あれから11年…パチンコ店で東日本大震災を経験して

パチンコ店で東日本大震災を経験して

 最近地震が頻発している様子ですが、東日本大震災から今年で11年経過しました。アノ時のことは、未だに忘れることはできません。震災が発生してから、一日一日が長かった気がしました。今回は、私がこの震災で経験したことをまとめてみました。

 2011年3月11日、私は遅番の出勤でしたが、社用車で競合他店舗調査に行くため14:30の出勤でした。到着して休憩室で準備をして行こうとしたら、いつもの地震と違う大きく揺れが。

 外に出るのも困難になってテーブルの下に隠れました。長い揺れが収まって外に出ると、ホール内のお客様も外に避難していたのです。

 ホール内はその揺れで停電してしまい、昼間でも真っ暗な状態でした。もちろんお客様が打っていた状態そのままでしたが、パチンココーナーでドル箱を積んでいたところでは多少崩れていました。勤務していて、それまで酷い地震は初めてでした。

 その後、復旧の目途が立たないことから臨時休業を決断。お客様にも、その辺はご理解していただけましたのです。私たちは店舗本部からの指示待ちでしたが、電話も混線していた様子でした。

 自身の携帯で色々情報を拾っていましたが、時間が経つ度に事態が深刻化していることに不安が強くなります。店舗の立地は海からやや離れていましたが、大きな川の近く。津波が上がって来ないかどうかが不安でした。

5日後に再開。周辺の店舗も一部再開していましたが…

 夜になっても連絡がないので、全従業員が近くの小学校に避難しました。すると、常連のお客様が声を掛けていただいたのには驚きました。普段は色々とご意見を言うお客様でしたが、地震が怖くて不安でならないとおっしゃっていました。

 後日本部と繋がり、店舗を確認しましたが、揺れが酷かったのに設備など無事でした。5日後に再開でき、周辺の店舗も一部再開していました。

 その影響で若干稼働も高かったのですが、余震は続いていた状況。アノ時と同じくらいの地震があると、すぐに帰られるお客様が多かったことを覚えています。

業界団体全体で節電対策する状況に

 その数か月後、落ち着いてきた時期に【輪番休業】が始まりました。「パチンコ店が典型的な無駄」と決めつけられたような印象です。業界団体全体で節電対策する状況となりました。

 結局、2011年7月から9月に各店舗が平日に月3回以上休業しました。休業店舗は、その地域にある店舗で順番に休業する感じだったと記憶しています。また営業時間も節電しなければならない考えでしたので、短縮営業を行なっていましたが…。

「この状況下で営業して良いのか?」と疑問にも思ったのです。他の競合店舗では約1カ月以上も臨時休業していました。常連様ではなく自店に来店された方が「この状況での営業はどうなの?」とおっしゃることもありました。

 働いている私を含めた従業員は、とても辛いものがありました。でも営業しているパチンコ店がなく、自店に来てくれたお客様からの有り難いお言葉をいただいたことを思い出します。

 日本において、震災は全国どこでも発生しうるものです。11年前の震災を教訓にしなければならないのは当然のことだと思います。暗い話題で恐縮ですが、皆さんもパチンコ店などで地震に遭った際は身の安全を最重視することを心掛けてほしいです。

(文=四本コーヒー店.)
<筆者プロフィール>
 パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。

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「給料分だけ働けばOK」力をセーブすることの弊害は?

 今の自分にどれくらい満足しているか。ここまでの人生の満足度は?

 こんなことを聞かれた時、「100%」と答える人は少ないはず。同時に「0%」と答える人もあまりいないはずだ。望んだことをすべて実現できることは考えにくいし、かといってまったくの不満足でもない。ほとんどの人の人生は、この両極端の間の「そこそこ」の位置にある。

「給料分だけ働く」の弊害

 「100%」は無理でも、すこしでも人生の満足度を高めたいと思っている人は、向上心が強く意識の高い人だろう。常に自分を進化させていきたいと自然に考えらえるなら、それはもちろんすばらしいことだ。

 『人は自分に嘘をつく ガマンしないで幸せに生きるための7つの法則』(勝友美著、KADOKAWA刊)はそんな人のための本。人生をいい方向に変えていける人の法則が7つ紹介されている。

 たとえば「何事も全力でやる」。

 大人になるとどうしても損得を考えて「この人から頼まれたことは一生懸命やるけど、あの人からの仕事はそこまでがんばらなくてもいいか」となったり、「給料分だけ働けばOK」と力の抜きどころを覚えるようになる。

 この価値観自体は否定できるものではないが、力を抜くこと、能力を出し惜しむことの弊害もやはりある。力をセーブして「7割」でやった仕事が100点満点の出来になることはないし、「5割」であればなおさらだ。自分の能力を高めるのは、損得を捨てて自分が納得できるところまでがんばった経験しかない。

 販売員であれば、「事務は苦手だけど、接客だけは全力でやってきた」とかオフィスワーカーなら、「営業はできないけれど、数字の管理にはしっかり取り組んできた」など、損得を顧みずに自分が一生懸命になったことは、ずっと自分の中に残ります。

 それが1つでもあれば、必ず自分の自信に繋がります。(P42より)

 もちろん、ひとりの人が抱える仕事でさえ大小さまざま、種類もさまざまだから、すべての仕事を全力でこなすのは現実的ではない。だから、「これだけは手を抜かない」「ここだけはどこまでも追究する」というものを持ちつつ「相手によって力の入れ方を変えないこと」を心がけておくといいのではないだろうか。

誰かにとっての「都合のいい人」になっていませんか?

