「クラブハウス」ブーム、一瞬で終了か…“爆死”の本当の理由&「ボイシー」躍進の事情

 ダウンロードしたものの、数回使っただけで休眠状態だったり、アンインストールしてしまったりしたアプリがある人も多いはずだ。テレビCMなどでは「数百万ダウンロード突破!」と威勢のいい言葉を聞くが、実際にどんなアプリがどの性年代にどのくらい使われ続けているのか。

 本連載では、ダウンロード数だけでは見えない「アプリの利用率」をモニターの利用動向から調べるサービス「App Ape」を提供しているフラーに、四半期ごとに人気アプリの実態について聞いている。

 前編に続き、同社のオウンドメディア「App Ape Lab」編集長の日影耕造氏に、2021年第1四半期(1~3月)のアプリ利用動向をうかがう。今回は、彗星のように現れ、彗星のように消えていったように見える「Clubhouse」(以下、クラブハウス)について聞いた。

1~2月のブーム過熱が3月から急失速

――21年1~3月、世間を賑わせたアプリといえば音声SNS「クラブハウス」だったかと思います。米国での提供が始まったのが20年4月、iPhone限定(アンドロイド版は21年4月時点で未リリース)、さらに「本名登録」「招待制」「会話の録音禁止」という、既存のSNSにはない敷居の高さ、自由度の低さが逆に魅力に映ったのもあるかもしれません。

 また、YouTubeの創成期は芸能人は冷ややかな人が大半でしたが、「クラブハウス」は第二のYouTubeになるかもしれない、と芸能人、スポーツ選手、文化人など著名人の食いつきも早かったですよね。

 21年2月3日のニュース番組『news zero』(日本テレビ系)で有働由美子キャスターや落合陽一氏もその魅力を話しており、この頃がある意味ピークだったのではと思いますが、現状はどうなのでしょうか?

日影耕造氏(以下、日影) 「App Ape」はアンドロイドの実測データをもとにiPhoneの利用動向を推測しているため、現時点でiPhoneでしか提供されていないクラブハウスの詳細なユーザー動向はわからないのですが、AppleのApp Storeのアプリランキングデータは毎日取得していますので、そちらを見てみましょう。こちらが「クラブハウス」のApp Storeランキング推移です。

――「ブームが過ぎ去った感」が、露骨なまでにランキングに反映されていますね。

クラブハウス“爆死”の本当の理由

――このグラフの1月末から2月までの部分を紹介し、「絶好調」と伝えた記事を多く見た記憶がありますが、こうして「その後」を見ると、2月頭の盛り上がりが嘘のような爆死ぶりですね。なぜなのでしょう?

日影 いくつかの要因が考えられます。まず、競合の存在ですね。ツイッターが同じような音声チャットルーム「Spaces」という機能を出しました。ツイッターは実名と紐づかないため、クラブハウスより匿名性が高くなります。クラブハウスの思想は「実名制」ですが、そこに使いづらさを感じてしまう人も少なくないはずです。

――特にツイッターが人気の日本では「匿名だから言えるのに」という傾向が強いのかもしれませんね。あと、クラブハウスは実名制、録音禁止、音声のみの配信などの「ルール、思想」は確かにユニークでしたが、何か技術的な仕組みがユニークかと言えば……というところもありますね。

日影 はい。競合の多い世界なので、ルールやコンセプト、思想がユニークでも、それが技術的な独自性に活かされていなければ、あっという間に類似したサービスが出てきてしまうんですよね。

 そして、クラブハウスの普及が伸び悩んでいる大きな要因は、やはり「アンドロイドでは使えない」という点でしょう。iPhoneは端末価格が高いですし、日本では人気が高いですが、グローバルで見れば全然普及していない地域も多いです。

 ただ、開発側の立場に立ってみると、iPhone向けの開発とアンドロイド向けの開発は大きく勝手が違います。アンドロイドは、さまざまなメーカーがさまざまな端末を出していますからね。「テッククランチ」の3月23日発表の記事を見ると、2~3カ月後にアンドロイド版がリリースと出ているので、夏以降にどう盛り返していくかでしょうね。

 そもそも、どんなアプリも利用動向は右肩上がりではなく、大なり小なり「踊り場」ができるものです。今は多くの方に使われている「スナップチャット」「ピンタレスト」なども、ローンチ当時は芳しくない結果と評判でしたからね。クラブハウスも、真価が問われるのはこれからでしょう。

音声アプリ「ボイシー」が躍進

日影 「クラブハウス」は苦戦していますが、「音声アプリだから伸びていない」というわけではないんです。図2が「Voicy」(以下、ボイシー)のMAU(Manthly Active User:月に一度でもアプリを起動したユーザー数)推移です。

――伸びていますね。「ボイシー」は日経新聞など新聞社のチャンネルのほか、個人も発信はできますが、パーソナリティが登録制で、SNS的な誰でもいつでも気軽に発信というのとは異なる、専門性や品質を売りにした音声アプリですね。以前、コロナ禍の巣ごもり需要で動画や漫画が伸びているとはうかがいましたが、音声も伸ばしているんですね。

日影 動画や漫画などの視覚的なメディアは、仕事や家事などの「ながら」シーンには不向きですからね。音声はそういったシーンに刺さった、というのはあるかもしれません。

50代女性もハマる「Makuake」の魅力

日影 最後に、伸びているアプリをもうひとつ紹介します。クラウドファンディングアプリ「Makuake」です。20年下半期の半年で、MAUをほぼ倍増させています。

「Makuake」の特徴は、クラウドファンディングの対象に「ガジェット」的なものが多いことです。サイトには「まだ世の中にないものやストーリーあふれるチャレンジが集まる『アタラシイものや体験の応援購入サービス』です」と説明があり、「クラウドファンディング」「ガジェット」「応援」がうまくつながっている印象です。こちらが、21年3月の「Makuake」利用ユーザーの性年代比です。

