スパチャ(投げ銭)で稼いでいるVTuber世界ランキング、5位姫森ルーナ、4位潤羽るしあ、3位さくらみこ、2位夏色まつり、1位は?【1月2週目】

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今や生身のYouTuberを凌ぐほどの人気を誇る「VTuber(バーチャルYouTuber)」。そのVTuberの人気を計る目安のひとつに「スパチャ(投げ銭)」がある。そこで、ここではYouTuberの分析&ランキングサイト「PLAYBOARD」による1月2週目(2022年1月3日~2022年1月9日)の週間スパチャ獲得金額の世界ランキングを紹介しよう。今回は新年1回目のライブ配信が多く、ご祝儀スパチャが増えているようだ。果たしてランキング1位を獲得したのは誰だろうか?

スパチャ世界ランキングで1位を獲得したVTuberは?【1月2週目】

現在、YouTuberの「スーパーチャット(スパチャ)」獲得金額の上位を席巻しているのが、「VTuber(バーチャルYouTuber)」たちだ。

VTuberとは、二次元(3Dモデリング)イラストのキャクターがYouTuberとなっているのが特徴で、生身のYouTuberよりも稼いでいるという。

そんなVTuberたちの人気の目安となるのが「スパチャ」と呼ばれる“投げ銭”の金額であろう。

そこで、ここではYouTuberの分析&ランキングサイト「PLAYBOARD」のVTuber・スパチャ・世界カテゴリー・1週間での、スパチャ世界ランキングを発表したいと思う。

果たして、1月2週目(2022年1月3日~2022年1月9日)のランキングで1位を獲得したのは誰なのだろうか?

第5位 姫森ルーナ(ひめもり るーな)

Luna Ch. 姫森ルーナ
所属:ホロライブ
週間スパチャ額:260万2,076円
チャンネルは→こちら

今回のVTuber週間スパチャランキングでは、ホロライブ所属の「姫森ルーナ(ひめもり るーな)」が、63人抜きで5位に食い込んだ。

スパチャを大きく伸ばしたのは、1月4日に行われた3Dライブ配信「【 #姫森ルーナ2周年記念LIVE 】みんなへ感謝の気持ち届けたいのら!2nd Anniversary 3D LIVE !!【ホロライブ】」である。

活動2周年を迎えた記念すべきライブで8曲を熱唱。舞台演出なども姫森ルーナ本人が考えたようで、EDテロップには「監督 姫森ルーナ」と紹介されていた。今後もライブ演出など、自分の世界観を発信していってほしい。

第4位 潤羽るしあ(…

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パチスロ5号機「777枚の上乗せ」が炸裂! 高評価メーカーの傑作を実戦!!

 目前に迫る旧基準機の撤去。1990年代の『社会的不適合機撤去』や、2007年の『みなし機、4号機撤去』を知るオールド業界人としては色々と思うところもあるが、それはさておき今回は別の話である。

 先日はネット『シンデレラブレイド4』での失敗談を披露させていただいたが、今回もまたネット繋がり。正月休みに運試しと思いやってきたホールで少し珍しい台を発見した。

 ネットの『十字架3』だ。

 十字架シリーズといえば4号機時代から続くネットの看板機種で、現在は『十字架3』と『十字架4』が稼働中。それにしても、ネットといえばやはりその企業姿勢が頭に浮かぶ。

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 某中古遊技機サイトの機種レビューでは機種そのものの評価レビューだけでなく、時にはメーカーの姿勢を問うものや明らかな批判もよく見かける。ただ、ネットに対して悪くいう書き込みは一度たりとも見かけたことがない。

 遊技機の性能はもちろん大事だが、全般的に価格が低く抑えられていることもパチスロ遊技機メーカーとしての評価が高まる要因のひとつだろう。

 私が過去に従事したホールは小型店ばかりで遊技機の購入台数も少なかったが、色々とアドバイスをいただいたり、区別することなくお付き合いいただけたことには感謝の思いしかない。

 そんなネットの十字架3で少しばかり遊んだのだが、この台が思わず目に留まったのは「ひとつの印象的な記憶」があったからだ。

 というのが、ネットの提案していたショールームでの展示機を低価格で販売するというもの。自動車販売でいうところの、新古車みたいな扱いといえるだろうか。

 当時でも他社より遥かに低価格だったネットの遊技機が、通常の半分程度の価格で購入できた。資金に乏しい小型店には、非常にありがたい販売方法だったのだ。

 その時に購入したのが2013年の『十字架2』。それも安かろう悪かろうではなく、自店ではしっかり稼働してくれて粗利もキチンと取れたのである。本当に助かった機種だったし、長期にわたり活躍してくれた恩人だ。

 そう思うとネットには今でも感謝の気持ちでいっぱいである。その十字架2は既に撤去されているが、後継機種である十字架3を見つけたとあっては打たねば男がすたるというものだろう。 

 それでは実戦スタート。軽くお店に寄付するくらいの気持ちで打ち始めたのだが、10分程であっさりとATに突入する。更には十字架クロス揃いで、777枚の上乗せをしてくれたのだ。

 何ということだろう。無欲の勝利とは正にこのことである。何か運命という因縁めいたものを感じて仕方なかったのだが、そこまではいうのは少しばかり大袈裟だろう。

 しかし、ここで終われないのが勝負師の悲しき性。まだまだ時間はたっぷりとあるとばかりにメダルを流し、パチンコのシマに足を踏み入れたのが運の尽きであった。

 打ちたくて仕方なかった『P新世紀エヴァンゲリオン15 未来への咆哮』に空き台を見つけ飛びついたのだが…。

 その後の結果はいわずもがな。一度の当りを引くこともなく、十字架の稼ぎも簡単に溶かしてしまったのである。無念の帰路へとつく筆者なのであった。

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

パチスロ「プロも見逃す」意外な狙い目!?「低投資で完走」を目指せる大チャンス!!

