「パチスロの目押し」を強要…店員を苦しめた悪質な常連客!

 今回の経験談もまたかなり昔で、学生時代にパチンコ店でアルバイトをしていた頃のお話。その地域は反社会的な組織の事務所が比較的多いことで有名な所だったのだが、私の勤めていたパチンコ店にも“ソレ風”のお客さんは非常に多く見かける印象だった。

 時代が時代だけに見た目が“ソレ風”だからだといって、必ずしも当てはまるかどうかは分からない。ただ、「“如何にも”な見た目の場合は気を付けるように」と先輩から教えられていた。とにかく“ソレ風”のお客さんと接する際には細心の注意を払ったものだった。

 しかし、その“如何にも”な見た目の常連の中には非常に面倒くさいタイプがいたのだ。その常連客はパチスロ遊技客で、ボーナスフラグが成立する度に従業員を呼び出すのである。

 現在のパチンコ店ではパチスロ遊技客に対しての従業員による目押しサービスは禁じられているが、当時はまだOKだった。ランプで呼び出され目押しをするのも日常の行為だったのである。

【注目記事】
パチスロ新台『沖ドキ!』『秘宝伝』のシリーズ最新作、完走率53%の“最強特化マシン”など話題作が続々デビュー!12月20日パチスロ導入リスト
パチスロ「豊富な強力トリガー」搭載の“極上”マシンがまもなく撤去! AT連打で一撃万枚も狙える看板シリーズを撤去前に堪能せよ

 さて話を戻すが、件の常連客は左・中リールまでは従業員に押させて右リールのボーナス絵柄は自分で押して揃えないと気が済まないというややこしい人だった。しかも、これがまたとんでもなくヘタで…。

 ストップボタンを押すタイミングや絵柄の見分け方など、色々とレクチャーしてみるも全くもってダメ。それにも関わらずスグに機嫌が悪くなり「お前のせいだ!」などと悪態をつく始末。結局、ボーナス絵柄を揃えるまでに何回転、時には何十回転かかることもあり時間ばかり取らされるのだ。

 しかし従業員よりも苦しんでいたのは一般のお客様。たまたま知らずにその常連客の隣に座ろうものなら「おう兄ちゃん、これ揃えてくれんか」と語りかけられてしまうのだ。若者が揃えようとすると、「ちょっと待った、最後は俺が揃えるから」と制止。見事に失敗して、その行為を繰り返しやらされるのだから堪ったものではない。

 従業員ならば立場的にも我慢しなければいけないかもしれないが、全く関係ない客なのだから。しかし、お店側がその行為を止めようにも全く聞く耳を持ってくれず…困り果てたことは数え切れないくらいだった。

 当然、その若者は店には来なくなるし何も良いことはなかった。普通ならば出入禁止でもおかしくはないと思うが、店側にも事情があったのだろう。

 “ソレ風”の客が多かったアノお店。あまりの特異さに私自身も3週間ほどで辞めてしまい、その地域からも離れてしまった。今となっては、どうなったのかも分からないままだ。

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

パソコンを捨てる前にHDDのデータを完全に消去する3つの方法 情報漏洩を完ぺきに防ぐ!

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

アナタはパソコンを捨てるとき、HDDのデータをしっかり消去しているだろうか? ただ、「Delete」で消したりHDDをフォーマットしただけでは、復元ソフトで簡単にデータを取り出せてしまうぞ! もし、仕事の重要データやプライベートの恥ずかしい写真などが漏洩すれば大変なことになってしまう。そこで今回は、パソコンを捨てる前に完全にHDDのデータを消去する方法を3つ紹介しよう。

HDDのデータは意外と簡単に復元できてしまう!

Windows 11が登場し、そろそろパソコンの買い替えを考えている人も多いだろう。だが、パソコンを捨てるときは、HDDに保存されている情報の漏洩が心配になる。仕事で使っていたパソコンなら、なおさら注意が必要だ。

そもそも、HDDのデータはごみ箱に入れたり「Delete」で消去しただけでは、フリーの復元ソフトを使って誰でも簡単に取り出せる。

たとえば、「PhotoRec」というフリーソフトを使うと、間違って消去してしまった写真をかなりの確率で復元できるのだ。詳しくは→こちらを参考にしてほしい。

また、HDDをパソコンの「コンピュータの管理」→「ディスクの管理」からフォーマットしても安心できない。

この方法で消去されるのはディレクトリファイルが格納されている部分のみで、肝心なデータは残ったまま。パソコンからは空のHDDと認識されているが、高度なファイル復元ソフトを使えばデータを復元できてしまうのだ。

それでは、HDDのデータを完全に消去するには、いったいどうすればいいのだろうか?

