スマホ所有率、この10年で4%→93%と常識すら変えてしまう脅威的なスピードで普及!

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

みなさんが「携帯電話といえば」という質問をされたら、最初に頭に思い浮かべるのは「スマートフォン」の形状をしたものだった人も少なくないだろう。しかし、10年前に同じ質問をされたらどうだっただろうか、当時であれば「ガラケー」を思い浮かべたのではないだろうか。このように、わずか10年前後で、人々の常識すらも変えてしまう勢いで定着をはたしているとも言えるスマホ。
今回はそんなスマホの定着に関するデータをもとに、今後の技術革新への期待と人々への普及のスピード感について考えていきたい。

まさに、生活を一新したスマホという機器

 もはや、私たちの生活になくてはならないものとなっているスマホ。ひと時代前までは携帯電話といえばガラケーだったが、今ではガラケーを使用している人の方が少数派となってしまっている。それほど驚異的なスピードでスマホは定着を果たし、ガラケーから主役の座を獲って変わっていったのだった。  ガラケーに比べて、PCに近い機能性を備えているスマホを持ち歩くことで、私たちの生活は大きく変わった。音楽を聴いたり、調べものをしたり、質の高いゲームやアプリを持ち歩き、地図による…

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パチスロ新台『ファンキージャグラー2』へ熱視線!6号機ボーナスタイプの頂点を狙う!!

 パチスロメーカーの北電子は先日、最新パチスロ『ノーゲーム・ノーライフ THE SLOT』の製品サイト及びプロモーションムービーを公開した。

 ノーゲーム・ノーライフは全世界でシリーズ累計発行部数580万部(電子書籍含む)を超えるライトノベルを原作としたメディアミックス作品で、「全てがゲームで決まる世界」という異世界に召喚された天才ゲーマー兄妹・空と白が、滅亡寸前に追い込まれている人類種を救うために空前絶後の頭脳バトルに挑むといった内容。

 プロモーションムービーを見る限り、当機は、その世界観をパチスロと完全融合させているようで早くも大反響だが、ファンにとってはこちらの情報も激アツではないだろうか。ジャグラーシリーズの6号機『ファンキージャグラー2』が検定を通過したというのだ。

 ご存じの通り、5号機『ファンキージャグラー』は、今なお絶賛稼働中だ。ボーナス成立ゲームや次ゲームのレバーON時に発生するエレキ音やドリフトストップ、ガコマシンガンやドリフト告知などといったド派手なプレミアム演出を多数搭載しているのが大きな特徴。

 もちろん、これらは全てビッグ確定。他機種と比べてビッグ偏向でもあり、「ジャグ連」発生時はビッグの連打で瞬時にして大量出玉を獲得できるのも魅力だ。

 また、『マイジャグラー』シリーズほどではないものの、高設定域の機械割が高い点も特筆すべき要素のひとつ。機械割109.0%の最高設定を掴み取れれば安定した収支が見込めることから、特定日ともなれば朝イチから満席になることも珍しくない。

 そんなマシンだけに、6号機となっても多彩なプレミアム演出は健在なハズ。スペック的にもビッグ偏向の荒波仕様と予想できる。

 昨年12月にデビューした6号機初のジャグラーシリーズ『アイムジャグラーEX』は現在、P-WORLDによると設置店舗は5970店舗で、導入率は77.5%。設置台数も堂々の第1位だ。

 5号機と比べてビッグは純増約325枚から純増約252枚、REGは約104枚から約96枚と、ボーナスの獲得枚数こそ減少したものの、ボーナス合算出現率はアップ。通常時もブドウの払い出し枚数が6枚から8枚に改良され、50枚あたり約40Gの消化が見込めるようになった。

 それ故、ジャグラーファンは比較的、すんなりと6号機『アイムジャグラーEX』へ移行できた感がある。

 現時点で導入日等は不明だが、新生『ファンキージャグラー』も6号機ボーナスタイプ市場を牽引してくれることは間違いないだろう。 

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「テレワーク」で70%以上が体調や精神面に問題を抱えているという結果も

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“テレワーク”という言葉が世の中に定着してから1年が経った。最初は何かと不便だったテレワークも次第に環境が整い、私たち自身もオンラインの概念を理解できるようになり、今となっては通常業務を問題なく遂行できている人も多いはずだ。「通勤のストレスがなくなった」「電話対応がないため効率的」といった声も多く、テレワークの導入は日常生活に良い影響を与えている印象が強い。出社しなくても仕事はできると分かった以上、パンデミック終息後もテレワークを続ける企業もあるだろう。
一見、良いこと尽くしのように感じるテレワーク。しかし蓋を開けてみると、メリットばかりではない驚きの事実が明らかになった。

70%以上の人が、テレワークによって体調・精神面が悪化?

