胃薬は大正漢方胃腸薬、ガスターがお勧め?副作用の抗コリン作用が少ない薬・強い薬

副作用の一般的イメージ

 薬の副作用といえば、ショックや発疹が思い浮かびますが、こうした副作用は見た目でわかりますし、その後の経過に注意が必要なものです。また、「眠気」も誰もが経験したことがあるでしょう。そのため、薬局では「この薬には眠気がありますか?」というのが副作用に関する患者さんからの質問のなかでもっとも多くなっています。今回は、比較的多くあらわれる副作用である「抗コリン作用」についてお話しします。

「抗コリン作用」を考えると副作用の多くがわかる

 体内の情報伝達にはさまざまな物質が使われます。その物質の一つに「アセチルコリン」というものがあります。これは自律神経のうち副交感神経より放出されるもので、副交感神経は「リラックス」したときに活性化される神経です。たとえば、ヒトは敵がいない時はしっかり食べて消化吸収し、横になって休むことができます。心臓はゆっくり動き、血圧が上がって興奮することもありません。トイレも落ち着いてできます。敵を見なくていいので、瞳孔を広げることはありません。

 このアセチルコリンの働きを薬で抑えることができます。これが「抗コリン作用」です。リラックスした時に活性化される作用と反対のことが起こり、消化吸収なんてしませんし、心臓の拍動は上がり、血圧は上がります。トイレに行っている場合ではなく、尿道括約筋を緊張させて止めます。肛門括約筋も緊張させて便を止めます。アセチルコリンという物質一つで全身にさまざまな作用を起こすことができる以上、その反対の作用についても全身で起こってしまうのです。主なところでは口が乾く、便秘、目のかすみ、おしっこが出にくいといったところです。

 一方で、脳内においてもアセチルコリンは大切な働きをしています。認知、記憶、学習といった機能をつかさどる神経より放出されます。睡眠中にこのアセチルコリンが大量に分泌され、記憶を担当する「海馬」という場所で、起きている間に起こった情報の整理・整頓を行い記憶の定着をしています。脳内のアセチルコリンが不足していると情報の整理・整頓ができずに「認知症」といった症状が発症してしまうのです。

 薬でアセチルコリンの働きを抑える時は、脳へ移行しないようにつくられています。そして、期待する場所にだけ働くように開発されています。排尿の回数が増えてしまう時は「抗コリン作用」を使って尿道括約筋を締めるようにします。それでも全身の作用が出てしまうので、口が乾きますし、便秘になってしまうことがあります。口の乾きや便秘はこの「抗コリン作用」のなかで感じることが多いです。

抗コリン作用のある医薬品

 数多くの薬に抗コリン作用があり、いわゆる「総合胃腸薬」と呼ばれる薬には必ずといっていいほど抗コリン作用があります。私は薬剤師として、「総合胃腸薬」と呼ばれる薬を患者さんに使わないようにしています。というのもこの抗コリン作用に注意をするのが面倒だからです。使ってはいけない人、相談すべき人に該当することが多いため、スムーズに薬を選べないのです。

 例えば、「排尿困難はありませんか?」「緑内障と言われたことはありませんか?」「腎臓病や心臓病はありませんか?」と患者さんに毎回確認する必要があります。また、症状に合わせて薬を選べば「総合胃腸薬」と呼ばれる薬を使わずにすむことが多いのです。

 胃薬では「ロートエキス」というかたちで配合されています。植物のハシリドコロ(ロート)の根の成分を抽出してつくられた薬です。抗コリン作用があり、それを薬として使っています。胃腸薬においては胃や腸の痙攣を抑える目的で配合されています。痙攣というのは蠕動(ぜんどう)運動が過剰になった状態のことです。そうすると差し込むような痛みを感じます。それを薬で抑えてあげると痛みが和らぎます。

 ロートエキスは胃や腸以外でも「抗コリン作用」があります。そのため、それ以外の場所で効果を発揮してしまい副作用としてあらわれます。有名なところでいうと「キャベジンコーワα」「スクラート胃腸薬」「パンシロン」「第一三共胃腸薬」があります。

 鼻炎薬では「ベラドンナ総アルカロイド」というかたちで配合されています。こちらも植物のベラドンナから抽出されてつくられた薬で、抗コリン作用があります。アセチルコリンが鼻腺に対して、鼻水を出せという指令を出すため、これを薬で抑えると鼻水を止めることができます。有名なところでいうと「エスタック鼻炎ソフトニスキャップ」「コルゲンコーワ鼻炎ジェルカプセルα」「パブロン鼻炎カプセルSα」があります。こういった薬を使うと「超効いた」という実感とともに口の乾燥を強く感じます。

補足:抗コリン作用を持つ成分が配合されていない胃薬

 私は胃薬では、よく「大正漢方胃腸薬」を紹介します。これは「安中散(あんちゅうさん)」と「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」の合剤ですが、安中散により胃の蠕動運動を正常に戻します。芍薬甘草湯は胃の痛みを抑えます。抗コリン作用がなく、ほとんどの人が使えるのです。胃もたれや胃がスッキリしない人には「ハイウルソ」、「胃痛」がある人には「ガスター」を紹介することが多いです。

(文=小谷寿美子/薬剤師)

●小谷寿美子

薬剤師。NRサプリメントアドバイザー。薬局界のセカンドオピニオン。

明治薬科大学を505人いる学生のなか5位で卒業。薬剤師国家試験を240点中224点という高得点で合格した。

市販薬も調剤も取り扱う、地域密着型の薬局チェーンに入社。社歴は10年以上。

入社1年目にして、市販薬販売コンクールで1位。管理薬剤師として配属された店舗では半年で売り上げを2倍に上げた実績がある。

市販薬、調剤のみならずサプリメントにも詳しい。薬やサプリメントの効かない飲み方、あぶない自己判断に日々、心を痛め、正しい薬の飲み方、飲み合わせを啓蒙中。

鉄道会社にとって悩ましい非常用ドアコック問題…危険性が解消されない意外な理由

 ハロウィーンの晩に京王電鉄京王線の特急列車の車内で起きた刺傷事件は人々に大きな不安を与えた。もう食傷気味というほど取り上げられてきたとはいえ、いま一度あらましを簡潔に紹介しておこう。

 2021年10月31日の19時55分ごろ、調布駅を出発したばかりの新宿駅行きの特急列車の車内で若い男が刃物で他の乗客に切りつけ、携えていたライターオイルで車内に火をつけたという事件である。昨年鉄道で起きた出来事のなかではもちろん、国内全体で起きた事件のなかでも重大ニュースの一つに入るであろう。

 この事件では容疑者が人を刺したことよりも、車内に放火したよりもさらに人々に衝撃を与える出来事が発生した。特急列車は国領(こくりょう)駅に緊急停止したものの、すぐに扉が開かなかったため、大勢の乗客は窓からホームへと脱出したのだ。その一部始終は複数の乗客のスマートフォンで撮影された動画に収められ、テレビで繰り返し放映された。この動画の存在によって、今回の事件はこれだけ大きなものとなったのだといってよい。