HDDを有償サービスで物理的に破壊してもらう

そもそも、「PCリサイクルマーク」が貼ってあるメーカー製のパソコンは、販売価格にリサイクル料金が含まれているため、メーカーに宅急便で送れば無料で処分してもらえるようになっている。

もちろん、メーカー側で処分するパソコンのHDDは、破壊&情報漏洩措置を行って資源にリサイクルされることになっているが、それでも安心できないという人は、パソコンを処分する前に、自分でHDDのデータを完全に消去しておくべきだろう。

まず、HDDを物理的に壊してしまう方法が考えられる。ビックカメラやソフマップでは「HDD破壊サービス」を提供していおり、店舗に持ち込めば専用マシンで完全に破壊してもらえるのだ。

HDD破壊…

続きは【オトナライフ】で読む

JRA 「勝てない1番人気」がC.ルメール騎乗で大変身!? 「16年ぶり」不名誉な記録を達成した馬が“キャラ”脱却したワケ

 11日、中京競馬場で行われた9Rの3歳上1勝クラスは、C.ルメール騎手のボーデン(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)が勝利した。

 道中は中団を追走。最終コーナーで上手く外に出されて、一気に3番手まで浮上すると、最後は粘り込みを図る前の2頭をしっかりと捉えて、単勝1.4倍の支持に応えた。

 レースを終えたルメール騎手は「3~4コーナーで外に出してから段々と加速していった。人気通り強かった」と、同馬の走りを高く評価。人気はファンが作り出すものであるが、ルメール騎手も納得の1番人気の走りをしてくれたのではないだろうか。

 一方、ボーデンを1番人気にしたファンは内心「やっと人気通り走ってくれた」と、思っているかもしれない。それもそのはず、ボーデンはこれまで1勝クラスの身で重賞を含めて6戦連続1番人気となっているのだ。

 ボーデンが初めて1番人気となったのは、1月30日に行われた東京の3歳未勝利(芝1800m)。前走の中山の新馬戦で勝ち馬と僅差の2着へ好走していることが評価されて、単勝1.7倍の圧倒的な支持を得た。そしてファンからの高い期待に、2着へ6馬身差をつける圧勝と1分45秒2の好時計で応えている。

 未勝利戦のインパクトの強さが影響してか、続くスプリングS(G2)でも重賞好走馬を押しのけて1番人気に。だが、重馬場が災いしてか3着に敗れてしまう。

 その後、右後肢にフレグモーネを発症していることが判明し、春のクラシックを回避。夏場に復帰して、武藤雅騎手へ乗り替わってラジオNIKKEI賞(G3)へ出走すると、ここでも1番人気になる。しかし、スタートで出負けしてしまい、流れに乗れず6着と人気を裏切ってしまった。

 そんなボーデンが不名誉な記録を打ち立ててしまったのが、2走前にあたる9月の3歳上1勝クラスだ。

 条件戦から仕切り直しとなった同馬は、重賞で1番人気に支持された馬だけあって、またもや馬券の中心に。スポーツ紙や専門紙も軒並み「◎」が並んだ結果、単勝1.1倍と断然の人気を集めた。

 オッズから「絶対に負けられない」レースとなったボーデンだが、ラジオNIKKEI賞同様にスタートで後手を踏み、後方4番手と後ろからの追走を強いられた。徐々に位置を上げて先頭を射程圏内に入れようとするも、4コーナーで前の馬が後退した影響で追い出しが遅れるアクシデントが発生。直線で懸命に追い上げたものの、前の馬が止まらず4着が精一杯だった。

 単勝1.1倍の馬が着外へ敗れたのは、3年ぶり。また、未勝利戦を除くと、2005年4月2日の阪神8Rのアドマイヤレオンが6着に敗れて以来、16年ぶりの珍事だった。

 前走となった先月の3歳上1勝クラスでも、1番人気の単勝1.7倍へ推されながら2着に敗戦。もはや「勝てない1番人気」のキャラが定着してしまったため、今回も単勝1倍台のオッズの割に「また取りこぼすのでは」という心配の声がネット上で上がっていたほどだ。

 しかし、蓋を開けてみれば、1・1/4馬身差の快勝。勝利へ導いたルメール騎手の手腕が評価された一方、それまで同馬を勝たせてあげられなかった騎手にとっては複雑な勝利となったかもしれない。

「毎回直線で追い込んでくるのですが、どうもエンジンの掛かりが遅く切れる脚がありません。そのためか陣営は今回、初めて2000mへ距離を延ばしましたが、それが功を奏したのではないでしょうか。

ただ、条件が違ったとはいえ、スタートが苦手なボーデンで五分にスタートを切って早めに前を射程圏に入れたルメール騎手はお見事だったと思います」(競馬誌ライター)

 ルメール騎手はレース後の談話で「上のクラスでもやれそう」と、ボーデンの能力の高さを強調していた。「勝てない1番人気」のキャラを脱却した未完の大器が、いよいよ能力全開となることに期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

甘デジ「100%ST×右半分が1000発オーバー」の安心スペック!?

