たばこ税、実は喫煙者の66%が「一般財源」であることを知らない。何に使われるの?

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2021年10月にたばこ税の増税によりたばこが値上がりし、喫煙者の財布にとって痛手となっている。しかし、たばこの値上がりは今に始まったことではない。ここ数年だけをみても、2020年10月にたばこ税の増税、2019年10月に消費税の増税、2018年10月にたばこ税が増税と、毎年値上がりがあった。たばこ税が増税する背景には、国や地方公共団体の財源の確保といった理由があると思うが、そもそもたばこ税が何に使われているか知っているのだろうか。

今回は、ネットエイジアが喫煙者と非喫煙者500人ずつを対象に実施した「たばこ税に関する調査」を紹介しよう。

増税に対する意識は、喫煙者と非喫煙者では真逆の結果に!

 まずは喫煙者への増税に対する設問から。全体のうち「非常に賛成」が3.6%、「やや賛成」が9.0%、「やや反対」が22.4%、「非常に反対」が65.0%。賛成が12.6%に対して反対が87.4%とかなりの差が表れた。反対する理由として、「金銭的負担が増える・値段が高い」が51.3%、「頻繁に上がりすぎ」が20.8%、「不公平感がある」13.0%が上位を占めた。やはり、増税による値上がりそのものに反感を持っているようだ。一方で、賛成の理由として多くみられたのが、「たばこをやめるきっかけになる・喫煙者の減少につながる」の38.1%、「仕方がない」の28.6%。たばこを辞めたい人にとっては、増税が前向きに働いていることが分かった。

 非喫煙者の結果もみていこう。「非常に賛成」が53.6%、「やや賛成」が35.2%、「やや反対」が8.0%、「非常に反対」が3.2%。喫煙者とはうって変わって、賛成意見が88.8%という結果に。賛成の理由として多くみられたのが、「喫煙者減少につながる」が32.7%、「たばこは害・健康によくない」が19.1%。非喫煙者にとっては、たばこ自体に抵抗感を持つ人が多いのかもしれない。

 次は、たばこ税の活用に関する設問だ。「たばこ税が一般財源であることを知っていたか」という質問に対して、喫煙者は66.0%、非喫煙者は78.0%が「知らなかった」と答えた。非喫煙者はそもそもたばこ税を支払っていないため無関心なのも分かるが、喫煙者が自身の支払っている税金がどんなことに使われているかを、半数以上も知らないのは驚きだ。

 また…

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パチンコ店の「仰天するオイシイ展開」に遭遇!! 入店するだけで得することも!?

 近年ではパチンコパチスロにおける「遊技人口の減少」が周知の事実として認識されている。その影響もあり、ホール閉店のニュースを目にする機会も少なくない。

 レジャー白書の情報によると2020年の参加人口は約710万人とのことで、2000万人以上であった2000年に比べると半分以下となっている模様だ。

 世間ではパチンコホールへ向かう機会が減っている傾向のようだが、根強いファンは変わらずに足を運んでいる。そして時折、仰天してしまうような「オイシイ台」に遭遇する機会もあるのだ。

 例えば筆者の友人は昼頃にホールへ到着すると違和感のある『パチスロ エウレカセブンAO』を発見。なんとARTランプが点灯しており、残りゲーム数やストックも大量に保有していたようだ。

 この台は前日に万枚を達成しておりART中に閉店。どうやらホールがリセットし忘れていたようで、開店してからも誰一人気付かず放置されていたとのことである。

 友人は投資3枚で、そのまま閉店まで回し1万4000枚オーバーを達成。このことは余りに強烈なエピソードなため度々話題に挙がる。

 このような状況に出会うことは非常に稀ではあるが、「リーチ目のまま落ちていた」「GOGOランプが点灯していた」など、この手の話は意外に少なくない。

 先日、筆者がホールで遭遇した状況も同様だ。

 その日は旧イベント日ということもあり「設定狙いでの勝負」と意気込んでいた。しかし朝の並びから抽選を受けると、ほとんど最後尾の番号を引いてしまったのである。

 入店すると当然ながらメイン機種は空き台がない。バラエティに望みをかけるが、明らかに低設定挙動となり見事に撃沈。離席後も高設定の可能性がありそうな台を探すが満席状態のため、どの台も座れない状況であった。

 こんな時に最後の砦となるのがパチンココーナーである。ポツポツと遊技者はいるのだが、コーナーはガラガラといった感じだった。

 半ば諦めの状態で歩いていると『Pとある魔術の禁書目録』のコーナーで1台だけ変動中の台が目に入った。保留は3つ溜まっており、誰かが離席してから間もない状態のようだ。

 何気なく見ていると最後の保留で「科学と魔術の交差ゾーン」に突入。信頼度約50%のアツいゾーンだ。

 ふと下皿を見ると玉が入っておらず、誰かが確保している様子がない。周りにも人がおらず、どう調べても完全に空き台となっていた。恐らく保留を残したまま諦めて去ってしまったのだろう。

 さて、その台であるが変動はそのまま金保留、「VS神の右席フィアンマリーチ」の金タイトルと…どう見ても激アツな展開となっていた。

 呆然と見ていても仕方ないので台を確保すると、その時点でラッキーエアーが発生。そう。当たってしまったのである。

 前任者が戻って来て「俺の台だ!」と主張する可能性も考えたが、その場合は素直に明け渡せば良い。自分で当てていないことは事実なのだ。過度に欲をかくことはないだろう。

 そんなことを考えて打っているとSTが終了。気づけば13連の約1万2000発が手元に残った。そして、前任者が戻ってくることもなかったのである。

 このようにホールに、入店するだけで得してしまう「オイシイ展開」に遭遇することもあるのだ。

 言い方を変えれば、誰しも冷静さを欠いて大当りを残し離席することもあり得るということ。席を離れる際には是非注意していただきたい。

(文=大松)

<著者プロフィール>
 4号機『大花火』でホールデビューし、『パチスロ北斗の拳』でドハマリ。6号機は『パチスロ モンスターハンター:ワールド™』がお気に入り。G&Eビジネススクール卒業後、プログラマーや事務職を経験。現在はライティング業務に従事する傍ら「パチスロガチ勢」として活動中。パチMAXでは主にハイエナ実戦記事や動画レビュー記事を担当。常に攻略情報に注目しており、「6号機でも勝てる」を心情に有益な情報を紹介中。

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甘デジ「100%ST」&「突破型の高ループRUSH」…2つの桜吹雪がホールに舞う!!

