JRA菊花賞「馬券圏内100%」“名門軍団”の刺客がノーザンファームに挑戦状!?  好枠ゲットでいよいよ不気味なあの逃げ馬

 24日には、牡馬三冠最終戦の菊花賞(G1)が行われる。通常はフルゲート16頭の阪神芝3000mコースだが、今年は18頭によって争われる。

『netkeiba.com』の予想オッズでは、やはりノーザンファーム生産馬が優勢。1~3番人気を含めた上位人気を占めている。ただし、予想1番人気のステラヴェローチェは7枠14番、同2番人気のオーソクレースは大外18番枠に入るなど、レッドジェネシス(3枠5番)以外のノーザンファーム有力馬はほぼ外目の枠に固まった。

 内回りを1周半するコースでコーナーを6回通過するため、外々を通ればその分距離ロスも大きくなる。枠の並びからも、一筋縄ではいかないレースとなりそうだ。

 打倒ノーザンファームの一角を担うのは、重賞勝ち馬で、4~5番人気に予想されているタイトルホルダーとアサマノイタズラ。どちらも内目の枠をゲットして勝機をうかがう。ただし、両馬とも今回は初の関西遠征で、長距離輸送を克服しなければいけない。菊花賞は過去10年の連対馬20頭の内19頭が関西馬という厳しいデータもある。

 その上、春のクラシック2冠を制したエフフォーリアとシャフリヤールが不在となれば、俄然夏の上がり馬に注目したくなる。

 出走18頭中、自己条件クラスを2連勝中の馬は3頭。4戦3勝のエアサージュ、紅一点のディヴァインラヴ、そしてドゥラメンテ産駒のアリーヴォである。

 注目したいのは半兄に昨年の東海S(G2)覇者エアアルマスを持つ外国産馬のエアアサージュ(牡3歳、栗東・池添学厩舎)だ。

 今年1月の芝2000mで福永祐一騎手を背にデビューしたエアサージュ。好位追走から直線抜け出す強い競馬で、見事1番人気に応えた。続く2戦目は5着に敗れたが、6か月の休養を経て、夏の北海道シリーズで復帰。函館で1勝クラス、続く札幌で2勝クラスをいずれも逃げ切って成長の跡を残した。その後はトライアルを挟まず直行で三冠最終章を迎える。

 兄は芝ダート問わずマイル前後の距離で活躍しているが、弟は一貫して2000m以上を使われてきた。管理する池添学師も「脚の長い胴長の馬で、距離に関して適性はある」、「長丁場の3歳馬同士のこのレースは合っている」と自信をのぞかせる。

 エアサージュのオーナーはラッキーフィールドだ。「エア軍団」としても知られ、かつて女傑エアグルーヴや二冠馬エアシャカールなどを所有していたが、今は以前ほどの勢いはない。そんな「エア軍団」が菊花賞に所有馬を出走させるのは2016年以来5年ぶり。その時は6番人気エアスピネルが3着に入る激走で、戦前の距離不安を払拭した。

 実はこの「エア軍団」だが、菊花賞とは非常に相性が良く、エアスピネルを含め過去出走した4頭全てが馬券に絡んでいる。その成績は「1-0-3-0」で、複勝率は100%だ。

 94年にエアダブリンが3着、00年にはエアシャカールが皐月賞(G1)に続く二冠馬に輝き、翌01年にはエアエミネムが3着に入った。

 先代オーナーの吉原貞敏氏は、まだエアの冠名を使用する前の1977年にラッキールーラという馬でダービーを制覇した。しかし、同馬は菊花賞で1番人気を裏切り15着に大敗。2代目で現オーナーの吉原毎文氏が、エアシャカールで父の雪辱を果たしたということになる。

 先述したようにエアサージュは過去2戦を逃げ切っていて、今回も好スタートを切れば、ハナを主張する可能性は高いだろう。「長距離の逃げ馬、短距離の差し馬」という昔からある競馬格言に照らしても絶好の狙い目。さらに人気薄となれば、さほど厳しいマークは受けないだろう。

 ノーザンファームの有力馬たちが枠順に泣かされる中、エアサージュは好枠4枠8番を味方に「エア軍団」5度目の激走を狙う。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

パチスロ新台『ディスクアップ』ついに始動か!? 大手サミー激アツ情報が盛り沢山!!

 業界の大手メーカーとして活躍するサミー。10月には万枚報告も飛び出した『パチスロツインエンジェルPARTY』や、強力な小当りRUSHとALL1500発大当りを組み合わせたパチンコ新台『Pモンスターハンターダブルクロス』をリリースするなど大きな存在感を放っている。

 そんなサミーは、自社の一大コンテンツとなる『北斗の拳』のパチンコ最新作『P北斗の拳9 闘神』を発表。製品サイトとプロモーションムービーが公開され、ファンの注目を一身に集めている状況だ。

 演出面はフルモデルチェンジされ、シリーズ最高の迫力と美しさを実現。高い人気を誇る「ラオウ編」を舞台に、白熱したバトルアクションを楽しむことができるだろう。

 気になるスペックは、大当り確率・約1/319.7のミドルタイプ。ヘソ大当り時の59.4%が「時短900回」となり、残り40.6%は「時短1回」が付与される。トータルのRUSH突入率は約66%だ。

