パチンコ「RUSH突入率100%」…ST&ループを1台で楽しめる! 新台分析- Pひぐらしのなく頃に〜彩〜-

 10万発レベルの超出玉が報告された爆裂マシン『P神・天才バカボン~神SPEC~』をリリースするなど、昨年も大きな存在感を放っていたメーカー大一商会。

 そんな同社は2022年も引き続き激アツ新台を投入予定だ。大人気コンテンツ『ひぐらしのなく頃に』の新アニメを最速搭載したシリーズ最新作が、間もなくホールへと導入される。

 業界初となる「ST×ループモード」が内蔵された本機。2種類のRUSHを1台で楽しめる斬新なゲーム性に、熱い視線が注がれている状況だ。

 

『Pひぐらしのなく頃に〜彩〜』(大一商会)

■大当り確率:1/319.7→1/10.17
■ST継続率:約77%
■解明かしモード継続率:約81%(引き戻し率:約46%)
■時短回数:6回or14回or254回
■大当り出玉:450発or750発or1350発
■賞球数:1or4or15
○○○

 大当り確率1/319.7のミドルタイプで、ST&ループという2種類の連チャンモードを駆使して出玉を獲得するゲーム性。初当り時はRUSH突入率100%となっており、その大半がSTスタートとなる(2%は最上位RUSH直行)。

 STは前半5回転、後半8回転、ラストチャンス1回転の「トータル14回転」で1/10.17の大当りを狙う。継続率は約77%を誇り、ここで10%に振り分けられた「9R大当り」を射止めることができれば最上位RUSH「解明かしモード」突入だ。

 解明かしモードは「時短254回」で構成されており、それが81%でループする激アツ状態。仮に継続から漏れた場合でも「時短6回」による引き戻し(約46%)が狙えるため、期待感が途切れることなく連チャンを楽しめそうである。

 演出面に関しては、突入すればその後の展開に期待できる「祈願の刻予告」や、シリーズお馴染みの大チャンス演出「L5発症」、神出鬼没の「レナクラッシュ」、信頼度が上昇する「てんとう虫柄」といった4大注目演出が存在。発生すれば、大当りの期待感は高まるであろう。

 また、ループ中は全18話+αのストーリーが展開。全てクリアするとスペシャルエンディングが発生するようだ。演出面でもファン必見の要素は満載だ。

『Pひぐらしのなく頃に〜彩〜』の導入予定は2月7日。その活躍に期待である。

最後の1頭が「落ちこぼれ説」を一掃する圧勝劇!? 初年度勝ち上がり率は驚愕の100%達成…凄腕馬主は話題のあの人

 馬主として所有馬が初出走してわずか半年、初年度所有馬5頭が全頭勝ち上がりという快挙を成し遂げた人物がいる。株式会社サイバーエージェント社長の藤田晋氏だ。

『ウマ娘 プリティーダービー』を運営するCygamesの親会社社長が馬主になったとあって、当初から注目度は高かった。2021年度は、米国のトレーニングセールで購入した2歳馬が4頭、5億円オーバーの落札価格でも話題を呼んだ国内購入の2歳馬1頭の、計5頭がデビューを果たしている。

 先陣を切って8月半ばに初出走したデュガは、新馬戦でも未勝利戦でもなく、いきなりOP戦に挑戦。格上クラスにも関わらず3着と好走した。

 管理する森秀行調教師のアイデアであったとのことで、藤田氏は「僕はいきなりあんなレースに出られるなんて想像ができなかったし、こんな作戦があるんだと思いましたね」(スポーツ報知インタビュー)とその驚きを語っている。その後も順調な進捗で、11月には早くも全5頭中4頭が勝ち上がった。

 だが、最後の1頭は藤田氏が最も頭を悩ませたであろうラヤス(牡3歳、栗東・森秀行厩舎)だった。

 ダート戦で1番人気に推されデビューするも、勝ち馬からは4秒以上離される大敗を喫すと、次走はさらに6秒以上の着差でなんとビリに……。2戦して着差が合計10秒以上という負けっぷりは、極めて厳しいキャリアのスタートと言わざるを得なかった。

 藤田氏自身からも「我ながら競馬新聞を見ていても全然ラヤスの馬券を買う気にはなれない」「練習ではよく走るらしいんだけど、これまでの2走をみる限りはレースになると途中で他の馬と競争するのを止めてしまう感じだ。なんでだろう。」(Instagramより)というぼやきが出る始末だった。

 そんなラヤスだが、3戦目ではじめて芝のレースに出走すると一変。道中は最後方からだったが、直線これまでにない追い上げを見せ、3着に食い込んだ。

 しかし、芝で覚醒したかと喜ぶのは早計であったことが次戦で判明する。3番人気に推されたが、またまた着差3秒以上で着順は後ろから3番目と、あっけなく期待を裏切ってしまったのだ。

 まるでジェットコースターのような戦績で馬券購入者、そしておそらくはオーナーご本人をも困惑させていたであろうラヤス。再びダートに戻り、先日2日に地方の姫路競馬場で開催されたJRA交流・鉢伏山特別に出走したが、陣営のこのレース選択が吉と出る。

