内発的発展で尖った企業を輩出する「スモール・ジャイアンツの街」

大阪に「スモール・ジャイアンツの街」と呼ばれる街があります。
いや、正確には、市役所の一部と街の経営者たちがそう言い始めたもの。この「スモール・ジャイアンツの街」はいかにして生まれたのか。そこには世界共通の「発展モデル」に磨きをかけた背景がありました。

スモール・ジャイアンツとは、全国各地の未来ある中小企業を発掘すべく、Forbes JAPANと電通が全国各地の未来ある中小企業を発掘すべく発足させたプロジェクト、「スモール・ジャイアンツアワード」に由来します。

この連載では、2020年の地方大会に始まり、2021年の全国大会でグランプリを決めた同プロジェクトとタイアップし、Forbes JAPAN編集長の藤吉雅春氏、同Web編集部の督あかり氏、そしてスモール・ジャイアンツの共同発起人である電通ソリューションクリエーションセンターの笹川真氏によるコラムをお届けします。第1回は、督氏による寄稿です。

 

地域内の連携によるオープンイノベーションの事例

99.7%──。日本の企業全体を占める中小企業の割合だが、決して日本が突出して多いわけではない。世界を見渡せば、細かな定義は違うものの、米国も99.7%(2012年)、EUは99.8%(2015年)を占める。「創業5年の壁」があり、生き残れる中小企業は半数以下ともいわれるが、コロナ禍で経営環境はさらに変化の波を受けている。

そんな時代に注目したいのが、内発的発展による地域づくりだ。1社の覇者ではなく、各企業や行政がゆるくつながることで共存共栄を目指す。

まず、海外の成功事例を紹介しよう。ランボルギーニやマセラティを生み出したイタリア北部の工業都市、ボローニャに学びを得たい。世界的なブランド力から自動車産業に目が行きがちだが、実は自動ラッピングマシーンの技術で世界最高峰を誇る。チョコレートの自動包装機械を製造する1社からのれん分けするように、ティーバッグ製造の機械を手がける子会社ができ、自動包装機械の関連企業はいまや数百社に発展。たばこの包装、薬の包装といった具合に各社が業務を細分化し、地域内でニッチな棲み分けが成立しているのだ。

ボローニャのあるエミリア・ロマーニャ州は、こうした産業集積により内発的発展を遂げ、その手法は「エミリアモデル」と称されるようになった。産官学の垣根を越えて人々が情報交換する「サロン文化」があることも、オープン・イノベーションの促進を後押ししたといえるだろう。

地域経済を潤すために企業誘致などで発展しようとする外来型開発に対して、地域資源を有効活用する内発的発展の事例は、国内でも広がりつつある。例えば福井県は繊維、メガネ、漆器などの地場産業を技術革新し、世界での信頼も厚い。岩手県は産学官連携のインキュベーションシステムをいち早く導入し、ライフサイエンス産業の工業団地を造成して発展してきた。

新たな発展モデルを築き始めているのは、大阪府の八尾市だ。ゴム・土木・福祉の3事業を展開する錦城護謨、EC販売でヒット商品を生み出す木村石鹸工業といった製造業の雄を多数輩出する八尾は、地域内で企業同士がつながり、アイデア商品を共同開発する事例で注目されている。

だが八尾の場合、イタリアのように自然なかたちで共存共栄関係が構築されたわけではない。戦後の高度経済成長期に人口が急増すると、八尾駅周辺を中心に商業が栄えた。それにともない、古くから行われてきた鋳物や金属加工などの工業も発展し、日本有数のものづくりの集積地となった。

八尾にはもともと一匹狼タイプの社長や企業が多く、それぞれがわが道を歩んでいたという。そんな「我関せず」の空気を変えたのは、1人の市役所職員だった。

八尾を変えた男、市役所職員・松尾泰貴
八尾を変えた男、市役所職員・松尾泰貴

大阪のものづくりはエンタメだ!

八尾市経済環境部産業政策課の係長であった松尾泰貴は、公務員らしからぬ行動力から「変態行政マン」の異名をもつ(2021年4月から友安製作所新規事業兼広報部リーダー)。

かねてから八尾の企業間のネットワーク作りに尽力してきた松尾は、18年に市内の中小企業経営者たちが交流し、アイデアを共有する「みせるばやお」(魅せる場、八尾)という拠点を駅近に設けて、子ども向けにものづくり体験のワークショップなども開いている。任意団体から始まった「みせるばやお」は、20年8月に法人化、木村石鹸工業社長の木村祥一郎が代表を務める。当初の賛同企業は35社に過ぎなかったが、現在は127社が会員となっている。

20年12月には、この拠点から生まれたアイデアで、近隣の東大阪市や堺市も巻き込んだ5市合同オープンファクトリー「FactorISM(ファクトリズム)2020 アトツギたちの文化祭」を開催。地域の“アトツギ社長”たちが中心となり、五感で体感できるような工場見学をメインに据えたイベントを企画したところ、累計来場者は約3,000人、オンラインでの工場見学参加者は1,116人を数える盛況となった。

地域ぐるみのオープンファクトリー自体は、新潟県三条市・燕市を中心とした「燕三条 工場の祭典」(13年〜、20年は中止)など、全国各地に先行事例がある。そこで八尾では、他の地域の事例を徹底研究した上で、ものづくりをエンターテインメントとする「モノタメ」という切り口で、大阪らしさを打ち出すことにした。

実行委員長を務めた錦城護謨社長の太田泰造は、意外なことを口にした。

「八尾はBtoBの製造業が多く、一般市民を工場に入れることに対して『面倒くさい、危ない、ノウハウが盗られる』といったネガティブな声もありました」

確かにリスクはゼロではない。だが、ものづくりの現場を公開することで従業員がやりがいを感じ、仕事にプライドを持てるという側面もある。「実は社内向けのメリットも大きい」と太田は言う。

