パチスロ「朝一が激アツ状態」の6号機!?「〇〇の恩恵」に期待ができる「注目マシン」を特集!!

 パチスロユーザーの中には「朝一から腰を添えてじっくり打ち込みたい」という人もいれば、「リセット狙いでカニ歩きする」といった人もいるだろう。

 朝一天国から当り「そのまま数千枚爆発した」…ということも、5号機時代にはよく聞いた話である。

 そこで今回は「リセット狙いの恩恵に期待が持てる6号機」をピックアップしてみたので、ご紹介させていただきたいと思う。

『エヴァンゲリオン フェスティバル』(ビスティ)

 本機は、「エヴァンゲリオン」シリーズで名高い人気メーカー「ビスティ」のパチスロ機。去年の3月に「約12,000台」導入されているが、現在ではバラエティコーナーで見かけることが多い印象だ。

 AT初当り「1/567.3~1/287.7」、純増「約4.5枚」、1000円あたり/約51.5G、差枚数管理型のAT機となる。

 そんな本機だが、朝一のリセット狙いを積極的に狙いたいところだ。設定変更後の初当り時CZとATの比率が「1:1」になるため、50%を射止めることができれば1発目からAT直撃と魅力的である。

『パチスロ北斗の拳 宿命』(サミー)

 大手メーカー「サミー」の看板機種である「北斗」シリーズ。パチンコ・パチスロ両分野において、新台が出るたびに大反響が寄せられる業界のエースと呼ぶに相応しい存在だ。

 本機は今年3月に「約20,000台」導入され、現在でも主要機種として扱っているお店も多いのではないだろうか。

 そんな本作はAT初当り「1/340.1~1/194.2」、純増「約2.8枚」、1000円あたり/約35.8G。バトル継続型 or 差枚数管理型のAT機となる。

 本機は、リセット後必ず内部状態が「高確スタート」。高確中に強レア役(2トキなど)を引くと、CZや直撃ATのチャンスとなる。

 2トキ出現率「1/199.8~1/159.8」と、決して引けない数値ではない。高確中の2トキ成立時はCZ「宿命の道」当選率は全設定共通で「32%」。直撃ATは「8%~30%」と、高設定の方が優遇されている。

 ATに突入すればヒキ次第で十分戦える台なので、特に狙い台がなければリセット狙いでカニ歩きする価値はあるだろう。

『スーパードラゴン』(NET)

 敏腕パチスロメーカー「NET」の機種。同社は5号機で「シンデレラブレイド」など人気作を発表した実績を持つが、最近では設定6の出玉率が114.9%と6号機最高峰のスペックを有した『パチスロフレームアームズ・ガール』が話題になった。

 本機は純増「約2.8枚」、疑似ボーナス連チャン型のAT機だ。朝一リセット後は、約37%で内部的に竜宮ゾーンに移行。さらに約10G以内のボーナス当選期待度は「約25%」程度あると言われているため、朝一の恩恵はかなり強めである。
〇〇〇

 今回紹介した機種は、どれもリセット後の恩恵に十分期待できる機種だ。6号機には有利区間ランプが備わっており、リセットの有無を判断できる材料となる。そのため、必ず確認してから実戦したいところだ。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自信が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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回転寿司業界に異変? 人気ランキングで王者スシローが2位に転落、1位に躍り出たのは?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

コロナ禍でも比較的影響が少ないと言われる回転寿司業界。とくにスシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司の大手4社は日々しのぎを削り、熾烈なシェア争いを繰り広げている。そんななか、回転寿司の満足度を巡るある最新のアンケートで、店舗数・売上ともにトップを独走する王者・スシローを抑え、全国的にはあまり知られていないある回転寿司チェーンが1位に躍り出る、という意外な結果となった。はたして、それはどんな企業なのか。今後の回転寿司業界の動向とともに見ていきたい。

スシローが2位に陥落。「一番おいしい」と評判なのは?

 インターネット調査サイト「ねとらぼ調査隊」が国内で人気の回転寿司チェーン15業態を対象に「回転寿司チェーンの中で、どこが一番好き?」かというアンケートを2021年5月に実施、2,697票の回答を得た。ここではその15社のなかの上位6位を紹介する。

 第6位は“かっぱ寿司”。獲得票は107票で全体の4%。最近では食べ放題コースを期間限定で実施し話題を呼んでいた。続く第5位は回転しない回転寿司業態が特徴の魚べい、182票で全体の6.7%。第4位は“はま寿司”、204票を獲…

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甘デジ「魅惑の1000発ループ」で抜群の出玉感!軽い確率でも「神スペック」は健在!!

 先日、アイドルグループAKB48の峯岸みなみがグループを卒業した。AKB最後の一期生として、「神7(セブン)」と呼ばれるグループの黎明期を支えたメンバーなど、大勢の卒業生が集まったなか、華々しく卒業コンサートを行ったのである。

 ちなみに神7とは選抜総選挙で上位7位以内に入ったメンバーを指し、第1回・第2回とどちらも同じ顔ぶれが揃ったことからこの言葉が使われたようである。そのメンバーは、前田敦子、大島優子、小嶋陽菜、板野友美、高橋みなみ、篠田麻里子、渡辺麻友の7人で、初代神7などと呼ばれている。

 この神7のなかで、渡辺麻友は健康上の理由から芸能界を引退しているのだが、この「まゆゆ」だけがまたパチンコAKBのなかで『CRぱちんこAKB48 バラの儀式 Sweet まゆゆVersion』と、その名前が機種名に入った人物なのである。