「思い出深いマシン」や「印象に残っている機種」を取り上げる本コラム。今回はソーシャルゲームで200万ダウンロードを記録した大人気ファンタジーゲームとのタイアップ機『CRマジョカ†マジョルナ』について書いていきたい。

■大当り確率:1/99.9 → 1/99.7
■確変突入率:100%(ST70回)
■確変継続率:50.6%
■ラウンド/カウント:5R or 15R/6C
■大当り出玉:約360個 or 約1,080個
■賞球:5&2&3&12
○○○

 本機はヘソとすごろくによる2つの入賞口から大当りの抽選を行っている。初当りは100%で確変に突入する安心スペックを採用。大当り確率は通常と確変でほぼ差はないが、確変中の大当りは50%が15R(約1080個)と強力だ。確変継続率は50.6%と比較的低めではあるが、偏り次第では大量出玉の獲得もあり得るだろう。

 いずれにせよ「甘デジ+安心スペック」というタッグは魅力的。筆者も暇があればよく打っていた機種だ。300種類以上のカードが収録されるなど、ソーシャルゲーム好きであれば惹かれる仕上がりといった印象である。

 個人的に最も気に入っているのはガチャ演出。特にレアガチャから出現するカードは強力で「URカード」以上だと期待度50%overとなる。

 ソーシャルゲームで「レア度の高いカードやキャラクターが欲しくて課金してしまう」筆者は、この要素を非常に気に入ったのだった。この演出だけでも十分ソーシャルゲームらしさが出ているのだが、カード毎に「レア度」や「スキル」を保有。さらに面白さが倍増している。

 2022年1月が撤去予定日となっており、導入されているホールも非常に少ない。実戦するのは難しそうだが、引退する前に打ってほしいおすすめの機種だ。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

JRA「武豊×アドマイヤビルゴ」4戦全勝から1年、地に落ちた「6億円」の看板。1番人気10着で無念の2021終戦……有馬記念ファン投票100位は笑えない

 11日、中京競馬場で行われた中日新聞杯(G3)は、8番人気のショウナンバルディ(牡5歳、栗東・松下武士厩舎)が逃げ切って重賞初制覇。2着に17番人気のアフリカンゴールド、3着に10番人気のシゲルピンクダイヤが入線し、三連単は236万8380円の大波乱となった。

 また、鞍上の岩田康誠騎手はこれがJRA重賞100勝目のメモリアル。まんまと逃げきったゴール直後は、岩田康騎手らしい派手なガッツポーズも飛び出した。

 その一方、またも重賞の壁に跳ね返され、大波乱決着の立役者となってしまったのが、1番人気で10着に大敗したアドマイヤビルゴ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)と武豊騎手だ。

「道中、ずっと右にもたれて、いいリズムで運べませんでした」

 レース後、主戦の武豊騎手がそう敗因を挙げたように、左回りに課題が残っているようだ。ムーンライトH(3勝クラス)勝ちや、ケフェウスS(OP)2着の実績はあるものの、日経新春杯(G2)やエプソムC(G3)で惨敗しているように戦績が安定しない。今後の指針に影響が出そうな敗戦といえるだろう。

 2017年のセレクトセールにおいて歴代2位となる6億2640万円(税込み)で取引されたことで、デビュー当初から大きな注目を集めたアドマイヤビルゴ。しかし、期待された2021年は試練の一年となってしまった。

 昨年の今頃、アドマイヤビルゴは間違いなく将来を嘱望された若駒の1頭だった。当時ここまで5戦4勝。唯一、敗れた京都新聞杯(G2)は武豊騎手が騎乗しておらず、アンドロメダS(L)勝ちを含め「武豊×アドマイヤビルゴ」のコンビは4戦全勝だったからだ。

 当時のファンの期待値を示す指標として、昨年と今年の有馬記念(G1)のファン投票の結果は象徴的な1つといえるだろう。

 昨年のアドマイヤビルゴは、まだ重賞実績こそなかったものの次代を担う存在として49位にランクイン。同世代のコントレイルやデアリングタクトの影に隠れていたとはいえ、並みいる重賞勝ち馬の中で5000を超える票を獲得したのは、異例の人気ぶりだったといえる。

 だがその後「6億円ホース」への期待は、まるで坂道を転がり落ちるように失墜した。

 重賞初制覇が期待された日経新春杯で、1番人気に支持されながらも10着に大敗すると、岩田望来騎手に乗り替わった大阪杯(G1)、エプソムCでも良いところなく連敗……。

