パチンコ「約81%継続×ALL1500発+α」の超強力RUSH搭載…突入率も優秀な激アツ仕様!新台分析- P北斗の拳9 闘神-

 サミーが誇る超人気タイトル『北斗の拳』。パチスロ史上最高の販売台数を記録した『パチスロ北斗の拳』を皮切りに、今ではパチンコとしても活躍を続けているのは周知の事実だ。

 そんな同シリーズといえば、スピンオフ作品として大ヒットを記録した『ぱちんこCR真・北斗無双』のDNAを継承した新台『P真・北斗無双 Re319ver.』の機種サイトが公開され話題となっている。

 筐体デザインや演出構成、ゲームフローに至るあらゆる要素を忠実に再現した登場する本機。初代が間もなく撤去されるという状況に、希望を照らす救世主と言えるだろう。

 そんな話題沸騰中の『北斗の拳』シリーズと言えば、最新ナンバリングを冠した本家タイトルが間もなくホールへ導入予定。「高突入(約66%)・高継続(約81%)・高出力(ALL1500発+α)」の激熱スペックに熱い視線が注がれている。

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『P北斗の拳9 闘神』(銀座製)

■大当り確率:約1/319.7
■右打ち時図柄揃い確率:約1/29.5
■バトルモード突入率:約66%
■バトルモード継続率:約81%
■転落小当り確率:約1/105.1
■賞球数/カウント:1&4&7&15/10C
■時短回数:1回or900回
■大当り出玉:10R約1500発+秘孔チャッカー 3R約450発+秘孔チャッカー
○○〇

 大当り確率は約1/319.7のミドルスペック。お馴染みのバトルモードは健在で、今作は転落抽選タイプとなっている。大当り出玉をアシストする秘孔チャッカーが新たに追加されている点も特徴だ。

 初当り時の出玉は「3R・約450発+秘孔チャッカー」で、その内訳は「バトルモード(時短900回)」が50%、「七星チャレンジ→バトルモード(時短900回)」が9.4%、「七星チャレンジ(時短1回)」が40.6%となっている。

 仮に50%(バトルモード)に漏れてしまっても、「時短1回+残保留」での引き戻しに期待できる点は魅力。これらを含めたトータルRUSH突入率は約66%と、間口が広めに設定されている。

 RUSH「バトルモード」では時短900回が付与。ここで約1/105.1で抽選される転落小当りよりも先に、約1/29.5となる図柄揃いを引くことで連チャンを伸ばすゲーム性。バトルモード継続率は約81%と、連チャン性能も申し分のない仕上がりだ。

 更に、右打ち時の大当り出玉は「ALL10R・約1500発+秘孔チャッカー」となるため出玉面も充実。「王道不変の最強証明」と紹介されている通り、高い突入率とパワー溢れるRUSH性能を有した最強クラスのスペックと言えるのではないだろうか。

『P北斗の拳9 闘神』の導入予定日は12月6日。完璧なる革新を遂げた本機の活躍に期待したい。

元JRA藤田伸二氏「さすがにないわ」後輩騎手の“奇策”に苦言!? 武豊、事実上「降板」の可能性も……「57億円の損失」コントレイルは本当に“期待ハズレ”だった?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】

 様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週も人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!

JRA「57億円の損失」コントレイルは本当に“期待ハズレ”だったのか。「英雄」ディープインパクトらとの比較と、ジャパンC(G1)売上から見る無敗三冠馬の「現在地」

ライター「A」:もうジャパンC(G1)も終わって、すっかり冬ですね。それはそうと、先週のジャパンCで、ついに引退となったコントレイルですが結局、父ディープインパクトのような社会現象を起こすことはできませんでした。ジャパンCの売上が前年比約57億円のダウンということもあって、その人気を疑問視する声もあったそうです。

デスク「Y」:最近、急に寒くなったね。福永祐一騎手も言ってたけど、この馬はほとんど無観客でレースをしてきたこともあって、実際の影響力とか人気が見えにくい存在だったよね。

ライター「A」:確かに、昨年はアーモンドアイと、コントレイルとデアリングタクトの三冠馬3頭が初めて顔を合わせるなど特別なレースでした。売上は2000年以降のジャパンCで最高だったそうです。ちなみに今年のジャパンCの馬券売上約215億円は、過去10年で3番目の好結果だったとか。

デスク「Y」:単純に、馬券売上がコントレイルの人気と直接つながったかは置いといて、少なくとも、それだけの注目度を持っていたということだろうね。ただ、同じ無敗の三冠馬としてディープインパクトのような社会現象を起こせなかったという点は残念だね。

ライター「A」:ディープの時は凄かったですもんね。僕の周りでも「ディープインパクトを見て競馬を始めた」って人が何人もいますよ。

デスク「Y」:結局、本当の意味での歴史的名馬って、そういう影響力を如何に大きく持ってたかってことなんだろうな。

イター「A」:ディープインパクトとコントレイルの違いは、やはり三冠達成後の成績でしょうか。

デスク「Y」:いや、そこも大きいと思うけど、それ以上にコロナ禍だったことが大きいよ。やっぱり実際に競馬場で観た人のパワーって凄いもん。現地の感動とか熱気がそのままパワーになって、ネットとかでバンバン発信されて注目度が爆発するっていう競馬の強みを活かせなかったのは、コントレイルにとって不幸だったね。

