日産アリア、日本初の長距離巡航EVを実現…東京-大阪間を無給電で走破可能に

 日本初の長距離巡航EVの称号は、日産自動車アリア」に与えられたといっていい。

 アリアの「B6 2WD」には、66kWhの大容量バッテリーが搭載される。最高出力は160kW、満充電からの航続可能距離は470km(WLTCモード)に達する。日産「リーフ」の航続可能距離は322km、「リーフe+」のそれは458km。最長記録を更新したことになるのだ。

 カーボンニュートラルを旗印に、積極的にEVを投入する欧米勢には、航続距離の長いモデルも少なくない。大容量のバッテリーを搭載し、長距離巡航を可能としている。だが日本では、リーフe+が400km超に達しただけで、EVの存在価値をシティコミューターと割り切る傾向にある。

 インフラ的に未成熟だから、自宅で満充電した電力の範囲での行動半径が、日本では都合がいい。電欠の心配をしながらの長距離移動は、EVには馴染まないとされてきた。それが、アリアの誕生で日本人のEVに対する意識が変わるかもしれない。

 デビューした「B6(2WD)」の航続可能距離は470kmであり、この夏に追加が予定されている「B9(2WD)」には、さらに大容量の91kWhバッテリーを搭載する。航続可能距離は640kmとアナウンスされているのだ。リアルワールドではWLTCモードは不可能かもしれないが、辛く見積もって500kmだとしても、東京-大阪間を無給電で走破できる計算だ。

 一方、動力性能が優れたモデルもスタンバイしている。「B6(2WD)」の最高出力は160kWだが、「B6(4WD)」は250kwにパワーアップ、さらに大容量バッテリーを搭載する「B9(2WD)」は178kw、最強の「B9(4WD)」は290kWものパワーを誇る。足の長さだけではなく、力強さも備える。欧米の多くがEVがそうであるように、力強くロングドライブも受け入れるのである。

 給電能力にも細工が施された。バッテリーは、旅の道中に頻繁な給電を行えば熱を持ち性能が低下する。気温25度を頂点に、暑くても寒くても急速充電性能は下がるのである。だから夏場のドライブや寒冷地への移動では使い勝手が悪い。また、高速走行直後は、ほとんど充電を受け付けてくれない。30分の急速充電でも期待した電力を補充できず、給電ホッピングに迫られた。

 だが、日産はバッテリー温調システムを開発。常に理想的な温度をキープさせることに成功したのだ。ちなみに、EVのリセールバリューの低さの元凶となっているバッテリーの劣化も抑えられているという。一般的には、10万kmで60%ほどまでバッテリー性能がダウンするとされているのだが、アリアではそれが90%にとどまるという。価格の高さだけではなく、下取り価格の低さもEV普及を妨げていると触れている。流通のための効果も期待されるのである。

 そもそも、走りは力強い。これでもシリーズのなかでは、もっともローパワーだというから驚きである。乗り心地もシットリしている。優雅な乗り味ではないが、バッテリーを床の下に低く薄く搭載することで、SUVにありがちな不安定な操縦性能にはならない。

 ともあれ、470kmに達する航続可能距離は魅力的で、東京から静岡を往復するようなロングドライブをしていても、電欠の心配をそれほどすることがなかった。距離を気にせずに走り、帰宅したら深夜電力を利用して充電をすれば、普通の生活ができる。EVが身近に迫ってきた感覚である。

(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

歯周病が全身に与える驚愕の影響…がん、糖尿病、認知症にも深く関係との研究結果

 今回も、拙著『歯・口・咀しゃくの健康医学』から、驚きの「歯周病と全身疾患との関係」についてお話しします。

 歯周病は人類史上、もっとも感染者数の多い感染症とされ、ギネス・ワールド・レコーズに載っているほどで、世界中に最も広く知れ渡った病名です。

 しかし一般の方に「歯周病はどのような病気なのか」とのアンケートを行ってみると、ほとんどの方が「歯と歯ぐきの病気」と答え、「歯ぐきと、歯を支える骨の病気」と正しく答えられる人の割合は、およそ1割強という結果があります。歯周病は歯の病気ではなく、歯茎の病気なのです。

 そしてまた、歯周病をわかりづらくしているのは、「歯肉炎」と「歯周炎」の2つを合わせて「歯周病」としていることです。

 実は、この2つには大きな違いがあります。歯肉炎は歯を支える骨にはダメージを与えない炎症ですが、歯周炎は歯を支える骨を破壊し、最終的には歯が抜けてしまう炎症です。つまり、歯周病のなかで気を付けなければならないのは歯周炎ということになります。具体的にいえば、歯周炎は深いポケットが出来、歯茎が赤くただれ膿が出るような状態です。

 どちらも歯周病菌が主体となり起こす炎症ですが、それ以外にも喫煙や肥満、糖尿病、ストレス、歯ぎしり・噛みしめ、遺伝的因子などの多岐にわたる要因があり、これらが複雑に組み合わさり歯周病の進行に大きな影響を与えます。つまり、細菌と同じように、これらの因子に対応しなくては、本当の意味での歯周病治療や予防にはなりません。きちんと歯さえ磨いていれば歯周病にならない、ということではないのです。

