JRAアンタレスS(G3)オメガパフューム参戦で「G1級」のハイレベル! 皐月賞の裏で超豪華メンバーがジャパンCダートを再現?

 17日、中山競馬場では牡馬クラシックの第1関門となる皐月賞(G1)が開催される。

 下馬評で最も人気を集めているのはドウデュースと武豊騎手のコンビ。弥生賞ディープインパクト記念(G2)で2着に敗れたとはいえ実績はメンバー最右翼。他にも2戦2勝のキャリアで挑むイクイノックス、ダノンベルーガ、岩田康誠騎手が3連勝へと導いたデシエルトなどの無敗馬も虎視眈々と戴冠を狙っている。

 だが、同日の裏開催となる阪神競馬場で行われるアンタレスS(G3)もまた、皐月賞に負けず劣らずの好メンバーが揃った。

 今年の目玉は何といっても約2年ぶりの中央参戦となるオメガパフューム(牡7、栗東・安田翔伍厩舎)だ。昨年末の東京大賞典(G1)で初の4連覇という偉業を達成。種牡馬入りすることが発表されたものの、年明けに陣営から発表された内容は、まさかの現役続行だった。

 近年は中央ではなく地方の交流重賞を中心に使われていたオメガパフューム。他馬より重い59キロの斤量は気になるものの、前回参戦した約2年前の平安S(G3)でも59キロを背負って格の違いを見せつけたなら問題ないはず。久々の中央でどのような走りを見せてくれるだろうか。

 G1・5勝馬を相手に真っ向勝負を挑むのは、現在ダートで4戦無敗の快進撃を続けているグロリアムンディ(牡4、栗東・大久保龍志厩舎)。新馬勝ち後にクラシックを目指した3歳春は、思うような結果を残せなかったが、ダートに矛先を変更してからは見違えるような連勝を続けている。

 前走の名古屋城S(OP)を快勝した際、主戦の福永祐一騎手が「これからも楽しみです。競馬に関して言うことはありません」とコメントしたほどのお気に入り。今回は福永騎手が皐月賞のジオグリフに騎乗するため、坂井瑠星騎手が替わりに手綱を取る。

 そして福永騎手が主戦を任せられているもう1頭が、現在3連勝中のバーデンヴァイラー(牡4、栗東・斉藤崇史厩舎)。いずれ劣らぬ実力馬だけに、同じ路線を歩む2頭の鞍上問題も囁かれていたが、主戦が中山で騎乗する今回は結論が先送りとなりそうだ。

 また、オメガパフュームが制した昨年の東京大賞典で3着のウェスタールンド、佐賀記念(G3)を5馬身差で楽勝したケイアイパープル、東海S(G2)を2着に敗れたとはいえ、復調気配を見せているオーヴェルニュなど、その他の伏兵陣にも一発を狙えそうな馬がスタンバイしている。

 阪神で行われるアンタレスSは、かつてジャパンCダート(G1)が行われたダート1800mと同じ条件。G1級の再現を思わせる超豪華メンバーが集結したといえそうだ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

知ってた? Suicaへの意外なチャージ方法で実はポイントの3重取りも可能!

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

JR東日本管区で電車を利用しているなら、多くの人が持っている「Suica(スイカ)」。Suicaの残高がなくなったときは駅の券売機でチャージする人が多いと思うが、毎回、駅の券売機に並んでイライラ……なんてことも。だが、Suicaをチャージする方法はほかにもたくさんある。しかも、Suicaへのチャージでポイントの3重取りも可能なのだ。

Suicaのチャージはコンビニのレジでもできる

アナタはSuicaのチャージをどこで行っているだろうか? 多くの人が駅の券売機でチャージしているだろうが、券売機はクレカが使えなかったり、月の初めなどは定期券を更新する人で行列ができることも多い。

だが、実は駅の券売機以外の方法でもSuicaはチャージすることができる。

最初に紹介したいのがコンビニのレジだ。チャージができるコンビニはJR東日本が運営する駅のコンビニ「NEWDAYS」はもちろん、ローソン、セブン-イレブン、ファミリーマート、ミニストップなどが対応している。

チャージ方法は簡単で、コンビニのレジでSuicaのチャージをしたいことを告げるだけでいい。チャージ方法は現金のみで、金額は1,000円、2,000円、3,000円、5,000円、1万円から選べる。

ローソン銀行ATMで認証すれば「Suitto」アプリでチャージ可能に!

ローソン銀行では、電子マネーをチャージできるアプリ「Suitto(スイット)」を利用することで、モバイルSuicaへのチャージが可能になる。

Suittoを使ってSuicaにチャージする銀行口座登録をするには、事前にローソンに設置された「ローソン銀行ATM」において、本人確認を含むキャッシュカードによるATM認証を行う必要があるが、その分、安心して利用できるのが特徴だ。

現在、Suittoで登録できる銀行はローソン銀行をはじめ、きらぼし銀行、八十二銀行、栃木銀行、トマト銀行、きらやか銀行、千葉興業銀行、神奈川銀行、青森銀行、西日本シティ銀行となっている。

Suittoを利用したSuicaへのチャージは、1回あたり500円以上1万円以内となっているので、対応銀行口座を持っているなら試してみるといいだろう。

●ローソン銀行「Suitto」(公式)→こちら

モバイルSuicaならスマホから簡単にチャージできる!