 大松のパチスロ「ハイエナ」実戦。以前も触れている『パチスロGANTZ極 THE SURVIVAL GAME』について書いていきたい。

 と、いうのも狙い目に出会う頻度が非常に高いからだ。特にホールにおいて「オイシイ状況」を取りこぼしている場面が多く見受けられるので、注意喚起の意味も含め狙い目について掘り下げていきたい。

 その前に理解の準備としてスペックを簡単におさらいしよう。主にメインAT「超ガンツボーナス」後に突入する「ガンツゲーム」と「エクストラ」のループで出玉を得るゲーム性だ。

 出玉最大のカギは転落式AT「エクストラ」だが、転落抽選にモードが存在し1/200で転落となるモードを掴めば一撃で完走も射程内。下位モードでも、保証ゲームの上乗せ次第で大量出玉も現実的だ。

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 通常時はポイントによる周期抽選を採用。1000ポイントで1周期となり、最大5周期で疑似ボーナスに当選だ。もちろん強レア役からの疑似ボーナス直撃もあり得る。

 リセット後は3周期が天井となる他、初回のポイント特化ゾーン「妄想たいむ」中に赤帯出現で1000ポイント獲得出来れば超ガンツボーナスが濃厚となる恩恵も存在。今回注目したいのは同狙い目だ。

 リセット狙いとして「妄想たいむ」のみ回してヤメられている台が目立つ。中には「妄想たいむ」で1000ポイント到達したのか2周期目のスタートで空き台となっているパターンもチラホラと見受けられる。

 ズバリ、リセットから2周期の台は「打てる」のだ。そもそも3周期で天井。ハイエナ界隈では「期待値500円以上」とも言われている。

 さらにポイント特化ゾーンにはループ状態も存在するので案外2周期は早い。実戦上では最大でも開始から150G以内には疑似ボーナスにありつけている。しかも2周期目で当選する場合も少なからず存在するのだ。

 今回座った台も同様の条件。投資2000円で疑似ボーナスに当選すると「ぬらりひょん決戦」を突破し無事「超ガンツボーナス」に当選した。

 その後、初回の「エクストラ」開始時にボタンを押下すると赤フラッシュが発生。このATが全く転落しない。恐らく最上位モードを引き当てたのだろう。そのまま2000枚を超えると完走を達成した。

 同狙い目を発見した際はチャレンジしてみてはいかがだろうか。

(文=大松)

<著者プロフィール>
 4号機『大花火』でホールデビューし、『パチスロ北斗の拳』でドハマリ。6号機は『パチスロ モンスターハンター:ワールド™』がお気に入り。G&Eビジネススクール卒業後、プログラマーや事務職を経験。現在はライティング業務に従事する傍ら「パチスロガチ勢」として活動中。パチMAXでは主にハイエナ実戦記事や動画レビュー記事を担当。常に攻略情報に注目しており、「6号機でも勝てる」を心情に有益な情報を紹介中。

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 小学校のころ、学区内に沼があった。池ではない。ただ、実際には用語として「湖」「沼」「池」を区分する明確な定義はないようで、深くて底に植物がないのが「湖」、浅くて濁ってるようなところが「沼」、その2つより小さく人工的に作ったものが「池」くらいの感じで呼び分けているという。

 そんな理由もあるのか沼の個数は湖や池より明らかに少ない印象である。沼というよりは湖や池といったほうがイメージは良いので当然だろう。しかし、どことなくネガティブな感じの「沼」もパチンコの世界では大人気なのである。

 ギャンブルマンガ「カイジ」に登場する一発台「沼」をフィーチャーした『パチンコCR弾球黙示録カイジ沼3 ざわっ…Ver.』。話のなかでも大当りすれば約7億円を獲得できる規格外のマシンとなっているが、本機においても想像の斜め上をいくアイデアが搭載されている。

 なんとすべてのリーチが「沼」なのである。「沼」は3段クルーンを搭載したアナログ機で、それぞれのクルーンにおいて赤丸が記された穴に入ればOKなのだが、そのゲーム性がそのまま演出として展開されるのだ。

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 もちろん演出なので穴の数が変化したり、玉の数が増えたりと映像によるチャンスアップパターンが組み込まれているが、当りかハズレかの単純な挙動が実物と同じような興奮を味わわせてくれるのである。

 さらに本機には、実写による沼リーチが用意されている。これは本物のクルーンで実際に玉を入賞させて、その行方をリアルに再現するという鬼才すぎる演出となっている。

 パチンコの抽選はルーレットのようなもので当り外れを判定しているというが、そのさまをカメラで撮ってそれをリーチとして切り出しているようなものである。画期的というほかない。

 演出ばかりに目がいきがちになるが、スペック性も抜群。大当り確率が1/88.8と甘デジのなかでも当りやすい確率ながら、ヘソでも電チューでも10%以上の割合で最大出玉となる12ラウンドを獲得できるのである。

 確変継続率は約52.5%とそれほど高くないが、次回ループタイプで通常大当り時は30回転の時短が付与。その引き戻し率が30%近くなっているので、トータルで考えるとわりと連チャンにも期待できるようになっている。

 そのかわりといってはなんだが、初当りの際は確変を引いても大部分が潜伏してしまうという難しさも同居。「沼ボーナス」後に移行する「ざわバナー」ではしっかり動向を見極めよう。帯の色が赤なら潜確濃厚となるので即ヤメ厳禁。

 ちなみに、潜伏確変中は確変を引けば必ず電サポが発生。潜確ループはしないのでそこは安心して打てる部分となっている。

 100%沼成分のざわつく甘デジ『パチンコCR弾球黙示録カイジ沼3 ざわっ…Ver.』は打ち手を沼らせること間違いなし!?

