モス、この冬に絶対食べたい5品…すき焼き仕立ての豪華すぎるハンバーガー

 1972年に1号店が誕生し、2022年に50周年を迎えるモスバーガー。“つくりたての美味しさ”が評判の日本発の人気ハンバーガーチェーンで、国内1252店舗、海外含め1695店舗(2021 年11月30日現在)を展開している。

 モスバーガーといえば、食材の安心や安全へのこだわりがストロングポイントとして知られている。店頭に置かれている黒板には、使用されている野菜の産地や生産者の名前が明記されており、そこからはモスブランドの矜持と自信が垣間見える。

 さて、そんなモスバーガーの商品はどれも絶品だが、今回は特に“この冬買うべき商品”を5つ選出。いずれも寒い季節にぴったりなので、モスバーガーを利用する際の参考にしてみてほしい。

モスバーガー/390円(税込、以下同)

 まず紹介したいのが、昨年7月にリニューアルした定番商品の「モスバーガー」。ミートソースに含まれる玉ねぎを大小2種類の大きさにカットし、別々のタイミングで鍋に投入することで、具材感をアップさせることに成功したという。

 実際に食べてみると、確かにミートソースの玉ねぎの存在感が際立っているように感じる。以前から「モスバーガー」のミートソースは食感が良い印象があったが、このシャキシャキ感が改良によって倍増しているのだ。存在感の強い玉ねぎは、コク深いミートソースとの相性が抜群。肉厚なハンバーグと口に運べば、それぞれの旨味が口の中に広がる。

 新鮮な食材を扱うがゆえに、モスバーガーの商品は全体的に単価が高くなっているが、「モスバーガー」は390円と比較的リーズナブルな値段設定なのも嬉しい。もちろん、できたてで提供されるため、温かい食べ物が恋しくなるこの季節にピッタリな商品だろう。

モスチキン/270円

 次に紹介したいのが「モスチキン」。こちらも言わずと知れた定番商品だが、骨が手羽元の部分にしか付いていないことは意外と知られていないのではないだろうか。手羽元の骨だけをあえて残すことで手持ち部分をつくっているものの、それ以外の部分には骨が入っていないため、小さいお子様でも安心して食べることができるのだ。

 そんな「モスチキン」を実食すると、まず驚くのが衣の食感。米粉を使っているという衣は、かじると音が聞こえるほどにサクサクだ。チキン部分はムネ肉使用しているため、脂っこすぎず、それでいてジューシー。

 老若男女が美味しく食べることができる「モスチキン」は、「5本入り」「10本入り」も販売されているため、家族団らんの夕食やホームパーティーなどにも最適だろう。

ダブルとびきり とろったま スキヤキ仕立て/820円

 次は11月11日から期間限定で販売されている「ダブルとびきり とろったま スキヤキ仕立て」。国産牛を100%使用した「とびきりシリーズ」のハンバーグを贅沢に2枚使用し、半熟卵をトッピング。その上にすき焼きを乗せるという、豪華すぎるハンバーガーだ。

 袋を開けると、まずはその大きさに驚愕する。両脇からはみ出しているハンバーグはバンズの1.5倍ほどの大きさで、それが2枚も入っているのだから、相当なインパクトがある。大きさに圧倒されながら一口食べると、ハンバーグとすき焼きが同時に口の中に広がるのである。

 すき焼き自体がソースになっているため、ハンバーグをすき焼きで食べているような感覚だ。味付けはみりんのような甘さも感じさせる醤油味で、まさにすき焼きそのもの。ソースだからといって具材が少ないということもなく、牛肉と玉ねぎがたっぷり入っている。

 少し食べ進めていくと、半熟卵の黄身が溶け出してくる。黄身のまろやかさが追加されると、さっきまで肉々しかった食べ応えが一気にマイルドに。すき焼きはもちろん、ハンバーグとの相性も良い半熟卵のおかげで、飽きが来にくくなっている。820円と高めの値段設定ではあるものの、ごちそうを2つ掛け合わせたような組み合わせのおかげで、値段以上の満足感を得ることができた。今冬の自分へのご褒美などにいかがだろうか。

クラムチャウダー/320円

 続いては、寒い季節に嬉しいモスバーガーの「クラムチャウダー」。あさり、ベーコン、じゃがいもなどの具材がたっぷり入った、食感が楽しいスープとなっている。クラムチャウダーを販売しているファストフードチェーンは多いが、ネット上では「モスのがダントツ」「専門店より美味しい」という声が多く見受けられる。

 実食してみると、具材のじゃがいもが溶けるほど煮込まれたスープは舌触りが滑らかで、口当たりが非常に良い。スープの量はカップ1杯分ほどだが、あさりは4個、ベーコンは3切れ入っており、具材の満足度も高い。セットメニューにプラス30円すると、ドリンクをスープに変更することが可能なので、この冬はハンバーガーのお供に「クラムチャウダー」を選んでみてはいかがだろうか。

ひんやりドルチェ なめらかショコラ ハイカカオチョコレート使用/190円

 最後に紹介したいのは、昨年11月に期間限定販売されていた「ひんやりドルチェ なめらかショコラ ハイカカオチョコレート使用」。コーヒーや紅茶にぴったりな「ドルチェシリーズ」の商品で、昨年の人気から再販売が決定。2022年の3月下旬まで販売される予定となっている。

 実食してみると、良い意味でカカオの苦味がかなり強い。また、滑らかな口当たりは高級チョコレートを食べているような感覚だ。ネットでは「これ絶対良いチョコ使ってる」「コスパ良過ぎ」など称賛の声が多数あがっており、定番メニューを追い抜く勢いで話題になっているようだ。

「ドルチェセット」というドリンクとのセットメニューもあるため、ティータイムにも最適かもしれない。ホットドリンクとお茶菓子で過ごす時間は、冬の楽しみのひとつになってくれるだろう。

 今回は“この冬買うべき商品”を5つ紹介したが、どれもモスバーガーのこだわりが感じられる商品だった。50周年を迎えるモスバーガーだが、これからもどんどん新商品を展開していくだろう。今後の動向からも目が離せない。

(文・取材=A4studio)

※情報は2021年12月16日現在のものです。

破壊的人気、JO1超入門…、テレビ出演→即トレンド入り、4作連続オリコン1位

 12月15日、JO1の5thシングル「WANDERING」がリリースされた。またこの日、同グループの河野純喜と白岩瑠姫が、朝~昼にかけて日本テレビ系情報番組『ZIP!』『スッキリ』『バゲット』『ヒルナンデス!』に登場。ファンの間で“るんき”と呼ばれる同コンビは、夜のバラエティ番組『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』にもゲスト出演するとあって、ネット上には

