JRAクイーンC(G3)に“アーモンドアイ級”怪物登場!評価「乱高下」ハービンジャー産駒の切り札が桜花賞(G1)へ試金石の一戦!?

 12日、東京競馬場では3歳牝馬によるクイーンC(G3)が行われる。

 11日時点、『netkeiba.com』の予想オッズでは、スターズオンアースとベルクレスタが1番人気を争っている模様。両馬とも重賞で好走しており、人気を集めるのは想定通りだろう。

 この2頭に続くのが、単勝オッズ6倍台に想定されているプレサージュリフト(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 前出の2頭がすでに4戦していることに対し、本馬はこれがキャリア2戦目。同じ1戦1勝馬は他に4頭いるが、プレサージュリフトが最も未知の魅力にあふれた存在といえそうだ。

 その理由が、昨年10月の新馬戦で見せたパフォーマンスにある。

「2番人気に推されたデビュー戦は最後入れの大外枠だったのですが、スタートで出遅れてしまいました。大野拓弥騎手は無理をせず、後方待機。3~4コーナーで外目から馬なりで進出し、直線を向いたときは手応え十分でした。

結果的に逃げた馬が2着に粘る前有利な流れのなか、1頭だけ違う脚色で快勝しました。圧巻のレースぶりを見て、『アーモンドアイの再来だ』と高く評価する記者もいたとか。上がり3ハロン(33秒3)はもちろん最速で、同2位の馬より何と1秒4も速い時計でしたから」(競馬記者)

 初戦の競馬を見る限り、2戦目であっさり重賞を勝っても不思議はないだろう。すでに東京芝1600mを経験している強みもある。また、1歳上の半姉オールアットワンス(父マクフィ)が、昨年のアイビスSD(G3)を勝っているように母系がスピード血統なのも心強い。

 一方、懸念があるとすれば、父がハービンジャーという点か。

 11年に鳴り物入りで日本に輸入され、社台スタリオンステーションで種牡馬入りしたハービンジャー。初年度から400万円というやや強気な種付け料だったにもかかわらず200頭以上に種付けされる人気を誇った。

 しかし、初年度産駒で重賞を勝ったのはベルーフ(15年京成杯)だけで、2年目産駒からドレッドノータスとプロフェットなどが重賞を勝ったが、なかなか期待された大物は誕生せず。来日7年目の17年度の種付け料は250万円まで下がっていた。

 種牡馬ハービンジャーの潮目が変わったのは17年秋。この年は3年目産駒だった3歳馬が大活躍を見せた。10月から11月にかけて、ディアドラ(秋華賞)、モズカッチャン(エリザベス女王杯)、ペルシアンナイト(マイルCS)が立て続けにG1を3勝したのだ。

 これで種牡馬ハービンジャーの株は一気に上昇。18年度の種付け料は過去最高の600万円までV字回復を果たした。

 さらに4年目産駒からは、ブラストワンピースとノームコアという2頭のG1馬が登場。ハービンジャー時代の到来かと思われたが、再びスランプが訪れる。

 5年目産駒からはニシノデイジーとフィリアプーラがクラシックに出走したが、G1では結果を残せず。続く6~7年目産駒は現時点で1頭も重賞勝ち馬がいない。

 そして迎えた8年目産駒がプレサージュリフトのいる現3歳世代である。ハービンジャー旋風が吹き荒れた17年秋の翌18年に種付けされた期待の世代で、実際に若駒S(L)を勝ったリューベック、新潟2歳S(G3)2着のアライバル、京成杯(G3)2着のロジハービンなどがクラシックに名乗りを上げている。

 プレサージュリフトは、再び上昇気流に乗ろうとしているハービンジャー8年目産駒の「切り札」と呼べる存在だ。デビュー戦で見せたハービンジャー産駒らしからぬ“アーモンドアイ級”の末脚を再び炸裂させ、桜花賞(G1)戦線へ名乗りを上げられるか。ここが試金石の一戦となる。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

トヨタ、ランクル納期4年でも増産しない事情…利益優先でファンを蔑ろに

 トヨタ自動車は、国内市場でSUV「ランドクルーザー」(ランクル)300シリーズを注文してから納車されるまで4年程度かかる場合があるとホームページ上で公表した。ランクルの300シリーズは昨年8月にフルモデルチェンジして国内市場で販売開始したが、発売前から注文が殺到、納期が大幅に遅れている。トヨタが、国内市場向けバックオーダーが積み上がっているランクル300シリーズを本格的に増産するなどの対応していない理由はなんなのだろうか。

「ランドクルーザーは日本のみならず世界各国でも大変ご好評いただいており、ご注文いただいてからお届けするのに多大な時間を要する見通しとなっておりますことを、心よりお詫び申し上げます」

 トヨタは1月19日時点の情報として、ランクル300シリーズの納期が4年程度になる場合があることを示すとともに、納車遅れを謝罪した。トヨタ系販売店などはこれまで、ランクル300シリーズが納車まで2年以上かかると説明していたが、トヨタが対応していないことから注文は積み上がる一方で、納車まで4年程度に延びた。一部販売店によるとディーゼルエンジンの場合は「納車まで7年程度という噂も聞く」という。

 ランクルは初代モデルから「どこへでも行き、生きて帰ってこられること」を一貫したコンセプトとするSUV。歴代すべてのモデルが信頼性や耐久性、悪路走破性を重視した本格SUVモデルとして一定のファンがいるのは事実だが、高額なため、購買層は限られる。ただ、壊れにくいことや、故障しても補修部品を安定調達できることから砂漠などの走行環境が厳しい中東地域など、海外市場では高い人気を保っている。

 トヨタは昨年8月、ランクルを14年ぶりに全面改良した300シリーズを国内で販売開始した。新型車は新型ラダーフレームを採用するなど、一新して悪路走破性などを確保しながら、運転しやすく、疲れにくい走りを実現する機能を採り入れた。なかでもトヨタ車として初となる指紋認証スタートスイッチを採用。これは指紋情報が一致しなければエンジンが始動しないセキュリティ機構。海外市場で高値で売買されることから盗難被害の多いランクルならではの装備といえる。