歯周病と全身

 では、歯周病を全身という視点から見てみましょう。

 最近では、動脈硬化やがんなどの疾患を起こしている臓器を調べると、歯周病菌が検出されることから、「歯周病と全身疾患」の研究が進み、歯周病とがん、肥満、認知症、糖尿病、心臓病などといった、これまでまったく無関係と思われていた疾患に、歯周病との強い関連性がうかがえるという文献が多く見られるようになってきました。

 たとえば、「口腔内細菌4種の大腸がんへの関与を世界に先駆けて証明」という文献です。この文献では、口腔と腸内に同じ遺伝子配列を持つ細菌が発見され、世界で初めて口腔から大腸に細菌が供給されていることを証明できたとあります。

 また、腸内に特異的な口腔常在菌を4種発見し、これらの口腔内細菌が腸に移行して大腸がん(直腸・結腸がん)の発生や進行に関わる可能性があることもわかったとのことです。予防のためにも、大腸がんと関連する細菌を腸に定着させないよう、日常の口腔ケアと定期的に歯科で管理してもらうことが大切、とまとめられています。

 次に、「肥満が歯周病を悪化させるメカニズムを解明 肥満により腸内細菌叢が変化 腸内細菌が歯周病に影響」という文献です。この文献では、マウスを使って実験を行い、肥満による腸内細菌叢の変化が尿酸の産出につながり、それが血流を介して歯周組織での炎症を亢進させ、歯周病を悪化させると解明したとのことです。

 この2つの文献から、歯周病と腸内細菌は相互に密接な関連性を持つので、歯周病を改善することが大腸がんの抑制につながったり、肥満の改善や腸内細菌を整えるアプローチが歯周病の悪化を抑制し、先の大腸がん予防につながるような好循環が期待できるというものです。

 3つめは、「認知症の原因物質、歯周病によって蓄積する仕組みを解明」という文献です。この文献では、認知症の7割を占めるアルツハイマー病の原因といわれる、アミロイドベータなどの異常なたんぱく質が、歯周病菌に感染したマウスの脳血管では約2倍運ばれやすくなり、脳細胞へのアミロイドベータの蓄積量も10倍に増えたことをつきとめたとのことです。

「歯周病菌が、異常なたんぱく質が脳に蓄積することを加速させてしまうことが明らかになった。歯周病の治療や予防で、認知症の発症や進行を遅らせることができる可能性がある」とまとめています。

 その他、糖尿病、心臓疾患などにも歯周病との関連を示す文献が多く発表されています。このように最近では、歯周病と全身疾患との関連性について、さまざまな報告がされるようになってきました。歯周病菌の出す毒素が複雑に絡み合いながら、全身に良くも悪くも大きな影響を与えるようです。

 つまり、歯周病に対しては、細菌の除去だけではなく、禁煙をしたり、腸内環境を整えたり、体重管理をしたりして、できるだけさまざまなリスク因子に、並行したアプローチをすることが肝要だといえます。「口の健康」は、すべての健康への起点なのです。

 次回は、「人生100年時代を生きるための健康法」についてお話ししたいと思います。

(文=林晋哉/歯科医師)


●林 晋哉(歯科医師)
1962年東京生まれ、88年日本大学歯学部卒業、勤務医を経て94年林歯科を開業(歯科医療研究センターを併設)、2014年千代田区平河町に診療所を移転。「自分が受けたい歯科治療」を追求し実践しています。著書は『いい歯医者 悪い歯医者』(講談社+α文庫)、『子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる』(祥伝社)、『歯医者の言いなりになるな! 正しい歯科治療とインプラントの危険性』(新書判) 、『歯科医は今日も、やりたい放題』(三五館)、『入れ歯になった歯医者が語る「体験的入れ歯論」: -あなたもいつか歯を失う』(パブフル)など多数。

林歯科HP:http://www.exajp.com/hayashi/

第4次韓流ブームの象徴的グルメ?激辛だけじゃない「韓国の汁なし袋麺」5選

 コロナ禍でのステイホーム中に映画やドラマを楽しんだ人は多いだろう。特にドラマでは『愛の不時着』や『梨泰院クラス』『イカゲーム』など、数々の韓国コンテンツがブームを巻き起こし、多くの視聴者を熱狂させた。その人気ぶりを証明するかのように、2020年の「ユーキャン新語・流行語大賞」では「愛の不時着」が2位にランクイン。惜しくもトップ10入りは逃したものの、「第4次韓流ブーム」もノミネートされた。

 第4次韓流ブームの特徴として、レストランで食べるような「韓国料理」だけでなく、映画やドラマの中で登場人物が日常的に食べている庶民的なグルメも話題となっており、そのような韓国食品を輸入販売する店が飛躍的に増えていることが挙げられる。特にインスタント麺は定番商品で、ラーメン、冷麺、ジャージャー麺、炒め麺など、多様な商品が一般的なスーパーやコンビニなどに並ぶことが増えてきた。

