パチスロ新台『マイジャグラーV』ボーナス連打で「5千枚突破」も!?「高スペック」ボーナスタイプが先行導入店で大暴れ!!

 北電子が誇るボーナスタイプの王道『ジャグラー』シリーズの中でも、『マイジャグラー』系は高設定域における機械割の高さが魅力だ。

 5号機『マイジャグラーⅢ』&『マイジャグラーⅣ』は設定4から機械割「102.8%」に達し、設定6ともなれば「109.4%」にも及ぶ。終日ぶん回せば大勝必至で、ガチプロたちにおける御用達マシンのひとつとして活躍中なのは周知の通りであろう。

 ただ、そんな『マイジャグラーⅢ』は2022年1月31日、『マイジャグラーⅣ』は2021年12月31日までが最長設置期限。これらで稼げる期間は残すところあとわずかであり、となると、必然的に12月6日から導入を開始した6号機『マイジャグラーV』に注目が集まることとなる。

 当機のビッグは純増約240枚、REGは純増約96枚で、ビッグ出現率は設定1:273.1分の1~設定6:229.1分の1、REG出現率は設定1:409.6分の1~設定6:229.1分の1、合算出現率は設定1:163.8分の1~設定6:114.6分の1。50枚あたりのコイン持ちは約42Gで、設定1の機械割は「97.0%」と先代たちよりも高く、設定6の機械割については「109.4%」と同数値をキープしている。

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 それだけに、最高設定を掴み取れれば先代たちと同じく、いや、むしろボーナス合算出現率が高められている分、より安定して大量出玉の獲得が可能と思われる。先行導入されたホールでは、それを実証するかの如く、景気の良いデータが確認できた。

 導入初日では36台中、最大出玉で5千枚突破が2台、4千枚突破が1台、3千枚突破が4台。その翌日も最大出玉で5千枚突破が1台、4千枚突破が1台、3千枚突破が5台と、期待を裏切らない出玉性能を見せ付けている。

「クリスタルGOGO!」「ネオンGOGO!」「トラっぴタッチ」といった新規プレミアムパターンを搭載した当機は、先代たちと同じくREG出現率に大きな設定差があり、現状、この要素が重要な設定推測要素となる。事実、基本的に件の大量出玉獲得台はどれもREG出現率が優秀だったことから、実戦時はこの要素に着目して、設定の高低を推し測ろう。

 なお、同社は先日、『ジャグラー』シリーズ25周年を記念して、LINEの「ジャグラーカスタムスタンプ」を発売中だ。特定部分にメッセージを入れて自分だけのスタンプを作れるので、興味のある方はこちらもチェックしていただきたい。 

納期は2カ月先…給湯器の在庫不足が深刻、故障しても交換できず 雪国では命の危険

 12月に入り寒さが一段と深まるなか、給湯器とその部品の品薄が全国的に広がり、故障して修理業者に依頼しても交換できないという悲鳴がSNS上で続出している。原因としては新型コロナウイルス感染拡大による部品製造元であるアジアの工場の生産停止や、世界的な半導体不足などが指摘されているが、給湯器メーカー各社は次のようにリリースを発表している。

リンナイ

「新型コロナウイルスの感染拡大等の影響により、サプライヤーの生産に支障が出ているため、下記商品のご注文につきましては、通常より納品までにお時間をいただく状況となっております。ご関係の皆様には多大なご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。商品供給の正常化に向けて努力してまいりますので、ご理解の程よろしくお願い申しあげます」

・ノーリツ

「急速な新型コロナウイルス感染拡大等の影響により、部品サプライヤーの生産に支障が生じております。これにより、一部商品において、ご希望納期での対応ができなくなっております。多大なるご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんが、全社をあげて早期解消に努めて参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます」

 さらに修理事業者各社のHP上では、給湯器の納期について「未定」「2カ月以上」「回答できない」といった文字も多数見られるが、もし給湯器が故障して交換や修理ができない場合、当然ながら台所や洗面台、浴室などの蛇口からはお湯が出ず、冷たい水しか出てこないことになり、寒さの厳しい雪国などでは、特に一人暮らしの高齢者などにとっては命にかかわる事態となる。

 では、給湯器の故障を防ぐには、どうすればよいのだろうか。防災士で『4コマですぐわかる 新 みんなの防災ハンドブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者であるイラストレーター、草野かおる氏に解説してもらった。

草野氏の解説

 ゆっくりお風呂に浸かるのが至福の時と感じる季節になりました。この時期、給湯器が故障して、お湯が出なくなったとしたら、どうしますか? これまでであれば、業者さんに連絡して、すぐに修理・交換してもらい、長くて3日もあれば解決できました。それが、業者さんから「製品も部品も在庫なし、メーカーからの入荷の見通しが立たないので、修理はいつになるかわからない」と言われたら――。

 現在の品薄の原因は、コロナによる工場閉鎖や世界的な半導体不足です。厳冬の間、お風呂は使えない、お皿を洗うのも冷水となれば、想像するだけでも背筋が寒くなります。

 そんなことにならないよう、「給湯器を故障から防ぐ3つの知恵」をご紹介したいと思います。

1.凍結予防・お風呂の水を溜めておく

 冬の間は、湯船の中の循環金具(追い焚きの金具の部分)が、かぶる位置まで、24時間、水を張っておきましょう。お湯を沸かしたままにするのではなく、湯船にお水を張って置くだけです。