 周囲から信頼される人は、何でも自分の言うことを聞き入れてくれる人ではなく、自分の意見をはっきり言える人、誰かにとっての「都合のいい人」にならない人だ。つまり「迎合しない人」である。

 一度迎合したら、そこには相手との上下関係が生まれ、関係を「フラット」に戻すのは大変になる。それならばどんな人が相手であっても、最初から迎合しないほうがいい。当然だが、そちらの方が自分に誇りを持てる。

 誰だって人を嫌な気持ちにさせたくはないし、怒らせてしまったらどうしようと考えることもある。しかし、その先にあるのは自分の考えではなく「相手が聞きたいこと」を話す迎合者であり、相手の言うことを何でも引き受けてしまう御用聞きとしての自分なのだ。

 物事に全力で取り組み、誰にも迎合せずに自分の考えを言う。

 これだけでもすごいが、本書には自分の人生をいい方向に変えるための法則がまだまだ取り上げられている。

 キーワードになるのはタイトルにある「人は自分に嘘をつく」の一言。自分に嘘をつくとはどういうことか。本書を読めばその意味がわかり、限りなく満足度100%に近い人生を送るために何をすればいいかがわかるはずだ。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

●新刊JP
シンカンジェイピー/書評や著者や編集者、書店へのインタビュー、出版業界の最新情報、読書を面白くする企画記事などを配信し、読者に「次に読む本」を見つけてもらうことをコンセプトとしたウェブメディア。

【パチスロ新台】BIG290枚が“即連チャン”で一撃大量出玉も!? 「1G連×天国モード」を搭載した究極マシンがまもなく見参‼ 新台分析―パチスロ編―

 沖スロ界に激震が走りそうだ。

 『モンスターハンター』や『バイオハザード』シリーズなど、数々の人気タイアップ機をリリースするエンターライズ。そんな同社は4月18日、完全オリジナルコンテンツとなるパチスロ最新作『月華雅』を投入予定だ。

 すでに、同社HP上には機種サイト及びプロモーションムービーが公開されており、大まかなゲーム性を確認することができるのだが、これらを見たファンからは「沖スロ好きなら絶対に打ちたい台」「これは間違いなく面白い!」などと早くも期待の声があがっている。

『パチスロ 月華雅』(エンターライズ)4月18日導入予定

 BIG(約290枚)とREG(約100枚)、二種類の疑似ボーナスで出玉を伸ばしていく本機。ボーナス終了後は32G以内の連チャンに期待できるゲーム性となっており、そのボーナス連を司るモードは「通常A・通常B・引き戻し・天国準備・天国・超天国・雅」の7種類で、「天国」以上であれば早期ボーナスが確定すると思われる。

 また、ボーナス消化中は1G連抽選が行われ、液晶上のハイビスカスが点灯、あるいはBGM変化で1G連が濃厚となる。このボーナス後の即連チャンとモード管理による早い連チャンが合わさることで、まとまった出玉獲得が見込めるというわけだ。

 そんな本機の攻略ポイントとして特に注目したいのは、連チャンにかかわる滞在モードの示唆演出。現時点で判明しているのが「ボーナス終了後のランプ」と「ボーナス告知パターン」で、まず前者は液晶上部と左右のランプ色で次回のモードを示唆し、「白→青→緑→赤→虹」の順に上位モード期待度が高まる。

 一方の後者は、特殊告知発生で上位モードに期待でき、「葉っぱだけ」や「虹」であれば上位モード滞在の大チャンス。これらの演出が出現した場合は、しばらく様子を見た方がいいだろう。

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パチスロ「機械割80%」前代未聞の設定L実戦! 大負け覚悟も予想外の展開が!?

2400枚の限界を突破するパチスロ6号機

 出玉規制2400枚など、ネガティブな要素が存在するパチスロ6号機。これに関しては有利区間をリセットして引き戻せるような機能もあるため、限界突破した出玉を手にすることも可能となっています。

 先日デビューした『ぱちスロ ウルトラマンタロウ 暴君SPEC』が、その典型ともいえるマシンでしょう。「2400枚が通過点!?」というキャッチコピーの通り、強力なATと引き戻し性能を搭載。早くも万枚報告が続出中です。

何かと話題に挙がる「設定L」

 最近では、このような6号機の不安要素を吹き飛ばすマシンが増えていますが…現行スペックの中には、何かと話題に挙がるもう一つの要素が存在。それは「設定L」になります。

 ご存じの方も多いかもしれませんが、機械割が設定1をさらに下回っているのが設定L。最低設定の機械割はおおよそ95%前後なのが一般的ですが、この設定Lは「約80%」という恐ろしい数値で公表されているパターンがほとんどです。

