香港市民、台湾へ大量脱出、移住が急増…台湾当局、中国人スパイの流入に警戒

 香港では2020年6月30日に香港国家安全維持法(国安法)が施行されてから、報道・言論や結社の自由などが大きく制限され、中国共産党政権の統制が強まるとともに、民主主義的な政権運営を行っている台湾への香港人の移住が増えており、2021年の移住者数は19年のほぼ2倍、17年と比べるとほぼ3倍に達していたことが明らかになった。台湾の蔡英文政権は香港の民主化運動への支持を公言し、20年には香港からの出国を希望する香港人を中心に申請を処理する事務機構を発足させたことが、移住者数の急増に貢献したようだ。

 しかし、台湾当局は同時に中国共産党政権のスパイの台湾流入も警戒しており、香港在住の中国本土出身者が台湾への移住を希望した場合、スパイやその他の違法行為に関与していないか審査を厳格化する方針を明らかにしている。

短期滞在ビザが急増

 台湾の出入国管理局によると、台湾の滞在許可を得た香港人は昨年1年間で1万2858人、そのうち1万1173人が短期居留移住許可を受け、1685人が永住権を得ている。これは、短期居留ビザが1万813件と倍増した20年よりも多く、今後の審査の段階で永久権取得に向けた動きが強まるとみられる。

 台湾にはもともと亡命や永住希望者に関する法規がない。これは中国大陸で異変が起きた際に、台湾に大陸からの難民が大量に流入することを警戒しているためで、従来は移住や短期の居留ビザの申請も受け付けていなかった。しかし、ここ数年の香港の政治的な変化によるデモや当局との衝突による逮捕者の急増などに対処して、人道的な観点から投資ビザなどの方法で移住の申請を受け付ける特例措置をとるようになっている。

 とくに、2014年夏に大規模デモ活動に発展した、香港における民主化要求運動である「雨傘革命」以降、台湾当局は香港の民主化運動を支援する立場を表明しており、同年から香港人の台湾での短期居留ビザが急増し、7506件のビザが発給されている。その後はうなぎ上りで、20年には1万813件となっている。

 とはいえ、中国の習近平指導部はたびたび中台統一を強く訴えており、戦闘機や爆撃機などの空軍機が台湾の防空識別圏へ侵入を繰り返したり、中国の空母打撃群が台湾海峡をこれみよがしに通過するなど、台湾は軍事的な脅威にもさらされている。

入境審査を厳格化

 このようななかで台湾当局が神経を尖らせているのが、香港の移住希望者のなかに中国共産党政権のスパイが紛れ込んでいることだ。台湾で対中国大陸政策を担う行政院大陸委員会によると、台湾での騒乱の発生や統一戦線工作などを目的とする中国スパイの流入を警戒して、香港・マカオのいずれかに住居がある中国本土、香港、マカオの出身者の移住申請の管理強化を目的に入境審査を厳格化しているという。

 とくに、香港の永住権を取得したばかりの人が台湾への移住を希望しても拒否するなど、中国本土で生まれた香港居住者が台湾滞在を求めた場合、その香港滞在歴などを総合的に判断する必要があるといった具合だ。

 また、中国共産党への忠誠を誓うことを義務付けられた元香港公務員は、病院局の職員で公的医療施設に勤務していない限り、台湾側に移住を拒否される場合もある。同委員会では「本人や同伴配偶者であっても、中国共産党政権への忠誠を誓う宣誓をしている場合は、現時点では台湾在留を拒否せざるを得ない」との見解を明らかにしている。

(取材・文=相馬勝/ジャーナリスト)

●相馬勝/ジャーナリスト

1956年、青森県生まれ。東京外国語大学中国語学科卒業。産経新聞外信部記者、次長、香港支局長、米ジョージワシントン大学東アジア研究所でフルブライト研究員、米ハーバード大学でニーマン特別ジャーナリズム研究員を経て、2010年6月末で産経新聞社を退社し現在ジャーナリスト。著書は「中国共産党に消された人々」(小学館刊=小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作品)、「中国軍300万人次の戦争」(講談社)、「ハーバード大学で日本はこう教えられている」(新潮社刊)、「習近平の『反日計画』―中国『機密文書』に記された危険な野望」(小学館刊)など多数。

 

チュウワウィザードの相手は「ベスト条件」の伏兵馬で決まり!? 川崎記念(G1)は昨年覇者カジノフォンテン「消し」で大勝負!

 2日、川崎競馬場で行われる川崎記念(G1)は、2022年になって最初のG1レースだ。

 舞台となる川崎2100mは、計6回のコーナー通過があるコース。最初のコーナーまでは400mと長いため枠の有利不利はないが、コーナー6回通過となるとインコースの方が若干有利か。

 また、川崎の4コーナーは南関東4場で最もキツいコーナーでもある。スピードを落とさなければならない分、相当のハイペースにならない限り逃げ・先行馬が有利。実際、過去5年の同レースで逃げ馬は3勝している。

 それでは、以上を踏まえて予想をしていきたい。

 「◎」は、無理に逆らわず3番のチュウワウィザードとする。

 昨年は世界の一線級ダート馬が集ったドバイWC(G1)で2着に健闘。帰国後に骨折が判明し、決して満足のいくコンディションではなかったが、秋はG1で3着・2着と存在感を見せた。強敵が相手だった昨秋の2戦から一気に緩和。ここは負けられない一戦となる。

