【江川紹子が語る東大前刺傷事件】岸田首相も東大受験失敗組…諦め体験を語ることの重要性

 オミクロン株の感染拡大だけでも大変なのに、トンガの海底火山の噴火に伴う津波の影響も受け、今年の大学受験生は試練が多い。そのうえ東京大学会場では、大学入学共通テストの初日に、受験生2人と近所の男性(72)が正門前で刃物で切りつけられる事件まで起きた。

 ただ、この事件は不幸中の幸いで、受験生2人のけがは重くはなく、男性も重傷を負ったものの命に別状はなかった。最悪の事態に至らなかったことは、被害者はもちろん、事件を引き起こした少年のためにも、本当によかった。命を奪ってしまったら、後でどんなに悔いても謝っても、償いきれるものではない。受験生の1人は追試験に臨むと報じられた。実力が発揮できるよう、祈っている。

少年が供述した「人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた」という不可解な犯行理由

 報道によれば、殺人未遂で逮捕された名古屋市内の私立高校2年生男子A(17)は、包丁のほか、果物ナイフやのこぎり、さらには可燃性の液体を入れた火炎瓶のようなビンを何本も用意し、刺傷事件を起こす前に、地下鉄車内や駅構内で放火を試みた、という。刃物での攻撃と鉄道での放火がセットになっているところからは、小田急線や京王線の車内での刺傷事件の影響がうかがえる。

 それにしても、彼はなぜ、自分の人生をフイにしかねない事件を起こしたのだろうか。

「医者になるために東大を目指してきたが、約1年前から成績が上がらず、自信をなくしてしまった」「人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた」

 逮捕直後のこの供述は広く報道されたが、唐突感が否めない。成績が上がらない悩みと放火や殺人という突飛で凶悪な行動の間には飛躍がありすぎるからだ。医者になりたければ、医学部のある大学はたくさんあるではないか。社会的に評価される研究をしているのは、何も東大だけではない。iPS細胞の作製でノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥氏は神戸大学の出身だし、がん治療薬「オプジーボ」の開発につながったがん免疫療法の発展に貢献した本庶佑氏は京都大学の卒業だ。

 かつて、父親から医師になることを強要され、暴力を受けながら勉強を強いられていた奈良県の少年が自宅に放火した事件があった(2006年、奈良自宅放火母子3人殺人事件)。しかし、今回のA少年の周辺を取材したいくつかの記事を読んでも、親が東大進学を強要したり、子どもに過度な期待をかけたりするような家庭ではなかったようだ。

 また、A少年が通っていた高校は、東大合格者も多く輩出する進学校ではあったが、事件後に発表したコメントなどからは、教師たちが東大合格を絶対視して、生徒を競争に駆り立てているようにも思えない。

 にもかかわらず、なぜ彼は東大を絶対視する、旧来型の「学歴信仰」にとりつかれてしまったのか。そこがよくわからない。

 もっとも進学校には、私のような普通の公立学校出身者にはわからない、特有の雰囲気や事情もあるらしい。

名門・開成高校出身ながら3度も東大受験に失敗、結局“諦めた”岸田文雄首相

「少年の気持ちはわからないでもない」――そう語る墨田区議会議員の佐藤篤さんは、中高一貫の進学校で、東大合格者が多いことで知られる麻布高校の出身だ。

「東大を受験するとか、医学部を受けるとか、まわりにはそういう生徒が多くて、それが当たり前になっていた」

 佐藤さんも、当然のように東大を志望した。夢は政治家。中学2年生の時に、麻布高校の先輩の橋本龍太郎氏が首相となり、母校で講演を行ったのがきっかけだった。講演を聞いて大いに刺激を受けた佐藤さんは、「政治家になって社会の矛盾や理不尽を正したい」と思うようになった。

 法律や政治を学ぶために、東大法学部を目指すこととした。法学部への登竜門である文科一類は、文化系で最も偏差値が高い超難関。佐藤さんは現役で東大を受験したが失敗。1年浪人し、勉強漬けの日々を送った後の2回目は、センター試験に失敗し、いわゆる「足切り」の対象となった。2次試験まで進めば、模擬試験で全国上位をとった論文の科目もあったのだが、その力を発揮する機会が失われた。

「落胆しました。本当にがっかりした」と佐藤さん。今になって振り返れば、受験の失敗も人生の出来事のひとつとして受け止められ、自分の糧となったと考えられるが、当時はとてもそんな余裕はなかった。