ファクトリズムを5市の広域連携で開催したことにも狙いがある。2025年大阪・関西万博を見据え、海外に大阪のものづくり、ひいてはモノタメの魅力を発信し、産業ツーリズムの誘客につなげたいとの思いからだ。まさに共存共栄の地域連携であり、「点だけでなく面で広げていく」考えだ。

平場の文化で究極のシェアリング目指す

錦城護謨社長の太田泰造
錦城護謨社長の太田泰造

「みせるばやお」という拠点ができたことで、八尾の企業間で、知識や情報、アイデアのシェアが生まれた。だが、太田にはさらに一歩進んだ構想もある。

コロナ禍で企業のDX化、テレワークが一気に広まり、製造業の現場は厳しい選択を迫られている。従来どおり工場に従業員を出勤させるべきか? 過剰設備、過剰雇用になっていないか? 労働環境は変化の波に対応しているか? こうした課題を解決するために、太田は、企業間で人とモノ、すなわち従業員と設備のシェアもできないかと考えている。

「『みせるばやお』は、各社の情報をオープンにして共有することで、企業間の信頼関係を醸成する場になってきました。いま製造業が直面する難局を地域で乗り越えるためにも、今後は究極的なシェアリングの場となることを目指します」

オーツーの工場の様子
オーツーの工場の様子

その企業間の「信頼関係」を感じる一幕があった。業務用家具メーカー、オーツーの工場見学に訪れたときのことだ。初めて一般の見学客を受け入れるにあたり、昔ながらの鉄工所の作業を安全に見学できるように、工場内は透明なフィルムで仕切られていた。「この透明フィルムは、友安さんのところで買わせていただきました」と代表の梶原弘隆が言う。梶原は「みせるばやお」での交流をきっかけに、インテリア・DIY商品を販売する友安製作所の社長・友安啓則と意気投合し、商品開発などで連携するようになったのだという。

八尾では、企業間のフラットな関係性にも驚かされる。例えば、ガラスや鏡の販売施工を手がけるコダマガラス。自社のYouTubeチャンネルで社長の児玉雄司が解説するのは、近所にある木村石鹸の「鏡の鱗状痕クリーナー」についてだ。一方、藤田金属では、リニューアルした社屋に他社商材を積極的に取り入れている。社長の藤田盛一郎は「ゆくゆくは八尾のショールームにしたい」と夢を語る。ボローニャのサロン文化に通じる八尾の「平場の文化」が、人と情報を横につないでいく。

地域に眠る資源や社内の経営資源を、地域内でシェアすることで横連携が生まれ、異業種が手を組みやすくなる。行政サポート型の「八尾モデル」は、他地域も取り入れやすい内発的発展の好例だろう。

GU、女性の悩みを解決する「フェムテック」商品を充実…ナイトブラ、吸水ショーツ

 2021年、日本はフェムテック元年といわれている。女性を意味するフィメールとテクノロジーを掛け合わせた造語である。最新の技術を使って生理痛や更年期障害といった女性特有の悩みを改善し、病気の早期発見や生活の質の向上を目指す。

 ファーストリテイリング傘下のジーユー(GU)がフェムテック市場に本格参入した。オムロンヘルスケアと協業。プロジェクト「GU BODY LAB」を立ち上げ吸水機能付のショーツなど9商品を発売した。吸水ショーツ「トリプルガードショーツ」は防水シート、吸水シート、さらにもう1枚のシートの3層構造になっていて、約15~20ミリリットルの液体を吸収する。価格は税別1490円。

 ブラジャー「ナイトブラ」(価格は同1490円)は伸びる方向が異なる生地サイドパネルを使用し、就寝時のバストの横流れを軽減。柔らかなカップと肌触りのよいコットン生地を用いることで快適なフィット感を実現したという。2019年、GUは今後の成長戦略のコンセプトとして3つのコネクト宣言を行った。「健康・安心・快適志向」をキーワードにした商品を売り出しており、「GU BODY LAB」は、その一環だ。

 新しいプロジェクトでは女性特有の健康上の課題に着目。すべての女性が自分らしく健康的な毎日を送れるようなアイテムの開発・販売をする。開発にあたりオムロンヘルスケアがフェムテックに関する情報をGUに提供している。欧米ではフェムテックは最新技術を駆使するヘルスケア産業の一角を占める新たな分野と位置付けられている。

 同じファストリ傘下のユニクロは、マスク市場においてエアリズムマスクで旋風を巻き起こした。花粉などの粒子を99%カットするフィルター、紫外線を90%カットするメッシュ素材、そして汗ばんでも、なめらかな肌触りを維持するエアリズムマスクは大人気を博した。女性の健康などの悩みをテクノロジーで解決するフェムテック市場への日本企業の参入は遅れている。GUが先駆者となれるのか。

管理アプリから生まれたフェムテック

 フェムテックという言葉はデンマーク人のイダ・ティン氏が2012年に開発した生理周期を管理するアプリ「Clue(クルー)」への投資を募るために使ったのが初めてだ。投資家の多くは男性なので、女性特有の悩みに関する言葉を使うと資金を得るのが難しいとされていた。「Female(女性)」と「Technology(技術)」を掛け合わせた「Femtech(フェムテック)」という言葉を使えば投資家たちの関心を集めることができるとイダ・ティン氏は考えた。

 フェムテックはダイバーシティー(多様性)が重視される社会では新たなビジネスの領域と見なされている。フィンテック(Fintech)という用語が急速に広まってきた時期と重なる。こちらは「Finance(金融)」と「Technology(技術)」を合わせた造語。世界的に普及したスマートフォンのインフラやビッグデータ、人工知能(AI)などでの最新技術を駆使した金融サービスを指す。スマホによる決済、仮想通貨、ネットを通じた資金調達のクラウドファンディングなど市場規模は爆発的に拡大した。