 次走は昨年惜敗したドバイWCにリベンジ予定。昨年から交流重賞を得意としている川田将雅騎手を背に、2年ぶりに川崎記念を制して、再び世界へ羽ばたきたい。

 続く「○」は、人気薄が想定される10番のヒロイックテイルを指名する。

 今回が初めての重賞挑戦。G1のメンバーでは少々格が落ちる点は否めないが、舞台は左回りの2100m。川崎は初めてだが、本馬は全5勝のうち3勝を同じく左回りの東京ダート2100mで挙げているため、適性は備わっているはず。

 また、揉まれ弱い馬であるため今回は外枠という点も好都合だ。条件がベストな先行馬であるため、積極的に狙っていきたい。

「▲」は、大井所属の12番サルサディオーネだ。

 昨年は牝馬交流重賞の安定感もさることながら、日本テレビ盃(G2)ではJRA勢を含めた牡馬一線級相手に完勝。改めてレースの主導権を握れば、粘り強いところを見せてくれた。

 同型カジノフォンテンの動向が気になるが、向こうは控えても問題ないタイプで、ハナは譲ってくれそう。行き切ってしまえば、ペースが多少上がっても、早々に垂れることはないはず。

 2100mへの延長が疑問だが、同コースで行われた昨年のエンプレス杯(G2)を2分14秒2の時計で2着に好走。単純比較になるが、昨年の川崎記念勝ち時計より速く、一昨年ともコンマ1秒差だ。持ち時計はあるため、楽に先手を主張できれば十分チャンスはあるだろう。

 「△」は5番のケイティブレイブと6番のヴェルテックスを推奨したい。

 ケイティブレイブは故障による頓挫の影響か、全盛期より衰えていることは明白で狙いづらい部分はある。しかし、今回の中間は今までの坂路主体の追い切り内容から一転。美浦のダートコースで併せ馬を何本も消化しており、最近の中では1番のデキといえる。

 鞍上はテン乗りだが、南関東が誇る若きトップジョッキーの笹川翼騎手だ。新たな鞍上を迎え入れて、新味を発揮してくれたら大駆けがあってもいいのではないだろうか。

 ヴェルテックスは3戦連続馬券圏内で、前走初の重賞勝利と好調だ。5ヶ月連続出走とコンスタントに使われているが、2週続けて併せ馬の調教を行っており、疲れは見られない。

 課題だった反応が鈍い点も徐々に解消され、機動力が増してきた。持ち味の長く良い脚を使えるよう、レース終盤に仕掛けていくことに期待したい。

 人気が予想される馬で軽視したいのが、ディフェンディングチャンピオンの9番カジノフォンテンだ。

 昨年の同レースは3馬身差での逃げ切りだったが、前半3ハロンが38秒台と明らかに展開に恵まれての勝利。決して強い内容での勝利とは言えない。

 近走はベストの左回りでなかった点や、内枠で揉まれる厳しい競馬で酌量の余地はあるものの、あまりにも精彩を欠いている。強気に巻き返し可能とは言い辛い。ここは思い切って消して、馬券の点数を減らしたい。

 馬券は3番チュウワウィザードを軸に、10番、12番、5番、6番へ流す馬単。そして、3番を1着固定で馬単の相手4頭に流す3連単。計16点で勝負する。

(文=万☆券太)

<著者プロフィール>
元々は本命党だったが、買い間違えた馬券が超人気薄の穴馬で意気消沈していたらまさかの大的中。これに味を占めて今はすっかり万馬券の虜に……。人気馬に難癖をつけて大穴に◎を打つのも日常茶飯事。座右の銘は「買わねば当たらぬ」

 

パチスロ「超大物シリーズ」最新作の攻略要素…設定差が特大の内容も!?

 今度の舞台は激動の昭和。パオン・ディーピーの『押忍!番長ZERO』は、2つの「頂」が絡み合うことで右肩上がりの出玉へと繋がる新たなゲーム性が最大の魅力だ。

 お馴染みの轟金剛、その祖父である轟鋼鉄をフィーチャーした当機は通常時、液晶右にある「押忍カウンター」の押忍ポイントを貯めてボーナス当選を目指す流れ。この押忍ポイントはベル以外の成立で獲得抽選が行われ、チャンス役成立時はポイント獲得のみならず対決にも期待できる。

 小役はリプレイ、ベル、弱&強チェリー、弁当箱、チャンス目に加えて、本機は「零絵柄揃い」も存在。この零絵柄揃いは状態に応じて出現率が変化し、リール左の液晶に風神が出現した場合は高確率状態となる。

 規定ポイントは3つのモードで管理されており、通常モード滞在時は最大790pt、チャンスモード滞在時は最大290pt、ZEROモード滞在時は最大390ptで対決へ発展。ZEROモードは初当り期待度50%&初当り時は80%でBBに振り分けられるのが大きな特徴で、ボーナス非当選でも次周期でループする可能性がある。

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 対決へ発展する際は、主に「特訓」などの前兆を経由。勝利期待度は全7種類の種目と5人の対戦キャラとの組み合わせで変動し、今作には対決勝利時に別のライバルが乱入する激アツパターンもある。   

