パチンコ「4500発×ストック期待」の激アツ仕様! 10万発射程の前作超えなるか!!

「釘の要塞」でアナログファンを歓喜させ、10万発の出玉でヘビーなパチンカーを興奮させた役物機『CR GOGOピラミッド』が再びホールに帰ってきた。出玉とゲーム性をパワーアップさせたシリーズ第2弾『P GOGOピラミッド危機一発4500』に迫る。

 基本的な遊び方は前作と同様。釘の森をすり抜けてしかるべき穴に入賞させれば大当り。あとは右打ちにて4500発の出玉をいただくだけである。ただ、道中は多少の変化がもたされており、それが面白さを大きく上昇させている。

 まずは盤面の上部にある飛び込み口を狙って打ち出す。ここからピラミッド内部に玉が進入。入った玉は打ち込まれた多量の釘によってさまざまなルートで盤面下方に落ちていくが、ここに前作からの変更点が存在。釘の本数が増えたのである。

 580本から777本に増加された釘の森では、より多彩に、より予測不能に玉が弾け飛び、玉の軌道を目で追うのに夢中になってしまうこと請け合い。コンマの時間で行き先が変化していく玉の動きに対する没入度はVRに比肩する。

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 この玉が役物内の下部に搭載されたクルーン役物に入賞すれば大チャンスの到来となる。前作ではVポケットが採用され、当りかハズレか一瞬の出来事であったが、このクルーンによって見どころ、山場が確保された。

 そのクルーンは2穴で左にある赤い枠が記されたほうが当りとなる。入賞率は見た目どおり約1/2と公表されている。伸るか反るかの50%を懸けた攻防戦。アツくならないわけがない。

 さらに、このクルーンには保留機能が搭載されており、運良くクルーンに2発入賞し、その2発とも大当りすれば2回分の大当りが約束されるのである。無駄引きなし。ダブルなら一撃9000発。保留は最大4個となっているので、天文学的な確率ではあるが4連チャンも可能。

 大当りしたあとは指示に従い右打ち消化。電チューの連動により4回1セットで約4500発の出玉を獲得できるが、一般電役なので大当り開始時には必ず右一番上にある電チューに玉を4個以上入賞させよう。失敗すると出玉が減ってしまう。

 飛び込み口入賞からクルーンに到達する割合は約1/22。クルーンの大当り入賞率が約1/2なので役物入賞時の大当り確率は約1/44となる。出玉が約4500発なので、だいたい100発に1回役物に入れば及第点か。

 設置台数が少なく、打てる店舗は非常に限られたものとなるが、その面白さは折り紙付き。前作は10万発出玉を吐き出すポテンシャルがあっただけに、期待の役物機である。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRA池添謙一「一気にポジションが悪くなった」きさらぎ賞(G3)大暴走で最下位…「他の馬に迷惑をかけてはダメ」ベテラン吉田豊「屈辱」の2分間

 6日、中京競馬場で行われたきさらぎ賞(G3)は、2番人気の マテンロウレオ(牡3歳、栗東・昆貢厩舎)が勝利して、勝ち時計は2:00.5。昨年末のホープフルS(G1)6着馬が、リベンジを狙うクラシックへ大きく前進した。

「今年は調子が良さそうなので頑張りたい」

 勝利騎手インタビューで意気込みを語った横山典弘騎手は、これで今年の重賞3勝目。昨年、重賞勝利が26年連続で途絶えたものの、巻き返しが期待されるシーズンは開幕から絶好調だ。

 その一方、残念な結果に終わってしまったのが、横山典騎手と同じ美浦所属のベテラン吉田豊騎手とショウナンマグマ(牡3歳、美浦・尾関和人厩舎)だ。

 11頭中の10番人気と伏兵扱いだったショウナンマグマだが、それでも前走の葉牡丹賞(1勝クラス)では4着に好走。単勝46.4倍と、見た目ほど期待されていないわけではなかった。

「あれでは厳しいです……」

 芝2000mのレースで真ん中の5枠5番からの発馬だったが、スタート直後に囲まれるとショウナンマグマがエキサイト……そこから鞍上・吉田豊騎手の苦難の時間が始まってしまった。

 試練は早くも1コーナーでやってきた。ショウナンマグマが並走していたシェルビーズアイを弾き飛ばすように外へ膨らむと、今度はフォースクエアの進路を塞ぐ格好に。さらに外へ出たことで前の馬がいなくなると、ショウナンマグマが一気に加速。コーナーを曲がり切れずに、完全に逸走という形になった。

「やや外目、5番のショウナンマグマ、馬群の外に出しながら5番手追走です」

 オブラートに包まれた実況をされる中、何とか向正面を迎えたものの、馬群から大きく外へ離れた位置を“独走”するショウナンマグマ。1頭になったことで落ち着いたのか、3コーナー入り口でなんとか隊列の最後方に戻ったが、時すでに遅し……。最後は前から10馬身離れた最下位に終わってしまった。