 これを見た最初の印象は「厳しすぎるじゃないか」でしたね。「こんなふざけた設定作るんじゃない」と怒りさえ覚えましたが…詳しく調べてみると、これはどうやら「型式試験に適合させるための対策」である可能性を唱える関係者が多いようです。

 メーカー側もこの辺は配慮しており、大抵の機種が設定Lを見抜きやすいという特徴があります。デモ画面中に下パネルが消灯するケースや特定の演出が出現しやすいなど、早い段階で察知することが可能です。

 最近はパチスロ新台が発表されるたびに、設定Lの有無やその判別方法を調べるようになりましたね。ただでさえヒキの弱い私が、機械割80%の台なんて打ったら完全に身を滅ぼしてしまいますから…。

 とはいったものの、少なくとも私が来店したパチンコ店で実際に目撃したことはありません。直ぐに分かる激辛台を設置してしまえば、ホール側の信用を大きく損ねることにも繋がります。打ち間違えなどの誤爆じゃない限りは、基本的に設定Lを投入する店舗はないのではないのでしょうか。

 このような背景もあり、ユーザーが打つ機会はほぼないといえる設定L。怖いもの見たさではありませんが、実際に遊技したらどんな挙動を示すのか。ちょっとした興味が湧いてくるのは私だけではないでしょう。

 そんな方々に朗報があります。なんとホールに「設定Lを打たせてください」と交渉し、「機械割80%」の指定台を実戦するという前代未聞の強硬手段に乗り出した勇者が現れたのです。


【実録】設定Lホール実戦!!!!

 大御所ライターのヒロシヤング氏が、自身の運営するYouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る?」にて公開した動画。文字通り設定Lを実戦するという体当たり企画となっています。

 予てから本企画を実行したかったそうですが、「設定Lを打たせてくれ」とお願いして、それをOKしてくれるホールは中々見つからなかった模様。この度ようやく協力してくれる店舗が現れたとヤング氏は話していました。

 実戦機種は『パチスロ うしおととら 雷槍一閃』。設定Lの機械割80%の超激辛スペックとなっています。デモ画面で下パネルが消灯しているのを確認した後、前代未聞の大勝負が幕を開けたのです。

「負け確だから15万円くらい持ってきた」と腹をくくって実戦に臨んでいたわけですが…なんと投資6千円でATに当選するという絶好のスタートダッシュを決めたのでした。

 予想外の展開に「昨日打った台よりはるかに挙動が良い」と話すヤング氏。更にATが継続し、ホッパーが空っぽになるほど順調に出玉を獲得するという流れとなっていました。

 果たしてどのような結末を迎えるのか。最後の最後まで見どころ十分な内容となっているので、皆さんもぜひ視聴してみてください。

(文=HIRA.777)
<著者プロフィール>
 飲食店やホテルマン、営業など幅広い職種にチャレンジ。どれも長続きせずにいたが、趣味であったパチンコ関連業界へ就職し現在に至る。今では自身の体験談や、業界関係者から入手した情報などを元に記事を作成中。パチスロ4号機にハマっていたいわゆる「北斗世代」で、長きに亘り活躍するシリーズの動向に注目している。主に検定通過情報や、動画レビュー記事を担当。動画は大量出玉を実現した内容を好んで紹介している。

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パチスロ6.5号機『Sキャッツ・アイ』のゲーム性が明らかに

 およそ9年ぶりとなる人気シリーズの復活に、沸き立つファンも多いことであろう。差枚数管理&セット継続のAT機『Sルパン三世』(オリンピア)が好調な平和はこのほど、パチスロ新台『Sキャッツ・アイ』の製品サイトを開設し、詳しいゲーム性を明らかにした。

 新内規「6.5号機」である本機は、リアルボーナスに加えて1G純増約0.7枚のAT機能「キャッツ・タイム」を搭載。リアルボーナスは約125枚獲得のハイパービッグ、約104枚獲得のビッグ、約72枚獲得のキャッツ・ボーナス…の3種類で、いずれのボーナス後も例外なくATへ突入する。

 また、通常時は確率約163分の1のキャッツ目成立を機にCZ「奪還作戦ステージ」へ移行し、ここで絵画を奪還できた場合もATへと繋がる。

成立したボーナスによって上乗せ期待度が変化

 ボーナス中は、チャンス役成立時の抽選クリアやビタ押し成功でATゲーム数が加算される仕組みで、その各種出現率は当選したボーナスで変化。青7揃いのハイパービッグ中はビタ押しなし=技術介入不要で上乗せが見込め、チャンス役確率も1.4分の1とかなり優遇されている。

 赤7揃いのビッグ中は3分の1でビタ押しが発生し、チャンス役は5.5分の1で成立。「赤7・赤7・青7」で始まるキャッツ・ボーナス中のビタ押し発生率は10.4分の1で、チャンス役確率はビッグと同じく5.5分の1となる。