 国領駅に到着した特急列車は、本来の停止位置よりも約2m手前に停止した。それでも車掌が車両の扉を開けていれば、今回のような混乱は生じなかったであろう。ところが、この駅にはホームドアが設置されていて、特急列車の扉とは位置がずれていた。運転士はもう少し前進させようと試み、車掌は所定の停止位置に止まったらまずは手動でホームドアを開け、続いて車両の扉を開けるつもりでいたが、肝心の車両が再発進してくれない。乗客が非常用ドアコックを操作して扉を開けたため、安全装置が働いて車両が動かなくなったのだ。

 今回の事件では、運転士や車掌といった乗務員の不手際、それから鉄道側に顕著に見られる傾向として非常用ドアコックを操作した乗客をそれぞれ非難する向きが見られる。筆者としては、どちらもやむを得なかったとしか言いようがない。ホームドアと大きくずれて停車したときに無理に車両の扉を開けたとすれば、避難しようと殺到した乗客が将棋倒しになる可能性があった。一方で、特急列車が駅に停車したのにすぐに車両の扉が開かないというのは、乗客にとって絶望的な状況としかいいようがない。非常用ドアコックを操作したことを責めては気の毒だ。

 筆者を含めて外野の人間は結果を知っているから何とでも言えるが、先がわからない状況では一歩間違えれば即生命を失う危険があった。今回のような事件が発生したとき、運転士は異常事態ボタンを押すだけで、列車が最寄りの駅の所定の位置に自動的に停止し、ホームドアももちろん自動的に開いて避難誘導をスムーズに行えるシステムを導入すれば解決する。

非常用ドアコックとは?

 さて、今回取り上げたいのは非常用ドアコックだ。自動的に開閉する扉をもつ大多数の鉄道車両に付いていて、閉まっている扉を手動で開けられるようにロックを解除する装置を指す。車内、車外のどちらにもあり、車内のものは多くは扉ごとに用意されていて、扉寄りの腰掛の下、それから扉の上の壁、扉横の壁に付いているケースがほとんどだ。

 非常用ドアコックは、文字どおり車内から車外へと避難しなければならないときに備えて用意された。加えて、扉を開け閉めするための戸閉め装置が故障したときなどにも使用する。国の基準では原則として自動的に開閉する扉を備えた鉄道車両には設置しなければならない。例外として、走行用レールの隣に電気が流れているとか、地下トンネルと車両との間隔が40cm未満の区間ばかりを走る地下鉄、それから駅以外では扉を開けても外に出られないモノレール、車体が浮き上がって走行するリニアモーターカーには非常用ドアコックを付けなくてもよい決まりとなっている。

 なお、非常用ドアコックのコックとは気体や流体の通る管に設けられた栓を指す。1990年代ごろまでの車両の扉は圧縮空気の力で開閉するものが大多数で、このような車両の扉を開けるには、普段は開いているコックを閉じて圧縮空気を抜くことで手動で扉が開けられるようになることから命名されている。

 なお、近年製造される車両の扉はモーターによって開閉するものが主流となった。この場合、非常用ドアコックは扉が閉まっているときにかけられている機械的なロックを解除する役割を果たす。特に栓はないけれど、いままでのならわしで引き続き非常用ドアコックと呼んでいる。

 いくつか補足したいのは、非常用ドアコックとは閉まっている扉にかけられているロックを解除するだけのための装置であるという点だ。たいていはレバー式となっている非常用ドアコックを説明に従って操作しただけでは扉は自動的に開かない。ロックが解除されたら取っ手を引いて乗客自身で扉を開ける必要がある。

 それから、非常用ドアコックを操作したからといって、それだけで列車が動かなくなることはない。正確には非常用ドアコックを用いた後、手動で扉を開けると安全上の仕組みで停車中の列車は発進できなくなる。扉が閉まっていないのに列車が駅を出発してしまうといったトラブルを防ぐために採用された。

非常用ドアコックの副作用

 実は大変言いにくいことなのだが、新幹線の一部の車両を除いて、非常用ドアコックは車両が走行中でも操作できてしまう。もちろん扉も開けられるのでとても危険だ。走行中は何が起きても絶対に操作しないでほしい。

 非常用ドアコックは安全上必要なものだが、鉄道会社はできればあまり周知したくないと考えている。理由は単純で、いたずらされるのが嫌だからだ。そして何よりも、異常事態が起きたからといって乗客が何の指示もなく操作して線路に出てしまい、余計に危険な目、たとえば隣の線路を走っている列車にはねられてしまうといった事故を恐れているからである。

 日本で初めて自動開閉式の扉を備えた車両は、1927(昭和2)年に営業を開始したいまの東京メトロ銀座線の車両であった。その後、太平洋戦争前には大都市を走るいまのJRの前身の国有鉄道や大手私鉄の電車を中心に普及している。非常用ドアコックも自動開閉式の扉とともに誕生したものの、その存在はあまり知られていなかった。やはりいま挙げた副作用を恐れていたかららしい。

 ところが、1951(昭和26)年4月24日にいまの根岸線桜木町駅付近で国鉄の電車が火災事故を起こし、状況は一変する。非常用ドアコックの操作方法を知らなかった乗客は燃えさかる車両に閉じ込められ、106人もの人々が犠牲となったからだ。

 事故後、車内に非常用ドアコックが増設され、併せて使い方が掲示されるようになった。「非常の時は下のハンドルを回すとドアは手で開けられます」(「国鉄線」1959年4月号、35ページ、交通協力舎)という具合にである。しかし、1960年代を迎えるころには非常用ドアコックはやっかいな存在となってしまう。衝突したとか火災が起きたというのであればともかく、列車が立ち往生しただけでも乗務員の指示に従わずに勝手に操作する乗客が続出したからだ。

 当時は国鉄であったいまのJR東日本東海道線浜松町-田町間の線路上で1960(昭和35)年6月14日の夕刻、信号機が故障して電車が立ち往生した。一説には乗客は1時間ほど車内に閉じ込められ、しかも悪いことに当時の国鉄の電車には車内放送装置の付いていない車両が多く、この電車でも何の案内もなかったという。しびれを切らした乗客の多くは非常用ドアコックを操作して次々に車外へと出て行く。すると、線路を歩いていた乗客のうち4人が他の電車にはねられて即死するという事故が起きてしまった。

 国鉄は1960年8月になって非常用ドアコックそばの表示を順次改め、「非常時以外は使わないでほしい」という旨の文言を加えている。また、車内の中吊り広告でも非常用ドアコックの正しい使い方、要は鉄道会社にとって望ましい用法をPRした。

非常時に用いるものを常用するのは危険

 以来、60年あまりが過ぎたが、非常用ドアコックの表示は振り子のように揺れ動く。懇切丁寧に記されているときもあれば、非常用ドアコック自体の表示すら出さないときもある。大まかに言うと、前者は大きな事故が起きた直後、後者は事故から時間が経過したときだ。現在は後者に該当する。

