パチスロ「撤去目前」の5号機ARTマシンで大事故!? 大人気ゲーム作品をモチーフにしたシリーズ作を実戦!!

 ひろ吉のパチスロ「実戦」紹介。今回はゲームでも大人気の作品をモチーフとしたパチスロ『デビル メイ クライ クロス(以下、デビメイクロス)』について書いていきたい。

 本機は、純増約1.7枚のエピソード進行型ART「DEVIL RUSH(デビルラッシュ)」が出玉増加の軸となるボーナス+ARTタイプで、通常時はレア役などからCZ「デビルミッション」→ART「DEVIL RUSH(デビルラッシュ)」を目指すゲーム性。一方、ボーナスは「BIG BONUS(BB)」と「DEVIL ZONE(RB)」の2種類で、前者はCZのストックやARTのG数上乗せ、後者はARTや特化ゾーンの突入抽選を行っている。

「DEVIL RUSH」は純増約1.7枚、初期G数50G以上のゲーム数上乗せ型ART。消化中はベルでエピソードの突入抽選を行い、エピソード終了後やレア役成立時は「魔人召喚チャンス」突入に期待でき、ここでは特化ゾーン「Let’s Rock(レッツロック)」の抽選を行う。

「Let’s Rock」は「クール(ARTのG数)」「インフェルノ(魔人召喚チャンスのG数)」「クロスクレイジー(両方)」の3種類あり、この「Let’s Rock」が大量出玉獲得のカギを握っている。

【注目記事】
パチンコ「1/69.9」から始まる7700発への突破劇…手に汗握る特殊なゲームを渡りきれ!
パチスロ新台『マイジャグラーV』ボーナス連打で「5千枚突破」も!?「高スペック」ボーナスタイプが先行導入店で大暴れ!!

 さて、ここからは実戦内容をお伝えしよう。

 旧イベント日ではあったが、久しぶりに打とうと思っていた『デビメイクロス』に着席した。すると、朝一からCZを3回外し800Gハマりと、いきなり苦しい展開に。4回目のCZでやっと突入したARTも50G駆け抜けで終了してしまう……。

 いきなりドハマりをくらって投資が1100枚となってしまったので、「ここから巻き返していきたい」と意気込んで続行するも、またもや500Gオーバーのハマりを食らい、投資は1700枚まで増加してしまった。その後、570GでART間初となるCZに当選し、選択されたミッションは期待度中の「神の下に辿り着け!」だったが、なんとか2度目のARTをゲットした。

 初期G数は50Gだったが、ART開始後すぐにスイカとチャンス目を引き、魔人召喚チャンスへ突入。さらに消化中に強チェリーを引き、いきなり「クロスクレイジー」でART90Gと魔人召喚チャンス40Gの上乗せに成功した。その後も「Let’s Rock」のヒキが抜群で、最終的にART395Gを獲得。

「ここから伸ばしていきたい」と思っていたが、その後はレア役のヒキが芳しくなく、あっという間に残り100Gを切ってしまう。強チェリーから魔人召喚チャンスに入るが、「クール」1回のART25G乗せだけで終了してしまった。さらに、ART終了間際にふたたび魔人召喚チャンスへ突入するも、上乗せはなし。そのまま残りG数を消化して終了となってしまった。

 ただ、大きな上乗せがあったおかげで、獲得枚数は計1500枚。その後はARTへ2回突入させるも伸ばすことができず、出玉を削られてきたので実戦を終了した。総投資が1700枚で回収は1200枚、朝一の展開を考えると上出来だろう。何より、魔人召喚チャンスでの大量上乗せを味わうことができたので、満足できる実戦内容だった。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

JRA【中日新聞杯(G3)展望】二桁着順から「V字回復」ラーゴムが重賞2勝目へ!前走「ハナ差」惜敗のボッケリーニも首位争い

 11日、中京競馬場ではハンデ重賞の中日新聞杯(G3)が行われる。先月のアンドロメダS(L)でハナ差の接戦を演じた2頭が中心視される。

 阪神開催のアンドロメダSで久々の勝利を飾ったのはオルフェーヴル産駒のラーゴム(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。2月のきさらぎ賞(G3)を制してデビュー4戦目で重賞初制覇。クラシックに参戦した皐月賞(G1)では5番人気に推されたが13着、ダービー(G1)でも12着と、春は結果を出せなかった。

 その後は立て直しを図り、夏の新潟記念(G3)で復帰したが、出遅れて12着に惨敗。さらに9月のケフェウスS(OP)でも再び出遅れが響き10着。皐月賞から4戦連続で2桁着順という屈辱を味わった。

 しかし、このままで終わらないのがオルフェーヴル産駒。惨敗続きにもかかわらず4番人気の支持を受けた前走は、好スタートを決めると中団から直線外目に進路をとって末脚を伸ばした。

 1番人気のボッケリーニが内から追いすがったが、際どい争いをハナ差で制したラーゴムが9か月ぶりの勝利をつかんだ。今回はきさらぎ賞と同じ舞台で重賞2勝目の期待が大きい。

 アンドロメダSでラーゴムに惜しくも敗れたボッケリーニ(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)だが、前走はラーゴムと3kgの斤量差があった。6日に発表された斤量は1.5kg差に縮まり、逆転への態勢は整った。

 1年前の当レースは松山弘平騎手とのコンビで重賞初制覇を飾ったように好相性。今年は、近4戦中3戦で手綱を取っている浜中俊騎手に委ねられた。12年には全国リーディング、19年にはダービージョッキーにも輝いた腕利きが、今年3つ目の重賞タイトルを見据える。

 ヒンドゥタイムズ(牡5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は、重賞勝ちこそないが、昨年末のチャレンジC(G3)でレイパパレと0秒3差の3着という実績が光る。

 デビューから間隔を空けながら大事に使われてきたヒンドゥタイムズ。2走前の大阪城S(L)でオープンクラス初勝利を飾ると、前走の鳴尾記念(G3)で2番人気に支持されたが、前残りとなった展開で後方のまま11着。デビュー14戦目で初めて掲示板を外すという結果に終わった。