 そこで今回は、手に入りやすくなった韓国インスタント麺の中でも独特のジャンルである「汁なし袋麺」を5つ、紹介しよう(各種情報は調査時点、価格はすべて税込み、オープン価格)。

三養ジャパン「ブルダック炒め麺(袋)」/128円

 韓国の食品メーカー・三養食品は、1963年に韓国で初めてインスタントラーメンを発売した企業として知られている。2019年には同社初の海外法人「三養ジャパン」が設立され、日本での本格販売を開始。その人気の原動力となっているのが、今回紹介する「ブルダック炒め麺」だ。「ブルダック」とは韓国語で「激辛の鶏」という意味で、その名の通り、パッケージには火を吹いている鳥のキャラクターが描かれている。

 作り方はインスタント焼きそばに似ていて、5分煮込んだ後に少量の茹で汁を残し、そこにオリジナル激辛ソースを混ぜ合わせて30秒炒めるというスタイル。できあがると麺は赤く染まり、辛そうな香りが鼻をツンと突く。食べてみると、意外にも最初に旨みや甘みを感じ、その後に強烈な辛さが駆け抜ける。仕上げにふりかけたごまと海苔がアクセントになり、箸が進む旨辛さだ。

 辛さが苦手な場合、ソースの量で辛さが調節できたりするので、韓国袋麺を食べ慣れていない人でも手に取りやすい商品といえよう。

パルド「プレミアムチャジャン麺」/168円

「チャジャン麺」とは、韓国風のジャージャー麺のこと。春醤という甘みの強い黒味噌を使用したソースを使用しており、まったく辛くない。韓国では大人から子どもまで全世代の人に愛されているという、まさに国民食だ。太めでもちもちとした食感の麺と、大きめの具材が入った甘辛いソースがからみ合い、食べごたえも十分。

 このパルドの「プレミアムチャジャン麺」は、韓国の有名料理人であるイ・ヨンボク氏が監修しているという商品。具材は、たまねぎ、じゃがいも、キャベツ、豚肉などが入っており、特にじゃがいもは食感がしっかりと感じられる大きさで、満足感を高めてくれている。

 シンプルな味付けなので、キュウリや白髪ネギをトッピングして、よりジャージャー麺風にしたり、目玉焼きや漬物を付け合わせたりと、幅広いアレンジも楽しめるだろう。

農心「辛ラーメン 焼きそば 袋麺」/198円

 日本における韓国ラーメンのパイオニア的存在の「辛ラーメン」。2021年で誕生35周年を迎えた老舗ブランドから今年3月に発売されたのが、「辛ラーメン 焼きそば 袋麺」だ。公式サイトを見ると、通常の辛ラーメンの辛さが5段階評価で「2.5」のところ、焼きそばタイプは「4」と、かなり辛めに仕上がっているようだ。

 同商品のうれしい点は、湯切りが不要なところ。多くの韓国袋麺は、乾燥麺を茹でる、粉末ソースを溶かす少量の茹で汁だけを残して湯切りをする、さらに炒める……と、調理行程が多い。しかし、「辛ラーメン 焼きそば 袋麺」は茹で汁が蒸発するまで炒めるタイプなので、少ない手数で作れるのだ。

 辛さは、スープで中和されていないせいか、通常の辛ラーメン以上に容赦がない。ストレス発散に激辛料理を食べる人は多いが、簡単に作れるのに本格的な辛さが堪能できるこちらの商品は、ストレス社会で忙しなく働くビジネスパーソンにおすすめだ。

農心「チャパゲティ 袋麺」/128円

 辛ラーメンを販売している農心からもう一つ紹介したいのが、「チャパゲティ 袋麺」だ。アカデミー賞を受賞した韓国映画『パラサイト』には、「チャパゲティ」と「ノグリ」という2種類のインスタント麺を混ぜた「チャパグリ」が登場しているので、名前だけは聞いたことがあるという人も多いだろう。チャパゲティは『パラサイト』だけでなく、数多くの韓国映画やドラマに出てくる定番メニューで、韓国で根強い人気を誇るレシピなのだ。

 チャパゲティとは、韓国のジャージャー麺を指す「チャジャン麺」とスパゲッティを合わせたものを指す。ソースはチャジャン麺に近いが、麺はスパゲッティ寄り。食べてみたところ、チャジャン麺ほどの濃さはなく、どことなく香ばしさを感じた。ソース味でも醤油味でもない、まさに「チャパゲティ味」としか言いようのない独特の味を、ぜひ一度試してみてほしい。

オットギ「ジンビビン麺」/125円

 最後に紹介するのは、冷製のピビン麺。麺を茹でてから一度冷水ですすぎ、液体ソースと、かやく入り粉末をからめて作るオットギの「ジンビビン麺」は辛さと酸っぱさのバランスが絶妙で、「激辛は苦手」「酸味が強いのはちょっと」という人でも満足できるテイストにまとまっている。ピリ辛の冷やし中華のような味なので、暑くなって食欲が減退してしまいがちな、これからの季節にもぴったりの一品である。

