岸田首相と東條英機に共通する「負けるリーダー」の条件…真面目、人の話を聞く

「二階幹事長に喧嘩を売ったり、新自由主義から転換すると宣言したり、今度の首相には期待できるかも」

 そんな感じで多くの国民が浮かれていた岸田文雄首相就任時から2カ月後、SNSでは「#岸田総理の辞任を求めます」がトレンド入りした。安倍政権でのモリカケ問題のような「ホームラン級の失点」はないものの、2カ月前の期待感をチャラにする「外国人労働者の拡大」「親中派で知られる林芳正衆議院議員の外務大臣起用」「子育て世帯に一律10万円給付でクーポンにしたことで967億円のムダ遣い」などの「エラー」が積み重なっているのだ。

 この調子が来年も続けば、7月の参院選は苦戦を強いられるかもしれない。事実、宏池会に源流をもつ首相は政権交代を許してきたという事実がある、55年体制最後の自民党首相となった宮澤喜一氏と、鳩山・民主党に惨敗した麻生太郎氏だ。最近の不人気ぶりからも、岸田首相がこれらの首相と同じ運命をたどってしまう可能性もあるのでは、と永田町では囁かれているのだ。

マジメな宰相

 そんな「敗将」の臭いが漂いだしている岸田首相を見ていると、やはり日本の「敗戦」に大きな影響を与えた過去の首相との共通点が目立つ。それは第40代内閣総理大臣、東條英樹だ。

 東條というと、日本を無謀な戦争へ突入させた軍国主義の権化のようなイメージを抱く人も多いだろうが、実は陸軍内では「いい人」で通っていた。とにかくマジメで努力家で、家族思いでスキャンダルなど悪い話は一切ない。天皇陛下から信頼もされていたということで慕う部下も多かった。評論家の福田和也氏も『総理の値打ち』(文藝春秋)で「日本組織で人望を集める典型的人物」と評している。

 そして令和日本でマジメな宰相といえば、思い浮かぶのは我らが岸田首相だ。自民党総裁選に出馬した際も、政治ジャーナリストや政治評論家が「岸田さんの悪口を言っている人を見たことがない」「とにかくマジメ」などとヨイショしていたのは、まだ記憶に新しいだろう。

 そんな2人のマジメ首相には多くの共通点がある。「聞く力」と「メモ」だ。岸田首相が総裁選で「私の特技は人の話をよく聞くこと」と繰り返しアピール、しまいには選挙演説やテレビ出演で「岸田ノート」を見せびらかすというパフォーマンスまで繰り返したのはご存じの通りだ。一方、日米開戦に踏み切った「いい人・東條英機」も「聞く力」には定評があることに加えて、無類のメモ好きとして知られていた。

「部下の報告をよく聞き、上がってくるすべての書類に目を通し」ていたという「東條は部下の報告をいちいちメモにとり、それをあとで整理して事項別と年月別に分け、これを特別性の書類箱に収めていた。また、このメモに基づき、3種類の手帳を使っていたという」(『戦争指導者としての東條英機』防衛研究所より)。

エリートコースから外れた努力の人

 そんな共通点があるだけではなく、2人は「エリートコースから外れた努力の人」というキャラクターも丸かぶりだ。

 広島の資産家の家に生まれ、政治家一族の3代目という典型的な「上級国民」の岸田首相が、自身を「苦労人」だとアピールをする際の鉄板ネタが、「開成高校出身なのに東大に3回落ちた」というものだ。

 岸田家の男たちは、祖父が京大法学部から高等文官試験(現在の国家公務員試験)、父は東大法学部から通産省という典型的なエリートコースを歩んでいる。当然、岸田首相も生まれた時から当たり前のように同じ道を歩むことを求められたが、2浪して早稲田の法学部を出た後、日本長期信用銀行に入行。世間的には十分立派なエリートだが、「岸田三代」のなかではやはり見劣りしてしまう。そういうコンプレックスが、「努力の人」にもつながっている。

 一方、東條英機も「エリートコースから外れた努力の人」だった。

 陸軍のエリートコースは、陸軍大学校を卒業した者たちだが、実はそのなかでも序列がある、優秀な成績である上位数名は、天皇陛下から軍刀などの恩賜品を授与されるのだが、この「恩賜組」「軍刀組」は将来を嘱望され、「次世代の陸軍幹部」と目される。有名なところでは、石原莞爾や永田鉄山だ。

 東條は意外にも、このコースには乗っていない。「恩賜組」「軍刀組」になることができなかっただけではなく、陸大自体も2浪をしてようやく引っかかった。つまり、慕っていた先輩である永田や、後に犬猿の仲として激しい権力闘争を繰り広げる後輩の石原が若くして得た「選ばれた者」という評価を、東條は持っていなかった。この強烈なコンプレックスが、部下の話に耳を傾け、几帳面にメモる、というやや偏執的な「マジメさ」につながっているのだ。

お友だち厚遇

 ただ、そんなキャラクターの共通点以上に、岸田首相と東條の姿が重なるのは「人事」である。東條についての著作が多くある作家の保阪正康氏は、『人を見る目』(新潮社)の中で、東條と側近の関係をこのように看破している。

「昭和10年代の戦時宰相・陸軍大将の東條英機はお追従が大好きだった。自分の目をかけた人間のみ、周辺に集め、あとはどんな識見・卓見を持っていても遠ざける。なぜこんな軍人を重用したのか、と言いたくなるほどだ」

 実はこの言葉は、岸田首相にもそのまま当てはまる。金銭トラブルの疑惑が燻り続けていた甘利明氏を「総裁選で自分を応援してくれた」という理由だけで、国民の反対を押し切って党幹事長に抜擢。さらに自身よりも人気の高い河野太郎を広報本部長に据え露骨に冷遇し、高市早苗氏を政調会長という要職に付けながらも「10万円給付」などの重要な決定には関わらせない。