「ショウナンマグマ陣営にとって厳しい結果になりましたね。正直、今日は競馬どころではなかったと思います。吉田豊騎手もレース後に『口向きに難しいところのある馬』と話していた通り難しいところがある馬ですが、ここまでのキャリア3戦では、今回のような『競馬にならない』ということはなかったんですが……。

コーナーを曲がり切れませんでしたが、新潟でデビューして、東京の未勝利戦を勝ち上がっていることからも左回りがダメというわけではなさそう。やはりスタート直後に周囲を囲まれたことでエキサイトして、元々の口向きの悪さが大きく顔を出してしまったことが原因かもしれません」(競馬記者)

 レース後、1コーナーで接触したシェルビーズアイの松田大作騎手が「不利もありましたが、いい感じでは運べました」と言えば、進路を塞がれる形になったフォースクエアの池添謙一騎手に至っては「ショウナン(マグマ)に挟まれて、一気にポジションが悪くなった。最初からあのポジションと、下がってあのポジションでは違いますから」と、不利を直接的な敗因に挙げている。

 なお、JRAからは「1コーナーで外側に斜行した」ことについて吉田豊騎手へ戒告処分。「1コーナーから2コーナーにかけて外側に逃避した」ことについて陣営に平地調教注意が下っている。

「他の馬に迷惑をかけてはダメですね……。あれでは厳しいです」

 レース後、そう反省の弁を口にした吉田豊騎手。キャリアの浅い若駒が集まった3歳限定戦とはいえ、後味の悪い決着となってしまった。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

メタバース巨大イベントで100万人集客…KDDI、渋谷・大阪のバーチャル化成功

 米国の巨大IT企業・GAFAの一角を占めるフェイスブック(FB)は2021年10月、社名をメタに変更した。同社はメタバースと呼ばれる仮想空間分野へ、1兆円の投資を発表しており、メタバースに注力する姿勢を鮮明にした。

 メタバースは英語の「超(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語。インターネット上で現実に近い体験ができる仮想空間を指す。FBのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は社名変更について、「メタバースはインターネットの新たな章だと信じている。私たちの会社にとっても新しい章になる」と語っている。

 メタバースはアバター(自分の分身になるキャラクター)を使って他の人とコミュニケーションを取ったり、一緒に仕事をしたりできる仮想空間のことだ。1億人を超えるユーザーがいるオンラインゲームが先行していたが、近年、新たなSNSや消費空間として注目が集まっている。

パナソニックはVR対応の高性能端末を発売

 メタの参入で話題のメタバース市場に、日本企業も相次いで参戦した。パナソニックの子会社シフトール(東京・中央区)はメタバース向けのデジタル機器、3製品を発売する。1月5日、ネバダ州ラスベガスで公開された世界最大のテクノロジー見本市CESで公開した。メタバースに照準を合わせ、軽さと高解析度の両立で、メタとの差別化を図る。

 今春発売する仮想現実(VR)を体験できるメガネ型の端末「メガーヌエックス」は重量が約250グラム。同種製品の半分程度の重さだ。小型化した有機ELパネルを採用し、高精細な映像が楽しめるという。販売価格は未定だが、10万円未満を想定している。「ペブルフィール」(販売予定価格は2万円前後。今春中に発売)は手のひらサイズの冷熱装置。同装置を付けた専用シャツを着ると、首元が熱くなったり冷たくなったりする。

 今夏に投入する「ミュートーク」(同じく2万円前後)は口に装着すると音漏れを少なくできるマイク。メタバース内で会話を楽しんだり、公共空間でテレビ会議をしたりする際に自分の声が外に響くことを防げるという。また、ソニーグループは英サッカーの強豪クラブ、マンチェスター・シティと提携し、実際のスタジアムをメタバース上に再現する計画だ。CESでプロモーション映像を公開した。

KDDIは仮想空間を連動させた街づくり事業に取り組む

 KDDIもすでに国内でメタバース事業に力を入れている。21年11月、東急グループ4社と「バーチャルシティコンソーシアム」を設立した。実在する都市をモデルにした仮想空間「都市連動型メタバース」の個人認証や、収益分についてのガイドライン策定などを始める。

 KDDIは20年5月、東京・渋谷の街をメタバース上で再現した渋谷区公認の「バーチャル渋谷」を立ち上げた。これまでハロウィーンのイベントやサッカー日本代表戦のパブリックビューイングなどをメタバース上で実施し、100万人超が訪れたとしている。