 米調査会社ピッチブックによると、世界のフェムテック市場への投資額は2008年には25億円にすぎなかったが、18年には、その17倍強の437億円に増大した。米調査会社のフロスト&サリバンの試算によると、フェムテックの25年の市場は5兆円規模に達すると見られている。投資対象として魅力的な市場になってきたわけだ。

日本は2021年がフェムテック元年

 日本でも動きが出てきた。世界初のフェムテック専門のオンラインストアを運営するフェルマータ(東京・品川区、杉本亜美奈社長)とガンホー・オンライン・エンターテイメントの創業者で投資家の孫泰蔵社長が率いるミスルトウジャパンが、フェムテック企業の支援に特化した合同会社、フェルマータファンドを20年2月に設立した。

 杉本氏はタンザニア育ち。英国、ドイツの学校に通い、東京大学で修士号を、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院で博士号を取得した。19年にフェルマータを設立。孫氏の実兄はソフトバンクグループの孫正義氏である。昨年秋に活動を開始し、フェムテックに特化した25億円規模の投資ファンド(フェルマータファンド)を立ち上げた。アジア・日本のフェムテックのスタートアップ企業に投資する。

 フェムテック特化型の投資ファンドの設立やGUのフェムテック事業への参入が日本におけるフェムテック市場の扉を開ける起爆剤になるものと期待されている。

(文=編集部)

「尖閣有事」の懸念、南シナ海「火薬庫」化なら日本混乱…カギを握るロシアの動き

「中国に対して融和的な政策をとるのではないか」と懸念されていた米国のバイデン新政権だったが、中国を「安定した開放的な既存の国際秩序に絶えず挑戦する唯一の競争相手」と名指しで批判し、「対中包囲網」を形成しつつあるかにみえる。

 その成果としてまず挙げられるのは、新疆ウイグル自治区での人権侵害について、英国、カナダ、EUとともに中国への制裁措置を課したことである。中国側は人権侵害の事実を全否定しているが、トランプ前政権時代に評価を落としていた大国としての地位を回復させることに成功したといえよう。

 長年「非同盟外交」を標榜してきたインドを「日米豪印首脳協議(クアッド)」のメンバーにして対中抑止の陣営に参加させたことも意義がある。インド太平洋地域に影響力を広げようとする中国の「一帯一路」の動きに対する有効な牽制力となるからである。

 しかし米国の同盟外交が成功しつつあるにもかかわらず、東アジアにおける中国の海洋進出が収まる気配は見えない。中国が海警局を準軍事組織に位置づける海警法が今年2月に施行されて2カ月が過ぎたが、沖縄県の尖閣諸島周辺の領海に海警局の船が侵入した回数は、今年1月から3月にかけて11回となり、前年に比べてほぼ倍増した。政府は「国際法違反である」として国際社会にアピールしているが、中国側の行動に変化の兆しはない。中国による尖閣諸島侵入についての日本の対策は手詰まりの感がある。

 中国軍機が台湾の防空識別圏(ADIZ)に立ち入る事例も急増している。中国による台湾侵攻について、「今後2年以内に大規模な予行演習が行われ、3年以内に侵攻が起きる可能性がある」と警告する米国の軍事専門家がいる。日本でも「近い将来、米国と中国が台湾が支配する南シナ海の2つの島(東沙島と太平島)を巡り、軍事衝突が起きるのではないか」との指摘が出ているが、そうなれば「尖閣有事」にもつながりかねず、日本も対岸の火事ではない。物流の大動脈である南シナ海が「火薬庫」になれば、日本経済が大混乱する可能性が高い。

カギ握るロシアの動き

 最悪の手段を防ぐための有効な手段はないのだろうか。

「(対中包囲網が有効に機能するためには)、ロシアがそこに参加してくれるかどうかという点が極めて重要であり、むしろそれが決定的なものになる可能性がある」

 このように指摘するのは、米戦略国際問題研究所の上級顧問を務めるエドワード・ルトワック氏である。戦略家であるルトワック氏は10年前から「対中包囲網」の形成を提唱しているが、膨張する中国に対してもっとも有効なカードは「中国が必要とする資源・エネルギーに関する貿易制裁」であると主張する。

 中国は国内経済の発展のために不可欠な資源・エネルギーの対外依存度が年々上昇している。なかでもロシアからの供給の割合が増えているが、資源・エネルギーがロシアから供給されている限り、海上貿易が中断されても中国はそれほど大きな影響を受けない。その反対にロシアがクアッド諸国と共に制裁の輪に加わる可能性が出てくれば、中国は「対抗するのが極めて困難な反中同盟に包囲される」と恐れることになるだろう。

 冷戦崩壊後30年以上が経過したが、欧米諸国とロシアの間の溝はいまだに深い。このところウクライナをめぐる緊張関係が再び高まっている。米国のサキ大統領報道官は8日の会見で「ロシアが2014年のクリミア半島併合以降でもっとも多くの兵をウクライナ東部の国境付近に配備している」とした上で「米国はロシアによる侵略行為への警戒を強めている」と述べた。これに対しロシア政府高官は8日「ウクライナが分離独立派への全面的な攻撃を開始した場合はロシアが介入する」と応じた。

 14年のウクライナのマイダン革命を強力に支援したとされるビクトリア・ヌーランド国務次官補(当時)がバイデン政権の国務次官に任命されたことにロシア側は「米ロ関係が悪化するのではないか」と警戒していたが、それが早くも現実になってきたようだ。

冷え込む米ロ関係

 冷戦崩壊後の経緯を振り返れば、米国で民主党政権が誕生するとロシアとの関係が冷え込む傾向が強い。現在の米ロ対立の大本の火種は、民主党のクリントン政権が1996年に北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を決定したことにある。専門家の慎重論を無視してクリントン氏が強引に決定したのは、自らの再選のために米国内の東欧移民票を獲得することが必要だったからである。バイデン大統領は米ABCニュースのインタビューで「プーチン大統領は『人殺し』か」という質問に「そう思う」と答えたように、バイデン政権のもとでも米ロ関係が改善されることを期待することは難しい。