ライター「A」:なるほど。あとは、やはりディープインパクトの主戦が、国民的な知名度を誇る武豊騎手だったことも大きい。

デスク「Y」:それは間違いないね。でも、逆に考えれば、じゃあ「武豊騎手がいなくなったらどうするの?」ってこと。福永騎手はポスト武豊の大本命というか、武豊騎手が引退した後に競馬の顔として、業界を背負っていく存在。その福永騎手が無敗の三冠を達成しても、ディープインパクトと武豊騎手のフィーバーには遠く及ばなかった事実は、JRAにとっても厳しい現実だったと思うよ。

ライター「A」:競馬界にとって、長年の課題ですよね。確かに武豊騎手が引退した後の競馬界って、考えただけでも恐ろしいです。

デスク「Y」:そうそう。プロ野球でもイチローや松井秀喜の後、ちょっと低迷したけど大谷翔平が出てきたじゃん? サッカーでもカズ(三浦知良選手)の後に中田英寿が出てきて、本田圭佑。でも、その後が続いてないから、今ちょっと低迷してるもんね。

ライター「A」:久保建英選手とか、ワールドクラスの選手はいるんですけどね。

デスク「Y」:それを言うなら、福永騎手や川田将雅騎手だって同じだよ。ただ上手い、強いだけじゃダメなんだよね。そこが難しい。オレみたいなユーモアが必要だね(笑)。

ライター「A」:GJの顔がこれかと思うと、ホント恐ろしいわ……。


元JRA藤田伸二氏「さすがにないわ」ジャパンC(G1)後輩騎手の“奇策”に苦言、コントレイル消して狙った本命は健闘も……。

ライター「A」:次もジャパンCの話題ですが、向正面で見せたキセキの強烈なまくりはスタンドを沸かせました。

デスク「Y」:超スローペースだったし、和田竜二騎手の好判断だったんじゃないかな。ああいう展開は何度見てもドキドキするよね。「おお、行ったあああ」みたいな(笑)。

ライター「A」:キセキのファンの皆さんにも概ね好評だったそうです。ただ、それに「さすがにないわ」と苦言を呈したのが、元JRAの藤田伸二さんでした。

デスク「Y」:またまた~、自分の馬券がハズレたからじゃないの?(笑)

ライター「A」:失礼なことを言わないように(笑)。

デスク「Y」:まあ、藤田さんからすれば、自分のYouTubeで好き勝手喋ってるだけだもんね。あれが面白いんだけど!

ライター「A」:結果だけを見ればキセキは10着に敗れたわけですから、藤田さんの見解は正しいですよ。 でも、じゃあ「普通に競馬してれば何着だったの?」というところには疑問が残りますね。

デスク「Y」:幸い、有馬記念(G1)に続戦するんでしょ? そこでキセキが普通に好走すれば、藤田さんの意見が正しかったってことになる。

ライター「A」:そういうことになりますね。ただ、放送中はほとんどお酒を飲みながらなので、発言にどこまで信憑性があるか……。

デスク「Y」:そこが面白いんだよ! お酒飲みながらでいいから、ウチのインタビュー受けてくれないかなあ。北海道(藤田さんのバー)まで行ってみるか!

ライター「A」:北海道まで行って、公開説教されるだけだと思いますよ……。

JRA 武豊、事実上「降板」の可能性も……ノーコントロールで大暴走「あの有力馬」が福永祐一騎手と新コンビで暮れのG1出走へ

ライター「A」:11月の東京スポーツ杯2歳S(G2)で武豊騎手が騎乗したアルナシームですが、福永祐一騎手との新コンビで朝日杯フューチュリティS(G1)に向かうことになりました。

デスク「Y」:そして、その福永騎手が香港に遠征するから池添謙一騎手に決まったわけね。

ライター「A」:正確には、朝日杯FSが帰国後の隔離期間と被ってしまう可能性が高まったからですね。それにしても、それでも武豊騎手にお声が掛からないとは。

デスク「Y」:武豊騎手にはアイビーS(L)を勝ったドウデュースがいるからね。ききょうS(OP)を勝ったドーブネもいたし、引く手あまたの武豊騎手としてはお手馬を整理できて、ある意味よかったんじゃないかな。

ライター「A」:確かに武豊騎手としては、いい意味でアルナシームとの縁が切れたことはよかったかもしれません。ここ1年はメイケイエールで散々手を焼きましたからね……。

デスク「Y」:そういえば、あの馬もスプリンターズS(G1)では池添騎手だったなあ。これはあくまで個人的な意見なんだけど、メイケイエールは一度ダートに行ってほしいんだよねえ。

ライター「A」:ダートですか? 父はミッキーアイルも芝馬でしたが、祖父はダート苦手のディープインパクトですよ。

デスク「Y」:ディープ産駒のダート苦手は否定しないけど、ミッキーアイル産駒って実は結構ダートで勝ってんのよ。もしかしたら芝より多いかも。それになんといっても、白毛一族じゃない。

ライター「A」:ああ、そうでしたね。白くないから、すっかり忘れていました(笑)。でも、あの馬の場合って適性うんぬんより、まず気性面の戦いですよね。

デスク「Y」:そうなんだけどね。でも、芝からダートに足元が変わることで、馬の気持ちにも変化というか、気性面にいい影響が出るパターンもあるんだよ。慣れてないから、走ることへの集中力が増すっていうか。