甘デジ「100%ST」&「突破型の高ループRUSH」…2つの桜吹雪がホールに舞う!!

 時代劇の扱いに定評のある藤商事から名奉行・遠山の金さんをモチーフにしたシリーズ機の最新作が登場した。『PA遠山の金さん2 遠山桜と華の密偵』である。

 去年リリースされた同タイトル(ライトミドル)を甘デジスペックにした兄弟機。この甘デジタイプには通常のものと、特定のホールだけで打てるPB機の2タイプが存在している。

 まずは通常の『PA遠山の金さん2 遠山桜と華の密偵JWD』。7~8割のホールに導入されている印象で、大当り確率は1/99.9で70回転のSTシステムを搭載している時短突破型である。

 初当りで必ず移行する50回転の時短「御出座(おでまし)チャンス」による引き戻しによってST突入を目指す形になる。突破率は約39.5%。

 ヘソ抽選時の確変割合は0%なので、時短中に当てなければSTに突入できないようになっているが、本機には突発時短が搭載されているので、STへの突入ルートがもうひとつ用意されていることになる。

 前述のように突発時短は通常時に突入するのだが、抽選自体は特図2のみで行われている。どういうことかといえば、通常時でもヘソ下に搭載された電チューがパカパカ開き、特図2による抽選が発生するようになっているのである。

 このときに1/119.1の確率となる突発時短を引き当てれば30回転の電サポモード「お電タイム」に突入。ここで大当りを引き出せばST獲得となる。引き戻し率は約26.0%である。

 ST「スペシャルチャンスタイム」は継続率約82.6%の高ループモードながら、メインの大当りが6ラウンド約500発、最大出玉となる10ラウンド約840発も10%の振り分けがあるなど、出玉感も兼ね備えている。

 一方のPB機『ごらくバージョン』は6段階の設定付きで確変突入率100%の王道甘デジSTスペックで展開。大当り確率は設定1が1/99.9、最高設定の設定6なら1/88となっている。

 STは10回転で、終了後に20or40or259の時短に移行。最高時短回数259回転なら引き戻し率は92.6~94.8%と激アツの連チャン率になるのが特徴的。ちなみに、大当りラウンドは4or6or10ラウンドとなっているが、どの大当りでも259回転の時短が付与される可能性があるのも魅力的である。

 また、通常確率で260回転消化すると333回転の電サポモードが発動する遊タイムも搭載。遊タイムになれば96%を超える高い確率で大当りをモノにできる。さらに前述の259回転時短なら例えスルーしても1回転後には遊タイムとなる。

 このように、かたや完全時短突破型で連チャン力の高いスペック。かたや100%STで遊タイム搭載の安定型と、まったく性格の異なるゲーム性を同一コンテンツで楽しめるようになっている。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA「金返せ」利用者は怒り心頭!? スプリンターズS、凱旋門賞開催日のグリーンチャンネルで「痛恨」トラブル

 3日、中山競馬場で行われたスプリンターズS(G1)は、福永祐一騎手が騎乗したピクシーナイトが、2着レシステンシアに2馬身差をつけての完勝。3歳馬の勝利は、2007年のアストンマーチャン以来、実に14年ぶり。短距離界に若き新王者が誕生した。

 ただ、ピクシーナイトが快挙を成し遂げた一方で、このレースをグリーンチャンネルWebで観戦していた競馬ファンは怒り心頭だったようだ。

 グリーンチャンネルWebとは、中央競馬全レースをライブ配信するJRA公式の有料動画配信サービス。インターネットに接続可能な環境であれば、手持ちのスマートフォンやタブレット、パソコンなどで視聴が可能だ。

 月額550円(税込)のスマホ会員プランと、同1100円(税込)のマルチ会員プランが用意されており、後者に加入すればコンテンツをフルに利用することができる。仕事のため、土、日は自宅で競馬観戦できない人や、テレビやパソコンを所持していないファンにとっては非常に人気のあるサービスである。

 先月9日には、マルチ会員向けに新サービスを開始。配信チャンネルの追加や、パソコンで最大5チャンネルを同時に視聴できる「複数チャンネルモード」にも対応した。だが、これにより「重くなった」「レース映像が止まる」など、一部の利用者からは不満の声も上がることとなった。

 そんな中で迎えた、秋のG1シリーズ開幕戦のスプリンターズS。

 放送前から危惧されていた通り、グリーンチャンネルWebはレース前から映像の遅延が多発。メインが近づくにつれて段々とサービスは重くなり、肝心のスプリンターズSではレース中に配信映像・音声がストップし、とても満足な視聴が出来ているとは言い難い状況となった。

 問題視されたのは、これが無料のサービスではなく有料であることだ。一部の利用者からはSNSやネットの掲示板で、「これで有料はありえない」「最後の直線で止まって悲しくなった」「金返せ」「解約を検討する」など、サービスに対する不満の声も相次いだ。