 水は凍結すると膨張し、配管の破裂させ、水漏れや故障の原因になります。そのため、給湯器は凍結防止ヒーターが組み込まれています。リモコンを切っても、寒くなると自動で凍結防止が働く機能です。凍結防止機能は、給湯回路と風呂回路の双方に備わっています。しかし、追い炊き用の配管にはヒーターが搭載されていません。

 そこで、湯船に水を溜める。その溜まった水が、配管をゆっくり循環する。その水が冷たい時は、凍結予防機能が働く。その結果、追い炊き用の配管の凍結を防いでくれます。

 お風呂掃除は入浴直前にするという習慣にしてしまえば、忘れませんね。

2.凍結予防・水抜き

 自動で働く凍結防止は、電源が入っていることが前提。別荘だったり、帰省で長期留守にする場合に「ブレーカーを落とす」「コンセントを抜いておく」という人もいます。その場合、給湯器、水道の水抜きを忘れずに行いましょう。また、露出している外の配管を断熱材で覆うなどの対策も必要です。

3.点検をする

 給湯器は大きく分けて「ガス給湯器」「石油給湯器」「電気温水器」「エコキュート」の4種類です。使用説明書を確認して、自分でできる点検を行いましょう。

 例えば、雪国でおなじみの石油給湯器であれば、オイルタンクのパッキング交換、給水フィルターの掃除、タンクの底に溜まっている汚れやサビを取り除きます。汚れやサビは不完全燃焼や故障の原因になります。

 自分で難しいのであれば、メーカーに有償で点検を頼むのも手です。適切なメンテナンスによって多くの故障は回避できます。ちなみに無料点検と謳って法外な値段を請求する悪徳業者も存在します。信頼できる業者さんに、相談しましょう。

 異常気象による極端な寒さが来ることも予想されます。油断せず、冬を乗り切りましょう。

(文=編集部、協力=草野かおる/防災士・イラストレーター)

 

JRA 一歩間違えれば……チャンピオンズC(G1)優勝テーオーケインズを襲った真夏の「悲劇」 痛ましい事故を乗り越えて掴んだ“帝王の座”

 5日、中京競馬場で行われたチャンピオンズC(G1)は1番人気のテーオーケインズ(牡4歳、栗東・高柳大輔厩舎)が優勝。上がり最速の末脚で一気に前を飲み込み、JRA・G1初勝利を6馬身差の圧勝で飾った。

 ファンからは冠名になぞらえて「砂の帝王誕生!」や「海外にも挑戦してほしい」といった声がチラホラ。また、レースを観戦した元JRA騎手の安藤勝己氏は自身のTwitterにて「まともなら今のダート路線では抜けとるね。この馬の時代になる」と、圧巻の内容に感服した様子だった。

 誰もが舌を巻くパフォーマンスで、ルヴァンスレーヴ・クリソベリルに次ぐ“新・ダート王”の座についたテーオーケインズだが、ここまでの道のりは決して順風ではなかった。一歩間違えれば、亡くなっていたかもしれない「悲劇」を乗り越えてきたのだ。

 2020年8月14日。お盆期間真っ只中の栗東トレセンで悲劇が起こった。17時36分頃にトレセン内にて火災が発生。火元の村山明厩舎から火は瞬く間に広がり、鎮火までに約3時間も要する大規模な火災となった。

 この事故で村山厩舎の所属馬5頭が亡くなり、村山厩舎が半焼するなどの被害が出た。また、村山厩舎に隣接する厩舎でも被害があった。その1つが高柳大輔厩舎だ。

 高柳大厩舎では、厩舎の建物にあった雨どいが焼けるなどの損傷が確認された。その他、重大な被害は出なかったものの、週末のレースへ出走予定だった1頭が火災の影響で出走取消となった。

 それがテーオーケインズだった。

「煙と熱風が吹く影響で、馬房の正面から馬を運び出すことができず、裏の扉を開けて馬を安全な場所へ連れ出す救助活動が行われていました。ただ、馬具が燃えて馬を簡単に出せず、救助は非常に困難だったそうです。

当時の現場はまさに地獄そのものだったと聞いています。火の勢いがものすごく、風の向きも変わるなどして、別の厩舎へ火の手が回るなど大変だったとか。

救助された馬からも1頭、気管の火傷で亡くなった馬もいました。当時の現場の風が少しでも高柳大厩舎方面へ強ければ、煙を多く吸っていたら……。テーオーケインズが今生きて、そしてG1を勝っているのは、奇跡以外の何物でもないでしょう」(競馬記者)

 出走を取り止めたテーオーケインズは、その後放牧に出されて、昨年10月下旬に戦線へ復帰。2連勝でオープンへ昇級すると、重賞を勝つなど順調に逞しく成長していき、今日に至っている。

 テーオーケインズの今回の勝利は、懸命な消火・救助活動にあたった消防署、ボランティアの消防団をはじめ、厩務員などのトレセン関係者全員による勝利と言っていいかもしれない。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

JRA打倒テーオーケインズへ「最強3歳世代」からの刺客!? 「強いのは、わかっていた」遅れてきた超新星が7馬身圧勝で3連勝!