ライター「A」:そんな話、聞いたことあります。では、まず今週のチャンピオンズC(G1)で同世代のソダシの走りに注目ですね。

デスク「Y」:メイケイエールと同じ、芝の実績がある白毛一族という点で興味深いよね。もし好走するようなら、メイケイエール復活のカギになるんじゃないかな。

ライター「A」:すでに重賞を3勝もしていますし、スプリンターズSでも4着と、元々のポテンシャルは世代トップクラスですもんね。来年のフェブラリーS(G1)でソダシとの競演が見られるかもしれません。

デスク「Y」:ソダシの関係者さんが、この下らない話を最後まで読んでくださってたら(笑)。

ライター「A」:ああ、ないですね、絶対。妄想した自分がバカでした(笑)。

 さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)

オミクロン株の出現、かえってコロナ収束を早める?過度な警戒に否定的な見方も

 世界は新型コロナウイルスの新たな変異株の出現に揺れている。世界保健機関(WHO)は11月26日、南アフリカで最初に報告された新型コロナの新たな変異株を「オミクロン」と命名し、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタなどと同じ「懸念される変異株(VOC)」に分類した。

 南アフリカで再び新型コロナの感染拡大が起きていることから、オミクロン株はこれまでの変異株よりも感染力が高いとの観測が出ている。このため、現段階でオミクロン株が新型コロナのパンデミックを悪化させるかどうかわからないのにもかかわらず、世界各国は水際対策を強化し始めている。

 G7諸国のなかでも日本の動きは際立っている。政府は全世界からの外国人の新規入国を原則として禁止するとともに、日本に到着するすべての国際線の新規予約を12月末まで停止するよう国内外の航空会社に要請した(その後この要請は撤回された)。

 デルタ株の感染拡大による第5波が収束した日本では、医療関係者の間に「呼吸器感染症が流行する冬場に第6波が発生し、再び医療崩壊が生じてしまう」との懸念が生じていた。その矢先に「感染力が高い変異株が出現」との報を受けて危機感を抱いた医療関係者に後押しされた形で、政府は非常に強力な対策を実施した可能性がある。

オミクロン株が警戒される理由

 オミクロン株の感染力が高い理由として、ウイルスの感染を司るスパイクタンパクの部分にこれまで以上に多くの変異があることが指摘されている。忽那賢志・大阪大学教授は11月27日、「スパイク蛋白には32もの変異が見つかっており、このうち3つの変異はスパイク蛋白2箇所の開裂部位の近くの変異であることから、感染力の増加に関わっている可能性があります」と述べている。

 新型コロナがヒトの細胞に感染するには、2つのステップを経なければならない。最初のステップは新型コロナのスパイクタンパクがヒトの細胞表面(ACE2受容体)に結合することだ。このことはメデイアの説明などでおなじみだ。

 2番目のステップは新型コロナがヒトの細胞内に侵入することだ。これ自体は周知のことだが、新型コロナが侵入する際にヒトのタンパク質分解酵素が自らの細胞膜を切り開いて手助けしているという驚くべき事実はほとんど知られていない。

 忽那氏が述べた「開裂部位」のくだりは2番目のステップに関係している。どのタンパク質分解酵素が働くかどうかは、ウイルスの種類によって異なっている。SARSウイルスの場合、TMPRSS2というタンパク質分解酵素が働いていたが、新型コロナではTMPRSS2に加えてフリンと呼ばれる別のタンパク質分解酵素もヒトの細胞への侵入などを促進する働きをしている。

 フリンが、新型コロナのスパイクタンパクに存在する4つのアミノ酸配列、プロリン(P)、アルギニン(R)、アルギニン(R)、アラニン(A)に反応するからだ。新型コロナがSARSに比べて感染力が高い秘密は、2つのタンパク質分解酵素が機能することでヒトの細胞内への侵入等が容易になっていることにある。

 新型コロナの変異種のなかで感染力が高まったのはアルファ株とデルタ株だ。アルファ株では4つのアミノ酸配列の最初のプロリン(P)がヒスチジン(H)に変わり、デルタ株ではこれがアルギニン(R)に置きかわっている。どちらの変化もアミノ酸配列のアルカリ度が上がったことで、フリンの機能がより活性化された。

 このことからわかるのは「このアミノ酸配列がさらに変化すれば新型コロナの感染力がさらに高まる可能性がある」ということだ。世界の科学者たちがオミクロン株に非常に強い警戒心を抱いているのはそのせいではないかと筆者は考えている。

 ちなみにこのアミノ酸配列は、SARSに限らず他のコロナウイルスには存在していない。このアミノ酸配列は高病原性鳥インフルエンザには存在することから、「人工的に挿入されたのではないか」との疑いが持たれている。「中国の武漢ウイルス研究所でSARSウイルスのスパイクタンパクにこのアミノ酸配列を挿入する実験(機能獲得実験)が行われた」との説も浮上している。

ウイルスが不安定化?