「有料コンテンツだけに、視聴者が怒り心頭となるのも無理はないでしょう。グリーンチャンネルWebは同日夜、凱旋門賞(仏G1)も無料で配信しましたが、同じく視聴しづらい状況が続いていたようです。

これから本格的な秋のG1シリーズを迎え、ますます視聴者も増えることと思われるため、早急な解決が望まれます」(競馬誌ライター)

 なお、グリーンチャンネルWebは4日、公式ホームページに今回の視聴障害発生についてのお詫びを掲載。今後は必要な確認などを適切に行い、万全な配信体制を目指していくという。

 ついに開幕した秋のG1戦線。今後は菊花賞や天皇賞・秋といったビッグレースが続いていくだけに、再発防止を願いたいところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

キオクシアと米WD、経営統合を経産省が容認か…世界シェア1位・サムスンに匹敵

 半導体大手キオクシアホールディングス(HD)(旧東芝メモリHD)は新規上場するのか。それとも同業の米ウエスタンデジタル(WD)と経営統合するのか。東芝再生のための切り札といわれるキオクシアは岐路に立たされている。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)電子版は8月25日、WDがキオクシアとの合併に向けた交渉を進めていると報じた。買収額は200億ドル(約2兆2000億円超)。早ければ9月中旬にも合意する可能性があるとしたが、9月中の発表はなかった。WDとキオクシアはデータ保存に使うNAND型フラッシュメモリーの工場に共同で出資するなど提携関係にある。WSJは関係者の話として「長年続いてきた合併に向けた話し合いが活発化」と伝えた。WDは株式交換によって200億ドル超の買収代金を賄い、合併後の新会社の最高経営責任者(CEO)にはWDのデイビッド・ゲクラーCEOが就く予定だという。

 一方で、キオクシアは我が道を行き、経営統合ではなく株式上場を選択するという報道もある。9月3日付日刊工業新聞は、新規株式公開を優先すると伝えている。キオクシアは20年10月、東京証券取引所への上場を目指していたが、米中対立による市場環境の激変などを理由に延期した。

「筆頭株主の米国ファンド、ベインキャピタルなどは、より高値での保有株売却に向けてIPOの時期を詰めていた。NAND型フラッシュメモリーの価格も上げ基調で、2021年7-9月期も好業績が予想されるため、11月の上場が絶好のタイミングとみられる」(日刊工業新聞より)

 だがキオクシアが9月中の取締役会で上場申請を諮ることはなかった。

統合を経産省が容認している理由

 キオクシアはWDと経営統合するのか。それとも新規上場の道を選択するのか。思惑が交錯するなか、経済産業省が動いたとされる。ロイターは9月3日、「WDとの合併について、協議の行方を左右する経済産業省からは容認論が出ている」と報じた。

 しかし、キオクシアとWDの統合実現へのハードルは高い。独占禁止法に関連した規制を強化している中国当局は、米国企業のM&A(合併・買収)審査にとりわけ厳しい。米半導体大手クアルコムは18年、中国の承認を得られずオランダの車載半導体大手NXPセミコンダクターズの買収を断念した。前出ロイターはこう伝えている。

「経産省内には中国の動きだけに読めないとする声がある一方、『中国企業はウエスタンデジタルやキオクシアのメモリチップを必要としている。中国政府がノーということはない』との見方も出ている」

 半導体は今、国際政治のホットなテーマである。今年春、ワシントンで菅義偉首相(当時)とバイデン大統領の日米首脳会談が開かれた。主要なテーマの一つが半導体だった。バイデン政権は日米欧で最先端半導体を共同開発する「多国間基金」の創設を提案。バイデン大統領は記者会見で「サプライチェーンで日米の協力関係を拡大する」と宣言した。

 米政権が日本に半導体分野での連携を求めるのは、ハイテク分野で世界市場を席巻する中国に対抗するためだ。米半導体の多くは工場を持たないファブレス企業だ。米国の世界生産シェアは1990年の37%から20年に12%にまで低下。半導体供給網に関して中国リスクが、一段と高まってきた。

 このためバイデン政権は半導体生産を支援する法案を検討している。補助金などで500億ドル(約5兆5000億円)の巨費を投じる計画と伝えられた。先端半導体の米国での現地生産に資金を投じ、メモリーのような汎用半導体は日本や韓国など同盟国からの調達を増やす。

 日米首脳会談と時を同じくして、WDとキオクシアの経営統合案の検討が進んだという見方もある。今春、WDのデイビッド・ゲクラーCEOは日本を訪れ、「キオクシアを買収したい」と直接、申し入れた。WDはキオクシアと統合できればシェア首位の韓国サムスン電子に匹敵する勢力となる。

 一方、キオクシア株の売却で得た資金を株主に還元して「物言う株主」を黙らせたい東芝の首脳陣やキオクシアの大株主の米投資ファンド、ベインキャピタルは、上場することによって現金を手にすることができる。IPO志向が強く、ゲクラーCEOの要請はいったん頓挫したかに見えた。

 だが、日米首脳会談で流れが変わった。

「WDとキオクシアの経営統合を、バイデン体制で加速する日米半導体連携の第一歩と位置づけるという考え方が台頭した。国内企業の保護を錦の御旗に掲げる経産省がキオクシアとWDの統合を事実上容認したのは、日米首脳の暗黙の了解を忖度したからだろう」(国内半導体業界の首脳)

 あくまで上場を目指すのか。キオクシアと親会社、東芝の判断は一企業の損得のレベルを突き抜けたといっても過言ではない。東芝、ベインキャピタルが求めるIPOか。それとも政府=経産省が日米連携と位置づけているWDとの統合か。東芝とキオクシアの取締役会は、早期に結論を出せるのか。

(文=編集部)