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRA “横山旋風”に射した「四番目の光」? 複勝回収率「122%」で武史、和生に続くブレイクの兆し

 今年も“横山ファミリー”が競馬界を盛り上げそうだ。ご存じ53歳の横山典弘騎手とその長男・和生騎手、そして三男・武史騎手のことである。

 昨年は武史騎手がG1を5勝、自己最多の104勝を挙げ2年連続関東リーディングに輝くと、和生騎手も弟に負けじと自己ベストを大幅に更新する79勝で存在感を見せた。

 一方、父の典弘騎手は昨年こそ重賞未勝利に終わったが、9日のシンザン記念(G3)をマテンロウオリオンで制覇。実に1年1か月ぶりとなる重賞勝利で父の威厳を示した。また、この日の中山メイン、ポルックスS(OP)をダノンスプレンダーで勝ったのが和生騎手なら、中山最終レースを勝利で締めくくったのは武史騎手だった。今年も横山ファミリーから目が離せそうにない。

 そんななか、同じ横山姓を持つ若手騎手がブレイクの兆しを見せている。デビュー2年目を迎えたJRA最年少ジョッキーの横山琉人騎手である。

 昨年3月のデビュー時は永島まなみ、古川奈穂の女性騎手2人が話題を集めた世代で、同期は総勢8人いる。1年目の勝ち頭は、31勝を挙げた小沢大仁騎手で、永野猛蔵騎手が29勝で続いた。さらに角田大和騎手が20勝、松本大輝騎手が18勝を挙げ、計4人が1年目から2桁勝利をマークした。

 4人からはやや水をあけられた9勝にとどまったのが横山琉騎手だった。横山典弘ファミリーとの血縁関係はないが、実はこちらも正真正銘の“ジュニア”である。

 父の義行氏は「ヨコギ(横義)」の愛称で知られ、平地と障害の両方で活躍。それぞれ通算100勝以上をマークした。ゴーカイやメルシーエイタイムとのコンビで障害G1を3勝した父の姿を見て育ち、横山琉騎手が同じ道を志したのも必然の流れだったのだろう。

 そんな横山琉騎手も2年目を迎え、着々と力をつけてきている。

 東西金杯が行われた5日には、22年のJRA最初のレースを勝利。幸先いいスタートを切ると、9日の中山3R・3歳未勝利戦をイカロスで逃げ切り勝ち。さらに10日には自身初の関西圏への遠征となった中京で2鞍に騎乗し、勝利をもぎ取った。昨年9勝ジョッキーが、今年は開催4日間で早くも3勝目を挙げて躍動している。

 9日は他にも1Rと5Rでともに10番人気の伏兵を3着に導くなど、10日終了時点で今年の単勝回収率は「90%」、複勝回収率は「122%」という高い値をたたき出している。

「横山琉騎手は9勝に終わった昨年も単勝回収率は92%で、同期8人中トップでした。デビュー当初からたびたび人気薄の馬を馬券圏内に持ってきていて、穴党ファンからの視線は熱いですよ。

 小沢騎手や永野騎手には後れを取りましたが、挽回は可能だと思います。将来的にはお父さんが活躍した障害での騎乗が増えそうですが、平地でもまだまだ勝ち星を伸ばせる腕の持ち主だと思いますよ」(競馬誌ライター)

 関西のファンにも「第四の横山」をアピールした横山琉騎手。これ以上ないスタートを切り、昨年の9勝に並ぶのも時間の問題かもしれない。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

「上場ゴール」終焉…ビズリーチ運営会社、メルカリ以来の大規模上場に、4割も上昇

 2021年は新興企業の新規株式公開(IPO)が急増した。125社が新規上場し、20年の93社より32社も増加した。19年の86社、18年の90社をも上回り、リーマン・ショック前のIPOブームに沸いた06年の188社以来の高水準となった。12月の新規上場は32社と30年ぶりの多さだった。投資家の買い意欲の低下に加え、海外の中央銀行による金融緩和の縮小も敬遠され、初値が公開価格を下回る銘柄が続出した。

 IPOのピークは12月24日。一挙に7社が上場した。公開価格に対する初値の騰落状況では「4勝2敗1分」となった。不動産管理・賃貸の長栄は東証2部へのIPOだったが、公開価格(1800円)比8%安の1656円の初値を形成した。ニフティ子会社で12月27日の最大案件だった不動産検索サイト、ニフティライフスタイル(東証マザーズ)は公開価格(2000円)の10%安の1800円の初値を付けた。

 21年最後のIPOは12月29日上場の人工知能(AI)を活用した人材評価プラットフォームのInstitution for a Global Society(IGS、東証マザーズ)。公開価格(1720円)を16.4%上回る2002円で初値を記録した。偶然の一致だが、2が続き2022年を連想するような株価となったと話題になった。

 12月に上場した32社のうち、12社で初値が公開価格を下回った。新興市場のIPO投資の資金の主な出し手は個人投資家。IPOが多すぎて資金が分散した。12月の新規上場銘柄で時価総額が1000億円を超えたのは、国内後払い決済大手のネットプロテクションズホールディングス(ネットプロHD)。12月15日に東証1部に上場した。初値は公開価格(1450円)の4.9%安の1378円。初値換算での時価総額は1329億円だった。クレジットカードを使わずに簡単に決済でき、商品を確認してから支払える手段として支持されている。

 21年に新規上場したなかで、初値の時価総額が最も大きかったのは、PHCホールディングス(PHCHD)。10月14日、東証1部に上場した。初値は3120円で公開価格(3250円)を4.0%下回った。初値での時価総額3836億円で21年のIPOで最大となった。

 PHCHDは病院などで使う医療機器や分析機器の開発・販売を手掛ける。パナソニックのヘルスケア事業が前身である。14年、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が買収し三井物産などが資本参加した。三井物産はPHCHDの売り出しで102億円の売却益を計上する。