   日本ユニファイド通信事業者協会が一都三県でテレワークを行っている会社員551人を対象に行ったアンケート調査によると、回答者の72%が、テレワーク導入後に「体調や精神面におけるなんらかの変化があった」と回答。変化の内容については「体重が増えた/減った」という回答が最も多く、次いで「体力が低下した」「肩がこるようになった/悪化した」とい…

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パチスロ4号機「裏モノ」を彷彿!?「期待出玉」と「充分なボリューム」を手軽に味わえる!!

 パチスロ4号機のその昔、普段はあんまり大当りしないのにチェリーが連続すると大当りの波が押し寄せる機種があったそうな。人呼んで「チェリーバージョン」。当時のスロッターはそれを血眼になって打ち倒していたという。

 一口に「チェリーバージョン」といっても多くの機種があって、『ビガー』だの『兜』だのと「いかにも」そうでありそうな仰々しい名前もいっぱいあったが、私が好きだったのは『ハナハナ30』。これは普通の「チェリー連」ではなく、チェリーが成立した次ゲームでハイビスカスが光るというもの。

 ただ、なかにはチェリーが連続で成立した後に告知される種類のものもあって、『ハナハナ』は「リプ連」「スイカ」「ダイナマイト」と、とにかくバージョンが豊富であった。いずれにしても「チェリーバージョン」と聞くといまだに血が沸き立つのである。

 したがってパチンコ『CRおそ松さん~はじまりはじまり~ちぇり~Ver.』などは問答無用で大好きなマシンである。

 大当り確率が約1/129で確変突入率が55%の小当りRUSH機。Daiichiの甘デジはあえて120~130くらいの確率帯に設定し、1/100を切る従来の甘デジよりパワーを持たせる設計にしている。

 注力する箇所は出玉だったり継続率だったり機種によって異なるが、本機はもろに出玉の部分に特化したつくりとなっていて、右打ち中は大当りの半分が16ラウンド約1300発出玉なうえに小当りRUSHが必ず付いてくるのである。

 小当りRUSHの性能は、小当り確率が約1/1.32で小当りのアタッカー賞球は12個。確変中の大当り確率は1/66.6なので、確変中の小当り当選は50回ほどとなり、理論的には600発くらいの増加となるが、空振りすることもあるので、実際には400発程度の上積みを期待できそうである。

 16ラウンドと小当りRUSHのコンボで出玉を増加させる迫力はなかなかのもので、継続率が55%とだいぶ低めなことを差し引いても、初回で小当りRUSHを引き当てることができれば約2500発以上の期待出玉と充分なボリュームを確保できるようになっている。

 また、確変中の大当り確率が約1/66.6とミドルタイプ並みの確率なので、ハマリの期待感も高い。これくらいの確率で100回、120回とSTをスルーすることはザラであろう。そう考えればかなりやれそうな気にならないだろうか。

 その一方で、通常大当りの場合は10回転の時短と引き戻しにはほとんど期待できないゲーム性。良くも悪くも小当りRUSHに特化した潔いスペックで、さすが「ちぇり~ver.」と銘打つだけはある、男気あふれる機種なのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA コントレイル、サートゥルナーリアとの決定的な違いとは? 皐月賞惨敗ダノンザキッドが歩むのはアノ馬と同じいばらの道か

 先週の皐月賞(G1)を制し、デビューからの4連勝で皐月賞馬となったエフフォーリア。桜花賞(G1)を制したソダシとともに無敗馬がクラシック初戦で勝利を飾った。

 桜花賞2着のサトノレイナスは敗れたとはいえ次走のオークス(G1)で逆転の望みも見えた内容だったのに対し、皐月賞のダノンザキッド(牡3、栗東・安田隆行厩舎)は2.5秒も離された15着。同じ1番人気でも大きく明暗が分かれる結果となった。

 阪神JF(G1)組はしっかりと結果を残したが、ホープフルS(G1)や朝日杯FS(G1)組は新勢力の前に逆転を許してしまった。

 17年からG1昇格したホープフルSは18年サートゥルナーリア、19年コントレイルが皐月賞を1番人気に応えて優勝。同じ中山・芝2000mということも、両レースの相性の良さを物語っているのは確かである。

 にもかかわらず、ダノンザキッドは前述2頭と大きく異なる結果。一体何がここまで差のつく原因となったのだろうか。

 これにはやはり、トライアルを使ったかどうかが最もわかりやすい。ホープフルSと同じ条件とはいえ、弥生賞(G2)の場合は過去10年で勝ち馬がおらず、皐月賞で勝利したのは直近でも2010年のヴィクトワールピサまで遡る必要がある。少なくともデータ的な観点からは、割引要素だったともいえる。

 そして、この傾向に拍車を掛けたと考えられるのがホープフルSのG1昇格ではないだろうか。調教技術の進化とともに、近年は有力馬がトライアルを使わず、目標とするレースに直行するケースが主流となりつつある。