 それだけ非常用ドアコックの使い方は難しい。けれども2020年代にもなって解決できないのも考えものである。まずは新幹線の一部の車両と同じように走行中に操作できないように改めるべきだ。それから、非常用ドアコックで扉を開けた場合、「線路に降りる際には周囲の線路を走る列車に気をつけてください」との自動音声が流れるように改めるだけでも、利用者は車外に出る際に気をつけようと思うであろう。

 ほかにも非常用ドアコックに連動して車体側面に取り付けたセンサーやカメラが作動して周囲の状況を乗客に伝えるとともに、乗客が線路をどの方向に避難していったのかを運転士や車掌といった乗務員、それから指令所の指令員に知らせ、スピーカーを通じて乗客を安全に誘導する仕組みも考案されている。だが、ほぼすべての車両でそのような仕組みは搭載されていないし、導入されるかどうかも定かではない。

 設置コスト面での問題もあるけれど、それよりも大きい理由が存在する。非常用ドアコックを平常時にも使用するため、このような機能が作動すると煩わしいのだ。

 非常用ドアコックを常用する例は東京駅といった新幹線のターミナルに行けばそこかしこで目に付く。終着駅に列車が到着し、乗客が全員降りるといったん扉は閉められる。車庫に回送されるのではなく、再び営業列車として折り返す際、車内の清掃作業を担う人たちは非常用ドアコックを用いて扉を開け、車内へと入っていく。そして清掃を終えたら非常用ドアコックのレバーを元に戻して扉を閉める。

 筆者の意見は、非常時に用いるものを常用するのは危険だというものだ。非常用ドアコックを非常時にいかに安全に使うことができるのかを検討する際に、普段使っているのでそのときに不便にならないようにという矛盾した考えが混入してしまっては一向に問題が解決されない。まずは、非常用ドアコックを非常時だけのものと切り分けることから始め、そこから改良点を探るべきであろう。

(文=梅原淳/鉄道ジャーナリスト)

●梅原淳/鉄道ジャーナリスト

1965(昭和40)年生まれ。大学卒業後、三井銀行(現在の三井住友銀行)に入行し、交友社月刊「鉄道ファン」編集部などを経て2000年に鉄道ジャーナリストとして活動を開始する。『新幹線を運行する技術』(SBクリエイティブ)、『JRは生き残れるのか』(洋泉社)、『電車たちの「第二の人生」』(交通新聞社)をはじめ著書多数。また、雑誌やWEB媒体への寄稿のほか、講義・講演やテレビ・ラジオ・新聞等での解説、コメントも行っており、NHKラジオ第1の「子ども科学電話相談」では鉄道部門の回答者も務める。

ドンキ、買う前に確認必須の4品…塩辛すぎる鮭フレーク、カニの味しないカニカマ

 ド派手なポップや、うず高く積み上げられた、まるでジャングルのようなレイアウトなど、独自の戦略で消費者を惹きつける総合ディスカウントストア、ドン・キホーテ。「情熱価格」は、そんなドンキのプライベートブランドとして、長年同社を支えてきた存在だ。

 しかし、ドンキを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは2021年2月、安さを第一に追求していたこれまでの商品開発の姿勢を反省し、「情熱価格」をリニューアルさせると発表。同時に、顧客と一緒に商品をつくり上げていく“ピープルブランド”という意味での“PB”を目指していくことを表明した。またその際、顧客の声を聞くためのプラットフォームとして、公式サイト「ダメ出しの殿堂」を開設している。

 それから1年弱。意識の変化が商品に反映されるのに時間がかかっているのかもしれないが、いまだに「情熱価格」の商品のなかには、消費者からの不満の声が聞こえてくるものもある。そこで、今回はドンキの“この冬、買うなら要注意”な商品を5つ紹介しよう。

情熱価格PLUS 豆乳全身化粧水/767円(税込、以下同)

 実は「情熱価格」はコスメグッズも充実している。なかでも「情熱価格PLUS 豆乳全身化粧水」は消費者からの評価も良く、インターネット上では「大容量でバシャバシャ使えて、助かります」「しっとり感があり量もたっぷりで、とても気に入っています」など、ポジティブな口コミが多く集まっている。しかし、一点注意すべきことがあるのだ。

 それは、女性誌やクチコミサイトのベストコスメ賞を受賞した実績もある、サナ「なめらか本舗 豆乳イソフラボン」シリーズにパッケージが酷似しているという点。

 ひとつずつ確認していこう。サナ「なめらか本舗 豆乳イソフラボン」のパッケージを見ると、白をベースに大豆を思わせるクリーム色のデザインがあしらわれ、黒い文字で“豆乳イソフラボン”と書かれている。一方の「情熱価格PLUS 豆乳全身化粧水」はというと、白いベースに、同じく大豆を思わせるやや濃いめのクリーム色のデザインがあしらわれ、黒い文字で“豆乳イソフラボン”と書かれているのだ。

 両者を並べてみると、まったく同じではないことがわかるが、パッケージをなんとなく記憶しているだけでは、店頭で間違って購入してしまう可能性も十分にあるだろう。ただ、「情熱価格PLUS 豆乳全身化粧水」自体は評判も悪くないので、サナ「なめらか本舗 豆乳イソフラボン」シリーズとは別物であることを理解したうえで購入する分には、アリな商品といえるだろう。

鮭フレーク/305円

 

 日用品、雑貨など、さまざまなジャンルの自社製品をラインナップしている「情熱価格」のなかでも、主力のひとつとなっているのが食料品だ。ドンキの店内は多くの場合、地下1階が食料品売り場になっているが、そのなかには「情熱価格」の商品も高い割合で含まれている。

 今回紹介する「鮭フレーク」も、そのうちのひとつだ。からふとますを使用した鮭フレーク150gが瓶に入ったこの商品は、保存も楽なうえにいろいろな料理に使える“扱いやすさ”が魅力。しかし、その味については否定的な意見も聞こえてくる。

 実際に購入し、ごはんに軽く盛り付けていただいてみると、その塩辛さに驚く。“ごはんが進む”と言い換えられるレベルではなく、ごはんと一緒でも食べ進めるのに少々苦労するほど塩味の主張が強い。かなりしょっぱい味付けが好きな人であれば問題ないのかもしれないが、ほどよい塩気と素朴な味わいを求めている人にはマッチしなさそうだ。

豊かな泡立ちのボディタオル ハードタイプ/328円

 お風呂で体を洗うためのボディタオルは、使う人によってこだわりや好みがわかれる衛生用品。しかし、泡立ちの良さは多くの人が重視したいポイントではないだろうか。

「情熱価格」から販売されている「豊かな泡立ちのボディタオル ハードタイプ」も、そんなニーズを察知してか、泡立ちの良さをアピールしたボディタオルだ。しかし、実際に使ってみたところ、そのネーミングと実力にはややギャップがあるように感じた。

