笑ってはいけない』とは別の番組のチームになるため、『笑ってはいけない』とはまったくテイストが違った番組になるのは間違いないでしょう」(別のテレビ局関係者)

 果たして『笑う大晦日』が『紅白』を脅かすほどの存在になるのか――。

(文=編集部)

 

パチンコ業界でも熱視線を浴びた超大物バンド…『X JAPAN』を実戦!!

 好きな音楽を聴いてリラックスしたりカラオケで激しい歌を熱唱する。

 皆さんにもそんな事があると思いますがパチンコ、パチスロにはミュージシャンとのタイアップ機も非常に多いですね。

 そこで今回は遊技機に限らず音楽関係のレトログッズを収集する知人宅にお邪魔して『CRフィーバーX JAPAN紅』と『パチスロX JAPAN』に触れてきました。それぞれ2010年、2011年の遊技機なので10年以上前になります。

 豪華2本立て!…といいたいところですが、実をいうとこの2機種は三共でのショールームでお目にかかって以来プレイするのは初めて。設置もそれほど多くはなかったですし、どちらかといえばレアな部類に入るのではないでしょうか。 

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 ですが『X JAPAN』自体は非常に有名ですね。幾度かのメンバーチェンジも交えながら30年以上にわたり活動し続けるビジュアル系バンドの元祖ともいえる存在です。

 他の有名バンドとのタイアップ機では『THE BLUE HEARTS』や『米米CLUB』などが挙げられるでしょう。海外となると『BON JOVI』や『QUEEN』などの世界的な有名人気バンドもタイアップ化されています。

 こういったタイアップでバンドのフトコロに入る金額が、如何ほどのものなのか…。想像もつきませんがボンジョヴィやクイーンともなると、かなりの金額なるのではないでしょうか。気になるところではあります。

 しかしながら、その金額が遊技機の販売台数などを考えると「それに見合うのかどうか」というのは中々難しいところなのかも知れませんね。バンドも含めたミュージシャン系タイアップ機で、ヒットした遊技機って意外と少ない気がしますから。

『倖田來未』、『郷ひろみ』、『ピンクレディー』あたりはシリーズ化もされているヒット機種といえるでしょうが、全体的には少ない印象です。ミュージシャンだけに、サウンドには事欠かないのかも知れませんが…どうなんでしょうか。

 このXJAPANにしても、オーソドックスな確変タイプで良いと個人的には思います。ただ、潜伏や小当りがあったりとちょっとだけややこしかったので、遊技客層も限られてしまったのかもしれません。

 しかし、この頃の三共は『CRF創聖のアクエリオン』や『CRF超時空要塞マクロス』など巨大なギミックに凝っていた時期。このXJAPANも同様でした。「ロボットアニメでもないのに何の巨大ギミックが?」と思いましたが、XJAPANの象徴でもありロゴデザインにもなっている『X』の巨大ギミックだったのですね。


 これには色々な意味で度肝を抜かれました。まだ高速可動するギミックはほとんどない頃でしたから、ゆっ~くりとXギミックが可動する姿は…何とも言えない感想を抱きましたね。

 パチスロの方は5号機のART機でしたが『無敵な夜』、『強行突破』、『紅チャンス』などARTや特化ゾーンの名前がカッコイイです。

 といったところで、今後もミュージシャンとのタイアップ機は定期的にリリースされていくと思われます。次はどんな大物ミュージシャンが抜擢されるのか、アっと驚く大スターの登場はあるのか。

 先述したように大物といえどもヒットするとは限らないのがミュージシャン系タイアップ機ですが、直近導入の『Pぱちんこ乃木坂46』には要注目、ぜひ期待したいところです。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

JRA「絶好調」矢作芳人厩舎は買い辛い!? 弟子の活躍やブリーダーズC制覇で勢いに乗る世界の名門が、馬券的に悩ましいワケとは

 21日の東京3Rで、左肩の手術から先月9日に復帰した古川奈穂騎手(栗東、矢作芳人厩舎所属)が復帰後初勝利を挙げた。4月17日以来となる自身通算7勝目、また東京競馬場初騎乗となったレースでいきなりの初勝利と、陣営の期待に見事に応えた。

 古川騎手は今年デビューの21歳。医師の家庭に生まれ、競馬サークルとは無縁の環境で育ったが、ゴールドシップが優勝した2012年の有馬記念をテレビで観てから競馬に興味を持った。藤田菜七子騎手の活躍にも刺激を受け、進学校に進みながらも中退して騎手を目指すことを選択。そんな当時の古川騎手の強い意志が買われて名門矢作厩舎へ弟子入りした経歴を持つ。

 デビュー後は厩舎の後押しもあって順調に勝ち星を伸ばしていたが、肩の怪我のため4月から療養し、先月に復帰を果たしていた。実戦では初めての競馬場で、ポケットからのスタート後すぐに2コーナーがある東京・芝1800m。騎手の腕も問われるコースで見事に結果を残し、陣営の期待に応えた形だ。

 そんな古川騎手が所属する矢作厩舎といえば、この秋は管理馬2頭での米ブリーダーズC制覇や先々週のパンサラッサの福島記念(G3)制覇、そしてもう一人の弟子である坂井瑠星騎手も管理馬で京王杯2歳S(G2)制覇と絶好調だ。