――男女でちょっと毛色が違っていて、おもしろいユーザー層ですね。男性は「ガジェット好き」で、ちょっとだけお金が張ってもいいから、こだわりの逸品を持ちたい……というユーザーの姿が想像できます。

 一方、女性は珍しく50代が牽引していますね。「Makuake」はガジェット的なものに限らず、百貨店にあるようなこだわりの日用品、スイーツなどもあったりしますが、これらなのか、それともクラウドファンディングなので3月に何か50代女性の心をつかむようなプロジェクトがあったのか……。

 前編でお話いただいた「ウマ娘」は若年層が牽引しており、パワフルな若年層はアプリの起爆剤でもありますが、「Makuake」のように中高年世代が牽引しているアプリも増えてきているのですね。

クラブハウス」も「利用しているのは中高年男性ばかり」とマイナスのニュアンスで言われていますが、そもそも日本の人口比で見れば、40代も60代も20代の1.5倍ほどいますからね(20代1262万人、40代1861万人、60代1831万人。19年時点)。「クラブハウス」は開き直って、日本における「フェイスブック」のような「中高年がリラックスして使うサービス」という路線もアリかもしれませんね。

(構成=石徹白未亜/ライター)

“座礁資産”化する原油、需要減退で価格暴落の懸念…サウジ、宿敵イランに助け求める

 原油需要に関する強気の見方が強まり、原油価格はこのところ堅調に推移している(1バレル=60ドル台前半)。世界最大の消費国である米国の石油製品需要は節目の日量2000万バレルを上回った。ガソリン需要も昨年8月の水準にまで上昇し、航空機向け需要も回復しつつある。

 国際エネルギー機関(IEA)も4月14日、「ワクチン接種が加速し世界経済は改善していることから、今年の世界の原油需要は前年に比べて570万バレル増加する見通し」との見方を示した。IEAはさらに「下期には世界の石油需給が均衡し、需要を満たすために日量200万バレルの増産が必要となる可能性がある」と指摘している。

 しかし、原油需要についての中長期的な展望は芳しくない。IEAは「世界の原油需要がコロナ前(2019年)の水準である日量1億バレルを超えるのは2023年になるが、ガソリン需要は2019年の水準に戻らない可能性がある」と予測している。コロナ前は「世界の原油需要のピークは2030年頃になる」とされていたが、「そのピークが早まる」との予想が相次いでいる(4月10日付日本経済新聞)。

 原油をめぐる環境が悪化している背景に、気候変動問題への危機意識の国際的な高まりがあることはいうまでもない。トランプ前政権とは異なり、バイデン政権は22日から気候変動サミットを主催するなど極めて前向きである。バイデン政権は自らが提案したインフラ投資計画の財源として、化石燃料企業への助成を廃止する計画(今後10年間で350億ドル超の規模)を示している。

 世界の投資家の間では、「原油などの化石燃料は今後『座礁資産』となる可能性が高い」との見方が広まっている。座礁資産とは、社会の環境が激変することにより、価値が大きく毀損する資産のことを指す。化石燃料は、二酸化炭素排出量の大幅削減を余儀なくされる状況になると資産価値が大きく下がると考えられているのである。

 英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは15日「今後数十年で温室効果ガス排出削減の動きが進むものの、自社が保有する原油・天然ガス埋蔵量の大半は未開発に終わることはなく、2050年までに生産される」との見通しを明らかにして、このような懸念の払拭に努めている。

サウジアラビアのジレンマ

 原油が今後「座礁資産」化するとの見方は、今後の価格動向に影響を与える。英エネルギーコンサルタント会社ウッド・マッケンジーは15日、「各国政府が足並みを揃えて燃料消費削減を推し進めれば、原油価格は2030年までに1バレル=40ドル前後にまで下落する可能性が高い。2050年までには1バレル=10~18ドルにまで下落する可能性がある」とする衝撃的な予測を示している。

 原油価格が今後長期的に下落傾向となれば、世界第4位の輸入国である日本にとっては朗報のはずだが、手放しで喜べる状況ではない。日本の原油輸入の4割を占めているサウジアラビアが苦境に陥ることが予想されるからである。「ビジョン2030」を掲げて脱石油経済を進めようとしているサウジアラビアだが、足元の状況は経済の原油依存がかえって高まるというジレンマに陥っている。

 サウジアラビアにとっての頼みの綱である国営石油会社サウジアラムコの株価が4月に入り下落している。イエメンのシーア派反政府武装組織フーシ派がサウジアラムコの石油施設に対してミサイル・無人機による攻撃を連日のように実施しているからである。

 サウジアラビアによるイエメンへの軍事介入は7年目に入ったが、戦果を挙げるどころか、フーシ派から手痛い反撃を食らう事態が多くなっている。米国の政策転換に乗じてフーシ派は今後予想される和平協議で自らの立場を有利にするため、サウジアラビアに対して攻勢を強めているのである。

 バイデン政権は発足直後からサウジアラビア主導のイエメン内戦への支援を打ち切り、人権問題を理由にサウジアラビアに対する一部の武器売却の凍結を命じている。サウジアラビア側は「フーシ派の攻撃を未然に防いだ」との大本営発表を繰り返してきたが、フーシ派のミサイル・無人機攻撃に対して自国の対空防衛システムがうまく機能していないことから、新たな高性能対空防衛システムを購入すべく欧米諸国に使節団を派遣したとの情報がある。

サウジとイランの接近

 さらにフーシ派の後ろ盾とされるイランにも「助け」を求め始めている。英フィナンシャルタイムズは18日、「激しい対立が続くイランとサウジアラビアが2016年の断交以来初めて直接協議を4月9日に行った」と報じた。イラクのカディミ首相の仲介によりイラクの首都バグダッドで行われた協議の内容は、フーシ派によるサウジへのミサイルや無人機での攻撃についてである。サウジ側は情報機関のトップが出席したとされており、次回の協議も予定されているという。「バイデン政権をあてにできない」と判断したサウジアラビアの苦渋の決断なのだろう。