 中国と同様に国内の人権問題で欧米からの制裁圧力にさらされているロシアも、クアッドの拡大を警戒し、伝統的な武器輸出相手国であるインドの引き離しに動いている(4月9日付産経新聞)が、日本にとってはゆゆしき事態である。

 ルトワック氏は米ロの仲裁役としての日本の役割に期待しているが、インドについても「米国とロシアの同盟関係の代替的な機能を果たしている国である」と評価している。昨年8月、インドは中国に対抗する観点からロシアに対して「自由で開かれたインド太平洋構想」への参加を打診したという経緯があるが、日本もロシアに対して同様のアプローチをすべきであると筆者は考えている。

 日本とインドの両政府は4月下旬にも外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)を都内で開く方向で準備が進んでいる(4月10日付日本経済新聞)が、「自由で開かれたインド太平洋構想」へのロシア参加がもっとも重要な議題のひとつになるべきではないだろうか。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

(参考文献)
自滅する中国 なぜ世界帝国になれないのか(エドワード・ルトワック著)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省

1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)

1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)

1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)

2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)

2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)

2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職

花粉症薬の罠…なぜ杉の木が多い農村より、都会のほうが花粉症を発症する人が多い?

 杉の次は檜(ひのき)と、まだまだ花粉症の季節が続いています。くしゃみや鼻みず、鼻づまりなどの症状で、辛い思いをしている人も多いでしょう。ドラッグストアや薬局には、そんな症状を抑えるための花粉症対策薬がずらっと並んでいます。しかし、いずれも対症療法的なものであり、副作用が現れることもあるので注意が必要です。

 花粉症対策薬は種々ありますが、ほとんどが第2類医薬品であり、その効能・効果はどれも同じようなものです。たとえば、テレビCMでも知られる代表的な製品の場合、その効能・効果は「花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり」というものです。そのほかの製品も似たような効能・効果です。

 現在、市販されている花粉症対策薬は、「第2世代抗ヒスタミン薬」を成分としたものが主流になっています。アレルギーを引き起こす活性物質のヒスタミンやロイコトリエンの放出を抑制し、またその受容体をブロックすることで、花粉症の症状を抑えます。さらに免疫細胞から炎症物質が出るのを抑えて、症状の悪化を防ぐのです。

 花粉症は、異物を排除しようとする免疫反応の一種です。花粉アレルゲンが鼻や目などに入ってくると、まずそれに免疫が反応して、リンパ球の一種のB細胞が花粉アレルゲンに対するIgE抗体(免疫グロブリンE抗体)をつくります。そして、それはマストセル(肥満細胞。肥満を起こすのではなく、太ったように見えるのでこう呼ばれる)の表面に付着します。

 次に花粉アレルゲンが再び侵入して、IgE抗体に結合すると、その刺激でマストセルからヒスタミンやロイコトリエンが放出され、それらが鼻などの粘膜に作用して、くしゃみや鼻みず、鼻づまりなどを起こすのです。これらは、花粉を鼻から排出したり、花粉のさらなる侵入を防ぐための、いわば防御反応です。

花粉アレルゲンだけでは、花粉症は起こらない

 ところで、一般に花粉症は、杉や檜などの花粉が原因とされていますが、それだけで花粉症が発生するわけではないようです。こんな実験データがあります。

 東大物療内科の村中正治助教授(実験当時)が、マウスに対してスギ花粉アレルゲンを注射しましたが、マウスの体内にIgE抗体はできませんでした。ところが、スギ花粉アレルゲンとディーゼル排出微粒子(DEP)を一緒に注射したところ、IgE抗体ができたのです(「日本医事新報」<1985年4月6日号>に掲載の『花粉アレルギーの増加と大気汚染』より)。

 IgE抗体ができなければ、花粉症は発症しません。つまり、花粉アレルゲンだけでは、花粉症は起こらないということです。しかし、DEPが加わることでIgE抗体ができ、花粉症が発症する状態になるということです。これは、DEPによって免疫が過剰に反応してしまったと考えられます。

 さらに、古河日光総合病院の小泉一弘院長(発表当時)が1985年11月に発表した次のような疫学データがあります。

 小泉院長らは、栃木県日光市と今市市(現在今市市は日光市に合併)の住民3133人に対して、居住地を「杉並木地区:自動車交通量が多く渋滞が激しい」、「杉森地区:杉は多いが交通量は少ない」、その他の「一般地区」に分類し、花粉症の発症に関するアンケート調査を実施しました。

 その結果、3月中旬から4月にかけて、連続した鼻症状(くしゃみ、鼻みず、鼻づまり)、眼症状(充血、涙、かゆみ)という花粉症の症状が現れる人の割合が最も高かったのは、今市市の「杉並木地区」で14%、次いで日光市の「杉並木地区」で12%でした。

 一方、杉の多い「杉森地区」では7~10%と低く、杉が極めて多く交通量のほとんどない日光市小来川という地域では5.1%と非常に少なかったのです。なお、その他の「一般地区」は、7~10%でした。このデータからも、花粉症は杉花粉だけではなく、自動車の排気ガスが影響して発生することがわかります。

花粉症は日本では20世紀後半になって発見

 これらのデータから、花粉症の大きな謎、すなわち杉は太古から存在していたのに、なぜ花粉症が日本では20世紀後半になって発見されて増えているのか、また、杉は農村に多いのに花粉症で苦しんでいる人はなぜ都会に多いのかという謎が解けます。自動車が普及したのは20世紀後半であり、交通量は都会で多いからです。

 もともと花粉は人間の体にとって害になるものではありません。ところが、排気ガスなどの影響で免疫が過剰に反応してしまい、花粉を異物としてとらえ、排除してしまうと考えられます。その結果、くしゃみ、鼻づまり、鼻みずなどの辛い症状が現れるのです。