 対決勝利後は主にBBorRBのいずれかが発動し、3種類告知パターンから任意で選べるBBは前半20G、後半10Gの2部構成。前半は全役でメーターアップ抽選が行われ、後半はそのメーター色に応じて7絵柄揃い期待度=AT突入期待度が変化する。

 一方のREGはベルナビ8回で終了。消化中は鋼鉄→舎弟→鈴→重…とキャラが増えることがあり、最終的な人数で設定が示唆されるようだ。
 
 首尾よくATを射止めると、まずは1G純増約2.7枚、1セット30G継続のAT「頂ROAD」がスタート。消化中はチャンス役を契機とする「頂CHARGE」へ突入させることが第1の目標で、祝福神ステージへの移行は頂CHARGEのストック保有が約束される。

 頂CHARGEは基本1セット10G継続の押忍ポイント特化ゾーンで、消化中はチャンス役成立で頂CHARGEの継続ストック確定。特定セット継続ごとに発展する「鉄拳制裁クラッシュ」は当該セットのゲーム数優遇or頂CHARGEの継続ストック期待度が跳ね上がる「頂CHARGE RISING」が確定し、累計で999ptに到達すればBB以上へ繋がる。

 この頂CHARGEやボーナス消化後は、頂ROADが30Gから再始動。これらの連鎖「漢気ループ零式」が大量出玉を呼び込むこととなるわけだ。

 もちろん、爆裂トリガー「超番長ボーナス」も健在で、強弁当やフリーズを機にスタート。究極の上乗せ特化ゾーン「絶頂CHARGE」も用意されており、これらはいずれも期待枚数2,000枚を超える。

 現時点での設定推測要素としては、設定1:246.0分の1~設定6:179.5分の1の初当り合算確率や先述したREG中のキャラに加えて、AT直撃当選率が挙げられる。これまでのシリーズと同じく、これには大きな設定差があると思われるので、早期に複数回確認できた場合はしばらく様子を見るべきであろう。

 なお、天井は通常600Gハマリで、到達後は前兆を経てBBorATに当選する。

同じ馬による二度の「凶行」でレースは大荒れ、着順変更なしにファンは大激怒、元JRA騎手佐藤哲三氏も「なんだコレ?」

 29日の中央競馬は、白富士S(L)を好時計で逃げ切ったジャックドールの快勝などで盛り上がった一方、九州唯一の地方競馬・佐賀競馬では、ファンのみならず元ジョッキーまでもが驚く、前代未聞のハプニングが発生していた。

 舞台となったのは、佐賀7Rの雲仙岳賞。11Rがメインの中央競馬と異なり、こちらは7Rが当日のメイン。中央競馬で例えるとオープン特別・リステッド競走の格付けで、地元の好メンバーが揃った一戦だった。

 同レースの戦前の見立ては一騎打ち。2番コンカラー(牡6歳、佐賀・中川竜馬厩舎)と3番パイロキネシスト(牡10歳、佐賀・真島元徳厩舎)の2頭が、単勝2.3倍で並んでいた。

 これら2頭とも元々JRAで活躍していた実績馬だ。中央在籍時の前者はオープン馬で、後者は3勝クラス馬だった。どちらも佐賀移籍後は安定した成績を残しており、2頭を絡めた馬券の購入が集中していた。

 コンカラーのロケットスタートで幕を開けた7頭立ての1800m戦。そのままハナを取り切る構えを見せたコンカラーに、内からパイロキネシストが並びかけた1周目4コーナーで最初のハプニングが起こった。

 何とパイロキネシストが、外を併走していたコンカラーの口に噛みつこうとしたのだ。

 噛みつき行為に驚いたコンカラーは、コーナーで膨らむロスが発生。そして、後続もその煽りを受けて大きく回ることとなった。

 噛みつき事件の後も、レースはもちろん続行。結局、噛みついたパイロキネシストがハナを取り切り、レースの主導権を握った。

 予想外のアクシデントがあったものの、その後は下馬評通り、二強によるマッチレースになるかと思われた。だが、少々飛ばしすぎて苦しくなったパイロキネシストを、コンカラーが外から交わそうとした矢先。またも、ハプニングが発生する。

 何と再びパイロキネシストが、コンカラーに噛みつきにいったのだ。

 これによって加害馬、被害馬どちらもバランスを崩し、その隙に後続が一斉に殺到。リズムを崩した2頭は、あっという間に馬群に飲み込まれ、ブービーと最下位に沈んだ。

 1度ならず2度にわたっての噛みつき行為は、さすがに競馬関係者も驚きを隠せなかったことだろう。その1人が当日、佐賀競馬YouTubeチャンネルの公式生放送『【SAGAリベンジャーズ】|よそで溶かした額を佐賀競馬で取り戻せ #21』に出演していた元JRA騎手の佐藤哲三氏だ。

 佐賀7Rをライブ観戦していた佐藤氏は、1度目の噛みつきこそは大きく表情を崩すことなく冷静に見ていたが、2度目の噛みつきには「なんだコレ?」と動揺。司会者から「こういったことはあるんですか」の問いに「噛みつきにいくことはあるんだけど、あそこまでいくことは……見たことないかな」と、戸惑っていた。