 バイデン政権は13日、議会に対し「アラブ首長国連邦(UAE)に最新鋭ステルス戦闘機F35や無人攻撃機を含む230億ドルを超える武器を売却する計画を進める」と通知した。サウジアラビアへの対応とは対照的だが、「米国は中東地域での主要な同盟国をサウジアラビアからUAEにスイッチしようとしている」との憶測が生じている(3月22日付OILPRICE)。

 大産油地帯である中東地域で政情が不安定化すれば、「座礁資産」とみなされつつある原油価格が急騰するリスクがある。くれぐれも「油断」は禁物である。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省

1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)

1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)

1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)

2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)

2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)

2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職

“女子アナ不倫疑惑”社長失脚の静岡新聞騒動が、大手メディアを震撼させた理由

 3月5日発売の週刊誌「フライデー」(講談社)が報じた静岡新聞のオーナー社長で静岡放送もたばねる大石剛社長(51・当時)と静岡放送・原田亜弥子アナウンサー(40)の“不適切な関係”疑惑。静岡のメディア王のスキャンダルは予想外の反響を呼んだ。

「フライデーのスクープは、週刊誌やネットメディアも後追いする話題のニュースとなりました。なぜ地方メディアのニュースがここまで話題になったのか。フライデーの取材に『撮るんなら1ヶ月くらい見てくんない? いっぱい女がいるからね。俺、そこそこモテるのよ』などと奔放に語った大石氏のキャラクターが大きかった。つまり読んで面白い記事だったからです」(メディア編集者)

 近年、メディアの特権階級ぶりやエリート意識に対する不信が読者層の間で燻っていると言われている。大石氏の奔放な言葉は、そうした不信に拍車をかけるものとなったことも記事が話題となった背景にはあっただろう。もし彼が『広報を通してくれ』とノーコメントでやり過ごしていたら、展開はまた違ったはずだ。記事は地味なスキャンダル記事に終わり、ここまでは話題は広がらなかったはずだ。

 大石氏はフライデー記者を飲みに誘い「俺、田舎の人間だぞ! 田舎の人間追っかけて何が楽しいんだよ」と聞いている。なぜ自分が週刊誌の標的になったのかが不思議でならなかったのだろう。

 記事の背景を分析していくと、“リーク”という結論に行く着くことになる。なぜか。その理由の一つは、写真をバッチリ撮られていたことにある。東京の週刊誌が、土地勘のない地方企業のスキャンダルを取材することは稀だし、ましてや「長期張り込み」をするということはまずありえない。長期間の張り込みを行うのは全国区の有名人であるという条件を満たしたときだけである。

 つまり今回のスキャンダルは、<○○氏と女性がこの日、この場所で会っている>というレベルのピンポイント情報がなければ成立しないものだといえる。大石氏の親しい知人か、静岡新聞もしくは静岡放送の社内からリーク情報がもたらされた、というのが結論となるのだ。

メディア改革とリーク

 実は筆者はフライデー記事が出る直前、大石氏や静岡新聞社員の取材をしたばかりだった。取材では大石氏の主導のもとで行われた全社的な社内改革や、静岡新聞が発表した「イノベーションリポート」の作成経緯などについて話を聞いた。

 マスコミ、特に新聞やテレビの経営数値が悪化していくなか、どの社においても改革は必須事項といえる。そのなかでも新しいチャレンジを始めた静岡新聞の改革には、注目すべき点が多々存在するように思えた。実際に静岡新聞における改革は、試行錯誤の末に「トップダウン改革」から「全社的改革」つまりボトムアップを促すような改革に移行する段階まで来ていた。

 一方で問題が残されていたのが静岡放送のほうだった。社員の意識改革が進んでおらず多くの課題が残るままとなっており、大石氏自身も「静岡放送の改革はまだまだ」と筆者に答えていた。その矢先のスキャンダル報道だっただけに、筆者は静岡放送内の“社内闘争”がフライデー記事の呼び水になったのであろう、という感想を持っている。

 実はメディア改革にはリークが付き物だといえる。餅は餅屋というように、メディア人はやはりメディアの使い方をよく心得ている。社内や社長への不満があれば他のメディアを動かして記事を書かせるということは、よくある光景である。

 静岡新聞が改革の参考にした米紙ニューヨークタイムズでもこういう事例があった。ニューヨークタイムズは社内改革に着手する際に、社員有志10名が2014年に社内向けにイノベーションリポートという調査レポートを作成した。イノベーションリポートは同社の問題点について内外500名あまりを取材し、指摘した極秘文書だった。それがある日、メディアにすっぱ抜かれたのだ。極秘文書であるはずのイノベーションリポートの内容が、である。その理由は、改革の抵抗勢力であった幹部を「更迭」するためのリークだったと言われている。

 今回のケースはニューヨークタイムズとは逆のこと、つまり改革を断行しようとした社長を追い込むためのリーク、改革潰しのためのリークが行われた、ということなのだろう。

 週刊誌がリーク情報を記事にするのは、当然のことだ。しかもフライデーが地方メディアの地味な話題だったはずのネタを、素晴らしいエンターテイメント記事に仕立て上げたことは「お見事」と言うしかない。

“課題”を突き付けられたのは書かれた側である。ニューヨークタイムズの場合、リークにより社内改革が進み古い体質のまま沈んでいた新聞というメディアのDX(デジタルトランスフォーメーション)化に成功するという輝かしい果実を得た。いまやニューヨークタイムズはメディアのトップランナーとなっているのは周知の通りである。

 翻って今回のケースはどうだったか。記事により「とんでもない会社」というイメージが全国に広がってしまった。社内も大混乱となったはずだ。単に誰かの保身や抵抗のためであったとするならば、会社にはダメージしか残らなかったということになりかねない。