 一方で、官邸は松野博一官房長官、中谷元内閣総理大臣補佐官、木原誠二、村井英樹、寺田稔という「お友だち」と「宏池会」がズラリと並ぶ。さらに、国民が驚愕したのが、選挙で落選して「無職」の石原伸晃を観光立国担当の内閣参与にするという決断だ。当然、観光政策分野の実績などゼロ。東條と同じで、「お追従」が大好きとしか思えない。

 1940年時点で内閣、陸海軍の上層部では、国力の差が歴然としていたアメリカとの戦争を避けるべきという声が多かった。しかし、東條は開戦に踏み切った。研究者たちは、「日中戦争でここまで死人が出ているのに今さら中国から撤兵できるか」という陸軍内部と国民の声に東條が真摯に耳を傾けた結果だと分析している。

 実は国家を滅ぼすのは、独裁者や自分勝手なリーダーだけではなく、「周囲の話をよく聞くいい人」である。岸田首相も東條と同じ道を歩まないことを祈りたい。

(文=長谷十三)

話題のパチンコ最新作『乃木坂46』が高稼働を記録! シーズリサーチ新台データ速報

 パチンコ業界に特化したマーケティングリサーチを行うシーズリサーチはこのほど、11月22日から7日間の遊技客動向を調査した新台データ速報(全国版)を公開した。

 この日、パチンコはアムテックスの『Pバキ319ver.』、京楽産業.の『ぱちんこ 乃木坂46』、ジェイビーの『P J-RUSH5 RSJ』『P J-RUSH5 HSJ』などがデビューした。

 格闘漫画の金字塔をパチンコに完全移植した『Pバキ319ver.』は、作品の真骨頂「バトル」を前面に押し出したゲーム性が最大の魅力。ミドルタイプ、ライトミドルタイプ共に小当り「地上最強の親子喧嘩」から「バトルモード」へ突入するのが基本的な流れで、電サポ3回+残保留2個から構成されるバトルモードの継続率は約85%となる。

 国民的アイドルとの強力タッグ作の『ぱちんこ 乃木坂46』は、電サポ1回+残保留4個の「ぐるぐるRUSH」が出玉増加の主軸で、主に初当り時の「ぐるぐるRUSHチャレンジBONUS」での「乃木ドキチャレンジ」成功で突入。このぐるぐるRUSHの継続率は約84%で、7図柄での大当りは電サポ100回+4回の「LEGEND Vストック」へと発展し、BONUS×3個が約束されるといった特徴もある。

【注目記事】
パチスロ新台「設定不問」で超天国が50%ループ!? 超速“アクセルAT”を進化させた新時代のAT機誕生
パチスロ新台『沖ドキ!』『秘宝伝』のシリーズ最新作、完走率53%の“最強特化マシン”など話題作が続々デビュー!12月20日パチスロ導入リスト

 シリーズの中でも人気の『CR J-RUSH3』を進化継承させた『P J-RUSH5 RSJ』及び『P J-RUSH5 HSJ』は、前者がライトミドルタイプで、後者がミドルタイプ。どちらも確変突入率は72%、ミドルタイプに関しては大当り後の電サポは88or89回で、通常大当り後の電サポは88回までとなることから、89回まで継続した場合は確変が確定し、仮に88回で終了しても潜伏確変の可能性がある。

 これらマシンのうち、最も平均稼働時間が長かったのは『ぱちんこ 乃木坂48』。若い世代のみならず中高年層の遊技も目立ち、前評判通りの活躍と言っても差支えはなさそうだ。

 一方、『Pバキ391ver.』は20代以下からの人気が顕著。『P J-RUSH5 RSJ』及び『P J-RUSH5 HSJ』は中高年層からの支持が厚く、とりわけ後者は70代以上の稼働も多かった。

 ちなみに同日、パチスロはサボハニの『Re:ゼロから始める異世界生活 Apex Vacation』の1台が導入を開始。こちらは設定「エミリア」「レム」「ラム」と3種類の最高設定を組み込んだA+RT機で、各種最高設定は共通で機械割「105.4%」ながらも設定名が示すボーナスに当選しやすい=それぞれで異なる展開を楽しむことができる。

 動向については、高年齢層の稼働はほとんどなかったものの、30代や20代以下から人気。件の最高設定を投入したホールが多かったのか、上記パチンコよりも勝率が高かった点も特筆すべき要素のひとつといえそうだ。

有馬記念(G1)女帝クロノジェネシスVS強力3歳勢に待った⁉︎ 展開の鍵を握るのは、大波乱を演出したツインターボの後継者

 9日、総決算・有馬記念(G1)のファン投票の最終結果が発表された。それに伴い各陣営からも出走の可否が公表されはじめ、出走メンバーも徐々に固まりつつある。

 3歳勢では天皇賞・秋(G1)を制したエフフォーリアをはじめ、菊花賞馬タイトルホルダー、中山巧者のアサマノイタズラなどが出走を予定している。ハイレベル世代と言われるこれら強力3歳勢を、現在の芝の中距離界では抜けた存在と言っていい女帝クロノジェネシスが迎え撃つ構図となりそうだ。

 1年の総決算であり、お祭り的な意味合いもあった有馬記念は、かつては現役最強を争うトップホースがこぞって出走し、ライバル同士の死闘やドラマチックな波乱の展開も多かった。

 ただ、ここ数年はファン投票で選出されても、海外遠征などを理由に有力馬が出走を回避するケースも増えてきている。その結果、実力に開きがあるメンバー構成になることが増えたため、人気通りの比較的堅い決着になる事も多い。