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パチスロ「1G~無限」ゲーム数不定の斬新ART性能を実現! 特化ゾーン非搭載でも十分楽しめる思い出のマシンを振り返り

 「思い出深いマシン」や「印象に残っている機種」を取り上げる本コラム。今回は、2002年に放送されたロボットアニメとのタイアップ機『超重神グラヴィオン』(ロデオ)について書いていきたい。

 2011年1月にリリースされた本機は、1Gあたり1.5枚増加のART「アルティメットデュエル」で出玉を伸ばしていくボーナス+ARTタイプで、そのARTは必ずボーナスを経由して突入する仕様。主なボーナス契機は「合神目(BAR揃いのチャンス目)」となっており、バトル勝利で以下のボーナスが確定となる。

 ボーナスは全3種類「グラヴィオンボーナス(約203枚)」「メイドボーナス(約105枚)」「レギュラーボーナス(約35枚)」が存在。消化中はカットイン発生時にBAR図柄が揃えばART突入だ(グラヴィオンボーナス当選時はART確定)。

 ART 「アルティメットデュエル」は継続抽選&セットストックタイプ。1セットのG数は1G以上の不定型で、パンクしない限り継続する。なお、消化中のボーナス当選やレア役成立時はセットストックの抽選を行う。

継続ゲーム数は1G~無限!?どこまでも続くART性能!

 先述した通り、本機のARTは「ストック&ゲーム数不定」という性能。そのため、一度突入すれば“いつまで続くか分からない”無限の可能性を秘めており、液晶上で示唆される継続期待度や敵との攻防は一喜一憂しながら常にドキドキ感を味わうことができる。

 継続期待度は液晶左上の「スピリットゲージ」で示唆され、その期待度は「青<黄<赤<虹」の順にアップ。立て続けに虹が選択されることも珍しくなく、継続させながらボーナス&レア役による複数ストック獲得も狙うことができるのだ。

 そんな本機でゲージが虹色のまま1セット530G継続し、消化中に獲得したストックでも虹色が出現するなど、一度のARTで合計2500Gまで継続したことがある。出玉は3500枚ほどだったが、いつまでも終わらない“無敵”のような感覚を味わえたのは良い思い出だ。

 個性的で斬新なゲーム性ではあったが、本機は特化ゾーン非搭載。そのため、当時ネット上では「シンプルだからこそ面白い」「刺激が足りない」など賛否の声があがっていたが、筆者的には十分に楽しめる一台だった。今後6号機でも本機のようなマシンが増えてくれることを願いたい。

(文=ひろ吉)
<著者プロフィール>
 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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【パチンコ実戦】甘デジ「伝説の名機」最終シリーズを打ちに県外遠征へ… 「どうしても会いたかった」その愛は台に伝わったのか!?

 突然ではあるが、私ロマニスタ鈴木は悲しい思いをしている。その理由は『P花満開 月光GCA』(西陣)の導入店舗がとても少ないからだ。

 同日導入で『P大工の源さん 超韋駄天 BLACK』(三洋物産)や『ぱちんこ 仮面ライダー 闇のライダーver.』(京楽産業. )が発売されており、『花満開』と同じく甘デジでは『PA真・花の慶次2 漆黒の衝撃 99ver.』(ニューギン)が同日導入となっている。

 さらにパチスロでは『SLOTえとたま』(メーシー)、『パチスロこの素晴らしい世界に祝福を! 』(サミー)、『パチスロひぐらしのなく頃に祭2 カケラ遊び編』(オーイズミ)、『ぱちスロ ウルトラマンタロウ 暴君SPEC』(オーケー. )と発売前から話題の機種ばかりが登場している。

 これらの新台は多くのホームへ導入されているが、それに対して『花満開』はわずか約251店舗。(4月11日現在)。いくらなんでも少なすぎる、シリーズ最終章だというのに……。

 私はこの花満開シリーズが非常に好きで良く打っている。理由はなんといっても楽曲が最高だからだ。「花時雨~いざよい~」をはじめ、「keep on dream」や「サクラ サクラ」など名曲だらけ。去年には、『花満開』のコンピレーション・アルバムが発売されている。AppleMusic等の配信サイトでも配信されているのでぜひ聞いてほしい。

 さて、そんな本機をどうしても打ちたかった私は、ついに県外への遠征を決意した。

会いたかった……。 県を超えてまで会いに来たお目当ての台で実戦!

 県外といっても、車で1時間かからない程度。2つの市を越えれば県を越えてしまうので、そこまで遠くない。

 郊外の大型店舗とはいえ、この日はド平日。そこまでいないだろうと開店10分前くらいに到着する。最初は4人ほどしか並んでいなかったが、開店時間になるとどこからともなく人がゾロゾロと集まりだす。どうやらみんな車の中で待っていたようだ。

 そして一般入場で10番目くらいに入店し、無事台を確保した。 


『P花満開 月光GCA』

■大当り確率(通常時):1/99.9 → 1/19.98
■確変突入率:55%(次回まで)
■継続率:71%(引き戻し・突然時短引き戻し含む)
■時短回数:30回
■突然時短発生確率:1/17.88(特図2 低確率サポなし時のみ抽選)
■遊タイム:低確率250回転消化で時短379回転

○○○
 突然時短の抽選がやや特殊ではあるが、それ以外はオーソドックスな確変ループタイプ。

 突然時短について簡単に説明すると、「時短30回転後の残保留のみ1/17.88で突然時短を抽選。当選したら再び30回転の時短に突入」といった抽選システムとなっている。

 演出面については、去年10月に発売された『P花満開 月光 THE FINAL』とほとんど変わらない。というより、シリーズ通してほぼ似たようなものだ。

 保留変化や疑似連をさせて「花満開リーチ」へ発展させて当てる。この流れこそがシリーズ伝統の当り方と言っても過言ではない。

 打ち始めると、さっそく80回転ほどで紫保留→疑似3→花満開リーチへと発展!回転数的にもそろそろ当るだろうと思っていたが……ハズレ。激アツとはいえ、期待度は約50%くらいなので当らないこともある。

 するとそれから6回転ほどすると、変動開始とともにボタンバイブが発生し、その後は赤保留→疑似3→花満開リーチへ。「50%だぞ。当れよ…」と祈ってみるが今回もハズレ。

 結局、初当りは138回転で、通常図柄で当ったものの再抽選で見事確変をゲットした。しかし、その喜びもつかの間、8回転で通常大当りとなり、時短もスルーして通常へ戻る。

 今度は7回転で「夢見の刻」リーチへ発展。ヒロインである「ほのか」が目を覚ませば2R確変当選なるが、トータルでの期待度は13%程度。チャンスアップが起きなければほとんどがハズレとなるが、見事にほのかが目を覚まして2R確変に当選!チャンスアップはなかったように見えたが、何か見逃してしまったのかもしれない。いや…きっと私の台に対する愛が伝わったのではないだろうか?