「『WANDERING』発売もめでたいし、日テレは1日中るんき祭り!」

「るんきちゃん日テレジャック頑張って~!」

「朝から晩までるんきの活躍を見られて嬉しい!」

といったコメントが寄せられた。

 JO1は、2019年9月から12月まで配信、放送されたオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!、TBS系)から誕生した11人組ボーイズグループ。河野と白石のほか、大平祥生、川尻蓮、川西拓実、木全翔也、金城碧海(適応障害のため活動休止中)、佐藤景瑚、鶴房汐恩、豆原一成、與那城奨というメンバーが選ばれている。

 そもそも『PRODUCE 101 JAPAN』は、韓国の人気オーディション番組『PRODUCE 101』の日本版で、番組はTBSテレビと吉本興業、韓国のCJ ENMが合同で主催。101人の練習生が合宿生活を送りながら成長する過程や、さまざまなミッションに挑戦する様子を公開し、視聴者は“国民プロデューサー”となって彼らを見守り、応援しながら投票に参加。最終投票で選ばれた11人が、吉本とCJ ENMの合弁会社・LAPONEエンタテインメント所属のJO1としてデビューに至った。

 そんなJO1は、20年3月4日リリースのシングル「PROTOSTAR」でデビュー。同8月26日に2ndシングル「STARGAZER」、今年4月28日に3rd シングル「CHALLENGER」、8月18日に4th「STRANGER」を発売し、すべて「オリコン週間シングルランキング」で1位を獲得している上、“4作連続初週売上20万枚突破”も話題に。1stシングルから4作連続での初週売上20万枚超えは、史上10組目&男性アーティスト史上5組目とも伝えられた。

ドキュメンタリー映画も公開

 ただ、JO1のデビュー当初はファンから「音楽番組に出る機会が少なすぎる」という不満も寄せられていた。LAPONEエンタテインメントの方針か、ほかに何か理由があったのかは不明ながら、ファンの間では「もっと歌番組に出演させて!」との声が出ていたが、

 その分、テレビに出た時の反響もすごかった。デビューシングル「PROTOSTAR」の発売から20日後、昨年3月24日放送の『スッキリ』で同シングルに収録されているデビュー曲「無限大」を生披露した際などは、Twitterで「#JO1」がしっかりトレンド入りしていた。

 最近は音楽番組に登場する機会も増えているが、今年8月16日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)では、JO1のパフォーマンス中に大量のスモークがたかれるという演出が施され、ネット上で、

「スモークが邪魔すぎる!」

「メンバーが全然見えなくて泣いちゃう」

「もはや放送事故! TBSのミス!」

などと大騒ぎに。ツイッターでは「スモーク」がトレンド入りする事態となっていた。

 とはいえ、JO1はその後も11月11日放送の『ベストヒット歌謡祭 2021』(日本テレビ系)や、12月1日放送のフジテレビ系『2021FNS歌謡祭』第1夜などに出演するという活躍ぶりを見せている。また、11月19日~21日に千葉・幕張メッセで開催した初の有観客ライブ『2021 JO1 LIVE “OPEN THE DOOR”』は、3日間(全5公演)で4万5000人を動員したという。

 さらに12月25日~22年1月25日まで、メンバーの衣装やアート写真などの展示会「JO1 EXHIBITION in Gallery AaMo」が開かれることも発表されているほか、同3月1日には11人全員が主人公で初主演を飾るドラマ『ショート・プログラム』(Amazonプライムビデオ)の配信、同11日には全国の劇場でドキュメンタリー映画『JO1 THE MOVIE「未完成」-GO to the TOP-』の公開も決定している。

 なお、JO1を輩出したオーディション番組の第2弾『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』からは今年、同じく11人組のボーイズグループ・INIが誕生し、11月3日にデビューシングル「A」をリリース。INIは今月30日に放送される『第63回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)の新人賞に選ばれている。

 近年、アイドル発掘オーディションの番組や企画が人気なのは、やはりオーディションの段階から視聴者が応援でき、感情移入できる部分にあるとみられ、来年はどのようなグループが誕生するのかという楽しみもあるが、JO1やINIのさらなる飛躍にも期待したい。

(文=編集部)

大阪ビル放火が起きても登庁せずコメントなし…松井市長のサボりぶりに批判! 市民の安全に無関心な態度は過去の災害でも

 またも痛ましい事件が起こった。先週17日の午前10時すぎ、大阪市北区の雑居ビル4階の心療内科クリニックから出火し24人が死亡。警察は殺人と放火の疑いで捜査している男性の氏名を公表したが、その容疑者も火災で重体の状態だ。  詳しい動機などについては今後の捜査の進展が待たれ...

推し活、メタバース…エンタメのファン体験を革新するNFT

電通のコンテンツビジネス・デザイン・センターでは、アニメ・映画・ライブエンタメ・eスポーツなど、さまざまなエンターテインメントコンテンツ事業に携わっています。

コロナ禍の影響で、映画やライブ、イベントなどの活動が十分な形で実施できないことがありましたが、一方でバーチャルなライブやイベントなど、新しいビジネスも生まれました。

そんな中、大きな注目を浴び、2021年の流行語大賞にもノミネートされたのが「NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)」です。

NFTは、クリエイター・アーティスト・IPホルダーにとってコンテンツ創作や表現、権利の在り方までも変える重要な技術です。そして同時に、コンテンツのファン体験を大きく変える技術でもあります。

この連載ではブロックチェーン・NFT技術を活用したエンタメコンテンツにおけるクリエイター・アーティスト・IPホルダーのDX、ファン体験のDXについて、事例を踏まえながらご紹介していきます。

初回は、電通CBDC(コンテンツビジネス・デザイン・センター)でNFTのビジネスを推進している武田が、エンタメのファン体験を革新するNFTについて語ります。

※この連載では、エンタメファン体験にフォーカスして記載するため、NFTの技術的な観点・法的な観点に関しての記載を最小限にとどめております。詳細はお問い合わせください。
 
NFT01-1

ファングッズ革命

皆さんは、デジタルなファングッズを購入したご経験はありますか?

