JRAダノンキングリー「屈辱」コメントでグランアレグリアのプライド崩壊!? 安田記念(G1)前走「最下位馬」に偉業阻止された女王の誤算、絶対に負けられない秋のリベンジマッチ

 6日に東京競馬場で行われた春のマイル王決定戦・安田記念(G1)。昨年に続く連覇を目論んだグランアレグリアの野望を阻止したのは、8番人気の伏兵ダノンキングリー(牡5、美浦・萩原清厩舎)だった。

 昨年はアーモンドアイを破り、最強マイラーに名乗りを上げたグランアレグリア。初距離だった2000mの大阪杯(G1)こそ、切れを削がれる重馬場に苦戦して4着に敗れたが、マイルに戻った前走のヴィクトリアマイル(G1)で格の違いを見せる大楽勝。秋の天皇賞を前に負けられない戦いだったが、今年は自身が大金星を許す側となってしまった。

 ダノンキングリー陣営にとって最高の結果を導いてくれたのは、間違いなく川田将雅騎手の好騎乗だ。

「たくさんともに競馬をしてきましたし、見ていたので、いろいろイメージする中で競馬を迎えられました」

 川田騎手のコメントから伝わるように、これまでライバルに騎乗してダノンキングリーの走りを見続けていたことが大きかった。これが初コンビながらも、息のあったコンビを誕生させたのだろう。

 きわめて“優等生的”なコメントを出した川田騎手に対し、ダノンキングリーを管理する萩原調教師が同馬を「マイルに対応できましたが、正直、どの距離が一番いいのかつかめていません」と評したことは、グランアレグリア陣営にとっては屈辱的な内容だったかもしれない。

 既にG1・5勝を挙げているグランアレグリアは、最強マイラー候補としても名前が挙がるほどの存在である。その相手を破ったダノンキングリーの最適距離はマイルといっても過言ではないほどだ。にもかかわらず、敗れた相手から適性距離がまだつかめていないと言われてしまっては立場がない。

 勿論、グランアレグリアは中間の調整で左前脚の爪を気にするといった一頓挫、C.ルメール騎手は「手応えが前回と全く違っていた」「呼吸的にも苦しそうでした」「直線も反応が普段より遅かった」と振り返ったことからも、本調子にはなかった可能性はある。

 だが、馬の状態を優先する藤沢和雄調教師が出走を決断したからには、能力を出せるだけの仕上がりにあったはず。“負けて強し”を印象付けたレースではあったものの、敗れたことに変わりはない。

 そこで注目されるのが、2頭の秋の対戦だ。

 グランアレグリア陣営は秋の天皇賞制覇が今年の最大目標。そして、マイルの安田記念で初G1勝利を決めたダノンキングリーは、日本ダービー(G1)で2着に入っているように、距離の融通は利くタイプ。マイルから2000m辺りが適性だろう。

 そのため、2頭が秋に歩むローテーションは、再戦によるリベンジマッチが濃厚と考えられる。

 ダノンキングリーが昨年、最下位に終わった秋の盾で再び女王の前に立ちはだかることになるのか。それともグランアレグリアがリベンジマッチで今度こそ最強を証明してみせるのか。

 いずれにしても我々競馬ファンからすれば、新たな楽しみが増えたことを歓迎したいところである。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

なぜ失業率低下でも雇用環境が悪化?大量の「求職活動断念者」「不本意非正規雇用者」

はじめに

 雇用環境を示す最も代表的なデータに失業率があり、日本の失業率は総務省「労働力調査」の中で公表される。そもそも失業率とは、労働力人口に占める失業者の割合と定義され、労働市場における需要と供給のバランスで決まってくる。

 需要要因では、例えば景気が悪くなって企業の生産活動が停滞すれば、人材への需要が落ち込んで失業率が上がる。一方、供給要因には労働参加率があり、これは人口構成や労働意欲によって変動する。例えば、高齢化や景況感の悪化、ウイルス感染に対する恐怖心の高まりなどによって人材が労働市場から退出すれば、労働参加率の低下を通じて失業率が低下する場合がある。

労働参加率の上昇が労働力人口を押し上げ

 我が国の失業率の推移を振り返ってみよう。リーマンショック後となった2009年度の5.2%をピークに低下基調となった完全失業率は、2019年度には2.3%まで低下したが、コロナショックに見舞われた2020年度は2.9%までの上昇にとどまっている。

 しかし、失業率の上昇が限定的だからといって雇用環境の悪化も限定的とは限らない。実際に2020年度の失業者数の増加を要因別に分解してみると、就業者数は▲69万人も減っているが、労働力人口も▲32.5万人減っているため、結果として完全失業者が+36.5万人の増加にとどまっている。つまり、就業者が減少していても、労働参加率の低下により労働供給も減っているのである。