 再び、武豊騎手を迎えて仕切り直しとなった今秋、ケフェウスS、カシオペアS(L)を2着、3着と復調を見せたものの、今回の中日新聞杯でまたも重賞の厚い壁に阻まれた格好だ。

 そんなアドマイヤビルゴの今年の有馬記念ファン投票の結果は、なんと100位ジャスト。JRAの公式ホームページで公開されたベスト100の最下段に、1329票しか集めることができなかった本馬の名がポツリと記載されていた。

 今回で獲得賞金が約1億円となったが、そんなことで喜べないのが本馬の辛いところだ。「セレクトセールの高額馬は何故か走らない」――。アドマイヤビルゴには、来年こそそんなジンクスを吹き飛ばす活躍を期待したい。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

パチンコ「2021年MVPメーカー」発表! 17万発マシンを生んだアノ企業に対抗するライバルとは!?

 去年から発生した感染症のパンデミックは今年になっても完全に収束することはなく、2021年もまたコロナな年となってしまいましたが、ワクチン接種の広がりと日本人特有の潔癖性によってか、ここにいたって世界でも例を見ないほどの落ち着きを取り戻しているのは何よりです。

 パチンコ業界においては、ホールによる徹底した対策と不断の努力によって安全性を確保し、この状況にあっても安心してパチンコを打てる状態を維持してくれたおかげで、それほど不自由のないパチンコライフを楽しむことができました。この面において、ホールの方々には感謝しかありません。

 一方のメーカーに関しても、部材、部品の確保など目に見えない部分での苦労も通常とは比べ物にならないほどの困難を伴うこともあったと思いますが、通年と変わらず魅力的なマシンを数々登場させてパチンコの盛り上げに尽力してくれたおかげで、趣味や娯楽が制限されるなかでもエンターテインメントを忘れずに生活することができました。

 そんなメーカーのなかで今年もっとも輝きを放ったところを決めてくれと編集部からオーダー。今年のパチンコMVPメーカーをセレクトする運びとなりました。

【注目記事】

パチンコ「役物&デジタル」の同時抽選を楽しめる1種2種の最高峰…2万発ザラの出玉も魅力な隠れた名機!!

パチスロ新台『マイジャグラー』と肩を並べる最上位スペック!? ノーマルタイプ屈指の性能を誇る人気シリーズ最新作を完全攻略!

 さて、町男的もっとも価値を提供できたメーカーはどこか。今年のパチンコシーンを振り返り、2021年に1番アツかったメーカーとなると頭に思い浮かんだ企業は2つ。SANKYO京楽です。

 SANKYOは「17万発」も報告された『Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン』の衝撃はありましたが、1年を通してコンスタントに良台をリリースし続けた印象。ジェイビーやビスティなどの関連会社も含め、大きく外した機種がなかったのではないでしょうか。

 他方、京楽といえば、甘デジタイプの比率が多かった分、それほど新機種をバンバン発売していたイメージがないのですが、『ぱちんこ仮面ライダー GO‐ON LIGHT』と『ぱちんこ乃木坂46』という特大場外ホームランで大きなインパクトを残したのです。

 長打もあるアベレージヒッターか一発が魅力の長距離打者か。非常に悩むところです。海の向こうでは大谷翔平が「二刀流」でメジャーリーガーを切り裂きましたが、その意味では多様性や変化を見せたSANKYOこそがMVPにふさわしいでしょうか。

『ガンダムUC』を筆頭に『コードギアス』や『ヤマト2202』、『マクロスフロンティア』で本命トレンドをしっかり押さえつつも『ヴヴヴ』『ゴルゴ疾風マシンガン』のハイループマシン、『パトラッシュ』『J-RUSH』の高年齢層ターゲットなど変化球も忘れない。

 特に言及しなければならないのは『Pフィーバーアイドルマスター ミリオンライブ!』の存在です。最大4個ストックできる大当りがそれ自体に連チャン性を持つ「V-LOOPストック」機能は革命的。RUSHをストックできるパチスロのようなゲーム性を実現しました。

 年末の大一番には大注目の新台『新世紀エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜』も控えていますし、やはり総合力において2021年を代表するに見合うのはSANKYOですね。困難な時期において最大手の実力を遺憾なく発揮したといったところでしょうか。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRA C.ルメール絶賛「噂の超大物」が2022年クラシックの中心!? エリカ賞勝ちサトノヘリオス「レコード2連発」も立ちはだかる高い壁

 11日、阪神競馬場で行われたエリカ賞(1勝クラス)は、3番人気サトノヘリオス(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)が勝利。過去にクロフネ、アドマイヤグルーヴ、キングカメハメハ、エイシンフラッシュ、ヴィルシーナといったG1馬が勝ち馬に名を連ねる出世レースを制し、来年のクラシックへ大きく前進した。