静岡新聞・静岡放送の改革の行方

 巷で言われているように大石氏が“ワンマン経営者”や“暴君”であったということは事実である部分と、そうではない部分があったと思う。筆者の取材時の印象は、報道されたような暴君めいたものではなく、気難しいところもあるが社員を思いやる優しさも持つ経営者というものだった。ただ今回のフライデー報道が、静岡新聞や静岡放送の企業価値を損なうものであったことは間違いない。「李下に冠を正さず」という格言があるように、社内改革を進めていくのであれば相応の危機管理意識を持っておくべきだった、とは言えるだろう。

 報道から約1週間後、大石氏は静岡新聞・静岡放送両社の社長を辞任し、静岡新聞社の「代表取締役顧問」、静岡放送の「非常勤取締役」に就くことが公表された。はたして今後、同社の改革路線の行方にどのような展開が待っているのかは改めて注目されるところである。

 今後、大手新聞社やテレビ局をなどの中央メディアでもリストラや改革の動きが活発化していくことが予想される。同時に社内闘争も激化し、リーク合戦が行われるという事態も増えていくだろう。

「うちでも派閥争いの煽りを受けて『〇〇のスキャンダルはないか?』との声が聞こえてくるようになり、情報合戦が始まる気配が漂っています。そこに揺るぎない“正義”があればよいのですが、内向きの闘いの末に視聴者に見放されるなんてことにならないか、と不安も覚えます」(テレビ局社員)

 静岡新聞や静岡放送で巻き起こったリーク騒動は、メディア変革時代の波乱を予感させる静かなる序章だったといえるのかもしれない――。

(文=赤石晋一郎/ジャーナリスト)

●赤石晋一郎/ジャーナリスト

南アフリカ・ヨハネスブルグ出身。講談社「FRIDAY」、文藝春秋「週刊文春」記者を経て、ジャーナリストとして独立。

日韓関係、人物ルポ、政治・事件など幅広い分野の記事執筆を行う。著書に「韓国人、韓国を叱る 日韓歴史問題の新証言者たち」(小学館新書)、4月15日発売「完落ち 警視庁捜査一課『取調室』秘録」(文藝春秋)など。

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『めざまし8』『ラヴィット!』の明暗が分かれた理由&テレビ業界内の本当の評価とは?

 今春は「数十年に一度」と言われるほど、朝8時台の情報番組に大きな動きがあったが、スタートから3週間が過ぎた今、大まかな傾向と業界内の評価が見えてきた。

 MCの交替があった『スッキリ』(日本テレビ系)と『あさイチ』(NHK)は良くも悪くも現状維持である一方、新番組の『めざまし8』(フジテレビ系)と『ラヴィット!』(TBS系)は、この3週間あまり何かと話題を集め続けている。

『めざまし8』は、MCを務める谷原章介と永島優美アナの好感度もあって厳しい声は少なく、「もう何年も見ているみたい」などと早くも受け入れられているようなコメントが目立つ。また、メディアによる批判的な記事もほとんど見られない。

『ラヴィット!』は、大手チェーン店のランキングクイズなどを日替わりで見せる構成と、芸人を集めたキャスティングに批判が続出。メディアも「一人負け」「早くも視聴率1%台」などの酷評記事を連発する厳しいスタートとなった。

 すでに『めざまし8』=順調、『ラヴィット!』=失敗というムードが生まれつつあるが、果たして本当にそうなのか。業界内の声を拾っていくと、必ずしもそうではない様子が伝わってきた。

新番組なのに既視感が強い『めざまし8』

『めざまし8』の「もう何年も見ているみたい」というコメントは決してポジティブな意味だけではなく、「新鮮味がない」「既視感が強い」というネガティブなニュアンスを多分に含んでいる。

 クレバーな谷原は自分の感情や言葉を交えてそつなく進行しているが、メディアやSNSが動きたくなるようなコメントは、ほとんど見られない。そんな手堅い谷原とコンビを組む永島アナも先輩アナらから「まじめすぎる」「もっとくだけても大丈夫」などと言われる人柄であり、生放送番組の魅力であるはずの臨場感や意外性に欠けているのだ。

 つまり、「この2人がMCを務める以上、一定の好感度をキープできる半面、話題を集めることも少ない」ということ。「現在と同等レベルの視聴習慣は定着させられても、そこから上がる可能性は低そう」と見られているのだ。

 視聴率獲得に直結する中高年層は『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に囲い込まれ、もともと分母の少ない10~40代はエンタメ路線を爆走する『スッキリ』がつかんでいる。「硬派なニュースから、エンタメ、生活情報までを幅広く扱う」という方針の『めざまし8』は、そんな両番組の間という中途半端な立ち位置であり、業界内で「順調」という声は聞こえてこない。

戦略はいいが志の低い『ラヴィット!』

 一方、『ラヴィット!』は前述したように、セブン-イレブン、西友、ユニクロ、無印良品など、「大手チェーン店のランキングクイズなどを中心に据えた構成を変えない限り、壊滅的に低い視聴率が浮上することはない」と見られている。そもそも大手チェーンのコーナーは自局で放送している『ジョブチューン』などとほとんど変わらず、それを「わざわざ慌ただしい朝に放送している」というだけだ。

 大手チェーンのコーナーなら、商品やデータの準備がスムーズで、取材が不要な上に制作費を抑えられ、広告収入への期待も膨らむなど、制作サイドにとっては都合のいいことだらけ。視聴者より制作サイドを優先させた志の低い構成が批判されるのは当然だろう。

 しかし、『ラヴィット!』が絶望的かと言えば、そうとも言い切れない。スタート時の構成に志の低さが見える半面、「ニュースを扱わず生活情報に特化する」という思い切った戦略は評価できるからだ。

 民放各局は早朝5時台から夜19時まで約13時間にわたって、生放送の情報番組ばかり。目先の数字を求めてテレビそのものがニュースチャンネルと化す中、違うものを見せようとする『ラヴィット!』の姿勢は貴重だ。