 前半は相変わらず後方からの競馬になるも、向こう正面で吉村智洋騎手からムチが飛ぶと、それに応えて早めの捲りを披露。そのまま悠々と押し切り、なんと後続に1.6秒差を付けて勝利するという別馬のような素晴らしい走りを見せた。
 
 勝ち上がり率驚異の100%達成に、藤田氏も興奮を隠せないようだ。5日には自身のInstagramで、馬名と同じ名のワインと共に「いやー、最高すぎる。今週もう何度この動画見返したか分からない」と喜びのコメントをアップしていた。

 初年度はこれで全頭勝ち上がりとなったが、真価が問われる2年目はどうか。藤田氏の所有馬で、今年デビューを予定している2歳馬は現時点で12頭。生産者、厩舎、血統全てケチの付けようがないような豪華な名前がズラリと並んでいる。

 頭数が増える分難易度も倍増だが、2年連続の勝ち上がり率100%も決して夢物語ではないかもしれない。馬主・藤田晋の更なる躍進が見られるか。デビューの日が待ち遠しくなるばかりである。

(文=大井ふみ)

<著者プロフィール>
競馬にハマって3、4年。周りの女性陣に布教活動を試みるもうまくいかず、おじさんの競馬仲間だけが増えていく。大井競馬場でビール片手にナイター観戦にいそしんでいたが、最近はそれすら叶わず自宅観戦の日々。

JRA武豊「世紀の逃避行」で騎乗停止の大波乱!? 全兄は無敗でダービーに進んだクラシック大本命、「川田将雅×中内田厩舎」の秘蔵っ子が赤丸急上昇

 6日、中京競馬場で行われた5Rの3歳・未勝利は、川田将雅騎手の1番人気ダノンジャッカル(牡3、栗東・中内田充正厩舎)が、2着馬に2馬身半の差をつけて圧勝。2戦目で初勝利を挙げた。

 阪神でデビューした昨年12月に2番人気で3着と惜敗するも、ポテンシャルの高さを示し、単勝1.6倍の断然人気に支持された。陣営としても、確勝を期して挑んだ2戦目の取りこぼしは許されなかったに違いない。

 なんといっても母はインディアナギャル。オルフェーヴル、ロードカナロア産駒の兄姉3頭が活躍できなかったことに対し、弟のダノンジャッカルはディープインパクト産駒。これはデビューから無敗の3連勝で2017年の朝日杯FS(G1)を制した全兄ダノンプレミアムと同じ血統構成だ。

 そこへきて、兄の手綱を取っていた川田騎手×中内田厩舎まで同じなのだから、未勝利戦を楽勝した程度では、陣営の求めている姿とまだまだかけ離れているだろう。

 実際、レースの内容もさらなる上積みが期待できそうな走り。10頭立ての少頭数で行われた芝2200mをインの好位からピタリと追走するセンスの良さも見せた。最後の直線を迎えても、十分な手応えを残して楽に抜け出したのだから、距離延長も問題にしなかった。

 その一方で、当面の目標である兄超えには、高いハードルも用意されていることも確か。

 偉大な兄が、世代を牽引したのが18年クラシック戦線だった。3月の弥生賞(G2)を制し、4連勝で向かうはずだった皐月賞(G1)を前に、右前挫石を発症して回避。ぶっつけで日本ダービー(G1)に挑戦したものの、直線で受けた不利もあって6着に敗れた。

 ただ、デビュー初黒星を喫しはしたが、秋を全休して復帰した金鯱賞(G2)で、まだ本格化前だったとはいえ、後のG1・4勝馬リスグラシューを一蹴。次走のマイラーズC(G2)でも、この年の春秋マイル王となったインディチャンプをあっさり退けた。

 しかし、完全復調をアピールしたダノンプレミアムにとって、大きく歯車を狂わされるアクシデントが発生したのは、重賞連勝の勢いに乗って挑んだ19年の安田記念(G1)だ。

 女傑アーモンドアイとの現役最強を懸けた大一番で、ロジクライがスタート直後に内へと急激に逃避する。これによって致命的な不利を受けたアーモンドアイは3着、ダノンプレミアムに至ってはまさかの最下位に大敗。レース後、武豊騎手も「1歩目は真っすぐ出たが、外に物見をして内に寄ってしまって3、4頭に迷惑をかけてしまった」と謝罪したほど、後味の悪い結果に終わってしまった。

 その後のダノンプレミアムは、天皇賞・秋、マイルCSでともに2着とG1で力は示したが連敗続き。結局、8連敗目となった昨年の安田記念(6番人気7着)を最後に現役引退し、種牡馬として第2の生活をスタートした。連戦連勝で無敗街道を歩み、クラシック大本命といわれた大器としては、あまりにも淋しい晩年の成績だった。

 それだけに、弟ダノンジャッカルに懸かる期待は大きい。兄の無念を晴らしたい陣営としても、1勝ではまだまだ満足できないはず。3戦目となる次走でどのような姿を見せてくれるだろうか。再度の圧勝劇に期待したい。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

