カップ焼きそばランキング、3位「ペヤングソース やきそば」2位「やきそば弁当」1位は

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

カップラーメンと並んで人気が高く、インスタント麺の定番である「カップ焼きそば」。スーパーはもちろんコンビニでも多くの種類が販売されており、ソースの味や麺の硬さなど、メーカーそれぞれで特徴を打ち出している。たまには趣向を変えて塩味やたらこ味などという選択もできるようになったカップ焼きそばだが、ソース味で「一番うまい!」と思われているのはどの商品なのかアンケート調査が実施された。はたして1位の座に輝いたのはどれだ?

ときどき無性に食べたくなるカップ焼きそば

 世の中のあらゆる「こと・もの」をランキング化する国内最大級のランキング情報サイト「gooランキング」が、このほど一番うまいと思われているソース味のカップ焼きそばを調査し、ランキングを発表した。一口にソース味と言っても、濃いめ・薄め・甘めなど商品によって味付けが微妙に異なる、多く支持されたのはどのタイプか。  まず第3位は、1975年3月に発売されたロングセラー「ペヤングソース やきそば」。鉄板焼きそばをイメージした、コシのある麺とまろやかな味のソースが特徴で、麺は食べ応えがあり、ソースとの絡みはさすがのクオリティと長…

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甘デジ刺激的な「確変ループ」で「1000発出玉」を一本釣り! 他の追随を許さない「激熱タイアップ機」!!

 なかなかの無趣味なもので、このままだと爺さんになって寂しい老後を過ごすことが容易に想像できるため、今から何か趣味を持ちたいと思いっているのだが、これがまた難しい。

 年を取ってからやれる趣味といえば、家でチマチマ何か作るとか囲碁将棋か。できれ体を動かしたいが、激しいスポーツは厳しいし、ゴルフは金がかかるイメージだし、ゲートボールを若いうちからやるのはけっこう恥ずかしそうである。

 そんな話をしていると「釣り・フィッシング」を勧められた。子どものころに堤防からちょっとした投げ釣りをしていたのだが、何十回やっても何も起こらずイライラして乱暴に竿を振り回していたら糸がこんがらがってしまった。

 それをまたイライラしながらちょっとずつ解いてみると、解き終わったときに針に魚が引っかかっていて「なんでやねん」と突っ込みを入れた経験がある。その理不尽さに釣りを毛嫌いしているのである。

 ところで、釣りをモチーフにしたパチンコ機は『CR釣りっ娘るあちゃん』や『CR釣りバカ日誌』、『CR男のマグロ一本釣り』など意外と多いが、人気・知名度から言えば、なんといっても『CR釣りキチ三平』であろう。

 他の追随を許さない釣りマンガの金字塔はパチンコにおいても絶大。6年前に導入されたシリーズ最新作がいまだにホールで稼働しているのである。その『CR釣りキチ三平99』は、甘デジタイプのなかで3種類のスペック違いが存在する稀有なマシンでもある。

 とはいえ、違うのは確変突入率や電サポモードの継続率、出玉などの細かい部分で、基本的なゲーム性に変わりはない。もっとも主流となる『CR釣りキチ三平99VM』で見てみると、確変突入率が50%の次回ループタイプで、通常大当り後は25回or50回or75回or100回の時短が付与される。

 ただ、普通のループマシンとは異なり、確変でも一部は電サポが規定回数までしか継続しない振り分けがあるなど、多少複雑な内容となっている。ただ、時短での引き戻しも加味されるので、確変突入率は50%ながら電サポモード「Sanpei Time」の継続率は約66.2%と連チャン性がアップ。

 ちなみに、このVMが1番連チャン性能は低く、『VS』が約70.6%、『VX』は約81.0%となっている。

 連チャンモードとなるSanpei Timeは、無限と通常があり、前者なら次回大当りまで電サポが継続。後者は前述の電サポ振り分けの規定回数で展開する確変or時短のモードとなるが、液晶下部に出現する「爆ウキ」が5個並ぶと、電サポ回数の上乗せ特化ゾーン「爆釣RUSH」に突入し、決定していた電サポ回数が増加することもある。

 このようにST風味あふれる連チャンモードでは、約1000発出玉となる10ラウンド大当りがメインとなり、約1500発獲得できる15ラウンド大当りも5%含まれるなどボリューム感のある出玉にも期待できるのである。

 ヌシたちとの釣りバトルや大迫力のギミック演出など、原作を体感できる秀逸な演出群に加え、JUN SKY WALKER(S)の「歩いていこう」や「START」が聞けるうれしいサービスも。ゴキゲンなロックで爆釣も間違いなし!?