 実際、唯一ほとんどニュースを扱わず生活情報を中心に放送している『あさイチ』は視聴者の支持を獲得している。『ラヴィット!』も構成を見直し、それが支持を集めれば、少なくとも『はなまるマーケット』(TBS系)くらいの数字は得られるはずだ。

 ただ、このままでは「世帯視聴率0%台」の危機があるほか、番組に負のイメージが定着して浮上が見込めなくなるだけに、「もう少し様子を見てから」ではなく、「一刻も早く変えた方がいい」だろう。

帯番組は最初からうまくいかない

 もともと朝昼を問わず「帯番組の定着には数年かかる」と言われているだけに、現在の状況がどんなに悪かったとしても、「次か、その次の改編でエキセントリックに打ち切る」という最大の愚策だけは避けなければいけない。

 過去を振り返れば、同じ生活情報をベースにした『はなまるマーケット』も、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)も視聴習慣の定着には時間がかかっていた。さらに、『羽鳥慎一モーニングショー』『ひるおび!』(TBS系)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)などのニュース系情報番組も同様であり、帯番組共通の特徴と言える。ガラッと変えるのだから、最初からうまくわけがないのだ。

 放送しながら課題と向き合い、辛抱強くトライアンドエラーを繰り返しながら、視聴者のニーズをつかんでいく。地道な作業だが、やはり帯番組にはそれ以外の必勝法はないのだろう。

 1年後、『めざまし8』の谷原と永島アナが毒舌キャラを採り入れて浮上しているかもしれないし、『ラヴィット!』がオリジナリティのある企画を連発しているかもしれない。もちろん両番組ともに打ち切りの可能性がゼロとは言えないが、スタートしたばかりの分、これから試せることは多いはずだ。

 その意味で、あくまで制作サイドの姿勢次第ではあるが、両番組の先行きは決して暗くないように見える。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

ヤマダ電機で買える“一家に一台”常備すべき防災グッズ5選!モバイルバッテリーは必須

 東日本大震災から10年となる今年、大きな地震が頻発するなど、改めて災害への備えが注目されている。巷では多くの防災グッズが販売されているが、もちろんすべてを常備しておくわけにはいかない。そこで、家電から日用品まであらゆるモノが揃うヤマダ電機で見つけた、おすすめ防災グッズを紹介していく(価格はウェブ税込み)。

エアージェイ 太陽光&モバイルバッテリーRD/5470円

 今や日常生活になくてはならないスマホは、災害時は特に必要性が増す。電話連絡を取り合うだけでなく、ラジオやニュースなどもスマホがあれば視聴や閲覧ができ、情報収集に非常に役立つ。

 最重要アイテムともいえるスマホの最大の不安要素は、バッテリー切れだ。そこで、非常時用にモバイルバッテリーを1台備えておきたい。2018年に一般財団法人「ダイバーシティ研究所」が被災した方100人に調査したところ、「あってよかったもの」「これは絶対用意すべきと感じたもの」でモバイルバッテリーがトップに挙げられている。

 今回紹介するモバイルバッテリーは家庭用電源から充電できることに加え、太陽光でも蓄電が可能だ。急な停電や充電し忘れていた際にも、搭載されたソーラーパネルに日光が当たりさえすれば、バッテリーを確保できる。

 また、LEDライトの機能も付いているので、緊急時の光源としても使える優れもの。さらに、IPX4防水仕様となっているので、多少の雨にさらされても問題ない。容量的にも、iPhoneXSを5回フル充電できる。一家に1台常備しておいて、家族で共有するのもいいだろう。

ジェントス ヘッドライト/1111円

 災害時に必須なアイテムの筆頭として、昔から挙げられているのが懐中電灯。すでに常備している人も多いと思われるが、大きく、重く、使うときに片手をふさいでしまうタイプは意外と使い勝手が悪い。その点、頭につけるヘッドライトなら両手も空くので、今や標準的な装備となってきている。

 今回紹介するのは、電池を含めて93gの軽量モデル。体力の温存が重要な緊急時は、身につけるものは軽ければ軽いほどいい。また、横方向のバンドだけでなく縦バンドもついているため頭にピッタリと装着することができ、落下する可能性もかなり低くなる。

 さらに、単三電池1本で約12時間の点灯が可能。ヘッドライトの中には単三電池ではなくボタン電池を使用するものもあるが、汎用性の高い単三電池対応の方が安心感がある。

本田洋行 手袋シャンプーフローラル/404円

 被災した際は、数日入浴できないということもあり得る。仮に入浴ができる環境でも、体調不良などが原因で湯船に浸かれないことも往々にしてあるという。そんなときにあるとうれしいのが、この水のいらない「手袋シャンプー」だ。

 スプレータイプの水のいらないシャンプーもあるが、この商品は手袋タイプなので直に頭皮をマッサージすることができ、より清涼感を感じることができる。ストレスや疲労が溜まりやすい避難生活においては、この点が重要となるだろう。

 水分をたっぷり含んでいるためしっとりと洗い上げることができるが、泡立ちはないので水やタオルでの洗い流しは不要である。水が貴重になる避難生活において、コンパクトで場所を取らないこの商品はひとつあって損はない。

オカモト 使い切りどこでもシャワー おしりキレイ/201円

 ウォシュレットを日頃から愛用している人も多いと思うが、災害時や避難所生活では風呂に入れる機会も限られ、トイレも清潔であるとは限らない。それでも清潔さを保つためやリフレッシュ感を得るため、また痔に悩む人などにとって、ウォシュレットは必需品である。

 そこで常備しておきたいのが、この「使い切りどこでもシャワー」だ。使い切りタイプなので非常に衛生的。中に入っている水も日本で精製されたものなので、長期保存しても雑菌が増えるなどの心配もない。

 ノズルの長さも十分なので局部に難なく届く。手動で行うため、うまくフィットさせるにはコツが必要になるが、ソフトボトルなので水圧の調整なども自由にできる。握力が弱い高齢者や子どもでも簡単に使用することができるだろう。