JRA武豊の「理想と現実」に漂う悲壮感!? “凱旋門賞を勝つのが夢”も迫り来るタイムリミット、初挑戦から27年「そろそろ勝たせて」

 また勝てなかったか……。終わってみれば“例年通り”の惨敗だった凱旋門賞(G1)に、大きな溜息をついた日本のファンも少なくなかっただろう。

「日本競馬の悲願」といわれて久しい世界最高峰のレースだが、今年も日本馬にとって厳しい結果が待っていた。

 出走したクロノジェネシスとディープボンドは、国内では「道悪の鬼」ともいえる存在。ある意味では、力を要するロンシャンのタフな馬場を克服するに相応しい“特殊部隊”ともいえただけに、得意なはずの重馬場で凡走してしまったのは、非常に残念だった。

 そして、日本馬以上に淋しさを覚えたのは、「凱旋門賞を勝つのが夢」と公言している武豊騎手の現状かもしれない。

「来年も絶対に乗りたい。やめられない。いつか勝てるように頑張ります」

 ジャパンに騎乗を予定していた昨年は、厩舎の飼料から禁止薬物が検出されるアクシデントに見舞われて無念の見学。今年はブルームとのコンビで参戦したものの、直線で失速して11着に敗れた。

 レース後には「この場所にいつもいたいと改めて思った。やめられないですよね」と、凱旋門賞への熱い想いをコメントしてくれた。元JRA騎手の安藤勝己氏が、自身のTwitterで「ユタカちゃんは最高峰を楽しむ騎乗」と、武豊騎手の心情を推察するツイートで振り返った。

「来年も来て、そして勝ちたい」

 そう語ったレジェンドにとって、もはやライフワークともいえる凱旋門賞の初騎乗は、3番人気のホワイトマズルで6着に敗れた1994年。現在、52歳の武豊騎手だが、当時はまだ25歳。若き天才として売り出し中の時期である。以降も騎乗のチャンスがあれば挑戦を繰り返し、今年が9度目の騎乗だった。

 レース前には自身の公式サイトにて「子供の頃から憧れたレースもうそろそろ勝たせてほしいというのが本音です」と語っていることはまさに文字通り。凱旋門賞勝利という夢と真摯に向き合う情熱が伝わるものの、そこには悲壮感も漂っている。

 その一方で、52歳という年齢的にも現役騎手としてのタイムリミットが近づきつつある現実からは目を背けることが出来ないこともまた事実である。近年の騎乗馬で勝ち負けを期待されるほど下馬評の高い馬に騎乗しておらず、どちらかというと優勝より参戦することにウェイトが大きくなってしまっている。

 かつては毎年のようにリーディングトップを独走し、国内最強クラスの馬に騎乗していた武豊騎手も、近年はG1で勝利するのも珍しいといえる状況に近い。日本馬でディープインパクトのように勝てるチャンスのある馬に再び巡り合えるのかとなると、よほどの幸運に恵まれる必要がある。

 日本馬でなくても勝てればいいという意味では、「武豊で凱旋門賞を勝つ」と公言しているキーファーズの松島正昭オーナーのような心強い援軍が現れたことは、非常に心強いとはいえ、残された時間はそう長くない。

 「日本競馬の悲願」と「武豊の夢」どちらが先に叶うのか?

 競馬ファンとしては同時達成が最高の結果であることに疑いはないが、もしかしたらこのまま「いずれも叶わないまま終わってしまうのではないか」という最悪のケースも脳裏をよぎった今年の凱旋門賞だった。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

「社長はあまりに能天気」三越伊勢丹、赤字額が突出、甘いコロナ対応に社内から疑問

「新社長はあまりにも能天気だ」

 関係者はため息交じりに、今年4月に就任した三越伊勢丹ホールディングス(HD)の細谷敏幸社長の経営手腕に疑問を投げかけている。今年発表した中長期計画(2021〜30年度)では、過去最高を大きく上回る営業利益500億円の確保をぶち上げているが、達成には疑問符が付く。25年にはボリュームゾーンである団塊の世代のすべての人が後期高齢者となり、買い物の機会が減り、経営基盤が揺らぐ。当面はコロナと対峙せざるを得ないが、withコロナの視点も経営戦略からは感じ取れない。

赤字86億円、大手で突出

 三越伊勢丹HDの業績を振り返ろう。最新の決算によると、2021年4〜6月期は86億円の最終赤字を記録した。緊急事態宣言発令に伴う部分的な休業が響いた。

 宣言下での対応は百貨店ごとに多少の濃淡があるとはいえ、競争条件はほぼ同じ。にもかかわらず、他のライバル社と比べて三越伊勢丹HDの赤字額は突出している。高島屋は13億円(3〜5月期決算)、松坂屋と大丸を運営するJ・フロントリテイリング(同)は30億円のそれぞれ赤字だった。流通関係者はこの理由について「高島屋やJ・フロントは不動産事業にも集中しているが、三越伊勢丹HDは百貨店一本足打法なのが響いた」と解説する。

 コロナ収束後をにらみ、営業利益500億円を確保する目標や、10〜20年後を見据えた新宿・日本橋の再開発構想を掲げることは立派な話だ。ただ、足元をしっかり見つめず、必要な改革を怠ったままでは、絵に描いた餅に終わる。

 人件費は同業他社と比べて依然として高い。特に気になるのは、コロナとの向き合い方が甘いことだ。

食品売り場休業に

 コロナの感染爆発が起きた8月以降、大型商業施設や大手百貨店は休業を余儀なくされた。従業員の感染が発覚したためだ。JR新宿駅のルミネエスト新宿(東京都新宿区)は顧客と従業員の安全を守るため、一時的に一斉休業し、全館の消毒を徹底した。阪神梅田本店(大阪市)なども食品売り場でクラスターが発生し、部分的な休業に踏み切った。