 本機は『ぱちんこAKB』のシリーズ第2弾として登場した『バラの儀式』の甘デジバージョンで、大当り確率が1/99.9と遊びやすくなっていること以外はライトミドルタイプと同じゲーム性となっている。

 50%の確率で連チャンモード「MUSIC RUSH」に突入し、RUSH継続率は約66%。右打ち中は大当りの約半分が最大出玉となる12ラウンド1000発の大当りとなる出玉性能を有しているのである。

 神スペックと称された初代AKBから継承されたもので、現代のパチンコシーンにおいてメインストリームを突っ走る1種2種混合機の優位性やポテンシャルの高さは『AKB』シリーズから世に伝わったといえよう。

 また、優秀なアタッカーと周辺構造によるオーバー入賞や意図的に大当りを遅らせる、いわゆる「Vハズシ」など、技術介入要素の高さによって上級者や通も好む機種となっていた。

 もちろん、AKBのアイドル性や京楽が本来的に保持していた演出的な技巧による訴求力など、ビギナーやライトユーザーからの支持も受ける包容力で幅広い層から人気を博す機種なのである。

 甘デジバージョンで新たに追加された演出も多数あり、その目玉として挙げられるのは、「まゆゆ」が1位を獲得した37thシングル選抜総選挙をモチーフにした「選抜総選挙ゾーン」。1位まで駆け上がれば、彼女がセンターの楽曲「心のプラカード」SPSPリーチが展開されるようになっている。

 ほかにも、大島優子の物語を描いた「大島優子卒業全回転」やディレクターズカット版を週力したRTC公演「神曲コレクション」など、AKBファンにはたまらない内容ももりだくさんで収録されている。

 パチンコAKB2期生の卒業も近い。AKBにパチンコが必要だったのかはわからないが、パチンコにとってAKBは必要だったのだとホールに立って改めて思ったのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA 武豊「成績低迷」東京五輪の聖火ランナーしてる場合じゃない!? 右足骨折からスピード復帰を果たすも、思い出すのは11年前のあの「事件」

 27日、JRAの武豊騎手が東京五輪の聖火ランナーとして、滋賀県栗東市の第1走者を務めた。栗東市民体育館前を約200mゆっくりと走り、「できれば馬に乗ってやりたかったんだけどね」とジョークを飛ばしながらも、晴れやかな表情を見せた。

「大変名誉なこと。緊張もあったが、嬉しかった」と話すレジェンドジョッキー。次走者へ聖火を移すトーチキスでは騎乗ポーズも決めたそうであるが、あまりうかうかとしている場合でもないのかもしれない。

 本業の競馬では3月20日に右足甲を骨折、今月1日に復帰を果たしたものの、低迷が続いている。

 今年の武豊騎手は故障前まで119戦して22勝、勝率は18.4%と好成績を収めていた。だが復帰後は40戦して4勝、勝率は10%と数字を落としている。特にG1では2番人気だったヴィクトリアマイル(G1)のレシステンシアを始め、それなりに人気馬には騎乗しているものの、まだ1度も掲示板である5着以内にすら入れていない有様だ。

 3月に右足を骨折した際、「なんとかダービーには間に合わせたい」と思ったという武豊騎手。その後、驚異的な回復力を見せ、1日にスピード復帰を果たした。だが、ファンの間では、この早期復帰が「成績低迷の原因を招いてしまったのでは」という声もあるようだ。

 思い出されるのは11年に起きた、あの「事件」だろう。

 2010年3月27日。毎日杯(G3)でザタイキに騎乗していた武豊騎手は、直線に入ると馬が故障、馬場に叩きつけられる形で落馬した。左鎖骨遠位端骨折、腰椎横突起骨折、右前腕裂創……全治半年の重傷を負い、その年のダービーを諦めざるを得なくなった。

 8月1日にスピード復帰を果たしたものの、成績は低迷。その年は69勝に終わり、翌年も64勝止まり。さらに翌年の2012年に至っては、デビュー以来最低となる56勝に終わっている。早期復帰が引き金となり、長期のスランプに陥った形だ。

「当時の武豊騎手は早期復帰を果たしたものの、負傷した左肩の状態があまり思わしくなく、誤魔化しながら乗っていたようです。思うような騎乗ができなければ結果も出ず、結果が出なければ良い馬も集まらずにさらに成績が低下するという、負のスパイラルに陥っていました。

今回の武豊騎手も同じく早期復帰を果たしたものの、成績は大分落ちています。1月に騎乗を取りやめた腰痛も含め『まだ体調が万全ではないのではないか?』と勘ぐられても仕方ないのかもしれません」(競馬記者)

 その後、武豊騎手はキズナに騎乗した2013年の日本ダービー(G1)で優勝。勝利ジョッキーインタビューでは「僕は帰ってきました!」と宣言、見事に復活を果たした。

 思い返せば武豊騎手は2002年、2月に行われた未勝利戦で落馬して骨盤を骨折。一時は全治半年とも言われていたものの、約2ヶ月で復帰。その年のダービーをタニノギムレットで制し、最終的にはリーディングジョッキーのタイトルまで獲得している。

 武豊騎手の復活の鍵を握るのは、良くも悪くも「ダービー」なのかもしれない。

 日曜日、武豊騎手はダービーでディープモンスターに騎乗する。与えられた枠順は、奇しくも父ディープインパクトでダービーを制した2005年と同じ3枠5番。この年、ディープと共に無敗でダービーを制した武豊騎手はその勢いに乗り、最終的にはキャリアハイの212勝を挙げている。息子のディープモンスターと共に挑むダービーで、果たして浮上のきっかけは掴めるだろうか。