 RUSHとなる「バトルモード」は時短900回中に約1/29.5となる大当りを射止めるゲーム性。また、ここでは同時に転落抽選(約1/105.1)も行われている。転落を避けつつ、多くの大当りを獲得することで連チャンを伸ばす仕様だ。

 バトルモードの継続率は約81%を誇り、さらに右打ち中の大当りは全て10R約1500発を獲得可能。出玉の上積みが狙える秘孔チャッカーも搭載されており、強力な一撃にも期待できる仕上がりとなっている。

「高突入・高継続・高出力」という時代が求める3要素を徹底追求し、それをスペックに落とし込んでいる本機。導入後の活躍が楽しみなマシンだ。

 パチンコ分野を大いに盛り上げてくれそうなサミーだが、パチスロでも興味深い情報を公開。謎に包まれた新機種スペシャルムービーが大きな話題となっている。

 10月20日の時点で機種名などは明かされていないが、映像では筐体のシルエットを確認。他にも「そのすべてが受け継がれる」という興味深い文言と、中押し時の特徴的な効果音が紹介されている。

 すでに大きな反響を呼んでおり、視聴したユーザーからは「『ディスクアップ』シリーズの最新機種か?」との声が続出。異例の高稼働を実現した『パチスロディスクアップ』の後継機が間もなく降臨するのだろうか。続報に注目である。

 そして、サミー関連の激アツ情報は他にも存在する。系列会社が運営するスマホ向けパチンコ・パチスロゲーム「777TOWN mobile」にて、A×ATの最高傑作との呼び声の高い『パチスロ コードギアス 反逆のルルーシュ3』のアプリ配信が開始されたのだ。

「777TOWN mobile」とは、ネット上の仮想ホールにて多種多様なパチンコ・パチスロ機種をいつでも気軽にプレイすることができるコンテンツである。

 今回実装された『パチスロ コードギアス 反逆のルルーシュ3』などの新台のほか、『吉宗』、『アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-』といった4~5号機を代表する人気機種も遊技可能。興味のある方は下記サイトにてチェックしてみてはいかがだろうか。

・「777TOWN mobile」はコチラ

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PayPay、加盟店数344万ヶ所超! しかし手数料有料化で今後は減少必至?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

QRコード決済サービス最大手の「PayPay」が、2021年9月末時点のサービス登録者数などを発表した。登録者数は4,200万人を超え、加盟店数は344万ヶ所超と、生活のいたるところでPayPayを利用できる現状を明らかにしている。

しかしPayPayといえば10月1日から店舗の利用手数料の有料化が始まり、この有料化を機に離脱する店舗が出てくることは必至。果たして離脱を防ぐ手立てはあるのだろうか…。

PayPayの2021年度上期実績が発表される

PayPay株式会社は10月20日、PayPayの2021年度上期の実績を発表した。「登録者数」は4,200万人を突破し、「加盟店数」も344万カ所超。2021年度上期の「決済回数」はなんと16億回(月平均2.6億回超)を上回ったという。

■登録者数の推移

■加盟店数の推移

■決済回数の推移

1日およそ900万回も決済に利用されているサービスという事実は、QRコード決済の“絶対王者”であることを改めて印象付ける数字と言えるかもしれない。

また、同発表では「2021年度上半期のPayPayの取り組み」も紹介。PayPayを利用して電気・ガス・水道などの公共料金が支払える「PayPay請求書払い」が全国の自治体約3分の2に対応したこと、ユーザーが安心安全に利用できるための「不正利用対策」の強化などが伝えられている。

とくに不正利用対策では、2021年4~6月の期間のPayPayの不正発生率が0.00086%であったことを公表。参考として示された同時期のクレジットカードの不正発生率0.04784%と50倍以上の差があることを明らかにし、PayPayの安全性を強調している。

たしかに企業としては、4~9月で上期が締まり半年間の成果を世間に公表するのは当然のことだ。しかしこれまで右肩上がりだった加盟店数のグラフも、10月の手数料有料化によって伸びが鈍化、もしくは減少傾向が明らかになる可能性も否定できない。

事実、MMD研究所が10月8日に発表したデータによれば、PayPay加盟店のうち無料期間内での解約の意向があった店舗は21.8%にのぼったという。また、「どちらとも言えない」という店舗も41.2%となり、全体の半数…とまではいかないが30%程度の離脱はあ…

続きは【オトナライフ】で読む

パチンコ「約50%が電サポ100回以上」の優秀マシン…初実戦あっさり激アツ展開に!?

 ひろ吉のパチンコ「実戦」紹介。今回は、絶大な人気を獲得した時代劇とのタイアップ機『P遠山の金さん2 遠山桜と華の密偵(以下、金さん2)』について書いていきたい。

■大当り確率:1/256
■確変中:1/58.9
■確変突入率:55%
■トータル継続率:約70.4%
■遊タイム:通常時760回転消化で時短971回
■時短システム:大当り後100 or 200 or 300回
■賞球数:1&2&14
■ラウンド/カウント:2 or 10R / 8C

 通常時は3種類のモード「杉良太郎モード」「松方弘樹モード」「密偵モード」から遊戯を楽しむことができる。本機はヘソと電チューの大当りが共通となり、「10R確変(50%)」「2R確変(5%)」を引くと次回大当りまで継続する。10R通常は3種類の時短「100回(42%)or200回(2%)or300回(1%)」の振り分けとなる。

