JRA 川田将雅騎手とダノンキングリーが新コンビ結成! 安田記念(G1)悲願のG1初制覇を狙うも、気になる鞍上の「二者択一」

 果たして真相はいかに。

 昨年の天皇賞・秋(G1)でまさかのシンガリとなる12着に敗れた後、休養に入っていたダノンキングリー(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)が、6日に東京競馬場で行われる安田記念(G1)で戦列に復帰する。鞍上には新コンビとなる川田将雅騎手を迎える。

 毎日王冠(G2)や中山記念(G2)など、既に重賞3勝を挙げているダノンキングリーだが、まだG1のタイトルには手が届いていない。3歳時に挑戦した皐月賞(G1)では、勝ち馬のサートゥルナーリアからアタマ+ハナ差の3着。日本ダービー(G1)ではロジャーバローズのクビ差2着と、あと一歩のところで涙を呑んでいる。

 今回、これまでの主戦騎手であった戸崎圭太騎手から乗り替わり、川田騎手と新コンビを組む。川田騎手は今年これまで61勝を挙げており、全国リーディングではC.ルメール騎手に次ぐ2位。だが重賞10勝はルメール騎手の7勝を上回っており、全体でもトップの数字である。何とかダノンキングリーにG1のタイトルを獲らせたいという、陣営の思いもあるのかもしれない。

 一方で、ダノンキングリーと同じダノックスの所有馬であるダノンプレミアム(牡6歳、栗東・中内田充正厩舎)も既に栗東に帰厩し、池添謙一騎手で安田記念に出走する。

 ダノンプレミアムといえば川田騎手とのコンビで17年の朝日杯FS(G1)を優勝。その後は弥生賞(G2)を制し、日本ダービーでは5着に敗れたものの、1番人気に支持されている。競馬ファンの間では、ダノンプレミアムといえば川田騎手、というイメージが強く根付いているのではないだろうか。

 だが今年の安田記念、14戦のうち11戦で手綱を執ってきたダノンプレミアムではなく、今回がテン乗りになるダノンキングリーの方に川田騎手が騎乗予定だというのは、やや気になるところである。

「昨年のセントウルS(G2)直前、川田騎手とオーナーサイドとの間で話し合いが持たれ、今後、ダノンの馬には川田騎手が優先的に乗るということが取り決められたそうです。今回の安田記念、オーナーがダノンプレミアムよりもダノンキングリーの方が勝ち負けになると踏んだため、ファーストドライバーである川田騎手をキングリーの方に乗せることにしたのかもしれません」(競馬記者)

 2頭は昨年の安田記念にも出走しており、ダノンキングリーは7着、ダノンプレミアムは13着と、一応はキングリーの方が先着をしている。この乗り替わりの答えが明らかになるまで、もうしばらく待ちたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

甘デジ新台「最前線」をピックアップ!大物シリーズ『北斗無双』の激アツ情報も!?

 全国の甘デジファンへ朗報だ。高尾がこのほど『P学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド2弾丸』と『P閃乱カグラ2』の甘デジバージョンをリリースすると発表した。

『P学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド2』はミドルタイプの1種2種混合機で83.5%の連チャン力と大当りの66%が1350発となる出玉性を誇るマシンだが、このゲーム性を甘デジの規格にまとめたのが『P学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド2 弾丸88Ver.』だ。

『88Ver.』の名の通り、大当り確率が1/88.6と通常の甘デジより一段遊びやすくなっている。しかし、連チャンモード「奴RUSH」は継続率が75%で半分が最大出玉となる力強さが備わっているマシンだ。

 また、通常時222回転を消化すると128回転の電サポモードが発動する遊タイムも搭載。突入回転数が低いうえに大当りが濃厚、さらにその75%でRUSH突入も狙える便益性の高い遊タイムで、遊びやすさに磨きをかけている。

 一方の『P閃乱カグラ2 パイまみれ99Ver.』は継続率約82%、最大出玉比率50%オーバーとなる『P閃乱カグラ2 胸躍る199Ver.』の甘デジバージョンで、こちらもメイン機を忠実に踏襲した機種となっている。

 大当り確率1/99.9で初当りを獲得すると時短1回転+残保留4個のRUSH突破モード「閃乱チャレンジ」に移行し、ここで大当りを引くことができれば連チャンモード「爆NEWパイパニック」に突入するゲーム性だ。

「爆NEWパイパニック」は、ループ率約75.7%で右打ち中の54.6%が10ラウンドの大当りとなる。

 また、基本は時短7回+残保留4個でモードが展開するが、12.8%の割合で時短181回の次回大当り濃厚となる振り分けが存在。STと次回ループ、2つのゲーム性を楽しめるのだ。

 甘デジの新機種はほかにも、『P戦国乙女6』や『P結城友奈は勇者である』など人気タイトルが発表されているだけに期待が高まっているところだが、最新の検定通過情報では『PAデジハネ真北斗無双第2章』と大注目の名前も挙がっている。

『真・北斗無双第2章』といえばミドルタイプのバトルスペックとライトミドルタイプの小当りRUSH、2つのスペックで登場したが、この甘デジはどちらの機種を継承しているのか、非常に気になるところ。

 このように魅力的な新機種が続々とリリースされる甘デジ界隈。夏に向けて、その熱は上昇するばかりである。

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市長室に女性用ガラス張りシャワー室設置の市川市長、私設秘書が逮捕…市の業務に介入か

「テスラ公用車」「市長室にガラス張りシャワー室」――独特の政治センスで世間の注目を集めてきた千葉県・市川市の村越祐民市長。その市長の私設秘書が逮捕されたという報道に衝撃が走っている。朝日新聞デジタルが2日、記事『市川市長の私設秘書を逮捕 法務局に虚偽書類提出の疑い』でスクープしたのだ。村越市長は1日の定例会見で、件の「ガラス張りシャワー室」に関し、「撤去せずに災害時に自身と女性職員が利用する」という方針を示し、物議を醸したばかりだった。

 村越市長の周囲で何が起こり、何が問題となっているのか。一連の騒動を振り返るとともに、困惑する関係者の声を聞き、その施策の疑問点を整理した。

前代未聞の再選挙の末に当選

 前出の朝日新聞記事は以下のように報じる。

「千葉県警が、法務局に虚偽の書類を提出したなどとして、自動車レンタル会社社長の押切裕雄容疑者(51)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕していたことが捜査関係者への取材でわかった。否認しているという。

 関係者によると、押切容疑者は同県市川市の村越祐民市長の私設秘書」(原文ママ)