世界的塗料メーカー、日本ペイントの経営戦略研究…自動車分野で高めた技術を多角化

 近年、日本ペイントホールディングスは、世界のトップを目指して海外事業を強化してきた。一方、足許で同社の業績不透明感を高める要因が増えている。国際業務を地域別にみると、中国経済の減速傾向の鮮明化の影響は大きい。また、セグメント(事業)別にみると、自動車と建築用の塗料需要の停滞や減少の懸念が高まりつつある。その結果、現在の株価はやや不安定に推移している。

 当面、日本ペイントに求められることは、事業運営の効率性を高めることだろう。具体的には、コスト削減の徹底と、新製品創出スピードの加速が求められる。ここへきて、世界的なEVシフトや供給制約の深刻化によって、同社を取り巻く事業環境は急速に変化している。事業環境の変化のスピードが追加的に高まる状況下、同社経営陣が国内外の商慣習などの違いにとらわれずグローバルな視点で事業運営体制を強化する展開を期待したい。

高まるアジア事業の先行き不透明感

 最近、日本ペイントは、アジア新興国地域をはじめとする海外事業を強化してきた。しかし、中国などのアジア新興国地域の景気先行き不透明感が高まっている。それは、同社の業績先行き懸念を高める要因の一つだ。2010年代に入り、日本ペイントの事業戦略は国内重視から海外重視に大きく舵を切った。特に、同社は人口の増加を背景に中長期的な塗料需要の増加が期待できるアジア事業の強化に集中し始めた。

 その象徴的な取り組みの一つとして、2014年に日本ペイントはシンガポールの塗料大手ウットラムグループと戦略的提携を結び、ウットラムからアジア8カ国・地域の塗料事業を取得した。その結果、地域別売上高でアジア地域の割合は一時約6割に上昇し、国内事業を上回った。さらに2020年に日本ペイントは形式上、ウットラムの子会社になった上でアジア合弁事業のすべてを完全子会社化した。日本ペイントは世界トップの塗料メーカーへの成長を目指して、まずはアジアトップの塗料メーカーの地位を築いた。人口増加など成長期待が高いアジア新興国地域で事業運営体制を強化する同社の事業戦略には、相応の説得力がある。

 また、日本ペイントがアジア新興国地域の需要を効率的に取り込むためには、自力で市場開拓を目指すよりもウットラムの知見、ネットワークを生かしたほうが良い。そう考えると、2014年以降の日本ペイント経営陣の意思決定の根底には生き残りを目指すためには過去の事業運営の発想にとらわれずに海外に打って出なければならないという強い危機感と覚悟があったといえる。その事業戦略が同社の成長期待を高め、2020年末ごろまで株価は上昇した。

 しかし、現在では日本ペイントのアジア事業に対する逆風が強まりつつある。その一つが、不動産市況の悪化と感染再拡大の影響によって、中国経済の減速が鮮明であることだ。感染再拡大の影響によって東南アジア地域の景況感も不安定だ。それらが同社の業績不透明感を高めている。

自動車・建築用塗料の需要減少の懸念

 セグメント別に同社の事業運営の展開をみると、自動車用塗料の需要停滞懸念が高まりつつある。車載半導体などの不足によって、国内大手自動車メーカーが工場の一時稼働停止を余儀なくされている。日本ペイントの売上高の推移を確認すると、長い期間にわたって自動車用の塗料事業は成長の実現に中核的な役割を発揮した。

 その背景には、同社の技術力と国内の産業構造が密接に関係している。自動車産業は日本経済の大黒柱に位置づけられる。完成車メーカーをトップとする自動車産業のすそ野は広く、工作機械や素材、塗料など日本企業の製造技術に大きな影響を与えた。その産業構造のなかで、日本ペイントは完成車メーカーが必要とする塗料の製造技術やコーティング技術を磨き、鮮明に発色する塗料や防錆技術を発揮して成長を遂げた。

 自動車分野での塗料製造技術などの向上は、建築用やDIYなど非自動車分野での日本ペイントの収益多角化を支えた。その上で同社は自動車用塗料事業で磨いた製造技術とアジア新興国地域に強みを持つウットラムの知見を結合させることによって海外の塗料やコンクリート補修などの需要を、グローバルに取り込もうとしている。

 新型コロナウイルスの感染再拡大によって、東南アジア各国での車載半導体や自動車部品の生産が停滞した影響は大きい。2022年を通して世界的に車載半導体は品薄な状況が続き、世界的に自動車の生産は大手メーカーの計画を下回る可能性がある。それは日本ペイントの自動車用塗料事業の成長に逆風だ。

 それに加えて、ウットラムとの関係強化によって自動車用塗料事業を上回る収益を獲得するまでに成長した建築用などの塗料事業の先行き不透明感も高まっている。特に、中国の不動産市況悪化の影響は大きい。それに加えて、共産党政権が徹底しているゼロ・コロナ対策にもかかわらず中国では感染が再拡大している。当面、中国経済の減速傾向は一段と鮮明になり、日本ペイントの建築用塗料需要も減少する恐れが高まっている。

経営陣に期待する事業運営の効率性向上

 今後の展開として日本ペイントに期待することは、コスト削減と新商品の開発のスピードを高めて、より効率的に事業を運営することだ。そのために経営陣は、商慣習をはじめ日本の常識から脱却しなければならないだろう。地域とセグメントごとの先行き不確定要素に加えて、日本ペイントが感染再拡大を背景とする世界的なサプライチェーンの寸断深刻化に対応するためにもコスト削減を急ぐ重要性は高まっている。