 5日、中山競馬場で行われた8R・3歳以上2勝クラスは、1番人気のウィリアムバローズ(牡3歳、栗東・上村洋行厩舎)が圧勝。ミッキーアイル産駒の期待の大物が、単勝1.3倍という圧倒的な人気に応えて3連勝を飾った。

「強いのは、わかっていました」

 今回、初コンビを組んだ三浦皇成騎手にとっても手応え十分な勝利だったようだ。16頭立てで行われたダート1800mのレース。好スタートを決めたウィリアムバローズだったが「(ここ2戦)2勝とも逃げ切りでしたし、直線で内にモタれる面を見せていたので、その点がどうか」と課題を挙げた鞍上は、あえてハナに行かずに2番手からの競馬を選択した。

「外枠で内の馬を見ながら2番手でレースできましたし、モタれても許容範囲でした」

 鞍上がそう振り返った通り、4コーナーで逃げ馬を交わして迎えた最後の直線は、まさに圧巻の一言だった。三浦騎手が満を持してゴーサインを送ると、あとは後続を突き放す一方。結局、ノーステッキのまま最後は2着に7馬身差をつける圧勝で3連勝を飾った。

「芝のマイルG1を2勝したミッキーアイルの初年度産駒ということで、デビュー当初は芝を走っていましたが、今夏にダートへ矛先を向けて一変しましたね。高い将来性を感じさせる、非常に強いレースでした。

この日、中京競馬場ではダート界の頂点を決めるチャンピオンズC(G1)が行われていましたが、1番人気のテーオーケインズが6馬身差で圧勝。この着差は同レース史上最大で、ジャパンCダート時代にクロフネが残した7馬身差の『伝説』に迫る記録的な勝利です。

元JRA騎手のアンカツこと安藤勝己さんが、自身の公式Twitterで『まともなら今のダート路線では抜けとるね。この馬の時代になる』と見解を示されていましたが、まさに一時代の到来を感じさせる圧勝劇。

少なくとも、この日同レースに出走していたメンバーの逆転は難しいと言わざるを得ないだけに、ウィリアムバローズのような若い馬への期待が高まりますね」(競馬記者)

 秋のG1開幕戦となったスプリンターズS(G1)をピクシーナイトが勝利。その勢いに天皇賞・秋(G1)でエフフォーリアが続くと、シュネルマイスターやシャフリヤールといったG1馬も、グランアレグリアやコントレイルら歴史的な大先輩と好勝負を繰り広げるなど、この秋、快進撃を続けているのが今年の3歳世代だ。

 しかし、その一方でダートに限っては、この日のチャンピオンズCで唯一の3歳馬だった白毛の女王ソダシが敗れるなど、精彩を欠いている。

「今日の我慢した形が、今後に繋がればいいですね」

 レース後、鞍上からそう期待を掛けられたウィリアムバローズ。果たして、ダート界に現れた超新星は「最強世代の再来」と言われる3歳勢の最後のピースとなるか。打倒テーオーケインズの1番手は、意外なところから出現するかもしれない。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

パチスロ新台「711枚×3G連」の衝撃がふたたび! 4号機を彷彿とさせる伝統のゲーム性に期待の声続出!―新台分析パチスロ編

 あの“3G連”の興奮が蘇る。大手メーカー・平和はこのほど、最新タイトル『主役は銭形3』をリリースし、4号機で一世を風靡した初代『主役は銭形』のゲーム性を踏襲するなど、オールドファンを中心に早くも注目を集めている。

『主役は銭形3』※12月6日導入予定

 純増約6枚の疑似ボーナスが出玉増加の軸となる本機。通常時は、レア役成立で「ゼニガ短縮」アイコンを獲得でき、CZ突入までのゲーム数を短縮させるゲーム性で、お馴染みの前兆ステージ「ゼニガタイム」にてアイコンを開放→CZ突入のジャッジを行う流れだ。

 CZ「デカ魂」はルパン・五右衛門・次元を1人でも逮捕できればボーナス確定で、逮捕した人数分=ボーナスストックとなり、1G連で放出される。トータル期待度は55%オーバー、終了条件は「3回成功」または「3回失敗」のいずれかとなる。

 ボーナスは、約100枚獲得できる「REGULAR BONUS」、約400枚獲得できる「BIG BONUS」、そして約711枚獲得できる「FUJIKO BONUS」の3種類。消化中は、伝統の「3G連チャレンジ」が発生する可能性があり、演出成功でBIG以上のボーナスストックが約束される。また、レア役成立時は通常時と同じく、「ゼニガ短縮」アイコンの獲得抽選も行われるため、ボーナス終了後は即当りも期待できる仕上りだ。

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 そして、ボーナスの一部で突入する上乗せ特化ゾーン「ルパン捕り放題」(5G固定)では毎Gで枚数を上乗せ(50枚~最大300枚)。さらに、ゾーン終了後は「捕り放題ボーナス」へ突入し、同ボーナス中は「枚数上乗せ高確率」&「3G連チャレンジ成功時→ふたたび特化ゾーンへ突入」という強烈な仕様のため、突入時の出玉期待値は約2000枚となっている。

JRA阪神JF(G1)ウオッカ、ニシノフラワーほか、優勝馬はウマ娘でお馴染みの名馬がズラリ! 混戦を断つ今年の女王候補は?

