【パチスロ実戦】ATループ「60%→90%」一気に爆上りで有利区間完走… まさかの出会いに大興奮‼

5号機で人気を博した人気シリーズ

 自己紹介欄にも記載しているが、私ロマニスタ鈴木は『スーパーお父さん』『神たま』『スカイラブ』といったSNKプレイモアの5号機が本当に大好きである。パチスロ業界から撤退するというニュースを聞いた時は非常にショックだった。

 SNKの撤退、6号機への移行など、ここ最近はパチスロで遊ぶ機会が減ったものの、それでも好きな機種は存在する。それが、2019年にリリースされた『パチスロ ラブ嬢2』(オリンピア)だ。

 本機はベルナビ+継続率管理型AT「GOHOBI RUSH」が出玉増加の軸。通常時は1周期最大80Gの周期抽選タイプで、その間に内部ポイントを貯めていき、それに応じてCZやATを抽選する。

 この他にも、CZ高確率ゾーンの「華舞姫町ステージ」や、AT期待度の高い「南国モード」「パトモード」などが存在。さらに、「ロードオブハーレム」は演出成功で“ハーレムボーナス+AT完走確定”という激アツのステージとなっている。

 AT「GOHOBI RUSH」は1Gあたり純増約3枚。セット開始時は必ずベルナビ獲得特化ゾーンからスタートし、消化後は「継続チャンス」へ突入する。この初回を突破(50%)できれば次セット以降は高ループに期待でき、「GOHOBI RUSH⇔継続チャンス」を3回継続させると疑似ボーナス「VIP BONUS」が発動。ボーナス中は「継続チャンス」の継続率アップなどを抽選する。

 もちろん上乗せ特化ゾーンも存在し、「キャバク乱舞」や「バズーカ!!」が発生すれば、その後の展開に要注目だ。

■たまたま設置を見かけて大興奮。有利区間完走でさらに興奮!!

 そんな『ラブ嬢2』だが、2021年には『パチスロ ラブ嬢2プラス』というスぺック違いのマシンがリリースされている。それよりも前作(ラブ嬢2)の方が設置店舗は多く、現在も絶賛稼働中だが、残念ながら私が足繫く通うホールからは撤去されてしまった。

 この日は、打ちたい台が導入されたばかりの、普段はあまり行かないお店へと向かった。すると、その店舗には『ラブ嬢2』が設置されており「おお! ラブ嬢2あるじゃん! 」と大興奮。打ちたい台があることすらも忘れ、何も考えずに着席していた。

 打ち始めると1周期目にリールロックが発生し、2段階目までいく。「3段階いけばフリーズ……」と願うも、残念ながら願いは届かずリール始動。しかし、このリールロックでハート揃いが成立!その確率はなんと1/8192である。まさかの “ごほうび” に「私を待ってくれていたのかと」ニヤニヤしながらATまでのゲーム数を消化する。

 そしてお待ちかねのAT「GOHOBI RUSH」へと突入した。獲得ナビを消化し、最初の「継続チャンス」へ移行すると、液晶上には「継続率60%以上」との表示あり、さらに気分がアガる。「継続チャンス」はATレベルによって継続率が変化するので、もしかしたら高レベルの状態でスタートしたのかもしれないと喜びをかみしめる。

 その「継続チャンス」をしっかりと成功させ、その後もRUSHを重ねていき、「VIP BONUS」へと突入。このボーナス消化中に継続率アップ抽選が当選し、なんと継続率は90%オーバーとなる!このあとは「継続チャンス」が終わらない……。いや終わる気がしない…。これが継続率90%以上のパワーである。

 そして継続すること22回目、ついにエンディングを迎えてしまう。本当に面白い機種なのでこのまま続けたい……しかし本来の目的である台を打つために今日はここでヤメ。

結果
投資:150枚
回収:2100枚
差枚:1950枚

【この台の感想】
・6号機としてはそれなりに遊べる台だと思う。
・継続率が悪くてもヒキ次第でなんとかなるので私はヒキが強い! と思う方にオススメ。
・継続チャンス中、メダルが減ってしまうのが残念。

 ちなみに、私は池田ショコラさんと永井理子さんの2人しか指名しません。

(文=ロマニスタ鈴木)
<著者プロフィール>
 好きなゲームキャラクターがモチーフのパチンコ『CRソニック』でホールデビュー。
その後パチスロも遊技するようになりドハマりする。好きな機種は5号機時代のSNKプレイモアが出していた機種たち。パチンコでは甘デジやライトミドルを好んで打つ。サッカーと猫をこよなく愛し、週末はJリーグの試合を平均6試合くらい見ている。

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スパチャ(投げ銭)VTuber世界ランキング、5位Luca Kaneshiro、4位戌神ころね、3位Vox Akuma、2位葛葉、1位は?【4月3週目】

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

今や生身のYouTuberを凌ぐほどの人気を誇る「VTuber(バーチャルYouTuber)」。そのVTuberの人気を計る目安のひとつに「スパチャ(投げ銭)」がある。そこで、ここではYouTuberの分析&ランキングサイト「PLAYBOARD」による4月3週目(2022年4月11日〜2022年4月17日)の週間スパチャ獲得金額の世界ランキングを紹介しよう。今回は果たして誰がトップに輝いたのだろうか?

スパチャ世界ランキングで1位を獲得したVTuberは?【4月3週目】

現在、YouTuberの「スーパーチャット(スパチャ)」獲得金額の上位を席巻しているのが、「VTuber(バーチャルYouTuber)」たちだ。

VTuberとは、二次元(3Dモデリング)イラストのキャラクターがYouTuberとなっているのが特徴で、生身のYouTuberよりも稼いでいるという。

そんなVTuberたちの人気の目安となるのが「スパチャ」と呼ばれる“投げ銭”の金額であろう。

そこで、ここではYouTuberの分析&ランキングサイト「PLAYBOARD」のVTuber・スパチャ・世界カテゴリ・1週間での、スパチャ世界ランキングを発表したいと思う。

今回も「VTuber」カテゴリに含まれないVTuberがいるため、「All」カテゴリも考慮したランキングになっているが、4月3週目(2022年4月11日〜2022年4月17日)のスパチャ世界ランキングで1位を獲得したのは誰なのだろうか?