 したがって、花粉症の発症を防ぐためには、免疫が過剰に反応しないようにする、つまりIgE抗体をつくり出さないようにしなければならないのです。ところが、市販の花粉症対策薬の場合、対症療法的にヒスタミンやロイコトリエンの放出を抑制したり、その受容体をブロックするにすぎません。

 また、それに伴って、発疹やかゆみ、吐き気、腹痛、頭痛、倦怠感、動悸などの副作用が現れることがあります。さらにまれにですが、アナフィラキシーショック(服用後すぐの皮膚のかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁など)を起こすこともあります。

 花粉症をなくすためには、体の免疫が過剰に反応しないような環境をつくっていかなければなりません。現在、環境中には排気ガスなどの免疫を刺激するさまざまな化学物質が漂っています。それらを減らさない限り、花粉症も減らないと考えられます。

(文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト)

「東京五輪」のために“表現の自由”を後退させてはならないー江川紹子の提言

 記事のなかで開会式の演出の企画案の一部を伝えた「週刊文春」(文藝春秋)に対し、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(橋本聖子会長)が、「営業秘密を意図的に拡散し、業務を妨害した」「著作権法に基づく複製権を侵害している」などとして抗議し、雑誌の回収とネット上の記事削除を要求していた問題。組織委は、「極めて遺憾」として法的措置を辞さない強硬な姿勢を見せている。

「週刊文春を回収せよ」との五輪組織委員会の主張は、報道の自由を侵害してはいまいか

 この記事は、3月31日の文春オンラインと4月1日発売の同誌で、五輪開会式の問題を報じる特集第3弾として掲載された。記事の主たる内容は、開会式の執行責任者だった演出振付家のMIKIKO氏に対し、森喜朗・組織委前会長や菅義偉・前官房長官(現首相)、小池百合子都知事などの政治家から、ひいきの著名人や支援者などの出演を求める“口利き”圧力があった、という問題だ。そんななか、MIKIKO氏は圧力に屈せず、独自に魅力的なプランを練り上げた、という。その流れで、プランの一部を文章で紹介した。小さな写真も添えられた。MIKIKO氏が排除されてから、後任者によって“口利き”が取り入れられていった経緯も伝えた。

 組織委は同月2日に抗議し、同誌の回収などを求めた。これに対し同誌は、即座に編集長見解を発表し、記事には「高い公共性、公益性」があると主張。「不当な要求に応じることはできません」と反論し、要求を拒否した。

 すると組織委の橋本会長は「報道の自由を制限するものではない。業務妨害に当たる」と再反論。さらに9日の記者会見で組織委の広報担当が、情報漏えいの内部調査が終わり次第、その結果を踏まえて検討する、と明らかにした。文春の著作権法違反のほかに、漏えいさせた者は不正競争防止法違反などが成立するとして、すでに警察にも相談していることを明かした、と報じられている。

 そもそも組織委がすべきは、情報流出の犯人探しや週刊文春への攻撃ではなく、明らかにされた組織の運営について、自らを省みて、是正することだろう。

 では、法的にはこの問題をどう見ればよいのか。知的財産法が専門の玉井克哉・東京大教授に解説してもらった。

「開会式のプランの著作権は、確かに組織委にある。しかし、民主主義国家にとって報道は重要ですから、著作権法41条『時事の事件の報道のための利用』の場合は、著作権侵害にならない、と定めています。ほとんどの著作権法の学者は、今回のケースは著作権法違反に当たらないと答えるでしょう」

 組織委はさらに、開会式のプランは「営業秘密」であるとして、それを暴露したことは不正競争防止法に当たる、とも主張している。しかし玉井教授は、以下のように説明する。

「組織委の競争相手になる組織がこの秘密を漏らしたのであれば、不正競争防止法違反に当たるかもしれませんが、組織委には競争相手はいません。それに、この法律は著作権法のように報道に配慮する規定はありませんが、法違反を問うには『図利加害』の目的が必要です。つまり、自分や第三者の利益を得ようと図ったり、他人に損害を与えようとする目的があるか、ということ。これは、公益のための内部告発を妨げないように設けられた規定です。公益のための告発は、『図利加害』目的がないので法違反には問われない。報道は公正な民主主義社会のためにあり、その報道のために秘密を明らかにする場合も同様です。『図利加害』目的の規定は、自由な報道を妨げないためでもあるんです。これは法律ができる時の記録を見れば明らかです」

 そのうえで、こう結論づける。

「組織委の主張には根拠がない、と考えられます」

 報道の自由といえば、憲法である。志田陽子・武蔵野美術大教授(憲法)にも話を聞いた。志田教授も、次のように組織委の対応を批判する。

「オリンピックのあり方は、まさに公共の関心事。議論を喚起し、人々の疑問に答える報道は、極めて公共性が高く、表現の自由が最も強く働くべき。にもかかわらず、その報道を塞いでしまおうというやり方がとられているのは、大きな問題です。一定の条件をつけて利用を認め、権利者を保護しようという知的財産法を、表現を圧迫・恫喝する道具に使おうという、新たな手法にも注意が必要です」

 東京五輪を巡っては、このほかにも表現の自由とのかねあいで、気がかりな事例が相次いでいる。

「五輪開催反対」を徹底的に排除しようとする組織委の、理不尽で無法なルール

 3月28日には、東京新聞が自社サイトに掲載していた、福島県での聖火リレーの動画を削除した。トーチを持ったランナーの前に、スポンサー企業が大きな宣伝カーが大音量で音声や音楽を流し、そろいのユニフォームを着た人たちが手を振ったり踊ったりする場面を映したものだった。同紙は、国際オリンピック委員会(IOC)が、新聞社などの動画利用はイベントから72時間に限定するルールを一方的に課されているためだ、と説明した。

 しかし組織委には、公道で撮影された動画の利用を制限する法的権限はない。そのため、一般人やフリーランスのジャーナリストが公道で撮影した動画の利用については、なんの規制もない。にもかかわらず新聞記者には時間制限を科すというのは、いかにも理不尽で無法なルールといわざるをえない。