 普段はあまり競馬をしない人も、有馬記念だけは年末の宝くじ感覚で馬券を買う、という話もよく耳にするが、実際にはなかなか年末ジャンボ級の配当には至っていないのが実情だ。

 ところが、今年は例年と違って少し波乱の雰囲気が漂っている。

 その鍵を握るのが先月の福島記念(G3)で大逃げを打ち見事に圧勝し、令和版ツインターボとして話題になったパンサラッサ(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)の存在だ。

 本家ツインターボと言えば、かつて果敢な大逃げを武器に重賞3勝を挙げ、多くのファンに愛された快速馬だ。有馬記念で思い出されるのは、ダイユウサクが勝利した1991年のレースだろう。

 ツインターボがハイペースで逃げ、当時の絶対王者メジロマックイーンが4コーナー手前から早めに捕まえに行ったところを、直線で内からスルスルと伏兵ダイユウサクが抜け出し、してやったりの勝利を挙げた。単勝137倍14番人気の大穴馬のまさかの勝利に、実況が思わず放った「これはびっくりダイユウサク!」というフレーズは競馬ファンの間では語り草だ。

 そんな大波乱を演出した影の立役者はハイペースで逃げ、絶対王者の早仕掛けを誘ったツインターボといえるだろう。

 今年は、快速馬ツインターボの後継者パンサラッサが出走するだけでなく、前走菊花賞(G1)で逃げ切り勝ちを収めているタイトルホルダー、前走ジャパンC(G1)で逃げたアリストテレス、前々走フォワ賞(仏G2)で逃げ切り勝ちのディープボンド、大逃げや向正面での大捲りなど大胆な戦法を取ることが多いキセキなども出走を予定している。

 特にパンサラッサとタイトルホルダーは逃げ戦法に転じてから好結果を出しているだけに、どちらも簡単には引かない可能性が高い。また大本命のクロノジェネシスも3コーナー過ぎから比較的早めに動いて長くいい脚を使うタイプだけに、ハイペースに巻き込まれると、かつてのメジロマックイーンのように足をすくわれかねないだろう。

 そうなってくると、アカイイトやステラヴェローチェなど一発を狙う後方待機馬にも、ダイユウサクのような波乱を起こすチャンスは十分ありそうだ。

 古くから、「逃げ馬がドラマを作る」と言われるように、快速馬の揃う今年の有馬記念は一筋縄ではいかないかもしれない。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

パチスロ「もしかして、高設定?」…最後の実戦は予想外の展開に!【濱マモルののほほんコラムVol.126~みなし機実戦の思い出 その2~】

 ようやく見付けた明かりがボクシングジムで肩を落としたアタシは、トボトボとホテルへ戻り、ホテル内の食事処で喉を潤した。こんな書き出しで分かる通り、前回の続きである。

 初の山陰上陸。せっかくだから日本海の海の幸や特産品を肴に飲みたかったのだが、メニューはそこらの居酒屋と変わらないものばかり。明日は朝イチから打つわけだし、今夜は早寝をしろ。きっと神からの思し召しだったのだろう。

 翌朝、開店に合わせてホールに向かうと既に年配のお客さんがちらほら。店員さんも年配の方で、床のベニヤ板にも温かみを感じる、とてもアットホームな雰囲気だった。

 もちろん、狙い台などはない。今回の目当てである「みなし機」、数台あるエーアイの『ウィリーチャンプV』から適当に選んで着席すると、さすがは兄弟機『ウィリーチャンプ』より強烈な連チャンがウリなだけに、初当りにはいきなり2万7千円を費やした。

 説明すると、4号機『ウィリーチャンプ』及び『ウィリーチャンプV』はビッグとREG、集中を搭載したA-Cタイプ。様々な仕様がある中、オーソドックスな裏モノはボーナス、集中のどちらからも連チャンへと発展するタイプで、この日の初当りは集中からのビッグ…という流れだった。

 集中当選時は音もなく筐体左上の集中ランプが点滅し、消えたと思ったらビッグ1確目の「みかん・7・みかん」が停止。正直、『ウィリーチャンプ』の方は当時から実機を所有していていつでも触れるのだが、やはりホールでは気持ち良さが違う。ただ、その気持ち良さは一瞬で終了し、745Gハマって引いた2回目の集中は、あろうことか単発で終了。総投資も5万円に達した。

「兄ちゃん、なんでその台を打ち続けているの?」。さらに追加投資をしようとした刹那、常連客と思しきおじいさんが話しかけてきた。別に、意味はない。失礼を承知で言うと、「どうせ全台設定1だろう」と判断して台移動をしなかっただけなのだが、続けて、笑顔が優しい店員さんも「他の台を打ってみたら?」とひと言。この台に固執する理由もないし、そこまで推すなら移動しようと席を立つと、件の店員さんが1台をポンポンと叩いた。

 もしかして、これを打てということか。不自然な動きにまぁここは試しに…とレバーを叩き始めたところ、わずか30Gで集中ランプが点滅。これがすぐ消えると間髪入れずにビッグが揃い、都合、ビッグ5回・REG1回・集中2回の8連へと発展した。

「もしかして、高設定?」。その後もコンスタントに初当りを引け、最大ハマリは564G。飛行機の最終便まで、といっても空港まで電車で長時間移動することから夕方手前までの実戦だったが、結局、2060枚のコインを吐き出させることができた。

 総投資は5万2千円だ。仮に等価交換でも4万円ほどだし、惜しくも捲ることはできなかったものの、最後に推定高設定に出会えたのだから、これくらいの負けは勝ったようなもの。みんなに笑顔で見送られて交換所へ行くと、なんと10枚交換だったのもボクシングジムと同じく良き思い出のひとつである。

(文=濱マモル)