 過去には海外での買収をめぐって見解が食い違うなど、ウットラムとの利害が常に一致しているわけではない。その一方で、過去の買収によって日本ペイントの事業体制は拡大(肥大化)した。事業運営の効率性を高めて総資産利益率などを上昇させるためには、各国の生産能力を見直し最も効率的に最終需要地に製品が届けられる体制の確立は急務といえる。状況によっては、国内外で機能が重複する生産設備の売却が検討される可能性もある。

 それに加えて、日本ペイントには新しい製品創出も期待したい。現在の世界経済の環境変化は、新しい取り組みを増やすチャンスだ。世界的なEVシフトによって自動車の生産はすり合わせ技術に依存した体制からデジタル家電のようなユニット組み立て型に移行する。

 また、経済成長率の減速が鮮明な中国では低価格帯のEVを自分の好みにあわせてカスタマイズする個人が増えていると聞く。そうした需要を取り込むために、日本ペイントは自動車の内装向けフィルム分野に進出した。その真意は、塗装技術と素材技術の新しい結合を目指すことにあると考えられる。自動車塗装で磨いた技術を建築用に応用し、さらには自動車内装などに欠かせない素材創出に結合することは、同社の持続的な成長を支えるだろう。

 今後、米国での利上げなどによって世界の金融環境は大きく変化し、各国の株価が下落するリスクは高まっている。時機を逃さずに海外企業などを買収してシェアを拡大するために、日本ペイント経営陣がコスト削減と新しい需要創出に集中して事業運営の効率性を高め、しなやかに環境変化に対応できる組織を構築することを期待したい。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

●真壁昭夫/法政大学大学院教授

一橋大学商学部卒業、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学大学院(修士)。ロンドン証券現地法人勤務、市場営業部、みずほ総合研究所等を経て、信州大学経法学部を歴任、現職に至る。商工会議所政策委員会学識委員、FP協会評議員。

著書・論文

『仮想通貨で銀行が消える日』(祥伝社、2017年4月)

『逆オイルショック』(祥伝社、2016年4月)

『VW不正と中国・ドイツ 経済同盟』、『金融マーケットの法則』(朝日新書、2015年8月)

『AIIBの正体』(祥伝社、2015年7月)

『行動経済学入門』(ダイヤモンド社、2010年4月)他。

パチンコ「121連・一撃90000発」も射程の爆速RUSH…超速高ループ機の礎を築いた名機!!

 連チャンこそパチンコの華であり夢である。大袈裟にいうのであれば、パチンコとはどうやって連チャンさせるかの歴史なのである。そして、過去いくつもの連チャンマシンが登場した。

 ただ、連チャンの仕組みとしては基本的に「モード移行」か「確変」に大別されよう。しかし、これはどちらも結局「大当り確率を変動させる」ことによって成立するので、CR以前か以降かの話にもなる。

 昭和のおおらかな時代では許されてきた過激な連チャンシステムが数多く存在したが、とはいえ連チャン率を上げるには突入するまでのハードルを高くする必要がある。スペックとは振り分けだからである。

 たとえば特定の条件や図柄で当った場合のみ特別なモードに突入するといったゲーム性で、2回ループの確変突入率であったり『ファンキードクター』の時短突入率であったり。マルホンといえば1000連チャンする『キャスター』は「全点灯させた保留の最後で大当りさせる」という非常に難しい条件で知られていた。

【注目記事】
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パチンコ「一撃100,000発」オーバーも!? 右半分が2000発以上の人気シリーズ最新作!!

 その「ハードル」の仕組みとして新たに開発されたのが「時短突破」である。ヘソからではほとんどの大当りで時短しか付与されないが、電サポで引き戻せば継続率の高い確変に突入させることができるというメソッドである。

 このシステムを世に広めた立役者が『CR 009 RE:CYBORG』であろう。大当り確率が約1/215.5という遊びやすさながら90%の高ループと最大2000発の手応えある出玉感を実現した。

 初当り後の時短100回転における引き戻し率は約37.2%なので、甘デジならまだしも1/200でそれはキツいなど、反発や戸惑いも当然あろうが、RUSHの破壊力や気持ちよさを知ればある程度納得できるに違いない。

 本機の連チャンモード「加速RUSH」は、その名のとおりスピーディーな消化速度が魅力。COMBOによって決定される出玉の上乗せ感など、プレイヤーに抜群の爽快感を与える仕様となっており、「121連・一撃90000発」など凄まじい出玉記録も報告された。昨今の超速高ループ機の流行につながるマシンといえよう。

「昨今の」でいえば、現在のP機における1種2種混合機のゲーム性のベースとなっているのも「時短突破」である。本機のような「時短で大当りをさせる」ことを発展させた形が今のRUSH形態の礎なのである。

 また、本機の仕組みを可能にしたのは「V-ST」と呼ばれるシステムであり、条件(V入賞)を加えることで確変の突入率をヘソと電チューで変化させることができるようにした、これもまた大きな発明が生み出された賜物。