 KDDIは大阪府のバーチャル化を受注済み。東京都新宿区など集客力のある都市を対象に仮想空間と連動させた街づくり事業を本格化させる。NTTドコモは21年10月、VRイベントを手がけるHIKKY(ヒッキー、東京・渋谷区)と資本・業務提携を結び65億円を出資した。VRコンテンツを開発するヒッキーは、日本におけるメタバースの牽引役の一翼を担ってきた。コミックマーケットのような巨大イベントをバーチャル空間内で企画。21年8月のイベントにはNTTやJR東日本が出展し、累計で100万人以上が来場した。

 ヒッキーは企業が独自のバーチャル空間を構築するシステム「Vket Cloud」を提供する。スマートフォンなどで高い品質の映像や動作を実現できるのが特徴で、企業サイトやデータ分析ツールと連携できる。ドコモはVRや拡張現実(AR)といったXRビジネスに注力しており、ヒッキーのVRコンテンツ制作力や没入感を再現する技術をXR事業で活用する。

 SNS(交流サイト)のグリーもメタバース事業に参入し、今後2~3年のうちに100億円規模の投資を行う。子会社のREALITY(リアリティー、東京・港区)が運営するバーチャルライブ配信アプリ上で、アバター(分身)の姿で交流し、ライブ配信やゲームを楽しむことができる。

 2030年代ごろまでには、今SNSを使っている人の多くがメタバース上でアバターを持つ時代になると、先行企業の担当者は予測している。劇的な変化に備え、SNSからメタバースに軸足を移す考えだ。

 米調査会社エマージェンリサーチは20年に約5兆円だった世界のメタバースの市場規模は2028年には約94兆円まで拡大すると予想している。だから、メタバース市場の争奪戦が過熱する。メタバースの主役になるのはメタなのか、それともメタ以外のどこかか。

(文=編集部)

 

JRA C.ルメール大本命「どん詰まり」からの大逆転デビュー!? 包囲網に「やってしまったかな…」もディープインパクト譲りの豪脚炸裂!

 6日、東京競馬場で開催された6Rの新馬戦は、単勝2倍の1番人気に支持されたロールアップ(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)が快勝。母に米G2勝ち馬がいるディープインパクト産駒が前評判通りのパフォーマンスを発揮した。

「良い馬を預けてくださっているオーナーのおかげです」

 これが嬉しいJRA通算300勝の区切りとなった中内田調教師はそう謙遜したが、その言葉通り、今年も関西の新鋭厩舎から逸材が現れた印象だ。

 16頭のフルゲートで行われた芝1600mのレース。鞍上のC.ルメール騎手が「スタートしてから、そんなに速くなかった」と振り返った通り、発馬こそ無難にこなしたが、ダッシュがつかずに中団やや後方から。この辺りは今後の課題になりそうだ。

 前半の半マイルが49.1秒という新馬戦らしい非常に遅いペース。1枠1番からスタートしたロールアップだったが、前に馬が殺到したため徐々にポジションを落としていく。最後の直線を迎えた際は、先頭から5馬身以上離れた厳しい位置取りだった。

 しかし、ここから見せたロールアップの末脚は、まさに非凡の一言だった。

 内に閉じ込められた上に前が壁になって、ほぼ何もできないまま迎えた残り400mのハロン棒。ようやく馬群がバラけ始めると、ロールアップはライバルたちを縫うように加速。残り200mの時点で逃げ粘るヤマニンフェリクスとの差は3馬身以上あったが、あっという間に交わし切ってしまった。

「1枠1番の1番人気馬という難しい状況もあって、最後の直線を迎えた際は絶望的な位置取り。正直『これはルメール騎手やってしまったかな』と大本命が飛ぶことも頭を過ったんですが、力が違いました。鞍上もこれには『最後はいい脚を使ってくれた』と高く評価していましたし、2着コズミックエッグの内田博幸騎手も『今日は相手が悪かった』とお手上げといった様子でした。

上がり3ハロン33.8秒は、2位が34.1秒ということもあって出色の時計。ただ、残り600mから400mまでは周囲を囲まれてほぼ何もできなかったので、実質残り400mだけでライバルをごぼう抜きしたことになります。もしスムーズなレースができていれば、もっと速い上がりを記録していたでしょうね」(競馬記者)

 前半が超スローペースだったため勝ち時計1:37.0は目立ったものではないが、記者は「逆に(ペースが遅い)長い距離への適性を示すことができたんじゃないでしょうか」と話す。ルメール騎手も「1800mでも問題ない」とコメントしており、今後はマイル以上が活躍の舞台になるかもしれない。

「一昨年の北海道セレクションセールに上場された馬ですが、ディープインパクト産駒ということもあって落札額も5800万円と(同セールの中でも)高額でした。

ディープインパクト×Tiznowといえば、2019年のセレクトセールにおいて歴代5位の超高額で落札された5億円馬のリアドが話題になっていますが、この馬も走ると思いますね」(別の記者)