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

【注目記事】

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 そんな話をしていると「釣り・フィッシング」を勧められた。子どものころに堤防からちょっとした投げ釣りをしていたのだが、何十回やっても何も起こらずイライラして乱暴に竿を振り回していたら糸がこんがらがってしまった。

 それをまたイライラしながらちょっとずつ解いてみると、解き終わったときに針に魚が引っかかっていて「なんでやねん」と突っ込みを入れた経験がある。その理不尽さに釣りを毛嫌いしているのである。

 ところで、釣りをモチーフにしたパチンコ機は『CR釣りっ娘るあちゃん』や『CR釣りバカ日誌』、『CR男のマグロ一本釣り』など意外と多いが、人気・知名度から言えば、なんといっても『CR釣りキチ三平』であろう。

 他の追随を許さない釣りマンガの金字塔はパチンコにおいても絶大。6年前に導入されたシリーズ最新作がいまだにホールで稼働しているのである。その『CR釣りキチ三平99』は、甘デジタイプのなかで3種類のスペック違いが存在する稀有なマシンでもある。

 とはいえ、違うのは確変突入率や電サポモードの継続率、出玉などの細かい部分で、基本的なゲーム性に変わりはない。もっとも主流となる『CR釣りキチ三平99VM』で見てみると、確変突入率が50%の次回ループタイプで、通常大当り後は25回or50回or75回or100回の時短が付与される。

 ただ、普通のループマシンとは異なり、確変でも一部は電サポが規定回数までしか継続しない振り分けがあるなど、多少複雑な内容となっている。ただ、時短での引き戻しも加味されるので、確変突入率は50%ながら電サポモード「Sanpei Time」の継続率は約66.2%と連チャン性がアップ。

 ちなみに、このVMが1番連チャン性能は低く、『VS』が約70.6%、『VX』は約81.0%となっている。

 連チャンモードとなるSanpei Timeは、無限と通常があり、前者なら次回大当りまで電サポが継続。後者は前述の電サポ振り分けの規定回数で展開する確変or時短のモードとなるが、液晶下部に出現する「爆ウキ」が5個並ぶと、電サポ回数の上乗せ特化ゾーン「爆釣RUSH」に突入し、決定していた電サポ回数が増加することもある。

 このようにST風味あふれる連チャンモードでは、約1000発出玉となる10ラウンド大当りがメインとなり、約1500発獲得できる15ラウンド大当りも5%含まれるなどボリューム感のある出玉にも期待できるのである。

 ヌシたちとの釣りバトルや大迫力のギミック演出など、原作を体感できる秀逸な演出群に加え、JUN SKY WALKER(S)の「歩いていこう」や「START」が聞けるうれしいサービスも。ゴキゲンなロックで爆釣も間違いなし!?

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA 音無調教師が福永騎手の騎乗に「ダメ出し」!? 過去にはあの「世界のトップジョッキー」も餌食に。宝塚記念(G1)アリストテレス騎乗予定、武豊騎手も戦々恐々か

 6日、東京競馬場で行われた第71回安田記念(G1)。

 一昨年の覇者であり、昨年は落鉄の影響もあって3着だったインディチャンプ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)。復権をかけて臨んだが、今年は勝ち馬ダノンキングリーから0.2秒離された4着に終わった。

 レース後、騎乗していた福永祐一騎手は「少し力んだ。ラウダシオンの後ろで何とか我慢させて直線に向いたが、もう少しだった」とコメント。敗れはしたものの、相棒のはやる気持ちを上手く抑え、一応は納得の行く形でレースを終えたかに思われた。

 だが、インディチャンプを管理する音無調教師の考えは少々違ったようである。

 師はレース後、「ちょっと先頭に立つのが早かった。残り100から150mで先頭に立っていたらまた違ったと思う」と話し、肩を落としたという。福永騎手の仕掛けが早かったことに不満を持っている様子で、ギリギリまで我慢していれば、また違った結果になっていただろうと考えているようだ。

 音無師も元々はJRAのジョッキーである。騎手時代は1212戦して84勝。G1は1985年のオークス(G1)をノアノハコブネで制している。一応は福永騎手の「先輩のG1ジョッキー」にあたるわけでもあるので、騎乗にダメ出しをしてもそこまで筋違いというわけでもないだろう。

 元騎手というキャリアがそうさせるのかどうかは分からないが、音無師はこれまでにも何度か、騎手の乗り方に対してダメ出しをしている。

 2010年のマイルCS(G1)では、管理馬ダノンヨーヨーに騎乗して2着に敗れたC.スミヨン騎手に対し、道中の位置取りや仕掛けのタイミングについてダメ出し。1番人気での敗戦だったため、不満もあったのかもしれない。ちなみにスミヨン騎手は10年の時点で既に凱旋門賞(G1)を2度制覇している世界トップクラスのジョッキーだった。

 先週、安田記念が終わったことで、上半期のG1は27日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)を残すのみとなった。

 音無師は今年のアメリカJCC(G2)の勝ち馬であり、春の天皇賞(G1)4着のアリストテレスを出走させる予定だ。ここ4戦で手綱を執っていたC.ルメール騎手がクロノジェネシスに騎乗するため、武豊騎手と新コンビを結成することが既に発表されている。

 5月1日に右足甲の骨折から復帰以来、僅か4勝と苦戦している武豊騎手。「世界のトップジョッキー」であるスミヨン騎手にも平気でダメ出しをする音無師のことである、いくらレジェンドジョッキーであるとはいえ、不甲斐ない騎乗をすれば武豊騎手にもその矛先が向かうことは、想像に難くない。