 一方、伊勢丹新宿本店(新宿区)でも2週間で食品売り場を中心に140人超の感染者を出したが、個別の店舗を閉じるにとどまった。臨時休業などの対応は見送った。ある従業員は「本当に安全を重視しているのか」と呆れた様子で語った。

 今冬には第6波が日本列島を襲い、東京都では1日当たりの感染者が1万人を超えるとのシミュレーションも存在する。そうなると、ロックダウンが現実味を帯び、百貨店をはじめとした商業施設の経営基盤は痛めつけられる。仮に第6波を乗り越えたとしても、変異株との戦いは続き、今夏のように部分的な休業が迫られる可能性も高い。

 4月に鳴り物入りで就任した細谷社長はそうしたリスクを考慮して戦略を立てているのだろうか。夢物語ばかり語っているが、同業他社と比べて赤字が大きいことや、コロナ対応で執行部に不信感を持つ従業員にしっかり向き合わなければ、前社長の杉江俊彦氏と同じく、何も実績を残せないまま去ることになる。

(文=編集部)

眞子さま“駆け落ち婚”考…歴史学者が見る「内親王の結婚」明治天皇の4人の娘たちと宮家

 2021年9月11日、秋篠宮妃の紀子さまは55歳の誕生日に先立ち、宮内記者会が提出した質問に文書で答え、長女の眞子さまの結婚について「長女の気持ちをできるだけ尊重したい」と回答した。個人を尊重する現代社会では、「気持ちの尊重」はもっとも大事であり、理想的な回答ともいえる。しかし、将来の天皇の長女の結婚であることを考えると、「気持ちの尊重」だけでいいのだろうかという疑問もある。小室氏と結婚したいという「気持ちの尊重」だけが優先されていて、多くの人々の祝福を得られないまま、「駆け落ち」婚の形になっているのも確かなのである。

 一体、結婚は「気持ちの尊重」だけで十分なのだろうか。そこには何か欠けているものがあるのではないか。とりわけ、国の柱であり、国民を代表する「顔」でもある天皇家の結婚が、「気持ちの尊重」だけで成り立ち得るのか、考える意味はあろう。明治以後の天皇家の恋と結婚の問題をおさらいしながら、現代における天皇家の恋と結婚が負っている暗黙の「常識」や「タブー」について考えてみたい。

明治天皇の娘で成人したのは4人、実母は4人とも明治天皇の側室であった園祥子、そして適齢男子皇族は6人

 明治以後の天皇の娘(内親王)たちの結婚を振り返ってみると、戦前はみな皇族に嫁いだ。皇室に育った女子が、一般民間に嫁いでその後の暮らしをやっていけるかどうか、父親である天皇は当然、心配した。天皇の娘をもらう側でも、ことの重大さは知っていた。

 ちなみに、明治天皇には15人の子どもがおり、10人が女子だった。しかし女子で成人したのは4人で、ほか6人はみな早世した。成人して適齢期を迎えたのは、

・1888(明治21)年9月30日生まれの常宮昌子(つねのみや・まさこ)
・1890(明治23)年1月28日生まれの周宮房子(かねのみや・ふさこ)
・1891(明治24)年8月7日生まれの富美宮允子(ふみのみや・のぶこ)
・1896(明治29)年5月11日生まれの泰宮聡子(やすのみや・としこ)

である。

 それぞれの年齢差は2歳、1歳、5歳であった。実母は4人とも明治天皇の側室であった園祥子(権掌侍、のち権典侍)。

 明治天皇はこの娘たちを皇族に嫁がせようとした。上流華族はおろか、中流華族、まして一般市民(当時は臣民)に嫁がせることは、考えになかった。皇族に嫁げば、身分も資産も安定するからである。そもそも戦前の場合、内親王は結婚後も内親王の称号を持つことができた。臣民の家の妻を「内親王」と呼ぶのでは、周囲もやりにくいだろう。

 当時、明治天皇の4人の娘たちが嫁ぐにふさわしい適齢の男子皇族の数は6人いた。

・1882(明治15)年9月22日生まれの北白川宮恒久王(きたしらかわのみや・つねひさおう)
・1887(明治20)年4月18日生まれの北白川宮成久王(きたしらかわのみや・なるひさおう)
・1887(明治20)年9月22日生まれの有栖川宮栽仁王(ありすがわのみや・たねひとおう)
・1887(明治20)年10月2日生まれの久邇宮鳩彦王(くにのみや・やすひこおう)
・1887(明治20)年12月3日生まれの久邇宮稔彦王(くにのみや・なるひこおう)
・1888(明治21)年8月12日生まれの北白川宮輝久王(きたしらかわのみや・てるひさおう)

である。恒久が最年長で、皇女の最年長の昌子より6歳上。昌子と輝久は同年で、成久、栽仁、鳩彦、稔彦の4名は昌子の1歳上である。

明治天皇、房子内親王周宮を栽仁王有栖川宮に婚嫁せしめんと欲す

 幕末当時、宮家には伏見宮、桂宮、有栖川宮、閑院宮の4親王家があったが、幕末から明治にかけて桂宮と閑院宮が断絶した。ただ、閑院宮は伏見宮から載仁親王が入り継承された。このため、明治初期には有栖川宮のほか、伏見宮と、伏見宮から分かれた久邇宮、閑院宮、北白川宮などと、さらに久邇宮から分かれた賀陽宮、梨本宮などがあった。そして、明治天皇の結婚相手と目された、恒久と成久は北白川宮の長男と次男、栽仁は有栖川宮の継嗣、鳩彦と稔彦は久邇宮の5男と6男だったのである(夭折者をのぞく)。