「その時は、受験が人生のすべて、ですから。この頃の自分を思い起こすと、事件を起こした少年の気持ちはわからないではないんです。私の場合は、人を殺めようとか、自殺しようとまでは思いませんでしたが、『自分はもう終わった』『(この世から)消えてなくなってしまいたい』という感情に支配されていた。視野が狭かったんでしょう。でも、受験に失敗してそんな気持ちになる人は、結構多いのではないかな」

 A少年も、東大受験が当たり前のような環境のなかで、自分の成績が合格圏から外れているのを知って、自分の人生が終わったような気持ちになり、それがどんどん煮詰まっていったのだろうか。

 佐藤さんの場合、気持ちが煮詰まる前に、親友のこんな言葉が視野を広げてくれた、という。

「お前の夢は東大だったのか? 大学は、あくまで通過点だろう? 法律や政治を勉強するためだろう? 政治家になりたい、というお前の夢は、東大に落ちたからといって、揺らぐことはないんじゃないか」

 これを聞いて、佐藤さんは「ここで腐っていてはダメだ」と思い直した。

「親友は、私のプライドを傷つけないよう言葉を選びながら、東大がすべてのような価値観から解き放ってくれた。これは、友だちの言葉だったからよかったんだと思います。親から同じことを言われていたら、たぶん反発していた。学校の先生に言われても、心に響かなかったと思います」

 その後、佐藤さんは、早稲田大学政治経済学部に進学。2011年に、最年少の25歳で墨田区議に初当選し、政治家になる夢を実現した。2019年の選挙ではトップ当選を果たし、現在3期目だ。家庭では2児に恵まれている。

 佐藤さんは、A少年や受験生たちに、こう語りかける。

「今、私はとても幸せです。(不合格の)心の傷も時が解決する。受験がうまくいかなくても、幸せに生きられる、と知ってほしい。岸田(文雄)首相も、東大受験に3回も失敗したじゃないですか」

 岸田氏は、やはり東大合格者が多いことで有名な開成高校の出身。しかも、父親も叔父も叔母の夫もいとこも、東大から官僚に進んでおり、男は東大に進むのが当たり前、という家庭に育った。著書『岸田ビジョン 分断から協調へ』(講談社+α新書)によれば、岸田氏の親族や先輩、友人は、趣味を持ち、運動にも励み、勉強だけに集中していたわけではないのに、次々に合格していた。

「みんな東大だから」自分も入れるはず、と思っていたのに、合格発表の掲示板に自分の名前がない。その時の心境を、岸田氏は同書のなかで次のように綴っている。

〈一度目は東大のある本郷三丁目駅から自宅まで、なぜだろう、という思いが頭の中に渦巻き、どうやって帰宅したのかも覚えていないほどでした。二度目の失敗では、自分の人生について、俺に価値はあるのか、などと答えの出ない問いに煩悶しながら帰宅したような気がします。しかし、三度目の失敗の時は「これでやっと終われる」とむしろほっとしていました。「仕方ない。東大とは縁がなかった」と割り切っていたのかもしれません〉

 そして岸田氏は、早稲田大学法学部に進学。3度の東大受験失敗に、父親は落胆したようだったが、それを表に出さず、「早稲田でよい友だちをつくって見聞を広めろ」と励ましてくれた、という。

 東大に3度落ち、2020年の総裁選にも大敗し、一度は「岸田は終わった」とまで言われた同氏が、日本の権力構造のトップである内閣総理大臣に選出されたのは昨年10月。A少年は、この時のニュースをどう聞いたのだろうか。

未来を切り開く「勇気を出して諦める」という体験を語ることの重要性

 もっとも、少年の供述で伝えられているのは、今のところ逮捕された直後の供述だけだ。この時は、彼の気持ちもおそらく混乱していただろうし、事件に至るまでには、もっといろんなことがあったに違いない。彼が時間をかけて気持ちを整理し、捜査や家庭裁判所の調査が行われる中で、経緯が明らかになるのを待ちたい。

 被疑者が少年であるため、どの程度の事実が公表されるかはわからない。ただ、本人特定につながらない情報は、可能な限り明らかにしてほしい、と思う。真偽不明の情報が飛び交うなかでは、むしろ正確な情報を出したほうが、当人や家族の名誉や生活を守り、立ち直りに資する場合もある。また、周囲の大人たちが、どこでどのように対応すれば事件を防ぐことができたのかを省みるよすがにもなる。

 いずれにしても、大学受験は人生の通過点のひとつだ。このことは、声を大にしていいたい。志望する大学に合格すれば、もちろんめでたい。しかし、結果がうまくいかなくても、前述の佐藤さんや岸田首相の例が示すように、その先の夢が絶たれるわけではない。