 つまり、10R確変を引きつつ、時短で引き戻して「出玉を増やしていく」というのが、大量出玉への王道ルートと言えるだろう。

 そんな本機を遊技したのは平日の仕事帰り。ふらっと家の近くのホールに立ち寄ったのだが、特に狙い台もなかったので何気なくパチンココーナーを徘徊していたのだった。

 データカウンターに目を向けていると、大当り0回、352回転ハマってる『金さん2』が空いていた。これくらいのハマりだと狙うほどではないかもしれないが、据え置きの可能性も期待できるので着席したのである。ちなみに、『遠山の金さん』シリーズを打つのは人生で初だった。

 打ち始めて熱い演出が起きないまま655回転、突如遊タイムに突入する。前日100回転ほど回されていたようで、据え置きだったということである。「ラッキー」と思いながら打ち続けていると、681回転であっさり初当りをゲットしたのだ(投資4400玉)。

 初回は10R確変を射止めることに成功。「確変を抜けると厳しい」なんて考えていたが、2連目も無事に10R確変をゲットする。しかし、3連目は10R通常(時短100回)に当選してしまい、チャンスタイムに突入…。

 時短100回ではどうすることもできず、あっさり終了してしまうのだった(回収3000玉)。特にこれ以上追う理由もなかったので実戦終了を決意する。今回は「-1400玉」と負けてしまったが、「また実戦したい」と思えるマシンだった。近いうちにリベンジを果たしたいところだ。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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パチンコ「爆速出玉バブル」3大スペック登場! 1月の激アツ新台を振り返る

 ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】だが、10月も後半に突入したということで今回は趣向を変えてお送りしたい。

 気は早いが今年も終わりが近づきつつあるので、これまでの激アツな新台を振り返りパチンコ界にとって今年がどんな年だったか月ごとに見直してみようというスピンオフ企画である。

 1月で紹介した機種は『PフィーバータイガーマスクW』『Pコードギアス 反逆のルルーシュ』『Pアナザーゴッドポセイドン‐怒濤の神撃‐』『P Re:ゼロから始める異世界生活』の4機種だが、『タイガーマスクW』は前年からの持ち越しなので今年登場した機種は3機種となる。

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 どれも継続率や出玉性能に優れた機種だが、それぞれに特徴がある。『コードギアス』なら90%を超える継続率とスピード感溢れる連チャンモード。『アナザーゴッド』の場合は大当りの80%が最大出玉約1500発を獲得できる出玉感。『Re:ゼロ』はずばり一言小当りRUSH。

 結果論ではあるが、この3つのタイプは現在の主流となるスペック・ゲーム性であり、今年のはじめから爆速出玉バブルの前兆を見ることができていたのは興味深い事象である。

 さて、登場から半年以上を経た上記3機種の現在地としては『Pコードギアス反逆のルルーシュ』の圧勝と言えそうである。機種の感想や口コミを書き込む掲示板などで今でも頻繁に投稿があるのはこのマシンだけといっても過言ではない。

『Re:ゼロ』はコンテンツ自体の強さやパチスロとの兼ね合いから多少マシな状況だが、『アナザーゴッド』に関しては導入から1ヵ月も経つとアクティブな動きが見られなくなっていた印象である。

 ただ、Pワールドで設置店舗を見てみるとそんな状況を反映するどころか逆に作用していて、『コードギアス』の設置が一番少なくなっている。『アナザーゴッド』はそれと似たような数字だが、『Re:ゼロ』はダブルスコアの大盛況となるのである。

 生活のかかるホールであるからこそ稼働や人気にビビッドに対応することを考えれば、インターネットで展開される評価が必ずしも実際と重なるとは限らないことを示しているとも言えそうである。

 特に今はコロナ禍でシビアな経営を迫られている状況である。旧基準機の撤去問題があるにせよ、生き馬の目を抜くこの業界で9ヵ月も撤去されていないのには何かしらの要因があるに違いない。

 あるいは利益を求めるホールと娯楽を求めるファンの間による評価の違いが反映された結果としての事象かもしれない。まあ、『P大工の源さん超韋駄天』が爆発的な人気を獲得した傾向をみれば『コードギアス』がファンの支持を集めるのは納得できるとことである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

 

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JRA菊花賞、10番人気以下で勝利したのはヒシミラクルただ1頭のみ、当時を振り返り異例の混戦レースを検証してみると…

●秋のG1レースは波乱続き

 秋華賞はソダシが出血のアクシデントもあり敗退と、まさかの波乱。スプリンターズS、秋華賞と秋のG1レースはともに1番人気が敗れており、あらためて競馬の難しさを認識させられた。今週行われる菊花賞は、かつてコントレイルやディープインパクト、オルフェーヴルといった断然の人気馬が圧巻の走りで勝利。人気馬が結果を出している傾向にあるが、1986年以降10番人気以下の勝利が1度だけある。それが関西馬のヒシミラクルだ。

 ヒシミラクルは682万円という低価格で落札されたように、父サッカーボーイというマイナーな血統からもさほど注目を集めていなかった。同じ年に行われたセレクトセールの最高落札額は1億9000万円であり、それと比較してもヒシミラクルの682万円は非常にお得だったのは間違いない。2歳8月のデビューから3歳5月の初勝利までなんと10戦。しかし5月26日に初勝利を挙げ、わずか5ヵ月後の菊花賞を勝利したのである。そして翌年には天皇賞(春)、宝塚記念も制し、G1を3勝、獲得賞金は5億円を超えたのだ。