 その一方で、ただ単純に直行するという訳ではない。成功させるには同世代で突出した能力の持ち主であること。休み明けでも十分に能力を発揮できる状態であることも必要とされる。

 そう考えるとダノンザキッドの弥生賞は、コメントからも陣営の不安が見え隠れしていたといえる。同馬はノーザンファームの生産馬であり、コントレイルやサートゥルナーリア級に力の抜けた存在であるなら、弥生賞を使う選択をしなかった可能性が十分に考えられたはずだ。

 にもかかわらず、あえて弥生賞を使った上にまさかの3着では、すでに危険な人気馬の条件が揃っていたといっても過言ではない。

 レース後に川田将雅騎手は「テンションが高く、力みながら走っていた」と振り返り、「だからこそ前哨戦を使った。いい前哨戦だったと思うし、この敗戦を糧に本番を迎えたい」と、まるで想定内と言わんばかりの強気なコメント。管理する安田隆行調教師も「1回使って良くなるでしょう。次につながる競馬はできた」と前向きだった。

 しかし、巻き返しを期した本番でのブービー負けに川田騎手は「自信を持って臨んだのですが。能力を出せずに終わりました」とコメントし、指揮官は「敗因は分からない」とトーンダウン。ダービーでの巻き返しは、もはや絶望的とすら感じる悲壮感さえ漂いはじめた。

 さらに深刻なのは、今回は敗因がつかめていないことだ。3連勝でG1馬に上り詰め、前途洋々だった2歳王者から坂道を転がるように状況は悪化している。

 そこで思い出されるのが、同じホープフルS組でも初代王者のタイムフライヤーだろう。

 同馬は本番前に使われた若葉S(L)で1番人気を裏切る5着に敗れ、皐月賞で10着に大敗を喫した。ダービーでも11着に敗れ、以降は重賞すら勝てないままダートに転戦。ホープフルSから2年以上も経過したエルムS(G3)で、久々に重賞勝利の美酒を味わった。

 このまま敗因がわからないようなら、ダノンザキッドに待ち受けているのはタイムフライヤーと同じくいばらの道となる可能性も捨て切れない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

九州と釜山を鉄道で結ぶ“日韓海底トンネル”構想とは?費用10兆円、韓国では「必要」が6割

 日本と韓国の関係が戦後最悪と言われる中で、「日韓海底トンネル」構想が浮上している。これは、日本の九州と韓国の釜山を海底トンネルで結び、鉄道などを走らせるインフラ計画だ。

 韓国の最大野党「国民の力」非常対策委員長の金鍾仁氏が言及した、総距離200km以上に及ぶ壮大なプロジェクトである。4月7日に行われたソウルと釜山の市長選挙では、いずれも同党の候補者が与党候補を下した。同党のトップを務めた金氏は退任したが、日韓トンネル構想は前進するのか。

 日本で同プロジェクトを推進する、一般財団法人国際ハイウェイ財団の佐藤博文理事長に聞いた。

日韓トンネルの建設費用は約10兆円

――日韓トンネル構想の歴史的経緯から教えてください。

佐藤博文氏(以下、佐藤) 1930年代に日本の鉄道省が、九州から壱岐、対馬を経て、朝鮮半島の釜山へ至る「朝鮮海峡トンネル」を計画しましたが、その後、戦争などの理由でストップしました。戦後は、1980年にスーパーゼネコンである大林組が提唱しています。

 本財団にとってエポックメイキングな出来事は、1981年に韓国・ソウルで行われた第10回「科学の統一に関する国際会議」で、統一教会の文鮮明総裁が国際ハイウェイ構想と日韓トンネル建設を提唱したことです。これは、日韓をトンネルで結ぶだけでなく、世界中をハイウェイで連携しようという画期的な提案でした。

 それを受けて1982年に国際ハイウェイ建設事業団が設立され、1983年に日韓トンネル研究会が発足、1986年には日韓トンネル唐津斜坑の起工式が行われました。また、自然調査を実施し、地下ルートを検討した上で唐津、壱岐、対馬の土地を購入しました。現在、唐津の斜坑はストップしていますが、今後は2014年に起工式を行った対馬の斜坑工事がメインになります。

 日韓トンネルの建設には約10兆円の費用がかかるため、日韓両国民が賛同する形で進めていく必要があります。本財団は、国民的世論を喚起する目的で2009年に発足しました。また、この動きを国民運動と連動して、2018年には47都道府県で「日韓トンネル推進県民会議」が結成され、国民の理解を図るための取り組みをしています。

――巨額の費用がかかる日韓トンネルを建設する意義は何でしょうか。

佐藤 現在、日韓間にはいろいろな問題がありますが、両国をつなぐトンネルをつくるという大きな目標に対して協力し合うことで、お互いの意思疎通が図れ、歴史的課題も解決できるのではないかと考えています。今は日韓関係が悪いから何もしないという姿勢ではなく、悪いときだからこそ、水面下で関係改善のベースとなる日韓トンネル構想について話し合うべきです。