 JRAのダート王を決めるチャンピオンズC(G1)はテーオーケインズの勝利で終わり、今週はいよいよ2歳女王決定戦の阪神JF(G1)が行われる。昨年はソダシが勝利し、白毛フィーバーを巻き起こした。

 このとき2着のサトノレイナスは日本ダービー(G1)でも人気の一角を背負い、3着ユーバーレーベンは後のオークス(G1)を制したように、ハイレベルなレースだった。それだけに今年も来年のクラシックに向けて注目の一戦となることは間違いないが、昨年に勝るとも劣らない好メンバーが揃った。

 それにしてもこのレースの優勝馬は、なかなかの女傑揃いである。勝ち馬だけでなく、出走馬を見渡せばその世代を代表する名馬ばかり。他にも意外な活躍馬も多く存在しており、今回はそんな阪神JFの歴史から(1991年~2000年は阪神3歳牝馬Sの名称)、特に注目すべき馬をピックアップした。

【ニシノフラワー】
 まずは1991年の優勝馬ニシノフラワーだ。今やウマ娘で大人気だが3歳時には桜花賞(G1)、スプリンターズS(G1)を勝利。桜花賞馬が3歳時にスプリンターズSを勝利したのは同馬のみという快挙で、しかもその前走は2400mのエリザベス女王杯(G1・現在は芝2200m)で3着だから驚きだ。

【ヒシアマゾン】
 女傑と言われた1993年優勝馬ヒシアマゾン。当時のルールで外国産馬のため桜花賞とオークスには出走できなかったが、クイーンC(G3)から秋のエリザベス女王杯まで重賞6連勝を成し遂げている。距離も1200m、1600m、2000m、2400mと幅広く、そのインパクトは絶大。さらに有馬記念(G1)でナリタブライアンの2着、ジャパンC(G1)も2着と大一戦で活躍した。

【メジロドーベル】
 1996年に優勝したメジロ牧場の傑作メジロドーベルも忘れられない1頭だ。桜花賞は2着もオークスと秋華賞(G1)を勝利。さらにエリザベス女王杯で連覇を達成とG1レースを5勝している。特にオークス以降は牝馬限定戦なら重賞6戦5勝と同世代の牝馬を圧倒した。

【ウオッカ】
 2006年の阪神JFを4番人気で勝利したウオッカ。その後、歴史的な名牝にまで成長するとは、当時は誰も想像できなかったかもしれない。牝馬ながら日本ダービーを制し、安田記念連覇、天皇賞(秋)、ジャパンC、ヴィクトリアマイルと7つのG1レースを勝利した。獲得賞金は13億円を超え、JRAの牝馬で歴代4位の記録。特筆すべきは2歳から5歳まで毎年G1レースを制していることだ。

【ブエナビスタ】
 2008年に勝利したブエナビスタも印象深い。他に2頭の重賞勝ち馬を含めた12頭のオープン馬がいたにもかかわらず、前走未勝利戦を卒業したばかりの馬が、単勝2.2倍と断然の支持を集めた。しかしその評価は正しかった。最後の直線で他馬を圧倒する上がり34秒台の豪脚を使って15頭をごぼう抜き。その後は桜花賞、オークス、ヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、ジャパンCを勝利し、獲得賞金は14億円を超えJRA牝馬歴代3位の記録となっている。

【アパパネ】
 阪神JFの優勝馬で、唯一牝馬三冠(桜花賞・オークス・秋華賞)を達成した2009年優勝馬アパパネ。古馬になっての勝利はヴィクトリアマイルのみだが、やはり牝馬三冠の偉業は重みがある。今年は同馬の娘アカイトリノムスメが秋華賞を制するなど、母としても名牝の域に達した。

【ラッキーライラック】
 2017年優勝馬ラッキーライラックは天国と地獄を体験した馬だろう。デビューから3連勝で阪神JFを制し、年明けのチューリップ賞(G2)も快勝。桜花賞も断然の1番人気に支持されたが、勝利したのはアーモンドアイと相手が悪かった。その後不振が続き7連敗し、早熟で終わったかと思われたが、名手C.スミヨン騎手と松永幹夫厩舎の尽力もあり、エリザベス女王杯で復活勝利。さらに香港ヴァーズ2着、大阪杯1着といったG1で結果を出し、エリザベス女王杯で連覇を達成した。

【ソダシ】
 先週のチャンピオンズCは残念な結果だったが、2020年優勝馬ソダシの力は本物だ。デビューから重賞3連勝を含む4戦4勝で阪神JFを制覇。3歳になっても桜花賞、札幌記念(G2)を制するなどその実力は現役牝馬でもトップクラス。クロノジェネシス、グランアレグリアが引退することもあり、2022年のJRA牝馬戦線を担う存在といえよう。来年はヴィクトリアマイルが最大目標になりそうだが、どんな走りを見せるか楽しみだ。

 以上、過去に阪神JFを制した名牝たちを紹介したが、敗れはしたものの、その後活躍した馬も挙げればかなりの好メンバーが存在する。例えば2018年2着クロノジェネシスは、その後宝塚記念(G1)を連覇、有馬記念勝利と圧倒的な成績を残している。さらに2016年2着リスグラシューも、宝塚記念~コックスプレート(G1)~有馬記念の3連勝を達成。他にもレッツゴードンキ、ハープスター、メイショウマンボ、フサイチパンドラ、スイープトウショウ、シーキングザパール、エアグルーヴ、シンコウラブリイなどJRA史に残る名牝がこの阪神JFをステップに名馬への階段を駆け上っている。

 今年で73回目を迎える阪神JFに新しい1ページが加わるわけだが、抜けた馬もおらず、かなりの難解なレースと言えるだろう。出走メンバーはファンタジーS(G3)優勝馬で3戦3勝と無敗のウォーターナビレラ、アルテミスS(G3)優勝馬サークルオブライフ、函館2歳S(G3)優勝馬ナムラリコリス、小倉2歳S(G3)優勝馬ナムラクレア、サウジアラビアRC(G3)2着のステルナティーア、2戦2勝のナミュールなどメンバーは多彩だ。