 ジンビビン麺が発売されたのは2021年。韓国で「カリスマ」と呼ばれる料理研究家のペク・ジョンウォン氏の監修で商品化に至ったという。新しい商品なので、日本では韓国系商品の品揃えが豊富な店でないと出会えない可能性も高いが、気になる人は韓国スーパーやネットショップなどを要チェックだ。

 今は韓国産のカップラーメンも多く出回っているが、袋麺であれば、より安価に手に入る。茹でたり湯切りをしたりと調理の手数は多いが、その分アレンジもしやすいので、辛さの調整などもしやすい。そのまま食べる以外にも、トッピングをするなど、あれこれ手を加えて楽しんでみてはいかがだろうか。

(文=清談社)

●清談社
せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。http://seidansha.com

パチンコ「遊タイム翌日持ち越し」サービスなどについて言及。大御所ライターのYouTube動画が話題

「遊タイム翌日持ち越し」サービスについて言及

 2019年に内規が改訂されたことで認められたパチンコの遊タイム機能。群馬県のとあるホールでは先日より、その遊タイム搭載機種限定の翌日予約システムを開始し、SNS上で大きな話題を呼んでいる。

 これについて、業界のご意見番であるヒロシ・ヤング氏は主宰するYouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る」内の動画にて、「昔は結構、多かった」と回想。CR機のフルスペックタイプ全盛期は確変を翌日に持ち越すサービスを行うホールも少なくなかったが、現在は「禁止されている」と説明した。

 一方、遊タイム機能の翌日持ち越しに関しては、「所轄警察署がOKなら問題ないのでは」とはヤング氏。SNS上では「店にメリットがないところがいい」とのコメントもあったそうだが、ヤング氏の見解ではホールとしても夜の稼働が上がり、翌日も朝から客が来てくれる可能性が高まることから「メリットはある」とした。

 ちなみに、翌日予約は22時から22時30分までに申請可能で、予約の有効条件は「22時前に該当台を遊戯していた客」「通常状態であること」「翌朝10時から来店&遊技可能な客」の3点。現状、遊タイムが深い台は20時以降に空き台となるケースが多いが、これによって稼働が上がれば、今後も同システムは「増えるかも」と予想した。

明石家さんま「パチンコ機とタイアップしない」理由についても…

 また、動画内ではお笑いタレント・明石家さんま氏が過去にパチンコ台とのタイアップを断った…というネットニュースについても言及。

 その理由は既に4号機『玉緒でポン』(サミー)などでコラボした中村玉緒氏が「出るとそのタレントのことを好きになるが、出ないとすごく嫌いになる」と発言したからだそうで、これにヤング氏は「(ギャラの良い)パチンコのタイアップは深夜の通販番組と一緒」とし、「一流で仕事に困らない芸能人だけができる判断」と納得した。

 反面、新世紀エヴァンゲリオンや北斗の拳などを例に挙げ、パチンコ・パチスロが持つ影響力の強さも指摘。無論、どちらの作品にも物語自体に魅力があるとはいえ、タイアップ機がきっかけで「再ブレイクした」ことは揺るがぬ事実とした。

 このほか、動画内ではとあるホールのとある機種のシマが「ベニヤ板」化した衝撃画像についてもコメントしている。興味のある方は是非ともご覧いただきたい。

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5号機初期で“万枚突破”も多数! 複数の出玉誘発機能を搭載したハイスペックマシン【パチスロ5号機回想】

 そのゲーム性は少々複雑ながらも、破壊力の高さはトップクラス。タイヨー初の5号機『科学忍者隊ガッチャマン』は、ボーナスと各種出玉誘発機能の連鎖で1000枚程度の出玉ならば簡単に獲得できるマシンとして多くのファンを熱狂させた。

 2007年2月に導入を開始した本機は8種類のビッグボーナスに加えて、「ガッチャマンタイム(GT)」銘打たれたAR機能及び「G-ZONE」なる機能を搭載。GTへは同色3つ揃いのビッグ、或いは「赤・赤・青」揃いビッグ、「赤・青・赤」揃いビッグ、「赤・青・青」揃いビッグ終了後に突入し、継続ゲーム数は同色3つ揃いビッグ終了後が500G、赤7頭ビッグ終了後が150Gとなる。

ヒキ次第ではコインが出っ放し状態…機械割も5号機初期の中では最高峰

 GT終了条件は規定ゲーム数消化、ボーナス成立、1枚役入賞の3点。継続中はリプレイ確率が大幅アップすると共に小役が完全ナビされるだけでなく、1枚役成立時は効果音を伴って液晶画面上に「DANGER」と表示されることから、ここで1枚役をハズせば1G純増約0.8枚のGTを延命できる。

 また、GT中はリプレイが揃うたびに75%でキャラが1人ずつ追加され、10人集まればG-ZONEの権利を獲得。途中でチェリーやベルを引くと集めたキャラがほぼ一気に突き飛ばされてしまうので、消化中はキャラの増減にも一喜一憂できる。