 3冠馬コントレイルや海外G1・2勝のラヴズオンリーユーを育てるなどの馬作りの実力もさることながら、近年は弟子をとることに消極的な風潮がある中でも馬主に頭を下げ、積極的に有力馬に弟子を騎乗させ結果を残すなど、人材育成の手腕も高く評価されており、今や押しも押されもせぬトップトレーナーである。

 しかし一方で、その評価を馬券検討にそのまま結び付けて良いものかと頭を悩ませる競馬ファンも多い。

 今年のリーディングで矢作厩舎は全国2位(11月21日現在)の46勝を挙げ、重賞などの大きなレースでの勝負強さも目立つ。だが意外にも馬券に直結する勝率、連対率、3着内率では上位厩舎の中ではかなり低い水準なのだ。各項目の全国順位を見ていくと、勝率は31位、連対率は30位、3着内率も32位と、他のリーディング上位厩舎とは大きく乖離していることがわかる。

 管理馬の出走回数自体が他厩舎と比べて多く、それによって勝ち星が伸びているとも言える。その為、着外の数も上位10厩舎の平均126回に比べて矢作厩舎は243回と2倍近い数となっており、安易に「リーディング上位の厩舎だから買い」とはいかない、馬券を買う側にとっては実に悩ましい厩舎なのだ。

 ただ、競馬がファンに向けた娯楽であると同時に、馬主とのビジネスでもある以上、管理馬を多く出走させる事も大事な仕事であり、それもまた厩舎の実力であることは忘れてはならないだろう。

 矢作厩舎のここ一番のレース選択の妙や、馬を仕上げる腕は確かなだけに、馬券を買うファンとすれば、陣営にとっての勝負レースはどこなのかを見極める目が必要になりそうだ。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

パチスロ新台『マイジャグV』の強力なライバル始動!?「1G蓮」「2000枚ボーナス」搭載の斬新ノーマルタイプに期待大!!

 最近のパチスロ市場を見てみると高性能スペックのAT機の活躍が目立ちますが、ノーマルタイプも負けていません。先月デビューした『ファンキージャグラー2』は5000枚クラスの出玉も数多く報告されるなど、覇権タイトルとして抜群の存在感を放っている状況です。

 さらに今後は『マイジャグラーV』のほか、『スターパルサー』、『パチスロうまい棒』、『パチスロ南国物語30』など、人気シリーズ最新作や話題のタイアップ機が続々と登場予定。ノーマルタイプ分野は、更に盛り上がりそうな気配です。

 そんな同分野において、先述したマシンのライバルとなり得る特徴的な新機種が西陣より発表されました。新台『パチスロ春一番』です。

「6号機時代の新たなノーマルタイプ」というキャッチコピーで紹介されている本機。ボーナスのみで出玉を増やすゲーム性は他機種と一緒ですが、それが純増約5枚/Gの疑似ボーナスで構成されているという特徴があります。

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設定1でも機械割「100%超」オーバー! 6号機最強“激甘パチスロ”が変則4段階で再臨

 通常時はボーナスを毎Gガチ抽選しており、ボーナス合算確率は「1/189(設定1)~1/143(設定6)」。その種類は純増約310枚のBIG BONUS、純増約105枚のREGULAR BONUSと後述するPREMIUM BONUSの3種類で出玉を増やす仕様です。

 注目すべきは、5号機『アイムジャグラーEX』と遜色ないBIG獲得枚数。現在の規制では約310枚のリアルボーナスが作れませんが、本機は疑似ボーナスを採用することによって可能にしています。ソレを彷彿とさせるボリューム感を味わえる点は魅力でしょう。

 そんな本機の最大にして最強の出玉フラグこそが、先述したPREMIUM BONUS。これに関しては引いた時点で「約2000枚」獲得となるため激アツです。フリーズから始まる極頂ボーナス。その出現率は低いと思いますが、ノーマルタイプ仕様でありながら一発逆転要素があるという好まれそうな仕上がりとなっています。

 また、本機の武器は「2000枚BONUS」だけではありません。BIG中は「1G蓮」のガチ抽選が毎ゲーム行われます。チャンス音が鳴ったらボタン停止ごとに筐体右にあるランプがステップアップしていき、「こい→こいこい→きたー!!」と第3停止まで演出が続けば1G蓮となるゲーム性です。

 その発生率は約28.5%(設定6)。あくまでも「来たらラッキー」程度のオマケとして認識していた方がいいかもしれませんね。ただ、ボーナスを消化するだけのノーマルタイプとは違って、連チャンに期待が持てるのは魅力的でしょう。

 そして、本機の特徴として忘れてはならないのが救済機能。555G+αで50%、777G+αであれば100%発動するようです。「555G+α以降のボーナスはBIG確定!?」という恩恵の模様。青天井ではない点も好材料と言えるでしょう。

 総合的に見ればノーマルタイプという感じではないですが、西陣の新たな挑戦は好感が持てます。「遊技してみたい」と思わせてくれる魅力的な新台ですね。

(文=HIRA.777)

<著者プロフィール>

 飲食店やホテルマン、営業など幅広い職種にチャレンジ。どれも長続きせずにいたが、趣味であったパチンコ関連業界へ就職し現在に至る。今では自身の体験談や、業界関係者から入手した情報などを元に記事を作成中。パチスロ4号機にハマっていたいわゆる「北斗世代」で、長きに亘り活躍するシリーズの動向に注目している。主に検定通過情報や、動画レビュー記事を担当。動画は大量出玉を実現した内容を好んで紹介している。