 2年前に韓国で行われた世論調査では、「必要である」が約6割を占めるなど、世論的な盛り上がりも見られます。日本では「なぜ韓国につながるトンネルが必要なのか」「韓国が攻めてくるのではないか」という意見があることも承知していますが、私は日韓トンネルは絶対に必要な国際的な公共事業と位置付けています。

――技術的には、難しいものなのでしょうか。

佐藤 基本的には、青函トンネルを掘削した技術で十分に対応可能だと思います。現在わかっている問題点としては、対馬と韓国の間(対馬西水道)に厚く堆積している未固結層の状況です。未固結層の状態、地質性状などを十分見極めた上で、工法を検討しなければなりません。それ以外の区間においても、十分な工法の検討が必要です。それらを万全に行えば、困難ではないと思われます。

――今の日韓対立については、どうお考えですか。

佐藤 これは、江戸時代の朝鮮通信使に学ぶべきでしょう。当時は通信使が12回来日し、日韓が深く交わる契機となりました。私は、日韓トンネルは現代の朝鮮通信使のような存在になると受け止めています。そのため、日韓トンネル建設の事業は継続的に行っていく必要があると思います。

 菊池寛の『恩讐の彼方に』という小説では、仇同士が一緒に洞門(トンネル)を掘削していく中で、恨みも融けていく姿が描かれています。小説のモデルとなった大分県の「青の洞門」は開通するまでに30年かかっていますが、このように、日韓が力を合わせて継続的にトンネルを掘っていけば、両国の間の恩讐関係が融ける一助になると信じています。

(構成=編集部)

星野リゾート、なぜ高級ホテル「グランドハイアット福岡」の経営権を獲得したのか?

 星野リゾートグループが、不動産開発の福岡地所(福岡市)が運営する複合商業施設「キャナルシティ博多」の共有持ち分の19.75%を取得して運営に参画する。星野リゾートは施設内の高級ホテル「グランドハイアット福岡」の経営権も入手する。

 取得に当たり、星野リゾート・リート投資法人が保有するANAクラウンプラザホテル福岡(福岡市博多区)と、福岡地所グループの福岡リート投資法人が保有するグランドハイアット福岡(同)を、相互に77億円で売却。事実上の等価交換で資産の入れ替えとなる。取得予定日は6月1日。当面はホテル名や運営体制に変更はない。

 星野リゾートは、九州・東アジア戦略の拠点としてラグジュアリーブランドのホテル、グランドハイアットを手に入れる。星野リゾートの戦略は明快だ。一方、福岡地所は博多駅前で進む再開発事業「博多コネクティッド」の適用範囲内に、新たな拠点を得ることになる。「マイクロツーリズム」を提唱している星野佳路・星野リゾート代表の知見を福岡市内の観光活性化に生かしたい考えだ。

 星野リゾート・リート投資法人の資料によると、グランドハイアット福岡は1996年3月竣工で客室数372。鑑定評価額は88億円(21年2月15日)。取得価格は77億円だ。ANAクラウンプラザホテル福岡は1976年11月(ホテル棟)竣工で客室数は320。鑑定評価額は83億円(20年10月31日)。譲渡価格は同じく77億円。

 共に鑑定評価額を下回る価格の等価交換となった。福岡地所のグランドハイアット福岡の帳簿価格は75億円。諸費用を差し引き、売却益9500万円を見込んでいる。

福岡地所とはどんな会社なのか

 福岡地所の代名詞となっているキャナルシティ博多の運営権の一部と、同施設のシンボルである高級ホテルのグランドハイアット福岡を星野リゾートグループに譲渡することになったことから、福岡地所の経営面に関する観測が、不動産ならびに不動産投資に関連する業界に広まった。星野リゾート、福岡地所のリート法人は東京証券取引所に上場している。

 福岡地所とはどんな会社なのか。1961年、福岡相互銀行(現・西日本シティ銀行)の保険代理店として設立。その後、不動産業に進出した。福岡相互銀行の創立者、四島一二三氏の分家、榎本家が福岡地所の経営を担ってきた。福岡地所会長の榎本一彦氏は、四島氏の孫。四島ファミリーとしてファミリーレストラン「ロイヤルホスト」のロイヤルホールディングスの最高顧問を務めるなど福岡財界の重鎮である。

 榎本氏の最大の功績は96年、カネボウ工場の跡地に商業施設「キャナルシティ博多」をオープンさせたことだ。高級ホテル・グランドハイアット福岡を誘致し、商業施設としてのステータスを高めた。