 ビタ押し手順はナビ発生時、中リール中段に青7を目押し。失敗しても3分の1で救済上乗せが発生し、PUSHボタンを押せばビタ押しのアドバイスをしてくれるようだ。

 加えて、ボーナス開始時はキャッツ・アイの参戦人数で上乗せ期待度が変動し、1人は3%、2人は25%、3人は100%と順に昇格。ボーナス開始時にキャラ決定演出が発生した場合は2人以上が約束されるようだ。

 ATはまず1G限定「キャッツ・チャレンジ」でゲーム数を獲得する流れで、AT中はボーナス確率が全設定共通99.9分の1まで跳ね上がる点が大きなポイント。2段階リールロック発生はボーナス当選のチャンスを迎え、「空飛ぶステージ」中の当選はボーナス中の上乗せ性能がアップすると思われる。

 ボーナス終了後は再度キャッツ・チャレンジでゲーム数上乗せ。これを繰り返すことでロングATを目指す仕様で、AT終了後は期待度25%超の引き戻しゾーンから始まる点も見逃せない要素のひとつだ。

 このほか、本機は1セット50G+継続ジャッジ5Gが80%でループする「スーパーキャッツ・タイム」も搭載。無論、この間のボーナス確率も全設定共通99.9分の1で、ボーナス中はキャッツ・タイム上乗せ抽選→スーパーキャッツ・タイム終了後に全放出される。

 なお、導入は6月を予定しているとのことだ。

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JRA 皐月賞(G1)で「黄金トリオ」がもう一発!? 吉田隼人×友道厩舎×金子真人オーナーがエフフォーリア打倒の大阪杯の再現狙う

 17日、中山競馬場で行われる牡馬クラシックの初戦・第82回皐月賞(G1)。2歳G1馬が2頭とも登場するだけでなく、キャリア2戦2勝の素質馬も参戦を表明と、この世代の頂上決戦にふさわしいメンバーが出揃った。

 こうなると穴党にとっては厳しい戦いとなりそうだが、波乱の立役者として注目したいのがダンテスヴュー(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)である。

 昨年8月の新馬戦は単勝1.4倍の支持を裏切り2着に敗れ、未勝利戦は同じ1.4倍で勝ち切ったものの、東京スポーツ杯2歳S(G2)では4着に敗戦。皐月賞で人気の一角となりそうなイクイノックスに1秒もの差をつけられてしまい、巻き返しを図った今年2月のきさらぎ賞(G3)もマテンロウレオに差し切られてハナ差の2着。対戦比較で考えると、なかなか推すのが難しい一頭のようにも思える。

 だが、その一方で陣営のトーンは高い。

 

友道調教師「今年はこの馬で春のクラシックへ」

 

 友道厩舎といえば、朝日杯FS(G1)の覇者で人気を集めることが予想されるドウデュースに加え、スプリングS(G2)で3着に入ったサトノヘリオスも皐月賞に参戦。3頭出しの中でダンテスヴューは唯一の1勝馬となるが「無理をさせたくなかったので、皐月賞一本に絞って意識的に間隔を空けた」とあえて休養の時間をとったことをポイントに挙げ、「攻めの気配からも成長を感じる。体のバランスがようやく良くなってきた」と、調教師もその成長ぶりに手応えを掴んでいる。

 思えば1年前の春頃、注目の2歳馬情報が徐々に増えていく中で、精鋭が集う名門厩舎の中でも目玉候補の一頭として名前が挙がっていた素質馬。母クロウキャニオンはダート戦線で活躍したボレアスのほか、ディープインパクト産駒として初めて弥生賞(G2)を勝ったカミノタサハラ、今年の日経新春杯(G2)を制したヨーホーレイクといった数多くの活躍馬を輩出した名牝としても知られている。

 また、ダンテスヴューは初仔キラウエア以来となるキングカメハメハ産駒となるが、師はデビュー前から「父はキングカメハメハですが、ディープインパクト産駒の兄ヨーホーレイクよりもディープっぽい」と語っており、しぶとく伸びるタイプが多かった兄姉を振り返りながら、「この血統にしては切れる脚を使いそう」と楽しみを口にしていた。

 上述の通り、2月のきさらぎ賞は惜しくも敗れてしまったが、レース前に飛び出した「今年はこの馬で春のクラシックへ行きたいと思っています」というコメントからも、友道師のダンテスヴューに対する期待の大きさが窺い知れる。勝ってG1戦線に向かうことはできなかったとはいえ、まだまだ成長途上の素質馬が「無理せず皐月賞一本」に絞って準備をしてきたという点からも、大舞台で大化けの可能性は十分に秘めていると言えるだろう。

 また、半兄のヨーホーレイクは同じようにきさらぎ賞2着から皐月賞に挑戦して5着だったが、その点についても師は「前向きで、ヨーホーレイクより中山向きでしょう」と語っている。兄姉をはじめ、数多くの名馬を手掛けてきた名伯楽が惚れこむポテンシャルの高さに加え、これだけ頼もしいコメントが並んでいることを思えば、実績で劣る1勝馬とはいえ軽く扱うことはできない。