 ついには審議のランプが点灯する事態にまで発展。しかし数分後、対象となった4コーナーの噛みつきについては「着順を変更する事象とは認めない」との審議結果が公表され、着順変更することなく確定となった。

 これには、怒りが収まらなかったファンも多数いたようで、当時のライブ配信のチャット欄やレース直後のSNS上は「あれが全て」「どう考えても納得いかない」と、大きく荒れることに。そんなファンの方々を佐藤氏は「馬券買ってる人たちが納得しないのは分かるかな」と、諫めていた。

 一度ならず二度までも発生したアクシデントに、元騎手でも苦笑いを浮かべることしかできなかった珍事件。馬券を買っていた方々は気の毒だが、落馬などの大きな事故が無かっただけでも良しとしたい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

「世界の広告費成長率予測(2021〜2024)」を発表。コロナ禍からの急速な回復・成長を予測

電通グループは、世界59市場から収集したデータに基づき取りまとめた「世界の広告費成長予測(2021~2024)」を1月27日に発表した。主な結果は以下の通り。

  • 2021年の広告費成長率は17.0%となり、規模は2019年水準を上回る6,825億米ドルに。

コロナ禍の影響でマイナス7.1%であった2020年から、2021年は17.0%と大幅な回復・成長となった。デジタル広告の成長率は29.1%となり、構成比が初めて50%を超過した。テレビ広告も、2010年以降では最高の7.9%を記録。

  • 2022年もデジタルがけん引し、実質GDP成長率※を4.7%上回る9.2%(7,450億米ドル)を予測。

2022年の広告費成長率は実質GDP成長率(予測)を上回る9.2%を予測。2008年の金融危機の2年後の成長率と、コロナ禍の2年後となる2022年の成長率を比較すると約3倍となる。

  • 2023年は4.6%、2024年は5.8%と、2019年の4.1%を超える水準で推移する見通し。

デジタルは今後も世界の広告市場の成長をけん引し、2024年には構成比が約60%となる見通し。

世界の広告費成長予測
世界の総広告費の推移

2022年を詳細にみると、地域別予測では北米、アジア・パシフィック(日本含む)、西ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中央および東ヨーロッパ、中東など、すべての地域でプラス成長の見通し。国別では、市場規模上位は、引き続き米国、中国、日本、英国、ドイツ。高い成長率が見込まれるのはインド、米国、ロシア、カナダ。

媒体別に見ると、引き続き世界の広告費をけん引するデジタルは、動画広告、コネクテッドTV、プログラマティック、eコマースなどにより14.8%成長し、2022年の広告費全体に占めるデジタルの割合は、初めてテレビの割合(26.9%)の2倍以上となる、55.5%(4,080億米ドル)を見込んでいる。

業種別で、2022年に広告費の成長を予想するのは、コロナ禍で大きな影響を受けた反動が見込まれる旅行業(10.3%)と、成長市場で継続的な需要増とコロナ禍後の人々の移動手段としての自家用車の需要が見込まれる自動車関連(7.6%)となっている。

世界の広告費成長予測
地域別成長率予測

(調査概要)
・データ収集方法とエリア:2021年12月下旬までに、米州、EMEA、アジア・パシフィックの59市場からボトムアップ型のアプローチでデータを収集し、各市場における専門的な知見を取り入れて作成。
・対象媒体:デジタル、テレビ、新聞、雑誌、OOH(屋外/交通)、ラジオ、シネマ
・換算手法:交渉によるディスカウントやエージェンシー・コミッションを差し引いた金額で、現地通貨建てで提供され、全世界および地域の数値は2021年11月の平均為替レートで米ドルに換算。

・日本版リリースはこちら
・APAC版 英語リリースはこちら
・詳細レポート(英語)はこちら

「警棒でいきなり殴るとは考えにくい」沖縄県警、詳細非公表の事情…高校生失明事件

 沖縄県の男子高校生が1月27日未明、眼球破裂のけがを負う事故が発生した。この高校生の負傷の理由について「警察官に警棒で殴られた」などとする情報がTwitter上で拡散され、抗議目的の若者や野次馬など約300人が27日夜から28日朝にかけて沖縄県警沖縄警察署(沖縄市)に押しかけ、投石などをして、同署の設備を損壊した。一連の騒動の発端となった「高校生が負傷した事故の状況」とは果たしてどのようなものだったのか。

 朝日新聞デジタルは1月31日、『沖縄署への投石騒動 警察官「警棒持って制止しようと」故意は否定』を公開した。同記事では以下のような県警の説明を述べ、高校生と接触したことを認めた上で、担当した警察官が「故意にけがを負わせる行為はしていない」と話していると伝えた。

「1月27日午前1時ごろ、沖縄市内でバイクが暴走行為をしていると通報があった。警戒中の警察官(29)が、男子高校生(17)が運転するバイクを見つけ、停止を求めた。捜査関係者によると、警察官は手に警棒を持ち、高校生を制止しようとしたが、走り去ったと説明しているという。警棒に大きな損傷は確認できていないという」

制止した警官の警棒が誤って目に?