 聖火ランナーを務めた後、「日本ダービーでは思い切り走って金メダルを獲りたい」と語った武豊騎手。週末は競馬場で見守る観衆の期待に応えて欲しいところだ。(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

アルケゴス問題、逃げ遅れた野村HDは3100億円損失、米金融大手は損切りで資金回収

 野村ホールディングス(HD)は米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引の損失で生じたポジション(持ち高)をすべて処理した。2021年3月期に約2457億円(23億ドル)の損失を計上したのに続き、21年4~6月期に約650億円(6億ドル)の損失を出した。累計の損失額は、およそ3100億円。3月下旬に公表した2200億円(20億ドル)から4割増えた。担保にとっていた株式の価格が下がったため損失が膨らんだと説明している。

韓国系米国人の“カリスマ投資家”に翻弄される

 3月29日、東京株式市場。取引開始前に激震が走った。野村が想定外の損失が出ることを公表したからだ。この発表を受けて野村HD株価は急落。下落率は一時17%を超えた。同日の終値は前週末比117円70銭(16.3%)安の603円。株価データを遡れる1974年以降、1日の下落率として最大となった。時価総額で4000億円が吹き飛んだ。

 ブルームバーグやフィナンシャル・タイムズなどの海外メディアは、米国のアルケゴス・キャピタル・マネジメントというファミリーオフィス(富裕層の資産運用会社)が投資に失敗したことが原因だと報じた。アルケゴスはインサイダー取引の“前科”をもつ韓国系米国人のカリスマファンドマネージャーのビル・フアン氏が立ち上げた資産管理会社である。自己資金の8倍ものレバレッジ取引を行っていた。特定企業の株に集中投資し、株高を追い風に、一時期、1兆円もの利益をあげていた。

 フアン氏はかつてインサイダー取引疑惑で米証券取引委員会(SEC)から提訴されたことがある。しかし、多くの金融機関が、ピーク時に3兆円規模とされるハイリスク・ハイリターンの取引に踏み切り、多額の手数料収入を得ていた。

 ところが3月23日、風向きが一変する。主な投資先だった米メディア企業バイアコムCBSが30億ドルの大型増資を発表した。大型増資は株価にとってマイナスになることが多い。バイアコム株は24日までに3割も急落。アルケゴスは巨額の損失を抱え、金融機関から担保の追加の差し入れを求められた。別の株式を売って穴埋めしようとしたが、保有株は思うような値段では売れず、行き詰まった。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アルケゴスは3月25日に取引金融機関を集めて協議。野村HDとクレディ・スイスは「各社が協調して1カ月ほどでポジション(持ち高)を整理する」というソフトランディング(軟着陸)による解決策を提案した。しかし、結論が出ないまま終わった。

 米金融大手、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーはアルケゴスが投資していた株式、つまり担保として取っていた株式を強制売却(損切り)して、資金を素早く回収した。米メディアによると、ゴールドマン・サックスは100億ドル(約1兆1000億円)超の、アルケゴスから担保に取っていた株式を売却したという。

 逃げ遅れた野村HDは3月29日、「最大2200億円の損失を被る可能性がある」と公表。最もダメージが大きかったクレディ・スイス・グループは5900億円の損失を計上する。

 いち早く損切りに動いたとされる米モルガン・スタンレーは1000億円、スイス金融大手UBSグループは930億円。日本でも三菱UFJ証券ホールディングスが300億円の損失を明らかにした。

 この結果、アルケゴス関連の取引で世界の主要金融機関で1兆円を超える損失が発生した、と試算されている。米ウォール街で生き馬の目を抜くような厳しい競争に明け暮れている各社は、性悪説に立っており、抜け駆けもいとわない。ところが、野村は「護送船団方式」を選択した。

 いち早く損切りに動いた米金融大手と逃げ遅れた野村の明暗が、はっきりと分かれた格好だ。

巨額損失を出した野村が強気な台所事情

 野村HDの21年3月期の連結決算発表に投資家は驚かされた。年間配当を15円増やし35円に大幅増配したからである。米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントへの融資を回収できず、3100億円(21年3月期計上分は2457億円)の損失を被ることが明らかになったにもかかわらず、配当を増やすことにしたのだ。

「米顧客取引に起因する損失が仮になかったとすれば、どのような利益水準にあったかを踏まえて(配当政策を)判断した」(野村HDの北村巧執行役)と主張。もし今回の損失がなければ、税引き前利益は4764億円だった計算になるとした。

 巨額損失を出しても野村が強気なのは、業績の裏付けがあるため。21年3月期の連結決算(米国基準)は、売上高に当たる営業収益(金融費用控除後)は前期比8.9%増の1兆4018億円、アルケゴス関連の2457億円の損失を計上したにもかかわらず当期純利益は1531億円となった。前期比29.4%減の落ち込みにとどまった。

 5月12日に開いた投資家向け戦略説明会で奥田健太郎グループCEOは「損失を出して投資家にご迷惑をお掛けした」と釈明しなかった。「今取り組んでいるガバナンスやリスク管理の強化策が足りていなかった」のが根本的な原因だ、とした。奥田CEOが強気で押し通すのは、これから強化しようとする「パブリックからプライベート」への戦略転換の根幹にかかわるからである。