 もっといえば、今の夢にこだわる必要もない。やむなく進んだ先で、思わぬ出会いがあり、夢を変更することは大いにあり、なのだ。そのことを、若者たちにはぜひわかってほしい。

 私は以前から、日本の教育の場やメディアが、子どもたちに向けて「夢を諦めなければかなう」というメッセージを出しすぎているように思ってきた。オリンピック・パラリンピック選手など、さまざまな困難に打ち勝ち、夢を追い続けて、それをかなえた人たちの努力は、本当に尊い。けれども、その夢に到達できず、途中で諦めて方向転換した人の決断や勇気も、また同じように尊いのだ。

 そもそも「諦める」の語源は「明らむ」、すなわち「物事の道理を明らかにする」だ。周囲の環境や自分自身を見つめ、現実と将来を考察し、それで明らかになったことを踏まえて判断する。それが「諦める」だ。

「諦めない」で成功に至った例ばかりではなく、未来を切り開く「諦め」の体験も、もっと子どもたちに伝えたほうがいいのではないか。今回の事件で、改めてそう思った。

(文=江川紹子/ジャーナリスト)

●江川紹子(えがわ・しょうこ)
東京都出身。神奈川新聞社会部記者を経て、フリーランスに。著書に『魂の虜囚 オウム事件はなぜ起きたか』『人を助ける仕事』『勇気ってなんだろう』ほか。『「歴史認識」とは何か – 対立の構図を超えて』(著者・大沼保昭)では聞き手を務めている。クラシック音楽への造詣も深い。

江川紹子ジャーナル www.egawashoko.com、twitter:amneris84、Facebook:shokoeg

JRA武豊のイメージを「完全払拭」したキタサンブラック、最強候補イクイノックスも証明した「キャラ変」の決定打とは

 23日、中京競馬場で行われた6Rの3歳・新馬(芝1600m)は、坂井瑠星騎手のキタサンシュガー(牝3、栗東・清水久詞厩舎)が快勝。7番人気の伏兵評価ながら、鋭い末脚を繰り出して先行勢をまとめて差し切った。

 同馬の父は、昨年産駒がデビューした新種牡馬のキタサンブラック。そして、管理する清水久詞調教師と北島三郎オーナーは、七冠馬である父と同じ組み合わせ。主戦を任されていた武豊騎手が騎乗していなかったことは残念だが、見どころ十分な走りだっただけに、今後も注目の1頭となりそうだ。

 そんなキタサンシュガーだが、1分37秒7の勝ちタイムを遅いと感じるのは早計だ。時計からも察しがつくように、このレースは前半3F36秒5に対し、後半3F35秒1の後傾ラップ。スローペースに落ち着いたこともあり、掲示板に名を連ねたのは勝ち馬以外、すべて前々でレースをしていた組だった。

 展開的に前残りとなった中、キタサンシュガーがただ1頭次元の違う切れ味で伸びたことに意味がある。

「折り合いはつきましたし、最後の脚もいいモノを持っていますね。これからが楽しみ」

 レース後、勝利へと導いた坂井騎手はそう振り返ったものの、このコメントで気になったのは、いいモノを持っていると評した最後の脚という言葉だ。

 武豊騎手とコンビを組んだ現役時代のキタサンブラックのイメージは、どちらかというと優等生的なレース内容が多かったため、好位につけて早めに抜け出すスタイルの印象が根強く残っている。何しろキャリア20戦の内、17戦を終始2番手以内のポジション。引退レースとなった2017年の有馬記念(G1)も見事な逃げ切りで勝利している。

 また、敗れたレースで後ろの馬に交わされるシーンも多く、どうしても切れる脚が合うイメージが伴わないのも無理はない。それだけに、キタサンブラック産駒もまた、父と同じく先行抜け出しが武器の馬を思い浮かべた関係者やファンも多かっただろう。

 しかし、実際に産駒がデビューすると、イメージが一変する。

 これまで16勝を挙げているが、16勝中10勝で上がり3ハロン最速の脚を駆使しての勝利。さらには、最速ではなかった6勝のうち5勝も3位以内なのだから末脚は切れに切れている。この結果からも、優等生のイメージが強かった父とは異なり、産駒に関しては鋭い末脚が魅力といえるだろう。

「リアルスティールを後方から差し切った15年の菊花賞(G1)や致命的とも思える出遅れから挽回した17年の天皇賞・秋(G1)のように、元々切れる脚がない馬という訳でもなかったのでしょう

武豊騎手が好位から抜け出す横綱相撲を選択したことも大きいですし、強い馬が展開に左右されにくいポジションで競馬をすることは理に適っています。前につければ当然末脚が鈍りますから、結果的にイメージが先行しただけなのかもしれません」(競馬記者)

