パチンコ「2021年MVPメーカー」発表! 17万発マシンを生んだアノ企業に対抗するライバルとは!?

 去年から発生した感染症のパンデミックは今年になっても完全に収束することはなく、2021年もまたコロナな年となってしまいましたが、ワクチン接種の広がりと日本人特有の潔癖性によってか、ここにいたって世界でも例を見ないほどの落ち着きを取り戻しているのは何よりです。

 パチンコ業界においては、ホールによる徹底した対策と不断の努力によって安全性を確保し、この状況にあっても安心してパチンコを打てる状態を維持してくれたおかげで、それほど不自由のないパチンコライフを楽しむことができました。この面において、ホールの方々には感謝しかありません。

 一方のメーカーに関しても、部材、部品の確保など目に見えない部分での苦労も通常とは比べ物にならないほどの困難を伴うこともあったと思いますが、通年と変わらず魅力的なマシンを数々登場させてパチンコの盛り上げに尽力してくれたおかげで、趣味や娯楽が制限されるなかでもエンターテインメントを忘れずに生活することができました。

 そんなメーカーのなかで今年もっとも輝きを放ったところを決めてくれと編集部からオーダー。今年のパチンコMVPメーカーをセレクトする運びとなりました。

【注目記事】

パチンコ「役物&デジタル」の同時抽選を楽しめる1種2種の最高峰…2万発ザラの出玉も魅力な隠れた名機!!

パチスロ新台『マイジャグラー』と肩を並べる最上位スペック!? ノーマルタイプ屈指の性能を誇る人気シリーズ最新作を完全攻略!

 さて、町男的もっとも価値を提供できたメーカーはどこか。今年のパチンコシーンを振り返り、2021年に1番アツかったメーカーとなると頭に思い浮かんだ企業は2つ。SANKYO京楽です。

 SANKYOは「17万発」も報告された『Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン』の衝撃はありましたが、1年を通してコンスタントに良台をリリースし続けた印象。ジェイビーやビスティなどの関連会社も含め、大きく外した機種がなかったのではないでしょうか。

 他方、京楽といえば、甘デジタイプの比率が多かった分、それほど新機種をバンバン発売していたイメージがないのですが、『ぱちんこ仮面ライダー GO‐ON LIGHT』と『ぱちんこ乃木坂46』という特大場外ホームランで大きなインパクトを残したのです。

 長打もあるアベレージヒッターか一発が魅力の長距離打者か。非常に悩むところです。海の向こうでは大谷翔平が「二刀流」でメジャーリーガーを切り裂きましたが、その意味では多様性や変化を見せたSANKYOこそがMVPにふさわしいでしょうか。

『ガンダムUC』を筆頭に『コードギアス』や『ヤマト2202』、『マクロスフロンティア』で本命トレンドをしっかり押さえつつも『ヴヴヴ』『ゴルゴ疾風マシンガン』のハイループマシン、『パトラッシュ』『J-RUSH』の高年齢層ターゲットなど変化球も忘れない。

 特に言及しなければならないのは『Pフィーバーアイドルマスター ミリオンライブ!』の存在です。最大4個ストックできる大当りがそれ自体に連チャン性を持つ「V-LOOPストック」機能は革命的。RUSHをストックできるパチスロのようなゲーム性を実現しました。

 年末の大一番には大注目の新台『新世紀エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜』も控えていますし、やはり総合力において2021年を代表するに見合うのはSANKYOですね。困難な時期において最大手の実力を遺憾なく発揮したといったところでしょうか。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRA C.ルメール絶賛「噂の超大物」が2022年クラシックの中心!? エリカ賞勝ちサトノヘリオス「レコード2連発」も立ちはだかる高い壁

 11日、阪神競馬場で行われたエリカ賞(1勝クラス)は、3番人気サトノヘリオス(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)が勝利。過去にクロフネ、アドマイヤグルーヴ、キングカメハメハ、エイシンフラッシュ、ヴィルシーナといったG1馬が勝ち馬に名を連ねる出世レースを制し、来年のクラシックへ大きく前進した。

 11頭立て芝2000mのレースは、序盤からルーキー・永島まなみ騎手とジャマンが外連味のない逃げで隊列を牽引。縦長の展開になる中、サトノヘリオスは中団インコースを追走した。内々の経済コースを通った分、最後の直線では前がごちゃつくシーンもあったが、難なく馬群を突破。上がり最速タイの末脚で、2連勝を飾った。

「ペースが流れて乗りやすかったですね。前走も強い勝ち方でしたから、自信を持って乗れました。間を割っていく形で勝てました」

 レース後、そう相棒を賞賛したのは鞍上の岩田望来騎手だ。この日はデビュー戦から手綱を執る川田将雅騎手が香港遠征のために巡ってきた騎乗だったが、見事に“代打”の役割を果たした。川田騎手は引く手あまたのトップジョッキーだけに、重賞初制覇が待たれる若武者にも今後またチャンスがあるかもしれない。

「レース後に岩田望騎手が『間を割っていく形で勝てた』と話している通り、最後の直線で進路が狭くなるシーンがありましたが、それでも勝ち切ったのは力のある証拠。これで未勝利勝ちに続く、2戦連続のレコード勝ちになりましたね。

ちなみに昨年の勝ち馬アドマイヤハダルは皐月賞(G1)で4着に好走。今年も出世レースを楽しみな馬が勝ち上がりました」(競馬記者)