 市議会関係者は押切氏の逮捕に声をひそめる。

「先月末、押切容疑者の出入り先でもあった村越市長の後援会事務所にも千葉県警の家宅捜索が入ったようです。かつて市長を推した会派に衝撃が走っているようですね。

 押切氏は市長の下で運転手とか金庫番をしていた。市長の名代として、昨年まで市役所にも出入りしていて市の業務にも介入していました。“押し出し”が強くて職員に恐れられていましたよ。報道にもあるように、もともと立憲民主党の平野博文元官房長官の秘書をしていたことがあり、『平野さんに厳しく鍛えられた』と自慢にしていました。シャワー室の問題に加えて、この件は市長には大きな打撃でしょう。もともと市長選自体が前代未聞の事態でしたし、市政はまた混沌としそうです」

 “前代未聞の事態”というのは2017年11月の市長選のことだ。村越氏を含む5人の立候補者が法定得票数に届かず、18年4月に再選挙となったのだ。

 村越市長は民主党(当時)政権時の野田第3次改造内閣で外務政務官だったことを生かし、陣営は改めて野党共闘を模索。村越市長は無所属新人で再出馬し、立憲民主党、民進党(当時)、共産党、自由党、社民党から推薦を取り付けた。そのうえで、無所属新人で再出馬の元衆院議員田中甲氏(61)、元県議坂下茂樹氏(43)を破り初当選した。市選挙管理委員会の資料によると、投票率は33.97%、次点の田中氏との票差は3212票だった。

テスラ公用車と市長室のガラス張りシャワー室で全国ニュースに

 そんな村越市長が最初に注目されたのは、2019年7月のこと。環境保護施策として、市長と副市長が使用する公用車2台に関し、米・電気自動車のテスラを導入すると発表したことだった。市長自ら二酸化炭素の排出抑制をPRするという趣旨だったのだが、1台1000万円をくだらないテスラの価格に対して住民や市議会から疑問の声があがった。

「税金の無駄遣い」などと各メディアに取り上げられ批判は激化の一途をたどり、早くも11月には導入を断念。以前通りの国産車を公用車と使うことになった。市関係者は「市長は『政策が逆行した』と憤懣やるかたない雰囲気でした。市内外から批判の声がたくさん寄せられていて、致し方なかったとは思うのですが……」と振り返る。

 一方、同市の自営業男性は次のように当時の心境を語る。

「電気自動車を公用車にするのはいいけれど、テスラである必要性がまったくわからない。あの車、時速300キロくらい出るんでしょう?いったいそんな高速走行でどこに行こうとしていたのか。正直、あまりにも突飛な発想でびっくりしたというのが偽らざる本音です。批判というより、疑問しかなかった」

 しばらくの間、表面上はなにも起らなかったが20年10月、再び村越市長の名前は全国に響き渡ることになった。前出の「市長室のガラス張りのシャワー室」が設置されたのだ。

 市は17年6月から市役所第1庁舎(新庁舎)の建設を開始。20年7月に完成した。鉄骨造地上7階地下1階、延床面積3万480平方メートルの一部吹き抜け構造で、多目的スペースも有する壮大な庁舎だ。

 新庁舎は8月に部分開庁し、業務を開始したのだが、工事はまだ終わっていなかった。“市長や職員が使用するための災害時専用のシャワー室”の設置工事がちょうどそのころ始まっていたのだ。シャワー室はガラス張りで、市長室内のトイレの隅にあり、どうやっても市長室の中央を通らないと入れない配置になっていた。ちなみに同庁舎内には別の場所にシャワー室が3つある。

 なぜ外部から中が見えるガラス張りなのか。また災害時専用のシャワー室を、広大な市庁舎の中からあえて市長室に新設したのか。再び「税金の無駄遣い」との批判やシャワー室の“用途”に関する疑念の声があがり、多くのメディアに取り上げられたのだった。市議会3月定例会では、シャワー室の撤去と、設置・撤去に関わる費用分を市長報酬から減額することを求める決議が可決された。

 市広報室秘書課によると、今年6月1日の定例会見で、村越市長は以下の点を強調したという。

・災害時に市長室を休憩室として開放する

・シャワー室は女性職員が利用するが、専用ではなく、自らも使う。

・必要な施設と考えているので活用する。女性用に開放すれば気を楽にして使ってもらえる

・災害時は災害対策本部や庁舎内の情報集関連部署に詰めるので市長室にはいない。

・普段から市長室は整理しているので情報漏洩などない。

・休憩室として利用するのは、災害が発生し、市職員が2~3日役所に詰めなければならないような緊急事態に限り、仮眠室のように使う。

 そのうえで、同課の担当者は「新庁舎はオープンスペース構造になっていて、そもそも“部屋”が少なく、秘書課と市長室は最もセキュリティの高い場所でもあります。そのため、市長室が女性用休憩室として適しているということです」と補足説明した。

女性職員の親「感情的に受け入れられないものがある」

 一方で、住民からはやはり疑問の声が上がっている。独身の市職員の娘を持つ60代の住民女性は次のように話す。

「公の施設・部屋とは言え、男性上司の執務室で娘がシャワーを浴びるというのは生理的な不安感があります。感情的に受け入れられないというか……変な邪推して大変申し訳ないのですが、女性職員がそういう疑念を抱いたり、不安を感じたりしなくて済むようにしていただくことはできなかったのでしょうか。税金を無駄にせず、公共施設の有効利用という意図はよくわかりますが、シャワーは女子更衣室の近くに作るとか、他にもやりようはあったのではないでしょうか」

 また工事に関し、誰も疑問を挟まなかったのかという疑問も乗じる。もしくは職員側から「女性用休憩室設置の要望」があったのか。元市職員の男性は次のように話す。

市長室のシャワー室の追加工事の件は、現役職員は“あれ?”と思っても口を出せない雰囲気だったようですね。村越市長は良い意味でも悪い意味でも“曲げない人”ですから」

災害時に市長室のガラス張りシャワーは有用なのか

 実際、村越市長の主張する「市長室を臨時の女子休憩室に活用する」「シャワー室を設ける」というプランは有事にどの程度有効なのだろうか。東日本大震災の津波で、町役場が流された岩手県大槌町の建設業男性は語る。

市川市さんの庁舎を拝見する限り、基本的に吹き抜けで構造の庁舎なので、災害時の女性用休憩室のような『部屋』がなかなか確保できないという事情もあるのかな、と思いました。内陸に位置する市川市さんの市役所が大津波で流されることはないかもしれませんが、大災害の時には我が町の役場のように施設そのものが使えなくなる想定外の事態は起こり得るのです。どれほど立派な建物でもリスクはあります。