 リアドといえばデビュー戦を3馬身差で快勝し、武豊騎手とコンビを組んだ先月の若駒S(L)では単勝1.6倍に支持された強豪だ。スムーズなレースができず2着に敗れたものの「クラシックを狙える逸材」として高く評価されている。ちなみに現在登録されているディープインパクト×Tiznowは、この2頭だけである。

「まだ体が緩いので、もっと良くなりそうです」

 レース後、ルメール騎手がそう語ったように、ロールアップの本格化はまだ先の話になりそうだ。ただ「上のクラスに行ける馬」と評価している通り、こちらもリアドに負けない好素材。牡馬牝馬の違いはあるものの同世代だけに、いつか直接対決を迎えることがあるかもしれない。

 落札価格こそ10倍近い開きがあるが、必ずしも馬が前評判通りに走るわけではないことは、熱心な競馬ファンなら誰もが知るところ。まずはお互い“階段”を上り、できるだけ高い舞台で相見えたい。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

はづ別館、なぜ「客が値決めするシステム」は終了したのか…30年間で得た知見

 現在、広まりつつある、Pay as you wish(Pay as you like/あなたのお好きな価格を支払ってください)という決済システムの、日本における元祖的存在である「はづ別館」。その「はづ別館」を運営する株式会社はづ・代表取締役会長・加藤浩章氏へのインタビューに基づく、連載記事の第3回目である。

・第1回 『客が値段を決める宿・はづ別館、経営の秘密…客・旅館側、双方の納得感が向上』

・第2回 『はづ別館、客が値段を決めるシステム導入の驚異的影響…年間120本の取材依頼』

 はづ別館の適正価格がいくらなのかは、難しい問題である。しかし、安定した経営を継続していくには、1泊2食付で1万~1万5000円程度以上は必要になると思われる。では、実際に宿泊客が付けた価格はいくらであったのか。

 客が値付けするシステムの詳細は、まずチェックイン時に「泊まって、感じたままの価値観で……朝、お書き入れ下さいませ」と書かれた用紙が客に渡される。その用紙に客が価格を書くわけである。また、「感じたままの感想をぜひどうぞ。(お気づきの点、何なりとご記入ください)」という欄もある。裏面には氏名・住所・年齢・職業を記入するようになっている。

 ここに記載されている実際の価格を見ると、100円から15万円と幅は極めて大きいものの、平均すると1万円は大きく超えている。ちなみに、15万円など高額な料金を付けた客に対しては、あらかじめ決めている上限の金額を受け取り、超えている部分は受け取らないというルールになっていた。

 また、関東・中部・関西など、客の居住地域による価格差という特徴も確認できる。たとえば、関東からの客は全般的に価格が高く、関西からの客は値付けの幅が大きい。加えて、年齢・性別・職業などによる傾向の違いも確認できる。

 加藤氏は、このシステムを採用してから30年を経て、人と地域性いうものが本当によくわかるようになったと語っている。

 ちなみに、「大変満足だった」と記入しながらも5000円程度の価格を設定する客や、極めて稀ではあるが、冷やかしのような価格を設定する客のリピート利用、低額の常連客の利用に関しては、予約受付の際、はづ別館側から適正と思われる額を提示することもあったという。

客が値決めするシステムの終了

 こうしたシステムについて、はづ別館のスタッフ(従業員)はどう捉えていたのか。もちろん肯定的に捉えるスタッフも多かったが、確かに、低い価格をつけられた場合、自らのサービスに何か落ち度があったのかと、自信を失くすスタッフもいたという。また、低い価格が続くと、「はづ別館の経営は大丈夫なのか」「自分たちの給与は本当に支払われるのか」と、心配するスタッフもいたようだ。ほかにも、口にこそ出さないものの、あまりに低い価格の場合、客に対する不信感を抱いてしまうスタッフもいたという。

 ちなみに、はづ別館の運営には、少なくとも常時20人のスタッフが必要となる。

 こうした状況を踏まえ、会計は加藤氏が前面に立ってすべて行い、必要に応じて値付けに関する情報をスタッフと共有するようにしていた。ちなみに、客の値付けとスタッフの報酬を連動させるようなことは一切行われていなかった。

 理不尽な値付けに、つらい思いをされたことも少なくなかったのではないかと推測されるが、それでも加藤氏は性善説に立ち、「多くの客の支えにより、ここまで商売を継続できたことに感謝している」と語っている。

 スタッフの管理に関しては、研修や教育など形式ばったことは行わず、客の声が書かれたカードをもとに、「こういうお褒めの言葉があった」「こういう指摘があったので気をつけよう」など前向きな助言を心がけた。スタッフへの大きな権限移譲を進め、スタッフ自ら積極的に創意工夫できるような環境づくりに努めた。