 サトノヘリオスは、これで3戦2勝。敗れたのは4着だった新馬戦だけだが、今回の勝利が超大物と噂される「あの馬」の評価をさらに高めたことは間違いなさそうだ。

「先月の東京スポーツ杯2歳S(G2)でC.ルメール騎手が『楽勝でした』と絶賛したイクイノックスですね。サトノヘリオスが4着に敗れたデビュー戦で、2着メンアットワークに6馬身の大差をつけて圧勝したのがこの馬です。

ちなみにメンアットワークこそ、その後パッとしませんが、3着馬のサークルオブライフは、その後にアルテミスS(G3)を勝ち、明日の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)でも有力馬の1頭に数えられています。4着馬のサトノヘリオスが好メンバーの揃ったエリカ賞で強い勝ち方をしましたし、やはり来年のクラシックはイクイノックスを中心に動く可能性が高そうです」(同)

「これからの成長が楽しみです」

 これでオープン入りとなったサトノヘリオスが、再びイクイノックスに挑む日はそう遠くないだろう。レース後、岩田望騎手が期待を寄せたように日進月歩の進化で、クラシック大本命にリベンジを果たしたいところだ。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

香港C(G1)ラヴズオンリーユー有終の美、まさかの「お預け」!? 感動ムードに待ったをかけるのは遅れてきた「大物」3歳外国馬か

 12日、シャティン競馬場で行われる香港国際競走。そのトリを飾るのが、香港C(G1)だ。総賞金額は当日に行われる4つの国際G1競走の中で1番高く、毎年日本のみならず多数の国々からも参戦があって、今年は4か国から12頭が出走予定である。

 中でも注目は今年4月に同舞台で行われたQE2世C(G1)を制した日本のラヴズオンリーユー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)だろう。前走のBCフィリー&メアターフ(G1)を勝利して勢いに乗る同馬は、今回がラストラン。有終の美を見たいファンの期待も高まって、『netkeiba.com』の単勝予想オッズでは1.3倍の圧倒的な支持を受けている。

 だが、楽勝ムードのラヴズオンリーユーへ待ったをかける存在が、今回香港Cへ出走を予定している。それが唯一イギリスからの参戦となるドバイオナー(セン3歳、英国・W.ハガス厩舎)だ。

 2歳だった昨年は4戦1勝と平凡な成績だったが、今年に入って一変。重賞初勝利を含む5戦3勝と成績が一気に向上した。

「今年のシーズン開幕前に去勢手術を受けたのが、成績向上の1番の要因でしょう。レースでは今でも気の悪さを見せていますが、最後の直線で必ず伸びてくるのが特徴です」(競馬記者)

 去勢明け初戦こそは4着と取りこぼしたが、以降は全て連対している。今季2戦目で嬉しい2勝目を挙げると、次戦のギヨームドルナノ賞(G2)では、仏ダービー・オークス(ともにG1)で上位に入った実力馬相手に快勝して重賞初制覇。続くドラール賞(G2)で、今度はドバイWC(G1)3着のマニークールら古馬実績馬を退けて重賞連勝と本格化した。

 そして、3連勝の勢いにあやかって果敢に挑んだのが前走の英チャンピオンS(G1)。日本の競馬ファンにも馴染み深いミシュリフやアダイヤーなどトップホースが集ったハイレベルレースだったが、ドバイオナーは直線で一気にそれら一級馬を交わして2着と大健闘した。

「今年の凱旋門賞(G1)は近年稀に見る道悪馬場だったこともあり、凱旋門賞組のアダイヤーなどは調子が下降気味だったかもしれません。とはいえ、凱旋門賞未出走のミシュリフに先着したのはドバイオナーが一流馬である証だと思います。

走った重賞は全て道悪ということもあり、良馬場濃厚なシャティンでどれだけ走れるか未知数な部分はありますが、少なくとも実績だけで言えばメンバートップクラスでしょう」(同)

『netkeiba.com』の予想オッズでは現在、4番人気ながら単勝オッズが19倍前後と頭なら美味しい配当が見込めそう。鞍上のT.マーカンド騎手は英国リーディング3位のトップジョッキーながら、日本では馴染みが薄いため「騎手人気」によるオッズ低下の心配も無さそうだ。

 遅れてきた欧州の大物3歳馬が、日本の名実ともにトップの名牝を打ち破る――。そんなシーンも頭に入れつつ、香港Cを楽しみに待ちたい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

講談社・アマゾン直接取引でも取次会社が消えない理由…出版社・書店に多大な恩恵

 9月、出版大手の講談社とネット通販大手アマゾンが取次会社を介さない直接取引を開始し、出版業界に大きな衝撃が走っている。

 現状は講談社の扱う書籍のなかでも「講談社現代新書」「ブルーバックス」「講談社学術文庫」の3シリーズのみだが、効果を見極めたうえで今後はほかの書籍や新刊にも拡大する可能性が示唆されており、出版業界の転換期と見る向きも少なくない。

 従来の日本の出版業界では、取次会社が出版社と書店の中間に入り、問屋として本や雑誌を配送するという体制が主流であった。だが直接取引では、アマゾンが取次会社を経由せずに出版社から直接在庫を仕入れるため、消費者に商品が届くまでの日数短縮につながるとのことだ。

 この一件を受けて、ネット上では「出版社が取次を必要としなくなった」「本を購入する際に早く届いたり安くなったりするのか気になる」という声が多くあがっている。そこで今回は、日本の出版流通業界に詳しい流通科学大学商学部マーケティング学科教授・秦洋二氏に、講談社とアマゾンの直接取引導入による今後の出版業界への影響について聞いた。

世界的に見ると取次頼りの日本が特殊だった

 実は、アマゾンは講談社と直接取引する以前から、取次会社と取引する一方で、すでに数多くの出版社と直接取引を行っていた。ただ、出版業界内の大手中の大手である講談社がアマゾンと手を結んだということは、異例の事態として受け止められているのだ。