 一度水分を含ませて絞ったボディタオルにボディソープを垂らして揉み込んでみたが、この段階ではなかなか泡立たなかった。その後、15秒ほど根気よく続けると、確かに濃密な泡は生まれてきたが、そのボリュームはいまひとつ。正直、“豊かな泡立ち”を謳うにはやや、実力が不足しているように感じられた。

 だが、硬めのボディタオルが背中にガシガシと当たる感覚は爽快だし、299円という手を出しやすい価格もありがたい。泡立ちに過度な期待さえしなければ、十分にアリな商品かもしれない。

減塩 かに風味かまぼこ/96円

 

 さまざまな料理で活躍してくれ、皿に彩りも与えてくれる“縁の下の力持ち”的食材のカニカマ。実は、「情熱価格」からも「減塩 かに風味かまぼこ」がラインナップされており、スーパーと比較しても低価格で販売されている。

 だが、その味についてはユーザーから少なからず不満の声が上がっている。実際に店舗で手に取ってみたが、パッケージはスーパーで販売されている一般的なカニカマと大差なく、アンダー100円という低価格でも10本入りなので、この段階では問題は感じられない。

 しかし1本食べてみると、すぐに不評の声があがる理由が理解できた。全体的に味が薄く、特に肝心のカニの風味がほとんど感じられないのだ。その味わいはカニカマではなく、もはやただのかまぼこ。いや、かまぼこにしてもかなり薄味な印象だった。減塩を重視した結果、この仕上がりになったのだと推察するが、しっかりとカニの風味を感じたいという人は、他社の製品を選んだほうが賢明だろう。

 今回はドン・キホーテのこの冬“要注意”な商品を5つ紹介してきた。しかし、これら“要注意”商品も購入者のニーズに合致すれば、十分に実力を発揮してくれる可能性はある。そのため、自分なりの価値基準や指針を持ち、理想に合う商品を見定めて選択すること重要になってくるだろう。

(取材・文=A4studio)

※情報は全て2021年12月24日時点のものです。

三冠王・日テレ、低迷の始まりか、じわり視聴率低下の理由…深刻な“フジテレビ化”

 10年連続で全日・プライム・ゴールデンの全3部門で個人視聴率1位を獲得し、年間視聴率3冠に輝いている日本テレビに異変が起きているという。

 日テレといえば、『行列のできる法律相談所』や『世界の果てまでイッテQ!』『世界一受けたい授業』『ザ!鉄腕!DASH!!』などの人気バラエティ番組を数多く抱えるほか、夜のニュース番組『news zero』は安定的に平均世帯視聴率2ケタをキープし、毎年恒例の『24時間テレビ 愛は地球を救う』は瞬間最高視聴率20%超えを記録するなど、好調そのもののようにみえるが――。

「たとえば『イッテQ!』は以前は世帯視聴率15%超えが当たり前で日曜20時台で首位をキープしてきたが、2018年に同時間帯で『ポツンと一軒家』(テレビ朝日)がスタートすると、徐々に視聴率は低下傾向となり、『ポツンと一軒家』に後塵を拝することも多くなってきた。また、日曜19時台で盤石の強さを誇ってきた『鉄腕DASH』も、最近では裏の『ナニコレ珍百景』(テレ朝)に負ける日も珍しくない。こうして人気番組の視聴率がじわじわ低下していることもあり、今年の年間視聴率争いではゴールデン帯のトップをテレ朝に明け渡してしまう可能性もあるといわれている」(テレビ局関係者)

 そして、さらに日テレ上層部に危機感をもたらせている事態が進行しているという。

「昨年4月に日テレでスタートしたゴールデン帯の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』が視聴率15%に届く勢いで好調だが、日テレが諸手をあげて喜べないのは、制作が地方系列局の中京テレビだという点。一本当たりの制作予算は『イッテQ!』の数分の一で、完全に企画力の勝利。低予算の『オモウマい店』の健闘によって日テレの番組企画力の低下が浮き彫りになるかたちになってしまった。

 このほかにも同じく系列局の読売テレビ制作で昨年2月に単発で放送された『ニッポンのレジェンド発掘SP さいしょの人はスゴかった!!』も、日曜午後3時台という時間帯ながらも視聴率6%に少し届かないほどと健闘し、今年2月の第2弾放送が決まっているが、その数字によっては夜帯でのレギュラー化も検討されると聞く。

 日テレとしては、系列局制作の番組が増えれば制作コスト低減につながるというメリットがある一方、あまり系列局制作の番組ばかりが目立つと“示しがつかない”という事情もあり、痛しかゆしの面もあるのが悩ましいわけです」(日テレ関係者)

長い一人勝ちの弊害

 そんな日テレの“体力低下”の背景について、別の日テレ関係者はいう。

「フジテレビとの激しい視聴率争いの末に3冠を奪取した20年くらい前、制作畑の若手は全員、下っ端のADとしてみっちり現場仕事を叩きこまれ、1週間家に帰れないなどザラで、それこそゼロから企画を立ち上げて番組をつくっていかなければならなかった。そうしたなかで、現在まで続く人気番組が生まれてきた。

 だが、ここ10年ほどはあまりに長い間、日テレの一人勝ちが続いてしまったため、スタッフは既存の人気番組を回していればよくなり、ろくに新番組立ち上げの経験もないまま、早ければ30代でP(プロデューサー)になるほど出世も早くなった。その結果、日テレの威光を笠に着て制作会社などに偉そうな態度を取り、肩で風を切るような勘違い局員が目立つようになった。こうした現象は、かつて年間視聴率3冠の座を不動のものとして黄金時代を築いていた頃のフジテレビとまったく同じ。フジはそこに胡坐をかいたために今の低迷につながっている」

 そうした“失敗の法則”を認識している日テレ上層部は、危機感を抱いているという。

「『人生が変わる1分間の深イイ話』と『今夜くらべてみました』が来春の番組改編で打ち切りになると報じられているが、2番組とも視聴率が悪いわけではない。数字が飛びぬけて良いわけではないが悪くもない番組を続けるのか終わらせるのかというのは、編成にとって悩ましい問題。たとえ終わらせても新番組が視聴率的にそれを上回る保証はなく、打ち切りというのは怖い面がある。

 今回、それでもウチが『深イイ話』と『今くら』の終了という決断をしたのは、中途半端な番組をダラダラと続けるよりは、新番組に挑戦することで局全体の新陳代謝や番組制作力アップを図るという大局的な見方があるからだろう。局内に対しても“数字が悪ければ容赦なく終わらせますよ”という姿勢を示すことで、良い刺激にもなる」(同)

 もっとも、テレビ業界全体を取り巻く状況の変化を指摘する声もある。

「この業界に身を置く人間であれば誰しも、業界全体が先細りであることは百も承知で、数年後にはキー局同士での合併や経営統合など業界再編が起こるという見方もあるほど。さらに、コロナ禍で人々のNetflixやAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスやゲームの利用機会が増え、テレビの衰退に拍車をかけたのは間違いない。局同士が内輪で“数%勝った、負けた”と視聴率争いに明け暮れたところで、結局、縮小するパイを奪い合っているだけで何の意味もない。業界全体が根本的なビジネスモデルの転換を求められている」(テレビ局関係者)

(文=編集部)

 

【2022年になったけど、彼らのやったことを忘れるな!】安倍晋三が「統一教会」イベントでトランプと共演! 前総理としてカルトの総裁を絶賛、同性婚や夫婦別姓を「偏った価値観」と攻撃

 2021年が終わり2022年が始まった。本サイトで昨年報じた記事のなかで、反響の多かった記事をあらためてお届けしたい。 (編集部) *************** 【初出 2021.09.14】  自民党総裁選でナチス本賞賛の高市早苗氏の支持に回った安倍晋三・前首相。そ...