 ぜひ師がぐうの音も出ないほどの好騎乗を、レジェンドには期待したいものである。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

JRA 音無調教師が福永騎手の騎乗に「ダメ出し」!? 過去にはあの「世界のトップジョッキー」も餌食に。宝塚記念(G1)アリストテレス騎乗予定、武豊騎手も戦々恐々か

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 一昨年の覇者であり、昨年は落鉄の影響もあって3着だったインディチャンプ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)。復権をかけて臨んだが、今年は勝ち馬ダノンキングリーから0.2秒離された4着に終わった。

 レース後、騎乗していた福永祐一騎手は「少し力んだ。ラウダシオンの後ろで何とか我慢させて直線に向いたが、もう少しだった」とコメント。敗れはしたものの、相棒のはやる気持ちを上手く抑え、一応は納得の行く形でレースを終えたかに思われた。

 だが、インディチャンプを管理する音無調教師の考えは少々違ったようである。

 師はレース後、「ちょっと先頭に立つのが早かった。残り100から150mで先頭に立っていたらまた違ったと思う」と話し、肩を落としたという。福永騎手の仕掛けが早かったことに不満を持っている様子で、ギリギリまで我慢していれば、また違った結果になっていただろうと考えているようだ。

 音無師も元々はJRAのジョッキーである。騎手時代は1212戦して84勝。G1は1985年のオークス(G1)をノアノハコブネで制している。一応は福永騎手の「先輩のG1ジョッキー」にあたるわけでもあるので、騎乗にダメ出しをしてもそこまで筋違いというわけでもないだろう。

 元騎手というキャリアがそうさせるのかどうかは分からないが、音無師はこれまでにも何度か、騎手の乗り方に対してダメ出しをしている。

 2010年のマイルCS(G1)では、管理馬ダノンヨーヨーに騎乗して2着に敗れたC.スミヨン騎手に対し、道中の位置取りや仕掛けのタイミングについてダメ出し。1番人気での敗戦だったため、不満もあったのかもしれない。ちなみにスミヨン騎手は10年の時点で既に凱旋門賞(G1)を2度制覇している世界トップクラスのジョッキーだった。

 先週、安田記念が終わったことで、上半期のG1は27日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)を残すのみとなった。

 音無師は今年のアメリカJCC(G2)の勝ち馬であり、春の天皇賞(G1)4着のアリストテレスを出走させる予定だ。ここ4戦で手綱を執っていたC.ルメール騎手がクロノジェネシスに騎乗するため、武豊騎手と新コンビを結成することが既に発表されている。

 5月1日に右足甲の骨折から復帰以来、僅か4勝と苦戦している武豊騎手。「世界のトップジョッキー」であるスミヨン騎手にも平気でダメ出しをする音無師のことである、いくらレジェンドジョッキーであるとはいえ、不甲斐ない騎乗をすれば武豊騎手にもその矛先が向かうことは、想像に難くない。

 ぜひ師がぐうの音も出ないほどの好騎乗を、レジェンドには期待したいものである。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

JAL系、ハワイ・ホノルル線再開、 隔離後の隔離免除…国際線の“LCC化”加速

 日本航空(JAL)の子会社でLCC(格安航空会社)のZIPAIR Tokyo(ジップエア・トーキョー)は、成田―ホノルル線の運航を週1便で7月21日から再開する。成田発が水曜日、ホノルル発が木曜日。10月までの夏ダイヤになる。機材はボーイング787-8型機(座席数は290席)だ。

 ハワイ到着後に必要な手続きの一部を日本出発時に実施する。ハワイ州は、日本からの渡航者が出発前72時間以内に新型コロナウイルス感染症の検査を行い陰性証明書を取得すれば、ハワイ到着後10日間の隔離が免除される事前検査プログラムを導入している。プリクリアランス(事前検疫審査)により、ハワイ州検疫係員による審査が不要となる。

 成田空港内提携機関でPCR検査を実施。出発当日に成田空港内でハワイ州指定用紙で陰性証明書を発行する。ジップエアは2020年12月19日、年末年始の観光需要を当て込み成田―ホノルル線を就航した。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で21年1月31日のホノルル出発便を最後に運航を休止していた。

大赤字でも強気の新中計

 JALは2026年3月期までの新たな中期経営計画を策定し、LCC事業や非航空収入の拡大をテコに24年3月期にコロナ禍以前の利益水準を回復するという強気の目標を掲げた。

 21年3月期の連結決算(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益は4812億円(20年3月期比65%減)、EBIT(利払い・税引き前損益)は3983億円の赤字(前期は888億円の黒字)、最終損益も2866億円の赤字(同480億円の黒字)となった。12年の再上場以来初めて赤字に沈んだ。旅客数は国際線が前期比96%減とほぼ全滅、国内線も同66%減と惨憺たる結果だった。22年3月期は、新型コロナの収束が見えず「未定」とした。