 直接取引によって出版業界がどう変化していくかが気になるところだが、まずは秦氏に日本の出版業界における取次会社の役割について解説してもらう。

「まず、取次会社は各出版社から新刊の情報を一覧としてまとめ、各書店へと提供します。次に各書店が入荷したい本を決定した後、取次会社が出版社から本を仕入れ、各書店まで運搬します。この一連の流れが主な取次の仕事です。現在、日本には大小合わせると出版社が約3000社、書店が9000店超存在しています。そして、発売される出版物は書籍だけでも年間7万点近くにも及ぶため、取次がいないと出版業界は機能しないでしょう」(秦氏)

 では、そんな取次会社にはどのような種類があるのか。

「現在、日本出版販売(日販)とトーハンという取次会社の大手2社が、ほとんどの出版社、書店と取引を行っているのが現状です。戦前に、政府が出版物の流通統制を目的として、全国にある取次会社をひとつにまとめて日本出版配給株式会社(日配)という国策会社が設立されました。ですが戦後、GHQが主導した経済民主化の動きにより日配は解体の対象となり、現在の日販、トーハンへと分裂する結果となったのです」

 続いて、秦氏は日本と海外の出版業界の仕組みを比較し、こう指摘する。

「一言でいうと、国際的にみると日本の取次会社はかなり特殊な存在なんです。日本では再販制度(再販売価格維持制度)と委託制度が認められています。前者は、出版社が書籍、雑誌の価格を設定して書店で販売できる制度、後者は一定期間内であれば書店で売れ残った本を出版社に返本できる制度となっています。これらの制度が適用されるためには、出版社や書店との膨大なコネクションを持つ取次会社の存在が必要不可欠です。

 対して、欧米諸国の出版業界では、日本とは反対に直接取引を行っているところも少なくなく、特にアメリカ、イギリスなどでは再販制度が適用されていません。そのため、アマゾンは出版社と直接取引を行うことによって、本を大量に仕入れて消費者のもとへ早く、安く届けることが可能でした」

 欧米では直接取引が多いようだが、こうした仕組みが日本では広まらなかったという。

「直接取引による流通自体はそれほど珍しいものではありません。たとえばスーパーマーケットでは、直接取引と問屋を介した取引、どちらも利用して店頭に商品を並べることが普通となっています。ですから、今回の講談社の取り組みは、むしろ流通の仕組みとしてはよりノーマルな状態に近づいたともいえるのです」

目的はコスト削減ではなく配本日数の最短化?

 秦氏は、講談社が直接取引を開始した主な理由には、注文してから手元に商品が届くまでの時間を指す“リードタイム”の削減が挙げられると説明する。

「通常、書店で本を注文すると、間に取次が入るため発送までに時間がかかります。一方、アマゾンの『お急ぎ便』『当日お急ぎ便』といったサービスを利用して本を注文すれば、たいてい当日から翌日には消費者へ届きますが、古い本やマニアックな本はアマゾンや取次の物流倉庫にはなく、出版社にしか在庫がない場合が多いです。そうなると、取次が出版社まで在庫確認をしなければならず、発送まで時間がかかってしまいます。

 ですから講談社は直接取引を導入することによって、出荷ロットの小さい本の発注から納品までの時間を短くしようとしているのでしょう。今回の対象となった3つのシリーズを見てもわかりますが、要するにシリーズ内の種類は多いけれど1作品1作品が頻繁に購入されるわけではない本を直接取引にして、リードタイムを減らそうとしているのです。

 従来であれば、アマゾンで本を注文して取次の物流倉庫に在庫がない場合、取次が出版社まで在庫確認をしなければいけませんでした。しかし、取次を経由せずにアマゾンが出版社に在庫確認を行えるようになれば、直接取引の対象となる商品が物流倉庫に在庫がない場合でも届くのが早くなるのではないでしょうか」

 ここまで聞くと直接取引にメリットが大きく、逆に取次会社を経由すると仲介手数料がかかるなどのデメリットに目がいってしまうが、講談社の今回の決断にも取次会社を介することの手間や不利益が関係しているのだろうか。

「いいえ、出版社はそれほど取次会社の存在をデメリットに感じていないでしょう。だいたいの出版取引における1冊あたりの取り分を算出すると、出版社が約70%、書店が約22%です。取次会社の取り分は残りの約8%。たとえば、取次会社は1000円の書籍を1冊流通させても80円ほどの利益しか出ません。そのため必要な経費として取次に仲介手数料を支払い流通も任せてしまったほうが、出版社にとっては効率的なのです」

 取次会社への仲介手数料が必要なコストだとするなら、直接取引によって本の価格が下がるといったメリットはあまりなさそうだ。

「むしろ直接取引はコストが上がると考えるのが一般的です。たとえば、書店が各出版社に営業して本の仕入れを独自で行っていたら、時間とお金がいくらあっても足りません。市場がすべて直接取引になると、取引にかける時間、人件費でとてつもないコストが発生してしまいます。だから取次でまとまった量の本を仕入れて、世の中に流通させたほうが結局は消費者も安く本を購入できるのです。今回の場合、自前の物流倉庫を全国各地に所持し、物流投資にも多額の費用を注いでいるアマゾンだからこそ、直接取引が可能になったと見ていいでしょう」

 アマゾンはあくまで特例で、出版社は取次を不要に感じているわけではないということか。

「出版社にとって、取次会社は自社の出版物を流通させてくれる商売相手です。そのため出版社が取次を疎ましく思うことはないでしょう。また書店としても、取次は膨大な量の出版物を用意してくれる必要不可欠な存在です。ですから日本では従来通り、取次会社を介した取引が主流の時代が当面は続くでしょう」