 さらにダンテスヴューにとって追い風となるのが、初コンビとなる吉田隼人騎手の存在だ。金子真人ホールディングス所有馬で、友道厩舎が管理する馬に吉田隼騎手が騎乗。思い起こされるレースといえば、2週前の大阪杯(G1)である。

 昨年の年度代表馬・エフフォーリアと超新星・ジャックドールの2強に注目が集まった中、勝ったのは前々から運んで最後までしぶとく伸びた8番人気のポタジェ。この馬も吉田隼騎手×友道厩舎×金子オーナーのトリオだった。

 1週前追い切りに跨った騎手は「繊細なイメージがあったが乗りやすかった」と第一印象を語り、「この操縦性の高さは中山では良さそう」という頼もしいコメントまで出ているのは好感が持てる。

 競馬ファンをあっと驚かせたポタジェの再現なるか。ゴールデントリオがこの春2度目のサプライズを狙う。

(文=木場七也)

<著者プロフィール>
29歳・右投右打。
 本業は野球関係ながら土日は9時から17時までグリーンチャンネル固定の競馬狂。
ヘニーヒューズ産駒で天下を獲ることを夢見て一口馬主にも挑戦中。

【iPhone】Safariが使いやすくなる便利な「機能拡張」9選

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

iPhoneがiOS 15にアップデートされたことで、Webブラウザアプリの「Safari(サファリ)」でも機能拡張(アドオン)が利用できるようになったのをご存じだろうか? 機能拡張を追加すれば、本来Safariにはない機能が使えるようになるので、これまで以上に便利になる。そこで今回は、iPhoneのSafariで使えるオススメの機能拡張を紹介しよう。

iOS 15ならSafariの「機能拡張」で新機能が追加できる!

iPhoneのデフォルトWebブラウザは「Safari(サファリ)」だが、iOS 15のアップデートにより「機能拡張(アドオン)」が使えるようになったのはご存じだろうか?

そもそも「機能拡張」は、Webブラウザにない新たな機能を追加すること。Safariに新たなプログラムをインストールすることによって、より便利にSafariが使えるようになる。

たとえば、Safariのスタートページをカスタマイズしたり、YouTubeの動画をピクチャ・イン・ピクチャで表示するなど、本来Safariが持っていない機能が利用できるのだ。

実は、パソコン(Mac)版Safariでは以前から機能拡張を利用できていたが、iOS 15にアップデートされて、ようやくiPhoneやiPadでも機能拡張がサポートされることになったというわけだ。

Safariで機能拡張を追加する方法は簡単だ。iPhoneの「設定」から「Safari」→「機能拡張」で、さまざなな機能を検索することができる。

【1】Safariの画面を「ダークモード」にする

そもそも、iPhoneは「設定」の「画面表示と明るさ」から「ダークモード」を選ぶことができる。iPhoneの画面を黒くすることで多少は省エネになるが、「Safari」のWebブラウザ画面は白いままである。

そこでオススメしたいのが「Noir-Dark Mode for Safari」という機能拡張だ。これは有料(370円)だが、機能拡張が追加されるとブラウザのメニューから「Dark Browser」を選択することで、Safariの画面が黒くなるのだ。

●AppStore「Noir – Dark Mode for Safari」は→こちら

【2】YouTube動画の再生画面以外を暗くする

「Noir-Da…

続きは【オトナライフ】で読む

フェイクニュースの時代に必要な“吟味思考”とは?

 

現時点での「メディアリテラシー」の決定版といえる書籍「メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む」の発売を記念した本連載。

今回は編者であるスマートニュース メディア研究所の山脇岳志所長に、本のタイトルに込めた思い、「メディアリテラシー」と「吟味思考」についてお話しいただきました。

<目次>
メディアを批判するほど支持率が上がる?アメリカで見たトランプ現象の衝撃
リアルとフェイクは明確に区別できない。「グレーゾーン」を認識することもメディアリテラシー
「クリティカルシンキング」を「吟味思考」と訳した理由

『メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む』(時事通信社)
『メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む』時事通信社、396ページ、2750円(税込)、ISBN:9784788717978


メディアを批判するほど支持率が上がる?アメリカで見たトランプ現象の衝撃

メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む」の出版を契機とした連載、電通メディアイノベーションラボ 主任研究員の天野彬さんから、バトンをいただきました。まず、なぜこの本を編集しようと思ったのか、そこからお話ししたいと思います。

本の出版は、出版社側から執筆者に依頼するケースと、執筆者が出版社に提案した企画が採用されるケースに分かれます。商業出版においては、前者が後者よりはるかに多いと思いますが、この本は後者です。私の方から、出版社に持ち込み、幸運にも採用されたのでした。

本書の編集・執筆の動機をさかのぼれば、前職の朝日新聞時代、2016年にトランプ氏が当選したアメリカ大統領選を現地で取材したことです。

私は、2回、アメリカで暮らしたことがあります。

最初は、2000年から2003年まで、ワシントン特派員として、経済を中心に担当しました。ちょうど同時多発テロや、イラク戦争が起きたころです。

2度目は、2013年から2017年、今度はアメリカ総局長として、同じワシントンに赴任しました。

2003年から2013年、日本にいた10年間は、ほとんどアメリカに出張に行く機会もありませんでした。それだけに、2度目に赴任して現地で暮らすと、アメリカの変容ぶり、とくに保守とリベラル、社会的な分断の広がりに衝撃を受けました。