 PHCHDの株価はその後も下落し、21年の大納会(12月30日)の終値は2085円。終値換算の時価総額は2567億円で初値当時の時価総額と比べて33%目減りした。12月23日に1901円と上場来安値になるなど、株価は安値での底ばい状態に陥ってしまった。

10年経過後の時価総額が40億円以上

 新陳代謝は激しい。代わって脚光を浴びたのは、転職支援サービスのビズリーチを運営するビジョナルだ。4月22日、東証マザーズに上場した。初値は公開価格(5000円)を43%上回る7150円。初値時の時価総額は2544億円。新興企業で企業価値が10億ドル(約1100億円)を超えるユニコーン企業の上場では、18年6月上場のメルカリ以来の規模だ。大納会時点の時価総額は3481億円。株価は12月13日に1万1550円の上場来高値となった。株価は12月中旬以降、5ケタ(1万円台)を守ってきた。12月30日の終値は9710円(360円安)と反落したが、初値に比較して時価総額は36.8%増加した。

 新規上場したのはDX(デジタルトランスフォーメーション)やAI、IoTを主力とする企業が目立つ。近年、情報通信やサービスがIPO全体の、およそ3分の2を占めるが、この傾向は22年に一段と強まろう。

 東証は4月に市場が再編される。スタートアップ企業が目指す「グロース市場」には、「上場から10年が経過した後の時価総額が40億円以上」というハードルが課せられている。上場した後も成長を続けなければ、現状維持では即脱落となる。「上場=ゴール」の安易な経営は許されなくなった。

(文=編集部)

 

JRA知っていたら「簡単」だった人気薄が穴党にお年玉!? キャリア42戦で1番人気ナシ、現役屈指の「伏兵馬」が今年も人気薄で激走

 8日、中山競馬場で行われたニューイヤーS(L)は、菅原明良騎手の1番人気カラテが優勝した。中団追走から直線で外に出されると、58キロをものともせず力強い伸び脚を披露。抜け出しを図る4番人気グランデマーレをゴール寸前でクビ差捕らえた。

 そんな中、10番人気で3着と好走し、三連単6万円台の波乱を演出したのがボンセルヴィーソ(牡8歳、栗東・池添学厩舎)だ。

 同馬は2016年の朝日杯FS(G1)を12番人気で3着、翌年のNHKマイルC(G1)でも6番人気で3着という実績の持ち主。だが今回は昨年10月の富士S(G2)15着以来、約2ヶ月半の休み明け、おまけに明け8歳という高齢からか単勝は24倍を超える伏兵扱いだった。

 フルゲート16頭によって争われた1600mのレース。今回が初コンビとなる藤懸貴志騎手と共にスタートを決めたボンセルヴィーソは、6枠12番からじわりと進出してハナへ。単騎の逃げに持ち込むと、1000m通過58秒0と軽快に飛ばして最後の直線に入る。

 外から早めにグランデマーレに来られたが、藤懸騎手の左ステッキが飛ぶと驚異の二枚腰を発揮。ラスト50mで人気上位の2頭に交わされたものの、勝ったカラテとは0秒1差と見せ場十分だった。

 相変わらず人気はなかったものの、中山のマイル戦は【0-2-4-2/8】と得意。勝利こそ無いものの、複勝率75%という抜群の安定感を誇っている中山巧者なのである。

 しかも6回馬券に絡んだうちの3回は2桁人気でのことで、複勝回収率はなんと340%。同コースではボンセルヴィーソの複勝を買っておくだけで、お金が3倍以上に増える計算だ。

 そのため、これを知っていたと思われる穴党ファンからはレース後、「やはり中山では安定して走る」「お年玉ありがとうございます」「まだまだ穴狙いできそう」といった喜びの声が、SNSやネットの掲示板などを中心に多く寄せられていた。

「好走してもなぜか人気にならないのがボンセルヴィーソの特徴で、これまでキャリア42戦のうち1番人気に推された回数はまさかのゼロです。先述の朝日杯FSでも12番人気で激走し、三連単22万馬券の立役者になっています。

とはいえ、いくら中山コースに良績があるとはいえ、近走の成績や年齢を考えると、なかなか手が出しづらいのも確かです。なかには『分かっていたけど軽視してしまった』『忙しくて買えなかった』なんて声も、SNSなどでは結構みられましたね」(競馬誌ライター)

 その一方で、展開に左右されやすい逃げ先行脚質。17年の京成杯オータムH(G3)と20年の東風S(L)では、共に3番人気に支持されたものの、2桁着順と大きく期待を裏切った。マークが薄くなる人気薄になったときこそ、狙い目の馬ということだろう。

 中山マイルの古馬オープンクラスのレースは、今年も3月に東風S、4月にはダービー卿CT(G3)が組まれている。現役屈指の穴馬ボンセルヴィーソの取捨に、今年もファンは頭を悩ませることになりそうだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

テレビの役割に変化!?「コネクテッドTV」の利用実態に迫る

近年、「コネクテッドTV(ConnectedTV)」と呼ばれる、インターネットに接続されたテレビが急速に普及しています。

テレビのインターネット結線率はここ5年で26.3%から52.1%へと倍増(※1)。さらにTVerやYouTubeなどの動画配信サービスをテレビで視聴する人が急激に増えており、テレビ受像機は従来の「テレビ放送を見るだけのデバイス」から、動画配信サービスも含めた「動画コンテンツ全般を視聴するデバイス」へと大きく役割を変えています。

そのような中、電通ではこれまで明らかになっていなかった「コネクテッドTV」の利用実態や広告に与える効果について独自調査を実施。本連載では、各種調査の結果を交えながら、企業や放送局が今後「コネクテッドTV」をどのように捉え、付き合っていけばよいのかを考察します。