 ヒシミラクルが勝利した2002年の菊花賞は、日本ダービー馬タニノギムレットやシンボリクリスエスといった世代トップの実力馬が不在で、1番人気が武豊騎手騎乗の皐月賞馬ノーリーズン、そしてアドマイヤマックス、メガスターダムといった馬が上位人気となる混戦模様。ヒシミラクルもトライアルの神戸新聞杯で6着に敗退し、出走権も賞金も足りない状態であった。しかし幸運にも抽選を突破して菊花賞の参戦が決まったが、重賞実績が乏しいこともあり10番人気の低評価だったのである。

 しかも同馬はクラシック登録がなかったため、追加登録金を払って出走している。それほどまでに、陣営は密かに自信を見せていたのだ。それは当時コンビを組んでいた角田晃一騎手の「とにかくスタミナがある。菊花賞も獲れる」というコメントからもわかる。菊花賞はそんな角田騎手の言葉を証明するようなレースだった。スタートで1番人気ノーリーズンがいきなり落馬。場内の喧騒をよそにヒシミラクルは後方待機で折り合い、スタンド前は動かない。しかし向こう正面に入って仕掛け、坂の登りから下りにかけてポジションを上げていき、第4コーナーでは早くも先頭に並びかける。道中ひたすら追われ続けながら、実際に脚は鈍ることなく伸び続けた。そしてゴール前で急追してきたファストタテヤマを振り切り、1着でフィニッシュ。1着ヒシミラクルは10番人気、2着ファストタテヤマは16番人気、そして3着メガスターダムは3番人気ですべて関西馬という組み合わせ。3連複は34万4630円の大波乱となり、当時は3連単が発売されていなかったが、仮に3連単があれば300万馬券となる可能性もあっただろう。

 それにしてもヒシミラクルに代表されるようにこの菊花賞は関西馬が強い。無敗で三冠を制したコントレイルやディープインパクトも関西馬であり、人気薄で勝利したキタサンブラックやビッグウィーク、スリーロールスなども関西馬だ。なぜこれほどまでに菊花賞は関西馬が強いのか。その秘密を探るべく、関西馬情報のスペシャリスト集団であるチェックメイトに話を聞いた。

●圧倒的な西高東低

――菊花賞と関西馬の成績は?

担当者 過去の優勝馬も上位好走馬も圧倒的に西高東低です。ここ10年に限定しても、関西馬が9勝し、2着も10頭すべてが関西馬。つまり過去10年で2着以内に好走した20頭中19頭が関西馬なのです。そして唯一関東馬が勝利したケースも、その馬(フィエールマン)の鞍上は関西所属騎手のC.ルメール。関西関係の組み合わせをすべて購入すれば、誰でも的中できるレースと言っても過言ではありません。しかしそれでは膨大な組み合わせとなってしまいます。そこからいかに不要な馬を排除し、買うべき馬のみに絞れるか、それがこの菊花賞を的中させるポイントでしょう。

――なぜ関西馬が強いのか?

担当者 今のJRAは強い馬、素質のある馬が関西馬に集中しやすい状況です。それは厩舎も厩務員も調教助手も騎手も、そして設備や様々な制度も、関東より関西の方が上と考えられているからです。もちろん関東にも優秀なスタッフはいますが、関西の方が圧倒的に多いというのが業界の認識。その結果、2020年は関西馬2005勝に対し関東馬は1459勝。今年も秋華賞が終了した時点で関西馬1615勝と関東馬1153勝。関西馬が圧倒的な結果を出しているのです。


――今年の菊花賞は?

担当者 ご存じのように皐月賞馬エフフォーリアと日本ダービー馬シャフリヤールが不在。一見すると混戦模様ですよね。しかも関東馬はアサマノイタズラ、タイトルホルダー、ヴァイスメテオール、グラティアス、オーソクレースなどが揃って関東馬にチャンスというイメージがあるかもしれません。対する関西馬はステラヴェローチェ、レッドジェネシスの2頭以外は、あまりパッとしない印象があるでしょう。しかしそこが盲点です。ある関西馬陣営から『賞金や実績では格下かもしれないが、長丁場の競馬なら決して見劣りしません。ここを目標に体調面もピークと言えるくらいなので、一発ありますよ』という勝負話を入手していますが、この馬の評価が急上昇しているのです。菊花賞は過去に多くの人気薄関西馬が激走してきたレース。今年はこの馬が、その激走穴馬になるのではないかと見ています。

――チェックメイトの実力は?

担当者 今年の日本ダービーでは関西馬の4番人気シャフリヤールを本命に指名し、9番人気3着ステラヴェローチェも穴馬に抜擢し、馬連だけでなく3連単5万8980円の万馬券を的中させました。秋華賞が行われた先週も、土日2日間で合計9本の万馬券を的中と好調です。この勢いで菊花賞も、そして『穴の関西馬情報』を入手している来週の天皇賞(秋)も仕留めますよ。

――菊花賞情報の提供はあるのか?