JRA福永祐一「もう少し調教を積んでおいた方が……」コントレイルを超える大器を襲った計算外の敗戦。まさかのゴール前強襲から6年、阪神JF(G1)で“因縁”の対決

 12日、阪神競馬場では2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)が開催される。

 今年は上位人気5頭による「5強対決」などと言われているが、その中に名を連ねるウォーターナビレラ(牝2歳、栗東・武幸四郎厩舎)と、ベルクレスタ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)には、ちょっとした血統的な“因縁”がある。

「もう少し調教を積んでおいた方が良かったかな……」

 今から6年前の2015年。そう悔しがった福永祐一騎手の歴代最強馬といえば、現在は先日のジャパンC(G1)で有終の美を飾ったコントレイルだろう。

 だが、本人が『JRA-VAN』のインタビューで「排気量の大きさでいうと、今まで乗った馬のなかで間違いなく一番で、その評価はコントレイルと出会った今でも変わりません」とまで評価しているのが、ウォーターナビレラの父であり「未完の大器」と称されたシルバーステートである。

 シルバーステートといえば、福永騎手が「そのエンジンの性能にボディがもたなかった」と話している通り、自身のポテンシャルがあまりにも高過ぎたが故、その負荷に身体がついてこなかった悲運の名馬でもある。

 未勝利戦を5馬身差で圧勝。単勝1.1倍に推された紫菊賞(500万下当時)をほぼ馬なりのまま上がり3ハロン32.7秒の末脚で突き抜けるなど、2歳秋に大楽勝で連勝を重ねた際、福永騎手は翌年のクラシックへ大きな夢を描いたに違いない。

 しかし、翌年年明けに屈腱炎を発症してクラシック挑戦を断念。ここからシルバーステートの運命が大きく変わってしまった。

 そして、そこに至る要因の1つに挙げられるのが、デビュー戦の敗戦だ。

 単勝1番人気で迎えた2015年7月11日の新馬戦だった。中京のマイル戦で行われたレースの最後の直線、シルバーステートが手応え十分に堂々の先頭に躍り出た。本命馬が後続を突き放し、まずは貴重な白星を1つゲットすると思われた矢先……。

 外から猛烈な末脚で強襲したのが、後にヴィクトリアマイル(G1)の覇者となるアドマイヤリード、つまりはベルクレスタの姉である。

「もう少し調教を積んでおいた方が良かったかな……。その分、追い比べでは分が良くありません」

 レース後、そう福永騎手が振り返った通り、ゴール前の接戦をアタマ差で落としたシルバーステートにとっては痛恨の敗戦。翌年のクラシックを意識できる期待馬だけに「今後」を意識した仕上げで挑んだ陣営にとっても完全に計算外……描いていた青写真が一気に瓦解した瞬間だった。

 無論、この敗戦がシルバーステートの後の屈腱炎発症につながった科学的な根拠はどこにもない。ましてや純粋に勝利を目指したアドマイヤリードに一片の責任もあろうはずがない。

 しかし、今になって振り返れば、もしシルバーステートの2歳秋の出走が3戦ではなく、2戦であったなら。もっと言えば、仕切り直しとなった7月25日の中京出走が未勝利戦でなく、中京2歳S(OP)だったら……。当時を知るファンの中には、そう考える人もいたのではないだろうか。

 実際に未勝利戦の勝ち時計は、同日同舞台の中京2歳Sよりも1.3秒も速いのだ。

 あれから6年。シルバーステートは無事に種牡馬となり、初年度産駒から2歳女王決定戦に3戦3勝の有力馬ウォーターナビレラを送り込むなど、順調なスタートを切っている。一方の福永騎手は香港遠征のため不在だが、「馬産地の評判もいい」とかつての相棒を関係者に売り込むなど、そのベタ惚れようは相変わらずだ。

 一方のアドマイヤリードの妹、つまりはG1馬を姉に持つベルクレスタはアルテミスS(G3)で2着するなど、早くも高い素質の片鱗を見せている。

 無論、ウォーターナビレラは数多くのシルバーステート産駒の1頭であり、ベルクレスタもアドマイヤリードの6つも年下の妹だ。だが、出走各馬の血統表に脈々と連なる名馬たちから当時に思いを馳せるのも、ブラッドスポーツといわれる競馬を深く楽しむ術の1つといえるだろう。

(文=浅井宗次郎)

<著者プロフィール>
 オペックホースが日本ダービーを勝った1980年生まれ。大手スポーツ新聞社勤務を経て、フリーライターとして独立。コパノのDr.コパ、ニシノ・セイウンの西山茂行氏、DMMバヌーシーの野本巧事業統括、パチンコライターの木村魚拓、シンガーソングライターの桃井はるこ、Mリーガーの多井隆晴、萩原聖人、二階堂亜樹、佐々木寿人など競馬・麻雀を中心に著名人のインタビュー多数。おもな編集著書「全速力 多井隆晴(サイゾー出版)」(敬称略)

JRA【阪神JF(G1)予想】C.ルメール×ステルナティーアは断然の消し!? 先週ソダシ切り→14番人気アナザートゥルース指名! 絶好調予想が穴馬2頭をピックアップ!