 そしてこの確変はというと、4R確変→通常大当り→時短スルーと、まったく伸びず。どうやら私の愛もまだまだのようだ。

 結局、玉はすべて飲まれ、ギブアップ。収支は以下の通り。

投資:2375発
回収:0発
差玉:-2375発

【この台の感想】

・演出がシンプルなので好き嫌いはわかれる。
・まったり遊べるので、ゆっくりと遊びたい方にはオススメ。
・楽曲がとにかく素晴らしい。西陣さん、開発のソフィアさんありがとう。

 リリースされたばかりで導入も少ないが、これから先少しずつ増えることを祈るばかりだ。近くの店にも導入されるのであればまた打ちたいと思う。

 なぜなら、私が退席した後におばあちゃんが“11連”していたからだ。

(文=ロマニスタ鈴木)
<著者プロフィール>
 好きなゲームキャラクターがモチーフのパチンコ『CRソニック』でホールデビュー。
その後パチスロも遊技するようになりドハマりする。好きな機種は5号機時代のSNKプレイモアが出していた機種たち。パチンコでは甘デジやライトミドルを好んで打つ。サッカーと猫をこよなく愛し、週末はJリーグの試合を平均6試合くらい見ている。

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社会現象を巻き起こした超人気タイトルがパチンコ化! その初代はまさかの○○○!?

社会現象を巻き起こした大人気タイトル

 赤塚不二夫生誕80周年を記念した名作のリメイクとして登場したアニメ「おそ松さん」。モチーフとなるドタバタコメディーを現代風にアレンジした過激な内容と人気声優を起用した戦略が功を奏し、空前の大ヒットを記録した。

 そんな赤塚不二夫コンテンツと関連の深いパチンコメーカー・Daiichiは「おそ松くん」をパチンコ化。大型の版権だけに、どんなマシンに仕上がるかと注目を集めた。

人気タイトル初代はまさかのドラム機

 そこで登場したのが『CRパチンコおそ松さん~THE・DRUM~』である。まさかのドラム機。旬を逃さぬよう、早くリリースしたいがための苦肉の策であろうか。アニメ第1期終了から1年で発売にこぎつけた努力の賜物である。

 ドラムといえどもアニメの魅力は詰め込まれている。アニメのビジュアルはもとより、大人気声優陣による掛け合いの会話にも面白さが内在しており、その部分をうまく演出に落とし込んだ。「しゃべくりパチンコ」が特徴のドラム機となっている。

 また、セリフの発した六つ子の種類によって法則性が存在し、一松の場合は当れば16ラウンド濃厚、十四松ならリーチ発生で超激アツなどといった楽しみ方を提供していた。

 そして、ドラム演出では3つのドラム単独で上下に作動する「ドラムブレイク予告」を搭載。ダイナミックかつインパクト絶大のこの演出は本機を象徴するものとなっている。

 スペックは大当り確率が約1/199のライトミドルと1/129のライトタイプ、約1/99の甘デジをラインナップ。どれもSTタイプで大当りすれば必ずSTに突入。前から順に「ST50回」、「ST12回+時短28回」、「ST8回+時短32or72回」の電サポモードが発動するゲーム性である。

 連チャン期待度は3スペックともに控えめだが、ライトミドルなら右打ち中は70%が最大出玉となる16ラウンド約1500発の大当り。ライトスペックは25%が16ラウンド約1300発、甘デジでも20%が16ラウンド約1300発となる出玉感が持ち味となっていた。

 このように多彩なスペック構成で人気の下地を固め、翌年には待望の液晶マシンとしてシリーズ第2弾『CRおそ松さん~はじまりはじまり~』もリリースされた。

 これまでシリーズは5作まで登場しているが、初代のドラムからはじまり、小当りRUSH、ドラム回帰、羽根物、役物抽選機と原作さながらの掴みどころのない変幻自在の立ち振る舞いでパチンコファンをいい意味で翻弄している。

 まさかの実写映画化がされた原作同様に、初代のドラムのような期待を裏切る展開を期待してしまうマシンである。

(文=大森町男)
<著者プロフィール>
 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA春G1で3連勝中の「トレンド」に該当! 皐月賞馬輩出の中山巧者一族、エフフォーリアと同じ父を持つ絶好の「穴候補」はこれ

 先週の桜花賞(G1)は、川田将雅騎手の7番人気スターズオンアースが優勝。武豊騎手が騎乗したウォーターナビレラとの接戦をハナ差制して、見事に桜の女王に輝いた。

 生産牧場の社台ファーム代表・吉田照哉氏は「リプレーを見て、勝っていると思いました。今年の3歳は調子が上がっていますね」とコメント。G1制覇は2018年のフェブラリーS(G1)以来だけに、喜びもひとしおのようだった。

 その社台ファームの生産馬は、17日に中山競馬場で行われる皐月賞(G1)に、弥生賞ディープインパクト記念(G2)を勝ったアスクビクターモアを始め、オニャンコポン、サトノヘリオス、ボーンディスウェイの4頭出しを予定している。