第1回は、2021年8月に行った「コネクテッドTV利用実態調査」(調査概要はこちら)から見えてきた、従来のテレビ放送の視聴時とは異なる動画配信サービスの視聴スタイルの特徴と、今後の動画を活用したコミュニケーション活動におけるポイントについて電通ラジオテレビビジネスプロデュース局・データ推進部の松友隆幸がお伝えします。

※1 出典:ACR/ex 2016~2021年4-6月、東京50㎞圏、男女12~69歳

 

コネクテッドTV#1_画像01
※イメージ図

コネクテッドTV視聴の特徴は“専念視聴”と“共視聴”

まずは、主要な動画配信サービスの視聴デバイスについて比較した結果から見ていきましょう。

コネクテッドTV#1_図表02
複数回答のため合計値は100%を超えます

ひとくくりに動画配信サービスといっても、サービスによって傾向は異なります。「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」「Hulu」で約30~40%、「YouTube」「TVer」「ABEMA」「GYAO!」で約10-20%がテレビ受像機(テレビ機器)での視聴という結果でした。

この差は、視聴コンテンツの内容によるものと考えられます。映画などの長尺コンテンツがメインの「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」「Hulu」は大画面で視聴しやすいテレビ受像機での視聴割合が高くなっています。他の動画配信サービスは、PC/スマートデバイス(以降SD)に比べてテレビ受像機での視聴割合はまだ低く、普及途上といえそうです。

続いて、下図は動画配信サービス・視聴デバイスごとの視聴スタイルについて聞いた結果です。

コネクテッドTV#1_図表03

いわゆるテレビ放送は“ながら視聴”の割合が高いことが特徴ですが、動画配信サービスはテレビ受像機での視聴にもかかわらず“ながら視聴”よりも“専念視聴”の割合が高いという特徴が見られました。

動画配信サービスは、目的を持ってコンテンツを視聴していることが多いため、このような特徴が表れたと考えられますが、PC/SDで視聴した場合との差がほとんどないのは意外な結果といえます。

また、コネクテッドTVでは “共視聴”が半数を超えるという特徴も複数の動画配信サービスで見られました。これはテレビ受像機という大画面ゆえの特徴と考えられ、テレビ受像機が置かれているリビングなどで家族や友人などと一緒にコンテンツを視聴している光景が家庭内で広がっていると想像できます。

コネクテッドTV#1_図表04

テレビ放送のメディアパワーはいまだ健在!ただし若年層には変化の兆し

次に、テレビ放送と動画配信サービスのメディアパワーを比較しました。

コネクテッドTV#1_図表05

個人全体で見ると、利用頻度・利用時間ともに最も高いのはテレビ放送です。テレビ離れが叫ばれている昨今ですが、テレビのメディアパワーはいまだ健在であることが分かります。

一方で、Teen+MF1(15~34歳)といった若年層に絞ってみると、テレビ放送が利用頻度・利用時間ともに最も高いことには変わりないものの、スコアはやや下がり、逆に動画配信サービス、中でもYouTubeのスコアが上がってテレビ放送に迫っている点が目立ちます。

さらに、視聴デバイス別の傾向も見てみましょう。

コネクテッドTV#1_図表06

上図のとおりYouTubeを除くと、全体的にコネクテッドTVでの視聴の方が利用頻度・利用時間が伸びています。これは、コネクテッドTVでの利用の方が習慣化しやすいことや、大画面のため長時間視聴されやすいといったことが理由と考えられます。YouTubeが例外的なのは、動画プラットフォームとして社会のインフラ化しており、コネクテッドTVに比べてPC/SDでの接触機会の方が多いからだと思われます。

以上の結果から、テレビ放送は変わらないメディアパワーを持ちながらも、若年層に関してはYouTubeをはじめとする動画配信サービスの存在感が増している状況が見えてきました。

また、コネクテッドTVでは動画配信サービスの利用頻度・利用時間がより高くなることから、今後コネクテッドTVの普及が進むにつれて、テレビ放送と動画配信サービスの間でテレビ画面のシェア争いが展開されることが想像されます。

これからはコネクテッドTV配信も含めた統合プランニングの時代

今回の調査で、コネクテッドTVには、動画配信サービスならではの能動的な視聴スタイルから来る“専念視聴”と、テレビ受像機ならではの“共視聴”という特徴を併せ持った、独自の視聴スタイルがあることが明らかになりました。また、いまだにテレビ放送のメディアパワーが健在であることが改めて確認できたと同時に、若年層を中心にコネクテッドTVにおける動画配信サービスの存在感が増していることが見えてきました。

今後のコミュニケーション活動においては、従来のテレビ放送内のCMは活用しつつ、並行してコネクテッドTVへの広告配信も検討するといった統合的なメディアプランニング、クリエイティブ制作、そして、広告効果計測を基にしたPDCAサイクルの実践が必要となってくるでしょう。

このような課題感から、電通ではTBSテレビと共同でTVerテレビアプリの広告効果調査スキームを開発するなどの取り組みを始めています(リリースはこちら )。この実証実験では、コネクテッドTVでTVerに掲出される広告を見た場合、「ブランド認知」「利用意向」「興味関心」といった態度変容の項目に、PC/SDで接触したときの約150-225%にあたる非常に高い広告効果があることも確認されました。

コネクテッドTV#1_図表07

テレビ受像機の役割は変わっても、テレビ受像機というデバイスにおいてコミュニケーション活動を行うことが有効であることには変わりません。電通では引き続き、企業と生活者とのコミュニケーション機会の維持・拡大のためにも、放送局やプラットフォーマー各社と連携して、次世代メディアにおける適切なプランニング・効果測定・ソリューション開発を目指していきたいと考えています。
次回はコネクテッドTVの広告効果調査・分析について、具体的な取り組みをご紹介します。

【お問い合わせ先】
電通 ラジオテレビビジネスプロデュース局
データ推進部 朴、松友
Email:connectedtv@dentsu.co.jp

 

【調査概要】
「コネクテッドTV利用実態調査」
調査目的 :コネクテッドTVでの動画配信サービスの利用実態や、テレビ放送と動画配信サービスの利用実態を明らかにする。
調査地区 :全国
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :男女 15~69 歳
調査サンプル数 :計2,400s
調査実施機関 :株式会社ビデオリサーチ
調査期間 :2021年8月20日~2021年8月24日

 

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おなかも、ココロも、ノーペコ ラボ!