 いまや、インターネットの進展により、「楽天トラベル」や「じゃらん」などのサイトを通じた予約が勢力を強めている。はづ別館では独自のサイトを構築し、予約システムも整備しているが、自社サイトを通じた集客は難しい状況となっている。毎年、来てくれる“リピーター”と呼ばれる固定客の割合は5%程度だという。その結果、「楽天トラベル」や「じゃらん」に掲載しなければならなくなった。掲載に際しては、当然ではあるが、価格の提示が求められる。加藤氏が第一線から退くタイミングとも重なり、これらを機に、30年続けた、はづ別館における客が値決めするシステムも終了することになった。

 ちなみに、はづ別館のみであれば、自社のサイトやこれまでのネットワークを活用し、集客することも可能であるかもしれないが、次回、述べる通り、はづグループとして、複数の旅館を経営しており、こうしたすべての旅館の集客には、やはり大手の旅行サイトとの連携が必要であったという。

(文=大﨑孝徳/神奈川大学経営学部国際経営学科教授)

「プラスチックの塊みたいな味」業務スーパー、ネット上で不評な食品4選…実食レビュー

 飲食業に携わるプロだけでなく一般客からの支持も厚い、神戸物産の「業務スーパー」。コスパ抜群のPB(プライベートブランド)商品の数々は、誰もが認める同社最大の武器だろう。

 その経営も絶好調のようだ。昨年12月に神戸物産が発表した2021年10月期連結決算によると、売上高3620億6400万円、経常利益は290億8700万円とともに過去最高を記録。これで売上高は16年連続、経常利益は8年連続の更新となった。また、昨年宮崎県に出店したことで、ついに全都道府県への進出を達成したという。

 コスパの良い食材でユーザーの心を掴み、業績も右肩上がり……と非の打ち所がなさそうに見える業務スーパー。しかし、店頭にはちょっと首を傾げてしまうような“要注意商品”も紛れている。

 そこで今回は、業務スーパーのこの冬買うなら“要注意?”な商品をピックアップ。実食した感想と併せてご紹介するので、ぜひお買い物の参考にしていただきたい。

冷凍みかん/198円

 業務スーパーの店頭には、冷凍フルーツも数多くラインナップされている。昨年11月配信の『業務スーパー、今、絶対買うべき「コスパも味も驚異的」な商品5選…鶏肉2kgも』でも、そのなかから「冷凍いちご」を“高コスパな商品”として取り上げた。今回取り上げる「冷凍みかん」も同系統の冷凍フルーツだが、問題はコスパというより味にあるようだ。

 というのもこの商品、絶賛している人も多くいる一方で「信じられないくらいまずい」「皮が固くて子供達に不評」「口の中で筋が残ってしまって残念」といった声も聞こえてくるのだ。一体どういうことなのか。

 一房食べてみるとまず、かなり酸味が強いことがわかった。また、一度冷凍したことによってなのかビチャビチャと水分が出てしまうし、みかん特有の筋感もあるため、この食感が苦手な人には厳しいかもしれない。だが、この「冷凍みかん」、シャリシャリの状態でチューハイやワインなどのお酒と組み合わせて飲むと、欠点もカバーされてかなり美味しく飲めるそうだ。何かと組み合わせて食べる前提で購入するのがいいかもしれない。

レアチーズ/298円

 業務スーパーのチルドコーナーでは、「牛乳パックデザート」なるものが販売されており、同ブランドを支える人気ジャンルとして存在感を放っているのをご存じだろうか。1kgのデザートが牛乳パックに入っているというこのシリーズからは「とろけるパンナコッタ」「カスタードプリン」「コーヒーゼリー」「水ようかん」「レアチーズ」などさまざまな種類のスイーツがラインナップされており、お好みの商品を選ぶのも楽しいだろう。

 しかし、このシリーズを初めて買おうという方には、ぜひ注意していただきたい点がひとつある。それは、全体的にかなり味がさっぱりとしている点だ。

 とりわけ、今回取り上げた「レアチーズ」はそれが顕著。爽やかな酸味とチーズの味わいが感じられ、決してまずくはないのだが、どちらかというと“レアチーズゼリー”と呼びたくなるようなあっさりとした味わいなのである。濃厚なレアチーズケーキをイメージして購入すると肩透かしを食らってしまうかもしれない。

おとなの大盛カレー辛口/298円

 自炊する意欲がまったく湧かなくなってしまう瞬間というものは、思いがけずやってくるものだ。そんな場面で助かるのが、ストックしておくことができるレトルトカレー。業務スーパーにも、「おとなの大盛カレー」というレトルトカレーが5パックセットで298円という価格で販売されている。1食あたり約60円という高コスパなので、ストック用の候補としても十分考えられる。

 そんな「おとなの大盛カレー」、中辛と辛口などが展開されており、中辛はネットでも評判がいいようだ。けれど辛口には“辛すぎる”との声があとを絶たない。その辛さは「そのままだと悶絶する辛さでスプーン進まない」「辛すぎて無理レベル」とのこと。一体どれほど辛いのだろうか。