 なお抽選対象馬も多いため、最終的にどの馬が出走するかわからないが、それでも4頭の重賞馬や良血馬が揃っており、見応えのあるレースとなるのは間違いあるまい。

 その中で一頭注目馬を挙げるとすればウォーターナビレラだろう。唯一の3勝馬で武幸四郎厩舎と武豊騎手という兄弟コンビ。川田将雅、福永祐一といったトップジョッキーが香港遠征で不在でもあり、鬼の居ぬ間にG1制覇といきたいところ。どんなレースを見せるか注目したい。

(文=仙谷コウタ)

<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

パチスロ大勝利の先に待っていた絶望…!?【濱マモルののほほんコラムVol.125~みなし機実戦の思い出~】

 ネット系をはじめ、このところパチンコ・パチスロ関連の記事では、さよなら5号機的な企画が目立つように思える。無論、それは旧規則機の撤去が迫りつつあるからだが、そんな企画を見ると、2006年6月20日の「みなし機」完全撤去を思い出す。

 それまでの遊技機は、検定が切れてもそのまま設置され続けていた。4号機初期や3号機のみならず、2号機や1.5号機の設置をウリとするホールもあったが、規則の改正で一斉撤去に。これにより、5号機時代へ本格的に移行したように感じる。

 Xデーのタイミングで、パチスロ必勝ガイドの誌面上では、91時間バトルの特別篇としてみなし機の送別会が行われた。18名のバトラーが全国各地に残された思い出のマシンと対決するといった内容で、ありがたいことにアタシも参加させていただいた。

 アニマルかつみ兄さんはユニバーサル販売の『コンチネンタルⅡ』、ガル憎先輩は山佐の『スーパープラネット』、負男先生はサミーの『マックスボンバー』などと勝負する中、アタシは『ウィリーチャンプV』と対決。コイツは勝手に4号機最高の名機と称えるエーアイの4号機第1弾『ウィリーチャンプ』のスペック違いで、大半は先代と同じく裏モノ化し、より激しい連チャンが魅力と言えた。

 スロガイ編集部が調べてくれたところ、設置店は1店舗のみ。その店舗は島根県の江津市にあるそうで、早速アタシは片道約900キロの距離を飛行機→バス→電車と乗り継いだのである。今では考えられない大出張だ。

 朝イチから打つべく、前夜に江津市入り。件のホールがある駅前にはホテルがなかったことから、タクシーで郊外のホテルへ移動したのだが、偶然にもホテルの隣には別のホールがあり、となると当然、どんな台があるのかと覗きに行くことになる。

 当時は、地方ほどレアなマシンが設置されていた印象がある。そんなレアなマシンを求めて旅打ちなんかもしまくったもので、ドキドキしながら入店したところ、意外にもレトロ台はなく、沖スロのシマが大盛り上がりだった。

 中でも鉄火場だったシマは、オリンピアの『New島唄30』。詳しくは割愛するが、どちらかと言えば高設定狙いよりも高モード狙いが有効なマシンとの認識だったので、打ち頃の台はないかとチェックすると、何とビッグ間で大ハマり且つビッグ単発で終了という絶好の履歴を発見したのである。

 結果は、わずか1時間足らずで4万円超のプラス。思わぬ棚ぼた勝利にアタシは豪遊を試みたのだが、すっかり暗くなった外にネオンはなし。それでもさすがに何か飲食店はあるだろう、何ならスナックの1つや2つはあるだろうと歩き続けること数分、数百メートル先に小さな黄色い明かりを見付けた。

 中華料理屋か、それとも居酒屋か。まぁこの際、どちらでもいいから、そこで一杯飲むとしよう。長旅で疲れたこともあって、そう決意したアタシは歩みを早めたのだが、その看板に書かれていたのは「井岡ボクシングジム」。あの時の絶望は、今でも忘れられません。

(文=濱マモル)

人が逃げる職場と人が集まる職場 上司の行動に見るその「違い」

 テレワークが普及したことで、職場の雰囲気に変化が生じることがある。また会社全体の雰囲気をつかみにくくなったという人もいるはずだ。

 今、働いている職場の雰囲気はどうだろう。今の職場で働いていて、自分自身が成長できていると感じているだろうか?

 人が集まる職場があれば、人が逃げていく職場もある。もちろん前者は成長できる環境が整っていることが多く、後者はその真逆であったりする。

 『人が集まる職場 人が逃げる職場』(渡部卓著、クロスメディア・パブリッシング刊)は、「人が逃げる職場」問題の原因と解決策について提示した一冊。では、「人が集まる職場」と「人が逃げる職場」、その違いはどこにあるのだろうか? 本書からリーダーや管理職の振る舞いに着目して、2つピックアップしよう。

人が集まる職場は、不満を受け止める。人が逃げる職場は、不満に同調する

 管理職・リーダー的役割になると、不合理や良くない面も多く見えてくる。しかし、それでも職場で不満を漏らすのはNG。たとえ、部下が職場の悪口を言っていても、部下と一緒になって悪口を言ってはいけないのだ。

 では、どう言えば適切なのか。著者によると、「君がそう感じるのもよくわかるけど、私も立場的にそういうわけにもいかないからね、辛いんだよね」と、正直で自然な言い方で「君の気持ちは理解しているよ、受け止めているよ」と伝えてあげるのが良いという。

人が集まる職場は、管理職が歩き回っている。人が逃げる職場は、管理職が座っている

 著者によれば、人が集まる職場は管理職がデスクに座っていないという。デスクに座ってパソコンの画面や書類ばかり見ていると、自分の元に集まってくる細かな文章や数字ばかりと向き合うことになるだろう。