「プライベート」戦略には2つの意味がある。1つは上場株式に代わる資産の活用。非上場株式などの強化が代表例だ。もう1つが欧米などで主に富裕層向けに展開されている「ファミリーオフィス」と呼ばれるビジネスモデルだ。中核となるのが2020年6月に立ち上げたCIOサービス(高付加価値アドバイザリー・モデル)である。機関投資家向けに提供してきた助言機能を、顧客のリスク許容度に応じつつ富裕層の個人にまで広げる。社内でのトライアルを経て2022年度から本格導入する。併せて手数料体系を複線化し、「残高連動報酬」を導入する予定だ。

 アルケゴスの問題は、野村が成長戦略に据えようとしていた「プライベート」の領域で発生したスキャンダルである。富裕層が資産運用を行うファミリーオフィスは規制が緩かったが、今回のアルケゴスの巨額損失で、金融当局は資本市場を揺るがす可能性がある大きなリスクを内包していることを認識したはずだ。

 野村HDが構想するプライベート領域での新たなビジネスモデルについても、金融庁が厳格なリスク管理を求めてくる可能性が出てきた。

(文=編集部)

早稲田の政経と青山学院大が志願者激減、立教大は増加率トップ…私大の入試改革で明暗

 コロナ禍で地方の受験生が地元志向を強め、首都圏や関西圏での受験を敬遠する動きが加速し、有名私立大学を中心に志願者減の動きが顕著になった。受験シーズンが過ぎた5月からは、新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言は東京、大阪、京都、兵庫、愛知、福岡、北海道、広島、広島、沖縄の計10都道府県に拡大した。主要私大が集まる地域も含まれているため、これが2月だったら大混乱に陥っていたであろう。

 私大の定員厳格化で大学生の東京一極集中を是正するという狙いも、コロナの影響で意外と早く達成できるかもしれない。

 図表のように、主要私大は軒並み志願者を減らしている。これはコロナの影響に加え、2021年からの大学入学共通テストのリスクを回避しようと2020年の受験生は現役で入学しようとしたため、2021年は一浪の受験生が減ったことが要因のようだ。

 ただ、共通テストや民間英語検定の導入問題などを契機に、新しい入試方式に転換したり、入試日程の多様化を実施した私大も多く、21年の私大入試は志願者数の変動が起こりやすい状況であった。まさに、新時代入試の転換点となる時期と言える。

立教大が志願者増加率トップの理由

 立教大学の志願者増は、ユニークな全学部日程の入試方式を導入したことが大きな要因であろう。私大ではどの大学も学部ごとの入試科目を設定した試験日受験であるが、立教大では学部別試験日でなく科目パターンごとの試験日を設定したのだ。文系と理系で違いがあるものの、その試験科目パターンで受験可能な学部なら、同じ試験日に複数の学部を受験できる。いわゆるコスパの良い併願ができるというわけだ。試験日は5日設定している。ただし、文学部は独自日程である。

 その結果、一人当たりの受験(併願)回数は1.98回から2.25回に増加、共通テスト利用入試の志願者数は0.5%減であったが、この全学部日程の一般入試志願者数は10.8%の増加となった。図表でも、総志願者数はトップの6.8%増となっている。ただ、共通テスト利用入試の志願者数減については、やはり地方の国立大学と併願する層の減少の影響と推定される。

 実は、過去にも、全学部統一日程入試の導入が志願者増を引き起こした事例は少なくない。たとえば明治大学だ。2010年頃から全私大志願者数でトップとなっていたが、その要因は、都心のキャンパスが女子受験生に人気を呼んだことと、全学部統一日程入試と地方会場の設定にある、と言われている。ただ、この全学部統一日程入試は立教大とは違い、各学部の独自入試も実施している。明治大の全学部統一入試の場合、受験科目がマッチすれば複数の学部を併願できる。これが総志願者数の増加に結びついていたと言える。

早稲田政経と青山学院大は入試改革で志願者減

 図表を見るとわかるように、早稲田大学の総志願者数は9万1659人と10万人を割り込み、前年比87.6%で、その減少ぶりがマスコミの注目を浴びている。

 早大の場合は、前年から志願者減の予想はついていた。政治経済学部の一般入試の試験科目が大きく変わり、共通テストの国語、英語のほかに、数学I・数学Aを必須科目に設定したからだ。数学を必須にしたことで、英国社の私大文系専願組が抜け落ちることは当然予想された。そのため、募集人員も3分の1にあたる175人を削減した。学部独自の出題も、日英両言語の長文を読んだ上で解く記述式問題とした。

 募集人員が減った上に、共通テストの数学が必須で、個別問題も過去問対策がきかない新傾向の出題ということになれば、リスクを嫌い、受験生が減少するのは当然である。注目すべきは、募集人員が3分の2に減ったのに合格者数を増やしたことである。難関国立大併願者の比率が高くなるので合格者の入学手続き率は低くなると予想し、合格者を増やしたのであろう。

 同じように入試改革が志願者の大幅減に結びついたケースとして、青山学院大学が挙げられる。経済学部、理工学部、文学部英文学科を除く学部で個別試験科目のみの入試はなくなり、全学部統一日程試験を除き、共通テストの結果と学部独自の試験結果で合否判定をする方式に変えたため、共通テストを受けない私大専願受験者が敬遠したのだろう。総志願者数は前年比70%弱に減少した。同じミッション系で、ともに「英語の○○」とうたわれる立教大とは対照的な結果となった。

日大と立命館大も前年比80%台

 ほかにも、日本大学と立命館大学がともに総志願者数10万人を割り込み、前年比80%台となっている。日大は、2018年のアメリカンフットボール部の問題で2019年入試の志願者が大幅に減った反動で2020年に増加したため、2021年はその反作用で減った、という見方もできる。