角利産業 折りたたみクッションマットダブル/2178円

 避難生活では、すぐに布団やマットなどが用意されないことも予想される。そんなときは固い地べたに座ったり寝たりしなくてはならないが、疲れが取れない上に体温も奪われるなど危険だ。

 その際にあると便利なのが、クッションマット。ちょっとしたときに敷くだけで、体への負担が激減する。さらに、この商品は折りたたんで手軽に持ち運びができるので、避難する際にも携帯しやすい。

 また、表面に特殊な凸凹加工がしてあり、凹面に温かい空気がたまるので保温性にも優れている。夏場は蒸れを逃してくれるので、1年を通して快適だ。凸凹面の厚みは1.5cmもあり、クッション性も抜群で、1枚敷けばかなり居心地がよくなるだろう。

(文=清談社)

菅と河野が嘯く「ワクチン9月完了で合意」は本当か? 実際はファイザーCEOに相手にされず、反故になった昨年の基本合意より弱い内容

 この連中はまた、その場しのぎのゴマカシで失態を隠すつもりなのか。  菅義偉首相が訪米中に米ファイザー社のアルバート・ブーラCEOとの電話会談でワクチンの追加供給の要請をおこなったが、この交渉を受けて河野太郎ワクチン相が「9月末までに接種対象者のワクチン接種を完了できる実...

パチンコ「20万発」も狙える展開!? 注目の「激熱コンビ」に反響が続々!!

 現在のパチンコシーンで最も勢いのあるマシンといえば『P大工の源さん 超韋駄天』ではないだろうか。

 同機種が大量導入されているホールも多く、メイン機種として稼働している状況が目立つ。

 人気の秘密はなんといっても約93%という超高継続と時速36000発オーバーが可能な出玉速度である。

 本機は一種二種混合機となっており、「超源ラッシュ」中は1/ 2の大当りを保留含め4回抽選が受けられる仕様。スタートと告知も素早く行われるため、止めどないスピード感が味わえる点が特徴だ。

 演出面においても優秀で、特定図柄で「SPリーチ発展で大当り」や「SPリーチ発展で後半発展or大三源リーチ発展濃厚」など多彩な法則も魅力の一つと言えるだろう。

 そんなモンスターマシンで夢を追いかけるユーザーは後を絶たない。その強烈な性能からパチンコ番組においても実戦対象となることが多く、数々の衝撃を生み出してきた。

 特にギャンブラー色の強い演者と相性が良く、大きく白熱した勝負となりやすい印象だ。

 そういった意味では、勝負師という呼び名が似合う芸人「岡野陽一」「鈴木もぐら」の両名とは相性抜群と言えるだろう。彼らが出演するパチンコ実戦番組「くずパチ」においても同機種が対象となっているのでご紹介したい。

 同番組は「新! 王庭チャンネル」にて3月27日に開始した新番組シリーズで、先述の2人がノリ打ちをする企画。第1話ではコメント欄に絶賛の声が目立った。

『P大工の源さん 超韋駄天』が対象となったのは『【くずパチ 第3話】現行最速機種で目指せ20万発!!』である。

 今回の目標はタイトルにも記載がある通り20万発。強烈な数字を掲げる点が彼ららしさといえるが、夢の大きさが魅力でもあるのかもしれない。

 もちろん内容は見どころ満点といった様相で、実戦においてはアツい展開から初当りと連チャンに恵まれ、両者共に大勝の気配を漂わせる。

 また、演出などの解説もパチンコライター顔負けの知識を披露。特に「鈴木もぐら」は家族内でパチンコを禁止されているにも関わらず、演出期待度や法則を正確に説明する。

 これに対してコメント欄では「絶対打ってるだろ」「打ちに行ってない人の知識量じゃない」とツッコミが入れる視聴者も目立った。

 今回も二人らしさが感じられる爆笑必至の内容。気になる方、ご興味のある方は是非ご覧になってみてはいかがだろうか。

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JRA エフフォーリアが見せた「三冠」級パフォーマンスは超サイヤ人!? 皐月賞(G1)ナリタブライアン、オルフェーヴルとの共通点とは

 先週、中山競馬場で開催された皐月賞(G1)は、横山武史騎手の2番人気エフフォーリア(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)が、2着タイトルホルダーに3馬身の差をつけて圧勝。桜花賞(G1)を制したソダシに続き、デビューから無傷でクラシックを制した。

 多くの名馬の背中を知るC.ルメール騎手が、ライバルを「ダービー馬」と羨んだもの納得のワンサイドゲームで皐月賞馬の栄冠を手にしたエフフォーリア。同馬を生産したノーザンファームの吉田勝己代表も「びっくりしたよ。3馬身差は強かった。ダービーでも大丈夫でしょう」と、無敗二冠に早くも当確ムードすらある。

 そして、おそらく問題ないのではと感じられるだけの走りをエフフォーリアも披露しているのは間違いない。共同通信杯(G3)を圧勝したが、スローペースで上がりだけの展開。戦前の評価は4番人気の伏兵扱いに過ぎなかった。

 前走で破ったライバルがトライアルで好走し、徐々に強さが「表面化」しつつあったとはいえ、今回はG1の舞台。これまで多頭数の競馬が未経験だったことに加え、小回りでコース適性が求められる中山コースも不安視された。さらに、手綱を執るのもまだ若く経験の浅い横山武騎手ということもあり、1番人気は好調の目立つ川田将雅騎手のダノンザキッドに譲った。

 しかし、これらは重箱の隅をつつくような難癖に過ぎなかったと痛感させられる皐月賞での圧倒的なパフォーマンス。共同通信杯は東京開催で、当時の馬場は軽く時計の出る状態でもあった。切れ勝負に懸念のあるエピファネイア産駒のエフフォーリアが難なく対応するどころか、その前の百日草特別を軽く上回る内容でライバルを一蹴している。