 こうして、新しい仕組みによって新しい仕組みが考案され、パチンコのシステムやゲーム性は発展、進化していった。この『CR009RE:CYBORG』も時代を加速させたライトミドルの名機のひとつである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRA【クイーンC(G3)展望】「ドゥラメンテ産駒」2頭の争い濃厚!? プレサージュリフト魅力も……、ソネットフレーズ回避で大激戦に

 12日(土)、東京競馬場では3歳牝馬によるマイル重賞・クイーンC(G3)が行われる。

 昨秋のデイリー杯2歳S(G2)でセリフォスの2着に好走したソネットフレーズが主役候補と目されていたが脚部不安のため回避。一転、大混戦の様相を呈している。

 ソネットフレーズに代わって主役候補に名乗りを上げるのはドゥラメンテ産駒の2頭だ。

 半姉がG1馬のアドマイヤリードというベルクレスタ(牝3歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、デビュー戦でセリフォスと対戦。1馬身半差で完敗を喫したが、続く2戦目で順当に勝ち上がった。

 3戦目のアルテミスS(G3)では、のちにG1馬に輝いたサークルオブライフにクビ差の2着と好走。阪神JF(G1)でも上位人気の一角、5番人気に支持された。

 しかし、レースでは18頭立ての16番枠という外枠が仇となる。序盤は中団後方を追走したが、徐々にポジションを上げていくと、好位で4コーナーへ。直線でもしぶとく脚を伸ばし見せ場をつくったが、最後は脚が止まり6着に敗れた。

 レース後、松山弘平騎手は「うまく壁をつくれずに苦しい形でしたが、力は見せてくれています。内で脚をためる競馬が良かった」とコメント。脚をためる位置を取れていれば馬券圏内はあったか。

 前回の競馬を踏まえても、今回は前に馬を置いて脚をためたい。引き続き騎乗する松山騎手の手綱さばきにも注目だ。

 もう1頭のドゥラメンテ産駒、スターズオンアース(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)は、祖母に欧米G1・6勝のスタセリタ、叔母にG1・2勝のソウルスターリングがいる良血馬だ。

 ベルクレスタと同じくすでにキャリアは4戦と豊富。成績は「1-2-1-0」と常に上位争いに加わり、実力馬相手に渡り合ってきた。

 今回と同コースで行われた2走前の赤松賞(1勝クラス)は1番人気に支持されるも、0秒5差の3着に完敗した。そのレースを勝ったのが阪神JFで1番人気に支持されたナミュールだった。

 前走は中山マイル重賞のフェアリーS(G3)に出走。ふたたび1番人気に支持されたが、ゴール前でライラックの強襲に遭い、クビ差の2着。直線で一瞬前が詰まったことに加え、初の右回りで最後は内にもたれたことも響いたか。

 デビューから石橋脩騎手が騎乗してきたが、今回は横山武史騎手に乗り替わり。新たなパートナーを背に、左回りで改めて重賞制覇を狙う。

 ドゥラメンテ産駒の2頭の間に割って入るとすれば、ハーツクライ産駒のスタティスティクス(牝3歳、栗東・石坂公一厩舎)だろう。

 昨夏のデビュー戦は18頭立ての14着に大敗。さらに2戦目の未勝利戦でも5着と勝ち上がりすることさえ危ぶまれた。ところが、一息入れて3か月ぶりの実戦となった3戦目で勝利すると、果敢に阪神JFに挑戦した。

 結果はサークルオブライフに0秒6差の8着。向正面で大きな不利があり、後方2番手に位置を下げざるを得ない競馬を強いられた。それでも4角最後方から大外を回って、上がり3ハロンはナミュール、サークルオブライフに次ぐ3位を記録。道中の不利さえなければ、3着争いに加わっていたと思わせる内容だった。

 大敗したデビュー戦以来となる左回りは課題となるが、昨秋以降の充実ぶりから一発の可能性を秘める。

 ここまで名前を挙げた3頭はいずれもキャリア4戦をこなし、すでに世代の一線級と相まみえてきた馬たちだ。一方、今年のクイーンCには未知の魅力にあふれる1戦1勝の良血馬も顔をそろえそうだ。

 年明けの中京で3歳新馬戦を勝利したショショローザ(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)。半兄は19年菊花賞(G1)と21年天皇賞・春(G1)を制したワールドプレミアである。父がロードカナロアに替わってマイル路線での活躍が見込まれる。

 半兄に香港G1・2勝のウインブライトを持つウインエクレール(牝3歳、美浦・畠山吉宏厩舎)。こちらは父がディープインパクトに替わって、クラシックも狙える素材だ。鞍上はもちろん松岡正海騎手が務める。

 他にも半兄に18年京都新聞杯(G2)覇者ステイフーリッシュがいるラリュエル(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)、半姉に昨年のアイビスSD(G3)覇者オールアットワンスがいるプレサージュリフト(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)も出走を予定している。

 キャリア1戦の馬は過去10年で「0-2-2-13」と勝利はないが、2~3着には好走している。抽選突破が条件になる可能性が高いが、出走してくれば怖い存在になり得る。

 桜花賞(G1)を見据える上で重要な一戦を制するのは果たしてどの馬になるのか。発走は12日15時45分を予定している。

JRA【共同通信杯(G3)展望】ダノンスコーピオンVSジオグリフも朝日杯FS組は近年大苦戦…エフフォーリアに続く大物出現の予感?