「さまざまな変化に対応して持続的な成長を遂げたい」。赤坂祐二社長は記者会見で中期経営計画の達成について、こう述べた。中期経営計画の骨子は以下の通りである。

・収益目標:2026年3月期にEBITで1850億円の黒字(21年3月期3983億円の赤字)。

・航空事業:国際線の構造改革を進める。「JALブランド」の国際線を合理化し、LCCに注力する。中国系LCCの春秋航空日本を連結子会社にする。

・貨物事業:堅調な需要を取り込み、26年3月期に20年3月期比で売上高の5割増を目指す。

 目標達成に向けた具体策の1つが国際線の構造改革だ。新型コロナウイルスの感染が収束した後を見据え、国際線を「稼げる体質」に転換する。JALブランドで展開する主力のフルサービスキャリア(FSC)事業では低収益路線の運休、機材削減を進めるほか、グループの格安航空会社と連携を深める。

 LCCのダイヤの設定や予約システムはFSCとは異なる。訪日外国人客がLCCで成田に着いても北海道などへの移動は羽田空港からになる。「具体策はこれからだが、FSCとLCCでダイヤ設定や予約を連携する仕組みを考えたい」と赤坂社長は述べている。

 5年間で8500億円の設備投資を予定している。大型機のボーイング777型機は削減し、787型機など中・小型機の比率を高める。グループ全体で使用する航空機は24年3月末で229機。20年3月末より12機減らす。

 逆風下で策定した5年間の新中計では、24年3月期にEBITを1700億円の黒字、26年3月期には、これを1850億円に引き上げる計画だ。コロナの影響を除くと、20年3月期のEBITが1320億円の黒字だったという実績を踏まえても、この利益水準を達成するのは容易ではない。「コロナ禍からの復活以上の成長が必要になる」(関係者)。

LCCの営業収入を倍増させる

 JALはアジアの観光需要について「国際的なビジネス需要よりコロナ収束後、回復が早い」とみて、国際線を強化する。観光客などに強いLCCの強化で補うという皮算用だ。中国系のLCC、春秋航空日本(千葉県成田市)に6月に追加出資し連結子会社にする。成田―天津、成田―ハルビンなどの路線に就航。中国からの訪日観光客の取り込みを図る。

 ジップエア・トーキョーは、今後は米西海岸やアジアなどに路線網を広げる。豪カンタス航空と共同で50%ずつ出資するジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)も資本を増強する。

 成田空港を中心としたLCCのネットワークを完成させる。一連のLCC強化策により26年3月期にグループLCCの収入を1500億円へと倍増させる。とはいえ、ジェットスターの営業利益率はコロナ前の19年6月期まで4期連続で1~2%台。競合他社に比べて低い。春秋航空に至っては、毎期数十億円の赤字である。

ANAは新しいブランドを立ち上げ

 ANAホールディングスは傘下のLCCピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)の路線網を広げているほか、23年3月期をメドにアジアなどに就航する安価な国際線の新ブランドを立ち上げる方針だ。東南アジアやオセアニアなどが新ブランドのテリトリーとなる。一方、ピーチ・アビエーションは東アジアなどで棲み分けを図る。

 JALもANAも、これまで中距離のLCCには注力してこなかった。飛行時間が長いほど、食事など機内サービスに旅客の関心が向きがちになるからだ。LCCはこの分野を簡略化することで利益を確保してきた。中距離のLCCは「国内線のLCCに比べて需要は限定的」(航空担当のアナリスト)との厳しい見立てもある。

(文=編集部)

JAL系、ハワイ・ホノルル線再開、 隔離後の隔離免除…国際線の“LCC化”加速

 日本航空(JAL)の子会社でLCC(格安航空会社)のZIPAIR Tokyo(ジップエア・トーキョー)は、成田―ホノルル線の運航を週1便で7月21日から再開する。成田発が水曜日、ホノルル発が木曜日。10月までの夏ダイヤになる。機材はボーイング787-8型機(座席数は290席)だ。

 ハワイ到着後に必要な手続きの一部を日本出発時に実施する。ハワイ州は、日本からの渡航者が出発前72時間以内に新型コロナウイルス感染症の検査を行い陰性証明書を取得すれば、ハワイ到着後10日間の隔離が免除される事前検査プログラムを導入している。プリクリアランス(事前検疫審査)により、ハワイ州検疫係員による審査が不要となる。

 成田空港内提携機関でPCR検査を実施。出発当日に成田空港内でハワイ州指定用紙で陰性証明書を発行する。ジップエアは2020年12月19日、年末年始の観光需要を当て込み成田―ホノルル線を就航した。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で21年1月31日のホノルル出発便を最後に運航を休止していた。

大赤字でも強気の新中計

 JALは2026年3月期までの新たな中期経営計画を策定し、LCC事業や非航空収入の拡大をテコに24年3月期にコロナ禍以前の利益水準を回復するという強気の目標を掲げた。

 21年3月期の連結決算(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益は4812億円(20年3月期比65%減)、EBIT(利払い・税引き前損益)は3983億円の赤字(前期は888億円の黒字)、最終損益も2866億円の赤字(同480億円の黒字)となった。12年の再上場以来初めて赤字に沈んだ。旅客数は国際線が前期比96%減とほぼ全滅、国内線も同66%減と惨憺たる結果だった。22年3月期は、新型コロナの収束が見えず「未定」とした。