 初年度を代表する産駒として、新馬から東京スポーツ杯2歳S(G2)を無敗で連勝したイクイノックスのような大物候補も登場した。同馬はデビュー戦で7馬身突き放した相手サークルオブライフが、昨年の阪神JF(G1)を制したように、世代トップクラスの実力の持ち主でもある。

 昨年暮れの2歳G1は、朝日杯FSをドウデュース、ホープフルSをキラーアビリティがそれぞれ優勝したが、イクイノックス陣営は皐月賞(G1)への直行を表明。東スポ杯からクラシックに向かうローテは異例のことだが、この馬ならそれまでの勢力図をあっさり塗り替えても不思議ではないだろう。

 そして、強力な決め手を持っているということは、G1のような一線級が揃うレースでまたとない武器となる。高速馬場で速い時計の決着が特徴といえる日本の競馬で、スピードと切れを併せ持っていることは、大きなアドバンテージ。これは、種牡馬キタサンブラックの成功を予感させるのに十分な根拠ともいえそうだ。

 ポストディープインパクトの座を争う後継種牡馬の筆頭に名乗りを挙げるのは、自身の産駒コントレイルではなく、もしかすると全兄ブラックタイドの代表産駒キタサンブラックなのかもしれない。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

早慶ダブル合格者の選択に異変が起きている…早稲田の逆襲と慶應三田会の存在感

 早慶ライバル史では、昭和末期の1980~90年代は早稲田の時代、平成の30年間は慶應の時代といってもよいだろう。

 昭和末期は高度成長期で、受験生の東京志向と進学率の上昇がマッチングしていた。そんなとき、昭和54年(1979年)には共通1次試験が導入された。当時は国公立大が対象で、原則5教科7科目だった。5教科の重い負担を嫌った受験生は東京の有名私大に集まり、軒並み志願倍率も高くなった。学力偏差値でも国易私難時代と言われた。特に典型的な私大型3教科入試の早稲田は、地方受験生にとっても相性が良く人気が高まった。

 地方の旧帝大系の有力国立大に合格したのに、東京の有名私大を選ぶ受験生も、特に女子に少なくなかった。東京の吸引力はパワフルだったのだ。

 ところが、1990年代からの平成に入ると、ニューヨークの同時多発テロやリーマンショックもあり、世界経済は低成長時代に移行した。また、平成2年(1990年)には大学入試センター試験が導入された。共通1次試験と違って、センター試験では大学が入試科目を選べ、国立大でも5教科にこだわらず、分離分割方式後期ではセンター試験3教科入試も増加した。そして、私大もアラカルト方式で参加が可能になった。

 また、低成長時代で受験生の東京志向も弱まった。東京の有名私大の入学者の出身地の割合を見ても、首都圏が徐々に増えている。早稲田も例外ではなかった。

 また、首都圏の私立進学高校が、東大をはじめ早慶クラスでも合格者上位を占めるようになった。彼ら彼女らは、受験勉強の負担から言っても、私大型入試科目に力を入れてきた浪人に対抗せざるを得ない早稲田を敬遠する傾向が強まり、個性的な入試形態の慶應が私大トップ受験生の有力な選択肢になった。有名私立進学校の中高生にとっては、都会風でリッチな慶應のカラーの方がなじみやすいということもあったのかもしれない。かくして、私大3教科型の入試にこだわらず、日本で初めてAO入試を導入したSFC(湘南藤沢キャンパス)など慶應の人気は高まった

 そのため、正確な調査結果はないが、早慶を併願して両方に合格すると、昭和の1980年代までは早稲田の選択率が高かったが、平成に入ると慶應に逆転された印象だ。

 30年近くたった平成29年(2017年)頃には明確な差がつき、東進スクールの調査では、早稲田(政経)VS慶應(法)で26%:74%、法学部同士だと6%:97%と慶應の圧勝、文学部でも早稲田46%:慶應54%となっていた。早稲田の看板学部の理工系でも、早稲田(先進理工)33%:慶應(理工)67%、早稲田(創造理工)29%:慶應(理工)71%と、受験生の選択志向は慶應にあることが歴然としている。

令和に入ると早稲田復権の動きあり

 ところが令和に入ると、早慶併願合格者の比率で、またまた早稲田が復活しているようだ。ただし、慶應(法)は法科大学院の司法試験合格者数で、平成の間、全国大学トップクラスをキープ、人気を持続している。10人の早慶ダブル合格者のうち7人以上が慶應を選んだのだ。まさに、平成の慶應の強さを象徴していたと言える。