 一口食べてみると、ルーはかなり濃厚でスパイシー。インパクトが薄くなりがちなレトルトカレーのなかではかなり特徴的な味わいといえるだろう。しかし、そのあとからやってくる辛さは、たしかに非常に刺激的。辛口とは書いてあるものの、ここまでの辛さだと想像していた人は少ないだろう。

 食べ終わったあともしばらく舌がジンジンするくらいの辛さだったので、辛いものが苦手だという人は、中辛を買うほうが賢明だろう。だが、もちろん辛いもの好きにとってはこの限りではないだろう。我こそはという辛いもの好きの人は、一度チャレンジしてみてもいいかもしれない。

ミックスベジタブル/138円

 業務スーパーの冷凍野菜のコーナーには、数多くの野菜がラインナップされている。特に「オクラスライス」や「カーネルコーン」「刻みたまねぎ」などは、いちいち用意するのが面倒な食材が使いやすくまとまっているうえ、余ったら封をして冷凍保存しておけるので便利な商品だろう。「ミックスベジタブル」もそんな系統の商品のひとつ。

 だが、Twitter上ではこの商品に対して「プラスチックの塊みたいな味」「ニンジンげきまじい」「不味すぎて消費に困ってる」などと、複数のユーザーからかなり辛辣なレビューが集まっている。

 レビューに少々気圧され気味になったのだが、実食してみよう。まず、グリーンピース、コーン、にんじんの3種を一度に食べてみたがやや味が薄い。次に一つひとつの具材を別々に食べてみると、どの野菜もほのかな甘みは感じられるが、それぞれの野菜にある特徴的な香りは総じて消えてしまっている感があった。

 ネットに寄せられた辛辣なレビューほどではないにせよ、冷凍にすることでどうしても野菜本来の風味のバランスが崩れてしまっているのかも、という印象はあった。ただ、その見た目は華やかでコスパも良好。味わいを重視せず料理の彩りとして使うならアリなのではないだろうか。

 今回は業務スーパーの、買うなら“要注意?”な商品を4品紹介してきた。しかし、ここに挙げた商品は、用途や食べる人によっては十分に満足できるものの可能性もある。そのため、読者のみなさんにはどんな用途で使うのか、自分はどんな味が好みなのかを明確にしたうえで、適宜購入を検討していただけると幸いである。

(取材・文=A4studio)

※情報は2022年1月21日現在のものです。

 

『月曜から夜ふかし』の視聴率低下が止まらない…それでも安泰の裏事情

 今春で放送開始10年を迎える『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の視聴率が低下している。

「2021年12月13日の世帯視聴率は6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人3.2%でした。M1(男性20~34歳)=1.3%、M2(男性35~49歳)=3.3%、M3(男性50歳以上)=3.0%と、日テレが求める努力目標と比べると、正直言って良くない。また、F1(女性20~34歳)=3.0%、F2(女性35~49歳)=4.8%、F3(女性50歳以上)=4.7%と、F2、F3は若干支持が高いのですが、そこまで突き抜けていません」(テレビ局関係者)

 その不振は緩やかではあるが、顕在化しているという。

「2年前の19年12月23日オンエアの『夜ふかし』は世帯7.5%、個人3.9%、M1=2.5%、M2=5.2%、M3=2.2%。そして、F1=7.7%、F2=5.1%、F3=5.1%でした。この比較でわかるのが、特にF1層の落ち込み。19年の7.7%に対して、21年12月は3.0%ですからね。半分以上がいなくなってしまいました」(同)

 さらにそこから2年前にさかのぼってみると、今の落ち込みぶりがわかるという。

「17年12月18日は世帯8.8%、個人4.6%と、ゴールデン並みの視聴率です。そして、M1=4.5%、M2=6.8%、M3=3.5%、F1=7.6%、F2=6.2%、F3=5.2%と、いずれもコア層を総取りしているような圧倒的なハイアベレージです。また、この時点ではM1、M2層も熱心に見ていたことがわかりますが、現在はそれらの層も手薄になっています」(同)

マンネリ化でも『夜ふかし』1択のワケ

 こうした低迷があまり表面化しないのは、どうしてだろうか?