 現在の社長、榎本一郎氏は一彦会長の長男。74年生まれの46歳。東京大学法学部卒。日本興業銀行(現・みずほ銀行)を経て、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院でMBA(経営学修士)を取得。2003年、福岡地所に入社。金融出身の経験を活かし、福岡リート投資法人・投資証券の設立に携わった。15年8月、福岡地所の社長に就任した。

 福岡地所の決算公告によると、20年5月期(単体)の売上高は前期比33%増の302億円、営業利益は36%増の56億円、純利益は9%減の27億円だった。決算期間中にアウトレットモールに国内最大級の屋内スポーツ・アスレチック施設をオープンしたことから大幅な増収となった。特別損失31億円があり純利益は減少した。それでも株主資本比率は31%と高い。

ホテル運営会社はコロナ禍で赤字

 福岡地所は子会社・関連会社を複数持っており、それぞれが決算公告を開示している。ホテル運営会社、エフ・ジェイホテルズ(福岡市)の業績が悪化した。グランドハイアット福岡をはじめ、全国に展開中の「ホテルフォルツァ」などを運営している。20年5月期の最終損益は13.8億円の赤字。新型コロナの影響でグランドハイアット福岡が20年4月、5月と休館したことが響いた。

 星野リゾートはエフ・ジェイホテルズが新たに設立する運営会社「グランドハイアット福岡」の経営権を取得する。エフ・ジェイホテルズは21年末に京都市内で米ハイアットグループの系列ホテルを新設する。ハイアットの関連会社とフランチャイズチェーン契約を結び、同グループのブランド「ハイアット プレイス」のホテルとして運営する。

 ホテルの名称は「ハイアット プレイス 京都」で客室数は239。同ホテルブランドの関西地区への出店は初めて。ビジネスと観光需要を取り込む。エフ・ジェイホテルズとハイアットは1993年に提携しており、これまで3棟のホテルを立ち上げた。共同で事業展開するのは96年開業の「グランドハイアット福岡」以来となる。ハイアットは複数のブランドを展開している。東京・西新宿の「パークハイアット東京」は小規模最高級のブランド。「グランドハイアット」は大型高級ホテル。「ハイアット プレイス」は宿泊特化型のホテルだ。

 今回の資産の組み換えで、「グランドハイアット福岡」を星野リゾートグループが、「ハイアット プレイス 京都」は福岡地所グループのエフ・ジェイホテルズが運営を担うことになる。

「キャナルシティ博多」の運営に星野リゾートの知見を借りることになったのはなぜなのか。福岡地所グループはコロナ禍でホテルのフロア以外の商業施設のリニューアルを検討していた。「ポートフォリオの中長期的な安定が得られるとして、以前より打診があった星野リゾートグループへの譲渡を決めた」と説明している。商業施設の比率を下げ、オフィスビルのウエートを上げることを狙ったということのようだ。

 福岡リート投資法人・投資証券を立ち上げた時のキャッチフレーズが「地域特化型リート」だった。金融マン出身の榎本氏のポートフォリオはコロナ禍でどのような進化を遂げるのであろうか。

(文=編集部)

JRA テイエムオペラオー和田竜二にも届かず!? 皐月賞(G1)エフフォーリア横山武史が遠く及ばなかった「天才」武豊の大記録

 18日、中山競馬場で行われた皐月賞(G1)は、2番人気のエフフォーリアが優勝。2着タイトルホルダーに3馬身差をつける圧勝劇で幕を閉じた。

 見事、1冠目を制したエフフォーリアの鞍上は、デビュー5年目の横山武史騎手。父に関東のトップジョッキー・横山典弘騎手をもつ競馬界のサラブレッドだ。

 父は武史騎手と同じデビュー5年目のクラシックにメジロライアンとのコンビで挑戦したが、三冠レースで善戦したものの未勝利。初G1制覇は、キョウエイタップに騎乗した同年のエリザベス女王杯(G1)だった。そのため、皐月賞を制覇した横山武騎手は、父である横山典騎手の22歳8カ月20日を上回る、22歳3カ月28日でのG1初勝利となった。

 だが、皐月賞の最年少記録としては、まだこれを上回るジョッキーがいる。

 1999年の同レースを、テイエムオペラオーで制した和田竜二騎手だ。

 テイエムオペラオーは芝1600mのデビュー戦で2着と敗退し、3戦目にダートの未勝利戦で勝ち上がり。ゆきやなぎ賞、毎日杯(G3)と連勝で重賞初制覇を飾ると、勢いそのままに皐月賞も制した。

 雨の降る中山競馬場で行われたレースは、ワンダーファングが除外となり17頭立て。

 6枠12番だったテイエムオペラオーは後方に構え、道中は枠なりに外目を追走。4コーナーでは外から被せて1番人気のアドマイヤベガを内に追いやると、テイエムオペラオーは大外に進路をとった。

 直線では内から抜け出すオースミブライトに、中を割ってナリタトップロード、大外から迫ったテイエムオペラオーと3頭の大接戦。クビ、ハナの決着を制したのは、外から力強く鋭伸したテイエムオペラオーだった。