 だが、管理職が本当に見逃してはいけない情報は、現場の部下や顧客のところに行ってみないと気付けないはずだ。また、部下も「上司は自分のことを気にしてくれている」と感じ、安心感と信頼感を得ることができる。

 リーダーの必須条件は、自ら歩き回り、声をかけ、情報を取りに行くことなのだ。テレワークに置き換えても同じことがいえるはず。報告を求めるだけの上司から、部下の心は離れていくのだ。

 著者はあらゆる職場の問題と対峙してきた中で「人は働く中で成長感覚を得られないと心が折れてしまう」という現象が見えてきたという。 人それぞれの成長感覚をサポートできる職場であれば、次々に人が集まってくる職場になるのだ。

 職場をもっと良くしたい管理職、これからリーダーになるであろう若い世代の方たちにとって、本書は役に立つはずだ。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

「高突入」「高継続」「高出力」を徹底追求…シリーズ最速、パチンコ「究極闘神スペック」がいよいよホール降臨!

 いよいよシリーズ最速のバトルが始まる。

 12月6日のホール導入を予定しているサミーの最新パチンコ『P北斗の拳9 闘神』は、「高突入」「高継続」「高出力」と時代が求める3要素を徹底追求&完全搭載した「究極闘神スペック」。通常時の大当り確率は319.7分の1で、3or7図柄揃いは「闘神BONUS」、それ以外の図柄揃いは「無想BONUS」がスタートし、闘神BONUS後は「BATTLE MODE」へ直行する(どちらも3R約450個)。

 一方、無想BONUS後は時短1回+残保留4個or時短900回+残保留4個の「七星チャレンジ」へ移行し、これに成功すれば同じくBATTLE MODEへ突入。直撃と時短1回+残保留4個を含めたトータルBATTLE MODE突入率は約66%となる。

 出玉増加の主軸を担うBATTLE MODEは時短900回+残保留4個で、右打ち中の実質図柄揃い確率は29.5分の1。約105.1分の1の転落小当りよりも早く大当りを引ければ例外なく10R約1,500個の出玉を得られる仕組みで、その継続率は約81%を誇る。ツボにハマった際の破壊力の高さは、想像に難くないだろう。

【注目記事】
パチスロ「伝説級の出玉性能」が間もなく撤去…豊富な特化ゾーンで「3桁上乗せ」頻発!!

甘デジ「破格の10R比率」と強力な遊タイム完備! 高い爆発力を秘めた激アマ物語!!

 演出について触れると、通常時は保留変化や入賞時のアクションなどによる「先読み予告」、レイが切り裂けばチャンスが継続する「モードアップ予告」、完成すれば期待大の「死兆星完成予告」など、豊富な予告演出を用意。

 リーチは「秘孔DASH」「エピソードSP」「奥義チャンス」「秘孔連続演出」などが基本で、エピソードSPは演出成功、奥義チャンスは奥義炸裂、秘孔連続演出はカウントダウンが「0」になればシリーズ伝統、強敵たちとのバトルが繰り広げられる「神拳BATTLE」へと発展する。

 BATTLE MODE中は「救世主MODE」「覇王MODE」の2種類から好みで選択が可能で、革新的バトルシステムの前者は主人公が変動中に目まぐるしく交代。主人公・ケンシロウ時のバトル開始は大チャンスで、闘神化のケンシロウ出現はその時点で大当りが濃厚となる。

 従来の法則を踏襲した王道バトルシステムの後者は対戦相手で期待度が変化し、リュウケン→トキ→シュウザ→リハクの順にアップ。主人公・ラオウの攻撃はBATTLE MODE継続濃厚で、対戦相手の先制攻撃時はボタン連打成功で大当りに大きく前進する。

 なお、楽曲はクリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」、TOM☆CATの「TOUGH BOY」、布袋寅泰の「STILL ALIVE」などお馴染みのものに加えて、新曲としてMY FIRST STORYの「ever」も収録している。

新しい街づくり「北海道ボールパークFビレッジ」に学ぶ、未来創造型プランニングとは?

企業や産業全体の変革をドライブする「突破考」は、どのように生まれ、どんな未来をもたらすのか? 知られざるストーリーに迫り、明日のビジネスへの糧を見つけるオリジナル番組『突破考』。

第3回となる今回は、スポーツビジネスに変革をもたらそうとしている「北海道ボールパークFビレッジ」の事例から、「これからの価値創造のあり方」を探ります。

モデレーターは佐々木紀彦(NewsPicks NewSchool 校長)。そしてゲストMCに予防医学研究者の石川善樹氏を、さらに株式会社電通・Future Creative Centerセンター長の小布施典孝氏、株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント事業統轄本部の小川太郎氏のお2人にご登場いただきました。

※本記事はNewspicksからの転載記事です。


「概念のシフト」で新たな価値を生み出す

佐々木:様々なビジネスが変革する中で、必ず必要とされるのが“新たな価値創造”です。今日はその事例の1つとして、スポーツビジネスに変革をもたらそうとしている「北海道ボールパークFビレッジ」を取り上げたいと思います。石川さんはボールパークについてどのようなイメージをお持ちですか?