 2週連続のG1勝ちも十分に狙えるラインナップで注目したいのが、トライアルのスプリングS(G2)3着から本番へと臨むサトノヘリオス(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 同馬は、サトノダイヤモンドやサトノクラウンなど多くの活躍馬を所有する里見治オーナーが、関西の名門・友道厩舎と初めてタッグを結成したということで、デビュー前から注目を集めた。

 昨年8月の新馬戦は1番人気に支持されたが、スタートで4馬身近く出遅れると、道中も折り合いを欠くなど随所に幼いところを見せ、勝ち馬のイクイノックスから9馬身離れた4着に敗退した。

 だが、その後は芝2000mの未勝利戦とエリカ賞(1勝クラス)を共にレコード勝ちするなど本領を発揮。暮れのホープフルS(G1)では見せ場なく13着に敗れたが、レコード勝ちから中1週の強行軍は、2歳の若駒にはさすがに厳しかったか。

 約3ヶ月の休養を経て出走したスプリングSでは、前に行ったビーアストニッシドとアライバルのワンツー決着となった中、中団追走から上がり最速タイの末脚を繰り出して3着に入り、本番への優先出走権をもぎ取っている。

「皐月賞でも手綱を執る予定の岩田望来騎手はレース後、『この内容なら本番も楽しみです』と、好感触を口にしていました。2000mで実績を挙げている馬なので、距離が1ハロン延長されるのもプラスだと思います」(競馬誌ライター)

 そんなサトノヘリオスだが、『netkeiba.com』の予想オッズでは単勝予想オッズで約60倍の10番人気とかなりの低評価だ。一方、初戦で対戦したイクイノックスは3番人気である。1秒5の大差をつけられた相手だけに、差が出るのも仕方ないところか。

 だが、逆転の目が無いわけでもない。

 サトノヘリオスの祖母エアデジャヴーは、中山芝1800mで開催されたクイーンS(G3)の優勝馬。そしてその弟は、2000年の皐月賞を制覇したエアシャカールだ。また、近親にもAJCC(G2)の勝ち馬で、有馬記念(G1)でも3着2回のエアシェイディなどがいる。

 つまり、サトノヘリオスは典型的な中山巧者の一族である。さらに、父は昨年の皐月賞を勝ったエフフォーリアと同じエピファネイアだ。右回り自体が初となるイクイノックスを逆転するどころか、皐月賞でも好走できる下地は十分に揃っている。

 さらに、今春のG1シリーズで密かに流行っている「あるトレンド」も、サトノヘリオスを後押ししそうだ。

 高松宮記念(G1)から始まった春G1は、ここまでナランフレグ、ポタジェ、スターズオンアースが優勝。これらの馬は、初の重賞制覇がG1になったことでも話題を集めた。さらに、騎乗していたのはそれぞれ丸田恭介騎手、吉田隼人騎手、川田将雅騎手である。

 つまり、今春のG1は名字に「田」のつく騎手が乗る重賞未勝利馬が3連勝中なのである。

「上記の馬たちは勝利こそなかったものの、重賞で3着以内に入った経験がありました。

皐月賞に出走を予定している馬の中で、このトレンドに当てはまるのは、ラーグルフ、ダンテスヴュー、サトノヘリオスの3頭です。前の2頭に騎乗を予定している丸田騎手と吉田隼騎手は既にG1を勝ちましたので、次は岩田望騎手の番だ、という考え方もできるかもしれません」(同)

 昨秋のG1戦線では、タイトルホルダーやアカイトリノムスメなど、馬名に「イト」を持つ馬がサイン的な要素として密かな注目を集めた。だが、エリザベス女王杯(G1)でアカイイトが勝ち、大勢に知れ渡ったところで打ち止めとなっている。

 今春のトレンドも、狙うなら今のうちかもしれない。サトノヘリオスの激走に期待したい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

年間30億円を生む可能性も…JRA皐月賞から巨額ビジネスへ、今年の最有力は?

コントレイルは年間30億円の価値?

 今週末は日本中央競馬会(JRA)で皐月賞(G1)が行われる。三冠を目指す3歳クラシックロードの第1戦であり、東京優駿(日本ダービー/G1)、そして菊花賞(G1)へと続く重要なレースである。

 過去にJRAで3冠を達成したのはセントライト、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルの8頭。いずれもJRAの歴史に残る名馬であるが、三冠馬は引退後にその価値が花開くのをご存じだろうか。

 たとえばディープインパクトが引退した時、種牡馬として総額51億円(1株8500万円×60口)のシンジケートが組まれた。また、昨年引退したコントレイルは、初年度の種付け料が1200万円と、いきなり高額設定。これは250頭に種付けすれば、それだけで30億円もの経済効果となるわけで、10年続けば300億円という途方もない金額。これが競馬でもっとも大きな“種牡馬ビジネス”である。

 コントレイルのような無敗の三冠馬が誕生するのか。今年の皐月賞は当然注目だが、ここ数年でもトップクラスの好メンバーが揃ったことにより、さらにファンのボルテージも上がっている。

 注目馬は両手に余るが、まずは昨年のホープフルステークス(G1)を勝利した2歳王者キラーアビリティだ。鞍上はエフフォーリアで昨年の皐月賞を制した横山武史騎手。今や関東トップの若手ジョッキーが、2年連続で勝利できるか注目の一戦である。

 休み明けながら上位人気が想定されるイクイノックス(鞍上はクリストフ・ルメール騎手)も注目。ここまで2戦2勝の実績で、前走後には“皐月賞候補”と噂されたほど。新種牡馬キタサンブラック産駒がいきなりG1を勝つか、目が離せない。

 また共同通信杯(G3)を圧勝したダノンベルーガ(鞍上は川田将雅騎手)も要注意。このレースの勝ち馬は、昨年のエフフォーリアやゴールドシップなど皐月賞馬が多く、同馬も快勝した内容から注目を浴びている。

 ほかにも、武豊騎手のドウデュース、オニャンコポン、アスクビクターモア、デシエルト、ビーアストニッシドなど超豪華メンバーで絞りにくい。つまり、それは馬券妙味も十分であり、高額の払い戻しが期待できるレースということでもある。そこで、

“何がなんでもこの皐月賞を的中させたい!!”