 一方のG-ZONE突入条件はこのキャラ10人獲得のほか、通常時のベル揃い後3G以内にチェリー入賞、REG中の8連続ベル入賞などがあり、突入後は小役が完全ナビされることからコインを減らさずにプレイが可能。G-ZONE終了条件はパンク抽選当選のみで、10分の1・20分の1・30分の1・40分の1・50分の1・100分の1・500分の1と67パターンあるパンク抽選確率は特定子役成立時に点滅するリール上部左右のランプ色で示唆される。

 出玉イメージとしては、GT500G付きのビッグに当選→GT突入→G-ZONEの権利獲得→GTなしのビッグに当選→G-ZONE突入→GT150G付きのビッグに当選→GT…といった流れで、ヒキ次第では数時間に渡ってコインが出っ放し状態となる。機械割も5号機初期の中では最高峰とされていたが、万枚を幾度となく吐き出すポテンシャルの高さを見ると、その噂もあながちウソではなさそうだ。

 なお、設定推測を行う際は同色ビッグ出現率、赤7頭ビッグ出現率、青7頭ビッグ出現率の3点に注目することが肝要。設定6はのみ極端に同色ビッグが成立しやすい反面、青7頭ビッグが揃いにくく、比較的容易に看破できる。

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元JRA安藤勝己氏「ちょっと考えられん負け方」レイパパレ轟沈も…落馬寸前アクシデント上回る“決定的敗因”に「それしかない」

 15日、東京競馬場で行われたヴィクトリアマイル(G1)は、吉田隼人騎手の4番人気ソダシが優勝。昨年の桜花賞(G1)以来となる3つ目のG1タイトルを手に入れた。

 G1馬が5頭出走し、過去最高ともいえる超豪華メンバーで争われた今年のヴィクトリアマイル。良馬場で1分32秒2の勝ちタイムも文句なし。ファンに絶大な人気を誇る白毛のアイドルは、3着に敗れた前走のフェブラリーS(G1)から輝きを取り戻すことに成功した。

 最愛のパートナーを勝利に導いた鞍上は、ゴール後にガッツポーズ。本人曰くプレッシャーをはねのけたという、自分の「勝ったぞ!」という気持ちを表現した。

 一方、1番人気に支持されたレイパパレ(牝5、栗東・高野友和厩舎)は、好位3番手で最後の直線を迎えたものの、伸び切れず12着と惨敗。約2年近く使われていなかったマイルの距離や、初めての東京コースも響いたか。

 しかし、それ以上に“見えない力” が働いたのだとしたら、もしかしたらあのお笑い芸人と無関係ではないのかもしれない。

 なぜなら、霜降り明星・粗品の友達こと生涯収支マイナス1億円君が、『粗品 Official Channel』でアップしたヴィクトリアマイルの予想動画でレイパパレを本命に指名していたからだ。詳細は本動画をご覧頂きたいのだが、通称マイ億君の指名する本命馬は重賞レースで悉く凡走。そのあまりにも不可解な連敗ぶりに、ネットやSNSでは「粗品の呪い」がトレンド入りするまでになっていた。

元JRA安藤勝己氏「ちょっと考えられん負け方」

 これには元JRA騎手である安藤勝己氏も愛のあるイジりで反応。ファンからTwitterでレイパパレの敗因について質問されると、「それしかないでしょ。スタート多少遅れたけど、しっかりリカバリーして展開的に前も残っとるからね」と、好走の余地があったことを振り返りつつ、「4角からもう手応えが怪しかった。ちょっと考えられん負け方」と疑問を投げかけた。

 Twitterで粗品の「ボケェイ」というつぶやきを安藤氏が「買わないことを祈っとったけど…」と引用RTしたところも、二人の親密な関係が伝わる内容だ。

 とはいえ、本命にした馬が凡走するだけでなく、アクシデントにまで見舞われるのだから恐ろしい。競馬ファンとしては、狙っている馬が「マイ億君から本命にされる」イコール「予想がハズレる」という悪循環である。

 振り返れば、皐月賞(G1)で本命だったデシエルトはスタートで出遅れ。逃げて結果を残していた馬だけに痛恨だった。そして今回、同じく本命にされたレイパパレはスタートで大きくバランスを崩して落馬寸前に……。ここまで来ると、そんなアクシデントですら“粗品の呪い”が原因だったのではないかとさえ思いたくもなる。

 陣営も折り合いに苦心しながら、なんとかここまで中距離戦を中心に使ってきた。前進気勢が旺盛なレイパパレとしては、前走から距離を短縮したマイルの舞台は歓迎だったはず。

 内容的に度外視してもよさそうな敗戦ではあるが、このまま短距離路線へと進むのか、それともまた中距離に戻すのか……次走の選択が気になるところだ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

【パチスロ実戦】北電子は『ジャグラー』だけじゃない‼ インスパイアが盛りだくさんの人気タイアップ作で逆転勝利!?

久しぶりの連れ打ちへ!