 コロナショックに見舞われた2020年度以降、移動や接触を伴うビジネスを中心に企業の労働需要が落ち込んだ一方で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で求職活動すら断念している人が多いことが、求職活動が条件となる失業者の増加を抑制している。雇用調整助成金の拡充だけではなく、移動や接触を伴うビジネスを中心に就業をあきらめて非労働力化した女性が増えたからである。

増える新たな求職活動

 足元では非自発的な失業者数にピークアウトの兆しが見えてきたが、一方で新たに求職活動をし始めた失業者数が増え始めていることからすれば、失業者数全体がピークアウトしたとはいいきれない。潜在的な就業希望者がまだ多数存在しているとすれば、まだ労働供給の余地があることを示している。これが、景気が最悪期を脱しても雇用環境の改善には時間がかかる理由の一つである。

 そもそも、完全失業者とは「就業を希望して実際に求職活動をしている人」である。つまり、就業を希望していても、何がしかの理由から就業活動をしていない人は含まれない。実際、就業環境が厳しくなったり新型コロナウイルス感染のリスクが高まったりすると、求職活動をあきらめてしまう人は増える。つまり、実際の労働需給の状況を見るには、非労働力人口に含まれる就業希望者の動向にも注意が必要だ。

豊富な労働供給予備軍

 総務省「労働力調査」の詳細結果を確認すれば、2021年1-3月期時点で214万人の失業者数を上回る254万人の就業希望者(就業を希望しているが、求職活動をしていない人)が存在することがわかる。非求職の理由別にみても、「適当な仕事がありそうにない」が95万人、「出産・育児・介護・看護のため」が51万人存在し、依然として潜在的な労働供給の余地があることがわかる。

 潜在的な労働供給の余地は、現職の雇用形態別にみても指摘できる。2021年1-3月期時点の非正規雇用者数は2055万人となり、全雇用者数の34.5%を占める。そしてなかでも、正規の仕事がないという理由で非正規になっている雇用者(以下、不本意非正規)は、今年1-3月時点で失業者数を上回る219万人存在する。

 特に、我が国で非正規の雇用者比率が上がりやすい背景には、正社員を解雇しにくい日本特有の雇用慣行がある。例えばコロナショック後のように急激に業績が悪化する局面では、企業は最大のコストである人件費の削減を余儀なくされる。ところが人件費の大部分を占める正社員の雇用は調整しにくく、非正規社員または新卒採用を減らすかしか現実には方法がない。こうした日本特有の雇用慣行により、不本意非正規の雇用者にしわ寄せが来やすい。

表面上の失業率より悪い雇用環境

 実際、最も代表的な雇用環境を示す指標である完全失業率は低下しているが、広義の失業率ともいわれる未活用労働指標は逆に悪化していることには注意が必要だろう。

 というのも、完全失業率は就業者と完全失業者を合わせた労働力人口に占める完全失業者の割合を示したものだが、直近の四半期データに基づけば、今年1-3月期時点で▲0.1ポイント低下の2.8%となっている。そして男女別で見れば、男性が▲0.2ポイント低下の3.0%に対して、女性が+0.1ポイント上昇の2.6%となり、女性の雇用環境が悪化しているように見える。

 しかし、就業していてももっと働きたいと考えている人や、非労働力人口の中でも働きたいと考えている人も存在するが、そうした人たちは完全失業者にはカウントされていない。このため、総務省は平成30年からこうした状況を加味した広義の失業率ともいえる「未活用労働指標」を集計して公表している。

 そして、なかでも最も範囲を広げた未活用労働指標LU4(=「労働力人口+潜在労働力人口」に占める「失業者+追加就労希望者+潜在労働力人口」の割合)を見ると、今年1-3月期時点で+0.6ポイント上昇の7.1%の水準にあり、特に男女別では男性が+0.5ポイント上昇の6.1%にとどまっているのに対し、女性が+0.7ポイント上昇の9.1%の水準にあることがわかる。

 この理由としては、非労働力人口のなかでも働きたいと考えていても、就業環境の厳しさや感染を恐れて求職活動していない人たちが失業者としてカウントされていないこと加えて、女性の割合が高い非正規労働者を中心にもっと働きたいと考えている人が多数存在すること等が推察される。したがって、景気が良くないわりに失業率が低く抑えられているからといって、楽観視できないということは未活用労働指標からも明らかである。

 以上の分析に基づけば、仮に緊急事態宣言の時期や期間をさらに拡大するようであれば、政府には予備費を有効に活用した柔軟で迅速な政策対応が求められるといえよう。

(文=永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト)