2015年にトランプ氏が共和党の大統領候補となると、トランプ氏は主要メディアそのものを「フェイクニュース」だと断定するようになりました。共和党支持者の間のマスメディアへの信頼度は、民主党支持者に比べてもともと低かったのですが、さらに急低下しました。トランプ氏がマスメディアを批判すればするほど、トランプ氏の支持率は上がる構造になったのです。 

こうした実体験もあり、アメリカ在任時から、アメリカの教育には関心を持っていました。分断と教育との関係はどうなっているのか、メディアリテラシー教育の現状や、ジャーナリストたちのメディアリテラシーへのかかわりについても、少しは調べました。

しかし、忙しさにとりまぎれ、そうしたテーマを十分深めることができませんでした。日本に帰国してからメディアリテラシーに関連する文献を読んだり、アメリカに出張したりして、記事やシンクタンクの論考の形でまとめていきました。

突き当たったのは、どこまでがフェイクニュースなのか、事実と虚偽とは明確に区別できるものなのか、などの根本的な問いでした。認知心理学、社会心理学や行動経済学の文献も読むようになりました。


リアルとフェイクは明確に区別できない。「グレーゾーン」を認識することもメディアリテラシー

2019年に、著名な歴史学者で、「ホモ・デウス」などの著作で知られるユヴァル・ノア・ハラリ氏に、イスラエルでインタビューしました。

ハラリ氏は、その著書で

人間は、虚構の物語を創作してそれを信じる能力のおかげで世界を征服した。したがって、私たちは虚構と現実を見分けるのが大の苦手だ。

と書いています。実際に会って話を聞いても、宗教とフェイクニュースは、本質的には区別できないという見方でした。

いったい、ハラリ氏の言葉をどのように考えるべきなのでしょうか。

フェイクニュースの拡散を引き起こしている発信者やプラットフォーム事業者のあり方については、たびたび議論が繰り広げられています。しかし、そもそも虚偽と事実の区別すら難しいのであれば、根本的なフェイクニュース対策は難しいともいえます。

私は、メディアやプラットフォーム事業者の対策も重要ではあるが、同じぐらい、いやそれ以上に、情報の受け手、市民の側の「メディアリテラシー」を身につけていくことが重要ではないか、と考えるようになりました。また、SNS時代においては、市民は「発信者」でもあります。

市民が「メディアリテラシー」を身につけることが大事、と書きましたが、それは「フェイクニュースを見抜く」のが目的ではありません。

むしろ逆に、簡単にフェイクとリアルを決めつけるのではなく、

  • 世の中が複雑であること
  • 正解がみつからない問いは多いということ
  • 自分の能力や判断を適度に疑う必要があること
  • 虚偽と事実の間には大きな「グレーゾーン」「あいまいな情報」があること
  • 同じ事実でも、光の当て方で、全く見え方が違うこと

そういった基本的な理解から始める必要があると思うようになりました。そうした「グレーゾーン」を認識することも、メディアリテラシーの重要な要素だと思います。

また、「人間の癖」というものについても、早くから意識しておくことも大事です。たとえば、学校教育の中で、

親しい人から送られてきた情報は、それが虚偽であっても、信じてしまいがちだ。

という人間一般の傾向を教えておけば、生徒たちは、虚偽情報を自らSNSなどで拡散する前に、「ちょっと待てよ」と立ち止まることもできます。

そもそも「メディアリテラシー」には、さまざまな定義があり、論者によってさまざまな使い方をされています。

情報の真偽を見極めるという意味で使っている人もいますし、ICT機器の使い方が意識されているケースもあります。要するに、定義が混乱しているのです。

そこで、「一冊を読めば、メディアリテラシーの理論から実践まで、かなりの程度わかる」ような入門書を作りたいと考えました。これまで分断されてきた、アカデミア、ジャーナリズム、そして教育現場をつなぎたいという思いもありました。

本書の想定する読者層は、学校の先生など教育関係者がメインです。さらに、子どものSNSとの接触に不安をもつ保護者、ジャーナリストやメディア関係者、研究者や学生、一般のビジネスパーソンにも関心を持っていただけるのではないかと思っています。


「クリティカルシンキング」を「吟味思考」と訳した理由

最後に、書籍のサブタイトルである「吟味思考」について記します。

今回、サブタイトルに含めたいと思ったのが、「クリティカルシンキング」という言葉です。メディアリテラシーの定義が混乱しているのは前述の通りですが、メディアリテラシーにとって「クリティカルシンキング」が核になるというのは、海外では一般的な認識です。

私は日本の学校教育の場に、もっとクリティカルシンキングを取り入れてほしいと考えているため、サブタイトルに含めたかったのです。

ただ、難しいのは訳語です。これまで日本で、「クリティカルシンキング」は、「批判的思考」と訳されてきました。しかし、この言葉における英語の「クリティカル」と、日本語の「批判的」には、相当のニュアンスの開きがあります。