 当時の和田騎手はデビュー4年目の若手騎手。「21歳9力月27日」での皐月賞制覇は今も最年少記録として残っている。

 因みに、G1レースでの最年少記録は「19歳7カ月21日」。この記録を打ち立てたのは、いまやレジェンドとなりつつある武豊騎手だ。

 1988年の菊花賞(G1)で、武豊騎手はスーパークリークに騎乗。レースでは最後の直線入口でカツトクシンに前を塞がれていたが、以前に騎乗したことのある同馬が外に膨れる癖を知っていた武豊騎手は、慌てずに内が開くまで待機した。

 思惑通り開けた内を抜け、2着ガクエンツービートを5馬身突き放して圧勝。この冷静で頭脳的な騎乗を周囲から絶賛され「天才」として脚光を浴びるようになった。

 そんな武豊騎手も今年で52歳と、あれから33年が経つ。

 昨年は94勝を挙げ関東リーディングトップに立ち、デビュー5年目にしてG1初制覇を飾った横山武騎手。今後の活躍に、新たな天才誕生を期待したいところだ。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。

生活時間とメディア利用のその後-“巣ごもり”やや解消もコロナの影響は色濃く

電通メディアイノベーションラボ編「情報メディア白書2021」(ダイヤモンド社刊)の巻頭特集の内容を一部紹介する本連載。前回は、MCR/ex調査(※1)の2020年上期・東京50km圏データを基に、2020年6月にコロナの影響下でネット系メディアへのニーズの強さとラジオや新聞が「再発見」された様子をお伝えしました。

その後、生活行動やメディア利用はどのように変化したのでしょうか?連載最終回となる今回は半年後の様子を紹介します。2020年下期調査が行われたのは、コロナ感染拡大の第3波にさしかかる時期の2020年12月7~13日です。本連載第1回記事と併せてお読みください。

6月と12月の行動データを比較する際には季節性の違いに気をつけなければならないのはもちろんですが、コロナ禍が生活行動全般に及ぼす影響が甚大であることを鑑み、本記事では2020年の2つの時点を比較しました。

※1=MCR/ex調査
ビデオリサーチ社が特定の1週間に行う日記式調査。生活者の行動を基本的な生活行動、メディア接触等の視点から、曜日別に時間軸に沿って最小15分単位で捕捉する。




 

生活パターンはコロナ以前へと少し戻るものの、2019年水準には至らず

2020年6月データでは、多くの人が外出を控え、「巣ごもり」ともいえる状況が見られました。半年後の基本的な生活行動を確認する目的で、図表1は個人全体(12~69歳)の、2020年6月と12月における1日当たり(週平均)の起床在宅、睡眠、外出時間を示しています。

2020年12月に外出時間は半年前より79.1分増え、逆に起床在宅時間は76.2分減少し、585.3分になりました。よって、極端な「巣ごもり」傾向が解消されている様子ですが、コロナ以前の2019年6月の起床在宅時間は519.8分であったので、生活パターンはコロナ前の水準に戻っているとは言えません。

一方、睡眠時間は2019年(441.0分)から大幅に増加した2020年6月(458.6分)から3.0分の減少にとどまっています。

【図表1】1日あたりの起床在宅・睡眠・外出時間(週平均/12~69歳)

1日あたりの起床在宅・睡眠・外出時間(週平均/12~69歳)
出典:ビデオリサーチ社MCR/ex東京50km圏(2020年6月、12月)を基に作成

自宅内メディア利用時間にも揺り戻し傾向

起床在宅時間と連動するように、自宅における各メディアへの接触時間も以前の状態へやや戻る様相を見せています。図表2は2020年6月、12月の個人全体の1日当たりの自宅内メディア接触時間(週平均)を示しています。各メディアへの接触時間の合計(重複接触を含む)は延べ370.0分から延べ325.2分に減少しました。しかし、コロナ前の2019年6月は延べ295.3分だったので、コロナ前より高い水準で自宅内メディア接触が生じていると言えます。

2020年6月との比較では減少傾向ですが、2019年6月の接触状況から比べるとインターネット、特にモバイル経由のインターネット利用に勢いがあります。また、コロナ禍において自宅での接触時間増が確認されていたラジオ聴取やテレビ受像機でのネット動画視聴(テレビ動画)に充てる時間は半年前よりわずかに減少しているものの、2019年6月水準を依然として上回っています。つまり、揺り戻しつつも徐々に増えているという結果です。

一方、2020年6月より接触時間が増えたメディアとして録画再生があります。その背景として、図表1で確認した生活行動時間の変化を挙げることができそうです。すなわち、外出機会が増えたことによりテレビ番組をリアルタイムで視聴することが難しくなった状況を反映していると推察されます。