 話をオミクロン株に戻すと、「変異の多さは必ずしもウイルスの強さを意味しない」との見方も出ている。オミクロン株にはデルタ株の強力な感染力に寄与した変異の一部は存在しないとの見解もある(12月1日付CNN)。

 重症化のリスクについては、南アフリカ医師会のクッツエー会長は「オミクロン株患者の症状はこれまでのところ軽く、自宅療養が可能でパニックを起こす理由はない」と主張している(11月29日付ロイター)。ワクチンの効果が低下することが懸念されているが、免疫力は中和抗体のみで決まるわけではない。ワクチン接種によりウイルスに感染した細胞を破壊するキラーT細胞などの働きも強められており、総合的な免疫力が大きく毀損することはないだろう。

「一度に多数の変異が起きる」ことは必ずしもウイルスの生存にとって望ましいことではないとの見方もある。南アフリカの医師は「多数の変異が生じたことでウイルスは不安定化している」とみている。「ウイルスが変異しすぎると自滅する」という仮説(エラー・カタストロフの限界)も存在する。

 オミクロン株がデルタ株に置きかわれば、感染力が高くなったとしても重症化のリスクが抑えられることから、新型コロナの収束の時期がかえって早まるとの見方もできる。楽観は禁物だが、オミクロン株を過度に心配しなくてもよいのではないだろうか。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省

1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)

1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)

1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)

2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)

2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)

2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職

【追悼】友である工藤明男のこと(2)…関東連合3部作ヒットを経ての小説執筆への思い

先日亡くなられた関東連合元幹部で作家の工藤明男さんを偲び、生前、同氏と親交が深く、亡くなる直前までやりとりをしていた作家の沖田臥竜氏に、追悼の意を込めて、今の思いを綴ってもらった――(【第1回】はこちら)。

関東連合3部作ヒットを経ての小説執筆への思い

 生きていると、あの時にこうしておけば……と思うときがある。その思いを、私は『ムショぼけ』というドラマと小説にも投影させたのだ。特にドラマ『ムショぼけ』8話では、後戻りできないことの残酷さを描いたが、その回が放送される日に、実社会で同じことが起きようとは想像もしていなかった。

 11月28日、工藤明男と連絡が取れなくなって以降も、私はとにかく彼のLINE電話と携帯電話を鳴らし続けた。同時に、彼とも面識があり、人間として信頼している作家の猫組長と、ある出版社の社長に電話をかけた。2人にそこまでの状況を説明し、彼に何かが起こっているのではないかと話したのだった。

 ただこのとき、私は大きな誤解もしていた。誤字脱字が多く、内容もかみ合わない、彼とのLINEのやりとりの中には、無罪請負人といわれる某弁護士に連絡してほしい、とも取れるメッセージがあったからだ。弁護士に連絡を、といことは、何か事件にでも巻き込まれているのではないか、その直前に電話口から聞こえた「正面から出ます」という言葉と照らし合わせても、なんらかの事情で警察が迎えにでも来ているのではないかと思ったのだ。

 しかし、それにしてはおかしな状態ではあった。普通、身柄拘束なりをされれば、携帯電話の電源は落とされるのだが、「正面から出ます」という言葉以降もこちらから電話すると、呼び出し音は鳴り続けるし、LINEの既読はついていた。時折、返信も返ってきて、これも誤字が目立ったが、「私に味方してください」といった旨のメッセージもあった。そうしたやりとりは、最後に既読がつかなくなるまで、2時間ほど続いていたのだ。

 この時点では、まさかの事態になるとは想像もしていなかったが、猫組長と出版社社長に、その状況をオンタイムで伝えるうちに、なにか深刻な状況が起きているのではないか……となっていったのだった。そのため、猫組長が、彼との共通の知り合いに聞いてくれることになり、また出版社の社長には、翌朝一番で無罪請負人といわれる弁護士に、ありのままの状況を伝えてもらえるようにお願いしたのだった。

 そもそも彼を猫組長に紹介したのが私だった。そして彼と猫組長が意気投合し、『「惡問」のすゝめ』という共著を3人で出したこともあった。

 こうしたやり取りをしつつ、何度もLINEを見直したが、16時32分を最後に、その後のメッセージに既読がつかない。次第に夜も深まっていき、翌日になると携帯電話が鳴った。猫組長からだった。

 電話口の向こうの猫組長の「もしもし」という最初の声色で、嫌な予感がした。そして、彼がこの世にいないことを一瞬で悟った。悲しくも、その予感は的中することになったのだ。

 彼は友人であった。彼が過去にやってきた過ちや行為を、私が批判できるような立場ではない。私だって過去を振り返っても、人に言えないことばかりだった。

 だが、私たちにとった大事なのは、今だった。そして彼は、最期に私は頼ろうとしてくれた。彼の精神状態はどういった状況であったにせよ、私のことを信頼してくれていたのだろう。

 私は、損得だけでどうしても生きられない性格だ。人との付き合いの中には、ときに行き違いだって生じる。私は彼を強く叱責したことがあった。だが彼は私の話を最後まで聞き、いつも理解してくれていた。逆にいつでも、損得ではなく、真正面から感情をわかりやすくぶつけてくる私を信頼してくれていた。そして、小説の出版が決まったり、ドラマ化が決まったりと、何かあれば、いつだって「おめでとうございます!」と言ってくれていた。

 ただ私にはずっと彼に伝えきれない思いがあった。書き手のとしての彼の筆力は一級品だ。ノンフィクションの世界は売上10万部で超一流といわれる中で、彼は『いびつな絆 関東連合の真実』を筆頭に関東連合の内幕を描いた3部作で、それ以上の異例ともいえる部数を売り上げている。私もいち読者としては、どの本も読み応えがあると感じていた。だけど、彼を知れば知るほど、友人としての私の感想は、関東連合の元メンバーをはじめ、多くの人間が複雑な想いを抱くであろう、この3部作は世に出すべき本ではなかったというものだった。