「さまざまな変化に対応して持続的な成長を遂げたい」。赤坂祐二社長は記者会見で中期経営計画の達成について、こう述べた。中期経営計画の骨子は以下の通りである。

・収益目標:2026年3月期にEBITで1850億円の黒字(21年3月期3983億円の赤字)。

・航空事業:国際線の構造改革を進める。「JALブランド」の国際線を合理化し、LCCに注力する。中国系LCCの春秋航空日本を連結子会社にする。

・貨物事業:堅調な需要を取り込み、26年3月期に20年3月期比で売上高の5割増を目指す。

 目標達成に向けた具体策の1つが国際線の構造改革だ。新型コロナウイルスの感染が収束した後を見据え、国際線を「稼げる体質」に転換する。JALブランドで展開する主力のフルサービスキャリア(FSC)事業では低収益路線の運休、機材削減を進めるほか、グループの格安航空会社と連携を深める。

 LCCのダイヤの設定や予約システムはFSCとは異なる。訪日外国人客がLCCで成田に着いても北海道などへの移動は羽田空港からになる。「具体策はこれからだが、FSCとLCCでダイヤ設定や予約を連携する仕組みを考えたい」と赤坂社長は述べている。

 5年間で8500億円の設備投資を予定している。大型機のボーイング777型機は削減し、787型機など中・小型機の比率を高める。グループ全体で使用する航空機は24年3月末で229機。20年3月末より12機減らす。

 逆風下で策定した5年間の新中計では、24年3月期にEBITを1700億円の黒字、26年3月期には、これを1850億円に引き上げる計画だ。コロナの影響を除くと、20年3月期のEBITが1320億円の黒字だったという実績を踏まえても、この利益水準を達成するのは容易ではない。「コロナ禍からの復活以上の成長が必要になる」(関係者)。

LCCの営業収入を倍増させる

 JALはアジアの観光需要について「国際的なビジネス需要よりコロナ収束後、回復が早い」とみて、国際線を強化する。観光客などに強いLCCの強化で補うという皮算用だ。中国系のLCC、春秋航空日本(千葉県成田市)に6月に追加出資し連結子会社にする。成田―天津、成田―ハルビンなどの路線に就航。中国からの訪日観光客の取り込みを図る。

 ジップエア・トーキョーは、今後は米西海岸やアジアなどに路線網を広げる。豪カンタス航空と共同で50%ずつ出資するジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)も資本を増強する。

 成田空港を中心としたLCCのネットワークを完成させる。一連のLCC強化策により26年3月期にグループLCCの収入を1500億円へと倍増させる。とはいえ、ジェットスターの営業利益率はコロナ前の19年6月期まで4期連続で1~2%台。競合他社に比べて低い。春秋航空に至っては、毎期数十億円の赤字である。

ANAは新しいブランドを立ち上げ

 ANAホールディングスは傘下のLCCピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)の路線網を広げているほか、23年3月期をメドにアジアなどに就航する安価な国際線の新ブランドを立ち上げる方針だ。東南アジアやオセアニアなどが新ブランドのテリトリーとなる。一方、ピーチ・アビエーションは東アジアなどで棲み分けを図る。

 JALもANAも、これまで中距離のLCCには注力してこなかった。飛行時間が長いほど、食事など機内サービスに旅客の関心が向きがちになるからだ。LCCはこの分野を簡略化することで利益を確保してきた。中距離のLCCは「国内線のLCCに比べて需要は限定的」(航空担当のアナリスト)との厳しい見立てもある。

(文=編集部)

JRA「大本命」カレンモエ鮫島克駿に「5年越し」ブレークの兆し!? 函館SS(G3)“2年目の愚行”経て「元有望株」が最多勝も視野

 今週末から夏の北海道シリーズが開幕。13日には、サマースプリントシリーズ(全6戦)の初戦、函館スプリントS(G3)が札幌競馬場で行われる。

 8日現在、『netkeiba.com』の予想オッズで2倍を切る1番人気に支持されているのはカレンモエ(牝5歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。昨年9月に念願のオープン入りを果たすと、その後は京阪杯(G3)とオーシャンS(G3)で連続2着。重賞クラスでもそのスピードが通用するところを見せている。

 そのスピードはまさに親譲り。父は“史上最強”スプリンターのロードカナロア、母は同時代のスプリント路線でしのぎを削ったカレンチャンだ。ともに縁のある安田厩舎に所属した。まさに2010年代を代表する名スプリンターを両親に持つ“サラブレッド”である。

 そんなカレンモエと久々のコンビを組むのが鮫島克駿騎手。こちらも競馬界の“サラブレッド”といえる存在だ。佐賀競馬に所属する父の克也氏は、地方で通算5000勝以上を誇る名騎手。10歳年上の兄・良太もJRA通算300勝以上を挙げる現役騎手である。

 そんな競馬一家で育った鮫島駿騎手は、今年で騎手生活7年目を迎えた。1年目の2015年には、同期でトップとなる39勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を受賞。若手の有望株としてその将来が嘱望された。