第5位 Luca Kaneshiro(るか かねしろ)

Luca Kaneshiro【NIJISANJI EN】
所属:にじさんじ
週間スパチャ額:220万1,582円
チャンネルは→こちら

VTuberスパチャ世界ランキングの第5位は、今勢いに乗っているにじさんじEN所属の「Luca Kaneshiro(るか かねしろ)」が獲得した。

今回、もっともスパチャを獲得した動画は、チャンネル登録者数40万人突破を記念した歌ってみたのアフターパーティ配信「【KARAOKE AFTER PARTY】YEEEEEEE WE DID IT!!!!【NIJISANJI EN | Luca Kaneshiro】」だ。

歌ってみたで歌唱した選曲の裏話は当然として、毎回にじさん…

続きは【オトナライフ】で読む

パチスロ新台「ビタ押し失敗」しても“必ず上乗せ”の超アマ仕様!? 攻めやすさ「No.1」の技術介入機が登場!

 ビタ押しが苦手なプレイヤーでも、このマシンならば打てるかもしれない。

 山佐ネクストはこのほど、最新タイトル『パチスロ ピンクパンサーSP』の機種サイトをオープン。特徴やゲームフロー、プロモーションムービーなどを公開し、詳しいシステムを明らかにした。

 本機は赤7絵柄揃い・青7絵柄揃い・白7絵柄揃いと3種類あるビッグ及びREGを搭載しており、ビッグは175枚、REGは40枚の獲得が可能。通常時は液晶演出と出目で期待度が示唆され、ピンクパンサーの登場でチャンスを迎える。

失敗しても“必ず”最低限の上乗せ!?

  ビッグ・REG共に消化後はRT「パンサーチャンス」へ突入する流れで、ボーナス消化中は「ビタ押しチャンス」発生でRTゲーム数の上乗せにチャレンジ。左リールに「白7・ベル・青7」をビタ押しできればゲーム数が加算される点は従来の技術介入マシンと変わらないが、本機は失敗しても“必ず”最低限の上乗せに繋がることから、ビタ押しにかかるプレッシャーは低めと言える。

 RTは10G+α継続で、平均滞在ゲーム数は約39G(設定1)。消化中はボーナス、ビタ押しチャンス発生、スイカの一部で50G+αのART「パンサータイム」へ昇格させるのが目標で、昇格後は2択のベルが完全ナビされることで1Gあたり約0.3枚の増加が見込める。

 ART中にボーナスを引き当てた場合は、消化中のビタ押しチャンス発生でARTゲーム数を上乗せ。ART平均滞在ゲーム数は約207G(設定1)で、ART消化後は再度RTへ移行する仕組みだ。

ビタ押し力を高められる充実した機能

 設定は「1」「4」「5」「6」の4段階で、ビッグ確率は設定1:278.9分の1~設定6:274.2分の1、REG確率は設定1:374.5分の1~307.7分の1、合算確率は設定1:159.8分の1~設定6:145.0分の1。REG確率にそれなりの数値差があることから、この要素が設定推測の軸となりそうだ。

 視認性抜群のビタ押しポイントに加えて、失敗してもしっかりと上乗せ。その上、失敗時は1コマ12分割で細かいビタ押し精度を知らせてくれるだけでなく、疑似遊技で5G間練習できるビタ押し練習モードもある。

 まさしく「攻めやすさNo.1」のビタ押し入門機。気になる導入は6月上旬を予定しているとのことだ。

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パチスロ名機を積極的にパチンコ化している大手メーカー

 パチスロの大手メーカー・ユニバーサルエンターテインメントは数々のパチスロをモチーフにしたパチンコ機をリリースしてきた。ただ、その多くはビジュアルやイメージなど、わりと抽象的なものをコンセプトにした。

 しかし『PAでかちりラッシュ』はスペックやゲーム性をパチンコで再現した意欲作となっている。本機のモチーフとなっているのは『アステカ』。パチスロ4号機で活躍した名機だが、そのシステムには「CT」を採用している。

 CTとは「チャレンジタイム」の略で、突入すれば一部リールが無制御状態になり、目押しで小役を揃えられるようになっているのだが、規定の差枚数に到達した場合はCTが終了してしまう。

 そこで、もうひとつの終了条件である規定ゲーム数以内まで規定ギリギリの範囲で差枚数をコントロールしつつ、次のボーナスを狙うという技術力が試される機能となる。

パチンコで爆裂システムを再現した「P-CTスペック」

 技術や目押しの部分は反映できないが、「やしつつ次の大当りを目指す」というゲーム性をパチンコ小当りRUSHで再現。「P-CTスペック」と銘打たれたのが、この『PAでかちりラッシュ』なのである。

 本機は小当りRUSHの突入パターンも特殊で、従来は確変の一部で発動するが、本機では確変突入後に20回転を消化すると小当りRUSHに突入するようになっている。直撃パターンも存在するが、こちらがメインルート。CTの緊張感を擬似体感できるのである。

 完走(20回転消化)の割合は1/3ほどだが、大当りしてもその50%で小当りRUSHに突入する抽選が行われるので期待感は損なわれない。また、RUSH非突入の場合でも引き戻し率の高い50回転の時短で再チャレンジも可能である。

 肝心の出玉性能だが、小当りRUSH(でかちりRUSH)に突入すれば平均で2000発の出玉を期待できる。甘デジながら、ボーナスとCTの連打によって「万枚」も可能な『アステカ』にも引けを取らない迫力ある出玉感となっている。

 本機は設定1と設定6の二段階の大当り設定があるが、設定6なら約73%、設定1でも約70%で小当りRUSHがループしていく(時短引き戻し込み)。大当りも右打ち中は20%が最大出玉の10ラウンド。大きく出玉を稼ぐチャンスである。

 一方、演出面ではパチスロ『アステカ』のファンが泣いて喜ぶものも搭載されている。それはRUSH突入を告知するルーレット演出。これは『アステカ』のCT突入を再現したもので、5ラウンド確変or時短の「CHALLENGE BONUS」の場合はラウンド終了後にランプによって当否が決まるのである。