 また、デビューからレースを重ねるほど、2着馬との差を広げていることからも同馬の怪物的な能力を垣間見ることができる。

 エフフォーリアは昨年8月の札幌でデビュー勝ちしたが、このときは2着に0.1秒差、2戦目の百日草特別では0.2秒差とここまではそう珍しくはない。だが、初重賞となった3戦目の共同通信杯で0.4秒と広げ、最も強いメンバーが相手の皐月賞で0.5秒とさらに広げたのである。

 戦えば戦うほど強さを増す姿は某アニメの超サイヤ人にすら思えてくるのだが、驚くべきは皐月賞のタイム差だ。能力差が顕著に表れやすいといわれる東京コースのダービーは、2着馬との差もつきやすい傾向にあるが、中山コースの皐月賞はそれに比べると接戦になりやすい。

 そんな皐月賞を0.6秒差で圧勝したのは1994年のナリタブライアン。0.5秒差の2位は11年のオルフェーヴルだが、このときは東日本大震災の影響で中山ではなく東京での開催。0.4秒差の3位は87年サクラスターオー、92年ミホノブルボン05年ディープインパクト、08年キャプテントゥーレ、12年ゴールドシップの5頭だ。※1986年以降、JRAのみのデータ。

 これら過去の名馬と比較すると0.5秒差のエフフォーリアには二冠にとどまらず、すでに三冠級と考えても不自然ではないのかもしれない。

 ゴール前ではまだ手応えに余裕もあっただけに、不安より期待の方が大きい日本ダービー(G1)で、どのような走りを披露してくれるのか注目したい。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

パチンコ新台『P牙狼月虹ノ旅人』始動!“万発”は射程圏の「100%確変」マシン激アツ情報も!!

 パチンコ分野に熱狂を呼び込んでいる人気シリーズたち。「11万発オーバー」も確認された『ぱちんこ GANTZ極』や、「105連チャン」報告が浮上している『P大工の源さん 超韋駄天 LIGHT』といった最新作へ大きな反響が寄せられている。

 19日からは『ぱちんこ ウルトラマンタロウ2』や『Pギンギラパラダイス 夢幻カーニバル 319ver.』が参戦。どちらも熱狂的ファンを持つシリーズだけに、初日から上々の稼働を見せている状況だ。

 今後も『P北斗の拳8 救世主』や『P花の慶次〜蓮 199ver.』といった大物たちがスタンバイ。ファンのボルテージは確実に高まっている状況だが…。

 一際大きな注目を集めていた「爆裂レジェンド」が、ついに始動した。サンセイR&Dが適合の発表をしていた『牙狼』シリーズ最新作。新台『P牙狼月虹ノ旅人』が、間もなくホールへ降臨しそうな気配だ。

「公式動画では『初代牙狼・凱旋』と紹介されていた本機。初代を彷彿とさせるバトルや、牙狼の名に相応しい出玉力だけではなく、最近の主流であるスピード感も備わっているという情報も。これは期待しかありません」(パチンコライター)

 サンセイR&Dが満を持して投入する『P牙狼月虹ノ旅人』。偉大なる初代のような旋風を巻き起こせるのだろうか。続報を楽しみに待ちたい。

 動き出した『牙狼』シリーズに熱い視線が注がれているが、現在ホールで稼働中のマシンも忘れてはならない。

 まずは「安心・安全・安定」を宣言する『P笑ゥせぇるすまん~最後の忠告~』。RUSH突入率は100%で、全ての大当り後に100回+αの電サポが付与される遊びやすさが際立った仕様だ。

 確変のトータル継続率は約70%で、右打ち時の10R(1500発)比率は50%と一撃を期待できる点もポイント。「万発レベルは普通に狙えそう」といった声もあがるなど、まずまずの反響を得ていた印象だ。

 そんな『P笑ゥせぇるすまん 最後の忠告』ファン注目の情報が存在。現在、本機に関するアンケートが実施中だ。

 フォームにアンケートの回答と必要事項を記入して送信。抽選で「P笑ゥせぇるすまん 最後の忠告オリジナルQUOカード(500円分)」が20名にプレゼントされるという内容だ。応募期間は2021年4月14日(水)〜4月27日(火)。詳細はHPを確認していただきたい。

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東芝、買収に群がるファンドの狙いはキオクシアだ…混乱の元凶=網川氏が社長復帰の悪夢

 東芝が英投資ファンド、CVCキャピタル・パートナーズの買収提案を拒否する。中堅幹部が取引銀行に買収案を拒否する方針を伝えた上で「CVCには融資しないでほしい」と非公式に要請した。CVCは2兆円を超える買収に乗り出すにあたって、大手銀行の融資や日本政策投資銀行、官民ファンド、産業革新投資機構の協力を想定していた。しかし、政投銀と産業革新投資機構は敵対的買収提案には否定的だ。

 永山治取締役会議長(中外製薬名誉会長)もCVCの買収提案には反対している。車谷社長が事実上解任されたため、CVCは詳細な買収案の提示を保留した。CVCは東芝経営陣の賛同と、あわよくば日本政府の黙認を買収が成功するための必要十分条件としていたフシがある。この虫の良いシナリオは崩れ、「CVCは買収提案を取り下げることになるだろう」(M&Aに詳しい外資系証券会社のアナリスト)と見られている。

 M&A業界には、「(車谷氏が)永山取締役会議長の底力を見誤った」という説が流布している。4月14日、昼過ぎに経営トップの交代を発表する東芝の記者会見がオンライン形式で開かれた。綱川智氏が社長兼CEOに復帰したことには既視感しかなかったが、永山氏が「CVCの買収提案に冷ややかな態度を見せたこと」と、「綱川社長がワンポイントで早期に交代する可能性があることを示唆したこと」から、東芝のM&Aの行方に、関係者は「一定の方向性を見いだした」(前出のアナリスト)。