パチンコ「3連でも万発を狙える」…アノ衝撃を手軽に堪能!? 12万発データ浮上に続く必見情報!!

 パチスロ分野には6号機「A+AT機」の完成形との声もあがる『パチスロ コードギアス 反逆のルルーシュ3』や、シリーズ史上最高クラスの遊びやすさを実現した『パチスロツインエンジェル PARTY』など話題作を導入。2021年も、大手サミーは抜群の存在感を見せていた。

 今後も既存機屈指の甘さを誇る『ディスクアップ』の後継機や、一撃必殺の出玉トリガーを複数搭載した『アラジンAクラシック』がスタンバイ。先日は人気シリーズ最新作『Sパチスロ蒼天の拳AC KA』が検定を通過するなど、まだまだパチスロ分野を盛り上げてくれそうな気配だ。

 パチンコでも魅力的なマシンを続々と発表。甘デジ分野には高い出玉感を有した『デジハネPA交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO』や、「デジハネ1500シリーズ」第一弾となる『デジハネP〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』がデビューし好反響を得ていた。

 同社が誇る看板シリーズ『北斗の拳』も始動。5月に登場した『P北斗の拳8 救世主』は、大当り確率約1/319.7で確変中はバトルに勝利すれば10R・約1500発とモード継続が約束される伝統的なバトルスペックとなっている。「6万発ゲット」といった爆裂報告もあがるなど、「北斗らしさ」を発揮していた印象だ。

【注目記事】
パチスロ「ジャグラー帝国」の牙城を崩す!? 中毒性抜群の「完全告知マシン」が大健闘!!
パチスロ「物議を醸した謎の連チャンと様々な噂」~4号機名機伝説~ 『ニューパルサー』後編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.76】

 12月には究極闘神スペックと銘打たれた『P北斗の拳9 闘神』が降臨。「約81%継続×ALL1500発」のRUSHを搭載しているだけではなく、秘孔チャッカーによる出玉のアシスト機能も実装された強烈な仕上がりだ。

 トータルRUSH突入率が約66%と高めに設定されている点も好稼働を実現したポイント。「12万発」データも浮上するなど、ポテンシャルの高さを証明していたと言えるだろう。長期稼働を実現できるかに注目したいところだ。

 強烈なRUSHという意味では、必ず1500発の安定感&約3150発がループ(小当りRUSH含む)という特徴を持った爆裂機も忘れてはならない。「2~3連でも万発を狙える」など、その性能を称賛する声も多く浮上していた。

 大人気ハンティングアクションゲームとのタイアップ機が約5年ぶりに登場。強力な小当りRUSHを搭載した『Pモンスターハンター ダブルクロス』も、デビュー前から熱視線を浴びていた1台だ。「単発でも1500発出るのはありがたい」「時短もあるし悪くない」と上々の反響も寄せられていた。

 そんな『Pモンスターハンター ダブルクロス』に関する必見の情報が存在する。サミーネットワークスは、2021年12月28日よりスマホ向け無料パチンコ・パチスロアプリ「777Real」で本機の配信を開始した。

 あの爆発力を手軽に楽しめるとあって、反響は上々の様子。興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。

『Pモンスターハンター ダブルクロス』

■大当り確率:約1/319.7→約1/59.0
■小当り確率(電チュー・右始動口に限る):約1/1.02
■確変割合:51%
■賞球数:1&3&5&13&15
■カウント:上アタッカー10C・下アタッカー2C
■時短回数:20回or50回
■大当り出玉:ヘソ・電チュー・右始動口/全て約1500発
○○○

「一狩千猟(いっかくせんりょう)SPEC」と称する出玉性能は、状態に関わらず全ての大当りが10R・約1500発の出玉獲得が可能。本機の特徴である小当りRUSHは、1ループ(大当り間)の期待出玉が「約1650発」と強力だ。

 確変割合は51%と控えめだが、ひとたび確変大当りを射止めれば「10R(約1500発)+小当りRUSH(約1650発)+10R(約1500発)」の「約4650発」の出玉に期待できるという驚愕の仕上がりとなっている。それ以降は確変を引くたびに、激アツ出玉を獲得可能。かつてない「塊」がループすることで、一気大量出玉を得られる仕組みだ。

パチスロ新台「約2,000枚ボーナス」も話題…老舗メーカー「期待度ガチで2倍!?」のCZ搭載マシンを製造!!


 老舗メーカーの西陣は、看板パチンコシリーズの名を冠した「新しいノーマルタイプ」、その名のズバリ『パチスロ春一番』の発売を1月24日に控えている。

   業界初登場となる筐体上部の「一番パネル」、通称パタパタを搭載した当機はビッグとREG、2種類の疑似ボーナスで出玉を増やす仕様。通常時は毎ゲームのレバーONでボーナスのガチ抽選が行われ、当選時はその一番パネルによる後告知:約75%、先告知:約20%、特殊告知:約5%のいずれかが発生する。

 ボーナス中は押し順ナビに従うだけで、ビッグは約310枚、REGは約105枚の獲得が可能(1G純増約5.0枚)。ボーナス中はレバーONでの予告音発生でチャンスを迎え、第1停止「こい」→第2停止「こいこい」→第3停止「きたー!!」まで発展した場合はボーナス「1G蓮」が約束されるようだ。

 また、フリーズから始まる「極頂ボーナス」は約2,000枚の獲得が確定する模様。疑似ボーナスならではの一撃性も兼ね備えている。

 同社がパチスロをリリースするのは、およそ14年ぶり。それだけに多くの注目を集めているが、先日、製品サイトが公開された最新パチンコ『P刀使ノ巫女』も話題沸騰中。人気テレビアニメ初のパチンコ化というだけでなく、期待度がガチで「2倍!?」となるCZを採用しているのである。

 当機はライトミドルタイプの1種2種混合機で、大当り確率は199.8分の1。初回大当りでのRUSH「大荒魂討伐モード」突入率は約52%で、残り48%は15回or3回のCZ「絶対領域」へ移行する。

 このCZ中は通常状態よりRUSH突入率がアップする仕組み。これを加味したトータルRUSH突入率は約55%となる。

 RUSHは電サポ250回「快刀乱麻」+残保留最大1個「最後の一太刀」で構成され、右打ち中の図柄揃い確率は約12.5分の1。トータル継続率は約83%で、快刀乱麻・最後の一太刀共に大当り時は55%で10R約1,100個に振り分けられる。

 加えて、本機は遊タイム機能を搭載しており、大当り間599G消化で到達。その後はRUSH突入が濃厚となるので、大ハマリ台は絶好の狙い目と言えるだろう。

 なお、導入は2月上旬を予定している。


 
 
 
 

元JRA藤田伸二氏「そんなイジメんな」川田将雅「鬼騎乗」でソダシ轟沈……歯車が狂った白毛女王の2022始動戦はフェブラリーSか、それとも【GJ人気記事ぶった斬り!延長戦】

 毎週末恒例の【週末GJ人気記事ぶった斬り!】のコーナー。今回は臨時企画【年末GJ人気記事ぶった斬り!】ということだったが、昨年の話題はまだまだ盛りだくさん……。

 そこで延長戦として、いつもの下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに喋りつくすことになった。新年、初笑いはこちらからどうぞ!