 年齢順にいけば、恒久と昌子、成久と房子、栽仁と允子、鳩彦と聡子という組み合わせが想定できた。皇室の婚姻には幼いうちに婚約してしまう事例も多く、『明治天皇紀』の1893(明治26)年11月1日に「房子内親王周宮を栽仁王有栖川宮に婚嫁せしめんとの叡旨(えいし)あり」とある。「叡旨」とは「天皇の考え」の意である。明治天皇は娘の房子を皇族である栽仁王と結婚させたいと思い、有栖川宮家の当主である熾仁(たるひと)親王に伝えたのである。栽仁の実父は有栖川宮威仁(たけひと)親王であり、熾仁は子がいないままこの翌年に亡くなって弟の威仁が宮家を継ぐのだが、当時はまだ熾仁が当主であったため、天皇は栽仁の伯父である熾仁に婚約の意を告げたのである。もっとも、この時、栽仁は6歳、房子は3歳であり、結婚はまだまだ先のことであった。

 この話は、その後、1906(明治39)年1月9日の『明治天皇紀』に、「昌子内親王を以て恒久王に、允子内親王を以て栽仁王に配せんとし、内旨を侍従長侯爵徳大寺実則に伝へたまふ」と出てくる。威仁が「内親王一人を得て其嗣栽仁王の妃と為さんと欲し」、伊藤博文らを介して内々に請願していたのである。明治天皇は、日露戦争中は返事をしないでいたが、戦争も終結したので、内々にその命を下したのである。

明治天皇は娘たちの嫁ぎ先の安定のため、恒久に竹田宮、鳩彦に朝香宮、稔彦に東久邇宮の称号を与えた

 ところがなんと、結婚相手が変わってしまったのである。

 はじめ栽仁は房子と婚約していたが、13年後には、房子の妹の允子と結婚することになった。しかも、房子の姉の昌子は恒久と結婚するという。房子については、なんの話も出ていない。13年も経てば、内部事情も変わるのであろうが、お互いの恋愛感情はどうなっていたのだろう。というか、当時はそんなものだったのだろう。

 話はこれで終わらない。

 栽仁は1908年3月、海軍兵学校卒業間際に盲腸炎となり術後に容体が悪化し、4月7日に満20歳で他界してしまう。このため、允子は鳩彦と結婚することになる。

 この間、1907年2月26日、故北白川宮能久親王妃の富子と、故小松宮彰仁親王妃の頼子とが相談し、北白川宮輝久を皇族のまま小松宮家を継がせようとしたが、皇族の養子は認められていなかったため、輝久は臣籍降下して侯爵となり、小松宮家の祭祀を継承した。

 つまりは、6人いた適齢の皇族男子のうち2人が候補からはずれたのである。残ったのが、北白川宮家の恒久と成久、久邇宮家の鳩彦と稔彦であった。年齢差は、恒久が5歳年長で、ほか3人は同年であった。そのうち成久が一番早く、鳩彦は半年遅かった。しかも異母兄弟である鳩彦と稔彦は2カ月違いであり、双子のような存在でもあった。

 とはいえ、当時、宮家当主であったのは、成久だけであった。先代の能久親王が1895年の台湾接収で戦病死し、成久が若いながらも宮家当主となっていた。恒久は成久の兄でありながらも、庶子であるため宮家を継げなかった。鳩彦と稔彦は、久邇宮家の5男と6男であり、兄たちはそれぞれ賀陽宮、久邇宮、梨本宮、久邇宮別家の当主となっていた。

 このため、明治天皇は娘たちの嫁ぎ先の安定のため、恒久に竹田宮、鳩彦に朝香宮、稔彦に東久邇宮の称号を与え、独立した新宮家の当主としたのである。宮内庁編『皇室制度史料 皇族四』には「竹田宮は北白川宮能久親王の王子恒久王が明治天皇の皇女昌子内親王との結婚に先立ち賜った宮号で、朝香宮は久邇宮朝彦親王の王子鳩彦王に、東久邇宮も同親王の王子稔彦王に賜った宮号で、両王は間もなく明治天皇の皇女と結婚している」とある。1906年(明治39)のことであった。これで、宮家数も有栖川、華頂、賀陽、閑院、北白川、久邇、梨本、東伏見、伏見、山階の10宮家(なお明治初期にあった桂、小松はすでに断絶し、のちに有栖川と東伏見も断絶する)から、朝香、竹田、東久邇を加えた13宮家となった。

竹田、朝香、東久邇の3宮家は、いわば明治天皇の娘のために設置された女性宮家であった

 そして、これら皇族男子の年齢順に、明治天皇の皇女たちもそれぞれ、昌子、房子、允子、聡子の年齢順に嫁いだのである。それも、昌子は1908年、房子は1909年、允子は1910年、聡子は1915年(この間、1912年の明治天皇崩御と1914年の昭憲皇太后崩御があった)と、年齢順に結婚していったのである。

 ところで、もし明治天皇の10人の娘たちがみな成人していたら、どうなっていただろうか。年長の常宮昌子の前には稚高依姫尊(わかたかよりひめのみこと)、梅宮薫子(しげこ)、滋宮韶子(あきこ)、増宮章子(ふみこ)、久宮静子(しずこ)の5人の娘がいたし、年少の泰宮聡子の3歳下には2歳で夭折した貞宮多喜子もいた。これらの娘たちの嫁ぎ先のために宮家を作った場合、そのお相手さがしも大変だったろうし、宮家設立のための経済的負担も大変だったろう。当時の宮家はそれぞれ東京市内に1万坪ほどの本邸宅地を持ち、子女数に応じた皇族費も出ていた。経済負担を減らすために、1920年(大正9)に「皇族の降下に関する施行準則」が裁定され、宮家の当主の直系子孫以外は皇籍離脱をする定めも決められたほどである。宮家増大は、難しい問題になっていた。その経済的負担などを考慮した場合、皇族は数が多すぎてもやっかいだったのだ。