突破考
石川:アメリカに留学していた頃、ボストン・レッドソックスの本拠地であるフェンウェイ・パークのすぐそばで暮らしていた経験があります。
ボールパークは単なる野球場ではなく、文字通り公園とセットになったものですから、日中から多くの親子連れが訪れていたのが印象的です。これまでとは違った形でスポーツと触れ合える場所ですよね。

石川善樹
石川善樹。1981年広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士号(医学)取得。専門は予防医学、行動科学、計算創造学など。ウェルビーイングの研究者として、企業や大学と学際的研究を行う。著書に『問い続ける力』(ちくま新書)、『疲れない脳をつくる生活習慣』(プレジデント社)、『ノーリバウンド・ダイエット』(法研)などがある。

佐々木:日本でも広島や北海道でボールパークの建設が進められ、少しずつ広がりを見せています。

石川さんはまさに、ファイターズと共に「Fビレッジ」を手掛ける電通FCC(Future Creative Center)のアドバイザーを務められていますが、この電通FCCというのがどのような部署なのか、小布施さんから簡単にご説明いただいてもいいですか。

小布施:電通のクリエイティブというと、テレビCMや新聞広告などを作るイメージが強いと思いますが、FCCは未来を創っていく上での構想や企画のサポートを行う、80名ほどのチームになります。

小布施典孝
小布施典孝。株式会社 電通Future Creative Center センター長。クリエイティブ脳とマーケティング脳の両脳発想から生まれる「創造力」を武器に、事業成長のためのブレークスルーポイントを発見した上でのブランディング企画、アクティベーション設計、エクスペリエンス開発を手掛ける。国内外アワード受賞多数。アフリカ最高峰キリマンジャロ登頂。

例えば最近では、ロッテのアイスクリーム「爽」のプロモーションをお手伝いさせていただきました。「爽」は何十年も前から存在する商品なので、その存在やおいしさはすでに多くの人に知られています。

そこで、商品の認知度アップを目指すのではなく、食体験を変えようと、柄の先に鉛筆を模したデザインのスプーンを取り入れたところ、アイスの表面に絵を描く消費者が急増しました。

爽キャンペーン

絵を描いたら誰かに見てほしいのがユーザー心理で、実際にSNS上には今も、「爽」に描かれた多くの作品が投稿されています。つまり、従来の「味の戦い」を「食体験の戦い」にシフトしたことで、CMとは異なるアプローチで売り上げの向上に繋げたわけです。

石川:FCCの特色は、複数のクリエイターのアイデアを片っ端から取り入れていく小布施さんの手法によく表れていると思います。アイデアを受け入れてもらえる土壌があるので、単純にお仕事をご一緒していると、承認欲求のようなものが満たされてみんな楽しいんですよ。

佐々木:なるほど。1人の有力なクリエイターのスキルに頼るのではなく、全体のアイデアのいいところを取り入れて発展させていくやり方ですね。

小布施:新しい未来を構想するというのは非常に難しいことですが、一人ひとりが持っている気付き、あるいは違和感のようなものがヒントになるケースは多いと思います。ですから、日頃の議論においても、おのおののそうした思いを意識的に拾い上げるようにしています。

石川:現実とかけ離れた未来を構想したとしても、そこからの逆算ができず、掲げただけで終わってしまいがちです。かといって現実に立脚して考えると、ありきたりなアイデアしか出てきません。そこで重要なのが、小布施さんが今おっしゃったような概念のシフトなんですよ。

突破考

例えば「人生80年」という概念が「人生100年」に変わったことで、人の人生設計や考え方も大きく変わりました。そういった中心の概念を探すことを、FCCでは日頃から心掛けています。


ボールパークで共通言語を作る

佐々木:北海道ボールパークFビレッジは、まさにそうした概念の部分に変化をもたらす取り組みだと思います。そもそもなぜボールパークに着目したのでしょうか?

小川:これには球団経営の観点から、大きく2つの理由があります。

小川太郎
小川太郎。株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント事業統轄本部 ボールパークデザイングループ グループ長。慶應義塾大学総合政策学部卒。丸紅株式会社にて約7年間海外プラント建設案件に従事、ベトナムやシンガポールでプラント建設プロジェクトの組成・履行を手掛ける。その後、スペインのIESE Business School にてMBA取得。在学中にはラ・リーガ所属のRCD Espanyolの日本向けマーケティング・ エージェントとして同クラブと国内大手旅行代理店との提携等複数のプロジェクトを実現。卒業後現職に至る。

まず、球団の更なる成長を実現する上で、自前の球場を持つのは非常に重要であるということ。そしてもう1つは、球場周辺の街づくりに寄与することで、野球に関心のない層にもアプローチし、競技人口の急激な減少による影響を受けない成長シナリオを描く狙いがあります。

今回のFビレッジでは“共同創造空間”というコンセプトを掲げ、多様な主体と協業しながら新球場を核にした周辺の街づくりを行います。開業は2023年春を予定していますが、その時点で飲食店や宿泊施設、住居、教育施設など、想定するすべての機能を実装させようというのではなく、段階的に街を成長させていくプランです。

突破考

佐々木:ちなみに、Fビレッジ完成後の経済効果についてはいかがでしょう。

小川:色々な試算があるので一概には言えませんが、北海道の北広島市では10年間で1500億円、北海道全体では10年間で8000億円という試算もあります。

佐々木:では、計画を進行する上で一番の課題は何ですか?