JRA 川田将雅「鬼騎乗」で無敗女王ソダシ轟沈……藤田伸二氏「そんなイジメんな」須貝尚介調教師「併せ馬の形になって引っ掛かった」

ライター「A」:昨秋は皐月賞馬のエフフォーリアが大活躍した1年でしたが、一方で桜花賞馬のソダシは大きく低迷してしまいました。

デスク「Y」:超貴重な白毛の活躍馬だし、見た目もきれいな馬。今年は競馬界のニューヒーローになってほしい馬なんだけど、去年の秋は「どうしちゃったの?」って感じだったね……。

ライター「A」:特に秋華賞(G1)の敗戦(単勝1.9倍も10着)が驚きました。吉田隼人騎手や須貝尚介調教師の話では、どうやらレース前から予兆があったそうですが……。

デスク「Y」:白毛で有名なシラユキヒメ一族なんだけど、同時に気性面で課題のある馬も多いんだよね。お母さんのブチコも“流血事件”(ゲート内で暴れて出血)で有名な馬だし、ソダシもそういった面が出てきたのかな。

ライター「A」:秋華賞では、ゲート内で暴れて歯を負傷してしまったそうですね。

デスク「Y」:それも敗因の1つに挙げられてたけど、そうなってくると、いよいよチャンピオンズC(G1)の敗因(2番人気、12着)がわからなくなってくるんだよねえ。

ライター「A」:歯の方は治っていたと思いますが、コンディション面なのか、気性面なのか、それとも単純にダート適性がないのか、はたまた複合的なものなのか……。

デスク「Y」:ダートはこれっきりって言うんだったら別にいいんだけど、陣営はまだダートの可能性を諦めてないんでしょ?

ライター「A」:まだ正式な発表はありませんが、チャンピオンズCの直後には須貝調教師が「フェブラリーSも視野に」とおっしゃられていましたね。

デスク「Y」:そうなってくると馬券的には、扱いが難しい馬になるねえ。得意のマイルに戻るわけだし、本来の力が出せるなら、いきなり勝ってもおかしくない実力はある。

ライター「A」:芝スタートになりますから、容易に得意の先行策に持ち込める点は大きなプラス。チャンピオンズCは1枠1番だったのでハナを切る形になりましたが、砂を被らない外枠から落ち着いて走ることができれば……。

デスク「Y」:競馬を盛り上げる意味でも、復活してほしい気持ちはもちろんある。だけど、それは皆同じだから、また人気になるだろうしなあ。

ライター「A」:ファンの多い馬ですから、少なくともオッズ的に美味しい馬ではないですね。個人的には吉田隼騎手を乗せ続けてほしいですが、もし乗り替わるなら武豊騎手が騎乗すれば盛り上がるでしょうね。馬主も金子真人(ホールディングス)さんですし。

デスク「Y」:じゃあ、間を取って吉田豊騎手で。

ライター「A」:なんで、そ~なるの!?

デスク「Y」:古いネタ知ってるねえ、キミ(笑)


 さて、毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では昨年もたくさんの記事を掲載しております。お手すきの際に2021年を振り返りながら、ご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)

三井物産初代社長・益田孝と『青天を衝け』渋沢栄一との共通点…放蕩息子が一流の文人に

のちに三井物産のトップに就く益田孝、佐渡島の役人の子に生まれ、有能ゆえに幕臣へと出世

 昨年12月26日に最終回が放送されたNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、渋沢栄一(演:吉沢亮)の商売仲間として、たびたび益田孝(ますだ・たかし/演:安井順平)が登場した。ドラマでは「その他大勢」のような役回りなのだが、「何事にも立ちどころに神算鬼謀、どうしてこんなにもアタマが働くものかと驚くばかり、おそろしいチエがあった」人物で、「財界では『徳の渋沢、智慧(ちえ)の益田』といわれた」。

 益田孝(1848~1938年)は、佐渡島で役人の子として生まれた。孝の父は佐渡奉行所の目付役だったが、やっぱりこの人も有能だったらしい。時の佐渡奉行が「益田のような人物を佐渡の地役人にしておくのは実に惜しい」と幕府に推薦し、1854(安政元)年に箱館奉行支配調役下役に大抜擢された。

 この抜擢は父のみならず、息子・孝の生涯にも大きな影響を与えた。箱館では奉行所のなかに子弟を教育する学校のようなものがあり、孝はそこで英語を学んだのだ。

 1859(安政6)年、孝の父は外国奉行支配定役に抜擢され、江戸詰に転じ、のちに勘定方に取り立てられた。孝も父に従って江戸に出て、1861(文久元)年から外国奉行に出仕した。最初は給仕のようなことをしていたが、「少しは英語を知っておったものだから」、ほどなくして外国人宿舎詰に昇格したという。

 1863(文久3)年に幕府は欧州使節団をフランスに派遣、益田父子も随行した。

 江戸幕府が欧州に使節を派遣するのは4回。初回は1860(万延元)年で小栗上野介(おぐり・こうずけのすけ/演:武田真治)や勝海舟、福沢諭吉らが随行。2回目が1862(文久2)年で福沢諭吉、福地源一郎(演:犬飼貴丈)ら。3回目は益田父子が随行した派遣団で、杉浦愛藏(演:志尊淳)、田辺太一(演:山中聡)らも同行している。そして、4回目は渋沢栄一らが随行する派遣団だ。

渋沢栄一と同じく有能で、栄一同様に、幕臣→商人→大蔵官僚→退官というエリート街道をひた走る

 帰国後、孝は幕府の騎兵差図役に任じられ、死をも覚悟したが、江戸城の無血開城で一命を取り留めた。

 維新後、孝は親戚から「横浜はこれからだんだん発展する所で、これから面白いことがあるから来いと言われ」、横浜で商売を始めた。孝は英語ができたため、外国人商人との通訳から始め、外国商館に入り、貿易の実務を覚えた。商売を通じて岡田平蔵や馬越恭平(のちの大日本麦酒社長)等の知己を得、岡田平蔵からは井上馨(演:福士誠治)を紹介された。