 それでも出版したいという、彼なりの理由はもちろんあっただろう。だが、あの3部作がきっかけで、彼は自らを追い詰めることになっていった。そもそも出版社など薄情なものだ。書かすだけ書かせて、その後の面倒を見てくれるわけではない。

 もちろん、作家をとことん大事にしてくれる出版社や編集者も存在している。私自身の今があるのは、そんな人たちのお陰である。だが、私が知る限り、彼の置かれた環境は違った。だからこそ、彼に「小説を書こうかと思うんですが、どう思いますか」と相談されたときは、大いに賛成し、信頼できる編集者を紹介することにもなっていた。

 ジャンルを問わず物書きいう仕事をしている人の中には、一度は小説を書きたいと思う人が多いのだが、書く中でもっとも労力がかかり、売れないのが文芸の世界だ。そのため、実際に書くならば、相当な気構えと情熱が必要となってくる。小説を20年間書いている私ですら、もう書けないという重圧と毎日戦い続けている。それでも私は、物書きになるなら、初めから小説家になることを志していた。だから今も、苦しい中でも書けていると思う。

 彼は自分が書きたい小説の構想はできていて、緊急事態宣言が解除されれば、そのための取材で海外に行って、その題材をきちんと肌で感じて、見てきたいと話していた。

 そんな思いを抱きながらも、いつからか彼は常に重圧を背負い、見えない敵と戦い続けていたように思う。そして、熱く語ってくれた小説を書くことなく、彼はこの世を後にしたのだった。

(文=沖田臥竜/作家)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。最新小説『ムショぼけ』(小学館)を原作にした同名ドラマが現在放送中(ドラマ『ムショぼけ』朝日放送、テレビ神奈川)。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

JRA福永祐一&川田将雅、有馬記念も不参戦!? 朝日杯FS(G1)騎手変更も、さらに高まるリスク…

 12日に香港シャティン競馬場で行われる香港国際競走に騎乗する予定となっている川田将雅騎手、福永祐一騎手の両名が、世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大に対する日本国内の感染防止対策の為、朝日杯FS(G1)で騎乗出来ない可能性が高くなった。

 それに伴い各陣営が代役を発表。福永騎手が騎乗予定だったアルナシーム(牡2、栗東・橋口慎介厩舎)は池添謙一騎手に、川田騎手が騎乗予定だったダノンスコーピオン(牡2、栗東・安田隆行厩舎)は松山弘平騎手への変更が発表された。

 また香港へ行く両名は26日の有馬記念(G1)当日も隔離対象期間になる可能性があり、日本人No.1、No.2騎手不在の中で行われる年末の祭典となりそうだ。

 池添騎手が騎乗するアルナシームは、近親に今年のダービー馬シャフリヤール、G1・2勝のアルアインがいる良血馬で、7月のデビュー戦を快勝したが前走の東京スポーツ杯2歳S(G2)では制御不能の暴走で敗戦。素質は武豊騎手、陣営ともに高く買っているだけに勿体ないレースとなった。

 朝日杯FSでは武豊騎手がドウデュースに騎乗する予定となっているため、福永騎手への乗り替わりが決まっていたが、さらなる変更を余儀なくされた形だ。陣営期待の2歳馬だけに、リーディング3位の名手を確保しての大一番となる予定だったが、出だしから躓くこととなってしまった。

 一方、さらに痛いのはダノンスコーピオンの方かもしれない。

 デビュー2連勝はいずれも川田騎手が騎乗してのもので、まだ成長途上の2歳馬にとっては勝手知ったる鞍上からの乗り替わりは決して歓迎ではないだろう。そして、なんと言っても所有するダノックスにとって川田騎手はダノンスマッシュやダノンキングリーなど多くの所有馬をG1勝利に導いてくれた名パートナーと言える存在で、2017年にはダノンプレミアムで同レースを勝利している。

 ダノックス×安田隆行厩舎×川田騎手というお馴染みのラインで数々のレースを勝利してきただけに、ここでの乗り替わりは陣営にとっては頭が痛いに違いない。

 そしてもうひとつ関係者にとって頭の痛い問題が浮上している。

 福永騎手、川田騎手の渡航先である香港でも、日本を含む一部の国からの入国の禁止する措置が発表されており、2人が香港入りできない可能性もあるという。

 ただ今回は招待レースであることや、一般の旅行客やビジネスマンとは異なる為、特例的に入国が認められる可能性が高い。国内での騎乗を犠牲にしながらも香港へ行くことを決断した福永騎手、川田騎手の決断が報われるのか注目される。

 再び新型コロナによって世界中が混乱の渦に巻き込まれ始めている。騎手や馬が自由に世界で活躍し、国内でも競馬場に満員の観客が詰めかける――。そんな日が1日でも早く訪れる事を願いたい。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

甘デジ「超速93%ループ」や11万発報告も話題に!大物コンテンツも好調のヒットメーカー激アツ情報!!