 シンプルだがその分、突入時の爆裂を夢見る想いが乗っかって非常にアツくなれるランプ演出になっている。

 パチスロCTブームの立役者『アステカ』の遺伝子を内外に継承した『PAでかちりラッシュ』。でかちりの興奮を再び。

(文=大森町男)
<著者プロフィール>
 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA「禁断の言葉」を残した武豊とC.ルメールの懺悔!? ドウデュースVSジオグリフ2度目の対決…混沌のクラシックで「またやっちまった」の既視感

 17日、中山競馬場で開催された第82回皐月賞(G1)を制したのは、C.ルメール騎手から福永祐一騎手へと乗り替わったジオグリフ。1番人気に支持された武豊騎手のドウデュースは3着に敗れた。

 6番人気までが一桁台の単勝オッズとなった今年の皐月賞。人気を集めた各馬に一長一短があり、抜けた存在のいない混戦で明暗を分けたのは、それぞれの騎手の手綱捌きだったといえるだろう。

 優勝したジオグリフの福永騎手は「十分チャンスのある馬だと思っていました」と振り返った一方で、「自分が上手く誘導できれば勝てる」という手応えは掴んでいた。

 当日の中山は内側の芝に傷みもあり、外を通った馬が差し脚を伸ばせる馬場傾向。多少の距離のロスを覚悟してでも、好位から抜け出すソツのない騎乗には、ベテラン騎手の円熟味のある勝負勘が見られた。

 3番人気で2着に敗れたイクイノックスのルメール騎手も、道中の位置取りはジオグリフとほぼ同じ。先に抜け出しながらゴール前で後れを取ったのは、勝負を焦ったことや東京スポーツ杯2歳S(G2)から直行した異例のローテーションの影響も少なからずありそうだ。

 好走した2頭に対し、不甲斐ない競馬で3着に敗れたのが昨年の2歳王者である武豊騎手とドウデュースのコンビである。

 トライアルの弥生賞ディープインパクト記念(G2)を取りこぼしたものの、陣営が「何も言うことがない」と言い切るほど盤石の状態だった。G1を勝った実力もあれば、中山芝2000mも経験済みで休み明けの不安もない。極論を言えば、勝ち負けは武豊騎手のエスコート次第といえるほど、不安がなかったということだ。

 にもかかわらず、最後の直線で3番手以内に進出していた馬が5着以内に4頭いた前残り決着で、ドウデュースの位置はまさかの14番手の後方というもの。上がり3ハロン最速となる33秒8の末脚を繰り出したとはいえ、勝負の大勢が決した後でのタイミング。「なぜそこまで下げる必要があったのか」と感じたファンは少なくなかったのではないか。

「ポジションが結果的に後ろだったかもしれません。今日は大事に行きました。もっと流れるかと思ったのですが、流れませんでした」

 レース後に出されたコメントからも、武豊騎手の読み違いが伝わる内容。“負けて強し”の印象こそ残ったが、後方から大外を回しただけの騎乗。こちらについては、元JRA騎手の安藤勝己氏もTwitter で「どうしても大外を回したかったか、距離を懸念して終いだけの競馬をしたかったのか。それにしても後ろからすぎた」と疑問視していた。

 その一方、勝ち馬であるジオグリフも鞍上の位置取りが疑問視されたレースを経験していることを覚えているだろうか。

 これが2度目の対決となったドウデュースとジオグリフだが、両馬が初めて顔を合わせたのは昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)である。3番人気のドウデュースに対し、2番人気がジオグリフ。当時、2頭の評価は逆だった。

混沌のクラシックで「またやっちまった」の既視感

 中団から抜け出した武豊騎手が、初めて朝日杯FSを制したことでも注目されたレースでジオグリフは最終コーナーを回ったところでまだ最後方に近い位置取り。このとき手綱を取ったルメール騎手が残した「結果的に後ろすぎました」というコメントには、ネットの掲示板やSNSで批判の声も相次いだ。

 巻き返しを期した共同通信杯(G3)でもダノンベルーガに敗れ、本番も主戦のルメール騎手が騎乗しなかったことで評価を落としたものの、皐月賞の勝利でG1級の実力を持っていることを証明してみせた。

 4着までに入った4頭については、枠順や騎手の乗り方で着順が入れ替わった可能性のある今年の皐月賞。それだけに武豊、ルメールといった名手2人が発した「禁断の言葉」が、混沌のクラシックに拍車を掛ける結果に繋がったようにも感じられる。ファンからすれば、「こいつらまたやっちまったのか」という既視感もあったのではないか。

 見事な騎乗で勝利へと導いた福永騎手が、「2000mまでは全く問題ありませんでしたが、次は距離が問われるのかなと思います」と懸念していたように、ジオグリフが一冠を制したからといって絶対的な立場となった訳でもないことも確か。

 日本ダービー(G1)は「最も運のある馬が勝つ」といわれるレースだけに、勝てるだけの実力馬であっても取りこぼしたケースは多い。栄冠を掴むには、騎手が悔いのない騎乗をしてくれることが勝利への絶対条件となるだろう。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

JRA皐月賞(G1)美人競馬評論家が「マツクニローテ」採用に期待!? ダノンベルーガ敗戦で浮上したキングカメハメハ、ディープスカイも歩んだ軌跡

 17日に中山競馬場で行われた皐月賞(G1)は、5番人気のジオグリフが勝利。今年のクラシックで主役の一頭と目されたダノンベルーガは直線で見せ場を作るも4着に敗れた。

 一方、前日のアーリントンC(G3)を制したのは、ダノンベルーガと同じオーナーのダノックスが所有するダノンスコーピオン(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)だった。

「元々はダノンベルーガ同様、ダノンスコーピオンもクラシック路線に進むプランもあったようですが、主戦の川田将雅騎手の助言もあり短距離路線へ舵を切りました。これで両馬を所有するダノックスとしては、短距離路線はダノンスコーピオン、クラシックはダノンベルーガで勝負という事になった訳です。

ところが、皐月賞でダノンベルーガが敗戦したこともあり、悲願の日本ダービー制覇を目論むダノン軍団としては、ダノンスコーピオンのダービー出走も可能性がゼロという訳ではないかもしれません」(競馬ライター)

 次走はNHKマイルC(G1)を視野に入れているダノンスコーピオンだが、仮に日本ダービーにも出走する事になると、キングカメハメハやディープスカイなどに代表される所謂”マツクニローテ”で挑む事になる。