 前走後は今月4日のチャレンジCと両睨みだったが、ハンデ戦の中日新聞杯へ出走する。良績は右回りコースに偏っているが、この判断が裏目に出なければいいが……。

 鞍上はM.デムーロ騎手を予定しており、同騎手はこのレースは通算5戦3勝と好相性だけに、待望の重賞初勝利をもたらす可能性も十分あるだろう。

 昨年の目黒記念(G2)覇者キングオブコージ(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎)は、長期休養明けをひと叩きされ、復活の勝利を狙う。

 骨折明けの前走オールカマー(G2)は、調教こそいい動きを見せていたが、中身が伴っていなかったか。中団後方から自慢の末脚は爆発せず、9着に敗れた。鞍上は今年重賞36戦未勝利の横山典弘騎手を予定。7戦連続タッグで自身の連続重賞勝利記録を27年に伸ばせるか。

 アドマイヤビルゴ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)は、今年上半期に重賞路線で3戦してすべて着外も、この秋はOPとリステッドで2着、3着と善戦。復活の兆しを見せている。武豊騎手とのコンビは「4-1-1-1」で、複勝率は85.7%。6億円超の高額で取引された素質馬が重賞初制覇を狙う。

 この他には、末脚確実なディアマンミノル(牡4歳、栗東・本田優厩舎)、前走の天皇賞・秋(G1)8着からの巻き返しを図るラストドラフト(牡5歳、美浦・戸田博文厩舎)などが上位をうかがう。

 今後の中距離路線を賑わせる馬は誕生するか。発走は11日15時35分を予定している。

映像制作における温室効果ガス削減、プロセス効率化の実現に向けた共同プロジェクト「メタバース プロダクション」が発足

電通クリエーティブXは、東北新社ヒビノとともに、テクノロジーを活用し、映像制作ワークフローにおける温室効果ガス削減とプロセス効率化を目指す共同プロジェクト「メタバース プロダクション」を発足させた。

「メタバース プロダクション」では、インカメラVFXを用いたバーチャルプロダクション技術※を駆使することで、東北新社と電通クリエーティブX における従来型の映像制作ワークフローと比較し「スタジオ撮影時の廃棄資材を最大 90%削減」「ロケーション撮影時の参加人員を最大 90%削減」などを目指す“PX サービス”を2022 年から提供していく。
(PXはProduction Transformationの略で、映像制作トランスフォーメーションを意味する造語)

※インカメラVFXを用いたバーチャルプロダクション技術:
LEDディスプレイ・システム、カメラトラッキング、リアルタイムレンダリングを組み合わせた撮影技法。高精細LEDディスプレイにCGで制作した情景(仮想世界)を映し、仮想世界と同期させたカメラで被写体と一緒に撮ることで、バーチャル空間の撮影をリアルタイムに実現可能。

 

インカメラVFX撮影イメージ
インカメラVFX撮影イメージ
Virtual House StudioのテンプレートCGイメージ
Virtual House StudioのテンプレートCGイメージ

■「メタバース プロダクション」が開発予定のPX商材例とポイント
① 「Owned Virtual Set」「Owned Virtual Location」:

要望に応じオーダーメイドでCG美術セットやCGロケーションを制作し、繰り返し使用できる広告主所有のバーチャル素材(仮想世界)とすることで、廃棄物量やスタッフ工数削減が可能となる。

②「実写ロケーション VFX」:
実写背景をあらかじめ素材として別撮りしておくことでロケーション撮影参加人員を最少化。また、出演者撮影はスタジオで背景素材を大型LEDに映写して実施することで、従来のロケーション撮影における時間、空間から解放された、あらゆる時間帯や場所、天候での撮影が可能となる。

③「Virtual House Studio」:
あらかじめ用意されたテンプレート CG素材から美術セットを選択し、若干のカスタマイズをして利用することで、映像制作における徹底的な効率化と高品質を両立するプリフィクス制作が可能となる。

「メタバース プロダクション」による映像制作の核となる「CG制作」は東北新社グループのオムニバス・ジャパンを中心として、「インカメラVFX撮影システム」「高精細大型LEDパネル」はヒビノの協力を得て実施する。

今後、リーズナブルな予算での映像制作からハイエンド案件まで、さまざまなニーズに対応する“PXサービス”の開発・提供に注力し、将来のスタンダードになることを目指す。

■本件に関する電通クリエーティブXのリリースはこちら
 

パチンコ「1/69.9」から始まる7700発への突破劇…手に汗握る特殊なゲームを渡りきれ!

 ギャンブルをテーマに人間の業をリアルに描いたマンガ「カイジ」。累計2000万部を超えるヒット作は現在シリーズ第5弾が絶賛連載中であるが、本作とは別にスピンオフの作品も複数登場している。

 スピンオフ作品はおおむねカイジと敵対する側の人間が主人公となっている。シリーズに登場する巨大企業・帝愛グループのナンバー2としてカイジと「Eカード」で戦った利根川幸雄の日常を描いた「中間管理録トネガワ」や帝愛グループの運営する地下労働施設で死闘を繰り広げた大槻太郎(フルネームは映画版による)をフィーチャーした「1日外出録ハンチョウ」など。

 いずれも本作とは違ったテイストで物語の別世界を見ることができると好評で、「中間管理録トネガワ」にいたっては5年の連載とコミックス全10巻を積み上げる人気作となっていったのである。

 一方、パチンコのほうでも通常のデジパチとは別に「沼」を再現した一発台のスピンオフ機がリリースされたが、また別のスピンオフマシンが登場した。『Pカイジ鉄骨渡り 勝負編7000』である。

【注目記事】

パチスロ「撤去目前」の5号機ARTマシンで大事故!? 大人気ゲーム作品をモチーフにしたシリーズ作を実戦!!