●永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト

1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒。2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年第一生命保険入社。98年日本経済研究センター出向。2000年4月第一生命経済研究所経済調査部。16年4月より現職。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事、跡見学園女子大学非常勤講師、国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、あしぎん総合研究所客員研究員、あしかが輝き大使、佐野ふるさと特使、NPO法人ふるさとテレビ顧問。

因縁の対決…藤井聡太、渡辺明に完勝した“妙手”を解説…史上最年少の九段昇段なるか

 18歳の藤井聡太二冠=棋聖、王位=のタイトル初防衛はなるのか、注目の決戦。いや、対する渡辺明三冠(37)=名人 棋王、王将=にとってはそれ以上に「因縁の」といってよい、棋聖戦5番勝負の第1局が6月6日、千葉県木更津市でスタートした。早い展開の将棋となったが、完勝で先勝したのは藤井だった。

 現在「最強」といわれる渡辺だが、この棋聖を含めた三冠だった昨年7月、藤井に1勝3敗で棋聖位を奪われ、若きタイトルホルダー誕生の「引き立て役」になってしまった。その後、豊島将之二冠(31)に挑戦して初めて名人位を獲得しすぐに三冠には戻したが、苦労して挑戦権を得た棋聖戦で藤井に負けるわけにはいかない。渡辺は棋聖を奪還して三冠を守ればその時点で自身初めての四冠になるが、四冠なら羽生善治九段(50)=永世七冠資格以来である。

 渡辺はこれより少し前、名人戦で若手の斎藤慎太郎八段(28)の挑戦を受け、第1局こそ大逆転されたが、あとはしっかりと盛り返して4勝1敗で名人位を初防衛していた。藤井と渡辺の対局前の公式戦対戦成績は藤井の5勝1敗だった。昨年の棋聖戦の3勝1敗、さらに朝日杯将棋オープンで藤井が2勝している。渡辺には分が悪い相手だ。

怒涛の「桂馬3連打」、随所に好手

 先手番は渡辺。互いに居飛車で進める「相掛か」という戦型。2月の朝日杯と似た形になった。一般に藤井は桂馬が好きなのか、使い方が非常にうまいが、この対局では最後はなんと桂馬を4枚とも手にし、渡辺の玉の上方に3枚の桂馬がのしかかって仕留めに来た。渡辺玉はついに逃げることができなかった。

 ABEMAで解説していた広瀬章人八段(34)=元竜王=は、渡辺が4五桂と桂馬を繰り出したのに対して藤井が応じた「3三桂馬」について「なかなか指すことができない素晴らしい手」と舌を巻いていた。普通は3三に成り込もうとする敵駒は定位置の桂馬で処理する。自陣の桂馬を3三に上げて渡辺の桂馬にぶつけて受ければ、自玉の逃げ道も攻撃の角筋も塞いでしまう。しかし、繰り出した桂馬が逆に3三の桂馬で取られれば、渡辺の玉はより危なくなる。渡辺は仕方なく5三に桂馬を成り込ませた。その他、香車で相手の角を取れる場面で、あえて香車の前方に歩を打って重層的な攻めにしたり、あえて香車を成香(敵陣に入って金になる)にしないなど、随所に「好手」が見られた。

 全体的には、藤井の玉が脅かされることは一度もなく、午後6時半、90手目の藤井の6四桂で、少し時間を残した渡辺が、頭を下げて投了した。「秒読み将棋」になることもなかった。終了後の感想戦は50分くらいと、かなり長くやっていたが、「飛車を渡すわけにはいかなかったし」などと、振り返って朗々と話しているのはほとんど渡辺。藤井はたまに「あっ、8三銀ですか」などと小声を出すだけだった。渡辺は藤井と話しているというより、立会人の棋士と話している感じだった。

 渡辺が大きなポカをしたわけではない。速いテンポで指しあっていた中盤、藤井が放った「予想外の」(渡辺)手8八歩で渡辺の手がぱたりと止まった。この日、持ち時間4時間のうち1時間23分と、最も長考して8一香成と香車で飛車を取った。しかし渡辺は局後、この手が悪かったと自己分析し、「長考したところでまずい変化になって、一気に駄目になって残念。もうちょっといい内容の将棋を指さなければ」と、かなりショックだったようだ。敗れてもいつも、しっかりと報道対応してくれる渡辺だが、コロナ対策で主催者の産経新聞社とABEMAしかインタビューできないのは残念。筆者もABEMAの観戦だった。

藤井の「図太さ」

 藤井二冠は「今日は自然な気持ちで指すことができた。次もいい将棋になるように準備していきたい」と話した。防衛すれば、タイトル通算3期の規定を満たし、史上最年少で九段に昇段し、渡辺の21歳7カ月の記録を大幅に更新する。