 みなさんは「北電子」と聞くと、どのマシンが思い浮かぶだろうか?やはり『ジャグラー』シリーズが大多数を占めると思われるが、それ以外にも『大漁』『ロイヤルマハロ』『マタドール』などの告知タイプの名機も存在する。

 そんな北電子だが、意外にも『これはゾンビですか?』『輪るピングドラム』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』といったタイアップ機も多い。世界的ロックバンド『BON JOVI』とコラボした時は私も驚いた。

 今回はその北電子から登場し、6号機初のタイアップ機となった『ノーゲーム・ノーライフ THE SLOT』を実戦してきたのでレポートをしたいと思う。

 この日は久しぶりに友人と連れ打ちに出かけた。何を打つか決めずに遊びに来たので、ふたりで台選びからスタートし、私は『ノーゲーム・ノーライフTHE SLOT』、友人は『鉄拳4デビルVer.』を打つことになった。

 すると早速、私にチャンス到来。1周期目で疑似ボーナス「ストラテジーゲーム」へ突入し、チェスの色は緑でスタート。前半パートの「国王選定戦」で優勢メーターをLv3まで伸ばし、後半の「WHEEL OF FORTUNE」では、ひとまず遊べる出玉が欲しいのでNORMAL※を選択した。

 ※2種類の難易度(NORMAL、EXTREME)を選択でき、それによってAT期待度と期待獲得枚数が変化する。なお、NORMALはCZ以上が確定となる。

 結果はCZ「具象化しりとり」に当選。期待度は約30%だが、3回もレア役を引いて見事成功。純増約2.5枚のAT「ラブ・オア・ラベット2」へ突入した。

 開始時に突入する上乗せ特化ゾーンでは140枚の上乗せに成功したものの、AT中はエピソードに1度当選しただけで、結果250枚ほどでAT終了となった。

友人の大量出玉を横目に…

 ここで『鉄拳デビル』を打つ友人に動きが。3戦突破型の「ジャッジメントバトル」を成功させ、AT「デビルラッシュ」へ突入した。その後、見事完走して2400枚を獲得。終了後のデビルゾーンで引き戻すことはできなかったが、通常時にまさかのフリーズ降臨!再び「デビルラッシュ」に突入したのだ。

 その頃の私はというと、『デビル』の瞬発力を横目にただひたすらにゲーム数を消化するだけの時間を過ごす。そして7周期目に到達しようというタイミングでついにゲーム数天井を迎えた。

 チェスの色は赤で「国王選定戦」へ突入。押し順ベル1度引くたびにレベルが上がり、最後のベルでついにLvMAXへ到達した。

 十の盟約の上乗せ枚数は650枚となりATスタート。

 今回のATでは、終了間際にエピソードに当選したり、上乗せをして順調に出玉を伸ばしていく。気が付けば獲得枚数は1000枚を超え、V字回復での逆転となった。友人も本日2度目の完走を迎えたので、このタイミングでヤメ。連れ打ちでふたりとも勝利するという、素晴らしい形でのフィニッシュとなった。

投資:700枚
回収;1200枚
差枚:500枚

【この台の感想】
・自分の選択で運命が大きく変わるシステムはアツくなれる。
・「バグモード」という爆裂トリガーを引ければ完走目前。一度は引いてみたい。

 本機の液晶演出では、他の機種や漫画・映画などのオマージュがふんだんに盛り込まれている。「あれ?このロゴって?」という演出が非常に多い。みなさんもどの機種のオマージュが存在しているのかぜひ探してほしい。

(文=ロマニスタ鈴木)
<著者プロフィール>
 好きなゲームキャラクターがモチーフのパチンコ『CRソニック』でホールデビュー。
その後パチスロも遊技するようになりドハマりする。好きな機種は5号機時代のSNKプレイモアが出していた機種たち。パチンコでは甘デジやライトミドルを好んで打つ。サッカーと猫をこよなく愛し、週末はJリーグの試合を平均6試合くらい見ている。

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JRAキタサンブラック産駒「遅れてきた大物候補」が衝撃デビュー戦V! イクイノックスに並ぶ世代2位の好タイム「順調なら大舞台に立てた」の声も

 もしかすると、とてつもない能力を秘めているかもしれない。

 14日、東京競馬場の4Rに行われた牝馬限定・3歳未勝利は、初出走だったキタサンブラック産駒の4番人気ビーナスローズ(牝3歳、栗東・清水久詞厩舎)が後方追走から直線差し切って優勝。既走馬を相手にデビュー戦でVを飾った。

 13頭によって争われた芝1800mの一戦。スタートで1馬身ほど出遅れたビーナスローズとD.レーン騎手は、後方4番手からの競馬に。口をやや割り加減だったが、向正面に入ると折り合いが付いたようで、道中は外目をスムーズに追走する。

 C.ルメール騎手が乗る1番人気ジュエルラビシアが、逃げたクロシンジュを積極的に追いかけたことで、1000m通過は58秒9という未勝利戦としては速いペースに。お誂え向きの流れになったビーナスローズは外々を回りながら最後の直線へと向かう。