甘デジ新台「10R+電サポ100回」も魅力の100%STマシン!! 新台分析-パチンコ編-

 本機は『沼』のような役物機ではないが、ゲーム性は一発台や権利物に近い一撃大量獲得マシンで、4つの関門を突破すれば最大7700発の出玉を得られるようになっている。

 機種名からもわかるように「鉄骨渡り」が演出のメインで、まずは画面の下にいるSDカイジが「2nd」のアイコンまで到達すれば第一関門突破になる。この時、内部的には大当りが発生しており、右打ちにて1ラウンド分の出玉が払い出される(鉄骨チャンス)。ちなみに、突破確率(大当り確率)は1/69.9。

 第2段階はその鉄骨チャンス中に発生するミッション演出に成功すればクリア。4ラウンド分の出玉が上乗せされる「鉄骨BONUS」に昇格する。鉄骨チャンスから鉄骨BONUSの昇格率は約25.1%になっている。

「鉄骨BONUS」では最終ラウンドで展開する演出によってアイコンを獲得すれば最終段階となる「ファイナルブリッジ」への挑戦権を得られる。アイコン獲得率は52.0%と高めに設定されているが、アイコンが増えるほど期待度が高くなるチャンスアップパターンが用意されている。

 そして最後の「ファイナルブリッジ」。ここではランプによるルーレット演出で成否が告知される。カイジのシルエットがかたどられたランプのうち、一番右にある「VICTORYランプ」で停止すれば晴れて鉄骨を渡り切ったことになる。コングラッチュレーションである。

 ファイナルブリッジの成功率は約68.0%。ランプの変動パターンによって期待度が変化するが、ボタン出現や三三七拍子など成功が約束される演出も盛り込まれている。

 ここまでの一連の流れを整理すると、1/69.9で鉄骨チャンスを獲得し(鉄骨チャンス図柄停止)、その約25%で鉄骨BONUSに昇格。鉄骨BONUSではだいたい1/2で最終段階まで発展し、最後は7割近い信頼度で7000発当りをモノにできるのである。

 ただ、実際には特図1当り(1/69.9)の9.5%(5ラウンド+時短99回)を引き当てる勝負。確率的には1/735ほどといったところか。ちなみに残りの振り分けは1ラウンド時短なし(鉄骨チャンスまで)が74.5%、5ラウンド時短なし(鉄骨BONUSまで)が16.0%となっている。

 ひと味違ったカイジの世界と出玉を堪能したいマニアにはたまらない1台に仕上がっている。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

甘デジ新台「10R+電サポ100回」も魅力の100%STマシン!! 新台分析-パチンコ編-

 ニューギンが誇る『花の慶次』シリーズのパチンコ新台『P真・花の慶次2~漆黒の衝撃~EXTRA RUSH』の導入が遂に開始された。

 C時短を駆使して電サポを繋げていく新たなゲーム性。そしてライトミドルながら「約81%継続×ALL1500発」という最高峰のRUSH性能を実現させた本機が、どのような活躍を見せてくれるのか。その反響が気になるマシンである。

 そんな話題作を手掛けるニューギンといえば、同時期に甘デジ分野にも新台をリリースした。同社が誇るもう一つの人気シリーズ最新作。「100%ST+時短」がもたらす安定感バツグンのスペックに熱い視線が注がれている。

『PA野生の王国 GO 99ver.』(ニューギン)

■大当り確率:1/99.90→1/14.68
■ST突入率:100%(ST10回)
■ラウンド/カウント:10Ror5Ror4R/8C
■賞球数:2&1&5&12
■電サポ回数:100回or50回or20回※ST10回を含む
・大当り振分け(通常時)
「10R確変+電サポ100回」15%
「5R確変+電サポ50回」35%
「5R確変+電サポ20回」35%
「4R確変+電サポ50回」15%
・大当り振分け(右打ち中)
「10R確変+電サポ100回」15%
「5R確変+電サポ50回」40%
「5R確変+電サポ20回」35%
「4R確変+電サポ50回」10%
○○○

【注目記事】

パチスロ「撤去目前」の5号機ARTマシンで大事故!? 大人気ゲーム作品をモチーフにしたシリーズ作を実戦!!

パチンコ「1/69.9」から始まる7700発への突破劇…手に汗握る特殊なゲームを渡りきれ!

P野生の王国 GO』が甘デジとなって登場。大当り確率1/99.90で、大当り後は必ず「ST10回+時短」が付与される安定感の高いスペックとなっている。

 ST10回転では、1/14.68で抽選される大当りを射止めるゲーム性。ST含む電サポ比率は、ヘソ・電チュー共に「電サポ100回・15%」、「電サポ50回・50%」、「電サポ20回・35%」と、時短引き戻しにも期待できる設計だ。

 また、このうち「電サポ100回・15%」に関しては10Rの出玉を獲得可能。引き戻し期待度も高いため、大きなカギを握っていると言えるだろう。偏り次第ではまとまった出玉も十分に狙えそうである。

 そして演出面に関しては、「ST10回転」時に専用演出を楽しめるゲーム性。「楽園チャレンジ」「キッズチャレンジ」など、多彩な演出が展開されているようだ。

 その他にも「役物完成で10R!?」、「パンダ群発生で10R!?」といった法則性もある模様。打ち込むほどに味が出る魅力的な仕上がりといえるのではないだろうか。

 すでに導入が順次開始されている『PA野生の王国 GO 99ver.』。新たなる100%STマシンの活躍に期待したい。

JRA阪神JF(G1)武豊ウォーターナビレラに「地雷臭」プンプン!? 牝高牡低時代の終焉を予感させたソダシとの決定的違い

 12日、阪神競馬場で開催される阪神JF(G1)は、2歳牝馬にとって初めてのG1レースとなる。昨年は白毛のアイドル・ソダシがこのレースを制して2歳女王に輝いたが、今年も新たなヒロインを目指す蕾たちが仁川のマイルで覇を争う。