 ランクル300シリーズの価格は510万~800万円と決して安くはないにもかかわらず、発売前から注文が殺到した。発売1カ月前にトヨタの販売店で予約注文の受付を開始したが、2万台以上の受注を獲得、注文の受付を一時停止したほどだ。発売後に受注を再開したが、その後も注文の勢いは衰えていない。

 ランクルはフレームをトヨタの本社工場で生産し、子会社のトヨタ車体の吉原工場が組み立てを担当する。吉原工場は生産能力に限度があり、受注が殺到したからといって増産するのは簡単ではない。加えて世界中の自動車生産工場が半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品調達難で自動車の減産を実施していることも、増産する上での障害になっている面もある。

「転売」問題

 ただ、トヨタが国内市場向けランクルの増産に乗り気ではないのは他にも理由がある。購入する客の目的が転売目的であることが少なくないことが透けて見えるからだ。ランクルは中東地域をはじめ海外市場で高い人気を保っており、なかでもSNSなどを通じて300シリーズの情報が拡散すると注目度が増した。一部では国内で800万円の上級グレードが倍近い価格で取引されているという。

 海外市場への転売が目的と見られる注文が多いことはトヨタも把握しており、300シリーズの予約注文を受け付ける際、販売店が購入者に対して1年間転売しない誓約書を提出させるケースもあったという。しかし、効果はほとんどなかったようだ。

 さらに、トヨタが国内市場向けランクルの増産に消極的なのは、海外市場向けのほうが「儲かる」ことが背景にあると見られる。自動車用鋼板やアルミニウムなど、自動車に使用する原材料価格が上昇しており、自動車台当たり収益を圧迫している。国内市場では自動車の販売価格の値上げに消費者が敏感に反応するため、値上げに対する抵抗感が強く、日本の自動車メーカーは原材料価格が高騰してもモデルチェンジや一部改良などを除いてほぼ車両販売価格を据え置いている。

 しかし、日本の自動車メーカーも海外市場では原材料価格の上昇や為替変動に応じて順次、車両販売価格を見直しており、ここ1~2年は相次いで値上げに動いてきた。ランクルのような利益率の高いモデルならなおさら、価格を値上げしたランクルを海外市場に輸出したほうがトヨタにとって儲けは大きい。

 トヨタの販売店からは「国内市場向けランクルを増産して海外市場に転売されるぐらいなら、いっそ国内市場への供給を絞って海外市場へ直接出荷を増やそうと考えているのでは」との疑念を持たれている。転売目的ではないランクルの国内のファンは蔑ろにされている。

(文=桜井遼/ジャーナリスト)

 

サウナブームの裏で“本当にあったヤバい話”…入れ墨の客に注意した結果

 関東地方のとある田舎町のサウナ付き温泉施設。つい先日、私がそのサウナに入ろうとすると、入り口付近に座る初老男性に「ちょっと」と声をかけられた。

「体がまだ濡れとるよ。ここはみんなが使うところだからな」

 その横柄な言い方に一瞬ムッときたが、私はすぐに外に出ると体を拭き直し、再びサウナに戻った。

「悪いね、兄さん」

「いえ」

 と無愛想な返事を投げつけて、その男性に改めて目を向けた。下段の側面壁に背中を預け、足を伸ばして横向きに座っている。左腕は威張ったように上段の席にダランと置かれていた。

 10人も座れば満杯になる狭いサウナ室。この男性1人で、少なくとも4人分の席を独占している。サウナ客は私も含めて6人いたので、これだけでほぼ満員状態だった。

(自分のマナー違反を棚に上げやがって……)

 私が憮然として奥の上段に腰掛けていると、今度はその男性が子分らしき他のサウナ客に、大声で話し始めた。

「だいたいこの界隈では、コロナ患者なんかほとんど出てないんだぞ。他県からやってくる奴が一番危ないんだ。そう思わねぇか?」

 子分らしきサウナ客が何を答えたのか、よく聞き取れなかったが、男性が私を二、三度ふり返ったので、もしかしたら初めて見る私を他県から来た「一番危ない奴」だと思ったのかもしれない(私は他県の人間ではないが、自宅は相当離れている)。

 それよりも何よりも、「黙浴」が暗黙の了解になっている温泉施設の、しかも、狭いサウナ室。コロナの飛沫感染の拡大が懸念される今、大声で喚き散らすことが、ギューギュー詰め状態の他のサウナ客にどんな不安を与えるのかを、この男性はわかっているのか……。

 男性のおしゃべりは止むことなく、私は汗をかきながら次第にイライラしてきた。

(こいつにリベンジするなら今だ……マナー違反を指摘してやろう)

 そう何度も思い、言葉を発しかけたが、結局はすごすごとサウナ室を出た。こうなったら、もうサウナに入る気持ちも失せていく。その男性と、またサウナ室で鉢合わせしないとも限らない。そうなると、さらに文句を言いたくなる衝動に駆られ、フラストレーションが溜まる一方……。

 私は一風呂漬かると、脱衣場に向かった。

全身入れ墨の男たちがヒソヒソ話

 2019年に始まったドラマ『サ道』(テレビ東京系)の影響もあり、今やサウナブームである。キャッチフレーズは「ととのう」。サウナと水風呂の相互作用でデトックス効果が高まり、それにより日々の疲れがリセットされるという謳い文句が、このストレス社会におけるサウナ人気を生んでいるのかもしれない。ランナーズハイのような快感を得られると言われている。

 私も若い頃からのサウナ愛好家である。不摂生だらけの運動不足に陥ってからは、週に二度のペースでサウナを利用するようになった。そうは言っても、サウナには『サ道』が描くようなパラダイスばかりが待ち受けているわけではない。

 週刊誌記者だった若い頃、沖縄県に取材に赴いたついでに、当地のサウナに入った。沖縄のサウナは初めてだったが、私は息もできないほどの緊迫した心理状態に、いきなり追いやられている。