 将棋の世界では初タイトルを防衛するのは難しく、過去の名棋士たちでも成功したのは3人に1人くらいである。あの羽生善治ですら、初タイトル(竜王戦)の防衛戦には失敗している。その時代の覇者たちは、急速に台頭してきた若手の勢いに一度は苦杯を喫しても、その若手を徹底研究して再度立ち向かってくる。若手にとって初防衛は、この重圧を跳ね返さなくてはならないのだ。しかし、ポーカーフェイスの藤井はそんな重圧を感じているようにも見えない。終局後「あまり防衛戦とか意識せず、昨年と同じように臨みたいと思っていた。自然体で指すことができたのかなと思う」と淡々と勝ちを振り返った。  

 対局前日、テレビのインタビューで藤井は「戦略という面では渡辺名人のほうに一日の長があると思います」と答えていた。当代随一の棋士を自分と比較して、実に客観的に「一日の長」とさらりと言ってしまえる藤井。「一日の長」の語意をどのように解釈していたかは不明だが、正しく解釈していたとすれば、これが藤井の精神的な強さ、悪く言えば「図太さ」でもあるのだろう。ちなみに「一日(いちじつ)の長」とは、「他の人より経験を積んだことで、技能などがわずかに優れていること」(「福武国語辞典」より)である。

 高校を中退し、棋士活動に専念し出した藤井。研鑽はますます深まっているはずだ。第2局以降は、勝負はもちろんのこと、寡黙なプリンスの吐く少ない言葉にも注目したい。第2局は6月18日に淡路島の洲本市で行われる。

(写真・文=粟野仁雄/ジャーナリスト)

●粟野仁雄/ジャーナリスト

1956年生まれ。兵庫県西宮市出身。大阪大学文学部西洋史学科卒業。ミノルタカメラ(現コニカミノルタ)を経て、82年から2001年まで共同通信社記者。翌年からフリーランスとなる。社会問題を中心に週刊誌、月刊誌などに執筆。『サハリンに残されて−領土交渉の谷間に棄てられた残留日本人』『瓦礫の中の群像−阪神大震災 故郷を駆けた記者と被災者の声』『ナホトカ号重油事故−福井県三国の人々とボランティア』『あの日、東海村でなにが起こったか』『そして、遺されたもの−哀悼 尼崎脱線事故』『戦艦大和 最後の乗組員の遺言』『アスベスト禍−国家的不作為のツケ』『「この人。痴漢!」と言われたら』『検察に、殺される』など著書多数。神戸市在住。

パチスロ新台「〇〇消灯」は危険!? まさかの「設定L」投入ホールに否定的な意見…

 アクロスの『ハナビ通』には、設定「1」「2」「5」「6」のほかに設定「H」なる特殊な設定がある。

 この設定Hは通常14.5分の1~15.8分の1である風鈴確率が4.8分の1までアップ。50枚あたりの平均消化ゲーム数はなんと「7728.3G」とほぼ減らない仕様で、ビッグ・REG共に出現率は1260.3分の1ながらもフル攻略ならば機械割は110.9%に達する。首尾よく掴めれば、勝利は約束されたも同然と言えるであろう。

 また、大都技研の『バンバンクロス』には設定「1」「5」のほかに設定「C」と「C+」があり、これらは技術介入度の高いCB当選率が優遇。CB中のビタ押しが完璧ならば勝利は必至で、特定日ともなれば積極的に投入するホールも少なくない。大都技研で言えば、『3×3EYES~聖魔覚醒~』の設定「C」も同様のスペックだ。

 特殊設定については、過去にはJPS作『ドリームジャンボ 幸福のチケットを君に』の設定「J」なども存在。こちらの詳細は不明ながらも、初当りはとにかく軽いとのことで、打ち手にとってエクストラ設定であることに変わりはない。

 一方、5月吉日より導入が開始されたベルコの『鬼浜爆走紅蓮隊 狂闘旅情編』、その設定「L」に関してはやや毛色が違う。先述した各種設定とは異なり、打ち手の敗北する確率が高すぎる仕様なのだ。

 一部では出玉試験対策用などと言われており、その機械割は驚愕の約80.5%とのこと。あまりにも危険すぎる数値であることから投入するホールなど皆無と思われていたが、ふたを開ければビックリ、平然と設定Lを使うホールもあるようだ。

 この様子はSNS上で瞬く間に拡散。軒並みマイナス4,000枚超と逆噴射したデータも公開され、各種まとめサイトにも取り上げられた。

 まさしく、コウヘイを思わせる極悪設定。多少のヒキをもってしてもどうにもならないスペックだが、実のところ、この設定Lは一発で見極めることができる。デモ画面で下パネルが消灯したら、設定Lが確定。よって、本機を打つ際は、とにもかくにも下パネルのチェックを心がけたい。

 仮に設定Lを見付けたら、着席厳禁。そんな設定を投入するホールに対し「近付かないことが賢明」といった意見が出ていることも自然かもしれない。

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パチンコ新台「激アツの70秒」が歓喜の連チャンを呼ぶ!「オール10R×約83%継続」…ファン待望の「超跳躍役物」が遂に始動!!