 13日(日)には、東京競馬場で共同通信杯(G3)が行われる。昨年はエフフォーリアが無傷の3連勝を飾り、その後G1・3勝の躍進につなげた。今年もこのレースから新たなスターは誕生するか。

 何と言っても、注目はダノンスコーピオンとジオグリフの2頭だろう。

 昨年6月の2歳新馬、10月の萩S(L)を連勝したのはダノンスコーピオン(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)。どちらもゴール前で測ったかのように差し切ってのクビ差勝利だった。

 3連勝を懸けた前走の朝日杯FS(G1)は川田将雅騎手が香港遠征のため、松山弘平騎手に乗り替わり、4番人気に支持された。レースではちょうど中団で折り合い、いい手応えで直線を向いたが、進路取りにやや手間取っている隙に外からドウデュースに抜け出された。

 ダノンスコーピオンは、ワンテンポ遅れて急坂を駆け上がったが、前にいたセリフォスも捉えることはできず3着。それでも初めての多頭数競馬で上出来といえる内容だった。

 これまでの3戦は全て阪神競馬場の1600~1800mを使われているダノンスコーピオン。初の左回りと長距離輸送などを克服する必要はあるが、安田隆調教師が「これから大きなレースをにぎわせてくれる馬」と語っているほど陣営の期待は大きい。

 鞍上が再び川田騎手に戻る今回はしっかり勝ちきって賞金を加算したいところだろう。

 朝日杯FSでダノンスコーピオンから0秒3差の5着だったのがジオグリフ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 昨年6月に今回と同じ東京芝1800mでデビュー。3番人気だったが、好位追走から直線鋭く伸びて勝ち上がった。

 その後は北海道に移動し、9月の札幌2歳S(G3)で復帰。今度は1番人気に支持されると、スタートで出遅れるも全く問題にせず。最後方追走から向正面で位置を上げていき、4コーナーでは3番手まで押し上げ、最後はアスクワイルドモアを4馬身突き放して完勝した。

 その後は再び間隔を空けて年末の朝日杯FSへ。1番人気のセリフォスと2強を形成したが、初のマイル戦でペースについていけず、道中は後方を追走。直線は大外を通って伸びたが5着に追い上げるのがやっとだった。

 騎乗したC.ルメール騎手も「後ろすぎました。距離を延ばしたら大丈夫です」と話していたように、2戦2勝の1800mで仕切り直しの一戦となる。

 ただし、ダノンスコーピオンとジオグリフの2頭が人気を二分しそうだが、前走・朝日杯FS組は2000年以降、「2-5-1-12」と案外勝てていない。特に阪神開催になってからは「0-2-0-2」で、1番人気に支持されたアドマイヤマーズとステラヴェローチェはいずれも不覚を取っている。09年ブレイクランアウト以来となる朝日杯FS組の共同通信杯制覇はなるか。

 前走ホープフルS(G1)7着から距離短縮で臨むアケルナルスター(牡3歳、美浦・清水英克厩舎)が“2強”の一角崩しを狙う。

 デビューから3戦全てで上がり最速を記録する末脚の持ち主で、6日の東京芝2400mで行われたゆりかもめ賞(1勝クラス)にも登録があったが、1週延ばして強豪揃いの一戦をあえて選択した。

 前走は勝ったキラーアビリティから0秒5差の7着も、後方2番手から見せた末脚は際立っていた。デビュー戦から鞍上を務める柴田大知騎手は『競馬ラボ』の自身のコラムに「相手が強くとも東京コースなら通用するという見立てで挑みます」と、共同通信杯に臨む意気込みを記している。

 決め手は2強にもひけを取らないだろう。展開次第で、直線突き抜けるシーンがあっても驚けない。

 昨年6月の新馬戦でジオグリフの2着だったアサヒ(牡3歳、美浦・金成貴史厩舎)。3戦目で勝ち上がると、続く東京スポーツ杯2歳S(G2)で、イクイノックスの2着に好走し、賞金加算に成功した。東京1800mをすでに3度使われているのも強み。今回も上位争いに加わってくるだろう。

 ビーアストニッシド(牡3歳、栗東・飯田雄三厩舎)は、キャリア4戦すべてで人気を上回る着順に好走している。脚質は自在で、昨秋の京都2歳S(G3)は逃げて2着、前走・シンザン記念(G3)は中団に控えて3着レッドベルアームとハナ差の4着に好走した。人気がなくても注意は必要だろう。

 この他には、19年の当歳セレクトセールで1億7280万円(税込)という高値で落札されたダノンベルーガ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)。祖母がエアグルーヴという良血馬のレッドモンレーヴ(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)などが出走を予定している。

 春の牡馬クラシックへ向けて重要な一戦は、順当にダノンスコーピオンとジオグリフの争いになるのか。それとも伏兵の台頭はあるのか。発走は15時45分を予定している。

パチスロの極悪出玉率「設定L」はなぜ存在するのか。その理由を業界ジャーナリストが解説!