日本語で「批判」というと、相手の言うことを否定したり、非難したりすることも含むニュアンスになってしまいます。

英和辞典で「critical」をひきますと、確かに「批判的な」という訳語はあります。ただ、critical thinkingという言葉でのcriticalは、批評するにあたって多様な視点を持つという含意があると考えられます。アメリカ人の友人たちに聞いても、ネガティブな意味は乏しく、constructive(建設的)な意味に使われていると言います。

そもそも、critical の語源は、ギリシャ語のkritikosが語源であるといわれます。kritikosは、「見分ける・判断する」といった意味です。「クリティカルシンキングの養成」を大学教育の柱の一つにしている国際基督教大学(ICU)の生駒夏美教授は、「自ら考えた結果、否定するだけでなく肯定することもクリティカルシンキング」だと言います。

この「肯定することもクリティカルシンキング」という点は、「批判的思考」という日本語からは、想起しにくいのではないでしょうか。

本書の執筆者の一人でもある楠見孝・京大教授は、クリティカルシンキングをこう定義しています。

  1. 自分の思考過程を意識的に吟味する内省的(リフレクティブ)で熟慮的な思考
  2. 証拠に基づく論理的で偏りのない思考
  3. よりよい思考を行うために、目標や文脈に応じて実行される目標思考的な思考

悩んだ末、クリティカルシンキングについて「批判的思考」という定訳を使わず、「吟味思考」と訳しました。

こう考えるに至った経緯については、下記リンクの記事で詳しく記しました。もし関心をもってくださった方は、ご高覧ください。

https://globe.asahi.com/article/14544227

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【パチンコ新台】1/199でトータル継続率96%の衝撃!? 終わる気がしない激アツRUSHを堪能せよ!

 パチンコ・ライトミドルスペックで高継続率の機種といえば、継続率93% の『PFゴルゴ13疾風マシンガンver.』 や継続率95% の『P世界でいちばん強くなりたい!』 などがある。

 それ以上の継続率を誇る機種が発売されることはないと思っていたが…ユニバーサルエンターテインメントより更なる継続率を実現した新機種が発売されることが判明した。その名も『P真バジリスク〜甲賀忍法帖〜』 。既にプロモーションビデオ最速試打動画も公開されている。

『P真バジリスク〜甲賀忍法帖〜』 (ユニバーサルエンターテインメント)
6月6日導入予定

■大当り確率:1/199.80
■右打ち中実質大当り確率:1/2.99
■真バジリスクタイム突入率:トータル約40%
■真セブンラッシュ継続率:トータル約96%
■賞球数:1& 7& 9& 10& 15
■ラウンド:2R・ 4R・ 6R
■時短回数:1or 5

■遊タイム:通常時599回転消化で発動(時短100回) して真バジリスクタイムへ突入

 前作の『Pバジリスク 〜桜花忍法帖〜』 はSTタイプで第2のBONUSが搭載されている斬新なスペックだったが、本機はスタンダードな1種2種混合タイプ。初当りの「バジリスクBONUS」 は全て4Rとなっており、90% は「真バジリスクチャンス」 に突入する。

 真バジリスクチャンス中は時短1回転で1/2.99を引くことができれば「真セブンラッシュ」 へ突入だ。また、初当りの10% を取ることができれば真バジリスクチャンスを経由せず、真セブンラッシュを堪能できる。

■トータル継続率96% の「真セブンラッシュ」

 真セブンラッシュは前半パートの「真バジリスクタイム」 と後半パートの「真争忍バトル」 に分かれており、トータル継続率は驚異の96% 。もはや終わる気がしない。その点は非常に魅力だが…。

 演出にも注目してもらいたい。演出はパチスロの『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』 を忠実に再現している。筆者は朝一から閉店まで打ち込むほど好きな機種だったので、非常に楽しみだ。

 また、真バジリスクタイム中は次々と7揃いが発生するので非常に爽快感がある。パチンコであるにも関わらず、パチスロを打っているような感覚になるだろう。また、「甲賀モード」 ・ 「伊賀モード」 ・ 「女忍モード」 の3種類あるので、自分好みの演出が選べるのも嬉しい。『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』 を1度打ったことがある人はもちろん、バジリスクファンであれば満足すること間違いなしの仕上がりだろう。

(文=S.S0083)
<著者プロフィール>
 これまで消防士やWEB制作会社に入社した経験あり。専門学生時代に新聞奨学生のブログを書いたことで文章の魅力に取り憑かれる。現在はフリーランスのWEBライターとして活動中。10代の時にパチスロデビューし、実戦を踏まえた関連記事も作成してきた。最も好きな機種は『学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD』。

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JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース

 昔から、クラシックの本当の力関係は「皐月賞(G1)が終わらないとわからない」と言われている。

 近年こそ、2019年のサートゥルナーリアや2020年のコントレイルが1番人気に応えて勝利しているが、昨年でも「あれだけ強い」エフフォーリアがダノンザキッドの1番人気を譲っていたのだ。皐月賞とはそういうレースであり、まさに「フタを開けてみると」の「フタ」の役割をしていると言えるだろう。