 2021年もホールを大いに盛り上げている京楽産業.。パチンコ分野では現行機最高峰の一撃性を実現した『ぱちんこ GANTZ極』や、強力な出玉性能とスピードを有した『ぱちんこ ウルトラマンタロウ2』が導入から上々の稼働を実現した。

 特に前者は驚愕の出玉情報を記録。約3000発が約72%でループと強烈な性能を武器に、5万発レベルの出玉を量産していた。「11万発」というデータも確認されるなど、ポテンシャルの高さを見せつけたと言えるだろう。

 甘デジ分野にも話題作を導入している。『ぱちんこ ウルトラ6兄弟 Light Version』は、遊びやすくも「出玉速度&連チャン性能」を強化した仕上がりでホールへ降臨。瞬時に万発クラスの獲得も可能な爆裂性能を称賛する声も浮上した。

 人気シリーズ最新作『ぱちんこ 冬のソナタ SWEET HAPPY Version』は、「W HAPPY システム」を採用して登場。状況を問わずチュンサン絵柄が揃えば2回ループが約束される激アツ仕様だ。一部ファンの間では好評価を得ていた印象である。

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パチンコ店「高稼働時の注意事項3選」…大胆不敵な犯行を行う極悪人も!?

 大当り確率約1/99.9 となる『ぱちんこ 仮面ライダー GO-ON LIGHT』は、RUSH性能がパワーアップするシステムが話題になった。「強チャッカー」発動で10R比率は50%、継続率も「約85%」とパワーアップ。その威力を堪能したユーザーからは、称賛の声が浮上した。

 同社が誇る人気アイドルとのタイアップシリーズ最新作『ぱちんこ AKB48 桜 LIGHT ver.』も、大きな反響が寄せられていたマシン。

 大当り確率約1/99.9で、出玉のカギを握るRUSH「満開モード」では「時短1回」が付与される。その継続率は驚異の「約93%」を誇り、出玉スピードも甘デジ最高峰。魅惑のゲーム性に熱狂するユーザーが続出した。

 超人気アイドルとのコラボという意味では、11月22日より全国導入がスタートした『ぱちんこ 乃木坂46』も絶賛稼働中だ。「6万発も確認」といった爆裂情報も浮上している。

『ぱちんこ 乃木坂46』(京楽産業.)

■大当り確率(通常時):約1/229.9
      (RUSH中):約1/3.7
■遊タイム突入条件:大当り間599回転消化後
     時短回数:873回
■ぐるぐるRUSH突入率:約56%
■ぐるぐるRUSH継続率:約84%
■ぐるぐるRUSH電サポ回数:1回+4回 or 100回+4回
■帰り道モード(時短):50回 or 100回
■賞球数:3&1&1&1&4&6&12&15
■特賞出玉:2R 300発・10R 1320発
○○○

 大当り確率は約1/229.9で、時短引き戻しを含めたトータルRUSH突入率は約56%となっている。

「ぐるぐるRUSH」は電サポ1回+4回のSTタイプで、トータル継続率は約84%と強力。右打ち時の大当りの50%が10R(約1320発)と大量出玉にも期待できる仕様だ。本機の見所である「LEGEND Vストック」は「BONUS×3回!?」の恩恵に期待できる。

 遊技したユーザーからは「2~3万発クラスは狙える」「6万発も確認」といった声も浮上。『ぱちんこAKB48』で好評だったRTC機能などの秀逸な演出も好評で、長期稼働を予感させている状況だ。初代『CRぱちんこAKB48』のようなフィーバーを巻き起こせるかに注目したい。

 2021年もパチンコ分野を大いに盛り上げている京楽産業.グループ。そんな同社のファンにとっては、見逃せない情報も存在する。

「たぬ吉クラブ」で、「12月の会員プレゼント」がスタート。「たぬ吉クラブへのログイン数&ミッションクリアでポイントを貯める」→「KYORAKUオリジナルグッズゲットのチャンス」という内容だ。応募期間は12/31(金)まで。興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。詳細は公式HPを確認していただきたい。

JRA【有馬記念(G1)想定】女王クロノジェネシスVS皐月賞馬エフフォーリア&菊花賞馬タイトルホルダー! 新女王アカイイト、実力派ステラヴェローチェ、ディープボンドなど【想定騎手入り】

 26日に中山競馬場で行われる有馬記念(G1)に、今年も現役屈指の強豪が集う。

 前人未到のグランプリ4連覇が懸かるクロノジェネシスは、これが引退レースとなる。3歳勢からは秋の天皇賞(G1)で古馬を撃破した皐月賞馬エフフォーリアを筆頭に、菊花賞馬のタイトルホルダーや神戸新聞杯(G2)を制したステラヴェローチェも参戦予定だ。

 他にも、エリザベス女王杯(G1)で一躍G1馬の仲間入りを果たしたアカイイト、フランスのフォワ賞(G2)を勝ったディープボンド、武豊騎手との新コンビが注目されるアリストテレス、ファン投票での出走を狙うメロディーレーンなどが、虎視眈々と年末のグランプリを見据えているようだ。

 フルゲートは16頭。想定馬は下記の通りとなる。

アカイイト 幸英明
アサマノイタズラ 田辺裕信
アリストテレス 武豊
エフフォーリア 横山武史
ウインキートス 丹内祐次
キセキ 未定
ステラヴェローチェ 吉田隼人
クロノジェネシス C.ルメール
タイトルホルダー 横山和生
ディープボンド 和田竜二
パンサラッサ 菱田裕二
ブラストワンピース 未定
メロディーレーン 岩田望来
モズベッロ 池添謙一

※五十音順

パチンコ「1K100回転も可能?」な攻略要素も人気の秘密! カウントダウンが大当りを導く版権マシンの最高峰!!