担当者 馬券で勝ちたい、本当の関係者情報を知りたいというファンの皆様へ向け、この『菊花賞で3連単勝負買い目情報を無料で公開』させていただきます。今まで体験したことのない真の関西馬情報を、ぜひ実感してください。


 チェックメイトがこれほどまでに関西馬情報に強いのは、彼らが本物の関西関係者だからだ。それは元JRA調教師で関西に所属していた清水久雄氏を筆頭に、伝説級の大物ばかり。彼らの人脈から入手される情報の価値は、どんなマスコミよりも高いといっても過言ではない。そのチェックメイトが破格の自信を見せる、菊花賞の人気薄穴馬が含まれる3連単勝負情報が、なんと無料で提供されるのだ。これは誰もが知るべき最重要情報である。また、先週無料で公開された10/16阪神12Rでは3連単3万2070円を的中している。来週の天皇賞に向けた資金稼ぎとしても、ぜひこの情報で勝負したい。
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JRA菊花賞、10番人気以下で勝利したのはヒシミラクルただ1頭のみ、当時を振り返り異例の混戦レースを検証してみると…

●秋のG1レースは波乱続き

 秋華賞はソダシが出血のアクシデントもあり敗退と、まさかの波乱。スプリンターズS、秋華賞と秋のG1レースはともに1番人気が敗れており、あらためて競馬の難しさを認識させられた。今週行われる菊花賞は、かつてコントレイルやディープインパクト、オルフェーヴルといった断然の人気馬が圧巻の走りで勝利。人気馬が結果を出している傾向にあるが、1986年以降10番人気以下の勝利が1度だけある。それが関西馬のヒシミラクルだ。

 ヒシミラクルは682万円という低価格で落札されたように、父サッカーボーイというマイナーな血統からもさほど注目を集めていなかった。同じ年に行われたセレクトセールの最高落札額は1億9000万円であり、それと比較してもヒシミラクルの682万円は非常にお得だったのは間違いない。2歳8月のデビューから3歳5月の初勝利までなんと10戦。しかし5月26日に初勝利を挙げ、わずか5ヵ月後の菊花賞を勝利したのである。そして翌年には天皇賞(春)、宝塚記念も制し、G1を3勝、獲得賞金は5億円を超えたのだ。

 ヒシミラクルが勝利した2002年の菊花賞は、日本ダービー馬タニノギムレットやシンボリクリスエスといった世代トップの実力馬が不在で、1番人気が武豊騎手騎乗の皐月賞馬ノーリーズン、そしてアドマイヤマックス、メガスターダムといった馬が上位人気となる混戦模様。ヒシミラクルもトライアルの神戸新聞杯で6着に敗退し、出走権も賞金も足りない状態であった。しかし幸運にも抽選を突破して菊花賞の参戦が決まったが、重賞実績が乏しいこともあり10番人気の低評価だったのである。

 しかも同馬はクラシック登録がなかったため、追加登録金を払って出走している。それほどまでに、陣営は密かに自信を見せていたのだ。それは当時コンビを組んでいた角田晃一騎手の「とにかくスタミナがある。菊花賞も獲れる」というコメントからもわかる。菊花賞はそんな角田騎手の言葉を証明するようなレースだった。スタートで1番人気ノーリーズンがいきなり落馬。場内の喧騒をよそにヒシミラクルは後方待機で折り合い、スタンド前は動かない。しかし向こう正面に入って仕掛け、坂の登りから下りにかけてポジションを上げていき、第4コーナーでは早くも先頭に並びかける。道中ひたすら追われ続けながら、実際に脚は鈍ることなく伸び続けた。そしてゴール前で急追してきたファストタテヤマを振り切り、1着でフィニッシュ。1着ヒシミラクルは10番人気、2着ファストタテヤマは16番人気、そして3着メガスターダムは3番人気ですべて関西馬という組み合わせ。3連複は34万4630円の大波乱となり、当時は3連単が発売されていなかったが、仮に3連単があれば300万馬券となる可能性もあっただろう。

 それにしてもヒシミラクルに代表されるようにこの菊花賞は関西馬が強い。無敗で三冠を制したコントレイルやディープインパクトも関西馬であり、人気薄で勝利したキタサンブラックやビッグウィーク、スリーロールスなども関西馬だ。なぜこれほどまでに菊花賞は関西馬が強いのか。その秘密を探るべく、関西馬情報のスペシャリスト集団であるチェックメイトに話を聞いた。

●圧倒的な西高東低

――菊花賞と関西馬の成績は?

担当者 過去の優勝馬も上位好走馬も圧倒的に西高東低です。ここ10年に限定しても、関西馬が9勝し、2着も10頭すべてが関西馬。つまり過去10年で2着以内に好走した20頭中19頭が関西馬なのです。そして唯一関東馬が勝利したケースも、その馬(フィエールマン)の鞍上は関西所属騎手のC.ルメール。関西関係の組み合わせをすべて購入すれば、誰でも的中できるレースと言っても過言ではありません。しかしそれでは膨大な組み合わせとなってしまいます。そこからいかに不要な馬を排除し、買うべき馬のみに絞れるか、それがこの菊花賞を的中させるポイントでしょう。

――なぜ関西馬が強いのか?

担当者 今のJRAは強い馬、素質のある馬が関西馬に集中しやすい状況です。それは厩舎も厩務員も調教助手も騎手も、そして設備や様々な制度も、関東より関西の方が上と考えられているからです。もちろん関東にも優秀なスタッフはいますが、関西の方が圧倒的に多いというのが業界の認識。その結果、2020年は関西馬2005勝に対し関東馬は1459勝。今年も秋華賞が終了した時点で関西馬1615勝と関東馬1153勝。関西馬が圧倒的な結果を出しているのです。


――今年の菊花賞は?