【図表2】1日あたりの自宅内メディア接触時間(週平均/12~69歳)

1日あたりの自宅内メディア接触時間(週平均/12~69歳)
出典:ビデオリサーチ社MCR/ex東京50km圏(2020年6月、12月)を基に作成

依然として高いモバイルネットの利用率

一日の流れの中でのメディアの利用状況についても見てみましょう。図表3は朝5時から始まる24時間(週平均)における個人全体の起床在宅、睡眠、移動、外出の行動率と各メディアへの接触率(60分単位)の推移を表しています。

図表1では生活パターンの変動を時間量で確認しましたが、一日を通しての行動率からもその変化を読み取ることができます。2020年12月には黄色で示す起床在宅率の日中にかけての谷間がより明らかになり、逆に水色で示す外出率の面積が6月より広がりを見せています。より多くの人が日中に自宅の外で活動するようになり、「巣ごもり」はやや解消されている様子です。また、自宅ではテレビ(リアルタイム視聴)とモバイルネットが最もよく利用されていますが、いずれも6月と比べると夜のピーク時の接触率はやや減少という結果です。

自宅外でのメディア利用はどうでしょうか。2020年6月、12月の自宅外でのモバイルネットの接触率は、通勤・通学の時間帯にあたる朝8時台にかけて1.6%から2.3%に、接触ピークの12時台では4.3%から4.8%へと伸長しています。外に出かける機会が増え、それに伴いモバイルネットの利用にも変化が見られます。

【図表3】生活行動率とメディア接触率(週平均/12~69歳)

生活行動率とメディア接触率(週平均/12~69歳)
出典:ビデオリサーチ社MCR/ex東京50km圏(2020年6月、12月)を基に作成。

モバイルネットが生活の中心にある高校生

第1回記事ではリモート授業等の措置により高校生の生活パターンが大きく変化し、日中を通してモバイルネットの利用率が極めて高くなった様子を紹介しました。あれから半年が経過して、高校生の生活はどのように変化したのでしょうか。

図表4は2020年6月、12月の高校生の一日(週平均)の様子を表しています。この半年で生活パターンは大きく変化し、まず外出機会が増えました。そして、外出先ではモバイルネットを活発に利用している様子が見られます。

自宅内のメディア接触率にも変化が見られます。朝の時間帯ではテレビ(リアルタイム視聴)への接触率(青線)が際立っていますが、日中、夜間ではモバイルネットへの接触率(ピンク線)がテレビを上回ります。6月と12月を比較すると、ピーク時のモバイルネット接触率は32.6%(21時台)から29.9%(22時台)へと減少しています。テレビへの接触率のピークも23.4%(19時台)から16.9%(20時台)へと減少しています。テレビの下げ幅の方がやや大きいという結果です。よって、2020年12月データでは、自宅内外においてモバイルネットが高校生にとって極めて身近なメディアであることが示されています。

【図表4】生活行動率とメディア接触率(週平均/高校生)

生活行動率とメディア接触率(週平均/高校生)
出典:ビデオリサーチ社MCR/ex東京50km圏(2020年6月、12月)を基に作成

コロナ禍は私たちの生活に大きな影響を及ぼし、その影響度や収束時期を見通すことは容易ではありません。また、情報やエンターテイメントに対するニーズへの影響もこれまでの調査から感じられます。「新しい日常」への模索が続く中、人々のメディアとの関わり方に今後も注視していく必要がありそうです。


【調査概要】
調査名:MCR/ex(エム シー アール エクス)
実施時期:毎年6月、12月
調査手法:電子調査票による調査
調査エリア:東京50km圏、関西地区、名古屋地区、北部九州地区、札幌地区、仙台地区、広島地区
調査対象者:男女12~69歳の個人(エリア・ランダム・サンプリング)
調査会社:ビデオリサーチ

今、ラグジュアリーブランドに求められているもの

本連載では、コロナ禍がラグジュアリーブランドのビジネスに与えた影響に関する調査(電通、ザ・ゴール、コンデナスト・ジャパンの共同調査)(※)を基に、特に未来の顧客たるZ世代のメディア接触や購買行動の変化をレポート。

※ファッション意識が高い女性ターゲットを三つの世代(Z世代=24歳以下、ミレニアルズ=25~39歳、ジェネラル〈既存購買層〉=35歳以上)に区分し、調査対象とした。