 立命館大の場合は、入試の複線化で同じ学部の一般選抜でも併願できるため、今まで学内併願率が高かったが、コロナ禍の影響で併願受験料負担を嫌って、受験生が学内併願を減らす動きに影響されたと思われる。

 私大では、一人の受験生が同じ大学の複数学部を受けたり、同じ学部でも別日程で受験できる複線(アラカルト)入試では、その出願者を別々にカウントする。学内併願が多ければ、のべで計算する総志願者数は多くなる。そこで、最近は学内併願している受験生も一人として計算する実出願者数が注目されており、「週刊朝日」(朝日新聞出版)の調査でも、公表する主要私大が増えている。

 大学サイドの意識も変わり、明大の学長は同大が実出願者数ではトップと報告しているほどだ。減少率が高い青山学院大の実志願者は、2020年の3万981人から2021年は2万3206人に減った。減少は前年比75%で、総志願者の減少より低い。根強い人気はあるのであろう。

 のべの総志願者数を実志願者数で割れば、併願率が出てくる。立命館大は266%で東京の主要私大の平均より高い。ほかにも、図表の大学では、関西大学、千葉工業大学、京都産業大学、武蔵野大学などが学内併願率300%以上である。一人の受験生が、同じ大学の別学部か別日程の入試を3回以上受けている計算になる。

 複線(アラカルト)入試を採用している関西圏の多くの私大は、実志願者の減少が総志願者の減少に大きくつながったようだ。併願しても、その分の受験料を大幅に安くしたり、入学者には併願受験料を返還する千葉工業大は、高校への積極的なPRもあり、 併願率も高いが、実志願者数も伸びており、人気上昇中だ。

 この実志願者数の動向も、私大入試を分析する上で重要な要素となろう。最近は多くの大学で公表している。

 私大受験生の立場に立つと、その大学の実志願者数が伸びるかどうかの予測がつく。たとえば、慶應義塾大学は医薬系の学部があって同じ系統の学部が少なく、試験科目も学部ごとの違いが大きいので、学内併願は少ない。そのため、実志願者数が多い傾向にあり、志願者の動きは少ない。早大はその逆だ。

 このように、その大学の学部構成や入試の特色を理解することも大切だ。ただし、今後は、早稲田の政経や青山学院大のように、過去問対策がきかないなど大きな変化を嫌う受験生の習性を承知の上で、入試改革に取り組む私大が増えてきそうだ。

(文=木村誠/教育ジャーナリスト)

●木村誠(きむら・まこと)
早稲田大学政経学部新聞学科卒業、学研勤務を経てフリー。近著に『「地方国立大学」の時代–2020年に何が起こるのか』(中公ラクレ)。他に『大学大崩壊』『大学大倒産時代』(ともに朝日新書)など。

大谷翔平の大活躍の一因「グルテンフリー」とは?パンが大好きな人はグルテン依存の可能性も

 今季、目覚ましい活躍を続けている大リーグ・大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の躍進の裏に、「グルテンフリー」という食事管理があると報じられて話題になっている。テニスのノバク・ジョコビッチ選手も、グルテンフリーによってパフォーマンスを上げて活躍したのは有名な話だ。グルテンフリーが人の体に及ぼす「ポジティブな影響」とはどんなものなのか、東京都江東区アクアメディカルクリニック院長、寺田武史医師に聞いた。

グルテン不耐症

「グルテンとは、小麦に含まれるグリアジン、グルテニンが合わさって、そこに水が加わるとグルテンが出来上がります。パンや麺類などのモチモチした感を出すのがグルテンです。しかし、このグルテンを消化できないグルテン不耐症の人がいます」

 グルテン不耐性の人はグルテンを消化する酵素がないため、グルテンを食べた際に腹痛や下痢など消化器系の症状が現れる。ちなみにジョコビッチは、グルテン不耐症によって十分な集中力と体力を保てなかったと、自らの著書『Serve to Win』で明かしている。

「ジョコビッチに限らず、もともとグルテンを含む小麦を食べ続けてきた欧米で『グルテンはよくない』という認識が広がっているのは、より強い弾力性や味を追求した結果、品種改良され、欧米人にとっても消化しにくい小麦が出来上がってしまい、グルテン不耐症の人が増えているからだと思われます」

 もともとコメを主食とする文化の日本人では、遺伝性自己免疫疾患のセリアック病(グルテンに対して異常な「免疫」反応が起きること)は少ないと思われるが、食文化の欧米化によりグルテン不耐症に気づかずグルテンを摂取し、体に不調をきたす人が少なくない。次のような症状に心当たりがある人は、グルテン不耐症の可能性があるため注意が必要だ。

・倦怠感
・頭痛、関節痛
・風邪をひきやすい
・集中力低下
・不安感、イライラ感など、
・不眠
・アレルギー症状悪化
・下痢、便秘、胃の不快感

 このような症状が日常的に起きれば、アスリートならば良い成績を残すのは困難だ。また、アスリート以外の人にとっても、QOL(生活の質)が低下することが予想される。

グルテン依存

 SNSなどで「パンが大好きで、その匂いや食感がたまらない」「美味しいパンを食べ歩くのが趣味」などというコメントをパンの紹介とともに見ることがあるが、そういった気持ちが起きているとすればそれは、グルテン依存かもしれない。

「パンや麺類から摂取したグルテンは体内で分解され、”グリアドルフィン”というペプチドが産生されます。このグリアドルフィンは、モルヒネなどの麻薬と非常に類似した性質があり、脳へと移行し、多幸感をもたらすように作用します。その結果、グルテン依存となり、さらにグルテンを欲するようになり、さらには疲労感、眠気、集中力低下などが生じやすくなります」