担当者 ご存じのように皐月賞馬エフフォーリアと日本ダービー馬シャフリヤールが不在。一見すると混戦模様ですよね。しかも関東馬はアサマノイタズラ、タイトルホルダー、ヴァイスメテオール、グラティアス、オーソクレースなどが揃って関東馬にチャンスというイメージがあるかもしれません。対する関西馬はステラヴェローチェ、レッドジェネシスの2頭以外は、あまりパッとしない印象があるでしょう。しかしそこが盲点です。ある関西馬陣営から『賞金や実績では格下かもしれないが、長丁場の競馬なら決して見劣りしません。ここを目標に体調面もピークと言えるくらいなので、一発ありますよ』という勝負話を入手していますが、この馬の評価が急上昇しているのです。菊花賞は過去に多くの人気薄関西馬が激走してきたレース。今年はこの馬が、その激走穴馬になるのではないかと見ています。

――チェックメイトの実力は?

担当者 今年の日本ダービーでは関西馬の4番人気シャフリヤールを本命に指名し、9番人気3着ステラヴェローチェも穴馬に抜擢し、馬連だけでなく3連単5万8980円の万馬券を的中させました。秋華賞が行われた先週も、土日2日間で合計9本の万馬券を的中と好調です。この勢いで菊花賞も、そして『穴の関西馬情報』を入手している来週の天皇賞(秋)も仕留めますよ。

――菊花賞情報の提供はあるのか?

担当者 馬券で勝ちたい、本当の関係者情報を知りたいというファンの皆様へ向け、この『菊花賞で3連単勝負買い目情報を無料で公開』させていただきます。今まで体験したことのない真の関西馬情報を、ぜひ実感してください。


 チェックメイトがこれほどまでに関西馬情報に強いのは、彼らが本物の関西関係者だからだ。それは元JRA調教師で関西に所属していた清水久雄氏を筆頭に、伝説級の大物ばかり。彼らの人脈から入手される情報の価値は、どんなマスコミよりも高いといっても過言ではない。そのチェックメイトが破格の自信を見せる、菊花賞の人気薄穴馬が含まれる3連単勝負情報が、なんと無料で提供されるのだ。これは誰もが知るべき最重要情報である。また、先週無料で公開された10/16阪神12Rでは3連単3万2070円を的中している。来週の天皇賞に向けた資金稼ぎとしても、ぜひこの情報で勝負したい。
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昭和電工、世紀の巨額買収、成果乏しく特損も…「のれん代」6千億円の重荷

 昭和電工は2022年1月4日付で高橋秀仁取締役常務執行役員(59)が社長に昇格する。20年に買収した連結子会社の昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)の社長も兼ねる。森川宏平社長(64)は代表権を持つ会長に就く。社長交代は5年ぶり。「経営トップの一本化と世代交代。昭和電工と昭和電工マテリアルズの統合の加速とグループとしてのスピーディーな経営を推進するため」とした。

 9月22日に開いたオンライン会見で、森川氏は高橋新社長を「グローバル企業で働いた経歴を持ち、論理力と決断力が高く、自社からは出ない人材だ」と高く評価した。高橋氏は「世界大手は優秀な若手を引き上げることに時間を割いている」と述べ、年代ごとに幹部候補を競わせながら人材の育成や登用に力を入れる方針を示した。

 高橋氏は1986年(昭和61年)東京大学経済学部卒、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。日本ゼネラルエレクトリックなど複数の外資系企業を経て、2015年に昭和電工に入社。17年1月、常務執行役員、同年、取締役常務執行役員。20年1月常務執行役員最高戦略責任者(CSO)に就き、9600億円を投じた旧日立化成の買収や、その後の事業整理を進めてきた。

 森川氏は17年1月に社長に就任した。東京大学工学部卒。昭和電工に入社以来、執行役員になるまで一貫して化学品の研究開発畑を歩んできた。20年ぶりの技術系社長だった。

日立化成を9600億円で買収

 日立化成へのTOB(株式公開買い付け)が成立し、20年4月28日付で連結子会社にした。日立グループの「御三家」の一つだった日立化成を昭和電工がM&A(買収・合併)したことになる。

 買収総額は素材分野のM&Aとして破格の約9600億円。昭和電工の時価総額(約3300億円)の3倍だったため「小が大をのむ買収」といわれた。日立化成の買収のために設立した特別目的会社、HCHDに、みずほ銀行がノンリコースローンで4000億円を融資。さらに同行と日本政策投資銀行が優先株を取得することで2750億円を出資した。買収主体となる昭和電工は、HCHDに普通株で2950億円出資。昭和電工の2019年12月期連結決算の営業利益1207億円の2.4倍にあたる巨額の出資だった。

 日立化成の買収によるのれん代の償却負担が重くのしかかる。のれん代(買収額と買収先の純資産の差額)、無形固定資産、持ち分投資の合計は6259億円(20年12月期時点)に達した。償却期間は最大20年間だから、年換算で313億円の償却負担となる。

 昭和電工は「3年後に年間200億円以上のコスト削減効果を見込める」(森川社長)としてきた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で業績への悪影響は不可避となった。猛烈な逆風下での買収となったわけだ。

 昭和電工が20年12月に公表した長期ビジョンで2000億円相当の事業の売却の方針を打ち出した。今年1月末にはアルミニウムの2事業(アルミ缶、高純度箔)を米投資ファンド、アポロ・グローバル・マネジメントに500億円で売却した。