 狭いサウナ室で4人の大男が、車座を組むように向き合っていた。首から足首まで文字通りの総入れ墨である。その姿態にまず圧倒されたが、私が入ってきたときに向けられた射るような鋭い眼光にも立ちすくんだ。

 私は隅の方に身を小さくして座った。入れ墨4人組が、時折私をうかがいつつ、顔を寄せ合って何かを話し合っている。

 野球強豪校の名前が聞こえてくる。「ハンデ」「1.2(倍)」などという言葉も、小さく耳に届いてきた。時期は夏の真っ盛り。ちょうど高校野球の甲子園大会が始まる頃だった。

(野球賭博の元締めかも……)

 そう思うと、恐ろしくなって、居ても立ってもいられなくなった。私は満足な発汗を待つことなく、サウナ室を出ると、そのまま店を出て行ってしまった。

返金なしで強制退店させられた若者

 サウナには入れ墨の人が多く訪れる。私がそういう感覚を抱くようになったのは、前述の経験もさることながら、都内の歓楽街のサウナで入れ墨客をよく見かけたからである。「入れ墨お断り」の看板があっても、彼らは足を大きく広げ、堂々と汗を流していた。

 もちろん相手が凶暴そうか否かを見極めてからだが、血気盛んだった若い頃の私は、何度か彼らにこう注意したことがある。

「入れ墨の人は、ここダメなんじゃないですか?」

 その結果、あわや殴り合いに発展しかけたこともあれば、逆に「私はもう堅気になりました。どうか堪忍してくださいね」と平身低頭されたこともある。確かに、入れ墨があるから凶暴というわけではなく、入れ墨がなければおとなしいというわけでもない。

 プロ野球などのスポーツ中継を観ていると、時折違和感を覚える。タトゥーを入れた外国人選手が目立つ半面、日本人選手のタトゥーは見かけない。歴史や文化の違いから、入れ墨やタトゥーに対する意識が日本と外国ではまるで異なる。偏見と感じるケースすらある。

 観光客相手のサウナ付き温泉施設は、ここ数年「入れ墨入店お断り」を掲げるところが増えてきた。ある田舎町のサウナ付き温泉施設は、玄関先に「入れ墨の入浴不可。入浴後に発覚した場合は、即退去。入浴料金の払い戻しはなし」という旨の看板を大きく掲げるなど、入れ墨対策を徹底している。だが、やりすぎの感もなくはない。

 あるとき、風呂から上がった私が服を着ていると、2人の若者が脱衣場に入って、服を脱ぎ始めた。その1人の左上腕部にあったのは、よく見なければ気づかない小さなタトゥー。どこにでもいるごく普通の若者で、おそらく単なるファッション感覚で彫ったものだろう。

 彼にとって不運だったのは、従業員がその場にいたことだった。

「お客様、入れ墨の方はご入浴できません」

「え?」

 タトゥーの若者は、目を丸くした。

「ダメなんですか?」

「即刻出て行っていただきます」

「せめてサウナだけでも1回」

「ダメです」

「でも、入浴料金は?」

「お返しできないことになっています」

 玄関にデカデカと掲げた「入れ墨入浴不可」の報せ。従業員の方は、それをもって強制退店の正当性を主張しているのだろうが、何だか理不尽な処遇のようにも思えた。

「そうですか……」

 2人の若者は、おとなしく服を着始めた。落胆したように脱衣室を出るその後ろ姿を見て気の毒になったことを、今でも覚えている。

本場のサウナーが語る「瞑想こそ本質」

 人里離れたサウナ付き温泉施設は別にして、地域の温泉施設のサウナには、必ずと言っていいほど「主(ぬし)」になりたがる存在が1人や2人はいる。彼らは我が物顔で狭いサウナ室で横になったり、他人の迷惑顧みず、口角泡を飛ばして仲間とおしゃべりしたりする。冒頭で紹介したマナー破りの男性も、「主」になりたがる1人だったのだろう。

 1年ほど前、自宅近所のサウナに行ったときのこと。このときも、仲間らしきサウナ客に、さかんに甲高い声で話しかける中年男性がいた。私が不快に思ったのと同様、他のサウナ客も不快さを感じていたのは、彼らの表情を見れば一目瞭然だった。その中に、1人の外国人サウナ客がいた。彼もまた、迷惑そうな色をその顔に滲ませていた。

 私が一足先にサウナを出て、水風呂に浸っているとき、その外国人サウナーも水風呂に入ってきた。

「大声で話ばかりしていた、さっきの男性」

 彼は驚くほど流暢な日本語で、私に話しかけてきた。

「あの人はサウナに入る資格がありませんね。ああやってマナーを平気で破る人を、私は日本に来てたくさん見てきました。すごく残念に思います」

 聞けば、サウナ発祥の地・フィンランドの出身だという。それだけに、マナーを踏み外しがちな日本人サウナーの姿に遺憾の思いを募らせているのかもしれない。

 彼は言った。

「サウナで汗をかくとは、静かに自分自身と向き合う、いわば瞑想のようなものなんです。サウナは自分と向き合う人たちが、それぞれの瞑想を共有する場でなければならない。単なる健康面だけでなく、そういう精神性を重視するのもサウナの目的なんです。日本のサウナ好きの人たちには、そのへんをよくわかってもらいたいと思っています」

「サ道」の本質が、ここにある。

(文=織田淳太郎/ノンフィクション作家)

蒋介石の曾孫、台北市長選に出馬…台湾の本省人を迫害した蒋介石の歴史的評価が議論

 中国共産党の毛沢東元主席らと国共内戦を戦い、1949年に台湾に逃れ、中国国民党主席や台湾総統を務めた蒋介石氏(1887~1975年)の曾孫で、蒋経国元総統(1910~88年)の孫の蒋万安委員(国会議員に相当=43)が近く、台北市長選への出馬を表明することが明らかになった。現職の柯文哲市長(62)は現在2期目で、規定により3期目は立候補できないため、今年11月の市長選は新人同士の選挙戦となるが、中国国民党の「期待の星」といわれる蒋氏の動向が注目されていた。