 直線に入ると失速気味のジュエルラビシアに代わって2番人気ルージュアルルが先頭に立つも、離れた外からはビーナスローズも懸命に脚を伸ばす。最後は2頭のマッチレースとなったが、レーン騎手のステッキに応えたビーナスローズがねじ伏せるようにクビ差捕えて勝利した。

勝ち時計は世代No.2という破格

 

「3着までは6馬身の差が開いており、非常に見応えのあるマッチレースとなりました。ビーナスローズは多少、流れが向いたこともあると思いますが、それでも初出走だったことを考えると優秀な競馬ぶりだったと思います。

なお勝ちタイムの1分46秒2は、東京・芝1800mで行われた現3歳世代のレースにおいて、ドゥラドーレスがセントポーリア賞(1勝クラス)で記録した1分45秒7に次ぐ2位タイの好時計。イクイノックスが勝った昨年の東京スポーツ杯2歳S(G2)と同タイムになります」(競馬誌ライター)

 着目すべきは、このタイムをビーナスローズが初出走かつ稍重の馬場で記録したという点だろう。また、上がり3ハロンもメンバー中唯一の34秒台となる34秒3をマーク、2位ルージュアルルのそれを0秒7も上回っていた。

 レース後のSNSやネット掲示板には「これはかなり強そう」「ゴール前の脚に衝撃を受けた」とのコメントが寄せられ、「無事なら来週開催されるオークス(G1)の大舞台にも立てたのでは」といった声も上がっていた。

「所有するローレルクラブの公式Twitterによると、同馬は骨の疾患であるボーンシストの手術を受けた経験があるみたいですね。デビューが3歳5月まで延びたのは、故障で順調さを欠いたことも理由の1つでしょうか」(同)

 残念ながら樫の舞台には間に合わなかったが、順調にいけば、秋には三冠レースの最終戦となる秋華賞(G1)で面白い存在になれるかもしれない。

 ちなみに、牡馬では2014年の日本ダービー(G1)前日にデビューを迎えたトーホウジャッカルが、その年の菊花賞(G1)を制覇したという例も存在する。

 本馬の近親には6歳で宝塚記念(G1)を制したアーネストリーや、5歳時の天皇賞・秋(G1)でシンボリルドルフを破る大金星を挙げたギャロップダイナなどが名を連ねる。成長力に優れた血統であることも、今後の飛躍を後押ししてくれそうだ。

「とてもいいレースができました。これを使ってメンタルも肉体も上積みがあるので楽しみです」

 レース後、騎乗したレーン騎手もビーナスローズの将来性を高評価するコメントを残した。遅れてきたキタサンブラック産駒の大物候補を長い目で見守ってみたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

日本商工会議所会頭、三菱商事前会長・小林健氏が内定、その「舞台裏と因縁」

 日本商工会議所は三村明夫会頭(81、日本製鉄名誉会長)の後任に三菱商事の前会長の小林健氏(73)を充てる人事を内定した。交代は9年ぶり。11月の会員総会を経て就任する。任期は2期6年が通例で東京商工会議所会頭を兼ねる。総合商社出身の日商トップは初めて。経団連、経済同友会と日商が財界3団体で、トップは重厚長大のトップの指定席になっていた。

 三村氏は2013年に19代日商会頭に就いて以来、異例の3期9年にわたって務めている。13代会頭の故・永野重雄氏(富士製鉄元社長)が1969年9月から14年間務めた長期政権には及ばないものの、16代会頭の故・稲葉興作氏(旧石川島播磨重工元社長)が1993年から8年務めたのを上回る。

 三菱商事の小林氏に白羽の矢が立ったのはなぜか。3月10日、記者団の取材に応じた三村氏は、起用の理由について「(会頭には)グローバルの視点を持ち、大企業も中小・スタートアップもよく知っている人が望ましい。その時代に適した人物が就くべきだ」と語った。「総合商社の将来を見据えたグローバルな視点が中小企業や日本経済の構造転換にプラスに作用する」と力説した。

 小林氏は経団連副会長や日本貿易会会長を歴任するなど財界活動の経験は長い。今年4月1日付で三菱商事の会長ポストを垣内威彦社長(66)に譲り、相談役に退いた。経団連の審議員会副議長のポストも6月には垣内氏にバトンタッチする。準備万端を整えて日商会頭に挑む。

 異例の3期目に入っている三村会頭は中小企業の生産性の向上を至上命題としてきた。その実現には中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)や、下請けへのしわ寄せが長らく問題になっている取引価格の是正など避けて通れない課題が目白押しだ。そうした日本の産業構造の転換の旗振り役を製造業の出身者ではなく、商社出身の小林氏に託した。

 経済同友会の櫻田謙悟代表幹事は「モノづくり中心からサービス業への変化を反映した人事。(小林氏は)中小企業の海外展開に知見がある」と期待感を示した。経済3団体のうち、「財界総本山」と称される経団連は製造業出身の十倉雅和氏(住友化学会長)が会長に就いているが、同友会の代表幹事は3年前、総合化学(三菱ケミカルホールディングス)出身の小林喜光氏から金融(SOMPOホールディングス)の櫻田氏に交代した。