 従って、仮に人気薄の馬が勝ったとしても、その時こそフロック視されたりもするが、後になって振り返ってみると間違っていたのが自分たちだと気付かされる。2018年に7番人気で勝利したエポカドーロ(次走の日本ダービー(G1)でも2着)や、2016年に8番人気だったアルアイン(後に大阪杯(G1)勝利)などは、まさにその典型だろう。

 ただ、それでも後から振り返って、未だに何故かったのかわからない馬がいる。2002年の優勝馬ノーリーズンだ。

 

三冠馬ナリタブライアンを0.5秒も更新する皐月賞レコード

 もっとも、この年のクラシックが混沌としていたことは間違いない。

 重賞3連勝中のタニノギムレットという確固たる本命馬はいたものの2000mは未経験。2歳王者に輝いたアドマイヤドンは始動戦の若葉S(OP)で、単勝1.8倍を裏切るまさかの敗戦で人気を落としていた。代わって2番人気に推されたのは、3連勝で京成杯(G3)を勝ったローマンエンパイアだったが、その父は種牡馬としてほぼ実績のないサクラローレルだった。

 だが、そんな背景が、ノーリーズンが歴史的大波乱を起こした直接的な「理由」にはならないだろう。

 デビュー2連勝を飾ったノーリーズンは、皐月賞出走を懸けて挑んだ若葉Sでアドマイヤドンに続く2番人気に支持される。ただし、単勝オッズは5.3倍。大本命馬がいる中の“その他”の1頭に過ぎない存在だった。3番手からレースを進めたものの、最後の直線でズルズル後退……7着に敗れ、クラシック挑戦へ黄色信号が灯っていた。

 その後、なんとか2/7の抽選を突破して本番出走に漕ぎつけたノーリーズンだが、若葉Sでコンビを組んだ福永祐一騎手は14番人気のゼンノカルナックを選択。師匠の北橋修二調教師の管理馬だったこともあるが、毎日杯(G3)3着の実績があり「こちらの方がまだマシ」といった程度のジャッジだろう。ちなみにノーリーズンは、その1つ下の15番人気だった。

 そんな福永騎手に替わってノーリーズンに騎乗することになったのが、英国人のブレット・ドイル騎手である。

 当時、すでにO.ペリエ騎手やM.デムーロ騎手などの活躍で、日本の競馬ファンにも外国人騎手のレベルの高さは認知されていた。

 しかし、当時そこまでインターネットが浸透していない時代、英国や香港で中堅に過ぎず、初の来日だったドイル騎手の実力を正確に知っていたファンはごく少数だった。日本競馬との接点を無理矢理挙げるなら、かつて日本の安田記念(G1)に参戦したサイエダティのキャリア晩年にコンビを組んでいたジョッキーという程度だ。

 前走の若葉Sの惨敗に加え、よくわからない外国人ジョッキーとのコンビで、抽選をなんとか潜り抜けてきた馬……単勝115.9倍という評価は「妥当」と言えた。

 しかし、実際のレースでは内々の好位を進んだノーリーズンが、最後の直線で外に持ち出されると、あっという間に先行集団を飲み込んで先頭へ。中山競馬場のスタンドに悲鳴のような歓声が響き、大量のハズレ馬券が桜の花びらのように宙を舞う……最後はタニノギムレットが猛追したが、悠々とゴール板を駆け抜けてしまった。

 この結果だけでも衝撃なのに走破時計の1:58.5は、あの三冠馬ナリタブライアンのタイムを0.5秒も更新する皐月賞レコード。皐月賞が終わるまで力関係がわからないのがクラシックとはいえ、この勝利を理論的に解き明かすことは難しい。

 筆者も当時の一ファンとして、ノーリーズン=「理由はいらない」いやいや、理由があるなら教えてほしいと願うばかりだった記憶がある。

 その後、ノーリーズンはクラシックの主役の1頭として日本ダービーに駒を進めるが、劇的勝利の立役者であるドイル騎手が香港で財産分与のトラブルに巻き込まれたとして帰国。急遽、蛯名正義騎手(現調教師)との新コンビとなったが、あえなく8着に惨敗している。

 さらにその約5か月後、皐月賞で世間をアッと言わせたノーリーズンだが、再び世間を驚かせることになる。

 こちらは今でも語り草なので詳細は割愛するが、ダービー馬タニノギムレット、2着のシンボリクリスエスらが不在の中、1番人気に推された菊花賞(G1)でスタート直後に武豊騎手を落馬させてしまうのだ。総売り上げの48.8%にあたる約110億円分の馬券が、一瞬で紙クズと化したニュースが全国を駆け巡った。

 早いもので、あれからもう20年になる。今年の皐月賞は2歳王者のドウデュースとキラーアビリティ、無敗のイクイノックスとダノンベルーガという「4強」の争いになっているが、当然ながら他の馬にもチャンスがあるはずだ。大荒れ続きの今春の連続G1開催だが、今週も世間をアッと言わせる波乱が待っているかもしれない。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。