P地獄少女 華』が好評の藤商事。この新機種を始めとして、ホラーパチンコや時代劇勧善懲悪モノなど和のモチーフが比較的多いような印象もあるが、タイアップマシン黎明期から海外の版権も積極的に取り扱ってきたメーカーである。

 当時、洋物版権は有名映画など知名度のわりには人気に結びつかないことが多く、ある種の鬼門とみなされていた風潮もあった。しかし、そんな流れを1台のマシンが打破したのである。それが『CRサンダーバード』。

 1960年代に放送され爆発的な人気となった原作同様にパチンコでも多くのファンを虜にしたが、本機は海外コンテンツ初の大ヒットマシンと言えるのではないだろうか。あるいはもしかすると海外を西洋と限定するならば、今のところ「最初で最後」となるかもしれない。

 モチーフの内容や質感を完璧なまでに再現した演出群が人気の一因で、劇中に登場したさまざまな救助用メカが大活躍する多彩なリーチアクションに夢中になれた。特に興奮したのが、番組のオープニング演出を取り入れた「カウントダウンアクション」。

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 テンパイ時に突然差し込まれる「ファイブ」の秒読みで期待度と信頼度が最高潮。1号が発射されSPリーチに発展していくさまは、まさに大当りへのカウントダウンとばかりに気分が高揚していくのである。

 また、カウントダウン後に「Thunderbirds Are Go!」の掛け声とともにロゴが表示されると即当りパターンとなる「サンダーバードリーチ」に。大当りを直撃するような驚きの演出も用意されていた。

 一方、予告のほうで注目なのが「雷予告」。背景で爆発が発生した後に雷が出現すると大チャンス。その変動でリーチが成立すると大当りへと結びつくのである。予告発生時には派手な告知音もなく、しれっと激アツなのがたまらない。

 大当り確率が1/315.5のミドルスペックで、確変突入率50%の次回ループタイプ。スペック違いの兄弟機として『V』が2種類、『F』が2種類の計4タイプが存在するが、大当り確率や確変率、特賞出玉(2100発)はどれも同じである。

 メーカーHPにある内容からだと違いはまったくわからないが、ホールの営業形態に細かく合わせたスペックタイプを取り揃えていた。

 このようにスペックはド定番の本機であったが、盤面構成に特筆すべきポイントが存在していた。

 それは賞球戻しの多いポケットで、一見なんでもないことのように思えるがじつはストロークを弱めに打ち出し、このポケットを狙うことで玉持ちが驚異的にアップするのである。中には「1K100回転」の台もあったとかなかったとか…。

 この「チョロ打ち攻略」も本機の人気を後押しした原因と考えられるが、モチーフの活かし方、シンプルでメリハリの効いた演出、豊富なプレミアムパターン、ラッキーナンバーを祈る再抽選など、完成度の高さがうかがえる”名機”なのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

「世界のクリエイティブがやってきた!2021」展 アドミュージアム東京で12月4日から開催

アドミュージアム東京は、2021年12月4日(土)から2022年4月16日(土)まで、「世界のクリエイティブがやってきた!2021」展を開催する。

期間中は、ニューヨーク、ロンドン、カンヌの世界を代表するクリエイティブ・アワードの受賞作品を紹介する。国の文化や背景を知るきっかけになるものや、広告の概念を覆すものまで、好奇心を刺激する最新の広告コミュニケーションやデザインを肌で感じることができる。

「世界のクリエイティブがやってきた!2021」展案内告知

第1弾 THE ONE SHOW 2021 2021年12月4日(土)~2022年1月15日(土)
第2弾 D&AD Awards 2021 2022年1月22日(土)~2月26日(土)
第3弾 CANNES LIONS 2020/21  2022年3月15日(火)〜4月16日(土)

【開催概要】
「世界のクリエイティブがやってきた!2021」展
※入館は予約制です

主催:吉田秀雄記念事業財団
協力:電通 / The One Club for Creativity / D&AD /カンヌライオンズ日本事務局 日本経済新聞社
会期:2021年12月4日(土)〜2022年4月16日(土)
会場:アドミュージアム東京 企画展示室(Hall B)
   東京都港区東新橋 1-8-2 カレッタ汐留
開館時間:火〜土曜 12:00〜18:00
※状況により開館時間、曜日が変更になることがあります
休館日:日曜、月曜(ほか不定休あり)
入場料:無料

■来館予約はこちらから

■アドミュージアム東京について
2002年に開館以来、来館者は200万人を超え、広告の社会的・文化的価値への理解を深めるべく活動を行っている。江戸時代から現代まで約33万点の収蔵資料を誇り、ライブラリーでは、広告とマーケティング関連書籍の閲覧、広告作品のデジタルアーカイブを検索・閲覧することができる。
 

 

コーチングが組織に根付かない3つの理由とは?