 永山氏は中外製薬の社長兼CEOとしてスイス製薬大手ロシュの傘下入りを主導した。経営の独立性を保ちつつ、メガファーマのロシュとの協力体制を確立。中外製薬の株価が1万円を超える布石をつくったと高く評価されている。2013年からはソニーの取締役会議長を務め、平井一夫社長兼CEO(当時)をバックアップした。2020年に東芝入り。昨年7月の定時株主総会で永山氏の取締役選任議案は98%の賛成で承認された。

 取締役会議長であり、社長の任免を発議する指名委員会の委員長を兼務している。ちなみに車谷氏の賛成票はわずか57%。“物言う株主”が軒並み「ノー」を突きつけた。

買収提案が続々というのはフィクションか

 CVCを皮切りにファンドが東芝株に群がったと報じられた。米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、カナダを本拠とする投資ファンド、ブルックフィールド・アセット・マネジメントなどが東芝の買収を検討していると海外メディアが相次いで速報した。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが東芝株の「適正価格は1株あたり6200円超」と主張する内容の書簡を送付したことも判明した。東芝に群がるファンド勢が狙っているのは、半導体メモリ大手、キオクシアホールディングス(HD)である。キオクシアは米国の半導体大手2社からそれぞれ買収提案を受けた。

 買収を打診したとされるのは、米マイクロン・テクノロジーと米ウエスタンデジタル。米紙ウォールストリート・ジャーナルは「いずれかによる買収が今春にも成立する可能性がある」と報じた。キオクシアHDは、かつての東芝メモリHDである。東芝が米原発事業の失敗で経営危機に陥った際、半導体メモリ事業を分社化し、株式を売却した。現在、株式の6割近くは米投資会社ベインキャピタルが、およそ4割は東芝が保有している。

 キオクシアはスマートフォンなどのデータ保存に使うNAND型のフラッシュメモリで世界第2位である。2020年4~12月期の連結決算(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益は7076億円、最終損益は1765億円の赤字だった。

 米中対立により、中国の華為技術(ファーウェイ)をめぐる規制強化でフラッシュメモリの出荷が停止したことが響いた。ファーウェイ規制という事業環境の悪化を受け、20年10月に予定していた東京証券取引所への新規株式公開(IPO)を延期した。キオクシアは2月、総額1兆円を投じ、三重県四日市工場の新棟を建設すると発表。設備投資は協業先のウエスタンデジタルと共同で、5000億円ずつ折半する。ライバルのマイクロン・テクノロジーがキオクシアの買収に名乗り上げたため、ウエスタンデジタルも対抗上、買収に手を上げた格好だ。

「キオクシアHDの大株主であるベインキャピタルが高値で売却を志向するかが、次の焦点となる」(M&A関係者)。マイクロンとウエスタンデジタルによるTOB(株式公開買い付け)合戦を想定して、複数のファンドが東芝株に群がったという構図である。TOB合戦になれば、東芝株も急騰するとの読みが働いている。だが、米中対立は一層、激化の様相を見せている。米国企業によるキオクシアの買収を中国の独占禁止当局が認めるかは不透明で、買収のハードルは高い。

 それでも世界的に半導体不足が深刻さを増すなか、「キオクシアの企業価値は3兆3000億円以上」と試算されている。キオクシアHD自体は東証への上場をめざす構えを崩していない。キオクシアの売却・上場によってもたらされる巨額の利益に目をつけて、ファンドが東芝株に殺到した。

 東芝の車谷前社長は社外取締役の藤森義明氏と組んで保身に走り、古巣のCVCのTOBを招き寄せたという噂が根強くある。だが、これはヤブヘビだった。後任には元社長の綱川会長が復帰した。「車谷はひどかったが、綱川はもっとひどい」(東芝関係者)。M&A業界では「M&Aに対する距離感がまったくない人」と酷評されている。「何も決断できない人」とも言われている。

 東芝が不祥事で経営危機に陥った際、第三者割当増資でアクティビストをかき集めたのが綱川氏。6000億円の増資に海外ファンドが60社。「多多ますます弁ず」とはならなかった。いま、そのツケが回ってきた。物言う株主を招き入れたこと。これが綱川氏の社長時代にやった唯一の仕事。そしてこれが最大の失敗だったと評されている。今後も綱川氏は物言う株主の御用聞きに徹し、彼らの言い分を聞いて回るのだろうか。

東芝はどこへ行く

「東芝は明日のユニゾホールディングスだ。ユニゾそっくりになってきた」。欧米のM&A関係者は東芝に対して冷ややかな視線を向ける。「外資ファンドが東芝の株価を吊り上げ、最後はMBO(経営陣による買収)を目指す」という見立てまである。ユニゾのケースではEOB(従業員による企業買収)され、EOBの資金を出した米ローンスターが大儲けした。東芝の買収劇のスタートラインはCVCがつけた1株5000円である。これを起点に株価を吊り上げる工作が活発化するのだろう。

キオクシアHDはもちろん、POSなど流通端末で国内シェア5割を握る東芝テック(東芝の出資比率は50%)株や、東芝が保有している不動産が切り売りの憂き目を見る」(メガバンクのM&A担当役員)といった暗澹たる未来予想図まである。

最後に残るのは原子力

 車谷社長時代にアクティビストを締め出すために、東芝と経済産業省は一心同体でいろいろが動きをみせた。「CVC以外がTOBするようなことになれば、車谷時代のヤバイ工作が白日の下に晒される危険がある。国際問題に発展しかねないので、経産省はこれを怖れている」(霞が関に官僚)といったうがった見方もある。

「原子力技術については、核兵器をつくろうというのなら別だが、今さら東芝の古い技術を欲しがる国はないだろう。困るのは原子力技術の流出ではなく、外資ファンドが経営権を握った時に、不採算事業なので原子力をやめる、もしくは売却すると言い出すことだ」(通産省OB)。

 技術流出があるとすれば原子力ではなく公共インフラだという指摘もある。

(文=編集部)