 グルテン依存となれば、アスリートにとって重要な「安定したメンタル、強いメンタル」が維持できなくなり、当然のことながら成績に影響するだろう。

血糖値の乱高下

「実はグルテンは、血糖の乱高下を起こします。それは小麦由来のデンプン質、”アミロペクチンA”によるもので、グルテン摂取後には時にチョコレートよりも激しく急激な血糖の上昇を招きます。さらに、その反動で急激に低血糖となってしまいます。急激な血糖値低下が試合中やトレーニング中に起きれば、パフォーマンスが落ちる。そうなると、副腎からコルチゾールが出て血糖値を上げ、体の正常な機能を保とうとします」

 コルチゾールとは、体を守るステロイドホルモンである。抗炎症作用、抗ストレス作用、抗アレルギー作用などがあり、我々の体の免疫のバランスや血糖値コントロール、間接的にはタンパク質や脂質の代謝などの健康維持にも欠かせない。しかし、副腎が疲労すれば、コルチゾールも低下する。

「コルチゾール低下により血糖コントロールができなくなると、代わりに血糖値を上げる作用を持つアドレナリンが分泌され、血糖値をコントロールしようとします。しかし、アドレナリンが出続けるとイライラした状態に陥る傾向にあり、この状態もアスリートには好ましくありませんね」

リーキーガット

「古代ギリシアの医師・ヒポクラテスも『すべての病気は腸から始まる』と言っているように、グルテンが引き起こすリーキーガットも、アスリートだけでなくすべての人にとって注意が必要です。リーキーガットとは、腸壁のバリアが破綻して腸内の未消化異物が体内に侵入してしまうことをいいます。症状としては全身倦怠感、うつや不眠などがあり、やはりパフォーマンス低下の大きな原因となるでしょう」

 グルテンフリーは、アスリートのみならず健康志向の人にとって、もはや常識といえるものだが、一方で学校給食にはパンが提供され続けている現実もある。日本の古き良き食習慣を見直し、グルテンを抑える食生活を心がけてほしい。
(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)



吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

話題のカラビナ型スマホ充電器、使ってみえたメリットと“難点”…3千円の価値は?

カラビナ型スマホ充電器」なるアイテムがTwitter上に投稿され、大きな反響を呼んだ。「この発想はなかった!」と同商品が紹介されたツイートは瞬く間に拡散され、4月29日現在までに4.1万件のリツイート、23万件の“いいね”を集めている。

 同商品は、アウトドアグッズなどでお馴染みの開閉可能な金属リングであるカラビナの形をしたモバイルバッテリー。このデザインを採用しているおかげで、かばんの持ち手などに引っ掛けて使えるというアイデア商品だ。

 リプ欄に注目してみると、「ちょ…キャンプ用に買う!!!」「グッドデザイン大賞!!!」「天才か……!」など、肯定的な意見が多い一方で、「容量が小さいそうなので買ってがっかりしそう」「容量的にお守り的な感じかな」と、容量の小ささを指摘する声もちらほら。

 そこで、今回は筆者が1週間使用してみた感想をお伝えしようと思う。

楽天市場とYahooショッピングから購入可能! 心躍るギアっぽいデザイン

 Twitterで話題になっていたのは、エルコミューンの商品「CARABINER BATTERY」。楽天市場とYahooショッピングに同社が運営している公式オンラインストアがあり、そこから購入可能だ。

 今回はTwitterで話題になった内蔵バッテリー容量3000mAhで3080円(税込)のものを購入したが、容量が倍になったモデルも4290円(税込)で販売されている。カラーバリエーションは「Black」「Khaki」「Coyote」「Gray」「Olive」「Navy」の6種類で、どれも渋みのある落ち着いた色合い。今回は無難にブラックをチョイス。

 送料無料だったため支払額は商品代のみの3080円で、注文した日の2日後には手元に届いた。

 箱の裏面に大まかな構造や使用上の注意、仕様に関する説明が書かれている。セット内容は本体、専用ケーブル(Micro USB端子)、取り扱い説明書の3点だ。本体の手触りはさらさらとしており、シンプルでありながらもどことなくギアっぽさを感じられるデザインが特徴的。肝心のカラビナ型フックは固めで、押し込むのに少々力がいる。だが、あまり柔らかすぎても心配になるので、ちょうどいい固さだと感じた。

 そして、カラビナ型フックの背の下にはラバーキャップがあり、それを開けるとUSBポートが出現。本体を充電するためのUSBポートも、本体からスマホに給電するためのUSBポートもここにある。

 ちなみに、この商品は本体を充電しておくタイプなのだが、充電時間の目安は出力1.0AのACアダプタを使用した場合で約3時間とのこと。朝から外出する場合は前日の夜寝る前に充電しておいたほうが安心だろう。

 では、充電が完了した本体を持ち物に装着してみよう。

 まず、カジュアルなリュックに装着してみた。リュックのアウトドアテイストにうまく溶け込み、悪目立ちしているような印象は皆無。装着する前から想定はしていたが、見栄え的にはカジュアルなリュックかトートと組み合わせるのがベターだろう。

 続いて、A4ファイルが収納できる大きさのレザー調のトートバッグに装着。きれいめなトートの持ち手にギア感の強い充電器がついていると、悪目立ちしている感が否めない。さらにUSBケーブルを挿すと、長いケーブルがぴょんと出てしまい、不格好さが倍増。気にならない方にとっては問題ないかもしれないが、トートなどのきれいめなバッグに合わせるのはファッション的に少々ハードルが高くなりそうだ。

バッグ内のスペースを有効活用できる! だがメリットはそれだけ?