デジタルなファングッズと聞くとピンと来ないかもしれませんが、キャラクターのLINEスタンプ・スマホ壁紙、スマホゲームの課金コンテンツ、もしかしたらゲーム内の通貨で購入できるスキンや武器などもデジタルグッズと言えるかもしれません。

こういったデジタルなモノを購入した経験は、少なからずあると思うのですが、実はこの購入したモノは私たち自身が所有できていません。なぜなら、これらのデジタルグッズは提供されるプラットフォームに依存しており、仮にそのプラットフォームが提供を辞めてしまうと私たちの手元からなくなるモノだからです。

NFTはインターネット上で、保有者を証明する仕組みです。

この技術によって販売主から購入者に対して、デジタルなモノの保有権を移転させることが可能になりました。つまり、「デジタル上でモノを保有する」ことが可能になったのです。


エンタメコンテンツにおけるNFTの活用

2021年春ごろから、NFTに関するニュースを目にすることが多くなりました。そのほとんどは「超高額でNFTが売れた!」という切り口で、高いものでは数十億円の値がついています。

これらのニュースによって連日さまざまなメディアでNFTが紹介されるようになり、認知度が一気に伸びたのですが、一方で「NFT=高く売れるモノ」というイメージが付きすぎているようにも思います。そして、最近では「NFTブームは一過性のものだ」という声もちらほら聞こえてくるようになりました。

私はこのNFTの一般的なイメージを変えていきたいと思っています。

もちろんNFTを購入する際に「投機的な価値」を感じることも大事な動機の一つですが、NFTを保有することが、ファンとしての満足度を高めたり、自分のオタク度をアピールする手段になったり、コミュニティに所属している証になることが、より本質的な動機になるのではないかと思うのです。

電通CBDCではNFTという技術そのものではなく、NFTによってどうすれば既存のファン体験がより楽しくなるのか、どうすれば新しいファン体験を届けられるのかに着目してNFTのビジネスを促進しています。

推し活×NFTの可能性

私が担当しているアニメの領域においても、アニメファンが作品やキャラクター、声優、クリエイターなどを応援する「推し活」は、NFTを使うとさらに楽しいものにできると思うのです。

そもそも、アニメファンはグッズを買う際に、そのグッズの「モノ」の価値を感じることはもちろん、そのモノを持っているとファンコミュニティにおいてリスペクトされたり、同じキャラクターを推していることを表明するといった「コト」の価値や、ライブを一体感をもって楽しむためのライブTシャツといったような「トキ」の価値も加味して購入しています。

NFTを活用することで、このモノ・コト・トキの価値をデジタル上でも表現できるのです。

例えば、マンガやアニメが大ヒットすると、コアファンとしては、「自分はブームになる前から推していた!」と言いたくなります。この場合、コミック1巻の初版にだけ配布されるNFTがあったり、アニメ全話をリアルタイムで視聴したファンにだけに配布されるNFTがあると、大好きな作品の希少な「モノ」を手に入れる喜びはもちろん、初期からファンであった証明をデジタル上で受け取り、それをアピールする「コト」もできるでしょう。

バーチャルライブに参加する際、自分のアバターに着せる限定ライブTシャツがあったとして、そのライブイベントが終わると同時にそのデータも消えてなくなってしまうと寂しいですよね。これをNFTを発行して販売するとバーチャルライブ終了後もファン自身が保有しておくことができ、保有していることがバーチャルライブに参加し、同じ「トキ」を共有した証になるのです。

このように、あくまでもUX(ユーザー体験)から逆算してNFTという技術を活用していくことが、NFTを活用する際に重要なことなのではないかと思うのです。

一方、IPホルダーから見ても、NFTはデジタルグッズに付けて売るだけでなく、
ファンを巻き込む手段として活用できる技術です。例えば、クラウドファンディングのようにファンから資金を集める手段としてや、ファンに対して2次利用や2次創作の権利を付与することでアンバサダーを増やす手段としてもNFTの活用を検討しています。

NFTを活用することで、ファンとIPホルダーが、株主と株式会社のように良い意味で運命共同体のような関係を構築することができるのです。

デジタルグッズがメタバースにおけるアイデンティティになる

さらに2021年11月にFacebookがMetaに社名を変更したことにより、インターネット上に広がる三次元の仮想空間「メタバース」が注目されています。ここではメタバースの詳しい説明は避けますが、われわれがいまウェブ上で集っている2Dのコミュニティが3Dの仮想世界に移行した時、自分のアバターに対して、そのコミュニティにおける自らのアイデンティティを示す服やグッズを身に着けたくなることは必然の流れでしょう。

メタバースにおいては、現実世界と同じように、あらゆるショップで買ったモノをあらゆる世界に持ち出せることが理想です。これを実現するのがNFTであり、異なるサービスを跨いで取引されるようになるとブロックチェーン技術が本領を発揮するのです。このようにメタバースにおける活用を出口とした場合、NFTを購入する体験は、ただ「デジタルデータを保有する」だけではなく、「デジタル上での自己表現の手段」を手に入れることになるのです。

今後の連載では、いままさに世界中で動き始めているNFT(やメタバース)といった領域を「ファン体験をより楽しくする」という視点で捉えて実践していく、電通CBDCのプロジェクトをご紹介していければと思っています。

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『ジャグラー』愛が爆発…リズムネタでお馴染みの芸人もパチスロ好き!?

 例えば、かまいたちの山内健司や濱家隆一、霜降り明星の粗品。当サイトでも再三、お伝えしている通り、お笑い芸人にはパチンコ・パチスロ好きが多く存在する。

 先日、無料インターネットテレビサービス・ABEMAの「勝負駆け!笑いのターンマーク」に出演した永井佑一郎も、どうやらその一人のようだ。ボートレース番組ながらも、その中で『ジャグラー』愛を爆発させていたのである。

 きっかけは、ボートレース住之江にて行われた「SG第36回グランプリ」の出走表で、山崎郡選手に目を付けたことだった。

 これに永井が「やまざきぐんは…」と、まるで「魚群」を思わせるようなイントネーションで発言すると、番組で解説を務め、こちらもギャンブル好きで知られるLLRの福田恵悟から「いやいや、信頼度50%じゃないんだから」と即ツッコミ。マニアックなやり取りで共演者たちを置いてきぼりにすると、その後のレース予想タイムではおもむろに立ち上がり、出走表を見ながら「ガコッ」「ガコッ」と呟き続けた。

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「なにかやってますね」。奇妙な行動に周囲が気付くと、永井は「たまに光って見えるんですよ」「僕、『ジャグラー』をよくやるんで」とひと言。これにも福田は「今のは『ジャグラー』の(ランプが)光った音ですか?『ガコッ』って言ったの…」と反応し、「(ボートレースは)先光りしないですから。レース後に光りますから」とツッコミを入れた。

 さらに、永井は「僕は、勘だけはよくて、『ジャグラー』も設定とかよくわからないで座って勝つタイプ」と発言。「5(号艇)がめちゃくちゃ光って見えた」として「1-2-5BOX」の予想を立てたが、その5号艇は残念ながら4着と、図らずもしっかりとオチを付けてスタジオを盛り上げた。

 レース後も、「僕、いつも『ジャグラー』をやるんですけど、1万(円)を超えてからの追い上げがすごいんですよ」とオカルト理論を展開。「最初は機械をいい気分」にさせているそうで、この日、予想を立て続けに外したことについても「今はボート自体をいい気分にさせている」とし、「ここから全部、分捕っちゃう」と豪語した。

 結果、番組で予想した4レースは全て外してしまったが、終始、『ジャグラー』への愛は全開。「アクセルホッパー」名義のリズムネタでブレイクした永井が、『ジャグラー』芸人として再び脚光を浴びる日が来るかもしれない。 

JRA「G1完全制覇」リーチの武豊もお手上げ!? 遅れてきたディープインパクト産駒「異色の大物候補」が好タイムで圧巻V!