 ただ、一筋縄ではいかないのも2歳G1の難しいところである。過去10年の阪神JFで度肝を抜くような決着は、ローブティサージュが優勝した2012年に3連単304万馬券という大波乱があった。このときは15番人気クロフネサプライズが2着、10番人気レッドセシリアが3着に食い込んだ。

 勝ち馬の人気的にはすべて5番人気以内の馬が勝利している一方で、単勝オッズ1倍台の大本命に推された13年ハープスター、19年リアアメリアのように人気を裏切るケースも珍しくはない。

 では、なぜこういった想定外の波乱が発生してしまうのか。

 これはひとえに2歳馬のキャリアの浅さが関係していることに他ならないだろう。実際に馬券を購入する競馬ファンからすれば古馬の場合だと、それなりにキャリアを積んでおり、G1ともなれば出走メンバーとの過去の対決やレースレベルの比較が把握しやすい。初顔合わせの馬が少なければ、それはつまり予想するための情報が事前にある程度手に入ることを意味する。

 一方、2歳馬の場合はデビューして間もないだけにキャリア2戦や3戦という馬がほとんどだ。なかには新馬勝ちのみで挑戦してくる馬すらいるのだから、限られた情報のみで出走全馬の力関係を推し量ることなど一般の競馬ファンには不可能に近いといわざるを得ない。

 そして、今年の阪神JFの難解さに拍車を掛けているのが、抜けた馬が見当たらない出走予定馬の顔触れだ。想定では武豊騎手が騎乗予定のウォーターナビレラが、押し出された1番人気になりそうな雰囲気とはいえ、絶対的な軸馬なのかというと怖さがある。

 昨年のソダシがレコード勝ちを含む重賞2勝の実績馬だったのに対し、額面上は同じ3戦全勝でもウォーターナビレラの場合は肝心の中身が異なる。同馬は6番人気でデビュー勝ち。2戦目のサフラン賞(1勝クラス)でも同じく6番人気と、元々それほど高い評価を受けていた馬ではなかった。

 連勝と武豊騎手への乗り替わりも目を引いたのか、初重賞挑戦となったファンタジーS(G3)では2番人気の支持を受けた。初めて上位人気で勝利したとはいえ、楽勝というほどの勝ち方でもなかったことは懸念材料だ。

 そこで改めて2歳重賞を振り返ってみたところ、どうしても気になる疑念が一つ浮かんだのである。それは、「もしかしたら今年の2歳牝馬のレベルは、それほど高くないのではないか?」ということだ。

 阪神JFまでに行われた2歳馬の重賞はこれまで11レースが終了したものの、牡馬を相手に勝利したのは函館2歳S(G3)ナムラリコリスと小倉2歳S(G3)ナムラクレアのみ。そして、これらはいずれも仕上がり早の馬が好走しやすいスプリント重賞だった。クラシックに繋がるマイル以上の重賞は、すべて牡馬が勝利を挙げている。

 近年はアーモンドアイ、グランアレグリア、クロノジェネシス、ラヴズオンリーユーなど男勝りの女傑が活躍していることにより、牝馬優勢の時代となっている印象も強かったが、少なくとも今年の2歳世代に関しては現段階では圧倒的に牡馬が優勢といえそうだ。

 玉石混交どころかどんぐりの背比べということなら、限られた情報で勝ち馬を探せというのは、まるで雲をつかむような話にさえ思えてくる。

「お気づきになりましたか……。仰る通り、今年の2歳牝馬は現在のところ、これといって抜けた存在は見当たりません。一般の競馬ファンの皆さんは、TVや新聞などのメディアを頼りにしていますから難しいのは当然でしょうね。

ただ、我々のようなプロであれば、情報源に独自ルートを確保しているため、表に出回らないようなネタまで手に入れることが可能なんです。情報量で決定的な差をつけられる2歳戦は、むしろ長年弊社のドル箱のようなものになっています」(ワールド担当者)

 まるで迷える子羊のような心境に救いの手を差し出してくれたのは、噂に聞いたことのあるプロ集団『ワールド競馬 Web』だ。彼らはダービージョッキー大西直宏元騎手を筆頭にレジェンドクラスの競馬関係者が集結している競馬のプロ。その情報量の多さは、一般のメディアとは一線を画しており、正確さにおいても他の追随を許さないことでも知られている。

 そんな彼らの情報を少しでも知ることが出来たなら、もしかすると一見難解に思える阪神JFで「夢馬券」を手にするチャンスがあるかもしれない。

 そこでなんとか情報の一部だけでも教えてくれないかとお願いしてみたところ、少しだけならという条件付きでOKを頂けたため、早速話を伺ってみた。

「昨年の阪神JFはソダシを本命に指名して的中しました。なんだ1番人気じゃないかという声もあるでしょうが、今でこそアイドル的な人気を誇るソダシもデビュー当初はそれほど評価の高い馬ではありませんでした。

しかし、我々はすでに陣営が高い素質を買っているという話をデビュー直後から把握しており、『白毛初のG1馬が誕生する』と早い段階から予告。ソダシを大本命として万馬券的中をお届けしました。もちろん今年も、これに匹敵するような自信の◎を掴んでいます」(同)

 なるほど、関係者からダイレクトに情報を手に入れることで、勝負度合いや自信度も事前に把握が可能という訳か。

 ちなみに今回、『ワールド競馬 Web』がプロの実力の一端を披露してくれたのは、この記事をご覧の読者を対象として、【阪神JF・絞りに絞った3頭】を特別に無料で提供してくれるからだという。

「人気が予想されるウォーターナビレラやステルナティーア、それ以外の馬についても陣営の『本当の評価』、オモテに出にくい『裏話』をすでに掴んでいますから、期待してください。

今回はさらに、初めてワールド競馬 Webをご利用の方に、朝日杯FS、有馬記念、そしてホープフルSと年内の残りのG1も大西直宏監修の厳選注目馬を毎週無料で公開します」(同)