 アマゾンの勢いは今後も増していくかもしれないが、それでも当分の間は出版社、取次、書店が築き上げてきた今までの流通ルートが、大きく崩れることはなさそうだ。

(取材・文=A4studio)

アップルのファンも知らない?実は超使えるiPhone純正アダプタ4選

 iPhone、iPad、Macなどを擁するアップルのファンにもあまりその存在が認知されていないのが、純正アダプタシリーズだ。

 アップルの純正アダプタといえば、iPhoneユーザーならばまずライトニングケーブルが思い浮かぶだろうが、それ以外にも実は使える・面白い純正アダプタがあるのだ。そこで、今回はアップルの純正アダプタとその使い道について、携帯ガジェットに詳しいライターの白根雅彦氏に話を聞いた。

アップルの純正アダプタは大別すると4種存在する

 白根氏によると、アップルの純正アダプタは大きく分けて4種類あるとのこと。ひとつずつ解説していただこう。

「1つ目は『Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ』(1100円、税込、以下同)。こちらは、iPhone 7以降廃止されてしまったイヤフォンジャックの代わりに、イヤフォンやヘッドフォンをiPhoneなどにつなぐための変換ジャックであり、iPhone Xまでは本体に同梱されていました」(白根氏)

 例えば、iPhoneユーザーが音を出さずに動画や音楽を楽しみたいときなどに、アップル純正以外のイヤフォンでも使えるようになるわけだ。

「2つ目はiPhoneとテレビをつなぐための『Lightning – Digital AVアダプタ』(6380円)。アプリゲームやiPhoneで撮影した動画をテレビにミラーリングできるなど、iPhoneでできることをより大画面で楽しみたい方におすすめです。また最大1080pのHD画質で出力されるため、ストレスなく大画面で迫力のある映像を楽しめることも魅力でしょう。接続方法はLightningコネクタ搭載のiPhone、iPadなどから本製品をつないだ後に、別売りのHDMIケーブルでテレビやモニターへつなぐだけと非常に簡単です」(白根氏)

 なるほど、スマホで撮った動画やスマホゲームをテレビの大画面で楽しみたいという人にはうってつけの純正アダプタだ。

「3つ目は、デジカメやキーボードなどの電子機器に接続するための『Lightning – USBカメラアダプタ』(3850円)。本製品は、Lightningに対応するiPhone、iPadからデジカメ、キーボードに接続できるなど汎用性が高いのが特徴です」(白根氏)

 この純正アダプタがあれば、ノートPCなどを持っていなくても、iPhone、iPadなどとキーボードを接続してPCのように利用することができるということか。キーボードの消費電力によっては、電源の確保が必要になる場合もあるが、消費電力の少ないキーボードを接続することができれば、カフェやファミレスなどの屋外での作業も可能になりそうだ。

「4つ目が、SDカードを読み込むための『Lightning – SDカードカメラリーダー』(3850円)。デジカメなどで撮影した写真をiPhone内に読み込むことができるほか、SDカードに保存されたWord、Ecxelなどのファイルを読み込めるなど、こちらも汎用度の高い製品となっていますね」(白根氏)

 万が一、PCが故障しても、SDカードに保存されているファイルなどをiPhone上で確認できるため、不測の事態に応急的な対応ができるだろう。

有線接続にまだアドバンテージがある分野とは?

 白根氏は純正アダプタ以外にも使えるアップル製品について紹介してくれた。

「例えば、値は張りますが『TV HD』(17800円)でiPhoneとテレビをつなぐと、スマホに映っている画面をテレビに映し出せます。そのため、純正アダプタの購入を検討している方は、こういったほかの方法も考えてから購入したほうがいいでしょう」(白根氏)

 そもそもアップル自体の販売戦略として、有線接続となる純正アダプタはそこまで重要視していないのだろう。

「おっしゃるとおりです。近年のアップルは有線接続を必要としない世界を目指していますからね。すべてワイヤレスで行えるようにして、有線での通信自体を廃止する動きに向かっているように感じます。

 アップル純正の『MagSafe充電器』(4950円)は、充電パッドの円の上に置くだけで充電ができるという代物です。従来のワイヤレス充電器は、充電器とスマホの中心を合わせなくてはいけませんでしたが、こちらは内蔵されている磁石のおかげで自然と中心が合うようになっています。このワイヤレス充電に慣れるとケーブルの抜き差しが面倒に感じてしまいますね」(白根氏)

 だが白根氏は、まだ有線接続にアドバンテージがある分野もあると考えているそうだ。

「先ほど申し上げた通り、Lightningケーブルはもうあまり必要とされないと思いますので、今後は『Magsafe』の技術でワイヤレスのデータ送信ができるようになるのが理想ですね。

 ですが、一眼レフなどのデジカメとiPhoneをワイヤレスでつなぐときなどは、Wi-Fi経由でつなぐとまだ結構手間に感じます。その間、iPhoneからインターネットに接続できなくなってしまいますし、その場合はまだ有線接続のほうが便利でしょう。

 それと個人的には、有線でつなぎたくなるようなオーディオ関係の純正アダプタが出てきてほしいです。『Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ』は、充電用とオーディオ接続用で2つに分岐されていないので、iPhoneに付けながら充電できるアダプタが発売されると喜ぶユーザーも多いでしょう。

 また、高品質のマイクをiPhoneにつなぐための専用アダプタがあるといいのではないでしょうか。自宅でZoom会議などをする機会も増えているでしょうから、高性能のマイクを付けて参加したいという需要はあると思います」(白根氏)