 筆者はこの“カラビナ型充電器”をさまざまなバッグにつけて1週間使用してみた。

 そこで気がついたのは、大きめのバッグであれば内ポケットのあるタイプで使用したほうがいいということ。というのも、高さがあり、内ポケットがないタイプのバッグの取っ手につけて使うと、充電中のスマホがバッグのなかで宙ぶらりんになってしまうのだ。

 高さのないタイプのバッグであれば、内ポケットがなくても問題ない。筆者は手にかけて持つハンドバッグの取っ手部分にカラビナを引っ掛けて使用したが、バッグ自体の高さがないため充電中のスマホがしっかり底に着いてくれ、なかなか使い心地がいいと感じた。

 そして何より素晴らしいのが、場所を取らないことだ。休日、小さなバッグで出かけるときなどは最小限の荷物にまとめたいところだが、やはりスマホの充電は心配になるだろう。だが充電器を持っていくのはめんどくさい……という悩みが解消されるのだ。

 しかし、いくつか気になる点もあった。

 やはりきれいめ系のバッグに合わせるときの見栄えは良くない。カジュアルなリュックに合わせていた日は“カラビナ型充電器”の存在を誰かに指摘されることはなかったが、ある日レザー系バッグに合わせていた日に「これ、何?」と友人に言及された。やはり悪い意味で目立っているのかもしれない。

 また、USBポートを保護する目的で付いているラバーキャップがどうも緩いように感じる。出先でラバーキャップが外れてUSBポートが丸出しになっているのに気がつき、キャップをかぶせたのだが、数時間後に見るとまた外れていたのだ。しかも、これが頻繁に起こった。個体差の問題かもしれないが、やはりUSBポートが早々に傷んでしまうのではないかという心配がぬぐいきれない。

 そして、Twitterなどで当初から指摘されていた容量について。公式サイトによると、この3000mAhのモデルは小型のスマートフォンを約1回充電できるほどの容量とのこと。実際に使ってみると外出前に充電を満タンにしても1日しか持たなかったので、やはりそれほど大容量ではないのだろう。

 もちろんないよりはいいし、使うたび充電するのを面倒に感じない方であれば問題はないのだろうが、スマホをよく使う日や友人に充電をさせてあげた日などは、あっという間になくなってしまうだろう。

 忖度なしの感想としては、悪くはないが買うなら2倍の容量で4290円のほうがいい、といったところだろうか。休日は小さいバッグで出かけたい派の筆者にとってスペースを有効活用できるのは本当にありがたいのだが、正直、それ以上のメリットはあまり感じなかった。

 これで3080円と思うと少々割高な気もする。だが、多少割高でも邪魔にならない充電器が欲しい! という方にとっては買う価値アリといえるだろう。

(取材・文/A4studio)

ジブリの凋落?最新作『アーヤと魔女』世界中で酷評…「低予算ユーチューブ動画」「ぶざま」

日本アニメを代表するトップブランド

「宮崎駿が長年にわたって築いてきた芸術性と物語の遺産は、語り尽くすことができない」

 映画監督の宮崎駿氏(80)をこう激賞しているのは、アメリカの代表的な老舗アート誌のひとつ「ARTnews」(21年3月24日付)。米アカデミー長編アニメ映画賞(02年)及び同名誉賞(14年)、そのほかベルリン国際映画祭金熊賞(02年)など無数の賞に輝く宮崎氏に対する海外の評価は、極めて高い。また彼が共同設立したスタジオジブリは、米映画批評サイト「ロッテン・トマト」などで多くの作品が高得点を得ている。

 アニメーション(animation)ではない「アニメ(anime)」、つまり日本アニメは国内で一般に知られてる以上に世界のサブカルチャーへの影響力が大きい。Netflixオリジナルアニメ『Yasuke ―ヤスケ―』にFlying LotusやThundercatらヒップホップやエレクトロニカ系の先鋭的なアーティストが参加するなど、ジャンルを越えた展開も注目を集めている。

「宮崎」と「ジブリ」の名は、世界でそんな日本アニメを代表するトップブランドだ。ところが今年に入って、約6年半ぶりの最新映画が英語圏のメディアでこれでもかとコキ下ろされている。その作品とは、ジブリ初の長編フル3DCG映画『アーヤと魔女』。監督は宮崎駿氏ではなく、息子の宮崎吾朗氏(54)だ。

「ぶざまなキリストのフレスコ画に等しい」

 特に評価が厳しいのは、映画批評サイトの「IndieWire」。2月5日付記事で、「このアニメは、あのぶざまなキリストのフレスコ画に等しい。あの大失敗はまだ人間の手触りが皮肉な魅力になっていたが、(『アーヤと魔女』には)それも欠けている」と酷評した。あの「フレスコ画」とは、12年に素人の悲惨な修復が世界で失笑されたスペインのキリスト像のことだ。そのほか「『アーヤと魔女』は愛せないキャラクターだらけの、醜くて中途半端な映画だ」(「engadget」2月12日付)、「アニメの批評家たちはPixarとジブリのどちらがより才能あるアニメスタジオか長く討論してきた(略)。だが後者が初のフルCG映画を作った今はもう、比較にならない。『アーヤと魔女』はほぼあらゆる面で劣っている(略)」(「Variety」1月31日付)など、手厳しい評価が並ぶ。

「低予算の子供向けYouTube動画」を彷彿?