 今回の朝日の報道に関し、別の全国紙社会部記者は語る。

「あくまで私見ですが、警棒で殴ってはいないが、高校生のバイクを制止しようとして警棒を持った手を広げるなどした際、接触した高校生の目に警棒の先が入ってしまったという可能性もありうるのではないでしょうか。県警は『警棒には大きな損傷は確認できてない』としていますが、バールや木刀とやり合っても、たいして傷つかない警棒の強度からすれば、人にぶつかったくらいで損傷するようなことはないと思います。

 現地支局の記者などの話によると、一連の騒動の発端になった高校生が負傷した事故について、当時から県警の歯切れは悪かったと聞いています。『高校生の単独事故だ』というざっくりとした内容は認めても、事故時の道路状況や事故を起こした運転者の走行の態様、目撃者の有無や負傷の原因など、一般的な人身事故なら話すはずの“事故の詳細なディティール”を明らかにしなかったようですね。

 だから、一部の全国紙やキー局などはシンプルに『単独事故』と報じた一方、沖縄タイムスや琉球新報などの地元紙は、負傷した高校生側の親族などに話を聞くなどして、県警の発表のみのソースに寄らないような取材をしていたようです」

 地元メディア関係者は今回の事案の背景について次のように推測している。

「一般的に集団暴走行為などを行っている道路交通法違反者を、パトカーなどで追跡したり、検問で制止したりしようとした際、逃走する違反者が事故を起こして負傷するケースがあります。警察は『事実関係を整理している』などとメディアに情報を出し渋るケースがままあります。

 身内に関しては甘いと指摘されてしまう部分が“まったくない”とは言えないのが警察組織の実情です。警察側に過失はなかったのか、事故当日の状況を警察内部できっちり調査をしてほしいです。

 ただ、こうした事案では警察官自身が事故当時者だった可能性も高いので、事故状況を客観的に明らかにするために、目撃者や監視カメラなど客観的な証拠を集める必要があります。だから、状況がはっきりするまで、ある程度時間がかかるのはやむを得ないとも思います。

 しかも今回の事案は、県警の担当者が客観的な目撃証言を集めた上で書類を作ったり、上に報告し、許可を得て、メディアに公表したりするという手順を踏む“十分な時間”があったのかは疑問です。警察という組織は規定の手順を踏まなければ話が前に進まないからです。

 事故からほどなくして『警棒で殴られて負傷した』という情報と負傷した高校生の写真がTwitterなどで拡散されてしまった。てんやわんやしているうちに、その日の夜には署に(若者が)大勢集まってきて、投石行為などをするという大混乱が発生してしまったのではないでしょうか。警察の調査や発表、メディアの公表スピードをはるかに上回る、SNSの速報性と拡散力の怖さを感じました」

急所の頭や目を狙って警官が警棒で殴ることはあり得るのか?

 また交通部門での勤務が長かった神奈川県警OBは次のように話した。

「メディアの情報だけで、沖縄県警に過失があったのか、なかったのかはわかりません。少なくとも聞いている限りの現場の状況で、警棒でいきなり人体の急所である頭や目を殴りつけるというのは、警察官の一般的な対応としては考えられにくいのですが……。

 道路交通法第67条1項、2項では『車両等の運転者は、警察官が危険防止等のために出した車両の停止命令や運転免許証提示命令等を守らなければならない』と定めており、これに従わなければ警察官現場指示違反となります。罰則は懲役3ヶ月以下または罰金5万円以下と重いです。

 一般論ですが、スピード違反をはじめとする道交法の違反者の中には、“とにかく現行犯逮捕を逃れさえすれば大丈夫だ”とか、“他にも同じような違反者がいるのに、警察の点数稼ぎのために俺だけ捕まるなんて不公平だ”などと考える人がいます。そして、無理な運転をして事故を起こし、怪我をしてしまう。

 スピード違反や整備不良など軽微な減点で済むはずなのに、大けがもして、下手をすると行政処分などの思い罰を受ける可能性すらあるわけです。若い運転者の中には、容易に警察の制止に応じるのはカッコ悪いという気持ちがあるのかもしれませんが、大けがを負ったら身も蓋もない。警察官だって、違反者が事故を起こして怪我をしてほしくないのです」

(文=編集部)

 

JRA「これもうレース名改称でも……」度肝を抜かされた名物オーナーの珍記録、ファンに残した「232万馬券」を上回るインパクト

 30日、小倉競馬場で行われた11R巌流島S(3勝クラス)は、丹内祐次騎手の11番人気メイショウミモザ(牝5、栗東・池添兼雄厩舎)が勝利した。

 同馬は二桁人気の大穴ながら、後続を3馬身離す大楽勝だった。2着に最低の18番人気アーズローヴァー、3着に3番人気グランレイが入ったため、当然ながら払い戻しも万馬券が続出。3連単に至っては、232万馬券が飛び出る大波乱の結末となった。

「前が開いてからの反応がすごく良かった。オープンでも楽しみになるような勝ち方でした」

 レースをそう振り返った丹内騎手は、パートナーの快勝に手応えを掴んだ様子。2年前の夏にスプリント戦を3連勝した勢いを取り戻しつつあるのだろう。

 奇しくも巌流島Sは、この日のWIN5対象レースの第三関門。人気薄の激走によって、残り票数も激減し、最終的に900万円超えした高配当の立役者ともなった。

 しかし、大万馬券以上に強いインパクトを残したのは、激走したメイショウミモザよりも、同馬を所有する松本好雄オーナーだったかもしれない。

 松本オーナーといえば、「メイショウ」の冠名でお馴染みの大御所だが、メイショウサムソン、メイショウドトウ、メイショウマンボ、メイショウボーラーなどのG1馬を所有。リーズナブルな価格帯の馬でコンスタントに活躍馬を手に入れることでも知られている。