 19日、阪神競馬場で行われた朝日杯FS(G1)は、武豊騎手のドウデュースがV。先週の阪神JF(G1)では弟・武幸四郎調教師が管理するウォーターナビレラで敗れたが、今週はしっかりと勝利。JRAの平地G1完全制覇に王手をかけた。

 残る1つである年末のホープフルS(G1)は、札幌2歳S(G3)2着アスクワイルドモアへの騎乗が想定されており、大いに注目が集まるだろう。

 そんな武豊騎手であるが、この日は7Rの1勝クラス(芝1800m)でも弟の幸四郎師の管理馬であるシーニックウェイに騎乗。レースでは1番人気に推されたが、惜しくも差し届かずに2着に敗れた。

 このレースで武兄弟を破って勝利を収めたのが、3番人気に支持されたディープインパクト産駒サトノペルセウス(セン3歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。

 伊1000ギニー(G3)勝ち馬を母に持つ同馬は、2019年のセレクトセールにて1億6000万円(税抜)の高値で取引された。昨夏に入厩してからは、オープン馬のグレートタイムらに調教で先着していたことから、後にダービー馬となるシャフリヤールらと並び、厩舎のエース候補として期待されていた。

 しかし、一度も出走することなく今年5月に中央登録を抹消されると、ホッカイドウ競馬に転厩。デビュー戦となった8月の門別ダート1200mを9馬身差で圧勝すると、2戦目の1000m戦でも後続に7馬身差をつけて快勝。中央再転入の条件を満たしたことで、10月に藤原英厩舎に復帰していた。

 再転入初戦で3着だった前走に続き、藤岡佑介騎手が騎乗した今回は、6枠11番から好スタートを決めたが、逃げた前回とは打って変わって好位に控える競馬。行きたがる素振りも見せながら、道中は5番手をキープした。

 逃げたミリタリータンゴが飛ばしたことで、1000m通過は58秒9のやや速い流れ。おまけに背後には武豊騎手が乗る1番人気のシーニックウェイが虎視眈々と控えている。

 だが、馬場の5分どころに持ち出されたサトノペルセウスは直線でも力強い伸び脚を披露。ラスト1ハロンで完全に抜け出すと、追い上げてきたシーニックウェイに1馬身半の差をつけて完勝した。

「逃げたミリタリータンゴが飛ばしたため、先行勢にはやや厳しい流れとなりましたが、サトノペルセウスはそれをものともせずの快勝でした。もともと期待が高かった大物候補ですが、ついに才能を開花させた印象です。

1番人気のシーニックウェイも完璧な立ち回りでしたが、勝ち馬に好位からあの脚を使われてしまったのでは、乗っていた武豊騎手もお手上げだったかもしれません」(競馬誌ライター)

 ちなみに勝ち時計の1分45秒9は、10月9日から始まった秋の阪神競馬の芝1800m戦で3番目の好タイム。チャレンジC(G3)4着のジェラルディーナが西宮S(3勝クラス)で記録した1分46秒1よりも速かったなら、昇級してもほぼ問題ないだろう。

 紆余曲折を経て中央に戻ってきたディープインパクト産駒の、今後の走りに注目しておきたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

大阪ビル放火、なぜ谷本容疑者は他人を巻き添えに無理心中?無差別殺人が頻発の背景

 大阪市北区の「西梅田こころとからだのクリニック」から出火し、24人が死亡した放火殺人事件で、大阪府警は放火犯を、このクリニックに通院していた61歳の谷本盛雄容疑者と特定した。

 出火後、谷本容疑者が逃げるようなそぶりはなく、むしろ火に向かっていくような動きを見せる様子が防犯カメラに映っていたという。したがって、谷本容疑者は、もともと自殺願望を抱いていて、クリニックの医師やスタッフ、通院患者などを道連れに無理心中を図った可能性が高く、「拡大自殺」と考えられる。

 谷本容疑者は、約10年前、2011年4月にも長男を包丁で刺したとして殺人未遂容疑で逮捕されている。2008年に離婚した谷本容疑者は、離婚後1人暮らしの寂しさから元妻に復縁を申し込んだものの断られ、孤独感が募って、次第に自殺を考えるようになったようだ。しかし、1人で死ぬのは怖かったのか、“働かず元妻に迷惑をかけている”という理由で長男を道連れにしようという考えが浮かび、元妻と息子2人が暮らしていた家で、長男の頭部周辺を何度も出刃包丁で刺した。裁判では、家族を道連れにするのは「家族に対する甘え」とみなされ、懲役5年が言い渡された(「文春オンライン」12月18日配信)。

 こうした経緯を振り返ると、谷本容疑者はもともと自殺願望を抱いていた可能性が高い。服役して出所後は、さらに孤独感を深めたようで、「1人ぼっちだと、悩みを打ち明けていた」との証言もある。この孤独感、そしてそれによる厭世観と絶望感が自殺願望に拍車をかけたことは十分考えられる。

 問題は、自殺願望を抱いている人が、なぜ他の誰かを道連れにして無理心中を図るのかということだ。巻き添えにするのが今回のように赤の他人のこともあれば、愛する親や子、あるいは配偶者のこともあるが、なぜおとなしく1人で自殺しないのかという疑問を誰でも抱くだろう。そこで、今回はこの問題を分析し、「拡大自殺」の根底に潜む病理を明らかにしたい。

自殺願望は反転したサディズム

 そもそも、自殺願望は、たいてい他人への攻撃衝動の反転したものである。重症のうつ病では自殺願望がしばしば出現するが、最初は他の誰かに向けられていた攻撃衝動が反転して自分自身に向けられるようになった結果芽生えたとみなすのが妥当だと思う。

 これは私だけの見解ではない。たとえば、M・ベネゼックは「うつ病患者の自殺は、サディズムが反転して自分自身に向けられた証拠である。これは、他の誰かを殺そうとする意図なしに自殺することはありえないという説の裏づけになる」と述べている。さらに、M・グットマッハーも、「自分自身の殺害は、憎しみの対象である誰かを象徴的に殺す行為」であり、とくに「抑うつ的な人間の自殺は、しばしば両親のどちらか一方の殺害として解釈される」と述べている。

 実際、自分自身の生命を犠牲にする究極の自己懲罰によって、もともと憎しみや敵意を抱いていた対象への復讐を果たそうとする意図が、自殺を図る人の胸中にまったくないとはいえない。だから、自殺願望を、怒りや敵意を直接示すことがはばかられる相手に対する攻撃衝動の反転したものとしてとらえるのは妥当だと私は思う。