 今回は2歳G1シリーズ第一弾となる阪神JF(G1)を予想していく。

 先週のチャンピオンズC(G1)は◎→△→△で的中。10月以来の的中となったが、1着2着までは誰もが買える目。3着のアナザートゥルースを読めたのは我ながらよくやった、と。みやこS組は馬券に絡む率が高かった上に、そこで3着している割に人気がなかったので買い目としては狙い所だった。

 ソダシについては、やはり一族の突然変異的な芝馬なのだろう。陣営は2月のフェブラリーS(G1)も視野に入れているようだが、おそらく進むべき道はそちらではないような……。

 さて、予想に戻ろう。

例によって、過去10年馬券に絡んだ30頭分の前走データを見ていきたい。
アルテミスS 9頭
ファンタジーS 5頭
条件特別 4頭
サフラン賞(1勝クラス) 3頭
アイビーS(OP)、新馬戦 各2頭
京王杯2歳S、札幌2歳S、新潟2歳S、サウジアラビアRC、OP特別 各1頭
となっている。アルテミスS(G3)は12年創設の重賞だが、14年以降最低1頭は馬券に絡んでいる。例外は19年のみで、この年は1番人気が該当馬だったが馬券圏外に飛んだ。新馬戦から挑んで馬券に絡んだのは11年と12年の2回。以降は新馬戦から直行した馬の好走例がないので、割り引いて考えていいだろう。

続いて人気順の成績だ。
1番人気 4-1-1-4
2番人気 1-4-0-5
3番人気 0-1-3-6
4~6番人気 5-1-4-20
7~9番人気 0-1-1-28
10番人気以下 0-2-1-85
となっている。1番人気は勝率4割、連対率5割、複勝率6割と鉄壁。2番人気も連対率、複勝率は5割となかなか優秀。対して3番人気は信用しづらいところがあるものの、近5年で見ると【0-1-2-2】と思ったより悪くはない。上位人気からヒモ荒れする傾向がありそうだ。

 これらを踏まえて「◎」は10番サークルオブライフとしたい。

 前走はもっとも好走例の多いアルテミスS。レースは平均ペースと呼べるものだったが、直線では先行して粘る馬を中団から上がり最速で差し切る内容。着差こそクビ差しかなかったが、メンバー中唯一の上がり33秒台をマークするなど、切れる脚がここでも武器になる。

 2走前の未勝利戦で勝ち上がっているが、ここでは4角2番手から押し切る競馬。だが、ここでも上がり最速を計時するなど、切れる脚に加えて自在性があるのがポイントと言える。

 続く「○」は穴っぽいところで11番ラブリイユアアイズを指名。

 前走は牡牝混合戦だった京王杯2歳S(G2)。このレースには何頭か牝馬も参戦しており、1番人気も牝馬だったが勝ったのは牡馬。レースでは出遅れながらも5番手追走で、直線で前を捉えきれずの3着に終わっている。

 ここで勝ったキングエルメスだが、2走前のクローバー賞(OP)で実はラブリイユアアイズに完敗している。レースレベルの高低はあるかも知れないが、重賞を勝つくらいの牡馬と同等以上にやり合っている実績はここに入って見劣るものではない。

 ローテーションで見ると京王杯組は16年に一度だけ好走例がある。このときはレーヌミノルが該当馬だが、ご存じの通り後の桜花賞馬である。ちなみに勝ったのはオークス馬ソウルスターリング、2着はまだ記憶にも新しい名牝リスグラシューだった。

 3番手「▲」は1番ナムラクレアだ。

 前走はローテーションで好走例の多いファンタジーS(G3)。道中4番手追走から直線で勝ったウォーターナビレラと追い比べとなり、3/4馬身及ばずの2着。

 この馬に関しては距離の点で不安が残る。マイル戦未経験ではないが、新馬戦で3着に敗れており、1200mに距離短縮したフェニックス賞(OP)で勝ち上がり、続く小倉2歳S(G3)を連勝している。

 陣営も気性面から距離延長を不安視しており、メンコを付けるなど対策はしているようだがいい声は聞こえてこない。だが、データ的には買いのデータがある。それは1枠の好成績だ。過去10年で最多の3勝を挙げている。2着3着がなく、残りはすべて着外に消えているので、絶対的なデータではないが、まがりなりにも重賞勝ち馬、かつ前走も重賞で2着に入るだけの力はある。いい案配に人気もないので、狙い目と見る。

「△」は13番ウォーターナビレラ、16番ベルクレスタ、17番ナミュールの3頭とする。

 ウォーターナビレラは前走ファンタジーS快勝で無敗のまま参戦となる。勝った3走がすべて逃げか番手ということで、3連勝するだけの実績は認められる一方、展開に左右される可能性がある。レジェンド武豊騎手騎乗ということで、その辺は上手く捌く可能性はあるが、それほど器用な馬ではないと見ている。

 陣営は本馬をベタ褒めしている一方で、確勝級の自信たっぷりな声は聞こえてこない。実績のみで人気している面も否めないので、やはり押さえまで。

 ベルクレスタは前走アルテミスSでサークルオブライフの2着。わずかクビ差だけ及ばなかったが、いい脚を繰り出しての惜敗だった。

 アルテミスS組は大敗していても、ここで巻き返すケースが散見され、昨年3着のユーバーレーベンなども9着からの巻き返しだった。ファンタジーS組は3着までが必須ラインになっているが、同距離か1ハロン短いかで相応に差が出るのかも知れない。勝ち負けはなさそうだが、押さえとしてはアリだ。

 ナミュールは前走赤松賞(1勝クラス)を快勝し、2戦2勝で臨んできている。ローテーションとしては前例があるので、買える余地がある。短期免許を取得した名手C.デムーロ騎手騎乗という魅力もまた捨てがたい。短期免許でしか騎乗していないが、18年のダノンファンタジーで勝っていることも好感が持てる。

 人気どころでは、8番ステルナティーアは消し。

 前走サウジアラビアRC(G3)で牡馬に混ざっての2着。勝ったのは次走ホープフルS(G1)を予定している評判馬コマンドラインだったが、0.1秒差まで詰め寄っての2着には相応の価値はあるかもしれない。

 C.ルメール騎手騎乗ということもあって上位人気になっているが、本サイトのこの記事にあるように、レースレベルに疑問があるのも確か。

 ルメール騎手は過去2勝、昨年もサトノレイナスで2着するなど相性はいいのだろうが、2勝はソウルスターリングとメジャーエンブレムと1番人気かつ、それに見合った実績を残したほどの馬。馬質に恵まれての戦績とも考えられるので、そこまで怖さはない。

 ということで、今回は1番、10番、11番、13番、16番、17番の6頭をピックアップ。例によって3連複BOX20点で勝負したい。

 人気馬を挙げているので、高配当は望みにくいがラブリイユアアイズやナムラクレアが激走すると、それなりの配当は期待できそうだ。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

 

サンタもキリストも関係ない「ジングルベル」、なぜクリスマスソングの定番に?