 いずれにせよ、明治天皇の娘たちの結婚には、皇族、それも身分や家政が安定した宮家当主に嫁ぐべきであるという明治天皇の意思が反映された。そのために、すでに旧皇室典範が制定され、近代皇族制度が確立し安定した後の明治30年代になって、新たに3宮家を設置したのである。宮家当主に嫁ぐことによって、4人の皇女たちは身分的にも経済的にも、従来通りの保証を確保できたのである。竹田、朝香、東久邇の3宮家は、いわば明治天皇の娘のために設置された女性宮家であった。つまり、この3宮家の子孫はみな明治天皇の女系なのである。

 ところで、北白川宮家をふくむこれら4宮家の夫婦仲はどうであったのだろうか。

 自由恋愛での結婚は、当時の社会状況からしても、皇室の慣例からしても想定できない。竹田宮はスペイン風邪で早世してしまい、夫婦生活も短かった。北白川宮や朝香宮夫妻などは、ともに欧州旅行を楽しむ仲であった。どうも、東久邇宮だけは、内親王との夫婦生活に満足していなかった。東久邇は「嫁さんとは式場で初対面」と自著『やんちゃ孤独』(1955年、読売文庫)で書いているが、「嫁さん」の顔を知らずに結婚するのは、当時の上流階級としては珍しくない。双方の親が先に決めて、その後に本人たちに伝えるのだ。そのためか、自由な気風を好む稔彦は、この結婚に不満があり、結婚後、皇族軍人として欧州に留学するのだが、妻子を置いてパリに7年もいて、社交界で浮名を流した。帰国したのは大正天皇が亡くなった後で、そのときも皇籍離脱を主張してごねた。もっとも、戦後になって、皇族の離婚が話題になったときも、離婚はしなかった。

 ある男系論者の友人に、自由恋愛で結婚することと、生涯円満に添い遂げられることとはまったくの別問題であり、結婚して生活を重ねてみないとお互いを理解しあえないのも事実だろう、その意味では、皇族女子と旧宮家の男子との見合い結婚もおかしくはないはずだ、燃えるような恋をして離婚する例も数多くある、と言われたことがある。好きでもない相手と結婚させられるのは、今では時代錯誤だが、あるいは眞子さまにそうした話があったのかもしれないとも思った。

上流階級の結婚に存在する自由恋愛への抵抗感、そして言語化されない常識やタブー

 戦後、自由恋愛が常識となり、皇室もその影響のなかにある。皇族男子のお相手が次々と一般国民からも選ばれるようになり、皇室の自由恋愛が、一般国民にも広く支持されるようになった。そうした傾向は、天皇の娘たちの嫁ぎ先にもみられるようになって今日に至っている。冒頭で挙げた紀子さまの言葉「気持ちの尊重」は、そうした流れに沿った言葉でもある。

 そんななか、家のつりあいなどを尊重する旧家や上流階級の間では、まだ自由恋愛への一定の抵抗感があるのも確かだ。眞子さまの結婚問題をみるに、お相手との生活格差のほかにも、まだまだうまく言語化されない常識やタブーの問題があるようだ。そうした常識やタブーは憲法や皇室典範の条文には書かれていない。歴史のなかで積み重ねられてきたものなのだ。憲法や皇室典範の条文だけに頼ると、大きな間違いを犯すかもしれないのだ。

 そもそも皇室典範第12条には「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と結婚したときは、皇族の身分を離れる」とあり、結婚相手の身分や資産はもとより、その職歴も家族構成も問うてはいない。つまり現在の法令では、憲法24条の「結婚の自由」が適用されなくても、眞子さまは誰と結婚してもよく、結婚すれば皇室を離れて一般市民となれるはずなのだ。

 憲法と皇室典範の条文だけみれば、眞子さまの結婚に違法性はない。しかし、皇室も、宮内庁も、多くの国民も、これを許される結婚とはみていない。天皇家の恋と結婚の常識とタブーに触れたからである。ではどんな常識とタブーにふれたのだろうか。天皇家の恋と結婚には、どんな常識とタブーがあるというのだろうか。

 たとえば、皇室と外国人との結婚の問題などは、どうなのだろうか? もし眞子さまがイギリス貴族のどなたか、あるいはアメリカ財閥のどなたかと恋愛結婚するのであれば、国民はどう反応するだろうか? 案外、歓迎の声が上がるかもしれない。しかし、皇位継承者である悠仁さまがイギリス貴族やアメリカ財閥の女性と結婚すると主張したら、歓迎の声が上がるだろうか? 常識やタブーは、時代や状況のなかで変わるからだろう、明瞭なようで、不明瞭だ。

 では眞子さまはどのような常識やタブーを侵したのだろうか? 次回以後、近代の天皇家の恋と結婚をめぐるいくつかの事例のなかで、常識やタブーの変遷について考えてみたい。

(文=小田部雄次/歴史学者)

●小田部雄次(おたべ・ゆうじ)
1952年生まれの歴史学者で、静岡福祉大学名誉教授。専門は日本近現代史。皇室史、華族史などに詳しく、著書に『皇族―天皇家の近現代史』(中公新書)、『肖像で見る歴代天皇125代』(角川新書)、『百年前のパンデミックと皇室』(敬文舎)などがある。

モスバーガーの要注意商品4選…「食べにくい」「ガッカリした」と不評続出

“ファストフード店”でありながら、注文を受けてからつくるスタイルで有名な「モスバーガー」。2021年8月末時点で国内に1251店舗を展開し、店舗数も売り上げも国内有数のハンバーガーチェーンとして、素材へのこだわりとつくりたてのおいしさを追求し続けている。