 2年目の翌16年も春先まで順調に勝利を重ね、3月の高松宮記念でG1に初騎乗。まさにブレークしようとしていたその矢先、自らの“愚行”で1か月間騎乗なしという事態を招いてしまう。

「鮫島駿騎手は、その年の4月中旬から約1か月間『休養状態』になってしまいました。特に制裁を受けた状況でもない中、突然の休養にファンからは様々な憶測や心配の声が上がりました。

真相不明のまま5月中旬に復帰しましたが、のちにその理由が『未成年飲酒』だったことが判明します。自身が幹事を務めた花見の席で先輩騎手から酒を飲まされ、泥酔した状態でタクシーに乗り込むと、横暴な態度を取って警察沙汰になったというのが事の真相だったようです」(競馬誌ライター)

 JRAからの発表も、本人の謝罪もないまま、この“休養”を機に騎乗機会は減少。当然、勝ち鞍も思うように伸びず、2年目は前年を下回る30勝に終わってしまう。

 3年目から昨年までの勝利数は、31勝→42勝→28勝→37勝とほぼ横ばい。結局“ブレーク”を果たせないまま7年目の今年を迎えた。

「花見の件以降も鮫島駿騎手は自らの力で徐々に信頼を取り戻していきました。昨年2月にはカデナに騎乗し、小倉大賞典(G3)で重賞初勝利。先月の新潟大賞典(G3)ではサンレイポケットで重賞2勝目を挙げ、5年越しのブレークは間近といっていいでしょう」(同)

 横ばいで推移していた勝利数にもブレークの兆しは表れている。6月1週目を終えた時点で、既に35勝。これは年間80勝に達するペースで、自己最多の年間42勝から倍増も夢ではない状況だ。

 秋にはスプリンターズS(G1)挑戦も視野に入れるカレンモエとともに、飛躍につながる“1勝”をつかむことはできるだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

JRA「大本命」カレンモエ鮫島克駿に「5年越し」ブレークの兆し!? 函館SS(G3)“2年目の愚行”経て「元有望株」が最多勝も視野

 今週末から夏の北海道シリーズが開幕。13日には、サマースプリントシリーズ(全6戦)の初戦、函館スプリントS(G3)が札幌競馬場で行われる。

 8日現在、『netkeiba.com』の予想オッズで2倍を切る1番人気に支持されているのはカレンモエ(牝5歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。昨年9月に念願のオープン入りを果たすと、その後は京阪杯(G3)とオーシャンS(G3)で連続2着。重賞クラスでもそのスピードが通用するところを見せている。

 そのスピードはまさに親譲り。父は“史上最強”スプリンターのロードカナロア、母は同時代のスプリント路線でしのぎを削ったカレンチャンだ。ともに縁のある安田厩舎に所属した。まさに2010年代を代表する名スプリンターを両親に持つ“サラブレッド”である。

 そんなカレンモエと久々のコンビを組むのが鮫島克駿騎手。こちらも競馬界の“サラブレッド”といえる存在だ。佐賀競馬に所属する父の克也氏は、地方で通算5000勝以上を誇る名騎手。10歳年上の兄・良太もJRA通算300勝以上を挙げる現役騎手である。

 そんな競馬一家で育った鮫島駿騎手は、今年で騎手生活7年目を迎えた。1年目の2015年には、同期でトップとなる39勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を受賞。若手の有望株としてその将来が嘱望された。

 2年目の翌16年も春先まで順調に勝利を重ね、3月の高松宮記念でG1に初騎乗。まさにブレークしようとしていたその矢先、自らの“愚行”で1か月間騎乗なしという事態を招いてしまう。

「鮫島駿騎手は、その年の4月中旬から約1か月間『休養状態』になってしまいました。特に制裁を受けた状況でもない中、突然の休養にファンからは様々な憶測や心配の声が上がりました。

真相不明のまま5月中旬に復帰しましたが、のちにその理由が『未成年飲酒』だったことが判明します。自身が幹事を務めた花見の席で先輩騎手から酒を飲まされ、泥酔した状態でタクシーに乗り込むと、横暴な態度を取って警察沙汰になったというのが事の真相だったようです」(競馬誌ライター)

 JRAからの発表も、本人の謝罪もないまま、この“休養”を機に騎乗機会は減少。当然、勝ち鞍も思うように伸びず、2年目は前年を下回る30勝に終わってしまう。

 3年目から昨年までの勝利数は、31勝→42勝→28勝→37勝とほぼ横ばい。結局“ブレーク”を果たせないまま7年目の今年を迎えた。

「花見の件以降も鮫島駿騎手は自らの力で徐々に信頼を取り戻していきました。昨年2月にはカデナに騎乗し、小倉大賞典(G3)で重賞初勝利。先月の新潟大賞典(G3)ではサンレイポケットで重賞2勝目を挙げ、5年越しのブレークは間近といっていいでしょう」(同)

 横ばいで推移していた勝利数にもブレークの兆しは表れている。6月1週目を終えた時点で、既に35勝。これは年間80勝に達するペースで、自己最多の年間42勝から倍増も夢ではない状況だ。