 というファンにオススメなのが、競馬情報のプロ「マスターズ」だ。

 マスターズは昨年の皐月賞で2万円の万馬券を的中。当時人気薄だったタイトルホルダーの激走を見抜くなど、その情報力と分析力は業界トップクラス。今年に入っても数多くのレースを的中させ、皐月賞トライアルのスプリングステークス(G2)では、なんと3連単・4万790円という万馬券を仕留めている。

 さらに驚くべきことに、今年1月には3連単・38万4820円という巨大な高額万馬券を的中。たった100円の投資金が、わずか数分で38万円となったのだ。仮に1点あたり500円の購入なら190万円の払い戻しであり、この的中には正直言葉が出なかった人も多いだろう。

 なぜマスターズは、これほど的中できるのか。それはマスターズが“競馬界の三大要素”と呼ばれる「馬主・厩舎・騎手」の情報を徹底的に把握しているからだ。

 現代競馬を動かしている「馬主・厩舎・騎手」。馬を所有しどのレースを目指すか決める馬主と、馬を管理し仕上げ状態を把握する調教師、そして実際に騎乗する騎手。彼らがレースのすべてといっても過言ではない。

 マスターズには、さまざまなプロフェッショナル(大物馬主・元調教師・元JRA騎手などの競馬関係者)が集まった情報ルートがあり、ありとあらゆる情報を入手している。

 当然のことながら、今週末の皐月賞に関しても絶大な自信を見せている。彼らによれば今年の皐月賞は、万馬券を的中させた昨年以上の手応えと配当が見込まれているという。もし1月に的中させた38万馬券に匹敵する結果ならば、その感動と興奮は一生忘れられないものになるはずだ。

「そんなマスターズの情報を無料で教えてもらえれば……」

 誰もがそう感じただろう。マスターズは、その期待を裏切らない。なんと【皐月賞の厳選勝負買い目】を、特別に無料で提供してくれるというのだ。

 ファンにとって皐月賞馬を所有して種牡馬ビジネスに乗り込むのは難しいが、皐月賞を的中させて「特別ボーナス」を手にすることは、誰にでも可能性がある。つまり、この無料情報は必見なのである。

 なおマスターズは、昨年春のG1レースで【11戦10勝】という衝撃的な好成績を残している。的中結果を見てみると、高松宮記念からNHKマイルカップまで6週連続で的中。そして優駿牝馬(オークス/G1)から宝塚記念(G1)まで4レース連続で的中させ、日本ダービーではなんと3連単・5万8980円の万馬券を的中させているのだ。

 皐月賞の無料情報提供とこの結果が示すことは一つしかない。それは今週末の皐月賞、そしてゴールデンウィークの天皇賞(春)から始まる6週連続G1レースというビッグイベントに向けて、マスターズの情報は絶対に活用しなければならないということだ!

(文=Business Journal編集部)

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※本稿はPR記事です。

JRA 中山グランドJ(J・G1)「絶対王者」オジュウチョウサンはまだまだ健在! 11歳でも更新狙える「最後の記録」とは!?

 16日、中山競馬場では春の障害王者決定戦となる中山グランドジャンプ(J・G1)が行われる。障害4250mの超長距離、合計12回の飛越をクリアし、栄冠を手にするのはどの馬だろうか。

 今年、なんといっても注目はオジュウチョウサン(牡11歳、美浦・和田正一郎厩舎)であろう。昨年末の中山大障害(J・G1)で復活を遂げた、障害の「絶対王者」が2年ぶり6度目の同レース制覇を狙う。

 前走の阪神スプリングJ(J・G2)では3着に敗れたが、休み明けであった点と、他馬より2kg重い斤量差を考えれば上々の内容。前走先着を許したエイシンクリック、レオビヨンドが出走せず。怪我からの復帰が間に合わなかった昨年の覇者メイショウダッサイも不在なら相手関係は随分と楽になる。

 障害重賞勝利馬はケンホファヴァルトのみという手薄なメンバー構成で、実質的にはオジュウチョウサンの「1強」状態。9度目のJ・G1制覇は濃厚か。

 相手関係は死角無しだが、最大の敵は「老い」になるだろう。11歳という年齢は人間でいえば35歳~40歳程度にあたる。いかに経験がものを言うジャンプレースといえど、年齢的にトップフォームを維持していくのは苦しいものがある。

 オジュウチョウサンも全盛期のパフォーマンスに比べれば力が落ちているのは間違いない。2020年の京都ジャンプS(J・G3)では約4年半ぶりに障害レースで敗戦を喫すると、続いて挑んだ昨年の中山グランドJを5着に敗れている。前走の敗戦も致し方ない面があると先に記したが、全盛期のオジュウチョウサンならば斤量差など全く苦にせず圧勝していたに違いない。

 ファンも年齢面を心配しているようで、最近は出走するたびにネットの掲示板やSNSなどには、一部のファンから「流石に引退させてあげてほしい」「まずは怪我無く無事に完走してほしい」といったコメントが散見されるようになった。