 11頭立て芝2000mのレースは、序盤からルーキー・永島まなみ騎手とジャマンが外連味のない逃げで隊列を牽引。縦長の展開になる中、サトノヘリオスは中団インコースを追走した。内々の経済コースを通った分、最後の直線では前がごちゃつくシーンもあったが、難なく馬群を突破。上がり最速タイの末脚で、2連勝を飾った。

「ペースが流れて乗りやすかったですね。前走も強い勝ち方でしたから、自信を持って乗れました。間を割っていく形で勝てました」

 レース後、そう相棒を賞賛したのは鞍上の岩田望来騎手だ。この日はデビュー戦から手綱を執る川田将雅騎手が香港遠征のために巡ってきた騎乗だったが、見事に“代打”の役割を果たした。川田騎手は引く手あまたのトップジョッキーだけに、重賞初制覇が待たれる若武者にも今後またチャンスがあるかもしれない。

「レース後に岩田望騎手が『間を割っていく形で勝てた』と話している通り、最後の直線で進路が狭くなるシーンがありましたが、それでも勝ち切ったのは力のある証拠。これで未勝利勝ちに続く、2戦連続のレコード勝ちになりましたね。

ちなみに昨年の勝ち馬アドマイヤハダルは皐月賞(G1)で4着に好走。今年も出世レースを楽しみな馬が勝ち上がりました」(競馬記者)

 サトノヘリオスは、これで3戦2勝。敗れたのは4着だった新馬戦だけだが、今回の勝利が超大物と噂される「あの馬」の評価をさらに高めたことは間違いなさそうだ。

「先月の東京スポーツ杯2歳S(G2)でC.ルメール騎手が『楽勝でした』と絶賛したイクイノックスですね。サトノヘリオスが4着に敗れたデビュー戦で、2着メンアットワークに6馬身の大差をつけて圧勝したのがこの馬です。

ちなみにメンアットワークこそ、その後パッとしませんが、3着馬のサークルオブライフは、その後にアルテミスS(G3)を勝ち、明日の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)でも有力馬の1頭に数えられています。4着馬のサトノヘリオスが好メンバーの揃ったエリカ賞で強い勝ち方をしましたし、やはり来年のクラシックはイクイノックスを中心に動く可能性が高そうです」(同)

「これからの成長が楽しみです」

 これでオープン入りとなったサトノヘリオスが、再びイクイノックスに挑む日はそう遠くないだろう。レース後、岩田望騎手が期待を寄せたように日進月歩の進化で、クラシック大本命にリベンジを果たしたいところだ。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

香港C(G1)ラヴズオンリーユー有終の美、まさかの「お預け」!? 感動ムードに待ったをかけるのは遅れてきた「大物」3歳外国馬か

 12日、シャティン競馬場で行われる香港国際競走。そのトリを飾るのが、香港C(G1)だ。総賞金額は当日に行われる4つの国際G1競走の中で1番高く、毎年日本のみならず多数の国々からも参戦があって、今年は4か国から12頭が出走予定である。

 中でも注目は今年4月に同舞台で行われたQE2世C(G1)を制した日本のラヴズオンリーユー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)だろう。前走のBCフィリー&メアターフ(G1)を勝利して勢いに乗る同馬は、今回がラストラン。有終の美を見たいファンの期待も高まって、『netkeiba.com』の単勝予想オッズでは1.3倍の圧倒的な支持を受けている。

 だが、楽勝ムードのラヴズオンリーユーへ待ったをかける存在が、今回香港Cへ出走を予定している。それが唯一イギリスからの参戦となるドバイオナー(セン3歳、英国・W.ハガス厩舎)だ。

 2歳だった昨年は4戦1勝と平凡な成績だったが、今年に入って一変。重賞初勝利を含む5戦3勝と成績が一気に向上した。

「今年のシーズン開幕前に去勢手術を受けたのが、成績向上の1番の要因でしょう。レースでは今でも気の悪さを見せていますが、最後の直線で必ず伸びてくるのが特徴です」(競馬記者)

 去勢明け初戦こそは4着と取りこぼしたが、以降は全て連対している。今季2戦目で嬉しい2勝目を挙げると、次戦のギヨームドルナノ賞(G2)では、仏ダービー・オークス(ともにG1)で上位に入った実力馬相手に快勝して重賞初制覇。続くドラール賞(G2)で、今度はドバイWC(G1)3着のマニークールら古馬実績馬を退けて重賞連勝と本格化した。

 そして、3連勝の勢いにあやかって果敢に挑んだのが前走の英チャンピオンS(G1)。日本の競馬ファンにも馴染み深いミシュリフやアダイヤーなどトップホースが集ったハイレベルレースだったが、ドバイオナーは直線で一気にそれら一級馬を交わして2着と大健闘した。