 秋にはスプリンターズS(G1)挑戦も視野に入れるカレンモエとともに、飛躍につながる“1勝”をつかむことはできるだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

人間の知られざる“ホンネ”を科学する、顧客体験の新アプローチ

電通メディアイノベーションラボは「オーディエンス研究機構」を立ち上げました。ここで言う「オーディエンス」とは、ITの進化やメディア環境変化の激しい現代におけるメディア情報の受け手、コンテンツの受容者、また、ブランドコミュニケーションの体験者といった人々のこと。

当機構では、学術者、研究機関、ジャーナリストなどと広くつながり、オーディエンスにまつわる社会からのさまざまな関心イシューに応える情報発信を行っていきたいと考えています。また、このような活動により、ビジネス拡大へのヒントや気づきを提供したり、新しいマーケティングへの知見・手法を開発したりすることを目的としています。

今回は、受け手が心理的にどう捉えるかという視点を重視した設計や開発を手掛けておられるBBSTONEデザイン心理学研究所日比野社長をゲストに迎え、デザイン心理学の秘めるソリューションの可能性について伺いました。

日比野氏と長尾氏

言葉に表れない人間のホンネを科学する

長尾:日比野さんが社長を務めるBBSTONEデザイン心理学研究所とは、技術顧問の日比野治雄先生(千葉大学工学部教授)と雑誌広告の高級感に関する研究をご一緒して以来10年以上にわたり共同プロジェクトを続けさせていただいています。ただ、去年くらいからは、コロナ禍の影響でなかなか皆さんとも直接お会いできず残念です。

日比野:しばらくは仕方ないことかもしれませんね。千葉大学の学生さんもコロナでアルバイトなどがなかなか見つからないなど、大変だと伺っています。これからは、時代の流れに対応していくことが重要ではないでしょうか。当社では、非接触型の新しい調査手法なども開発を進めており、おかげさまでさまざまな企業からお問い合わせをいただいています。

長尾:私は長い間共同研究をしているので御社のことはかなり分かっているつもりですが、この記事で初めて知る読者のために、BBSTONEデザイン心理学研究所とは一体どんな会社で、どんなことを目指しているのか、また最近力を入れていることなどをご紹介いただけますでしょうか。

日比野:当社は、千葉大学から誕生したベンチャー企業です。デザイン心理学とは、人間の「行動や言葉」で見極められない部分を実験心理学の手法を応用しひもといていくという、今までにない科学です。心理学的視点を用いることで、従来のアンケートや主観的な評価では得られなかった消費者の本音、嗜好、意思決定のプロセスを明らかにすることができます。

これによって言葉にならない人間の本音(内臓感覚と呼んでいます)を数値化することが当社の事業テーマで、取得した特許技術によるコンサルティングサービスを社会へ提供しています。

単にデザインの見やすさ、分かりやすさ、印象だけではなく、企業の抱える多様な問題解決も独自の実験手法で行っています。おかげさまで、クライアントの9割以上が一部上場企業で、金融機関・大手メーカー・官公庁など多岐にわたっています。

人の感性にフィットする “仕事がはかどる罫線” 開発

長尾:さっそくですが、何か具体的事例をご紹介いただけますか?

日比野:例えば、最近手掛けているものとしては、知財特許を正式に取得した「新しい罫線」の開発があります。

人間は罫線のような幾何学的規則性を持つものに対して視覚的なストレスを受ける傾向があります。そこで当社では、いわゆる「錯視」の効果や「主観的輪郭線」と呼ばれる効果に着目し、これを応用して作業効率や勉強効率をアシストするオリジナルな罫線を開発しました。イメージは、こんな感じです。

罫線画像
【特許取得済み罫線のイメージ】
単なる一直線の罫線ではなく特徴的な切れ目が設けられている

当社による実験結果では、この罫線を用いたノートでは他の罫線に比べ視覚的ストレスや疲労が軽減されることも示されており、使う人の作業効率の向上が見込まれます。

長尾:人間が潜在的に持っている感覚にフィットした罫線と言ってよいでしょうか。今まで誰も考えなかった画期的な発明ですね。

先述のとおり私の属する電通メディアイノベーションラボでは、情報やメッセージの受け手のことをオーディエンスと呼んでいます。オーディエンスにフォーカスした研究を社会とより幅広くつながりながら推進する「オーディエンス研究機構」というユニットを立ち上げ活動を始めました。

受け手という意味では、御社はデザインの受け手が心理的にどう捉えるかという視点を重視した設計や開発を手掛けられていますよね。例えば、ダイキン工業と進められた「シニア層の感性にフィットするリモコン」の開発などさまざまな成功事例があり、グッドデザイン賞も受賞されていますね。

日比野:当社は人間の奥深い部分にこだわっています。特に、言語化できない嗜好、人間の見えない心理、自分自身でさえ気づいていないような潜在意識下の気持ちなどにスポットライトを当てたい。これを客観的に数値化することによりクライアントのニーズに合う課題解決を行っており、オーディエンスは私たちの提供するビジネスのテーマでもあります。