 ところが、令和3年(2021年)になると、全体の率ではダブル合格者の65%が慶應を選んでいるものの、これは(法)の大差が要因で、(法)同士ではダブル合格者の84%が慶應を選んでいる。一方、他学部では異変が起きている。

 早稲田(政経)と慶應(法)では71.4%:28.6%、慶應(経済)では60%:40.0%と早稲田が高くなっている。(商)でも早稲田が2021年に51.7%と慶應を逆転。文学部系でも早稲田の文化構想の人気は高まり、慶應(文)に対して66.7%と圧勝している。理工系も早稲田(創造理工)や(先進理工)は慶應(理工)に対して、併願者選択率がそれぞれ58.8%、56.0%と上回っている。

 明らかに平成から令和にかけて、「早慶受験地図に変化」が起きているのだ。早稲田は「国際教養学部」が注目を集め、海外留学生数では全大学1位で、田舎っぽさからグローバリズムな雰囲気へ転換している。中国人留学生の間では、WASEDAの人気は日本の大学でトップクラスだという。

「女子学生の比率」も早稲田が慶應を上回っている。昔はマンモス授業で教室にまじめに毎回出席するのは変わり者、というイメージがあったが、今や一変、少人数クラスがスタンダードで、出席率は2002年に45%だったのが2014年は68%にまで上昇した。真面目な校風になったのだ。

 早稲田は、平成の時代に理工学部を基幹・創造・先進の3学部に、文学部を文・文化構想の2学部に再編した。それらの理解が高校の教員にも行き届きつつあり、進路指導にも反映されている。

 2021年入試の政経学部の数学1A(大学入学共通テスト)の必須化など、入学後の大学教育への思いが表面化してきたことも、イメージチェンジになったようだ。ただ、政経学部も合格者に難関国立大との併願者が増加することを予測して、補欠合格制度を導入するなど苦労はしているようだ。

実学に徹した慶應の強みと弱み

 平成の慶應は、確かに私学では応援歌「陸の王者」とも言うべき快進撃であった。1990年代に入ると、神奈川県にSFC(湘南藤沢キャンパス)の総合政策学部や環境情報学部を開設し、私大で初めてAO入試を導入した。また、授業も教室での講義形式でなく、討論などを取り入れたアクティブラーニングを展開して、全国的に注目を集めた。初期の卒業生には、ITの先進企業で、ベンチャーの役割を果たした人材が目立ち、山口絵理子さんのような社会的起業家(本人は戸惑いを感じているというが……)も輩出した。

 三田キャンパスの学部も、低成長時代に強力な同窓会三田会を利用した就活で、その名を高めた。その根底には、崇高な真理の探究よりも「実学重視」の校風があった。

 司法試験合格の実績で有名な法学部は、今や慶應文系の最難関である。1970年代は最も入りやすい学部であったが、法科大学院設立時に徹底した現実重視で成功した。

 法科大学院制度のスタート時の設立理念は、法曹人材の多様性を実現するため法学部以外の学部出身でも受講できる3年制の未修コースを設け、法学部対象の2年制の既修コ―スと並立したのだ。早稲田などはその理念に沿って未修コースを主体としたが、慶應は既修コースを主体にして、他の大学の法学部卒業生を積極的に受け入れた。

 その結果、早稲田法学部卒業で慶應法科大学院の受験生が司法試験に合格すれば慶應の合格者にカウントされ、実績となっていった。まさに実学の校風が生かした例であろう。

 公認会計士の合格者数でも連続トップの実績を誇っているが、その裏には公認会計士三田会の強力なサポートがある。もちろん他の私大でもそうした実績作りのサポート態勢が充実しつつあるが、慶應では三田会という自発的集団が中核になっている点が強い。

 さらには、最近、本連載でも紹介したが、山形県鶴岡市の慶應大学先端生命科学研究所の相次ぐベンチャー企業の輩出など、新しい動きが注目されている。そのエネルギーが他の学部にも及べば、令和にも慶應の新たな栄光の歴史を刻むことになるだろう。

(文=木村誠/大学教育ジャーナリスト)

●木村誠(きむら・まこと)
早稲田大学政経学部新聞学科卒業、学研勤務を経てフリー。近著に『「地方国立大学」の時代–2020年に何が起こるのか』(中公ラクレ)。他に『大学大崩壊』『大学大倒産時代』(ともに朝日新書)など。

ライトスペックなのに一撃最大「2400発」!? 常識外の「衝撃新台パチンコ」はフィールドテスト導入が狙い目!!