 アップルはこのまま完全ワイヤレス化に向けて進んでいくのかもしれないが、現状ではまだ有線接続の純正アダプタが活躍する機会はありそうだ。意外と認知度の低いアップル純正アダプタを使いこなし、ビジネスシーン、プライベートシーンをより快適にしていただきたい。

(文=A4studio)

岸田首相と東條英機に共通する「負けるリーダー」の条件…真面目、人の話を聞く

「二階幹事長に喧嘩を売ったり、新自由主義から転換すると宣言したり、今度の首相には期待できるかも」

 そんな感じで多くの国民が浮かれていた岸田文雄首相就任時から2カ月後、SNSでは「#岸田総理の辞任を求めます」がトレンド入りした。安倍政権でのモリカケ問題のような「ホームラン級の失点」はないものの、2カ月前の期待感をチャラにする「外国人労働者の拡大」「親中派で知られる林芳正衆議院議員の外務大臣起用」「子育て世帯に一律10万円給付でクーポンにしたことで967億円のムダ遣い」などの「エラー」が積み重なっているのだ。

 この調子が来年も続けば、7月の参院選は苦戦を強いられるかもしれない。事実、宏池会に源流をもつ首相は政権交代を許してきたという事実がある、55年体制最後の自民党首相となった宮澤喜一氏と、鳩山・民主党に惨敗した麻生太郎氏だ。最近の不人気ぶりからも、岸田首相がこれらの首相と同じ運命をたどってしまう可能性もあるのでは、と永田町では囁かれているのだ。

マジメな宰相

 そんな「敗将」の臭いが漂いだしている岸田首相を見ていると、やはり日本の「敗戦」に大きな影響を与えた過去の首相との共通点が目立つ。それは第40代内閣総理大臣、東條英樹だ。

 東條というと、日本を無謀な戦争へ突入させた軍国主義の権化のようなイメージを抱く人も多いだろうが、実は陸軍内では「いい人」で通っていた。とにかくマジメで努力家で、家族思いでスキャンダルなど悪い話は一切ない。天皇陛下から信頼もされていたということで慕う部下も多かった。評論家の福田和也氏も『総理の値打ち』(文藝春秋)で「日本組織で人望を集める典型的人物」と評している。

 そして令和日本でマジメな宰相といえば、思い浮かぶのは我らが岸田首相だ。自民党総裁選に出馬した際も、政治ジャーナリストや政治評論家が「岸田さんの悪口を言っている人を見たことがない」「とにかくマジメ」などとヨイショしていたのは、まだ記憶に新しいだろう。

 そんな2人のマジメ首相には多くの共通点がある。「聞く力」と「メモ」だ。岸田首相が総裁選で「私の特技は人の話をよく聞くこと」と繰り返しアピール、しまいには選挙演説やテレビ出演で「岸田ノート」を見せびらかすというパフォーマンスまで繰り返したのはご存じの通りだ。一方、日米開戦に踏み切った「いい人・東條英機」も「聞く力」には定評があることに加えて、無類のメモ好きとして知られていた。

「部下の報告をよく聞き、上がってくるすべての書類に目を通し」ていたという「東條は部下の報告をいちいちメモにとり、それをあとで整理して事項別と年月別に分け、これを特別性の書類箱に収めていた。また、このメモに基づき、3種類の手帳を使っていたという」(『戦争指導者としての東條英機』防衛研究所より)。

エリートコースから外れた努力の人

 そんな共通点があるだけではなく、2人は「エリートコースから外れた努力の人」というキャラクターも丸かぶりだ。

 広島の資産家の家に生まれ、政治家一族の3代目という典型的な「上級国民」の岸田首相が、自身を「苦労人」だとアピールをする際の鉄板ネタが、「開成高校出身なのに東大に3回落ちた」というものだ。

 岸田家の男たちは、祖父が京大法学部から高等文官試験(現在の国家公務員試験)、父は東大法学部から通産省という典型的なエリートコースを歩んでいる。当然、岸田首相も生まれた時から当たり前のように同じ道を歩むことを求められたが、2浪して早稲田の法学部を出た後、日本長期信用銀行に入行。世間的には十分立派なエリートだが、「岸田三代」のなかではやはり見劣りしてしまう。そういうコンプレックスが、「努力の人」にもつながっている。

 一方、東條英機も「エリートコースから外れた努力の人」だった。

 陸軍のエリートコースは、陸軍大学校を卒業した者たちだが、実はそのなかでも序列がある、優秀な成績である上位数名は、天皇陛下から軍刀などの恩賜品を授与されるのだが、この「恩賜組」「軍刀組」は将来を嘱望され、「次世代の陸軍幹部」と目される。有名なところでは、石原莞爾や永田鉄山だ。

 東條は意外にも、このコースには乗っていない。「恩賜組」「軍刀組」になることができなかっただけではなく、陸大自体も2浪をしてようやく引っかかった。つまり、慕っていた先輩である永田や、後に犬猿の仲として激しい権力闘争を繰り広げる後輩の石原が若くして得た「選ばれた者」という評価を、東條は持っていなかった。この強烈なコンプレックスが、部下の話に耳を傾け、几帳面にメモる、というやや偏執的な「マジメさ」につながっているのだ。

お友だち厚遇

 ただ、そんなキャラクターの共通点以上に、岸田首相と東條の姿が重なるのは「人事」である。東條についての著作が多くある作家の保阪正康氏は、『人を見る目』(新潮社)の中で、東條と側近の関係をこのように看破している。