『アーヤと魔女』の舞台は、現代より少し時代が遡ったイギリスと思われる田舎町。魔法を操る怪しげな中年男女に引き取られた孤児の少女アーヤが、喋る黒猫とともに奮闘を繰り広げる。原作者は宮崎駿氏監督の『ハウルの動く城』(04年)と同じイギリスのファンタジー作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズだ。

 日本では昨年12月30日に日本のNHK総合テレビで初放送。今年4月29日から劇場公開が予定されていたが、緊急事態宣言の発令にともない公開延期となった。海外では今年2月にカナダ、アメリカなどの劇場及びHBO Maxで公開。4月6日からはBlu-rayも販売されている。

 ストーリー構成やキャラクターに関する批評は、ネタバレになるので避けておこう。ほかに多くのレビューが特に強調しているのは、3DCGへの不満だ。

 冒頭で紹介した「ARTnews」は、宮崎駿氏に対する賛辞の後でこう述べた。「ジブリ初のフルCGへの進出は不気味なアメリカの初期のCGアニメ(略)、自動生成された奇怪な子供向けYouTube動画(略)と並べられ、即座に酷評された」「アーヤと彼女の母親は(略)マテル社の人形のように見える」「(CGは)Pixarがやったように新しい美学をもたらすためでなく、予算節約のために導入されている」。また前述の「engadget」は「CGキャラクターの動きは固くて生気に欠け、表情は低予算の子供向けYouTube動画のようだ」、ほかにも「平坦で弱々しいCGのせいで、ジブリを有名にしている魅力的なアニメの美学がほとんど感じられない」(「Vox」2月3日付)、「最も残念なのはアニメーションだ」(「New York Times」2月5日付)といった調子だ。

海外メディアが引用した「生命に対する侮辱」発言

 興味深いのは前述の「IndieWire」と「engadget」が共に、かつて宮崎駿氏がAIによるCGアニメを批判した言葉を引用している点だ。これは、16年に放送されたNHKドキュメンタリーでの発言。ドワンゴの川上量生会長(当時)がAI学習で自動生成されたグロテスクな生物の動きをプレゼンテーションしたところ、宮崎駿氏は「極めて不愉快ですよね」「極めて何か生命に対する侮辱を感じます」と一喝した。

「engadget」はこの経緯と宮崎氏の発言を紹介しつつ、「私は『アーヤと魔女』について、そこまで評するつもりはない。美学に対する試みはある。だが貧しいストーリー描写と素人っぽいCGへのアプローチのせいで、台なしになっている」と続けた。一方の「IndieWire」は、「『アーヤと魔女』(略)を観れば、その日に宮崎が感じたことがわかる」とまで書いている。

「ネポティズム(縁故主義)」への批判も

 米誌「Under the Radar」は、4月7日付の記事で「Wish.com(格安で知られるネット通販業者)で『魔女の宅急便』を3ドルで注文して、代わりにこれが送られてきても驚かないだろう」と茶化した。廉価なコピー品のようだと暗に示唆しているわけだ。

『魔女の宅急便』やほかのジブリ作品との共通点も、複数のレビューで指摘されている。「Vox」2月3日付は「恐らく冴えないビジュアルを紛らわすために、なじみのあるジブリの特徴をコラージュしたように感じられなくもない」、また前述の「ARTnews」は「小さな黒猫を連れた元気のいい魔女は、『魔女の宅急便』を思い出させる。これはジブリの模倣作(パスティーシュ)といってもいい」と評した。「ARTnews」はさらに「もっとも苛立つのは、宮崎吾朗は(ジブリの)偉大な遺産の正しい相続者ではないことだ(略)」として、身内のネポティズム(縁故主義)まで批判の俎上に載せている。「忖度」がない海外メディアの批評は、あたかもジブリブランドの終焉を予告しているかのようだ。

国内メディアはどんな評価を下すか

「ロッテン・トマト」での評価は、歴代ジブリ作品のうち最下位の31/100。それまで43/100で最下位だったのは、同じく宮崎吾朗氏の初監督作品『ゲド戦記』(06年)だ。『ゲド戦記』はジブリ作品の興行成績ランクで第7位と健闘したが、海外レビューサイトでの評価は低い。18年に亡くなった原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンも自身のウェブサイトで、「映画は多くの部分で一貫性がなかった」などと批評していた。『アーヤと魔女』の原作者ジョーンズは11年に亡くなったが、今回の映画を観たらどんな感想を持っただろうか。

 ただしネガティブなレビューが多かったのは事実だが、もちろん肯定的な意見がないわけではない。例えば「Los Angeles Times」(2月5日付)は、こんな具合だ。「背景の質感と精巧なプロダクションデザインは、ジブリの映画に典型的な複雑さを維持している」「ジブリのトップレベルには遥かに及ばないにしても、空想的な楽しさがないわけではない」。また香港の英字紙「South China Morning Post」(2月9日付)は、「宮崎吾朗の作品(略)は想像力あふれる父親の作品に比べ常に退屈であり、『アーヤと魔女』もその点で違いはない。だがしっかりした映画作りがなされており、子供とアニメファンは楽しめるだろう」とした。

 厳しい海外メディアの洗礼を浴びている宮崎吾朗氏の新作。日本アニメのトップブランドの将来を占うこの作品を、国内メディアがどのように評価するのか注目したい。

(文=高月靖/ノンフィクションライター)

●高月靖

ノンフィクションライター、イラストレーター。主著『キム・イル 大木金太郎伝説』『独島中毒』『韓国芸能界裏物語』『ワリカンにする日本人 オゴリが普通の韓国人』『徹底比較 日本vs.韓国』『南極1号伝説』『ロリコン』『韓国の「変」』など。

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