 早いもので、今年ももう12月半ばとなりました。繁華街やご家庭にもクリスマスツリーが飾られ、子供たちや恋人に何をプレゼントしようかと悩む時期ではないでしょうか。そんなクリスマスの音楽といえば、真っ先に浮かぶのは「ジングルベル」と「きよしこの夜」でしょう。特に「ジングルベル」は鈴が派手に鳴り響く楽しい曲なので、クリスマスコンサートの定番曲です。

 しかし、この「ジングルベル」は、クリスマスソングにもかかわらず、誕生日を迎えたイエス・キリストのみならず、クリスマスや聖夜の一言も歌詞にはありません。トナカイに引かれた馬車に乗り、鈴を鳴らしながら子供たちがいる家にやってくるサンタクロースを、なんとなくイメージしながら、なんとなくクリスマスソングとして受け入れてきた曲なのです。

 アメリカのクリスマスの音楽といえば、必ずと言っていいほど鈴の音が鳴り響きますが、この「ジングルベル」が、そのルーツのひとつかもしれません。今もなお、クリスマスに盛んに流れる、マライア・キャリーのクリスマスソング『All I Want For Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)』 は、英語の歌詞の意味がわからなくても、サビの部分で鳴らされる鈴の音でクリスマスソングなのだとわかります。

 余談ですが、この鈴の本来の役割は、馬に引かせたそりが接近しているのを、歩行者に知らせるためでした。特に、大雨や吹雪の中を歩行者が歩いていると、背後からそりが滑ってくる音など聞こえないので、事故も多かったのでしょう。そこで、馬に鈴を付けて接近を伝えていたのです。ちなみに、この馬鈴は、昔は北海道の馬ぞりでも使われていました。クリスマスは(北半球では)冬ですから、サンタクロースもソリを引くトナカイに鈴を付けてやってきます。サンタクロースも歩行者をひきたくはないでしょう。

 ところで、「ジングルベル」の英語の歌詞の本当の内容は、お目当ての彼女を横に乗せて、デートを楽しむ話です。まだ馬ぞりの扱いに不慣れな若者が、彼女を乗せているにもかかわらず土手に乗り上げてしまい、そりをひっくり返してしまうだけでなく、ちょうどそりで通りかかった大人の男性に笑われてしまいます。若者にとっては絶体絶命の状況ですが、その後なんとか再び憧れの彼女をそりに乗せて、上機嫌で「ジングルベル」を歌いながら、友人とそり競争をするといった内容です。サンタクロースもイエス・キリストも関係ありません。しかも、鈴はトナカイではなく馬につけられています。

アメリカがつくりだした「サンタクロース」のイメージ

 そう考えてみると、アメリカのクリスマスソングの定番である「ホワイトクリスマス」も、子供の時に経験した雪が降ったクリスマスの日を懐かしんでいるだけですし、ルロイ・アンダーソンが作曲したオーケストラ曲の「そり滑り」も、もともとはクリスマスとはまったく関係ありません。宗教色もなく、曲のなかでずっと演奏されている鈴のおかげで、クリスマスコンサートの定番曲になったのだと思います。

 しかし、アメリカの複雑な宗教感覚を考えると無難かもしれません。アメリカは、厳格なプロテスタント教徒がヨーロッパから渡ってきてできた国なので、今もなお、キリスト教の影響が家庭の中にまで浸透しています。僕もアメリカに在住していた頃に、典型的なアメリカ人家庭で夕食を頂く際には、相手の家族全員と手をつないで神に祈ることがよくありました。

 サンタクロースのモデルは、4世紀に東ローマ帝国で活動した聖ニコラウスといわれています。しかし、プロテスタント教徒は聖人を認めておらず、聖母マリアさえも単に“キリストの母”とみなしているので、サンタクロースといえども、ただの歴史上の高僧でしかありません。

 しかも、現在のアメリカでは、キリスト教徒だけでなくイスラム教徒、ユダヤ教徒、仏教徒、ヒンズー教徒などの他宗教を尊重することを大切に考えられており、クリスマスカードにも「メリークリスマス」とは書かず、単に「シーズンズグリーティングス(季節のご挨拶)」と書いて宗教色を薄めるのが無難とされています。そのようななかにあっては、宗教性の薄いクリスマスソングのほうが好ましいのかもしれません。

「やすお、サンタクロースはアメリカでつくられたキャラクターだよ」と、ヨーロッパで初めて教えてくれたのは、フィンランドの友人です。実は、多くの日本人が考えている、“白ひげを堂々と生やした、かっぷくの良い老人が赤い服を着ている”サンタクロースのイメージは、米コカ・コーラ・カンパニーが販売促進のために、1931年のクリスマスに際して考え出した広告キャラクターだそうです。ちなみに、イギリスではサンタクロースではなく、「ファーザークリスマス(クリスマスの父)」と呼ばれています。