「昭和10年代の戦時宰相・陸軍大将の東條英機はお追従が大好きだった。自分の目をかけた人間のみ、周辺に集め、あとはどんな識見・卓見を持っていても遠ざける。なぜこんな軍人を重用したのか、と言いたくなるほどだ」

 実はこの言葉は、岸田首相にもそのまま当てはまる。金銭トラブルの疑惑が燻り続けていた甘利明氏を「総裁選で自分を応援してくれた」という理由だけで、国民の反対を押し切って党幹事長に抜擢。さらに自身よりも人気の高い河野太郎を広報本部長に据え露骨に冷遇し、高市早苗氏を政調会長という要職に付けながらも「10万円給付」などの重要な決定には関わらせない。

 一方で、官邸は松野博一官房長官、中谷元内閣総理大臣補佐官、木原誠二、村井英樹、寺田稔という「お友だち」と「宏池会」がズラリと並ぶ。さらに、国民が驚愕したのが、選挙で落選して「無職」の石原伸晃を観光立国担当の内閣参与にするという決断だ。当然、観光政策分野の実績などゼロ。東條と同じで、「お追従」が大好きとしか思えない。

 1940年時点で内閣、陸海軍の上層部では、国力の差が歴然としていたアメリカとの戦争を避けるべきという声が多かった。しかし、東條は開戦に踏み切った。研究者たちは、「日中戦争でここまで死人が出ているのに今さら中国から撤兵できるか」という陸軍内部と国民の声に東條が真摯に耳を傾けた結果だと分析している。

 実は国家を滅ぼすのは、独裁者や自分勝手なリーダーだけではなく、「周囲の話をよく聞くいい人」である。岸田首相も東條と同じ道を歩まないことを祈りたい。

(文=長谷十三)

話題のパチンコ最新作『乃木坂46』が高稼働を記録! シーズリサーチ新台データ速報

 パチンコ業界に特化したマーケティングリサーチを行うシーズリサーチはこのほど、11月22日から7日間の遊技客動向を調査した新台データ速報(全国版)を公開した。

 この日、パチンコはアムテックスの『Pバキ319ver.』、京楽産業.の『ぱちんこ 乃木坂46』、ジェイビーの『P J-RUSH5 RSJ』『P J-RUSH5 HSJ』などがデビューした。

 格闘漫画の金字塔をパチンコに完全移植した『Pバキ319ver.』は、作品の真骨頂「バトル」を前面に押し出したゲーム性が最大の魅力。ミドルタイプ、ライトミドルタイプ共に小当り「地上最強の親子喧嘩」から「バトルモード」へ突入するのが基本的な流れで、電サポ3回+残保留2個から構成されるバトルモードの継続率は約85%となる。

 国民的アイドルとの強力タッグ作の『ぱちんこ 乃木坂46』は、電サポ1回+残保留4個の「ぐるぐるRUSH」が出玉増加の主軸で、主に初当り時の「ぐるぐるRUSHチャレンジBONUS」での「乃木ドキチャレンジ」成功で突入。このぐるぐるRUSHの継続率は約84%で、7図柄での大当りは電サポ100回+4回の「LEGEND Vストック」へと発展し、BONUS×3個が約束されるといった特徴もある。

【注目記事】
パチスロ新台「設定不問」で超天国が50%ループ!? 超速“アクセルAT”を進化させた新時代のAT機誕生
パチスロ新台『沖ドキ!』『秘宝伝』のシリーズ最新作、完走率53%の“最強特化マシン”など話題作が続々デビュー!12月20日パチスロ導入リスト

 シリーズの中でも人気の『CR J-RUSH3』を進化継承させた『P J-RUSH5 RSJ』及び『P J-RUSH5 HSJ』は、前者がライトミドルタイプで、後者がミドルタイプ。どちらも確変突入率は72%、ミドルタイプに関しては大当り後の電サポは88or89回で、通常大当り後の電サポは88回までとなることから、89回まで継続した場合は確変が確定し、仮に88回で終了しても潜伏確変の可能性がある。

 これらマシンのうち、最も平均稼働時間が長かったのは『ぱちんこ 乃木坂48』。若い世代のみならず中高年層の遊技も目立ち、前評判通りの活躍と言っても差支えはなさそうだ。

 一方、『Pバキ391ver.』は20代以下からの人気が顕著。『P J-RUSH5 RSJ』及び『P J-RUSH5 HSJ』は中高年層からの支持が厚く、とりわけ後者は70代以上の稼働も多かった。

 ちなみに同日、パチスロはサボハニの『Re:ゼロから始める異世界生活 Apex Vacation』の1台が導入を開始。こちらは設定「エミリア」「レム」「ラム」と3種類の最高設定を組み込んだA+RT機で、各種最高設定は共通で機械割「105.4%」ながらも設定名が示すボーナスに当選しやすい=それぞれで異なる展開を楽しむことができる。

 動向については、高年齢層の稼働はほとんどなかったものの、30代や20代以下から人気。件の最高設定を投入したホールが多かったのか、上記パチンコよりも勝率が高かった点も特筆すべき要素のひとつといえそうだ。

有馬記念(G1)女帝クロノジェネシスVS強力3歳勢に待った⁉︎ 展開の鍵を握るのは、大波乱を演出したツインターボの後継者

 9日、総決算・有馬記念(G1)のファン投票の最終結果が発表された。それに伴い各陣営からも出走の可否が公表されはじめ、出走メンバーも徐々に固まりつつある。

 3歳勢では天皇賞・秋(G1)を制したエフフォーリアをはじめ、菊花賞馬タイトルホルダー、中山巧者のアサマノイタズラなどが出走を予定している。ハイレベル世代と言われるこれら強力3歳勢を、現在の芝の中距離界では抜けた存在と言っていい女帝クロノジェネシスが迎え撃つ構図となりそうだ。