 アメリカから日本に「コーチング」というコミュニケーション手法が導入されたのが、1997年のこと。それ以来、多くの日本企業が取り入れようとしたが、いまだに根付いているとは言えず、日本のエンゲージメントは世界から見ても低い事はデータでも出ている。

 なぜ日本でコーチングは根付かないのだろうか? その問いに対し、コーチ・コントリビューション株式会社代表取締役の市丸邦博氏は


1.「コーチングは万能である」という大いなる誤解がある
2.過去の成功体験から、ティーチング型リーダーシップが優先されてしまう組織風土がある
3.上司からの見せかけのコーチングと、コーチングアップ(上司に対するコーチング)の欠如

 という3つの理由をあげている。

 例えば「2」の組織風土について、コーチングを導入しようとする組織の多くはすでに何らかの成功を収めていることが多い。企業がグローバル化の流れの中で、その波に乗り遅れないようにとコーチングを導入しようとするわけだが、それまでの成功体験――リーダーがメンバーに対して知識を教えて育成する「ティーチング型」のリーダーシップが邪魔をしてしまう。

 コーチングとはメンバーに主体的に考えてもらい、行動を促すためのコミュニケーション手法であり、教育型・命令型のコミュニケーションでるティーチングとは真逆だ。

 こうした背景があることから、コーチングを導入しても上辺だけになってしまう。では、どのようにすればコーチングが組織に根付き、持続的な成長を促すことができるのか。

 『サスティナブル・コーチング』(同友館刊)は、福岡大学商学部教授の合力知工氏がコーチングの理論面から、そして前述の市丸邦博氏がコーチングの実践面からそれぞれアプローチし、「自走する組織」を創るために必要なものを教えてくれる一冊である。

コーチングは「ヒトを活かす」という目的にこそ可能性がある

 まず合力氏は、コーチングの目的とは「組織の生産性向上」ではなく「個人の能力の醸成」であると述べる。つまり、「コーチングによって醸成された個人の能力」が結集し、その結果として「組織の生産性向上」があると考えるのである。

 コーチングは「ヒトを活かす」という目的にこそ可能性を感じると合力氏は指摘する。

 本人が自分の置かれている環境や取り組んでいることにネガティブだと、その効果は発揮されない。ポジティブに業務に取り組むことができ、それが自分の望む未来につながっているという意識を持てることが、社員の幸福感の向上につながり、それが引いては組織の生産性向上につながっていくのだ。

 合力氏は本書の中でポジティブ心理学の見地からコーチングを考察しており、幸福感が持続可能なコーチングの基盤になると指摘している。

「コーチングとティーチングの使い分け」でメンバーの成長を促す


 一方の市丸氏は、自身の経験を交えつつ、実践的な視点でコーチングをどのように導入すべきかを説明している。

 まず指摘していることは、「コーチングとティーチングの適切な使い分け」だ。

 命令型のティーチングは、日本の企業から学校、家庭にいたるあらゆる現場において、「教育の型」として浸透している。新人に業務に教えるときや、短期的に成果を上げたいときなどは、ティーチングの方が機能しやすい。しかし、それを続けていくと、指示待ち人間が蔓延してしまったり、教える人間のコピー以下しか育たないというデメリットがある。

 そこで本書では、目標達成に向けてコーチングとティーチングを使い分けながら、日常の中でリーダーとメンバーが対話をしていく「実践型コーチング」という手法の実践と、個別に1対1で対話をする「1on1コーチング」を提案している。

 「1on1コーチング」は2週間に1度、30分~1時間のリーダーとメンバーによる対話の時間である。対話といっても話の主役はメンバーだ。リーダーは、メンバーに質問をしながら話をじっと聴く。自分の強みは何だと思っているのか、今の組織で何を達成したいか、それを達成するためにどうすればいいのかといったことに対して主体的に考え、行動するように働きかけていく。ここで築かれた信頼関係は、職場の一体感にもつながり、組織全体の活性化にもつながっていく。

 本書には「人事評価制度における《1on1コーチング》の位置づけは?」と題して、株式会社あしたのチーム代表取締役CEOの赤羽博行氏が特別コラムを寄せており、人事評価制度における面談手法として「1on1コーチング」「実践型コーチング」を導入する意義について書かれている。赤羽氏は「目標達成という同じ目的に向け大変相乗効果の高い取り組みであることが分かってきました」と効果を実感しているという。

 また、株式会社あしたのチーム取締役の堤雄三氏は、1on1コーチングのプロジェクトを2020年5月より実践しており、本書の著者の市丸氏には、「日々の対話の積み重ねは、リーダーとメンバーの関係性の構築に大きな役割を果たす。評価に関連する面談というのは、非日常イベントであり、着地点である。日々の対話の積み重ねを、評価面談や目標設定面談というイベントを通じて、双方のコミュニケーションで合意形成をしていく。日常と非日常のたすき掛けで、組織を改善していくことが重要だ」というコメントが寄せられているという。

 「1on1コーチング」「実践型コーチング」という分かりやすいコミュニケーションの手法やモデルがあれば、コーチングが持続的に機能していくはずだ。

 ◇

 本書の5章では、コーチングを持続的に実践している事例も紹介されている。これからコーチングを学びたいと思っている人や、導入したいと考えている組織、コーチングを取り入れているけれどうまく機能していない組織には大いに参考になるだろう。

 コーチングが根付いている組織は強く、メンバー自身が主体性を持っているため、成長スピードも速い。そうした組織創りをこれから目指すのであれば、「コーチング」とは何かから本書で学び直してみてはいかがだろうか。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。