「子どもと食」の問題を、みんなの自分ごととなるように、楽しい形で解決したい──。
他者を想う社会貢献をしよう!と、いくら正しいことを言っても、日本ではつまらなかったら始めてもらいにくいし、続かないかもしれない。それなら、「正しいことだからではなく、楽しいことだから、だれもがついやりたくなる社会貢献」を目指そう。そんな思いから、2019年の頭に、電通ノーペコ ラボは生まれました。

ノーペコとは、「ノー、腹ペコ!」の意味。本ラボでは、SDGsの理念にのっとり、孤食、子どもの居場所、働く女性の支援などの課題を、さまざまな企業・世の中のすべての人・世界中の食のボランティア団体との掛け算で、楽しく、大きく、持続可能な形で解決していくことを目標としています。

日本記念日協会公認!毎年9月9日は「グーグーの日」だヨ!

ラボが設立された2019年、私たちは毎年9月9日を「子どもと食」について考え、行動する「グーグー(おなかグーグーの意味)の日」と定義。この日は日本記念日協会にも正式に認定され、9月のひと月は「グーグー月間」に。以降、毎年たくさんの企業や個人にご協力をいただきながら、食を通じて、子どもたちを楽しく、笑顔にする活動に取り組んでいます。今年のグーグー月間に向けても、ノーペコ ラボは一緒に考え、活動をしてくれる仲間を募集中です。ご興味のある方はぜひご連絡ください!

「ノコサンクッキング」で、世界を救え! 

人参の頭、使いきれないキャベツ、小さなジャガイモ…あなたの冷蔵庫にも「かわいそうな野菜の残り物」がありませんか?そんな冷蔵庫の残り物たちを“ノコサン”ように料理をするレシピ歌動画「ノコサンクッキング」を、ラボサイトやYouTubeで、シリーズ展開しています。読売新聞にも掲載しました。食品ロスを減らすことはもちろん、野菜嫌いな子どもにも食べやすく、食費の節約にもつながる簡単レシピで、たくさんの食卓を笑顔にしていきます。

あまり知られていませんが、実は飢餓と食品ロスって、精神論じゃなくって、リアルにつながっているんです。(大量生産→大量廃棄→燃料消費→CO2の排出→温暖化→異常気象→貧しい国の作物不作→飢餓のまん延)。そのことをみんなに知ってほしくて、「ノコサンクッキング」のほかにも、キャッチーな歌動画「ノコサン(残さん)とノーペコ」も作りました。

 

 

 

 

読売新聞記事
2021年9月14日の読売新聞夕刊

また歌動画に加えて、食品ロス対策の啓発アイテムとして、ご家庭の冷蔵庫などに貼ることができる「今日もノコサン」マグネットも制作。いつでも前述のレシピ歌動画を見ることができるように、マグネットには動画サイトとリンクしたQRコードをプリントしました。毎日のレシピでかわいそうな野菜の残り物たちを救う、「ノコサンクッキング」。あなたもやってみませんか?

マグネット
ラボメンバー古谷萌氏デザインのマグネット

ノーペコ ラボは、2022年で設立4年目。これまでたくさんの企業や個人にご協力いただきながら、さまざまな活動に取り組んでまいりました。ここからは、2020年と2019年の活動を簡単に紹介します。

コロナ禍だからこそ、すべきこと、笑顔にできることを

コロナ禍の2年目は、「エンジョイ・ディナー」事業(コロナ禍で本当に大変なご家庭に無償で夕食のお弁当を配布している港区の事業)の存在を知り、この事業と連携するパントリーイベントをラボとして提案しました。

日本製粉(現・ニップン)のパスタをはじめ、10社以上からご提供いただいた食料を9月9日・グーグーの日にお弁当とともにお渡しする「コロナに負けるな!エンジョイ・パントリー」を、港区子ども食堂ネットワークと共催。他にも、同ネットワークの会員をはじめ、さまざまな企業や個人からのご寄付や、制作会社ピクト、トレードマーク、ラボメンバー他、たくさんの方々のお力をお借りして、本イベントでは最終的に、811人の方々を笑顔にすることができました。

コロナに負けるな!エンジョイ・パントリー
また、グーグー月間中には、多くの子どもたちを笑顔にするための食のイベント「ノーペコくん弁当販売」も開催。コロナの影響でテークアウトの需要が高まった港区の白金商店会と共催しました。

商店会の会長や副会長を訪ね、各飲食店と打ち合わせを重ねた結果、焼肉ジャンボ白金、タランテッラ・ダ・ルイージ、ベッカライ ブラウベルグ、ミモザといった人気店とコラボができることに。飲食店と共同で、子どもたちに人気のメニューが詰まった特別な「ノーペコくん弁当」を開発。期間限定で販売し、売り上げの一部は各店舗から全国こども食堂支援センター・むすびえにご寄付いただきました。

ノーペコくん弁当

巨大オムライスケーキでお祝い!ラボが誕生した1年目

ラボが設立された2019年は、みなと子ども食堂を共同発起人に迎え、毎年9月9日を子どもと食の問題についてみんなで考えるグーグーの日と制定。日本記念日協会にも正式に認定されました。9日の当日には、その制定記念イベントをみなと子ども食堂の2号店「大門だもん」(ラボオブザーバー福里真一氏ネーミング)で開催。