 そんな名物オーナーだが、実は巌流島Sはこれで3年連続での制覇。2勝クラスだった巌流島特別時代に1番人気メイショウキョウジ、3勝クラスに格上げされた昨年は、8番人気メイショウカリン、そして今年も11番人気メイショウミモザで優勝した。

「同じ馬が同一重賞を三連覇したケースは、これまで何度かありましたが、同じオーナーがクラスの変わった条件戦を三連覇したのはレアケースだと思います。多頭出しで穴を開けることでも人気のオーナーですが、メインの東京や中京ではなく小倉というのも玄人受けしそうです」(競馬誌ライター)

 この珍記録に気付いた一部のファンからは、「これもうメイショウSでいいのでは?」「来年も覚えておこう」「穴党の味方」など、感心する声も出ていた。

 思い返せば全11勝のうち8勝を小倉で挙げ、小倉の重賞で4勝を稼いだ「小倉三冠馬」メイショウカイドウもまた、松本オーナーの所有馬だった。所有馬で多くの重賞を勝っている小倉競馬場は、いわばホームのようなもの。

「小倉といえばメイショウ」「メイショウといえば小倉」、今月末まで小倉開催は続くため、メイショウの馬が出走してきたときには、人気薄の馬でも警戒が必要だろう。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

懸賞金付きの未解決事件が二十数年のときを経て、ついに弾けるのか【沖田臥竜コラム】

 世の中には世間を震撼させ、その後コールドケースといわれることになった事件が存在する。中でも認知度が高いのが、日本三大未解決事件といわれる「世田谷一家殺害事件」「柴又上智大生殺人放火事件」「八王子スーパーナンペイ射殺事件」だろう。

 これらの事件については、今でも時折、疑わしき人物が捜査線上に浮上したという、世間が色めき立つような報道を目にするころがあるが、実際は進展など起きていないケースがほとんどだ。事件を風化させてはいけないという社会の空気に押されて、あえて取り上げられることが多いといえるのではないだろうか。

 特に三大未解決事件についていえば、「疑わしき人物」というものはそもそも具体的には存在しえない。容疑者のDNAが現場に残されていたからだ。

 仮に容疑者ではないかと見られる、疑わしき人物が浮上したとしよう。その場合、アリバイなどを潰していく必要すらなく、現場に残されたDNAと、疑わしき人物のDNAが一致するかどうかを照合すればよいだけなのだ。それは、なにも困難なことではない。DNAは、その人物が立ち寄った飲食店からでも、捨てたゴミなど採取できる。その先にはシロかクロしかないのだ。

 そうした中にあって現在、20年以上前に起こったコールドケースに対して、それこそマスコミが色めき立つような情報が警察当局に寄せられている。

 それは、日本三大未解決事件ほどではないにしろ、誰しもが認知している殺人事件でありながら、今回浮上した人物には、事件当時、捜査の手が伸びていなかったのだ。それゆえ、DNA鑑定などもされていない。つまり今日までシロかクロかの審判を受けていないのだ。その理由をあげるとするならば、ひとつは地域柄という点があるのかもしれない。

 ただ、もちろん現段階において、その人物は犯人と断定されていない。あくまで、事件当時の状況とさまざまな点が一致するというレベルだ。だがもし弾けるようなことにでもなれば、メディアは大騒ぎになることだろう。

 二十数年間、閉じられていたパンドラの箱が開くかもしれない。これまで多額の懸賞金が懸けられてきたものの、有力な情報がなかった事件だ。ゆえにある関係者は「久しぶりに身震いを覚えた……」と漏らしたほどだった。

疑わしき人物に待たれるのはDNA照合のみ

 今言えることはこのくらいまでだが、筆者もある筋からこの知らせを受けたとき、まずあり得ないだろうな……というのが率直な感想だった。なぜならば、そこまで状況的に犯人に該当する条件が揃っている人物ならば、すでに潰しきられているはずで、手つかずの理由が判然としなかったからだ。

 私は、かつて信頼できる協力者を得て、未解決事件の取材を始め、莫大な資料をにらみつつ、時には現地へと赴き情報を集め、それを一冊に纏め、『迷宮』というタイトルで出版している。この本は、犯人探しを目的としたものではない。それどころか、これまで出版されてきた、未解決事件の犯人にあたかも辿り着いたかのように書かれている本を否定するために書いたものだった。なぜならば、先にも触れたように、未解決事件の捜査線上に疑わしき人物が浮上したとしても、その先にはシロかクロしかないからだ。

 繰り返すが、現場に血痕や指紋などが残されている殺人事件において、グレーな人物などは存在しない。もし、おもしろおかしい推理の上で導き出された犯人らしき人物が実在していたら、当局はグレーのまま放置しない。すぐにシロクロつけに行くはずだ。そうした事件が解決せずにデッドロックになった場合、疑わしき人物が浮上し、その後も存在し続けるということ自体、あり得ないのである。

 だが、今回のケースは違うといえるだろう。万に一つかもしれないが、弾ける可能性が残されているのだ。今回浮上した人物は所在がつかめており、DNAが一致するかどうかだけを確認すればいい。犯人しか知り得ない秘密の暴露などは必要とされないのである。