 キターーーー!

 ついに来ましたよ。『PビッグポップコーンA』が。いやー、長い間待ち焦がれていました。このコロナ禍によってもう出ないんじゃないかと便秘に悩むアラフォーのOLくらい心配してましたが、ようやく製造元のA-gonから公式PVが公開されました。ありがとうオリゴ糖。地球に生まれてよかったー!

 そりゃいまさらの織田裕二やジョイマンも飛び出すってもんですよ。発表から1年以上。めちゃめちゃ面白そうなのに、ずっとお預けですからね。

 で、どんな機種なのかといえば役物メインの1種2種混合機なんですけど、この役物の仕組みが超斬新。中央に回転する可動片が搭載されたステージに玉が注入され、可動片が70秒間玉をかき回すんですが、その制限時間でハズレ穴に玉が吸い込まれずにステージ上に留まればV扉が開放されて大当りに導かれるというゲーム性。

 内容的には豊丸の『Pワイルドロデオ6750だぜぇ』を想像してもらえるとわかりやすいんですが、本機のほうが「ポップコーン」の名の通り、よりダイナミックな玉の動きを楽しめるんですよ。

 まずドットによるデジタル抽選で役物チャレンジへの挑戦権を獲得する流れですが、揃った図柄によって役物入賞を促すアタッカーの開放回数が変化して、最大14回の開放から導かれる入賞球は5個以上も余裕。複数の玉が役物内で無秩序に弾け飛ぶさまは圧巻です。

 で大当りすれば約1200発の出玉を獲得できるのに加え、50%の割合で時短2回+残保留1個で展開される「ポップコーンRUSH」に突入。小当り確率が約1/1(通常時が1/99)とスーパーアップするなかで、最大3回再び役物によるV入賞を狙います。

 このRUSH中はアタッカー最大開放となる「S」図柄揃いの確率が大幅にアップし、連チャン性も極限まで高められています。その数値なんと約83%。ポップコーン役物を最大限楽しめるうえに約1200発の出玉を高ループで獲得できると出玉性能もポップコーン。まさに弾け飛ぶパチンコ機となっているのですよ。

 ちなみに、6段階に区切られた大当り直撃パターンもあり、最高設定6と最低設定1にはほぼ2倍の確率差が存在するので、高設定なら直撃による大当りも期待できます。

 ここでの時短抽選に成功することでもポップコーンRUSH へ突入する場合もありますが、期待度はそこまで高くない設計となっているようです。おまけ要素として捉えていたほうがいいかもしれません。

 あくまで本機の主役は役物。ビックポップコーンによるダイナミックかつスリリングな70秒を堪能するパチンコなのです。

『P超モノ獣王』『P天龍∞2』『Pニュートキオ』と役物機の動きが活発になってきていますし、しばらくはアツいシーズンを過ごせそうで期待のレインボーブリッジが封鎖できませんっ!

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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大坂なおみも公表した「うつ」 知っておくべきうつの社会的性質

 女子テニス世界ランキング2位の大坂なおみ選手がうつ病に苦しんでいることを告白し、「全仏オープン」を棄権したことで、今あらためてメンタルヘルスに注目が集まっている。


 日々想像を絶するようなプレッシャーや緊張の下でプレーするアスリートにも、そうでない人にも、「うつ」は等しく襲い掛かる。大切なことはその性質について知っておくことだろう。

 

■「うつは伝染する」その真意と対処法


 個人的な問題だととらえられがちな「うつ」だが、実は社会的な側面も大きい。


 『鬱は伝染る。 最もありふれた精神疾患は,どのように蔓延ったのか,どうすれば食い止められるのか』(マイケル・D・ヤプコ著、福井義一監訳、定政由里子訳、北大路書房刊)は、うつの社会的文脈に焦点を当てつつ、自己否定的でストレスにつながる洞察や行動のパターンを変えることが根本的な回復や感染予防になると説く。


 気になるのが、タイトルにある「伝染る(うつる)」だ。もちろん、うつは風邪のような形で他人に伝染することはない。ただ、人間関係のトラブルを通じてまん延する。仕事や家庭、友情など、人間関係が難しくなると、うつは確かに増加するのだ。その意味で、本書ではうつは「社会的に伝染する」としている。