 最近では東日本大震災時の教訓を生かし、多くの自治体がパーテーションを活用してプライバシーがしっかり守れる女性用スペースを構築する手法を導入しています。体育館でも多目的スペースでも、場所を選ばず設置できます。災害時の職員は住民支援のため各避難所や被害地区を飛び回ることになるので、そういうスペースは機動的に運用できるものの方が良いと思いますよ。

 シャワー室も災害時専用で準備するのであればプラスチックコンテナの可搬式のものの方が、職員のみならず住民用としても活用できますし、避難所間で融通もできます。お湯ではなく水しか出ませんが、使い勝手は良いと思います。なにより外からも中は見えませんしね」

 今年3月30日、村越市長は自身の公式Twitterアカウントに唐突に以下のような投稿をしている。

 メディアスクラムやインターネット上の誹謗中傷が問題視されて久しい。村越市長の言うように、批判する側が“汚れている”という場合もあるのかもしれない。しかし一連の施策や私設秘書の逮捕に関し、“純粋な疑問”が尽きないのは住民だけではないはずだ。

(文=編集部)

 

理系女子を生む“女子大”最前線…武庫川女子大&京都女子大の先進的な取り組みとは?

 5月の朝日新聞「ひと」欄では、理系女子の登場が続いた。京都大学医学部に高3で飛び入学した林璃菜子さんと、ゴキブリの生態で世界的発見をした九州大学大学院生の大崎遥花さん、女性科学者を推賞する「猿橋賞」の東京工業大学生命理工学院の田中幹子教授である。高校生、大学院生、現役教授と、理系女子の多様性を裏付ける。

 林さんは、高校生が化学の知識や技能を競う「国際化学オリンピック」の銀メダリストで、将来は医学の研究者を目指している。飛び級ということでネットでも話題になっている。

 一方、子どものころから虫好きだった大崎さんは、沖縄の朽木で過ごす一夫一妻制のリュウキュウクチキゴキブリが、交尾のときにお互いの羽を食い合う現象を発見。協力して相互の利益を実現する社会的行為かもしれない、という。生物学的に貴重な発見である。

 地球化学者の猿橋勝子さんが1981年に創設した「猿橋賞」を受賞した田中教授の研究は、ヒトなど哺乳類が胎児期の成長過程で指の間の細胞を失う「指間細胞死」の原因に関するものだ。高濃度の酸素が入った水槽でオタマジャクシを育て、本来は起こり得ない細胞死で水かきがなくなったことを実験で検証、活性酸素の作用を裏付けた。

 林さんと大崎さん、そして田中教授……理系女子のイメージから連想する研究である。いずれも無機質な対象でなく、生命に関わるテーマだからだ。

建築系では日本女子大学が実績を残す

 理系女子は、数学や生物学、化学などの理学系に多いと言われてきた。工学系で例外的なのが建築系で、女子大にも関連学科は少なくない。

 伝統があり、難易度もトップクラスなのが日本女子大学の住居学科である。2010年に女性として2人目、日本人女性としては初めてプリツカー賞を受賞した妹島和世さんは、同学科OGである。同賞は「建築界のノーベル賞」といわれ、日本でも最高の建築家の証である。理系女子の先駆者の一人とも言えよう。

 同学科OGには、他にも実績のある建築家が少なくない。そのひとりの平倉直子さんは、1973年に卒業して5年後に(有)平倉直子建築設計事務所を創設し、その後、各地の建築賞を受賞している。

 同大の家政学部住居学科には居住環境デザイン専攻と建築デザイン専攻があるが、ともに一級建築士(実務2年)の受験資格が取れる。一級建築士になれば、一戸建てから高層ビルの設計と工事の監理を担うことができる。

 2020年新設の昭和女子大学環境デザイン学部環境デザイン学科の建築・インテリアデザインコースでも、一級建築士受験資格を取得できる。共立女子大学家政学部建築・デザイン学科の建築コースや、金城学院大学生活環境学部環境デザイン学科空間コースも同様だ。

 関西で拡大戦略を続ける武庫川女子大学は、女子大初の建築学部を開設。建築学科と景観建築学科がある。景観建築学科は建築士だけでなく、地域の風景と調和した緑豊かな屋外の空間デザインの専門家である「RLA(登録ランドスケープアーキテクト)」の資格も取得できる。

京都女子大学に女子大初のデータサイエンス系学部

 理学の教育研究に伝統と実績のある有名女子大は多い。国立のお茶の水女子大学は、物理・化学・生物・数学の他に情報科学科がある。奈良女子大学にも情報衣環境学科がある。

 私立大学では、東京女子大学の現代教養学部数理科学科は数学専攻と情報理学専攻があり、ともに数学、情報学、自然科学の3分野を学ぶ。ライバルの津田塾大学には学芸学部に情報科学科があるが、新しい総合政策学部総合政策学科もデータサイエンスを必修科目として重視している。このように、女子大でも情報関連学科を新設する傾向が強まっている。

 共学大では、ここ1~2年、データサイエンス学部が文理融合型の新学部として注目されている。国立の滋賀大学、公立の横浜市立大学、私立の武蔵野大学、立正大学に設置され、他にも国立大学工学系にデータサイエンス関連の学科や専攻を設けているところは多い。

 当初は、トップバッターの滋賀大に彦根高商の伝統があり、横浜市大も商学部が看板学部だったこともあって、データサイエンスを経済や商活動の分析と結びつけるイメージがあった。確かに、顧客や消費者のデータを分析してビジネスに反映させることで、経済的なメリットがもたらされる。ところが、最近のAIによるデータ分析は、囲碁や将棋の世界のように人のいろいろな活動分野に広がりつつある。

 その意味では、人間生活全般を学びの対象とする学部学科が多い女子大に、なぜデータサイエンス学部が生まれなかったのか、疑問であった。そのノウハウを持っている女子大は多いはずである。

 たとえば、大妻女子大学の社会情報学部社会生活情報学専攻は「経済・経営学系」「社会学系」「メディア学系」に分かれており、データサイエンスは確かに「経済・経営学系」と関連が深い印象だが、今や他の専攻に深く関連する研究テーマと思われる。

 京都女子大学では、2023年にデータサイエンティストを養成する新学部の開設を構想している。女子大では初めてだ。社会科学的視点から多様なイシューを解決に導くことのできる人材育成を目指すというが、これでは滋賀大や横浜市大など既存のデータサイエンス学部の路線踏襲になってしまう。もっと幅広く、人間生活全般の視点からのデータサイエンスを期待したい。

 同大では、さらに、全学的なデータサイエンス教育を含む新たな教育課程の整備に取り組むとしているので、文学部・発達教育学部・家政学部・現代社会学部・法学部などのうち、たとえば発達教育学部の心理学科など、データサイエンスに近い分野からのアプローチもできそうだ。