 これについては、競馬評論家の花岡貴子氏も私見であると断りを入れつつも、ダノンスコーピオンがマツクニローテを行くのではないかと自身のTwitterで予言しており、ありえない話でもなさそうだ。

美人競馬評論家が「マツクニローテ」採用に期待

 “マツクニローテ”とは、かつて松田国英元調教師が好んで採用したローテーションだ。皐月賞から日本ダービーに向かう一般的な春二冠に対し、こちらの場合はNHKマイルCから日本ダービーに転戦するというもの。

 過去にはダノックス所有馬で、2010年NHKマイルC覇者のダノンシャンティもマツクニローテで日本ダービーへ参戦している前例もある(実際には日本ダービーは前日の怪我で出走取り消し)。

 ダノンスコーピオンの距離適性に関しては、現状は1600mがベストという見方もあるが、勝利したアーリントンCでは道中しっかりと折り合って脚をためる競馬が出来ており、距離延長にも対応出来そう。また、3歳時は多少距離適性から外れていても、基礎能力でカバーされるケースも珍しくはなく、一生に一度の舞台なら多少距離が長いとしても出走を決断する可能性は十分にありそうだ。

 ただ、過去にマツクニローテで日本ダービーに出走した馬で、2008年のディープスカイ以降は結果が出ていない点は気になる所だ。それでも陣営が、デビュー当初から「相当な器」と高く評価する大器なだけに、出てくるようなら面白い存在となりそうだ。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

進化する野球用グローブ…オーダーメイドは10万円、数十個所有するコレクターも

 3月25日にNPB(日本プロ野球)が、4月8日にMLB(米大リーグ)が開幕し、本格的な野球シーズンが始まった。昨シーズン、MLBでアメリカンリーグMVPに輝いた大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)をはじめとする人気選手の活躍にも注目が集まる。

 コロナ禍が続くが、各球場では(今のところ)入場制限も緩和されて観客の熱気が戻ってきた。最近は野球関連のニュースを目にする機会も多いだろう。

 また、暖かくなり草野球も楽しめる季節となった。以前は感染拡大防止対策として使用が制限されていたグラウンドも多いが、最近は再開する施設も目立つ。

 そこで今回は、選手が使う「野球用グローブ」に焦点を当ててみた。野球・ソフトボール用品市場のなかでもっとも需要が活発で、一般愛好家の人気も高いからだ。

 最新のグローブ事情を解説してくれたのは、本連載でもおなじみの「ベルガード」(ベルガードファクトリージャパン。本社:埼玉県越谷市)の永井和人社長だ。同社製の「野球用防具」は多くのMLB選手が愛用するが、グローブ商品も多く販売し、品質には定評がある。同社をはじめ関係者に取材し、一般消費者の購入心理も考えた。

大手から中小、個人まで製造者は数多い

「グローブの種類は日本市場がもっとも多彩で、オーダーメイドでつくるプロ選手はもちろん、一般の愛好家も自分にしっくりくるグローブを探します。最近は高価格品も人気です。コロナ禍が続き、ずっと消費を我慢していた思いもあるのでしょう。プロの有名選手と同じモデルを使いたいという人も多いですね」(永井氏)

 商品の素材には合成皮革もあり、量販店では数千円から買えるが、ほとんどは牛革製だ。実は昔に比べて原材料費が高騰しており、メーカー最大手の「ミズノ」でオーダーメイドのグローブを注文すると約6~10万円する。それでも好きな人は出費を惜しまない。

「選ぶ基準はさまざまですが、まずは好きなメーカーの商品で探す人が多いでしょう。大手から中小まで数多くのメーカーがあり、自社製造する小売店を加えると製造者は数え切れません。近年は個人が作る例、ユーチューバーがつくる例も増えています」(同)

 前述の「ミズノ」や「ZETT(ゼット)」「アシックス」「SSK」といった日本製メーカー、「ローリングス」や「ウイルソン」(ともに米国)など昔から有名だった企業もあれば、「久保田スラッガー」「スポーツ玉澤」「ハタケヤマ」といった品質の良さでマニアには知られたメーカーもある。

 前身会社の2012年まではOEM(相手先ブランドでの生産)が中心だった「ベルガード」も、永井氏が商標を受け継いでからは、自社ブランドでの開発を積極的に行う。

守備位置によってグローブの機能性は異なる

 ひとくちに「グローブ」「ミット」といっても、どの守備位置につくかで商品の機能性は異なる。少し専門的な話になるが、消費者意識の視点で聞いてみた。

「投手用グローブは大きい(小さい)のが好き、重い(軽い)のがいい、といった好みに分かれます。プロ野球の投手は、選手自身が小さいタイプを使いたくても、コーチから『球種を読まれるから大きいタイプを使え』と言われることもあります」(同)

 捕手用ミットは、時代によってトレンドが変わった。

「古田敦也捕手(当時ヤクルトスワローズ)時代は、タテ型の中心で捕るタイプが人気でしたが、現在は甲斐拓也捕手(福岡ソフトバンクホークス)に代表される、親指で捕るような小ぶりで浅いタイプが人気です。ただ、高い技術を要するので初心者には扱いにくいですね」

 ファーストミットについてはどうだろう。

「内野手からの送球を一瞬でも早く捕球するために、タテ型の薄いタイプが多いですが、実はこれは日本だけの特徴です。海外では野手用グローブに近いタイプが多いのです」

 きめ細やかさに対応するのは、いろんな意味で“日本的”といえそうだ。

内野手向け、外野手向けの特徴は?