 担当者が的中への自信を隠さなかったのは、会員に秋G1で会心の的中を届けているという確たる根拠があってのことだろう。しかも一般に出回らないような情報から導き出した3頭を無料で提供してくれるというのだから、こちらとしてはノーリスクなのもありがたい。

「タダより高いものはない」なんてことわざもあるが、こちらは「タダで高配当を狙える」またとないチャンス。試しにサイトを覗いてみると、ほんの数分あればお釣りがくるほど簡単な作業に過ぎなかった。この機会にプロのお手並み拝見といきたいところである。

CLICK→【無料公開!阪神JF・絞りに絞った3頭】ワールド競馬 Web

※本稿はPR記事です。

JRA ゲート内で「大暴れ」→そのまま発走に疑問の声続々!? チャンピオンズC(G1)今秋絶好調コンビの大惨敗は「1年6ヶ月ぶり」中央出走も影響か

 5日、中京競馬場で開催されたチャンピオンズC(G1)は、松山弘平騎手の1番人気テーオーケインズが優勝。先行集団から直線で早々に抜け出すと、前年のチャンピオンであるチュウワウィザードに6馬身の差をつける圧勝劇を演じた。

 その一方、まさかの最下位に沈んだのが、昨年のジャパンダートダービー(G1)の勝ち馬であるダノンファラオ(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

 鞍上は、この秋G1・2勝の横山武史騎手。管理トレーナーは先月コントレイルでジャパンC(G1)を制覇、またアメリカのブリーダーズCでも快挙を成し遂げた矢作調教師だ。今秋絶好調の2人がコンビを組んだダノンファラオは、12番人気とはいえ不気味な1頭と目されていた。

 しかし、7枠14番ゲートに収まったダノンファラオは、しきりに首を振りチャカつく面をみせると、ついには立ち上がって尻もちを着くなど大暴れ。幸い横山武騎手はゲートに足をかけて落馬の難を逃れた。係員が集まり再び体勢を立て直したが、同馬は依然としてソワソワした状態の中、ゲートは開かれた。

 一応、出遅れることなくスタートを切った人馬だが、いつもの先行力が見られず、後方13番手からの競馬に。向正面の1000m通過付近で最後方まで後退すると、直線では完全にフェードアウト……15着のサンライズホープから、さらに10馬身離れたシンガリで入線した。

「うーん、どうしてしまったのでしょうか。前半の5ハロン通過は61秒4のため、ついて行けなくなるような流れでもなかったと思うのですが。

発走直前にゲート内で暴れたことで馬がパニックになり、走れるような精神状態ではなかったのかもしれませんね。あるいは立ち上がって尻もちを着いた際に、脚をひねっていたなども考えられます。念のために馬体検査をしてもよかったかもしれません」(競馬誌ライター)

 実際にレース後、SNSやネットの掲示板には、「あれは取り消しにするべきではないのか」「よく馬体検査せずに出走させたな」「ダノンファラオが怪我してないか心配」など、馬体検査をせずにそのまま出走させたことについて疑問の声が上がっていた。

 同馬は一応完走を果たしたとはいえ、結果的には後味のよくないレースとなってしまったかもしれない。

 なお、ダノンファラオがJRAのレースに出走したのは、昨年5月に行われた京都の鳳雛S(L)以来。ここ10戦はすべて地方の交流競走に使われていた。今回、約1年6ヶ月ぶりの中央出走となったことも、ゲート内でのアクシデントに影響を及ぼしたかもしれない。

 というのも、地方ではゲートの裏で馬の尻尾を引っ張る“尾持ち”という行為が認められている。これは発馬に不安のある馬やクセのある馬を矯正して、スタートをスムーズに切らせるための補助行為だ。ダノンファラオも交流レースに出走する際は、ゲートでこの尾持ちをして臨んでいた。

 だがこの尾持ち行為、JRAでは禁止されているのである。

 矢作厩舎の安藤助手も14番枠が決まった際、「偶数でよかった。地方では尾持ちができるけど中央ではできない。枠内にいるのが短いのに越したことはない」とのコメントを、『日刊スポーツ』の取材に対して残している。尾持ちができないことが、結果的にスムーズなスタートに繋がらなかったのかもしれない。

 ダノンファラオはレース後、枠内駐立不良で6日から26日まで出走停止。停止期間満了後に発走調教再審査が課せられた。中央では今後も苦戦が続くかもしれないが実績は十分。今後の巻き返しに期待したいところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

トヨタ、EV本格参入で下請けメーカーが戦々恐々…部品点数激減、廃業に拍車か

「あれだけハイブリッド推しだったトヨタも、とうとう電気自動車(EV)に本腰を入れてきた以上、部品メーカーにはますます厳しい時代だよ」

 トヨタ自動車が10月に新型EV「bZ4X」を来年半ばから日本や北米、中国、欧州など世界各地で順次発売すると発表したことを受け、ある自動車部品メーカーの経営者はこう肩を落とした。EVではガソリン車に比べて部品点数が激減するため、部品メーカーは事業縮小を余儀なくされると戦々恐々だ。

トヨタ、25年までにEVを15車種に拡大

 トヨタのbZ4Xはスポーツ用多目的車(SUV)タイプで、SUBARU(スバル)と共同開発したEV専用車台を採用したことなどが特徴だ。トヨタは2025年までに新型車9車種を含む15車種のEVを販売する方針を掲げており、今回のbZ4Xはその第一弾となる。

 トヨタは「プリウス」などのHVを主軸に据え、EVへの進出には慎重だった。日本国内の自動車関連の雇用は550万人ともいわれるが、EVの部品数はガソリン車の3万点から2万点程度に減るとされており、部品メーカーの受注量の激減は避けられない。トヨタは自動車業界最大手として雇用維持の観点からも、過度なEV化に控えめな姿勢をとってきたが、国内のみならず世界各国とのEV競争に乗り遅れるわけにはいかず、新型EV投入に踏み切った。