 蒋氏は知名度が抜群で、血統的にも問題はないが、その一方で蒋介石氏ら中国国民党は当時、台湾を故郷とする本省人を弾圧した過去もあり、現在与党の座を占める民主進歩党(民進党)支持者は蒋万安氏には批判的であることなどから、逆に蒋介石一族の血統を継いでいることが選挙戦に不利になることも考えられる。

 蒋万安氏は1978年生まれの43歳。米ペンシルベニア大学ロースクールで博士号を取得後、弁護士として活躍していたが、2016年に立法院選挙に当選し、同年に野党に転落した国民党の「ライジングスター」として政界入り。これまでの2期は地元の政治監視団体から最も優秀で気配りのある議員の一人として評価されている。

 国民党は2014年の市長選で、新党である台湾民衆党を結成した柯文哲氏に敗北したことで、それ以前に8期連続で市長を輩出してきた国民党は市政においても野党となっており、国民党支持者の間では蒋万安氏の市長選出馬への待望論がくすぶっていた。

 当の蒋万安氏は、「中国国民党が推薦方式を採用するのを待ってから出馬を表明し、同時に選挙チームと報道官などの選挙組織体制も発表する」と述べている。

 蒋氏以外の次期市長選への有力候補としては、目下のところ台北市の現職副市長である黄珊珊氏の出馬が取りざたされており、実績の面からも、蒋氏の強力な対抗馬となるとみられる。また、民進党も候補を擁立するとみられるだけに、蒋氏にとって決して楽な戦いにはなりそうもない。

蒋介石の負の歴史

 とりわけ、台湾内では蒋介石総統が率いる国民党政権がもともとの台湾住民である本省人を迫害した歴史はいまだに忘れられておらず、深い傷跡を残している。台湾では昨年9月、蒋介石氏を顕彰する施設「中正紀念堂」について、台湾行政院(内閣に相当)直属機関が台北市中央に位置する施設内の巨大な蒋介石の銅像を撤去し、敷地全体を「権威主義への反省」を軸とした歴史公園に生まれ変わらせる案を発表したところ、賛否両論が噴出。いまも結論が出ていないなど、「蒋介石氏の歴史的評価」については政治問題化しつつある。

 これについては、蒋万安氏も「蒋介石の功罪、特に蒋介石の歴史的位置付けから逃げることなく、明確な態度を示す」と語るなど、歴史的問題については目をそらさずに、客観的に正邪を評価するなど、真摯に立ち向かっていくとの立場を明らかにしている。

(取材・文=相馬勝/ジャーナリスト)

●相馬勝/ジャーナリスト

1956年、青森県生まれ。東京外国語大学中国語学科卒業。産経新聞外信部記者、次長、香港支局長、米ジョージワシントン大学東アジア研究所でフルブライト研究員、米ハーバード大学でニーマン特別ジャーナリズム研究員を経て、2010年6月末で産経新聞社を退社し現在ジャーナリスト。著書は「中国共産党に消された人々」(小学館刊=小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作品)、「中国軍300万人次の戦争」(講談社)、「ハーバード大学で日本はこう教えられている」(新潮社刊)、「習近平の『反日計画』―中国『機密文書』に記された危険な野望」(小学館刊)など多数。

 

「開封後、毛がみるみる抜けてきて」セリア、不評な商品5選&使用レビュー

 大手100円ショップブランドのなかでも、ひときわデザイン性に優れたアイテムを取り揃えている「セリア」。

 ブランド名は「まじめな」というイタリア語の「seria」から来ており、企業コンセプトである「Color the days」には、“日常を彩るための出会いをとことんまじめに追求する”という思いが込められているという。社名の通り、他メーカーとの共同開発や顧客の声を反映させた商品づくりなどにより、人々に寄り添ったアイテムをラインナップしている。

 そんな「セリア」の商品は基本的には魅力あふれるものばかりなのだが、なかには買う際に注意が必要な商品も。今回は“この冬、要注意なセリア商品”を5品独自に選出。その理由とあわせて紹介するので、今後セリアを訪れる際の参考にしてみてほしい。

不織布マスクチャック式 大人用/110円(税込、以下同)

 コロナ禍で日常の必須アイテムとなったマスク。トレンドに敏感な「セリア」でも、デザイン性の高いものや、機能性の高いものなどバリエーション豊富にマスクが販売されている。しかし、「不織布マスクチャック式 大人用」には、「マスクの紐が緩い」「中を開けたら紐が外れていた」などの声が寄せられている。

 今回購入したものは紐が外れているということはなかったが、実際に着けてみると確かにゴム紐はかなり緩い印象だった。伸縮性を担保できるように作っているのかもしれないが、その緩さは少し口を動かすとマスクが激しく動いてしまうほどである。

 鼻に沿って着けられるようにノーズワイヤーが入っていたり、生地が厚かったりと、マスクとしての機能性が高いだけに、紐が緩いという欠点が余計に目立ってしまうのが残念だ。本品を買う際はフィット感に不安があるということへの注意が必要だろう。

もこもこクッションカバー/110円

 一つあるだけで自宅でのリラックスタイムを豊かにしてくれるクッション。「セリア」にはプチプラとは思えない“高見え”のクッションカバーが多く揃っており、なかでも「もこもこクッションカバー」は、名前負けしない圧倒的な肌触りの良さがSNSで話題の商品だ。

 しかしこのクッションカバーは、生地の毛や裏縫いの糸が抜けやすいという弱点を持っている。今回購入したものも、開封後すぐに裏縫いの糸がほつれてきて、使用していると表面の毛がみるみる抜けてきてしまった。気になって裏地を見てみると、縫い糸が非常に緩いことがわかった。110円という価格のため仕方ないのかもしれないが、これでは使うたびにどんどん糸が抜けてしまうだろう。

 触り心地はとにかく良いため、ある程度使って捨てるつもりで割り切って購入するならアリかもしれないが、長期的に使えるクッションカバーを探しているという人にはおすすめしにくい商品だろう。