「今年の凱旋門賞(G1)は近年稀に見る道悪馬場だったこともあり、凱旋門賞組のアダイヤーなどは調子が下降気味だったかもしれません。とはいえ、凱旋門賞未出走のミシュリフに先着したのはドバイオナーが一流馬である証だと思います。

走った重賞は全て道悪ということもあり、良馬場濃厚なシャティンでどれだけ走れるか未知数な部分はありますが、少なくとも実績だけで言えばメンバートップクラスでしょう」(同)

『netkeiba.com』の予想オッズでは現在、4番人気ながら単勝オッズが19倍前後と頭なら美味しい配当が見込めそう。鞍上のT.マーカンド騎手は英国リーディング3位のトップジョッキーながら、日本では馴染みが薄いため「騎手人気」によるオッズ低下の心配も無さそうだ。

 遅れてきた欧州の大物3歳馬が、日本の名実ともにトップの名牝を打ち破る――。そんなシーンも頭に入れつつ、香港Cを楽しみに待ちたい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

講談社・アマゾン直接取引でも取次会社が消えない理由…出版社・書店に多大な恩恵

 9月、出版大手の講談社とネット通販大手アマゾンが取次会社を介さない直接取引を開始し、出版業界に大きな衝撃が走っている。

 現状は講談社の扱う書籍のなかでも「講談社現代新書」「ブルーバックス」「講談社学術文庫」の3シリーズのみだが、効果を見極めたうえで今後はほかの書籍や新刊にも拡大する可能性が示唆されており、出版業界の転換期と見る向きも少なくない。

 従来の日本の出版業界では、取次会社が出版社と書店の中間に入り、問屋として本や雑誌を配送するという体制が主流であった。だが直接取引では、アマゾンが取次会社を経由せずに出版社から直接在庫を仕入れるため、消費者に商品が届くまでの日数短縮につながるとのことだ。

 この一件を受けて、ネット上では「出版社が取次を必要としなくなった」「本を購入する際に早く届いたり安くなったりするのか気になる」という声が多くあがっている。そこで今回は、日本の出版流通業界に詳しい流通科学大学商学部マーケティング学科教授・秦洋二氏に、講談社とアマゾンの直接取引導入による今後の出版業界への影響について聞いた。

世界的に見ると取次頼りの日本が特殊だった

 実は、アマゾンは講談社と直接取引する以前から、取次会社と取引する一方で、すでに数多くの出版社と直接取引を行っていた。ただ、出版業界内の大手中の大手である講談社がアマゾンと手を結んだということは、異例の事態として受け止められているのだ。

 直接取引によって出版業界がどう変化していくかが気になるところだが、まずは秦氏に日本の出版業界における取次会社の役割について解説してもらう。

「まず、取次会社は各出版社から新刊の情報を一覧としてまとめ、各書店へと提供します。次に各書店が入荷したい本を決定した後、取次会社が出版社から本を仕入れ、各書店まで運搬します。この一連の流れが主な取次の仕事です。現在、日本には大小合わせると出版社が約3000社、書店が9000店超存在しています。そして、発売される出版物は書籍だけでも年間7万点近くにも及ぶため、取次がいないと出版業界は機能しないでしょう」(秦氏)

 では、そんな取次会社にはどのような種類があるのか。

「現在、日本出版販売(日販)とトーハンという取次会社の大手2社が、ほとんどの出版社、書店と取引を行っているのが現状です。戦前に、政府が出版物の流通統制を目的として、全国にある取次会社をひとつにまとめて日本出版配給株式会社(日配)という国策会社が設立されました。ですが戦後、GHQが主導した経済民主化の動きにより日配は解体の対象となり、現在の日販、トーハンへと分裂する結果となったのです」

 続いて、秦氏は日本と海外の出版業界の仕組みを比較し、こう指摘する。

「一言でいうと、国際的にみると日本の取次会社はかなり特殊な存在なんです。日本では再販制度(再販売価格維持制度)と委託制度が認められています。前者は、出版社が書籍、雑誌の価格を設定して書店で販売できる制度、後者は一定期間内であれば書店で売れ残った本を出版社に返本できる制度となっています。これらの制度が適用されるためには、出版社や書店との膨大なコネクションを持つ取次会社の存在が必要不可欠です。

 対して、欧米諸国の出版業界では、日本とは反対に直接取引を行っているところも少なくなく、特にアメリカ、イギリスなどでは再販制度が適用されていません。そのため、アマゾンは出版社と直接取引を行うことによって、本を大量に仕入れて消費者のもとへ早く、安く届けることが可能でした」

 欧米では直接取引が多いようだが、こうした仕組みが日本では広まらなかったという。

「直接取引による流通自体はそれほど珍しいものではありません。たとえばスーパーマーケットでは、直接取引と問屋を介した取引、どちらも利用して店頭に商品を並べることが普通となっています。ですから、今回の講談社の取り組みは、むしろ流通の仕組みとしてはよりノーマルな状態に近づいたともいえるのです」

目的はコスト削減ではなく配本日数の最短化?