「よその完成車メーカーに営業するしかない」「技術生かして別の業界に進出」

 実際にトヨタのEVに関する計画が具体的に進むにつれ、部品メーカーの心中は穏やかではなくなっている。今回のbZ4XのEV専用車台を共同開発したスバルが製造拠点を置く群馬県太田市は、典型的な企業城下町だ。自動車業界の動向は市の経済に直結する。同市でスバル向けの部品をメインに製造するメーカーの社長はこう話す。

「我々部品メーカーの間では(1)スバル以外の完成車メーカーへの営業、(2)研磨など加工技術を別の業界に使うといった動きが進んでいる。うちの会社では(1)も数年前からやってきたが、こちらは系列の壁があって難しいし、大っぴらに動くとスバルから反感を買う可能性がある。現実的には(2)で、うちの場合は研磨技術を家電メーカーの部品で使おうとしている。航空分野も狙ってきたが、三菱重工の国産小型ジェット旅客機(スペースジェット)が挫折してからは正直、期待薄だ」

太田市の企業、黒字での休廃業・解散が過去最高、高齢化も進む

 群馬県では同業者の廃業にも危機感が高まる。帝国データバンクの報告によると、新型コロナウイルス禍が直撃した20年の県内企業の休廃業・解散は891件で3年連続減少したが、持続化給付金といった官民一体の支援が奏功したためで、実態が深刻だったことに疑いはない。この報告で注目すべきなのは、(1)黒字での休廃業・解散が多いこと、(2)休廃業・解散した経営者の高齢化が進んだことーである。

(1)は20年の業績が黒字の状態で休廃業・解散した企業は約6割と過去最高だった。コロナ禍で先行きが見えないなかで余裕があるうちに事業を畳もうと判断する経営者が増えたと見ていいだろう。

(2)は20年に休廃業・解散した企業の代表者の平均年齢は69.3歳で70歳近く、集計開始以降で過去最高となった。休廃業・解散した企業の経営者で70代以上が約6割と高齢化も進んだ。

 企業の業種では、製造業は建設業、サービス業に続き3位と高い。市町村別の件数では太田市は、高崎市(184件)、前橋市(162件)に次ぐ101件と第3位だ。先の部品メーカー社長もこうした現状について肩を落とす。

「同業者の廃業については、群馬みたいな地方ほど増えてるんじゃないか。私の近所でもここ2年で3件倒産した。数十年もやってきた社員数十人の会社もあった。特徴的なのは、普通、倒産だと支払いが遅れているなどの噂が立つものだが、それがないこと。つまり、業績が悪くもないのに、先行きを悲観して会社を畳むケースが増えている。後継者がいなかったことも大きいと思う。コロナ禍から立ち直ってもEV化で先行きが暗く、昨今の車離れもある。子供に継げとは強くは言えない気持ちは痛いほどわかる」

日産系列の部品メーカー「階層が下の下請けほど厳しい」

 トヨタだけでなく、日本国内でのEVのパイオニアである日産自動車の部品メーカーも対応を迫られている。日産の取引先企業で構成される「日翔会」の加盟メーカーはこう話す。

「EV化で部品点数が減るのは仕方ないが、階層が下になればなるほど悲惨だ。新事業に踏み出す体力がないし、系列ごとに部品も違うから特定の完成車メーカーへの依存度も高い。

 日産は現在の内田誠社長になってから部品メーカーの意見を取り入れる姿勢を見せてはいるが、十分とはいえない。昨年の日翔会の会合では『計画と実際の生産量の乖離が激しい』『値下げ要請がきつすぎる』などの不満が出ていた。世界中がEV競争の波にのまれるなかでは、部品メーカーはより条件のいい取引先を探すしかない。EVでは自動車メーカー以外の企業も参入してきているから、うまく食い込めば商機があるかもしれない。日本の自動車メーカーは良い部品メーカーをしっかり囲い込んでおかないと取り返しがつかないことになるだろうね」

 21年の自動車業界は、コロナ禍に加え、世界的な半導体不足という二重苦に見舞われた。足元では半導体は生産回復の兆しは見え始めたものの、部品調達網の本格回復にはまだ時間がかかる見通しだ。22年は自動車部品メーカーにとって、依然として厳しい環境が続きそうだ。

(文=編集部)

総合商社、未曾有の利益8千億円めぐる攻防…三菱商事、伊藤忠の首位を絶対阻止か

 商社大手7社の2022年3月期の連結純利益は過去最高益となる。6年前の“資源バブル”後の低迷を経て非資源分野を強化したのが実り、資源の国際市況高騰の追い風にも乗った。

 伊藤忠商事(岡藤正広会長CEO)、三菱商事(垣内威彦社長)、三井物産(堀健一社長)による三つ巴の首位争いになる。通期の最終損益の予想は伊藤忠が7500億円、商事が7400億円、物産が7200億円と7000億円台で、ほぼ横並びだが、「8000億円の攻防になる公算大だ」(商社担当のアナリスト)。伊藤忠が首位になれば2年連続の快挙となる。

 関係者によると、水面下で激しいさや当てが繰り広げられた。三菱商事の首脳は「伊藤忠の最終利益7500億円は後出しジャンケンだ」と不満を露わにしているという。決算発表の数日前に決算予想の報道が出た際の数字は6700億円だったが、数日で800億円増額したというのだ。

「物産の7200億円、伊藤忠の6700億円という予想数字を踏まえたうえで7400億円という数字を弾き出した三菱商事は、『トップに立てる』と信じて疑わなかったのだろう」(大手商社CFO)

 実際、三菱商事は「目いっぱい利益を出せば8000億円は可能だった」(関係者)というのだ。「600億円はのりしろ(バッファー)として手持ちしている」(同)。ところが伊藤忠は三菱商事の裏をかいて、7500億円という数字を出してきた。「情報戦で伊藤忠に一日の長があるということだ」(前出の商社担当のアナリスト)。