アメリカとヨーロッパで異なるクリスマス

「ジングルベル」の曲で“ジングルベル、ジングルベル“と歌う部分は、同じ音が単純なリズムに乗せられて、鈴を連想させることに成功しています。鈴には音程がないので、見事なアイデアです。アメリカの牧師が、1857年にボストンの自分の教会で行われる感謝祭、つまり11月の収穫祭で歌うために作曲しました。ますますクリスマスが遠のきますが、最初に付けられた題名も「一頭立てのソリ」です。

 一方、ヨーロッパ有数のカトリック国であるオーストリアで作曲された「きよしこの夜」は宗教的な曲で、もちろんクリスマスのために作曲されました。

「静かな真夜中 貧しい厩で 神のひとり子は 御母の胸に 眠り給う 安らかに」(カトリック聖歌)

 この歌詞は、まさしく神の子イエスの誕生を歌っています。カトリックでは聖母マリアはもちろん、聖人たちも認めていますし、サンタクロースの鈴の音など必要なく、純粋にキリストの誕生を称えます。1818年、オーストリアの田舎の教会の神父によって作曲され、幼子キリストのゆりかごをマリアが揺り動かしているような情景を、見事に音楽で表現した名曲です。

「ジングルベル」を作曲したアメリカの牧師も、「きよしこの夜」をつくったオーストリアの神父も、まさかこれほどまで有名な曲になるとは、当時は想像もつかなかったと思いますが、アメリカとヨーロッパにおける宗教観の違いと、クリスマスのイメージの違いをはっきりと教えてくれる代表的な2曲です。アメリカのクリスマスは楽しく祝い、ヨーロッパのクリスマスは静かに祈る日となります。

 最後に、公式サンタクロースがいるフィンランドでは、サンタクロースは夜中にそりに乗って煙突から入ってくるような面倒なことはしません。クリスマスパーティもたけなわの頃、玄関からノックの音がして、子供たちが大喜びでドアを開けるとサンタクロースが立っていて、プレゼントを手渡して帰っていきます。なかには、その後、「ママがサンタにキスをした」のを見てしまう子供もいるかもしれません。

(文=篠崎靖男/指揮者)

●篠﨑靖男
 桐朋学園大学卒業。1993年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで最高位を受賞。その後ウィーン国立音楽大学で研鑽を積み、2000年シベリウス国際指揮者コンクール第2位受賞。
 2001年より2004年までロサンゼルス・フィルの副指揮者を務めた後、英ロンドンに本拠を移してヨーロッパを中心に活躍。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィルハーモニック、ボーンマス交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団など、各国の主要オーケストラを指揮。
 2007年にフィンランド・キュミ・シンフォニエッタの芸術監督・首席指揮者に就任。7年半にわたり意欲的な活動でオーケストラの目覚ましい発展に尽力し、2014年7月に勇退。
 国内でも主要なオーケストラに登場。なかでも2014年9月よりミュージック・アドバイザー、2015年9月から常任指揮者を務めた静岡交響楽団では、2018年3月に退任するまで正統的なスタイルとダイナミックな指揮で観客を魅了、「新しい静響」の発展に大きな足跡を残した。
 現在は、日本はもちろん、世界中で活躍している。エガミ・アートオフィス所属
オフィシャル・ホームページ http://www.yasuoshinozaki.com/

パチスロ新台「設定不問」で超天国が50%ループ!? 超速“アクセルAT”を進化させた新時代のAT機誕生

 「アクセルAT」を超える新たな強力ATシステムが誕生する。『GI優秀倶楽部3』や『マジカルハロウィン~Trick or Treat!』など話題作をリリースし続けるコナミアミューズメントの最新パチスロ『ハイスクールD×D2ハーレム王に俺はなる』が来年1月、ホール導入を開始する。

 すでにゲーム性の概要は攻略情報サイトや攻略誌などで公開済みで、当機はアクセルATを進化させたブースターATを搭載。通常時はチャンス役で周期を短縮しつつCZ当選を目指す流れで、ブースト役やチャンス役成立、あるいは特化ゾーンで獲得できる「ブーストポイント」が貯まれば貯まるほど、AT当選時の初期枚数が優遇されるといった特徴がある。

 仮に周期抽選をパスできずとも、自力で短縮したポイントが高ければ次回の周期がチャンスとなる模様。期待度は5種類の画面で示唆され、「ブレイクチャンス(青)」のノーマル以外、「ブレイクチャンス(黄)」は周期短縮性能アップ、「ブレイクチャンス(緑)」はブーストポイント獲得性能アップ、「エクストラ高確」は勝利時の報酬アップ、「フリーズ高確」はフリーズorボーナス濃厚といった恩恵を得られる。

 CZは2種類あり、周期到達で突入する「アーシア救出」は約40%でボーナス当選。チャンス役契機の「エクストラバトル」はAT期待度約60%で、当選時は特化ゾーン突入にも期待できる。

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 ボーナスは1G純増約5.0枚、ベルナビ7回のセット継続タイプで、消化後は例外なくAT「サービスタイム」へ突入。1G純増約3.0枚のATはまず「BOOSTチャレンジ」で初期枚数が決められる仕組みで、AT消化中はブースト役やチャンス役成立で「バージンロード」への昇格抽選が行われる。

 アニメシリーズにはないストーリーを楽しめるバージンロード中は、CZ成功で上乗せ抽選。「キングスガーデン」「二天龍バトル」といった2種類の特化ゾーンもあり、バージンロード達成で突入する前者の期待枚数は約1,500枚、AT初当り時のブーストチャレンジで突入する後者の期待枚数は約1,700枚を誇る。

 なお、AT終了後は全設定共通50%で超天国ループへ発展する点も特筆要素のひとつ。全ての初当りから2,400枚が狙えるだけでなく、その後のループにも期待できるのだから、ブーストATの名に恥じない破壊力の高さと言えるだろう。