 ライトタイプながらも、その出玉性能はまさしくウルトラ級。京楽産業.のグループ企業・オッケー.はこのほど、最新タイトル『ぱちんこ ウルトラマンタロウ2 超決戦 LIGTH ver.』の製品サイトをオープンし、そのスペックなどを公開した。

 その名の通り、当機は2021年4月に導入された光速マシン『ぱちんこ ウルトラマンタロウ2』のライトバージョンで、大当り確率は約129.9分の1。初当りは「スーパータイラントバトルボーナス」と「タロウボーナス」の2種類で、前者はタロウ勝利で「ウルトラバトルモード」へ突入する。

 一方、初当り時の75%で振り分けられる後者はラウンド終了後に時短4回の「ウルトラバトルチャンス」へ移行。約50%で大当りを射止められればウルトラバトルモードへ昇格する仕組みだ。

 ウルトラバトルモードは時短200回で、この間の大当り確率は約6.4分の1。継続率は80%で、大当り時は例外なく10R、約800個の出玉を獲得できる。

【注目記事】
パチスロ新台「激アマ界の絶対王者」がついに再臨! 「上乗せ倍増」「80%ループ」など新たな出玉トリガーを搭載!新台分析―パチスロ編―
パチスロ新台「〇〇中のハズレ」は高設定のサイン!?「豪快スペック」の攻略要素が判明!! 

 加えて、ウルトラの父が登場した場合は「超7図柄」揃いと共にBONUS×3=約2,400個の出玉が濃厚。ライトスペックの常識を超える、衝撃の一撃出玉を味わえるというわけだ。ちなみに、右打ち大当り時の「超7図柄」揃い選択割合は10%となる。

 演出については、同社お馴染みの実機カスタマイズを搭載。色保留チャンスモード、色保留灼熱モード、ウルトラインパクト灼熱モード、6兄弟SPSP激熱モードなど信頼度アップ演出をカスタムし、自分好みの演出を楽しむことができる。

 そんな当機の全国デビューは2月7日からの予定で、1月25日からは直営店の「サンシャインKYORAKU」にてフィールドテスト導入が開始される。

 詳しくは平針店が1月25日9時から4円に8台、栄店・南店は1月28日9時から同8台、植田店は同日から同4台、蟹江店は1月28日12時から同4台(開放は15時)とのこと。ご存じの通り、先行導入時は甘い調整で使われる傾向にあり、直近では吉本興業のお笑い芸人が多数登場する完全告知マシン『ぱちスロギャグダー』で7.000枚超の出玉を演出している。近隣にお住まいで興味のある方、或いは勝利に飢えたプレイヤーは、是非とも同直営店の公式HPをご覧いただきたい。

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パチスロ新台「激アマ界の絶対王者」がついに再臨! 「上乗せ倍増」「80%ループ」など新たな出玉トリガーを搭載!新台分析―パチスロ編―

 5号機最後の大ヒットシリーズ機が帰ってきた。大手メーカー・サミーはこのほど、最新タイトル『パチスロディスクアップ2』をリリースし、その秀逸なゲーム性と設定1でも勝てる激アマなスペックが早くも話題を呼んでいる。

『パチスロディスクアップ2』

 ゲーム性は先代のDNAを継承したボーナス+ATタイプで、BIGは最大202枚、REGは最大65枚の獲得が可能。BIG消化中はこれまでの「真・技術介入(ビタ押し成功で「DJゾーン」のゲーム数上乗せ)」のほか、全リールビタ押しで成功するたびにゲーム数が加算される「極・技術介入」、上乗せ性能が2倍に跳ね上がる「ダブルアップBB」といった新たな出玉増加機能が追加された。

 なお、BIG・REGともに技術介入要素があり、BIG中はカットイン非発生時に1回だけ右リール枠上~枠下に赤7絵柄を狙って中リールをフリー打ち後、左リールにBAR絵柄を目押しすればOK。REG中は「バシュン演出」発生時のみ左リールにBARor赤7絵柄を狙って1枚役を回避すれば完了で、1枚役8回以上の成立でAT「ダンスタイム」突入の大チャンスを迎える。

 先述したAT「ダンスタイム」「DJゾーン」もこれまでのゲーム性を踏襲しており、BIG当選時の約50%で「ダンスタイム」へ突入→消化後は「DJゾーン」という流れだが、通常時の異色ビッグ成立時の一部で「feat.ダンスタイム」が発動し、突入以降は同ATが約80%でループする。前作にはなかった“継続率”という概念を加えることで、さらなる一撃出玉が期待できるというわけだ。