前回はコンタクトポイント分析を起点に、コロナ禍のラグジュアリー業界のカスタマージャーニーを明らかにした。

今回は目線をブランドサイドに移し、ブランドの捉えられ方、そしてブランドに期待することを中心に論じる。

ラグジュアリーアイテムは、より“上質で長く使えるもの”へとシフト

まずはラグジュアリーアイテムに関する意識がコロナ禍でどう変化したか、特徴的なものを紹介する。

コロナ禍によって増えた意識

  • 手に入りやすい価格のアイテムをたくさん買うよりも、高価格でも長く使えるものが欲しくなった

  • 居心地の良い住環境のためには出費は惜しまない

コロナ禍によって減った意識

  • シェアリングサービスを積極的に利用したい

  • 一目でそのブランドがわかるようなロゴアイテムが欲しくなった

ここ数年の大きなトレンドのひとつである、「わかりやすいロゴアイテム」は外出機会の減少とともに、ミレニアルズを中心にややトーンダウン。また、不特定多数の人々で使いまわす事を不安視してか、シェアリングサービスへの関心減も見受けられた。

外出頻度の減少に伴い、アイテムを揃える重要度は下がった様子。一方で、世の中全体に本質回帰への機運が高まり、「そのブランドを代表するような長く使える上質なアイテム」への支持が全世代で高くなった点が非常に特徴的だ。

また、現在多くのブランドがキーワードとして打ち出している、家時間を快適に過ごす「ホームラグジュアリー」への関心も見て取れた。

価値観/行動:コロナ前後比較

Z世代への投資の有無が、将来、ブランド間の大きな差を生む

次にブランド別ファネル分析の結果について。本調査では50を超える有名ブランドを具体名で提示し、それぞれの「認知」「好意」「購入意向」を個別に聴取している。

ここから明らかになったのは“世代間におけるファネル構造の違い”である。下記は「認知」から「再購入意向」までのスコアを世代別に比較したものである。(認知TOP10のブランドの平均値から算出)

世代別の「認知」から「再購入意向」までのスコア

各世代とも「認知」自体に大きな差はないが、Z世代は、「好意」以降に上の世代との大きな差がある。もちろん、高額商品ゆえ、購買力というハードルはあるものの、Z世代にとって「知ってはいるが、欲しいというわけではない」存在となっている可能性が考えられる。

この点についてブランドを個別に分析してみると、より顕著な傾向が出ている。Z世代に対してコミュニケーションを積極的に行っているブランドは「好意」のスコアも高いが、そうではないブランドは「知っているだけ」で好意の醸成がなされていないことが分かった。

ブランド別ファネル比較

「Z世代がターゲットとして大切なことはよく理解しているが、現実的にはビジネスへのインパクトという点においてまだまだ重要性を実感しづらい」というブランド側の意見もある。事実その通りだと思うが、それでもZ世代に積極的な投資をし続けるブランドは、そうではない競合ブランドと比べて、ターゲットの心の中で着実に好意を築くことに成功していて、その差は水面下でじわじわ開きつつあることが本調査からも見て取れる。

今はまだ表面化していないが、将来的に大きな差が生まれる競争は既に始まっている。ここに各ブランドがZ世代に着目し投資を続ける理由がある。

生活者はラグジュアリーブランドに何を求めるのか

最後にブランドのカテゴリー別に聴取した「購買の際に重視するポイント」と「ブランドに期待すること」の調査結果から、これからのラグジュアリーブランドが生活者に何を伝えていくべきかを紐解いていく。

この調査結果に関しては世代間の違いはほぼなく、むしろカテゴリーの違いが明確に出た結果となった。下図の通りファッションカテゴリーに対しては「ブランド公式SNSでの情報発信」「社会貢献(環境保護/LGBTQなど多様性の受容)」をこれからのブランド活動に求めている。SDGsネイティブとも呼ばれるZ世代はこの傾向が特に強いようだ。

これはファッションの「購買の際に重視するポイント」としてトップに挙げられる「自分にだけ分かるこだわりを満足させてくれる」という点との関連が予想される。「自己満足」が起点なのでブランドには「共感できるフィロソフィー」を求めていると推察される。

一方、ウォッチ&ジュエリーのカテゴリーの購買重視点は、「ワンランク上の自分を演出できる」だった。ブランドに求めることとしてファッション同様「SNSでの発信」に加え、「ラグジュアリーブランドならではの実店舗での丁寧な接客を期待する」との回答が上位に上がっている。これは「ステータス(他者目線)」が起点なので、ブランドには「顧客としての特別扱い」を求めていることが見受けられた。

今、ラグジュアリーブランドに求められているもの まとめの図

次回はコンデナスト・ジャパンからもゲストを招き、2回にわたりレポートした調査内容を基に議論する。ファッション業界の「グレート・リセット」、さらにはSDGsの潮流といった大きなトレンドをも見据え、これからのラグジュアリーブランドの行く末はどうなるのか、その展望を明らかにしていきたい。

【調査概要】
調査名:「アフターコロナ ラグジュアリーブランド調査」
実施時期:2020年9月
調査手法:インターネット調査(定量)・対面インタビュー(定性)
調査対象:ラグジュアリー高関与層 全体1800SS
対象カテゴリー:ファッション/ウォッチ&ジュエリー(W&J)/コスメ/自動車
調査会社:電通マクロミルインサイト