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 去る12月6日、パチスロは北電子の『マイジャグラーV』、エンターライズの『パチスロ モンスターハンター:ワールド 黄金狩猟』、サボハニの『SLOT牙狼-黄金騎士』など、多くの注目作がデビューした。12月20日導入予定のパチスロも、それに勝るとも劣らない豪華なラインアップ。この日はSANKYOの『パチスロ戦姫絶唱シンフォギア 勇気の歌』、大都技研の『秘宝伝 解き放たれた女神』、アクロスの『沖ドキ!DUO(-30)』、ネットの『シンデレラブレイド4』、藤商事の『パチスロ リング 運命の秒刻』の5機種がデビューする。

 パチンコの優秀DNAを完全移植した『パチスロ戦姫絶唱シンフォギア 勇気の歌』は、1G純増約2.8枚、1セット30G継続のセット数上乗せ&継続率ループタイプのAT「V-SONG」が出玉増加の主軸。主な突入契機はCZで、メインCZ「GXバトル」は通常時のチャンス役、規定ゲーム数消化、スイカの一部で突入する「一直線ゲーム」などを機に発動する。

 人気シリーズ最新作『秘宝伝 解き放たれた女神』は、1G純増約2.5枚、初期枚数100枚以上の差枚数管理型AT「秘宝RUSH」が出玉増加のカギを握り、通常時は周期で「秘宝ボーナス」の当否をジャッジ。秘宝ボーナス後に移行するCZ「伝説ロード」中はAT「秘宝CHANCE」抽選が行われ、10G+αor20G+αの秘宝CHANCE中は「高確率」移行→演出成功で秘宝RUSHへ昇格する。

『沖ドキ』シリーズの6号機第2弾となる『沖ドキ!DUO(-30)』は王道のモード移行システムを継承しており、ドキドキモード以上への移行は80%、超ドキドキモードへの移行は90%で32G以内のボーナス連がループ。33Gのみ発生の可能性がある「ドキハナチャンス」では自力で天国モード以上を手繰り寄せられるなど、新たなシステムも注目ポイントのひとつだ。

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 シリーズお馴染みのゲーム性を進化させた『シンデレラブレイド4』は、1G純増約2.7枚のバトルロイヤル型「AT武闘会」が出玉増加の肝。通常時はこれまでの通常周期に加えて全5種類のミッション周期もあり、これら抽選をパスして2部構成の「滅龍戦線」を突破できれば武闘会がスタートする。

 もちろん、同シリーズの代名詞「OPT」も搭載。ここでの獲得した上乗せ枚数は「シンデレラボーナス」となるほか、OPTの獲得枚数が600枚に達すると完走率53%の「クイーンズバウト」が始まるといった特徴もある。

 ホラーパチスロとして確固たる地位を築くシリーズ最新作『パチスロ リング 運命の秒刻』は通常時、チャンス役やゲーム数、逆押しナビで獲得できる「亡魂ポイント」によってCZ及び疑似ボーナスを目指す流れ。初当り時は差枚数約100枚の「貞子BONUS」が始まり、ベル以外で蓄積される「井戸ポイント」MAXでの昇格抽選をクリアできれば減算なしで最大1,000枚を得られる「超貞子BONUS」が発動する。

瀬戸内寂聴が出家した年に語った「愛についての言葉」

 妻であろうとしない女、妻であることを自ら放棄した女が、男を愛する場合、それを支える命綱は「情熱」しかない。

 11月9日にこの世を去った小説家・尼僧の瀬戸内寂聴氏は、愛についての想いをこう述べていた。彼女が恋愛、結婚、人を愛することに悩む女性に向けて、強く生きるための答えを導き出しているのが、『ひとりでも生きられる』(瀬戸内寂聴著、青春出版社刊)だ。

 波乱万丈の日々を生き、これまでの生涯、自分の情熱だけはいつも変わらず正直に生きてきた寂聴氏が、愛の本質を説いていく。本書は寂聴氏が出家した年でもある1973年の初版から多くの人に読まれ、ベストセラーとなった新装復刊版となる。

 本書を刊行した50歳のとき、寂聴氏の愛への確信は、人は別れるために出逢うということにゆきついた。滅びる約束があるからこそ、一日一日が惜しまれ、懐かしい。衰えることわりに支えられているからこそ、刻々の愛がきらめく。

 寂聴氏自身も多くの恋の途上で、迷い、つまづきながら、恋そのものから、多くの生の喜びと悲しみと人間の哀れと愛しさのすべてを教えられてきた。男女の恋の決算書は五分五分であったという結論に到達したという。

 また、人は人を愛していると思い込み、実は自分自身だけしか愛していない場合が多い、とも寂聴氏は述べている。自己犠牲の愛は、神や仏の愛でしかない。ただ、人は人を命をかけて愛そうとするとき、束の間であっても、そんな自己犠牲の愛を垣間見る瞬間がある。一瞬でも見ることができた人は、それができなかった人よりも幸せなのではないだろうか。そんな愛の格言とも言える寂聴氏の言葉の数々を読むことができる本書。

 愛することとは、どういうことなのか。人間は所詮、孤独である。孤独だからこそ、愛する相手が欲しいのであり、肌と肌であたためたい。けれど、恋を支える情熱は移ろい易く、消え易い。多く愛し、それを失い、人を傷つけ、自分も傷ついてきた。それを寂聴氏は繰り返してきた。それでも、かつての恋や愛の記憶をなければよかったことは一度もないという。

 今の若い人たちに向け、人間は、誰かを愛するためにこの世に生まれてきた。傷つくことを恐れず、積極的に愛する人になってほしい、と寂聴氏は述べる。自分自身の恋愛や生き方を思い起こし、強く生きている寂聴氏の考え方、生き方から学ぶことは多いはずだ。(T・N/新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。