 秦氏は、講談社が直接取引を開始した主な理由には、注文してから手元に商品が届くまでの時間を指す“リードタイム”の削減が挙げられると説明する。

「通常、書店で本を注文すると、間に取次が入るため発送までに時間がかかります。一方、アマゾンの『お急ぎ便』『当日お急ぎ便』といったサービスを利用して本を注文すれば、たいてい当日から翌日には消費者へ届きますが、古い本やマニアックな本はアマゾンや取次の物流倉庫にはなく、出版社にしか在庫がない場合が多いです。そうなると、取次が出版社まで在庫確認をしなければならず、発送まで時間がかかってしまいます。

 ですから講談社は直接取引を導入することによって、出荷ロットの小さい本の発注から納品までの時間を短くしようとしているのでしょう。今回の対象となった3つのシリーズを見てもわかりますが、要するにシリーズ内の種類は多いけれど1作品1作品が頻繁に購入されるわけではない本を直接取引にして、リードタイムを減らそうとしているのです。

 従来であれば、アマゾンで本を注文して取次の物流倉庫に在庫がない場合、取次が出版社まで在庫確認をしなければいけませんでした。しかし、取次を経由せずにアマゾンが出版社に在庫確認を行えるようになれば、直接取引の対象となる商品が物流倉庫に在庫がない場合でも届くのが早くなるのではないでしょうか」

 ここまで聞くと直接取引にメリットが大きく、逆に取次会社を経由すると仲介手数料がかかるなどのデメリットに目がいってしまうが、講談社の今回の決断にも取次会社を介することの手間や不利益が関係しているのだろうか。

「いいえ、出版社はそれほど取次会社の存在をデメリットに感じていないでしょう。だいたいの出版取引における1冊あたりの取り分を算出すると、出版社が約70%、書店が約22%です。取次会社の取り分は残りの約8%。たとえば、取次会社は1000円の書籍を1冊流通させても80円ほどの利益しか出ません。そのため必要な経費として取次に仲介手数料を支払い流通も任せてしまったほうが、出版社にとっては効率的なのです」

 取次会社への仲介手数料が必要なコストだとするなら、直接取引によって本の価格が下がるといったメリットはあまりなさそうだ。

「むしろ直接取引はコストが上がると考えるのが一般的です。たとえば、書店が各出版社に営業して本の仕入れを独自で行っていたら、時間とお金がいくらあっても足りません。市場がすべて直接取引になると、取引にかける時間、人件費でとてつもないコストが発生してしまいます。だから取次でまとまった量の本を仕入れて、世の中に流通させたほうが結局は消費者も安く本を購入できるのです。今回の場合、自前の物流倉庫を全国各地に所持し、物流投資にも多額の費用を注いでいるアマゾンだからこそ、直接取引が可能になったと見ていいでしょう」

 アマゾンはあくまで特例で、出版社は取次を不要に感じているわけではないということか。

「出版社にとって、取次会社は自社の出版物を流通させてくれる商売相手です。そのため出版社が取次を疎ましく思うことはないでしょう。また書店としても、取次は膨大な量の出版物を用意してくれる必要不可欠な存在です。ですから日本では従来通り、取次会社を介した取引が主流の時代が当面は続くでしょう」

 アマゾンの勢いは今後も増していくかもしれないが、それでも当分の間は出版社、取次、書店が築き上げてきた今までの流通ルートが、大きく崩れることはなさそうだ。

(取材・文=A4studio)

アップルのファンも知らない?実は超使えるiPhone純正アダプタ4選

 iPhone、iPad、Macなどを擁するアップルのファンにもあまりその存在が認知されていないのが、純正アダプタシリーズだ。

 アップルの純正アダプタといえば、iPhoneユーザーならばまずライトニングケーブルが思い浮かぶだろうが、それ以外にも実は使える・面白い純正アダプタがあるのだ。そこで、今回はアップルの純正アダプタとその使い道について、携帯ガジェットに詳しいライターの白根雅彦氏に話を聞いた。

アップルの純正アダプタは大別すると4種存在する

 白根氏によると、アップルの純正アダプタは大きく分けて4種類あるとのこと。ひとつずつ解説していただこう。

「1つ目は『Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ』(1100円、税込、以下同)。こちらは、iPhone 7以降廃止されてしまったイヤフォンジャックの代わりに、イヤフォンやヘッドフォンをiPhoneなどにつなぐための変換ジャックであり、iPhone Xまでは本体に同梱されていました」(白根氏)