6リング用 フリーポケットリフィル/110円

 SNSで「オタクの味方」「オタ活が捗る」といわれている「セリア」の収納グッズ。その種類は多岐にわたり、カードケースやアクリルキーホルダーを入れる「マイコレ アクスタケースEVAシート付」など、さまざまな商品を展開している。

 ラインナップの多さからSNSで評判の高い「セリア」の収納グッズだが、「6リングバインダー」とあわせて使用できる「6リング用リフィル」シリーズには、リフィルが折れやすいという難点があるようだ。

 実際に使用してみると、たしかにリフィル自体がかなり薄く、ちょっとした鋭利なもので簡単に傷が付いてしまいそうに見えた。だが、このほかにもジッパー付きリフィルなど全13種類が用意されており、用途に合わせて種類を選ぶことができるのは嬉しいところだ。SNSで評価されている通り、趣味で集めたコレクションなどを管理するのにピッタリの商品であることは間違いないだろう。そのため、リフィルの強度にさほどこだわらないという人であれば、十分にアリな商品かもしれない。

スパイスボトル15ml/110円

 調味料を持ち運ぶのに便利な小型の容器があれば、日々のお弁当をさらに彩ることができるはず。「スパイスボトル15ml」は、1セットに3つのボトルが入ったキャップ式の調味料容器だ。

 こちらは口が小さいので、かけ過ぎを防止できる点は非常に嬉しい。だが、開閉式の外蓋がぱかぱかと開きやすく、バッグの中に入れて持ち運ぶのにやや不安な作りになっているのは弱点だろう。

 同じく「セリア」からは、持ち運び用の調味料容器として「シーズニングボトル」が販売されており、こちらは回して閉めるタイプの容器のため漏れる心配も少なく、サイズの種類も豊富。携帯用に調味料容器を買うのであれば、「シーズニングボトル」のほうを購入するのが賢明かもしれない。

人の声が聞き取りやすいマイク付ステレオイヤホン/110円

 音楽を聴きたい気分の日に、イヤホンを家に置いてきてしまったという経験は誰しもあるはず。そんなときに頼れるのが100均のイヤホン。「セリア」にも多くのイヤホンが展開されており、「高クオリティの商品が多いセリアのイヤホンなら良さそう」と購入する人もいるだろう。しかし、残念ながらイヤホンについては、値段以上の性能とはいかないようだ。

 今回購入したのは、「人の声が聞き取りやすいマイク付ステレオイヤホン」。110円という安さでありながら、両耳ステレオタイプを採用しているほか、通話をする時に嬉しいマイク機能が付いており、人声部分を強調してチューニングするのが特徴とされている。

 しかし実際に使ってみると、音楽の音質は値段相応といった感じで、ノイズがかなり残った音に感じられた。肝心の通話をした際のマイク性能も、“聞こえなくはない”というレベルで、常用するのには厳しい性能。もし購入するのであれば、その日限りのピンチヒッターとして割り切るのが吉だろう。

 今回はセリアの“要注意商品”を5つ紹介した。しかし、これらはセリアの商品のほんの一部である。店頭には魅力的な商品が多数用意されているため、店舗に足を運べば良い出会いもたくさんあるはずだ。

(文・取材=A4studio)

※情報は2022年1月20日現在のものです。

 

大御所パチスロライターの「嫌いなところ」とは… 秘技「アラシステム」で人気のライターが告白!!

 溢れ出るパチスロ愛と分かりやすい機種解説で人気のパチスロライター・嵐。そんな嵐氏がDMMぱちタウンの番組『アロマティックトークinぱちタウン』に出演して、大御所ライター・木村魚拓の「嫌なところ」を告白した。

 嵐氏は清掃会社に勤務した後、25歳でパチスロライターに転身。当初は「個性がないから絶対に売れない」と編集業務を薦められていたそうだが、2~3年して5号機『サンダーVスペシャル』の機種担当を与えられるなど、徐々に仕事が増えたという。

 嵐氏と言えば、オカルト打法「アラシステム」が有名。これはここぞという時に薬指でレバーを優しく叩くといったもので、レギュラーメンバーの沖ヒカル氏はそれを「気持ち悪い」と感じていたそうだ。

 同じくレギュラーメンバーの木村氏も当初は「なんだこいつ」と思っていたそうだが、曰く「奇跡の瞬間を目撃」したとのこと。その奇跡の瞬間とは「GODを引いたら勝ちみたいなチーム戦」の番組で共演した際、散々だった前半をイジって「いい加減出せ。ここで出せなかったら薬指を切り取るぞ」と喝を入れた結果、薬指でレバーを叩いた嵐氏がG-STOP中にフリーズを引いたのだそうだ。

【注目記事】
パチスロ1回の当選で「最大13連」…激しい連チャン性を兼ね備えた革新的AT機!! 
パチンコ新台「業界初STループでMAX90%継続」シリーズ屈指の破壊力を実現! 突入率100%で安心感も兼ね備えた仕上がりに好評の声が続出! 

 柔和なイメージだけに、沖氏は嵐氏を「八方美人すぎる」と評価。ただ、嵐氏によると実は「短気」で「すぐカッとなる」そうで、仲良しのライター・梅屋シン氏に言わせると「タクシーの運転手」と「酒で寝て起された時」に厳しさが表れるという。

 これを嵐氏は苦笑いしながら認めたものの、タクシーの運転手については過去、寝ている間にお金を掏られた経験があると告白。それ以来、タクシーの運転手には厳しくなったそうで、酒が入って酔いが回るとトラブルに発展することもあり、一時期は最寄り駅の交番に顔を覚えられたほどだったそうだ。

 酒については現在、体を壊したことで「やめている」と説明。それでも「脳が誤解してノンアルコールでも酔う」とし、酔いの席には参加しているという。

 そんな嵐氏は木村氏・沖氏・グレート巨砲氏、3人のレギュラーメンバーの中では、定期的に「麻雀をする」という理由でグレート巨砲氏と親しい模様。「3人の嫌いなところを言ってもらいましょう」といった質問を出されると、「見つからない」と頭を抱えたものの、「魚拓さんにはあります」と切り出し、「声が小っちゃい」と続けた。

 この苦情には沖氏も「この業界の人の99%がそう思っている」と手を叩いて大笑いで、木村氏自身も梅屋氏らに「ギャラ払うから声張ってくれ」と指摘されていると発言。嵐氏は木村氏に車で送ってもらった際、エンジン音が大きいこともあって会話中に「ん?」となることが多かったそうで、このご時世、「マスクをしてると余計だよね」との沖氏の意見にも納得の様子だった。

パチスロ1回の当選で「最大13連」…激しい連チャン性を兼ね備えた革新的AT機!!