 そして本機には、待望のマイスロ機能が追加されており、通常時「PUSHボタン長押し」でビタ押しの精度やスコアを記録できる「プラクティスモード」への切り替えが可能。遊技終了時にQRコードを読み込めば、全国や地域のランキングが表示されるなど、スコアを他ユーザー同士で競うこともできる。

 なお、本機の出玉率は設定1でも「約103%(フル攻略時)」。6号機時代でも激アマ旋風を巻き起こしてくれそうだ。

パチスロ新台「激アマ界の絶対王者」がついに再臨! 「上乗せ倍増」「80%ループ」など新たな出玉トリガーを搭載!新台分析―パチスロ編―

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 ゲーム性は先代のDNAを継承したボーナス+ATタイプで、BIGは最大202枚、REGは最大65枚の獲得が可能。BIG消化中はこれまでの「真・技術介入(ビタ押し成功で「DJゾーン」のゲーム数上乗せ)」のほか、全リールビタ押しで成功するたびにゲーム数が加算される「極・技術介入」、上乗せ性能が2倍に跳ね上がる「ダブルアップBB」といった新たな出玉増加機能が追加された。

 なお、BIG・REGともに技術介入要素があり、BIG中はカットイン非発生時に1回だけ右リール枠上~枠下に赤7絵柄を狙って中リールをフリー打ち後、左リールにBAR絵柄を目押しすればOK。REG中は「バシュン演出」発生時のみ左リールにBARor赤7絵柄を狙って1枚役を回避すれば完了で、1枚役8回以上の成立でAT「ダンスタイム」突入の大チャンスを迎える。

 先述したAT「ダンスタイム」「DJゾーン」もこれまでのゲーム性を踏襲しており、BIG当選時の約50%で「ダンスタイム」へ突入→消化後は「DJゾーン」という流れだが、通常時の異色ビッグ成立時の一部で「feat.ダンスタイム」が発動し、突入以降は同ATが約80%でループする。前作にはなかった“継続率”という概念を加えることで、さらなる一撃出玉が期待できるというわけだ。

 そして本機には、待望のマイスロ機能が追加されており、通常時「PUSHボタン長押し」でビタ押しの精度やスコアを記録できる「プラクティスモード」への切り替えが可能。遊技終了時にQRコードを読み込めば、全国や地域のランキングが表示されるなど、スコアを他ユーザー同士で競うこともできる。

 なお、本機の出玉率は設定1でも「約103%(フル攻略時)」。6号機時代でも激アマ旋風を巻き起こしてくれそうだ。

「マウンティング」に「自分語り」…自分を偽る人の特徴は?

 「自分の性格の好きなところ」と聞かれて、いくつ答えられるだろうか。普段あまり考えないことだから、ぱっと答えが出てこないかもしれない。

 では、「自分の性格の嫌いなところ」は? こちらの方がすらすら出てくる人が多いはず。

「すぐ不安になる」
「嫉妬深い」
「優柔不断」

 嫌なところも含めて自分なのだから気にせず生きればいいのに、どこかで自分の性格を引け目に感じてしまう。特に、仕事やプライベートでトラブルを抱えている時ほど、自分のマイナス面ばかりが目に入る。

自分を偽る人には5つのタイプがある!


 『不安が覚悟に変わる 心を鍛える技術』秋山ジョー賢司著、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)は、自分で好きになれない自分の心の性質を把握し、飾らず、虚勢を張らず、嫉妬せず、ありのままの自分で堂々と生きるメンタルの作り方を指南する。

 思えば、自分の性格が好きになれないのは、どこかに「こうあるべき(こんな人でいたい)」という「理想の自分」がいて、その理想に近づこうと自分を偽って生きているからかもしれない。リーダーになってしまったから自分の思うリーダー像を体現すべく、強くて決然とした人間を演じてはいるものの、演じれば演じるほど本来の性格である優柔不断さが強く自覚されてしまう、という例がわかりやすいだろう。

 本書によると、そのように自分を偽る傾向には5つのタイプがあるという。

・尊敬されたいモード
 人の上に立つ人に多い。「尊敬してもらいたい」「自分についてきてもらいたい」といった思いから、叱るべきところで叱ることができず、変に下手に出てしまう。いいかっこしいであり、謙虚なわけではない。

・優秀さの証明モード
 「自分は認められていない」と考えている人に多い。自分の優秀さを認めてもらいたいばかりに、周囲に対して自分のやり方を押しつけたり、自分の成果を過剰にアピールしてしまう。得意文句は「僕もやったことあるよ」「そうそう、それ知ってる」