 ベルコの『鬼浜爆走紅蓮隊 狂闘旅情編』や『鬼浜爆走紅連隊 激闘謳歌編』、大一商会の『パチスロ うしおととら 雷槍一閃』、平和の『主役は銭形3』など、昨今の6号機では「設定L」なる特殊な設定を搭載しているマシンが多々ある。

 いずれのマシンは、設定Lの初当り確率こそ「??」と表記しているものの、機械割は80%程度と公表。打てばほぼ負けるであろう数値なだけに、ファンの間では、その是非が問われている。

 では何故、設定Lが存在するのか。YouTubeチャンネル「NEWS777」では、その理由について業界ジャーナリストのPOKKA吉田氏が詳しく解説している。

 POKKA吉田氏によると、設定Lはパチスロの「型式試験に適合させるための措置」とのこと。6号機は5号機と比べて出玉の制限が細かく決められていることから、最低設定でも「その上限を超えない」レベルの設定Lを組み込むことで「適合しやすくさせている」と推察している。

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パチスロ新台「リアルボーナスが1/3.3で成立」6号機最高峰の瞬発力を実現!? 多彩な出玉トリガーを搭載した人気タイアップ作がデビュー!新台分析―パチスロ編―

 詳しく述べると、6号機の上限枚数は400Gで220%=+約1240枚、1600Gで150%=+約2070枚、6000Gで126%=+約4040枚、17500Gで120%=+約6800枚と定められている。基本的に型式試験では最低設定と最高設定を必ずチェックし、これをオーバーした場合は不適合になるという。端的に言えば、設定Lは型式試験上での誤爆の防止と考えられるわけだ。

 また、機械割80%程度という数値についても、POKKA吉田氏は「規則で定めている(下限)数値よりも全然、高い」と説明。ファン目線はもちろん、業界関係者目線でも「あり得ない数値」ではあるものの、規則的には「許容の範囲内」なのだという。

 ただ、ファンとして心配なのは「ホールが設定Lを使用するのでは?」という点。現状、設定L搭載機は同設定を投入すると「下パネルが消灯する」といった示唆が発生するが、POKKA吉田氏は「設定Lがあったら使うホールは出てくる」とし、設定L搭載機を製造するメーカーは「設定Lの挙動をファンに向けて公開すべき」と持論を述べた。

 結論として、設定Lは「ない方がいい」と断言。以上の内容をより深く知りたい方は、NEWS777内の動画「パチスロの設定Lが存在する理由」をご覧いただきたい。

数学が嫌いでも解きたくなる アイデア勝負の数学問題

 「数学が苦手」という人にとって、数学とはできる限り距離をとって、最低限の付き合いで過ごしていきたいもの。でも、あえて自分の方から近づいてみると、案外おもしろいものだったりします。

 なんとも想像力をかきたてるこんな問題も、れっきとした数学の問題。数学が苦手な人でも考えてみたくなるはずです。

「数学が嫌い」な人も思わず解きたくなる問題とは?

問題
東京に住む人の中で、髪の毛の本数がまったく同じ人が、少なくとも1組いることを証明しなさい。東京都の人口はおよそ1400万人。人の頭髪の本数は14万本未満とします。

 『解きたくなる数学』 (佐藤雅彦、大島遼、廣瀬隼也著、岩波書店刊)には、数えてたしかめてみるには気が遠くなるような労力がかかるこんな問題が紹介されています。どう考えたらいいのでしょうか?

 もちろん、誰か一人を捕まえて髪の毛の本数を数え、それと同じ本数の髪の毛を持つ人をしらみつぶしに探す…わけではありません。この問題のカギになるのは「鳩の巣原理」と呼ばれるものです。

 鳩の巣原理とは、簡単にいうと

「10羽の鳩を、9個の巣に入れる時、2羽以上の鳩が入る巣が、少なくとも1個はある(=n個のものを、m個の箱に入れるとき、n>mならば、2個以上のものが入る箱が少なくとも1個ある)」

 ということです。巣の数より鳩の数の方が多いのですから、鳩が重複する巣が出るのは当たり前ですよね。

 髪の毛の方も考え方は同じです。髪の毛の数(14万本未満)よりも東京都の人口の方が多いため、どこかで必ず髪の毛の数が重複する人たちが出るというわけです。

 数学というと難しい数式のイメージがありますが、決してそれだけではありません。数学とはもっとシンプルで楽しく、日常のあちこちに見え隠れしています。

・チョコレートケーキの上に乗ったプレートを一回だけ切って、ケーキもプレートも半分にするにはどう切ればいいか?
・一本の杭に繋がれた2本のロープを、上のロープを外さずに下のロープから外すには?
・31の11乗と17の14乗はどちらが大きい?