 例えば、iPhoneユーザーが音を出さずに動画や音楽を楽しみたいときなどに、アップル純正以外のイヤフォンでも使えるようになるわけだ。

「2つ目はiPhoneとテレビをつなぐための『Lightning – Digital AVアダプタ』(6380円)。アプリゲームやiPhoneで撮影した動画をテレビにミラーリングできるなど、iPhoneでできることをより大画面で楽しみたい方におすすめです。また最大1080pのHD画質で出力されるため、ストレスなく大画面で迫力のある映像を楽しめることも魅力でしょう。接続方法はLightningコネクタ搭載のiPhone、iPadなどから本製品をつないだ後に、別売りのHDMIケーブルでテレビやモニターへつなぐだけと非常に簡単です」(白根氏)

 なるほど、スマホで撮った動画やスマホゲームをテレビの大画面で楽しみたいという人にはうってつけの純正アダプタだ。

「3つ目は、デジカメやキーボードなどの電子機器に接続するための『Lightning – USBカメラアダプタ』(3850円)。本製品は、Lightningに対応するiPhone、iPadからデジカメ、キーボードに接続できるなど汎用性が高いのが特徴です」(白根氏)

 この純正アダプタがあれば、ノートPCなどを持っていなくても、iPhone、iPadなどとキーボードを接続してPCのように利用することができるということか。キーボードの消費電力によっては、電源の確保が必要になる場合もあるが、消費電力の少ないキーボードを接続することができれば、カフェやファミレスなどの屋外での作業も可能になりそうだ。

「4つ目が、SDカードを読み込むための『Lightning – SDカードカメラリーダー』(3850円)。デジカメなどで撮影した写真をiPhone内に読み込むことができるほか、SDカードに保存されたWord、Ecxelなどのファイルを読み込めるなど、こちらも汎用度の高い製品となっていますね」(白根氏)

 万が一、PCが故障しても、SDカードに保存されているファイルなどをiPhone上で確認できるため、不測の事態に応急的な対応ができるだろう。

有線接続にまだアドバンテージがある分野とは?

 白根氏は純正アダプタ以外にも使えるアップル製品について紹介してくれた。

「例えば、値は張りますが『TV HD』(17800円)でiPhoneとテレビをつなぐと、スマホに映っている画面をテレビに映し出せます。そのため、純正アダプタの購入を検討している方は、こういったほかの方法も考えてから購入したほうがいいでしょう」(白根氏)

 そもそもアップル自体の販売戦略として、有線接続となる純正アダプタはそこまで重要視していないのだろう。

「おっしゃるとおりです。近年のアップルは有線接続を必要としない世界を目指していますからね。すべてワイヤレスで行えるようにして、有線での通信自体を廃止する動きに向かっているように感じます。

 アップル純正の『MagSafe充電器』(4950円)は、充電パッドの円の上に置くだけで充電ができるという代物です。従来のワイヤレス充電器は、充電器とスマホの中心を合わせなくてはいけませんでしたが、こちらは内蔵されている磁石のおかげで自然と中心が合うようになっています。このワイヤレス充電に慣れるとケーブルの抜き差しが面倒に感じてしまいますね」(白根氏)

 だが白根氏は、まだ有線接続にアドバンテージがある分野もあると考えているそうだ。

「先ほど申し上げた通り、Lightningケーブルはもうあまり必要とされないと思いますので、今後は『Magsafe』の技術でワイヤレスのデータ送信ができるようになるのが理想ですね。

 ですが、一眼レフなどのデジカメとiPhoneをワイヤレスでつなぐときなどは、Wi-Fi経由でつなぐとまだ結構手間に感じます。その間、iPhoneからインターネットに接続できなくなってしまいますし、その場合はまだ有線接続のほうが便利でしょう。

 それと個人的には、有線でつなぎたくなるようなオーディオ関係の純正アダプタが出てきてほしいです。『Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ』は、充電用とオーディオ接続用で2つに分岐されていないので、iPhoneに付けながら充電できるアダプタが発売されると喜ぶユーザーも多いでしょう。

 また、高品質のマイクをiPhoneにつなぐための専用アダプタがあるといいのではないでしょうか。自宅でZoom会議などをする機会も増えているでしょうから、高性能のマイクを付けて参加したいという需要はあると思います」(白根氏)

 アップルはこのまま完全ワイヤレス化に向けて進んでいくのかもしれないが、現状ではまだ有線接続の純正アダプタが活躍する機会はありそうだ。意外と認知度の低いアップル純正アダプタを使いこなし、ビジネスシーン、プライベートシーンをより快適にしていただきたい。

(文=A4studio)