 これは具体的には、ある抑うつ的な人が周囲の人との間でトラブルを抱えた時、そのトラブルは相手の生活や精神状態に影響することを意味する。


 一人の抑うつ的な人が治療を受けなければ、その抑うつが少なくとも三人の他人の生活に影響する。一人の抑うつ的な親が治療を受けないと、その子どもは抑うつ的でない親の子どもよりも。少なくとも三倍は抑うつになりやすくなる。人間関係は、病原菌が病気を蔓延させるのと同じくらい確実に、抑うつを蔓延させることができる。(P21より引用)


 ここで断らなければならないが、「だからうつの人には近づくな」と言っているわけではない。むしろ逆である。うつは「人間の内側で生じるもの」であるのと同時に「人と人との間で生じるもの」であるため、人間関係を含めた社会的な要素が解決のカギになる。薬でうつの症状を抑えることはできるが、それは「人間の内側で生じるもの」という、うつの一要素にアプローチしているに過ぎない。症状は抑えられても、解決にはならないのだ。



 では、社会としてうつの蔓延にどう取り組んでいくべきか、というのが本書の主題である。社会という言葉が漠然と感じられるなら、「組織」でも「学校」でも「家庭」でもいい。ある集団のなかに抑うつ状態になったメンバーがいたら、どのように接していけばいいのか、うつが集団の中に蔓延しないためには何が必要なのか。そして、自分が抑うつ状態にあると感じたら、それをどう考えて、自分の行動をどう変えていけばいいのか。


 あらためてうつに注目が集まっている今、本書は必読だ。


(新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

新台『獣王』の爆発力に期待!「魅惑の3000ループ」…パチスロファンも必見の「サバンナチャンス」が激アツ!!

 2021年は強力な出玉性能を有したマシンがパチンコ分野を盛り上げているが、その中でも玉の動きを楽しめる役物機の活躍が目立ってきている。

 1月には「一撃約7500発」を獲得できる『Pスーパーコンビα7500』が登場。同時期には、制限時間を役物内で玉が耐える事で大当りの権利が発生する『Pワイルドロデオ6750だぜぇ』がリリースされた。

 制限時間を耐えるゲーム性といえば、発売が延期されていた話題作『Pビッグポップコーン』のリリースが発表され話題となった。役物内で無数の玉が70秒間ポップコーンのように跳ね上がるという画期的な役物演出が最大の特徴である。

 そして時間内に外へ弾かれることなく、役物に留まり続けることができればV入賞口が解放されるという仕組み。その後にポップコーンRUSHへ突入すれば、大当りが約83%でループする。デジパチのような連チャンも味わえる魅力に満ちたマシンだ。

 そしてもう1機種。3段クルーンで多くのファンを魅了した人気タイトルから新台『P天龍∞2』のリリースが発表され話題となった。クルーン突破で大量出玉を獲得できるお馴染みのゲーム性を継承。更に今作は、その一撃出玉に連チャン性が兼ね備わっている点が特徴だ。

 大当り時の出玉は「12R1200発×5回」の計6000発。この1セットが終了した際に「闘龍門」と呼ばれる「4つ目のクルーン」が作動し、ここで当り穴に玉が入れば再度「6000発」の払い出しを得られる。つまり、首尾よくことが運べば「一撃12000発」を手にできるのだ。

 玉の動きと強力な一撃を堪能できる役物機が誕生。今後のパチンコ分野を大いに盛り上げてくれそうだが、これら注目新台より先に、ホールへ熱狂を呼ぶ “爆裂タイトル”が満を持してホールへ投入される。パチスロ界のレジェンドが、羽根物として降臨だ。

『P超ハネ獣王』(サミー)

■小当り確率:約1/9.99
■賞球:1&2&3&4&5&14
■カウント数:9カウント
■時短突入率:50%
■時短回数:300回リミット4回(初回含む4回目の大当り後で時短終了)
■大当り出玉:9R(約1,008発)、2R(約126発)
○○○

 パチスロで一世を風靡した人気タイトル『獣王』が、羽根物のカテゴリで登場。高い爆発力そのままに、ドット液晶と玉の動きの両方を楽しめる仕上がりとなっている。

 まずは盤面左下にあるチャッカーへ入賞させ、開放抽選(1/9.99)に通れば上部の羽根が開放される。その後は中央の役物を突破できればV通過(大当り)だ。また、ダチョウSP開放は大チャンスとなる。

 Vを通過後は、ドット液晶にて「獣王ルーレット」演出が開始。ここで50%の振り分けとなる時短を獲得できていた場合は、“A”が出現して「サバチャン」へ突入するという流れだ。