 それがまかり通るのは、組織委は、報道機関への取材への協力の是非を判断する権限を握っているからだ。実際同紙は、ペナルティを科されて大会本番での取材に支障が出ることを恐れ、一方的なルールに従った。

 五輪と表現を巡っては、こんな問題もあった。

 4月5日、NHKの聖火リレーネット配信で、長野市内のリレーを生中継している最中に、沿道から「オリンピックに反対」という声が挙がると、約30秒にわたって音声が途絶えた。東京新聞や毎日新聞の取材に対し、NHKは技術的な問題ではなく、意図的に消したことは認めている。

 消去した理由については、「さまざまな状況に応じて判断し、対応した」というだけで、はっきりしない。この件は、組織委が直接関与したわけではないようだが、五輪イベントを魅力的に見せたい、それに反するものは排除したいという主催者の演出意図を、NHKが忖度し、くみ取っての対応だったのではないか。

 そう推測するのは、こんな出来事もあったからだ。

 4月9日付け朝日新聞デジタルの記事によると、東京五輪聖火リレーが行われている愛知県半田市の市道沿道で、大会中止を訴えるプラカードを無言で掲げていた男性に対し、リレーの運営関係者が表示の撤去を求め、警備員が前に立ち塞がるなどの妨害行為をした、という。

 組織委もその事実を認め、「周りの観客のみなさまへ不安と与える」と理由を説明している。

 写真を見れば、さほど大きくもないプラカードで、書かれているメッセージは「東京五輪中止の夢をもういちど」。たった1人が、これを持って立っていたことで、周囲にいかなる「不安」をもたらすというのだろうか。

 五輪を楽しみにし、聖火リレーを盛り上げようと集まっていた人たちのなかには、「不快」な気持ちになる人がいたかもしれない。大会関係者にとっても、五輪反対のメッセージは「不愉快」であろう。しかし、自分にとって好ましくない表現を放っておく寛容さがなければ、「表現の自由」は成り立たない。しかも現場は公道でありパブリックな場所だ。男性は、「後ろの人の邪魔にならないよう、頭上には掲げていない」と話している。

 そうであれば、大会関係者がメッセージの掲示を妨げる正当な理由は何もないはずだ。組織委は、現場の行き過ぎた行為を謝罪し、再発防止に努めるべきだろう。だが、妨害を正当化するかのようなコメントからは、反省がまったく伝わってこない。

一般人にまで、組織委の意図にかなう表現しか認めないということになると、まさに言論統制

 この問題についても、先の両法学者の意見を聞いてみた。

 まず玉井教授。

「たった1人でプラカードを持って立っている人を排除しなければならない『不安』なんて、想像もつきません」とあきれる。

 「不安」ではなく、「不快」に感じた客はいたかもしれない。玉井教授も、「私は開催支持派なので、仮に私が聖火リレーを見にいって、そういうプラカードを見たら、気分悪いな、と思うかもしれません」としたうえで、こう指摘する。

「不快感より、表現の自由が優先します。個人の民間人が不満を述べるならともかく、主催者が妨害してはダメです。法的には不法行為に当たる可能性があります」

 組織委について「五輪については支持するのが当たり前、という意識が強いのではないか」と見る。

「今は(コロナ禍で)国民が一丸となって盛り上げようという状況ではなくなっている。組織委は、自らをとりまく環境の厳しさを直視して、もっと『よき市民』として振る舞うべきでしょう」

 志田教授は、過去のこんな事例を紹介する。

 神奈川県海老名市の駅前自由通路で2016年に、市民団体が「アベ政治を許さない」などの政治的メッセージを書いたプラカードを掲げる「マネキン・フラッシュモブ」と呼ばれるパフォーマンスを行ったところ、市がそれを禁じた。市民団体が市を相手に訴えた裁判の判決は、「(パフォーマンスは)多数の歩行者の安全で快適な往来に著しい支障を及ぼす恐れが強いとは認められない」として、市の禁止命令は「違法」とした。市は控訴せずに、この判決は確定している。

「つまり、人々の往来に著しい支障がない表現行為を禁じてはならない、ということです」と志田教授。組織委については、次のように指摘する。

「演出についての考えが間違っているのではないか。開会式など、五輪会場での演出を、意図した通り、完璧に行おうというのはわかる。しかし、公道などパブリックな場所で、一般人にまで、組織委の意図にかなう表現しか認めないということになると、これはまさに言論統制になってしまう」

 五輪が、表現の自由を後退させるきっかけになっては困る。組織委は、「五輪ファースト、表現の自由は二の次」という姿勢を改めてもらいたい。合わせて、「報道の自由」について、メディアが連携して組織委に対抗していくことが必要ではないか。

(文=江川紹子/ジャーナリスト)

●江川紹子(えがわ・しょうこ)
東京都出身。神奈川新聞社会部記者を経て、フリーランスに。著書に『魂の虜囚 オウム事件はなぜ起きたか』『人を助ける仕事』『勇気ってなんだろう』ほか。『「歴史認識」とは何か – 対立の構図を超えて』(著者・大沼保昭)では聞き手を務めている。クラシック音楽への造詣も深い。
江川紹子ジャーナル www.egawashoko.com、twitter:amneris84、Facebook:shokoeg

ドンキ、春の新生活に役立つ5商品…機能性抜群の掃除グッズ、角ハンガーが便利すぎる!