 連結上場子会社である化学商社の昭光通商の株式を、丸紅系投資ファンドに譲渡した。昭光通商株式の44%を所有していたが、丸紅系のアイ・シグマ・キャピタルが運営するファンドのTOB(株式公開買い付け)に29%分を応募。15%を残すことで昭光通商との取引を継続する。

半導体への投資を拡大

 昭和電工マテリアルズの売り上げ、利益を20年第3四半期(7月~9月)の期首から取り込んだ。21年12月期は年間を通して寄与する。21年12月期の売上高は20年12月期比43.8%増の1兆4000億円。従来予想を550億円上方修正した。営業利益は850億円の黒字(前期は194億円の赤字)。170億円増やした。ナフサ価格の上昇を背景にエチレンなどの製品価格が上昇。黒鉛電極は電炉向けの需要が強く販売数量が上向いた。

 しかし、最終損益は250億円の赤字(同763億円の赤字)。これまでの予想を110億円引き下げ、赤字幅が広がる。事業売却に伴う評価損や昭和電工マテリアルズの資産の再評価で210億円の特損を計上するためだ。

 昭和電工マテリアルズ関連では鉛蓄電池事業やプリント配線事業などの売却を決めており、事業改善費用として150億円を特別損失として計上した。モビリティ事業でも固定資産の減損損失を35億円見積もっている。昭和電工のアルミニウム関連事業も譲渡し、25億円の譲渡損失が出る。事業整理にメドがついたことから、新規投資に踏み切る。

 9、10月に公募増資や追加売り出し(オーバーアロットメント)で最大で3519万株の新株を発行する。発行価格は1株2465円。発行済み株式数の2割強に相当する。手取り資金は概算で823億円。706億円を昭和電工マテリアルズの製造設備や再生医療の分野に充当する。

 25年12月期の売上高を20年12月比6割増の1兆6000億円、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)を同6.4倍の3200億円に高める目標を掲げる。半導体関連に積極投資し収益拡大への道筋をつける。

 今後、旧日立化成の巨額買収の償却負担を吸収できるだけの収益を上げることができるかだ。外資系企業で経験が長い高橋新社長の経営手腕が問われる。

(文=編集部)

昭和電工、世紀の巨額買収、成果乏しく特損も…「のれん代」6千億円の重荷

 昭和電工は2022年1月4日付で高橋秀仁取締役常務執行役員(59)が社長に昇格する。20年に買収した連結子会社の昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)の社長も兼ねる。森川宏平社長(64)は代表権を持つ会長に就く。社長交代は5年ぶり。「経営トップの一本化と世代交代。昭和電工と昭和電工マテリアルズの統合の加速とグループとしてのスピーディーな経営を推進するため」とした。

 9月22日に開いたオンライン会見で、森川氏は高橋新社長を「グローバル企業で働いた経歴を持ち、論理力と決断力が高く、自社からは出ない人材だ」と高く評価した。高橋氏は「世界大手は優秀な若手を引き上げることに時間を割いている」と述べ、年代ごとに幹部候補を競わせながら人材の育成や登用に力を入れる方針を示した。

 高橋氏は1986年(昭和61年)東京大学経済学部卒、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。日本ゼネラルエレクトリックなど複数の外資系企業を経て、2015年に昭和電工に入社。17年1月、常務執行役員、同年、取締役常務執行役員。20年1月常務執行役員最高戦略責任者(CSO)に就き、9600億円を投じた旧日立化成の買収や、その後の事業整理を進めてきた。

 森川氏は17年1月に社長に就任した。東京大学工学部卒。昭和電工に入社以来、執行役員になるまで一貫して化学品の研究開発畑を歩んできた。20年ぶりの技術系社長だった。

日立化成を9600億円で買収

 日立化成へのTOB(株式公開買い付け)が成立し、20年4月28日付で連結子会社にした。日立グループの「御三家」の一つだった日立化成を昭和電工がM&A(買収・合併)したことになる。

 買収総額は素材分野のM&Aとして破格の約9600億円。昭和電工の時価総額(約3300億円)の3倍だったため「小が大をのむ買収」といわれた。日立化成の買収のために設立した特別目的会社、HCHDに、みずほ銀行がノンリコースローンで4000億円を融資。さらに同行と日本政策投資銀行が優先株を取得することで2750億円を出資した。買収主体となる昭和電工は、HCHDに普通株で2950億円出資。昭和電工の2019年12月期連結決算の営業利益1207億円の2.4倍にあたる巨額の出資だった。

 日立化成の買収によるのれん代の償却負担が重くのしかかる。のれん代(買収額と買収先の純資産の差額)、無形固定資産、持ち分投資の合計は6259億円(20年12月期時点)に達した。償却期間は最大20年間だから、年換算で313億円の償却負担となる。

 昭和電工は「3年後に年間200億円以上のコスト削減効果を見込める」(森川社長)としてきた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で業績への悪影響は不可避となった。猛烈な逆風下での買収となったわけだ。

 昭和電工が20年12月に公表した長期ビジョンで2000億円相当の事業の売却の方針を打ち出した。今年1月末にはアルミニウムの2事業(アルミ缶、高純度箔)を米投資ファンド、アポロ・グローバル・マネジメントに500億円で売却した。