「来春のトップ交代を控えた商事は、伊藤忠の後塵を拝したことが我慢ならないのだ。垣内社長の花道づくりが台なしになった。社長交代の発表は早ければ年内。遅くとも22年1月だろう。第3四半期の決算の公表は2月になるので『三菱首位奪還』という既成事実をつくれなくなってしまった」(貿易業界首脳)

 三井物産も同様だ。第1四半期段階でトップに立ったのに、伊藤忠、三菱商事の後塵を拝した。11月5日の伊藤忠、三菱商事の決算発表の予定時間はこうだった。東京証券取引所の適時開示時間は伊藤忠が13時、三菱商事は14時。Zoomでのネット会見を適時時間から15分遅れで始めている。15分間は開示資料に記者が目を通す時間になっているということらしい。だから、伊藤忠は「後出しジャンケンではない。時間の流れをきちんと見てほしい」(幹部)と主張する。

三井物産は大幅に上方修正

 商社リーグ利益トップを目指し、順位は四半期ごとに目まぐるしく交代した。期初段階での22年3月期の純利益予想は伊藤忠5500億円、三井物産4600億円、三菱商事3800億円の順だった。第1四半期段階(21年4~6月決算)では、伊藤忠と三菱商事が見通しを据え置いたのに対し、鉄鉱石と銅価格の上昇で資源事業の採算が大きく改善した三井物産は大幅に上方修正した。商社業界で過去最高の6400億円を見込むとする超強気の予想を掲げ、トップに躍り出た。 

 第2四半期(21年4~9月の累計)は、空前の上方修正ラッシュとなった。伊藤忠は通期の利益を前期比1.9倍の7500億円に引き上げた。当初予想を2000億円上回り、2期ぶりに最高益を更新する。金属資源が伸びるほか、全事業部門で増益を確保する。

 商事は前期比4.3倍の7400億円と、従来予想から3600億円も引き上げた。19年3月期の5907億円以来、3期ぶりに過去最高益を更新する。物産は第1四半期の数字に800億円上乗せして、前期比2.1倍の7200億円とした。

 上方修正合戦の末に、順位が変動した。伊藤忠がトップに立ち、商事は2位、第1四半期段階でトップだった物産は3位に後退した。3社とも商社トップの座を目指し、再増額の動きを見せている。ライバルの動向をにらみながら、さらなる増益を視野に入れている。第3四半期(21年4~12月累計)決算で、通期の最終利益として、どんな数字を出してくるかが見どころだ。22年2月に公表されることになるこの数字で、ほぼ順位は決まるとみられている。

 商社トップの座は8000億円の大台をめぐる、未曽有の戦いになることが見込まれる。各社のトップ、広報部門による情報のリークがさらに盛んになるだろう。欧州やアジアでコロナ禍が再燃している。オミクロン株が出現し、「年明け以降の資源価格がどうなるかは神のみぞ知るだ」(大手商社の首脳)。

 非資源の稼ぎ頭は伊藤忠である。その分、岡藤CEOは余裕がありそうだが、必勝の気構えの商事は侮れない。

(文=編集部)

 

全国で唯一“上場企業ゼロ”の長崎県で起業熱が高まっている理由

 一般に、地方に拠点を置く東証上場企業は、地元の若者が就職先として希望するケースが多い。地域の経済を支え、雇用の受け皿としても大きな役割を担っている。

 一方で、上場企業が全国で唯一ゼロの県がある。長崎県だ。大学数が多いので高卒者の進学先は県内が比較的多いが、大学を卒業すると県外に就職してしまう、地元就職率が低い県と言える。2021年11月30日に公表された厚生労働省の2020年度調査によれば、総人口の5年前比はマイナス4.7%と、減少率は全国で5位だ。一方、2019年度の出生率は1.66で、全国で3位と高い。出生率が高いのに、なぜ人口が減るのだろうか。

 2017年版の学校基本調査では、長崎県の大学進学による流出者数は九州内の隣県と変わらない。流出率で見ても12%で、隣県の佐賀県22%や宮崎県19%に比べ、むしろ低い。問題は20歳以上の転出者数だ。長崎県は九州内でトップ、全国で3位である。就職を控えた大学3~4年と短大卒以上の若者(20~24歳)、それ以外の年齢層が県外に出ている比率が高い。地元の大学への進学状況は平均クラスであるが、卒業ととともに県外に流出する率が高い傾向にある。

 大学卒業後に地元に就職しないで県外に就職する人数や率が、全国で最上位クラスの長崎県。この県外流出をいかに減らすかが、長崎大学など県内の大学にとっても、卒業生の地元就職を増やす大きな課題となっている。

「大学生の地元就職の意識」(マイナビ・2021年3月調査)では、全国で約6割の学生が地元(Uターン含む)就職を希望している。新型コロナウイルスの影響で就職活動のオンライン化が進み、帰省せずとも地元企業を受けやすくなったことがひとつの要因だろう。さらに、コロナ禍による若者の価値観の変化も無視できない。今こそが地元就職率向上のチャンスと言える。

地元就職率向上へ…長崎県に転機到来

 最近の調査(日経新聞「データで読む地域再生」、国税庁「法人番号公表サイト」より集計)で、長崎県は山口県に続いて新規企業の増加率が全国2位に躍進した。

 江戸時代に外国との唯一の窓口であった出島にならって、スタートアップ交流拠点「CO-DEJIMA」を長崎市に開設した。起業家に加え、創業経験者や地銀など地元の金融マンも交えた異業種交流を行う。長崎大、長崎県立大学などと連携し、IT企業とのAIやロボットなどに関する交流会も開かれた。「起業家大学」では、大学や大学院で起業したベンチャー企業家が講演をしている。

 同所には、食用コオロギを生産・加工する食品会社などが入居している。巣立った企業が起業家のシェアハウスをつくるのだ。起業する人に最大200万円を支給する制度の採択数は2021年度には35件となり、前年度の3倍以上になった。