女子大が「情報」の専門家を育てるべきだ

 2025年の大学入学共通テストから、国立大学の受験生には原則として「6教科8科目」を課す方針が具体化しそうだ。現行の「5教科7科目」に、プログラミングなどを学ぶ教科「情報」を上乗せする方向だ。

「情報」は2003年度から高校で全員が必ず履修する教科となっている。2022年度の高1から導入される新学習指導要領では、情報Iと情報IIの2科目に再編される。プログラミングなどを学ぶ「情報I」は必修で、データサイエンスの手法を使った分析も学ぶ発展的な「情報II」は選択科目となっている。共通テストの問題作成を担う大学入試センターが、2025年実施の共通テストから出題教科に「情報」を追加し、出題範囲は必修の「情報I」の内容とした。

「情報I」の内容は、(1)情報社会の問題解決、(2)コミュニケーションと情報デザイン、(3)コンピュータとプログラミング、(4)情報通信ネットワークとデータの活用である。

 しかし、中学・高校の学校現場では専門知識を持った教員の不足が危惧されている。全国の学校を対象とした文部科学省の調査では、情報担当教員の2割が「情報」の免許を持っていなかった。2003年から実施していて7年も経過しているにもかかわらず、「情報」の授業が充実しているとはいいがたい。しかし、大学入学共通テストで課されるということになれば、そんな安穏なことは言っていられない。各高校も全力を挙げて、専門教員確保に走るであろう。

 その意味では、学校教育の面からもデータサイエンスの専門家がさらに必要となっている。女子大による、教育や生活科学にも通じた「情報」人材の育成は待ったなしの状態と言えるであろう。

 逆に、女子大にとってもチャンスと言えるのではなかろうか。女子大の手づくりの良さを生かした対面授業に、オンラインをフル活用したデータサイエンスの授業を組み合わせる「ハイブリッド大学教育」を展開できるからだ。

(文=木村誠/教育ジャーナリスト)

●木村誠(きむら・まこと)
早稲田大学政経学部新聞学科卒業、学研勤務を経てフリー。近著に『「地方国立大学」の時代–2020年に何が起こるのか』(中公ラクレ)。他に『大学大崩壊』『大学大倒産時代』(ともに朝日新書)など。

月給約16万円…専任講師と大きな待遇格差 桜美林大学の非常勤講師が大学を集団提訴 

 桜美林大学非常勤講師18人が、講師給の実質切り下げの撤回と、専任講師との待遇格差の是正などを求めて、大学を集団提訴した。最初に提訴したのは20年9月。11人の講師が、授業時間が増えたことなどによって支払われていた「月額調整分」が、20年度から削減されたのは「講師給の実質切り下げだ」と主張。。また、「専任教員に支払われている期末手当、住宅手当、扶養手当が支払われていないことで、非常に大きな待遇の格差が生じている」として、20年度の月額調整分と支払われていない手当の損害賠償を求めている。さらに21年4月には、7人の講師が先に11人が訴えた内容に加えて、コロナ禍の影響で閉講した授業の給与の支払いも求めて提訴した。非常勤講師の待遇に焦点を当てた裁判の背景を取材した。

授業時間増加分の「月額調整分」の支払いがカットに

「この大学は教員に占める非常勤講師の割合が高く、日本語の授業では9割以上、英語の授業では8割以上を占めています。にもかかわらず、経営陣が雇用責任を軽視しているために、非常勤講師は蔑ろにされています。コロナ禍で差別的な待遇が明らかになったことをきっかけに、提訴に踏み切りました」

 こう話すのは、提訴で原告になった桜美林大学の非常勤講師。非常勤講師らは待遇の是正を求めて20年8月に「桜美林大学ユニオン」を結成。そのうちの11人が20年9月に、7人が21年4月に大学を相手取り提訴した。大学の非常勤講師合計18人が大学を集団訴訟するのは、異常事態と言っていいだろう。ユニオンの関係者と原告は6月1日、厚生労働省で会見し、2つの提訴について説明した。

 問題が起きたきっかけは、桜美林大学が非常勤講師に「月額調整分の支給は19年度だけ」と決めたことだった。月額調整分は、19年度から授業1コマの時間が90分から100分に増えたことに伴って、1コマあたりの基本給とは別に支払われたもの。1回の授業時間が10分増える一方、半期あたりの授業回数は15回から14回に変更され、総授業時間数は50分増えることになった。その差額分として19年度のみ月額調整分が支払われていた。

 非常勤講師の週1コマあたりの基本給は勤務年数によって異なり、原告らは月額で約3万2000円から3万5000円。月額調整分も講師によって約1100円から1300円が毎月支払われていた。

 100分の授業時間と半期で14回の授業回数は、20年度も継続されることになった。ところが大学は、20年度以降は月額調整分を支給しないことを20年1月に明らかにした。

調整分の支払いと待遇格差の是正を求めて提訴

 月額調整分をめぐっては、桜美林大学ユニオンと首都圏大学非常勤講師組合が、月額調整分を基本給に組み入れることを団体交渉の場で大学に要求していた。これに対して大学は、基本給に組み入れることを拒否。それだけでなく、20年度からは月額調整分を支給しないことを通告してきたのだ。「これは不利益変更だ」というのが非常勤講師らの主張だ。

 また講師らはこの通告をきっかけに、専任教員との待遇の大きな差について改めて問題提起する必要があると感じた。専任教員には月額で給与が支給されるのに対し、非常勤講師はコマあたりの基本給が支払われるだけ。専任教員の責任担当コマ数に匹敵する5コマを担当しても、月額は約16万円にしかならない。さらに、期末手当は専任教職員に30万円の6カ月分、年間で180万円が支払われるが、非常勤講師には全く支払われない。確かに待遇差は大きい。

 非常勤講師の待遇は、どこの大学でも同じような状況だと考えられる。確かに専任教員には授業の担当以外に、研究や学内の業務もある。しかし、授業を担当し、教育を担うことについては、専任教員も非常勤講師も変わらない。

「これだけ大きな待遇差は不合理ではないか」と考えた非常勤講師は、2つのグループに分かれて桜美林大学を運営する学校法人桜美林学園を提訴した。最初の提訴は20年9月。日本人3人と外国人8人の非常勤講師が、4月以降の月額調整分と、2017年以降の期末手当、住宅手当、扶養手当のあわせて約1億1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に起こした。

 続いて、21年4月には、日本語の科目を担当する日本人講師7人が、約6700万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。11人が起こした訴えの内容に加えて、コロナ禍の影響で閉講した日本語授業の講師給の支払いなどを求めている。