 出玉試験の厳格化に伴い、当初、5号機ではAT機能の再現が難しいとされていた。だが2016年、そのAT機能を搭載した革新的マシン、平和ブロスの『ゴルゴ13ザプロフェッショナル』が登場する。

 先代の爆裂4号機『ゴルゴ13』のそれとは仕様が若干異なるものの、AT機ならではの興奮はしっかりと受け継がれていた。

 そのATには「スナイパーモード」と「Gモード」の2種類があり、130G固定のスナイパーモードへはビッグ後(純増312枚)に必ず突入。この間にボーナスを引ければ再度スナイパーモードへ突入することから、ヒキ次第ではボーナスとスナイパーモードの連鎖で大量出玉が狙える。

 一方のGモードはミドルボーナス(純増208枚)・REG(純増104枚)・チャンス目などを機に突入し、継続ゲーム数は不定。平均して40Gほどとスナイパーモードにはやや劣るものの、このGモードには激しい連続性があり、1回での当選で最大13連が見込めるほか、連チャン回数の上乗せにも期待できる。

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 また、スナイパーモード中はGモード抽選確率が大幅にアップする点も特筆すべき要素のひとつ。仮にボーナスを引けずにスナイパーモードが終了してしまっても、チャンス目を幾度となく引けていればGモードの連チャンに繋がる可能性大となるわけだ。

 どちらのATも消化中は内部で成立した6枚役の組み合わせを完全ナビ。これに従って消化すれば通常時よりも大幅にコイン持ちがアップする仕組みで、Gモード中の継続期待度はリール左下にある「Gランプ」の色で示唆される。

 通常時のステージは「街ステージ」「酒場ステージ」の2種類。それぞれで「通行人演出」「新聞演出」「依頼演出」「テレビ演出」「ダーツ演出」などで小役成立やチャンスを示唆。「デイブ演出」や「ミッション演出」といったシナリオ演出への発展は期待度アップで、「バトル演出」は敵キャラによって期待度が大きく変化する。

 このシナリオ演出への発展時は出目にも要注目で、チャンス目と共に発展した場合はチャンス到来。ボーナス成立後はリプレイ確率が大幅アップすることから、連続演出中にリプレイが頻出すれば、その期待度はさらに高まる。

 設定推測要素はボーナス出現率、各契機役成立時のGモード当選率、プラム及び3択6枚役出現率など。通常時は逆押しで特定個所を狙えば全役の成立を察知できる。

牧場関係者がSNSで大炎上!? 史上最高額「5億5000万円」を生んだ立役者が1年でまさかの転身、福永祐一が疑問を呈した藤田菜七子「G1制覇」最大のチャンス【週末GJ人気記事ぶった斬り!】

 様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週も人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!

JRA福永祐一が疑問を呈した藤田菜七子「G1制覇」最大のチャンス。オーナーが「正直に言うと勝てたレースだった」と語る“奥深い敗戦”から約2年半

ライター「A」:今や女性騎手の第一人者でもある藤田菜七子騎手ですが、G1制覇にあと一歩と迫ったコパノキッキングとのコンビが解散になって2年。特に、昨年は年間14勝に終わるなど、苦戦が目立っている印象です。

デスク「Y」:去年は故障もあったからね。でも見習騎手の斤量の恩恵がなくなって、壁にぶち当たってることは間違いないね。

ライター「A」:女性騎手ということで2kgの負担重量減はあるんですけどね。

デスク「Y」:そこなんだよ。導入された当時は、藤田騎手しか女性ジョッキーがいないこともあって「菜七子ルール」なんて揶揄されたけど、藤田騎手にとっては相当なプレッシャーだったと思うよ。

ライター「A」:2kgの恩恵がある分、活躍しないとということですか?

デスク「Y」:そういうのもあるかもしれないけど、それ以上にこのルールはJRAとしても初めて導入したわけじゃん? そうなると「本当に2kgで良いんだろうか」って、どうしても手探りになっちゃうよね。

ライター「A」:たしか、すでに導入しているフランスの規定に倣っての2kgでしたね。

デスク「Y」:そうそう。一応の参考例はあるものの、だからって必ずしも2kg減が正解ってわけでもないからね。フランスと日本の違いはもちろんだし、最終的な目的としては何キロが正解とかじゃなくて「女性騎手が男性騎手と互角に渡り合える環境を作ること」だから。

ライター「A」:そのサンプルになったのが、藤田騎手だったと。

デスク「Y」:そんな歴史的な取り組みのサンプルが、たった1人なんだよ? これで勝ちまくったら「1kgでいいんじゃない?」って話になるし、逆に結果が出なかったら「3kgにする?」って話にもなる。自分だけじゃなくて今後、どんどん現れるであろう後進の女性騎手の運命を左右するわけだから。

ライター「A」:今でこそ古川奈穂騎手や永島まなみ騎手がデビューしましたが、そう考えると、たしかに1人っていうのは相当なプレッシャーだったでしょうね。

デスク「Y」:そうそう、オレだったら間違いなく逃げだしてるね。「いやいや、そんな恐れ多いので、そのままで大丈夫です!」って(笑)。

ライター「A」:デスクの場合、恐縮してるんじゃなくて、ホントにビビってるだけですね。

デスク「Y」:その通りだよ! だから、藤田騎手は立派って話だね。


牧場関係者がSNSで大炎上!? 被害者は皐月賞(G1)を制した種牡馬…一歩誤れば大惨事の顛末

ライター「A」:嶋田牧場の女性スタッフが、エポカドーロの鼻や口元を触るシーンをSNSにアップしたところ、大炎上したそうです。嶋田牧場の公式Twitterでは謝罪の書き込みもあったとか。

デスク「Y」:エポカドーロって、今もう種牡馬だよね?