 連結上場子会社である化学商社の昭光通商の株式を、丸紅系投資ファンドに譲渡した。昭光通商株式の44%を所有していたが、丸紅系のアイ・シグマ・キャピタルが運営するファンドのTOB(株式公開買い付け)に29%分を応募。15%を残すことで昭光通商との取引を継続する。

半導体への投資を拡大

 昭和電工マテリアルズの売り上げ、利益を20年第3四半期(7月~9月)の期首から取り込んだ。21年12月期は年間を通して寄与する。21年12月期の売上高は20年12月期比43.8%増の1兆4000億円。従来予想を550億円上方修正した。営業利益は850億円の黒字(前期は194億円の赤字)。170億円増やした。ナフサ価格の上昇を背景にエチレンなどの製品価格が上昇。黒鉛電極は電炉向けの需要が強く販売数量が上向いた。

 しかし、最終損益は250億円の赤字(同763億円の赤字)。これまでの予想を110億円引き下げ、赤字幅が広がる。事業売却に伴う評価損や昭和電工マテリアルズの資産の再評価で210億円の特損を計上するためだ。

 昭和電工マテリアルズ関連では鉛蓄電池事業やプリント配線事業などの売却を決めており、事業改善費用として150億円を特別損失として計上した。モビリティ事業でも固定資産の減損損失を35億円見積もっている。昭和電工のアルミニウム関連事業も譲渡し、25億円の譲渡損失が出る。事業整理にメドがついたことから、新規投資に踏み切る。

 9、10月に公募増資や追加売り出し(オーバーアロットメント)で最大で3519万株の新株を発行する。発行価格は1株2465円。発行済み株式数の2割強に相当する。手取り資金は概算で823億円。706億円を昭和電工マテリアルズの製造設備や再生医療の分野に充当する。

 25年12月期の売上高を20年12月比6割増の1兆6000億円、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)を同6.4倍の3200億円に高める目標を掲げる。半導体関連に積極投資し収益拡大への道筋をつける。

 今後、旧日立化成の巨額買収の償却負担を吸収できるだけの収益を上げることができるかだ。外資系企業で経験が長い高橋新社長の経営手腕が問われる。

(文=編集部)

JRA秋華賞(G1)2着「絶好調厩舎」の確変ストップ!? 目前に迫った「調教停止処分明け」も“生え抜き馬”の躍進に期待!

 先週は秋華賞(G1)2着のファインルージュを筆頭に、美浦の岩戸孝樹厩舎が絶好調。土・日に出走した管理馬16頭の成績は3勝、2・3着がそれぞれ2回。勝率18.8%で、複勝率は驚異の43.8%を記録した。

 この好調ぶりは、近走だけではない。2017年から昨年まで、それぞれ年間16勝を記録した岩戸厩舎だが、今年は既に23勝をマーク。重賞成績も“確変中”で、9月には札幌2歳Sと紫苑S(ともにG3)を、それぞれジオグリフとファインルージュで勝利。同厩舎の平地競走の重賞勝利は2008年、ゲットフルマークスで制した京王杯2歳S(G2)以来、実に約13年ぶりとなった。

 岩戸厩舎といえば今夏、同じ美浦所属の木村哲也厩舎の管理馬を受け入れたことを覚えているファンも多いだろう。

 木村師の弟子に対する暴行事件に端を発して下された、同師への調教停止処分。JRA公式HPには「木村哲也調教師の調教停止処分に伴い、全管理馬が転厩となります」と記されており、7月28日には67頭もの馬が岩戸厩舎へ転厩することが発表された。

 前出のファインルージュやジオグリフらは、木村厩舎からの転厩馬。近いところではサウジアラビアRC(G3)2着のステルナティーアも岩戸厩舎の管理馬だが、デビュー前は木村厩舎に入厩。つまり岩戸厩舎の「躍進」は、木村厩舎からの転厩馬の存在が大きいことは否めない。

 ところがこの「躍進」ぶりが近々、ストップする懸念もある。JRA公式HPに記されている通り、木村師の調教停止期間の期限は10月31日まで。処分停止は目前まで迫っており、11月以降、転厩馬たちは岩戸厩舎から木村厩舎の管理馬へと“出戻り”することが予想される。

 そうなると、岩戸厩舎の成績はガタ落ちしてしまうのだろうか。しかし、そう考えるのは早計かもしれない。同厩舎が元々管理していたいわゆる“生え抜き馬”も、転厩馬を受け入れた期間を経て、大きな“変わり身”を見せている例があるのだ。

 岩戸厩舎が管理する生粋の“生え抜き馬”ゼログラヴィティは、今年3月27日の未勝利戦でデビューするも12着。間隔を空けて挑んだ7月10日の次走も6着と、なかなか勝利を挙げることができなかった。

 ところが、転厩馬とそのスタッフを受け入れた後、8月8日に未勝利を脱出。次走の小樽特別(1勝クラス)では昇級戦に挑戦して2着。そして9月の中山4Rでは見事、1勝クラスの壁を突破する“変わり身”を見せた。

 転厩馬の調教は木村厩舎のスタッフが引き続き行っているというが、好調な厩舎成績が生え抜きの馬たちにも好影響を与えているのかもしれない。木村師の処分が明ける日が目前に迫っている中で、今後は両厩舎の勝ち星がどのように変化していくのか。管理馬たちの行方はもちろん、両厩舎の動向に注目したい。

(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。