 だがオジュウチョウサンにもまだ走るべき理由がある。数々の記録を打ち立てたオジュウチョウサンには実はあと1つ、更新すべき「最後の記録」が残っているのである。

 その最後の記録とはカラジが持つ「障害G1・最高齢勝利記録」である。カラジはオーストラリア調教馬ながら、2005年から2007年にかけて中山グランドJの3連覇を成し遂げた名ジャンパーである。この2007年の勝利は12歳時のものであり、この最年長記録は未だに破られていない。

 11歳のオジュウチョウサンは来年勝てばタイ記録、カラジの記録を更新するには2年後以降の勝利が必要になる。この記録を塗り替えるためには、まだまだ老け込むわけにはいかない。記録に挑むためにも、「引退説」を吹き飛ばすパフォーマンスを見せ続ける必要がある。

 これまでのキャリアの中で、故障も、記録も、歴戦のライバルたちも飛び越えてきた「絶対王者」オジュウチョウサン。最後に立ちはだかる「老い」という壁も、きっと乗り越えてくれるはず。オジュウチョウサンはどこまで走り続けることができるのか、まずは今週末の中山グランドJで衰え知らずの走りに期待したい。

(文=エビせんべい佐藤)

<著者プロフィール>

 98年生まれの現役大学院生。競馬好きの父の影響を受け、幼いころから某有名血統予想家の本を読んで育った。幸か不幸か、進学先の近くに競馬場があり、勉強そっちのけで競馬に没頭。当然のごとく留年した。現在は心を入れ替え、勉強も競馬も全力投球。いつの日か馬を買うのが夢。

「1200億円をドブに捨てる覚悟が…」三井物産「アークティック2」という爆弾

「ロシアのウクライナ侵攻で情況は流動的だが、空前の資源バブルが続いており、総合商社の2022年3月期決算はかなり上振れした模様だ」(外資系証券会社の商社担当アナリスト)

 最終利益の着地点は三菱商事三井物産の「2M」が9000億円台。「もしかすると1兆円の大台に乗るかもしれない」(同)。伊藤忠商事も8200億円という。これまでの見通しを上回るのは確実の情勢だ。

 利益のトップ争いは、三菱商事、三井物産のデッドヒート。僅差で伊藤忠と予想しておく。「商事は垣内威彦社長の最後の決算。中西勝也・新社長の最初の決算だから、トップを取りにくるだろう」(ライバル商社の広報担当役員)。

 日本全体の対ロ貿易の実績を見ると、ロシアから輸入している金額の60%がエネルギーであり、ロシアの巨大エネルギープロジェクトにトップ争いをしている3商社が参画している。ロシア極東の液化天然ガス(LNG)開発、「サハリン2」から英石油大手シェル(旧ロイヤル・ダッチ・シェル)が撤退を表明した。原油・天然ガスの「サハリン1」もオペレーターのエクソンモービル(30%の権益を保有)が撤退を表明した。三井物産、三菱商事は「サハリン2」、伊藤忠は「サハリン1」に出資している。「サハリン2」の出資比率は三井物産が12.5%、三菱商事が10%である。

「サハリン1」はエクソンが30%の権益を持ち、SODECO(サハリン石油ガス開発)が同じく30%であった。SODECOには経済産業省が50%出資、伊藤忠グループが16.29%、丸紅が12.35%出資している。石油資源開発も15.28%、INPEX(旧国際石油開発帝石)が6.08%の資金を供出している。

「サハリン1」については日本側の過半の株式を経産省が保有しているわけで、政府(経産省)がどうするかで決まる。「サハリン2」の三井物産、三菱商事と「サハリン1」の伊藤忠の立場は微妙に異なるという見方がある。いずれにせよ、世界の主要企業がロシアのビッグプロジェクトから逃げる流れが加速している。日本企業だけがカヤの外で静観というわけにはいかない。

「短期的には安定供給優先、現状維持だが、中長期的にはロシアとのビジネスをどうするかという難問を解決しなければならなくなる。その先には中国がロシアのウクライナ侵攻のような侵略行為に出た場合、対中ビジネスをどうするかという超難問が待ち受けている。台湾が頭をよぎる」(首相官邸筋)

2兆円近い追加コスト発生の可能性も

「サハリン2」はロシア初のLNGプロジェクトだ。ロシア国営ガスプロムが50%強(50%プラス1株)、シェルが27.5%マイナス1株(約27.5%)だ。2009年に出荷を始めた。

 年1000万トンの産出量のうち約6割は日本向け。ロシアからのLNG輸入のほぼ全量にあたる。このLNGは日本の電力・ガス会社に長期契約で供給され、これまではコストは安定していた。3日程度で届き、中東産のLNGが運搬に2週間かかるのに比べると断然短い。使い勝手がいいのだ。

 経産省は商社らと一緒に撤退時のリスクを分析した。撤退なら当然、代替分をスポット市場で調達する必要が出てくる。「2兆円近い追加コストが出る」(大手商社のエネルギー担当役員)のは確実だ。そうでなくとも高騰している電力・ガス料金に跳ね返る。「サハリン2」から撤退すれば「権益を中国に取られる」(政府関係者)恐れが強い。

「サハリン1」についても事情は同じ。原油輸入量の3.6%を占めるロシア産原油の約4割が「サハリン1」だ。「エネルギーの権益は守るべきだ」「当面は現状維持だ」(自民党のエネルギー族議員)というのが大勢だが、その一方で撤退論もくすぶる。

 経済同友会の櫻田謙悟代表幹事は3月1日の会見で、「ロシアが国際法違反を繰り返しながら、何もなかったように取引をするのは考えられない」と述べた。国際協力銀行の前田匡史代表取締役総裁も3月3日の会見で「日本だけが自国のエネルギー事情を言って、あたかも何もなかったように振る舞うのは違う。このまま同じように続けることはあり得ない」とし、「見直しは避けられない」との認識を示し、注目された。前田総裁は6月に退任が決まった模様で、これまでの行動や主張と、ほぼ180度違う見解を示したことになり、周囲を驚かせた。