 私は今、この事件を調べ上げている。突き動かされるものがあったからだ。もちろん、金銭的なものではない。そして、取り掛かると決めれば、もしかすると起こるかもしれないアクシデントを想定しながら動き、なにがあっても言い訳はしない。

 ただ、突き動かす何かがあるかどうか、それだけだ。そして、約束である。どんなことがあっても私は交わした約束を守ろうと考える。自分の都合のいいような言い訳をして、途中で投げ出すことはない。だからこそ、そうした中で培ってきた人脈が、ものを調べたり、書いたりするにあたって、私の財産になっている。

 今回、私を突き動かしたものは、ある一言であった。そこでの約束であった。

 もったいぶった書き方になってしまったが、もしも事件が弾ければ、そうした経緯を話せるときがくるかもしれない。

(文=沖田臥竜/作家)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。最新小説『ムショぼけ』(小学館)を原作にした同名ドラマが現在配信中(ドラマ『ムショぼけ』)。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

「ピクミン ブルーム」大人気の秘密…“戦わない位置ゲー”の斬新な魅力とは?

 ダウンロードしたものの、数回使っただけで休眠状態だったり、アンインストールしてしまったりしたアプリがある人も多いはずだ。テレビCMなどでは「数百万ダウンロード突破!」と威勢のいい言葉を聞くが、実際にどんなアプリがどの性年代にどのくらい使われ続けているのか。

 本連載では、ダウンロード数だけでは見えない「アプリの利用率」をモニターの利用動向から調べるサービス「App Ape」を提供しているフラーに、四半期ごとに人気アプリの実態について聞いている。

 同社のオウンドメディア「App Ape Lab」編集長の日影耕造氏に、2021年第4四半期(10~12月)のアプリ利用動向について聞いた。

「さとふる」アプリの利用者が過去最高に

日影耕造氏(以下、日影) 現在(取材時22年1月中旬)はオミクロン株感染の急拡大が止まらない状況ですが、21年10~12月はコロナの脅威が比較的落ち着いていた時期でもありました。

 一昨年の20年末は多くの都道府県知事が外出等の自粛を求めていましたが、昨年末は緩和されていました。それに合わせるように、「Google Map」やJR東海の新幹線予約アプリ「EXアプリ」、JR東日本の新幹線予約アプリ「えきねっと」、東京ディズニーランドのアプリ「Tokyo Disney Resort App」の利用動向は復調傾向でした。

 コロナ以外の面で見ていくと、「年末ならでは」のアプリが伸びました。まず一つが、ふるさと納税アプリです。ふるさと納税は年単位の申し込みですから、12月は駆け込み月です。

 ふるさと納税はウェブサイトからの申し込みが一般的でしたが、近年はアプリからも増えています。「さとふる」アプリは12月に、アプリ限定で寄付金額の6%をPayPayでキャッシュバックするキャンペーンを行い、アプリ利用者が過去最高となりました。こちらが、App Apeによる「さとふる」アプリの月間利用ユーザー推移です。

――20年12月と比較すると、21年12月は倍近くまで増えていますね。令和2年度の総務省資料によると、ふるさと納税を利用した人は406万人とのことで、年々増加しているものの「条件的にはできるのに、していない」層がまだまだ多数派なことがわかりますね。やらない人の動機として「面倒くさそう」「よくわからない」は大きそうなので、手軽なアプリからふるさと納税利用者が増えるかもしれないですね。

年賀状アプリのメインユーザーは40代女性?

日影 ほかにも、12月ならではのアプリが「年賀状アプリ」ですね。年賀状自体は減っているのですが、「スマホでカラリオ年賀」の利用者は過去最高になりました。

――22年用のお年玉付き年賀はがきの当初発行枚数は、前年より約1億1000万枚(約6%)少ない約18億3000万枚で、00年から半減しています。年賀状を支える高齢世代も「年賀状はこれで最後」と卒業宣言するケースも増えているようです。年賀状が減る中でも、年賀状アプリ利用者は伸びているというのが興味深いです。

日影 アプリ「スマホでカラリオ年賀」の利用者層の年代を見てみると、40代女性が多いですね。

 今の40代は子どもの頃から年賀状を出していた世代でもありますし、一方でスマートフォンとの親和性も上の世代よりは高いですから、「年賀状アプリ」との相性が最もいい世代とも言えるかもしれません。

 一方、20代以下の利用者は大幅に減ります。これはもともとの世代の母数が40代に比べて少ないというのもありますが、(※筆者注:総務省統計データを見ると、10代110万人に対し、40代は182万人と1.5倍以上)、年賀状との親和性の低さもあるのでしょう。SNSの挨拶などで済ませ、あえて年賀状を送る層はこの世代では多くないかもしれないですね。

ゲームアプリの新機軸「ピクミン ブルーム」

日影 ゲームでは、21年10月26日にリリースされた「Pikmin Bloom(ピクミン ブルーム)」が好発進です。App Ape上の月間利用ユーザー数(MAU)ランキングでも11月が7位、12月は9位です。ゲームのMAUは長期運営アプリが独占しがちなので、リリース間もないゲームがここまでくるのは大健闘といっていいでしょう。