 井上は益田孝に会い、造幣局への出仕を推挙。孝は大蔵省大阪造幣寮の造幣権頭(ぞうへいごんのかみ)となった。当時、造幣局を指揮していたのは御雇い外国人・キンドルであり、前任の造幣権頭は英語ができないこともあって、関係がうまくいっていなかった。「井上さんの考えでは、益田は横浜で外国人を相手にして商売をしておったのだから外国人の呼吸もよくわかって」いるからだろうということらしい。実際、孝はキンドルと良好な関係を築き、懸案事項を一挙に解決した。

益田孝、三井物産初代社長に就任し、日本経済新聞の祖である経済新聞も創設する

 1873年、井上馨が政府内部の意見対立で下野すると、益田孝渋沢栄一も大蔵省を辞し、行動をともにした。

 井上は「先収会社」という貿易会社を興し、益田孝はその東京店頭取となった。ところが、1875年に井上が元老院議官に任ぜられ政府に戻ると、井上主催の先収会社は解散することになった。ところが、これに目を付けた三井の番頭・三野村利左衛門(演:イッセー尾形)は先収会社東京店を三井の国産方(国産品を扱う部門)と合併させ、三井の会社として存続させる。益田孝は三井に入って商売を続けることに抵抗したが、三野村・井上が強引に説得し、ついに説き伏せたのだという。

 翌1876年7月、先収会社は三井物産として再スタートを切り、三井同族を社主に迎え、益田孝が社長となった。それから、「社長といえば、日本郵船か三井物産の社長を指した」というくらい、日本を代表する企業に育て上げたのだ。

 益田孝は国内外の支店・出張店を通じて各地の物価や商況を集め、1876年12月、「中外物価新報」という経済新聞を発行した。現在の「日本経済新聞」の祖である。

益田孝、三井家同族会事務局管理部専務理事に就任…三井を株式会社化し、自身は男爵に列する

 初期の三井物産の主たる取扱品は米穀だったが、伊藤博文(演:山﨑育三郎)が官営三池炭礦の石炭を海外販売することで利潤を上げようと考え、三井物産に委ねたことから石炭販売で大きく潤った。

 ところが、三池炭礦が払い下げされることになる。三池炭販売の利潤が三井を経由して長州藩閥に流れていくことから、反長州派が画策したのだ。益田孝はなんとしても三井が払い下げを受けるように尽力し、三菱と競り合ったが、払い下げに成功。のちに三井の有力企業となる三井鉱山の原型とした。

 一方、益田孝は紡績業の勃興を見越して1880年代に紡績機械や原料の綿花輸入に力を入れ、1900年頃にはわが国貿易額の2割強を占めるようになった。実はその頃の三井物産は株式会社ではない。合名会社といって、一族数名による出資の非上場会社みたいなものだ。つまり、わが国貿易額の2割強の利益が全額、三井一族の懐に入る計算となる。三井一族が日本を代表する大金持ちになるのは当たり前であろう。

 こうした功績から、益田孝は1902年に三井家同族会事務局管理部専務理事に就任する。エラいんだか、なんなんだか、よくわからない肩書きなのだが、三井財閥のサラリーマンのトップなのだ。

 三井物産の利益がすべて三井一族の懐に入るということは、換言するなら倒産したときのインパクトはシャレにならない(しかも一族は自分の保有資産にしか興味がない)。株式会社は有限責任だが、合名会社は無限責任である。株式会社が倒産した場合、出資者は出資した株式がパーになるが、それ以上の責任は負わない。しかし、合名会社の場合、出資の範囲を超えて、生じた負債全額をも負う責任があるのだ。

 そこで、益田孝は欧米の財閥事情を調査させ、持株会社の導入に踏み切る。1909年に三井家同族会事務局管理部を法人化して持株会社・三井合名を設立し、傘下企業の有限会社(三井銀行・三井物産・三井鉱山等)を株式会社に改組した。株式会社は有限責任なので、たとえば三井物産が倒産した場合でも、そのリスクは親会社の三井合名のところで遮断できる。

 かくして、益田孝は三井財閥の成長に大きく貢献したのだが、1914年にシーメンス事件が起きて三井物産の重役が有罪となると、益田は現役を退き相談役に就いた。益田鈍翁(どんのう)の号を持つ茶人として有名である。

 また、1918年に多年の功を以て男爵に列した。爵位の請願運動には人一倍積極的だったというが、主家の三井十一家でも、3家しか爵位を頂いていなかったので、派手な祝賀会は一切行わなかったという。

益田孝の“放蕩息子”は、コミックソング「コロッケの唄」を大正時代にはやらせた名物社長として活躍

 ちなみに、渋沢栄一の子・渋沢篤二(演:泉沢祐希)は放蕩して廃嫡されたが、益田孝の子・益田太郎も遊興が好きだったらしい。一説によれば、中学生の太郎が、両親不在の自宅に品川芸者数十人を集めて大宴会を開いていたのを、帰宅した孝が驚き、「日本にいると何をはじめるかわからない」と行く末を案じて、英国に留学させたという。

 太郎は8年間の留学を終え横浜正金銀行(のちの東京銀行、現・三菱UFJ銀行)に入行。1902年に27歳で日本精製糖株式会社(のちの大日本製糖)の常務に就任した。父・孝が三井財閥の事実上のトップになった頃である。ちょうどこの頃、三井物産は製糖事業に本格的に参入し、台湾製糖(現・三井製糖)設立を主導している。

 太郎は1906年に日本精製糖での見習いを終え、台湾製糖の取締役に就任、1939年に社長に昇格した。大株主・三井物産のトップの子どもが、その子会社の役員に就くという大甘な構図である。太郎の子どもたちは台湾製糖やその関係会社役員に就任し、あたかも台湾製糖は益田家の家業のようになった。

 さて、益田太郎の青年期の放蕩ぶりを先述したが、その素行は大人になっても直らなかった。そして、その素養は「文化人」として花開いた。太郎はいろいろな企業役員を兼務したが、1907年に帝国劇場株式会社の設立とともに、益田太郎は文芸担当重役に就任。「益田太郎冠者」のペンネームで数十編の脚本を執筆、自ら演出に当たった。作詞した「コロッケの唄」なるコミックソングが、1917(大正6)年頃に大ヒットを飛ばしたことでも有名である。

 益田孝も渋沢栄一と同様、江戸ではなく地方に生まれ、幕府の使節団でフランスに渡って幕臣に取り立てられ、維新後は商売をはじめたが、大蔵省に仕官。井上馨とともに退官して私企業の設立に関与、行きがかり上、そのトップとなった。

 その上、跡取り息子は遊興にふけって――というところまでピッタリ一致しているのだが、栄一は篤二を廃嫡、益田孝は太郎を企業経営者&文化人に育て上げた。まさに「智慧の益田」の面目躍如であろう。

(文=菊地浩之)