小川:共同創造空間ということで、周辺の街づくりにおいては特に、これから多様な事業パートナーの力をお借りして、一緒に取り組んでいかなければなりません。今後どう理解を広め、パートナーを増やしていくかが目下の課題ですね。

小布施:電通もその一社なわけですが、スポーツを中心に据えた街づくりというのは、可能性に満ち溢れたプロジェクトだとすぐに直感しました。幼児のスポーツ教育からシニア層の孤独解消まで、スポーツを介して行えることは非常に多いですから。

石川:実際、スポーツファンというのはウェルビーイングが高いんですよ。応援しているチームが強くても弱くても高いのが面白いところで、それはなぜかというと、スポーツは世代を超えて交流できる数少ないものの1つなんですね。

ひいきのチームが同じというだけで、老若男女を問わず共通言語が生まれるわけで、その意味でも大きな可能性を秘めたプロジェクトだと感じます。


目指すべき未来を共有する「突破考」とは

佐々木:では、そんなボールパークを実現するための突破考は何か。最初の突破考を示す、1枚のイラストがありますのでご覧ください。

突破考

小布施:こちらはボールパークを造るにあたり、「こういう未来にしよう」というイメージを皆で出し合ったフューチャービジョンです。

大きなポテンシャルを秘めた事業であるだけに、今回のプロジェクトに関してはステークホルダーそれぞれが個別にビジョンを持っています。しかし、それらすべてを寄せ集めてもうまくまとまらないので、目指すべき未来を共有するために作ったのがこのイラストです。

小川:こうして絵にした意味は大きくて、我々としても「新球場を創ろう」、「それに伴い住宅や商業施設を造ろう」、「だったら学校も必要だ」などと口々に言い合っていても、どのようにまとめるのが正解なのか、最初は誰も確たる自信が持てずにいました。

しかしこのフューチャービジョンによって、自分たちが目指しているのはどういう体験が提供できる街で、そのために何が必要なのかの共通イメージができ、より明確になりました。

小布施:また、今回のプロジェクトではもう1つ、「PLAY HUMAN.」という概念を設定しています。

突破考
これはこの街が提供する価値を一言で言い表したもので、端的に言えば「人が人らしく生きられる場所でありたい」という願いが込められています。これは野球ファン以外の方にも来てもらえる街にするためにも大切なメッセージだと思います。

佐々木:こうして目指すところをイラストによって明確化し、そこで実現すべき概念を一言化したところで、今度は事業を進めるための人材を揃えなければなりません。

ではその人材をどう集めるかというのが、第2の突破考です。今回のプロジェクトでは、「家族の皆様へ。ファイターズへの転職のご相談」と掲げたリリースを用意されていますが、ここにはどのような狙いが込められているのでしょうか。

突破考

小布施:我々としては手を挙げてくださる方には、全国から北海道へ来ていただきたいと思っていますが、考えてみればこれは非常にハードルの高いことです。

北海道移住を実現するためには家族を説得しなければならないでしょうし、これを普通の求人告知でやるのは困難であると考えました。冒頭で「家族の皆様へ」としているのは、ご家族を説得する材料にしていただきたいからです。

石川:これ、SNS上でも非常にバズってましたよね。僕も最初、誰の仕事なのか知らずにこのスライドを目にしていたのですが、ページを進めていってすぐに「これは小布施さんだな」とピンときました。小布施さんはストーリー仕立てのスライドを作るのが本当にうまいですからね。

突破考

小布施:大切なのは情報の順番なんです。例えば、スポーツビジネスがこれからどう魅力的になっていくのか、北海道へ行くとどんな良いことがあるのかが、求める人が知りたい順番で並ぶように配慮しています。

小川:結果、求人ツールとしては大成功で、7人の採用枠に対して、5000人以上の応募がありました。これまで球団が募集をかけた時にはリーチできなかった層から多くの反響があったのはよかったですね。

佐々木:それはすごいですね。欧米ではこうしたスポーツ関連のビジネスは「ドリームジョブ」と呼ばれて人気がありますが、日本では透明性が欠けているためか、不安を持たれることも多い業界だと思います。
そうした不安を払拭するのに、まさにうってつけの手法だったということなのでしょう。

石川:大勢の力を結集させて1つの目的地に向かうには、やはりこうしたひと目でわかるフューチャービジョンや、一言で伝わる「PLAY HUMAN.」といったメッセージが欠かせません。さらにそこに、明確なストーリーが提示されることで、初めて大きなうねりが起こせるのだと思います。


未来創造型の事業を成功させるには?

佐々木:最後に、このボールパークを中心に、実際にどのような街が生まれようとしているのか、具体的な展望をお聞きしてもよろしいですか。

小川:まず、球場の開業と同じタイミングで、レジデンスの販売がスタートします。ボールパークに住むことでどのようなライフスタイルを創出するかを検討した結果、入居者の方には10年間、球場への無料アクセス権を提供することになりました。

突破考

また、新しい観戦体験の演出として、球場内のレフト後方に、4層程度のフロアを設けて客室や温泉・サウナ、フードホールを用意します。球場内で温泉につかりながら試合が見られるのは、世界初の試みです。こうした施設は試合のない日でも集客要因になるのではないかと期待しています。

佐々木:なるほど。まさしく電通が掲げる未来創造の一端に触れる思いです。本日の総括を石川さんにお願いしましょう。

石川:まとめるならば、「概念の一言化・一目化・一発化」ということだと思います。

突破考

関わる人が皆、おおむね頭の中に持っている概念を、いかに一言で、一目で、そして一発でわかるものに落とし込めるかが、未来創造のカギとなります。もっとも、それは非常に難しいことなのですが。

佐々木:ありがとうございます。変革する社会の中で企業に求められる新しい顧客体験について、本当に様々なヒントをいただきました。Fビレッジが創り出す未来を楽しみにしています。

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