 内野手用グローブは種類も豊富だ。左右のゴロやライナーに対応する守備機会が多く、より自分の手になじむようなフィット感を追求する。

「サード、ショート、セカンドと飛んでくる打球が異なるのに加えて、選手の使い勝手によっても変わります。『サードは強い打球が来る機会が多いため、捕球ポケットが深い大きめタイプ』『セカンドは捕ってから投げる動作を素早く行うため、捕球ポケットが浅い小さめタイプ』ともいわれましたが、選手の好みによっても異なります。

 近年人気なのは、ショートを守る源田壮亮選手(埼玉西武ライオンズ)が愛用する“源田モデル”。同じポジションの今宮健太選手(福岡ソフトバンクホークス)の“今宮モデル”も人気です。ともにZETTさんから発売されてヒット商品となりました」(同)

 外野手用は、内野手とは別の機能となる。

「前に落ちそうな打球、背後に来る打球もあり、内野手とは違い打球の上下に対応する守備機会も多いです。しっかり捕球したい選手は、大きめの捕球ポケットが深いタイプ。捕ってすぐ投げたい選手は、小さめのポケットが浅いタイプを好みます」(同)

 自分が好きな選手モデルのグローブでも、一般愛好家が使うと「使いにくい」「自分にはしっくりくる」と意見も分かれるようだ。プレー用に買うか、後述するコレクション用に買うかでも違うので、「実店舗で見てから判断したほうがよい」と、関係者は話す。

日本の熟練職人がつくる「ベルガード製グローブ」

 ベルガードファクトリージャパンには、「ベルガード」(自社ブランド)と、「アクセフベルガード(AXF)」(特許技術IFMC.=イフミックを使った提携ブランド)があり、野球用防具は前者から、グローブは両ブランドから販売している。

「市場に流通するグローブの大半が海外製ですが、ベルガードのグローブは日本製で、国内の熟練職人が製作しています。いま注力しているのは『湯もみ型付けがされたグローブ』。湯もみ型付けを施してあるので、自分の手になじむのが早いという特徴があります」(同)

 野球経験者ならご存じだろうが、湯もみ型付けとは新品のグローブを柔らかくする手法のひとつ。固いグローブが適度なやわらかさになり、捕球ポケットが形成されて取りやすい、などのメリットがある。ただし、個人が自分で型付けするとうまくいかない例も多い。

「ベルガード」ブランドの湯もみ型付けグローブは5万5000円(税込み)。素材にこだわり、日本の熟練職人が製作、湯もみ型付け済みというのが特徴だ。

 数年前には「武州和牛グローブ」(武州和牛ストロングスレザーシリーズ)ブランドも開発した。武州和牛は2000年代に入ってから誕生した埼玉産の牛で、皮本来(革になめす前)のシワも復元力が強く、機能性の高いグローブだった。素材、革をなめすタンナー、メーカーもすべて “オール埼玉”として開発した(現在は製造休止)。

「日本の職人の技術を絶やさない」使命も掲げて、特徴のある商品を次々に開発する。

なかには、数十個所有するコレクターも

 プロ野球やアマチュア野球では、グローブの色には制限がある。一方で草野球には制限がなく、女子プロ野球も制限は緩和されている。「ボールとの区別がつかなくなるので白系・グレー系の使用は不可」など、チームが所属する連盟によって規定されている。

「自分の個性を打ち出せるので、女子選手のほうがカラフルなグローブを持つようです。当社でも選手の要望をもとに、オーダーメイドで個性的なグローブを製作することもありますし、多くの女子選手とは交流があります」と永井氏は話す。

 個性的なグローブでいえば、プレー用ではなくコレクションとして集める人も。コレクターの中には数十個、50個以上集める人もいる、と聞く。

 コロナ禍で普段、試合を行うグラウンドが使用中止となるケースも目立った。草野球のプレー機会が減った愛好家のなかには、こんな意見を述べる人もいた。

「在宅勤務の休憩中に、お気に入りのグローブを磨いたり、手にはめたりするだけで、気分転換になります。もう少し所有数を増やしたいけれど、妻には理解されません。ひそかにお小遣いを貯めて、次の“へそくりグローブ”を考えています」(30代男性会社員)

「何かをコレクションするのは男性が多い」と言われるが、グローブも同じのようだ。

課題は「野球競技人口の減少」

 国内の「スポーツ用品市場」は、多くの業界と同じく、コロナ禍で痛手を受けた。各種のスポーツ大会やイベントが中止や規模縮小となり、学生の部活も減少。販売機会を失ったのも大きい。アウトドアなど追い風となった分野もあるが、少数派だ。

 そのなかで「野球・ソフトボール用品市場」は、コロナのずっと前から続く「野球の競技人口減少」もあり、市場規模は約600~700億円(調査データによる)。スポーツ用品のなかでもっとも大きな「スポーツシューズ」市場の約3000億円に比べて小さく、近年は縮小傾向だ。

 その一方、「コロナ禍で少し『昔の日本』に戻った」現象もある。多くのプール施設が使用中止となった2020年夏は、住宅街の自宅で「ビニールプールを出して幼い子どもを遊ばせる」家庭も目立った。「親子でキャッチボール」という光景も何度か目にした。

「軽く身体を動かしたい」「家族で楽しみたい」人に訴求する姿勢も大切なようだ。

 企業や学校で新年度・新学期となる春は「気分転換の消費」をしたくなる季節でもある。野球好きの人は、この機会に「新しいグローブ」に手を伸ばすかもしれない。

(文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)

高井 尚之(たかい・なおゆき/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)

学生時代から在京スポーツ紙に連載を始める。卒業後、(株)日本実業出版社の編集者、花王(株)情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。出版社とメーカーでの組織人経験を生かし、大企業・中小企業の経営者や幹部の取材をし続ける。足で稼いだ企業事例の分析は、講演・セミナーでも好評を博す。近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。これ以外に『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』(同)、『「解」は己の中にあり』(講談社)など、著書多数。

男性育休取得率8割!フィンランドに学ぶ育休取得推進のカギ

2022年度より、改正「育児・介護休業法」が施行され、男性がより育休を取得しやすい環境が整備されます。日本における、2020年度の男性の育休取得率は12.65%で、社会に浸透しているとは言い難いのが現状です。

電通パブリック・アカウント・センター「かぞくのみらいプロジェクト」では、男性育休が本人や家族、企業、社会に与える影響を探るべく、2021年に調査を実施しました。未就学児の子どもがいる男女1600人(育休取得経験男性500人を含む)にアンケート。第1回では男性育休の、本人や家族、企業に対するメリットを紹介しました。

今回は、男性の育休取得率が80%を超えるフィンランドの取り組みから、男性育休を推進するために社会や企業ができることを学びたいと思います。

ゲストに迎えたのは、フィンランド大使館で広報を務める堀内都喜子氏。電通の石井宏枝氏と伊藤奈々絵氏がお話を伺いました。

伊藤氏、堀内氏、石井氏
左から電通 伊藤氏、フィンランド大使館 堀内氏、電通 石井氏
<目次>
母親と父親に「情報格差」を生まないフィンランドの取り組み
日本はそもそも、休みにくい国?これから必要な、新しい休み方とは
対話で“アンコンシャスバイアス”をなくすことが、育休推進の第一歩