「『夜ふかし』の裏番組が、ことごとく不甲斐ないからです。冒頭に挙げた昨年12月13日は、TBSでは『news23』が世帯3.4%、個人1.7%、さらに真裏の『霜降りミキXIT』が世帯1.8%、個人0.9%。唯一射程圏内にいるテレビ朝日の『激レアさんを連れてきた。』ですら世帯5.0%、個人2.6%と、手が届きそうでありながら、攻めあぐねています。さらに、テレ朝は昨年10月からレギュラー化された『有吉クイズ』も、話題になったわりには世帯2.8%、個人1.4%と芳しくない。つまり、この時間帯のテレビといえば、どうしても『夜ふかし』1択になってしまいがちなのです」(同)

 それでも『夜ふかし』の視聴率が低下しているということは、視聴者が別のメディアに流れているか、あるいは寝てしまっているのだろう。その原因は何なのだろうか。

「複合的な原因が考えられます。長寿番組では避けて通れないことですが、まずは何と言っても番組のマンネリ化。いわゆる“夜ふかし”的な演出アプローチ、手の内が読まれて、新鮮味がなくなってきているのです。また、ディレクターの遠藤達也氏の取材姿勢が高圧的だったり、手がける企画が失礼では、とたびたび炎上しています」(同)

 さて、これまで『夜ふかし』はさまざまな名物キャラクターを輩出してきたが……。

「今年の元日スペシャルには、株主優待で生活することでおなじみの投資家・桐谷広人氏に再び密着。今回は若返りを図りたいということで、増毛やシミ取りに挑んでいましたが、同氏は13年1月に初登場してから今年で10年目を迎えます。それだけおもしろくて人気ということなのでしょうが、そろそろ違う人材を育てていった方がいいのでは……」(同)

レギュラー終了で引退説が囁かれるマツコ

 そんな『夜ふかし』の低迷とともに気になってしまうのが、司会を務めるマツコ・デラックスの去就だ。たびたび、そう遠くない芸能界引退について自身でも語っているが、どうなのだろうか。

「タレントとしてブレイクして10年以上。いまだに各方面から求められる人気ぶりとは裏腹に、マツコ自身は“整理”に向かっています。一昨年の20年9月には、開始から約10年間レギュラーを務めていた『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)を卒業。さらに、昨年3月末には『夜の巷を徘徊しない』(テレビ朝日系)が終了しました。15年4月の開始当初は『夜の巷を徘徊する』という番組名で、マツコにとって初の全編ロケ番組として話題になりました。しかし、コロナ禍のため、20年10月からは番組名を変更し、スタジオで企画を展開するスタイルにリニューアルしましたが、結局打ち切りになりました。さらに、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)も今年3月で終了します」(同)

 つまり、この3年間で3本のレギュラー番組から降板、もしくは番組自体が終了したことになる。一方で、マツコは日頃から慕っている明石家さんまとタッグを組み、21年春から『週刊さんまとマツコ』(TBS系)をスタートさせたが、こちらは放送枠の移動も囁かれている。

 そんな中、マツコ人気を決定づけた『夜ふかし』が低迷しているわけだが、仮に視聴率低下で打ち切りにでもなれば、フェイドアウトを望むマツコにとってはむしろ好都合なのかもしれない。

『夜ふかし』深夜帯からプライム帯に移動か

 これまで月曜23時59分から放送されている『夜ふかし』だが、この春から月曜22時に“栄転”することが一部で報じられている。これが事実なら、他局はさらに脅威にさらされることになりそうだが……。

フジテレビは、昨年10月から月曜22時をドラマ枠にしました。その“月10”は、今クールは浜辺美波主演の『ドクターホワイト』。第1話が世帯11.4%、個人6.5%、第2話が世帯10.1%、個人5.7%と堅調です。バラエティが放送されていると、どうしてもドラマは録画に回りがちですが、その前の“月9”でリアルタイム視聴の習慣がついているため、そのまま見てしまう視聴者も少なくないのでしょう」(同)

 果たして今後、『夜ふかし』はどうなるのだろうか?

(文=編集部)

大人気パチスロライター・木村魚拓氏を「一発屋」と評したのは誰!? 業界の大御所も「一番のご馳走」と爆笑‼

 当サイトでは先日、パチンコ・パチスロ番組の黎明期について触れた。それはDMMぱちタウンの人気番組「アロマティックトークinぱちタウン」第232回にてゲストのヒロシ・ヤング氏が語ったもので、当時、編集プロダクションへ所属していたヤング氏は、少ないギャラの代わりに「スカパー!でチャンネルが立ち上がって出演者を探してるから、そのギャラで」と、番組立ち上げ当初から携わっていたという。

 2000年開局時の局名は「BIGチャンネル」。それをアルゼ(現ユニバーサルエンターテインメント)が買い取ることで後に「パチンコ★パチスロTV!(パチテレ)」へと改名し、買収によって退社したBIGチャンネルスタッフが立ち上げた「全日本『パチンコ・パチスロ』情報局!」をダイコク電機が買い取ることで「パチ・スロ サイトセブンTV」が誕生したそうだ。

 当動画のレギュラーである木村魚拓氏曰く、ヤング氏は「俺が(番組出演を)始めた頃、一番有名な人」。自身では「知らない」「どうかな」と自覚がないそうで、同時にパチンコ・パチスロ番組の初期から出演するライターとしてリスキー長谷川氏、守山有人氏、ネギ坊氏、BOSS氏、和泉純氏、パチ姫氏、射駒タケシ氏などの名前を挙げた。