ライター「A」:はい。シンジケートも組まれているそうです。

デスク「Y」:やっちゃったねえ。目の前にいるのが馬だから、ついペット感覚で「お~、よしよし」とかになるんだろうけど、目の前にサラブレッドがいる状況って、フェラーリとかランボルギーニのピカピカの新車が止まってるみたいなもんだからね。

ライター「A」:気安く触って「指紋つけてんじゃねーよ!」って怒られそう。記事によると、エポカドーロの口の中に手を入れたりしていたそうです。

デスク「Y」:このご時世に濃厚接触ですか……。そういえば、人のコロナウイルスが馬に移っちゃうことってあるの?

ライター「A」:JRAファシリティーズによると「現時点で、ヒトから新型コロナウイルスが馬に感染するかどうかを示す科学的根拠はありません」とのことです。ただ、馬コロナウイルスというのもあるみたいで、過去には、ばん馬が集団感染した例もあるとか。下痢になったりするそうです。

デスク「Y」:マジか、怖いねえ。まさか馬にマスクつけて走らせるわけにもいかないからなあ。

ライター「A」:ちょっと想像してしまいました……(笑)。

デスク「Y」:キミ、たまに変なところで笑うよね?

JRA「単勝227.3倍」ディープインパクト産駒が異例の挑戦! デアリングタクト撃破で史上最高額「5億5000万円」を生んだ立役者が1年でまさかの転身

ライター「A」:昨年の金鯱賞(G2)でデアリングタクトを破る大金星を挙げたギベオンが、8日の佐賀記念(G3)に出走したことが話題になりました。

デスク「Y」:それで何着だったの? あの馬って確か、(芝と比較してダートで結果が出ていない)ディープインパクト産駒だったよね?

ライター「A」:4番人気に支持されたものの、残念ながら6着に負けています。

デスク「Y」:やっぱり。いやあ、そこじゃないんだよなあ。

ライター「A」:と、言うと?

デスク「Y」:だって、あの金鯱賞以来ずっと勝ってないと思うんだけど、一度も逃げてないんだよね。

ライター「A」:勝ってないどころか、馬券にさえ絡んでないですね。確かに、あの金鯱賞以来、また元の先行に戻ってますね。

デスク「Y」:そうそう。ダート行く前に「やることあるんじゃないの?」って言いたいよ!

ライター「A」:そこまで言うってことは、さては馬券を買ってハズレましたね?

デスク「Y」:ギクッ!

ライター「A」:「ギクッ」って口で言う人、初めて見ました(笑)。ということは、金鯱賞の次のマイラーズC(G2)で買ったんですか?

デスク「Y」:いや、さすがにマイル戦で逃げるのは無理だろうと。次の新潟記念(G3)だね。

ライター「A」:17着に大敗してますね。

デスク「Y」:得意の2000mで、まさか逃げないとは……。

ライター「A」:思い出しました。たしか、あの時「だから岩田望来は重賞勝てないんだよ!」って怒ってましたね(笑)。でも、逃げたショウナンバルディも14着に負けてますよ。

デスク「Y」:まさか逃げないとは……。

ライター「A」:まあまあ、次走は金鯱賞に向かうみたいですし、ここで昨年の再現を期待しましょうよ。(そりゃ馬券当たらないわ、この人)

デスク「Y」:おおっ!俄然やる気になってきたああ!


 さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)

平野歩夢の金メダル獲得に学ぶ、「怒り」を生産的な方向に向け成功を導く方法

 北京五輪のスノーボード男子ハーフパイプ決勝で、平野歩夢選手が悲願の金メダルを手にした。その原動力になったのは怒りのようだ。2回目の試技で、超大技の「トリプルコーク1440(斜め軸に縦3回転、横4回転)」を組み込んだ構成を五輪で初めて成功させたにもかかわらず、得点が91・75で2位だった。そのため、「2回目の得点には納得いかなかった。その怒りをうまく最後に表現できた」という。結果的に、3回目の試技で96・00の高得点を獲得し、大逆転したのだから、実にあっぱれだ。

 たしかに、ド素人の私から見ても、2回目の試技は素晴らしく、あれで2位というのは納得できなかった。本人はなおさらそうだったはずで、平野選手自身も試合後「おかしいなと思って、イライラしてて」と振り返っている。

 もっとも、納得がいかずイライラすれば、精神的に動揺して、3回目の試技に悪影響が出ても不思議ではない。にもかかわらず、「この怒りが切れないなかの3本目。それはいい意味で、いつも以上に、怒りとともに集中できていた」というのだから、本当にメンタルが強いのだろう。

怒りは大きな原動力になる

 同様に怒りを原動力にした成功者として思い起こされるのは、青色発光ダイオード(LED)の開発で2014年のノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏である。中村氏は記者会見で、研究の原動力について「アンガー(怒り)だ。今もときどき怒り、それがやる気になっている」と述べた。さらに、「怒りがなければ、今日の私はなかった」とも冗談交じりに話している。

 この「怒りがなければ、今日の私はなかった」というのは、私自身も感じていることだ。自分自身を成功者と称するのはおこがましいが、ちょっとした成功体験ならある。その原動力になったのは怒りにほかならない。

 かなり前の話だが、あるバラエティー番組の収録に参加した際に目にした女性歌手の言動を新聞の連載で取り上げたところ、記事がネット上にアップされた途端、テレビ局や制作会社の方から何度も電話がかかってきて、削除要請を受けた。