自殺と他殺を分けるのは復讐願望

 このように、自殺願望を理解する鍵になるのは、他人への憎しみや敵意、怒りや攻撃衝動なのだが、逆の流れも当然起こりうる。自分自身に向けられた破壊衝動が反転して他人に向けられると殺人を犯すことになる。

 そもそも、攻撃衝動の矛先が誰に向けられるかは非常に流動的である。自傷行為を繰り返す患者を長年診察していると、攻撃衝動が自分に向いて自傷行為や自殺未遂が頻発する時期と、攻撃衝動が外部に向けられて暴力や暴言を繰り返す時期が交互に出現することに気づく。

 このように、怒りや攻撃衝動の鉾先が自分と他人との間を行ったり来たりするのはよくあることで、それが自分自身に向けられると自殺や自傷、他人に向けられると殺人や傷害の形で表面化する。

 それでは、怒りや攻撃衝動が自分自身と他人の間を行ったり来たりするとき、自殺に向かうのか、それとも他殺に向かうのかを決定する要因は一体何なのか? これは、復讐願望の強さにほかならない。

 最近頻発している無差別殺傷事件からは、犯人の「少しでもやり返したい」「一矢報いたい」という願望が透けて見えることが少なくない。しかも、その胸中には、しばしば怒りも煮えたぎっている。これは当然ともいえる。古代ローマの哲学者セネカが見抜いているように、「怒りとは、不正に対して復讐することへの欲望」にほかならないからだ。

 見逃せないのは、このように怒りに駆られている人がしばしば自分だけが理不尽な目に遭っていると感じており、「不正に害された」と思い込んでいることである。谷本容疑者も、父親が経営していた板金工場を継げず、兄が跡を継いだことに不満を漏らしていたらしいので、「不正に害された」という思いがあったのかもしれない。腕のいい職人だっただけに、不満が一層募ったとも考えられる。

 ただ、客観的に見ると乗り越えられないほどの大きな困難ではなく、別の選択肢もあったはずなのに、「拡大自殺」を選んだのは一体なぜなのだろうと首をかしげざるを得ない。

 その一因として、強い被害者意識があるのではないか。何でも被害的に受け止めると、「なぜ自分だけがこんな目に遭わなければならないんだ」と怒りを募らせやすく、当然復讐願望も強くなるからだ。

 問題は、こうした被害者意識が日本で最近強くなっており、「自分だけが割を食っている」と感じている人が年々増加しているように見えることである。困ったことに、被害者意識が強くなると、「自分はこんな理不尽な目に遭っている被害者なのだから、<加害者>に復讐するのは当然だ」と思い込む人が増える。ここでいう<加害者>とは、本人が主観的にそう思い込んでいるだけで、客観的に見ると的はずれなことも少なくない。 

 たとえば、今回の事件の被害者であるクリニックの医師やスタッフ、通院患者などは、客観的に見ると<加害者>とは到底いいがたい。だが、些細な出来事をきっかけに谷本容疑者が「不正に害された」と思い込んで、凶行に走ったのかもしれない。被害者意識をよりどころにして、<加害者>への復讐を正当化しようとした可能性も十分考えられる。

 現在の日本社会では、個々人の被害者意識ますます強くなっているように見える。そのため、厭世観と絶望感にさいなまれた人が、「自分の人生がうまくいかなかったのは、これこれの<加害者>のせいだ」と思い込んで、<加害者>を罰して復讐を果たし、なおかつ自らの人生に終止符を打とうとする「拡大自殺」がますます増えるのではないかと危惧せずにはいられない。

(文=片田珠美/精神科医)

参考文献

片田珠美『無差別殺人の精神分析』新潮選書、 2009年

片田珠美『拡大自殺―大量殺人・自爆テロ・無理心中』角川選書、2017年

●片田珠美/精神科医

広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。京都大学非常勤講師(2003年度~2016年度)。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析学的視点から分析。

甘デジ「究極奥義」や初代・無双を完全継承も始動…「北斗フィーバー」到来の予感!?

 新たな「北斗フィーバー」到来を予想する声も多い。

 大手サミーは業界を代表する『北斗の拳』シリーズ新機種を続々と発表。パチンコファンから熱視線を浴びている状況だ。

 現在ホールでは、究極闘神スペックと銘打たれた『P北斗の拳9 闘神』が絶賛稼働中。「RUSH突入率約66%」「約81%継続×ALL1500発」と、時代が求める要素を完全搭載している。豊富な予告演出を用意するなどファン必見の仕上がりと言えるだろう。

 出玉スピードなどに対しネガティブな意見もあるが、「BATTLE MODEカッコいい」「秘孔チャッカーが優秀」といった意見も目立つ。「12万発」データも確認されるなど、ポテンシャルの高さを証明しているといった印象だ。

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 次世代の「闘神」となるか。今後の動向に注目したいところだが、同シリーズといえばスピンオフ作品といった位置づけの『北斗無双』最新作も大きな話題だ。

 同社は、かねてより噂されていた『P真・北斗無双 Re:319ver.』の特設サイトを開設。「現行ホールの覇者」初代の遺伝子を受け継いだ最新作の、詳細が明らかになり期待の声が続出している。

『P真・北斗無双Re:319ver.』

■大当り確率:約1/319.7→約1/71.1
■賞球数/カウント:1&2&5&15/10C
■確変割合:ヘソ→50% 電チュー→100%(ST130回)
■電サポ回数:100回or130回
■大当り出玉・振り分け
・ヘソ
「6R確変・約900発」50%
「6R通常・約900発」50%
・電チュー
「10R確変・約1500発」70%
「3R確変・約450発」30%
○○○

 大当り確率約1/319.7のミドルタイプで、初当り時のST突入率は50%。非確変時は先代と同じく100回の時短が付与される。やはりSTは130回で、この間の大当り確率は約1/71.1とST継続率は上昇。電チューでは10R約1500発が70%となっているため、先代に勝るとも劣らない一撃性を堪能することが可能だ。

 各種法則、保留、ギミックといった演出面に関しても先代を踏襲。親しまれたゲーム性を完全再現した最新作が、偉大なる初代のような快進撃を見せるのだろうか。来年の導入が待ち遠しいが…。

 この流れでサミーは、甘デジ分野にも『北斗の拳』シリーズ最新作を投入予定。「高継続」と「ストレスZEROの高速消化」が新たな期待感と可能性を生み出す。


『P北斗の拳8 究極乱世』

■大当り確率:約1/99.9→約1/35.4
■賞球数/カウント:1&4&10/10カウント
■確変割合:ヘソ:0.1%/ST64回
      電チュー:100%/ST64回
■電サポ回数:32回or64回or164回or298回or379回
■遊タイム:電サポ379回※低確率(低確率時短含む)299回転後に発動
■大当り振り分け
・ヘソ
「10R確変・1000発」0.1%
「3R通常・300発」99.9%
・電チュー
「10R・約1000発」15%
「6R・約600発」15%
「4R・約400発」45%
「2R・約200発」25%
○○○