 そして今回、「鉄は国家なり」を謳歌してきた日本製鉄名誉会長の三村氏から商社出身の小林氏へバトンタッチする。財界3トップのうち2つを非製造業出身者が占めるわけだ。日本の産業構造の変化を映し出したトップ人事である。

組織の三菱の面目躍如

 東芝の長期衰退の原因の一つが“財界病”であることは財界人なら誰もが認めるところだ。2010年、経団連会長はキヤノン会長の御手洗冨士夫氏から住友化学の米倉弘昌会長に替わった。御手洗氏は“お友達”だった西田厚聡氏(経団連副会長で東芝会長)を据えたかったが、西田氏の前任社長の岡村正氏(第18代日本商工会議所会長)がその前に立ちはだかった。

 今でもそうだが、この時のほうがもっとこの不文律が強く生きてきたといっていいのだが、経済3団体(経団連、経済同友会、日本商工会議所)のトップを同じ時期に出身母体が同じ企業のトップ経験者がやらないという“紳士協定”がある。西田氏が経団連会長になるためには岡村氏が日商会頭を自ら進んで辞めなければならなかったが、東芝の有力OBがこぞって西田氏の経団連会長就任阻止に動いた、と伝えられている。元社長で相談役の西室泰三氏は経団連会長になることを悲願としてきたが、とうとうなれなかった。その西室氏が「岡村さんは日商会頭を続けるべきだ」と激励したというのだ。

 東芝内部の“軋轢”が西田経団連会長人事を潰した、と財界で話題になった。一方、三菱商事は水面下ではいろいろあったが、それを覆い隠して一枚岩を演出し、小林氏を日商会頭に送り出す。

 こんな因縁話も聞こえてくる。日商会頭の座を三村氏は三菱商事の小島順彦元会長(80)と競り合ったといわれている。三村氏は辞める際には後任に三菱商事から出すことを考えていたのかもしれない、というのだ。背景はどうあれ、三菱商事社内での存在感が薄れつつあった小林氏にとって、ウェルカムの財界人事だったことは間違いない。

(文=Business Journal編集部)

 

パチンコ「魅惑の連チャン」を生み出す激熱システム…その人気に火を付けた偉大なる初代を振り返る

次の大当りが約束される「確変システム」

 長らく、パチンコにおいて大当りが連続して発生する現象、いわゆる「連チャン」は確変機能によって成立していた。そのなかでも、次の大当りが約束される「次回ループタイプ」の確変がシステムの中心に存在した。

 次の大当りが確変なのか通常なのか。これが次回ループタイプの確変システムにおける最大の関心事になる。打ち手は奇数図柄を渇望し、偶数図柄を憎むのであり、この模様をエンターテイメントに昇華させたのがバトル演出になる。

 このように、連チャンとは確変が継続するかどうかの勝負であったのだが、よりスリリングでエキサイティングな確変システムが台頭してきた。STである。確変が規定回数までしか機能しないSTは、大当りするか否かが最大の焦点であり、連チャンの重みが一段と増す。

 当初、STは次の大当りが確約される次回ループタイプの確変に慣れきっていたパチンコファンにとって容易に受けいれられるものではなかったが、その分、100%で確変に突入する安定感や継続率、出玉感を上乗せさせられるというスペック的な面においてファンの心を掴んでいった。

 また、50回転なら50回転と勝負のスパンが決定されているSTは次回ループタイプにはないスピード感を発揮できる点も魅力で、テンポよく当りと出玉が増えていくさまに心地良さを感じることができるのである。

STを定着させた名機が誕生

 こうした、ST機能におけるスリルと疾走感を伴う連チャンシステムは「RUSH」と名付けられ、一世を風靡していく。そして、その名前の由来とされるのが『CRパトラッシュ』。STやRUSHをパチンコに浸透させた立役者である。

 本機は演出面においても画期的で、液晶を搭載しない7セグ表示をメインとしたシンプルな演出ながら高い人気を獲得したのである。音やギミックの手助けは当然あったとしても、液晶とタイアップでなければパチンコではないと言わんばかりの状況で異例のヒットを飛ばすことに成功した。

 この『パトラッシュ』は2つのスペックタイプがある。ひとつは大当り確率が1/399.6のマックスタイプで、もうひとつが大当り確率1/156.4のライトミドルタイプ。フルスペックと遊びやすいタイプの2パターンを用意した戦略もはまった。前者を『RED』、後者を『GREEN』と命名し、カラーイメージによってゲーム性を容易に想像させる手腕も見事である。

 特に『GREEN』のほうは軽すぎて出玉面での魅力を損なうことなく、かといってスペック性を強調させすぎて大当り確率を重くしすぎることもない、絶妙のバランス感覚が発揮されている。だからこそ、ライトミドルタイプの『GREEN』もマックスタイプに勝るとも人気を博したのである。

 STを定着させ、RUSHの概念を生み出した歴史的名機はライトミドルでもその存在感を発揮したのである。

(文=大森町男)
<著者プロフィール>
 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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