・被害者モード
 自信のなさから「自分は周りからバカにされているのではないか」と思えて、相手の言動のすべてが、自分を批判しているように見える。一見、周囲の人間を恐れているように見えるが、「相手から自分がどう見えるか」を気にしているだけ、というのがポイント。

・マウンティングモード
 自分より優れた相手、自分の脅威になりそうな相手にたいして、高圧的にマウンティングをとる。素直に相手の実力を認められないのは、やはり自分を偽っている。

・偽ワクワクモード
 「ワクワクして生きた方がいいんだ!」という信念のもと、ワクワクしていなくてもワクワクしているように装う。落ち込んでいる時に無理やりポジティブになろうとする傾向も。

 変に下手に出てしまう。知ったかぶりをしてしまう。自分が周りよりも劣って見える。無意味に相手を攻撃してしまう。無理やり自分を鼓舞してしまう。

 これらはどれも自分を偽っている兆候。

 きっと少しくらいはどれも心当たりがあるものだが、あまりに度が過ぎると、自分を好きになれず、自己肯定感が下がるし、精神的に不安定になりやすい。

 もし、「もしかして自分って……」とドキッと来たなら、本書はきっと役に立ってくれるはず。ありのままに、素直に、媚びず、へりくだらずに生きていくための方法を教えてくれる一冊だ。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

「マウンティング」に「自分語り」…自分を偽る人の特徴は?

 「自分の性格の好きなところ」と聞かれて、いくつ答えられるだろうか。普段あまり考えないことだから、ぱっと答えが出てこないかもしれない。

 では、「自分の性格の嫌いなところ」は? こちらの方がすらすら出てくる人が多いはず。

「すぐ不安になる」
「嫉妬深い」
「優柔不断」

 嫌なところも含めて自分なのだから気にせず生きればいいのに、どこかで自分の性格を引け目に感じてしまう。特に、仕事やプライベートでトラブルを抱えている時ほど、自分のマイナス面ばかりが目に入る。

自分を偽る人には5つのタイプがある!


 『不安が覚悟に変わる 心を鍛える技術』秋山ジョー賢司著、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)は、自分で好きになれない自分の心の性質を把握し、飾らず、虚勢を張らず、嫉妬せず、ありのままの自分で堂々と生きるメンタルの作り方を指南する。

 思えば、自分の性格が好きになれないのは、どこかに「こうあるべき(こんな人でいたい)」という「理想の自分」がいて、その理想に近づこうと自分を偽って生きているからかもしれない。リーダーになってしまったから自分の思うリーダー像を体現すべく、強くて決然とした人間を演じてはいるものの、演じれば演じるほど本来の性格である優柔不断さが強く自覚されてしまう、という例がわかりやすいだろう。

 本書によると、そのように自分を偽る傾向には5つのタイプがあるという。

・尊敬されたいモード
 人の上に立つ人に多い。「尊敬してもらいたい」「自分についてきてもらいたい」といった思いから、叱るべきところで叱ることができず、変に下手に出てしまう。いいかっこしいであり、謙虚なわけではない。

・優秀さの証明モード
 「自分は認められていない」と考えている人に多い。自分の優秀さを認めてもらいたいばかりに、周囲に対して自分のやり方を押しつけたり、自分の成果を過剰にアピールしてしまう。得意文句は「僕もやったことあるよ」「そうそう、それ知ってる」

・被害者モード
 自信のなさから「自分は周りからバカにされているのではないか」と思えて、相手の言動のすべてが、自分を批判しているように見える。一見、周囲の人間を恐れているように見えるが、「相手から自分がどう見えるか」を気にしているだけ、というのがポイント。

・マウンティングモード
 自分より優れた相手、自分の脅威になりそうな相手にたいして、高圧的にマウンティングをとる。素直に相手の実力を認められないのは、やはり自分を偽っている。

・偽ワクワクモード
 「ワクワクして生きた方がいいんだ!」という信念のもと、ワクワクしていなくてもワクワクしているように装う。落ち込んでいる時に無理やりポジティブになろうとする傾向も。

 変に下手に出てしまう。知ったかぶりをしてしまう。自分が周りよりも劣って見える。無意味に相手を攻撃してしまう。無理やり自分を鼓舞してしまう。

 これらはどれも自分を偽っている兆候。

 きっと少しくらいはどれも心当たりがあるものだが、あまりに度が過ぎると、自分を好きになれず、自己肯定感が下がるし、精神的に不安定になりやすい。

 もし、「もしかして自分って……」とドキッと来たなら、本書はきっと役に立ってくれるはず。ありのままに、素直に、媚びず、へりくだらずに生きていくための方法を教えてくれる一冊だ。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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