 1年の総決算であり、お祭り的な意味合いもあった有馬記念は、かつては現役最強を争うトップホースがこぞって出走し、ライバル同士の死闘やドラマチックな波乱の展開も多かった。

 ただ、ここ数年はファン投票で選出されても、海外遠征などを理由に有力馬が出走を回避するケースも増えてきている。その結果、実力に開きがあるメンバー構成になることが増えたため、人気通りの比較的堅い決着になる事も多い。

 普段はあまり競馬をしない人も、有馬記念だけは年末の宝くじ感覚で馬券を買う、という話もよく耳にするが、実際にはなかなか年末ジャンボ級の配当には至っていないのが実情だ。

 ところが、今年は例年と違って少し波乱の雰囲気が漂っている。

 その鍵を握るのが先月の福島記念(G3)で大逃げを打ち見事に圧勝し、令和版ツインターボとして話題になったパンサラッサ(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)の存在だ。

 本家ツインターボと言えば、かつて果敢な大逃げを武器に重賞3勝を挙げ、多くのファンに愛された快速馬だ。有馬記念で思い出されるのは、ダイユウサクが勝利した1991年のレースだろう。

 ツインターボがハイペースで逃げ、当時の絶対王者メジロマックイーンが4コーナー手前から早めに捕まえに行ったところを、直線で内からスルスルと伏兵ダイユウサクが抜け出し、してやったりの勝利を挙げた。単勝137倍14番人気の大穴馬のまさかの勝利に、実況が思わず放った「これはびっくりダイユウサク!」というフレーズは競馬ファンの間では語り草だ。

 そんな大波乱を演出した影の立役者はハイペースで逃げ、絶対王者の早仕掛けを誘ったツインターボといえるだろう。

 今年は、快速馬ツインターボの後継者パンサラッサが出走するだけでなく、前走菊花賞(G1)で逃げ切り勝ちを収めているタイトルホルダー、前走ジャパンC(G1)で逃げたアリストテレス、前々走フォワ賞(仏G2)で逃げ切り勝ちのディープボンド、大逃げや向正面での大捲りなど大胆な戦法を取ることが多いキセキなども出走を予定している。

 特にパンサラッサとタイトルホルダーは逃げ戦法に転じてから好結果を出しているだけに、どちらも簡単には引かない可能性が高い。また大本命のクロノジェネシスも3コーナー過ぎから比較的早めに動いて長くいい脚を使うタイプだけに、ハイペースに巻き込まれると、かつてのメジロマックイーンのように足をすくわれかねないだろう。

 そうなってくると、アカイイトやステラヴェローチェなど一発を狙う後方待機馬にも、ダイユウサクのような波乱を起こすチャンスは十分ありそうだ。

 古くから、「逃げ馬がドラマを作る」と言われるように、快速馬の揃う今年の有馬記念は一筋縄ではいかないかもしれない。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

パチスロ「もしかして、高設定?」…最後の実戦は予想外の展開に!【濱マモルののほほんコラムVol.126~みなし機実戦の思い出 その2~】

 ようやく見付けた明かりがボクシングジムで肩を落としたアタシは、トボトボとホテルへ戻り、ホテル内の食事処で喉を潤した。こんな書き出しで分かる通り、前回の続きである。

 初の山陰上陸。せっかくだから日本海の海の幸や特産品を肴に飲みたかったのだが、メニューはそこらの居酒屋と変わらないものばかり。明日は朝イチから打つわけだし、今夜は早寝をしろ。きっと神からの思し召しだったのだろう。

 翌朝、開店に合わせてホールに向かうと既に年配のお客さんがちらほら。店員さんも年配の方で、床のベニヤ板にも温かみを感じる、とてもアットホームな雰囲気だった。

 もちろん、狙い台などはない。今回の目当てである「みなし機」、数台あるエーアイの『ウィリーチャンプV』から適当に選んで着席すると、さすがは兄弟機『ウィリーチャンプ』より強烈な連チャンがウリなだけに、初当りにはいきなり2万7千円を費やした。

 説明すると、4号機『ウィリーチャンプ』及び『ウィリーチャンプV』はビッグとREG、集中を搭載したA-Cタイプ。様々な仕様がある中、オーソドックスな裏モノはボーナス、集中のどちらからも連チャンへと発展するタイプで、この日の初当りは集中からのビッグ…という流れだった。

 集中当選時は音もなく筐体左上の集中ランプが点滅し、消えたと思ったらビッグ1確目の「みかん・7・みかん」が停止。正直、『ウィリーチャンプ』の方は当時から実機を所有していていつでも触れるのだが、やはりホールでは気持ち良さが違う。ただ、その気持ち良さは一瞬で終了し、745Gハマって引いた2回目の集中は、あろうことか単発で終了。総投資も5万円に達した。

「兄ちゃん、なんでその台を打ち続けているの?」。さらに追加投資をしようとした刹那、常連客と思しきおじいさんが話しかけてきた。別に、意味はない。失礼を承知で言うと、「どうせ全台設定1だろう」と判断して台移動をしなかっただけなのだが、続けて、笑顔が優しい店員さんも「他の台を打ってみたら?」とひと言。この台に固執する理由もないし、そこまで推すなら移動しようと席を立つと、件の店員さんが1台をポンポンと叩いた。

 もしかして、これを打てということか。不自然な動きにまぁここは試しに…とレバーを叩き始めたところ、わずか30Gで集中ランプが点滅。これがすぐ消えると間髪入れずにビッグが揃い、都合、ビッグ5回・REG1回・集中2回の8連へと発展した。