「ピクミン ブルーム」の新しさは「戦わない位置ゲー(位置ゲーム:スマートフォンの位置登録情報を活用したゲーム)」ということですね。従来型の位置ゲーである「ポケモンGO」「ドラゴンクエストウォーク」にしても戦う要素があるのですが、「ピクミン ブルーム」の場合は、育てる、愛でる、一緒に暮らすゲームです。「モンスターを集めて、倒して楽しい」とは、また別の要素なんですね。

――「戦って」系だと反射神経であったり攻略法であったりとか、あれこれ考えたりスキルがないと楽しめないため、やり込みたい人にはいいでしょうが、なじみがない人だと敷居を高く感じる、というのはありますよね。

日影 「ピクミン ブルーム」は裾野が広く、ゆるく、どの世代にも刺さりやすいでしょうね。また、ゲームとしてのおもしろさ以外に、ライフログ的な機能も充実しているんです。

 従来型の「戦う位置ゲー」のように、移動中にモンスターに遭遇したり、モンスターを探す、ということはないのですが、歩いた軌跡に応じて「ピクミン」が増えていきます。そして、毎日の軌跡が地図上で見られるんですね。さらに、そこに今日の気分はどうだったか、ランクをつけたり、その日スマホのカメラで撮影した写真と連携することもできるんです。

――スマホって思い出が詰まっていますよね。歩数計を見たり、撮影した写真のアルバムをなんとなく眺めるだけでも楽しいものですが、歩いた軌跡で「ピクミン」が増え、それが1日ごとにきれいにまとめられていると、確かに使いたくなります。うまいやり方ですね。

日影 こうした取り組みは継続利用につながりやすいんですね。事実、App Apeを見ると、休眠ユーザーが少なく、8割がアクティブユーザーです。

 位置ゲーは「ポケモンGO」や「ドラゴンクエストウォーク」などヒット作もあるのですが、「ポケモンGO」を共同開発したナイアンティックが制作した「ハリーポッター:魔法同盟」も22年1月31日にサービスを終了するなど、苦戦を強いられるものも多いです。今後、「ピクミン ブルーム」が「戦わない位置ゲー」として、どう独自の立ち位置を築いていくかは注目したいですね。

* * *

 後編も引き続き日影氏に話をうかがう。テーマは、前澤友作氏の宇宙からのお金配りにおいてダウンロード必須だったアプリ「kihutown」について。

(構成=石徹白未亜/ライター)

パチンコ「バトル勝利=確変」の王道ループでファンを魅了…不朽の名作が大量出玉をスマッシュ!!

 正月の風物詩である箱根駅伝や高校サッカー選手権、あるいは甲子園など日本人は学生スポーツが大好きで大いに盛り上がる。その背景には「部活」という青春の面影の存在も大きく影響しているに違いない。

 野球にサッカー、テニスにバレーとさまざまなスポーツに情熱を注ぎ仲間と勝利を目指す。そんなかけがえのない美しい思い出は人生の宝物となる。はずなのだが、令和の少年少女たちはすこぶるクールで、部活でスポーツやるのは格好悪いという風潮もあるという。

 そうなるとスポーツを題材にした創作物も様変わりし、これまでの王道もなる「スポ根」は次第に時代遅れの内容となっていくかもしれない。実際、巷で話題となる最近のマンガはスポーツモノがほとんどないような印象である。スポ根はもはやおっさんの嗜みなのである。

 そんなスポ根モノの名作として名高い「エースをねらえ!」は2006年に平和からパチンコ化された。当時、平和には「HEIWABROS」というサブブランドが展開されており、その第2弾として本機は登場。

【注目記事】
パチスロ「万枚」を予感させるループを体感…新台『押忍!番長ZERO』実戦レポート!!
パチスロ「設定1が万枚チャンス!?」…終日1万6800枚も話題となった鬼スペック!!

 大当り確率が1/395.7の『MJ』を筆頭に、1/367.7の『ES』、1/299.5の『AS』と3タイプのシリーズが導入された。いずれも次回ループの確変を搭載し、確変割合は順に66%、66%、56%となっている。通常大当り後に付与される時短はどのタイプも100回転。

 確変は主人公の岡ひろみと最大のライバルであるお蝶夫人がテニスで対決する「VSモード」が展開。お互いにボールを打ち合うラリーが続くなかで、岡が勝てば確変大当り、負ければ通常といういわゆるバトルモードになっている。岡が倒れても宗方コーチが登場する逆転パターンも存在。この場合は2ラウンド確変となる。

 シンプルでスピーディーに進行していく確変に比べて通常時の演出は多彩で華やか。宗方コーチが激しく指導する「特訓リーチ」や作品の醍醐味でもあるライバルたちとテニスの勝負が繰り広げられる「試合リーチ」など見どころ満載。

 特に原作マンガが演出の一部に組み込まれている「ストーリーリーチ」は迫力も期待度も満点。全部で3つある演出パターンはどれも原作を象徴する名場面で構成されている。また、感動の名シーンを再現したプレミアムパターンも用意されるなど、原作ファン胸アツのリーチとなっている。

 二度のアニメ化や実写ドラマ版が製作されるなど大ヒットしテニスブームを巻き起こした不朽の名作はパチンコでも輝きを放ちサービスエースを決めたのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。