 当時、提訴されたことについて桜美林大学に聞くと、「コメントはない」と回答している。

大学のカリキュラムの多くを非常勤講師が担う

 21年4月に提訴した日本人講師のケースでは、専任講師との待遇差がより明確になった。大学は、交換留学生が来日できないために閉講になった科目については、講師給の補償はしていない。さらに、履修者が5人未満でも閉講するルールを独自に作っていて、その場合は1か月分の講師給だけを支払っている。

 しかし、履修者が5人未満だったことで閉講しても、学費収入が減少するわけではない。コロナ禍であっても、専任教員には期末手当も支払われている。しかも、労働基準法第26条は、使用者の責任で発生した休業に対して、6割以上の手当の支払いを義務付けている。大学が1か月分だけ給与を支給するのは「非常勤教員規程」に基づくものだが、この規定自体が違法の可能性もあるのだ。実際に講師が労働基準監督署に相談したところ、違法性を示唆されたという。

「相談した労基署からは、コロナを理由にしても閉講を判断したのは使用者なので、『使用者の責によらないとはならない』と言われ、民法の契約不履行に該当することを示唆されました。しかし、是正させるには裁判に踏み切るしかないようでした。専任教員は授業がなくても給与が支払われるのに、なぜ私たちだけが、ただでさえ少ない給与を減らされるのでしょうか。それに、日本語講師の多くは女性です。女性に対する差別も根底にあると感じています」(原告の1人)

 原告代理人の田渕大輔弁護士は、今回の訴訟の目的と意義について、次のように説明する。

「非常勤講師の方々は、大学にとっては都合がよく、扱い勝手のいい存在です。有期契約なので契約しないことで雇い止めをすることも可能で、雇用の調整弁という言葉が当てはまる状況に置かれています。

 しかし、大学教育の場面では、専任教員と同じ役割を担っていますし、実際にカリキュラムを見ても、かなりの部分を非常勤講師が占めています。大きな格差をこれ以上温存するのではなく、是正されなければいけないと考えています」

 田渕弁護士が指摘するように、大学では教員全体に占める非常勤講師の割合は高まっている。桜美林大学のホームページによると、21年5月1日現在で専任教員が273人、「非常勤等」が723人。桜美林大学ユニオンによると、授業を担当している非常勤講師は600人弱で、設置科目全体の54%を非常勤講師が担当しているという。

国は非正規労働者の待遇改善を図っている

 訴訟の背景には、国が進める働き方改革で、非正規労働者の待遇改善を目的とした法律が複数成立している点もある。

 働き方改革関連法の一つとして20年4月に大企業を対象に施行されたのが、パートタイム・有期雇用労働法。「事業主は、短時間雇用であることや有期雇用であることを理由として、短時間・有期雇用労働者と通常の労働者との間において、不合理と認められる待遇の相違を設けてはならない」と定められた。21年4月からは中小企業も対象になる。今回の訴訟の争点となる法律の一つだ。

 また、非正規労働者と正社員の待遇格差については、2020年10月に最高裁で5件の裁判について判決が言い渡された。これらの裁判は正社員と非正規労働者の不合理な待遇格差を禁じた旧・労働契約法20条をめぐって、正社員と有期雇用労働者の手当や休暇、賞与、退職金の格差が不合理かどうかが争われた。

 このうち、日本郵便が訴えられた3件の裁判では、最高裁は手当や休暇の待遇格差を不合理と結論づけた。一方、桜美林大学の期末手当にあたる賞与の有無や、欠勤中の賃金の扱いを争った大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)の訴訟と、退職金が争点になったメトロコマースの訴訟では、待遇格差を不合理とは認めていない。

 桜美林大学の非常勤講師が起こした訴訟は、上記の訴訟の最高裁判決も踏まえたうえで内容が検討されると考えられるが、非常勤講師と専任教員の待遇格差が争点になっている点では、全国でも珍しいケースだ。

 20年9月に提訴された裁判では、20年12月以降、弁論準備手続きが進められている。大学側は訴えの棄却を求める答弁書を提出した。月額調整分については「1コマあたりの基本給は授業が2時間であることを前提に算定されている」として、「90分であっても100分であっても2時間に満たないことに変わらないため、労働条件の不利益変更ではない」などと反論している。

 また、待遇の格差については、専任教員は「一定の授業を担当するだけの非常勤教員とは職責の重さが随分異なる」とし、手当については「それぞれの手当が支給されている趣旨から支給しないことを決定した」と主張した。

 今回の集団訴訟は、パートタイム・有期雇用労働法が施行されたことを受けて、非正規労働者と正社員の待遇格差が争われる場となっている。加えて、コロナを理由にしてキャンセルした仕事に対して賃金を支払わないことについても、違法性が問われている。裁判の結論は、非常勤講師のみならず、非正規労働者の今後の労働環境に大きな影響を与える可能性がある。

(文=田中圭太郎/ジャーナリスト)

米国、黒人男性の1千人に1人が警察官により殺害…全米で殺人事件急増、警察改革に壁

 5月25日、米ミネソタ州で黒人男性が白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件から1年が経った。白人警官には殺人罪の有罪評決が下ったが、米国では今も人種差別と警察の暴力をめぐる戦いが続いている。

 ジョー・バイデン大統領は6月1日、白人暴徒による黒人虐殺が100年前に起きたオクラホマ州タルサを訪れ、300人ともいわれる犠牲者を追悼した。現職の大統領がタルサに訪れたのは初めてである。バイデン大統領は「これは暴動ではなく、史上最悪の大虐殺の一つだ」とした上で、人種間の経済格差の是正に取り組むとともに、人種差別に基づく暴力への対策強化を約束した。

 警察官による暴力行為は黒人が多く居住する地域で頻繁に起きている。ラトガーズ大学等の研究によれば、黒人男性は1000人に1人の割合で警察官に殺害されている。一方、権利擁護団体が行った分析によれば、2013年から2019年の間で殺害行為を行った警察官の99%が起訴すらされなかったという(6月1日付クーリエ・ジャポン)。

 このような状況を改めるためにバイデン政権が強く後押ししているのは「ジョージ・フロイド警察活動の正義法案」である。首締めなどの危険な拘束術を制限するほか、差別的な取り締まりや違法行為が疑われる警察官を刑事裁判にかけやすくし、警察官の実力行使に対して広く認められてきた民事面の免責範囲を狭めるといった野心的な内容である。この法案は事件直後に民主党が議会に提出し、今年3月に下院で可決されたものの、共和党と勢力が拮抗する上院では審議が難航している。支持者に警察官が多い共和党は「警察による治安維持力が弱められる」と危惧している。