 ヤング氏の盟友である大崎一万発氏の出演はかなり後だそうで、木村氏もそれより遅れて出演開始。これについて木村氏は忘れられない思い出があると振り返り、当動画の第233回では身を乗り出して早口でまくし立てた。

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 当時、特番で出演した木村氏はゲストの梅屋シン氏と共に地方へ前乗り。ちょうど近所で守山アニキ氏が焼肉を食べていたそうで「じゃあ一緒に行きましょう」ということで合流したという。

 そこで合流した木村氏らが挨拶をすると、守山アニキ氏は梅屋氏に対して「君は売れるね」と評価。それまで「MONDO TV」には出演していたもののパチテレには初出演だった木村氏は、「上から目線」の意見を聞いて「俺はなんだ?」と思ったそうだが、守山アニキ氏から出た言葉は「木村君、きみは一発屋だね」だったそうだ。

 この出来事に対して、ヤング氏らは「今日、一番のご馳走」と手を叩いて大爆笑。その後、「二度と会いたくない人」といったテーマのトークも展開されたが、木村氏はむしろ守山アニキ氏と「会いたい」そうで、さらにヤング氏らを笑わせる場面もあった。

JRA「3億円ホース」への期待はコマンドライン以上!? 牡馬クラシック無冠の名門が悲願の「ダービー制覇」に価値ある一勝

 5日、東京競馬場で行われた5Rの3歳未勝利は、C.ルメール騎手の1番人気ダノンギャラクシー(牡3、美浦・国枝栄厩舎)が、単勝1.7倍の断然人気に応えて勝利した。

 15頭立ての芝2400mで行われたレース。7枠12番からのスタートを無難にこなし、道中は中団よりやや後ろの位置で馬群の中で折り合ったが、1000m通過1分3秒8のスローペースと、先行馬に有利な流れ。

 しかし、4コーナーで鞍上のルメール騎手が徐々に追い出しを開始すると、最後の直線ではゴチャついていた内目の馬たちを、外から捻じ伏せる様にまとめて差し切った。

 勝ち時計2分29秒8は決して好タイムとはいえないが、これはスローペースの影響。3カ月ぶりの実戦、プラス18キロの馬体、距離延長など、課題がある中で価値ある一勝をもぎ取ったといっていいだろう。

 レース後、ルメール騎手は「2400mはちょうど良かったです。去年から大人になりました。手応えも良かったです。まだまだ良くなれると思いますし、上のクラスでもやれるでしょう」とポテンシャルを高く評価した。

 ダノンギャラクシーは、19年のセレクトセールでおよそ3億円の値が付いた高額馬。血統的な面でも、全姉に13年のジャパンC(G1)で2着したデニムアンドルビーがいる良血馬という事もあり、デビュー前から大きな注目を集めていた。

 期待を背負った新馬戦では、1番人気に支持されたものの、前の馬を捕まえられずに2着に敗れた。ルメール騎手はこのとき「まだ子供ですね。あまりハミをとらず、直線もフラフラしていて最後だけ良い脚を使いました。スタートで他の馬を気にしていましたし、シャイなところがあります」とやや辛口だったが、最後に追い込んできた脚は、素質を感じるものがあった。

 同馬を管理する国枝調教師は、アパパネやアーモンドアイで牝馬三冠を達成するなど、牝馬クラシックにおいては無類の勝負強さを誇る名トレーナーだが、調教生活34年目を迎えた今もなお、牡馬クラシックでは無冠が続いている。昨年は、牝馬サトノレイナスで果敢にも日本ダービー(G1)に挑戦したが、悲願達成とはならなかった。

 2歳時からダービー候補と呼び声が高かった同厩舎のコマンドラインは、昨年暮れのホープフルS(G1)でまさかの12着に大敗。スタートで痛恨の出遅れ、最後まで見せ場も作れなかった完敗に、国枝師も肩を落としたに違いない。

 しかし、今回のダノンギャラクシーの勝利は、国枝師の悲願のダービー制覇へ向けて、望みを繋ぐ一勝となった。ダービーと同舞台の東京芝2400mで結果を残せたのは、好材料である。

 今年の4月で67歳を迎える国枝師にとって、定年までのクラシック挑戦はあと4回と残り僅か。牝馬クラシック路線では、昨年の阪神JF(G1)を制したサークルオブライフという大本命を抱えているが、牡馬で主役級は不在のため、ダノンギャラクシーにかかる期待が大きくなるのも当然だ。

 1月の京成杯(G3)で2着した同厩舎のロジハービンとともに、クラシック候補の新たな一頭として、今後の動向に注目したい。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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