 その番組はすでに放映されていたので、なぜ削除しなければならないのか見当がつかなかったのだが、「収録中に見聞きしたことを口外しない」という一文のある誓約書にサインしているからというのが、その理由だった。たしかに、収録前に「サインしてください」と差し出された1枚の紙に署名捺印した覚えがあったので、「内容も確認せずに署名捺印した私がうかつだったんだから」と自分に言い聞かせて、渋々削除した。

 ただ、そのときに感じた敗北感は半端ではなかった。その女性歌手の言動が理不尽だと感じたからこそ、告発したい気持ちもあって、「ペンは剣よりも強し」という思いをこめて書いたのに、削除する羽目になったのだから。

 私は怒りまくった。「見返してやる!」と叫んで、一心不乱に原稿を書いた。そうして書き上げたのが『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)で、ベストセラーになった。そのおかげで、メディアからのコメント依頼をいただく機会も増えた。

 この経験から実感したのは、怒りはものすごいエネルギーになるということだ。ただ、怒りのエネルギーを生産的な方向に向け変えるためには、やはり怒りが自分の心のなかにあることを受け入れなければならない。

怒りをきちんと自覚すべき

 怒りはいやな感情なので、そんな感情を自分が抱いているなんて、認めたくないかもしれない。その気持ちはよくわかるが、それでは、前に進めない。平野選手も中村氏も、自分自身の怒りをきちんと自覚したからこそ、成功できたのだと私は思う。

 この2人が与えてくれる教訓は、まず怒りを自分自身が感じていることを認めなければならないということだ。当然、やり返したいという復讐願望も生まれるだろう。それこそ大きなエネルギーになりうるので、私と同じように「見返してやる!」と叫びながら、できるだけの努力をしていただきたい。

 もっとも、復讐願望が芽生えたからといって、納得できないことの原因を作った相手に害を与えようなどと考えてはいけない。そうではなく、「幸福こそ最大の復讐」というスペインのことわざを思い出して、自分自身が成功して幸福になるために、一歩でも前進するしかない。

 そのためには、もちろん努力も必要だ。平野選手は次のように話している。

「自分の場合はこの技(トリプルコーク1440)をずっとやっぱりここ来る前からそれをひたすら練習してきた。本当に一日、50本、60本かなり練習をやってきたことが3本ともメークできたのかな。練習のおかげなのかなと思います」

 努力が報われないこともあるかもしれない。しかし、努力しない限り、報われることは決してない。とくに、自分が納得できないと感じた理不尽なことに対して怒り、復讐願望を抱いた場合、日頃積み重ねてきた努力がものをいうのである。

(文=片田珠美/精神科医)

参考文献

片田珠美『怒れない人は損をする!――人生を好転させる上手な怒りの伝え方』新潮社、 2015年

●片田珠美/精神科医

広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。京都大学非常勤講師(2003年度~2016年度)。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析学的視点から分析。

 

JRA 池添謙一「痛恨」騎乗停止も問題なし!? フェブラリーS(G1)目前に旅立ったタイムパラドックスに捧げる「復活」シナリオ

 10日、JRAは北海道浦河町のうらかわ優駿ビレッジ「AERU」で繋養されていたタイムパラドックスが24歳で亡くなったと発表した。

 同馬は、2001年の3月に栗東・松田博資厩舎からデビュー。04年の平安S(G3)での重賞初制覇を皮切りに、同年秋にはジャパンCダート(G1)でG1初制覇を達成した。その後も交流G1を渡り歩き、06年のJBCクラシック(G1)で通算5勝目のG1勝ちをマークして、現役を引退。種牡馬入りしていた。

 そんな2000年代のダート戦線を沸かせた名馬の近親が、今月20日に東京競馬場で行われるフェブラリーS(G1)に出走するタイムフライヤー(牡7歳、栗東・橋口慎介厩舎)だ。同馬の母タイムトラベリングは、タイムパラドックスの全妹にあたる。

 2歳時にはG1昇格1回目のホープフルSを優勝するなど芝で活躍したタイムフライヤー。その後は低迷するも、舞台をダートに替えると20年エルムS(G3)を制し、G1馬の底力を見せた。

 しかし現在は昨年の根岸S(G3)の3着を最後に、1年近く馬券から遠ざかっており、再び不振に陥っている状況だ。

「最近は歯がゆいレースが続いています。好調だった頃はスタートもそれなりに出ていたのですが、不調になって以降は出遅れるシーンが目立ちます。前走の根岸Sも直線は良い伸び脚を見せていますが、スタートで後手を踏んだ分、位置が後ろ過ぎてしまいました。好位から脚を伸ばすレースが出来ればまた違ってくると思うのですが……」(競馬誌ライター)

 悩めるG1馬に思わぬ誤算となったのが、フェブラリーSでコンビを予定していた池添謙一騎手の騎乗停止だ。5日の中京開催で騎乗停止処分を受けた都合上、本番での騎乗ができなくなった。

 池添騎手といえば、G1通算26勝の成績が示している通り、大舞台で勝負強さが光るジョッキーとして知られているだけに、陣営としても大きな痛手だったことだろう。

 一方で、池添騎手からの乗り替わりがプラスとなる見方もあるという。

「池添騎手の勝負強さや手腕が一流であることは承知していますが、ダートのG1勝ちがないんですよね。交流G1も勝っていないため、全26勝は全て芝ということになります。

代役に抜擢されたのが横山武史騎手になりますが、こちらも池添騎手同様ダートの大レースでの実績が乏しいです。ただ、池添騎手よりもキャリアが少ないので仕方ないかもしれません。

横山武騎手に替わって注目したいのは、積極策に出るかということです。昨年の菊花賞(G1)のタイトルホルダーやホープフルS(G1)のキラーアビリティを見ていれば分かる通り、先行させるレースが非常に上手です。

スタートも上手な騎手ですから、ゲートが苦手な傾向のあるタイムフライヤーを上手く出してくれるようなら、チャンスがありそうです」(同)

 横山武騎手とタイムフライヤーは果たしてどのような化学反応を見せてくれるだろうか。天国に旅立った叔父に捧げる勝利に期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……