 米NPOによれば、昨年までの10年間に米国の警察官の515人が銃撃を受け殉職しており(5月27日付東京新聞)、「この法案は我々の仕事を困難にする」と考えている警察官は少なくない。逮捕時などに抵抗する容疑者は珍しくなく、「常に相手が銃を持っているかもしれない」と教えられている警察官は、この法案が成立すれば、いざという時に力の行使をためらう可能性があるからである。

 連邦レベルでの警察改革が難航する一方、警察を管轄する各州や自治体は相次いで改革に乗り出している。メリーランド州は今年4月、警察官にカメラの装着を義務付け、家主に無断で家宅捜索を行うことを制限する法律を成立させた。

 米国の警察のあり方が問われるなかで、現場からは「良い警察官も悪い警察官も一緒くたにされている」と反発する声が聞こえてくる(6月1日付AFP)。多くの米国人、とりわけ白人が抱いてきた警察に対する崇高なイメージが傷つき、離職する警察官が後を絶たない。米国で最大の人員を擁するニューヨーク市警では、定年退職者を除く2019年の離職者が約1500人だったのに対し、昨年は約2600人に上った。各地の警察署はミネソタ州の事件後、人事採用に苦労している。

ニューヨーク市では殺人事件が43%増加

 警察改革をめぐり米国社会が分断されていることで生じているのは、皮肉なことに凶悪犯罪の急増である。昨年の米国全体の殺人事件数は2019年に比べて約25%増加した。2万人以上の米国人が殺害されたのは1995年以来である。ニューヨーク市では昨年の殺人事件が43%増加し、「犯罪多発に苦しんだ1980年代後半に戻った気持ちになる」との声が聞かれる(5月26日付日本経済新聞)。昨年の犯罪増加は、主に白人が暮らす地方都市から多民族が入り交じる大都市に至るまであらゆる場所に及んでおり、大半の都市で今年はすでに昨年よりも治安状況が悪化している。

 警察官が目立つ場所では犯罪が減少することが統計で示されているように、アフリカ系住民を含め、大半の米国人は「警察予算の削減」を望んでいないとされるが、ミネソタ州の事件を契機に「警察予算を削減せよ」とする活動が盛り上がり、一部の自治体では警察予算が大幅削減となった。「因果応報」なのかもしれないが、昨年の抗議活動で警察官が事実上職務停止に追い込まれた都市では飛び抜けて殺人事件が多い。例えば、ミネソタ州のミネアポリスは75%増、オレゴン州のポートランドは60%増である。

 米国の殺人事件の多さの原因は、人口以上の数の銃(約4億丁)が出回っていることにあるとして、バイデン政権は銃購入者の素行調査の厳格化や犯罪に使われやすい自作銃の規制などに乗り出している。米国では1994年から10年間、自動小銃の所持が法律で禁じられたが、この法律の成立に中心的な役割を担ったのは当時上院議員だったバイデン大統領である。現在の米国の状況をかんがみれば、警察改革以上に銃規制は難題といえるが、「バイデン政権の誕生は非合法だ」と考えている勢力は反発を強めていることだろう。

 前述のタルサでの演説でバイデン大統領は、自らの政策に反発しているいわゆる「白人至上主義者」のことを「精神を病んだ危険な人々」とし、「米国内で最大の脅威は、イスラム国でもアルカイダでもなく、白人至上主義者によるテロだ」と非難した。米国の情報機関を統括する国家情報長官室は今年3月「人種差別に基づく過激主義者などが国内のテロに関する最も致命的な脅威となっており、その脅威は今年さらに拡大する可能性がある」との見解を示していたが、5月下旬にニューメキシコ州在住の男がバイデン大統領の殺害を予告する内容のメッセージを複数の相手に送信したとして訴追された。

 バイデン大統領の就任以来、ワシントンでは「『0』で終わる年に当選または再選した大統領は在任中に不慮の死(暗殺<または未遂>や病死)を遂げる」とする不吉なジンクスが密かに広まっているが、2020年当選のバイデン大統領がこの悪しきジンクスと無縁であることを祈るばかりである。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省

1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)

1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)

1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)

2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)

2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)

2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職

JRA「馬なり調整」グランアレグリアにアーモンドアイの悪夢再び!? 安田記念(G1)コントレイル、ソダシ、エフフォーリア……、大本命馬連敗の春競馬で次なる刺客は?

 6日、東京競馬場では春のマイル王決定戦・安田記念(G1)が行われる。昨年はヴィクトリアマイル(G1)を楽勝のアーモンドアイが、単勝1.3倍の圧倒的支持を集めたが、2着に敗退。同馬は19年にも3着に敗れており、無類の強さを誇った名馬も安田記念を勝てないまま現役生活に別れを告げた。

 その安田記念で絶対女王を完膚なきまでに叩きのめしたのが、2馬身半という決定的な差をつけて勝利したグランアレグリア(牝5、美浦・藤沢和雄厩舎)だ。

 今年の始動戦・大阪杯(G1)では、コントレイルに次ぐ2番人気に推されたが、集中的な雨でぬかるんだ馬場に自慢の末脚を封じられ4着に敗退。陣営が最大目標に掲げる秋の天皇賞(G1)を見据えた初の2000mで勝利は叶わなかった。

 だが、ホームグランドともいえるマイルに戻った前走のヴィクトリアマイルは、モノの違いを見せつける大楽勝。東京芝1600mは最も得意とする条件である。同じ舞台の安田記念参戦なら、絶対的な存在ともいえるだろう。

 にもかかわらず、どこか危うさを感じてしまうのは、これまで大事に使われてきたからだ。

 本格化前の3歳だったとはいえ、桜花賞(G1)勝利から中3週で臨んだNHKマイルC(G1)は5着(4位入線からの降着)、昨年の高松宮記念(G1)は2着(3位入線2着繰り上がり)からヴィクトリアマイルを予定していたものの、熱発により回避した経緯がある。

 能力を発揮するには「十分な間隔」を空ける必要があるというのは精神面、体質の弱さを物語る内容だ。中間に左前脚を気にして、馬場入りを休んだことからも、状態への不安は少なくともありそうだ。美浦の坂路で行われた2日の最終追い切りは、ほぼ馬なりの軽い内容にとどまった。

 勿論、このクラスの馬ともなれば絶好調である必要はない。出走を予定しているメンバーは、ほぼ勝負づけの終わっている相手。不気味な存在といえば、3歳のシュネルマイスターくらいか。