大門だもんのオープンとグーグーの記念日をダブルで祝う「具ー具ーだくさんオムライスケーキ」を、フードスタイリストの飯島奈美さんが作ってくださいました。食材はすべて、イベントに共感してくださったスーパーのいなげやさんのご提供。直径50センチ、高さ11センチ。チキンライスの赤、お野菜たっぷりのグリーン、カレー味のブラウンの3層が、美しく、大迫力!予約した子どもたち、保護者の方たちみんなで、おいしく楽しくいただきました。

「具―具―だくさんオムライスケーキ」イベントの様子
「具―具―だくさんオムライスケーキ」イベントの様子

本当にたくさんの方々に支えられてノーペコ ラボの今があります。次回の記事は、そんなノーペコ ラボがこれからやっていきたいことについてのお話です。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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フリマサイトの商品説明文に騙されたがキャンセル勝ち取り…ストリート経済の処世術

「私はストリートで育ったから、こういうトラブルは日常茶飯事なの」と豪語する知人がいます。居酒屋でからまれたとか、ちょっと目を離した隙に何かを盗まれたとか、刑事事件にまでなれば警察の力を借りることができますが、そうでもないトラブルの場合、日本は民事不介入の原則で自分の身は自分で守らなければならないときがあります。そういったとき、ストリートでの生存能力が必要になります。

 そして今回の記事のポイントが「ストリート経済の拡大」です。今現在もそうですし、これから先の未来ではなおさら、私たちを取り巻くストリート的な経済が大きくなっていきます。法律やルールできちんと守られた経済とは違う別物の経済。インターネット通販、SNSやフリマなどスマホ経済圏が広がることで、経済全体にそのような変化が起きます。

 たとえばテレビは衰退産業です。そしてスマホ経済圏ではYouTubeやTikTokがそれに代わります。結果としてユーチューバーが一大勢力になってくるのですが、テレビ業界とは異なり行政の管理下にないYouTubeでは、ルール無用のユーチューバーたちの目立った者勝ちの世界になりがちです。

 町のドラッグストアでは安全性が確認されたサプリや美容化粧品が販売されていますが、SNSの口コミで販売を伸ばしている商品には「偽りあり」と消費者からクレームが入るような商品が交じっています。口コミでも実際そのようなネガティブな反応が書き込まれるのですが、「すばらしい効き目でした」というやらせの口コミの多さに本物の口コミが埋もれてしまいます。

 実は昭和の時代には、このようなストリート経済が本物の経済のなかでも起きていました。今でいう迷惑YouTuberと同じことを、テレビの俗悪番組として普通にタレントがしていました。大手メーカーの商品でも、テレビCMで虚偽の演出をしても許される時代でもありました。

 当時の洗剤のCMでは「これまでの洗剤と新しい洗剤の比較」で白いシャツを洗って比較する演出が定番だったのですが、なぜかこれまでの洗剤は毎回黄ばみが残り、新しい洗剤では真っ白になる。その真っ白になる新しい洗剤が数年たつとまたリニューアルして、シャツを洗うと黄ばみが残るほうの旧商品として登場する。消費者団体が調査したら、なんのことはない、CM出演者は演出家に渡された新品のシャツを見てその白さに驚いた演技をしているだけ。そんな事実が報道ですっぱ抜かれても「だから何?」とスルーされていた時代が昭和でした。

 バブルの頃は大企業のトラブルの解決を反社会勢力が担うという構図も当たり前にありましたが、平成を通じて大企業は反社とは一切取引ができなくなりました。こうして台頭してきたのがいわゆる半グレです。

やっかいなのは「中間のケース」

 日本経済のいわゆるコンプライアンスは平成の30年間でかなりの浄化が行われ、マスの経済の世界では騙しや不良品が駆逐されていきました。そして私たち消費者は徐々に騙しへの耐性も失っていきました。

 では令和の時代に不良品がなくなったかというと逆で、インターネット通販では安価だけれどもすぐに壊れる商品があふれています。注文すると、すぐではなく10日ぐらいして中国から国際郵便で届く商品が多いことから、俗に“中華”と呼ばれたりもします。

 スマホの普及で私たちの生活がネット中心となり、その結果として拡大しているのがこれらのストリート経済であり、そのなかで個人や少人数の組織でよからぬビジネスを展開する勢力が力を増やしている。

 毎日テレビよりもSNSを見る時間が長く、お店よりも通販やフリマで買い物することが多ければ、当然ですがストリート経済と接する機会が増加します。そのような環境下で生きていくのであれば、私たちはストリート経済への対処法も身につけなければならない。今はそのような時代です。

「それはわかるけどアマゾンや楽天、ヤフオクメルカリにだってルールはあるから、私たちの取引は守られているんじゃないの?」

と思うかもしれません。ここで重要なのが、冒頭にお話しした民事不介入のラインです。明らかな詐欺にあえばルールは私たちを守ってくれますが、ストリート経済でやっかいなのはそうではない中間のケース。

 私自身、ヤフオクやフリマサイトの利用頻度は増えています。個人間の取引でも大半のケースではスムースに取引が終わるのですが、一定頻度でトラブルが起きることも事実です。その場合でも多くの場合は合理的に話し合いができて解決するものですが、そうでもない場合も起きるわけです。実例をあげて対処法を考えてみましょう。

実例1 故障したプリンター

 フリマサイトで中古のプリンターを購入しました。商品説明では「つい最近まで使っていた完動品」と書かれていましたが電源を入れたらいきなりエラーランプがつきます。ネットで調べるとそのエラーランプの点滅が意味するのは「メーカー修理が必要」というサインですが、ご存知かもしれませんが大手メーカーは販売後一定期間を過ぎたプリンターの故障は修理してくれません。

 それで話し合って取引キャンセルとなったのですが、問題は私の手元に届いている故障品。取引相手は「そのまま返送しなくても大丈夫です」というのですが、それは返送コストがかかるから。私からすれば着払いで返送したほうが楽なのですが、それをやられると相手にはさらに1200円ほどの損失が上乗せになる。だから相手はストリート流の交渉に入るのです。