 本書では数学的な考え方が必要なこんな問題が、イメージをかきたてる画像や図面を使って出題されています。難しい計算は必要なく、どちらかといえば「どう解くか」「どう考えるか」というアイデア勝負。

 大人はもちろん、大学や高校生、中学生でも、今の自分の手持ちの数学的知識を使って楽しめるはずです。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

JRA【京都記念(G2)展望】手塚師「自信」のユーバーレーベンが始動!「大器晩成」サンレイポケット&「超良血」あの牝馬との三つ巴か

 13日、開幕週の阪神競馬場では伝統の古馬重賞、京都記念(G2)が行われる。

 同じく阪神開催だった昨年は、ラヴズオンリーユーが1年9か月ぶりの勝利を飾ると、その後は海外G1を3勝する大活躍。今年もこのレースから世界に羽ばたく馬が現れるだろうか。

 昨年のオークス(G1)を制したユーバーレーベン(牝4歳、美浦・手塚貴久厩舎)は、これが今年の始動戦。オークス制覇後に軽い脚部不安を発症したため、順調さを欠いた秋だった。

 ぶっつけで臨んだ牝馬三冠最終戦の秋華賞(G1)は、急ピッチの仕上げ。中身が伴っていなかったのか、スタートで出遅れると終始後方のまま13着に大敗した。

 ひと叩きされた効果が表れたのは続くジャパンC(G1)だった。道中はコントレイルのすぐ後ろの中団外目を追走したが、直線入り口でやや窮屈になると内に進路を切り替えた。最後は鞍上のムチに応えて末脚を伸ばしたが、コントレイルとは0秒8差の6着。レース後、M.デムーロ騎手は「前走よりも馬にやる気があってオークスぐらいの気配」だったというが、まだ完調一歩手前だったか。

 その後は放牧に出され、1月中旬に美浦に帰厩。1週前追い切りではクイーンC(G3)に出走予定だったソネットフレーズと併せて先着するなど順調に調整されている。

 手塚調教師も手応えを感じ取っている様子で、『デイリースポーツ』の取材に「デビュー以来、一番の出来。本格化したというか、かなりのレベルアップ」と自信を見せた。

 課題を一つ挙げるとすれば、関西圏への長距離輸送だろう。阪神JF(G1)と秋華賞で経験済みだが、3着に好走した阪神JFは、「-14kg」と馬体重を大幅に減らしていた。今回も当日の馬体重を気にしておいた方が良さそうだ。

 ジャパンCでユーバーレーベンに先着したサンレイポケット(牡7歳、栗東・高橋義忠厩舎)も重賞2勝目を虎視眈々と狙っている。

 3勝クラスを突破したのは5歳夏という晩成型で、オープン入り後も重賞で善戦を続けていた。昨年5月の新潟大賞典(G3)で重賞初制覇を飾ると、秋には古馬G1路線に挑んだ。

 初G1となった天皇賞・秋で、勝ったエフフォーリアと0秒5差の4着に健闘すると、ジャパンCでも4着に食い込んだ。いずれも10番人気という低評価での好走だった。

 ジャパンCではユーバーレーベンに0秒1先着したが、その時は4kgの斤量差があった。今回はその差が縮まるだけに、斤量だけ考えればサンレイポケットが優位か。

 ユーバーレーベンと同じくこの馬もジャパンC後に放牧に出ていたが、1月中旬に帰厩。坂路とウッドを併用して、順調に調整されている。

 春の古馬中距離G1へ向けてまずは賞金を加算しておきたいところ。一戦必勝態勢で2つ目の重賞獲りに挑む。

 ユーバーレーベンと同世代の良血馬ジェラルディーナ(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)にもチャンスがある。

 母は2012年に牝馬三冠を達成したジェンティルドンナで、当然デビュー前から大きな注目を集めてきた。デビュー3戦目で初勝利を挙げると、果敢に阪神JFに挑戦したが7着に敗退。エルフィンS(L)でも10着に大敗すると、休養に入り、戦列に復帰したのは6月だった。

 叩き2戦目で2勝目を挙げると、夏の小倉で1勝クラス、2勝クラスを連勝。さらに秋の阪神で3勝クラスも一発回答。3連勝で一気にオープン入りを決めた。

 そして迎えたのが12月のチャレンジC(G3)だった。ソーヴァリアントに次ぐ2番人気に推されたものの、終始中団のインを突いた直線で伸びきれず4着。この日の馬場はやや外伸びだったため、着順以上の評価を与えてもいいだろう。

 今回で6戦連続騎乗となる福永祐一騎手とのコンビで重賞制覇に期待したい。

 “レッド軍団”の2頭も上位をうかがう。

 レッドガラン(牡7歳、栗東・安田隆行厩舎)は、デビューから1600~1800mを中心に使われてきた。前走はマイル戦の京都金杯(G3)という選択肢もあるなか、あえて2000mの中山金杯(G3)に挑戦。これがズバリ的中し、重賞初制覇を飾った。今回はさらに距離を延ばして初の2200mでどこまで通用するか。

 レッドジェネシス(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)は、前走の菊花賞(G1)で1番人気に支持されたが、後方から伸びきれず13着に敗れた。2走前の神戸新聞杯(G2)で2着に導いた藤岡康太騎手を鞍上に据え、巻き返しを期す。

 この他には、「2-1-0-0」と阪神コースでは崩れていないラーゴム(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、2走前の京都大賞典(G2)で5年ぶりの美酒を味わったマカヒキ(牡9歳、栗東・友道康夫厩舎)なども勝利を狙う。

 昨年のラヴズオンリーユーに続くのは果たしてどの馬になるのか。京都記念は13日15時35分に発走予定だ。