 唯一、この最強マイラーに一矢報いる可能性があるとすれば、それはインディチャンプかもしれない。

 2頭が直接対決した昨年のマイルCS(G1)は、完璧なレース運びをしたインディチャンプに対し、スムーズな進路を取れなかったグランレグリアがねじ伏せるように差し切り。昨年の安田記念に続いて連勝中なら分が悪いようにも感じる。

 しかし、女王に体調の不安が付きまとうのなら、展開次第で負かせる可能性は出て来る。何しろ、昨年のアーモンドアイのときも、大方の見方は確勝級での敗戦。さらにヴィクトリアマイル経由だったのは今年のグランアレグリアも同じ。

 そして、昨年のグランアレグリアと同じくインディチャンプは、高松宮記念経由での参戦。2頭の臨戦過程はアーモンドアイが敗れたときと奇しくも一致するのだ。

 馬優先の藤沢厩舎だけに、出走してくるからには問題なしということは、十分にあり得る。とはいえ、大阪杯は三冠馬コントレイルですら疲れが抜けず、宝塚記念(G1)回避に追いやられた雨中の大激戦。これは牝馬のグランアレグリアとて例外ではないだろう。

 ヴィクトリアマイルの楽勝で、確勝ムードに益々拍車が掛かったこの状況ゆえに、かえってそれが盲点とならないだろうか。

 今年の春競馬は1倍台の支持を受けた大本命馬にとって受難続き。大阪杯は1.8倍のコントレイルが3着、オークス(G1)は1.9倍のソダシが8着、日本ダービー(G1)は1.7倍のエフフォーリアが2着と裏切ったばかり。

 例外はヴィクトリアマイルで1.3倍に応えたグランアレグリアのみ。

 はたして女王は、この悪い流れに抗うことが出来るか。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

パチスロ「激甘マシン」好調なヒットメーカーが新作PV公開! ゲーム性が切り替わるATにファン大注目!!

 目押しが完璧であれば、設定1でも機械割は最高で「103%」まで到達。先代のゲーム性を6号機で完全再現した『パチスロ ひぐらしのなく頃に祭2』が好調なオーイズミは5月21日、最新タイトル『パチスロ東京レイブンズ』のティザーサイト及びティザーPVを公開した。

 東京レイブンズはあざの耕平によるライトノベル作品で、2010年に刊行。同年に漫画化されると、2013年にはエイトビットによる制作でアニメ化もされた。

 そのテレビアニメをモチーフとした本機のティザーPVでは、「表裏一体」「二つのエネルギー」との文言の後、「陰(ストック)から陽(プレミアム)へ」とのワード。背景には「純増2.7枚」「完走後即CZ」「レア役当選」「ミドルベース」「AT中、性能差なし」などが記され、「NEXTフェーズAT」とのキャッチフレーズへと続いた。

 その後、映像では「闇鴉タイム」や「喼急如律令チャンス」といったシステムが紹介され、液晶演出の一部やリールアクションもアップ。「+10」「+20」「+50」「+100」と連発する「プレミアム闇鴉タイム」なる要素も映し出された。

 果たして、本機はどのようなゲーム性なのか。ネット上では「オーイズミは期待できる」「PVの時点で面白そう」との意見とともに様々な憶測が飛び交う中、同社は5月31日にプロモーションムービーを公開。その概要を明らかにした。

 先述した闇鴉タイムは1G純増約2.7枚のセット継続型ATで、セット開始時は特定絵柄揃いでラウンドをストック。セット前半は1ラウンド8Gの「ラウンドパート」、後半は20Gの「STパート」…と2部構成のようで、ST中は毎ゲームVストック抽選→Vストックで次セット継続が確定するようだ。

 しかも、Vストック後の残りゲームはラウンドストック超高確率となる模様。映像によると特定絵柄揃いのほか、チャンス役によるストックもあると思われる。

 このラウンドストックとSTのループでラウンドを進め、最終24ラウンドに到達すればゲーム性がNEXTフェーズ。差枚数管理型ATのプレミアム闇鴉タイムへと切り替わり、ボーナスやチャンス役を引くことでゲーム数が上乗せされまくるようだ。

 また、映像では2,400枚到達からの画面破壊→「陰陽チャンス」発展といった流れも確認。察するに、完走後からのさらなる出玉上乗せチャンスが搭載されているということであろう。

 残念ながら、現時点で導入予定日等は不明。新たなゲーム性を含めて、詳細が分かり次第、当サイトでもお届けしよう。

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 前にも書いたと思うが、自分は東京へ移住した当初、生活の糧を得るためにバンドメンバーからの紹介で、パチンコ店を専門とする清掃会社でアルバイトをしていた。

 仕事は基本的に、閉店後の深夜。床清掃だけだと2~3時間程度で終わるが、規模の大きな店舗で壁やガラスも含めたフルコースとなると、スタッフ総動員体制でも明け方までかかる。

 ハードな肉体労働だった。しかし、受験勉強などで十代の頃から夜行性な生活には慣れていたし、何より「昼間に好きなだけパチンコが打てる」というのは大きなメリットだった。

 それに…である。一般の客の立場ではけして踏み入ることの出来ない、パチンコ店の裏側を垣間見ることができる。パチンコやパチスロを趣味とする者として、これほど心躍らされることはなかった。

 そもそも、自分が掃除屋のバイトをしていた頃というのが、いままさに本連載で書き綴っている、裏モノ連チャン機の全盛期。

 狂乱の時代を掃除屋の立場から生々しく体験できたことは、いまもこうして昔話に花を咲かせることを生業としている者として、本当によかったと思っている。

 さて、深夜の現場ではよく、翌朝の「モーニング」を仕込んでいる場面に遭遇した。

 念のために説明しておくと、モーニングとは朝イチ1回転目に777が揃うようビッグのフラグを立てておく、パチスロでは古くから定番のサービスのこと。

 1996年夏に「業界健全化のために」といった、いつの時代にもありがちな陳腐な大義をもって自主規制の名目で禁止となってしまったが、「とにかく朝イチはモーニングを完全奪取!!」することが、昔からのパチスロ攻略の「はじめの第一歩」だった。

 バイトの中には、モーニング台を覚えておいて翌朝、それを取りに行くという不届き者もいたが、自分はさすがに良心が咎めたので…というか、万が一、会社にバレてしまってはタダじゃ済まなくなるので、「ぐっ」と我慢をした。