 2019年発売『P北斗の拳8』の甘デジスペックを発表。製品サイトをオープンし、スペックやゲームフローなどを公開した。

 スペックは大当り確率約1/99.9のSTタイプ。初当り時は99.9%が3R通常で、ラウンド消化後に時短32回の「救世主MODE」へ移行…というのが基本的な流れだ。この間に大当りを射止めることができれば、RUSH「究極乱世MODE」へ突入する。

「ST64回・継続率88%『究極乱世MODE』では、多彩なショート当りで北斗らしい爽快感を表現。勝利で高ラウンドのチャンスとなる『ボスバトルルート』を搭載するなど、高継続・高速消化が活きる構成となっているようですね。

右打ち中は15%がST+時短100回濃厚の10R・約1000発という振り分け。継続率は合算で約88%、最大で約94%と連チャン力は申し分ありません。ヒキ次第では大量出玉も十分に狙える設計でしょう。ハードルは高めですが用意された恩恵は大きいですし、好評を得られそうな感じがします」(パチンコライター)

 究極奥義、ここに炸裂。『P北斗の拳8 究極乱世』が、甘デジ分野に旋風を巻き起こすのだろうか。本機を含めた「北斗シリーズ」たちが、どのような反響を得られるかに注目したい。

JRA 池添謙一「ポテンシャルは高い」武豊は“制御不能”も代打職人で一変!? 朝日杯FS(G1)アルナシームの「価値ある」4着

 19日、阪神競馬場で行われた朝日杯FS(G1)は武豊騎手の3番人気ドウデュースが優勝。競馬界のレジェンドが「基本そんなに手のかからない馬」と評した素質馬で、過去21度挑戦して1度も勝てなかった鬼門を突破してみせた。

 その朝日杯FSには、武騎手が前走騎乗し、ドウデュースと正反対の性格の馬も出走していた。それが、池添謙一騎手の8番人気アルナシーム(牡2歳、栗東・橋口慎介厩舎)だ。

 モーリス産駒で近親にシャフリヤールやアルアインがいる良血馬。7月函館の新馬戦を武騎手とのコンビで制すると、2戦目には過去の勝ち馬が続々とG1を制していることで知られる東京スポーツ杯2歳S(G2)へ出走した。

 スタートをアオり気味に出て最後方からの競馬になると、アルナシームはレース中盤から武騎手の制御が全く利かなくなってしまい、一気に先頭まで追い上げることに……。4コーナーでは後続を大きく離したが、最後は失速して6着に敗れた。

 レース後の武騎手は「ノーコントロールだった。レースに行ったらコントロールが利かなくなった。気性の問題かな」と、アルナシームの気性の難しさに言及。ファンからも、同じく前進気勢の強いメイケイエールが、引き合いに出されるほどだった。

 今回の朝日杯FSは武騎手がドウデュースへ騎乗するため、陣営から白羽の矢が立ったのが池添騎手だった。

 同騎手は19年のマイルCS(G1)をインディチャンプや昨年の安田記念(G1)をグランアレグリアで勝つなど、「代打職人」としても有名だ。さらに「暴れん坊」の異名がある三冠馬オルフェーヴルの主戦を務め、今年のスプリンターズS(G1)ではメイケイエールをテン乗りで4着へ導くなど、性格に難のある馬を制御する技術に長けている。

 1週前や最終追い切りに騎乗して、アルナシームとコンタクトを取った池添騎手。その成果か返し馬やゲート裏でも、エキサイトせず我慢していた。

 レースでは前走同様スタートでアオって後方からの追走となったが、暴走することなく何とか折り合った。内枠で出遅れた上、折り合いに専念した分、位置取りがインの後方となってしまったのは痛恨だった。直線は荒れた内を突くしか進路が無かったものの、メンバー上がり3位の脚を繰り出して4着と健闘した。

「阪神競馬場が3ヶ月間のロングラン開催。この影響でインコースの芝が傷んでいるため、内を通った馬は、外と比べて伸びないのが目に見えていました。道中で何とか外に出せていれば、よかったのですが……。同じく内を突いて伸び切れなかった先週のナミュールと同じようなレース展開となってしまいました」(競馬誌ライター)

 ナミュールは先週同じ舞台で行われた阪神JF(G1)で、1番人気に推された馬だ。しかし、ゲートで後手を踏み、直線で荒れた内を突いてひと伸びするも、4着に敗れた。

 ナミュールのレースについて元JRA騎手の安藤勝己氏は「この馬だけは力負けやないで、桜花賞での巻き返しに期待したい」と、自身のTwitterで“負けて強し”であることを強調していた。

 アルナシームはナミュールと枠順や道中の不利の有無などの違いはあるが、レース内容は非常に似ている。ナミュールほどではないかもしれないが、安藤氏の言葉を借りればアルナシームも“負けて強し”の内容だったといえそうだ。

 そんな期待を寄せる走りを見せてくれたのは、他ならぬ池添騎手の騎乗があったからだろう。外枠だった前走に対し、今回が内枠で前に壁を作りやすい状況だったとはいえ、道中は掛からず何とか折り合った。折り合えたからこそ、直線で伸びづらい内から脚を伸ばせたのだろう。

 池添騎手はレースから約2時間半後の18時に自身のTwitterを更新し「ポテンシャルは高いと思います」と、アルナシームの素質の高さを評価した。初騎乗でこれだけ見せ場を作れた池添騎手。今後もアルナシームに継続して乗るなら、クラシックでも期待できる存在となりそうだ。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

関西スーパー、H2Oとの経営統合、なぜ否決から賛成に一転?株主総会での真相

 経営統合をめぐる関西スーパーマーケットオーケーの争いが臨時株主総会から1カ月半ぶりに最終決着した。12月14日、最高裁はオーケー側の特別抗告を棄却、これにより臨時総会における賛成決議を適法とする大阪高裁の決定が確定。翌15日、関西スーパーはエイチ・ツー・オーリテイリング傘下のイズミヤ並びに阪急オアシスとの株式交換方式による経営統合を実行に移した。

 ある株主の投票をめぐり神戸地裁と大阪高裁の判断が逆転した今回の騒動。果たしてその日、現地ではどんなことが起きていたのか。また、一連の攻防戦からどんな背景事情が読み解けるのか。あらためて振り返ってみたい。

白紙のまま投票

「あとで番号とかで突き合わせて分かるから、いいか」

 10月29日、兵庫県伊丹市にある伊丹シティホテル3階「光琳の間」で開かれた関西スーパーの臨時株主総会。午前10時の開会からおよそ3時間40分後にようやく始まった採決で、株主席に座る60代前半の男性はそう呟きつつマークシート方式の投票用紙を透明のプラスチック製投票箱に入れたとされる。「賛成」「反対」「棄権」と、本来なら意思表示として塗りつぶすべき3つの欄は空白のまま。この行為があとあと大問題となることなど、この時点では思いも寄らなかったのだろう。