 サバチャンでは「時短300回」が付与。初回大当りを含む4回リミットとなり、突入後は「約1,008発×3回」=「約3,000発」の出玉を得られる。更にリミット到達時には引き戻しをかけたガチ抽選が存在。V通過でサバチャンに再突入できる可能性があるため、強烈な一撃性を秘めたマシンといえるだろう。

『P超ハネ獣王』は6月7日より順次導入がスタートしている。持ち前の爆裂によって、役物機の「王者」となれるのか。導入後の活躍に期待したい。

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 パチンコ・パチスロには様々な演出が組み込まれていますが、その中には誰もが「これは熱い」と分かるような演出が存在します。

 その代表格ともいえるのは「群演出」ではないでしょうか。パチンコ機種を中心に高確率で採用されている定番中の定番。見た目のインパクトは十分で、ユーザーの多くが「群=熱い」という共通認識を持っているかと思います。

 機種によっては、図柄がテンパイした後に「群こい!群こい!!」と強く願って遊技している方も多いでしょう。私もその一人です。打ち手のテンションを最高潮へと誘う最高の演出と言っても過言ではありませんね。

 そんな「群演出」を業界に定着させたマシンと言えば『海物語』シリーズです。初代となる『ギンギラパラダイス』で初搭載した「魚群予告」。本機を皮切りに、海→魚群→激アツといった黄金の図式が形成されました。

 シンプルにして強烈な神がかった演出。魚群予告を考案した開発者の方には、心からの賛辞を贈らせていただきたいくらいですが…。

 神がかった演出といえば、パチスロにも存在します。それは皆さんも大好きな「フリーズ演出」です。引いたら大量出玉への期待感が一気に高まる最強にして最高のフラグ。そんなプレミアとして位置づけられているのは周知の事実です。

 このフリーズを世に広めた功労者といえば、4号機時代に爆裂で名を馳せた初代『ミリオンゴッド』でしょう。本機のフリーズ「ゴッド揃い」は、引いた時点で一撃5000枚が約束される超ド級の爆裂フラグ。画面がブラックアウトし、液晶に「左を押してください」と表示された時の興奮は半端ではありません。

 本機の登場により、ユーザーの脳裏に「フリーズ=大量出玉」という認識が強く浸透した印象。その後は強力なフリーズ性能を有したマシンが数多く誕生しましたね。

 思えば、私もこれまで多くのフリーズを体験してきました。中でも特に印象に残っているのが『パチスロ仮面ライダー UNLIMITED』です。

 本機のフリーズ出現率は「1/65536」。80%継続のAT(1セット目は継続確定)と、上乗せが5倍となる「真ライダー無双」という強力すぎる恩恵を得られます。連チャン&爆乗せの夢のようなひとときを体験し、「一撃万枚」を達成できました。

 つい個人的なフリーズ懐古で盛り上がってしまいました。話を戻しますが、このような「フリーズ」はもちろん先述した「群予告」など、今では当たり前になった馴染みの深い演出には歴史があるということです。

 それらは、過去の名機が生み出した産物であるケースが大半とも表現できるでしょう。

 特に、パチスロ史上最も多く販売された4号機『パチスロ北斗の拳』がいい例です。大発明といえる「奇跡の演出バランス」の礎を築き上げたと言っても過言ではありません。今回は、本機の偉大なる功績を振り返りたいと思います。

 初代『パチスロ北斗の拳』が、現在の業界にどれだけの影響を与えているのか。それは下記に掲載した動画をご覧になればご理解いただけるでしょう。

・『お知らせも【初代北斗】誰も知らなそうな話をして偉ぶりたい。物知りって思われたい。マウント取りたい。

 当サイトで幾度となく取り上げている人気チャンネル「パチ屋の裏研修」が、またもや興味深い内容の動画を公開しました。

 以前に投稿された動画にて『初代北斗』のバトルボーナス中に、雲が流れていれば「継続確定」という演出が「実はバグだった」という話が大きな反響を呼びましたが…。

 その際に、本機に関する説明に対して、色々と視聴者の方々に突っ込まれていたようです。バトルボーナスで紹介された数値に誤りがあり、「全然ダメじゃん」というコメントが多く寄せられたと話しています。

 今回はそれを踏まえて、「本当はもっと詳しい」ということを証明するためのリベンジ回とのこと。本機の演出面や仕様に関する知られざる内容が紹介されています。

 これを視れば、『初代北斗』が現行のパチンコ・パチスロ機種へどれだけ大きな影響を与えているのかがよく分かります。「この演出は北斗が発祥だったのか!?」と、新しい発見を楽しむことができるかもしれませんよ。ぜひ視聴してみてください。

(文=HIRA.777)

<著者プロフィール>

 飲食店やホテルマン、営業など幅広い職種にチャレンジ。どれも長続きせずにいたが、趣味であったパチンコ関連業界へ就職し現在に至る。今では自身の体験談や、業界関係者から入手した情報などを元に記事を作成中。パチスロ4号機にハマっていたいわゆる「北斗世代」で、長きに亘り活躍するシリーズの動向に注目している。主に検定通過情報や、動画レビュー記事を担当。動画は大量出玉を実現した内容を好んで紹介している。

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iOS 14.6の不具合発見か!? ユーザーからも「気のせいじゃなかった」の声続出!