 言わずと知れた日本最大級のディスカウントストア「ドン・キホーテ」。1989年3月に東京・府中市に1号店がオープン。以来、32年間で発展を遂げ、2021年3月19日時点のグループ全体の日本国内での店舗数は583店、アメリカをはじめとした海外の店舗数は57店、総店舗数は640店となっている。

 そんなドンキでは2009年10月からPB(プライベートブランド)として「情熱価格」を展開しており、低価格と高品質を両立した商品が多いためユーザーから熱い支持を集めている。

 今年2月24日、ドンキは情熱価格のリニューアルを大々的に発表。発表会ではユーザーの意見を取り込んで、共に商品をつくっていく“ピープルブランド”への改革が宣言され、ユーザーからのダメ出しを受け付けるウェブサイト「ダメ出しの殿堂」のオープンも発表された。ブランド展開について、より積極的な姿勢を打ち出したドンキと情熱価格の今後に期待したいところだ。

 リニューアルされた情熱価格からは、すでに新商品が発売されていて、特に「ワイヤレスヘッドホン一体型VRゴーグル」は発表直後から注目された。今回「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」では、そんなドンキのファミリー向けの大型店舗「MEGAドン・キホーテ」で販売されている日用品を中心にリサーチ。「この春、ドンキの買うべき商品5品」を独自にピックアップしたので、ぜひ参考にしていただきたい。

4通りの使い方ができるバスブラシ/398円(税別、以下同)

 情熱価格のOUCHIシリーズは、おしゃれなデザインでお手頃価格な生活雑貨がラインナップされていることが特徴。「4通りの使い方ができるバスブラシ」は、そのなかでも特に評判の良い掃除グッズで、商品名の通りパーツの付け外しで4通りの使い方ができる有能バスブラシだ。

 黒いブラシはこびりついた汚れを落とすためのヘラと、細かいすき間にも届く小ブラシ、V型に切り取られていて隅々まで汚れが落とせる中ブラシが一体化されており、白いブラシは床や壁を掃除するのに最適な大ブラシとなっている。気になる風呂の汚れを掃除したいときにブラシを使い分けながら掃除をすれば、気持ちよく掃除することができるだろう。

 また、ブラシはセットした状態で収納することができるので、片付けもしやすい。春から始まる新生活に備えて購入するのはもちろん、心機一転のためお風呂場をピカピカにしたいという人にもおすすめしたい。

3種類のピンチで干し分け 干し分け角ハンガーストロング52/998円

 こちらの「3種類のピンチで干し分け 干し分け角ハンガーストロング52」は、先に挙げたアイテムと同じくOUCHIシリーズのひとつ。便利グッズを開発・販売している株式会社ダイヤコーポレーションとのコラボ商品となっている。

 一見すると普通の角ハンガーと同じように見えるが、最大の特徴は取り付けられている3種類のピンチ。Tシャツなどの一般的な衣類を挟むレギュラータイプ、ジーンズなどの分厚い生地を挟む強力タイプ、下着などのデリケートな素材の衣類を挟むソフトタイプと、それぞれ用途に分かれているのだ。

 ピンチの使い分けによって、分厚くて重さのある衣類が落ちてしまう、薄い生地の衣類にピンチで挟んだ跡が付いてしまうといった心配は無用のものになる。ストレスなく洗濯物を干したいという人にピッタリなアイテムといえるだろう。

情熱価格PLUS ハンディスプレークリーナー/598円

「ハンディスプレークリーナー」は情熱価格のなかでも、通常の商品よりワンランク上のクオリティが志向されている「情熱価格+PLUS(プラス)」のアイテム。もっとも評価されているのは、その機能性だ。

 この1台で霧吹き・クロス・ワイパーの3つの役割を果たすことができるため、水を吹きかけてから汚れを拭き落とし、水気を切るという窓ふきなどの工程を、複数の道具を使わずに済ませることができるのだ。もちろん、どれかひとつの機能を使うこともできるため、観葉植物の水やりや、水を使わない掃除の場面でも役立つと、非常に便利な商品となっている。

 掃除に苦手意識や煩さを感じている人であっても、1台3役のこのアイテムであれば簡単に掃除することができるだろう。新居で新たに使う掃除アイテムとして購入するのもおすすめだ。

ミラーガラス スチームオーブントースター 「ザ・陶スター」/2,980円

 ドンキと、家電や雑貨などさまざまな商品を販売している株式会社ドウシシャの共同企画で誕生したアイテムが、この「ミラーガラス スチームオーブントースター」だ。

 その名の通り、蒸気を発生させることでパンの水分を保ちながら焼けるため、外はサクサク、中はフワフワ・モチモチなトーストができるのがこのアイテムの特徴。水に浸した陶器製スチームプレートをくず受けトレーにセットして焼くだけなので使い方も難しくない。

 一度に2枚の食パンが焼けるだけでなく、900W・500W・350Wと火力を3段階で調整できるので、ほかのパンや餅なども調理可能。パン派でなくとも持っていると何かと便利な商品だといえるだろう。

流せるポケットティシュ 16パック/148円

 最後に紹介するのは、「流せるポケットティシュ 16パック」。2020年12月25日付当サイト記事『ドンキ、年末に買っておくと役立つ5品…「激落ちくん」コラボのウェットシートが便利すぎ!』でも取り上げたが、花粉が飛び交う今のシーズンにも大いに役立つアイテムなので、あらためて紹介させていただきたい。

 目の痒みや喉のイガイガ、頭痛など花粉症の症状はさまざまだが、特につらいのが鼻水とくしゃみ。鼻水をかむのにもくしゃみにも便利なのがこのアイテムで、丈夫ながら柔らかな素材でできているため肌荒れしにくいのだ。

 また、以前も取り上げたようにコンパクトサイズで水に流すこともできるので、もしものときに備えて持ち運ぶのにも便利。ポケットティッシュを購入する場面ではぜひとも選択肢に入れていただきたい。

情熱価格の商品はコストパフォーマンスに優れた便利なアイテムが多く取り揃えられているため、賢く使うことで日々の生活をより過ごしやすくしてくれるだろう。ぜひこの記事を参考にして、快適な生活を送っていただきたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※情報は2021年3月26日現在のものです。

吉村知事への批判がいよいよテレビでも…北村教授は「4週間ものほほんと」、日本城タクシー社長と小木博明は「最初にやりたいだけ」

 ついに大阪で医療崩壊がはじまった。本日12日、府内の重症者が過去最多の218人となり、すぐに使える「実運用病床」の使用率は92.7%に。さらに府は急ぎではない手術や入院の一時延期を要請。また、府内の2つの医療機関では交通事故や急病といった重篤な一般患者を受け入れる3次救急...