 この日、男性は自らが役員を務める会社の代表としてはるばる山口県から来ていた。会社が保有する関西スーパー株は26万2000株。これは発行済み株式総数の0.87%に相当した。会社はすべての議案に賛成することを決めており、10月22日、株主番号と議決権個数が予め印刷された所定の「議決権行使書」と、それと一体の「委任状」に、それぞれ賛成の「○」をつけ、代表取締役社長の署名とともに代表印を押して返送していた(委任状の委任先代理人名の欄は空白のままだった)。

 そうした上で会社は総会2日前の10月27日、関西スーパーに対し連絡を入れていた。委任状を郵送済みだが、当日は関係者を派遣して議事を傍聴したい旨を伝えるためだった。会社として経営統合案の行方にかなり高い関心があったのだろう。

 こうして会社の代表として男性は会場まで来たわけだが、念押しするように別の書面も持参していた。男性が会社派遣の代表者であることを証明する「職務代行通知書」がそれで、そこにも全議案に賛成する旨が記されていた。午前9時から始まっていたホテル2階の会場受付で、男性はそれも提出した。

 傍聴希望の事前連絡を入れていた法人株主は少なくなかったようだ。関西スーパー側はそうした株主から派遣されてきた代表者には当日の意向を確認する作業を行っていた。傍聴とともに投票も行う代表者には投票用紙が入った「株主出席票」を渡し、投票はせず傍聴だけ希望する代表者には「関係者」と書かれたストラップを渡すのである。

 この時、件の60代男性は少し迷ったようだ。「傍聴」という言葉から、男性はそれを希望する者は別室でモニターを見ることになるのでは、と想像したのである。思いとしては会場に入ってやりとりを直接聞きたかった。そこで「出席」か「傍聴」かを問われ、「出席」と返答した。そして男性は株主出席票を手に3階の「光琳の間」へと入って行った。

 午後1時40分、議長を務める関西スーパーの福谷耕治社長は採決に移ることを説明し、議場は閉鎖された。およそ10分後、投票箱を持った関西スーパー社員複数が会場を回り、投票用紙を回収し始めた。

 この時、男性は受付で渡された投票用紙に当然気づいていた。が、事前に議決権行使書を郵送してあることから、ここでさらに投票すると二重計上になるのでは、と考えた。管理畑を長く歩んだ男性は他社の株主総会に出席した経験も豊富だ。それらでは、事前の議決権行使書や委任状を集計した段階で賛否が決していることが通例だった。だから一般に総会当日の採決は拍手や挙手など厳密とはいえないような方法で行われることが少なくない。男性にとってマークシート方式の投票は初めての経験でもあった。

 この間、会場では注意事項がアナウンスされていた。投票用紙を白紙で出すと「棄権」とみなされ、事実上反対と同じ効果を持つこと、賛成でも反対でもない時は投票用紙を入れず「不行使」としてほしいこと、それらだ。ただ、事前に議決権行使書や委任状を提出済みの場合に関する説明はなかった。

 投票箱が回ってきた。男性は右手で白紙のままの投票用紙をつまみ、下端だけ投票箱に入れた状態で、関西スーパー社員に尋ねた。

「私は事前行使していますので、そちらでもう意思表示していますから。入れて大丈夫ですか?」

 関西スーパー社員は即答できず、黙ったままだ。

「私はすでに事前行使をしているので白票のまま入れます。取り扱いについてはよろしくお願いします」

 そのように語りかける中で冒頭の発言も出たとされる。投票用紙には投じた株主が判別できるよう受付番号が記されていた。だから白紙のまま投票用紙を入れても事前の議決権行使書と突き合わせれば、そちらで賛成意思が表示済みと分かるはずだと男性は考えたわけである。その際、男性は人差し指で投票用紙左上の角をトントンと叩いた。この様子は会場後方に設置されたカメラの映像記録に残っていた。大阪高裁はこれを受付番号を指し示す行為と認定している。

いったんは「否決」に

 午後1時55分頃、すべての投票用紙が回収され、議場閉鎖は解除された。集計後、午後3時に再開する予定とされた。が、接戦のため集計は予想外に時間がかかった。再開予定だった午後3時頃、休憩を午後4時まで延長することがアナウンスされた。

 それからホテル内を歩き回るなどして時間を潰していた男性は不安を感じ始めたようだ。自身が白紙のまま入れた投票用紙の取り扱いがその後どうなったのか心配になってきたのである。

 この時点で男性は知るよしもないが、公正な総会運営を行うため裁判所によって選任された検査役弁護士も見守る中、ホテル2階に設けられた集計会場では結果が判明していた。「集計完了」。会場でそう声が上がったのは午後2時50分頃とされる。約7分後、検査役弁護士は係員から「議決権行使集計結果報告」を受け取った。経営統合案に関する第1号議案への賛成は65.75%。特別決議に必要な3分の2にはほんのわずかだが届かない。つまりは否決だ。午後3時20分頃、検査役弁護士は3階の会場に戻った。

 男性がエスカレーターに乗って1階から2階に上がり、受付に訴え出たのは午後3時40分頃のことだ。男性は2階「朱雀の間」に通され、関西スーパー側の代理人を務める森・濱田松本法律事務所の弁護士複数に経緯を説明した。5分後、検査役弁護士がやって来て同じ説明をした。会社側代理人は男性の説明を受け、いったんは投票用紙を基に「棄権」と集計していた議決権を、その意思を鑑みて「賛成」と集計し直すのが適当との方針を固めていた。検査役弁護士はその説明を聞き、午後3時50分頃、会場に戻って行った。

 午後4時10分頃、総会は再開され、採決の結果が読み上げられた。第1号議案への「賛成」は66.68%。経営統合案は可決されたのである。もっとも、会場に居合わせたオーケーをはじめ他の株主は裏側で異例の事態が進んでいたことなど微塵も知らない。6日後、検査役弁護士が作成した中間的な報告書で経緯を知り、「棄権」が「賛成」に転じた適法性に疑義を抱き神戸地裁に差し止め請求を申し立てることとなったわけである。

分かれた大阪高裁と神戸地裁の判断

 果たして、男性の会社が保有する26万2000株の議決権はどう扱われるべきか。

 一連の経緯を踏まえると、男性の会社が議案に賛成する意思を強く持っていたことは明白だ。じつのところ、委任状の取り扱いや採決方法など株主総会に関する事細かな実務について厳密な法律的定めはなく、各社統一のルールもない。こと採決方法に限れば公正さが担保されているなら議長の裁量に委ねられており、それゆえ事前に賛否が決していれば当日は拍手や挙手で会場の株主に賛否を問うことも許容されているのが実際だ。