 そんなモスバーガーを運営するモスフードサービスは、今年度第1四半期(2021年4~6月)の連結業績で華々しく黒字を収めている。前年同期には4億6300万円もの赤字を出してしまったのだが、今年度は前年同期比プラス16.3%もの売上高をマークし、純利益も7億6000万円とプラスに転じたのだ。

 そんなモスバーガーは長年おいしいメニューを展開し、ファンから愛され続けている歴史があるのだが、人によってはおすすめできないメニューも存在する。今回は、そうした要注意商品を4品、独断でピックアップしたので紹介していこう(価格は税込み)。

ソイモスバーガー/390円

「ソイパティ」シリーズのハンバーガーは9種類あり、大豆由来の植物性たんぱくでつくられたハンバーグパティを使ったヘルシーメニューとして人気のシリーズだ。紹介する「ソイモスバーガー」は、定番メニューの「モスバーガー」のパティをソイパティに差し替えたハンバーガーである。

「ソイパティ」は人気シリーズながら、SNSでは商品によって評価が分かれている一面もある。なかでも、本品については“ソイパティの上にミートソースをかける必要性をあまり感じない”“ソイパティがソースに負けて、あまり魅力的ではなかった”といった厳しい声も。

 実際に食べてみると、指摘の通り、確かにソイパティの味の個性がミートソースの存在感によって潰されてしまっている印象は否めない。本品の具材豊富な点はもちろん魅力的であり、十分おいしい商品である。しかし、ソイパティそのもののおいしさを味わうには、プレーンな「ソイハンバーガー」や「ソイチーズバーガー」のほうがおすすめだろう。

ダブルとびきりトマト&レタス/720円

 続いて紹介するのは、「ダブルとびきりトマト&レタス」。2008年から売り出されている「とびきりハンバーグサンド」は、100%国産の牛肉と豚肉を合い挽きしたパティを使用したシリーズだ。そこにトマトとレタスを贅沢に挟み、さらにパティを2枚乗せた本品は、ジューシーでおいしいと評判の声も多い。

 しかし、703kcalもあるメガバーガーがゆえに、漏れてくる不満もある。SNSでは“めちゃくちゃおいしいけど、食べにくいのがリピート意欲を少し削られる”と、仕方ないことなのだが、残念な意見が散見されるのだ。

 実食してみると、もちろん味はおいしい。パティが2枚も重なっているにも関わらず、トマトとレタスが十分に入っているため、味がしつこくならない。最後まで飽きることなく食べられる。

 しかし、味のバランスこそ抜群に取れているが、前述の通りハンバーガーそのものは非常にアンバランス。食べている最中は、中身がボロボロとこぼれてしまう危険性が常にある。

 この体験をしてしまうと、どんなにおいしくても、次は頼む気が失せるというのもわからなくはない。自宅など手や口が汚れても気にならない環境で食べるならいいのだろうが、人目が気になる外出先ではなおのこと躊躇してしまいそうだ。

テリヤキチキンバーガー/380円

 3品目の「テリヤキチキンバーガー」は、2019年秋に掲載の『モスバーガー、この秋買ってはいけない商品5選!マックより小さいのに“やたらと高値”』でも紹介したメニューだ。そこでは“食べづらく、手や口の周りがベトベトに汚れる可能性が高い”として、テイクアウトしてアウトドアレジャーで食べるには不向きな商品として紹介した。

 今回、SNSで不満としてあがっていたのが、“昔は味の濃さやしつこいくらいの甘辛さ、香ばしさがあったのに、久しぶりに食べたらそれらがなくなっていて全体的にマイルドになっている”といった声だ。

 実食してみると、食べた直後もお腹がもたれ気味になる気配はなく、だいぶあっさりとした印象。近年、鶏肉といえば高タンパクでヘルシーな食材として広まりつつある。やはり、テリヤキチキンといえど、今や脂っぽさやしつこさばかりを強調したメニューは時代錯誤なのかもしれない。そうした要素を求める客には、「とびきりハンバーグサンド」シリーズなどの「ダブル」を頼むことをおすすめしたい。

モスの菜摘(なつみ)モス野菜/380円

 最後に、「モスの菜摘(なつみ)」シリーズから「モスの菜摘(なつみ)モス野菜」をご紹介。こちらは2020年秋に掲載の『モスバーガー、この秋“イマイチな商品”5選!味がとっ散らかりすぎ、水っぽいシェイク』、2019年春に掲載の『モスバーガー「買ってはいけない商品」5選!大不評で逆に話題、コスパ最悪、温度ぬるい』でも紹介している。

 そこでは“全体的に味がパッとせず、ただのバンズ抜きハンバーガーになりうる”“食べづらい”といった声をピックアップ。それに加えて今回は、“レタスの量がたんまりじゃなくてガッカリした”という不満の声を新たに発見した。

 いざ実食してみると、確かに“レタスとレタスでサンドしてる感”はもっとあってもいいかも、といった印象。前述した“ただのバンズ抜きハンバーガーになりうる”といった指摘ともつながっており、レタスの量が少ないと「モスの菜摘」のコンセプトが危ぶまれるはず。そうした意味で、人によっては“レタスが少ない”と感じる方もいるだろう。盛り盛りのレタスを期待されている方には、あまりおすすめできない商品だ。

――この秋、モスバーガーの要注意メニューの紹介は以上となる。気を付けるべき点に言及しつつも、本記事は一部の意見をピックアップしただけであり、感じ方は人それぞれだ。ある部分に過敏に反応する方もいるし、そうでない方もいる。あくまで一つの参考として本記事の内容を捉えていただけたら幸いである。

※情報は2021年9月17日現在のものです。

(文=A4studio)

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