顧客体験(CX)が着目される時代

長尾:ところで、昨今のマーケティングでは特に顧客体験(CX)に注目が集まっています。購買時点あるいはサービスを受けた時点における体験だけでなく、購入前から、あるいは購入後も含めた顧客のブランド体験全体を通しての価値の最大化を図る。それがマーケティングの評価ポイントになってきています。

日比野:商品やサービスを購入検討するプロセスを通し、そのブランドに関連するドキドキしたりワクワクしたりする体験をお客さまへ創造することが、当社でも重要なポイントの一つではないかと考えています。

最近の事例ですが、ある化粧品メーカーと共同で、お客さまの「深層⼼理」に光を当て、お客さまの顔のあるお悩みと深層心理の相関関係を科学的にひもとく仕組みを開発しました。このメソッドを使うと、自身でも気付いていなかった深層⼼理が自分の“顔のお悩み”をつくっているということを、お客さまに理解していただくことができます。

その相関関係をもとに、ある心理テストを開発しました。お客さまは簡単なテストで将来の自分の顔に起きるであろうお悩みが分かり、それを改善するスキンケアブランドが訴求されるという仕組みです。

お顔の悩みイメージ

長尾:なるほど!とてもユニークで斬新な試みですね。しかも厳格な科学的分析で裏打ちされた仕組みという点が大きなポイントですね。

日比野:女性にとって“顔のお悩み”という概念は、一般的にはネガティブに受け止められるかもしれません。しかし日本で唯一、当社だけが推進するデザイン心理学をベースとしたワクワクする検討体験をからめることで、よりポジティブにこのテーマに向き合うことが可能になります。同時にクライアントのブランドへの親近感や信頼感の醸成にも寄与する結果となったと自負しています。

保険サービスの検討顧客へ、潜在的価値観テストの体験を

長尾:顧客体験に関連して、今後お考えのことはありますか?

日比野:そうですね、当社としては、CXをDXと有機的にからめて実現していきたいという志があります。前述の“顔のお悩み”テストも、リアルの売り場からデジタルの施策へと誘う仕組みが導入されています。

そして、これはまだ構想中、妄想中?(笑)の段階ですが、人間の持つ潜在的なライフスタイル志向・価値観といったものをあぶり出すメソッドも検討しています。

これは、たとえば保険商品についてお客さまと商談する際に、お客さまの「人生への考え方」を画像呈示ツールによるテストでひもとき、結果をお客さまにお見せしながら、その人の潜在的な価値観に見合った保険のタイプをご提案していくというものです。こちらは、「Lifestyle Diagnosis Test」と命名して開発中です。

保険相談イメージ

長尾:保険サービスのチョイスにつながっていく導線上でのドキドキする顧客体験となりますね。サービス契約後に事後体験としてお客さまのその後の潜在的な気持ちの変化などをオンライン上のテストで検証できるようにすれば、DXとの連携もさらに深まるかもしれません。

日比野:「Lifestyle Diagnosis Test」はデザイン心理学が用いる代表的な手法であるIAT(Implicit Association Test, 潜在連合テスト)というものを応用したソリューションになると考えています。当社では、お客さまとの商談がはかどる空間や、企業の執務スペース内における快適な空間のコンサルなども手掛けており、これらも有機的・立体的に絡ませることによってさらに未来的な顧客体験が創造できるかもしれません。

デザイン心理学が用いるIATで、企業の人事や採用にも貢献

長尾:いま言及されたIATについて、もう少し教えていただけますか?

日比野:IATは米国のハーバード大学・ワシントン大学などで開発されたもので、従来のアンケート方式と異なり、自分を意図的に“見せかける”ことが難しい心理テストです。当社では、同じくIATの概念を応用して企業の人事戦略や採用戦略に活かせるメソッド(CPAT, Career Personality Aptitude Test)も開発中です。こちらは言語を用いずに行う潜在的な職業適性検査のようなものです。

従来の適性検査では、応募者が採用基準に応じて“無意識に自分を良く見せる”という傾向も見受けられるんです。その点、CPATは言語に依存しないアプローチとなるため自分を装うことができず、本当の自分がさらけ出されます。

なお、合否の材料というよりは、職業選択のミスマッチを防ぐこと、あるいはキャリア選択の幅を広げること活用目的として考えています。将来的には、たとえば自社のトップ営業スタッフの価値観を分析で抽出し、そのような価値観を持った応募者とマッチングするといったことも可能になるのではと考えています。

長尾:まさに秘められた可能性は無限大!ですね。デザイン心理学のソリューションには今後ますますの重要性を感じました。本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


メディア情報やブランド体験の受け手であるオーディエンスは、その一人一人が生身の人間であるという点をまず忘れてはなりません。ゆえに、彼らとのコミュニケーションにおいては、人間の持つ奥深い部分まで丁寧に掘り下げて扱うことが非常に重要です。このような意味で、人間の潜在的な部分を科学するデザイン心理学を用いたアプローチを活用することは有効な顧客体験の鍵になっていくと考えます。

ご興味がありましたら電通メディアイノベーションラボの長尾までご連絡(mediainnovation@dentsu.co.jp)をお願いいたします!

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