 さて、一般的にモーニングを仕込む場合、対象となる台に専用の打ち込み機をセットしてフラグが立つまで回すのだが、渋谷のH店で見た光景は意外なものだった。

 地下のパチスロコーナーでひとり床掃除をしていると、店長さんが文庫本くらいの大きさの「謎の機械」を手に現れた。

 シマに並ぶ『コンチネンタル』の中の1台のドアを開け、慣れた手つきでその「謎の機械」をドアの裏側に取り付け、ボタンを操作する店長さん。すると……

「トルゥトルゥトルゥ、ピロリロ…ピポッ、ピポッ、ピポッ、ピーーーーー」

 一連の遊技操作を10倍速で消化したかのような音が鳴ったと思ったら、アッという間にセット完了。その日は確か5台にモーニングを仕込んでいたが、ぜんぶセットするのに3分とかからなかった。

 第38回でも書いたとおり『コンチネンタル』は、コインセレクタに付けられたCS-90なるパーツから発信される4枚目の信号によって、ビッグの連チャンを誘発させていた。その原理を応用して、簡単にモーニングを仕込むことができたのである。


 荒川区にあったP店の『アラジンⅡ』のモーニングセットも、同様に裏モノならではのものだった。

 シマの上に上がって天井のガラスを磨いていると、午前2時頃になると必ず、店の奥からスウェット姿の店長さんが眠そうな目をこすりながら、「謎の装置」を手に現れる。雑誌に載っていたのとよく似た、怪しげなボタンやらスイッチの付いた装置だった。

「おーい。ブライドを下ろしてくれ」

 そう言いながら店長さんは先のH店の例と同様、次から次へと台のドアを開けて装置をセットしてはボタンを「ピッポッパ」と操作し、「何か」をセットしていった。だいたい、いつも3分から5分程度の早業だった。

 裏バージョンの多彩さから「闇の帝王」などと呼ばれていた『アラジンⅡ』。「この店のは、どんなバージョンなんだろう」「ひょっとして、連チャン数とかもセットしていただろうか」などと、よく想像を膨らませたものだ。

 余談だが、先のH店では、『リバティベルⅢ』に「11ゲームの台」を仕込むための「SP打ち込み機」が事務所の片隅で埃をかぶっているのも目撃した。

「こ、これは確か、パチスロ必勝ガイドに載ってた、あの…!?」

 そんな風に、ひとり興奮したことを、いまでも鮮明に憶えている。

 ところで当時は、裏モノ全盛期だったのとともに、様々な機種にセット打法など破壊力ある攻略法が次々と発覚した時代でもあった。

 当然のことながら、それらに対処する現場の裏側というのも、いくどとなく目撃している。

 前出の第38回では、『コンチネンタル』で世を騒がせた「4枚入れセット」についての話を、現場の店長さんから聞かされたことを書いたが、あとになってから「あの時、バタバタしてたのは、このことだったのか」ということは、よくあった。

 件のコンチの店とは別の、水道橋の駅前にあったG店でのことである。2階フロアのパチスロコーナーには、青いパネルの『リバティベルⅢ』が設置されていた。

 その夜も、例によってシマの上にあがって天井のガラスを磨いていると、背中にメーカーのロゴが入ったジャンパーを着た男が数人、アタッシュケースを手に現れた。

 男たちは我々のことなど意に介さず、次々と手早く台のドアを開けると、神妙な顔をしてなにやら作業を始めた。男たちの背後には、険しい表情で仁王立ちする店長さん。

「…ったく、よう。どうしてんくれんだよ、ほんとに」

 時折、そんな風に店長さんが吐き捨てるのが聞こえてきた。

「なにか不具合でもあったのかな?」

 その日は、明け方にふらふらになってアパートに帰ったのだが、気になって気になって一睡もすることができなかった。

 事の真相が明らかになったのは、それから2週間ほど経った頃のこと。パチスロ必勝ガイドに掲載された、スクープ記事だった。

「ユニバーサル系2-2号機にセット打法発覚!!」「ビッグボーナスが自由自在!!」

 いまも伝説として語り継がれる攻略法、「21世紀世界全滅打法」。その対策の現場に居合わせていたのである。

  他にも、「いまだから話せるアレコレ」があったりするのだが。今回は文字量をすでに大きくオーバーしてしまっているので、ここまで。

 またの機会を楽しみにしていただくとして、次回からは再び、乱世を彩った伝説の爆裂連チャン機たちについて綴るとしよう。

(文=アニマルかつみ)

パチンコ新台「謎の販売延期」を乗り越えて念願のデビュー! 「超跳躍役物降臨!!」約6分に1回は何かが当たるアナログ役物搭載機誕生!

 2年の沈黙を破り、あの孤高のメーカーが復活の狼煙を上げる。

 スタートチャッカー入賞で開く羽根役物に拾われた玉がV入賞すれば大当りとなる『CR GoGoピラミッド』、3段クルーンと時短を搭載した連チャン機『CR RIZINMAN』などでお馴染みのパチンコメーカーA-gonは5月24日、最新タイトル『PビッグポップコーンA』のティザーPVを公開した。

 当機は5月6日、東京都公安委員会の検定を通過。玉の動きに一喜一憂できるマシンの製造に定評がある同社の最新機種とのことで、一部の熱狂ファンたちの間では大きな盛り上がりを見せていた。

 このティザーPVでは「超跳躍役物降臨!!」とのワードと共に役物が映し出され、「準備はよいか」とのメッセージ。その役物内で跳ねまくる玉の動きはまさしくポップコーンのようで、それだけでアナログマシン好きには垂涎ものの映像といえるだろう。

 その流れのまま、5月28日には公式プロモーションPVをアップ。本機の気になるゲーム性を明らかにした。

 この公式プロモーションPVによると、本機は10回転/分という「とにかく回る」超速スタート値を実現し、約6分に1回は何かが当選するとのこと。約99分の1で図柄が揃えば「ポップコーンチャレンジ」が発生し、先述の役物内で玉が70秒耐えられれば手前の巨大V扉がオープン→V入賞でスーパーポップコーンボーナスがスタートする…といった流れだ。

 スーパーポップコーンボーナスは10R×9カウント。1回の大当りで約1,221個の出玉を得られるという。

 大当たり消化後は時短抽選(50%)が行われ、これに当選すれば「ポップコーンRUSH」に突入。その後は最大3回(時短2回+保留1回)のチャンスがあり、約83%でスーパーポップコーンボーナスがループすることとなる。遊びやすくも爆発力を兼ね備えた、理想的なマシンといえそうだ。

 ちなみに、実のところ当機は2020年3月に一度、発売を発表した後に販売が延期されていた。その際にお披露目したマシンは6段階設定機であったが、どうやら本機は設定非搭載の模様。役物確率も高く変更されたようだ。

 肝心の導入は8月上旬を予定しているとのこと。それまでは先の映像を見ながら玉の動きや出玉のイメージを膨らませておこう。

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