「もしかして、高設定?」。その後もコンスタントに初当りを引け、最大ハマリは564G。飛行機の最終便まで、といっても空港まで電車で長時間移動することから夕方手前までの実戦だったが、結局、2060枚のコインを吐き出させることができた。

 総投資は5万2千円だ。仮に等価交換でも4万円ほどだし、惜しくも捲ることはできなかったものの、最後に推定高設定に出会えたのだから、これくらいの負けは勝ったようなもの。みんなに笑顔で見送られて交換所へ行くと、なんと10枚交換だったのもボクシングジムと同じく良き思い出のひとつである。

(文=濱マモル)

JRA福永祐一「もう少し調教を積んでおいた方が……」コントレイルを超える大器を襲った計算外の敗戦。まさかのゴール前強襲から6年、阪神JF(G1)で“因縁”の対決

 12日、阪神競馬場では2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)が開催される。

 今年は上位人気5頭による「5強対決」などと言われているが、その中に名を連ねるウォーターナビレラ(牝2歳、栗東・武幸四郎厩舎)と、ベルクレスタ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)には、ちょっとした血統的な“因縁”がある。

「もう少し調教を積んでおいた方が良かったかな……」

 今から6年前の2015年。そう悔しがった福永祐一騎手の歴代最強馬といえば、現在は先日のジャパンC(G1)で有終の美を飾ったコントレイルだろう。

 だが、本人が『JRA-VAN』のインタビューで「排気量の大きさでいうと、今まで乗った馬のなかで間違いなく一番で、その評価はコントレイルと出会った今でも変わりません」とまで評価しているのが、ウォーターナビレラの父であり「未完の大器」と称されたシルバーステートである。

 シルバーステートといえば、福永騎手が「そのエンジンの性能にボディがもたなかった」と話している通り、自身のポテンシャルがあまりにも高過ぎたが故、その負荷に身体がついてこなかった悲運の名馬でもある。

 未勝利戦を5馬身差で圧勝。単勝1.1倍に推された紫菊賞(500万下当時)をほぼ馬なりのまま上がり3ハロン32.7秒の末脚で突き抜けるなど、2歳秋に大楽勝で連勝を重ねた際、福永騎手は翌年のクラシックへ大きな夢を描いたに違いない。

 しかし、翌年年明けに屈腱炎を発症してクラシック挑戦を断念。ここからシルバーステートの運命が大きく変わってしまった。

 そして、そこに至る要因の1つに挙げられるのが、デビュー戦の敗戦だ。

 単勝1番人気で迎えた2015年7月11日の新馬戦だった。中京のマイル戦で行われたレースの最後の直線、シルバーステートが手応え十分に堂々の先頭に躍り出た。本命馬が後続を突き放し、まずは貴重な白星を1つゲットすると思われた矢先……。

 外から猛烈な末脚で強襲したのが、後にヴィクトリアマイル(G1)の覇者となるアドマイヤリード、つまりはベルクレスタの姉である。

「もう少し調教を積んでおいた方が良かったかな……。その分、追い比べでは分が良くありません」

 レース後、そう福永騎手が振り返った通り、ゴール前の接戦をアタマ差で落としたシルバーステートにとっては痛恨の敗戦。翌年のクラシックを意識できる期待馬だけに「今後」を意識した仕上げで挑んだ陣営にとっても完全に計算外……描いていた青写真が一気に瓦解した瞬間だった。

 無論、この敗戦がシルバーステートの後の屈腱炎発症につながった科学的な根拠はどこにもない。ましてや純粋に勝利を目指したアドマイヤリードに一片の責任もあろうはずがない。

 しかし、今になって振り返れば、もしシルバーステートの2歳秋の出走が3戦ではなく、2戦であったなら。もっと言えば、仕切り直しとなった7月25日の中京出走が未勝利戦でなく、中京2歳S(OP)だったら……。当時を知るファンの中には、そう考える人もいたのではないだろうか。

 実際に未勝利戦の勝ち時計は、同日同舞台の中京2歳Sよりも1.3秒も速いのだ。

 あれから6年。シルバーステートは無事に種牡馬となり、初年度産駒から2歳女王決定戦に3戦3勝の有力馬ウォーターナビレラを送り込むなど、順調なスタートを切っている。一方の福永騎手は香港遠征のため不在だが、「馬産地の評判もいい」とかつての相棒を関係者に売り込むなど、そのベタ惚れようは相変わらずだ。

 一方のアドマイヤリードの妹、つまりはG1馬を姉に持つベルクレスタはアルテミスS(G3)で2着するなど、早くも高い素質の片鱗を見せている。

 無論、ウォーターナビレラは数多くのシルバーステート産駒の1頭であり、ベルクレスタもアドマイヤリードの6つも年下の妹だ。だが、出走各馬の血統表に脈々と連なる名馬たちから当時に思いを馳せるのも、ブラッドスポーツといわれる競馬を深く楽しむ術の1つといえるだろう。

(文=浅井宗次郎)

<著者プロフィール>
 オペックホースが日本ダービーを勝った1980年生まれ。大手スポーツ新聞社勤務を経て、フリーライターとして独立。コパノのDr.コパ、ニシノ・セイウンの西山茂行氏、DMMバヌーシーの野本巧事業統括、パチンコライターの木村魚拓、シンガーソングライターの桃井はるこ、Mリーガーの多井隆晴、萩原聖人、二階堂亜樹、佐々木寿人など競馬・麻雀を中心に著名人のインタビュー多数。おもな編集著書「全速力 多井隆晴(サイゾー出版)」(敬称略)