 というのも、前田氏はプーチン大統領の側近中の側近といわれている国営石油大手ロスネフチのイーゴリ・セチン最高経営責任者(CEO)とのパイプを生かし、日ロ平和条約交渉に関する極秘情報を入手し、安倍晋三元首相に急接近したことで知られているからだ。「ロシアのエネルギー戦略の理解者」(大手商社のエネルギー担当役員)と目されてきた。

物産のアキレス腱は「アークティック2」

 三井物産は北極海に面したギダン半島の「アークティックLNGプロジェクト2」という爆弾を抱えている。ロシアの第2位のガス大手ノバテクが北極圏ギダン半島に建設している年産2000万トンの巨大LNG計画で、2023年の稼働を目指している。

「アークティック2」には三井物産は4500億円を出資し、10%の権益を確保している。物産の「アークティック2」に参画する契約の調印式は19年6月、「G20大阪サミット」の日ロ首脳会談に合わせて行われた。当時首相だった安倍氏とプーチン大統領が立ち会うなかで、物産の安永竜夫社長(当時、現会長)が署名した。

 この案件は当初から「北方領土案件」と呼ばれていた。北方領土の返還に執念を燃やしていた安倍首相は「アークティック2」を日ロ経済協力のシンボルと位置付け、経済産業相の世耕弘成氏(当時)が音頭をとって推進したビッグプロジェクトだ。世耕氏はロシア経済協力分野担当大臣でもあった。

 三井物産とともに参画を打診された三菱商事は「ロシアの新興企業のプロジェクトで危ない」(三菱商事の首脳)と判断して加わらなかった。先見の明があったということになる。物産が出資した4500億円のうち75%は経産省所管の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が資金支援しており、物産の実質負担は1200億円程度にとどまるとされている。それでも物産の浮沈を握る巨大プロジェクトであることに変わりはない。

 物産の堀健一社長は「1200億円をドブに捨てる覚悟があるかどうかが問われている」のだ。そんなことをすれば安倍・世耕ラインが猛反発するだろうし、飯島彰己(元社長・会長、現顧問)以来、親ロ派の羽振りがよかった物産の経営陣の権力構造に激震が走ることにもなりかねない。

「安永会長は最近、『自分を親ロ派と言わないでほしい』と言っている」(物産の若手幹部)という、よくできた噂(フェイクに近い話なのだろう)が漏れ伝わる。とはいっても、ロシアの桎梏に悩まされている日本企業の筆頭が三井物産という指摘が従来からあった。当たらずとも遠からずであろう。

「総合商社にとって、エネルギー資源関連は社運を賭けるビッグプロジェクトだから、本音ではロシア・ビジネスから撤退したくないだろう。1度、プーチン大統領に資源(の権益)を接収されたら、それでオシマイ。2度と戻ってこない。この先20~30年、ロシアの資源ビジネスに新たな投資ができなくなる」(前出の商社担当アナリスト)

(文=有森隆/ジャーナリスト)

 

韓国のサステナビリティ潮流「多様性への高い注目度」と「楽しみながら身に付けるZ世代」

─16カ国サステナブル・ライフスタイル意識調査からのトレンド③─

2021年7月、電通グローバル・ビジネス・センターと電通総研は共同で、12カ国(日本、ドイツ、イギリス、アメリカ、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)を対象に「サステナブル・ライフスタイル意識調査2021」を実施。さらに10月には、4カ国(ブラジル、オーストラリア、韓国、スウェーデン)を対象に追加調査を行いました。

前回に続き、合計16カ国のサステナブル・ライフスタイル意識調査から、今回は、韓国のサステナビリティトレンドの後編として、多様性やジェンダーに関する議論の現状を紹介します。

<目次>
韓国社会では多様性や男女格差に関する話題が注目の的に
多様性を楽しみながら身に付けるZ世代
 

韓国社会では多様性や男女格差に関する話題が注目の的に

近年の韓国では、毎日のように「多様性や男女格差」に関する話題がマスコミやSNSで取り上げられています。

韓国の「ダイバーシティ&インクルージョン」に関する認知率は84.0%、「ジェンダーギャップ」に関する認知率も83.6%と高い中、「LGBTQ+」の認知率は16カ国の中で一番低い29.8%でした。これは、おそらく、韓国のマスコミでは「LGBTQ+」ではなく、「性的少数者」という表現が主に使われているからでしょう。

「ダイバーシティ&インクルージョン」に関する認知率

関心のある社会課題でも、Z世代では「大気汚染」(50.8%)に続いて「自然災害」(49.2%)、「人種差別」(42.9%)、「男女格差」(38.1%)の順となり、「男女格差」が4割近くと、他世代よりも高い結果になりました。
2021年に韓国の女性家族部が実施した「青年の生涯過程についての性認知的分析と未来展望研究(※)」によると、「19~34歳の女性の70%以上は女性の方が社会で差別されていると認識」し、「同じ年齢の男性の50%以上が男性の方が社会で差別されていると認識」しているという結果となり、目線の違いが明らかになりました。

近年の男女格差は、昔のような投票権や教育などの法的、物理的な権利ではなく、社会慣習によるものです。そのため、「競争社会になった今も女性が男性と同等の権利を実質的には得られていない」ということが社会的に認識されにくい状況です。

男性からも「性別による固定観念を差別に感じる」という声があり、オンラインでのジェンダー論争は過敏な反応になることから、韓国では「女性差別」ではなく「両性平等」と表記するなど、細心の注意が求められています。