 


 

母親と父親に「情報格差」を生まないフィンランドの取り組み

伊藤:電通パブリック・アカウント・センター「かぞくのみらいプロジェクト」が2021年に実施した調査では、男性が育休を取得することについて20~49歳の全体の8割が賛成という結果になりました。未既婚、子どもの有無にかかわらず、多くの人が「賛成」と回答しています。また、男性育休を取得したい、夫に取得してほしいと考える人は全体の63.6%で、特に20代女性では8割を超える高い結果となりました。

男性の育児休業取得に対する賛否
今後の育児休業の取得意向

一方、当事者である未就学児を持つ男性の45%が、そもそも取得の意向がなかったと答えており、絶対に取得しようと思っていたという回答は12.7%にとどまりました。男性の育休取得自体には賛成なのに、いざ自分に機会が訪れても、取得しようとは思えない、という傾向がみえてきました。この結果から、育休に対する意識付けの部分に課題があるのではないかと思ったのですが、父親の育休の取得率が8割を超えるフィンランドでは、どのような考え方が根付いているのでしょうか?

男性の育児休業取得意向
※構成比(%)は小数点以下第2位で四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならない場合があります。

堀内:フィンランドには里帰り出産の文化がなく、親と一緒に暮らす3世帯同居もほとんどないので、出産後すぐに父親が休業し、最初から夫婦2人で子どもを育てていくことが常識になっています。それでも、母親のほうが育休を長く取得できることに対して「不公平だ」という声が上がり、2021年には父母ともに育休を7カ月ずつ取得できるように法改正が行われ、間もなく施行となります。フィンランドの男性にとって、育休は親としての責務を果たすための「権利」です。

伊藤:日本では両親のサポートを受けるのをあたりまえとするケースも多いようですが、就労年齢が伸びたことで親も仕事をしているケースもあり、今後は両親を頼れない人も増えてきそうですよね。

堀内:もちろん、最初はみんな戸惑いながら子育てをしていくのですが、フィンランドでは基本的には家族のことは自分たちで何とかする、というスタンスが定着しており、それをサポートする体制が比較的しっかり整っているように感じます。

例えば、妊婦健診には、毎回父親も同行するように強く国が推奨しています。毎回事前アンケートがあり、母子の医療的な確認だけでなく、両親の気持ちの変化や普段の生活についてさまざまな角度からヒアリングを行い、適切なケアを行います。

これを実施しているのが、「ネウボラ」と呼ばれる出産・育児支援施設です。日本でいう保健所のような場所で、妊娠期から子どもの小学校入学まで、定期的に子どもの健診や親の育児相談を無料で行っています。日本だと集団健診が多いのですが、ネウボラは保健師と個別に1時間ぐらい時間を取って、父母が抱えている悩みを話したり、育児に関するアドバイスを受けられたりするので、かなり濃い情報が得られます。

ネウボラ1
ネウボラ2
ネウボラ3

石井:健診というよりも、もはやカウンセリングですね。日本では女性と比べると、男性が育児に関する情報を得る機会がどうしても少なくなりがちですが、フィンランドではそのような情報格差は生まれにくいのでしょうか?

堀内:そう思います。ネウボラでは、なんと、自治体によっては父親だけが行く健診もあり、母親がいると言いにくい内容についてもケアしているのです。私の上司もネウボラを利用したことで、「子育ては男女関係なくできることが分かった」と言っていました。他にも、「妊娠中に妻の機嫌が悪くてつらかったけれど、実は体の中ですごく大きな変化が起きていることを知って向き合えるようになった」という声もありました。

また、妊娠が分かると政府から冊子が配られるのですが、両面が表紙になっていて、片方は母親向け、もう片方は父親向けの情報が載っています。フィンランドの父親は、子どもが生まれる前から育児と向き合い、自分ゴト化する機会が多いのです。

フィンランド育児パッケージの内容
フィンランド育児パッケージ ボックス
フィンランドでは、子どもが生まれると政府から「育児パッケージ」と呼ばれる育児用品の詰め合わせボックスが無料で贈られる。出産給付金とどちらか選べるが、ほとんどの人が「育児パッケージ」を選んでいる。ボックスの外箱は簡易型ベビーベッドにもなる

 

日本はそもそも、休みにくい国?これから必要な、新しい休み方とは

石井:フィンランドも昔は男性の育休取得率は低かったと聞いています。それが向上したのは、何かきっかけがあったのでしょうか?

堀内:1970年代に男性育休の制度ができたものの、取得率はなかなか上がりませんでした。大きな転機となったのは、1998年に当時の男性の首相が育休を取得したことです。非常にセンセーショナルな出来事として取り上げられ、そこから一気に育休を取得する男性が増えました。やはり、大臣や政治家、企業の管理職などが率先して取得する姿勢を見せたことが大きいのかなと思っています。

石井:職場で男性社員に育休を勧めると、最初は躊躇(ちゅうちょ)する人が多いんです。その理由の一つが、仕事が滞ってしまい、職場に迷惑をかけるのではないかという心配です。でも、国家元首という唯一無二の仕事をしている人でも休めるなら、自分にもできるはずだと思えそうですよね。また、これだけ取得率が高いということは、職場でも他の人への業務のサポート体制が整っているのではないでしょうか?

堀内:おっしゃるとおりで、社員の育休期間中は代わりの人を雇うケースが非常に多いですね。そもそもフィンランドには新卒採用という制度がないので、大学生も中途採用の人と同じ土俵で戦わないといけません。そこで、社会経験を積みたい大学生や若い人を雇うことで、Win-Winの関係を築くことができます。それから、育休に限らず、夏季休暇も含めて長期休暇を取得することが一般的なので、もともとお互いに仕事をカバーし合う組織文化が定着しているのだと思います。

伊藤:そうすると、自分が育休を取得することで周りの人の仕事量が増えることに対して、あまりネガティブな意識はないのでしょうか?