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

多くのiPhoneユーザーが抱いていた疑念は、やはり思い違いではなかった可能性が高まってきた。その疑念とは、iOSの更新後、“バッテリーの持ちが悪くなった”というもの。ネット上でも、このニュースを見たiPhoneユーザーから多くの反応が見られ、その影響の大きさはiPhoneの普及率の高さも示していた。今回は、現在iPhoneで確認されはじめているバッテリーに関する問題についてお伝えしていきたい。

「iOS 14.6のバッテリー消費早い」説、実験により立証される

 YouTubeチャンネル「iAppleBytes」が動画上で公開した検証テストによれば、iOS 14.6にアップデートされたiPhoneは、モデルの新旧に関わらず総じて更新前よりバッテリー消費が激しくなっていたという。  具体的には2019年にリリースされた「iPhone 11」では、バッテリー消耗テストの結果がiOS 14.5で5時間45分、iOS 14.5.1で5時間25分だったのに対し、iOS 14.6では5時間17分と短くなったという。また2016年リリースの「iPhone 7」でも、iOS 14.5…

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安田記念(G1)ダノンキングリー「JRA史上初」前走最下位からのG1制覇。皐月賞(G1)3着、ダービー2着の実力馬がスランプに陥った「理由」とは

 6日、東京競馬場で行われた春のマイル王決定戦、第71回安田記念(G1)は、8番人気の伏兵ダノンキングリー(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)が、1番人気グランアレグリアの猛追をアタマ差抑えて優勝。初のG1タイトルを獲得した。

 前走の天皇賞・秋(G1)では3番人気に支持されながらも、まさかのシンガリに敗れていたダノンキングリー。1984年のグレード制導入以降、前走最下位着順からのG1制覇は、JRAの所属馬では史上初の快挙だという。まさに見事なまでの「V字回復」だ。

 3歳時には皐月賞(G1)3着、ダービー2着の実績がありながらも、昨年の大阪杯(G1)で3着に敗れたのを境に、徐々に低迷。前述の通り、秋の天皇賞で大敗していたこともあって、この日は単勝47.1倍の伏兵止まりだった。

 近2走では精彩を欠いていたダノンキングリー。その理由の1つとして、昨年の大阪杯での奇策が挙げられるかもしれない。

 単勝3.8倍の1番人気に支持された昨年の大阪杯。これまで中団待機や好位追走から自慢の末脚を披露してきたダノンキングリーだったか、この日はデビュー以来初となる「逃げ」の手に打って出る。

 ペース自体は前半1000m通過が60.4秒とあまり厳しくはなかったが、2番手追走のジナンボーにぴったりとマークされる厳しい展開に。直線では粘り腰を見せるも、最後は力尽き3着に敗れた。

 レース後、騎乗していた横山典弘騎手は「こんなにゲートを出るとは。スタートが誤算だった。ぴったりとマークされ、厳しい展開になってしまった」とコメント。ハナを切り、後続から終始プレッシャーをかけられる形が響いたことを認めている。

 その後、ダノンキングリーは昨年の安田記念で7着、天皇賞・秋は最下位に敗れた。天皇賞の後、騎乗した戸崎圭太騎手は「力んで走っていた。リラックスできなかった。そのぶんなのか、最後は脚取りがバラついていた」とコメントしている。

「大阪杯で行かせてしまったことで、折り合いがつきにくくなった結果、掛かり癖が出てしまったのかもしれませんね。逃げで新境地を開くタイプの馬もいますが、少なくともダノンキングリーは違ったということでしょう。

実際に大阪杯の後は調教でムキになって走るようになり、コントロールが利かなくなっているという話もありました。昨年の秋の天皇賞ではその辺りが表面化してしまったのではないでしょうか」(競馬記者)

 今回が秋の天皇賞以来、7ヶ月の休み明けだったダノンキングリー。管理する萩原師は「馬が出走できるレベルまで至らず、復帰に時間を要した」と話している。強くなった前進気勢をリフレッシュさせるためには、それ相応の時間が掛かったということなのかもしれない。

 また、師は「何よりジョッキーの好騎乗のおかげ」と話し、殊勲の川田将雅騎手も「これがこの馬の本来の姿」と語る。見事に立ち直りに成功したダノンキングリーのこれからの活躍に期待したい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。