※参考:韓国 女性家族部「青年の生涯過程についての性認知的分析と未来展望研究」
http://www.mogef.go.kr/kor/skin/doc.html?fn=3d144f8d4b6d445bbb97f4e3f9b66d7f.hwp&rs=/rsfiles/202203/


なお、最近では、「韓国人と結婚した外国籍配偶者の異文化の壁」や「外国人労働者への差別的な認識を乗り越え、どう韓国社会に包容できるか」が社会問題として取り上げられています。

国・社会制度に対する評価では、「多文化への寛容度」は62.6%、「ジェンダーの不平等・貧困問題の是正」は53.2%と、過半数が進展していると評価する半面、「自分の周辺に存在するか?」という問いについては、「LGBTQ+」 6.3%、「貧困世帯」16%、「性別・人種・国籍・宗教による機会不平等を感じる人」は16%と低い結果でした。

これは韓国も日本も同様の傾向ですが、知識はあっても自分との関連は薄い、遠くにある課題と感じられている領域なのかもしれません。

国・社会制度に対する評価


 

多様性を楽しみながら身に付けるZ世代

しかしZ世代は、遠くにある課題と感じられる傾向のある「ダイバーシティ&インクルージョン」と自分との距離感を縮めています。

毎年夏にソウル市で開催される「ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル(SQCF)」は、「性的少数者だけでなく、さまざまなアイデンティティを持つすべての人が平等に交ざって場をつくること」をビジョンとする複合イベントです。

2000年に「クィア文化祭 -レインボー2000」という名称で初回を開催した後、20年以上継続し、今ではアジア最大規模のフェスティバルに成長しました。パレードや屋台、映画祭、支援グッズ販売もあり、お祭りとして楽しめる形で、LGBTQ+に関心がなかった人たちとの距離を縮めています。

しかし今なお、フェスティバルの参加者たちと反対勢力が衝突し、ソウル市からフェスティバル組織委員会への開催許可が取り消されたのち、ソウル特別市人権委員会が「合理的な理由なく性的少数者を差別して彼らの自由を侵害した処分」であるとして、不許可をさらに取り消す、などの混乱も起こっています。それでも、タブー視されていた昔に比べると、LGBTQ+に関するいろんな声をオープンに見せることで、韓国社会は良い方向に変化していると感じます。

ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバルのウェブサイト
ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバルのウェブサイト
2019クィアパレード@ソウル広場
2019クィアパレード@ソウル広場
2020オンライン放送-クィアは身近に
2020オンライン放送-クィアは身近に
SEOUL QUEER CULTURE FESTIVAL ORGANIZING COMMITTEE (https://www.sqcf.org/)


韓国のインフルエンサー、ジョナサンも注目を集めています。ジョナサンは7歳の時にコンゴ民主共和国からの難民として韓国に住み始め、韓国の公立学校で教育を受け、大学へ進学しました。

そして偶然、地上波テレビのバラエティ番組へ出演したことをきっかけにブレークしました。彼はバラエティ番組でも特有のウィットに富んだ表現を見せてくれていますが、自身のYouTubeチャンネルを通じて韓国に住む外国人のリアルエピソードを伝えてくれます。

例えば、「韓国に住む黒人はどう化粧するのか」「外見で英語が上手だと誤解されるつらさ」「黒人だと歌が上手だという一方的な期待」など、私たちが無意識に持つ偏見をユーモラスに打ち破っていく内容です。なまりのある流ちょうな韓国語によって、よりリアルに面白く感じられます。若い人たちはジョナサンのYouTubeを見て笑いながら自然に何がダメなのか、どんな偏見を持っていたのかに気づくことができ、異文化への正しい態度を自然と身に付けることが可能になると思いました。

このように、議論になることを恐れず、ウィットに富んだ表現で見せてくれるジョナサンから、私たちは多くを学ぶことができます。

また、若い世代ほど社会活動に積極的であることが「社会活動への参加率」から分かりました。寄付や署名などの社会活動に積極的に取り組む層(リーダー+メンバーの合計)が、ベビーブーマー(本調査では57~69歳として集計)は19.1%、X世代(同41~56歳)は20.9%、ミレニアルズ(同25~40歳)は26.2%、Z世代(同18~24歳)は33.3%でした。

社会活動への参加率
全体 n=500 Z世代 n=63 ミレニアルズ n=145 X世代 n=177 ベビーブーマー n=115 / Z世代 18~24歳 ミレニアルズ 25~40歳 X世代 41~56歳 ベビーブーマー 56~69歳

「社会的不平等の是正はビジネスにならない話」ではなく、より良い世界をつくるために必要な消費者たちの声と捉えて耳を傾け、目線を合わせれば、Z世代に支持されるブランドになることもできるでしょう。

知識や関心があっても、目の前にはない遠くの問題と感じられている社会的不平等の問題は、韓国でいろいろな立場からオープンに、活発に議論することで、共感が生まれ、身近に感じられはじめています。「議論を恐れないこと」がサステナブル・ライフスタイルの推進には必要かもしれません。

【調査概要】
タイトル:「サステナブル・ライフスタイル意識調査2021」
 調査手法:インターネット調査
 実施主体:株式会社電通、電通総研
 調査時期:2021年7月8日~20日
 対象国:12カ国(日本、ドイツ、イギリス、アメリカ、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)
サンプル数:4800人
 対象条件:18~69歳男女、ASEAN6カ国は18~44歳男女

タイトル:「SLS2021追加調査①10月」
 調査手法:インターネット調査
 実施主体:株式会社電通
 調査時期: 2021年10月17日~30日
 対象国:スウェーデン、ブラジル、オーストラリア、韓国
サンプル数:2000人
 対象条件: 18~69歳男女

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