パチンコ「一撃20,000発」は日常茶飯事!?「超ライト級」マシン注目情報!!

 時速「約36,000発」。パチンコ史上最速とも言える出玉性能を有するSANYOの『P大工の源さん 超韋駄天』。そのライトバージョンである『P大工の源さん 超韋駄天 LIGHT』が4月5日、待望のホールデビューを果たした。

 気軽に楽しめるだけあって出玉力は若干低下したものの、それでも一撃「20,000発以上」はざら。まさしく超韋駄天の名に恥じぬ破壊力であり、既に、その超ライト級の出玉に狂喜したファンも多いことであろう。

 また、同社は先日、最新パチンコ『Pギンギラパラダイス夢幻カーニバル』(製造:サンスリー)の機種サイトを公開。超Rush特化型のミドル、海系最高峰のRush性能を誇るライトミドルと2つのスペックを用意し、前者は4月19日、後者は5月10日の導入を予定している。

 これら2機種の4月導入を記念して、同社は4月3日より「SANYO SPRING FESTA」を開催しており、現在は第1弾として「超源祭」を実施中だ。

 その概要は、まず4月3日より『P大工の源さん 超韋駄天シリーズ』のCM放送や交通広告などの機種プロモーションを開始。CMは同社提供番組TBSテレビ「7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート」放送枠で流れる。

 4月3日から4月30日までは、4週連続でTwitterフォロー&リツイートキャンペーン。Vol.1「源さんと大龍、あなたはどっち派!?」は4月9日で終了したが、4月10日から4月16日まではVol.2として「ミカと凪、あなたはどっち派!?」が行われている。

 同キャンペーンは公式アカウントをフォローして該当ツイートをリツイートするだけで、抽選で5名に「QUOカードPay3,000円分」がプレゼントされる。

 4月5日から4月18日まではEXTRAキャンペーンとして、田村源三役の木村良平がナレーションを担当するCMツイートをリツイートすれば、A賞「超韋駄天役物オブジェ」、B賞「QUOカードPay5,000円」「超韋駄天Tシャツ(2種)」が、それぞれ1名、3名、各5名に当たるチャンス。役物オブジェは世界に1つだけの激レア品とのことだ。

 加えて、木村良平と十文字楓役の駒田航が出演するスペシャル動画も4月7日より配信開始。同時にフォロー&RTでサイン入り色紙が当たる企画も実施中だ。

 詳しくは公式HP及び公式Twitterを参照していただきたい。

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JRA 皐月賞(G1)ノーザンファーム「お抱え騎手」が上位独占!? 桜花賞(G1)でも見せつけた層の厚さ、赤丸急上昇の注目騎手が狙い目か

 18日、中山競馬場で行われる皐月賞(G1)は、エフフォーリア、ダノンザキッドの2強対決と目されている。

『netkeiba.com』の予想オッズ(12日現在)では、2.6倍で1番人気のエフフォーリアに対して2.8倍の2番人気にダノンザキッド。7.1倍の3番人気ディープモンスターに大きな差をつけている。エフフォーリアとダノンザキッドは、どちらもノーザンファーム生産馬。今年の皐月賞には、日本の競走馬生産界トップの育成牧場から大挙12頭が出走する。

 ノーザンファーム生産馬は、先週の桜花賞でも11頭が出走。結果的に上位7着までを独占したように、皐月賞でも無視できない存在といえるだろう。

 そこで注目したいのは、皐月賞に参戦を予定している主なジョッキーのノーザンファーム生産馬への騎乗数だ。

■2021年 各騎手のノーザンファーム生産馬騎乗数
(騎手、騎乗数、皐月賞騎乗馬)
ルメール 103鞍 アドマイヤハダル
吉田隼人 78鞍 ステラヴェローチェ
福永祐一 70鞍 レッドベルオーブ
川田将雅 60鞍 ダノンザキッド
横山武史 58鞍 エフフォーリア

 吉田隼人騎手の78鞍は意外であったが、桜花賞を1番人気のソダシで勝利。結果的に、ノーザンファーム生産馬への騎乗数、上位3人での決着となったのは見逃せない。

1着ソダシ 吉田隼騎手
2着サトノレイナス ルメール騎手
3着ファインルージュ 福永騎手

 皐月賞でルメール騎手はアドマイヤハダルに騎乗するが、これは元々騎乗を予定していたオーソクレースの回避によるもの。アーモンドアイ、グランアレグリアをはじめ、多くの実力馬を任されて来たお抱え騎手だけに、順当な結果ともいえそうだ。

 ただ、吉田隼騎手はステラヴェローチェ、福永騎手はレッドベルオーブに騎乗。この2人が朝日杯FS(G1)組に騎乗するのは気になるところである。

「朝日杯FSの結果からも、2頭でいえば1馬身半先着した2着ステラヴェローチェの方でしょう。共同通信杯は5着に敗れましたが、2着ヴィクティファルスとの差は0.1秒と僅かでした。鞍上の吉田隼騎手も桜花賞でソダシを勝利に導いたように乗れていますからね。

ヴィクティファルスを2馬身半ちぎったエフフォーリアは強敵かもしれませんが、レッドベルオーブも含め朝日杯FS組が通用する可能性もあるのではないでしょうか」(競馬記者)

 朝日杯FS組はホープフルS組とは未対戦で、特に吉田隼騎手はノーザンファーム生産馬の騎乗数からも有力馬が回ってきている感すらある。記者も話すように、ステラヴェローチェが皐月賞で通用する可能性は十分にあるだろう。

 先週も3勝を挙げ、関東リーディングトップを走る吉田隼騎手。皐月賞でもその手腕に期待したいところだ。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。

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