【参考文献】
藤原銀次郎『思い出の人々』(1950年、ダイヤモンド社)
長井実編『自叙 益田孝翁伝』(1989年、中公文庫)

 

●菊地浩之(きくち・ひろゆき)
1963年、北海道札幌市に生まれる。小学6年生の時に「系図マニア」となり、勉強そっちのけで系図に没頭。1982年に國學院大學経済学部に進学、歴史系サークルに入り浸る。1986年に同大同学部を卒業、ソフトウェア会社に入社。2005年、『企業集団の形成と解体』で國學院大學から経済学博士号を授与される。著者に、『日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく』(平凡社新書、2009年)、『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団』(角川選書、2017年)、『織田家臣団の系図』(角川新書、2019年)、『日本のエリート家系 100家の系図を繋げてみました』(パブリック・ブレイン、2021年)など多数。

JRA横山武史「独壇場の2022年」を止めるのはルメール、福永、川田? エフフォーリア・タイトルホルダー、盤石の2枚看板を脅かす「未完の大器」たち

 競馬は「馬7、騎手3」と言われた時代も今は昔か――。格差が猛威を振るう昨今は、まさに「競馬は騎手」と言われる時代である。

 特に昨秋のG1戦線は横山武史騎手、C.ルメール騎手、福永祐一騎手の3人が大暴れ。波乱に終わったエリザベス女王杯(G1)やダートのチャンピオンズC(G1)など、一部のレースを除けば、ほぼすべてでいずれかが馬券に絡み、菊花賞(G1)や天皇賞・秋(G1)など、この3名が上位を独占した大レースもあった。

 この傾向が、今年のG1戦線で大きく変わるとは想像し辛い。まさに馬ではなく「騎手」を見て馬券を買う時代が今年も続こうとしている。

 その一方で、昨秋はコントレイルやグランアレグリア、クロノジェネシスにラヴズオンリーユーなど一時代を築いた名馬が相次いで引退。2022年は、新たな勢力争いの幕開けと言っても過言ではないだろう。

 そんな中で大きなアドバンテージを握っているのが、横山武史騎手だ。

 昨年G1・5勝と大ブレイクした若手代表の横山武騎手。それだけにお手馬もフレッシュな顔ぶれが目立つ。特に皐月賞(G1)、天皇賞・秋、有馬記念(G1)を制し、年度代表馬の最有力になっているエフフォーリアは今後の競馬界を担う存在。デビューから7戦すべて横山武騎手が騎乗しており、結束も固い。

 さらに、そのエフフォーリアが勝った有馬記念で5着と格好をつけた菊花賞馬タイトルホルダーも、今年は主役の1頭になるだろう。有馬記念では兄の横山和生騎手が代打騎乗したが、菊花賞(G1)を勝たせた横山武騎手へ戻ることが有力。エフフォーリアが中距離、タイトルホルダーが長距離と歩む路線が分かれれば、横山武騎手が今年の古馬王道路線を制圧するシナリオも見えてくる。

 一方のルメール騎手は、大幅な戦力ダウンが懸念される。

 昨年引退したグランアレグリア、クロノジェネシスはルメール騎手の看板的なお手馬。目立った3歳馬は菊花賞2着のオーソクレースくらいで、現在はジャパンC(G1)で2着したオーソリティが大将格か。

 無論、時に「強奪」と揶揄されるほどの乗り替わりが、このフランス人騎手が毎年のように大レースを勝ちまくっている所以だ。とりあえず、先月のチャレンジC(G3)を楽勝したソーヴァリアントは最優先で手の内に入れておきたい。オーソクレースと同じく、G1級の素質を秘める好素材だ。

 福永騎手に至っては、自らの騎手人生を注ぎ込んだ集大成コントレイルが引退して迎えるシーズンになる。他にも長くマイル路線で活躍したインディチャンプも引退、若きスプリント王ピクシーナイトが香港の落馬事故に巻き込まれて戦線離脱中など、苦戦は必至か。

 まずは日本ダービー(G1)でエフフォーリアを下し、ジャパンCでも3着したシャフリヤールを中心に、春G1を戦えるだけの戦力を整えるところからの“リスタート”になりそうだ。

 今年、横山武騎手の独壇場を止めるとすれば、川田将雅騎手が面白い存在だ。

 世界の女王ラヴズオンリーユーと短距離王ダノンスマッシュの引退に加え、大阪杯(G1)を制したレイパパレの不調と、一見厳しいシーズンになりそうな川田騎手。しかし、2頭の「未完の大器」は、エフフォーリアやタイトルホルダーを倒し得るスケールを感じさせる。

 1頭目は、サリオスとサラキアを兄姉に持つエスコーラだ。デビュー戦こそ不良馬場もあって4着に敗れたが、約半年の休養を経てから3連勝。特に復帰戦となったレースでは、2着に1.8秒差をつける圧勝劇。未勝利戦ながら芝1800mの日本レコードを叩き出し、全国の競馬ファンの度肝を抜いた。

 その後も、まったく危なげない内容で連勝を重ねているエスコーラ。走るたびにレース運びに安定感が増しているところは、川田騎手の英才教育の賜物だろう。

 そして、もう1頭が4戦3勝のプログノーシスだ。敗れたのは昨年4月の毎日杯(G3)だが、前を走っていたのは後のダービー馬シャフリヤールと、ダービー4着馬グレートマジシャンだけと、3歳春から非凡な才能を見せていた。

 この馬の武器は、父ディープインパクト譲りの末脚だ。特に前走の武田尾特別(2勝クラス)では、上がり3ハロン32.8秒という異次元の切れ味。その約40分後に同じ阪神の外回りで行われたマイルCSでグランアレグリアが32.7秒、シュネルマイスターが32.9秒を記録している点でも、単純な切れ味勝負ならすでにG1級といえるだろう。

 2頭ともまずは3勝クラス突破が目標になるが、順調にいけば4月の大阪杯(G1)で、エフフォーリアと初対決になってもおかしくないほどの逸材だ。川田騎手にとっては「2022年の秘密兵器」といえる存在だろう。

 果たして、今年の競馬界の主役を担うのは、やはり横山武史騎手か。それとも2頭の「未完の大器」を有する川田騎手か、シャフリヤールと福永騎手がダービー馬の威信を見せるのか、はたまたウルトラC的な新コンビを結成したルメール騎手が、まさかの大逆転を起こすのか――。

 今年も、この4人から目が離せない。

(文=浅井宗次郎)

<著者プロフィール>
 オペックホースが日本ダービーを勝った1980年生まれ。大手スポーツ新聞社勤務を経て、フリーライターとして独立。コパノのDr.コパ、ニシノ・セイウンの西山茂行氏、DMMバヌーシーの野本巧事業統括、パチンコライターの木村魚拓、シンガーソングライターの桃井はるこ、Mリーガーの多井隆晴、萩原聖人、二階堂亜樹、佐々木寿人など競馬・麻雀を中心に著名人のインタビュー多数。おもな編集著書「全速力 多井隆晴(サイゾー出版)」(敬称略)