堀内:全くないとは思いませんが、そこはもうお互いさまですからね。その分、事前に休むことが分かっているので早めに引き継ぎをしたり、取引先にもオープンに話すなど、育休に向けた準備は周到にしている印象です。

伊藤:なるほど。周りに迷惑をかけたくないという心理から、何かあったら自分で対応しようと思って、逆に引き継ぎが曖昧になってしまう人も少なくないと思います。その意識から変えていけるといいですよね。

取材風景

石井:堀内さんは、日本の育休がフィンランドのように進まない理由は何だと思いますか?

堀内:日本は育休に限らず、休みにくい傾向があるように感じます。長期休暇をなかなか取れなかったり、残業なしで帰りにくかったり。フィンランドは子どもの有無に関係なく残業せずに帰ることが常識になっていますし、保育園は16〜17時に閉まるので帰らざるを得ません。子どもの夏休みも2カ月半あるから、両親が4週間ずつ休んでも足りないぐらいです。まずは全体的な休暇の取りやすさが改善されると、もっと育休取得も進むのかなって思います。

石井:やっぱりこれまでの働き方自体の先入観や意識を変えていく必要がありますよね。それも自分一人で変わるのではなく、企業や組織単位で、海外を含めて新しい働き方の事例も学び、お互いの多様な働き方を理解する取り組みを行うことが重要だと思います。ある企業では、マネージメント層が、育児と仕事の両立の課題を実感するために、育児をしている社員の家庭に訪問して、送り迎えなども体験するというプロジェクトを行っているそうです。

堀内:昔は職場にプライベートを持ち込まないことが良しとされていましたが、これからは一人一人のライフスタイルや家庭の状況に合わせて、企業側もある程度寄り添っていったほうが、効率もモチベーションも上がるような気がします。

対話で“アンコンシャスバイアス”をなくすことが、育休推進の第一歩

伊藤:ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を推進する上で、当事者とそれ以外の人との温度差を埋めるのが本当に難しいと思っています。私も子育ての当事者になるまで、育児と仕事を両立することの大変さを理解できていませんでした。

石井:想像力と対話力が必要ですよね。国内電通グループでは2022年1月にチーフ・ダイバーシティ・オフィサー(CDO)を新設し、北風祐子氏が就任しました。北風氏はDE&I実現のキーワードとして「アンコンシャスバイアス」(無意識の偏見)という言葉をよく挙げています。育休の取得についても、当事者と周りとがコミュニケーションを取らず、「この人は仕事が忙しいから育休を取らないだろう」「育休を取ると周りに迷惑をかけるだろう」と、無意識に決めてしまうことも、すれ違いが生まれる原因だと思うのです。

堀内:お互いに主張をすることは大切ですし、丁寧に向き合って対話をしていくことが必要ですよね。また、効率化が叫ばれる時代だからこそ、社員のモチベーションをいかに高めるかが問われています。十分な育休を取って職場に復帰した時の仕事に対するモチベーションは高いと思いますし、育休期間中に経験したことを業務に生かせる部分もたくさんあると思います。

伊藤:電通でもパパ専門チーム「パパラボ」が、「PX(パタニティ・トランスフォーメーション)」という、男性育休を契機に組織文化を戦略的に変革させる活動を行っています。そこで掲げている男性育休のメリットの中にも、育児を通してマルチタスクを身に付けられる、父親としての自覚が芽生えて仕事へのやる気が高まる、といったものが挙がっています。

堀内:ワークライフバランスに関していうと、フィンランドでは週休3日制を議論したり、ベーシックインカムを実証実験するなど、新しい取り組みに積極的にチャレンジしています。フィンランドはけっこうトライアルが好きで、良いと思ったらすぐ取り入れる文化があります。最近、さまざまな検証を経て義務教育が18歳まで延長されましたが、義務教育の開始年齢を5歳に引き下げるトライアルも進行中です。

石井:やっぱり人と組織が持続的に成長するためには、これまでの制度ややり方を、変化に応じて柔軟にトライアンドエラーを行いながらより良いカタチに変えていく必要がありますよね。

堀内:今やフィンランドでは、「育休を取らない人は冷たい人間だ」と思われるほどですからね(笑)。何よりも、男性の育休は女性のためにあるのではなく、男性の権利として認識されています。日本も奥さんに言われたから取るのではなく、自身のメリットを享受するために取るという風潮に変わっていくといいですね。

【調査概要】
調査対象:
■スクーリング調査:全国20~49歳 一般男女個人
■本調査:
①一般:男女個人既婚子あり (子ども年齢は1歳~小学校入学前)
②育休を取った男性(育休を取った子ども年齢は1歳~小学校入学前)
③パートナーが育休を取った女性(育休を取った子ども年齢は1歳~小学校入学前)
サンプル数:
■スクーリング回収数:90,000サンプル ⇒ 人口構成比抽出:「10,000人調査」として分析
■本調査回収数:1,600サンプル
調査手法:インターネット調査
実査期間:
■スクーリング:2021年11月24日(水) ~ 2021年11月26日(金)
■本調査:2021年11月26日(金) ~ 2021年11月29日(月)
 
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自信家&エリート自任の茂木幹事長に自民党内で交代論「何をやっているのか」「勘違い」

 予定される日程まで3カ月を切った参議院選挙(6月22日公示、7月10日投開票)を仕切る自民党の茂木敏充幹事長の評判が散々だ。東京五輪・パラリンピック推進本部の設置期間終了にともない3月末に閣僚枠が1減となる際、「閣内には堀内五輪相だけでなく、ほかにも働いていない大臣がいるから、どうせなら小幅改造をしてはどうか。セットで幹事長と政調会長も交代させたらいい」という話が首相官邸周辺で囁かれたほどだ。

 何かと物議を醸す高市早苗政調会長はまだしも、茂木氏まで交代説が出る背景には、公明党とのギクシャクした関係がある。前任の二階俊博幹事長と違って茂木氏は就任当初から公明党とのパイプが細いといわれていたが、年明けには参院選での「相互推薦」をめぐり、公明党が怒りを爆発。要請していた公認候補への推薦を自民党がなかなか決めず、しびれを切らした公明党が「相互推薦による選挙協力を見送る」と言い出したのだ。

 公明党が推薦を求めたのは5選挙区。それに対し、公明党が候補者を擁立しない、つまり自公の選挙協力が成立する選挙区は38。どう考えても、困るのは自民党だ。自民党内は「茂木幹事長は何をやっているのか」の大合唱となり、その後、自民党はなんとか公明党と関係修復を図り、「地方組織間の個別協議」という条件付きながら相互推薦を前に進めることで合意した。