 出島にも起業ビジネスが集まっている今こそ、地元の雇用吸収力を上げるため、大学の試みを具体的に促進すべきだ。大学コンソーシアム長崎をベースに、「地元に生涯の夢を育てよう」というプラットフォームをつくっている。同コンソーシアムは、長崎県内にある8大学、2短期大学、1高等専門学校が協力して、地域の行政や産業界と連携しながら、地域社会の教育・文化の向上および発展に貢献することを目的に設立された。

「FECS」の長崎県には起業のタネがいっぱい

 2021年9月に亡くなった経済評論家の内橋克人さんが、著書『浪費なき成長――新しい経済の起点』(光文社)で提唱してきたFEC自給自足経済論は、フーズ、エネルギー、ケアのFECの3本柱である。長崎の場合、それに観光の「S」(サイトシーイング)を加えるべきであろう。大学コンソーシアム長崎は、そのEFCSの推進者としてプラットフォームを発展させるべきだ。

 Fの食糧については、田植えやビニールハウスでの野菜栽培、島で漁業収穫体験、水産物加工などの実習を充実させる。次に、長崎県全域を複数のプロジェクト実践地域に分け、地域の課題を地元とともに解決していく。そして、各地域の1次産業の農水産業、2次産業の食品製造業、3次産業のマーケティングをかけ合わせて、6次化を進める。

 この産業の融合により、雇用の創出や所得の向上などの成果を生み出すのだ。長崎大に水産学部はあるが、長崎の各大学には農学部がない。農水産業の6次化を実践的に学ぶ新学部創設や学部改編を望みたい。長崎県農水産物のブランド化が新学部のポンイトとなるだろう。

長崎大の世界最先端の浮沈式潮流発電システム

 Eの自然エネルギーの利用は、温暖化対策としても日本の地域社会にとっても、重要な課題だ。今日では、太陽光のソーラーパネルや風力発電の風車が並ぶ風景は、地方では珍しくない。たとえば、長崎県の五島列島は「再エネの島」として知られ、約50基の風車が並んでいる。

 五島列島の自然エネルギー活用プランは、雇用だけでなく、新たな高級魚を生む可能性がある。風車の海中の土台に、イシダイ、クエ、タカベなど高級魚が棲み着くことが確認された。Fにも貢献する。その水産物を活用した海の料理店と6次化への道筋も生まれよう。

 五島市では、2023年には太陽光エネルギーや風力発電で地元の消費電気需要の8割をまかなう予定だ。エネルギーの地産地消のモデルケースである。

 長崎大の計画でも、さらに五島列島における浮沈式潮流発電システムに挑戦している。五島市の奈留瀬戸において約1カ月間の潮流発電実証実験を行い、安定した発電性能を確認した。潮流発電は予測可能で信頼性が高い。欧州では2016年から潮流発電の商業発電が開始されている。同大では今後、装置の大型化を進めて「低流速」と「低コスト」の特徴を活かして離島などにおける実用化を目指している。

ヘルスケア・メディカルケア先進県に向けて

 Cのケアも重要だ。2019年度厚生労働省「医療統計」調査によると、長崎県の一般診療所数は人口10万人当り103.1件、全国3位である。医師の数は、全国平均217.5人に対し、271.3人で全国7位となっている。今後は国立大学医学部地域枠の拡充で、この件数比率は高まるだろう。

 その医療資源を生かして、国外からの医療のサポートを必要とする人たちも視野に入れた、ネットワークエリアに発展させるべきだ。長崎大学生協や地域のステークホルダーと連携する「ヘルシーキャンパス」構想も参考になる。長崎大学ヘルシーキャンパス・プロジェクトの根底に「長崎に根づく伝統的文化を継承しつつ、豊かな心を育み、地球の平和を支える科学を創造することによって、社会の調和的発展に貢献する」という大学の理念があるからだ。

 日本の高度な治療や検診を受けるために来日を希望する者は少なくない。たとえば、対馬に韓国人向け、五島列島に台湾や東南アジア向けの医療リゾートを建設し、先進医療を希望する患者を受け入れる。国の認定で国際協力活動の一環として「国際医療交流」という位置づけも考えられる。韓国人被爆者の治療をした長崎友愛病院などの実績もある。また、長崎外国語大学にその対象国別の通訳を育成する。長崎県内の島々が医療ツーリズムの拠点となり、佐世保の造船力を利用して、日本初の病院船・医療船を築造する計画を立てることも考えられる。

ポストコロナの新ビジョン観光を長崎で展開

 長崎県は、古代の「洞窟遺跡日本一のまち」佐世保から始まって、島原、出島、五島列島、大村、対馬……天草四郎、オランダ交易、隠れキリシタン、軍艦島と、歴史を刻んできた。この歴史的遺産の持つ意味は大きい。

 たとえば、世界歴史遺産の五島列島は、島の自然とともに隠れキリシタンの信仰や天主堂などの史跡を擁する稀有なエリアである。その際、黙殺されたと言われる「生月島(いきつきしま)」の「祈りの記録」も、世界のクリスチャンにとって信仰と信者の置かれた土俗風俗との関係を考える契機となり、五島列島の隠れキリシタンの多様性を知る手がかりになる。

 これらの長崎に関する情報を県下の大学コンソーシアムが再整理して、観光マップとしてデジタル化する。Sの観光につながる。たとえば、長崎国際大学を中心にしたハウステンボスの魅力再構築も、学生の課題解決型のテーマになり得るだろう。

 長崎県下の大学が地元のさまざまな資源を再発見し、大学発ベンチャーとして企業化していけば、地域活性化による雇用創出にもつながる。まさに全国的に注目すべき試みとなるであろう。

(文=木村誠/大学教育ジャーナリスト)

●木村誠(きむら・まこと)
早稲田大学政経学部新聞学科卒業、学研勤務を経てフリー。近著に『「地方国立大学」の時代–2020年に何が起こるのか』(中公ラクレ)。他に『大学大崩壊』『大学大倒産時代』(ともに朝日新書)など。