 大阪高裁は総会における株主意思の確認を最も重視した上で、そうした裁量的な実際面に立てば関西スーパーによる今回の取り扱いは適法であるとの判断を示した。最高裁も「議決権行使者の意思が賛成するものであることが明確であった事等……原審(=大阪高裁)の判断は結論において是認することができる」と判示している。

 これらに比べると、神戸地裁の判断は寄せ集めたそれぞれのルールに縛られた四角四面の色彩が濃い印象だ。「棄権」と「不行使」の違いがアナウンスされていたことを重視し、個々の行為に民法の委任契約や会社法の包括的職務執行権限(男性は副社長ではあるものの代表取締役に任じられていた)を当てはめ、事前の議決権行使書を無効とし、かわりに当日の投票用紙の記載を優先するとした判断は、どこか窮屈だ。

 投票時の男性の行動は関西スーパー側の説明不足から生じた側面もあるが、これについて大阪高裁は「(その)責めを……無理からぬ誤認により議決権を行使した株主に負わせるのは相当でない」とし、どことはなしに神戸地裁の判断をたしなめている。一連の司法判断の捻れをめぐっては今後も議論が続くことになるだろうが、個別事案ごとの固有の事情によって司法判断は異なってしかるべきだし、それを前提とすれば、大阪高裁による今回の判断は血の通った人間味を感じさせるものと言えなくもなく、どこかほっこりさせられる。

グループ企業同士の相互不可侵

 さて、今回の騒動はもうひとつ、食品スーパー業界で歴史的に積み重ねられた背景事情を垣間見せるものでもあった。

 じつは件の60代男性が役員を務めるのは関西スーパーの同業者だ。業界中堅で東証1部上場のリテールパートナーズの傘下にある丸久(山口県防府市)がそれである。男性、つまり清水実氏は、丸久の副社長兼管理本部長兼グループ管理部長であり、リテールパートナーズでは専務の座にある。丸久は山口を中心に約90店舗、同じ傘下のマルキョウ(福岡県大野城市)は福岡中心に九州全域で約85店舗を展開している。

 丸久が関西スーパー株を持ち、会社提案に強い賛成の意思を示したのは、おそらくは両社が「オール日本スーパーマーケット協会」(AJS)に加盟する企業同士だったからと思われる。1962年に設立され、現在、57社が加盟するAJSはプライベートブランド(PB)の「くらし良好」を共同開発するなど会員間の結びつきが強い。「全国スーパーマーケット協会」や「日本スーパーマーケット協会」と、ほかにもよく似た名称の団体が存在するが、業界全体を網羅するそれら一般によくある団体とAJSとは機能面で一線を画している。

 食品スーパー業界には同様の集まりが少なくない。代表格は共同仕入れ会社「日本流通産業」を核とする「ニチリウグループ」(加盟・15社・3生協)や、同じく「シジシージャパン」が核の「CGCグループ」(加盟・206社)だ。ニチリウグループの代表企業はライフコーポレーションや平和堂など。CGCグループはアークスやアクシアルリテイリング(原信やフレッセイを運営)といったところである。

 全国各地の個人商店から有力企業が続々生まれた食品スーパー業界では、昔の戦国時代さながらの陣取り合戦が繰り広げられてきた。合従連衡が進みイオンとセブン&アイ・ホールディングスの2強がリードする現在もそれはさほど変わらない。地方密着度が高い生鮮品や日配品が主力アイテムである以上、ローカルチェーンにはそれなりの強みがあり、ナショナルチェーンといえども、そう簡単に全国平定ができる話ではない。そんな群雄割拠の業界だからこそ、大手への対抗策として各地のチェーンが共同仕入れなどを通じ同盟関係を結ぶ例がいくつか見られてきた。それが先述したニチリウグループやCGCグループ、それにAJSだ。

 それらは同時に相互不可侵同盟でもある。例えばニチリウグループの場合、かつて滋賀と岐阜の県境には高い壁が聳えていた。地理的にいえば、関ヶ原あたりだ。滋賀が地盤の平和堂は地元でかなり高いシェアを誇り、裏を返せば店舗網は飽和状態に近かったが、そこより人口密集度が高い岐阜や愛知に進出することはなかった。同じニチリウ系のグランドタマコシ(愛知県一宮市)が店舗網を築いていたからだ。このため平和堂が当初打って出たのは北陸だった。

 が、時は流れやがてグランドタマコシは競争力を失い経営不振に陥る。結局、2004年に倒産。この時初めて平和堂は店舗網の譲り受けスポンサーに名乗りを上げ、岐阜・愛知に進出することとなる。今や両県では22店舗を展開中だ。他方、同じニチリウ系で和歌山と三重を地盤とするオークワもグランドタマコシ倒産後に東進を本格化。2008年に名古屋が本社のパレを子会社化するなどして、現在、愛知・岐阜で28店舗を数える。

 もっとも、両県が問答無用の草刈り場になったかというとそうでもないようだ。平和堂、オークワ両社の店舗網を子細に眺めると、それぞれの店舗の商圏はあまり重なっていないともされる。グループ企業同士の相互不可侵が今も保たれているのかもしれない。

 とはいえ、ここ十数年でニチリウなど食品スーパー同盟は徐々に大手に切り崩されつつあるのが実情だ。茨城県発祥のカスミはイオンとの提携を機に2004年、ニチリウグループを脱退。現在はマルエツやマックスバリュ関東とともにユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスを形成している。東京が地盤のいなげやも同じ経緯を辿り、2005年に離脱している。同様に埼玉が地盤のベルクは2006年にCGCグループを脱退。中国・四国に幅広く展開するイズミはセブン&アイと提携した後の2020年にニチリウグループから離れた。

 AJSを見ても各社は独自に生き残りの道を模索し始めている。思いがけず騒動の発端を作ったリテールパートナーズは2018年、岐阜を地盤に急成長を遂げた独立系のバローホールディングス、それに北海道が地盤でCGC系のアークスという、店舗網の重複が当面起きそうにない同業と3社間の資本業務提携を結んでいる。そして関西スーパーは百貨店中心のエイチ・ツー・オー傘下での生き残り策を選んだ。独立系のオーケーの提案を蹴った末のことだ。

 振り返れば、結果的に関西スーパーはAJS仲間の丸久の賛成票で最後、薄氷の勝利を掴んだ格好だ。AJSやニチリウといった集まりは現実の国際社会でいえば、北大西洋条約機構(NATO)をはじめとする集団安全保障体制みたいなもの。時代の変化によって業界の構図は大きく刷新されつつあるが、それでも今回の攻防劇は業界特有の安保理論が今なお健在なことを垣間見せたものだったといえそうだ。

(文=高橋篤史/ジャーナリスト)