 この失態を挽回しようとして、茂木氏主導で公明党に「媚びを売った」(自民党中堅議員)のが、3月中旬に突如浮上したものの結局、見送りとなった「年金生活者に5000円給付」という経済対策案だった。

 新年度の4月から年金額が0.4%減額されるのを補填するかたちで年金生活者に5000円を一律給付するというもので、自公の幹事長と政調会長の4人が揃って首相官邸に要望に出向くパフォーマンスまでしたのに、「たった5000円とは年金生活者をバカにしている」「参院選向けの露骨なバラマキ」などの批判が上がり、白紙となった。

「あの提案は、支援者に年金生活者が多い公明党向けに、茂木氏が考えたプラン。選挙協力でゴタゴタしたので関係改善に良かれと思ったのでしょうが、いかんせん金額が少なすぎたし、筋が悪かった。自公で一緒に総理に提案したはずなのに、世論の受けが悪いとわかると公明党は政調会長が『5000円給付案は自民党の茂木幹事長から話があった』と暴露して逃げた。茂木氏は恥をかかされた」(前出の自民党中堅議員)

「茂木氏対策マニュアル」

 5000円という金額のセコさが墓穴を掘った側面もありそうなのだが、茂木敏充氏には「年金生活者はその程度でも喜ぶだろう」という傲慢さがあったのではないか。というのも、茂木氏は自民党内だけでなく霞が関でも「上から目線で人当たりがきつい」と有名。幹事長就任直後には、官僚たちが「茂木氏対策マニュアル」をつくって代々引き継いでいたことが報じられてもいる。

 茂木氏は東大卒後、丸紅と読売新聞社に勤め、ハーバード大大学院(公共政策)に留学した経験を持つエリート。永田町でも一、二を争う自信家だといわれる。その性格は、選挙に向けた応援での地方回りでも垣間見えるという。

「支援者らに頭を下げているところを撮影されたくないらしく、メディアに取材させないそうです。選挙を仕切る幹事長なのですから、協力を求めて頭を下げるのは当然のこと。幹事長が地方に応援に入っている映像が流れれば、支持者もやる気になって組織が引き締まる。そうやって票を積み上げていくのに、何を勘違いしているのか」(地方の自民党組織の幹部)

 参院選後の内閣改造に合わせた幹事長交代が、あるかもしれない。

(文=Business Journal編集部)

 

山下智久主演ドラマ『正直不動産』が妙におもしろい…早くも今期No.1確定か

 ドラマ『正直不動産』(NHK)が好調だ。『ビッグコミック』(小学館)に連載中の同名漫画(大谷アキラ<漫画>、夏原武<原案>、水野光博<脚本>)を『ハコヅメ』(日本テレビ系)、『監察医 朝顔』(フジテレビ系)などで知られる根本ノンジの脚本で実写化した同ドラマは、山下智久がジャニーズ事務所を退所してから初の連続ドラマ主演ということで注目されていた。

 4月5日の放送開始後も、視聴者からの反応は上々のようだ。NHKのホームページには「番組担当・宇佐川隆史プロデューサーより」として、以下のようなメッセージが掲載されている。

「第2話の放送後も、反響の声が(初回をも上回る勢いで)拡大しております。お手紙による感想や激励は6百通をこえ、NHKプラス(見逃し配信)では、記録的な視聴回数(朝ドラ・大河をのぞくドラマの歴代最高値)をマーク、入門編となる『5分で分かる見どころPR(YouTube)』も、1週間で50万再生を突破しました」

 大好評を受けて、NHKは第3話(4月19日夜10時~)の前に、1話と2話を連続で再放送するという(第1話/午前2:11~2:56、第2話/午前2:56~3:41)。

「嘘がつけなくなった不動産会社の営業マンを通じて、不動産業界の内情を描くというテーマで、見ていて痛快な内容です。山下が演じているのは口からでまかせで営業成績トップだった“ライアー永瀬”こと永瀬財地で、たたりにより正直なことしか言えなくなったことで、エースの座から陥落してしまいます。

 初回の冒頭シーンから山下の鍛え上げられた裸体で始まり、山下の顔面アップも多いなど、やはり彼のイケメン度を全面に押し出してはいますが、内容的には良質なお仕事ドラマといえるでしょう。視聴者の反応も『毎クール似たようなドラマばかりだけど、これは新鮮でおもしろい』『山Pのクールな雰囲気が敏腕営業マンにハマっている』『早くも今クールで一番かも』と好意的な反応が多いです」(芸能ライター)

 同ドラマといえば、スタート前にキャストに名を連ねていた木下ほうかが性加害報道で降板する事態となり、再編集を余儀なくされる不運もあったが……。

「木下が演じる予定だったのは山下の上司役ですが、出演シーンは全カットとなったようです。もう一人の上司役をシソンヌ・長谷川忍が好演しているため、再編集後もほぼ違和感のない内容となっています。ただ、山下にからむ木下の“イヤミ上司”を見たかった気はしますが……」(同)

 NHKドラマといえば、豪華なキャスティングも見逃せない。同ドラマでは、山下演じる永瀬の部下で新入社員の月下咲良を福原遥が、永瀬のライバルである桐山貴久を市原隼人が演じている。また、第1話には山崎努がゲスト出演し、山下と10年ぶりの共演で話題となったほか、第3話にはマダム役で大地真央が登場する。さらに、主題歌は小田和正の書き下ろし「so far so good」だ。

「やや頬がこけて見えるせいか、一部には山下の“激ヤセ”を心配する声や、クールな山Pとコメディとの相性の悪さを指摘する意見もありますが、新境地ともいえる山下のコミカルな演技が妙なおもしろさを醸し出しています。山下は、4月24日にはハリウッド共同制作オリジナルドラマ『TOKYO VICE』(WOWOW)がスタート。同作では人気No.1のカリスマホスト・アキラを演じており、そちらの方がハマり役だと思われますが、俳優としての振り幅を広げることで、今後のキャリアにつながるのではないでしょうか」(同)

 山下の転機となりそうな『正直不動産』から目が離せそうにない。

(文=Business Journal編集部)