 このときは実は私が意図的に折れました。プロフ欄で相手の方が「事故に遭って在宅となり不要品を処分している」と書いていたので、ちょっとかわいそうになったのです。私が400円払って粗大ごみに出したのですが、このように自分に不備がなくても少額のお金で穏便にすますというのもストリート取引のたしなみかもしれません。

事例2 サイズの違うケース

 あるアメリカ製の有名なキッチン家電で音がとてもうるさい商品があります。調理のためにスイッチをいれるとあっという間に野菜や肉が砕けてペースト状になり便利なのですが、とにかくけたたましい音が出ます。アメリカの郊外の一軒家なら気にならないのですが、日本の集合住宅では周囲の反応が気になってしまいます。

 そんな人のために、それをすっぽりと覆うケースがアメリカのアマゾンで売られています。スタバでフラペチーノをつくるときに使われるブレンダーをアクリルケースが覆っていますが、あれとよく似たものを作ってマーケットプレイスで販売している人がいるのです。300ドルほど支払って取り寄せたところ、なんと相手の発送ミス。サイズが合いません。

 これも相手と英語で話し合い、正しいサイズのものを送ってくれたのですが、問題は手元の商品。国際郵便で返送すると高額のコストがかかります。すると相手から「君がヤフオクで売りさばいてくれないか? 売上の半分をあげるから」とオファーがありました。

 2万円と定価より安く出品した商品は、1週間ほどで私のとは一回り違うサイズの商品を使っている人が買ってくれて、約束どおり半額の1万円が私の手元に残りました。アメリカ人はつくづくタフだなと思った出来事ですが、結果的には彼も返送されるよりも損にはならないのでしょう。そのうえで私も300ドル(約3万3000円)の商品を1万円安く手に入れることになりました。最初に送られた商品をオークションで安く買った人も含めて三方がまるくおさまったという意味では、いい感じのストリート経済の解決事例ではないでしょうか。

事例3 輩(やから)との遭遇

 フリマサイトiPhoneを購入したのですが、購入ボタンを押した直後に失敗に気づきました。買ったつもりの機種と実際に買った機種が違うのです。

 フリマサイトでいい状態のiPhoneを探すのは伏魔殿のようなものです。こちらはiPhoneXの美品が欲しいと思っていても、検索結果ではそうではない商品がどんどん表示されます。価格が安いと思って押してみたらiPhone8やiPhone7だというのが日常茶飯事。「目立つ傷もなくきれい」だという表示の商品でも「Face IDが機能しません。ジャンクとしてお考えください」などと平気で商品説明が書かれています。「ジャンクなら目立つ傷がないとかにチェック入れるな!」と思うのですがここはストリート。自分がうっかりしていると変な商品を購入してしまいます。

 さて、なぜ失敗したのか理由は後述しますが、とにかく間違った機種をフリマサイトで割高な価格で購入してしまいました。すぐに取引メッセージを通じて「取引をキャンセルできないか?」と申し出たのですが、相手からは高圧的な返信が。

「せっかくこれまで他のユーザーの注目を集めていたのにキャンセルして再出品になればそれが消えてしまう。迷惑だから買ったものはきちんと買ってくれ」

 ごもっともな反応でこちらはぐうの音もでません。そしてすぐに「発送したから受け取ってくれ」と追い打ちをかける連絡が届きます。

 なんで失敗したのか調べてすぐに理由がわかりました。商品説明文と商品名が違うのです。商品説明文にはiPhoneXSだと書かれていて、それは私が探していた商品なのですが、商品名の欄にはiPhoneX SpaceGrayと書かれている。彼が送ってきたのはiPhoneXでした。

 説明と違う商品を売ったのなら私のほうに分があると思いますが、実はストリート経済はそう簡単ではありません。フリマサイトのカスタマーサービスに連絡をとったところ、このような商品説明が違うケースのトラブルでも事務局は自動キャンセルしないルールになっていて、当事者間での話し合いをするように返事がきました。話し合いがつかなければ最終的に救済制度があるのですが、まずは8日間、当事者間で話し合えというのです。

 相手は輩です。最悪騒がれた場合として私が覚悟したのは3万円ほど。その損失についてはいったん泣き寝入りし、たぶん届いた商品をフリマサイトで売れば2万円ぐらいは取り返せるという損失計算はしました。

 とはいえストリートで生き抜く多少の耐性は私も持っています。商品名と商品説明が食い違っているのは事実で、その点で事務局にクレームを入れている旨を伝えたところ、分の悪さを理解したのでしょう。無事、相手がキャンセルに応じてくれる結果に。

 ストリートではにらみ合いになって「イエス」と言ったら負けです。でも常にファイティングポーズ一辺倒だと、いつか大怪我をするかもしれません。ストリートでは負けたままで逃げたほうが被害が少ないケースがあるのも事実。日本人が少なからずこれと同じリスクに直面する時代が来たのだと私は思っています。ストリートでの身のこなし方が問われる時代がやってきたのです。

(文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役)

●鈴木貴博(すずき・たかひろ)

事業戦略コンサルタント。百年コンサルティング代表取締役。1986年、ボストンコンサルティンググループ入社。持ち前の分析力と洞察力を武器に、企業間の複雑な競争原理を解明する専門家として13年にわたり活躍。伝説のコンサルタントと呼ばれる。ネットイヤーグループ(東証マザーズ上場)の起業に参画後、03年に独立し、百年コンサルティングを創業。以来、最も創造的でかつ「がつん!」とインパクトのある事業戦略作りができるアドバイザーとして大企業からの注文が途絶えたことがない。主な著書に『ぼくらの戦略思考研究部』(朝日新聞出版)、『戦略思考トレーニング 経済クイズ王』(日本経済新聞出版社)、『仕事消滅』(講談社)などがある。